WO2004074156A1

WO2004074156A1 - エレベータ装置

Info

Publication number: WO2004074156A1
Application number: PCT/JP2003/001871
Authority: WO
Inventors: Tsunehiro Higashinaka
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-02-20
Filing date: 2003-02-20
Publication date: 2004-09-02
Also published as: EP1616830A1; CN1684894A; JPWO2004074156A1

Abstract

本発明は、機械室の床面積を少なくできるエレベータ装置を得ることを目的としてなされたものである。その構成は、制御盤が、その上面を機械室の天井に近接して配置された水平軸周りに回動可能に支持されて配設され、回動機構により、機械室の天井に沿った収納位置と、機械室の天井から垂下された保守点検位置とを移動可能に構成されている。これにより、機械室内の機器の設置スペースおよび保守点検スペースを効率的に活用でき、機械室の床面積が縮小化される。

Description

エレベータ装置技術分野

この発明は、機械室にエレベータ運転用の制御盤を設置したェレベータ装置に関するものである。明背景技術

従来のエレべータ装置では、例えば特開昭 5 1— 3 7 4 5 0号公報に記載されているように、巻き上げ機、調速機、制御盤書、電源設備等の機器が、一連のベース上に取り付けられて機械室内に平面的に設置されていた。しかし、各機器は、保守点検スペースを確保して機械室内に設置されることから、機械室の必要床面積が大きくなつてしまうという不具合があった。そして、この機械室の床面積の増大は建物のレイァゥト上の制約の要因となることから、機械室の床面積の縮小化が望まれていた。

そこで、例えば実開昭 6 0 - 1 6 2 5 5 8号公報には、機械室の側壁に固定金具を固定し、制御盤を固定金具に取り付けることが示されている。そして、制御盤は、その前面と上面の前面側とを一体として開閉可能に構成され、保守点検時に、制御盤の開閉部分をあけて作業を行う。しかしながら、制御盤が機械室の側壁に取り付けられていることから、保守点検スペースの観点から、制御盤の近傍には他の機器を設置できなくなる。従って、制御盤の下部側のスペースが有効に活用されず、その分機械室の床面積を増大させることになる。

また、例えば特開^ 6 1 - 2 2 1 0 7 5号公報には、制御盤を卷き上げ機に近接する第 1位置と卷き上げ機から離間する第 2位置との間を水平方向に移動可能に機械室内に設置することが示されている。そして、制御盤を第 2位置に移動させて、卷き上げ機の保守点検を行い、制御盤を第 1位置に移動させて、制御盤の保守点検を行う。しかしながら、第 2位置に位置する制御盤のスペースを確保する必要があり、さらに制御盤の移動空間内には他の機器を設置できなくなり、機械室の床面積の縮小化が図れなかった

発明の開示

本努明は、制御盤を機械室の天井に沿った収納位置と天井から垂下された保守点検位置とをとるように設置して、機械室内の機器の設置スペースおよび保守点検スペースを効率的に活用できるようにし、機械室の床面積を縮小化できるエレベータ装置を得るものである。

本発明によるエレベータ装置は、制御盤が、その上面を機械室の天井に近接して配置された水平軸周りに回動可能に支持されて配設され、回動機構により、機械室の天井に沿った収納位置と、機械室の天井から垂下された保守点検位置とを移動可能に構成されているものである。

. 図面の簡単な説明

図 1は本発明による実施の形態 1に係るエレベータ装置の機械室を模式的に示す平面図である。

図 2は本発明による実施の形態 1に係るエレベータ装置の機械室を模式的に示す縦断面図である。

図 3は本発明による実施の形態 2に係るェレベータ装置における回動機構の駆動部周りを示す要部斜視図である。

図 4は本発明による実施の形態 3に係るェレベータ装置の機械室を模式的に示す縦断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。

実施の形態 1 .

図 1は本発明による実施の形態 1に係るエレベータ装置の機械室を模式的に示す平面図、図 2は本発明による実施の形態 1に係るエレベータ装置の機械室を模式的に示す縦断面図である。図 1および図 2において、機械室 2は、乗りかご（図示せず）が昇降する昇降路 1の上部に設けられている。そして、機械台ビーム 4が支持台 3を介して機械室 2の床上に設置されている。さらに、巻き上げ機台 5が機械台ビーム 4上に組み付けられ、卷き上げ機 6が巻き上げ機台 5上に設置されている。

主ロープ 7は、卷き上げ機 6の綱車に卷き掛けられ、昇降路 1内に垂下されている。そして、昇降路 1内に垂下された主ロープ 7の一方は、乗りかごの吊車

(図示せず）に掛けられて折り返され、その端部が綱止め 8に固定されている。また、昇降路 1内に垂下された主ロープ 7の他方は、釣り合いおもりの吊車（図示せず）に掛けられて折り返され、その端部が綱止め 9に固定されている。さらに、機械室 2内には、調速機 1 0、電源設備 1 1、付属電気機器設備 1 2 等が設置されている。

制御盤 1 3は、直方体形状（高さ >幅>奥行き）の箱体であり、エレベータ運転用の機器が内部に収納されている。そして、制御盤 1 3の前面 1 3 aが蝶番等により開閉自在に構成され、保守面となる。また、一対の取付金具 1 4が制御盤 1 3の上面 1 3 bの奥行き方向の中央部に制御盤 1 3の幅方向に離間して立設されている。さらに、フック 1 5が制御盤 1 3の底面 1 3 cの幅方向の中央部に取り付けられている。

一対の固定金具 1 6が機械室 2の天井 2 aに所定距離離間して固定され、水平軸としての回動軸 1 7が軸心を水平として一対の固定金具 1 6間に架設されている。そして、取付金具 1 4が回動軸 1 7に回動自在に取り付けられている。これにより、制御盤 1 3が、回動軸 1 7周りに回動自在に支持されて天井 2 aに取り付けられている。そこで、制御盤 1 3は、回動軸 1 7周りに回動し、その背面 1

3 dを機械室 2の天井 2 aに沿った収納位置（図 2中実線で示す位置）と、機械室 2の天井 2 aから垂下する保守点検位置（図 1中斜線で示す部位、図 2中点線で示す位置）とをとる。

この時、制御盤 1 3が収納位置にある時に、制御盤 1 3の背面 1 3 dが機械室

2の天井 2 aに衝突しないように、取付金具 1 4、固定金具 1 6および回動軸 1

7の位置関係が設定されている。また、制御盤 1 3が保守点検位置にある時に、制御盤 1 3が卷き上げ機 6と干渉しないように配置されている。さらに、回動軸 1 7の軸心方向が機械台ビーム 4の延設方向と平行にされ、制御盤 1 3が鉛直方向に関して卷き上げ機 6と重ならないようになつている。即ち、制御盤 1 3は、巻き上げ機 6の設置領域の鉛直方向上方を避けて配設されている。

また、駆動部としての手巻きハンドル 1 9を備えた巻き取りシーブ 1 8が収納位置にある制御盤 1 3の底面 1 3 cに相対する機械室 2の側壁 2 bに取り付けられ、転回シーブ 2 0が卷き取りシープ 1 8とフック 1 5との間に位置するように機械室 2の天井 2 aに取り付けられている。そして、フック 1 5、卷き取りシープ 1 8および転回シーブ 2 0は、同一鉛直面に位置し、回動軸 1 7、巻き取りシープ 1 8および転回シーブ 2 0の軸心が互いに平行になっている。また、巻き取りシープ 1 8に卷き付けられている牽引部材としてのワイヤ 2 1が、繰り出されて転回シーブ 2 0に掛け渡されて、先端をフック 1 5に固着されている。さらに、図示していないが、爪車が卷き取りシープ 1 8に一体に取り付けられ、送り爪が卷き取りシーブ 1 8の取付金具に取り付けられ、送り爪が爪車に係合し、卷き取りシープ 1 8のワイヤ繰り出し方向の回転を阻止するように構成されている。この送り爪と爪車とから一方向クラッチを構成している。ここで、巻き取りシーブ 1 8、手巻きハンドル 1 9、転回シーブ 2 0およびワイヤ 2 1が回動機構を構成している。

なお、図中、符合 2 2は機械室 2の出入り口、 Mは作業者を示している。

このように構成されたエレベータ装置では、通常時には、ワイヤ 2 1が卷き取りシーブ 1 8に卷き取られて、制御盤 1 3は機械室 2の天井 2 aに沿った収納位置に位置している。そして、送り爪が巻き取りシーブ 1 8の爪車に係合して、ヮィャ繰り出し方向の卷き取りシーズ 1 8の回転が阻止され、制御盤 1 3が収納位' 置に保持されている。この収納位置にある制御盤 1 3は、前面 1 3 aを水平とする姿勢をとり、制御盤 1 3の下部スペースが広くなつている。そこで、作業者 M は出入り口 2 2から機械室 2に入り、制御盤 1 3に影響されずに他の機器の点検作業を行うことができる。

そして、制御盤 1 3の保守点検時には、作業者 Mは、卷き取りシーブ 1 8の爪車と送り爪との係合状態を解除して、手巻きハンドル 1 9を操作してワイヤ 2 1 を繰り出す。これにより、制御盤 1 3は、回動軸 1 7周りに回動し、機械室 2の天井 2 aから垂下した保守点検位置に移動する。この保守点検位置に位置する制御盤 1 3は、前面 1 3 aの長手方向（高さ方向）を鉛直とする縦置きの姿勢をとる。そこで、作業者 Mは、制御盤 1 3の前面 1 3 aを開け、保守点検作業を行うことになる。そして、保守点検が終了すれば、制御盤 1 3の前面 1 3 aを閉め、手巻きハンドル 1 9を操作してワイヤ 2 1を巻き取りシーブ 1 8に卷き取る。この時、卷き取りシープ 1 8はワイヤ卷き取り方向にスムーズに回転し、ワイヤ繰り出し方向の回転は、送り爪と卷き取りシーブ 1 8の爪車との係合により阻止され、制御盤 1 3の不意の垂下が防止される。これにより、制御盤 1 3は、回動軸 1 7周りに回動し、背面 1 3 dが機械室 2の天井 2 aに沿った収納位置に戻る。このように、この実施の形態 1によれば、制御盤 1 3が、その背面 1 3 aを機械室 2の天井 2 aに沿わせた収納位置と、機械室 2の天井 2 aから垂下する保守点検位置とを移動可能に構成されているので、機械室 2における機器の設置スぺ —スおよび保守点検スペースを効率的に活用できるようになり、機械室 2の床面積を少なくすることができる。そこで、建物のレイアウトの自由度が高められる。また、保守点検位置に位置する制御盤 1 3の高さ方向が鉛直方向となっているので、制御盤 1 3を通常の縦置きの状態で保守点検でき、保守点検作業性を悪化させることもない。

また、制御盤 1 3は、床面からの高さが高くなる巻き上げ機 6の設置領域の鉛直方向上方を避けて配設されているので、制御盤 1 3を天井に 2 aに設置することに起因する天井高さの増大が抑えられ、建物が高くなるのを抑えることができる。

なお、上記実施の形態 1では、フック 1 5、卷き取りシーブ 1 8および転回シーブ 2 0を同一鉛直面に位置するように配設するものとしているが、巻き取りシーブ 1 8と転回シープ 2 0とのワイヤ 2 1の経路中に転回シーブを設置し、巻き取りシーブ 1 8の取付位置を該鉛直面からシフトさせてもよい。この場合、卷き取りシーブ 2 8の取付位置の自由度を増やすことができる。

また、上記実施の形態 1では、転回シーブ 2 0を昇降路 2の天井 2 aに取り付けるものとしているが、転回シーブ 2 0を収納位置に位置する制御盤 1 3の底面

1 3 cに対向する側壁 2 bの天井 2 a付近に取り付けてもよい。実施の形態 2 .

図 3において、電動モータ 2 5が機械室 2の側壁 2 bに取り付けられた取付板 2 6に取り付けられ、電動モータ 2 5の回転トルクが減速機構部 2 7を介して回転軸 2 8に伝達されるようになっている。そして、巻き取りシーブ 1 8が回転軸 2 8に固着されている。ここで、卷き取りシープ 1 8、電動モータ 2 5、減速機構部 2 7および回転軸 2 8が回動機構の駆動部を構成している。

なお、この実施の形態 2では、手巻きハンドル 1 9に代えて電動モータ 2 5、減速機構部 2 7および回転軸 2 8を用いている点を除いて、上記実施の形態 1と同様に構成されている。 ·

この実施の形態 2では、電動モータ 2 5を回転駆動することで、電動モータ 2 5の回転トルクが減速機構部 2 7および回転軸 2 8を介して卷き取りシーブ 1 8 に伝達され、卷き取りシーブ 1 8が回転駆動される。

そこで、電動モータ 2 5を正方向に回転駆動することで、ワイヤ 2 1が卷き取りシーブ 1 8に卷き取られ、制御盤 1 3が保守点検位置から収納位置に移動される。また、電動モータ 2 5を逆方向に回転駆動することで、ワイヤ 2 1が卷き取りシープ 1 8カゝら繰り出され、制御盤 1 3が収納位置から保守点検位置に移動される。

従って、この実施の形態 2においても、上記実施の形態 1と同様の効果を奏する。

また、この実施の形態 2では、駆動部として電動モータ 2 5を用いているので、作業者 Mによる制御盤 1 3の移動作業負荷が著しく軽減される。

実施の形態 3 .

図 4は本発明による実施の形態 3に係るェレベータ装置の機械室を模式的に示す縦断面図である。

図 4において、駆動部としての手卷きハンドル 1 9を備えた巻き取りシープ 1

8が収納位置にある制御盤 1 3の上面 1 3 bに相対する機械室 2の側壁 2 cに取り付けられ、転回シーブ 2 0 Aが機械室 2の側壁 2 bとフック 1 5との間に位置するように機械室 2の天井 2 aに取り付けられ、転回シーブ 2 O Bが卷き取りシープ 1 8の上方に位置するように機械室 2の天井 2 aに取り付けられている。そして、フック 1 5、卷き取りシーブ 1 8および転回シーブ 2 O A、 2 O Bは、同一鉛直面に位置し、回動軸 1 7、卷き取りシーブ 1 8および転回シープ 2 0,A、 2 0 Bの軸心が互いに平行になっている。また、巻き取りシーブ 1 8に巻き付けられている牽引部材としてのワイヤ 2 1力繰り出されて転回シープ 2 0 A、 2 O Bに掛け渡されて、先端をフック 1 5に固着されている。ここで、巻き取りシープ 1 8、手卷きハンドル 1 9、転回シーブ 2 0 A、 2 0 Bおよびワイヤ 2 1が回動機構を構成している。

なお、他の構成は、上記実施の形態 1と同様に構成されている。

このように構成されたエレベータ装置においても、手卷きハンドル 1 9を操作してワイヤ 2 1を卷き取りシーブ 1 8に卷き取り、制御盤 1 3を機械室 2の天井

2 aに沿った収納位置に位置させることができる。また、手巻きハンドル 1 9を操作してワイヤ 2 1を卷き取りシープ 1 8カゝら繰り出し、操作盤 1 3を機械室 2 の天井 2 aから垂下した保守点検位置に位置させることができる。

従って、この実施の形態 3においても、上記実施の形態 1と同様の効果が得られる。

また、この実施の形態 3において、手卷きハンドル 1 9に代えて電動モータ 2 5、減速機構部 2 7および回転軸 2 8を用いてもよいことは言うまでもないことである。

なお、上記各実施の形態では、牽引部材としてワイヤ 2 1を用いるものとして説明しているが、牽引部材はワイヤ 2 1に限定されるものではなく、例えばチェーンを用いてよい。この場合、巻き取りシーブ 1 8および転回シーブ 2 0はチェ一ンに歯合する歯部を外周部に形成することになる。

また、上記各実施の形態では、収納位置に位置する制御盤 1 3は、その背面 1

3 dが天井 2 aに面するように配設されるものとしているが、制御盤 1 3は、前面 1 3 aが天井 2 aに面するように配設されてもよい。産業上の利用可能性 T JP2画 01871 以上のように、本発明にかかるエレベータ装置は、機械室の床面積を少なくでき、建物のレイアウトの自由度を高めることができるエレベータ装置として右 _¾ である。

Claims

請求の範囲

1 . 機械室内に巻き上げ機および制御盤を設置したエレベータ装置において、上記制御盤は、その上面を上記機械室の天井に近接して配置された水平軸周りに回動可能に支持されて配設され、回動機構により、上記機械室の天井に沿った収納位置と、上記機械室の天井から垂下された保守点検位置とを移動可能に構成されていることを特徴とするエレベータ装置。

2 . 上記制御盤は、上記巻き上げ機の設置領域の鉛直方向上方を避けて配設されていることを特徴とする請求項 1記載のエレベータ装置。

3 . 上記回動機構は、上記昇降路の側壁に取り付けられた駆動部と、転回シーブに掛け渡され、一端が上記制御盤の底面に固着され、他端側が上記駆動部に巻き付けられた牽引部材とを備え、上記駆動部により、該牽引部材を巻き取って上記制御盤を収納位置に移動させ、上記牽引部材を繰り出して上記制御盤を保守点検位置に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項 1又は請求項 2記載のエレベータ装置。