WO2004071685A1 - 廃ガラスの処理方法 - Google Patents

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Hiroshi Miyoshi
Tomoko Akai
Danping Chen
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Japan Science And Technology Agency
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B14/22Glass ; Devitrified glass
    • C04B14/24Glass ; Devitrified glass porous, e.g. foamed glass

Definitions

  • the present invention relates to a method for treating waste glass and a porous body obtained by the method.
  • the present invention provides the following waste glass processing method and a porous body obtained by the processing method.
  • the method of pulverizing the waste glass there is no particular limitation on the method of pulverizing the waste glass, and for example, a commonly used pulverizing method such as a method of pulverizing using a commercially available industrial mill may be appropriately applied.
  • the method of contacting the waste glass with hot steam or hot water under pressure is not particularly limited, as long as the waste glass can be brought into contact with either hot water or hot steam under pressure. Alternatively, hot water and hot steam in equilibrium may be brought into contact at the same time.
  • a method of putting water and waste glass in a pressure vessel to a predetermined temperature and pressure, and a method of flowing hot water or hot steam satisfying a predetermined condition through a vessel containing waste glass can be exemplified.
  • the contact time between the waste glass and hot steam or hot water can vary depending on the type, amount, size, temperature, pressure, etc. of the waste glass, so an appropriate range may be determined according to the treatment conditions.
  • the sodium content of the porous body after the treatment was 1% by mass in terms of sodium oxide, which was significantly lower than that of the glass before the treatment.
  • the ratio of calcium oxide increased, it increased relatively due to elution of sodium, which is easily soluble in water.
  • porous silicon dioxide was white or translucent before nitric acid post-treatment, it was considered that about 95% of cobalt could be recovered in all processes.
  • a waste glass sample was placed in a tubular autoclave and heated so that the temperature near the sample became 380.
  • heated water was fed into the autoclave from one end and pressurized to 28 MPa. After about 7 hours, the water was drained, the pressure was returned to normal pressure, and the glass rod was allowed to cool.

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Abstract

本発明は、廃ガラスと、熱水蒸気又は熱水とを、加圧下で接触させることを特徴とする廃ガラスの処理方法を提供するものである。本発明の処理方法によれば、廃ガラスを原料として、副原料を添加することなく、低コストで実施できる処理方法によって、汎用性のある資源として再利用し得るケイ素含有量の多い多孔体を得ることができる。

Description

明 細 書
廃ガラスの処理方法
技術分野
本発明は、 廃ガラスの処理方法及び当該処理方法により得られる多孔体に関す る。
背景技術
現在、 製品として利用された後に回収される廃ガラスのうち、 無色ガラス瓶、 茶色ガラス瓶などは、 カレットとして再溶融させて、 新しいガラス製品の原料と して用いられている。 しかしながら、 通常は、 組成管理の面で、 カレットのみを ガラス原料として用いることはないため、 回収された廃ガラスのすべてを力レツ トとして再溶融して利用することは困難である。
さらに、 廃ガラスのうちで、 コバルト、 クロム等の金属元素を添加して着色等 を行ったガラス製品、 組成が明確ではない廃ガラス、 工場内でガラスの製造時に 生じる屑ガラス等は、 カレットとして再溶融して利用することができず、 廃棄処 分されており、 廃棄物処分場不足等の環境問題を引き起こしている。
このような再利用することなく廃棄されているガラスをリサイクルする技術と しては、 ガラス中の二酸化ケイ素以外の成分を除去する方法、 他の成分を加えて 加工する方法等が提案されている。
二酸化ケイ素以外の成分を除去する方法としては、 水酸化ナトリゥムを用いた アルカリ融解によって着色瓶から二酸化ケイ素を回収する方法 (森英嗣, 「水酸 化ナトリゥムを用いたアル力リ融解による産業廃棄ビンからの二酸化ケイ素の回 収 J , 日本セラミックス協会 2 0 0 1年年会予稿集, 日本セラミックス協会, 平 成 1 3年, p . 1 4 3 ) 、 廃ガラスを酸性ガスに接触させ、 廃ガラス中のアル力 リ成分とガス中の酸性成分との中和反応によって生じた塩を水洗し P余去する方法 (特開 2 0 0 2 - 2 8 4 5 4 6号公報) 等が報告されている。
これらの方法では、 廃ガラス中の主成分である二酸化ケイ素を、 汎用性のある 資源として再利用できるが、 酸性ガス、 アルカリ等を高温で取り扱うめに危険性 が高い。 更に、 高価な酸性ガス、 アルカリなどを用いるためコストがかさみ実用 化が難しい上、 エネルギ一消費や排水などの環境負荷が問題となる。 さらに、 ホウ酸を添加して溶融させた後、 酸処理して二酸化ケイ素に戻す方法 も提案されている (赤井智子, 外 3名 「イオン拡散 ·分相を利用した廃ガラスの 再資源化方法」 , 第 4 3回ガラス及びフォトニクス材料討論会予稿集, 日本セラ ミックス協会, 平成 1 4年, p . 2 8 ) 。 この方法は、 比較的処理が容易な方法 であるが、 より一層のコスト削減が望まれている。
一方、 他の成分を加えて加工する方法としては、 ガラス屑に C a O、 C a (O H) 2の等のカルシウム原料を加えて調製した混合物を加圧成形した後、オートク レーブ等で加熱加圧処理して、 水熱反応で硬化させて強固な水熱固化体とする方 法が報告されている (特許第 2 7 4 8 2 0 6公報) 。 また、 同様にカルシウム原 料を加えた水熱固化体の表面に吸水防止処理を施すことによって品質を向上させ る方法が提案されている (特開 2 0 0 0— 3 2 7 3 9 7号公報) 。 これらの方法 は、全般に安価であるという利点があるが、得られる製品の用途が限られており、 汎用性のある資源として再利用することができない。 また、 水熱反応によって得 られるケィ酸カルシウム水和物には、 多量のナトリウム、 有害な重金属等が残留 しており、 これらが時間の経過とともに溶出する可能性がある。 例えば、 水熱反 応によって得られるケィ酸カルシウム水和物をセメント骨材に利用する場合は、 溶出したナトリウムによってアルカリ骨材反応が生じて、 強度の低下を招く。 し かも、 この方法では、 廃ガラスの主成分である二酸化ケイ素を資源として繰り返 し再利用することはできない。
図面の簡単な説明
図 1は、 実施例 1で得られた白色固体の走査型電子顕微鏡写真、 図 2は、 実施 例 3で得られた X線回折パターンを示す図面、 図 3は、 実施例 3で得られた走査 型電子顕微鏡写真である。
発明の開示
本発明は、 上記した従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、 その主な目 的は、 廃ガラスを汎用性のある資源として再利用できる処理方法であって、 低コ ス卜で実施可能であり、 しかも環境負荷が少ない方法を提供することである。 本発明者は、 上記した目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、廃ガラ スと熱水蒸気又は熱水とを加圧下で接触させる方法によれば、 副原料を添加する ことなく、 低コストで実施可能な処理方法によって、 汎用性のある資源として再 利用し得るケィ素酸化物の含有量の多い多孔体が得られることを見出し、 ここに 本発明を完成するに至った。
即ち、 本発明は、 下記の廃ガラスの処理方法及び該処理方法によって得られる 多孔体を提供するものである。
1 . 廃ガラスと、熱水蒸気又は熱水とを、加圧下で接触させることを特徴とする 廃ガラスの処理方法。
2 . 熱水蒸気又は熱水の温度が 1 2 0〜 4 5 0 °Cであり、 圧力が 0 . 2〜 1 0 1 . 3 M P aである上記項 1に記載の方法。
3 . 上記項 1の方法によって処理された廃ガラスを、 更に、 水又は酸水溶液と 接触させることを特徴とする廃ガラスの処理方法。
4 . 上記項 3の方法によって廃ガラスを処理した後、 処理後の水又は酸水溶液 から金属を回収する工程を含む廃ガラスの処理方法。
5 . 上記項 1の方法で得られる多孔体。
6 . 上記項 5の多孔体を含むセメント骨材。
7 . 上記項 3の方法で得られる多孔体。 本発明の廃ガラスの処理方法は、 廃ガラスと熱水蒸気又は熱水とを加圧下にお いて接触させる方法である。
処理対象とする廃ガラスの種類については特に限定的ではなく、 ガラス製品と して利用された後に回収される廃ガラス;工場内において発生する廃ガラス等を 用いることができる。
これらの廃ガラスの内で、 製品として利用された後に回収される廃ガラスとし ては、 無色ガラス瓶、 茶色ガラス瓶、 青色ガラス瓶、 緑色ガラス瓶等のガラス瓶 ;自動車のフロントガラス、 窓ガラス等の自動車用ガラス;ブラウン管用ガラス、 液晶パネル用ガラス等の電化製品用ガラス;窓ガラス等の建材用ガラス等として 利用した後の回収ガラスを例示できる。 工場内において発生する廃ガラスとして は、 工場におけるガラス製造時に色や組成を変更するときにフロート炉などで生 じる屑ガラス等を例示できる。 本発明方法は、 上記した廃ガラスの内で、 大部分が廃棄されている青色ガラス 瓶、 緑色ガラス瓶等の着色ガラス瓶;組成が明確ではない廃ガラス;工場のフロ ート炉などで生じる屑ガラス等についても処理対象物とすることができる点で、 非常に有用性が高い方法である。
廃ガラスの組成については特に限定的ではなく、 組成が不明確な廃ガラス、 各 種の廃ガラスの混合物なども処理対象とすることができる。 例えば、 市販の多く のガラス製品ような、 S i 02含有量が 3 0 ~ 8 0質量%程度の範囲のガラスを 処理対象とすることができる。 廃ガラス中の他の成分の含有量についても、 特に 限定的ではなく、 例えば、 酸化ナトリウムを 1 0〜2 0質量%程度という多量に 含むガラスであっても、 本発明方法によれば、 ナトリウム含有量を大きく減少さ せて、 各種用途に有用な材料とすることができる。
好ましい処理対象物の一例としては、 S i 0 2含有量が 7 0〜7 3重量%程度 の市販のソ一ダ石灰ガラス瓶を挙げることができる。
また、 廃ガラス中にラベルやキャップ等の不純物が含まれていても本発明の処 理方法には影響がない。 このため、 処理後の二酸化ケイ素多孔体の用途によって は、 ラベル、キャップ等の不純物が含まれる廃ガラスを原料とすることもできる。 本発明方法では、 処理対象とする廃ガラスの大きさ、 形状等については、 特に 限定的ではなく、 廃ガラスの種類、 処理条件等に応じて、 適切な大きさ、 形状等 とすればよい。
例えば、 廃棄された廃ガラスをそのまま用いても良いが、 廃ガラスを粉砕して 用いることによって、 廃ガラスと熱水蒸気又は熱水との接触面積を大きくするこ とができる。 その結果、 ガラス中に水分子が浸入しやすくなり、 処理時間を短縮 することが可能となる。
廃ガラスの粉砕の程度については、 処理温度、 圧力、 時間等に応じて適宜適切 な範囲を決めればよい。通常、粒径 1 0 mm程度以下とすることがより好ましく、 粒径 1 mm程度以下とすることがさらに好ましい。
廃ガラスを粉枠する方法については特に限定されるものではなく、 例えば、 市 販されている工業用ミルを用いて粉砕する方法等、 通常採用されている粉碎方法 を適宜適用すればよい。 廃ガラスと、 熱水蒸気又は熱水とを加圧下において接触させる方法については 特に限定的ではなく、 加圧下において熱水又は熱水蒸気のいずれかに廃ガラスを 接触させることができる方法であればよく、 平衡状態にある熱水と熱水蒸気に同 時に接触させてもよい。 例えば、 圧力容器中に水と廃ガラスを入れて所定の温度 及び圧力とする方法、 廃ガラスを入れた容器中に所定の条件を満足する熱水又は 熱水蒸気を流通させる方法などを例示できる。
具体的には、 例えば、 高温高圧に耐える反応装置を用いて、 廃ガラスと熱水蒸 気または熱水とを接触させればよい。 この場合、 温度と圧力を任意に変えること ができるバッチ式の密閉型の処理装置を好ましく用いることができる。 . また、 温度と圧力を任意に変えることができる反応管の中を廃ガラスが移動し ながら反応が進行するようなフロ一式の処理装置を用いても良い。 廃ガラスを固 定して、 水だけをフロー式で流通させる場合は、 小さい装置に大量の水を導入で きるため、 ナトリウムなどの除去に有効である。
また、 超臨界近くの水の圧力を減少させると、 ナトリウム塩などの溶解度は減 少するため、 これを利用してナトリウムを分離除去して熱水を循環利用させるも のであってもよい。 かかる設備はエネルギーコストゃ排水が少なく非常に有効で ある。
廃ガラスと接触させる際の熱水蒸気又は熱水は、 温度 120〜450°C程度、 且つ圧力 0. 2〜1 01. 3MP a程度の範囲内とすることが好ましく、 温度 2 30 ~450°C程度、 且つ圧力 3. 0〜: L 01. 3 M P a程度の範囲内とするこ とがより好ましい。 この様な範囲内の温度及び圧力において、 処理する廃ガラス の大きさ、組成、 目的とする処理時間等に応じて処理条件を適宜選択すればよい。 具体的には、 亜臨界域では、 120°C以上の温度で、 対応する温度の水の蒸気 圧と同程度の圧力とすることが好ましく、 超臨界域 (374. 1°C、 22. 1M P a以上) では、 374. 1で〜 450 °C、 かつ 22. 1〜101. 3 MP a程 度とすることが好ましい。 ここで、 超臨界域とは、 水の臨界点 (374. 1°C、 22. IMP a) より上の温度及び圧力のもとにある状態をいい、亜臨界域とは、 水の臨界点より下の温度及び圧力下にある状態をいう。
上記した範囲内において、 例えば、 酸化ナトリウム含有量が多い廃ガラスを処 理対象とする場合には、 比較的低い温度と低圧の条件下において処理を行うこと ができる。 また、 二酸化ケイ素含有量の多いガラスについては、 水との反応性が 劣るので、 温度及び圧力を高く設定することが好ましい。
廃ガラスと、 熱水蒸気又は熱水との接触時間については、廃ガラスの種類、量、 大きさ、 温度、 圧力等に応じて変わり得るので、 処理条件に応じて適切な範囲を 決めればよい。
一般的には、 廃ガラスの大きさ、 量等が増加すれば、 長い処理時間が必要とな り、 熱水溶液又は熱水が高温高圧であるほど短い処理時間でよい。 通常、 5分〜 1 0時間程度の処理時間とすればよいが、 処理するガラスと温度 ·圧力の組み合 わせによっては、 この範囲内から外れてもよい。
熱水蒸気及び熱水の使用量についても、 廃ガラスの種類、 量、 処理条件、 得ら れる二酸化ケイ素多孔体の用途等に応じて適宜決めればよく、 特に限定されるも のではない。 通常は、 熱水蒸気及び熱水の量は、 少なくとも廃ガラス全体に行き 渡る程度、 即ち、 廃ガラスの見かけの体積と同程度以上であることが好ましい。 また、 エネルギ一コストの面から考えて、 廃ガラスの見かけ体積の 2 0 0倍以下 であることが好ましい。
一般的には、 この様な範囲内において、エネルギーコストを削減するためには、 熱水蒸気及び熱水の量を少なくすればよく、 後述する後処理工程における酸の消 費量を低減させるためには、 熱水蒸気及び熱水の量を多くすればよい。
上記した処理方法によれば、 アルカリ、 酸等を添加することなく、 廃ガラスと 熱水蒸気または熱水とを加圧下で接触させるという簡単な方法によって、 元の廃 ガラスと比べてナトリウム含有量が大きく減少した結晶質又は非結晶質の多孔体 を得ることができる。
本発明方法によってこの様な多孔体が得られる理由については明確ではない が、 例えば、 結晶質の多孔体が形成される場合については、 以下の過程によって ナトリゥム含有量が大きく減少した多孔体に変換されるものと推測される。
即ち、 高温では、 ガラス中に浸入した水が、 ガラスの内部まで拡散し易く、 特 に、 高圧では、 水分子がガラス中に浸入しやすくなる。 このため、 高温高圧で熱 水又は熱水蒸気と接触させることによって、多量の水がガラス内部まで浸透する。 そして、浸透した水によって S i o2間の結合が寸断されるなどの理由でガラス構 造が変化しやすくなる。 ガラスの代表的な構造変化としては浸出、 分相、 結晶核 生成、 結晶成長などが知られている。 なかでも結晶核生成および結晶成長が進行 すると、 ガラス構造は微細な結晶に変化し、 結晶の間にはナトリウムなどを多く 含む成分が取り残される。 これらの成分は、 熱水によって浸食されて、 結晶間に 空間が多く形成された多孔体となる。 特に、 拡散が非常に速い亜臨界或いは超臨 界域の水は、 結晶の隙間から迅速に内部に浸透するため、 短時間で数 mmの深さ まで改質が進行する。
このように、高温高圧の水の特徴を利用することで、廃ガラスの構造が変化し、 ナトリウム等が除去された多孔体が得られると考えられる。
特に、 結晶質の多孔体が形成される場合には、 カルシウム等の多価イオンを含 有する廃ガラスを処理対象とすると、 廃ガラスの処理が効率良く進行する。 これ は、 カルシウム等の多価イオンを含む廃ガラスと熱水蒸気または熱水とを加圧下 で接触させると、 適当なサイズの多価イオンであるカルシウム等を含む安定な結 晶ができるため、 結晶核生成及び成長が進みやすくなることによるものと考えら れる。 この場合、 廃ガラス中のカルシウムの含有量については、 特に限定的では ないが、 通常のソ一ダ石灰ガラスのように、 5〜2 0質量%程度であることが好 ましい。
以上の通り、 本発明によれば、 アルカリ、 酸等を添加することなく、 高温高圧 の水のみで廃ガラスを処理すればよい。 このため、 本発明の処理方法は、 環境に 対する悪影響が少なく、 低コストで実施可能な方法である。
得られる多孔体は、 原料とする廃ガラスの組成と比較すると、 ナトリウムの含 有量が大きく減少したものとなる。 この様な多孔体は、 アルカリ骨材反応の原因 となるナトリウムの含有量が非常に少ないので、 例えば、 そのままでセメント骨 材として用いることができる。
得られる多孔体の結晶構造については、 原料として用いる廃ガラスの組成によ つて異なり、 例えば、 ソ一ダ石灰ガラスを処理対象とする場合には、 ケィ酸カル シゥムがー部形成される場合があり、 例えば、 アルミニウム及びカリウムを含む 廃ガラスを処理対象とする場合には、 長石が一部形成される場合がある。 上記した方法によって廃ガラスを処理した後、 更に、 必要に応じて、 後処理と して、 形成された多孔体に、 水又は酸水溶液を接触させても良い。 この後処理に より、 該多孔体中に形成された微細な空間に水又は酸水溶液が浸入し、 ケィ素酸 化物以外の成分が除去されて、 ケィ素分の含有量が非常に高い高純度の多孔体と することができる。
特に、 酸水溶液を用いることによって、 より高純度の多孔体が得られる。
使用する酸水溶液の種類については、 特に限定されないが、 例えば、 硝酸、 硫 酸、 塩酸等の強酸の水溶液、 酢酸等の弱酸の水溶液等を用いることができる。 反 応速度を速くするためには、 強酸の水溶液を用いることが好ましい。 特に、 硝酸 水溶液を用いることが好ましい。
酸水溶液の濃度については限定的ではなく、 目的とする反応速度等に応じて適 宜決めればよいが、 一般的には、 濃度を高くすることにより、 反応速度を速くす ることができ、 廃液の量を少なくすることも可能である。 硝酸を用いる場合、 通 常、 取り扱いの面で 0 . 5〜 1 6 m o 1 / 1程度の濃度の酸水溶液が好ましく、 l〜4 m o 1 / 1程度の濃度の酸水溶液がより好ましい。
また、 火力発電所で排出される窒素酸化物等の低濃度であっても安価な酸が確 保できるような場合等は、 この様な酸を用いることによってコストを低減するこ とができる。
廃ガラスを処理して得られる多孔体を、 水または酸水溶液に接触させる方法に ついては特に限定されない。例えば、水又は酸水溶液を該多孔体に滴下する方法、 該多孔体を水又は酸水溶液に浸漬する方法等により行うことができる。
処理温度についても、 特に限定されないが、 通常、 常温〜 1 0 o °c程度とすれ ばよい。
処理時間は、 酸水溶液の濃度、 酸の種類、 処理方法類等に応じて変わり得る。 酸水溶液を滴下する方法では、 内部まで確実に酸水溶液を浸透させることができ る時間とすれば良く、 例えば、 1秒程度以上とすればよく、 5秒程度以上とする ことが好ましい。 また、 酸水溶液中に浸漬する方法では、 酸濃度が低い場合や弱 酸を用いる場合には、 処理時間を長くする必要があるが、 処理効率の点で 5日程 度以内の処理時間であることが好ましく、 一日程度以内の処理時間であることが より好ましい。
多孔体と接触させた後の未反応の酸は、回収し、濃縮再利用することができる。 また、 上記後処理工程で用いた水又は酸水溶液には、 廃ガラス中の金属分が含 まれるので、 金属分を回収して再利用することができる。 金属分を回収する方法 としては、 公知の方法を適宜適用できる。
水又は酸水溶液に含まれる金属については、 処理対象の廃ガラスの種類によつ て異なり、 例えば、 青色ガラスの着色剤として用いられているコバルト、 黄色ガ ラスの着色剤として用いられているセリウム、 カドミウム等、 青色、 緑色等のガ ラスの着色剤として用いられている銅、 緑色ガラスの着色剤として用いられてい るクロム、 放射線遮蔽用の酸化鉛含有ガラスに用いられている鉛などが挙げられ る。
これらの金属分の内で、 例えば、 コバルト等の高価な有用金属を回収すること によって、 高価な金属資源を有効利用できる。 また、 カドミウム、 鉛等の有害金 属等を回収することによって環境に対する悪影響を軽減することができる。
従って、 本発明の処理方法は、 廃ガラス中に含まれる有害金属の回収方法とし ても有用性が高い方法である。
酸水溶液又は水を用いた後処理を行うことによって、 例えば、 ナトリウムの含 有量をより減少させることができ、 更に、 ガラス中に含まれるその他の金属分も 取り除いて、 ケィ素分の含有率をさらに増加させることができる。 その結果、 ケ ィ素分の含有量が、 二酸化ケイ素に換算して 8 0質量%程度以上、 好ましくは 9 0 %質量以上、 より好ましくは 9 5質量%以上、 更に好ましくは 9 8質量%以上 という高純度の多孔体を得ることができる。
また、 得られる多孔体では、 処理対象の廃ガラスと比べてナトリウム含有量が 大きく減少する。 具体的には、 得られる多孔体中のナトリウム含有量は、 処理条 件に応じて、 酸化ナトリウムに換算して 1 0質量%以下とすることができ、 5質 量%以下、 さらには、 1質量%以下とすることができる。
得られる多孔体は、 例えば、 後述する実施施例 1の図 1に示すように、 径が 1 0 n m程度〜 5 μ πι程度の大きさの空孔部を有するものとなる。
この様に、 上記した処理方法によって得られる多孔体は、 ケィ素含有量が非常 の多く、その他の成分の含有量が非常に少ない材料である。該多孔体は、例えば、 ガラス原料、 セラミック原料等、 汎用性のある資源として有効に利用することが できる。 さらに、 該多孔体は、 吸着剤、 触媒担体、 断熱材等、 一般的な多孔体の 用途に用いることができる。
また、 該多孔体は、 ナトリウムの含有量が非常に少ないので、 セメント骨材と して用いる場合に、 ナトリウムの溶出によるアルカリ骨材反応が発生しない。 こ のためセメント骨材としても有用性が高い材料である。
以上の通り、 本発明によれば、 組成を保証できず現状では廃棄されている廃ガ ラスを原料として、 副原料を添加することなく、 低コストで実施できる処理方法 によって、 汎用性のある資源として再利用しうるケィ素含有量の高い多孔体を得 ることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、 実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1
酸化ナトリウム (Na20) 16質量%、酸化カルシウム (C aO) 12質量%、 酸化コバルト (CoO) 0. 5質量%及び二酸化ケイ素 (S i 02) 71. 5質量 %よりなるガラスを 1400°Cで 4時間溶融させた後、 冷却して、 直径約 lmm の青色の棒状ガラスを作製した。 これを廃ガラス試料として、 下記の処理を行つ た。
まず、 上記廃ガラス 0. 25 gと水 40 gを内容積 17m 1のアルミナ管に入 れ、 このアルミナ管を、 白金ライニングが施されたインコネル合金製のォ一トク レ一ブ (内容量 100ml) に揷入した。 廃ガラスは、 水中に没した状態となつ た。
これを 309°Cに加熱し (圧力 1 IMP a;)、 5時間後に加熱を止めて放置し、 冷却したところ、 白色の固体と溶液が得られた。
得られた白色固体を乾燥させて、 走査型電子顕微鏡で観察した。 走査電子顕微 鏡写真を図 1に示す。 図 1には、 0. 5 mのスケールバーを併記している。 図 1の顕微鏡写真から明らかなように、 白色固体の表面は、 厚さ 0. l m程 度、 大きさ 1 程度の板状の結晶が積み重なった隙間の多い構造であった。 こ のことから、 均質なガラスが多孔体に変化したことが確認できた。 該多孔体の孔 径は、 1 0 n mから 1 z m程度であった。
更に、 走査型電子顕微鏡に付属した X線分析装置 E D Sによって化学組成を分 祈した。 E D S分析の結果を下記表 1に示す。
Figure imgf000012_0001
表 1の結果から明らかなように、 処理後の多孔体では、 ナトリウム含有量は酸 化ナトリゥムに換算して 1質量%であり、 処理前のガラスと比較して大幅に減少 していた。 尚、 酸化カルシウムの比率は増加したが、 これは、 水に溶けやすいナ トリゥムが溶出したため相対的に増加したものである。
一方、 得られた溶液を分析したところ、 ナトリウムおよびケィ素が含まれてお り、 薄い水ガラス溶液が得られたことが分かる。 なお、 廃ガラスに含まれていな いアルミニウムが検出されているが、 これは、 容器の損傷を避けるために用いた アルミナ管に由来するものと思われる。
次いで、 常温において、 上記方法で得られた白色固体 1重量部に対して、 5倍 希釈の市販の濃硝酸 (濃度 6 9 %) 2 0重量部を滴下し、 固体全体を濡らして一 日放置した。 その後、 ろ別及び水洗を行い、 1 0 0 °Cで 5時間乾燥した後、 E D Sで分析した。 E D S分析の結果を下記表 2に示す。
表 2
Figure imgf000012_0002
表 2の結果から、 硝酸水溶液による後処理によって、 二酸化ケイ素に換算した ケィ素含有量が 9 8 %という高純度の多孔体が得られたことが分かる。 なお、 E D Sの分析精度、 特性を考慮すると、 二酸化ケイ素の含有量は 1 0 0 %に近いと 考えられる。
また、 得られた固体 1重量部に、 5重量部の市販の濃硝酸を滴下して、 固体全 体を濡らし、 一日放置した。 その後、 ろ別及び水洗を行い、 1 0 0 °Cで 5時間乾 燥して、 E D Sで分析した。
その結果、 二酸化ケイ素に換算したゲイ素含有量が 9 9 %という高純度の多孔 体が得られたことが分かつた。
また、 白色固体 1重量部を 5重量部の濃硝酸で処理した後、 この処理で得られ た酸溶液の一部を I C P (プラズマ発光) 分析したところ、 この後処理工程だけ で、 処理前の廃ガラスに含まれていたコバルトの少なくとも 5 0 %を除去するこ とができたことが分かった。
硝酸による後処理をする前の二酸化ケイ素多孔体が白色あるいは半透明である ことから、 全工程で、 9 5 %程度のコバルトが回収できたと考えられる。
この酸廃液からは、 沈殿などの既存の方法によって容易にコバルトを回収する ことができる。 このことより、 本発明の処理方法は、 コバルト回収を目的とした 処理として好適であることがわかる。
実施例 2
酸化ナトリウム 1 6質量%、 酸化カルシウム 1 2質量%、 酸化コバルト 0 . 1 質量%及び二酸化ケイ素 7 1 . 9質量%よりなるガラスを、 1 4 0 0 °Cで 4時間 溶融した後、 冷却し、 さらに焼きなまして、 青色ガラスを得た。 このガラスを 0 . 4 2 mmのふるいを通過する大きさとなるようにハンマーで粉碎した。 これを廃 ガラス試料として、 以下の処理を行った。
まず、 廃ガラス 5 . 7 3 gと水 6 0 gをグラフアイト管に入れ、 このグラファ イト管を、 白金ライニングが施されたインコネル合金製でのォ一トクレーブ (内 容量 1 0 0 m l ) に揷入した。 廃ガラスは、 水中に没した状態となった。
これを加熱したところ、 温度 3 5 9 °C、 圧力 2 2 M P aになったので、 直ちに 加熱を止めて放置し、 冷却したところ、 白色固体と溶液が得られた。
このようにして得られた白色の固体を乾燥させて、 化学組成を分析した。 その結果、 ナトリウム含有量が酸化ナトリウムに換算して 9. 7%に減少して いた。
次いで、 常温において、 得られた白色固体 1重量部に対して、 5倍希釈の市販 の濃硝酸 (濃度 69%) 20重量部を滴下して、 固体全体を濡らして一日放置し た。 その後、 ろ別及び水洗を行い、 100°Cで 5時間乾燥した後、 JIS R3101及 び R3105に準じて原子吸光法による化学分析を行った。
その結果、 元素の重量%として、 コバルト 0. 004 %、 カルシウム 0. 12 %、 ナトリウム 0. 14%であった。 各元素の含有量を、 コバルトで 94%、 ナ トリウムで 99%、 カルシウムで 99 %低減できたことが分かった。
比較例 1
実施例 1で用いた廃ガラス試料を、 大気圧下において、 100°Cの熱水に 5時 間にわたって接触させたが、 目立つた変化は肉眼では観察できなかった。
実施例 3
S i 02 53質量%、 PbO 23質量%、 K20 8質量%、 N a20 6質量 %、 C aO 4質量%、 MgO 2質量%及び A 12 O 3 4質量%からなる直径 0. 5mmのガラス棒を廃ガラス試料として、 下記の方法で処理を行った。 この試料 は、市販のカラ一テレビ CRTにおいてファンネル部分に用いられている、鉛を多 量に含むガラスの組成を模したものである。
まず、 廃ガラス試料を管状のオートクレープに入れ、 試料付近の温度が 380 になるように加熱した。 ここで、 一方の端からォ一トクレーブに加熱された水 を送り込み、 28MP aに加圧した。 約 7時間経過後、 水を抜いて圧力を常圧に 戻し、 放冷したところガラス棒は鉛色になっていた。
この試料について、 Cu-Κα線を用いて粉末 X線回折を行った。 X線回折パター ンを図 2に示す。 図 2から明らかなように、 廃ガラス試料は結晶質に変化してお り、 正長石 (Orthoclase(KAlSi308)) 、 還元されて生じた Pb、 及びそれ以外のピー クが認められた。 また、 この試料の走査型電子顕微鏡写真を図 3に示す。 図 3か ら明らかなように、 層状ケィ酸塩でよく見られる板状の微結晶が認められた。 上記試料を 1. 55規定の希硝酸中に浸潰し、 1 00°Cで 15時間放置した後、 水で洗浄した。その後、 走査型電子顕微鏡に付属した EDSによって組成を分析し た。 結果を下記表 3に示す。表中の数値は、 酸化物に換算した重量%である。 尚、 酸処理後の MgO,Na20,CaO及び PbOの量は、 EDSで精度よく定量できる下限値 を下回っていると考えられるため、 正確な値ではない。
表 3
Figure imgf000015_0001
表 3から明らかなように、 処理後の多孔体では、 二酸化ケイ素に換算したケィ 素含有量が大きく増加しており、有害な鉛については EDSの測定限界以下まで除 去されていた。 原子吸光法により化学分析を行った結果、 鉛の残留量は元素の重 量比で 0.95 %であった。 この結果から、 本発明の処理方法は、 廃ガラスからの有 害金属の除去方法として有用であることが確認できた。

Claims

請求の範囲
1. 廃ガラスと、 熱水蒸気又は熱水とを、 加圧下で接触させることを特徴とする 廃ガラスの処理方法。
2. 熱水蒸気又は熱水の温度が 120〜 450 °Cであり、 圧力が 0. 2〜 10 1. 3 MP aである請求項 1に記載の方法。
3. 請求項 1の方法によって処理された廃ガラスを、 更に、 水又は酸水溶液と 接触させることを特徴とする廃ガラスの処理方法。
4. 請求項 3の方法によって廃ガラスを処理した後、 処理後の水又は酸水溶液 から金属を回収する工程を含む廃ガラスの処理方法。
5. 請求項 1の方法で得られる多孔体。
6. 請求項 5の多孔体を含むセメント骨材。
7. 請求項 3の方法で得られる多孔体。
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