WO2004054754A1 - 工作機械におけるワーク加工方法並びに、該方法を実施するための加工用治具及びワーク加工用支持装置 - Google Patents

Abstract

基礎台（１）の一側個所にＺ軸方向への移動可能となされた主軸（６）を装設し、基礎台（１）の他側個所に回転支持軸（１０）を設けてこれの上部に横向き台（１２）を固定し、該横向き台（１２）の上面に該上面上の特定横向き軸線（Ｓ）回りへ棒状体ワーク（ｗ）を送り回転させるものとしたワーク把持回転送り機構部（１３）を設け、しかも前記回転支持軸（１０）と前記特定横向き軸線（Ｓ）とは水平方向上で必要距離（Ｌ０）だけ離間させておき、棒状体ワーク（ｗ）を前記ワーク把持回転送り機構部（１３）に着脱するときと、棒状体ワーク（ｗ）を主軸（６）の作動により加工するときとで、前記回転支持軸（１０）の回転位置を変化させるように実施する。

Description

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工作機械における ワーク加工方法並びに、 該方法を実施す るための加工用治具及びワーク加工用支持装置

技術分野 明

この発明は、 工作機械における ワーク加工方法並びに、 該 方法を実施するための加工用治具及びワーク加工用支持装置 書

に関する。

背景技術

基礎台の水平前後方向の一側個所に少なく と も前後方向へ の移動可能と なされた主軸を装設された工作機械は存在して レ、る （例えば日本特許公報特開 2 0 0 1 — 9 6 5 2号参照） 。

該工作機械において、 前記主軸と 関連した位置に、 ワーク を特定横向き軸線回 り へ送り 回転させるためのワーク把持回 転送り 機構部を設け、 該ワーク把持回転送り 機構部に把持さ せたワーク を前記特定横向き軸線回 り の特定角度位置へ送 り 回転させる こ と によ り その加工を行 う こ とが既に実施されて いる （例えば日本特許公報特許第 3 0 8 3 7 7 6 号参照） 。

このよ う な加工を実施する場合において、 ワーク把持回転 送り機構部に棒状体ワーク を着脱する と き と、 ワーク把持回 転送り 機構部に把持させた棒状体ワーク を主軸の作動によ り 加工する どき と の間で何れか一方から他方へ移行する と きに、 ワーク把持回転送り機構部を基礎台上で移動させる こ と は行 われていない。 上記したよ う にワーク把持回転送り 機構部を基礎台上で主 軸方向へ移動させないで棒状体ワーク を加工する場合におい ては、 ワーク把持回転送り機構部に棒状体ワーク を着脱する と きに、 作業者がワーク把持回転送り機構部に十分に近づく こ と ができなかった り 、 棒状体ワーク の着！ ½作業にと ってヮ ーク把持回転送り 機構部と主軸が近過ぎて十分な作業スぺー スが碓保されないこ とがあ り 、 これがために、 棒状体ワーク が主軸に固定された刃具に接触してワークや刃具が損傷する こ とが生じるのであ り 、 またワーク把持回転送り 機構部に把 持された棒状体—ワーク を加工する と き、 加工開始位置 ·のま軸 に固定された刃具からワーク までの距離が大きいために、 主 軸を棒状体ワーク に対し大きなス ト ロークで変位させる こ と が必要と なって、 加工能率上、 不利 と なる こ とがある。 本発 明は斯かる問題点に対処する こ と を目的とする ものである。 発明の開示

本願の第一の発明は、 基礎台の水平特定方向の一側個所に 少なく と も該水平特定方向への移動可能と なされた主軸を設 けた工作機械において、 前記基礎台 （ベッ ド 1 ) の前記一側 個所と対向する他側個所に縦向き回転支持軸を設ける と共に、 該縦向き回転支持軸の上部に主軸と対峙したさい主軸側へ向 けて漸次降下する一定角度の傾斜面を有する横向き台を固定 し、 該横向き台の上記傾斜面上に棒状体ワーク を送り 回転さ せる もの と したワーク把持回転送り 機構部を設け、 且つ前記 縦向き回転支持軸と前記ワーク把持回転送り機構部の軸線と は水平方向上で必要距離だけ離間させたもの と な し、 棒状体 ワーク を前記ワーク把持回転送り機構部に脱着する と き と 、 主軸の前後移動で加工する と き と で、 前記縦向き回転支持軸 を回転させて横向き台位置を変化させる よ う に実施するので ある。

該発明では、 棒状体ワーク を前記ワーク把持回転送り機構 部に着脱する と きは、 前記横向き台は前記縦向き回転支持軸 に対し前記他側へ偏倚されて、 前記主軸から離れる よ う にな り 、 これによ り 作業者は前記他側から前記ワーク把持回転送 り機構部に近づきやすく なる と共に、 前記縦向き回転支持軸 と前記主軸と の間が大き く なつて棒状体ワーク着脱のための スペースが拡大化されるのである。

一方、 前記ワーク把持回転送り 機構部に把持された棒状体 ワーク を加工する と きは、 前記横向き台は、 前記縦向き回転 支持軸に対し前記一側へ偏倚されて、 前記主軸に近づく よ う にな り 、 これによ り 加工開始位置の主軸から該ワーク までの 距離が小さ く なって棒状体ワーク は小さ なス ト ローク で加工 される よ う になる。

また、 本願の第二の発明では、 前記縦向き回転支持軸の軸 線と、 同ワーク把持回転送り 機構部の軸線と は、 横向き台が 主軸と対峙した さい、 後者が主軸側へ向かって離間する よ う に位置させたものとする。

また、 本願の第三の発明では、 上記横向き台の傾斜面を水 平面に対して 1 5度以上に傾斜させたものとする。

また、 本願の第四の発明では、 基礎台の水平前後方向の一 側個所に少なく と も前後方向への移動可能と なされた主軸を 設けた工作機械において、 前記基礎台の前記一側個所と対向 する他側個所に縦向き回転支持軸を設ける と共に、 該縦向き 回転支持軸の上部に主軸と対峙したさい主軸側へ向けて漸次 降下する一定角度の傾斜面を有する横向き台を固定し、 該横 向き台の上記傾斜面上に棒状体ワーク を送り 回転させる も の と した Vーク把持回転送り機構部を設け、 且つ前記縦向き回 転支持軸と前記ワーク把持回転送り 機構部の軸線とは水平方 向上で必要距離だけ離間させたもの と な し、 棒状体ワーク を

、 記ヮ一ク把持回転送り機構部に脱着する と き と 、 主軸の前 後移動で加工する と き とで、 前記縦向き回転支持軸を回転さ せて横向き台位置を変化させる構成と な したワーク加工用支 持装置の構成とする。

上記第四の発明は、 前記横向き台の上面を 1 5度以上に傾 斜させて実施するのがよい。

こ のよ う にすれば、 加工によ り 生じた切削屑が前記横向き 台の上面に落下してもそれは切削液の流動作用によ り 自重に よ り切削液と共に流れ落ちる もの と なる。

また、 該発明は、 前記横向き台が水平な底面部と、 該底面 部の一端から起立された起立面部と - れら底面部と起立面 部と の間に位置された傾斜面部と を有する と共に、 これら底 面部 、 起立面部及び傾斜面部に囲まれた空間内にヮーク把持 回転送 り機構部用のケープルやパィ プな どの必要部材を配置 したものと なすのがよい o

- れによれば、 第三の発明の場合と 同様に 、 刖記横向き台 の剛性がその断面係数の増大化によ り 向上する もの と な り 、 また 記横向き台はケーづノレや Λィ プな どの必要部材を保護 する ものと なる。 T/JP2003/015567

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図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明に係るェ作機械の一使用状態を示すも ので 一部を断面で示した側面図であ り 、 図 2 は 、 記一使用状態 を示す平面図である。

図 3 は、 図 5 においてヮ一ク を取 り 外した後の X 1 — X 1 部を示す図であ

図 4 は、 目 U記工作機械の V一ク加工状態を示す側面図であ り 、 図 5 は 、 刖記工作機械の V一タカ卩ェ状態を示す平面図で め 。

図 6 は、 刖記工作機械の V ―ク把持回転送り機構部や横向 き台と比較するためのこれらの変形例を示す側面図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明をよ り 詳細に説述するためにゝ 添付の図面に従つて これを 明する o

図 1 3 に いて 、 1 はべッ ドであ り 、 亥へッ ド、 1 上に固 定形コ ラム 2 、 ヮ一ク加工用治具装置 3 、 数値制御機構 4及 び油圧空圧機 5 が設けてある。

固定形コ ラム 2 はベッ ド上の一側個所に固定されてあつて 前後向き （ Z軸方向） の主軸 6 を回転自在に支承した筒状の 主軸ハウジング 7 が直交三軸をなす X軸、 Y軸及ぴ Z軸方向 への送り 移動可能に装設されている。 そ して、 主軸 6 の前端 には刃具 8 が固定されている。

V ク加工用治具装置 3 はベッ ド、 1 上の他側に装き -Vれて あつてヽ ベッ ド 1 内方に設け られたサ一ボモータ 9 と、 ベッ ド、 1 上の特定位置に回転自在に支持され前記サ ボモ―タ 9 で送り 回転される Y軸方向縦向きの回転支持軸 1 0 と 、 該回 転支持軸 1 0 の上部に固定された水平回転台 1 1 と、 該水平 回転台 1 1 の上面に水平状に固定された平面視方形状の横向 き台 1 2 と 、 該横向き台 1 2 の上面に設けられたワーク把持 回転送り機構部 1 3 とからなっている。

この際、 横向き台 1 2 は図 3 に示すよ う に断面形状を直角 三角形状と なされて、 前記水平回転台 1 1 に固定された水平 状の底面部 1 2 a と、 該底面部 1 2 a の一端から起立された 起立面部 1 2 b と、 これら底面部 1 2 a と起立面部 1 2 b と のの間間にに位位置置さされれたた斜斜面面部部 1 2 c と を有してお り 、 該斜面部 1 2 cc のの上上面面をを水水平平面面にに対対して 1 5度以上に傾斜させたもの と なさされれてていいるる。。 図図示示例例ででは斜面部 1 2 c の上面は凡そ 3 5度 程度に傾斜されている。 そ して底面部 1 2 a 、 起立面部 1 2 b及ぴ斜面部 1 2 c で囲まれた個所は密閉可能な空間 a と な されている。

ワーク把持回転送り機構部 1 3 は横向き台 1 2 の一端側に 固定されたワーク送り駆動部 1 3 a と 、 横向き台 1 2 の他端 側に固定されたテールス ト ツ ク 1 3 b と 力、らなつている 。 フ ーク送り 駆動部 1 3 a は、 横向き台 1 2 の斜面部 1 2 c の上 面に固定され側面個所に N C (数値制御） テープル 1 4 を装 設された起立支持台 1 5 と、 N Cテーブル 1 5 と 同 、に固定 され起立支持台 1 5 上の特定横向き軸線 S回 り へ回転駆動さ れるチャ ッ ク部 1 6 と、 起立支持台 1 5 に支持され特疋横向 き軸線 S上に位置される と共にチャ ッ ク部 1 6 の把持したヮ ーク wの一端面の回転中心を支持する ものと なされた駆動側 センタ 1 7 と を有するもの と なされている。 この際、 特定横向き軸線 s は回転支持軸 1 0 から Z軸方向 へ必要距離 L 0 だけ離間されたものと なされてお り 、 該必要 距離 L 0 はワーク把持回転送り機構部 1 3 に対する棒状体ヮ 一ク wの着脱を容易 とな し且つヮーク把持回転送り機構部 1

3 に把持された棒状体ワーク Wの加工を能率'的と なすこ と の でき る距離を言 う もので、 後述の説明から明 らかと なる。 そ してワーク駆動部 1 3 a とテ ―ルス ト ツ ク 1 3 b との間の特 疋横向き軸線 S部分は横向きム

P 1丄 2 の上面から距離 L 1 (図

3参照） だけ離間されているのであ り 、 該距離 1 は、 予定 された最大の棒状体ワーク wが横向き台 1 2 の上面上で特定 横向き軸線 S回 り へ回転される上で必要と なる特定の大き さ と なされている。

チャ ッ ク部 1 6 はチャ ッ ク本体部の半径方向へ移 可能と なされ棒状体ワーク wを特定横向き軸線 S上に把持する もの と した複数の爪 1 6 a を有する と共に棒状体ワーク wの X軸 方向位置を位置決めするための半径面 b を具備した 2 つの軸 方向位置決め部材 1 6 b をチャ ッ ク本体部に固定されたもの と なされている。

テールス ト ッ ク 1 3 b は、 横向き台 1 2 の斜面部 1 2 c の 上面に固定された起立支持台 1 8 と、 これに装設された X軸 方向駆動装置 1 8 a と、 該起 ii.支持台 1 8 に摺動変位自在に 支持され X軸方向駆動装置 1 8 a によ り 押し移動されて棒状 体ワーク wの他端面の回転中心を支持する あのと した押しセ ンタ 1 9 と を有している。

さ らに横向き台 1 2 の空間 a 内には図 3 に示すよ う にヮ一 ク駆動部 1 3 a 及び前記テールス 卜 ッ ク 1 3 b などの ί乍 1¾に 15567

8 必要な部材であるケーブル 2 0やパイ プ 2 1 やチューブな ど が配設されてお り 、 これらの部材 2 0 、 2 1 はベッ ド 1 上の ワーク加工空間に露出しないよ う に横向き台 1 2 の下面から 水平回転台 1 1 の内方を経てべッ ド 1 の内方へ導かれ必要個 所に接続されている。

上記のよ う に構成した工作機械によ り 、 棒状体ワーク で ある ク ラ ンク シャ フ ト を加工する場合の使用例を、 図 4〜図 6 をも参照して説明する。

加工すべき ク ラ ンク シャ フ ト wをワーク把持回転送 り機構 部 1 3 にローデイ ングする際は、 横向き台 1 2 を図 1 及び図 2 に示すよ う に位置させる。 これによ り 、 特定横向き軸線 S は回転支持軸 1 0 に対して Z軸方向の前側へ偏倚した状態と なる。 該状態の下で、 作業者 c はベッ ド 1 の前側 f 1 から ヮ ーク把持回転送り機構部 1 3 に近寄 り 、 手作業或いはロボッ トによ り 、 駆動側センタ 1 7 と押しセンタ 1 9 の間にク ラ ン ク シャ フ ト wを位置させ、 次に X軸方向駆動装置 1 8 a の作 動によ り 押 しセ ンタ 1 9 を駆動側セ ンタ 1 7 の側へ変位させ、 ク ラ ンク シャ フ ト wの各端面に形成されたセンタ孔のそれぞ れに押しセンタ 1 9 と駆動側センタ 1 7 と を嵌合させてこれ らセンタ 1 7 、 1 9 でク ラ ンク シャ フ ト wを挟み付ける と 同 時に軸方向位置決め部材 1 6 b の半径面 b に押し当てた状態 とする。 これによ り 駆動側センタ 1 7 と押しセンタ 1 9 はク ラ ンク シャ フ ト wを特定横向き軸線 S 上の特定位置に支持す る もの と なる。 この後、 チャ ッ ク部 1 6 の爪 1 6 a を変位さ せて該爪 1 6 a でク ラ ンク シャ フ ト wの一方の端部の軸部外 周面を把持させるのであ り 、 これによ り ク ラ ンク シャ フ ド w のロ ーディ ングは終了する。

この よ う なローデイ ング作業においては、 ワーク把持回転 送り機構部 1 3 が、 回転支持軸 1 0 と特定横向き軸線 S と が 合致している場合に較べて作業者 c の手元に近い位置に移動 した状態と なるのであ り 、 従って作業者 c がワーク把持回転 送り機構部 1 3 にク ラ ンク シャ フ ト w を固定させる作業が的 確且つ疲労少なく 行われる よ う になる のであ り 、 またワーク 把持回転送り機構部 1 3 が、 回転支持軸 1 0 と特定横向き軸 線 S と が合致している場合に較べて主軸 6 に固定された刃具 8 から離れた状態と な り 、 これによ り ク ラ ンク シャフ ト の ロ ーディ ングのための刃具 8 からのスペースが広く確保され るため、 ク ラ ンク シャフ ト wが不用意に刃具 8 な どと接触す る事態は生じ難く なるのである。

次に刃具 8 がワーク把持回転送り 機構部 1 3 と干渉しない 高さ と なる よ う に主軸 6 を上昇後退変位させ、 こ の状態の下 でサ一ボモータ 9 を作動させて横向き台 1 2 を回転支持軸 1

0回 り 1 3 6度〜 2 2 5度送り 回転させ、 特定横向き軸線

S を図 4及び図 5 に示すよ う に X軸方向に合致させる。 これ によ り 、 特定横向き軸線 S は回転支持軸 1 0 に対して Z軸方 向の後側 f 2 へ偏倚した状態と なる。 次に数値制御機構部 4 を作動させてク ランク シャフ ト wの特定横向き軸線 S回 り の 位相を確定させ、 この後に 、 数値制御機構部 4 の作動によ り 、 主軸 6 を回転作動させる と共に、 ク ラ ンク シャ フ ト wの特定 横向さ軸線 S回 り の位置及ぴ主軸 6 の位置を制御させてク ラ ンクシャ フ ト wを加工させ 。

のよ ラ なク ラ ンタ シャ フ ト wの加工においては、 加工開 始位置の刃具 8 から ク ラ ンク シャ フ ト wまでの距離 L 3 が、 回転支持軸 1 0 と特定横向き軸線 S とが合致されている場合 に較べて短く なるため、 ク ラ ンク シャ フ ト wの加工に要する 主軸 6 の Z軸方向のス ト ロークが短小化され、 ク ランク シャ フ ト w加工が能率化されるのである。

次に上記ク ラ ンク シャ フ ト wの切削中における ワーク把持 送り機構 1 3や横向き台 1 2 についての歪みについて図 3及 び図 6 を参照して説明する。

ク ラ ンク シャ フ ト wを切削する と き、 刃具 8 はク ラ ンク シ ャフ ト wに押し当て られるが、 この際の図 3 に示す刃具 8 の 押し力を F 1 とする と 、 該押 し力 F 1 はワーク駆動部 1 3 a やテールス ト ツ ク 1 3 b の起立支持台 1 5 、 1 8 の下端面に 図 3及ぴ図 4 に示すよ う に曲げ力 M l を付与する もの と なる。 そ して、 この際の曲げ力 M l は次の （ 1 ) 式で表示される。

即ち、

M 1 = F 1 X L 1 X C O S 0 . . . . ( 1 ) 式 と ころで、 図 6 に示すよ う に、 仮に横向き台 1 2 の上面が 水平面で、 該水平面から特定横向き軸線 S までの距離が L 1 と なされている場合において、 前記押し力 F 1 が起立支持台 1 5 、 1 8 の下端面に付与する曲げ力 M 2 は次の （ 2 ) 式で 表示される。

即ち、

M 2 = F 1 X L 1 · ' · · ( 2 ) 式 こ のこ とから明 らかなよ う に、 本発明における よ う に横向 き台 1 2 の上面が傾斜されている と 、 起立支持台 1 5 、 1 8 の下端面に付与される曲げ力は横向き台 1 2 が図 6 に示すよ う な水平面である場合に較べて小さ く なるのであ り 、 その分、 加ェ中にねける ワーク把持回転送り機構部 1 3 の歪みが小さ く なるので

また横向き台 1 2 の断面形状は空間を有する あの と なされ ているため 、 該横向き台 1 2 は同一材料且つ |p]一 でその 空間の存在しない場合に較べて、 その断面中心に対する極断 面係数が大きいもの と なってその剛性が増大され 、 刖記曲げ 力 M 1 による捩り歪みは小さ く なるのである。

最後にク ラ ンク シャ フ ト w切削中の切削屑につ'いて 及す る と ク ラ ンク シャ フ ト wの切削中には切削屑が横向さ台 1

2 の上面に落下するが、 このよ う に落下した切削屑はその上 面が 1 5度以上に傾斜されているため 刃具 8 に供給される 切削液の流動に補助されて確実にベッ ド、 1 上面に落下する も のと なる。

本発明の実施例のよ う に横向き台 1 2 の上面が凡そ 3 5度 程度に傾斜されている と きは その上面に落下した切削屑は 切削液の流動の補助が存在しなく ても 重のみでべッ 1 上 面に落下し得る ものと なる。 産業上の利用可能性

以上の如く構成した本発明によれば 次のよ う な効果 られる。

即ち、 棒状体ワーク をヮーク把持回転送り 機構部に着脱す る と きは、 ワーク把持回転送り機構部が回転支持軸に対し作 業者の位置する側に偏倚する よ う になるため、 作業者はヮ ク把持回転送り 機構部に近づき易く なつて棒状体ヮーク の口 ディ ングを的確且つ疲労少なく 行 つ こ と ができ またヮ一 ク把持回転送り機構部と主軸と の間が大き < なつて棒状体ヮ 一ク着脱のためのスペースが拡大化され 、 棒状体 V一クの口 一ディ ング作業を容易に行う こ と ができ る と共に π一丁ィ ン グ中の棒状体ワーク と主軸に固定 れた刃具と の不用 な接 角 ¾を生じ難く なすこ とができ る (

一方、 ワーク把持回転送り機構部に把持されたフ ク を加 ェする と きは 、 横向き台が回転支持軸に対し主軸側へ偏倚す る よ う になるため 、 加工開始位置の主軸から ワークまでの距 離が小さ < なつて 、 ワーク を ζ軸方向の小さなス ト 口ーク で 加工する こ とができ、 加工能率を向上させる こ とができ る。

また 、 横向さムの上面に落下した切削屑を 自重によ り切削 液と共に流下させる こ と ができ、 またワーク把持回転送り 機 構部や横向さムに作用する ワーク加工中の曲げカを簡易な構 造によ り減少させる こ とができる。

また 、 横向さム

PJ の上面に切削屑を案内するための格別な傾 斜案内板な どを けないでも、 切削液の流動に補助されて或 いはそれに補助される こ と な く 、 横向き台の上面に落下した 切削屑を横向さムの外方へ落下させる こ とができ る。

また 、 横向ぎムの剛性を少ない材料で向上させる こ と力 sで き、 また横向さム

Ρにケーブルやパイ プな どの必要部材を保護 させる こ とがでさ

Claims

求 の 範 囲 基礎台の水平前後方向の一側個所に少なく と も前後方向 への移動可能と なされた主軸を設けた工作機械に いて、 前記基礎台の前記一側個所と対向する他側個所に縦向き 回転支持軸を設ける と共に 、 該縦向き回転支持軸の上部 に主軸と対峙したさい主軸側へ向けて漸次降下する一定 角度の傾斜面を有する横向さ台を固定し、 該横向 台の 上記傾斜面上に棒状体ヮ一ク を送 り 回転させる ものと し たワーク把持回転送り機構部を設け、 且つ前記縦向き回 転支持軸と前記 V一ク把持回転送 り 機構部の軸線と は水 平方向上で必要距離だけ離間させたもの と な し、 棒状体 ワーク を前記ヮ一ク把持回転送り 機構部に脱着する と き と、 主軸の前後移動で加ェする と き とで、 前記縦向き回 転支持軸を回転させて横向さ台位置を変化させる よ う に 実施する こ と を特徴とするェ作機械における ヮーク加ェ 方法。

2 . 前記縦向き回転支持軸の軸線と 、 ワーク把持回転送り 機構部の軸線と は、 横向き台が主軸と対峙したさいヽ 後0 者が主軸側へ向かつて離間する に位置させてある こ と を特徴とする 永の範囲第 1 項記載のェ作機械に け る ワーク加工方法。

3 . 上記横向き の傾斜面を水平面に対して 1 5度以上に傾 斜させたこ と を特徴とする 青永の範囲第 1 項又は第 2項» |5し の工作機械における ワーク加ェ方法を実施するため の加工用治具。 基礎台の水平前後方向の一側個所に少な く と も前後方向 への移動可能と なされた主軸を設けた工作機械において、 前記基礎台の前記一側個所と対向する他側個所に縦向き 回転支持軸を設ける と共に、 該縦向き回転支持軸の上部 に主軸と対峙したさい主軸側へ向けて漸次降下する一定' 角度の傾斜面を有する横向き台を固定し、 該横向き台の 上記傾斜面上に棒状体ワーク を送り 回転させる もの と し たワーク把持回転送り機構部を設け、 且つ前記縦向き回 転支持軸と前記ワーク把持回転送り 機構部の軸線と は水 平方向上で必要距離だけ離間させたもの と な し、 棒状体 ワーク を前記ワーク把持回転送り機構部に脱着する と き と 、 主軸の前後移動で加工する と き と で、 前記縦向き回 転支持軸を回転させて横向き台位置を変化させる構成と なしたこ と を特徴とするワーク加工用支持装置。

上記横向き台の傾斜面を水平面に対して 1. 5度以上に傾 斜させたこ と を特徴とする請求の範囲第 4項記載のヮー ク加工用支持装置。

上記横向き台が水平な底面部と 、 該底面部の一端から起 立された起立面部と、 これら底面部と起立面部と の間に 位置された傾斜面部を有する と共に、 これら底面部、 起 立面部及び傾斜面部に囲まれた空間を形成し、 該空間内 にワーク把持回転送り機構部用のケーブルやパイ プの必 要部材を配置させたこ と を特徴とする請求の範囲第 4項 又は第 5項記載のワーク加工用支持装置。