WO2004053831A1

WO2004053831A1 - 表示装置の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するためのプログラム、およびそのプログラムを記憶した記録媒体

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Publication number: WO2004053831A1
Application number: PCT/JP2003/014611
Authority: WO
Inventors: Yuji Sawada
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2002-12-06
Filing date: 2003-11-17
Publication date: 2004-06-24
Also published as: AU2003284555A1

Abstract

　表示装置（１００）は、連続する複数の文字を、縦書の文章として表示する表示装置の制御装置を含む。文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。制御装置は、複数の文字のデータを予め記憶するデータ格納部（１０２）と、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する文字種判定部（１０４）と、文字種判定部（１０４）が特定文字を識別すると、縦書の文章の表わす意味が維持されるように特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、特定文字および特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、特定文字の直前の文字に隣接する間隔に表示されるように、表示部（１０７）を制御するレイアウト計算部（１０６）とを含む。これにより、小さな画面により多くの文字を表示させることが可能となる。

Description

明細書表示装置の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するためのプログラム、およびそのプログラムを記憶した記録媒体技術分野

本発明は、表示装置を制御する技術に関し、特に、小さな画面により多くの文字を表示させる制御装置に関する。 . 背景技術

電子メール、ホームページの閲覧、電子書籍などにより、 P D A (Personal Digital Assistant)や携帯電話などの携帯型機器でテキストを読む機会が増えている。このような携帯型機器でテキストを読む場合、大きな問題となるのが、表示画面の大きさである。つまり画面が小さいため、，1画面に表示できる文字数が少ない。文字数が少ないと、スクロールボタンなどの操作の回数が多くなり、わずらわしくなる。

特開平 1 1一 1 8 1 2 7号公報（特許文献 1 ) は、このような問題を解決する技術を開示する。この公報に開示された表示制御装置は、メッセージを含む信号を受信して、受信したメッセージを表示部に表示する通信装置の表示制御装置あって、表示部に表示可能なメッセージの最大文字量を記憶する記憶装置と、受信したメッセージの文字量と最大文字量とを比較して、受信したメッセージの文字量が最大文字量より大きい場合に、受信したメッセージに予め定められた特定種類の文字が含まれているか否力判定する判定回路と、判定回路の判定に基づいて、特定種類の文字が含まれている場合には、特定種類の文字のサイズを小さく変換する変換回路と、受信したメッセージを少なくとも 2種類のサイズで表示部に表示する制御回路とを含む。

この装置によると、英数字あるいはカタ力ナ文字を含んだ 1画面以上におよぶメッセージを受信した場合には、英数字あるいはカタカナ文字を検出し、英数字あるいはカタカナ文字を半角で表示させる。これにより、文字を表示するためのスペースを節約することができる。スペースを節約するので、 1画面に表示できる表示文字数を増やすことができる。その結果、より多くのメッセージを 1画面に表示させる表示制御装置を提供することができる。

し力し、前述の公に記載された装置では、縦書表示する場合に、半角文字が読みにくくなるという問題があった。図 1 8を参照して、縦書表示する場合に、半角文字が読みにくい理由について説明する。図 1 8 (A) は、ある全角文字から構成される文章を縦書表示した例である。図 1 8 ( B ) は、前述の装置により、全角カタカナを半角カタカナに変換し、縦書表示した例である。半角文字は右に倒された形で表示される。このこと力表示された半角文字が読みにくい理由である。

また、句読点のように存在することがわかれば文章の読みやすさにあまり影響を与えない文字の表示方法について何ら考慮されていないため、 1画面に表示される文字数を十分増加させることができないという問題もあった。 . 本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することにある。発明の開示

第 1の発明に係る制御装置は、連続する複数の文字を、縦書の文章として表示する表示装置の制御装置であって、文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。制御装置は、複数の文字のデータを予め記憶するための記憶手段と、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段と、識別手段が特定文字を識別すると、縦書の文章の表わす意味が維持されるように特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、特定文字および特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、特定文字の直前の文字に隣接する間隔に表示されるように、表示装置を制御するための制御手段とを含む。

第 1の発明によると、識別手段が、文字のデータに含まれる特定文字を識別すると、その直前および直後の文字が隣接して表示され、かつ直前の文字に隣接する間隔に特定文字などが表示されるように、表示装置を制御する。表示装置は、縦書の文章の表わす意味が維持されるように制御される。これにより、表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させること' ができる、制御装置を提供することができる。：；第 2の発明に係る制御装置は、連続する複数の文字を、横書の文章として表示する表示装置の制御装置であって、文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。制御装置は、複数の文字のデータを予め記憶するための記憶手段と、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段と、識別手段が特定文字を識別すると、横書の文章の表わす意味が維持されるように特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、特定文字および特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、特定文字の直俞の文字に隣接する間隔に表示されるように、表示装置を制御するための制御手段とを含む。 ,· 第 2の発明によると、識別手段が、文字のデータに含まれる特定文字を識別すると、その直前および直後の文字が隣接して表示され、かつ直前の文字に隣接る間隔に特定文字などが表示されるように、表示装置を制御する。表示装置は、：横書の文章の表わす意味が維持されるように制御される。表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 3の発明に係る制御装置は、第 1または第 2の発明の構成に加え、特定文字および特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが表示される間隔の面積は、文章の文字が表示される面積よりも少ない。

第 3の発明によると、間隔の面積は、文字が表示される面積よりも少ない。これにより、特定文字が表示される部分のスペースを狭くすることができる。スぺースを狭くする分、表示装置により多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面にさらに多くの文字を読みやすく表示させることができる、御装置を提供することができる。

第 4の発明に係る制御装置は、第 3の発明の構成に加え、特定文字には、複数の種類があり、特定文字の種類に応じて、種類および長さのいずれかが異なる線分を用いて特定文字が表示される。

第 4の発明によると、制御手段は、特定文字に代えて、線分を表示させる。文章中に線分が含まれていると、表示装置に電子文書が表示された際、その線が目立つ。これにより、特定文字が表示される部分のスペースが狭くても、特定文字がある位置をより分かりやすく明示することができる。特定文字の種類に応じて、種類および長さのいずれかが異なる線分を表示させることで、特定文字の種類も分かりやすく明示することができる。その結果、小さな画面により多くの文字を表示させることができ、かつ特定文字の種類および位置を分かりやすく明示すことができる、制御装置を提供することができる。

第 5の発明に係る制御装置は、第 4の発明の構成に加え、特定文字は、特定文字以外の文字とは異なる状態で表示される。

第 5の発明によると、特定文字は、 '特定文字以外の文字とは異なる状態で表示される。これにより、特定文字が表示される部分のスペースが狭くても、特定文字がある位置をさらに分かりやすく明示することができる。その結果、小さな画面により多くの文字を表示させることができ、かつ特定文字の種類および位置をさらに分かりやすく明示することができる、制御装置を提供することができる。第 6の発明に係る制御装置は、第 2の発明の構成に加え、特定文字は、単語の切れ目を表す文字である。，，第 6の発明によると、特定文字は、単語の切れ目を表す文字である。これにより、表示装置において、単語の切れ目を表す文字に代えて、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 7の発明に係る制御装置は、連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御装置である。制御装置は、文字のデータを予め記憶するための記憶手段と、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段と、識別手段が特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御するための制御手段とを含む。

第 7の発明によると、識別手段が、特定文字を識別すると、その直前おょぴ直後の文字が隣接して表示され、かつそれらの文字が、互いに異なる状態で表示される。異なる状態とは、たとえば文字の色、フォントおよびサイズといった文字の属性が異なることである。これにより、特定文字を表示させないので、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。第 8の発明に係る制御装置は、第 7の発明の構成に加え、制御手段は、特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる色で表示されるように制御するための手段を含む。

第 8の発明によると、識別手段が、特定文字を識別すると、その直前および直後の文字が隣接して表示され、かつそれらの文字が、互いに異なる色で表示される。これにより、特定文字を表示させないので、表示装置に多くの文字を表示させることができる。文字の色が互いに異なるので、特定文字が非表示の状態であるにもかかわらず、表示されるべき位置が明確になる。表示されるべき位置が明確になるので、文章の意味がわかりやすい。その結果、小さな画面により多くの文字を表示させることができ、かつ文章の意味がわかりやすい、制御装嗇を提供することができる。

第 9の発明に係る制御装置は、第 8の発明の構成に加え、制御手段は、特定文字の直前おょぴ直後の文字の一方が、直前および直後の文字に隣接する文字と同じ色で表示されるように制御するための手段を含む。

第 9の発明によると、特定文字の直前および直後の文字の一方が、それらの文字に隣接する文字と同じ色で表示される。一般にその隣接する文字は、表示装置に表示される文字の大部分の色と同じことが多い。その場合、特定文字の前後の文字の片方だけが表示装置に表示される文字の大部分の色と異なる色で表示される。これにより、特定文字が表示されるべき部分がより目立ちやすくなる。目立ちゃすくなるので、文章の意味がわかりやすい。その結果、小さな画面により多くの文字を表示させることができ、かつ文章の意味がさらにわかりやすい、制御装置を提供することができる。

第 1 0の発明に係る制御装置は、第 7の発明の構成に加え、特定文字は、文字が表わす文の切れ目を表わす文字である。

第 1 0の発明によると、制御手段は、識別手段が、文の切れ目を表わす文字を識別すると、その直前および直後の文字を隣接して表示させる。その上で、制御手段は、それら直前および直後の文字が、互いに異なる状態で表示されたり、直前の文字に隣接する間隔に、文の切れ目を表わす表示がなされたりするように、表示手段を制御する。これにより、表示装置における、文の切れ目を表わす表示のためのスペースを狭くするにもかかわらず、文の切れ目を分かりやすく表示させることができる。スペースを狭くする分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができ、かつ文の切れ目を分かりやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 1 1の発明に係る制御装置は、第 1 0の発明の構成に加え、文の切れ目を表わす文字は、句読点である。

第 1 1の発明によると、制御手段は、識別手段が、句読点を識別すると、その直前および直後の文字を隣接して表示させる。その上で、制御手段は、それら直前および直後の文字が、互いに異なる状態で表示されたり、直前の文字に隣接する間隔に、句読点やそれに代わる表示がなされたりするように、表示手段を制御する。これにより、句読点を表示するスペースを狭くすることができる。一般、句読点は文章に多用される。句読点を表示するスペースを狭くすると、句読点以外の特定文字を表示するスペースを狭くする場合に比べ、よりスペースを多く狭めることができる。よりスペースを狭めた分、表示装置により多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 1 2の発明に係る制御装置は、連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御装置である。制御装置は、文字のデータを予め記憶するための記憶手段と、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段と、識別手段が特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御するための制御手段とを含む。

第 1 2の発明によると、記憶手段は、文字のデータを予め記憶する。識別手段は、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する。制御手段は、識別手段が特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御する。これにより、表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 1 3の発明に係る制御装置は、第 1 2の発明の構成に加え、特定文字は、半角スペースである。

第 1 3の発明によると、特定文字は、半角スペースである。これにより、表示装置において、半角スペースに代えて、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 1 4の発明に係る制御装置は、複数の全角文字および半角文字が、縦書の文章を表わすように表示される表示装置の制御装置であって、文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。制御装置は、複数の全角文字および半角文字のデータを予め記憶するための記憶手段と、半角文字を識別するための識別手段と、識別手段が連続した 2以上の半角文字を識別すると、 2以上の半角文字を 1の全角文字を表示する領域に表示させるように表示装置を制御するための制御手段とを含む。 2以上の半角文字は、縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ半角文字の方向が全角文字と同一である。

第 1 4の発明によると、識別手段が、文字のデータに含まれる半角文字を連続して識別すると、制御手段は、それらの半角文字のうち 2以上の半角文字が 1の全角文字を表示する領域に表示されるように、表示装置を制御する。それらの半角文字は、縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ文字の方向が全角文字と同 —となるように表示される。すなわち、半角文字を倒さずに、縦書および横書のいずれかで表示される。これにより、縦書の文書において、半角文字の回転方向を右に倒し、横書で表示する場合に比べ読みやすくなる。その上、表示装置における半角文字を表示するスペースのロスを少なくすることができる。スペースのロスを少なくする分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、.制御装置を提供することができる。

第 1 5の発明に係る制御装置は、第 1 4の発明の構成に加え、制御手段は、 1 の全角文字を表示する領域に、 2以上の半角文字が横書で表示されるように制御するための手段を含む。

第 1 5の発明によると、制御手段は、 1の全角文字を表示する領域に、 2以の半角文字が横書で表示されるように表示手段を制御する。これにより、たとえば長音の記号などの縦書で表示させると読みにくい文字を、読みやすい形式で表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。

第 1 6の発明に係る制御装置は、第 1 5の発明の構成に加え、制御手段は、 1 の全角文字を表示する領域に表示される 2以上の半角文字の最も右の半角文字力 S、濁点および半濁点のいずれかであるように表示手段を制御するための手段を含む。第 1 6の発明によると、制御手段は、 1の全角文字を表示する領域に、 2以上の半角文字が表示される際、最も右の半角文字が濁点および半濁点のいずれかであるように表示手段を制御する。これにより、濁音などの文字を、読みやすい形式で表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御装置を提供することができる。 ' 第 1 7の発明にかかる制御方法は、連続する複数の文字を、縦書の文章とし表示する表示装置の制御方法であって、文章の行間および字間のいずれかには、' 予め定められた間隔が保持されている。この制御方法は、複数の文字のデータを予め記憶する記憶ステップと、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する識別ステップと、識別ステップにおいて特定文字を識別すると、縦書の文章の表わす意味が維持されるように特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、特定文字およぴ特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、特定文字の直前の文字に隣接する間隔に表示されるように、表示装置を制御する制御ステップとを含む。

第 1 7の発明によると、識別ステップにおいて、文字のデータに含まれる特定文字を識別すると、その直前おょぴ直後の文字が隣接して表示され、かつ直前文字に隣接する間隔に特定文字などが表示されるように、表示装置を制御する。表示装置は、縦書の文章の表わす意味が維持されるように制御される。これにより、表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御方法を提供することができる。

第 1 8の発明にかかる制御方法は、連続する複数の文字を、横書の文章として表示する表示装置の制御方法であって、文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。この制御方法は、複数の文字のデータを予め記憶する記憶ステップと、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する識別ステップと、識別ステップにおいて特定文字を識別すると、横書の文章の表わす意味が維持されるように特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、特定文字および特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、特定文字の直前の文字に隣接する間隔に表示されるように、表示装置を制御する制御ステップとを含む。

第 1 8の発明によると、識別ステップにおいて、文字のデータに含まれる特定文字を識別すると、その直前および直後の文字が隣接して表示され、かつ直前の文字に隣接する間隔に特定文字などが表示されるように、表示装置を制御する。表示装置は、横書の文章の表わす意味が維持されるように制御される。表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御方法を提供することができる。

第 1 9の発明にかかる制御方法は、連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御方法である。この制御方法は、文字のデータを予め記憶する記憶ステップと、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する職別ステップと、識別ステップにおいて特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御する制御ステップとを含む。

第 1 9の発明によると、識別ステップにおいて、特定文字を識別すると、その直前および直後の文字が隣接して表示され、かつそれらの文字が、互いに異なる状態で表示される。異なる状態とは、たとえば文字の色、フォントおよびサイズといった文字の属性が異なることである。これにより、特定文字を表示させないので、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御方法を提供することができる。

第 2 0の発明に係る制御方法は、連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御方法である。制御方法は、文字のデータを予め記憶するための記憶ステップと、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別ステップと、識別ステップにおいて特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御するための制御ステップとを含む。

第 2 0の発明によると、記憶ステップは、文字のデータを予め記憶する。識別ステップは、文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する。制御ステップは、識別ステップにおいて特定文字を識別すると、特定文字を非表示の状態にするとともに、特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように表示装置を制御する。これにより、表示装置において、従来特定文字を表示させていたスペースに、別の文字を表示させることができる。別の文字を表示させる分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御方法を提供することができる。

第 2 1の発明にかかる制御方法は、複数の全角文字および半角文字が、縦書の文章を表わすように表示される表示装置の制御方法であって、文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されている。この制御方法は、複数の全角文字およぴ半角文字のデータを予め記憶する記憶ステップと、.半角文字を識別する識別ステップと、識別ステップが連続した 2以上の半角文字を識別すると、 2以上の半角文字を 1の全角文字を表示する領域に表示させるように表示装置を制御する制御ステップとを含む。この 2以上の半角文字は、縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ半角文字の方向が全角文字と同一である。

第 2 1の発明によると、識別ステップにおいて、文字のデータに含まれる半角文字を連続して識別すると、制御ステップにおいて、それらの半角文字のうち 2 以上の半角文字が 1の全角文字を表示する領域に表示されるように、表示装置を制御する。それらの半角文字は、縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ文字の方向が全角文字と同一となるように表示される。すなわち、半角文字を倒さずに、縦書および横書のいずれかで表示される。これにより、縦書の文書において、半角文字の回転方向を右に倒し、横書で表示する場合に比べ読みやすくなる。その上、表示装置における半角文字を表示するスぺースのロスを少なくすることができる。スペースのロスを少なくする分、表示装置に多くの文字を表示させることができる。その結果、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる、制御方法を提供することができる。

第 2 2の発明にかかるプログラムは、コンピュータを用いて、第 1 7から 2 1 の発明のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるためのものである。

第 2 2の発明によると、小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる制御方法を実現するプロダラムを提供することができる。

第 2 3の発明に係る記録媒体は、第 2 2の発明に記載のプログラムを記録したものである。

第 2 3の発明によると、小さ画面により多くの文字を読みやすく表示させることができる制御方法を実現するプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。図面の簡単な説明

図 1は、第 1の実施の形態に係る表示装置のプロック構成図である。

図 2は、第 1の実施の形態に係る表示装置を携帯電話で実現した場合の実施例を表わす図である。

図 3は、第 1の実施の形態に係る表示装置の電子文書を表示する処理の制御の手順を示すフローチャートである。

' 図 4は、第 1の実施の形態に係る句読点の表示例を表わす図である。

図 5は、第 1の実施の形態に係る半角文字列の表示例を表わす図である。

図 6は、第 1の実施の形態の第 1の変形例に係る濁音または半濁音を行間に表示する場合の表示例を表わす図である。

図 7は、第 1の実施の形態の第 2の変形例に係る半角文字が表示される場合の表示例を表わす図である。

図 8は、第 1の実施の形態の第 3の変形例に係る句読点の表示例を表わす図である。

図 9は、第 2の実施の形態に係る半角文字が表示される場合の表示例を表わす図である。

図 1 0は、第 2の実施の形態に係る半角文字が表示される場合の表示例を表わす図である。

図 1 1は、第 2の実施の形態の変形例に係る半角文字が表示される場合の表示例を表わす図である。

図 1 2は、第 3の実施の形態に係る表示装置の電子文書を表示する処理の制御の手順を示すフローチャートである。

図 1 3は、第 3の実施の形態に係る句読点の表示例を表わす図である。

図 1 4は、第 3の実施の形態に係る半角文字を横書で表示するの場合の表示例を表わす図である。

図 1 5は、第 3の実施の形態の変形例に係る句読点の表示例を表わす図である。図 1 6は、第 4の実施の形態に係る表示装置のブロック構成図である。

図 1 7は、第 4の実施の形態に係る句読点マークの表示例を表わす図である。図 1 8は、従来例に係る、縦書表示する場合に半角文字が読みにくい理由を説明する概念図である。 '

図 1 9は、第 3の実施の形態に係る英文における句読点の表示例を表わす図である。

図 2 0は、第 3の実施の形態の変形例に係る英文における句読点の表示例を表わす図である。

図 2 1は、第 3の実施の形態の変形例に係る英文における半角スペースの表示例を表わす図である。

図 2 2は、第 4の実施の形態に係る英文における句読点マークの表示例を表わす図である。

図 2 3は、第 5の実施の形態に係る表示装置のプロック構成図である。

図 2 4は、第 5の実施の形態に係る表示装置の電子文書を表示する処理の制御の手順を示すフローチャートである。

図 2 5は、第 5の実施の^態に係る文字の修飾方法を句読点が現れる度に切りかえるようにした場合の表示例である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称おょぴ機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。

<第 1の実施の形態 >

図 1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む表示装置 1 0 0は、ネットワーク 1 1 1を介して、データベースに記録された電子文書を送信するサーバ 1 1 0に接続される。表示装置 1 0 0は、本実施の形態に係る制御装置と、レイァゥト計算部 1 0 6により計算された表示レイァゥトに従い表示を行なう表示部 1 0 7とを含む。本実施の形態に係る制御装置は、各部の制御を行なう制御部 1 0 8と、制御部 1 0 8に接続され、サーバ 1 1 0に対し電子文書の送信を要求し、電子文書を受信する送受信部 1 0 1と、送受信部 1 0 1に接続され、送受信部 1 0 1が受信した電子文書を格納するデータ格納部 1 0 2と、データ格納部 1 0 2 に接続され、データ格納部 1 0 2に格納された電子文書またはユーザが入力した電子文書を読み込み、かつ電子文書が構造化文書の場合、タグの階層構造などを解析する入力部 1 0 3と、入力部 1 0 3に接続され、入力部 1 0 3で読みこまれた電子文書の表示レイアウトを計算するレイァゥト計算部 1 0 6と、レイァゥト計算部 1 0 6に接続され、レイァゥト計算部 1 0 6からの指示により表示する文字の文字種を判定する文字種判定部 1 0 4と、レイァゥト計算部 1 0 6から指定された全角文字を半角文字に変換する半角文字変換部 1 0 5と、入力部 1 0 3おょぴ制御部 1 0 8に接続され、ユーザからのページめくりの指示や表示させたい電子文書に対する指示、および表示パラメータ（縦書 Z横書、字間，行間の間隔）の指示などを受付け、処理するユーザ指示処理部 1 0 9とを含む。

図 2を参照して、この表示装置 1 0 0を携帯電話で実現した場合の実現例を説明する。図 2における携帯電話のディスプレイが表示部 1 0 7に対応する。ユーザは、表示させたい電子文書の選択やページめくりの指示、および表示パラメ一タの指定（縦書/横書の切り替えや、字間，行間の間隔の設定など）を行なうために、指示キー 1 1 2に指示を入力する。指示キー 1 1 2に入力された指示は、ユーザ指示処理部 1 0 9で解釈され、制御部 1 0 8がユーザの指示に対応する制御を行なう。表示される電子文書は、サーバ 1 1 0から送受信部 1 0 1を介して受信する力 \ 揷入口 1 1 4に差込まれた記録媒体であるデータ格納部 1 0 2から入力部 1 0 3によって読込まれる。

この表示装置 1 0 0は、携帯電話に内蔵されたコンピュータハードウェアと制御部 1 0 8により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、 F D (Flexible Disk) または C D— R OM (Compact Disk- Read Only Memory) などの記録媒体に格納されて流通し、データ格納部 1 0 2である記録媒体として入力部 1 0 3により読込まれる。制御部 1 0 8は入力部 1 0 3に読込まれたソフトウエアを実行する。図 1および図 2に示したハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は F Dや C D— R OMなどの記録媒体に記録されたソフトウェアである。図 3を参照して、表示装置 1 0 0で実行されるプログラムは、電子文書を表示する処理に関し、以下のような制御構造を有する。

ステップ 1 0 0 (以下、ステップを Sと略す）にて、入力部 1 0 3は、表示する電子文書を読込む。 S 1 0 1にて、文字種判定部 1 0 4は、表示しょうとする文章の中から半角文字に変換可能な文字を検索し、半角文字変換部 1 0 5に、検索した全角文字を、半角文字に変換させる。半角文字に変換可能な文字とは、全角文字のうち、全角英数字および全角カタカナなど、全角文字にも半角文字にも文字コードが割り振られている文字を指す。たとえば、 J I S (Japan Industrial Standard) コードの場合、カタカナの「ァ」は、半角文字のコードが O x 0 O B 1に割り振られ、全角文字のコードが 0 X 2 5 2 2に割り振られている。なお、カタカナのうち、濁音および半濁音のカタカナ文字は、厳密に言えば半角文字には変換できない文字である。たとえば、全角の「ガ」に対する半角文字は J I Sコード内に存在しない。し力し、半角の「、、 I や r 」と組み合わせる事で、濁音または半濁音の半角カタカナを表現できるので、濁音および半濁音の全角カタカナも、半角文字に変換可能な文字に含める。半角変換可能な文字であつても、すでに半角文字に変換されている場合は、半角変換可能な文字と見なさない。

S 1 0 2にて、レイァゥト計算部 1 0 6は、計算の対象となる文字を選択する。ここでいう計算とは、表示部 1 0 7における表示位置の座標値の計算をいう。初めて表示位置の座標を計算するのであれば、表示部 1 0 7の画面の先頭に表示される文字を選択する。 2回目以降、表示位置の座標を計算するのであれば、前回表示位置を計算した文字の次の文字を選択する。 .

S 1 0 3にて、文字種判定部 1 0 4は、選択された文字が句読点か否かを判断する。句読点と判断すれば（S 1 0 3にて Y E S ) 、処理は S I 0 8へと移される。もしそうでなければ（S 1 0 3にて N O) 、処理は S 1 0 4へと移される。

S 1 0 4にて、文字種判定部 1 0 4は、その文字が半角文字か否か判断する。その文字が半角文字と判断した場合（S 1 0 4にて Y E S ) 、処理は S I 0 6へと移される。もしそうでないと（S 1 0 4にて N O) 、処理は S 1 0 5へと移される。 S 1 0 5にて、レイァゥト計算部 1 0 6は、直前の文字の位置を基準に、字間や行間を考慮して全角文字の位置を決定する。本実施の形態の場合、縦書表示のため、最初の文字の文字位置は、表示画面の余白を考慮して、表示画面の右上の個所に決定される。

S 1 0 6にて、レイアウト計算部 1 0 6は、表示位置を決定しょうとしている文字の、次の文字以降に連続する半角文字の文字数を計数する。 S 1 0 7にて、レイアウト計算部 1 0 6は、連続する半角文字の表示位置を計算する。本実施の形態の場合、レイアウト計算部 1 0 6は、半角文字の横幅が全角文字の横幅の半分であることに着目し、全角 1文字の領域に半角 2文字が並べて表示されるように、連続する半角文字の表示位置を計算する。

S 1 0 8にて、レイアウト計算部 1 0 6は、句読点の表示位置を計算する。表示位置は、選択された文字について、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標を、予め求めておいた関数に代入して算出する。予め求めておいた関数は、選択された文字が全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、選択された文字が句読点であったことにより算出されることとなった座標との関係に基づいて求められる。

S 1 0 9にて、レイァゥト計算部 1 0 6は、それまでに計算した文字の表示位置に基づいて、表示部 1 0 7にまだ文字を表示できるか否かを判断する。まだ文字を表示できると判断した場合には、処理は S 1 0 2へと戻される。もしそうでないと（S 1 0 9にて NO) 、処理は S 1 1 0へと移される。 S 1 1 0にて、レィァゥト計算部 1 0 6は、各文字の表示位置に基づいて、電子文書のレイァゥトデータを作成し、表示部 1 0 7を用いて文章を表示する。

以上のような構造およびフローチヤ一トに基づく、表示装置 1 0 0の動作について説明する。 ' [句読点のレイアウト計算（縦書）を行なう場合]

入力部 1 0 3は、表示する電子文書を読込む（S 1 0 0 ) 。文字種判定部 1 0 4は、表示しょうとする文章の中から半角文字に変換可能な文字を検索し、半角文字変換部 1 0 5に、検索した全角文字を、半角文字に変換させる（S 1 0 1 ) 。半角文字に変換させると、レイアウト計算部 1 0 6は、計算の対象となる文字 03014611 を選択する（S 102) 。初めて表示位置の座標を計算するのであれば、表示部 107の画面の先頭に表示される文字を選択する。 2回目以降、表示位置の座標を計算するのであれば、前回表示位置を計算した文字の次の文字を選択する。文字を選択すると、文字種判定部 104は、選択された文字が句読点カ否かを判断する（S 103) 。この場合、句読点と判断されるので（S 103にて YE S) 、レイアウト計算部 106は、句読点の表示位置を計算する（S 108) 。表示位置は、選択された文字について、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標を、予め求めておいた関数に代入して算出する。予め求めておいた関数は、選択された文字が全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、選択された文字が句読点であったことにより算出されることとなった座標との関係に基づいて求める。図 4を参照して、本実施の形態における、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、句読点であったことにより算出されることとなった座標との関係を、句読点の表示例に基づいて説明する。従来の場合の表示例を図； (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 4 (B) に示す。この場合、句読点は字間（文字と文字の間隔） 51に表示される。従来の場合の表示例と、本実施の形態の表示例とを比較すると、画面に表示できる文字が 1文字分増加する。なお、図 4における、表示枠を表わす点線は、文字のレイアウト状況を説明するために付記したものであり、表示部 107には表示されない。以下の図 12、図 1 6を除く図 5から図 17における点線も同様である。

句読点の表示位置を計算すると、レイァゥト計算部 106は、表示部 107にまだ文字を表示できるか否力判断する。文字を表示できなくなるまで S 102から S 108までの動作を繰返した後（S 109にて NO) 、レイアウト計算部 1 06は、各文字の表示位置に基づいて、電子文書のレイアウトデータを作成し、表示部 107を用いてイメージを表示する（S 110) 。

[半角文字列を横書で表示する場合] ^:'. 計算の対象となる文字を選択すると（S 102) 、文字種判定部 104は、選択された文字が句読点か否かを判断する。句読点ではないので（S 103にてN O) 、文字種判定部 104は、その文字が半角文字か否か判断する。その文字が半角文字と判断するので（S 104にて YES) 、レイアウト計算部 1◦ 6は、表示位置を決定しようとしている文字の、次の文字以降に連続する半角文字の文字数を計数する（S 1 0 6 ) 。文字数を計数すると、レイアウト計算部 1 0 6は、連続する半角文字の表示位置を計算する（S 1 0 7 ) 。図 5を参照して、本実施の形態において、半角文字が表示される場合の表示例を説明する。図 5は、「ドキュメント」という半角文字列を表示した例である。半角文字列を文字の 1頓番に 1文字目の左、右、 2文字目の左、右、 …のように左右に 2文字づっ並べて表示する。 1文字目の表示領域に「ト」と「」、 2文字目の表示領域に「キ」と. 「ュ」、 3文字目の表示領域に「メ」と「ン」、 4文字目の表示領域の左側に「ト」と表示する。半角文字列の文字数が奇数個である場合、最後の表示領域の右側は空白にする。表示位置を計算すると、レイアウト計算部 1 0 6は、それまでに計算した文字の表示位置に基づいて、表示部 1 0 7にまだ文字を表示できるか否か判断する（S 1 0 9 ) 。

以上のようにして、本実施の形態に係る表示装置 1 0 0は、文字の種類に応じて、表示位置を制御することができる。特に長音の記号などの縦書で表示させると読みにくい文字を読みやすく表示させることができる。その結果、小さな表示画面に、より多ぐの文字をよりユーザが見やすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 1の実施の形態第 1の変形例 >

行間 7 1は濁点「、' 」や半濁点」を表示するのに十分なサイズを有する場合、表示枠の右側に濁音または半濁音がきた場合、濁音または半濁音を行間に ¾ 示してもよい。図 6を参照して、このような場合の表示例を示す。点線で囲まれた表示枠 1 2 1における、「ホームページ」の「ぺ」や、表示枠 1 2 2における、「ジ」のように表示枠の右側に濁音、半濁音がきた場合、濁音および半濁音を行間 7 1に表示する。

以上のようにして、本変形例に係る表示装置は、濁点などを読みやすい方法で表示することができる。その結果、小さな表示画面に、より多くの文字をユーザが読みやすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 1の実施の形態第 2の変形例 >

行間 7 1に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合、 S 1 0 7にて、レイアウト計算部 1 0 6は、濁点や半濁点が表示枠内に表示されるように、連続する半角文字の表示位置を計算してもよい。図 7 (A) および（B ) を参照して、本変形例において、半角文字が表示される場合の表示例を説明する。図 7 (A) の場合、表示枠 1 2 3の右側に「ぺ」を表示せず、次の表示枠 1 2 4に「ぺ」を表示する。図 7 (B ) の場合、「ぺ j を「へ」と「° J とに分け、表示枠 1 2 5の右側に「へ」、表示枠 1 2 6の左側に」を表示する。

以上のようにして、本変形例に係る表示装置は、行間に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合でも、濁点などを表示することができる。その結果、行間に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字をユーザが見やすい形式で表示することができる装置を提供できる。ぐ第 1の実施の形態第 3の変形例 >

字間 5 1に句読点を表示するスペースがない場合、 S 1 0 8にて、レイアウト計算部 1 0 6は、句読点が行間 7 1内に表示されるように、句読点の表示位置を計算してもよい。図 8を参照して、本変形例における、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、句読点であつたことにより算出されることとなった座標との関係を、句読点の表示例に基づいて説明する。従来の場合の表示例を図 8 (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 8 (B ) に示す。従来の場合の表示例と、本実施の形態の表示例とを比較すると、画面に表示できる文字が 1文字分増加する上、句読点が目立つので読みやすい。

以上のようにして、本変形例に係る表示装置は、字間に句読点を表示するスぺースがない場合でも、句読点を読みやすい状態で表示することができる。その結果、字間に句読点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字をユーザが読みやすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 2の実施の形態 >

以下、本発明の第 2の実施の形態に係る表示装置について説明する。本実施の形態に係る表示装置のハードウェア構成については、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

本実施の形態に係る表示装置で実行されるプログラムは、濁音およぴ半濁音の表示に関し、以下のような制御構造を有する。

S 1 0 7にて、レイァゥト計算部 1 0 6は、表示される際、文字列がおおむね等分され、文字列の前半が右側、文字列の後半が左側となるように、連続する半角文字の表示位置を計算する。なお、その他の処理フローについては、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

以上のような構造およびフローチャートに基づく、表示装置の動作について説明する。

[半角文字を縦書で表示する場合]

文字数を計数すると、レイアウト計算部 1 0 6は、連続する半角文字の表示位置を計算する（S 1 0 7 ) 。図 9を参照して、本実施の形態において、半角文字が表示される場合の表示例を説明する。図 9は、「ドキュメント」という半角文字列を表示した例である。「ドキュメント」という半角文字列の前半の「ドキュ」を右側に、後半の「メント」を左側に縦に並べて表示する。本実施の形態の場合、行間 7 1は濁点」や半濁点「° 」を表示するのに十分なサイズを有するので、表示枠の右側に濁音または半濁音がきた場合、濁点または半濁点を行間に表示する。図 1 0を参照して、半角文字が表示される場合の表示例を説明する。半角文字列「ボーリング」のうち「ポ j は表示枠 1 3 1の右側にあたり、行間 7 1に濁点や半濁点などを表示するスペースがあるので、濁点および半濁点を行間 7 1に表示する。半角文字列「ボーリング」のうち「グ」は表示枠 1 3 2の左側に来るので、「ク」が行間にはみ出すように表示する。この時、「ク」と「" 」の文字間を通常よりも狭くして、文章を見やすくする。

以上のようにして、本実施の形態に係る表示装置は、半角文字を倒さずに表示させるように、表示位置を制御することができる。その上、行間を利用してより多くの文字を表示させる。その結果、小さな表示画面に、より多くの文字をよりユーザが読みやすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 2の実施の形態変形例〉

行間 7 1に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合、 S 1 0 7にてレイァゥト計算部 1 0 6は、濁点や半濁点が表示枠内に表示されるように、連続する半角文字の表示位置を計算してもよい。図 1 1を参照して、本変形例において、半角文字が表示される場合の表示例を説明する。図 1 1の場合、「ボ」を「ホ J と「、、」とに分け、表示枠 1 3 3の右側に「ホ」、表示枠 1 3 4の右側に「、' 」を表示する。「ポーリング」の「グ」の字も同様に「ク」と、 j に分割し、表示枠 1 3 ⁴の左側に「ク」を、表示枠 1 3 5の左側に「、、」を表示するようにする。以上のようにして、本変形例に係る表示装置は、行間に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合でも、濁点などを適切に表示することができる。その結果、行間に濁点や半濁点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字を表示することができる装置を提供できる。

く第 3の実施の形態〉

以下、本発明の第 3の実施の形態に係る表示装置について説明する。本実施の形態に係る表示装置のハードゥエァ構成については、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

図 1 2を参照して、本実施の形態に係る表示装置で実行されるプログラムは、句読点および半角文字列の表示に関し、以下のような制御構造を有する。 .

S 1 4 0にて、レイアウト計算部 1 0 6は、直前の文字の位置を基準に、字間や行間を考慮して文字位置を決定する。本実施の形態の場合、横書表示のため、最初の文字の文字位置は、表示画面の余白を考慮して、表示画面の左上の個所に決定される。

S 1 4 2にて、レイアウト計算部 1 0 6は、連続する横書きの半角文字の表示位置を計算する。レイアウト計算部 1 0 6は、半角文字の横幅が全角文字の横幅の半分であることに着目し、全角 1文字の領域に半角 2文字が並べて表示されるように、連続する半角文字の表示位置を計算する。

S 1 4 4にて、レイァゥト計算部 1 0 6は、句読点の表示位置を計算する。表示位置は、選択された文字について、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標を、予め求めておいた関数に代入して算出する。なお、その他の処理フローについては、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。以上のような構造おょぴフローチャートに基づく、表示装置の動作について説明する。

[句読点のレイアウト計算（横書）を行なう場合]

文字種判定部 1 0 4は、選択された文字が句読点と判断すると（S 1 0 3にて Y E S ) 、レイァゥト計算部 1 0 6は、句読点の表示位置を計算する。（S 1 4 4 ) 。図 1 3を参照して、本実施の形態における、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、句読点であったことにより算出されることとなった座標との関係を、句読点の表示例に基づいて説明する。従来の場合の表示例を図 1 3 (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 1 3 (B ) に示す。句読点は字間 5 1に表示される。一方、表示する文章に英文が含まれる場合は、日本語の句読点「。」「、」の他に、ピリオド「. 」およびカンマ「，」も句読点と考える。ステツプ S 1 0 3において、選択された文字がピリオド「· 」、カンマ「，」のいずれかであると判断されると、字間レイァゥト計算部 1 0 6により句読点の表示位置を計算される。図 1 9 (A) に従来の場合の表示例を、図 1 9 ( B ) に本実施の形態の場合の表示例を示す。英文の場合も、図 1 9 (B ) に示すように、句読点は、字間 5 1に表示される。以上のように、句読点が字間 5 1に表示されるので、従来の場合に比べ、画面に表示できる文字数を 1文字分増やす事ができる。なお、これ以降の動作は前述の第 1の実施の形態と同じなので、ここでは繰返さなレ、。

[半角文字列を横書で表示する場合]

文字数を計数すると、レイァゥト計算部 1 0 6は、連続する半角文字の表示位置を計算する（S 1 4 2 ) 。図 1 4を参照して、横書表示の場合の表示例を説明する。図 1 4の「ボームページ」のように全角 1文字の領域に 2文字ずつ表示される。濁音である「ジ」や半濁音である「ぺ」の半角文字は J I Sコード内に存在しないため、「シ」と、」、「へ」と「° 」の 2文字の組み合わせで表示されている。なお、図 1 4の表示方法は、既存の表示装置で実現されているものであり、特に目新しいものではない。なお、これ以降の動作は前述の第 1の実施の形態と同じなので、ここでは繰返さない。

以上のようにして、本実施の形態に係る表示装置は、文字の種類に応じて、表示位置を制御することができる。その結果、小さな表示画面に、より多くの文字をよりユーザが見やすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 3の実施の形態変形例 >

字間 5 1が狭すぎて句読点を表示できない場合、 S 1 4 4にて、レイアウト計算部 1 0 6は、句読点が行間 7 1内に表示されるように、句読点の表示位置を計算してもよい。図 1 5を参照して、本変形例における、全角文字であるとすれば算出されるはずの座標と、句読点であったことにより算出されることとなった座標との関係を、句読点の表示例に基づいて説明する。従来の場合の表示例を図 1 5 (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 1 5 ( B ) に示す。一方、表示する文章に英文が含まれる場合は、日本語の句読点「。」「、」の他に、ピリオド「. 」およびカンマ「，」も句読点と考える。ステップ S 1 0 3において、選択された文字がピリオド「. 」、カンマ「. 」のいずれかであると判断されると、字間レイァゥト計算部 1 0 6により句読点の表示位置を計算される。英文に対する従来の表示例を図 2 0 (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 2 0 ( B ) に示す。従来の場合の表示例と、本実施の形態の表示例とを比較すると、画面に表示できる文字が 1文字分増加する。

一方、表示する文章に英文が含まれる場合は、日本語の句読点「。」」、ピリオド」、カンマ！"，」の他に、単語の区切りを示す半角スぺスも句読点と考えるように構成してもよい。ステップ S 1 0 3において、選択された文字が半角スペースと判断されると、字間レイアウト計算部 1 0 6によりその表示位置を計算される。単語の区切りに相当する半角スペースの、従来の表示例を図 2 1 (A) に、本実施の形態の場合の表示例を図 2 1 (B ) に示す。図 2 1に示すように、半角スペースを表示する代りに、「'」を行間に表示することで、単語の区切りがわかるようにする。従来の場合の表示例と比較すると、単語と単語の間に必要だった半角スペースの個数分、画面に表示できる文字が増加することになる。

' 以上のようにして、本変形例に係る表示装置は、字間に句読点を表示するスぺースがない場合でも、句読点を適切に表示することができる。その結果、字間に句読点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字をユーザが見やすい形式で表示することができる装置を提供できる。

<第 4の実施の形態 >

以下、本発明の第 4の実施の形態に係る表示装置について説明する。図 1 6を参照して、本実施の形態に係る表示装置 2 0 0は、コンピュータ 1 4 0を含む。コンピュータ 1 4 0は、第 1の実施の形態に係る文字種判定部 1 0 4と、半角文字変換部 1 0 5と、レイアウト計算部 1 0 6とに相当する機能を有し、かつメモリなど各部を制御する C P U (Central Processing Unit) 1 4 4と、表示部 1 4 3に制御用の信号を出力する表示制御部 1 4 5と、サーバ 1 1 0に対し電子文書の送信を要求し、電子文書を受信するインターフェース（図示せず）と、外部記憶 1 4 2や、サーバ 1 1 0からダウンロードされたプログラムを記憶するプログラム用メモリ 1 4 6と、インターフェースが受信した電子文書または外部記憶部 1 4 2が読込んだ電子文書を格納するデータ用メモリ 1 4 7とを含む。なお、その他のハードウア構成については、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

本実施の形態に係る表示装置で実行されるプログラムは、'句読点の表示に関し、以下のような制御構造を有する。

S 1 0 8にて、 C P U 1 4 4は、句読点がある事を意味する句点マーク 9 1、読点マーク 9 2の表示位置を計算する。なお、その他の処理フローについては、前述の第 1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

[句読点マークのレイァゥト計算を行なう場合]

文字種判定部 1 0 4は、選択された文字が'句読点と判断すると（S 1 0 3にて Y E S ) 、 C P U 1 4 4は、句読点がある事を意味する句点マーク 9 1、読点マーク 9 2の表示位置を計算する（S 1 0 8 ) 。図 1 7を参照して、字間 5 1のサィズも行間 7 1のサイズも小さく、句読点を表示できない場合の、句点マーク 9 1、読点マーク 9 2の表示例を説明する。図 1 7 (A) は縦書表示時の句読点マークの例、図 1 7 (B ) は横書表示時の句読点マークの例である。句読点が表示できないほど字間 5 1および行間 7 1のサイズが小さいので、図 1 7のような線を句読点マークとして用いる。図 1 7において、読点マーク 9 2は読点「、 j に対するマーク、句点マーク 9 1は句点「。」に対するマークを意味し、マークの長さにより区別する。図 2 2は、この句読点の表示方法を英文に対して適用した場合の表示例である。英文の場合、図 2 2のように、ピリオドの代りに句点マーク 9 1を、カンマの代りに読点マーク 9 2を表示する。なお、これらのマークの前後に画数の多い文字が来る場合など、場合によっては、読点マーク、句点マークがわかりにくい場合もある。そこで、必要に応じて、読点マークおよび句点マークを点滅させる、もしくは文章とは異なる色で表示するようにしてもよい。なお、これ以降の動作は前述の第 1の実施の形態と同じなので、ここでは繰返さない。

以上のようにして、本実施の形態に係る表示装置は、字間に句読点を表示するスペースがまったくない場合でも、句読点に代わるマークを表示することで、句読点の位置を適切に表示することができる。マークとして線分を用いた場合、その線分は目立ちやすい。その結果、字間に句読点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字を、句読点の種類および位置を見分けやすい方法で表示することができる装置を提供できる。

<第 4の実施の形態変形例 >

線分の長さで句読点を区別することに代えて、点線と実線とにより句読点を区別してもよい。これにより、本変形例に係る表示装置は、字間に句読点を表示するスペースがまったくない場合でも、句読点の種類に応じた異なる線分を表示することで、句読点の種類おょぴ位置を適切に表示することができる。線も引けないほど字間が狭ければ、句読点の直前の文字、もしくは直後の文字の色を変え、句読点がある事を識別できるように構成してもよい。その結果、字間に句読点を表示するスペースがない場合でも、小さな表示画面に、より多くの文字を、句読点の種類および位置を見分けやすい方法で表示することができる装置を提供できる。

<第 5の実施の形態 > 以下、本発明の第 5の実施の形態に係る表示装置について説明する。

本実施の形態では、英文を始めとする欧文から構成される電子文書を対象と十る。欧文では、単語と単語の切れ目を表すために半角スペースが使われるため、. この半角スペースを表示しないようにする事で、表示画面により多くの文字を表示できるようになる。

図 2 3に本実施の形態に係る表示装置のブロック構成図を示す。本実施の形態では、電子文書の表示レイアウトを計算するレイアウト計算部 1 0 6には、電子文書の各文字が句読点かどうかを判断する文字種判定部 2 0 1と、表示する文字の修飾方法を変更する文字修飾変換部 2 0 0が接続される。文字種判定部 2 0 1 によりある文字が句読点と判断されると、それ以降の文字の修飾方法が文字修飾変換部 2 0 0の指示により変更され、表示部 1 0 7により指定された修飾方法で文字が表示される。その他の構成については、前述の第 1の実施の形態と同じであり、機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。

本実施の形態に係る表示装置の処理フローを、図 2 4を使って説明する。図 2 4において、レイアウト計算部 1 0 6により、座標値を計算する文字が選択されると（S 1 0 2 ) 、文字種判定部 2 0 1によりその文字が句読点かどうか判断される（S 1 5 0 ) 。本実施の形態では、単語の切れ目となる半角カンマ「，」、半角ピリオド「-」、半角スペース、「？」、「！」を句読点と考え、これらの文字のどれかと一致すれば句読点と判断される。ステップ S 1 5 0により句読点と判断されると（S 1 5 0において Y E S ) 、文字修飾変換部 2 0 0は、句読点に続く次の文字以降の文字修飾方法を変更する（S 1 5 1 ) 。ここで、文字修飾とは、例えば、下線付き表示、太字表示、イタリック表示、文字色/背景色の指定など、文字の見た目に影響するような表示方法の事を指す。 S 1 5 1では、例えば、句読点が現れるたびに、文字を下線付き表示する→通常表示する—下線付き表示する→ー、と交互に繰返すようにする。この結果、単語毎に文字の修飾方法が変わる事になる。次にステップ S 1 5 2により、句読点の表示位置を計算する。この実施の形態では、半角スペース以外の文字の表示位置を、句読点以外の通常の文字と同様の方法により計算する。半角スペースは画面に表示しないようにするため、半角スペースの表示位置は計算しない。なお、その他の処理ステツプ S 1 4 2、 S 1 0 9、 S 1 1 0は、前述の第 3の実施の形態と同様の処理となるため、詳細な説明は繰返さない。

以上の処理により生成される表示例を図 2 5に示す。図 2 5 (A) は、ステツプ S 1 5 1において、下線付き表示なしと下線付き表示有りを、句読点が現れる度に切りかえるようにした場合の表示例である。一方、図 2 5 (B ) は、句読点が現れる度に文字色を赤色、黒色と変えるようにした場合の表示例である。赤色の単語 1 6 0と黒色の単語 1 6 1とは、交互に表示されている。なお、半角スぺースを表示しなくても単語の切れ目がわかればよいので、この例に限らず、太字表示と通常表示を繰り返す、もしくは、イタリック表示と通常表示を繰り返すようにしてもよい。また、単語の先頭文字のみ、太字表示する、色を変えるなどの修飾方法を採用しても良い。このように表示する事で、単語と単語の間に必要だつたスペースがなくても単語の切れ目を容易に識別出来るようになり、半角スぺースの分、表示画面により多くの文字を、ユーザが見やすい形式で表示する事が出来るようになる。なお、先のステップ S 1 5 2の説明では、半角カンマ、半角ピリオドの表示位置を逋常の文字と同様の方法で計算するようにしたが、図 1 9 (B ) や図 2 0 (B ) 、図 2 2のように、字間や行間に表示するように制御してもよい。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およぴ範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。産業上の利用可能性

以上のように、この発明によれば小さな画面により多くの文字を読みやすく表示させることができるので、表示装置の製造などに携わる業界に有利に適用することができる。

Claims

請求の範囲

1. 連続する複数の文字を、縦書の文章として表示する表示装置（107) の制御装置であって、前記文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御装置は、

前記複数の文字のデータを予め記憶するための記憶手段（102) と、前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段（10 4) と、

前記識別手段（104) が前記特定文字を識別すると、前記縦書の文章の表わす意味が維持されるように前記特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、前記特定文字および前記特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、前記特定文字の直前の文字に隣接する前記間隔に表示されるように、前記表示装置（107) を制御するための制御手段（106) とを含む、制御装置。

2. 連続する複数の文字を、横書の文章として表示する表示装置（107) の制御装置であって、前記文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御装置は、

前記識別手段（104) が前記特定文字を識別すると、前記横書の文章の表わす意味が維持されるように前記特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、前記特定文字および前記特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、前記特定文字の直前の文字に隣接する前記間隔に表示されるように、前記表示装置（107) を制御するための制御手段（106) とを含む、制御装置。

3. 前記特定文字および前記特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが表示される間隔の面積は、前記文章の文字が表示される面積よりも少ない、請求項 1または 2に記載の制御装置。 .

4. 前記特定文字には、複数の種類があり、前記特定文字の種類に応じて、種類および長さのいずれかが異なる線分を用いて前記特定文字が表示される、請求項 3に記載の制御装置。

5. 前記特定文字は、特定文字以外の文字とは異なる状態で表示される、請求項 4に記載の制御装置。

6. 前記特定文字は、単語の切れ目を表す文字である、請求項 2に記載の制御装置。

7. 連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置（20

0) の制御装置であって、

前記文字のデータを予め記憶するための記憶手段（147) と、

前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段 (14

4) と、

前記識別手段（144) が前記特定文字を識別すると、前記特定文字を非表示の状態にするとともに、前記特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように前記表示装置（200) を制御するための制御手段（144) とを含む、制御装置。

8. 前記制御手段（144) は、前記特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる色で表示されるように制御するための手段を含む、請求項 7に記載の制御装置。

9. 前記制御手段（144) は、前記特定文字の直前および直後の文字の一方力前記直前および直後の文字に隣接する文字と同じ色で表示されるように制御するための手段を含む、請求項 8に記載の制御装置。

10. 前記特定文字は、前記文字が表わす文の切れ目を表わす文字である、請求項 7に記載の制御装置。

1 1. 前記文の切れ目を表わす文字は、句読点である、請求項 10に記載の制御装置。

12. 連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御装置であって、

前記文字のデータを予め記憶するための記憶手段（102) と、

前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別手段（20 1) と、

前記識別手段 (201) が前記特定文字を識別すると、前記特定文字を非表示の状態にするとともに、前記特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように前記表示装置を制御するための制御手段（ 10 6) とを含む、制御装置。

13. 前記特定文字は、半角スペースである、請求項 12に記載の制御装置。

14. 複数の全角文字および半角文字が、縦書の文章を表わすように表示される表示装置（107) の制御装置であって、前記文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御装置は、

前記複数の全角文字および半角文字のデータを予め記憶するための記憶手段 (102) と、

前記半角文字を識別するための識別手段 (104) と、

前記識別手段（104) が連続した 2以上の半角文字を識別すると、前記 2以上の半角文字を 1の全角文字を表示する領域に表示させるように前記表示装置 (107) を制御するための制御手段（106) とを含み、

前記 2以上の半角文字は、

前記縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ前記半角文字の方向が前記全角文字と同一である、制御装置。

15. 前記制御手段（106) は、前記 1の全角文字を表示する領域に、前記 2以上の半角文字が横書で表示されるように制御するための手段を含む、請求項 14に記載の制御装置。

16. 前記制御手段（106) は、前記 1の全角文字を表示する領域に表示される前記 2以上の半角文字の最も右の半角文字が、濁点および半濁点のいずれかであるように前記表示手段を制御するための手段を含む、請求項 15に記載の制御装置。

17. 連続する複数の文字を、縦書の文章として表示する表示装置（107) の制御方法であって、前記文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御方法は、

前記複数の文字のデータを予め記憶する記憶ステップ（S 100) と、前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する識別ステップ（S 10 3) と、

前記識別ステップ（S 103) において前記特定文字を識別すると、前記縦書の文章の表わす意味が維持されるように前記特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、前記特定文字および前記特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、前記特定文字の直前の文字に隣接する前記間隔に表示されるように、前記表示装置を制御する制御ステップ（S 108) とを含む、制御方法。

18. 連続する複数の文字を、横書の文章として表示する表示装置（107) の制御方法であって、前記文章の行間おょぴ字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御方法は、

前記識別ステップ（S 103) において前記特定文字を識別すると、前記横書の文章の表わす意味が維持されるように前記特定文字の直前および直後の文字が隣接して表示されるとともに、前記特定文字および前記特定文字の種類に応じて予め定められた図形のいずれかが、前記特定文字の直前の文字に隣接する前記間隔に表示されるように、前記表示装置を制御する制御ステップ（S 108) とを含む、制御方法。

19. 連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置（20 0) の制御方法であって、

前記文字のデータを予め記憶する記憶ステップ（S 100) と、前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別する識別ステップ（S 1 0 3 ) と、

前記識別ステップにおいて前記特定文字を識別すると、前記特定文字を非表示の状態にするとともに、前記特定文字の直前および直後の文字が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように前記表示装置を制御する制御ステップとを含む、制御方法。

2 0. 連続する複数の文字が、文章を表わすように表示される表示装置の制御方法であって、

前記文字のデータを予め記憶するための記憶ステップ（S 1 0 0 ) と、前記文字に含まれる予め定められた特定文字を識別するための識別ステップ ( S 1 5 0 ) と、

前記識別ステップにおいて前記特定文字を識別すると、前記特定文字を非表示の状態にするとともに、前記特定文字の直前および直後の単語が、互いに異なる状態で隣接して表示されるように前記表示装置を制御するための制御ステップ ( S 1 5 1 ) とを含む、制御方法。

2 1 . 複数の全角文字および半角文字が、縦書の文章を表わすように表示される表示装置（1 0 7 ) の制御方法であって、前記文章の行間および字間のいずれかには、予め定められた間隔が保持されており、

前記制御方法は、

前記複数の全角文字および半角文字のデータを予め記憶する記憶ステップ（S 1 0 0 ) と、

前記半角文字を識別する識別ステップ（S 1 0 4 ) と、

前記識別ステツプが連続した 2以上の半角文字を識別すると、前記 2以上の半角文字を 1の全角文字を表示する領域に表示させるように前記表示装置を制御する制御ステップ（S 1 0 7 ) とを含み、

前記 2以上の半角文字は、

前記縦書の文章の表わす意味が維持され、かつ前記半角文字の方向が前記全角文字と同一である、制御方法。

2 2 . コンピュータを用いて、請求項 1 7から 2 1のいずれかに記載の制御方法を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。

2 3 . 請求項 2 2に記載のプログラムを記録した記録媒体。