WO2004017570A1 - 情報処理装置、データ処理システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

Abstract

ユーザの移動に伴って周辺機器が変更された場合であっても、その周辺機器を利用してユーザ対応のサービスを提供可能な構成を提供する。ユーザの携帯可能なモバイル機器が、自らがマスタになって通信セルを構成した際、スレーブとして直接通信可能な機器または周辺機器情報を格納したスペースディレクトリ（ＳＤＲ）から周辺機器情報を収集し、収集情報に基づいて記憶手段内にモバイルディレクトリ情報を生成し更新する。従って、ユーザが意識せず、特別な処理をせずに周辺の情報処理装置構成の取得が可能となり、取得周辺機器情報に基づいて周辺機器を利用したサービス、例えばコンテンツ配信、通信サービス等を受領可能となる。

Description

明 細 書 情報処理装置、 データ通信システム、 および方法、 並びにコンピュータ 'プ ログラム 技術分野 本発明は、 情報処理装置、 データ通信システム、 および方法、 並びにコンビ ユータ ·プログラムに関する。 さらに詳細には、 ユーザの身近にある通信手段 を有する様々な情報処理装置を介してデータ通信サービスを受領する構成に おいて、ユーザが移動した場合であっても、 その移動先にある各種の情報処理 装置からユーザ情報を反映したコンテンツ配信、 あるいは通信サービス等、 様々なサービスを受領可能とする情報処理装置、データ通信システム、および 方法、 並びにコンピュータ 'プログラムに関する。 背景技術 近年、 携帯型のパーソナルコンピュータ、 携帯電話などが普及し、 多くのュ 一ザがこれら通信機能、 情報処理機能を有する小型の装置を携帯し、屋外であ るいは移動先においてネッ トワークに接続してネッ トワークを介する通信を 行なっている。 このようないわゆるモバイルコンピューティング環境では、ネ ットワークに接続してサービスを受ける装置（ e X .パーソナルコンピュータ） であるノードは移動することが前提となり、このような移動ノードに対して移 動ノード位置が変化することに対応して継続通信可能な状態を維持する技術 は、 様々なものが提案されている。 しかし、携帯電話等の移動ノード以外の様々な情報処理装置、例えば家庭内 L A N , あるいは社内ネットワーク等、所定のローカル領域のネットヮ一クに 接続された情報処理装置を利用する際に、 それぞれの情報処理装置に対して、 ユーザ情報を反映した処理を実行させるためには、ユーザ自身が自ら自己の登 録情報をそれぞれの情報処理装置に対して入力するなどの処理を行なうこと が必要となる。 さらに、例えば携帯通信端末を利用して特定のサービスプロパイダ （ I S P — A ) の提供する通信サービスを受領しているユーザが、他の通信サービスプ ロバイダ（ I S P— B ) のみが通信サービスを提供することが可能な領域に移 動したときには、 通信サービスを受領できないという問題がある。 このように、 現状は、 ユーザが特定の機器、 あるいは特定のサービスプロパ イダの提供するサービスのみを受領している限りにおいては快適なサービス を受領することが可能であるが、ユーザが移動して、通常使用していない移動 先の機器を使用したり、特定のサービスプロバイダ以外の他のサービスプロバ ィダのサ一ビスの提供を受けようとした場合には、様々な不都合が発生すると いう問題がある。 また、 特定のサービスのみに限っても、 その登録ユーザ情報は、 サービス提 供者側機器で一括に管理されるため、認証処理等、登録ユーザ情報に関わる処 理がサービス提供者の機器に集中する。 そのため、登録ユーザが増えた場合に ネッ トワーク トラフィックゃ処理負荷が集中し、処理速度が著しく低下する問 題がある。 さらに特定のサービスの登録ユーザ情報はサービス提供者側で管理される ため、その管理はサービス提供者を信用せざるを得ないが、時として登録ユー ザの個人情報がサービス提供者から第三者に漏洩される問題が実際に起きて いる。

発明の開示 本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが例えば自宅 にある特定の機器以外の機器を外出先等で利用する場合にユーザ情報を反映 したサービスを受領可能とし、 また、特定のサービスプロバイダ以外の提供す るサービスについても、ユーザ情報に基づいて通信サービスを受領することを 可能とする情報処理装置、 データ通信システム、 および方法、並びにコンビュ 一タ ·プログラムを提供することを目的とする。 さらに、本発明は、ユーザがたとえば自宅にある特定の機器以外の機器を外 出先等で利用する場合に、ユーザ情報を反映したサービスを受領可能とし、ま た、 サービスを利用するユーザが増えた場合でも、 ユーザ認証等、 ユーザ情報 に関わる処理が集中することをなく し、それによるサービスの処理時間が低下 することがないようにすることを可能とし、さらにユーザ情報の管理をサービ ス提供者に任せることをしないでもサービスが利用でき、サービス提供者によ る第三者への個人情報の漏洩を防ぐことを可能とする情報処理装置、データ通 信システム、 及び方法、 並びにコンピュータ ·プログラムを提供することを目 的とする。 本発明の第 1の側面は、

外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

周辺機器情報を含むモバイルディレク トリ情報を格納した記憶手段と、 自己のアクセス可能な周辺機器情報を収集し、該収集情報に基づいて前記記 憶手段内のモバイルディレク トリ情報の更新処理を実行する制御手段と、 を有することを特徴とするモパイル型情報処理装置にある。 さらに、本発明のモバイル型情報処理装置の一実施態様において、 前記制御 手段は、前記周辺機器情報を該周辺機器の情報を格納したスペースディレク ト リ （S D R ) から受信し、 前記記憶手段内のモバイルディレク トリ情報の更新 処理を実行する構成であることを特徴とする。 さらに、本発明のモバイル型情報処理装置の一実施態様において、前記制御 手段は、前記周辺機器情報を該周辺機器の情報を格納したスペースディレク ト リ （S D R ) から受信する処理を実行し、 該実行に際し、 スペースディレク ト リ （S D R ) からの送信チャレンジに対するレスポンスとして、 自己の秘密鍵 による前記チヤレンジの暗号化データおよび公開鍵証明書の送信処理を実行 する構成であることを特徴とする。 さらに、本発明のモパイル型情報処理装置の一実施態様において、前記通信 手段は、ブルートウースによるワイヤレス型の通信処理を実行する構成である ことを特徴とする。 さらに、本発明のモバイル型情報処理装置の一実施態様において、前記制御 手段は、自己のアクセス可能な周辺機器情報を定期的に収集する処理を実行す る構成であることを特徴とする。 さらに、本発明のモパイル型情報処理装置の一実施態様において、前記制御 手段は、前記周辺機器に含まれる通信中継手段を介して前記モパイルディレク トリの原本データを格納するパーソナルディレク トリ （P D R ) との通信を実 行し、 該パーソナルディレク トリ （P D R ) に対して自己の位置情報を登録す る処理を実行する構成であることを特徴とする。 さらに、 本発明の第 2の側面は、

外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

モバイルディレク トリ情報の原本情報を格納した記憶手段と、

前記通信手段を介して、前記外部機器からのサービス要求を受領し、前記原 本情報の少なく とも一部をモパイルディレク トリ情報として前記外部機器に 提供する処理を実行する制御手段と、

を有することを特徴とする情報処理装置にある。 さらに、 本発明の情報処理装置の一実施態様において、 前記制御手段は、 前 記外部機器の位置情報を登録する処理を実行する構成であることを特徴とす る。 さらに、 本発明の第 3の側面は、

外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

ローカル領域にある情報処理装置情報を格納した記憶手段と、

前記通信手段を介して、前記外部機器からのサービス要求を受領し、前記情 報処理装置情報にもとづいて、前記外部機器へのサービス提供処理を実行する 制御手段と、

を有することを特徴とする情報処理装置にある。 さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、 前記制御手段は、 前 記記憶手段に格納された周辺機器に関する情報処理装置情報を前記外部機器 に送信する構成であることを特徴とする。 さらに、 本発明の情報処理装置の一実施態様において、 前記制御手段は、 前 記記憶手段に格納された周辺機器に関する情報処理装置情報を前記外部機器 に送信する際に、 チャレンジレスポンスによる認証処理を実行し、前記制御手 段からチャレンジ送信を行うとともに、前記外部機器からのレスポンスとして、 前記外部機器の秘密鍵による前記チャレンジ送信に対する暗号化データおよ び公開鍵証明書の受信処理を実行する構成であることを特徴とする。 さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、 前記通信手段は、 ブ ルートウースによるワイヤレス型の通信処理を実行する構成であることを特 徴とする。 さらに、 本発明の第 4の側面は、 モバイルディレク トリ情報を格納したモパイル機器と、

前記モパイルディレク トリ情報の原本情報を格納し、ネットワークを介して、 前記モバイル機器からのサービス要求を受領し、前記モパイル機器に前記サー ビス要求に応じたサービス提供処理を実行するパーソナルディレク トリ（P D R ) と、

を有することを特徴とするデータ通信システムにある。 さらに、本発明のデータ通信システムの一実施態様において、前記データ通 信システムは、 さらに、 サービスプロバイダを含み、 前記サービスプロバイダ は、 前記パーソナルディレク トリ （P D R ) から取得した情報に基づいて、 サ 一ビス提供処理を実行する構成であることを特徴とする。 さらに、本発明のデータ通信システムの一実施態様において、前記データ通 信システムは、 さらに、 ローカル領域にある情報処理装置情報を格納したスぺ ースディレク トリサーバを含み、前記スペースディレク トリサーバは、前記モ パイル機器から、前記モバイルディレク トリ情報に含まれる周辺機器情報を含 むサービス要求を受領し、該周辺機器を介したサービス提供処理を実行するこ とを特徴とする。 . さらに、本発明のデータ通信システムの一実施態様において、前記サービス 提供処理はサービスプロバイダを介して実行する構成であることを特徴とす る。 さらに、 本発明の第 5の側面は、

モバイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理方法であり、 周辺機器情報を格納したスペースディレク ト リ （ S D R ) にアクセスするス テツプと、

スペースディ レク ト リ （ S D R ) からの送信チヤレンジに対するレスポンス として、自己の秘密鍵による前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明 書の送信処理を実行するステップと、

前記スペースディレク トリ （S D R ) から周辺機器情報を受信するステップ と、

受信した周辺機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納 するステップと、

を有することを特徴とする周辺機器情報取得処理方法にある。 さらに、本発明の周辺機器情報取得処理方法の一実施態様において、前記周 辺機器情報取得処理方法は、 さらに、前記モバイルディレク トリの原本データ を格納するパーソナルディレク トリ （P D R ) との通信を実行し、 該パーソナ ルディレク トリ （P D R ) に対して自己の位置情報を登録する処理を実行する ステップを含むことを特徴とする。 さらに、 本発明の第 6の側面は、

モパイル機器において、 ローカル領域にある情報処理装置情報として、周辺 機器からの周辺機器情報を取得して、記憶手段にモバイルディレク トリ情報と して格納するステップと、

前記モパイル機器から、前記モバイルディレク トリ情報の原本データを格納 するパーソナルディレク トリ ( P D R ) に対して、 前記モバイルディレク トリ 情報に含まれる周辺機器情報を含むサービス要求を送信し、パーソナルディレ ク トリは該周辺機器を介したサービス提供処理を実行するステップと、 を有することを特徴とするデータ通信方法にある。 さらに、本発明のデータ通信方法の一実施態様において、前記周辺機器情報 は、前記周辺機器の情報処理装置情報を格納したスペースディレク トリサーバ ( S D R ) から取得することを特徴とする。 さらに、本発明のデータ通信方法の一実施態様において、前記サービス要求 は、 サービスプロバイダを介して行うことを特徴とする。 さらに、 本発明の第 7の側面は、

モパイル機器において、ローカル領域にある情報処理装置情報としての周辺 機器情報を情報処理装置から直接取得して、記憶手段にモバイルディレク トリ 情報として格納するステップと、

前記モパイル機器から、前記モバイルディ レク ト リの原本データを格納する パーソナルディ レク トリ （P D R ) に対して、 前記モバイルディ レク ト リ情報 に含まれる周辺機器情報を含むサービス要求を受領し、該周辺機器を介したサ 一ビス提供処理を実行するステップと、

を有することを特徴とするデータ通信方法にある。 さらに、本発明のデータ通信方法の一実施態様において、前記サービス要求 は、 サービスプロバイダを介して行うことを特徴とする。 さらに、 本発明の第 8の側面は、

モバイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理をコンピュータ-シ ステム上で実行するために記述されたコンピュータ .プログラムであって、 周辺機器情報を格納したスペースディレク トリ （S D R ) にアクセスするス テツプと、

スペースディ レク トリ ( S D R ) からの送信チヤレンジに対するレスポンス として、自己の秘密鍵による前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明 書の送信処理を実行するステップと、

前記スペースディレク トリ （S D R ) から周辺機器情報を受信するステップ と、

受信した周辺機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納 するステップと、

を有することを特徴とするコンピュータ 'プログラムにある。 さらに、 本発明の第 9の側面は、 モパイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理をコンピュータ ·シ ステム上で実行するために記述されたコンピュータ · プログラムであって、 機器情報を格納した情報処理装置にアクセスするステップと、

前記情報処理装置からの送信チャレンジに対するレスポンスとして、自己の 秘密鍵による前記チヤレンジの暗号化データおよび公開鍵証明書の送信処理 を実行するステツプと、

前記情報処理装置から機器情報を受信するステップと、

受信した機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納する ステップと、

を有することを特徴とするコンピュータ ·プログラムにある。 なお、 本発明のコンピュータ · プログラムは、 例えば、 様々なプログラム' コードを実行可能な汎用コンピュータ 'システムに対して、 コンピュータ可読 な形式で提供する記憶媒体、 通信媒体、 例えば、 C D F D、 M Oなどの記億 媒体、 あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンビユー タ .プログラムである。 このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提 供することにより、 コンピュータ ·システム上でプログラムに応じた処理が実 現される。 本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付す る図面に基づく、 より詳細な説明によって明らかになるであろう。 なお、 本明 細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装 置が同一筐体内にあるものには限らない。 本発明の構成によれば、ユーザの携帯可能なモパイル型情報処理装置、すな わちモパイル機器が、周辺機器情報を格納したスペースディレク トリ（S D R ) から自己のアクセス可能な周辺機器情報を収集し、収集情報に基づいて記憶手 段内にモパイルディレク トリ情報を生成し、また更新する処理を実行する構成 を有するので、ユーザが意識することなく、 また特別な処理を実行することな く、 自己の周辺の様々な情報処理装置構成を取得することが可能となり、 さら に取得した周辺機器情報に基づいて、 周辺機器を利用した情報処理サービス、 例えばコンテンッ配信、通信サービス等、様々なサービスを受領することが可 能となる。 また、 本発明の構成によれば、 個人の情報はその原本が P D R、 その情報の 一部が M D Rという各個人ごとに別々の機器に格納できるようになり、認証等 の処理はそれら個人ごとに違う機器で分散されて行われるようになるため、従 来のように個人情報に関わる処理が集中することもなくなり、ひいてはそれに よる処理速度の劣化もなくなり、 さらに、個人の情報は基本的に個人の所有機 器上の P D Rで管理され、サービス提供者が管理する必要がなくなるため、サ 一ビス提供者からの個人情報の漏涣はなくなる。 図面の簡単な説明 図 1は、 本発明の構成の概要を説明する図 （その 1 ) である。

図 2は、 本発明の構成の概要を説明する図 （その 2 ) である。

図 3は、 モパイル機器の構成を示すプロック図である。

図 4は、ローカル接続される情報処理装置の構成例を示すプロック図である。 図 5は、 各サーバ装置の構成例を示す図である。

図 6は、 モバイルディレク トリ構成例を示す図である。

図 7は、 モパイル機器を利用した処理シーケンスを示す図である。

図 8は、 モパイル機器を利用した処理シーケンスを示す図である。

図 9は、 モパイル機器を利用した処理シーケンスを示す図である。

図 1 0は、 モパイル機器を利用した処理シーケンスを示す図である。

図 1 1は、 モパイル機器を利用した処理シーケンスを示す図である。

図 1 2は、ブルートウース通信によるピコセル形成処理シーケンスについて 説明する図である。

図 1 3は、ブルートウース通信によるピコセル形成処理において取得するピ コセル情報について説明する図である。

図 1 4は、ブルートウース通信によって設定したピコセルにおける呼び出し 処理シーケンスについて説明する図である。

図 1 5は、本発明の構成を適用した具体的な処理例について説明する図であ る。

発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の情報処理装置、 データ通信システム、 および方法について、 図面を参照して説明する。 [本発明の概要]

まず、本発明の情報処理装置、データ通信システムの概要について図を参照 して説明する。 図 1は、本発明のモパイル型情報処理装置が適用可能な通信システム構成の 概略を説明する図である。 ユーザ 1 5 0は、 ユーザの自宅 1 3 0において、 口 一カルネッ トワークに接続された様々な情報処理装置、 例えば P C、 T V、 そ の他の情報家電を利用している。 これらの情報家電は、例えばルータ等の通信 中継装置を介して特定の通信サービスプロバイダ（ I S P— A ) 1 1 0に接続 され、 通信サービスプロバイダ （ I S P— A ) 1 1 0を介して様々な情報を送 受信している。 ユーザの自宅 1 3 0にあるスペースディレク トリ （S D R ) 1 3 1は、 ユー ザの自宅 1 3 0のローカル領域にある P C等、各種の情報処理装置の情報、各 情報処理装置の I D、 ア ドレス、 各情報処理装置の実行可能な処理情報、 ある いはユーザ 1 5 0が設定したユーザ固有の設定情報等、ローカル接続された情 報処理装置の情報を格納している。 これらローカル接続された情報処理装置の情報は、通信サービスプロバイダ ( I S P— A) 1 1 0の保有するディレク トリサーバ A 1 1 1に格納され保持 される。 同様にユーザ 1 5 0の自宅とは異なる例えば他人の家、 あるいはホテル、ォ フィス等の外出先 1 4 0にも、様々な情報処理装置 1 4 1， 1 4 2がローカル ネットワークに接練されている。 この外出先においても、スペースディレク ト リが存在する場合には、スペースディレク トリに周辺機器情報としての各種の 情報処理装置情報が格納される。 しかし、本発明の構成において、機器情報を集積格納するスペースディレク トリは必須ではなく、各情報処理装置自体に情報処理装置情報を格納し、必要 に応じてモバイルディレク トリ、あるいはサービスプロバイターの管理するデ ィレク トリ等に情報を送信することが可能である。外出先 1 4 0のローカル領 域にある P C等、 各種の情報処理装置 1 4 1 , 1 4 2は、 各情報処理装置の I D、 ア ドレス、 各情報処理装置の実行可能な処理情報、 あるいはユーザ 1 5 0 が設定したユーザ固有の設定情報等、ローカル接続された情報処理装置の情報 を自身の記憶部に格納し、 通信による出力が可能な構成を持つ。 情報処理装置 1 4 1 , 1 4 2の情報は、 通信サービスプロバイダ （ I S P— B) 1 2 0の保有するディレク トリサーバ B 1 2 1に格納され保持される。 上位ディレク トリサーバ 1 0 1は、 通信サービスプロバイダ （ I S P _ A) 1 1 0の保有するディレク トリサーバ A 1 1 1の格納情報、および通信サービ スプロパイダ（ I S P— B) 1 2 0の保有するディレク トリサーバ B 1 2 1の 格納情報の媒介を行ない、例えばユーザが自宅 1 3 0から、外出先 1 4 0に移 動して、 外出先 1 4 0のローカルネットワークに接続された P C、 TV、 情報 家電等を利用する際に、 自宅 1 3 0のスペースディレク ト リ （S DR) 1 3 1 に格納された情報家電情報を通信サービスプロバイダ（ I S P— A) 1 1 0の 保有するディレク トリサーバ A 1 1 1、上位ディレク トリサーバ 1 0 1、通信 サービスプロパイダ（ I S P— B) 1 2 0の保有するディレク トリサーバ B 1 2 1を介して、外出先の情報処理装置にとり込み、例えばユーザ固有の設定情 報を反映させた処理を実行させる。 ユーザ 1 5 0は、 携帯型 （モパイル） の情報処理装置としてモパイル機器 1 5 1を携帯する。 このモパイル機器 1 5 1には、モバイルディレク ト リ 1 5 2 情報が格納される。 モバイルディレク ト リ情報は、 ユーザ 1 5 0の固有情報、 ユーザの自宅 1 3 0のスペースディレク トリ （S DR) 1 3 1に格納された情 報家電情報の少なく とも一部を格納している。モパイル機器 1 5 1は、 LAN 接続された通信装置のィンタフヱ一スを介してスペースディレク トリ （S D R) 1 3 1とのデータ送受信を実行し、 スペースディレク トリ （SD R) 1 3 1から必要なデータをとり込み、自己のモバイルディレク トリ情報として書き 込む処理を実行する。 これらのデータ通信処理は有線、 あるいはブルートウー ス （Bluetooth) 等の無線通信によって実行される。 また、 パーソナルディレク トリ （P D R) 管理サーバ 1 7 0の保有するパー ソナルディレク トリ （P DR) は、 複数のユーザの持つ様々なモバイノレディレ ク トリ情報の原本の管理を行なうディレク トリであり、各ユーザのモバイル機 器 1 5 1のモパイルディレク トリ情報と同様の情報を格納し、必要に応じてサ 一ビスプロバイダのディレク トリサーバを介して各機器に対して情報の提供 を行なう。 また、 携帯型 （モパイル） の情報処理装置としてモパイル機器 1 5 1を携帯 したユーザ 1 5 0は、 スペースディレク ト リ （S DR) を持たない外出先 1 4 0においては、 P C、 情報家電等の情報処理装置 1 4 1 , 1 4 2と直接通信を 実行し、情報処理装置 1 4 1 , 1 4 2に格納された情報処理装置情報を取得し、 自己のモバイルディレク トリ情報として書き込む処理を実行する。これらのデ ータ通信処理は有線、 あるいはブルートゥース （Bluetooth) 等の無線通信に よって実行される。 図 2は、ユーザ 2 5 0が携帯電話等の通信端末としてのモパイル型の情報処 理装置 2 5 1を移動しながら通信を行なう環境における本発明の適用例を説 明する図である。 ユーザ 2 5 0の携帯する情報処理装置 2 5 1には、図 1を参照して説明した と同様、モバイルディレク ト リ 2 5 2情報が格納される。モパイルディレク ト リ情報は、ユーザ 2 5 0の固有情報、ユーザの自宅のスペースディレク トリ（ S DR) に格納された情報家電情報の少なく とも一部を格納している。 ユーザ 2 5 0が移動する際、ユーザが通常利用しているサービスプロバイダ ( I S P— A) 2 1 1の通信サービス提供エリア （A) 〜 （C) においては、 それぞれのアクセスポィン ト （A P) 2 2 1 , 2 2 2を介した通信が可能であ る。 しかし、 エリア （C) からエリア （D) に移動すると、 エリア （D) には、 サービスプロバイダ（ I S P— A) 2 1 1の通信サービスを提供するアクセス ポイント （AP) が存在しない。 しかし、 サービスプロバイダ （ I S P— B) 2 1 2の通信サービスを提供するアクセスポイント（AP) 2 2 3が存在する。 この場合、 ユーザ 2 5 0の携帯する情報処理装置 2 5 1は、 アクセス要求を 含むユーザ情報を例えばブロードキャスト送信することにより、サービスプロ バイダ （ I S P— B) 2 1 2が、 ユーザ情報に基づいて、 サービスの提供可否 を判定し、提供可の判定に基づいて通信サービスを提供する。この判定処理は、 例えば、 サービスプロバイダ （ I S P— B) 2 1 2が、 ユーザ 2 5 0の携帯す る情報処理装置 2 5 1から受領するユーザ情報と、サービスプロバイダ（ I S P - B) が、 サービスプロパイダ （ I S P— A) 2 1 1の保有するディレク ト リサーバ Aから受領した情報との照合処理によって実行される。 このように、本発明の構成においては、移動をするユーザが、ユーザ情報や、 自宅の情報家電等のローカル接続された情報処理装置に関する情報を含むモ パイルディレク トリ （MDR) を持つモパイル機器を保有して、 自宅または移 動先において、各種の情報処理装置あるいはアクセスポィントを介した通信を 実行し、移動先の情報処理装置にユーザ固有の情報を反映させた処理を実行さ せることを可能とし、 また、 様々な通信サービスプロバイダ （ I S P) の提供 するサービスを受領することを可能としたものである。 [情報処理装置およびサーバの構成]

次に、 ユーザが携帯するモバイルディレク トリ （MDR) を格納したモバイ ル型情報処理装置としてのモパイル機器の構成、およびユーザの自宅あるいは 外出先のローカル領域に接続された情報処理装置としての P C、情報家電等の ハードウエア構成例について説明する。 まず、 図 3を参照してモパイル機器の構成について説明する。

C PU (Central processing Unit) 5 0 1は、制御手段として機能し各種プロ グラムを実行するプロセッサである。 ROM(Read-Only-Memory) 3 0 2は、 C P U 3 0 1が実行するプログラム、あるいは演算パラメータとしての固定デ ータを格納する。 RAM (Random Access Memory) 3 0 3は、 C PU 3 0 1の処理において実行されるプログラム、およびプログラム処理において適宜 変化するパラメータの格納ェリァ、 ワーク領域として使用される。 記憶手段 3 0 4は例えばハードディスク、 フラッシュメモリ等であり、前述 したモバイルディレク トリ情報等を格納する。 なお、モバイルディレク トリ情 報の一部は、 ROM 3 0 2または RAM 3 0 3に格納してもよい。バス 3 0 5 は P C I (Peripheral Component Internet/Interface) ノ ス等により構成さ れ、各モジュール、入出力ィンタフェースを介した各入手力装置とのデータ転 送を可能にしている。 入力手段 3 0 6は、 例えば、 各種の入力スィツチ、 ボタン、 キーボード、 ポ ィンティングデパイスを含む入力部である。各種入力スィツチ等を介して入力 部 3 0 6が操作された場合、 あるいは、通信部 3 0 8からのデータを受信した 場合などに C P U 3 0 1に指令が入力され、 R O M(Read Only Memory) 3 0 2に格納されているプログラムを実行する。表示手段 3 0 7は、例えば C R T、 液晶ディスプレイ等であり、各種情報をテキストまたはイメージ等により表示 する。 通信部 3 0 8は、 例えば、 ブルートゥース （Bluetooth) 等による無線通信 を実行する。 プル一トゥース （Bluetooth) は、 ケーブルや赤外線通信技術で ある I r D A (Infrared Data Association) に代わる近距離無線データ通信技 術であり、データ及び音声情報等の送受を 2 . 4 5 [GHz]の I S M (Industrial Scientific Medical) バンドにおいて行う。 また 1つのマスターに 7つのスレ ーブを有し、 通信速度が 7 2 1 〔Kbps〕、 出力は 0 〔dBm〕 及び 2 0 CdBm からなり低消費電力であると共に、送信側と受信側とで周波数をたえずホップ させて （位置を変えて） 通信を行う周波数ホッピング ·スぺク トラム拡散方式 の中でも高い周波数のものでなる。このため送信側及び受信側間におけるデー タ及び音声の送受において、 指向性が制約されないことが特徴である。 次に、図 4を参照してユーザの自宅あるいは外出先のローカル領域に接続さ れた情報処理装置としての P C、 T V等の情報家電等のハードウエア構成例を 説明する。 ローカル接続される情報処理装置は、 P C、 τ ν、 プリ ンタ、 電話等、 様々 な機器であり、それぞれの機器に対応した構成を持つ。図 4には、 2つの例（ a ) , ( b ) を示してある。

( a ) の構成は、機器に対応する各種の制御を実行するシステム制御部 3 2 3を有する。 システム制御部 3 2 3は、 具体的には、 例えば C P U等の制御手 段、 ROM、 RAM等の記憶手段を持つ。 あるいは機器特有の処理を実行する ための専用プロセッサ等を含む構成である。記憶手段 3 24には、機器の識別 子としての機器 I D、 通信処理に必要となるアドレス情報が格納され、 また、 図 1を参照して説明したスペースディレク トリ （S DR) に対して供給するた めの各種の機器情報、例えばユーザ設定情報等が格納され、 これらの格納情報 は、適宜 S DRに対して出力され、 スペースディレク トリ情報として S DRに 格納される。

( a ) の構成例は、 無線通信手段 3 2 1、 および有線通信手段 3 2 2の双方 を有し、例えば前述したプル一トウースによる通信、赤外線通信等の無線通信 を実行し、 さらに LAN等に対する有線接続もなされており、それぞれの通信 手段を介して、他機器との通信、 あるいはネッ トワークを介した通信が可能な 構成を持つ。 図 4 (b ) は、 （a) とは異なるローカル接続機器としての情報処理装置構 成例である。 （b) に示す情報処理装置は、 例えば C PU等の制御手段、 RO M、 RAM等の記憶手段を持つ。 あるいは機器特有の処理を実行するための専 用プロセッサ等を含み、機器に対応する各種の制御を実行するシステム制御部 3 3 2を有する。 記憶手段 3 3 3は、 機器の識別子としての機器 I D、 通信処 理に必要となるァドレス情報、 また、 図 1を参照して説明したスペースディレ ク トリ （S DR) に対して供給するための各種の機器情報、 例えばユーザ設定 情報等が格納され、 これらの格納情報は、 適宜 S DRに対して出力され、 スぺ ースディレク トリ情報として S D Rに格納される。 図 4 (b ) の構成例は、 無線通信手段 3 3 1を有し、 例えば前述したブルー トウースによる通信、赤外線通信等の無線通信を実行する。さらに、スィッチ、 キーボード、マウス等の入力手段 3 34、ディスプレイあるいはスピーカ等の 出力手段 3 3 5を有する。 図 4には、 （a：)、 ( b ) の 2つの情報処理装置構成例を示したが、 ローカル 接続される機器には、様々な機器があり、その機器に応じたハードウエア構成 を持つ。 ただし、スペースディレク トリまたはモバイルディレク トリに対して 提供する情報を格納する記憶手段と、 S D Rに対して情報を出力するための通 信処理機能を持つ。 図 1に示すスペースディレク トリ、および各通信サービスプロバイダの保有 するディレク トリサーバ、パーソナルディレク トリサーバ、 さらに上位ディレ ク トリサーバの構成例について、 図 5を参照して説明する。 なお、 図 5に示す 構成例は 1つの例であり、各サーバは、 ここに示すベての機能を必ずしも備え ることが要求されるものではない。

C P U (Central processing Unit) 3 5 1は、制御手段として機能する各種プ ログラムを実行するプロセッサである。 R O M (Read-Only-Memory) 3 5 2 は、 C P U 3 5 1が実行するプログラム、 あるいは演算パラメータとしての固 定データを格納する。 R AM (Random Access Memory) 3 5 3は、 C P U 5 0 1の処理において実行されるプログラム、およびプログラム処理において 適宜変化するパラメータの格納エリァ、 ワーク領域として使用される。

H D D 3 5 4はハードディスクの制御を実行し、ハードディスクに対する各 種データ、プログラムの格納処理および読み出し処理を実行する。バス 3 6 1 は P C I (Peripheral Component Internet/Interface) ノ ス等により構成さ れ、各モジュール、入出力インタフェース 3 6 2を介した各入手力装置とのデ ータ転送を可能にしている。 入力部 3 5 6は、 例えば、 各種の入力ボタン、 キーボード、 ボインティング デバイスを含む入力部である。キーボードゃマウス等を介して入力部 3 5 6が 操作された場合、 あるいは、通信部 3 5 8からのデータを受信した場合などに C P U 3 5 1に指令が入力され、 R O M(Read Only Memory) 3 5 2に格納さ れているプログラムを実行する。 出力部 3 5 7は、 例えば CRT、 液晶ディス プレイ等であり、 各種情報をテキストまたはイメージ等により表示する。 通信部 3 5 8は各種機器との通信処理を実行し、 C PU 3 5 1の制御の下に、 各記偉部から供給されたデータ、あるいは C PU 3 5 1によって処理されたデ ータを送信したり、 他機器からのデータを受信する処理を実行する。 ドライブ 3 5 9は、 フレキシブルディスク、 C D— R O M (Compact, Disc Read Only Memory) , M O (Magneto optical)デイスク， D V D (Digital Versatile Disc), 磁気ディスク、 半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体 3 6 0の記録再生を実行する ドライブであり、各リムーバブル記録媒体 3 6 0か らのプログラムまたはデータ再生、リムーバブル記録媒体 3 6 0に対するプロ グラムまたはデータ格納を実行する。 各記憶媒体に記録されたプログラムまたはデータを読み出して C P U 3 5 1において実行または処理を行なう場合は、読み出したプログラム、データは、 入出力ィンタフエ一ス 3 6 2、バス 3 6 1を介して例えば接続されている R A M 3 5 3に供給され、 C P U 3 5 1は、 RAMに設定されたプログラムにした がって各種の処理を実行する。

[モバイノレディレク トリ （MDR)]

次に、 図 6を参照して、 モバイルディレク トリ （MDR) のデータ構成につ いて説明する。 モバイルディレク トリ （MDR) は、 ユーザが携帯するモバイ ル機器 1 5 1 (図 1参照） に格納される情報である。 図 6には、 モバイルディレク トリ （MDR) のデータ構成をディレク トリツ リーとして示してある。 MDR 1 , 4 0 1は、 モパイル機器に格納されるモバ ィルディレク トリ （MDR) に対応する基本情報であり、 MD R識別子 （md r I d)、 MD Rタイプ （m d r T y p e)、 自己のモバイルディレク トリ （M DR) の原本情報を格納したパーソナルディレク トリ （PDR) 識別子 （p d r I d )、 デフォルトの公開鍵証明書 （d e f C e r t )、 デフォルトの秘密鍵 ( d e f S k e y )、 テンポラリの公開鍵証明書 （ t e m p C e r t )、 テンポ ラリの秘密鍵 （ t e m p S k e y ) を持つ。 さらに、アクセスボイント情報として、 プライマリアクセスポイント情報と してのプライマリワイヤレスアクセスュニット情報（WAUprimary) 4 1 1、 機器状態に応じて設定されるアクセスボイント情報としてのステートワイヤ レスアクセスュニット情報 （W A U state) 4 1 2 , 4 1 3， 4 1 4、 また、 スペースディレク トリ情報として、 プライマリスペースディレク トリ （S DR primary) 4 2 1、 機器状態に応じて設定されるスペースディレク トリ情報と してステー トスペースディ レク ト リ （ S D R state) 4 2 2, 4 2 3、 さらに、 スペースディレク トリ （S DR) の具体的携帯、 通信処理形態等の情報 （L o c a 1 , S h a r e d) 44 1〜 444、 同期情報 （S y n c ) 4 3 1， 4 3 2が設定される。 さらに、 自己のモバイルディレク トリ （MDR) の原本情報を格納したパー ソナルディレク トリ （P DR) のア ドレス情報 （PD R a d d r e s s ) 4 5 1、 および、 パーソナルディレク トリ （PDR) に格納されているユーザ情報 としての [ I n f o] 4 5 2およぴユーザの権利情報としての [R i g h t s ] 4 5 3が格納される。 ユーザ情報としての [ I n f o] には、 ユーザの予定表、 ァドレス帳、 嗜好 情報、 履歴、 日記、 ニュースなどが含まれる。 また、 ユーザの権利情報として の [R i g h t s ] には、 機器使用権情報、 コンテンツ利用権情報、 メッセー ジ送受信権情報等が含まれる。 ユーザの携帯するモパイル機器に格納されるモバイルディレク トリ情報は、 以上、説明した情報を含み、これらのデータは、必要に応じて逐次更新される。 モパイル機器を携帯したユーザが自宅、 あるいは外出先において、 ローカル接 続された機器を利用する際には、利用しようとするローカル機器を管理する管 理エンティティ、 例えばサービスプロバイダ、 あるいは S D R、 あるいは機器 自体がモパイル機器に格納されるモパイルディレク トリ情報に基づくユーザ 確認処理を実行し、必要に応じて、ユーザ設定情報等をモバイルディレク トリ、 またはパーソナルディレク トリ （P D R ) から取り出して、 各ユーザに適応し た設定を実行して、ユーザ対応の処理を実行可能な状態に設定する処理を実行 した後、 機器に応じた様々な情報処理を実行する。 また、モパイル機器を携帯電話等の通信端末装置として利用する場合におい ても、 あるサービスプロバイダが設定した各アクセスボイントを介して、ユー ザのモパイル機器からユーザ情報を入力し、ユーザ確認処理を実行して、 ァク セスボイントを利用した通信の許可あるいは非許可を判定した後、許可可能で ある場合には、 当該アクセスボイントを介した通信サービスの提供を行なう。

[処理シーケンス例]

次に、上述のモバイルディレク トリを格納したモパイル機器を持つユーザが 各種の処理を実行する場合の処理シーケンスの例について図 7以下に示すシ 一ケンス図を参照して説明する。 図 7以下に示すシーケンス図において、 左端から、 ユーザ、 モパイル機器、 ローカル接続された情報処理装置群としての空間機器 1、空間機器 2、 さらに パーソナルディ レク ト リ （P D R )、 サービスプロバイダの提供するディ レク トリ と してのホワイ トページ （W P )、 さらに、 各種の情報源としてのソース ( S R C ) を示している。 モパイル機器は、 モパイル機器のスィツチ、 ボタン、 ディスィプレイ等の入 出力部 （ I Z O )、 制御部としての C P U、 モバイルディレク トリ （M D R )、 プル一トウース等の無線通信部であるワイヤレスマスターュニッ ト （WM U ) を有する。 出力部空間機器 1は、 TV 1 Aと TV 1 Bをローカル接続された情報処理装 置として有する。 それぞれ、 T V 1 Aと T V 1 Bは、 モパイル機器との通信部 として機能する通信部であるワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 1 A, WA U 1 B) を有する。 さらにスペースディレク トリ （S DR 1)、 外部ネッ トヮ ークとの通信部としてのルータ （RT 1 ) を有する。 出力部空間機器 2は、 TV 2をローカル接続された情報処理装置として有す る。 TV 2は、 モパイル機器との通信部と して機能する通信部 （WAU 2) を 有する。 さらにスペースディレク トリ （ S D R 2 )、 外部ネッ トワークとの通 信部としてのルータ （RT 2) を有する。 図に示す A 1〜A4 8の処理は、 大きく区分すると以下のようになる。 A 1〜 A 1 8の処理

すでに購入時の初期化処理が終えた端末を電源 ONして、その日の利用を開 始するシーケンス

a .まずピコセルを形成一ピコセノレ上の WAU 1 Aを管理するスペースディ レク トリ S D R 1を見つける。

b . S DR 1の管理する情報を取得 （認証もオプショ ンで可）

c . ルータを経由して P DRに自位置と環境情報の登録

d . P DRからも初期化時の情報ダウンロード可能

A 1 9〜 A 2 1の処理

定期的なピコセル情報更新 （その後の処理の有無は C PUが判断）

A 2 3〜 A 3 1の処理

ユーザの移動により同一 S D R管理下の第 2の WAU 1 B発見時の処理 A 3 3〜 A 4 8の処理 ユーザの移動により別 S D R管理下の第 3の WAU発見時の処理

a .ピコセル上の WAU 2を管理するスペースディレク トリ S DR 2を見つ ける

b . S D R 2の管理する情報を取得 （認証もオプショ ンで可） （ここで、 C PUは 2つのィンフラの条件を判断しデフォルトルー他の変更を判断する） c . ルータを経由して P D Rに自位置と環境情報の更新（まだ WAU 1も通 信可能なので、 S DR 1情報も引き続き P D Rに保持される）

d . PDRからも前回からの差分の情報ダウンロード可能（より緊急度の高 い情報は、 別途記述する PU SH機能で非同期に通知） これらの処理の詳細について、 各処理毎に説明する。

(A 1 ) モパイル機器スィ ッチオン処理。

まず、 ユーザは、 モパイル機器のスィッチをオンとする。 なお、 モバイル機 器には、 購入時に、 その記憶部にモバイルディレク トリ識別子 （md r I d ) とモバイルディレクトリタイプ （m d r T y p e ) が格納され、 購入後の初期 化動作でモバイルディレク トリの原本管理を実行するパーソナルディレク ト リ （PDR) の識別子 （p d r I d) とア ドレス （P DRア ドレス） の書込み がなされる。 このモパイル機器はすでに初期化処理がなされており、パーソナ ルディレク トリ （PDR) の識別子 （p d r I d) とア ドレス （PDRァドレ ス） を格納しているものとする。

(A 2) C PU初期化処理。

モパイル機器のスィツチが入るとモパイル機器の初期化処理として、例えば 初期実行プログラムのローディング、表示手段に対する処理開始画面の表示等 の処理がなされる。

(A 3 ) (WMU： Wireless Master Unit) の初期化処理。

次にモパイル機器の通信ィンタフェース としてのワイヤレスマスターュニ ット （WMU： Wireless Master Unit) の初期化処理がなされる。 ワイヤレス マスターユニット （WMU) は単純な通信装置で、 標準 （たとえばブルートウ ース （Bluetooth)) において定義された処理のみを行なう。 以下では、 モバイ ル機器はプル一トゥース （Bluetooth)によって近隣機器との通信を行なうもの として説明する。

(A4) セル探索処理。

ワイヤレスマスターュニッ ト （WMU) 力 自 らをマスターと してピコセノレ の形成を開始する。 ピコセルの探索処理は、 自己 （モパイル機器） の通信可能 な機器を探索する処理として実行される。

(A 5 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 1 A) の応答。

このタイミングでは、 空間機器 1に含まれるワイヤレスアクセスュニット (WAU 1 A)のみが電波の到達範囲内に居るためピコセル形成に参加できた ものとする。 (A 6) セル状況報告。

モバイル機器におけるワイヤレスマスターュニッ ト （WMU) から C PUに 対して、例えばピコセルの状態更新に同期して割り込みをかけ、結果を通知す る。 (A 7) モバイルディレク トリ （MDR) 更新処理。

モバイルディ レク ト リ （MDR) のワイヤレスアクセスユニッ ト (WAU) フィールドの更新処理として、セル探索によって探索されたワイヤレスァクセ スユニッ ト （WAU 1 A) を登録する。 上述のピコセルの形成、 ワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 1 A) を登録 処理は、 ブル一トウース （Bluetooth)通信に基づくビコネット設定処理に基づ いて実行可能である。 図 1 2を参照して、 ブル一トゥース （Bluetooth)通信に 基づく ビコネット設定処理について説明する。 まず、 ステップ S 0 0 1において、 スレープと してのモバイル型通信処理装 置が問い合わせ （ I n q u i r y) をブロードキャス ト送信する。 なお、 問い 合わせ （ I n q u i r y) のブロードキャス ト送信処理は、 基本的には周囲の スレープの存在を確認し、ピコネッ ト内の同期を確立するための第 1段階の処 理と してマスターが実行するものであるが、 この時点では、 スレープと しての モパイル型通信処理装置は、ピコネッ ト内にマスターが存在するか否かが明確 でなく、 自己が仮のマスターと して問い合わせ （ I Q : I n q u i r y) パケ ッ トをブロードキャス ト送信する。 問い合わせ （ I Q : I n q u i r y ) パケッ トを受信した周辺機器は、 ステ ップ S 0 0 2において、 自己のァ ドレス (ブルートウースデバイス .ア ドレス： BD- A d d r e s s )、 およびマスターとスレーブ間の同期通信を可能とす るためのク口ック情報等を含む自分自身の属性情報 （FHSパケッ ト） をモバ ィル型通信処理装置に送信する。 モパイル型情報処理装置は、受信した FH Sパケッ トからスレーブと しての 周辺機器のブルート ウースデバイス · ア ドレス ： B D— A d d r e s s ) と、 ブルートゥースクロック情報を抽出する。 モパイル型情報処理装置は、各スレープからの受信 FHSバケツ トに基づい て、 図 1 3に示すような、 ピコセル情報を自装置のメモリに格納する。 すなわ ち、 各ス レーブの識別子と してのス レーブ N o .、 各ス レーブのブルートゥー スデバイス 'ア ドレス、 さらに、 各スレープからの F H Sパケッ トから抽出さ れるクロック情報に含まれる周波数ホッビング情報、パワーセーブ条件などの 通信に必要な情報をピコセル情報として自装置のメモリに格納する。 ピコネッ ト内で、 プル一トウースによる通信を実行するマスター、 スレーブ は、 それぞれクロック (ブノレ一ト ゥースクロック） を有し、 スレープは、 マス ターの有するクロック （プノレートウースクロック） に自分のクロックを併せる ことが必要となる。 これらの処理を行なうのが呼び出し （P a g e ) 処理であ る。 呼び出し （P a g e) 処理は、 具体的には、 呼び出し （P a g e) 送信、 呼び出し （P a g e ) スキャン、 呼び出し （P a g e ) 応答の 3フェーズによ つて構成される。 この呼び出し （P a g e) 処理により、 マスターとスレーブ とのクロックを整合させることが可能となり、 同期が確立される。 図 1 4を参照して、呼び出し（P a g e )処理シーケンスについて説明する。 呼び出し （P a g e ) 処理は、 以下のシーケンスに従って実行される。

( 1 ) マスターとしてのモバイル型通信処理装置は選択した特定 （図の説明 ではス レーブ機器 2) に宛てて I Dパケットを送信する。 （S 1 0 1)

(2) ス レーブ機器 2はマスターからの I Dパケットを受信すると、 受信確 認として I Dパケッ トをマスターに送信する。 (S 1 0 2)

( 3 ) スレープからの I Dパケッ トを受信したマスターは、 そのスレーブに 対して FH Sパケットを送信する。 ( S 1 0 3 )

(4) スレーブはマスターからの FH Sパケッ トに含まれる BDアドレスと ブルートウースク口ック情報を抽出する。

( 5 ) ス レープは同期するため、 マスターのプノレートゥースクロックに自分 のクロックを合わせる。

( 6 ) スレープはマスターからの F H Sバケツ トの受信確認として再び I D パケッ トをマスターに送信する。 （S 1 04)

( 7) マスターとスレープは周波数ホッビングパターンをチャネル周波数ホ ッビングパターンに切り替える。

( 8 ) マスターとスレープは通信フェーズに状態遷移する。 上述の処理によって、 ピコセルの形成、 ワイヤレスアクセスユニッ ト （WA U 1 A) を登録処理が実行される。 図 7に戻り、 モバイルディレク トリを格納 したモパイル機器を持つユーザが各種の処理を実行する場合の処理シーケン スについての説明を続ける。 (A 8 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 1 A) 経由のスペースディレ ク トリ （S DR) 検索処理。

ワイヤレスアクセスュニット （WAU 1 A) の有線側 N I C (ネッ トワーク ィンタフェース）に対しプロ一ドキャストァドレスで UD P固定ポート指定で S DR探索を送信指令する。

(A 9 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト (W AU 1 A) セグメ ン トブロー ドキ ャス ト。

WAU 1 Aによる有線セグメン トへのスペースディ レク ト リ （S DR) 探索 同報処理を行なう。 なお、 同一セグメントのネットワーク上は 1種類のスぺー スディレク トリ （S DR) で管理される。

(A 1 0 ) スペースディ レク ト リ （S DR) 応答。

セグメント上のスペースディレク トリ ( S D R) 「 S i I D, d e f R T 1 , t e m p I D— 1 (チャレンジ： c h a l l e n g e；)」 通知を行なう。 なお、 同一セグメントに S DRは複数存在することは可能だが、その複数の S DRは、 同一の識別子を持ち、 同一の情報を格納する必要がある。

(A l l ) スペース情報の要求処理。

スペースディ レク ト リ (S DR 1) に、 ( A 1 0 ) のステップで、 スペース ディレク トリ （S DR 1 ) から取得した 「3 101と 1 6 1 0— 1」 を付 加情報として送信する。 なお、 スペースディレク ト リ （S DR) からチヤレン ジ： c h a 1 1 e n g eが来た場合、 モパイル機器は、 チヤレンジに対するレ スポンスとして自己のデフォルト秘密鍵 （ d e f S k e y ) で暗号化し、 さら にデフオルト公開鍵証明書（ d e f C e r t )と共にスペースディレク ト リ （ S DR) に対して送信する。 これらは通信相手の認証 （チャレンジレスポンス認 証） に適用される。 以下、 ステップ （A 1 2) 〜 （A 2 2) を図 8を参照して説明する。

(A 1 2 ) スペース情報の応答処理。

スペースディレク トリ （S DR 1 ) がモバイルディレク トリ （MDR) 認証 の証として発行する [ t r m p I D 2— 1 (セション中有効）] と、 スペース ディレク トリ （S DR 1 ) の管理下にあるローカル接続された情報処理装置と しての TV 1 A、 TV 1 Bのァ ドレス &属性をスペース情報として通知する。

(A 1 3 ) モバイルディレク トリ （MD R) 更新処理。

スペースディレク トリ （S DR 1 ) の識別子 （S I D) と、 S DR 1ァドレ スのペア、 およびデフォルトルータ （d e i RT l )、 さらに、 スペースディ レク トリ （S DR 1 ) がモバイルディレク トリ (MD R) 認証の証として発行 した [ t r m p I D 2— 1 ]、 さらに、 ローカル接続情報処理装置としての T V I A, T V 1 Bの情報を追加する処理を実行する。 (A 1 4) 位置登録処理 （モパイル機器からルータへ送信）

モパイル機器が格納しているデフォルト公開鍵証明書（ d e f C e r t ) に 格納されたパーソ " ^ルディ レク ト リ （P D R) のア ドレスに向け L DA P (Light Weight Access Protocol)で MDR同期開始。 この際 MDRの識別子（m d r I d) と、 同期情報を送信する。 なお、 L D A P (Light-weight Directory Access Protocol)とは、 データを P皆 層的に管理するデータベースであり、 ディレク トリサービスを提供する。ディ レク トリ（Directory)とは、 もともとは人名簿や電話番号帳や目録のことをさ す。ディレク トリサービスとは、人名などで問い合わせを行うと人名簿や電話 番号帳を検索してその結果を返してくれるようなサービスのこと。つまり、デ ータベースへの問い合わせの一種と考えることができる。 LDAPには次のよ うな特徴がある。

1. データを木構造で管理している

2. 動作が軽い 3. クライアント 'サーバーで動作する

4. 検索が中心 また、 L DAPの用途としては、 例えば次のようなものがある。

1. 会社や学校における組織および従業員の情報管理

2. ユーザ情報とパスワードの一元管理

3. 図書館における蔵書データベース

4. 電子メーノレのア ドレス t(i長

5. D N S (Domain Name Service)の代わり

このように LDAPでは、 階層的 （木構造） で管理したデータを素早く検索 することができる。

(A 1 5 ) 位置登録処理 （ルータから P DRへ送信）

デフオルトルータに指定した d e f RTが最終ァドレスへルーティングを 開始する。 その後はインターネッ トにより自動的に P DRまで転送される。

(A 1 6 ) 位置登録応答処理 （PDRからルータ）

ユーザがモパイル機器を装着中有効なキーと証明書の通知処理として実行 される。 パーソナルディレク トリ （PDR) 側からの情報が有れば、 このタイ ミングでア ドレス帖、 予定、 持ち物リ ス トなどの情報の更新を実行する。

(A 1 7) 位置登録応答処理 （ルータからモパイル機器）

基本的にはモパイルディレク トリ （MDR) は個人別所有としてパーソナル ディレク トリ （P DR) に管理されるが、 例えば家族等、 複数ユーザで共有す ることも可能である。 その場合は直後に利用者認識シーケンスが入る。

(A 1 8 ) MDR更新に基づいて、モパイル機器のモパイルディレク トリ （M DR) MD Rの更新処理を実行する„ この A 1〜A 1 8までの処理は、ユーザがモパイル機器を装着して外出する 前に実行する処理 （初期化処理） である。

A 1 9〜 A 2 1は、 定期的に実行されるピコセル更新処理である。

(A 1 9 ) セル探索処理

プル一トゥース （Bluetooth)の標準的なピコセル管理機能により、 定期的に スレーブとして機能する機器のリ ス トを更新する。

( A 20 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト (WAU 1 ) 応答

セル探索に対して、 ワイヤレスアクセスユニット (WAU 1 ) から応答があ るが、 この場合、 特に移動もしていないことから、 周りに存在するスレープ機 器の状況変化は無い。しかし、モパイル機器のワイヤレスマスターュニッ ト（W MU) では変化の有無の判断はしない。 (A 2 1 ) セル状況報告処理

モパイル機器のワイヤレスマスターュニッ ト （WMU) から情報更新を受け †:C PUが、 前回の情報と比較し、 モバイルディレク トリ （MDR) 更新の必 要があるかどうかを判断する。 この場合不要であり、 処理終了となる。 (A 2 2 ) ユーザ移動 （モパイル機器移動）

ユーザの移動に伴い、 モパイル機器の電波到達範囲が変わり、通信可能なス レーブ端末の種類が変化する。 以下、 ステップ （A 2 3) 〜 （A 3 2) を図 9を参照して説明する。

(A 2 3 ) セル探索処理

定期的なスレーブ情報更新であり、 前述のステップ （A 1 9) と同様のセル 探索処理を実行する。

( A 24 ) ワイヤレスアクセスユニット (WAU 1 B) からの応答 ユーザの移動に伴い、空間機器 1の構成情報処理装置のワイヤレスアクセス ユニット （WAU 1 B) がユーザの装着したモパイル機器と通信可能となり、 モパイル機器のワイヤレスマスターユニッ ト （WMU) が認識する。

(A 2 5 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト (WAU 1 A) からの応答 また、 いままで通信に使用していたワイヤレスアクセスュニット （WAU 1 A) もまだ、 モパイル機器との通信圏内のため認識され、 ワイヤレスアクセス ユニッ ト （WAU 1 A) からの応答も受信する。

(A 2 6 ) セル状況報告

ステップ （A 2 3) の後、 一定時間経過後にそこまでで収集できたスレーブ 情報をワイヤレスマスターュ-ッ ト （WMU) 力 モバイル機器の C PUに通 知する。 WMUによる判断処理は実行されない。

(A 2 7 ) モバイルディレク トリ （MD R) 更新処理

新たな情報に関し、モパイル機器の C P Uがモバイルディレク トリ（MD R) を更新する。 この場合、 ワイヤレスアクセスュニット （WAU 1 B) の追加が 実行される。

(A 2 8 ) ワイヤレスアクセスユニット （WAU 1 B ) 経由の S D R探索処 新たにモパイル機器のモバイルディ レク トリ （MDR) に登録されたワイヤ レスアクセスュニット （WAU 1 B) の有線側 N I C (ネットクインタフエー ス）に対しブロードキャス トア ドレスで UD P固定ポート指定でスペースディ レク トリ （S DR) 探索を送信指令する。

(A 2 9 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト (WAU 1 B) セグメントブロード キャス ト

ワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 1 B) による有線セグメントへのスぺ ースディレク トリ （SDR) 探索同報通信処理を実行する。

(A 3 0 ) 同一のスペースディレク トリ （S DR) からの応答

この場合、 ユーザの移動範囲が小さく、 同一セグメント内での移動のため、 現在使用中の識別子 （S I D) と同じものを持つスペースディレク トリ （S D R) 力 S 「S I D, d e f RT, t e m I D (チャレンジ： c h a l 1 e n g e )J 通知をモパイル機器に対して実行する。 ただし、 この通知処理を実行す るのは、 先に通知処理を行なった同一の S DRとは限らない。

(A 3 1 ) モパイルディレク ト リ （MD R) 更新

モパイル機器の C PUは、 同じスペースディレク トリ （ S D R) 管理下のァ クセスポイントであると判断する。ワイヤレスアクセスュニッ ト（WAU 1 A) とワイヤレスアクセスュニット （WAU 1 B) のいずれを選ぶかは電波状況で 判断する。

(A 3 2) ユーザ移動 （モパイル機器移動）

ユーザの移動に伴い、 モパイル機器も併せて移動し、 モパイル機器は、 空間 機器 2に属する別セグメント （=別 SD R)管理下のワイヤレスアクセスュニ ット （WAU 2) の通信可能範囲に入る。 ここで、 ワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 1 A) は圏外になる力 ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 1 B) はまだ通信可能な範囲にあるとする。 以下、 ステップ （A 3 3) 〜 （A4 1 ) を図 1 0を参照して説明する。

(A 3 3) セル探索

モパイル機器は、 定期的なスレーブ情報更新 （ステップ （A 1 9) と同様） 処理を実行する。

(A 3 4) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 1 B) からの応答 現在プライマリ （p r i m a r y) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU) として通信に利用中のワイヤレスアクセスュニッ ト（WAU 1 B)を認識する。

(A 3 5 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 2) からの応答 .

今まで、モパイル機器が認識しなかったワイヤレスアクセスュニット （WA U 2) を新たに認識する。

(A 3 6 ) セル状況報告

ステップ （A 3 3) の後、 一定時間経過後にそこまでで収集できたスレーブ 情報をワイヤレスマスターユニッ ト （WMU) から C PUに通知する。

(A 3 7 ) モバイルディ レク トリ （MDR) 更新

モパイル機器の C PUは、 ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 1 A) が通 信可能範囲から外れたこととワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 2) が新た に認識されたことをモバイルディ レク トリ （MDR) に記録する。

(A 3 8 ) ワイヤレスアクセスユニッ ト （WAU 2) 経由の S DR探索 ワイヤレスアクセスユニット (WAU 2 ) の有線側 N I Cに対しブロードキ ャス トアドレスで UD P固定ポート指定で S D R探索を送信指令。

( A 3 9 ) ワイヤレスアクセスュニッ ト (WAU 2) セグメントブロードキ ャス ト

ワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 2) による有線セグメントへのスぺー スディレク トリ （S DR) 探索同報処理を行なう。

(A4 0 ) スペースディ レク ト リ （SD R 2の応答）

ステップ （A 3 9 ) のブロードキャス トに対してワイヤレスアクセスュニッ ト （WAU 2) の接続されたセグメントを管理するスペースディレク トリ （ S D R 2) がモパイル機器に対して応答する。 「S I D 2, d e f R T 2 , t e m p I D 1 - 2 (チャレンジ ： c h a l 1 e n g e )」 を通知する。

(A4 1 ) スペース情報要求

受信したスペースディレク トリ識別子 （S I D) に基づいて、 機知のスぺー スと異なることを認識したモパイル機器の C PUが、 「S I Dと t e m p i Dj を付けて送信する。 以下、 ステップ （A4 2) 〜 （A4 7) を図 1 1を参照して説明する。

(A4 2) スペース情報応答

スペースディレク トリ （S DR 2) がモバイル機器におけるモバイルディレ ク トリ （MDR) 認証の証として発行する t r mp I D 2 (セシヨ ン中有効） と、 スペースディレク トリ （S DR 2) の管理下にある TV 2のア ドレス &属 性を通知する。

(A4 3 ) モバイルディレク トリ （MDR) 更新

モパイル機器がモパイルディレク トリ （MDR) の更新処理を行なう。 スぺ ースディ レク ト リ （S DR 2)の識別子（S I D) と S DR 2ァ ドレスのペア、 d e f R T 2 , t e mp I D 2 - 2, TV 2の情報を追加する。

(A44) 位置登録をスペースディレク トリ （S DR 2) の管理下のルータ (RT 2) へ送信

モパイル機器の有するデフオルト公開鍵証明書（ d e f C e r t ) に格納さ れた PDRァドレスに向け LDU Pで MDR同期開始。 MD R識別子 （m d r I d) と同期情報 （S y n c ) を通知する。

(A4 5) 位置登録 （RT 2から PDR)

デフォルトルータに指定した d e f R Tが最終ァドレスへルーティング開 始。 その後はィンターネットにより自動的に PDRまで転送される。 (A 4 6 ) 位置登録応答 （PDRから RT 2)

ユーザがモパイル機器を装着中有効なキーと証明書の通知と処理を行なう。 パーソナルディレク トリ （PDR) 側からの情報が有れば、 このタイミングで 更新する。更新情報は、例えばァドレス帖、予定、持ち物リスト情報等である。

(A4 7) 位置登録応答 （RT 2からモパイル機器）

ルータ （RT 2) からモパイル機器に対して位置登録応答がなされる。 基本 的にはモバイルディレク トリ （MD R) は個人別所有として P D Rに管理され るが家族での共有も可能であり、その場合はこの応答処理直後に利用者認識シ 一ケンスが入る。

(A 4 8 ) モバイルディレク ト リ （MDR) 更新

ステップ（A 1 6)で通知された情報をモパイル機器のモバイルディレク ト リ （MDR) に反映する更新処理を実行する。 上述したように、モパイル機器は、ユーザの移動に伴い移動先の情報に従つ て周辺機器情報をモバイルディレク トリに格納し、周囲の情報処理装置の情報 を常に最新の情報として保持可能となる。 これらの情報を周辺機器、ネットヮ ークを介して、例えばコンテンッ配信を実行するサービスプロバイダ、 あるい は通信サービスを提供するサービスプロバイダにサービス要求を行なう。 サービス要求を受信したサービスプロバイダは、受信する要求に合わせて送 信されるユーザ情報に基づくユーザ認証を実行し、 さらに、モパイル機器から 送信される周辺の機器情報に基づいて、 その機器を介したサービス、例えば T Vに対するコンテンツ配信をユーザの嗜好に併せて実行することが可能とな る。 また、 通信機としてのモパイル機器を利用した通信も、 通信サービスプロ バイダに対してモバイルディレク トリに格納したユーザ情報、機器情報を送信 し、 サービスプロバイダの認証がなされたことを条件として実行可能となる。 なお、図 7乃至図 1 1を参照して説明した処理例においては、空間機器の構 成要素としてスペースディレク トリ （S DR) を有する例を説明したが、前述 したように、 情報処理装置情報を格納したスペースディレク トリ （S DR) を 持つことなく、 P C、情報家電等が自身の情報処理装置情報を自己の記憶手段 に格納し、適宜、ユーザの携帯する携帯端末のモバイルディレク トリ （MDR) と例えばブルートウースによる通信を実行して、必要な情報処理装置情報をモ パイルディレク トリ情報として格納する構成が可能である。 さらに、情報処理 装置は、自身の通信インタフェースを介して自己の情報処理装置情報をサービ スプロバイターあるいはパーソナルディレク トリ （PDR)等に送信すること が可能である。 従って、図 7乃至図 1 1を参照して説明したシーケンス中スペースディレク トリによる処理は、 T V— WAU等、各情報処理装置自身が有する機能の中で 処理する構成が可能であり、 この場合には、 スペースディレク トリ （SDR) は存在することなく、 上述の処理シーケンスと同様の処理が実現可能となる。 次に、図 1 5を参照して、本発明の構成を適用した具体的な処理例について 説明する。 ィンターネット 5 3 0には、多数のユーザの家の各種の情報処理装置が接続 されている。 ここでは、ユーザ U 1 , 5 0 1は、ユーザ U 1 , 5 0 1の家 P 1 , 5 1 0と、 ユーザ U 2, 5 0 2の家 P 2, 5 2 0を示してある。 インターネッ ト 5 3 0には、 認証局 （C A) 5 4 0、 サービスプロバイダの提供するディレ ク トリとしてのホワイ トページ （WP) が接続されている。 ユーザ U 1， 5 0 1は、 ユーザ U 1 , 5 0 1の家 P 1， 5 1 0に、 自分 （ュ 一ザ U 1 , 5 0 1 ) の個人情報を管理するパーソナルディ レク トリ （PDR) が動作する P C (P DR) 5 1 1、 自分の家の機器を管理するスペースディレ ク トリ （ S D R) が動作する P C 2 (SDR) 5 1 2、 P C 2 (SDR) 5 1 2に管理されるオーディオ機器 AU 5 1 3、インターネット 5 3 0と接続する ルータ RO 5 1 4、 さらに、 ユーザが日頃持ち歩いている、 モバイルディレク トリ （MDR) が動作する携帯端末 MT (MDR) 5 1 6を有している。 これ らは、 無線あるいは有線で接続されホームネットワークを形成している。 オーディォ機器 AU 5 1 3にはユーザがよく聞く曲ゃィコライザ一の設定 等ユーザの好みの設定情報が格納されている。 P C (PDR) には MT (MD R) 5 1 6から通知されるユーザ U 1 , 5 0 1の周辺の機器情報や、 ユーザ U 1 , 5 0 1の使用している機器やアプリケーション、 ユーザ U 1 , 5 0 1の位 置等が格納されている。 別のユーザ U 2 , 5 0 2の家 P 2, 5 2 0にもパーソナルディレク トリ （P D R ') が動作する P C ' (P DR') 5 2 1、 スペースディレク トリ （S DR') が動作する P C 2 ' (S DR') 5 2 2、 オーディオ機器 AU' 5 2 3が接続さ れているホームネッ トワークは、ルータ R O ' 5 24を介してィンターネッ ト 5 3 0と接続されている。 ここでユーザ U 1 , 5 0 1がBごろ持ち歩ぃてぃるMT (MDR) 5 1 6を 持ってユーザ U 2， 5 0 2の家 P 2, 5 2 0を訪問する場合を想定する。 ユーザ U 1 , 5 0 1が携帯する MT (MD R) 5 1 6で動作する MD Rはュ 一ザ U 2 , 5 0 2の家 P 2， 5 2 0のエリアに入ると、 ユーザ U 2 , 5 0 2の 家 P 2, 5 20にある P C 2 ' ( S D R ') 5 2 2力 らの信号を受け、 P C 2 ' (S D R') 5 2 2に環境取得要求をする。 P C 2 ' (S D ') 5 2 2は、 ュ 一ザ U 1 , 5 0 1が携帯する MT (MD R) 5 1 6からの環境取得要求を受け 付け、 接続機器の情報 （ここではオーディオ機器 AU' 5 2 3やルータ RO') を教える。 ユーザ U 1 , 5 0 1が携帯する MT (MD R) 5 1 6は、 オーディオ機器 A U' 5 2 3が検出されたことの表示と、 使用かどうかのメニューを表示する。 このメニューは、 ユーザ U 1， 5 0 1が携帯する MT (MDR) 5 1 6上で、 あるいは、 ユーザ U 2， 5 0 2の家 P 2 , 5 2 0にある P C 2 ' ( S D R ') 5 2 2が管理する機器上 （たとえばオーディオ機器 AU' 5 2 3 ) に表示されて もよい。 これらの接続機器の情報は、 ユーザ U 1 , 5 0 1が携帯する MT (MDR) 5 1 6からインターネット 5 3 0を介して、 ユーザ U 1 , 5 0 1の家？ 1 , 5 1 0に設置された、 自分 （ユーザ U 1 , 5 0 1 ) の個人情報を管理する PDR が動作する P C (P DR) 5 1 1へも通知され、 P DRは、 この機器情報を記 憶しておく。 ユーザ U 1， 5 0 1'がメニューを操作し、 このオーディォ機器 AU' 5 2 3 を使用することを選択すると、オーディォ機器 AU' 5 2 3用の操作メニュ^" が表示される。オーディォ機器 AU' 5 2 3用の操作メニューは、ユーザ U 1 , 5 0 1が携帯する MT (MDR) 5 1 6、 または、 ユーザ U 2, 5 0 2の家 P 2, 5 2 0にぁる？じ 2 ' ( S DR ') 5 2 2が管理する機器上 （たとえばォー ディォ機器 AU' 5 2 3 ) に表示される。 ユーザ U l， 5 0 1が携帯する MT (MD R) 5 1 6はオーディォ機器 AU ' 5 2 3の使用が選択されたことをユーザ U 1 , 5 0 1の家 P 1 , 5 1 0に設置 された、 自分 （ユーザ U 1 , 5 0 1 ) の個人情報を管理する P DRが動作する P C (P DR) 5 1 1へも通知し、 PDR 5 1 1は、 ユーザ P 1 , 5 1 0がォ 一ディォ機器 AU' 5 2 3を使用中であることを記録する。 アクセスメニュー では曲の選択や再生、 停止、 音量などの指示ができる。 ユーザ U 1 , 5 0 1は上記アクセスメニューからオーディオ機器 AU， に入 つている曲の一覧を取得し再生をすることができる。 一方、 ユーザ U 2 , 5 0 2はあらかじめ自分の所有する P C' ( P D R ') 5 2 1あるいは P C 2 ' ( S D R ') 5 2 2、 オーディオ機器 AU ' 5 2 3に情報 を設定することより、オーディォ機器 AU' 5 2 3に入っている曲を検索でき ないようにすることもできる。 ユーザ U 1 , 5 0 1は上記メニューから、 自分の家のオーディォ機器 AU 5 1 3に入っている曲の情報をユーザ U 2 , 5 0 2の家 P 2 , 5 2 0のオーディ ォ機器 AU' 5 2 3にダウンロードしたり、 あるいはストリーミングで再生し たり、 自分の家のオーディオ機器 AU 5 1 3内の設定の情報をユーザ U 2 , 5 0 2の家？ 2, 5 2 0のオーディオ機器 AU ' 5 2 3に反映させて曲を聴くこ ともできる。 ユーザ U 1 , 5 0 1の家 P 1 , 5 1 0にはアラーム装置 AL 5 1 5があり、 ユーザ U 1 , 5 0 1はあらかじめ呼び出してほしい時刻をアラーム装置 A L 5 1 5に設定しておく。アラーム装置 A L 5 1 5は指定された時間になったらュ 一ザ U 1 , 5 0 1の家 P 1 , 5 1 0にある P C (PD R) 5 1 1にその旨を通 知する。 P C (P DR) 5 1 1は現在ユーザ U 1 , 5 0 1が使用している機器 及びアプリケーションを確認し、使用機器やアプリケーションに応じた方法で ユーザにアラームを通知するようにユーザ U 2 , 5 0 2の家 P 2 , 5 2 0のォ 一ディォ機器 AU， 5 2 3に通知する。 たとえば、 ユーザ U 1 , 5 0 1の家 P 1 , 5 1 (H:¾5 P C (PDR) 5 1 1は、 ユーザ U 1 , 5 0 1力 S、 ユーザ U 2， 5 0 2の家 P 2， 5 2 0のオーディオ機器 AU' 5 2 3を使用中であるこ とがわかるので、ユーザ U 2, 5 0 2の家 P 2, 5 2 0のオーディォ機器 AU ' 5 2 3が再生できるアラーム音をオーディオ機器 AU' 5 2 3に鳴らすように 指示する。 以上、 特定の実施例を参照しながら、 本発明について詳解してきた。 しかし ながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成 し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきた のであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するために は、 冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。 なお、 明細書中において説明した一連の処理はハードウエア、 またはソフト ウェア、 あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。 ソフト ウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、 専用のハードウエアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインス トール して実行させるか、 あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプロ グラムをインストールして実行させることが可能である。 例えば、 プログラムは記録媒体としてのハードディスクや R O M ( Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。 あるいは、 プログラムはフ レキシプルディスク、 C D— R O M(Compact Disc Read Only Memory), M O (Magneto optical)ディスク， D V D (Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、 半導体メモリなどのリムーバプル記録媒体に、 一時的あるいは永続的に格納 (記録） しておく ことができる。 このようなリムーバブル記録媒体は、 いわゆ るパッケージソフトウェアとして提供することができる。 なお、 プログラムは、上述したようなリムーバプル記録媒体からコンビユー タにインス トールする他、 ダウンロードサイ トカゝら、 コンピュータに無線転送 したり、 L A N (Local Area Network), ィンターネットといったネットワーク を介して、 コンピュータに有線で転送し、 コンピュータでは、 そのようにして 転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体に インス トールすることができる。 なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行される のみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ るいは個別に実行されてもよい。 産業上の利用可能性 以上、 説明してきたように、 本発明によれば、 ユーザの携帯可能なモパイル 型情報処理装置、すなわちモパイル機器が、周辺機器情報を格納したスペース ディレク トリ （S D R ) から自己のアクセス可能な周辺機器情報を収集し、 収 集情報に基づいて記億手段内にモバイルディレク トリ情報を生成し、また更新 する処理を実行する構成を有するので、ユーザが意識することなく、 また特別 な処理を実行することなく、自己の周辺の様々な情報処理装置構成を取得する ことが可能となり、 さらに取得した周辺機器情報に基づいて、周辺機器を利用 した情報処理サービス、 例えばコンテンツ配信、 通信サービス等、様々なサー ビスを受領することが可能となるので、 例えば、 ユーザが各地に移動を行い、 移動先において様々な情報処理装置を利用する際に適用可能である。 また、個人の情報はその原本が P D R、 その情報の一部が M D Rという各個 人ごとに別々の機器に格納できるようになり、認証等の処理はそれら個人ごと に違う機器で分散されて行われるようになるため、従来のように個人情報に関 わる処理が集中することもなくなり、ひいてはそれによる処理速度の劣化もな くなり、さらに、個人の情報は基本的に個人の所有機器上の P D Rで管理され、 サービス提供者が管理する必要がなくなるため、サービス提供者からの個人情 報の漏洩はなくなり、様々な個人情報に基づくサービス提供処理を行うシステ ムにおいても安全に利用可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

周辺機器情報を含むモバイルディレク トリ情報を格納した記憶手段と、 自己のアクセス可能な周辺機器情報を収集し、該収集情報に基づいて前記記 憶手段内のモパイルディレク トリ情報の更新処理を実行する制御手段と、 を有することを特徴とするモパイル型情報処理装置。

2 . 前記制御手段は、

前記周辺機器情報を該周辺機器の情報を格納したスペースディレク トリ（S D R ) 力 ら受信し、前記記憶手段内のモバイルディレク トリ情報の更新処理を 実行する構成であることを特徴とする請求項 1に記載のモバイル型情報処理

3 . 前記制御手段は、

前記周辺機器情報を該周辺機器の情報を格納したスペースディレク トリ（S D R ) から受信する処理を実行し、 該実行に際し、 スペースディレク トリ （S D R ) からの送信チヤレンジに対するレスポンスとして、 自己の秘密鍵による 前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明書の送信処理を実行する構 成であることを特徴とする請求項 1に記載のモバイル型情報処理装置。

4 . 前記通信手段は、 ブルートウースによるワイヤレス型の通信処理を実 行する構成であることを特徴とする請求項 1に記載のモパイル型情報処理装 置。

5 . 前記制御手段は、

自己のアクセス可能な周辺機器情報を定期的に収集する処理を実行する構 成であることを特徴とする請求項 1に記載のモパイル型情報処理装置。

6 . 前記制御手段は、

前記周辺機器に含まれる通信中継手段を介して前記モバイルディレク トリ の原本データを格納するパ一ソナルディレク トリ（P D R )との通信を実行し、 該パーソナルディレク トリ （P D R ) に対して自己の位置情報を登録する処理 を実行する構成であることを特徴とする請求項 1に記載のモバイル型情報処 理装置。

7 . 外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

モバイルディレク トリ情報の原本情報を格納した記憶手段と、

前記通信手段を介して、前記外部機器からのサービス要求を受領し、前記原 本情報の少なく とも一部をモバイルディレク トリ情報として前記外部機器に 提供する処理を実行する制御手段と、

を有することを特徴とする情報処理装置。

8 . 前記制御手段は、

前記外部機器の位置情報を登録する処理を実行する構成であることを特徴 とする請求項 7に記載の情報処理装置。 9 . 外部機器とのデータ通信を実行する通信手段と、

ローカル領域にある情報処理装置情報を格納した記憶手段と、

前記通信手段を介して、前記外部機器からのサービス要求を受領し、前記情 報処理装置情報にもとづいて、前記外部機器へのサービス提供処理を実行する 制御手段と、

を有することを特徴とする情報処理装置。 1 0 . 前記制御手段は、

前記記憶手段に格納された周辺機器に関する情報処理装置情報を前記外部 機器に送信する構成であることを特徴とする請求項 9に記載の情報処理装置。

1 1 . 前記制御手段は、

前記記憶手段に格納された周辺機器に関する情報処理装置情報を前記外部 機器に送信する際に、チヤレンジレスポンスによる認証処理を実行し、前記制 御手段からチャレンジ送信を行うとともに、前記外部機器からのレスポンスと して、前記外部機器の秘密鍵による前記チヤレンジ送信に対する暗号化デ一タ および公開鍵証明書の受信処理を実行する構成であることを特徴とする請求 項 9に記載の情報処理装置。

1 2 . 前記通信手段は、 プル一トゥースによるワイヤレス型の通信処理を 実行する構成であることを特徴とする請求項 9に記載の情報処理装置。

1 3 . モバイルディレク トリ情報を格納したモパイル機器と、

前記モバイルディレク トリ情報の原本情報を格納し、ネットワークを介して、 前記モバイル機器からのサ一ビス要求を受領し、前記モバイル機器に前記サー ビス要求に応じたサービス提供処理を実行するパーソナルディレク トリ（P D R ) と、

を有することを特徴とするデータ通信システム。

1 4 . 前記データ通信システムは、 さらに、

サービスプロバイダを含み、

前記サービスプロバイダは、 前記パーソナルディレク トリ （P D R ) から取 得した情報に基づいて、サービス提供処理を実行する構成であることを特徴と する請求項 1 3に記載のデータ通信システム。

1 5 . 前記データ通信システムは、 さらに、

ローカル領域にある情報処理装置情報を格納したスペースディレク トリサ "バを含み、

前記スペースディレク トリサーバは、前記モパイル機器から、前記モパイル ディレク トリ情報に含まれる周辺機器情報を含むサービス要求を受領し、該周 辺機器を介したサービス提供処理を実行することを特徴とする請求項 1 3に 記載のデータ通信システム。

1 6. 前記サービス提供処理はサ一ビスプロバイダを介して実行する構成 であることを特徴とする請求項 1 5に記載のデータ通信システム。

1 7. モバイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理方法であり、 周辺機器情報を格納したスペースディレク ト リ （ S DR) にアクセスするス テツプと、

スペースディレク トリ （S DR) からの送信チヤレンジに対するレスポンス として、自己の秘密鍵による前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明 書の送信処理を実行するステップと、

前記スペースディレク トリ （S DR) から周辺機器情報を受信するステップ と、

受信した周辺機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納 するステップと、

を有することを特徴とする周辺機器情報取得処理方法。

1 8. 前記周辺機器情報取得処理方法は、 さらに、

前記モバイルディレク トリの'原本データを格納するパーソナルディレク ト リ （PDR) との通信を実行し、 該パーソナルディレク トリ （PDR) に対し て自己の位置情報を登録する処理を実行するステップを含むことを特徴とす る請求項 1 7に記載の周辺機器情報取得処理方法。

1 9. モパイル機器において、 ローカル領域にある情報処理装置情報とし て、周辺機器からの周辺機器情報を取得して、記憶手段にモパイルディレクト リ情報として格納するステップと、

前記モパイル機器から、前記モバイルディレク トリ情報の原本データを格納 するパーソナルディレク トリ （P D R ) に対して、 前記モバイルディレク トリ 情報に含まれる周辺機器情報を含むサービス要求を送信し、パーソナルディレ ク トリは該周辺機器を介したサービス提供処理を実行するステップと、 を有することを特徴とするデータ通信方法。

2 0 . 前記周辺機器情報は、前記周辺機器の情報処理装置情報を格納した スペースディレク ト リサーバ（S D R )から取得することを特徴とする請求項 1 9に記載のデータ通信方法。 2 1 . 前記サービス要求は、 サービスプロバイダを介して行うことを特徴 とする請求項 1 9に記載のデータ通信方法。

2 2 . モパイル機器において、 ローカル領域にある情報処理装置情報とし ての周辺機器情報を情報処理装置から直接取得して、記憶手段にモバイルディ レク トリ情報として格納するステップと、

前記モパイル機器から、前記モバイルディレク トリの原本データを格納する パーソナルディ レク トリ （P D R ) に対して、 前記モバイルディ レク トリ情報 に含まれる周辺機器情報を含むサービス要求を受領し、該周辺機器を介したサ 一ビス提供処理を実行するステップと、

を有することを特徴とするデータ通信方法。

2 3 . 前記サービス要求は、 サービスプロバイダを介して行うことを特徴 とする請求項 2 2に記載のデータ通信方法。 2 4 . モパイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理をコンビュ ータ ·システム上で実行するために記述されたコンピュータ 'プログラムであ つて、

周辺機器情報を格納したスペースディレク トリ （S D R ) にアクセスするス テツプと、 スペースディレク トリ （S D R ) からの送信チヤレンジに対するレスポンス として、自己の秘密鍵による前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明 書の送信処理を実行するステップと、

前記スペースディレク トリ （ S D R ) から周辺機器情報を受信するステップ と、

受信した周辺機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納 するステップと、

を有することを特徴とするコンピュータ ·プロダラム。

2 5 . モバイル型情報処理装置における周辺機器情報取得処理をコンビュ ータ ·システム上で実行するために記述されたコンピュータ ·プログラムであ つて、

機器情報を格納した情報処理装置にァクセスするステップと、

前記情報処理装置からの送信チャレンジに対するレスポンスとして、自己の 秘密鍵による前記チャレンジの暗号化データおよび公開鍵証明書の送信処理 を実行するステツプと、

前記情報処理装置から機器情報を受信するステップと、

受信した機器情報をモバイルディレク トリ情報として記憶手段に格納する ステップと、

を有することを特徴とするコンピュータ · プログラム。