WO2004016119A1

WO2004016119A1 - フィルタシガレットの検査装置

Info

Publication number: WO2004016119A1
Application number: PCT/JP2003/010026
Authority: WO
Inventors: Shinzo Kida; Kiyoe Imai
Original assignee: Japan Tobacco Inc.
Priority date: 2002-08-12
Filing date: 2003-08-06
Publication date: 2004-02-26
Also published as: CN1671304A; EP1529451A1; JPWO2004016119A1; AU2003257812A1; US20050188996A1

Abstract

フィルタシガレットの検査装置は、フィルタ取付機内にてフィルタシガレットＦＣが搬送経路に沿って搬送されるとき、検査位置にて、フィルタシガレット（ＦＣ）を挟み付ける閉塞パッド（６０）及び吸引パッド（８０）と、これら閉塞パッド（６０）と吸引パッド（８０）との間にフィルタシガレット（ＦＣ）を挟み付けた状態で、吸引パッド（８０）を通じてフィルタシガレット（ＦＣ）内の空気が吸引されたとき、フィルタシガレット（ＦＣ）内に発生する負圧の大きさを検出する圧力検出器（９４）と、圧力検出器（９４）からの出力に基づいて、フィルタシガレット（ＦＣ）におけるチップペーパに接着不良が有るか否かを判定するコントローラ（１０８）とを備える。

Description

明細書

卜の検査装置技術分野

本発明は、フィルタシガレットが不良品である否かを検査する装置、より詳しくは、フィル夕シガレツ卜からフィルタプラグが抜け落ちる可能性がある否かを検出する装置に関する。背景技術

フィルタ取付け機はフィル夕シガレットを製造し、フィル夕シガレットは、シガレットと、このシガレツトの一端にチップぺーパの巻き付けにより接続されたフィル夕プラグとを有する。

このようなフィルタシガレツ卜において、チップぺ一パへの糊の塗布が不十分であると、チップぺーパとシガレットとの間の接着が不完全になる。このため、フィル夕シガレットの製造後、フィル夕ブラグがチップぺ一パとともにシガレットから脱落する虞があり、フィルタプラグが脱落したシガレツトはいわゆるへッドレスシガレツ卜と称される。

通常、フィルタ取付け機は、製造されたフィルタシガレットが不良品であるか否かを検査するための検査装置を備えているが、この検査装置はフィル夕シガレットがへッドレスシガレツ卜になる可能性がある否かを検出することはできない。より詳しくは、公知の検査装置は先ず、フィル夕シガレット内に空気を吹き込んで、フィル夕シガレットの内圧を上昇させ、この状態で、フィルタシガレットからの空気の漏れを測定し、そして、測定された漏れ量に基づき、シガレットの包材ゃチップべ一パに存在する穴や破れを検出する。

それ故、上述した検査装置によれば、チップぺーパの接着不良に起因してチップぺーパとシガレットとの間に隙間が存在していても、検査時、この隙間はフィルタシガレツトの内圧が上昇されることより閉塞されてしまい、上述した隙間が存在するか否か、つまり、フィル夕シガレットがヘッドレスシガレットになる可能性を検出することはできない。

本発明の目的は、フィル夕シガレットの製造過程にて、チップぺーパの接着不良を確実且つ好適に検出することができるフィルタシガレツトの検査装置を提供することにある。発明の開示

上述の目的は本発明におけるフィル夕シガレツトの検査装置により達成され、フィルタシガレットはシガレット、フィルタプラグ及びこれらシガレット及びフィル夕プラグを互いに接続するチップべ一パを有する。本発明の検査装置は、シガレツト側のチップぺーパの縁がその全周に亘り露出された状態で、フィルタシガレツトを搬送する搬送経路と；搬送経路に規定された検査位置にフィル夕シガレツ卜が到達したとき、フィル夕シガレツ卜の吸い口端及びシガレツト端にそれぞれ密着し、フィルタシガレツトを挟み付ける吸引パッド及び閉塞パッドと；検査位置にて、吸引パッドと閉塞パッドとの間に挟まれたフィルタシガレツト内の空気を吸引パッドに連なるサクシヨン経路を通じて吸引するサクシヨン回路と、フィルタシガレツト内の空気が吸引されたとき、フィルタシガレツト内の圧力を測定し、測定結果を出力する検出器と；検出器からの測定結果に基づき、シガレットと前記チップぺーパと間に隙間が発生しているか否かを判定する判定器とを備える。

チップぺーパの接着不良が発生していれば、シガレットとチップぺーパとの間に隙間が存在する。この場合、検査位置にて、フィル夕シガレット内の空気が吸引されると、この吸引はシガレットの外径を縮径され、隙間を拡大させる。それ故、フィルタシガレット内には拡大された隙間を通じて外気が導入され、フィルタシガレット内の圧力が大きく低下することはない。これに対し、チップべ一パの接着不良に起因した隙間が無い場合、フィル夕シガレツト内の圧力は大きく低下する。

それ故、検出器により測定したフィル夕シガレット内の圧力に基づき、フィル夕シガレットに隙間があるか否か、つまり、チップぺーパに接着不良があるか否かが正確に判定される。この結果、フィルタシガレットがヘッドレスシガレットになる可能性を検出することができる。

具体的には、検出器は、サクシヨン経路内の負圧と参照負圧との間の差圧をフィル夕シガレット内の圧力として測定することができる。

更に、搬送経路は、回転可能な検査ドラムを含み、この検査ドラムはその外周面に周方向に等間隔を存して配置され、個々にフィル夕シガレットを受け取る複数の受取り溝を有する。この場合、検査位置は、検査ドラムの回転方向でみて、所定の回転角位置に規定されている。

一般的に、フィルタ取付機の搬送経路は、複数の溝付きドラムを連ねたドラム列から形成されている。それ故、ドラム列中の 1つの溝付きドラムが検査ドラムに置換されることにより、検査装置はフィル夕取付機に容易に組込み可能である。フィル夕シガレットのチップぺ一パがフィル夕ブラグ内に空気を導入する穿孔領域を有している場合、サクシヨン回路は、検査位置にて、チップぺーパの穿孔領域を閉塞する閉塞手段を含んでいる。

具体的には、閉塞手段は、検査位置にて検査ドラムに転接するように配置された回転可能な遮断ローラを含み、遮断ローラはその外周面に周方向に等間隔を存して配置された複数の遮断溝を有しており、遮断溝は検査ドラムの受取り溝と協働して、チップぺーパの穿孔領域を閉塞する。

フィル夕シガレツト内の空気が吸引されるとき、チップべ一パの穿孔領域は閉塞され、この穿孔領域を通じてフィル夕シガレツト内に外気が導入されることはない。それ故、検出器により測定したフィル夕シガレット内の圧力に基づき、チップぺ一パの接着不良、つまり、隙間がある否かが正確に判定される。更に、検査時、シガレットは部分的若しくは完全にカバー手段により覆われているのが好ましい。具体的には、カバー手段は、検査位置にて検査ドラムに転接するように配置された回転可能なカバーローラを含み、カバーローラはその外周面に周方向に等間隔を存して配置された複数のカバー溝を有しており、カバ一溝は検査ドラムの受取り溝と協働し、シガレットを部分的若しくは完全に覆う。検査時、カバー手段、即ち、カバーローラはシガレットの包材を通じてフィル夕シガレツト内に流入する外気を低減若しくは遮断するので、このような外気の流入が検査精度に悪影響を与えることもない。

更に、検査装置は、検査ドラムに備えられ、閉塞パッドを吸引パッドに対して接離する方向に往復動させる可動キャリアを更に含んでおり、可動キャリアは閉塞パッドとともに吸引パッドに向けて移動し、閉塞パッドと吸引パッドとの間にてフィル夕シガレツ卜の挟み付けをもたらす。

この場合、吸引パッドはフィルタシガレツトの軸方向に関しては固定した状態にあるので、吸引パッドから延びるサクシヨン経路の容積が常時一定となり、検査精度の向上に大きく寄与する。

可動キャリアは、受取り溝を有したシガレットホルダを含むことができる。この場合、閉塞パッドが吸引パッドに向けて移動されるとき、フィルタシガレットはシガレットホルダとともに移動し、この際、フィルタシガレットが受取り溝に対して摺接することはない。

更に、検査装置は、フィルタシガレットが検査位置を通過した後、フィル夕シガレツ卜のシガレツ卜端から閉塞パッドを強制的に引き離す引き離し手段を更に含むことができる。具体的には、引き離し手段は、閉塞パッドに連結されたロッドと、ロッドを吸引パッド側に向けて付勢するばねと、閉塞パッドが吸引パッドから離間する方向にばねの付勢力に抗して口ッドを移動させるカム機構とを含む。検査後、閉塞パッドがシガレット端に強く密着していても、引込み手段は、フシガレツト端から閉塞パッドを強制的に引き離すので、閉塞パッドがフィル夕シガレツ卜の搬送に干渉することはない。図面の簡単な説明

第 1図は、フィル夕取付機内において、検査装置を通過するフィル夕シガレツ卜の搬送経路の一部を示した図、

第 2図は、第 1図の検査ドラムの縦断面図、

第 3図は、吸引パッドからサクシヨンポンプまでの吸引経路を示した図、第 4図は、検査ドラムにフィル夕シガレツ卜が受け取られた直後の状態を示す図、

第 5図は、検査ドラムにフィル夕シガレットが受け取られた後、フィルタシガレツトが閉塞パッドと吸引パッドとの間に挟持された状態を示す図、

第 6図は、検査ドラム上の検査位置にあるフィル夕シガレツ卜の状態を示した図、

第 7図は、遮断ローラ及びカバ一ローラの作用を説明するための概略図、第 8図は、検査後におけるフィル夕シガレットの状態を示した図である。発明を実施するための最良の形態

第 1図はフィルタ取付機内の搬送経路の一部を示し、搬送経路は製造されたフィルタシガレツトを搬送する。

第 1図に示された搬送経路はドラム列 2から規定され、ドラム列 2は 3つの溝付きドラム、即ち、搬送ドラム 4 , 6 , 8を含んでいる。これら搬送ドラムは互いに連なって配置され、隣接する搬送ドラムは互いに逆向きに回転される。ドラム列 2中、上流に位置する搬送ドラム 4の溝にフィルタシガレッ卜が供給されると、このフィルタシガレットは各搬送ドラムの回転に伴い、隣接する搬送ドラムに順次乗り移りながら搬送される。

ドラム列 2中の中間に位置する搬送ドラムは検査ドラム 6であり、この検査ドラム 6は遮断ローラ 1 0及びカバーローラ 1 2を備えている。

第 2図に示されているように、検査ドラム 6はその中央に回転軸 1 4を有し、回転軸 1 4は固定スリーブ 1 6に囲まれている。回転軸 1 4の両端部は固定スリ —ブ 1 6に軸受 1 7を介して回転自在に支持されている。固定スリーブ 1 6はその一端部にフランジ 1 8を有し、フランジ 1 8は複数の取付ねじ 2 0を介して装置のフレーム 2 2に固定されている。

回転軸 1 4の一端は固定スリーブ 1 6の一端からフレーム 2 2の背面側に突出し、回転軸 1 4の一端には駆動ギヤ 2 4が取り付けられている。駆動ギヤ 2 4に駆動力が伝達されると、回転軸 1 4は駆動ギヤ 2 4とともに一方向に回転する。固定スリーブ 1 6はカムスリーブ 2 6により囲まれており、カムスリーブ 2 6 は固定スリーブ 1 6に固定されている。

回転軸 1 4の他端は固定スリーブ 1 6の他端から突出し、回転軸 1 4の他端には円筒状のロー夕 2 8が回転軸 1 4のフランジを介して結合されている。ロータ 2 8及びカムスリーブ 2 6の外周面の一部は互いに協働して円筒座面 2 9を形成し、この円筒座面 2 9上に中空円筒状の回転シェル 3 0が取付けられている。円筒座面 2 9の両側には段差、即ち、フランジがそれぞれ形成され、これらフランジは回転シェル 3 0の軸線方向の移動を拘束する。

回転シェル 3 0は口一夕 2 8に連結ディスク 3 1を介して連結されている。従つて、回転軸 1 4の回転動力は口一夕 2 8から回転シェル 3 0に伝達され、回転シェル 3 0は回転軸 1 4とともに回転される。この際、回転シェル 3 0はロータ 2 8側の円筒座面 2 9の部位と一体に回転するが、しかしながら、カムスリーブ 2 6側の円筒座面 2 9に対して摺接しながら回転する。

回転シェル 3 0は複数のスロット 3 2を有し、これらスロット 3 2は回転シェル 3 0の周方向に等間隔を存して配置されている。それ故、カムスリーブ 2 6の外周面はスロット 3 2を通じて部分的に露出している。

更に、回転シェル 3 0のスロット 3 2内にはガイドロッド 3 6がそれぞれ配置されており、これらガイドロッド 3 6は回転シェル 3 0の軸線方向に延びている。各スロット 3 2のガイドロッド 3 6にはスライダ 3 4がそれぞれ摺動自在に取付けられており、スライダ 3 4はそのスロット 3 2内にて、回転シェル 3 0の軸線方向、つまり、ガイドロッド 3 6に沿って往復自在である。

円筒座面 2 9、即ち、カムスリーブ 2 6の外周面にはカム溝 3 8が形成され、カム溝 3 8はカムスリーブ 2 6の全周に亘つて延びている。カム溝 3 8には、各スライダ 3 4に備えられたカムフォロア 4 0がそれぞれ嵌合されている。より詳しくは、各スライダ 3 4はローラ軸を有し、このローラ軸はスライダ 3 4から回転シェル 3 0に向けて突出し、ローラ軸の先端にローラ、即ち、カムフォロア 4 0が回転自在に取り付けられている。回転シェル 3 0が回転されると、各スライダ 3 4はカムスリーブ 2 6の周方向に移動する。このとき、各スライダ 3 4の力ムフォロア 4 0はカム溝 3 8に沿って案内され、カム溝 3 8のプロファイルに従い、スライダ 3 4は回転シェル 3 0の軸線方向に往復動される。

更に、各スライダ 3 4には可動キャリア 4 2がそれぞれ取り付けられており、可動キャリア 4 2は段付きのブロック形状をなし、第 1図でみて右端部は低く、その左端部は右端部よりも高い。

可動キャリア 4 2の右端部にはシガレツトホルダ 4 3が取付けられている。シガレツトホルダ 4 3は一対の突起を有し、これら突起は回転シェル 3 0の径方向外側に突出し且つその軸線方向に所定の間隔を存して離れている。各突起は回転シェル 3 0の横断面でみて U字形をなし、これにより、円弧状の溝 4 6を有する。各溝 4 6にはその底に吸引孔 4 8がそれぞれ開口し、これら吸引孔 4 8はシガレットホルダ 4 3内をその底面まで延びている。吸引孔 4 8の内端は、吸引通路 5 0に常時連通しており、吸引通路 5 0は可動キャリア 4 2及びスライダ 3 4を貫通し、スライダ 3 4の底面に開口し、前述したスロット 3 2に連通している。吸引通路 5 0の開口端はリングシール 5 2により囲まれており、リングシール 5 2はスライダ 3 4の底面に固定されている。リングシール 5 2はスロット 3 2に収容され、そして、カムスリーブ 2 6の外周面に気密に接触した状態にある。更に、カムスリーブ 2 6には 2つの制御スロット 5 4が形成されている。これら制御スロット 5 4はカムスリーブ 2 6の軸線方向でみて、吸引通路 5 0と連通可能な位置にあり、そして、カムスリーブ 2 6の周方向でみて同一の円周上をそれぞれ所定の領域に亘つて延びている。

また、制御スロット 5 4は環状のサクシヨン室 5 6に常時連通しており、サクション室 5 6はカムスリーブ 2 6と固定スリーブ 1 6との間に形成されている。サクシヨン室 5 6は外部のサクシヨン源にサクシヨン経路を介して接続され、サクシヨン室 5 6には所定のサクション圧が常時供給されている。なお、制御ス口ット 5 4の働きは後述の説明から明らかになる。

回転シェル 3 0が回転されると、各可動キャリア 4 2はスライド 3 4とともにカムスリーブ 2 6の周方向に移動される。この移動過程にて、可動キャリア 4 2 及びスライダ 3 4の吸引通路 5 0が制御スロット 5 4に到達すると、吸引通路 5 0はリングシール 5 2を介して制御スロット 5 4に連通する。この時点で、制御スロット 5 4内のサクション圧がシガレツトホルダ 4 3の各溝 4 6に吸引孔 4 8 を通じて供給される。

更に、第 2図でみて、各可動キャリア 4 2の左端部はその右端部に比べて回転シェル 3 0の径方向外側に突出した膨出部 5 7を形成する。膨出部 5 7内にはパッドロッド 5 8が配置されており、パッドロッド 5 8はシガレツトホルダ 4 3の溝 4 6と同一の軸線上に位置付けられている。パッドロッド 5 8は可動キャリア 4 2に対して、第 2図でみて右方向には可動キヤリア 4 2と一体的に移動するが、左方向には可動キャリア 4 2とは独立して、弓 Iき離し機構により移動可能となつている。

より詳しくは、パッドロッド 5 8は膨出部 5 7から左方に突出する一端を有し、パッドロッド 5 8の他端に弾性変形可能な閉塞パッド 6 0が取り付けられている。閉塞パッド 6 0は膨出部 5 7からシガレツトホルダ 4 3側に突出している。閉塞パッド 6 0はシリコーン樹脂からなり、その中央に貫通孔を有する。閉塞パッド 6 0の貫通孔はパッドロッド 5 8の他端により閉塞されている。

また、膨出部 5 7内には圧縮コイルばね 6 2が収容されており、圧縮コイルばね 6 2はパッドロッド 5 8を囲み、パッドロッド 5 8を膨出部 5 7から突出する方向に付勢している。

パッドロッド 5 8の一端にはローラ軸 6 3が取付けられており、ローラ軸 6 3 は回転シェル 3 0の径方向外側に延びている。ローラ軸 6 3の先端にはローラ、即ち、カムフォロア 6 4が回転自在に取り付けられている。

カムフォロア 6 4の近傍にはフェースカム 6 6が配置されている。フェース力ム 6 6は円弧形状をなし、回転シェル 3 0の外側を囲んでいる。フェースカム 6 6はステ一 6 8を介してフレーム 2 2に支持されている。

一方、回転シェル 3 0の外周面には口一夕 2 8側にリング形状のキャリア 7 0 が取付けられており、キャリア 7 0は回転シェル 3 0と一体に回転する。キヤリァ 7 0はその一端部に複数のプラグホルダ 7 2を有し、これらプラグホルダ 7 2 はキャリア 7 0の周方向に等間隔を存して配置されている。より詳しくは、各プラグホルダ 7 2は回転シェル 3 0の軸線方向でみて、対応する可動キヤリア 4 2 のシガレツトホルダ 4 3と対向し、シガレツトホルダ 4 3の溝 4 6と同様な溝 7 4を有する。即ち、これら溝 4 6 , 7 4は同一の軸線上に位置付けられ、 1つの受取り溝 7 6 (第 1図参照）として機能する。受取り溝 7 6は 1本のフィルタシガレットを受け取ることができる。

更に、キャリア 7 0はその他端部にパッド取付けディスク 7 8を有し、パッド取付けディスク 7 8の一端面には複数の吸引パッド 8 0が取付けられている。これら吸引パッド 8 0は回転シェル 3 9の周方向に等間隔を存して配置されている。即ち、各吸引パッド 8 0は対応する閉塞パッド 6 0と同一の軸線上に位置付けられ、その閉塞パッド 6 0と対向している。各吸引パッド 8 0は、閉塞パッド 6 0 と同様にシリコーン樹脂からなり、弾性変形可能である。各吸引パッド 8 0はその中心に貫通孔を有し、この貫通孔はパッド取付けディスク 7 8内の接続孔を通じ、パッド取付けディスク 7 8の他端面、即ち、その外端面に開口している。一方、パッド取付けディスク 7 8はその外端面に吸引ュニット 8 1を備えており、吸引ュニット 8 1は密着パッド 8 2を有する。密着パッド 8 2はパッド取付けディスク 7 8の外端面に常時押付けられている。より詳しくは、密着パッド 8 2からはサポートロッド 8 4が延びており、サポートロッド 8 4はブラケット 8 6に摺動自在に支持されている。ブラケット 8 6と密着パッド 8 2との間には圧縮コイルばね 8 8が配置され、圧縮コイルばね 8 8は密着パッド 8 2をノッド取付けディスク 7 8に押付けている。

更に、密着パッド 8 2はパッド取付けディスク 7 8に対し、各吸引パッド 8 0 の貫通孔に順次連通するように位置付けられている。つまり、回転シェル 3 0の回転に伴い、吸引パッド 8 0が回転シェル 3 0の周方向に移動するとき、各吸引パッド 8 0は密着パッド 8 2の位置を順次通過し、この際、吸引パッド 8 0の貫通孔がパッド取付けディスク 7 8内の接続孔を介して密着パッド 8 2の内部に連通する。即ち、密着パッド 8 2は、接続孔の開口端が移動する円形の軌跡上に位置付けられており、密着パッド 8 2の位置は検査ドラム 6上を搬送されるフィルタシガレツトのための検査位置を規定し、この検査位置は検査ドラム 6の回転方向でみて所定の回転角位置にある。

検査位置にて、各吸引パッド 8 0が密着パッド 8 2に接続されたとき、吸引パッド 8 0は密着パッド 8 2を通じてサクション回路に接続される。より詳しくは、密着パッド 8 2の内部通路からはサクション経路 9 0が延びており、サクシヨン経路 9 0はサクションポンプ 9 2及び半導体圧力変換器 9 4にそれぞれ接続されている。

即ち、第 3図から明らかなようにサクシヨン経路 9 0は 2つのサクシヨン通路 9 0 a , 9 0 bに分岐されており、サクシヨン通路 9 0 aはオリフィス 9 6及び圧力調整器 9 8を介してサクシヨンポンプ 9 2に接続され、そして、サクシヨン通路 9 0 bは圧力変換器 9 4に接続されている。

また、圧力変換器 9 4には外気導入経路 1 0 0が接続され、この外気導入経路 1 0 0にもオリフィス 1 0 2が介挿されている。更に、外気導入経路 1 0 0におけるオリフィス 1 0 2と圧力変換器 9 4との間からは外気導入通路 1 0 4が分岐され、この外気導入通路 1 0 4はオリフィス 1 0 6を介して、サクシヨン通路 9 0 aにおけるオリフィス 9 6と圧力調整器 9 8との間に接続されている。

ここで、密着パッド 8 2を閉塞した状態で、サクシヨンポンプ 9 2が駆動されたとき、圧力変換器 9 4の両側に加わる負圧間の差圧が実質的に零となるように前述のオリフィス 9 6， 1 0 2， 1 0 6の開度は調整されており、そして、圧力変換器 9 4は前記差圧を示す信号をコントローラ 1 0 8に出力する。コント口一ラ 1 0 8はマイクロコンピュータを含み、マイクロコンピュー夕は圧力変換器 9 4からの信号に基づき、後述の検査を実行する判定回路を有する。

再度、第 2図を参照すると、検査ドラム 6の近傍には別の回転軸 1 0が配置され、この回転軸 1 0 8は検査ドラム 6の回転軸 1 4と平行に延びている。回転軸 1 0 8もまた固定スリーブ 1 1 2に囲まれており、回転軸 0 8の両端部は一対の軸受 1 1 0を介して固定スリーブ 1 1 2に回転自在に支持されている。固定スリ —ブ 1 1 2はフレーム 2 2に結合されている。

回転軸 1 0 8の一端は固定スリーブ 1 1 2からフレーム 2 2の背面側に突出し、駆動ギヤ 1 1 4が回転軸 1 0 8の一端に取り付けられている。駆動ギヤ 1 1 4は検査ドラム 6側の前述した駆動ギヤ 2 4に嚙み合っている。従って、検査ドラム 6の回転軸 1 4が回転されると、回転軸 1 0 8は回転軸 1 4の回転方向とは逆向きに回転される。

回転軸 1 0 8の他端は固定スリーブ 1 1 2から突出しており、回転軸 1 0 8の他端に前述した遮断ローラ 1 0及びカバーローラ 1 2がタンデムに取り付けられている。より詳しくは、回転軸 1 0 8の他端には共通のロー夕 1 1 6が連結されており、この口一夕 1 1 6の外周面に口一ラシェル 1 1 8 , 1 2 0が取付けられている。これらローラシェル 1 1 8 , 1 2 0はロー夕 1 1 6と協働して、遮断口 —ラ 1 0及びカバーローラ 1 2をそれぞれ形成する。従って、これら口一ラシェル 1 1 8， 1 2 0は回転軸 1 0 8と一体的に回転する。

ローラシェル 1 1 8 , 1 2 0はそれら外周面に複数ずつの遮断溝 1 2 2及び力バー溝 1 2 4を有し、これら遮断溝 1 2 2及びカバー溝 1 2 4は対応するローラシェルの周方向に等間隔を存して配置されている。遮断溝 1 2 2及びカバー溝 1 2 4は前述した受取り溝 7 6の溝 4 6 , 7 4と同様な形状を有している。

前述した検査ドラム 6の回転シェル 3 0及び口一ラシェル 1 1 8 , 1 2 0が共に回転されると、遮断溝 1 2 2及びカバー溝 1 2 4は検査ドラム 6の受取り溝 7 6 (溝 7 4， 4 6 ) に対し、前述した検査位置にて順次合致する。つまり、受取り溝 7 6のピッチ間隔及び周速は、遮断溝 1 2 2及びカバ一溝 1 2 4のピッチ間隔及び周速と同一に設定されている。

次に、前述した遮断ローラ 1 0及びカバーローラ 1 2を備えた検査ドラム 6の働きを第 1図に加え、第 4図〜第 7図を参照しながら説明する。

先ず、検査ドラム 6はその上流の搬送ドラム 4からフィルタシガレットを受取り溝 7 6内に順次受け取る。より詳しくは、第 1図に示されているように搬送ドラム 4はフィル夕シガレツ卜の受取り及び搬送に使用されるサクシヨン域 S 1 を有し、このサクシヨン域 S iは搬送ドラム 4の回転方向でみて搬送ドラム 4と検査ドラム 6との間の乗り移り位置の直前にて終端となっている。これに対し、検査ドラム 6はその回転方向でみて、乗り移り位置の直前から延びるサクシヨン域 S ₂を有しており、このサクシヨン域 S ₂は前述した制御スロット 5 4の一方により形成されている。

従って、搬送ドラム 4上のフィルタシガレツ卜が乗り移り位置を通過する際、検査ドラム 6の受取り溝 7 6 (溝 4 6 ) はサクシヨン域 S ₂に進入し、制御スロット 5 4からサクシヨン圧の供給を受ける。それ故、受取り溝 7 6は搬送ドラム 4上のフィルタシガレツトを吸引し、第 4図に示されるようにフィルタシガレツ卜 F Cを受取り、受け取られたフィル夕シガレツト F Cは閉塞パッド 6 0と吸引パッド 8 0との間に位置付けられる。

フィルタシガレット F Cのチップぺ一パに穿孔領域、例えば 1つ穿孔列 Vが形成されている場合、この穿孔列 Vはプラグホルダ 7 2の溝 7 4 (受取り溝 7 6 ) に位置付けられている。そして、シガレット側のチップぺーパの縁 Eは、シガレットホルダ 4 3とプラグホルダ 7 2との間に位置付けられ、フィルタシガレツト F Cの全周に亘つて外気に常時露出した状態にある。この場合、受取り溝 7 6内のフィル夕シガレツト F Cはそのシガレツ卜が一対の溝 4 6により吸引された状にある。

この後、検査ドラム 6の回転に伴い、受取り溝 7 6内のフィル夕シガレット F Cは検査ドラム 6の周方向に移動される。この移動過程にて、カムスリーブ 2 6 のカム溝 3 8及びカムフォロア 4 0は互いに協働し、スライダ 3 4及び可動キヤリア 4 2を介してシガレツトホルダ 4 3を吸引パッド 8 0に向けて移動させる。これにより、フィル夕シガレツト F Cは受取り溝 7 6に対して摺動することなく、シガレットホルダ 4 3とともに移動し、フィル夕シガレット F Cのフィル夕端、即ち、吸い口端が吸引パッド 8 0に接触する。

ここで、フィルタシガレット F Cが吸引パッド 8 0に接触する直前にて、受取り溝 7 6はサクシヨン域 S ₂ (第 1図参照）を通過し、受取り溝 7 6 (溝 4 6 ) へのサクシヨン圧の供給が一時的に停止される。なお、このとき、溝 4 6は大気に開放されてもよい。

フィル夕シガレット F Cが吸引パッド 8 0に接触した後も、シガレツトホルダ 4 3、即ち、可動キャリア 4 2の移動は継続され、この際、シガレットホルダ 4 3はフィル夕シガレット F Cに対して摺動する。従って、閉塞パッド 6 0がフィル夕シガレット F Cに向けて移動し、第 5図に示されるようにシガレツトの端に接触する。この結果、フィルタシガレット F Cは閉塞パッド 6 0と吸引パッド 8 0との間に挟まれる。この後、受取り溝 7 6はサクシヨン域 S ₃ (他方の制御スロット 5 4 ) に進入し、シガレットホルダ 4 3の溝 4 6 (受取り溝 7 6 ) に制御スロット 5 4からサクション圧が再び供給され、フィル夕シガレット F Cは受取り溝 7 6に吸引して保持される。

シガレツトホルダ 4 3の溝 4 6へのサクシヨン圧の供給が一時的に停止され、又は、溝 4 6が大気に開放されても、フィルタシガレット F Cが受取り溝 7 6から脱落することはない。即ち、第 1図に示されるように検査ドラム 6の外側にはガイド 1 2 6が配置されている。このガイド 1 2 6はサクション域 S ₂からサクション域 S ₃に亘つて延び、検査ドラム 6からのフィル夕シガレツト F Cの脱落を防止する。

また、フィル夕シガレット F Cが吸引パッド 8 0に向けて移動されても、チップぺーパの縁がプラグホルダ 7 2の溝 7 4内に進入することはない。

この後、フィル夕シガレット F Cは閉塞パッド 6 0と吸引パッド 8 0との間に挟まれた状態で、遮断ローラ 1 0及びカバ一ローラ 1 2に向けて移動する。フィル夕シガレット F Cが遮断ローラ 1 0及びカバ一ローラ 1 2を通過するとき、つまり、前述した検査位置を通過するとき、第 6図に示されるように遮断ローラ 1 0 (口一ラシェル 1 1 8 ) の遮断溝 1 2 2は、プラグホルダ 7 2の溝 7 4と協働してフィルタシガレット F Cの穿孔列 Vを完全に閉塞し、一方、カバ一ローラ 1 2 (口一ラシェル 1 2 0 ) のカバー溝 1 2 4はシガレットホルダ 4 3の溝 4 6と協働して、フィルタシガレット F Cのシガレットを部分的に覆う。

この時点では、第 6図に示されるように吸引パッド 8 0が密着パッド 8 2を通じてサクシヨンポンプ 9 2に接続されているので、フィルタシガレット F C内の空気はサクシヨンポンプ 9 2によりサクシヨン経路 9 0を通じて排出される。これにより、圧力変換器 9 4はサクシヨン通路 9 0 b内の負圧と外気導入通路 1 0 4内の負圧との間に発生する差圧を検出し、この差圧を示す信号をコントローラ 1 0 8に出力する。コントローラ 1 0 8は、圧力変換器 9 4から供給された信号に基づき、差圧が所定の判定閾値以上であるか否かを判定する。ここで、差圧が判定閾値以上であれば、コントローラ 1 0 8はそのフィルタシガレット F Cのチップぺーパに接着不良が発生している、つまり、フィル夕シガレット F Cがヘッドレスシガレットにある可能性があると判定する。この場合、コントローラ 1 0 8はそのフィルタシガレット F Cに対する排除信号を出力する。これに対し、差圧が判定閾値よりも小さい場合、コントローラ 1 0 8はそのフィル夕シガレツト F Cを良品である、つまり、フィルタシガレット F Cがへッドレスシガレットにある可能性がないと判定する。

上述した判定原理に関して詳述すると、フィルタシガレット F Cが検査位置を通過するとき、フィルタシガレット F Cのシガレツト端は閉塞パッド 6 0に閉塞され、一方、フィルタシガレット F Cの吸い口には吸引パッド 8 0が宛われている。更に、第 7図から明らかなようにフィル夕シガレット F Cにおけるチップべ —パの穿孔列 Vは、プラグホルダ 7 2の溝 7 4及び遮断ローラ 1 0の遮断溝 1 2 2により閉じられた状態にある。

この状態で、フィルタシガレット F C内の空気が吸引パッド 8 0を通じて排出されたとき、フィルタシガレット F Cが良品であれば、そのフィル夕シガレット F C内に外部から空気が導入されることはなく、圧力変換器 9 4は判定閾値以上の差圧を検出することはない。

しかしながら、フィル夕シガレット F Cのチップぺーパに接着不良が存在していると、この接着不良に起因してチップぺーパとシガレットとの間に間隙が発生する。この場合、フィル夕シガレット F C内から空気が排出され、そして、シガレットの内圧が負圧となると、この負圧は上述の間隙を増加させる。それ故、このようにして拡大した隙間はフィル夕シガレツト F C内に多量の外気を導入させ、この結果、圧力変換器 9 4は判定閾値以上の差圧を検出する。この結果、コントローラ 1 0 8は圧力変換器 9 4からの信号に基づき、チップぺーパの接着不良を確実に検出することができる。

検査時、カバ一ローラ 1 2のカバー溝 1 2 4はシガレットホルダ 4 3の溝 4 6 と協働し、フィル夕シガレット F Cにおけるシガレツトを部分的に覆っている。それ故、シガレットの包材が幾分通気性を有していても、カバーローラ 1 2はフィルタシガレット F C内に包材を通じて導入される外気を低減するので、 Εέ力変換器 9 4は、上述の隙間に起因した差圧を高精度に検出することができる。

吸引パッド 8 0は検査ドラム 6の軸線方向に移動されないので、各吸引パッド 8 0からサクシヨンポンプ 9 2に至るサクシヨン経路の容積に変動が生じることはなく、このことは上述の検査精度の向上に大きく寄与する。

この後、フィルタシガレット F Cは検査ドラム 6上を下流の搬送ドラム 8に向けて移動される。この移動過程にて、カム溝 3 8及びカムフォロア 4 0は互いに協働して、フィル夕シガレット F Cをシガレツトホルダ 4 3とともに吸引パッド 8 0から離れる方向に復動させる。

フィルタシガレツ卜 F Cが搬送ドラム 8に到達する直前にて、閉塞パッド 6 0 はフィルタシガレット F Cのシガレット端から強制的に引き離される。即ち、閉塞パッド 6 0のカムフォロア 6 4 (第 2図参照）がフェースカム 6 6のカム面に係合し、フェースカム 6 6はカムフォロア 6 4を介して閉塞パッド 6 0のパッドロッド 5 8を圧縮コイルばね 6 2の付勢力に杭して引込む。従って、閉塞パッド 6 0がシガレツト端に食い込むような形態で密着していても、第 8図に示されように、閉塞パッド 6 0はそのシガレツト端から確実に分離される。

この結果、フィル夕シガレット F Cは閉塞パッド 6 0と干渉することなく、検査ドラム 6からその下流の搬送ドラム 8に安定して乗り移ることができる。この後、閉塞パッド 6 0は圧縮コイルばね 6 2の付勢力を受け、第 4図に示す位置に復帰する。なお、第 1図中、参照符号 S ₄は搬送ドラム 8のサクシヨン域を示す。本発明は上述の一実施例に制約されるものではなぐ種々の変形が可能である。例えば、フィルタシガレット F Cのチップぺーパに前述したように穿孔列が設けられていない場合、遮断ローラ 1 0は省略することができる。

また、検査時、シガレットホルダ 4 3の溝 4 6及びカバ一ローラ 1 2の溝 1 2 4はフィル夕シガレツト F Cにおけるシガレツ卜の全体を覆うこともできる。更に、閉塞パッド 6 0及び吸引パッド 8 0の具体的な材質や形状は種々に変更可能である。

Claims

請求の範囲

1 . フィル夕シガレットの検査装置であって、フィル夕シガレットはシガレツト、フィル夕プラグ、及びこれらシガレット及びフィルタプラグとを互いに接続するチップぺーパを有する、前記検査装置は、

前記シガレツト側の前記チップぺーパの縁がその全周に亘り露出された状態で、前記フィルタシガレツトを搬送する搬送経路と；

前記搬送経路に規定された検査位置にフィル夕シガレツ卜が到達したとき、前記フィルタシガレツトの吸い口端及びシガレツト端にそれぞれ密着し、前記フィル夕シガレツトを挟み付ける吸引パッド及び閉塞パッドと；

前記検査位置にて、前記吸引パッドと前記閉塞パッドとの間に挟まれた前記フィル夕シガレツト内の空気を前記吸引パッドに連なるサクシヨン経路を通じて吸弓 Iするサクシヨン回路と、

前記フィル夕シガレツト内の空気が吸引されたとき、前記フィル夕シガレツト内の圧力を測定し、測定結果を出力する検出器と；

前記検出器からの測定結果に基づき、前記シガレツ卜と前記チップぺーパと間に隙間が発生しているか否かを判定する判定器と

を備える。

2 . 請求項 1に記載の検査装置において、

前記検出器は、前記サクション経路内の負圧と参照負圧との間の差圧を前記フィル夕シガレット内の圧力として測定する。

3 . 請求項 2に記載の検査装置において、

前記搬送経路は、回転可能な検査ドラムを含み、前記検査ドラムはその外周面に周方向に等間隔を存して配置され、個々にフィル夕シガレツトを受け取る複数の受取り溝を有する、

前記検査位置は、前記検査ドラムの回転方向でみて、所定の回転角位置に規定されている。

4 . 請求項 3に記載の検査装置において、

前記フィル夕シガレツ卜のチップぺーパは、前記フィル夕プラグ内に空気を導入する穿孔領域を有し、

前記サクシヨン回路は、前記検査位置にて、前記チップぺーパの前記穿孔領域を閉塞する閉塞手段を含む。

5 . 請求項 4に記載の検査装置において、

前記閉塞手段は、前記検査位置にて前記検査ドラムに転接するように配置された回転可能な遮断ローラを含み、前記遮断ローラはその外周面に周方向に等間隔を存して配置された複数の遮断溝を有しており、前記遮断溝は前記検査ドラムの前記受取り溝と協働して、前記チップぺーパの前記穿孔領域を閉塞する。

6 . 請求項 5に記載の検査装置において、

前記サクシヨン回路は、前記検査位置にて、前記シガレットを部分的若しくは完全に覆うカバー手段を更に備え、

前記カバー手段は、前記検査位置にて前記検査ドラムに転接するように配置された回転可能なカバーローラを含み、前記カバーローラはその外周面に周方向に等間隔を存して配置された複数のカバー溝を有しており、前記カバー溝は前記検査ドラムの前記受取り溝と協働し、前記シガレットを部分的若しくは完全に覆う。

7 . 請求項 3に記載の検査装置において、

前記検査装置は、前記検査ドラムに備えられ、前記閉塞パッドを前記吸引パッドに対して接離する方向に往復動させる可動キャリアを更に含み、前記可動キヤリアは前記閉塞パッドとともに前記吸引パッドに向けて移動し、前記閉塞パッドと前記吸引パッドとの間にてフィル夕シガレツ卜の挟み付けをもたらす。

8 . 請求項 7に記載の検査装置において、

前記可動キャリアは、前記受取り溝を有したシガレツトホルダを含む。

9 . 請求項 7に記載の検査装置において、

前記検査装置は、フィル夕シガレットが前記検査位置を通過した後、前記フィル夕シガレツトのシガレツト端から前記閉塞パッドを強制的に引き離す引き離し手段を更に含む。

1 0 . 請求項 9に記載の検査装置において、

前記引き離し手段は、前記閉塞パッドに連結されたロッドと、前記ロッドを前記吸引パッド側に向けて付勢するばねと、前記閉塞パッドが前記吸引パッドから離間する方向に前記ばねの付勢力に抗して前記ロッドを移動させるカム機構とを含む。