JP2002058465A - シガレット検査装置 - Google Patents

シガレット検査装置

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JP2002058465A
JP2002058465A JP2000247575A JP2000247575A JP2002058465A JP 2002058465 A JP2002058465 A JP 2002058465A JP 2000247575 A JP2000247575 A JP 2000247575A JP 2000247575 A JP2000247575 A JP 2000247575A JP 2002058465 A JP2002058465 A JP 2002058465A
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cigarettes
pressure
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Kenichi Zenitani
憲一 銭谷
Fumio Kubo
文男 久保
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して製造されるシガレットの通気抵抗に
関する品質を的確に判定して、シガレットの製造を効率
的に管理・制御することのできるシガレット検査装置を
提供する。 【解決手段】 連続して製造されるフィルタ付きシガレ
ットにおける通気抵抗の集合の分布特性に基づいて該通
気抵抗のバラツキに対する許容範囲を設定し(判定基準
設定手段)、前記フィルタ付きシガレットの通気抵抗の
集合の平均値が上記許容範囲に含まれるか否かを判定し
てフィルタ付きシガレットの集合に対する品質を評価す
る(判定手段)。特に通気抵抗のバラツキに対する許容
範囲を、前記通気抵抗の集合が示す分布の目標平均値を
中心とする分布割合が所定の比率以上となる分布幅を規
定する上限値および下限値として設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ付きシガ
レットの製造ラインに組み込まれて該シガレットの通気
抵抗を連続して計測するシガレット検査装置に係り、特
に品質不良として判定する上での判定基準を的確に設定
することで、上記製造ラインの効率的な運用を図ること
のできるシガレット検査装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】シガレットにおける通気特性(通
気抵抗;ベンチレーション)は、該シガレットの喫味等
からなる品質を左右する要素の1つである。そこで従来
一般的には、シガレット製造工程から所定本数のシガレ
ットをサンプリング抽出し、例えば図10に示すような
シガレット検査装置(ベンチレーション測定器)を用い
て該シガレットの通気抵抗を1本ずつ計測して、その品
質を管理している。
【0003】ちなみに上記ベンチレーション測定器は、
概略的にはシガレットCを、そのたばこ巻き部Tとフィ
ルタ部Fとをそれぞれ気密に区画して保持する容器1を
備える。この容器1は、シガレットCの吸い口部である
フィルタ部Fの先端部(フィルタ側端部)、フィルタ部
Fとたばこ巻き部Tとの境界部、およびたばこ巻き部T
の先端部(着火側端部;上端部)にその外周面からそれ
ぞれ圧接してシガレットCを保持すると共に、前記容器
1の内部を3つの気密室2a,2b,2cに区画する支持
部3a,3b,3cを同軸に備える。そして容器1に保持
されたシガレットCを、気密室2aを介してフィルタ部
Fの先端部(フィルタ側端部;下端部)から一定の流量
Vcで吸引し、そのとき、気密室2bを介してフィルタ
部Fの側面から流入する空気量Vf、および気密室2c
を介してたばこ巻き部Tの側面から流入する空気量Vp
とをそれぞれ求めることで、その通気抵抗を計測するよ
うに構成される。
【0004】尚、図中4は、容器1内に気密室2a,2
b,2cを形成するシャッタであり、このシャッタ4を
開けることにより、通気抵抗の計測を終えたシガレット
Cが排出される。また図中5は、容器1の上端開口側か
ら供給されるシガレットCを支持部3cの中央部に導く
ガイドであり、図中6は上記シガレットCを支持部3b
の中央部に導くガイドである。更に気密室2aに設けら
れて前記支持部3aの下方中央部に選択的に位置付けら
れるストッパ7は、容器1の上端側から挿入されるシガ
レットCのフィルタ側端部に当接して容器1における該
シガレットCの保持位置を規定する役割を担う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでシガレットの
製造工程において連続して製造されるフィルタ付きシガ
レットの全てについてその通気抵抗を連続して検査し、
その検査結果に応じて品質不良と判定されたシガレット
をその製造ラインから排除したり、更には品質不良とな
るシガレットが多い場合には、その製造自体を停止制御
することが考えられている。
【0006】しかしながらシガレット製造装置に組み込
まれるシガレット検査装置を実現する場合、その品質を
評価してシガレットの製造を管理・制御する上で、計測
した通気抵抗(計測データ)をどのような基準に基づい
て判定するかと言う点で幾つかの問題が残されている。
例えば予め設定した閾値に基づいて計測データを弁別し
て良/不良を判定し、不良となるシガレットの割合が所
定の管理基準を超えたときにシガレットの製造を停止す
るようにすると、シガレットの製造条件の変化に伴う品
質のバラツキ範囲の変動に起因して、製造装置が頻繁に
停止する虞が生じる。しかしシガレットの製造条件が変
わる都度、その品質の判定基準を適正に設定することは
甚だ困難である。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、連続して製造されるシガレット
の品質をその通気抵抗に基づいて的確に判定して、シガ
レットの製造を効率的に管理・制御することのできるシ
ガレット検査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るシガレット検査装置は、シガレットの
製造ラインに組み込まれて、連続して製造されるシガレ
ットの品質に応じてその製造を管理・制御するに好適な
ものであって、検査ドラムの周面に設けた複数の保持部
にフィルタ付きシガレットを1本ずつ保持して搬送し、
所定の検査位置に運ばれたフィルタ付きシガレットに空
気を導入して該フィルタ付きシガレットの通気抵抗を求
め(計測手段)、この計測手段にて順次求められる複数
のフィルタ付きシガレットのそれぞれにおける通気抵抗
の集合の分布特性に基づいて、上記通気抵抗のバラツキ
に対する許容範囲を設定し(判定基準設定手段)、前記
フィルタ付きシガレットの通気抵抗の集合の平均値が上
記許容範囲に含まれるか否かを判定して、前記フィルタ
付きシガレットの品質を評価する(判定手段)ようにし
たことを特徴としている。
【0009】即ち、本発明は連続して製造されるシガレ
ットの平均的な品質を、その製造を管理・制御する上で
の情報(指標)として捉えることで、シガレット製造装
置の運転停止の条件を決定し、該シガレット製造装置の
効率的な運用を図るようにしたものである。特に計測し
た複数のシガレットの通気抵抗の集合の分布特性からそ
の平均値が取り得るバラツキの範囲を推定し、該通気抵
抗の平均値画素の許容範囲に含まれているか否かを判定
することで、シガレット製造装置を運転停止させるべき
状態を的確に決定することを特徴としている。
【0010】好ましくは請求項2に記載するように前記
判定基準設定手段においては、前記通気抵抗のバラツキ
に対する許容範囲を、前記通気抵抗の集合が示す分布の
目標平均値を中心とする分布割合が所定の比率以上とな
る分布幅を規定する上限値および下限値として設定す
る。また請求項3に記載するように前記判定手段におい
ては、前記通気抵抗の集合の平均値が上記許容範囲に含
まれないとき、該通気抵抗の集合が求められた前記フィ
ルタ付きシガレットの集合を排除し、および/またはそ
の後のフィルタ付きシガレットの製造を停止させる機能
を備えることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るシガレット検査装置について説明する。
図1はシガレット検査装置の全体的な概略構成図で、1
0はシガレット製造装置(製造工程)に組み込まれて該
シガレット製造装置にて連続して製造されたフィルタ付
きシガレットを搬送して通気抵抗計測に供する搬送機構
部である。この上記搬送機構部10は、その周面にフィ
ルタ付きシガレットを保持して搬送する搬送ドラム(検
査ドラム)11を備える。この搬送ドラム11は、その
周面に複数(例えば40個)の溝状のシガレット保持部
12を平行に等ピッチで備えたものであり、その回転に
伴って各シガレット保持部12にフィルタ付きシガレッ
トを1本ずつ吸着保持して円周方向に搬送して、該搬送
ドラム11の所定の回転位置に設けられた計測部13に
導く役割を担う。
【0012】尚、図中14はフィルタ付きシガレットに
おけるフィルタ端の向きを検査しながら該フィルタ付き
シガレットを上記搬送ドラム11上に1本ずつ供給する
エンドチェッカドラムであり、図中15は搬送ドラム1
1にて上記計測部13を介して搬送されたフィルタ付き
シガレットを受け止めて次工程に送り出すキャリアドラ
ムである。また図中16は、搬送ドラム11の回転基準
位置を検出するための位置基準センサである。
【0013】しかして搬送ドラム12の周方向における
所定の回転位置に設けられた前記計測部13は、該搬送
ドラム11の各保持部12にそれぞれ保持されて搬送さ
れるフィルタ付きシガレットに対して、後述するように
フィルタ付きシガレットをその両端から挟持してその着
火側端部から空気を導入する空気導入機構を備える。そ
してフィルタ付きシガレットの着火側端部から導入され
る空気の圧力P1、およびこの導入空気によってその吸
い口であるフィルタ側端部に生じる圧力P2を、第1お
よび第2の圧力変換器17,18を用いてそれぞれ検出
するように構成される。
【0014】ちなみに上記空気導入機構は、例えば図2
にその概略構成を示すように、搬送ドラム12の両端に
それぞれ組み込まれて該搬送ドラム12と一体に回転す
る第1および第2のテスティングリング21,22を備
える。第1のテスティングリング21は、前記シガレッ
ト保持部12にそれぞれ対応して設けられた複数の空気
導入孔(空気吹出し部)23を備えたもので、これらの
空気導入孔23は搬送ドラム12の回転に伴って計測部
13に設けられたファンネル24に選択的に連通する。
そしてこのファンネル24を介して図示しないコンプレ
ッサ等の空気源から供給される空気を、前記シガレット
保持部12に保持されたフィルタ付きシガレットCの着
火側端部から導入する役割を担う。前述した第1の圧力
変換器17は、このようなファンネル24に設けられる
ことで、或いは図示しないチーズを介してその空気導入
路に設けられることで、フィルタ付きシガレットCに導
入される空気の圧力(入口側空気圧力)P1を検出する
役割が与えられる。
【0015】また第2のテスティングリング22は、前
記シガレット保持部12にそれぞれ対応して設けられた
複数のマウスピース25を備えたもので、これらのマウ
スピース25はシガレット保持部12の軸方向(シガレ
ット保持部12に保持されるフィルタ付きシガレットの
長手方向)に進退自在に設けられている。これらのマウ
スピース25は、前記搬送ドラム12の回転に伴って前
記計測部13に設けられたカム機構26により前記第1
のテスティングリング21側に向けて所定の圧力で変位
されるように設けられており、フィルタ付きシガレット
Cを押圧してその着火側端部を前記空気導入孔23に当
接させる押圧手段として機能する。そしてマウスピース
25は、前記シガレット保持部12に保持されたフィル
タ付きシガレットCをそのフィルタ側端部から押圧して
変位させ、前記第1のテスティングリング21との間に
該シガレットCを保持してその着火側端部を前記空気導
入孔23に連結させる役割を担う。
【0016】ちなみにマウスピース25は、フィルタ付
きシガレットCのフィルタ側端部との当接部を平坦面と
した金属製のものからなり、その中心部には上記フィル
タ付きシガレットCのフィルタ側端部(端面)に連通す
る貫通孔27が設けられている。この貫通孔27は、第
2のテスティングリング22に設けられた連通孔28を
介して前記計測部13に設けられたファンネル29に選
択的に結合される。前述した第2の圧力変換器18は、
このようなファンネル29に設けられることで、フィル
タ付きシガレットCに導入された空気により該シガレッ
トCのフィルタ側端部に生じる圧力(出口側空気圧力)
P2を計測する役割が与えられる。特に第2の圧力変換
器18は、ファンネル29を介して前記マウスピース2
5の貫通孔27を閉塞することで、前記フィルタ付きシ
ガレットCに導入した空気がそのフィルタ側端部から流
れ出すことを禁止した状態で、該フィルタ側端部に生じ
る圧力P2を検出するように設けられる。
【0017】尚、前述した上記ガレット保持部12は、
図2にその概略的な断面構造を示すように、フィルタ付
きシガレットCの周面を、その長手方向の複数の位置に
おいて軽く接触して保持する半リング状の複数の突起1
2aを備えている。また複数の突起12aにより構成さ
れる溝状のシガレット保持部12の底部には、搬送ドラ
ム11の内部を連通する細径のサクション孔12bが設
けられている。シガレット保持部12は、このサクショ
ン孔12bを介して加えられる負圧を用いて上記各突起
12a上に載置されたフィルタ付きシガレットCを軽い
力で吸着し、フィルタ付きシガレットCの周面を実質的
に開放した状態で該シガレットCを保持するように構成
されている。
【0018】ところで上述した如く搬送ドラム12によ
りフィルタ付きシガレットCを搬送しながら、検査部1
3において該フィルタ付きシガレットCに空気を導入
し、第1および第2の圧力変換器17,18を用いて検
出される導入空気の圧力(入口側空気圧力)P1および
フィルタ側端部に生じた圧力(出口側空気圧力)P2を
それぞれ示す検出信号、即ち、第1および第2の圧力変
換器17,18の各出力信号は、前述した図1に示す電
子盤30に与えられる。この電子盤30は、データ処理
部31やタッチパネル等からなる表示/操作部32を備
えたもので、基本的には前述したフィルタ付きシガレッ
トCの入口側空気圧力P1と該シガレットCの開放され
たフィルタ側端部における出口側空気圧力P2(大気
圧)とに従って該シガレットCの通気抵抗を求める機能
を備える。
【0019】また上記電子盤30は、パーソナルコンピ
ュータ等の外部装置40と協働して各フィルタ付きシガ
レットC毎に求められ通気抵抗を集計処理したり、後述
するようにその通気特性や保持部12におけるシガレッ
トCの保持特性等を評価する機能を備える。そしてその
評価結果に応じて、例えばシガレット製造装置の作動を
制御する製造制御部50に対してその製造停止等の指令
を与えたり、品質不良と判定したフィルタ付きシガレッ
トに対する排除指令を与える等の機能も備えている。
【0020】ちなみに上述した役割を担う電子盤30
は、例えば図3に示すように構成される。この電子盤3
0に設けられたアナログ入力部33は、前述したフィル
タ付きシガレットCの入口側空気圧力P1および出口側
空気圧力P2をそれぞれ検出する第1および第2の圧力
変換器17,18とのインターフェースをなすもので、
各圧力変換器17,18の出力をフィルタリングするロ
ーパスフィルタ(LPF)34を備えている。
【0021】このローパスフィルタ34は、例えば図4
に示すように所定のカットオフ周波数fcutにおいて、
圧力変換器17,18の出力をシャープにフィルタリン
グする高次のフィルタ特性Aを備えたもので、圧力変換
器17,18を含む検出系(アナログ信号系)に混入し
て該圧力変換器17,18の出力電圧波形に重畳する高
周波成分の外来雑音だけをシャープにカットする役割を
担う。換言すればこのローパスフィルタ34は、前述し
た圧力変換器17,18の本来の出力信号の周波数成分
を損なうことなく、上記外来雑音(高周波成分)だけを
排除する役割を担う。尚、上記カットオフ周波数fcut
は、例えばシガレット製造装置の作動に伴って発生する
高周波雑音成分の周波数にもよるが、400k〜700
kHzとして設定される。
【0022】ちなみにローパスフィルタ34のフィルタ
特性が、図4に特性Bとして示すようにブロードな場合
には、圧力変換器17,18の出力が有する高周波数成
分自体も損なわれる。この結果、そのフィルタリング出
力は、例えば圧力変換器17,18の出力信号を平滑化
したようなブロードなもの(鈍ったもの)となることが
否めない。このような不具合を防いで、その計測精度を
十分に高く維持するべく、ここでは高次のシャープなフ
ィルタ特性Aを有するローパスフィルタ34を用いて、
その信号系に混入した高周波雑音成分だけをシャープに
除去するものとなっている。
【0023】しかしてローパスフィルタ34を介して取
り込まれた前記第1および第2の圧力変換器17,18
の出力(入口側空気圧力P1および出口側空気圧力P2
を示す信号)は、AD変換器35を介してデジタルデー
タに変換された後、インターフェース36を介して前述
したデータ処理部31をなすCPUに取り込まれる。ま
たこのCPU(データ処理装置)31には、前述した位
置基準センサ16にて検出される前記搬送ドラム11の
回転基準位置の情報が前記インターフェース36を介し
て与えられる。更に製造制御部50から求められる図示
しないシガレット製造装置におけるシガレットの製造タ
イミングを示すエンコーダパルスが、同期制御部37か
らインターフェース36を介して前記CPU31に与え
られるようになっている。
【0024】そしてCPU(データ処理装置)31にお
いては、前記位置基準センサ18から求められる前記搬
送ドラム11の回転基準位置情報を基準として前記エン
コーダパルスを計数することで、前述した計測部13に
おいて通気抵抗の計測が実施されているフィルタ付きシ
ガレットCが、搬送ドラム11におけるどの(何番目)
シガレット保持部12に保持されたものであるかを管理
している。同時にCPU31は、前記エンコーダパルス
に従ってフィルタ付きシガレットに対する通気抵抗計測
タイミングを設定している。
【0025】ちなみに通気抵抗の計測タイミングは、搬
送ドラム11の周面に保持されて計測部13に搬送され
たフィルタ付きシガレットCに対して、カム機構26を
作動させてマウスピース25を変位させて該マウスピー
ス25と第1のテスティングリング21との間にフィル
タ付きシガレットCを挟み込んだ後、シガレットCの着
火側端部端から導入した所定流量の空気の流れ(空気
流)が安定したタイミングとして設定される。
【0026】CPU(データ処理装置)31はこのよう
な計測タイミングにおいて前述した第1および第2の圧
力変換器17,18をそれぞれ介して検出され、ローパ
スフィルタ34を介して求められる入口側空気圧力P1
および出口側空気圧力P2をその計測データとして取り
込んでいる。そしてこれらの計測データ(入口側空気圧
力P1および出口側空気圧力P2)に従って後述するよ
うにフィルタ付きシガレットCの通気抵抗を求めてい
る。そしてその計測データや通気抵抗等を、前述した操
作/表示部32を介して管理者(オペレータ)に提示し
たり、更には上記通気抵抗からフィルタ付きシガレット
Cの品質を評価するものとなっている。
【0027】尚、通気抵抗の情報に従ってフィルタ付き
シガレットCの品質が悪いとの判定結果が得られた場合
には、CPU31は出力部38を介して前記製造制御部
50に対して機械停止指令を発してその後のシガレット
の製造を停止させたり、当該フィルタ付きシガレットC
をその製造ラインから排除するべく指令を発する。また
このCPU31は、入力部39を介して製造制御部50
からシガレットの製造開始の情報を得て上述した計測処
理機能を実行する如く構成される。
【0028】ここで上述したCPU(データ処理装置)
31における、前述した入口側空気圧力P1および出口
側空気圧力P2に基づく通気抵抗の計測原理について説
明する。この装置においては、前述したようにフィルタ
付きシガレットCの着火側端部から空気を導入し、その
ときの入口側空気圧力P1と出口側空気圧力P2とを第
1および第2の圧力変換器17,18を用いてそれぞれ
検出している。このときのフィルタ付きシガレットCに
おける空気の流れは、図5に模式的に示すようにその一
部はシガレットCのたばこ巻き部Tから漏れ、またフィ
ルタ部Fからも漏れる。これらのたばこ巻き部Tおよび
フィルタ部Fからそれぞれ漏れる空気量は、図10に示
した従来のシガレット検出装置において、フィルタ付き
シガレットCをその吸い口であるフィルタ側端部から一
定の流量Vcで吸引した際に、たばこ巻き部Tおよびフ
ィルタ部Fからそれぞれ流入する空気量Vp,Vfに相当
する。
【0029】ちなみに図10に示す従来のシガレット検
査装置においては、その際の空気の漏れ比率を、 [漏れ比率]=(Vp+Vf)/Vc*100(%) として計測し、これをシガレットの品質を評価する上で
の通気抵抗として求めている。
【0030】これに対して本装置においては、上述した
空気の漏れに伴ってたばこ巻き部Tにおいて生じる圧力
降下Ptとフィルタ部Fにおいて生じる圧力降下Pfとに
着目している。そしてこれらの空気の漏れに伴う圧力降
下Pt,Pfが生じた分、フィルタ付きシガレットCの着
火側端部から導入された空気の圧力(入口側空気圧力)
P1が低下して、そのフィルタ側端部に出口側空気圧力
P2として現れること、つまり P1=P2+Pt+Pf なる圧力関係が成立することに着目している。
【0031】そこで本装置においては、基本的には入口
側空気圧力P1の内の何%が空気の漏れによって圧力降
下しているかを求めることで、その通気抵抗を評価する
ものとなっている。具体的にはシガレットCにおける空
気の漏れ比率を [漏れ比率]=[圧力降下]/[入口側空気圧力]*100(%) =(Pt+Pf)/P1*100(%) =(P1−P2)/P1*100(%) として求め、これをシガレットの品質を評価する上での
通気抵抗として求めている。
【0032】尚、シガレットCにおける空気の漏れが全
くない場合には、シガレットC内を空気が通流すること
がなく、たばこ巻き部Tおよびフィルタ部Fにおける圧
力降下Pt,Pfが発生しないので、そのフィルタ側端部
における出口側空気圧力P2は入口側空気圧力P1と等
しくなる(P1=P2)。従ってそのときの漏れ比率は として求められる。
【0033】しかし実際のフィルタ付きシガレットCに
おいては、フィルタ部Fにベンチレーション用の細孔を
意図的に設けたものが多くあるので、一般的にはシガレ
ットCの製品仕様に応じた或る値の漏れ比率が求められ
る。そしてたばこ巻き部Tにおける巻紙の継ぎ目に接着
不良に起因する隙間が有ったり、たばこ巻き部Tやフィ
ルタ部Fに傷穴等の欠陥が存在すると、これらの隙間や
傷穴等を介して大きな空気の漏れが発生する。するとこ
の空気の漏れに伴う大きな圧力降下が生じるので、前述
した如く求められる漏れ比率が大きくなる。従ってこの
漏れ比率を、当該シガレットCの製品仕様により定まる
標準的な漏れ比率と比較すれば、その通気抵抗に関わる
品質を精度良く評価することが可能となる。
【0034】尚、正常なフィルタ付きシガレットCにお
いては、たばこ巻き部Tにおける空気の漏れ量は、フィ
ルタ部Fにおいて意図的は設定された空気の漏れ量に比
較して極めて少ないので、シガレットCの製品仕様によ
り定まる標準的な漏れ比率は、専ら、フィルタ部Fにお
ける空気の漏れ量によって定まると看做し得る。従って
上述した如く求められる空気の漏れ比率が当該シガレッ
トCの標準的な漏れ比率よりも大きく上回るような場合
には、その原因が主としてたばこ巻き部Tにおける巻紙
の巻き欠陥(巻穴)に起因すると看做すことができる。
従って上述した如くシガレットCにおける圧力降下に着
目してその通気抵抗(漏れ比率)を計測し、これを評価
すればすればシガレットCの通気抵抗に関する品質を精
度良く判定して、シガレットCの製造不良を確実に検出
することが可能となる。
【0035】ところでこの実施形態に係るシガレット検
査装置においては、図2に示したようにマウスピース2
5の端面が平坦な形状を有し、また第1のテスティング
リング21も平坦面をなしている。そしてこれらのテス
ティングリング21とマウスピース25との間にフィル
タ付きシガレットCを軽く挟み込んだ状態で該シガレッ
トCに空気を導入し、テスティングリング21を介して
導入される空気の圧力(入口側空気圧力)P1を第1の
圧力変換器17にて検出している。またマウスピース2
5側においては、該マウスピース25の貫通孔27を閉
塞した第2の圧力変換器18を用いて該貫通孔27に導
入される圧力(出口側空気圧力)P2を計測している。
【0036】従ってカップ状のマウスピースを用いてシ
ガレットCのフィルタ側端部から空気を吸引する従来の
シガレット検査装置と異なって、マウスピース25とシ
ガレットCのフィルタ側端部との当接部において空気の
漏れ(リーク)が生じる虞がある。しかし第2の圧力変
換器18は、シガレットCに導入した空気を通流させる
ことなく、その導入空気によってフィルタ側端部に生起
された圧力(出口側空気圧力)P2を検出するだけであ
る。従って図6に上述した如く構成された測定系の等価
回路を示すように、第2の圧力検出器18は、実質的に
たばこ巻き部Tおよびフィルタ部Fにおいて生じた空気
の漏れによる圧力降下分そのものを検出することにな
る。
【0037】尚、図6に示す等価回路について簡単に説
明すると、抵抗Rtはたばこ巻き部Tにおける通気抵
抗、抵抗Rfはフィルタ部Fにおける通気抵抗、そして
抵抗RdはシガレットCにおける空気の全体的な漏れ抵
抗である。また抵抗R1はシガレットCの着火側端部で
の空気の漏れ抵抗(リーク抵抗)、抵抗R2はシガレッ
トCのフィルタ側端部での空気の漏れ抵抗(リーク抵
抗)であり、IはシガレットCに導入した空気の流量を
示している。
【0038】しかしてシガレットCに導入する空気の圧
力P1を検出する第1の圧力変換器17は、大気圧を基
準とする圧力を計測することになるので、図6に示すよ
うにシガレットCにおいて生じた圧力降下[Rt・I]
と、該シガレットCからの空気の漏れによって生じた圧
力降下[Rd・I]との和[(Rt+Rd)・I]を検出す
ることになる。また第2の圧力変換器18は、シガレッ
トCのフィルタ側端部での圧力P2を検出しているが、
そこには空気が流れることがなく、シガレットCにおけ
る空気の漏れによって生じた圧力が伝達されているの
で、上記圧力降下[Rd・I]をそのまま検出することに
なる。即ち、フィルタ側端部にリーク(抵抗R2)があ
ったとしても、そのリークによる圧力降下が生じること
がないので、圧力変換器18においては、上記フィルタ
側端部でのリークの影響を受けることなしにシガレット
Cにおける空気の漏れによる圧力降下[Rd・I]を検出
することが可能となる。
【0039】かくして上述したようにフィルタ付きシガ
レットCの着火側端部から空気を導入し、その着火側端
部での導入空気の圧力P1、およびそのフィルタ側端部
に生じた圧力P2を検出して該シガレットCにおける空
気の漏れ比率(通気抵抗)を計測する本装置によれば、
簡易にして正確にその計測を実行することがでる。しか
もフィルタ側端部との当接部を平坦な形状としたマウス
ピース25を用いて第1のテスティングリング21との
間にフィルタ付きシガレットCを簡易に保持し、該シガ
レットCに空気を導入して通気抵抗の計測を行うので、
前述したように搬送ドラム11を用いて複数のシガレッ
トCを連続的に搬送する場合であっても、簡易にして効
率的にその計測を行うことができる。
【0040】この場合には、前述したように搬送ドラム
11によるシガレットCの搬送に同期して、所定の計測
タイミングで前記第1および第2の圧力変換器17,1
8の出力を抽出するようにすればよい。即ち、図7(a)
に圧力変換器17,18による検出圧力に相当する出力
電圧の変化を示すように、その出力電圧はシガレットC
の搬送に伴って時間的に変動する。そして計測部13に
おいてシガレットCを保持し、該シガレットCに空気を
導入することにより検出圧力が高まり、シガレットCの
保持を解除して計測部13から移送する場合には、圧力
変換器17,18の出力電圧が低下することになる。そ
してこのときにはテスティングリング21の空気吹出し
口22、およびマウスピース25の貫通孔27がそれぞ
れ開放されることになるので、圧力変換器17,18は
大気圧を計測することになる。
【0041】従って図7(b)に、圧力変換器17,18
の出力電圧の変化を拡大して示すように、シガレットC
の搬送タイミング同期させて計測部13による計測期間
を特定し、シガレットCに導入した空気が安定したタイ
ミングを以て、その計測データをサンプリングするよう
にすれば良い。この計測タイミングについては、前述し
たように製造制御部50から求められるエンコーダパル
スに基づいて、搬送ドラム11によるシガレットCの搬
送タイミングに同期させて設定すれば十分である。そし
てその計測データから求められる空気の漏れ比率が所定
の判定値を下回るとき、これを不良品として判定するよ
うにすればよい。
【0042】また上述した実施形態によれば、フィルタ
側端部との当接部を平坦面とした金属製のマウスピース
25を用いているので、従来の合成樹脂製からなるカッ
プ状のマウスピースと異なってシガレットCのフィルタ
側端部に与えるダメージが少なく、保持ミスによってシ
ガレットCに損傷を与える虞も殆どない。しかもマウス
ピース25自体の長寿命化を図ることができ、マウスピ
ース25の交換頻度を少なくして、その検査効率を十分
に高めることができる等の効果も奏せられる。
【0043】ところで本装置においては、前述した如く
計測されるシガレットCの通気抵抗(空気の漏れ比率)
を前記CPU31において次のように集計処理し、その
集計処理結果に基づいてシガレット製造装置の運転を管
理・制御する機能を備えている。即ち、CPU31は、
図8にその処理手順の一例を示すように複数のフィルタ
付きシガレットCについて順次計測した通気抵抗(空気
の漏れ比率)を所定数に亘って収集し[ステップS
1]、その計測データの分布を、例えば図9に示すよう
に求めている[ステップS2]。この計測データの分布
は、例えばシガレット製造装置の運転を開始したとき
や、その製造条件を変更した際の初期時における所定本
数のフィルタ付きシガレットCについてそれぞれ求めら
れた計測データの集合がなすデータ群の分布特性として
求められる。
【0044】そして計測データの分布特性を解析して、
該計測データの平均値が取り得るバラツキの許容範囲W
を設定している[ステップS3]。この許容範囲Wは、
例えば上述した如く分布特性を求めた計測データの集合
における計測データの平均値を、或いは管理目標とする
通気抵抗を基準(中心)として、その計測データの80
%が含まれる範囲の上限値および下限値をそれぞれ設定
することにより決定される。従って図9に分布特性Xと
して示すように計測データの集合の分布がシャープな場
合には上記許容範囲Wは狭く設定され、逆に分布特性Y
として示すように計測データの集合の分布がブロードな
場合には上記許容範囲Wは広く設定される。
【0045】しかる後、引き続き収集される計測データ
の集合に対して、その平均値を求め[ステップS4]、
その平均値が上述した如く設定された許容範囲Wに含ま
れるか否かを判定する[ステップS5]。そして計測デ
ータの集合の平均値が前記許容範囲Wに含まれる場合に
は、シガレット製造装置において連続して製造されるフ
ィルタ付きシガレットCの通気抵抗に関する品質が良で
あると判断し、該フィルタ付きシガレットCの製造を継
続する。これに対して計測データの集合の平均値が前記
許容範囲Wから外れる場合には、シガレット製造装置に
おいて連続して製造されるフィルタ付きシガレットCの
通気抵抗に関する品質が不良であると判断する。そして
この場合には、シガレット製造装置によるフィルタ付き
シガレットCの製造を停止させ[ステップS6]、また
そのときに製造されたフィルタ付きシガレットCを不良
品として排除処理する[ステップS7]。そしてシガレ
ット製造装置に対するメンテナンスを実行した後、該シ
ガレット製造装置を再始動させてフィルタ付きシガレッ
トCの製造を再開し、前述したステップS1からの処理
を実行してその製造品質を管理する。
【0046】即ち、本発明においては、シガレット製造
装置において連続して製造されるフィルタ付きシガレッ
トCの通気抵抗に関する製造品質が、連続して製造され
るフィルタ付きシガレットC間において大きく変動する
ことがないことに着目している。そこで連続して製造さ
れる複数のフィルタ付きシガレットCをその集合として
捉え、これらのシガレットCについてそれぞれ求められ
た通気抵抗(空気の漏れ比率)の平均値を、該シガレッ
トCの集合についての通気抵抗に関する製造品質を評価
する為の指標としている。そして上記通気抵抗(空気の
漏れ比率)の平均値(指標)をその製造品質の傾向(ト
レンド)と看做し、シガレットCの通気抵抗に関する製
造品質を保証し得る範囲において上記平均値が取り得る
範囲(許容範囲W)を前述した如く設定するものとなっ
ている。
【0047】しかして連続して製造される複数のフィル
タ付きシガレットCの集合毎にその通気抵抗の平均値を
求め、その平均値が前述した許容範囲W内に含まれるか
否かを判定して、上記シガレットCの集合の通気抵抗に
関する製造品質を評価する機能を備えた本装置によれ
ば、シガレット製造装置の不具合に起因して連続して製
造されるフィルタ付きシガレットCの製造品質が劣化し
てきたような場合、その全体的な傾向として品質劣化を
確実に検出することができる。そして通気抵抗に関する
品質が劣化したフィルタ付きシガレットCの集合の全体
を不良品として廃棄することが可能となる。またシガレ
ット製造装置の運転を停止することで、その後、同じ製
造条件で品質の悪いフィルタ付きシガレットCを引き続
いて製造することを確実に防止することができる。
【0048】この結果、フィルタ付きシガレットCの巻
き不良の発生を1本ずつ検出してシガレット製造装置の
運転を管理・制御することに比較して、該シガレット製
造装置により連続して製造されるフィルタ付きシガレッ
トCの全体的な製造品質を的確に把握してその運転を管
理・制御することができるので、該シガレット製造装置
を効率的に運転することが可能となる。しかも複数のフ
ィルタ付きシガレットCの集合における通気抵抗の分布
特性に従って、その品質を評価する基準となる平均値の
バラツキの許容範囲Wを設定するので、シガレットCの
通気抵抗に関する品質を簡易にして的確に評価すること
ができる等の効果が奏せられる。
【0049】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えばシガレット製造ラインからサン
プリングされたシガレットに対して、該シガレット製造
ラインとは独立に検査する場合にも同様に適用すること
ができる。また実施形態においては、フィルタ付きシガ
レットCの集合における計測データの80%が含まれる
範囲の上限値および下限値をそれぞれ設定して、その平
均値のバラツキに対する許容範囲Wを設定したが、その
設定条件をシガレットの製造条件に応じて可変すること
も可能である。つまり通気抵抗の分布割合が所定の比率
以上となる分布幅を規定するように上記許容範囲Wを設
定すれば良い。
【0050】またシガレットの製造条件が変更される都
度、或いはシガレット製造装置の運転を開始する都度、
前述した通気抵抗の平均値のバラツキに対する許容範囲
Wを自動設定するようにすることで、そのときのシガレ
ット製造装置の運転条件に応じた品質管理を行うことが
可能となる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、連
続して製造されるフィルタ付きシガレットCの通気抵抗
に関する製造品質が該フィルタ付きシガレットC間にお
いて大きく変動することがないことに着目し、連続して
製造される複数のフィルタ付きシガレットCの集合にお
ける通気抵抗(空気の漏れ比率)の平均値を、通気抵抗
に関する製造品質を評価する為の指標として捉えてシガ
レット製造装置の運転を管理・制御するので、フィルタ
付きシガレットCの製造品質を把握しながらシガレット
製造装置を効率的に運転することができる等の実用上多
大なる効果が奏せられる。
【0052】特に通気抵抗の分布割合が所定の比率以上
となる分布幅を規定するように、その平均値のバラツキ
に対する許容範囲を設定するので、シガレットの通気抵
抗に関する製造品質を簡易にして的確に把握しながら、
シガレット製造装置の運転を管理・制御することが可能
となる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシガレット検査装置
の全体的な概略構成図。
【図2】図1に示すシガレット検査装置における搬送ド
ラムと計測部の構成例を示す図。
【図3】図1に示すシガレット検査装置における電子盤
の構成例を示す図。
【図4】図3に示す電子盤に組み込まれるローパスフィ
ルタの特性を示す図。
【図5】本発明のシガレット検査装置における通気抵抗
(空気の漏れ比率)の計測原理を説明するための図。
【図6】圧力変換器により検出される圧力を説明するた
めの計測系の等価回路。
【図7】図1に示すシガレット検査装置における計測デ
ータのサンプルタイミングを示す図。
【図8】本発明の一実施形態に係るシガレット検査装置
おける計測データの処理手順の一例を示す図。
【図9】計測データの集合の分布特性と、その平均値の
バラツキの許容範囲Wとの関係を示す図。
【図10】従来のシガレット検査装置の概略構成を示す
図。
【符号の説明】
C フィルタ付きシガレット T たばこ巻き部 F フィルタ部 11 搬送ドラム 12 シガレット保持部 17 圧力変換器 18 圧力変換器 21 テスティングリング 25 マウスピース 30 電子盤 31 データ処理装置(CPU) 32 操作/表示部 33 ローパスフィルタ 34 オンライン計測部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に設けた複数の保持部にフィルタ付
    きシガレットを1本ずつ保持して搬送する検査ドラム
    と、 この検査ドラムの回転により所定の検査位置に運ばれた
    フィルタ付きシガレットに空気を導入して、該フィルタ
    付きシガレットの着火側端部とフィルタ側端部とにおけ
    る空気圧の差分から前記フィルタ付きシガレットの通気
    抵抗を求める計測手段と、 この計測手段にて順次求められる複数のフィルタ付きシ
    ガレットのそれぞれにおける通気抵抗の集合の分布特性
    に基づいて、上記通気抵抗のバラツキに対する許容範囲
    を設定する判定基準設定手段と、 前記フィルタ付きシガレットの通気抵抗の集合の平均値
    が上記許容範囲に含まれるか否かを判定して、前記フィ
    ルタ付きシガレットの品質を評価する判定手段とを具備
    したことを特徴とするシガレット検査装置。
  2. 【請求項2】 前記判定基準設定手段は、前記通気抵抗
    のバラツキに対する許容範囲を、前記通気抵抗の集合が
    示す分布の目標平均値を中心とする分布割合が所定の比
    率以上となる分布幅を規定する上限値および下限値とし
    て設定するものである請求項1に記載のシガレット検査
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記通気抵抗の集合の
    平均値が上記許容範囲に含まれないとき、該通気抵抗の
    集合が求められた前記フィルタ付きシガレットの集合を
    排除し、および/またはその後のフィルタ付きシガレッ
    トの製造を停止させる機能を備えることを特徴とする請
    求項1に記載のシガレット検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004016119A1 (ja) * 2002-08-12 2004-02-26 Japan Tobacco Inc. フィルタシガレットの検査装置
JP2004283171A (ja) * 2003-03-10 2004-10-14 G D Spa タバコ品自動加工機械の制御及び自動再始動の方法
CN104360677A (zh) * 2014-12-18 2015-02-18 厦门烟草工业有限责任公司 一种卷烟加工过程质量评价与诊断方法

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