WO2004012449A1

WO2004012449A1 - ディジタルカメラ

Info

Publication number: WO2004012449A1
Application number: PCT/JP2003/009621
Authority: WO
Inventors: Masanobu Shirakawa; Shuji Tsuji
Original assignee: Seiko Epson Corporation
Priority date: 2002-07-29
Filing date: 2003-07-29
Publication date: 2004-02-05
Also published as: JPWO2004012449A1

Abstract

被写体データと背景データとを合成して得たデータではなく被写体データそのものをリムーバブルメモリに格納し、被写体データと背景データとを関連付けレコードによって関連付けるため、被写体データと合成される背景データを撮影後に設定することができる。さらに、リムーバブルメモリに格納された被写体データに関連付ける背景データがステップＳ２８０においてユーザによって選択されるまでは、被写体データと背景データとを合成表示することなしに、被写体データだけを表示する（ステップＳ２６０）ため、複数の背景データの１つをユーザに選択させるために必要な処理が少ない。

Description

ディジタルカメラ

技術分野

本発明は、ディジタルカメラに関する。 .

明

田

背景技術

ディジタルカメラには、例えば合成画像の素材としてのデータを記録するという用途がある。合成画像は、写真付挨拶状、枠付き写真シールなどを印刷するために広く用いられている。

特開 2 0 0 1— 4 5 3 5 2号公報には、枠や背景を表すデータ（背景データ）と被写体を表すデータ（被写体データ）とを合成して得た合成画像データを外メモリに記録するディジ夕ルカメラが開示されている。

しかし、特開 2 0 0 1—4 5 3 5 2号公報に開示されたディジタルカメラによると、外部メモリに記録する前に背景データと被写体データとを合成してしまうため、撮影後には背景データを変更したり新規に背景データを設定したりすることができない。

発明の開示

第一の発明は、撮影後に短時間で背景データを設定することができ、撮影後に背景データを変更したり新規に背景データを設定したりすることができるディジタルカメラを提供することを目的とする。

この目的を達成するため、第一の発明に係るディジタルカメラは、イメージセンザの出力に基づいて被写体データを作成し不揮発性メモリに格納する撮影手段と、被写体データと合成するための複数の背景データをディスプレイに表示し、表示された複数の背景デ一夕の少なくとも 1つをユーザに選択させる背景選択手段と、前記不揮発性メモリに格納された被写体データと前記選択された背景データとを前記ディスプレイに合成表示する合成表示手段と、前記不揮発性メモリに格納された被写体データと選択された背景データとを関連付ける情報を前記不揮発性メモリに格納する背景設定手段と、を備えることを特徴とする。第一の発明に係るディジタルカメラによると、不揮発性メモリに格納された被写体デ一夕に関連付ける背景デーダが選択されるまでは、被写体デ一夕と背景デー夕とを合成表示することなしに、被写体デ一夕を表示するため、複数の背景データから少なくとも 1つをユーザに選択させるために必要な処理が少ない。したがって第一の発明に係るディジタルカメラによると、撮影後に短時間で背景データを設定することができる。

第二の発明は、撮影後に合成後の画像を確認しながら背景データを設定することができ、撮影後に背景データを変更したり新規に背景デ一夕を設定したりすることができるディジタルカメラを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、第二の発明に係るディジタルカメラは、イメージセンサの出力に基づいて被写体データを作成し不揮発性メモリに格納する撮影手段と、前記不揮発性メモリに格納された被写体データの 1つに対し複数の背景データを個別に合成してディスプレイに表示し、合成表示された複数の背景データの少なくとも 1つをユーザに選択させる背景選択手段と、前記不揮発性メモリに格納された被写体データと前記選択された背景データとを関連付ける情報を前記不揮発性メモリに格納する背景設定手段と、を備えることを特徴とする。第二の発明に係るディジ夕ルカメラによると、背景データと被写体データとを合成して得たデータを不揮発性メモリに格納するのではなく、背景データと被写体データとを関連付ける情報を不揮発性メモリに格納するため、撮影後に背景データを設定することができる。また、第二の発明に係るディジタルカメラによると、被写体データの 1つに対し複数の背景データを個別に合成してディスプレイに表示し、合成表示された複数の背景データの少なくとも 1つをユーザに選択させるため、ユーザは撮影後に合成後の画像を確認しながら背景データを設定することができる。

図面の簡単な説明図 1は、本発明の第一実施例において、撮影後に被写体データと背景データとの関連付けを設定する処理の流れを示すフローチャートである。

図 2は、本発明の第一実施例によるディジタルカメラを示すブロック図である。図 3 (A) は本発明の第一実施例によるディジタルカメラの背面図、図 3 ( B ) はその正面図である。

図 4は、本発明の第一実施例において、リムーバブルメモリに記録された背景フアイルを示す模式図である。

図 5は、本発明の第一実施例において、撮影前に被写体データと背景データとを関連付けてリムーバブルメモリに被写体データを格納する処理の流れを示すフローチヤ一卜である。

図 6は、本発明の第一実施例によるディジタルカメラにおける被写体デ一夕と背景データとを関連付ける情報を説明するための模式図である。

図 7は、本発明の第一実施例において L C Dに表示される合成画像データを示す模式図である。

図 8は、本発明の第一実施例において被写体データと背景データを合成表示する処理を示す模式図である。

図 9は、本発明の第二実施例において、撮影後に被写体データと背景データとの関連付けを設定する処理の流れを示すフローチャートである。

図 1 0は、本発明の第二実施例において L C Dに表示される合成画像データを示す模式図である。発明を実施するための最良の形態以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

(第一実施例）

図 2は、本発明の第一実施例によるディジタルカメラ 1の構成を示すプロック図である。図 3 (A)、図 3 ( B ) は、それぞれディジタルカメラ 1の外観を示す正面図、背面図である。

レンズ駆動部 7 2は、 C P U 6 8から入力される信号に応じた倍率で被写体像がイメージセンサ 4 4の受光部に結像されるように、ズームレンズ 4 0を駆動する。絞り駆動部 7 4は、イメージセンサ 4 4への入射光量が C P U 6 8から入力される信号に応じた入射光量になるように光学絞り 4 2を駆動する。

イメージセンサ 4 4は、 C (Cyan) , M (Magenta)、 Y (Yellow) 及び G ( Green) の 4色の補色フィル夕で構成された力ラーフィルタアレイをオンチップで形成したエリアイメージセンサであり、受光した光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、光電変換素子毎の受光量に応じた電気信号を出力する。なお、力ラーフィルタアレイは、 C MYの 3色の補色フィルタで構成してもよいし、 R ( Red) , G (Green) , B (Blue) の原色フィル夕で構成してもよい。

C D S回路 4 6は、アナログ電気信号に含まれる雑音の低減処理を行う。 A G C 回路 4 8は、ゲインの調整によりアナログ電気信号のレベルの調整を行う。 AZD 変換器 5 0は、上記各処理の施されたアナログ電気信号を所定階調のディジタル信号に量子化する。走査制御部 7 6は、イメージセンサ 4 4にシフトパルス、垂直転送パルス、水平転送パルス等を出力し、 C D S回路 4 6、 A G C回路 4 8及び AZ D変換器 5 0にこれらをイメージセンサ 4 4と同期して作動させるための駆動パルスを出力する。

ディジ夕ル画像処理部 5 2は、例えば D S P (Digital Signal Processor) で構成され、 A/D変換器 5 0から出力された画像信号に基づいて、画像生成処理、ホヮイトバランス補正、 γ補正、色空間変換等を行い、各画素について例えば R、 G、 Bの階調値や、 Y、 C b及び C rの階調値などを表す被写体データを作成し、 R A M 6 6に格納する。尚、ここでいう画像生成処理とは、主に、各光電変換素子の出力に対応する C MY Gいずれかの階調値を表すディジタルデータを用いた補間処理により画素毎に C MY Gの 4つの階調値を持つ画像デ一夕を生成する処理である。圧縮 '伸張処理部 5 4は、撮影モ一ドにおいては、ディジタル画像処理部 5 2から出力された被写体データを圧縮して例えば J P E G形式に準拠した圧縮画像デー夕を作成し、再生モードにおいては、リーダライタ 5 6を用いてリムーバブルメモリ 5 7から読み出した圧縮画像データを伸張して R AM 6 6に格納する。リーダライタ 5 6にはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成されるリムーバブルメモリ 5 7を脱着自在であって、リーダライタ 5 6はリム一バブルメモリ 5 7にデータを書き込み、また、リムーバブルメモリ 5 7に格納されたデータを読み取る。

操作部 6 4は、電源の O NZO F Fを行うための電源ポタン 1 4、撮影モード、再生モード、ダイレクトプリントモードなどのモードを切り替えるためのダイヤルスィッチ 1 6、シャツ夕指示を入力するためのシャツ夕ポタン 2 8、撮影モードにおいて背景を設定するための背景設定キー 1 8、ズームレンズの倍率を設定するためのズームポタン 1 0、 1 2、次選択キー 2 0、前選択キー 2 2、決定キー 2 4等の各種のポタンとボタンの押下及びダイヤルスィッチ 1 6の回転角度を検出する回路を備えている。

表示制御部 5 8は、ディジタル画像処理部 5 2から出力される画像データをディスプレイの表示領域に応じて固定倍率で間引く処理、色空間変換処理、合成処理等を行い、これらの処理を施して作成した表示データに基づいてディスプレイとしての L C D (Liquid Crystal Display) 2 6を駆動する。フレ一ムバッファ 6 2には合成される画像データを個別に格納する背景領域と前景領域とがある。表示制御部 5 8は、前景領域に格納された画像データの透明画素よりも背景領域に格納された画像データの画素を優先して表示し、背景領域に格納された画像データの画素よりも前景領域に格納された画像デ一夕の不透明画素を優先して表示することにより、前景領域及び背景領域にそれぞれ格納された画像データを L C D 2 6に合成表示するための合成処理回路を備えている。

C P U 6 8は、 R OM 7 0に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、ディジタルカメラ 1の全体を制御する。 R OM 7 0は、 C P U 6 8が各種の制御を実行するためのコンピュータプログラムなどを格納するためのメモリである。 R AM 6 6は、各種のプログラムやデータを一時的に記憶するためのメモリである。

以上、ディジタルカメラ 1の構成を説明した。次に背景デ一夕について説明する。図 4はリムーバブルメモリ 5 7に記録された背景ファイルを示す模式図である。背景ファイルは写真入り挨拶状、写真入りシールなどの印刷物を作成するためのものであって、パーソナルコンピュータなどから転送して R OM 7 0又はリムーバブルメモリ 5 7に予め格納しておく。以後、背景ファイルはリムーバブルメモリ 5 7の所定のフォルダ（背景フォルダ）に格納されているものとして説明する。背景ファイルに格納されている背景データは、線画、塗りつぶし、文字などで構成される画像 8 0、 8 2を表す。ハッチングが付された領域は被写体データがはめ込み合成される領域（透明領域）である。透明領域の画素の階調値には、例えば R = 0 0 H、 G=00H、 B = 0 OHなどの予め決められた透明を表す値が設定されている。尚、透明領域は、 RGBの各チャンネルから独立した所謂 αチャンネルによって規定してもよい。背景データには、被写体データが一部に割り付けられる大背景デ一夕と、被写体データが全体に割り付けられる小背景データとがある。より具体的には、合成処理時に被写体データ全体の画像と背景データ全体の画像とを重ねたとき、背景データ全体の画像が被写体データ全体の画像より大きくなるものが大背景デ一夕であり、背景データ全体の画像が被写体データ全体の画像と等しいか小さくなるものが小背景デー夕である。

小背景データが表す画像には例えば画像 80のようなものがあり、大背景データが表す画像には例えば画像 82のようなものがある。画像 80を表す小背景データは例えば 640x480画素の被写体データに対して合成処理時に 640x480画素になる。画像 82を表す大背景データの画素数は例えば 640x480画素の被写体デ一夕に対して合成処理時に 640x960画素になる。なお、合成処理時における大背景データ及び小背景デーダの画素数は例示した画素数に限定されず、大背景データは 640x480画素の被写体デ一夕に対して例えば 1600x1200 画素であってもよい。また、リム一バブルメモリ 57に格納されている状態においては、背景データの画像サイズは、被写体データの画像サイズに対応していなくともよい。合成処理時に間引き又は補間により被写体データの画像サイズに応じた画素数に変換できるからである。

背景ファイルは、背景デ一夕のほか、背景データの画素数、被写体データの原点座標を対応させる座標（合成原点の座標）、割付データの基準画素数、印刷サイズ、背景データの印刷の向き（縦、横）等を示すデータから編成されている。印刷前の合成処理時には、割付データの基準画素数と割り付けようとする被写体データの画素数とを比較し、割り付けようとする被写体データの画素数に応じた大きさに背景デ一夕を間引き又は補間し、それに応じて合成原点の座標を変換する。例えば、背景データの画素数が（1280x640)、合成原点の座標が（20, 20)、割付データの基準画素数が（640x480) であって、被写体データの画素数が（1280x960) である場合、被写体データの画素数が水平方向、垂直方向ともに基準画素数の 2倍であるため、印刷前の合成処理は次のように行われる。背景データを補間してその画素数を（2560x1 280) とし、合成原点の座標を（40, 40) に変換し、変換後の背景データの（40, 40) 〜（1320 , 10 00) の範囲に被写体データが重なるように背景デ一夕と被写体データとを合成する。印刷時には、予め背景ファイルに格納された印刷サイズ、背景データの印刷の向き等に基づいて、さらに補間処理又は間引き処理又は回転処理が行われ、設定された印刷サイズ及び印刷の向きの合成画像がプリン夕によって印刷される。尚、背景ファイルにおいて、被写体データを割り付ける印刷用紙上の領域の位置と大きさを、例えば印刷用紙に対応した領域上の左上座標と右下座標などのパラメ一夕で表してもよい。また、被写体データを割り付ける領域の大きさに応じて被写体デ一タを間引き又は補間し、その後、背景ファイルで規定された領域に間引き又は補間した被写体デ一夕を割り付けてもよい。

また、パーソナルコンピュータ又はスタンドアロンプリンタで被写体データと背景デ一夕とを合成した後に印刷することとし、ディジタルカメラ 1とプリン夕とを直結して印刷することを想定しないのであれば、印刷用合成画像デ一夕の作成に用いる真の背景データはパ一ソナルコンピュータ又はスタンドアロンプリンタに格納しておき、真の背景データよりも低解像度で階調が粗いものを用いてディジタルカメラ 1における表示処理'を実行してもよい。このようにすれば、ディジタルカメラ 1のメモリ空間が背景データで圧迫されることがなく、また、背景データを高速に処理することができる。

以上、背景データについて説明した。次にディジタルカメラ 1の作動を説明する。図 5は撮影前に被写体データと背景データとを関連付けてリム一バブルメモリ 5 7に被写体デ一夕を格納する処理の流れを示すフローチャートである。図 5に示すシーケンスはダイヤルスィツチ 1 6の回転角度によって決まる撮影モードにおいて、オペレータが背景設定キー 1 8を押下することによって開始される。

ステップ S 1 0 0では、リムーバブルメモリ 5 7に格納された背景ファイルのいずれか 1つが選択される。ステップ S 1 0 5では、選択された背景ファイルに格納された背景データが L C D 2 6に表示される。ステップ S 1 1 0で次選択キ一 2 0 が押下されるとステップ S 1 0 0に戻って次の背景ファイルが選択されて上述の処理が繰り返される。

ステップ S 1 2 0で決定キ一 2 4が押されると、ステップ S 1 3 0では、背景デ一夕の透明領域内に被写体像を動画表示する。具体的には、ステップ S 1 0 o〜s 1 2 0で選択された背景データと、ディジタル画像処理部 5 2で作成した被写体デ一夕とをフレームバッファ 6 2に格納し、表示制御部 5 8がフレームバッファ 6 2 に格納された被写体データ及び背景データを合成して L C D 2 6に駆動信号を出力することにより、図 3 (A) に示すように合成画像が表示される。被写体デ一夕が所定時間毎に更新されることで被写体デ一夕は動画表示される。これによりステツプ S 1 2 0で決定キ一 2 4が押されることによって選択された背景データに調和するように被写体データを作成すること、すなわち適切な構図とタイミングでシャツ夕指示を入力することが可能になる。

ステップ S 1 4 0ではシャツ夕指示が入力されたか否か、すなわちシャツ夕ポ夕ン 2 8が押下されたか否かを検出し、シャツ夕ポタン 2 8の押下が検出されなければステップ S 1 3 0に戻って上述の処理を繰り返す。ステップ S 1 4 0でシャツ夕ポタン 2 8の押下が検出された場合、ステップ S 1 5 0に進む。

ステップ S 1 5 0では、走査制御部 7 6に所定の制御信号を入力し、イメージセンサ 4 4に所定時間蓄積した電荷を走査し、ディジタル画像処理部 5 2で被写体デ一夕を作成させ、その被写体デ一夕を圧縮 ·伸張処理部 5 4で圧縮して圧縮画像デ一夕を作成し、それを J P E Gなどの所定のファイル形式でリーダライタ 5 6によつて図 6に示すリムーバブルメモリ 5 7の被写体フォルダに格納する。

ステップ S 1 6 0では、ステップ S 1 5 0で記録された被写体データとステップ S 1 1 0の決定キー 2 4の押下により選択された背景ファイルとを関連付ける情報をリム一バブルメモリ 5 7に格納する。具体的には、ステップ S 1 5 0で記録された被写体データのファイル名を「被写体ファイル名」とし、ステップ S 1 1 0の決定キー 2 4の押下により選択された背景ファイルのファイル名を「背景ファイル名」とし、「設定時」を撮影前とした関連付けレコードを作成し、図 6に示す設定テ一ブル Tに追加する。

ここで被写体データと背景ファイルとを関連付ける情報を管理する設定テーブル Tについて説明する。設定テーブル Tは、リムーバブルメモリ 5 7の設定フォルダに記録される。設定テーブル Tは、被写体ファイルと背景ファイルとを一対一で関連付ける関連付けレコードから編成されている。各関連付けレコードは、 I Dと、被写体ファイル名と、背景ファイル名と、設定時とから構成されている。「被写体ファイル名」は、被写体データが格納されている被写体ファイルをディジタルカメラ 1、パーソナルコンピュータなどのファイルシステムで一意に識別するためのデ —夕である。「背景ファイル名」は、ディジタルカメラ 1、パーソナルコンピュー夕などのファイルシステムで背景ファイルを一意に識別するためのデータである。「設定時」は、当該関連付けレコードが撮影前に作成されたものであるか、撮影後に作成又は編集されたものであるかを示すデータである。すなわち、「設定時」が撮影前である関連付けレコードは、ステップ S 1 6 0で作成された関連付けレコードであって、その後に編集されていない関連付けレコードである。「設定時」が撮影後である関連付けレコードは、後述する背景設定モードで追加又は上書きされた関連付けレコードである。「設定時」が撮影前であるか否かを判別することによつて、当該関連付けレコードで関連付けられている背景ファイルと被写体ファイルとの組み合わせが、シャツ夕指示の入力時にオペレータが意図した被写体と背景とを調和させる組み合わせか否かを特定できるようになる。尚、背景データが設定されていない状態でシャツ夕指示が入力されたときに、「背景ファイル名」に「背景なし」を設定した関連付けレコードを作成し、シャツ夕指示毎に関連付けレコードを設定テーブルに毎回追加してもよい。

設定テーブル Tには、任意の組み合わせで被写体ファイルと背景ファイルとを関連付ける関連付けレコードをメモリ容量の上限内であれば無制限に追加できる。また、 1つの被写体ファイルに対して互いに異なる背景フアイルをそれぞれ関連付ける関連付けレコード（図 6の例では I Dが 3と 4の関連付けレコード）を作成することができる。したがって、設定テーブル Tを用いることで 1つの被写体ファイルに複数の背景ファイルを関連付ける情報をリムーバブルメモリ 5 7に格納することができる。

尚、被写体データと背景データとは、テーブルに限らず、ディレクトリによって関連付けてもよいし、被写体ファイルや背景ファイルに相手方のファイル名を格納することによって関連付けてもよい。また、背景ファイルのパスを記述した関連づけフアイルを被写体フアイル毎に記録し、関連づけファイルのフアイル名と被写体ファイルのファイル名とに関連を持たせる（例えばファイル名の一部を一致させる。）ことにより、被写体データと背景データとを関連づけてもよい。

次に撮影後に被写体データと背景データとの関連付けを設定する処理を説明する。図 1は、この処理の流れを示すフローチャートである。図 1に示すシーケンスは再生モードに対応するダイヤルスィッチ 1 6の回転角度が操作部 6 4で検出されることによって開始される。

ステップ S 2 0 0では、設定テーブル Tに格納された関連付けレコードのいずれか 1つを選択する。ステップ S 2 1 0では、選択された関連付けレコードに格納された被写体ファイル名の被写体データを L C D 2 6に表示する。このとき、選択された関連付けレコードにおいて被写体ファイルに背景ファイルが関連付けられていれば、そのことを示す文字やアイコンを図 7 (A) に示すように被写体に合成して表示する。具体的には例えば次のように処理する。はじめに被写体データがリーダライタ 5 6によりリムーバブルメモリ 5 7から読み取られ、圧縮 ·伸張処理部 5 4 で伸張されて R AM 6 6に格納される。尚、被写体データは予め圧縮して記録されているものとして説明したが、非圧縮の状態で記録されていてもよい。次に表示制御部 5 8が L C D 2 6の表示領域の画素数に応じて被写体データを間引きしてフレ —ムバッファ 6 2に格納する。表示領域の画素数が 3 2 0 x 2 4 0画素、被写体デ —夕が 6 4 0 X 4 8 0画素だとすれば、縦横の画素数が 2分の 1になるように間引きしてフレームバッファ 6 2に格納する。ここで行う間引き処理は、背景データと合成される被写体データであるか合成されない被写体デー夕であるかに関わらず、すべての被写体データに対して行う処理であるため、専用設計されたハードウェアを用いて高速処理することが望ましい。尚、撮影直後の間引き処理により表示領域と等しい画素数のサムネィル画像データを本画像データとともにリム一バブルメモリ 5 7に記録する場合、ここで行う間引き処理は不要である。次に表示制御部 5 8 がフレームバッファ 6 2に格納された被写体デ一夕に基づいて L C D 2 6を駆動すると、被写体データが表す画像が L C D 2 6に表示される。

ステップ S 2 2 0では、次選択キ一 2 0力押されたか否かを検出し、押された場合はステップ S 2 0 0に戻って次の関連付けレコードを選択し、上述の処理を繰り返す。ステップ S 2 2 0で次選択キ一 2 0が押されていない場合、ステップ S 2 3 0に進み、モードの切替指示が入力されたか否か、すなわちダイヤルスィッチ 1 6 の回転角度が変更されたか否かを検出し、モードの切替指示が入力された場合には再生モードを終了し、別のモードに切り換える。ステップ S 2 3 0でモードの切換指示が入力されていない場合、ステップ S 2 4 0に進み、背景設定キー 1 8が押されたか否かを検出し、押された場合にはステップ S 2 5 0に進み、背景設定モードに移行する。尚、ステップ S 2 5 0〜ステップ S 3 2 0までの一連の処理を実行するモードを背景設定モードというものとする。ステップ S 2 4 0で背景設定キー 1 8が押されていない場合、ステップ S 2 2 0に戻って上述の処理を繰り返す。

ステップ S 2 5 0では、リムーバブルメモリに格納されたいずれか 1つの背景フアイルが選択される。ステップ S 2 4 0の直後に実行される 1回目の処理では、ステツプ S 2 0 0で選択された関連付けレコードで関連付けられた背景ファイルが選択される。ステップ S 2 6 0では、選択された背景ファイルに格納された背景デー夕を例えば図 7 ( B ) に示すように L C D 2 6に表示する。具体的には例えば次のように処理する。はじめに背景データがリーダライタ 5 6によりリムーバブルメモリ 5 7から読み取られ、圧縮 ·伸張処理部 5 4で伸張されて R AM 6 6に格納される。尚、背景データは予め圧縮して記録されているものとして説明したが、非圧縮の状態で記録されていてもよい。次に L C D 2 6の表示領域の画素数に応じて背景データを縮小し、必要に応じて回転させる処理を行う。表示領域の画素数が 3 2 0 x 2 4 0画素、背景データが 6 4 0 x 9 6 0画素の縦向きだとすれば、縦横の画素数が 3分の 1になるように間引き、 9 0 °回転させ、 3 2 0 x 2 1 3画素の背景データを作成する。この処理はハードウェアを簡素化するため、また任意の画素数の背景データに対応するため、 C P U 6 8で実行するプログラムによって行うことが望ましい。表示用に編集された背景データはフレームバッファ 6 2に格納され、それに基づいて表示制御部 5 8が L C D 2 6を駆動することにより表示される。

ステップ S 2 7 0では、次選択キー 2 0が押されたか否かを検出し、押された場合、ステップ S 2 5 0に戻って次の背景データを選択し、上述の処理を繰り返し、例えば図 7 ( C ) に示すように次の背景データを L C D 2 6に表示する。押されていない場合、ステップ S 2 8 0に進み、決定キー 2 4が押されたか否か、すなわちユーザによって背景データが選択されたか否かを検出する。次選択キー 2 0又は決定キー 2 4が押されるまでステップ S 2 7 0及びステップ S 2 8 0を繰り返し、決定キー 24が押されることによりユーザによって背景データが選択されるとステツプ S 290に進む。

ステップ S 290では、現在選択されている関連付けレコードで関連付けられた被写体データとステップ S 280でユーザによって選択された背景データとを合成して例えば図 7 (D) に示す合成画像を LCD 26に表示する。具体的には例えば次のように処理する。はじめにリーダライ夕 56によりリムーバブルメモリ 57から背景デ一夕が読み取られて圧縮 ·伸張処理部 54で伸張され、図 8に示すように RAM 66に背景データ 80が格納される。次、表示領域より画素数が多い背景データ 80の全体を一画面に表示するため、背景データ 80の画素数に応じた縮小処理と必要に応じた回転処理を行う。例えば、表示領域が 320x240画素、背景データ 80が 640x960画素の縦向きだとすれば、縦横の画素数が 3分の 1 になるように背景データ 80を間引き、 90°回転させ、 320x213画素の印刷プレビュー用背景デ一夕 89を作成し、フレームバッファ 62の前景領域に格納する。

次に、 RAM 66に格納された被写体データを、背景ファイルに格納されている情報（背景データの画素数、合成原点の座標、割付データの基準画素数など）と表示領域の画素数に応じて間引きし、座標変換により回転及び平行移動させて印刷プレビュー用被写体デ一夕 88を作成する。背景データ 80の一部に被写体デ一夕 8 4を割り付ける場合、ステップ S 210で行った間引き処理よりも、ステップ S 2 90で行う間引き処理の方が、倍率が小さく.なる。また例えば、図 8に示すように印刷プレビュー用背景デ一夕 89に縦向きの被写体データを合成する場合、横向きに RAM 66に格納された被写体データ 84を時計回りに 90°回転させる。また例えば、背景データに対して行った間引き処理及び回転処理による座標変換に応じて被写体データ 85の座標を変換する。図 8に示す例では、 RAM 66に格納された 640x480画素の横向きの被写体データ 84から 160x213画素の縦向きの印刷プレビュー用被写体データ 8 8が作成され、印刷プレビュー用被写体データ 8 5はフレームバッファ 6 2の前景領域のうち画面右側に相当する領域に格納され、画面左側に相当する領域は透明を示す値が格納されている。次に表示制御部 5 8 がフレームバッファ 6 2に格納された印刷プレビュー用被写体データ 8 8及び印刷プレビュー用背景データ 8 9を合成して L C D 2 6に駆動信号を出力することにより、例えば図 7 (D) に示すように印刷プレビュー用合成画像の全体が L C D 2 6 の一画面に表示される。

ステップ S 3 0 0では、現在選択されている関連付けレコードで関連付けられている被写体データと、ステップ S 2 5 0で選択された背景ファイルとを関連付ける情報を設定テーブル τに記録するにあたって、現在選択されている関連付けレコードを上書きするのか、新規の関連付けレコードを追加するのかをオペレータに選択させる。具体的には例えば、「上書きしますか？」の文字列とともに「はい」及び

「いいえ」のポタンを L C D 2 6に表示し、「はい」及び「いいえ」のポタンのいずれか一方を次選択キー 2 0、前選択キー 2 2及び決定キー 2 4で選択させる。ステップ S 3 0 0で上書きが選択された場合、ステップ S 3 1 0に進み、現在選択されている関連付けレコードの背景ファイル名をステップ S 2 5 0で選択された背景データのファイル名に変更し、その関連付けレコードの「設定時」を「撮影後」に変更する。。

ステップ S 3 0 0で上書きが選択されない場合、ステップ S 3 2 0に進み、現在選択されている関連付けレコードの被写体ファイル名を「被写体ファイル名」とし、ステップ S 2 5 0で選択された背景データのファイル名を「背景ファイル名」とし、「設定時」を「撮影後」とした新規関連付けレコードを作成し、設定テーブル Tに追加する。このとき追加される関連付けレコードは、請求項に記載された第二関連付けデータに相当する。ステップ S 3 1 0又はステップ S 3 2 0の処理が終了すると、ステップ S 2 2 0に戻って上述の処理を繰り返す。以上、撮影後に被写体データと背景データとの関連付けを設定する処理を説明した。第一実施例では、請求項に記載の撮影手段は、 C D S回路 4 6、 A G C回路 4 8、 A/D変換器 5 0、ディジタル画像処理部 5 2、 RAM 6 6、圧縮 ·伸張処理咅 4、リーダライタ 5 6などで構成され、その機能はステップ S 1 5 0の処理によって実現されている。請求項に記載の背景選択手段は、フレームバッファ 6 2、表示制御部 5 8、背景設定キー 1 8、次選択キー 2 0、前選択キー 2 2、決定キー 2 4などで構成され、その機能は、ステップ S 2 5 0〜ステップ S 2 8 0の処理によって実現されている。請求項に記載の合成表示手段は、フレームバッファ 6 2、表示制御部 5 8などで構成され、その機能は、ステップ S 2 9 0の処理によって実現されている。請求項に記載の背景設定手段は、 C P U 6 8、 R AM 6 6、リーダライタ 5 6などで構成され、その機能は、ステップ S 3 1 0及びステップ S 3 2 0 の処理によって実現されている。

以上説明した第一実施例では、被写体データと背景デ一夕とを合成して得たデー夕ではなく被写体データそのものをリム一バブルメモリ 5 7に格納し、被写体デー夕と背景データとを設定テーブル Tに格納する関連付けレコードによって関連付けるため、被写体データと合成される背景データを撮影後に設定することができる。さらに、第一実施例では、リムーバブルメモリ 5 7に格納された被写体デ一夕に関連付ける背景データがステップ S 2 8 0においてユーザによって選択されるまでは、被写体データと背景データとを合成表示することなしに、被写体データだけを表示する。被写体データと背景データとを合成表示するために必要な処理量は被写体データだけを表示するために必要な処理量より多い。特に合成表示のために被写体データの縮小、回転、平行移動などの処理が必要になる場合、被写体データと背景データとを合成表示するために必要な処理量は、被写体データだけを表示するために必要な処理量より格段に多くなる。第一実施例では、上述したとおり、リムーバブルメモリ 5 7に格納された被写体データに関連付ける背景データがステップ S 2 8 0においてユーザによって選択されるまでは、被写体データと背景データとを合成表示することなしに、被写体データだけを表示するため、複数の背景データの 1 つをユーザに選択させるために必要な処理が少ない。したがって、第一実施例によると、ユーザは撮影後に短時間で背景データを設定することができる。

(第二実施例）

図 9は、本発明の第二実施例において、撮影後に被写体データと背景データとの関連付けを設定する処理の流れを示すフローチャートである。第一実施例の処理と同一の処理については同一の符,号を用いて説明を省略する。

ステップ S 2 6 5では、現在選択されている関連付けレコードで関連付けられた被写体データとステップ S 2 5 0で選択された背景データとを合成して例えば図 1 0 (A) に示す合成画像を L C D 2 6に表示する。具体的には例えば第一実施例の

' S 2 9 0と同様の処理を実施する。

'S 2 7 0では、次選択キ 2 0が押されたか否かを検出し、押された場合、ステップ S 2 5 0に戻って次の背景データを選択し、上述の処理を繰り返し、例えば図 7 (B ) に示すように次の背景データと既に選択されている被写体デ一夕 8 4とを L C D 2 6に合成表示する。押されていない場合、ステップ S 2 8 0に進み、決定キー 2 4が押されたか否か、すなわちユーザによって背景データが選択されたか否かを検出する。次選択キー 2 0又は決定キー 2 4が押されるまでステップ S 2 7 0及びステップ S 2 8 0を繰り返し、決定キ一 2 4が押されることによりュ一ザによって背景データが選択されるとステップ S 3 0 0に進む。

以上説明した本発明の第二実施例では、被写体データと背景デ一夕とを合成して得たデータではなく被写体データそのものをリムーバブルメモリ 5 7に格納し、被写体データと背景データとを設定テーブル Tに格納する関連付けレコードによって関連付けるため、被写体データと合成される背景データを撮影後に設定することができる。さらに、本発明の第二実施例では、被写体データの 1つに対し、次選択キ —2 0の押下に応じて複数の背景データを入れ替えながら、被写体データと背景デ —夕とを合成してディスプレイに表示し、合成表示された複数の背景デ一夕の少なくとも 1つをユーザに選択させるため、ユーザは撮影後に合成後の画像を確認しながら背景データを設定することができる。

Claims

請求の範囲

1 . イメージセンサの出力に基づいて被写体データを作成し不揮発性メモリに格納する撮影手段と、

被写体データと合成するための複数の背景データを撮影後にディスプレイに表示し、表示された複数の背景データの少なくとも 1つをユーザに選択させる背景選択手段と、

前記不揮発性メモリに格納された被写体データと前記選択された背景データとを前記ディスプレイに合成表示する合成表示手段と、

前記不揮発性メモリに格納された被写体データと前記選択された背景データとを関連付ける情報を前記不揮発性メモリに格納する背景設定手段と、

を備えることを特徴とするディジタルカメラ。

2 . イメージセンサの出力に基づいて被写体データを作成し不揮発性メモリに格納する撮影手段と、

前記不揮発性メモリに格納された被写体デ一夕の 1つに対し複数の背景データを個別に合成してディスプレイに表示し、合成表示された複数の背景データの少なくとも 1つをユーザに選択させる背景選択手段と、

を備えることを特徴，