WO2002094155A1 - Serviette interlabiale - Google Patents

Description

明細書 陰唇間パッ ド 発明の背景

技術分野

本発明は、 陰唇間に密着して装着をする こ とができ る陰唇間パ ッ ドに関する。 fe連技 fe

従来よ り 、 女性用生理用品と しては、 生理用ナプキン、 タ ンボ ンが一般的に用いられている。 こ こで、 生理用ナプキンについて は、 膣口付近への密着性の乏しさゆえに生じる隙間からの経血の モ レを防ぐべく 、 多大なる努力が払われている。 また、 タ ンポン においても、 その物品の属性に起因して、 着用時の異物感ゃ不快 感、 膣内への装着困難性を生じる こ とから、 これを除去するため に多大な努力がなされている。

このよ う な状況下、 生理用ナプキンやタンポンの中間に位置す る生理用品と して、 近年、 陰唇間パッ ドなる生理用品が注目 され るよ う になってきている。

一方、 生理用ナプキンと身体と の密着性を高めたものと して、 身体に接する面の中央付近に吸収体を集中的に設けて他の部分 よ り も盛り 上った部分を形成した生理用ナプキンが、 実開平 5 — 1 8 5 2 3号公報において開示されている （第 2 5図参照 （同公 報中の図 1 に対応））。 かかる生理用ナプキンの構造によれば、 盛 り 上が り部分が陰唇内に入り 込むため、 通常の生理用ナプキンよ り は密着性が高いと も考えられる。

しかし、 このよ う な生理用ナプキンは、 生理用ナプキンの突出 部を所定位置に持って行く のが困難である。 即ち、 生理用ナプキ ンとレヽ ぅ ものは下着に固定し、 当該下着に固定されたものを下着 ごと身体に装着させる ものであるが、 上記のよ う な改良型生理用 ナプキンでは、 下着に固定された生理用ナプキンについて、 下着 の装着動作によ って陰唇間の所定の位置に生理用ナプキンの突 出部を上手く 誘導する よ う にする必要がある。 こ の作業において、 生理用ナプキンの突出部の所定位置への誘導が間接的な作業と なってしま う ために、 操作が困難である と共に装着位置の正確性 に欠ける こ と と なる。 また、 吸収体の厚さを増すこ と によって盛 り 上が り 部を形成しているため、 その厚みによっては着用者に強 い異物感を覚えさせる原因ともな り かねない。

これに対し、 上述の陰唇間パッ ドは、 上記従来例のよ う に盛り 上が り 部を設けるまでもなく 、 陰唇間に直接挟み込むとい う物品 属性に由来して、 上記従来例と 同 じよ う な密着性を確保でき る。

しかしなが ら、 陰唇間パッ ドは、 目視困難な陰唇間とい う場所 に装着される ものであるために、 装着が容易ではない。 しかも、 適切な位置に装着されなかった場合には、 生理用ナプキンよ り も サイズが小さいために、 経血のモ レによる被害が甚大と なる。

また、 陰唇間パッ ドは、 陰唇間に直接装着する ものであ り 、 身 体と の密着性が着用者の陰唇形状に影響されやすいも のである ために、 個人差に応じて適切な装着ができる よ う なものである必 要がある。

本発明は、 以上のよ う な課題に鑑みてなされたものであ り 、 そ の 目的は、 着用者の身体と の密着性が高く 、 かつ、 着用者の陰唇 形状の個人差、 特に陰唇の深浅にかかわらずに利用をする こ と が でき る陰唇間パッ ドであって、 確実かつ衛生的な装着を行う こ と ができ る構造の陰唇間パッ ドを提供する こ と にある。 発明の開示

上記のよ う な課題を解決するために、 本発明に係る陰唇間パッ ドは、 感覚が鋭い指先の腹の部分を う ま く使って装着を行う こ と が可能となる よ う に指揷入用 口を設け、 かつ、 かかる指揷入用口 を着用者が 自 己の陰唇の深さ寸法に合わせて適宜選択する こ と ができ る よ う に二段階切 り 替え可能な状態と したこ と を特徴と する。 具体的には、 本発明に係る陰唇間パッ ドにおいては、 上記 のよ う なこ と を実現するために、 メイ ンシー ト体とサブシー ト体 と の間に形成された第 1 の指揷入用 口 と、 サブシー ト体と ミ ニシ ー ト片と の間に形成された第 2 の指揷入用 口 と、 を有する も の と したこ と を特徴とする。

よ り 具体的には、 本発明は以下のよ う なものを提供する。

( 1 ) 女性陰唇間に無理なく 挟み込むこ とが可能な大き さの 陰唇間パッ ドであって、 身体側に面する透水性の表面側シー ト と 反身体側になる透水性又は不透水性の裏面側シー ト と が体液を 吸収する吸収体を内包させた形態で接合されたものからなる メ イ ンシー ト体と 、 身体側になる透水性の表面側シー ト と衣服側に 面する透水性又は不透水性の裏面側シー ト と が体液を吸収する 吸収体を内包させた形態で接合された も のからなるサブシー ト 体と、 を備え、 更に、 前記メ イ ンシー ト体は、 前記表面側シー ト の短手方向のほぼ中央部分が身体側に向かって凸になる よ う に 当該表面側シー トの長手方向に沿って形成されている長凸状領 域を備えている こ と を特徴とする陰唇間パッ ド。 ' このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 吸収体を内包 する シー ト体がメ イ ンシー ト体と サブシー ト体と から なる二重 構造と なっているため、 サブシー ト体にはメイ ンシー ト体で吸収 されなかった経血が吸収される こ と と な り 、 同量の吸収体を使用 した一重構造の陰唇間パッ ドと比較して、 経血のモ レ防止効果が 高い。 しかも、 メ イ ンシー ト体の表面には長凸状領域が設け られ ているため、 かかる長凸状領域が陰唇間内に嵌装され、 陰唇と陰 唇間パッ ドの間に生じる隙間の発生を防ぎ、 かかる隙間から生じ る経血のモ レの発生を低減する こ とができ る。

これに関し.、 従来の陰唇間パッ ドは、 身体に接する面が平坦状 であるため、 凹状になっている陰唇間内に陰唇間パッ ドの身体に 接する面が密着的に嵌装される こ と ができなかった。 このため、 陰唇と陰唇間パッ ドと の間に隙間が生じ、 この隙間を介して体液 が漏れ出してしま うおそれがあった。 また、 シー ト体が一重構造 であるため、 吸収性に欠ける場合もあった。

しかしなが ら、 本発明によれば、 身体側に面するメ イ ンシー ト 体が長凸状領域を有しており 、 かかる部分を陰唇の間に嵌装させ るこ とが可能であるため、 陰唇と陰唇間パッ ドと の間に生じる隙 間の発生を著しく 低減させるこ とができる。 更にシー ト体が二重 構造であるため、 経血の吸収能力も高め られているのである。

( 2 ) 前記メ イ ンシー ト体と、 前記サブシー ト体と、 は、 そ れぞれの周縁部で隣接接合され、 内縁部から内側においては非接 合状態と なっている こ と を特徴とする （ 1 ) 記載の陰唇間パッ ド。

このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メ イ ンシー ト 体とサブシー ト体とがそれぞれの周縁部のみで接合され、 内縁部 から内側の部分においては非接合 （非貼着） と なっている。 こ の ため、 内縁部から内側の部分は、 メイ ンシー ト体とサブシー ト体 とが分離可能と なってお り 、 一方のシー ト体が変形したと しても、 他方のシー ト体がそれと 同様の形状には変形しない。 即ち、 こ の よ う な構造とする こ と によ り 、 一方のシー ト体の変形が他方のシ 一 ト体へは伝達しないのである。

こ こにおいて、 両シ一 ト体は周縁部においては接合されている ため、 その接合状態に応じた変形は生じる こ と と なる。 具体的に は、 陰唇の深さ寸法の長さが長凸状領域の高さ寸法の長さ よ り も 長い着用者が着用 した場合には、 身体側に面するメ イ ンシー ト体 の長 ύ状領域及びその周辺部分が一体と なって着用者の陰唇深 さに十分な高さの長凸状領域を形成し、 陰唇間に嵌装される。 そ して、 衣服側に面するサブシー ト体は、 メイ ンシー ト体と接合さ れた周縁部のみが身体側に引っ張られるので、 サブシー ト体は全 体と しては反身体側向きに凸状と なる。 このため、 サブシー ト体 が陰唇間に介在されるこ と はないのである。

このよ う に、 本発明によれば、 本来の長凸状領域の高さのみで は陰唇深さ に不十分な場合であっても、 陰唇間に入り 込むのはメ ィ ンシー ト体の厚み分だけであ り 、 着用者に強い異物感を与える ものではない。

なお、 陰唇の深さ寸法が長凸状領域の高さ寸法よ り 短い着用者 が着用 した場合には、 メ イ ンシー ト体に形成された長凸状領域の 一部が陰唇間に介在され、 長凸状領域の周辺部分が陰唇間に介在 する こ と はないため、 サブシー ト体の周縁部が身体側に引っ張ら れる とい う よ う なこ と もない。 この結果、 サブシー ト体は陰唇間 パッ ドの着用時においても、 ほぼそのままの形状を維持するこ と と なる。

こ こで、 本明細書において 「周縁部」 とは、 広く メ イ ンシー ト 体とサブシー ト体とが接合可能な部分のこ と をい う。 こ の 「周縁 部」 の位置が、 各シー ト体の外縁部に近ければ近いほど、 メイ ン シー ト体と サブシー ト体と が離間する面積を増加させる こ と が でき るため、 各シー ト体の変形の自 由度が高まる こ と と なる。

本発明に係る陰唇間パッ ドの短手方向においては、 前記長凸状 領域の裾野に延長領域が設け られている。 このため、 装着する と きには、 かかる延長領域が外陰部を覆う よ う に折り 曲げられて外 陰部の外側に位置付けられる こ と と なる。 このよ う な構造と なつ ているため、 短手方向に多量の経血が一気に流出 してきたと して も、 膣口に対して垂直方向に位置付け られている前記延長領域が、 これを遮る壁と なる。 しかも、 長凸状領域と延長領域と の境目 は、 装着時には外陰部を挟んだ折り 返し部分となるため、 こ の折り 返 し部分が堀のよ う な役目 を果たし、 前記延長領域自身が経血を吸 収しきれなかった場合でも経血を外部に漏れ出させる こ と な く 、 これを受け止める こ と ができ るのである。 なお、 前記延長領域は、 外陰部を覆 う 機能を効果的に果たすこ と ができ る よ う に略平坦 状と なっているのが好ま しい。

上述のよ う に、 本発明に係る陰唇間パッ ドは、 その特徴的な形 状に基づいて経血モ レ防止効果が格段に高め られている のであ るが、 これに加え、 脱落防止効果をも高められている。 即ち、 陰 唇間パッ ドのメ イ ンシ一 ト体の身体側面上に設け られた長凸状 領域が陰唇間に密着的に嵌装されるため、 着用者の身体に当該陰 唇間パッ ドが しつカゝり と 固定され、 身体から陰唇間パッ ド全体が 脱落してしま う のが防止されるのである。 こ の脱落防止効果に関しては、 メイ ンシー ト体の表面側シー ト の身体側面と サブシー ト体の表面側シー トの身体側面に対して、 そのいずれか、 も しく はその双方に、 予め粘着剤を塗布して着用 者の身体への密着性を更に強める こ と によ り 、 脱落防止効果をよ り 一層高める こ と も可能である。

メ イ ンシー ト体及ぴサブシー ト体を接合するに際しては、 その 接合箇所を、 ミ ニシー ト片及びサブシー ト体と の接合箇所と は異 なる位置に設けるよ う にするのが好ま しい。 これによ り 、 上記両 接合箇所が設け られる陰唇間パッ ドの周縁部周辺が硬く なって しま う のを防止して柔軟性を担保する こ とが可能と な り 、 着用感 を好適なもの とする こ とができ る。

( 3 ) 前記メ イ ンシー ト体と 、 前記サブシー ト体と、 は、 長 手方向の各側部において接合状態である と共に、 短手方向におい て両袖部の う ち少なく と も一方の袖部が非接合状態であ り 、 当該 非接合状態にある袖部が指の挿入が可能な指挿入用 口 を形成す る袖口 になる こ と を特徴とする （ 1 ) 又は （ 2 ) 記載の陰唇間パ ッ ド、。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メ イ ンシー ト体とサプシ ー ト体とは、 短手方向においては少なく と も一方袖部が非接合状 態と なつているため、 かかる一方袖部が袖口 と なって、 メ イ ンシ 一 ト体と サブシー ト体と の間に指の挿入が可能な指揷入用 口が 形成される （第 1 1 図参照）。

また、 前記メ イ ンシー ト体と前記サブシー ト体と は、 長手方向 においては周縁部の う ち左右側部においてのみ接合されている ため、 メイ ンシー ト体とサブシー ト体との間にはメイ ンシー ト体 に形成された長凸状領域の内部において空洞の長孔空間が形成 される。 そ して、 かかる長孔空間が、 指を挿入する こ とができ る 指挿入用空間と なる。

こ こで、 メイ ンシー ト体及ぴサブシー ト体の短手方向において、 両袖部が非接合状態にある場合には、 前記指挿入用空間は貫通孔 ( ト ンネル状態） と な り 、 一方袖部が接合されている場合には前 記指揷入用空間は非貫通の洞穴状態と なる。

なお、 本発明において、 メイ ンシー ト体及ぴサブシー ト体の長 手方向における 「姻部」 には、 陰唇間パッ ドの周縁部に該当する 部分のみならず、 前記メ イ ンシー ト体と前記サブシー ト体と の接 合が可能な周縁部周辺も含まれる。

このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メイ ンシー ト 体とサブシー ト体とが、 指揷入用口及びそれに続く 指挿入用空間 を形成する よ う に接合されているので、 かかる指揷入用 口に指を 挿入する こ と によ り 、 指先に陰唇間パッ ドを一時的に固定させる こ とが可能と なる。

そ して、 指を挿入したと きには、 受容器が多く 点在して感覚が 鋭い指の第一関節の指紋面側を、 メイ ンシー ト体の裏面側シー ト の反身体側面に接触させるこ とができ る ので、 陰唇の凹凸を感知 するために陰唇に陰唇間パッ ドを接触させなが ら、 確実に吸収ス ポッ ト を有する長凸状領域を、 凹型である膣口へ誘導する こ とが 可能と なる。 このよ う に、 本発明によれば、 陰唇間への陰唇間パ ッ ドの装着を簡易かつ的確に行う こ と ができ るのである。

なお、 前記長凸状領域は、 装着後は頂上部を挟んだ各 ¾が内側 に倒れ込んで長凸状領域の内側の空洞を埋める よ う に変形する こ と によ り 、 着用時における異物感を著しく 低減する こ とができ る。 ( 4 ) 前記メ イ ンシー ト体は、 複数枚のものであ り 、 それぞ れのメ イ ンシー ト体は長手方向の各側部において接合状態であ る と共に、 短手方向において両袖部の う ち少なく と も一方の袖部 が非接合状態であ り 、 当該非接合状態にある袖部は指の挿入が可 能な指揷入用 口 を形成する袖口になる こ と を特徴とする （ 3 ) 記 載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メ イ ンシー ト体が複数枚 と なっているため、 それぞれのメイ ンシー ト体の間においても指 挿入用 口が形成される。 このため、 上述の （ 3 ) と比較して、 着 用者が指を挿入するに際して指挿入用 口の選択の幅が広が り 、 よ り 個々人の陰唇深さに応じた好適な装着が可能と なる。 なお、 身 体側に面する第 1 のメ イ ンシー ト体には長凸状領域及ぴ延長領 域のそれぞれに吸収体を内包させ、 第 1 のメイ ンシー ト体の反身 体側に位置する第 2 、 第 3 のメ イ ンシー ト体には長 ώ状領域にの み吸収体を内包させるよ う にする こ と によ り 、 膣口付近における 経血吸収効率を向上させながら、 着用者に異物感を与えない陰唇 間パッ ドとする こ とができ る。

( 5 ) 前記サブシー ト体の裏面側シー トの衣服側には、 前記 裏面側シー ト と の間において指挿入用 口 を形成する ミ ニシー ト 片が取り 付け られている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 4 ) いず れか記載の陰唇間パッ ド。

このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メ イ ンシー ト 体と サブシー ト体と の間に第 1 の指揷入用 ロ及ぴそれに続く 第 1 の指揷入用空間が形成され、 サブシー ト体と ミ ニシー ト片との 間に第 2 の指揷入用 口及びそれに続く 第 2 の指揷入用空間が形 成される こ と と なる。， こ こで、 陰唇深さが浅い着用者であれば、 第 1 の指挿入用 口から第 1 の挿入用空間へと指を挿入し、 メ イ ン シー ト体の裏面側シー ト の反身体側面に指の腹を接触させなが ら、 長凸状領域を陰唇間内へ誘導する こ とができ る。 この結果、 長凸状領域の う ち、 陰唇間に介在し得る部分のみが陰唇間に嵌装 される。

一方、 陰唇深さが深い着用者であれば、 第 2 の指挿入用口から 第 2 の指揷入用空間へと指を挿入し、 サブシー ト体の裏面側シー ト の反身体側面に指の腹を接触させなが ら長凸状領域を適切に 陰唇間内へ誘導させる こ と によ り 、 長凸状領域全体を陰唇間内に 嵌装でき る。

以上のよ う に、 本発明によれば、 指の挿入用 口が二段切り 替え と なっているため、 着用者は陰唇間パッ ドの装着に際して自 己の 陰唇深さ寸法の大小に応じて指の挿入位置を使い分ける こ と に よ り 、 自 己の陰唇深さ に適切な陰唇間パッ ドとする こ とができ る。 また、 製造者においても、 着用者の陰唇の深浅の個人差に対応で きる よ う に様々 な陰唇間パッ ドを展開する必要がなく なる。

( 6 ) 前記長凸状領域は、 前記メ イ ンシー ト体が折り 曲げ形 成されている屈曲部からなる こ と を特徴とする （ 1 ) カゝら （ 5 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 長凸状領域が 単にメ イ ンシー ト体自身を折り 曲げる こ と によ り 形成されてい るので、 外圧力によ り 容易に変形される こ と が可能である。

これに対し、 陰唇間パッ ドの身体側面に単に既成の突出部を設 けた場合には、 陰唇形状に個人差がある こ と から、 必ずしも当該 突出部が全ての着用者にフィ ッ トするわけではない。 例えば、 着 用者の陰唇の深さ寸法が当該突出部の高 さ寸法よ り も長い場合 には、 当該突出部が陰唇間の一部に しか入り 込めず、 当該突出部 の頂部から膣口 までの間に隙間が発生してしま う。 一方、 着用者 の陰唇の深さ寸法が当該突出部の高さ寸法よ り短い場合には、 当 該突出部が陰唇間にすっぽり と入り 込むこ と はできるが、 突出部 以外の部分まで陰唇間内に挟み込まれるため、 陰唇間に不必要な 厚みをもって突出部が挟まれる こ と と な り 、 着用感を著しく 害し てしま う。

この点、 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メイ ンシー ト体 に設け られた長凸状領域がメ イ ンシー ト体自身を単に折 り 曲げ るこ と によ り 形成されているので、 着用者の陰唇の深浅に応じて 柔軟に変形される こ と と なる。 ；の結果、 着用者の陰唇深さの個 人差にかかわらず、 用いられる こ とが可能と なる。

例えば、 当該長凸状領域の高さ寸法よ り も陰唇深さの長さ寸法 が短い着用者が着用 したと き には、 メ イ ンシー ト体の長凸状領域 部分だけが陰唇間に嵌装される。 そして、 かかる長凸状領域がメ イ ンシー ト体を単に折り 曲げただけで形成されているため、 陰唇 間内に入 り 込めない部分については陰唇付近の形状に対応する よ う に柔軟に変形可能なのであ り 、 この点、 吸収体を重ねて既成 の突出部を形成した場合と著しく 異なる こ と と なる。 また、 陰唇 深さ寸法が長い着用者に対しても、 本発明に係る陰唇間パッ ドは 柔軟に対応可能であ り 、 例えば、 メ イ ンシー ト体の長凸状領域の みな らずその近傍の略平坦状領域までもが陰唇間内に嵌装され た場合でも、 かかる略平坦状領域が長凸状領域と一体と なる よ う に変形するため、 着用者に違和感を持たせる こ とがない。

このよ う な、 本発明における陰唇間パッ ドに対しては， その素 材を変形自在な柔軟性ある ものとする こ と によ り 、 よ り 一層個々 人の陰唇形状に適応可能とする こ とができ る。

( 7 ) 前記長 ΰ状領域はその頂上部における長手方向の長さ 寸法がその根元部における長さ寸法よ り も短く 形成され、 前記袖 口 は前記根元部から前記頂上部に向かって両側縁部が傾斜状に 形成されている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 6 ) いずれか記载 の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 メ イ ンシー ト体上の長凸 状領域は、 長手方向において根元部の長さ よ り も頂上部の長さが 短く なつている。 このため、 長凸状領域の内部に形成される長孔 空間の入り 口、 即ちメイ ンシー ト体と サブシー ト体との間に形成 される指挿入用 口が、 根元部からそれよ り長さ寸法の短い頂上部 に向かってその両側縁部が傾斜状に形成される。 従って、 単にメ イ ンシー ト体に対して垂直な指揷入用 口 が形成されている場合 と比較して指挿入用 口は広く 、 また、 本発明 と は反対に、 長さ寸 法の長い頂上部から根元部に向かって両側縁部が傾斜状に形成 されている場合のよ う に、 指の挿入がメイ ンシー ト体に阻害され るこ と もない。 このよ う に、 本発明によれば、 指の揷入をスムー ズかつ容易に行う こ とができ るのである。

そしてまた、 長凸状領域の頂上部を短く する という こ と は、 指 を挿入したと き において、 メイ ンシー ト体の裏面側シー トの反身 体側面に対して、 挿入した指の腹と接触する面積を低下させる こ と と な り 、 陰唇間に装着した後に長凸状領域の内部に形成される 指挿入用空間から指を抜き出すと きに、 指と長凸状領域の内壁面 と間で生じる摩擦抵抗を低減する こ と ができ、 装着直後の位置ズ レを防止する こ とが可能と なる。

( 8 ) 前記長 ώ状領域の縦断面は、 略三角形状となっている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 7 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 長凸状領域の内部の指挿 入用空間の縦断面が略三角形であるため、 当該指挿入用空間に挿 入した指にフ ィ ッ ト しやすく なる。 このため、 長凸状領域に挿入 した指に陰唇間パッ ドが しつかり と固持されるため、 装着ポイ ン トの探知がよ り 一層行い易く なる。

また、 長 [¾状領域を有する陰唇間パッ ドを装着した場合には、 陰唇間に長凸状領域が嵌装されて通常は密着した状態にある左 右の大陰唇及び小陰唇が少し開いた状態と なるが、 本発明のよ う に装着時に陰唇間の奥が頂点と なる よ う に長凸状領域の縦断面 を略三角形状と した場合には、 小陰唇内のいずれの部分にも表面 側シー トが接触する こ と と なる。 こ のため、 前記長凸状領域を、 即ち経血吸収可能部分を、 着用者の陰唇間内において隙間なく 密 着させる こ と ができ るこ と と な り 、 上述のよ う な装着容易性のみ ならず、 経血モ レ防止機能も よ り 一層高められる こ と と なる。

略三角形状の高さ寸法は、 好ま しく は 5 〜 3 O m m程度の範囲 であ り 、 よ り 好ま しく は 1 0 〜 2 O m m程度の範囲である。 仮に、 高さ寸法が 3 0 m mよ り 長い場合には、 メ イ ンシー ト体における 表面側シー ト の略平坦状領域と外陰部の表面と の間に隙間が生 じやすく 、経血がその隙間を伝って漏れるおそれが生じる。 また、 高さ寸法が 5 m mよ り短い場合には、 メ イ ンシー ト体における長 凸状領域が十分に陰唇間内に嵌装される こ とができず、 陰唇と の 接触面積が低下して製品脱落の可能性が高 く なって しま う ので ある。 なお、 日本人の女性外陰部の陰唇の深さ寸法の平均値が 1 7 m m前後である こ と力、ら、 よ り好ま しい範囲は、 1 0 〜 2 0 m m程度の範囲である。 また、 略三角形状の長凸状領域の底辺における幅方向の長さ寸 法は、 好ま しく は 1 〜 2 O m m程度の範囲であ り 、 よ り 好ま しく は 2 〜 1 0 m m程度の範囲である。 仮に、 2 O m mよ り 長い場合 には、 略三角形状の頂角が鈍角にな り すぎ、 装着の際に女性外陰 部の陰唇に長凸状領域を嵌装しにく く な り 、 装着が煩雑、 も しく は装着の位置ずれを起こ しやすい。 また、 1 m mよ り 短い場合に は、 略三角形状の頂角が鋭角にな り すぎて製品装着中に着用者に 違和感を与えて しま う こ と と なる。

こ の点、 本発明によれば、 好適な範囲で長凸状領域が形成され ているので、 装着感がよ く 、 また、 陰唇と の密着性が高いものと なっている。

なお、 本明細書において、 「縦断面」 と は、 陰唇間パッ ドの形 成面に対して垂直方向に沿 う 断面であ り 、 着用者が指を挿入する 方向に対して略垂直方向に沿 う 断面である。

( 9 ) 前記長凸状領域の短手方向における縦断面積は、 l c m ²以上である こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 8 ) いずれか記載 の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 前記長凸状領域の縦断面 積が一般女性の指を挿入する のに十分な大き さ と なっているた め、 指の出 し入れをス ムーズに行 う こ とができ る。 これによ り 、 装着時間の短縮を図る こ と ができ、 また、 装着後の装着ズレの発 生を一層低減するこ とができ る。

( 1 0 ) 前記長凸状領域の短手方向における縦断面積は、 長 手方向における一方端部から他方端部へと略連続的に小さ く な る よ う に形成されてレヽるこ と を特徴とする （ 1 ) から （ 9 ) いず れか記載の陰唇間パッ ド。 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 先端に向けて縦断面積が 小さ く なる指先に対応して、 指挿入用空間が小さ く なつているの で、挿入した指先が長凸状領域の内壁にフイ ツ トする。 このため、 当該長孔空間内で指先が泳いでしま う 事態が生じるのを低減す る こ とができ る結果、 指先がメイ ンシー ト体の裏面側シー ト と接 触するための面積を大き く確保する こ とができ る。 このため、 陰 唇間パッ ドを陰唇間内に装着する と き に陰唇に陰唇間パッ ドを 接触させなが らメ イ ンシー ト を介して陰唇の凹凸を感知する に あたり 、 凹型である膣口 を的確に探知する こ と が可能と なるので ある。

なお、 本発明における 「略連続的に小さ く なる」 と は平均的に 徐々に小さ く なってレ、る こ とであ り 、 部分的に大き く あるいは等 倍と なっていても全体と して徐々に小さ く なっていればよい。

( 1 1 ) 生理用ナプキンと併用される生理用ナプキン併用用 陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする （ 1 ) カゝら （ 1 0 ) いずれ か記載の陰唇間パッ ド。

このよ う な本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 生理用ナプキ ンと重ねて使用 した場合であっても、 着用感にあま り悪影響を及 ぼすこ と な く 、 かつ、 かぶれやム レの低減を図る こ と ができ る。

即ち、 生理用ナプキン着用者の中には、 経血の量が多いと きは 何枚か重ねて使用する とい う者もいるが、 ゴヮ ゴヮする等、 着用 感が悪く 、 アウターにも響いてしま う とレヽ ぅ 問題があった。 また、 重ね使用が不要な部分である膣口付近以外にまで生理用ナプキ ンが重ねられて しま う ため、 かぶれゃム レの原因と もなつていた のである。

この点、 本発明によれば、 陰唇とその周辺部分だけに生理用品 が重ねられる こ と と なるため、 着用感ゃアウターにさほど影響を 及ぼさず、 しかも尻付近等におけるム レゃかぶれを低減させる こ とが可能と なる。

そ してまた、 交換時においては、 生理用ナプキンを交換しない ままにして、 本発明に係る陰唇間パッ ドのみを交換する こ とが可 能と な り 、 着用者は人目 につきやすい大き さの生理用ナプキンを 持ち歩かずに済む、 とい う効果もある こ と と なる。 こ こで生理用 ナプキンと は経血吸収用 と して販売されているナプキンだけで なく 、 お り もの吸収用シー ト も含んでよい。

( 1 2 ) 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 1 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド、。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 尿失禁用の吸収パッ ドと して使用する こ とができ る。 即ち、 経血を排出する膣口 と尿を排 出する尿道口 と はいずれも陰唇間に位置する ものであるため、 本 発明に係る陰唇間パッ ドを陰唇間に挟み込んで使用 した場合に は、 尿を吸収する こ とができ る。

こ のよ う に、 本発明によれば、 尿を陰唇間、 特に尿道口付近で 吸収でき るので、 尿失禁特に軽度の尿失禁に対して有効な吸収パ ッ ドを得る こ と ができ る

( 1 3 ) 前記陰唇間パッ ドはおり もの吸収用の陰唇間パッ ド である こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 1 ) いずれか記載の陰唇 間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パッ ドをお り もの 吸収用 と して使用する こ とができ る。 即ち、 本発明に係る陰唇間 パッ ドは陰唇間に挟み込んで使用する ものである こ とから、 膣口 からの経血以外の分泌物 （お り もの） も吸収する こ とができるの で、 そのための用途 （お り もの吸収用） にも使用する こ とができ るのである。

このよ う に、 本発明によれば、 お り ものを吸収して着用者の不 快感を軽減する こ と ができるため、 生理時以外の着用者にと って も有効である。

( 1 4 ) ( 1 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇間パッ ドが 個別包装用の包装容器に内包されている包装体。

本発明によれば、 陰唇間パッ ドが個別包装されているため、 一 つずつ持ち運んで使用するこ とができ る。 このため、 複数の陰唇 間パッ ドが同 じ包装容器内に内包されている場合に比べて、 清潔 かつ便利な取り 扱いが可能と なる。

( 1 5 ) ( 3 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇間パッ ドが 個別包装用の包装容器に内包されている包装体であって、 前記陰' 唇間パッ ドが前記包装容器に直交する方向で内包されている こ と を特徴とする包装体。

本発明によれば、 包装容器と の間で異方性を持たせて陰唇間パ ッ ドが内包されているため、 メイ ンシー ト体とサブシー ト体と の 間に形成された第 1 の指揷入用 口及びミ ニシー ト片によ って形 成された第 2 の指挿入用 口が、 包装容器開封時に着用者に向かつ て開く よ う に包装体が形成される こ と となる。 このため、 開封方 向 と指先揷入方向 と を着用者に と って同一方向 とする こ と がで き、 着用者の指の挿入を容易なものとするこ とができ る。

また、 内包する陰唇間パッ ドの折り 畳み状態を変更した り 、 包 装容器に絵柄や文字を付して破り 方向を示 した り する こ と によ つて、 本発明に係る陰唇間パッ ドが個別包装されている状態にお いても、 着用者が自 己の陰唇深さに応じた指揷入用口 を選択し易 いよ う にする こ とができ る。

( 1 6 ) ( 3 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇間パッ ドが 個別包装用の包装容器に内包されている包装体であって、 絵柄や 文字によ ってその破り 口 が指示されている こ と を特徴とする包 装体。

このよ う な本発明によれば、 メ イ ンシー ト体とサブシー ト体と の間に形成された第 1 の指挿入用 ロ及ぴ ミ ニシー ト片によ って 形成された第 2 の指挿入用 口 の位置を、 包装容器を開封する こ と なく 一見して把握する こ と ができ る。 このため、 着用者は自 己の 陰唇深さに適した指挿入用 口への指の挿入を、 よ り一層容易に行 う こ とができ る。

この場合において、 前記絵柄や文字を社標 （ハ ウスマーク） や 社名 とする こ と によ り 、 上記効果 （指揷入用 口 の指示） のほか、 宣伝や品質保証効果を得る こ と もでき る。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドの上面 （身体側面） を示 す概略斜視図である。

第 2図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドの下面 （反身体側面） を 示す概略斜視図である。

第 3 図は、 複数枚のミ ニシー ト片が取り 付けられている本実施 形態の陰唇間パッ ドを示す図である。

第 4図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドを示す第 1 図の X— X視 断面図である。

第 5 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドの長凸状領域を説明する ための説明図である。

第 6 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドの長凸状領域の両端部に おける 中空部の縦断面積が異なる こ と を説明するための説明図 である。

第 7図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドに取り 付けられたミ ニシ 一 ト片の第 2 の指挿入用 口 の内側の全周囲長を説明するための 説明図である。

第 8 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドに取り 付けられたミ ニシ 一 ト片が長手方向に 1 0 %以上の範囲の長 さ を有する状態を示 す図である。

第 9 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドに取り 付けられたミ ニシ 一 ト片の裏面側シー ト における非接合部の位置を示す図である。

第 1 0 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドの ミ ニシー ト片の取り 付け位置を説明するための説明図である。

第 1 1 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドを使用する際に第 1 の 指挿入用 口 から 中空部に人差し指を入れる様子を説明するため の説明図である。

第 1 2 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドを使用するに際して第 2 の指挿入用 口 に人差し指を入れる様子を説明するための説明 図である。

第 1 3 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドは、 第 1 の指揷入用 口 と第 2 の指挿入用 口 が同方向を向いている こ と説明するための 説明図である。

第 1 4 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドを陰唇間に装着する状 態を示す図である。

第 1 5 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド装着後のミ ニシー ト片 の状態を示す正面から見た断面図である。

第 1 6 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ドを ミ ニシー ト片を引つ 張って取り 外す状態を示す説明図である。 '

第 1 7図は、 既成の突出部を有する陰唇間パッ ドの装着状態を 示す断面図である。

第 1 8 図は、 本実施例に係る陰唇間パッ ドを陰唇深さ寸法が短 い着用者が装着した状態を示す断面図である。

第 1 9 図は、 本実施例に係る陰唇間パッ ドを陰唇深さ寸法が長 い着用者が装着した状態を示す断面図である。

第 2 0 図は、 粘着剤の離剥力測定の実験状況を示す図である。 第 2 1 図は、 粘着剤のせん断力測定の実験状況を示す図である。 第 2 2 図は、 本実施形態に係る陰唇間パッ ドを折り畳んで個別 包装した状態を示す図である。

第 2 3 図は、 本実施形態に係る陰唇間パッ ドを破り 口付近に文 字を付した包装容器に個別包装した状態を示す図である。

第 2 4図は、 本実施形態に係る陰唇間パッ ドを生理用ナプキン と併用 して使用する状態を示す図である。

第 2 5図は、 既成の盛り 上が り 部分を有する生理用ナプキンに 係る従来例の状態を示す図である。

第 2 6 図は、 指挿入穴を有する尿失禁防止パッ ドに係る従来例 の状態を示す図である。

第 2 7図は、 指挿入穴を有する尿失禁防止パッ ドに係る従来例 の指の挿入状態を説明する図である。

第 2 8 図は、 陰唇間パッ ドの短手方向における長さ寸法を説明 するための説明図である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本実施の形態の陰唇間パッ ドについて、 図を参照しつつ 説明する。

C基本構造 3

まず、 本.実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 の構成について説明す る。 本実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 は、 メ イ ンシー ト体 2 と 、 サブシー ト体 6 と、 サブシー ト体 6 の反身体側に取り付け られた ミ ニシー ト片 1 4 と、 から成る。 第 1 図は、 本実施形態の陰唇間 パッ ド 1 の身体側を示す概略斜視図であ り 、 第 2 図は、 本実施形 態の陰唇間パッ ド 1 の反身体側を示す概略斜視図であ り 、 第 3 図 は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 の反身体側に取り付けられた ミ 二シー ト片 1 4 の他の形態を示す図であ り 、 第 4 図は、 本実施形 態の陰唇間パッ ド 1 を示す第 1 図の X— X視断面図である。

第 1 図に示すよ う に、 メイ ンシー ト体 2 には、 その身体側面に、 メ イ ンシー ト体 2 を折 り 曲げる こ と によ り 生じる しわ寄せ部分 からなる長凸状領域 3 が、 メ イ ンシー ト体 2 の短手方向のほぼ中 央部分において長手方向に設け られている。 そ して、 この長凸状 領域 3 の短手方向の左右に広がる領域に、 略平坦状領域 4 が連接 されている。 このメ イ ンシー ト体 2 は、 第 4 図に示すよ う に、 前 記長凸状領域 3 に入れられた吸収体 1 3 を閉 じ込める よ う に表 面側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 と が周縁部 1 5 において接 合される こ と によ り 、 一体的に形成されている。

そして、 前記サブシー ト体 6 は、 第 4 図に示すよ う に、 吸収体 6 3 を閉 じ込める よ う に表面側シー ト 6 1 と裏面側シー ト 6 2 とが周縁部 6 5 において接合される こ と によ り 、 一体的に形成さ れている。 吸収体 6 3 は、 その接合をする周縁部 6 5 において挟 み込まれないよ う にするのが好ま しく 、 例えば、 表面側シー ト 6 1 と裏面側シー ト 6 2 と のみを接合して、 吸収体 6 3 をその周縁 部 6 5 の接合部に袋状に囲まれた と こ ろに閉 じ込める よ う にす る こ と によ り 、 周縁部 6 5 に吸収体 6 3 が挟み込まれて当該周縁 部 6 5 が硬く なつて しま う こ とが回避され、 着用感がよ り 好適な もの と なる。 なお、 吸収体 6 3 の寸法は、 陰唇間パッ ド 1 と 同程 度であっても よ く 、 前記周縁部 6 5 に吸収体 6 3 が挟み込まれな レヽよ う にするために、 陰唇間パッ ド 1 の外輪郭から 2 〜 1 O m m の範囲の間隔が設け られる よ う に予め縮小 した寸法と しても よ レヽ c

' メ イ ンシー ト'体 2 における表面.側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 と の接合、 及ぴ、 サブシー ト体 6 における表面側シー ト 6 1 と裏面側シー ト 6 2 と の接合は、 ヒー トエンボス型接着剤及び/ 又はホッ ト メル ト型接着剤によ り複合化されている。 また、 吸収 体 1 3 は表面側シー ト 1 1 及び裏面側シー ト 1 2 に対する層間 分離を、 吸収体 6 3 は表面側シー ト 6 1 及ぴ裏面側シー ト 6 2 に 対する層間分離を、 それぞれ防止するために、 各シー トに対して 貼着された状態と なっている。

メ イ ンシー ト体 2 とサブシー ト体 6 と は、 第 1 図に示すよ う に、 長凸状領域 3 の両袖 口 を除いた周縁部 1 5 及ぴ 6 5 において互 いに接合されてお り 、 周縁部 1 5及び 6 5 の内側においては非接 合状態になっている。 このため、 長凸状領域 3 の内側とサプシ一 ト体 6 の表面側シー ト 6 1 における身体側面 6 1 a と の間には、 指の挿入が可能な指挿入用 口 1 9 A、 及び、 それに続いた指挿入 用空間と なる 中空部 5 が形成される。 また、 第 2 図に示すよ う に、 サブシー ト体 6 の裏面側シー ト 6 2 と ミ ニシー ト片 1 4 と は、 周 縁部 6 5 において、 ミ ニシー ト片 1 4 の一方袖部 1 4 a を除いた 接合部 1 7で接合されてお り 、 周縁部 6 5 から内側においては非 接合状態となっている。 このため、 裏面側シー ト 6 2 の反身体側 面 6 2 a と ミ ニシー ト片 1 4 と の間においては、 指の挿入が可能 な指挿入用口 1 9 B、 及び、 それに続いた指揷入用空間と なる中 空部 7 が形成される。 なお、 ミ ニシー ト片 1 4 は複数枚とする こ と も可能であ り 、 かかる場合には、 裏面側シー ト 6 2 の長手方向 において、 '左右側部における接合部 1 7 はその枚数に応じて増加 し、 例えばミ ニシー ト片 1 4 が 2枚であれば、 それぞれ 2箇所ず つ接合部が設けられる こ と と なる。

上述のよ う に ミ ニシー ト片 1 4 が複数枚取 り 付け られている 場合においては、 第 3 図の （A ) のよ う に、 全てのミ ニシー ト片

1 4 が同一形状である必要はなく 、 例えば第 3 図の （ B ) のよ う に、 それぞれの ミ ニシー ト片 1 4 が異なる形状と なっていても構 わない。 このよ う にする こ と によ り 、 指先への経血の付着を防止 する と共に ミ シー ト片 1 4 に使用する材料量の低減を図る こ とができ る。

[長凸状領域]

次に、 本実施形態における長凸状領域 3 の形状について説明す る。 第 5 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 の長凸状領域 3 を説 明するための説明図であ り 、 第 6 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 の長凸状領域 3 の両端部における 中空部の縦断面積が異な る こ と を説明するための説明図である。

第 5 図に示すよ う に、 第 1 の指挿入用 口 1 9 Aを形成する長凸 状領域 3 は、 長手方向において、 その頂上部 3 a における長さ寸 法が根元部 3 b における長さ寸法よ り も短く 形成されている。 こ のため、 長凸状領域 3 の指挿入用 口 1 9 Aにおいては根元部から 頂上部に向かって両側縁部が傾斜状に形成された状態と なって お り 、 着用者は、 両側縁部に邪魔されずに指挿入用口 1 9 A内に 指を挿入し、 頂上部 3 a の下をく ぐる よ う に して中空部 5 内に指 を挿入していく こ とができる。 また、 頂上部 3 a が短いとい う こ とは、 挿入した指の腹における接触面積が低下する とい う こ とで あ り 、 これは即ち、 陰唇間に陰唇間パッ ド 1 を装着して指を中空 部 5 から抜き出すと き に指と長凸状領域 3 の内壁面と の間に生 じる摩擦抵抗が低減する とい う こ と であるため、 装着直後の陰唇 間パッ ド 1 が位置ズレを起こ して しま う と レ、 う 事態を著し く 低 減させる こ とが可能と なる。

また、 指挿入用 口 1 9 Aは、 略三角形状と なっており 、 それに 続く 中空部 5 の短手方向における縦断面積は 1 c m ²以上と なつ ている。 このよ う な構造によ り 、 指の揷入用 口 1 9 Aが広がった 状態がある程度確保される こ と と なる。

長凸状領域 3 の短手方向における縦断面積は、 第 6 図に示すよ う に、 長手方向における一方端部 5 a から他方端部 5 bへと略連 続的に小さ く なる よ う に形成されている。 このよ う な構造とする こ と によ り 、 指先に向けて縦断面積が小さ く なる指先の形状と 中 空部 5 の形状とが適合するため、 メイ ンシー ト体 2 の裏面側シー ト 1 2 の反身体側面 1 2 a (第 4 図参照） と指先とが接触してい る状態を維持しやすく なる。

[ミ ニシー ト片]

次に、 ミ ニシー ト片 1 4 の取り付け状態について説明する。 本 実施形態においては、 ミ ュシー ト片 1 4 は、 第 2図に示すよ う に、 裏面側シー ト 6 2 の外縁部にある接合部 1 7 で裏面側シー ト 6 2 と接合され、 外縁部から内側については非接合状態と なってい る。 このため、 ミ ニシー ト片 1 4 は裏面側シー ト 6 2 の一側部か ら他側部にまたがった状態で取り付けられる こ と とな り 、 かかる 一側部から他側部にまたがった部分において、 第 2 の指挿入用空 間となる中空部 7 が形成される。

なお、 本実施形態においては裏面側シー ト 6 2 の短手方向に対 してミエシー ト片の一方袖部 1 4 b が接合状態と なっているが、 これを非接合状態とする こ と も可能であ り 、 かかる場合には前記 中空部 7 は貫通孔 （ ト ンネル状態） と なる。

本実施形態の陰唇間パッ ド 1 においては、 ミ ニシー ト片 1 4 は、 指挿入用 口 1 9 B が爪の広が り 方向の指の幅に対して十分な大 き さを有する開 口 を形成する よ う に取り 付けられている。 これに よ り 、 扁平な形状である指先が、 シー ト面に対して異方向 と なる こ となく 、 自然にシー トの面に接する よ う に挿入される よ う にな る。 この点、 従来例の尿失禁防止パッ ド （特表平 6 — 5 0 6 3 6 8号公報） に比べ、 指挿入の容易さが格段に向上している こ と に なる。 即ち、 従来例の尿失禁防止パッ ドでは、 常態では指穴 7 0 (同公報の符号 7 6 ) が閉じられているために（第 2 6 図参照 （同 公報中の図 2 0 に対応））、 まず、 当該尿失禁防止パッ ドと直角を なすよ う な方向に指を向けて挿入し （第 2 7 図参照 （同公報中の 図 2 2 に対応））、 その後に指を回転する こ と によ り初めて尿失禁 防止パッ ド側に指の腹を向ける こ とができる。

これに対して、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 によれば、 従来例 の尿失禁防止パッ ドのよ う に二次的に裏面側シー ト の面方向に 指幅の開口が形成される とい う のではなく 、 指を自然な形で挿入 でき る よ う に一次的に指の挿入に適する指挿入用 口 1 9 B が形 成されている。 このため、 陰唇間パッ ド 1 の着用者は指挿入方向 を特定付けられる こ と と な り 、 自然に指先の腹で装着ポイ ン ト を 探知するため、 陰唇間への正確な装着がよ り 一層容易 と なる。

第 7 図は、 「第 2 の指挿入用 口 1 9 B の内側の全周囲長」 の説 明を具体的に行 う ために、 陰唇間パッ ド 1 の一部を切 り 欠いた陰 唇間パッ ド 1 の短手方向の一部断面図である。 この第 7 図におい て、 「第 2 の指挿入用 口 1 9 B の内側の全周囲長」 の長さの説明 において不要な部分は一点鎖線で示してある。 こ こで、 「第 2 の 指揷入用 口 1 9 B の内側の全周囲長」 と い う のは、 第 7 図中の 「 L」 で示される距離である。

前記第 2 の指挿入用 口 1 9 B の内側の全周囲長は 3 0 〜 1 2 O m m、 よ り 好ま しく は 4 0 〜 8 O m mである とする のがよい。 前記第 2 の指揷入用 口 1 9 B の内側の全周囲長が 3 O m mよ り 短い場合には、 第 2 の指揷入用 口 1 9 B 自体が小さ く なつて指の 出し入れに不都合が生じる。 この一方で、 1 2 O mmよ り長い場 合には、 指に陰唇間パッ ド 1 が固定されず、 指の.腹がシー ト面に 確実に接する こ とができにく く なるため、 装着に不都合が生じる よ う になる。 こ のこ と から、 本実施形態においてその 「 L」 の長 さは 4 O mm程度と なっている。

第 8 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 に取り 付け られたミ ニ シー ト片 1 4 が長手方向に 1 0 %以上の範囲の長さ を有する状 態を示す図であ り 、 第 9 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 に取 り 付け られた ミ ニシー ト片 1 4 の裏面側シー ト 6 2 における非 接合部の位置を示す図である。

本実施形態においては、 上述の第 2 図に示されるよ う に、 ミ ニ シー ト片 1 4 と裏面側シー ト 6 2 に対する非接合部分は、 第 2 の 指揷入用 口 1 9 B を形成する一方袖部 1 4 a のみであるが、 も う 一方の袖部 1 4 b をも非接合状態とする こ とができ る。 かかる場 合において、 ミ ニシー ト片 1 4 の長さは、長手方向に 1 0 %以上、 好ま しく は 1 0 〜 8 0 %、 よ り 好ま しく は 3 0 〜 6 0 %の範囲の 長さ寸法を有するのがよい。 このよ う な長さ とする こ と によ り 、 第 2指挿入用 口 1 9 B に一度挿入した指が抜けて しまったり 、 中 空部 7 の中で指が動いて しまった り する こ と がなく 、 指の腹が裏 面側シー ト 6 2 のシー ト面に向いている状態を維持する こ と が できる。 また、 第 8 図で示される よ う に、 指の挿入方向が Aの方 '向である こ と を明 らかにする こ と もでき る。 こ の意味で、 「ミ ニ シー ト片 1 4 の 1 0 %以上の長さ」 とい う のは、 本発明に係る陰 唇間パッ ド 1 において、 指挿入方向を暗示する役割を果たしてい るのである。

第 2 の指挿入用 口 1 9 B を形成する非接合部 1 4 _a 以外の第 2 の非接合部 1 4 c を設けた場合には、 指の先端部分がそこから 露出して、 陰唇間パッ ド 1 の装着時に経血に接触して しま う とい う事態が生じるおそれがある。 こ の点、 第 9 図の （A ) のよ う に、 第 2 の非接合部 1 4 c を着用者の指先がすっぽ り 隠れる箇所に 位置付ける こ と によ り 、 第 9 図の （ B ) のよ う に、 指先が露出す る とレヽ う こ とがなく な り衛生的である。

更に、 第 9 図の （ C ) に示すよ う に、 ミ ニシー ト片 1 4が複数 取り 付け られている場合であって、 非接合部が複数あったと して も、 最端に第 2 の非接合部 1 4 c が設けられていれば、 同様に指 先が露出するのを防ぐこ とができ る。

[ミ ニシー ト片の接合位置]

次に、 本実施形態におけるメ イ ンシー ト体 2及ぴサブシー ト体 6 と、 ミ ニシー ト片 1 4 との接合状態について説明する。 第 1 0 図の （ A ) に示すよ う に、 メイ ンシー ト体 2 における表面側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 と の接合箇所である周縁部 1 5 と 、 サ ブシー ト体 6 における表面側シー ト 6 1 と裏面側シー ト 6 2 と の接合箇所である周縁部 6 5 と が接合されているの と 同一の箇 所に、 ミ ニシー ト片 1 4 と裏面側シー ト 6 2 と の接合部 1 7 を位 置付けて一緒に固定した場合には、 陰唇間パッ ド 1 の外縁側部が 硬く なつてしまい、 着用感を阻害する。 これについては、 周縁部 6 5 の部分以外に接合部 1 7 を配置して ミ ニシー ト片 1 4 を固 定する こ と によ り 回避する こ と ができ る。

しかし、 第 1 0 図の （ B ) に示すよ う に、 当該接合部 1 7 を周 縁部 6 5 の部分よ り も外側に位置付けた場合には、 第 1 0 図の ( C ) に示すよ う に着用者の動作に応じて動く こ と によ り摩擦が 生じ、 着用者に刺激を与えて しま う 可能性も ある と考えられる。

このよ う なこ とから、 実施に際しては、 第 1 0 図の （D ) に示 すよ う に、 周縁部 1 5 と接合部 1 7 と は位置をずら し、 かつ、 周 縁部 6 5 の部分よ り も 内側に接合部 1 7 を配置する のが好ま し い o

ミ ニシー ト片 1 4 を取り付けるに際しては、 接着剤と して感圧 型ホッ ト メル ト、 感熱型ホッ ト メル ト等を使用する こ とができ、 また、 その塗布形態と しては、 面状、 線状、 螺旋状、 点状等のも のを採用する こ とができ る。

なお、 ミ エシー ト片 1 4 は、 上記のよ う な取り 付け部分に適合 する よ う に予め裁断しておいてもよ く 、 また、 接合する箇所を他 のシー ト と異な らせるだけで、 裁断は他のシー ト と一緒に行 う よ う にしても よい。 [陰唇間パッ ドの形状]

本実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 の形状は、 陰唇間に装着する のに好適な形状であればよ く 、 楕円型、 卵型、 瓢箪型、 雩型等の 形状と しても よいが、 本実施形態と同様な形状とする こ と によ り 、 陰唇間及ぴ指の双方にフ ィ ッ ト しゃすいもの とする こ と ができ る。

また、 本実施形態における陰唇間パッ ド 1 の各シー トは柔軟性 シー トからな り 、 外部からの押圧力によ り 弾性変形自在と なって いる。 従って、 陰唇間パッ ド 1 の形態は、 見かけ上は折れ曲がつ た り 、 捻り 状に変形している可能性があるが、 各シー トの変形を 取り 除いて引き延ばした状態において、 上述した形状をなす。 特 に、 中空部 5 においては短手方向における縦断面形状は、 指が挿 入された段階で指の厚み方向における周縁形状に倣って楕円状 又は円形状に変形された り 、 使用前に中空部 5 の内側に倒れて隣 り 合う 面と接触する よ う に変形されていた り する場合があるが、 各面を引き延ばした状態において略三角形状の形状をなすもの である。

[材料]

メ イ ンシー ト体 2 の表面側シー ト 1 1 、 サブシー ト体 6 の表面 側シー ト 6 1 に使用する材料は、 織物及ぴ不織布、 有孔プラスチ ッ ク シー ト等の液体を透過する構造であれば特に限定される も のではないが、 熱可塑性フ ィ ルムをパーフォ レーシ ョ ンまたは熱 エンボス又は機械加工等によ り 開孔した開孔フィルムや、 開孔フ イルム と不織布との複合シー ト等のほか、 以下に示すものを使用 する こ とができ る。

織物ゃ不織布と しては、 天然繊維のものと してコ ッ ト ン、 シル ク、 麻等を、 再生繊維のものと して再生セルロ ース繊維、 例えば レー ヨ ン繊維、 アセテー ト繊維等を、 合成繊維と してポリ オレ フ イ ン系繊維、 ポリ アク リ ロニ ト リル系繊維、 ポリエステル系繊維、 ポリ アミ ド系繊維、 ポリ ビニルアルコール系繊維、 ポリ ウ レタ ン 系繊維、 ナイ ロ ン等の単繊維及び芯鞘構造等の複合繊維を例と し て挙げる こ とができ る。 なお、 特に不織布の場合には、 ウェブフ ォーミ ングは、 乾式 （カー ド法、 スパンポン ド法、 メル トブロー ン法、 エア レイ ド法等） や湿式等のいずれか、 又は複数を組み合 わせて行なっても よい。 また、 ボンディ ングの方法と しては、 柱 状流を利用 したスノ、。ン レース 、 サーマルボンディ ング、 ニー ドル パンチ等が挙げられる。

このよ う な材料の う ち、 陰唇内面からの液移動性や活性剤によ る化学的刺激及び陰唇内壁と の密接性を考慮する と、 身体面側に は繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x 、 繊維長 7 〜 5 1 m m力 らなる レ 一ヨ ンを合計目付に対して 4 0 〜 8 0 %を積層、 その衣服面側に は繊度 1 . 1 〜 4 . 4 (1 6 、 繊維長 7 〜 5 1 111 111カ らな り 合 計目付に対して 1 4 〜 4 2 %の レーヨ ンと繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x 、 繊維長 7 〜 5 1 m mカゝら な り 合計目付に対して 6 〜 1 8 %の P E Tを混合して積層し、 2層の合計目付が 2 0 〜 6 0 g Zm ² と なる よ う積層 した後、 水流交絡によ り繊維同士を絡合さ せて乾燥させ、 厚みを 0 . 1 3 〜 0 . 5 0 m mの範囲で調整した スパ ン レース不織布が好ま しい。 こ の際、 衣服面側に P E Tを混 入する事によ り 、 透水性シー トが湿潤状態になっても嵩を維持し やすいため陰唇内壁と の密接性を保つこ とができ る。

有孔プラスチックシー ト と しては、 ポリ エチレン （ P E ) ゃポ リ プロ ピ レ ン （ P P )、 ポ リ エチ レ ンテ レ フ タ レー ト （ P E T ) といった熱可塑性樹脂の有孔シー トや、 多孔性の発泡材等を用い るこ とができ る。 また、 必要に応じて酸化チタ ンや炭酸カルシゥ ム等からなる フ ィ ラーを 0 . 5〜 1 0重量％の範囲で混入する こ と によ り 、 白濁化させて使用するのも好ま しい。 また、 熱可塑性 フィルムをパーフォ レーシヨ ン、 熱エンボス又は機械加工等によ り 開孔した開孔フィルムを使用 しても よ く 、 開孔フィルム と不織 布と の複合シー トを使用 しても よい。

吸収体 1 3及ぴ吸収体 6 3 は、 液体 （経血） の吸収保持が可能 であればよいが、 使用する材料と しては、 パルプ、 化学パルプ、 レーヨ ン、 アセテー ト、 コ ッ ト ン、 粒子状高分子吸収体、 繊維状 高分子吸収体、 合成繊維の単独又は混合物から得られるものが好 ま しい。 これらの材料を吸収体に成形する方法は特に限定される ものではないが、 例えばエア レイ ド法、 メ ル トブローン法、 スパ ンレース法、 抄紙法等によ ってシー ト化されたものが使用される。 また、 吸収体と して、 セルロース発泡体、 合成樹脂の連続発泡体 等も使用する こ とができ る。 更に、 前記シー トや発泡体を粉枠し た後に吸収体に成形したものを使用する こ と も可能である。

吸収体は、 液体 （体液） の吸収保持が可能であればよいが、 嵩 高であ り 、 型崩れし難く 、 化学的刺激が少ないもので、 さ らには 陰唇への適合が高い柔軟性を有する こ とが好ま しい。 具体的には、 衣服面側には、 繊維長 1〜 1 0 m mの範囲から選ばれるパルプを 5 0〜 1 5 0 g /m ²積層し、 その身体面側には、 繊度 1 . 1〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 2 0〜 5 1 m mの範囲力、ら選ばれる レー ヨ ンを 6 0〜 9 0 %、 天然コ ッ ト ンを 4 0〜 1 0 %の混合比で 1 5 0〜 2 5 0 g Zm ²積層 して ドッ ト状のエンボス加工によ り シ 一 トイヒさせた、 嵩 2〜： L O m m、 好ま しく は 3〜 5 m mに調整し た不織布シー トが挙げられる。 これによ り 、 身体面側から衣服面 側へ液体を移行させやすく 、 吸収保持力が高まる。 さ らには、 上 記パルプ層の身体面側には繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e X、 繊維長 2 5 〜 5 1 m m力、らなる レー ヨ ンを 目付 1 5 〜 4 0 g / m ² に調 整したメ ッシュスパン レース不織布を敷設する事によ り 、 身体面 側か ら移行してきた液体をメ ッ シ ュ ス ノ ン レース によ り 拡散さ せ、 パルプ層のほぼ全域に液体を誘導させる事ができ るので、 効 率良く よ り 多く の液体を吸収する事が可能である。

メ イ ンシー ト体 2 の裏面側シー ト 1 2 と サブシー ト体 6 の裏 面側シー ト 6 2 と に使用する材料と しては、 織物、 不織布、 プラ スチック等のシー ト状構造物であれば特に限定する も の ではな いが、 不透水性素材の場合には、 P E、 P P等を主体と した不透 水性フィルム、 通気性の樹脂フィルム、 撥水処理されたスパ ンボ ン ド又はスパ ン レース な どの不織布の裏面に通気性の榭脂フ ィ ルムが接合された も のなどが挙げられる。 着用感を損なわない柔 軟性を考慮する と、 例えば、 L D P E (低密度ポ リ エチレン） 樹 脂を主体と した 目付 1 5 〜 3 0 g / m ² の範囲から得られる フ ィ ルムが使用される。

前記サブシー ト体 6 の裏面側シー ト 6 2 を不透水性素材とす るこ と によ り 、 吸収体 6 3 に保持された経血が陰唇間パッ ド 1 の 外へ漏れ出すこ と を防止する こ とができ、 また、 透湿性素材とす るこ とによ り 、 着用時のム レを低減させる こ とができ る。 これに よ り 、 着用者の着用時における不快感を低減させる こ とができ る よ う になる。 さ らに好ま しく は、 陰唇間に装着されている際に、 不透水性シー ト同士、 または併用するパッ ド、 下着な どに接触し た時に、 摩擦が高く 陰唇間パッ ドが陰唇から脱落して しま う危険 性を低下させるために、 上記フ ィ ルム にエンボス加工をし、 ώ状 の隆起部を設ける事で、 接触率を低下させ摩擦抵抗値を少なく さ せてあっても良い。

ミ ニシー ト片 1 4 に使用する材料と しては、 指を挿入した際に 破損 しない程度の強度を有する こ と を考慮した上で選択する の が好ま しく 、 不織布シー ト、 弾性伸縮性不織布、 フ ィ ルム、 フ ォ ーム フ ィ ルム、 弾性伸縮性フ ィ ルム、 発泡シー ト 、 薄葉紙等の単 独又はそれらのラ ミ ネ一 ト材料から限定な く 選択する こ と が可 能である。 具体的には、 L D P E樹脂を主成分と した厚さ 1 5〜 3 0 πιのフ ィ ルムが挙げられる。 また、 ミ ニシー ト片 1 4 に対 しては、 ミ ニシー ト片 1 4 の識別を着用者が容易に行う こ と がで きる よ う にするために、 着色や模様等の印刷といった方法を用い て、 陰唇間パッ ド 1 の裏面側シー ト 6 2 と は異なる色調や模様、 色度を有する よ う に調整する こ と もでき る。

前記ミ ニシー ト片 1 4 は、 着用者の指先サイ ズにかかわらず、 本発明に係る陰唇間パッ ド 1 を効果的に使用する こ と ができ る よ う にするために、 裏面側シー ト 1 2 の短手方向に対して伸長性 も しく は弾性伸縮性を持たせる こ と も有効である。

ミ ニシー ト片 1 4 に伸長性を持たせるためには、 つかみ間隔 1 0 O m m、 引張速度を 1 0 O m m /分で定速伸張した場合の 5 % 伸長時の応力が 0 . 1〜 0 . 5 N/ 2 5 m mである伸長性スノ ン ボン ド不織布を使用する こ と ができ る。

また、 ミ ニシー ト片 1 4 に弾性伸縮性を持たせるためには、 熱 可塑性エ ラ ス トマ一樹脂を使用 した繊維状シー トゃフ ィ ルム シ 一ト、 及びそれら熱可塑性エラス トマ一樹脂や天然ゴム等の弾性 伸縮性素材を単独で使用 しても よ く 、 または非弾性伸縮性素材と 組み合わせて使用 してもよい。

本発明の陰唇間パッ ド 1 は、 生分解性、 水分散性及ぴ水溶性の いずれか、 又はいずれかの組合せの素材で構成するこ とができ る。 これによ り 、 陰唇間パッ ド 1 は、 使用後においてそのまま経時的 にも しく は積極的に自然分解される もの と なるため、 使用後はそ のまま トイ レに流せる とい う こ と と な り 、 使用済みの陰唇間パッ ド 1 の廃棄が簡便かつ清潔に行える。 即ち、 着用者は、 陰唇間パ ッ ド 1 を廃棄するに際し、 トイ レに行って便器に向かって内股を 開き、 陰唇間から陰唇間パッ ド 1 を便器内に脱落させるだけでよ く 、 着用者は、 わざわざ手を使って使用済み製品を廃棄する とレ、 う面倒な作業から開放される。 また、 これに加えて、 トイ レ内の ゴミ の低減を図る こ と もでき る とい う利点もある。

また、 本発明に係る陰唇間パッ ド 1 を内包する個別包装容器を も生分解性素材及び Z又は水溶性素材及ぴ Z又は水分散性素材 で構成する こ と によ り 、 包装容器も トイ レ内に流して しま う こ と ができ る。 これによ り 、 着用者は、 包装容器の廃棄の煩しさから 開放される と共に、 トイ レ内のゴミ の低減をよ り 一層図る こ と 力 S 可能と なる。

なお、 本明細書において、 「生分解性」 と は、 菌類、 細菌、 放 線菌及ぴその他の微生物の存在下、 自然界のプロセス に従って、 嫌気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメ タ ン等のガ ス、 水及ぴバイ オマス に分解される こ と をいい、 生分解速度及ぴ 生分解度といった合成材料の生分解能が、 落ち葉等の 自然に生じ る材料、 も しく は同一環境下で生分解性と して一般に認識される 合成ポリ マーに匹敵する こ と をい う。 「水分散性」 と は、 水解性 と同じ意味であって、 使用時の限定された量の水分 （経血） では 影響はないも のの、 多量の水又は水流中では、 繊維同士、 少なく と も一般の トイ レ配管を詰ま らせる こ と がない程度の小断片に 容易に分散され'る性質のこ と をい う。 「水溶性」 と は、 使用時の 限定された量の水分 （経血） では影響はないも のの、 多量の水又 は水流中においては溶解する性質のこ と をい う。

上記に示す条件を満たす素材、 構成であれば特に限定される も のではないが、 以下に示すも のを適用するこ とが可能である。 ま ず、 透水性材と して用いる繊維と しては、 天然繊維及び Z又は化 学繊維を使用する こ と が可能であ り 、 天然繊維のもの と しては、 テ ィ ッ シュ 、 粉砕パルプ、 水溶性樹脂によ り 化学結合したエア レ ィ ドパルプ、 又はコ ッ ト ン等、 親水性化学繊維と して再生セル口 ースである レーヨ ン、 フィ ブルレーヨ ン等、 合成繊維と してポリ エステ /レ、 ポ リ プロ ピ レン、 ポ リ エチ レン、 エチ レン酢酸ビニノレ 共重合体等に親水性処理を施した合成繊維等、 合成生分解性繊維 と してポリ 乳酸、 ポリ ブチ レンサクシネー ト等、 あるいは水溶性 を有する素材の例と して、 カルボキシメ チルセルロ ース 、 ポリ ビ ニルアルコール、 ポ リ アク リ ロニ ト リ ルなどが挙げられ、 中でも パルプゃコ ッ ト ンなどの天然繊維、 レー ヨ ン、 ポリ乳酸等の生分 解性の繊維を用いる こ とが好ま しい。 なお、 これらを単独も しく は所要の配合によ り混合して、 ウェブ又は不織布に成形して用い る こ と も可能である。 ポリ 乳酸やポリ プチレンサクシネー ト等の 合成生分解性繊維のウェブフ ォー ミ ングは、 カー ド法、 スパンボ ン ド法、 メ ル トブロー ン法又はエア レイ ド法による乾式や湿式等 のいずれか、 又はこれらを複数組み合わせたものでも よい。

ボンディ ングは、 柱状流を利用 したスパン レース、 サーマルポ ンデイ ング、 ニー ドルパンチ、 ケミカルボンディ ング等が挙げら れるが、 水分散性を有する成形方法の例と して、 繊維同士の水素 結合でシー ト状に形成した水解紙、 又は繊維を交絡させてシー ト 状に形成した水解紙などが挙げられる。

なお、 良好な水分散性能を持たせるためには、 繊維長を 2 〜 5 1 m mの範囲とするのが好ま しく 、 よ り好適には 2 〜 ： L O m mの 範囲とするのがよい。 更に、 水分散性と使用時に破損を生じる こ とのない強度と を考慮した場合には、 繊度 （太さ） は 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x の範囲から選ぶのが望ま しい。

また、 透水性材の 目付は、 2 0 〜 6 0 g Zm ²の範囲とするの が好ま しい。 透水性材の破断強度 （つかみ間隔 1 0 0 m m、 引張 速度 1 0 0 m mZ分で定速伸長した場合の破断強度） は、 縦横と もに少なく と も 8 0 0 m N / 2 5 m mであ り 、 よ り好適には、 着 用時の柔軟性をも考慮して 1 0 0 0 ~ 7 0 0 0 m N / 2 5 m m の範囲から選ぶのがよい。

透水性材の例と して具体的なものは、 1 . 1 〜 4 . 4 d t e X で 5 〜 1 O m mの長さの レー ヨ ン繊維と木材パ /レブと を 9 0 対 1 0 〜 7 0対 3 0 の重量比で混合し、 目付を 2 5 〜 4 0 g / m ² , 厚みを 0 . 2 〜 0 . 5 m mに調整した湿式スパン レース不織布が 挙げられる。 なお、 透水性材には複数の孔部を設ける こ と もでき る。 この場合、 孔径を 0 - 5 〜 1 . 5 mmの範囲で、 孔部面積率 (面積当た り の開孔率） を 3 〜 2 0 %の範囲で形成すればよい。 吸収体 1 3及ぴ吸収体 6 3 には、 天然繊維及び/又は化学繊維 を使用する こ と が可能である。 天然繊維と しては、 ティ ッシュ、 粉砕パルプ、 水溶性樹脂によ り 化学結合したエア レイ ドパルプ、 コ ッ ト ン等が、 親水性化学繊維と しては、 再生セルロ ースである レー ヨ ン、 フィ ブリ ルレー ヨ ン等が、 化学繊維と しては、 ポ リ エ ステノレ、 ポ リ プロ ピ レン、 ポ リ エチレン、 エチレン酢酸ビュル共 重合体等に親水性処理を施した合成繊維等が、 合成生分解性繊維 と してはポ リ 乳酸、 ポ リ ブチ レンサク シネー ト等が、 あるいは水 溶性を有する素材の例と して、 カルボキシメ チルセルロース 、 ポ リ ビュルアルコール、 ポ リ アク リ ロ ニ ト リ ル等が挙げられ、 中で もパルプやコ ッ ト ンな どの天然繊維、 レー ヨ ン、 ポ リ 乳酸等の生 分解性の繊維を用いる こ と が好ま しく 、 これ らを単独又は所要の 配合によ り 混合して用いても よ く 、 更にはアルギン酸ソーダ、 デ ンプン、 ス ターチ、 カルポキシメ チルセルロ ース等の高吸収性ポ リ マーを粒状物も し く は繊維状物に成形し、 こ の高吸収性ポ リ マ 一な ど と所要の配合によ り 混合して用いる こ と も可能である。

この よ う な吸収体 1 3 の具体的な例と しては、 木材パルプを 目 付 1 5 0 〜 5 0 0 g Z m ²に積層 してティ ッ シュ に封入し、 これ をプ レス装置にて厚み 2 〜 1 O m mに調整 した も のが挙げ られ る。 デンプンな どの吸歧材 5 〜 3 0 g Z m ² を、 上記吸収体に混 入させる こ と によ り 、 経血の吸収や保持能力を増加させる こ と も 可能である。

生分解性及び/又は水溶性を有する不透水性素材の例 と して、 メ チゾレセノレロ ース 、 ヒ ド ロ キシェチ/レセ /レロ ース 、 カノレボキ シメ チルセルロ ースな どのセルロ ース誘導体、 ポ リ ビニルァノレコール、 アルギン酸ソーダ、 ポ リ アク リ ル酸ソーダ、 ポ リ アク リ ル酸エー テル、 ポ リ ビエルピロ リ ドン、 イ ソプチレンと無水マ レイ ン酸と の共重合体の よ う な水溶性高分子、 ポ リ 乳酸、 ポ リ プチレ ンサク シネー ト 、 デンプン、 デキス ト リ ンな どを挙げる こ と もでき る。

これら については、 単独も し く は所要の配合によ り 混合してフ イ ルムシー ト に成形しても よ く 、 更には、 こ の フ ィ ルムシー ト に シリ コーンなどの撥水素材を塗布あるいは混入しても よ く 、 また、 不織布にラ ミ ネ一 ト処理成形する よ う に したも のであっても よ い ₀

このよ う なシー トの具体的な例と しては、 ポリ ビュルアルコ ー ルを 目付 2 0〜 5 0 g /m ²に調整したフ ィ ルム の少なく と も片 面、 よ り 好適には両面に、 シリ コー ン又はフ ッ ソを 0 . 5〜 5 /z m塗布したものが挙げられる。

ミ ニシー ト片 1 4 に好適な材料と しては、 ポリ ビエルアルコ ー ノレフ イ ノレム、 あ る いは、 ポ リ ビュルァノレ コ ーノレ と テ ィ ッ シュ の ラ ミネー ト材などが挙げられる。

また、 適用される接合と しては、 水溶性又は水膨張性を有する ポリ ビュルアルコ ールなどによる接着、 ヒー トシール、 又は水素 結合な どによ り 単独若し く は組み合わせて接合させる接合方法 を用いる こ と ができ る。

水溶性素材又は水分散性素材である包装容器の具体的な例 と しては、 目付 1 5〜 4 0 g Zm ²に調整されたティ ッシュ と 目付 2 0〜 5 0 g Zm ²のポリ ビュルアルコールと をラ ミネ一 ト し、 ポ リ ビュルアルコ ール側に 0 · 5〜 1 mの範囲でシ リ コ ー ンが 塗布された複合材料や、 ポリ 乳酸繊維を主体と して目付 1 5〜 4 0 g Z m ²に調整されたスパンボン ド不織布等が挙げられる。

[大き さ ]

メイ ンシー ト体 2 の短手方向の見かけ上の長さ寸法は、 1 0〜 6 O m mの範囲とする こ とが好ま しく 、 よ り 好ま しく は 2 0〜 4 O m mの範囲とするのがよい。 短手方向の長さ寸法が 6 O m mよ り長い場合には、 陰唇間に介在される こ と のない領域が着用者の 大腿部などにこすれてしまい、 これによ り 生じた摩擦が両陰唇に よる挟持力を上回 り 、 陰唇間パッ ドが脱落するおそれがある。 ま た、 短手方向の長さ寸法が 1 0 m mよ り短い場合には、 陰唇間に 介在でき る領域が少な く なるため陰唇内面と の接触面積が減少 し、 陰唇間パッ ドの脱落の危険性が生じやすく なる.。

なお、 上記の 「見かけ」 とは、 長さ寸法が最短の 2点間距離 （第 2 8 図の Vに該当） を意味する。 これは、 製造工程と の関係で、 凹凸形状を迪つた 2点間の道の り 、 すなわち、 凹凸形状を展開 し たフラ ッ ト な状態での 2点間距離を実際の長さ （第 2 8 図の Wに 該当） と して取り扱う場合があるため、 入念に定義したものであ る。

一方、 メ イ ンシー ト体 2 の長手方向の長さ寸法は 5 0 〜 1 5 0 m mの範囲が好ま しく 、 更に好ま しく は 8 0 〜 1 2 O m mの範囲 とするのがよい。 長手方向の長さ寸法が 1 5 O m mよ り長い場合 には、 陰唇間に介在される こ とのない略平坦状領域 4 がショ ーツ や生理用ナプキンなどにこすれて生じる摩擦が、 陰唇自体の力を 上回 り 、 陰唇間パッ ド 1 が脱落するおそれがある。 また、 長手方 向の長さ寸法が 5 0 m mよ り 短い場合には、 陰唇間に介在でき る メ イ ンシー ト体 2 の範囲が少なく なるため、 陰唇と メ イ ンシー ト 体 2 との接触面積が減少し、 陰唇間パッ ド 1 の脱落の危険性が生 じやすく なる。

サブシー ト体 6 の短手方向の見かけ上の長さ寸法は、 1 0 〜 6 O m mの範囲である こ とが好ま しく 、 更に好ま しく は 3 0 〜 4 0 m mの範囲であるのがよい。 短手方向の長さ寸法が 6 O m mよ り 長い場合には、 略平坦状領域 4の端が着用者の大腿部にこすれて 摩擦を生じ、 この摩擦力が両陰唇の保持力を上回り 、 陰唇間パッ ド 1 が脱落するおそれがある。 また、 サブシー ト体 6 の短手方向 の長さ寸法が 1 0 m mよ り 短い場合には、 陰唇からはみだして介 在していない非接合部分のメ イ ンシー ト体 2 における見かけ上 の短手方向における長さ寸法の最大値よ り も短く なる結果、 メイ ンシー ト 体 2 の長凸状領域 3 で吸収しきれなかった経血を吸収 するために機能する略平坦状領域 4 の短手方向の範囲が、 外陰部 を覆う には不十分なものと なってしま う のである。

なお、 上記の 「見かけ」 と は、 「長さ」 寸法が最短の 2 点間距 離である こ と を意味する ものである。 これは、 製造工程と の関係 で、 凹凸形状を迪つた 2点間の 「道の り 」 （換言すれば、 凹凸形 状を展開 したフラ ッ トな状態での 2点間距離） を実際の 「長さ」 と して取 り扱 う場合があるため、 入念的に定義したものである。 一方、 サブシー ト体 6 の長手方向の長さ寸法は 6 0 〜 1 6 0 m mの範囲であ り 、 更に好ま しく は 9 0 〜 1 3 O m mの範囲とする のがよい。 サブシー ト体 6 の長手方向の長さ寸法が 1 6 O m mよ り長い場合には、 平面形状を維持するサブシー ト体 6 がナプキン 又はシ ョ ーッ等にこすれる範囲が広いために摩擦が生じやすく な り 、 こ の摩擦が陰唇自体の力を上回 り 、 陰唇間パッ ド 1 が脱落 しゃすく なる。 また、 サブシー ト体 6 の長手方向の長さ寸法が 6 O m mよ り短い場合には、 メイ ンシー ト体 2 の長手方向の長さ寸 法よ り も短く なつて、 メ イ ンシー ド体 2から離脱した経血を長手 方向において受け止めるこ とが困難と な り 、 長手方向からの経血 の流出が発生しやすく なる。

各シー ト体を以上のよ う な範囲の長さ寸法とするこ と によ り 、 経血のモ レ防止効果が高く 、 着用感に優れた陰唇間パッ ド 1 とす る こ とができ る。

[指揷入用 口 ] 次に、 本実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 に設け られた、 指挿入 用 口 1 9 A及ぴこれに続く 中空部 5 、 指揷入用 口 1 9 B及ぴこれ に続く 中空部 7 について説明する。 第 1 1 図は、 本実施形態の陰 唇間パッ ド 1 を使用する際に第 1 の指揷入用 口 1 9 Aから 中空 部 5 に人差し指を入れる様子を説明するための説明図であ り 、 第 1 2 図は、 本実施形態の陰唇間パッ ド 1 を.使用する際に第 2 の指 挿入用 口. 1 9 B から 中空部 7 に人差し指を入れる様子を説明す るための説明図である。 また、 第 1 3 図は、 第 1 の指挿入用 口 1 9 A と第 2 の指揷入用 口 1 9 B が同方向を向いている こ と を説 明するための説明図である。

本実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 は、 メ イ ンシー ト体 2 を折り 曲げてなる長凸状領域 3 の内側において第 1 の指揷入用 口 1 9 Aが形成され、 サブシー ト体 6 の反身体側面に取り付けられたミ 二シー ト片 1 4 の内側においては、 サブシー ト体 6 と の間におい て第 2 の指挿入用 口 1 9 Bがそれぞれ形成されている。 そ して、 着用者は、 自 己の陰唇深さに応じて上記第 1 の指挿入用 口 1 9 A か第 2 の指揷入用 口 1 9 B かのいずれかを選択する こ と ができ る。 即ち、 陰唇深さの浅い着用者であれば、 第 1 の指挿入用 口 1 9 Aからそれに続く 中空部 5へと指を揷入する こ とができ、 反対 に、 陰唇深さの深い着用者であれば、 第 2 の指揷入用 口 1 9 Bか らそれに続く 中空部 7へと指を挿入する こ と ができ る のである。 具体的に説明すれば、 陰唇深さの浅い着用者は、 第 1 1 図に示 すよ う に、 第 1 の指挿入用 口 1 9 Aから中空部 5へと、 指の指紋 面をメ イ ンシー ト体 2 における裏面側シー ト 1 2 の反身体側面 1 2 a に接触させる よ う にして指を挿入する。 そして、 この場合 において、 中空部 5 が略連続的に小さ く なつている こ とから、 指 の揷入は縦断面積が大きい袖部 5 a から小さい袖部 5 b へと行 う こ と と なる。 また、 陰唇深さの深い着用者は、 第 1 2 図に示す よ う に、 第 2 の指揷入用 口 1 9 Bから中空部 7 へ 、 サブシー ト体 6 の裏面側シー ト 6 2 の反身体側面 6 2 a に指の腹を接触させ る よ う にして指を挿入する。

このよ う に、 本発明によれば、 陰唇間パッ ド 1 を陰唇間に装着 するに際し、 感覚が鋭い指の腹でメ イ ンシー ト体 2、 あるいは、 メイ ンシー ト体 2及ぴサブシー ト体 6 の双方、 を介して凹型であ る膣口 を探知し、 長凸状領域 3 が陰唇間に嵌装するこ とができる- よ う に陰唇間パッ ド 1 を誘導する こ と ができ るのである。

本実施形態の陰唇間パッ ド 1 を装着に際し,ては、 まず、 指挿入 用 口 に人差し指又は中指を挿入して製品を指に保持する こ と と なるが、 上述のよ う に指を揷入させる指揷入用 口は二つ存在する ので、 着用者は自 己の陰唇深さに応じていずれかを選択する こ と と なる。 こ こで、 本実施形態においては、 指揷入用口 1 9 Aと指 揷入用 口 1 9 B と は、 同じ方向を向く よ う に位置付けられている ため、 着用者は、 指揷入用 口 1 9 Aか指揷入用 口 1 9 Bかを選択 する際に、 陰唇間パッ ド 1全体をひつ く り 返すなどの作業が不要 となる。 そ して、 指揷入用 口 1 9 Aに指を挿入した場合には、 第 1 3 図の ( A ) に示される よ う に、 メイ ンシー ト体 2 とサブシー ト体 6 との間に指が挿入される こ とにな り 、 指揷入用 口 1 9 B に 指を挿入した場合には、 第 1 3 図の （ B ) に示される よ う に、 サ ブシー ト体 6 と ミ ニシー ト片 1 4 と の間に指が挿入される こ と にな り 、 これによ り指先に陰唇間パッ ド 1 が固定されるのである。 なお、 本実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 を個別包装するに際して は、 指挿入用 口 1 9 A及び指揷入用口 1 9 B を開封口近く に位置 付ける よ う にする こ と によ り 、 どのよ う な陰唇深さ寸法を有する 着用者も容易に指を挿入する こ とが可能と なる。

このよ う に、 指挿入用口 1 9 A又は 1 9 Bに指を挿入する こ と によ り'、 受容器が多く 点在している指の第 1 関節の指紋面が裏面 側シー ト 1 2 の反身体側面 1 2 a に接触した状態となる。 このた め、 陰唇間パッ ド 1 を陰唇に誘導する際には、 第 1 4図に示すよ う に、 陰唇 1 8 にメイ ンシー ト体 2 における表面側シー ト 1 1 の 身体側面 1 1 a を接触させて、 感覚が鋭い指先によって陰唇 1 8 の凹凸を感知 しなが ら、 目視困難な陰唇 1 8 の間の奥深く に陰唇 間パッ ド 1 の身体面側に形成された長凸状領域 3 を確実に誘導 する こ とができ る。

第 2 の指挿入用空間である 中空部 7 を形成する ミ ニシー ト片 1 4 は、 その内側が裏面側シー ト 6 2 と貼着されていないため、 陰唇間パッ ド 1 を装着後に当該指揷入用 口 1 9 B から指が引き 抜かれた後は、 第 1 5 図に示すよ う に身体側と は反対方向に弛ん でいる。 このため、 使用済み陰唇間パッ ド 1 を取り外すに際して は、 第 1 6 図に示すよ う に弛んだ状態の ミ ニシー ト片 1 4 を引つ 張る こ とができ る。 また、 ミ ニシー ト片 1 4 を不達水性、 あるい は透湿性素材とする こ と によ り 、 着用者が ミニシー ト片 1 4 を掴 んだ場合でも、 指が汚染される こ と なく 、 陰唇間パッ ド 1 を取り 外すこ とが可能と なる。

なお、 メ イ ンシー ト体 2 の当該裏面側シー ト 1 2及ぴサブシー ト体 6 において、 挿入した指の腹が接する箇所に極微小の凸凹を 備える よ う にする こ と によ り 、 指先の腹面が裏面側シー ト 1 2 の 反身体側面 1 2 a や裏面側シー ト 6 2 の反身体側面 6 2 a と接 触する面積を少なく する こ とができる。 これによ り 、 指先と陰唇 間パッ ド 1 と の間における摩擦や張 り 付き と いった現象を生 じ にく く する こ と も可能と なる。 このよ う にした場合には、 着用者 の指先の状態、 例えば湿潤環境に影響されて着用者が意図 しない 場所へ陰唇間パッ ド 1 が装着されて しま う と い う よ う な事態を 防ぐこ とができ、 また、 装着後の指の引き抜き もスムーズに行 う こ とができ るので、 装着後の装着ズレを防止する こ とが可能と な る。

[装着状態]

次に、 本発明に係る陰唇間パッ ド 1 を装着した状態について説 明する。 第 1 7 図は、 既成の突出部 2 1 を有する陰唇間パッ ドの 装着状態を示す断面図であり 、 第 1 8 図及ぴ第 1 9図は、 本実施 形態に係る陰唇間パッ ドの装着状態を示す断面図である。

既成の突出部 2 1 を有する陰唇間パッ ド 1 を装着した場合に は、 かかる突出部 2 1 の高さ寸法と陰唇 1 8 の深さ寸法が一致し ないと きには、 陰唇 1 8 と陰唇間パッ ド 1 と の間に隙間が生じた り 、 着用感を害する原因と な り やすい。 即ち、 第 1 7図の （ A ) に示すよ う に、 陰唇 1 8 の深さ寸法が突出部 2 1 の高さ寸法よ り 短い場合には、 陰唇 1 8 の間に介在されない突出部 2 1 の裾の部 分が陰唇 1 8 と突出部 2 1 以外の平坦部分 2 2 と を隔てて しま う ため、 隙間を発生させる こ と と なる。 一方、 第 1 7図の （ B ) に示すよ う に、 陰唇 1 8 の深さ寸法が突出部 2 1 の高さ寸法よ り 長い場合には、 突出部 2 1 のみならずその周辺部分に位置する平 坦部分 2 2 の厚み全体が陰唇 1 8 間内に入り 込んでしま う ため、 着用者に強い異物感を与えてしま う おそれがある。

この点、 本発明に係る陰唇間パッ ド 1 によれば、 陰唇 1 8 の深 さ寸法が長凸状領域 3 の高さ寸法よ り 短い場合には、 第 1 の指挿 入用 口 1 9 Aから指を挿入して指先に陰唇間パッ ド 1 を固定し、 指の指紋面を裏面側シー ト 1 2 の反身体側面 1 2 a に接触させ て膣口 を探知 して、 長凸状領域 3 が陰唇 1 8 の間に嵌装する よ う に陰唇間パッ ド 1 を装着する こ と になる。 陰唇間パッ ド 1 の装着 後は、 第 1 8 図に示すよ う に、 長凸状領域 3 の う ち、 陰唇 1 8 の 間に介在 し得る長凸状領域 3 の一部のみが陰唇 1 8 の間に介在 する こ と と なる。 即ち、 長凸状領域 3 の高さが陰唇 1 8 の深さ と 同等の範囲においては、 その範囲において長凸状領域 3 が陰唇 1 8 の間に嵌装されるのであ り 、 その後は略三角形状の両側面が内 側に倒れ込んで中空部 5 を埋める よ う に変形する こ と が可能 と なる。 そして、 陰唇 1 8 の間に介在しない部分は、 長凸状領域 3 の周辺に位置する略平坦状領域 4 と一体と なる よ う に柔軟に変 形する。 このよ う に、 本発明によれば、 陰唇 1 8 と陰唇間パッ ド 1 と の間に隙間を生じさせる こ とがないため、 経血の伝い漏れが 低減され、 かつ、 着用感の好適なものとする こ とができ るのであ る。

また、 陰唇 1 8 の深さ寸法が長凸状領域 3 の高さ寸法よ り 長い 場合には、 着用者は第 2 の指揷入用口 1 9 Bから指を挿入して陰 唇間パッ ド 1 を指先に固定する。 そして、 メ イ ンシー ト体 2及ぴ サブシー ト体 6 はその外緣部から内側において離間可能である ため、 装着後は、 第 1 9 図に示すよ う に、 長凸状領域 3 の付近の メ イ ンシー ト体 2 をも陰唇 1 8 の間に介在させる こ と が可能と なる。 このよ う に、 陰唇 1 8 の間に介在される のは、 メ イ ンシー ト体 2 のみであ り 、 サブシー ト体 6 は介在されないこ とから、 陰 唇間パッ ド 1 の厚み全体が陰唇 1 8 の間に介在されて しま う一 重構成の陰唇間パッ ドと比較して、 着用者に与える異物感を著し く 低減する こ と ができ る。

このよ う に、 本発明によれば、 着用者の女性外陰部との隙間の 発生を低減させ、 かつ、 着用感に悪影響を与える こ と はない。 そ して、.長凸状領域 3 が陰唇 1 8 の間に嵌装された際には、 略平坦 状領域 4が外陰部を外側から覆 う よ う に位置付け られるため、 陰 唇間パッ ド 1 と着用者の内股と の密着性を向上させる こ と がで き るのである。

[粘着剤の塗布]

また、 陰唇間パッ ド 1 の脱落の危険性を低減させるために、 メ イ ンシー ト体 2 の表面側シー ト 1 1 及ぴ Z又はサブシー ト体 6 の表面側シー ト 6 1 の一部に粘着剤を予め塗布してお く こ と に よ り 、 陰唇間パッ ド 1 の陰唇間内への固定及び密着性をよ り 強化 して、 着用者の身体動作によ り 陰唇間パッ ド 1 と身体と の間に隙 間が生じるのを防止する こ とができ る。

こ の よ う な粘着剤と しては、 水溶性高分子、 架橋剤、 可塑剤、 水分からなるゲル粘着剤等を用いる こ とができ る。 こ こで使用す る こ とができ る水溶性高分子と しては、 例えば、 ゼラチン、 ポリ アク リ ル酸ナ ト リ ウム、 ポ リ ビエルアルコール、 カルボキシルメ チルセルロ ース等が挙げら'れ、 架橋剤 と しては塩化カルシウ ム、 硫酸マグネシウムのよ う な水溶性金属塩が挙げられ、 可塑剤と し てはグリ セ リ ン、 ワ ッ ク ス、 パラ フ ィ ン等が挙げられる。

他の粘着剤と しては、 いわゆる感圧型ホッ ト メル ト も使用する こ と ができ る。 因みに、 この感圧型ホ ッ ト メ ル ト は、 スチレン - イ ソプレン - スチ レンブロ ック共重合体 （ S I S )、 スチ レン - ブタ ジエン - スチレンプロ ック共重合体 （ S B S )、 スチ レン - エチ レン ' ブタジエン - スチ レンブロ ック共重合体（ S E B S )、 ス チ レ ン - エチ レ ン · プ ロ ピ レ ン - ス チ レ ンプ ロ ッ ク共重合体 ( S E P S の よ う な合成ゴム樹脂を主体と したも のであ り 、 感' 圧型ホッ トメル ト粘着剤は、 そこにテルペン樹脂、 ロ ジン樹脂で ある粘着付与剤と ヮ ック ス等の可塑剤を溶融混合する こ と によ つて得られる粘着剤である。 また、 こ の他の粘着剤と して、 シリ コーン系粘着剤も使用する こ とが可能であり 、 そのよ う なものと しては、 シリ コーン樹脂、 フッ素樹脂を主成分と し、 白金、 モ リ ブデン、 アンチモ ンの金属塩等の架橋剤、 エステル系ワ ック ス、 グリセ リ ン、 マ シンオイル等の可塑剤を混合して得られる混合物 等が挙げられる。

こ こ で、 塗布安定性をも考慮した場合には、 感圧型ホッ ト メ ル トが好ま しい。 よ り 具体的には、 S E B S 1 5 〜 2 5重量％、 可 塑剤 1 5 〜 3 5重量％、 粘着付与剤 4 0 〜 7 0重量％で溶融混合 した粘着剤である。 また、 この感圧型ホッ ト メル トについては、 場合によっては、 酸化防止剤、 蛍光防止剤等を 0 . 1 〜 1 . 0重 量％の範囲で添加する こ と も可能である。

なお、 粘着剤に対しては、 粘着剤の部分を、 一般的に得られる 剥離紙である薄葉紙にシ リ コ ン樹脂をコー ト したシー ト又はフ イ ルムにシ リ コ ン樹脂を コー ト したシー ト で被覆するのが好ま しい。 こ うする こ と によ り 、 保管時における粘着部の汚損や剥離 を防止し得る。

粘着剤の配置の仕方と しては、 面状、 ドッ ト状、 網目状、 筋状 等が挙げられる。 粘着剤の塗布位置は、 身体への固定を可能とす る も のであれば特に限定される も のではないが、 陰唇付近、 特に 陰唇の手前部分にある発毛部分の存在を考慮した上で、 陰唇間パ ッ ド 1 の両側部付近に筋状に 1 〜 5 m m程度の幅寸法の範囲で 塗布する のが好ま しい。

こ の粘着力の評価方法の一例の詳細について説明する。 かかる 評価方法は、 粘着剤の剥離力 （第 2 0 図）、 及び、 粘着剤のせん 断力 （第 2 1 図） を測定する ものである。 使用器具と しては、 定 速伸張引張試験機及び 8 0 m m X 5 O m mのス テ ン レス板 3 5 が 必要である。 評価試験の準備と して、 ポ リ エチ レ ンフ ィ ルム 3 6 に粘着剤 3 7 を幅寸法 2 5 m m , 長さ寸法 5 0 m mの範囲に塗布 した試験片を、 予め 2 0 °Cの室温下に 3 0分間放置しておく 。 次 に、 ステ ン レス板 3 5 に粘着剤 3 7 が接触する よ う にポリ エチ レ ンフィルム 3 6 をその幅が重なる よ う にして軽く のせ、 2 k g の ローラーを片道かける。 その後に 2 0 °Cの室温下に 3 0分間放置 しておく 。

こ の よ う にして得られた試験シー ト を用い、 試験条件をチヤ ッ ク間 （つかみ間隔） 7 O m m · 引張速度 1 0 O m mZm i n に設 定し、 粘着剤の剥離力試験においては第 2 0 図の引張方向 B と な る よ う に剥離し、 粘着剤のせん断力試験においては第 2 1 図の引 張方向 C と なる よ う に引っ張る。

上記測定方法で測った場合において、 着用者の肌への負担も考 盧する と、 剥離強度の測定値が 1 0 0 〜 2 0 0 0 m N / 2 5 m m、 せん断力強度の測定値が 2 9 0 0 〜 1 5 0 0 0 m N / 2 5 m m である こ と が好ま しい。

[個別包装]

本発明に係る陰唇間パッ ド 1 を個別包装するに際しては、 包装 容器開封後すぐに指を指挿入用 口 1 9 Aや指挿入用 口 1 9 B に 挿入できる よ う にする のが好ま しい。 例えば、 開封方向と指先挿 入方向 と が同一方向 と なる よ う に包装容器と異方性を持たせた 状態と して内包した り 、 指揷入のためのミ ニシー ト片 1 4 が包装 容器の破り 口 に近く なる よ う に配置した り する こ とができる。

また、 包装容器の開封時に指挿入用 口 1 9 Aや指挿入用口 1 9 Bが 自然に開 く よ う に陰唇間パッ ド 1 を折 り 畳んで内包する の も好ま しい。 このよ う にする こ と によ り 、 着用者は指を揷入する 箇所を容易に把握する こ とができ る よ う になるため、 陰唇間パッ ド 1 の装着をよ り 一層迅速かつ簡易なもの とする こ と ができ る。 陰唇間パッ ド 1 を折り 畳むに際しては、 例えば、 第 2 2 図の ( A ) に示すよ う に、 指挿入用口 1 9 Α·を上面に して折り畳むこ と によ り 、 陰唇深さの浅い着用者が指を挿入しやすいよ う にする こ と ができ、 第 2 2 図の （ B ) に示すよ う に、 指揷入用 口 1 9 B を上面にして折り 畳むこ と によ り 、 陰唇深さの深い着用者が指を 揷入しやすいよ う にする こ とができ る。

更に、 包装容器 4 0 に文字等を付して、 陰唇深さによって破り 口の破り方向を特定付けるこ とによ り 、 着用者が自 己の陰唇深さ 寸法に適した指挿入用 口 に指を挿入しやすく する こ と もでき る。 例えば、 「浅」 と い う文字が付された破り 口の周辺に指揷入用 口 1 9 Aを位置付け、 「深」 とい う 文字が付された破り 口 の周辺に 指揷入用 口 1 9 B を位置付けて陰唇間パッ ド 1 を包装容器 4 0 に内包させる。 このよ う にする こ と によ り 、 陰唇深さの浅い着用 者は、 第 2 3 図の （A ) に示すよ う に 「浅」 とい う文字の付され ている方から包装容器 4 0 を破る こ と によ り 、 容易に指挿入用 口 1 9 Aに指を挿入する ご とができ、 陰唇深さ寸法の深い着用者は、 第 2 3図の （ B ) に示すよ う に 「深」 とい う文字が付された方か ら包装容器 4 0 を破る こ と によ り 、 容易に指揷入用口 1 9 B に容 易に指を揷入する こ とができる。 [陰唇間パ ッ ドの他の使用形態] .

本実施形態の陰唇間パッ ド 1 は、 第 2 4図に示すよ う に、 通常 の生理用ナプキン 3 0 と併用 して用いる こ と もできる。 装着方法 と しては、 陰唇間パッ ド 1 を陰唇間内へ装着し、 生理用ナプキン 3 0 を下着に装着する。 このよ う に生理用ナプキンと併用する こ と によ り 、 経血量が多い日であっても、 本発明の陰唇間パッ ド 1 をよ り 効果的に用いる こ とができる。 産業上の利用の可能性

以上のよ う な本発明によれば、 身体側面に長凸状領域を有する 陰唇間パッ ドに設け られた指挿入用 口 に指を挿入する こ と がで き、 これによ り 指先に陰唇間パッ ドを固定 · 保持する こ とができ るため、 目視困難な陰唇間とい う場所であっても、 適切な位置に 陰唇間パッ ド装着する こ とができ る。

また、 上記指挿入用口が 2箇所に設けられているため、 着用者 は自 己の陰唇深さ に応じていずれかを選ぶこ と ができ、 加えて、 前記長凸状領域が着用者の陰唇深さ に応じて柔軟に変形するた め、 着用者の陰唇の深浅にかかわらず、 陰唇間パッ ドを陰唇間に 密接的に装着する こ と ができ る。 このため、 経血のモ レの発生を 著しく 低減する こ とができ る。

Claims

請求の範囲

1 . 女性陰唇間に無理なく挟み込むこ とが可能な大き さの陰唇間 パッ ドであって、

身体側に面する透水性の表面側シー ト と反身体側になる透水性 又は不透水性の裏面側シー ト と が体液を吸収する吸収体を内包 させた形態で接合されたものからなるメイ ンシー ト体と、 身体側 になる透水性の表面側シー ト と衣服側に面する透水性又は不透 水 '(·生の裏面側シー ト と が体液を吸収する吸収体を内包させた形 態で接合されたものからなるサブシー ト体と、 を備え、 更に、 前記メ イ ンシー ト体は、 前記表面側シー トの短手方向のほぼ中央 部分が身体側に向けて凸になる よ う に当該表面側シー ト の長手 方向に沿っ て形成されている長凸状領域を備えている こ と を特 徴とする陰唇間パッ ド。 '

2 . 前記メ イ ンシー ト体と、 前記サブシー ト体と、 は、 それぞれ の周縁部で隣接接合され、 内縁部から内側においては非接合状態 と なつ ている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項記載の陰唇間 パッ ド。

3 . 前記メ イ ンシー ト体と、 前記サブシー ト体と、 は、 長手方向 の各側部において接合状態である と共に、 短手方向において両袖 部の う ち少なく と も一方の袖部が非接合状態であ り 、 当該非接合 状態にある袖部が指の挿入が可能な指揷入用 口 を形成する袖 口 になる こ と を特徴とする請求の範囲第 1 '項又は 2記載の陰唇間 パッ ド、。

4 . 前記メイ ンシー ト体は、 複数枚のものであ り 、 それぞれのメ ィ ンシー ト体は長手方向の各側部において接合状態である と 共 に、 短手方向において両袖部の う ち少なく と も一方の袖部が非接 合状態であ り 、 当該非接合状態にある袖部は指の挿入が可能な指 揷入用 口 を形成する袖口 になる こ と を特徴とする請求の範囲第 3項記 ¾の陰唇間パッ ド。

5 . 前記サブシー ト体の裏面側シー トの衣服側には、 前記裏面側 シー ト と の間において指挿入用 口 を形成する ミ ニシー ト片が取 り 付け られている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 4 項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

6 . 前記長凸状領域は、 前記メ イ ンシー ト体が折り 曲げ形成され ている屈曲部からなる こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から 第 5項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

7 . 前記長凸状領域はその頂上部における長手方向の長さ寸法が その根元部における長さ寸法よ り も短く 形成され、 前記袖口は前 記根元部から前記頂上部に向かって両側縁部が傾斜状に形成さ れている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 6 項いずれ か記載の陰唇間パッ ド。

8 . 前記長凸状領域の縦断面は、 略三角形状と なっている こ と を 特徴とする請求の範囲第 1 項から第 7項いずれか記載の陰唇間 パッ ド。

9 . 前記長凸状領域の短手方向における縦断面積は、 1 c m ²以 上である こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 8 項いずれ か記載の陰唇間パッ ド。

1 0 . 前記長凸状領域の縦断面積は、 長手方向における一方端部 から他方端部へと略連続的に小さ く なる よ う に形成されている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 9 項いずれか記載の 陰唇間パッ ド。

1 1 . 生理用ナプキンと併用 される生理用ナプキン併用用陰唇間 パッ ドである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 0 項 いずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 2 . 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドであるこ と を 特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 1 項いずれか記載の陰唇 間パッ ド。

1 3 . 前記陰唇間パッ ドはお り もの吸収用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 1 項記載の陰唇間 パッ ド。

1 4 . 請求の範囲第 1項から第 1 3項いずれか記載の陰唇間パッ ドが個別包装用の包装容器に内包されている包装体。

1 5 . 請求の範囲第 3項から第 1 3項いずれか記載の陰唇間パッ ドが個別包装用の包装容器に内包されている包装体であって、 前 記陰唇間パ ドが前記包装容器に直交する方向で内包されてい る こ と を特徴とする包装体。

1 6 . 請求の範囲第 3項から第 1 3項いずれか記載の陰唇間パッ ドが個別包装用の包装容器に内包されている包装体であって、 絵 柄や文字によ ってその破 り 口 が指示されている こ と を特徴とす る包装,体。