WO2001095941A1 - Dispersions solides et medicaments - Google Patents

Dispersions solides et medicaments Download PDF

Info

Publication number
WO2001095941A1
WO2001095941A1 PCT/JP2001/004986 JP0104986W WO0195941A1 WO 2001095941 A1 WO2001095941 A1 WO 2001095941A1 JP 0104986 W JP0104986 W JP 0104986W WO 0195941 A1 WO0195941 A1 WO 0195941A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
solid dispersion
water
soluble polymer
drug
hydrochloride
Prior art date
Application number
PCT/JP2001/004986
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Toshinori Tanaka
Tomio Nakano
Shogo Izumi
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co., Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shinyaku Co., Ltd. filed Critical Nippon Shinyaku Co., Ltd.
Priority to JP2002510118A priority Critical patent/JP4806885B2/ja
Publication of WO2001095941A1 publication Critical patent/WO2001095941A1/ja

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/36Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
    • A61K47/38Cellulose; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/32Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. carbomers, poly(meth)acrylates, or polyvinyl pyrrolidone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/141Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers
    • A61K9/146Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers with organic macromolecular compounds

Description

明 細 書
固体分散体及び薬剤
技 術 分 野
本発明は、 医薬として有用な新規固体分散体、 及び異なる水溶性高 分子で構成されている 2種の固体分散体を含有する薬剤に関するもの である。
背 景 技 術
固体分散体は、 X線回折装置で分析すると薬物の結晶ピークが現れ ないことから分かるように、 不活性担体中に薬物が溶解又は固体状態 で単分子状に分散したものと考えられ、 当業者間においてはよく知ら れた技術である。 通常、 生体内における薬物、 特に水に難溶な薬物の 溶解性を改善し、 生物学的利用能を高める一つの有用なデバイスとし て認識されている。 .
従来の固体分散体は、 薬物と 1種類の水溶性高分子担体とから構成 されるのが一般的であった。 複数の水溶性高分子担体で固体分散体を 構成することも理論的には可能である。 しかし、 複数の水溶性高分子 担体で固体分散体を構^しても、 1種類の水溶性高分子担体で構成す るものと比べて、 コス トに見合うだけの顕著な利点を得ることは難し いと考えられる。
発明の開示
本発明の目的は、 薬物の溶解性に優れた新規な固体分散体、 及び薬 剤を提供することにある。
本発明者らは、 鋭意研究を重ねた結果、 ある一定の水溶性高分子担 体をある一定の比率以上で複数組み合わせて固体分散体を構成すれば、 各単独で固体分散体を構成するよりも薬物の溶解性等が顕著に改善さ れること、 及び異なる水溶性高分子担体で構成される 2種の固体分散 体をある一定の比率以上で配合すれば、 薬物の溶解性等が顕著に改善 されることを見出し、 本発明を完成した。
本発明としては、 例えば、 以下のものを挙げることができる。
( 1 ) ヒ ドロ.キシプロ ピルメチルセルロース (以下 「1- IPMC」 とも いう) 、 ヒ ドロキシプロ ピルセルロース (以下 「HP C」 ともいう) 、 及びポリ ビニルピロ リ ドン (以下 「P VP」 ともいう) からなる群か ら選択される任意の 2種の水溶性高分子担体 (固体分散体を構成する 担体) と薬物とを少なく とも有し、 当該 2種の水溶性高分子担体間の 比率が 1 : 5〜 5 : 1 (重量比) 'であることを特徴とする固体分散体 (以下 「本発明分散体」 という) 、
( 2) 本発明分散体を含有する薬剤'(以下 「本発明薬剤」 という) 、 ( 3) ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセノレロース、 ヒ ドロキシプロ ピノレセ ルロース、 及びポリ ビエルピロリ ドンからなる群から選択される 1種 の水溶性高分子担体 (固体分散体の担体) と薬物とを少なく ^:も有す る固体分散体、 及び前記選択した水溶性高分子担体以外の前記群から 選択される 1種の水溶性高分子担体 (固体分散体の担体) と同薬物と を少なく とも有する固体分散体とを含有し、 当該 2種の固体分散体に おける 2種の水溶性高分子担体間の比率が 1 : 5〜 5 : 1 (重量比) であることを特徴とする薬剤 (以下 「本発明複合剤」 とい.う) 。
本発明分散体における水溶性高分子担体の具体的な組合せとしては、 HPMCと HP C、 HPMCと PV P、 HP Cと P VPの 3種を挙げ ることができる。 好ましい組合せとしては、 HPMCとHP Cとの組 合せを挙げることができる。
本発明複合剤に係る 2つの固体分散体中における各水溶性高分子担 体の具体的な組合せと しては、 本発明分散体と同様、 HPMCと HP C、 H PMCと PV P、 HP Cと PVPの 3種を挙げることができる c 好ましい組合せとしては、 HPMCと P VPとの組合せを挙げること ができる。
本発明に係るヒ ドロキシプロピルメチルセルロース (HPMC) は, 一般に医薬製剤分野で使用されるている水溶.性ものであれば特に限定 されないが、 メ トキシル基を分子内に重量として 1 5 %〜 3 0 °/o、 ヒ ドロキシプロボキシル基を分子内に重量と して 4 %〜 3 2 %有するも のが適当である。 具体的には、 日本薬局方や米国薬局方で規定されて いる HPMC 1 8 2 8、 H PMC 2 2 0 8 , HPMC 2 9 0 6、 HP MC 2 9 1 0を挙げることができる。
本発明に係るヒ ドロキシプロ ピルセルロース (HP C) も、 一般に 医薬製剤分野で使用されている水溶性のものであれば特に制限されな いが、 t ドロキシプロポキシル基を分子内に重量として 50 °/0〜 8 0 %有するものが適当である。 ヒ ドロキシプロボキシル基を 2 0 %以 .下しか含まない、 いわゆる低置換度ヒ ドロキシプロピルセルロースは、 不溶性であるため本発明には含まれない。
本発明に係るポリ ビュルピロリ ドン (PVP) についても、 水に可 溶なものであれば特に制限されないが、 例えば、 PVP ' K 3 0、 P V P - K 6 0 , PV P . K 9 0を挙げることができる。
本発明分散体において、 固体分散体中における任意の 2種の水溶性 高分子担体間における比率は、 1 : 5〜 5 : 1 (重量比) が適当であ るが、 1 : 3〜 3 : 1 (重量比) が好ましい。
本発明複合剤において、 2種の固体分散体における 2種の水溶性髙 分子担体間における比率は、 1 : 5〜 5 : .1 (重量比) が適当である 力 S、 1 : 3〜 3 : 1 (重量比) が好ましい。
本発明に用い得る薬物と しては、.特に制限されないが、 水に難溶な 薬物が好ましい。 具体例と しては、 下記の薬物を挙げることができる c 1. 解熱 · 鎮痛 · 消炎剤
イン ドメタシン、 アスピリ ン、 ジクロプェナックナトリ ウム、 ケト プロフェン、 イブプロフェン、 メフエナム酸、 デキサメタゾン、 デキ サメタゾン硫酸ナトリ ウム、 ハイ ド口コーチゾン、 プレドニゾロン、 ァズレン、 フエナセチン、 イソプロピルアンチピリ ン、 ァセ トァミノ フェン、 塩酸べンジタミン、 フヱ-ルブタゾン、 フルフエナム酸、 サ リチル酸ナトリ ウム、 サリチル酸コリン、 サザピリ ン、 タロフエゾン、 エト ドラック。
2 . 抗潰瘍剤
スルピリ ド、 塩酸セ トラキ -一ト、 ゲファルナート、 マレイン酸ィ ルソグラジン、 シメチジン、 塩酸ラニチジン、 ファモチジン、 ェザチ ジン、 塩酸口キサチジンアセテート。 '
3 . 冠血管拡張剤
二フエジピン、 二硝酸イソソルビッ ト、 塩酸ジルチアゼム、 トラピ ジル、 ジピリダモール、 塩酸ジラゼプ、 メチル ' 2, 6—ジメチル一 4 - ( 2—ュトロフエ二ノレ) 一 5— ( 2—ォキソ一 1, 3, 2—ジォ キサホスホリナン一 2—ィル) 一 1, 4—ジヒ ドロピリジン一 3—力 ルポキシレート、 ベラパミル、 二カルジピン、 塩酸ェカ ジピン、 塩 酸べラノ ミノレ。
4 . 末梢血管拡張剤
酒石酸イフェンプロジル、 マレイン酸シネパシド、 シクランデレー ト、 シンナリジン、 ペントキシブイ リン。
5 . 抗生物質
アンピシリ ン、 ァモキシリ ン、 セファ レキシン、 ェチノレコノ、ク酸ェ リスロマイシン、 塩酸バカンピシン、 塩酸ミノサイクリン、 クロラム フ; cニコーノレ、 テ トラサイクリン、 エリ ス ロマイ シン、 グリセオフノレ ビン。
6 . 合成抗菌剤
ナリジタス酸、 ピロミ ド酸、'ピぺミ ド酸三水和物、 エノキサシン、 シノキサシン、 オフロキサシン、 ノルプロキサシン、 塩酸シプロプロ キサシン、 スルファメ トキサゾール ' トリメ トプリム、 6—フルォロ — 1—メチルー 7— [ 4— ( 5—メチルー 2—ォキソ一 1 , 3—ジォ キソレン一 4ーィノレ) メチル一 1 —ピぺラジ ノレ] —4—ォキソ一 4 H [ 1 , 3 ] チアゼト [ 3, 2 - a ] キノ リン— 3—力ルボン酸。
7 . 鎮けい剤
臭化プロパンテリン、 硫酸アト口ピン、 臭化ォキソビゥム、 臭化チ メビジゥム、 臭化プチルスコポラミン、 塩化トロスピウム、 臭化ブト 口ピウム、 N—メチルスコポラミンメチル硫酸、 臭化メチルォクタ ト 口ピン。
8 . 鎮咳、 抗喘息剤
テオフィ リン、 アミノフィ リン、 塩酸メチルェフエ ドリン、 塩酸プ ロカテロール、 塩酸トリメ トキノール、 リン酸コディン、 クロモグリ ク酸ナト リ ウム、 'トラ-ラス ト、 臭化水素酸デキス トロメ トルファン、 リン酸ジメモルフアン、 塩酸クロプチノール、 塩酸ホミノベン、 リン 酸ベンプロペリン、 ヒベンズ酸チぺピジン、 塩酸ェプラジノン、 塩酸 クロフエダノール、 塩酸エフェドリン、 ノス力ピン、 クェン酸カルべ タペンテン、 タンェン酸ォキセラジン、 クェン酸イソアミニル。
9 . 気管支拡張剤
ジプロブイ リン、 硫酸サルプタモール、 塩酸クロルプレナリン、 フ マル酸フオルモテロール、 硫酸オルシプレナリン、 塩酸ピルブテロー ル、 硫酸へキソプレナリン、 メシル酸ビトルテロール、 塩酸クレンブ テロール、 硫酸テルブタリ ン、 塩酸マプテロール、 臭化水素酸フヱノ テロール、 塩酸メ トキシフエナミン。
1 0 . 利尿剤
フロセミ ド、 ァセタゾラミ ド、 トリク口ルメチアジド、 メチクロチ アジド、 ヒ ドロクロ口チアジド、 ヒ ドロフルメチアジド、 ェチアジド. シクロペンチアジド、 スピロノラタ トン、 トリアムテレン、 フロロチ アジド、 ピレタニド、 メフルシド、 エタクリン酸、 ァゾセミ ド、 クロ フエナミ ド。
1 1 . 筋弛緩剤 ,
力ルバミン酸クロルフエネシン、 塩酸トルペリ ゾン、 塩酸エペリ ゾ ン、 塩酸チザェジン、 メフエネシン、 クロルゾキサゾン、 フェンプロ バメート、 メ トカルバモーノレ、 クロノレメザソン、 メシル酸プリジノー
/レ、 アフロクァロン、 バクロフェン、 ダント άレンナトリ ウム。
1 2 . 脳代謝改善剤 '
塩酸メクロフエノキセート。
1 3 . マイナートランキライザー
ォキサゾラム、 ジァゼパム、 クロチアゼバム、 メダゼパム、 テマゼ パム、 フルジァゼパム、 メプロパメート、 エ トラゼパム、 クロルジァ ゼポキシド。 .
1 4 . メジャートランキライザー
スルピリ ド、 塩酸クロカプラミン、 ソデピン、 クロルプロマジノン、 ノヽロぺ 1】 ~ノレ。
1 5 . j3—ブロッカー
ピンドロール、 塩酸プロプラノロール、 塩酸カルテオロール、 酒石 酸メ トプロロール、 塩酸ラベタロール、 塩酸ァセプトロール、 塩酸プ フエ トロール、 塩酸アルプレノロール、 塩酸ァロチノロール、 塩酸ォ クスプレノロール、 ナドロール、 塩酸プクモ ル、 塩酸インデノロ ール、 マレイン酸チモロール、 塩酸ぺフノロール、 塩酸ププラノロ一 ル。
1 6 . 抗不整脈剤
塩酸プロカインァミ ド、 ジソピラミ ド、 アジマリン、 硫酸キュジン. 塩酸アプリンジン、 塩酸プロパフェノン、 塩酸メキシレチン。
1 7 . 痛風治療剤
ァロプリノーノレ、 プロベネシド、 コノレヒチン、 スノレフィ ンビラゾン. ベンズブロマロン、 ブコローム。
1 8 . 血液凝固阻止剤
塩酸チクロビジン、 ジクマロール、 ワルプアリンカリウム。
1 9 . 抗てんかん剤 フエニトイン、 バルプロ酸ナトリ ウム、 メタルビタール、 力ルバマ ゼピン。 .
2 0 . 抗ヒスタミン剤
マレイン酸ク口/レフェエラミン、 フマー/レ酸クレマスチン、 メキタ ジン、 酒石酸ァリメマジン、 塩酸サイクロへプタジン。
2 1 . 鎮吐剤
塩酸ジフエ ドール、 メ トク口プラミ ド、 ドンペリ ドン、 メシル酸 ベタヒスチン、 マレイン酸トリメブチン。
2 2 . 降圧剤
塩酸レセルピン酸ジメヂルアミノエチル、 レシナミン、 メチノレドパ、 塩酸プラゾシン、 塩酸プナゾシン、 塩酸クロエジン、 ブドララジン、 ゥラビジン。
2 3 . 交感神経興奮剤
メシル酸ジヒ ドロエルゴタミン、 塩酸イソプロテレノール、 塩酸ェ チレフリン。
2 4 . 去たん剤
塩酸プロムへキシン、 力/レポシスティン、 塩酸ェチノレシスティン、 塩酸メチルシスティン。 .
2 5 . 搔ロ糖尿病治療剤 .
グリベングラミ ド、 トルブタミ ド、 グリ ミジンナトリ ウム。
2 6 . 循環器用剤
ュビデ力レノン、 A T P— 2 N a。
2 7 . 鉄剤
硫酸第一鉄、 乾燥硫酸鉄。
2 8 . ビタミン剤
ビタミン ビタミン B 2、 ビタミンざい ビタミン B 1 2、 ビタミ ンじ、 葉酸。 ,
2 9 . 頻尿治療剤 塩酸フラボキサート、 塩酸ォキシプチユン、 塩酸テロリジン、 4— ジェチルアミ ノー 1, 1—ジメチルー 2—プチエル (±) — α—シク 口へキシノレ一 <¾一フエ二■ノレグリ コレー トノヽイ ド口ク ロライ ド モノノヽ ィ ドレー ト。
3 0. アンジォテンシン変換酵素阻害剤
マレイン酸ェナラプリル、 ァラセプリル、 塩酸デラプリル。
3 1. 腎炎治療剤
(3 、 4 a ) 一 3, 2 3—ジヒ ドロキシー N— ( 2—メ トキシェ チル) 一 1 8 /3—ォレアン一 ]. 2—ェン一 2 8—アミ ド。
固体分散体中における薬物の配合比率は、 用いる薬物や用いる水溶 性高分子、 他の添加剤等により禺なるが、 0. 1〜 5 0重量%が適当 であり、 1〜2 5重量%が好ましい。 本発明複合剤における薬物の配 合比率については、 2種の固体分散体を併せた中で上記配合比率内で あれば十分であり、 2種の固体分散体とも同じ比率であることは必ず しも要しない。
本発明分散体、 及ぴ本発明複合剤に係る 2種の固体分散体おいては、 薬物と当該水溶性高分子以外に医薬上許容され、 医薬製剤分野で通常 用いられる添加剤を任意に配合することができる。 かかる添加剤と し ては、 例えば、 本発明に係る水溶性高分子以外の、 医薬上許容される 他の高分子 (例、 メチルセノレロース、 ェチルセルロース、 力ノレボキシ メチノレセゾレロース、 カノレポキシェチノレセノレロース、 ヒ ドロキシプロ ピ ルメチルセノレロースアセテートサクシネー ト (AQOAT (登録商 標) L, 同 M, 同 I-I) 、 ヒ ドロキシプロピルメチノレセノレロースフタ レ ー ト (HP— 5 5, HP— 5 5 S, HP— 5 0) 、 セルロースァセテ ー トフタレー ト、 力ノレボキシメチ /レエチノレセノレロース等のセノレロース 誘導体 ; ポリアクリル酸、 ポリメタアタリル酸、 ポリメタアタリル酸 のアルカリ塩、 メタアクリル酸コポリマー (オイ ドラギッ ト (登録商 標) L 3 0 D 5 5, 同 L 1 0 0、 同 E 1 00、 同 R L 30 D、 同 S I 0 0、 同 R L 1 0 0、 同 R S 1 0 0、 同 N E 3 0 D ) 等のアク リル酸 誘導体、 ポリ ビュルアルコール、 マクロゴール類) 、 賦形剤 (例、 乳 糖、 トウモロコシデンプン、 結晶セノレロース、 D—マンニトーノレ、 リ ン酸水素カルシウム、 キシリ トール、 エリスリ トール) 、 崩壊剤 (例、 低置換度ヒ ドロキシプロピルセルロース、 カルメロース、 ク ロスカル メロースナ トリ ウム、 カルメロースカルシウム) 、 滑沢剤 (例、 ステ アリン酸マグネシウム、 ステアリ ン酸カルシウム、 タルク) 、 着色剤 (例、 三二酸化鉄、 黄色三二酸化鉄、 酸化チタン、 タール色素) 、 香 料 (例、 1 一メントール、 オレンジエキス) 、 界面活性剤 (例、 ショ 糖脂肪酸エステル、 ラウリル硫酸ナトリ ウム、 モノステアリン酸ダリ セリ ン、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油) 、 安定化剤 (例、 ァスコ ルビン酸、 安息香酸) を挙げることができる。 かかる添加剤の固体分 散体中における配合量と しては、 いずれも 1〜 5 0重量%を挙げるこ とができる。
本発明分散体、 及び本発明複合剤に係る固体分散体は、 例えば、 い わゆる溶媒法、 熔融法、 混合粉砕法等の常法により製造することがで きる。
具体的には 藥物と水溶性高分子とを有機溶媒に溶解し、 その後か かる溶媒を留去するか、 又は薬物のみを有機溶媒に溶解し、 水溶性高 分子中に分散させた後で溶媒を留去する方法 (溶媒法) により製造す ることができる。 また、 薬物と水溶性高分子とを熔融した後、 冷却 - 固化する方法 (熔融法) により製造することができる。 また、 薬物ど 水溶性高分子とをボールミルにより混合粉砕するか、 口ール混合する' などの方法 (混合粉砕法) により製造することができる。
更に、 ニーデイングエレメントと言われる特殊なスクリューエレメ ントを有する 2軸型ェクス トル一ダを用いて、 連続して、 薬物と水溶 性高分子とを混合、 練合、 粉碎、 剪断等一括処理する方法 (例えば、 P C T WO 92/18106号公報) により製造することができる。 本発明複合剤は、 上記のようにして製造した 2種の固体分散体を、 例えば、 適当に粉砕し、 かかる 2種の粉砕物を物理的に混合すること により製造することができる。 また、 上記 2種の粉砕物を圧縮するこ とにより錠剤と しての本発明複合剤を製造することができる。
本発明分散体は、 そのまま本発明薬剤とすることができる。 また、 本発明薬剤は、 例えば、 本発明分散体を粉砕や造粒、 カプセル充填す ることにより、 細粒剤、 顆粒剤、 カプセル剤と して製造することがで きる。 また、 本発明分散体を顆粒化し圧縮すれば錠剤としての本発明 薬剤を製造することができる。
本発明薬剤、 及び本 明複合剤には、 医薬上許容され、 医薬製剤分 野で通常用いられる任意の添加物を配合することができる。 かかる添 加剤と しては、 例えば、 本願発明に係る水溶性高分子 (即ち、 ヒ ドロ キシプロ ピルメチノレセノレロース、 ヒ ドロキシプロピルセルロース、 及 ぴポリ ビュルピロリ ドン) や前記した医薬上許容され、 医薬製剤分野 で通常用いられる添加剤と同様な添加剤を挙げることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下に、 実施例、 比較例、 試験例を掲げて、 本発明をさらに詳しく 説明する。 本発明は、 以下の実施例に限定されるものではないことは 言うまでもない。
実施例 1 -
( 3 /3、 4 a ) 一 3 , 2 3 —ジヒ ドロキシー N— ( 2 —メ トキシェ チル) — 1 8 0 —ォレアン一 1 2—ェンー 2 8—アミ ド (以下 「化合' 物 A」 という) 300 g、 H P M C 2910 1500 g , 曰本薬局方第 1 3局掲 —載の H P C 1500 g (以下、 これを H P Cという) をボーレコンテナー ミキサー (MC20型、 コ トプキ技研工業社製、 以下同じ) に投入し、 20 分間混-合し、 当該混合物を予め 190aCに設定された、 ニーデイングェ レメ ントを有する 2軸ェクス トルーダー (KEXN- 30 型、 栗本鐡ェ所社 製、 以下同じ) で押出し処理して本発明分散体を得た。 得られた本発 明分散体はサンプルミル (AP - S型、 ホソカワミクロン社製、 以下同 じ) で粉碎した。 .
実施例 2
化合物 A l g、 PV P ' K9 0 2. 5 g、 HP C 2. 5 g をビーカーに秤取し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) 混合溶 媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することに より本発明分散体を得た。 得られた本発明分散体は、 錠剤粉砕器で粉 砕した。
実施例 3
化合物 A 1 H PMC 2910 5 g、 HP C 5 g、 D -マン- ト ール 5 gをビーカーに秤取り、 ジクロロメタン ' メタノ一ル ( 1 : 1 ) 混合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去 することにより本発明分散体を得た。 得られた本発明分散体は、 錠剤 粉砕器で粉砕した。
実施例 4
二フエジピン 2 g、 PV P ' K 9 0 10 g s H PMC 2910 10 g をビーカーに秤取し、 ジクロロメタン ' メタノール (1 : 1 ) の混合 獰媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心ヱバポレーターで留去すること により本発明分散体を得た。 得られた本発明分散体は、 凝剤粉砕器で 粉砕した。
実施例 5
-フエジピン 2 g、 P V P ■ K 9 0 10 gをビーカーに秤取し、 ジクロロメタン . メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶 液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより、 一つの固体分 散体を得た。 それとは別に、 二フエジピン 2 g、 H PMC2910 10 gをビーカーに秤取り、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混 合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去するこ とにより、 一つの固体分散体を得た。 得られた両固体分散体は、 それ ぞれ錠剤粉砕器で粉砕し、 各粉碎物の等量を混合して本発明複合剤を 得た。
実施例 6
' 二フエジピン 2 g、 P V P ■ K 9 0 5 gをビーカーに秤取し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶 液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより、 一つの固体分 散体を得た。 それとは別に、 二フエジ.ピン 2 g、 HPMC2910 5 gをビーカーに枰取り、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混 合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去するこ とにより、 一つの固体分散体を得た。 得られた両固体分散体は、 それ ぞれ錠剤粉砕器で粉砕し、 各粉砕物の等量を混合して本発明複合剤を 得た。
実施例 7
グリセオフルビン 3 g、 P V P · K 90 15 gをビーカーに秤取 し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 そ の溶液の溶媒を遠心エバポレ^"ターで留去するこ により、 一つの固 体分散体を得た。 それとは別に、 グリセオフルビシ 3 g、 HPMC2 910 15 gをビーカーに秤取り、 ジクロロメタン * メタノール ( 1 : , 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留 去することにより、 一つの固体分散体を得た。 得られた両固体分散体 は、 それぞれ錠剤粉砕器で粉砕し、 各粉砕物の等量を混合して本発明 複合剤を得た。
実施例 8
グリセオフルビン 2 g、 P V P · 90 5 gをビーカーに秤取 し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1.: 1) の混合溶媒で溶解し、 そ の溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより、 一つの固 体分散体を得た。 それとは別に、.グリセオフルビン 2 g、 HPMC2 910 5 g.をビーカーに秤取り、 ジクロロメタン ' メタノ ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留 去することによ り、 一つの固体分散体を得た。 得られた両固体分散体 は、 それぞれ錠剤粉砕器で粉碎し、 各粉砕物の等量を混合して本発明 複合剤を得た。
実施例 9
グリセオフルビン 300 g、 P V P · K 90 1500 gをボーレコンテ ナ一ミキサーに投入し、 20分間混合し、 当該混合物を予め 150°Cに設 定された、 ニーディングエレメントを有する 2軸ェクストルーダーで 押出し処理した。 得られた押出し品をサンプルミルで粉砕し、 一つの 固体分散体を得た。 それとは別に、 グリセオフルビン 300 g、 HPM C2910 1500 gをボーレコンテナーミキサーに投入し、 20分間混合し、 当該混合物を予め 170°Cに設定された、 ニーデイングエレメ ン トを有 する 2軸ェクス トルーダーで押出し処理した。 得られた押出し品をサ ンプルミルで粉砕し、 一つの固体分散体を得た。 そして、 得られた両 固体分散体を等量混合.して本発明複合剤を得た。
比較例 1
化合物 A l g、 P V P ' K 9 0 5 gをビーカーに秤取し、 ジク ロロメタン · メタノール ( 1 : 1 ) 混合溶媒で溶解し、 その溶液の溶 媒を遠心エバポレーターで留去することにより比較試験用の固体分散 体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。
比較例 2
化合物 A 1 g、 HP C 5 gをビーカーに秤取し、 ジクロロメタ ン - メタノール (1 : 1 ) 混合溶媒で溶解し、 その溶液の溶媒を遠心 エバポレーターで留去することにより比較試験用の固体分散体を得た c 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。
比較例 3
エフェジピン 2 g、 P V P « 9 0 20 gをビーカーに秤取し.、 ジクロ ロメタン . メタノール (丄 : D の混合溶媒で溶解し、 その榕 液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより比較試験用の固 体分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。 比較例 4
二フエジピン 2 g、 H PMC 2910 20 gをビーカーに秤取し、 ジ クロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶液 の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより比較試験用の固体 分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。
比較例 5
二フエジピン 2 g、 P V P · K 9 0 10gをビーカーに秤取し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶 液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより比較試験用の固 体分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。 比.較例 6 、
-フエジピン 2 g、 H PMC 2910 10 gをビーカーに秤取し、 ジ クロロメタン . メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶液 の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより比較試験用の固体 分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。
比較例 7
グリセオフノレビン 2 g、 P V P ■ K 9 0 10 gをピーカーに枰取 し、 ジクロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 そ の溶液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより、 比較試験 用の固体分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕し た。
比較例 8
グリセオフルビン 2 g、 H PMC2910 10 gをビーカーに秤取し、 ジク ロロメタン ' メタノール ( 1 : 1 ) の混合溶媒で溶解し、 その溶 液の溶媒を遠心エバポレーターで留去することにより、 比較試験用の 固体分散体を得た。 得られた固体分散体は、 錠剤粉砕器で粉砕した。 1& 試験例 1 溶解性試験とその評価
( 1 ) 化合物 A、 グリセオフルビン
薬物 1 Om g相当量の固体分散体又は原薬を秤取し、 遠沈管に入れ た。 そこに精製水 4 0 mLを注入し、 振とう機 (S A— 3 1、 Y a m a t o社製) を用い、 1 8 0ス トローク Zm i nで試験を行った。 試 験開始後、 経時的に溶出液を 2. 5 mLとり、 メンプレンフィルター でろ過した。 ろ液 1 mLに内標準溶液 1 mLを加えて、 HPMC法に て溶解濃度を測定した。
その結果を表 1と表 2に示す。 表中、 Cm a xは、 各薬物の溶解挙 動の最高溶解濃度を表す。 AUC (血漿中濃度曲線下面積) は、 試験 開始から試験終了時間までの溶解濃度下面積を台形法にて算出した。
Figure imgf000016_0001
(表 1は次頁に続く)
固体分散体 mm (分) Craax AUC
60 120 . μ g/mL) i,mg*min/mL) • 溶解濃度 ( g/tnL) 実施例 2 Cl> 12.1土 0.4 22.5土 0.3 48.3 2.73 比較例 1 (2) 0.2土 0.0 0.2土 0.0 42.5 0.40 比較例 2 (3) 11.1土 0.1 18.1士 0.8 18.1 1.21 原薬 0, 2土 0.0 0.2土 0.0 0.3 0.03
<1) (P V P + H P C) 併用の固体分散体
(2) P V P固体分散体
(3)
HP C固体分散体 表
Figure imgf000017_0001
Figure imgf000017_0002
C15 P V Pの固体分散体 +H PMCの固体分散体
C2) P V P固体分散体
(3) HPMC固体分散体 ( 2 ) エフエジピン
薬物 5 O mg相当量の固体分散体又は原薬を秤取した。 試験液に精 製水 5 0 OmLを用い、 日本薬局方第 1 3局溶出試験法第 2法により , 毎分 1 0 0回転で試験を行った。 試験開始後、 経時的に溶出液を 2. 5mLとり、 メンブレンフィルターでろ過した。 ろ液 l mLに内標準 溶液 1 mLを加えて、 HP LC法にて溶解濃度を測定した。
その結果を表 3と表 4に示す。 表中、 Cm a xは、 各薬物の溶解挙 動の最高溶解濃度を表す。 AUCは、 試験開始から試験終了時間まで の溶解濃度下面積を台形法にて算出した。
表 3
Figure imgf000018_0001
Figure imgf000018_0002
1) (P V P +HPMC) 併用の固体分散体
P VP固体分散体
C3> H PMC固体分散体 表 4
Figure imgf000019_0001
Figure imgf000019_0002
(1> P V Pの固体分散体 +H PMCの固体分散体
く 2) P VP固体分散体
<3) H PMC固体分散体
, 各結果から明らかなように、 水溶性高分子担体を併用したものの方 力 、 単独の水溶性高分子担体しか用いなかったものに比べて、 顕著に 薬物の溶解性向上が見られた。
試験例 2 ィ による吸収性試験
( 1 ) 投与方法
①固体分散体
化合物 Aの本発明分散体 (実施例 3) をカプセル (ゼラチン硬カブ セル、 TO P R AC社製、 以下同じ) に充填した後、 24時間絶食し たィヌに 3 OmgZk gの用量で弹制的に経口投与し、 直ちに経口 用ゾンデを用いて水 2 0〜 3 0 m Lを与えた。 ②物理的混合物
実施例 3に係る各成分を単純にマユユアル混合した混合物をカプセ ルに充填した後、 24時間絶食したィヌに 3 Om g/k gの用量で強 制的に経口投与し、 直ちに経口用ゾンデを用いて水 2 0〜 3 OmLを '与えた。
③懸濁液
化合物 Aを所定量秤量した後、 0. 5 %メチルセルロース (SM— 4 0 0、 信越化学社製) 水溶液を加えて懸濁液を調製し、 2 4時 間絶食したィヌに 3 0m g/2mL/k gの用量で、 経口用ゾンデを 用いて胃内に強制的に投与した。
( 2) 測定試料の採取方法
経口投与後、 所定時間に伏在静脈から約 2 m L採血し、 血液をへパ リン処理した後、 遠心分離 (3, 0 0 0 r p m, 1 0分間) を行い、 血漿 0. 5 mLを得た。 血漿は定量まで凍結保存した。
(3) 血漿中濃度の測定方法 '
血漿 0. 5 mLに 0. 1 N— N a OI- I 0. 2 mLを加えた後、 内 部標準物貧 0. 0 5 mLおよび酢酸ェチル 4 mLを加えて振盪 ( 1 0 分間) し、 遠心分離を行った。 遠心分離後、 有機層の 3 mLを減圧下 で濃縮乾固し、 残渣をメタノール 0. l mLで溶解した後、 0. 0 3 mLを液体クロマトグラフ質量分析 (L C一 MS) に供し、 各時間の 血漿中濃度を測定した。 その結果を図 1に示す。
(4) 考察
図 1から明らかなように、 本発明分散体は、 物理混合物や懸濁液に 比べて顕著に高い血漿中濃度推移を示した。
発明の効果
本発明によれば、 各単独の水溶性高分子担体で構成される固体分散 体から得られる、 薬物の溶解性からは想定できない薬物の溶解性を得 ることができる。 また、 本発明によれば、 物理'混合物や懸濁液による 血漿中濃度よりも顕著に高い血漿中濃度を得ることができる。
図面の簡単な説明
図 1は、 化合物 Aをィヌに経口投与した場合の血漿中濃度推移を表 す。 縦軸は化合物 Aの血漿中濃度 ( i gZmL) を、 横軸は時間 (時 間) を、 それぞれ表す。 一着一は本発明分散体の結果を、 —〇一は物 理混合物の結果を、 —△一は懸濁液の結果を、 それぞれ示す。

Claims

請求の範囲
1 . ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセノレロース、 ヒ ドロキシプロ ピノレセ' ルロース、 及びポリビエルピロリ ドンからなる群から選択される任意 の 2種の水溶性高分子担体と薬物とを少なく とも有し、 当該 2種の水 溶性高分子担体間の比率が 1 : 5〜5 : 1 (重量比) であることを特 徴とする固体分散体。
2 . 任意の 2種の水溶性高分子担体が、 ヒ ドロキシプロピルメチル セ /レロースとヒ ドロキシプロピルセノレロース、 ヒ ドロキシプロピノレメ チノレセルロースとポリ ビニノレピロ リ ドン、 及びヒ ドロキシプロ ピ /レセ ルロースとポリ ビニルピロリ ドンからなる群から選択されるいずれか である請求項 1記载の固体分散体。
3 . ヒ ドロキシプロピルメチルセル ø—スが、 メ トキシル基を分子 内に重量として 1 5。/〜 3 0。に ヒ ドロキシプロポキシル基を分子内 に重量として 4 °/0〜 3 2 %有するものである請求項 1又は 2記載の固 体分散体。
4 . ヒ ドロキシプロ ピノレメチルセノレロース力 ヒ ドロキシプロ ピノレ メチノレセノレ口ース 1 8 2 8、 ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセノレロース 2 2 0 8、 ヒ ドロキシプロピノレメチ /レセノレロース 2 9 0 6、 又はヒ ドロ キシプロピルメチルセルロース 2 9 1 0である請求項 1又は 2記載の 固体分散体。
5 . 請求項 1〜4のいずれかに記載の固体分散体を含有する築剤。
6 . ヒ ドロキシプロピノレメチ /レセノレロース、 ヒ ドロキシプロピノレセ ルロース、 及ぴポリ ビエルピロリ ドンからなる群から選択される 1種 の水溶性高分子担体と薬物とを少なく とも有する固体分散体、 及び前 記選択した水溶性高分子担体以外の前記群から選択される 1種の水溶 性高分子担体と同薬物とを少なくとも有する固体分散体とを含有し、 当該 2種の固体分散体における 2種の水溶性高分子担体間の比率が 1 : 5〜 5 : 1 (重量比) であることを特徴とする薬剤。
7 . 一方の固体分散体に係る水溶性高分子担体がヒ ドロキシプロピ ルメチルセルロースであり、 他方の固体分散体に係る水溶性高分子担 体がヒ ドロキシプロピルセルロースであるか、 一方の固体分散体に係 る水溶性高分子担体がヒ ドロキシプロピルメチルセルロースであり、 他方の固体分散体に係る水溶性高分子担体がポリ ビュルピロリ ドンで あるか、 又は一方の固体分散体に係る水溶性高分子担体がヒ ドロキシ プロピルセルロースであり、 他方の固体分散体に係る水溶性高分子担. 体がポリ ビニルピロリ ドンである請求項 6記載の薬剤。 '
8 . ヒ ドロキシプロ ピルメチルセルロースが、 メ トキシル基を分子 内に重量と して 1 5 % ~ 3 0 %、 ヒ ドロキシプロポキシル基を分子内 に重量と して 4 〜 3 2 %有するものである請求項 6又は 7記載の固 体分散体。
9 . ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセノレロース力 S、 ヒ ドロキシプロ ピノレ メチ /レセノレロース 1 8 2 8、 ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセ zレロース 2 2 0 8、 ヒ ドロキシプロ ピノレメチノレセルロース 2 9 0 6、 又はヒ ドロ キシプロピルメチルセルロース 2 9 1 0である請求項 6又は 7記載の 固体分散体。
PCT/JP2001/004986 2000-06-14 2001-06-13 Dispersions solides et medicaments WO2001095941A1 (fr)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002510118A JP4806885B2 (ja) 2000-06-14 2001-06-13 固体分散体及び薬剤

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178050 2000-06-14
JP2000-178050 2000-06-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2001095941A1 true WO2001095941A1 (fr) 2001-12-20

Family

ID=18679553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2001/004986 WO2001095941A1 (fr) 2000-06-14 2001-06-13 Dispersions solides et medicaments

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4806885B2 (ja)
WO (1) WO2001095941A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100168410A1 (en) * 2006-10-27 2010-07-01 Pfizer Products Inc. Hydroxypropyl Methyl Cellulose Hard Capsules and Process of Manufacture
JP2015091769A (ja) * 2013-10-18 2015-05-14 ハンドク インコーポレイテッド アリピプラゾール含有口腔内崩壊錠剤及びその製造方法
JP6821863B1 (ja) * 2019-08-30 2021-01-27 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 非晶質の難水溶性素材を含有する固体組成物、及びその製造方法
WO2021040027A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 非晶質の難水溶性素材を含有する固体組成物、及びその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0848632A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Kanebo Ltd エトポシドを含有する固形組成物および固形製剤
JPH107558A (ja) * 1996-06-19 1998-01-13 Eisai Co Ltd 溶解性改善製剤

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03291224A (ja) * 1990-04-06 1991-12-20 Tanabe Seiyaku Co Ltd 吸収性の改善された製剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0848632A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Kanebo Ltd エトポシドを含有する固形組成物および固形製剤
JPH107558A (ja) * 1996-06-19 1998-01-13 Eisai Co Ltd 溶解性改善製剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MESHALI MAHASEN M. ET AL.: "Physical properties of fast-release nonreverting hydrochlorothiazide solid dispersions", PHARM. RES., vol. 9, no. 7, 1992, pages 960 - 962, XP002945840 *

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100168410A1 (en) * 2006-10-27 2010-07-01 Pfizer Products Inc. Hydroxypropyl Methyl Cellulose Hard Capsules and Process of Manufacture
US9655860B2 (en) 2006-10-27 2017-05-23 Capsugel Belgium Nv Hydroxypropyl methyl cellulose hard capsules and process of manufacture
US10004692B2 (en) 2006-10-27 2018-06-26 Capsugel Belgium Nv Hydroxypropyl methyl cellulose hard capsules and process of manufacture
EP2078042B1 (en) * 2006-10-27 2019-06-12 Capsugel Belgium NV Hydroxypropyl methyl cellulose hard capsules and process of manufacture
EP3594248A1 (en) * 2006-10-27 2020-01-15 Capsugel Belgium NV Hydroxypropyl methyl cellulose hard capsules and process of manufacture
EP3954715A3 (en) * 2006-10-27 2022-05-04 Capsugel Belgium NV Hydroxypropyl methyl cellulose hard capsules and process of manufacture
JP2015091769A (ja) * 2013-10-18 2015-05-14 ハンドク インコーポレイテッド アリピプラゾール含有口腔内崩壊錠剤及びその製造方法
JP6821863B1 (ja) * 2019-08-30 2021-01-27 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 非晶質の難水溶性素材を含有する固体組成物、及びその製造方法
WO2021040027A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 非晶質の難水溶性素材を含有する固体組成物、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4806885B2 (ja) 2011-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11839689B2 (en) Formulations of enzalutamide
US6221400B1 (en) Methods of treating mammals using nanocrystalline formulations of human immunodeficiency virus (HIV) protease inhibitors
US6068858A (en) Methods of making nanocrystalline formulations of human immunodeficiency virus (HIV) protease inhibitors using cellulosic surface stabilizers
RU2351316C2 (ru) Лекарственные формы с замедленным высвобождением зипразидона
RU2468788C2 (ru) Фармацевтическая лекарственная форма ингибитора тирозинкиназы для перорального введения
KR101434334B1 (ko) 화학 물질의 마이셀 나노입자
JP2010509289A (ja) チロシンキナーゼ阻害剤の経口投与用薬学的剤形
JP2006507309A (ja) 疎水性薬剤の上昇した生物学的利用性を提供する製剤
JP4997683B2 (ja) 医薬固体分散体の製法
WO2001095941A1 (fr) Dispersions solides et medicaments
TWI392507B (zh) 包埋的膠束奈米顆粒
CN111629758A (zh) 药物树脂化物组合物及其制备和使用方法
JPH09309828A (ja) 溶解を改善した薬剤組成物
JP2003146882A (ja) 生理活性物質含有固形物の溶出速度を制御する方法

Legal Events

Date Code Title Description
AK Designated states

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): CA CN JP KR RU US

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AM AZ BY KG KZ MD RU TJ TM AT BE CH CY DE DK ES FI FR GB GR IE IT LU MC NL PT SE TR

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
DFPE Request for preliminary examination filed prior to expiration of 19th month from priority date (pct application filed before 20040101)
ENP Entry into the national phase

Ref country code: JP

Ref document number: 2002 510118

Kind code of ref document: A

Format of ref document f/p: F

122 Ep: pct application non-entry in european phase