WO2001089998A1

WO2001089998A1 - Dispositif de traitement des eaux residuaires des revetements de route et ensemble tubulaire de traitement des eaux

Info

Publication number: WO2001089998A1
Application number: PCT/JP2001/004397
Authority: WO
Inventors: Saburo Matsui; Shinobu Kobayashi; Sadakatsu Kimura
Original assignee: Hokukon Co., Ltd
Priority date: 2000-05-25
Filing date: 2001-05-25
Publication date: 2001-11-29
Also published as: EP1300366A1; US7291262B2; EP1300366A4; ATE409170T1; DE60135913D1; US20030089652A1; EP1300366B1

Description

明細書路面排水処理装置及び筒状水処理ュニッ卜技術分野

本発明は、道路などの路面排水、家庭排水、工場排水、及び田畑からの排水中に含まれる汚染物質を除去する排水処理装置に関する。背景技術

道路面には、自動車、特にディーゼル車の排気ガスに含まれている微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスファルト摩耗塵等の汚染物質、更には工場等の煤塵や粉塵等の大気中に浮遊する汚染物質が堆積する。これらの汚染物質には、多環芳香族炭化水素等の有機汚染物質やクロム、カドミウム等の重金属、窒素 · リン等の富栄養化塩類が含まれており、更には、環境ホルモンとなる物質も含まれている可能性がある。

この路面に堆積した汚染物質は、降雨によって側溝に流入し、下水道、または、河川に排出される。

下水道が合流式の場合、汚染物質は、下水処理場で処理される。しかし、重金属類を含むときは、処理汚泥を高熱加熱処理や、重金属をセメントで固化する等の特別な処理を要し、負担が大きいという問題があった。

一方、下水道が分流式の場合は、路面排水中の汚染物質は無処理で河川に放出されるため、富栄養化や環境ホルモンとして作用して生態系に悪影響を及ぼす水域汚染を引き起こす可能性がある。

田畑からの排水に含まれている殺虫剤、除草剤等の化学物質や、代かき後の落水の泥水（浮遊物質）が河川に流出して水域汚染を引き起こす間題がある。発明の開示

本発明の目的は、路面に堆積し、路面排水と共に流出する汚染物質を除去し、下水処理場の負担を軽減し、また、汚染物質が河川に流出することによって生ずる水域汚染を低減するものである。

加えて、田畑からの排水に含まれている殺虫剤や除草剤等の化学物質や、代かき後の落水の泥水の浮遊物質を除去して河川に流出するのを防止し、水域汚染を低減するものである。

更に、本発明の目的は、汚染物質を効率的に除去し、維持管理が容易であり、そして、コンパクトな路面排水処理装置を提供することである。 . 本発明の路面排水処理装置は、路面排水中の汚染物質を除去するもので、維持管理槽と処理槽を具え、この両槽は、下部に設けた連通部を介して連通されている。

維持管理槽には排水が流入部より流入し、処理槽には、汚染物質を除去する処理材が装填されており、維持管理槽に流入した排水が連通部を通って処理槽に流入し、処理槽内を通過する間に汚染物質が除去され、処理水は処理槽の上側に設けた排出部から排出される。排水の流入、排出にポンプなどをを使用せず、自然流下とするため、排出部は流入部の下方に位置させてある。また、維持管理槽は、上部が開放されているので底部の沈澱物を容易に除去することができる。

本明細書において、路面排水とは、降雨に伴う道路等の排水を意味し、路面は、車両等が走行可能な場所を指し、例えば、駐車場、歩道も含む。

汚染物質とは、ディーゼル自動車の排ガスに含まれる微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスファルトの摩耗塵、工場煤塵、粉塵等の環境汚染物質を指し、これらには、多環芳香族炭化水素等の有機系汚染物質、カドミウム等の重金属、窒素 · リン等の富栄養化塩類を含み、更に、環境ホルモンのような内分泌撹乱物質を含む。これらの環境汚染物質は、道路面に堆積しており、降雨によって路側に運ばれる。図面の簡単な説明

図 1は、路面排水処理装置の設置例を示す斜視図。

図 2は、路面排水処理装置の全体構成を示す断面図。

図 3は、路面排水処理装置の上側部分の拡大図。

図 4は、路面排水処理装置の一部断面斜視図。

図 5は、桝を蓋板が開いた状態で示す斜視図。

図 6は、桝を蓋板が閉じた状態で示す部分斜視図。

図 7は、桝を構成するブロックを示す斜視図。

図 8は、維持管理槽を構成する上下のプロックを示す斜視図。

図 9は、ブロック相互を連結ピンで連結した状態を示す断面図。

図 1 0は、処理材収容体を示す斜視図。

図 1 1は、処理材収容体を構成する筒状体の下側部分を示す部分斜視図。図 1 2は、処理材収容体の上側部分の構成を説明する分解斜視図。

図 1 3は、筒状体にメッシュ状布を被せた状態を示す斜視図。

' 図 1 4は、環状弾性止水部材を示す断面図。

図 1 5は、筒状体の下端の嵌入溝を、弾性環状部材と共に示す断面図。図 1 6は、処理材収容体の上端部分の構成を示す部分斜視図。

図 1 7は、環状弾性止水部材の止水状態を示す断面図。

図 1 8は、処理材収容体の下端部分示す部分斜視図。

図 1 9は、処理材収容体の下端部分の断面図。

図 2 0は、弾性環状部材を示す一部切欠斜視図。

図 2 1は、環状弾性止水部材の一部切欠斜視図。

図 2 2は、筒状体の底面にメッシュ状布を取り付けた有底筒体の断面図。図 2 3は、筒状体の上端側部分を示す斜視図。

図 2 4は、筒状体の上端側部分をハンドルの断面図。

図 2 5は、処理材収容体を処理槽に納設した状態の断面図。図 2 6は、路面排水処理装置の他の実施例の断面図。

図 2 7は、環状弾性止水部材の止水状態を示す断面図。

図 2 8は、図 2 6に示す路面排水処理装置の上側部分の拡大図。

図 2 9は、処理材収容体の他の実施例の断面図。

図 3 0は、処理材収容体の分解斜視図。

図 3 1は、処理材を処理槽に設置する他の実施例の断面図。

図 3 2は、処理槽の開口のみを蓋板で閉蓋した状態の断面図。

図 3 3は、維持管理槽の開口のみを蓋板で閉蓋した状態の断面図。

図 3 4は、路面排水処理装置の他の実施例の一部断面斜視図。

図 3 5は、路面排水処理装置の斜視図。

図 3 6は、路面排水処理装置の説明図。

図 3 7は、路面排水処理装置の説明図。

図 3 8は、路面排水処理装置の説明図。

図 3 9は、環状弾性止水部材の装着部の他の実施例の断面図。

図 4 0は、止水突片の他の実施例の使用状態の断面図。

図 4 1は、閉蓋状態にある蓋板に設けた流入開口の他の実施例の斜視図。

図 4 2は、閉蓋状態にある蓋板に設けた流入開口斜視図。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を実施例の図面に基づいて説明する。

実施例 1

図 1に示すように、路面排水処理装置 1は、道路 2の路側の車道 3と歩道 5との間の植生スペース 6に約 2 0 m間隔で地中に設置してあり、地表面は支持枠 5 1に設置した覆蓋 5 2で覆われ、路面排水は縁石に設けた誘導口 1 2 0を通って流入し、処理されて排水管 5 6に放出される。

図 2に示すように、地中に埋設された路面排水処理装置 1は、コンクリートブロック製の桝 1 1であって、内部に設けた隔壁 1 0によって維持管理槽 7と処理槽 9が隣接して形成され、両槽 7、 9は下部で連通しており、路面から流入する路面排水は、矢印のように維持管理槽 7に流入し、処理槽 9を上昇する間に処理材収容体 2 7に充填された処理材 5 7で汚染物質が除去され、排水管 5 6に放流される。

桝 1 1は、上下に長い直方体で、図 5に示すように、上端には立壁部 1 3が形成してあり、立壁部 1 3の内部空間 1 5の底面 1 6に維持管理槽 7の開口 1 7及び処理槽 9の開口 1 9が設けてある。内部空間 1 5には平板状の蓋板 2 0が取り外し自在に設けてあり、両槽の開口 1 7、 1 9は、蓋板 2 0によって閉塞される。維持管理槽 7は、平面形状が長方形で縦長であり、処理槽 9は、平面形状が円形で縦長である。図 2、図 4に示すように、処理槽 9と維持管理槽 7を仕切る隔壁 1 0の下端は開放してあり、連通部 2 3が形成され、両槽は接続されている。処理槽 9の底面 2 5は、維持管理槽 7に向かって下方に傾斜させてあり、汚染物質を除去する処理材が充填された処理材収容体 2 7が、開口 1 9を通して取り外し可能に設置されている。

図 5に示すように、立壁部 1 3の左右の短辺には切欠が設けてあり、維持管理槽 7側は排水流入部 3 0、処理槽 9側は排出部 3 1としてある。排出部 3 1の底面 3 2は、流入部 3 0の底面 3 5よりも下方に位置させてあり、処理槽 9を通過した処理水が自然に排水されるようにしてある。

図 5に示すように、蓋板 2 0は、矩形上の平板で、維持管理槽 7の開口 1 7と処理槽 9の開口 1 9に跨る大きさであり、図 6に示すように立壁部 1 3に蝶番 3 で取り付けてあり、二つの開口 1 7、 1 9を同時に開閉でき、閉じた場合、底面 1 6に密着して、開口 1 7、 1 9を水密に閉塞する。蓋板 2 0の維持管理槽 7側の縁 3 9には、図 4、図 5に示すように、流入部 3 0に対応する位置に流入開口 4 0が形成してあり、流入部 3 0から流入した路面排水は、図 4の矢印で示すように、流入開口 4 0を通って維持管理槽 7に流入する。桝 1 1は、コンクリートの一体成形体としてもよいが、図 5、図 7、図 8に示すように、 4個のブロック 4 2、 4 3、 4 5、 4 6を組み合わせ、図 9に示す連結ピン 4 7及ぴ連結金具を用いて一体化している。桝 1 1の上端面 5 0には、図 1、図 3、図 4に示すように、支持枠 5 1が載置されており、この支持枠 5 1に二枚の覆蓋 5 2、 5 2が取り外し可能に設置して蓋板 2 0を覆い隠す。図 5に示すように、覆蓋 5 2、 5 2を取り外し、蓋板 2 0を開き、両槽の開口 1 7、 1 9 を開放する。

処理槽 9で処理された排水は、図 2の矢印のように、排出部 3 1、排出ボックス 5 3、及び排水路 5 5を通って排水管 5 6に放出される。 ' 処理材収容体 2 7は、図 4、図 1 0に示すように、汚染物質を濾過または吸着する処理材 5 7が筒状体 5 9内に充填されている。処理材 5 7は、アスファルトなどの油性物質を吸着する能力が高く、洗浄が容易である比重の軽い発泡ポリプロピレンの細片が好ましい。その他にも、セラミックスや活性炭等の公知の汚染物質を吸着する処理材、または、炉材を汚染物質に応じて選択する。

筒状体 5 9の外周面 6 0の下部には、図 1 1に示すように、 1本の嵌入溝 6 1 が周方向に連続して設けられ、外周面 6 0の上部には、図 1 2に示すように、上下二段の嵌入溝 6 2、 6 3が周方向に連続して設けられている。

筒状体 5 9の上下端は、図 1 3、図 1 4、及び図 1 5に示すように、円形のメッシュ状布（ポリエチレン等の合成繊維や金属線等を素材とするもの） 6 4、 6 5で覆われ、その周縁 6 6、 6 7は筒状体 5 9の外周側面 6 0を覆うように折り曲げられ、図 1 6、 1 7、図 1 8、図 1 9に示すように、上下の嵌入溝 6 1、 6 2にステンレス製の固定バンド 6 8、 6 9で固定される。下部の嵌入溝 6 1に装着される固定バンド 6 9は、通常は取り外しが予定されないが、上部の嵌入溝 6 2に装着される固定バンド 6 8は、筒状体 5 9内に収容された処理材 5 7を洗浄するため、取り外し可能とする。

図 1 5、及び図 1 9、図 2 0に示すように、下部の嵌入溝 6 1に装着される固定バンド 6 9は、硬質ゴムの本体 7 0の内面にスポンジゴム 7 1を貼着した弾性環状部材 7 2を介して装着されている。

図 1 9に示すように、硬質ゴム製の弾性環状部材 7 2を拡げて嵌入溝 6 1に嵌め込み、下のメッシュ状布 6 5の周縁 6 7を嵌入溝 6 1の底面 7 5と弹性環状部材 7 2との間で挟み、その上に固定バンド 6 9を装着し、締め付けネジ 7 6によつて下のメッシュ状布 6 5の周縁 6 7を筒状体の外周面 6 0に固定する。

上端の嵌入溝 6 2に装着される固定バンド 6 8は、硬質ゴム製の環状弾性止水部材 7 9を介して装着されている。環状弾性止水部材 7 9は、図 1 4、図 2 1に示すように、環状固定部 8 0の下端に止水突片 8 1が斜め上方に向けて突設されており、環状固定部 8 0の内面に、スポンジゴム 8 2が貼り付けてある。

メッシュ状布 6 4の周縁 6 6を筒状体に固定する場合、図 1 3、図 1 4に示すように、上部の嵌入溝& 2が上のメッシュ状布 6 4の周縁 6 6で覆われた状態とし、硬質ゴム製の環状弾性止水部材 7 9を拡げて環状固定部 8 0を嵌入溝 6 2に嵌め込み、図 1 7に示すように、周縁 6 6を嵌入溝の底面 8 5と環状固定部 8 0 との間で挟む。環状固定部 8 0の弾性によってメッシュ状布の周縁 6 6を筒状体 5 9に固定することが可能であるが、より強固に且つ安定的に固定するために環状固定部 8 0の外周面に重なるように固定バンド 6 8を装着し、締め付けネジ 8 6でバンド 6 8を締め付けている。

このように固定バンド 6 8を締め付けることによって、スポンジゴム 8 2が圧縮され、環状固定部 8 0を介して、上のメッシュ状布 6 4の周縁 6 6を筒状体 5 9に強固且つ安定的に固定する。

上のメッシュ状布の周縁 6 6は、図 1 3に示すように、折り重ねるため凹凸 8 7、 8 8が形成されるが、スポンジゴム 8 2によって凹凸 8 9が吸収され、一様に押圧されるので周縁 6 6は確実に固定される。この点は、下部のメッシュ状布 6 5の周縁 6 7の固定に関しても同様である。

筒状体 5 9に下のメッシュ状布 6 5を取り付けて形成した図 2 2に示す有底筒体 9 0内に処理材 5 7を投入し、メッシュ状布 6 4を筒状体 5 9の上端 9 1を覆うように取り付ける。 2段目の嵌入溝 6 3にも、同様に環状弾性止水部材 7 9を嵌め込む。なお、上のメッシュ状布 6 4の直径が大きく、メッシュ状布の周縁部が嵌入溝 6 3にまで到達する場合は、環状固定部 8 0でメッシュ状布 6 4の周縁を固定する。

筒状体 5 9の外周面に設けた嵌入溝 6 2、 6 1でメッシュ状布 6 4、 6 5の周縁 6 6、 6 7を固定しているので固定位置が明確であり、固定作業が容易であると共に、メッシュ状布の周縁 6 6、 6 7が嵌入溝 6 2、 6 1で屈曲するので、メッシュ状布 6 4、 6 5は強固に固定される。また、上のメッシュ状布 6 4の固定と環状弾性止水部材 7 9の固定が兼用されているため、構造が簡素化されたものとなる。

上のメッシュ状布 6 4の固定強度をより強固とするために、筒状体の上端には、図 1 2、図 1 7、及び図 2 3に示すように、周方向に所要角度で、例えば 4 5度の角度でネジ孔 9 5を設け、メッシュ状布 6 4には、図 1 3、図 1 7に示すようにネジ孔 9 5と位置合わせして透孔 9 6が設けられており、透孔 9 6を通してネジ孔 9 5 (対向する 4個のネジ孔 9 5 a、 9 5 a、 9 5 b、 9 5 bを除く）に螺合したポルト 9 7を締め付け固定する。対向するネジ孔 9 5 a、 9 5 a、 9 5 b、

9 5 bには、図 1 0、図 1 6に示すハンドル 1 0 1を構成する L字状片 1 0 2の下側部分のネジ軸部 1 0 3を図 2 4に示すように螺合し、ネジ軸部 1 0 3に螺合するナット 1 0 5を座金 1 0 6を介して締め付け、メッシュ状布 6 4を筒状体 5 9の上端周縁部 1 0 0に押圧する。また、ネジ軸部 1 0 3には、緩み止めナツト

1 0 7が螺合され締め付ける。

図 1 2に示すように、 L字状片 1 0 2の先端部にはネジ 1 0 9が形成してあり、対向する両ネジ軸部 1 0 9、 1 0 9に、ハンドルとなる円形パイプ 1 1 1の両端部分の雌ネジ部 1 1 2にネジ結合し、ハンドル 1 0 1を形成する。

下のメッシュ状布 6 5も図 1 8に示すように、上のメッシュ状布 6 4と同様にポルト 1 1 3で筒状体 5 9の下端周縁部 1 1 5に固定される。

処理材収容体 2 7を構成する筒状体 5 9の外径は、処理槽 9の内径よりも稍小さく、環状弾性止水部材 7 9の外端径は処理槽 9の内径よりも稍大きくする。処理材収容体 2 7は、処理槽 9内に設置され、その下端 1 1 6は、図 2、図 4、図 2 5に示すように、処理槽 9の内周面 1 1 7の下側に 4力所突設された支持片

1 1 9で支持される。

図 1 7に示すように、環状弾性止水部材 7 9の止水突片 8 1の先側部分 8 1 aが、処理槽 9の内周面 1 1 7に密着して間隙 Gを塞いでいる。図 2の矢印のように、路面からの排水が、道路側の誘導口 1 2 0、流入部 3 0及び流入開口 4 0を通つて維持管理槽 7内に流入落下する。維持管理槽 7と処理槽 9は下部で連通しているので流路 3 3が流入水で満たされ、路面排水が継続して維持管理槽 7内に流入すると水位が上昇し、処理槽 9の底部から上部に向かう排水が処理材収容体 2 7 を通過して排出部 3 1から順次排出される。

維持管理槽 7内に流入した流入水が、処理材収容体 2 7を通過して処理槽 9を上昇する間に汚染物質が、処理材 5 7によって除去される。

環状弾性止水部材 7 9の止水突片 8 1が間隙 Gを塞いだ状態にあり、連通部 2 3を通して処理槽 9に流入した路面排水は、下のメッシュ状布 6 5を通して処理材収容体 2 7内に流入する。処理材収容体 2 7内で上昇する間に汚染物質が処理材によって吸着除去され、汚染物質の低減された処理水として上のメッシュ状布 6 5を通って排出され、排出部 3 1の蓋板 2 0の下側に存する部分を 3 1 aを通つて排出ボックス 5 3に流入し、排水路 5 5から排水管 5 6に排出される。

排出部 3 1の下端 3 2は、流入部 3 0の下端 3 5よりも下方に位置させ適当な落差を設ける。この落差は、維持管理槽 7と処理槽 9とを含む流路 3 3の摩擦損失や、上昇水が処理材収容体 2 7を上昇する際の摩擦損失等を考慮して決める。下のメッシュ状布 6 5を通過できない大きさの砂や泥は処理槽 9の底部 2 5に沈殿する。処理材収容体 2 7内の濾過物の一部も底部 2 5に沈殿する。この沈殿した砂や泥等には汚染物質が吸着されている。処理槽の底部 2 5は、維持管理槽に向かって下方に傾斜させてあり、沈殿した砂や泥は維持管理槽の底部 2 6に向けて移動する。その結果、維持管理槽の底部 2 6及びその近傍には、汚染物質を吸収した沈澱物 1 2 1が堆積する。

路面に堆積した汚染物質は、雨水によって順次運び去られるのであり、例えば毎時 8〜1 0 mm程度の降雨があった場合は、路面堆積物の大半が 3 0分程度で流し去られる。これが維持管理槽 7内に流入し、処理槽 9内で汚染物質が除去される。その後も降雨が継続する場合は、汚染物質が殆ど含まれないか、含まれても少量の路面排水が維持管理槽 7内に流入する。

路面排水処理装置 1は、初期降雨段階において汚染物質を効果的に除去することが必要であるので、維持管理槽 7と処理槽 9とを含む流路 3 3の容量は、少なくとも初期降雨量を全て流入させ得るように設定する。

単位時間当りの降雨量が大きい場合、維持管理槽 7が流入水で一杯になって路面排水を収容しきれない状態になることがある。このような場合、過剰水が図 3 の矢印で示すように、閉蓋状態の蓋板 2 0の上面 1 1 8を流れ、処理槽 9をバイパスして排出部 3 1から直接排出される。直接排出された路面排水は、処理材収容体 2 7を通過しないため、汚染物質は除去されない。しかしながら、路面に堆積した汚染物質の路面排水処理装置 1による除去は、初期降雨段階において殆ど完了しているため、それ以降の降雨による路面排水中の汚染物質の量は少ないので、路面排水を直接排出させても環境汚染に影響が少なく問題ない。

流路 3 3の容量を大きく設定することにより、降雨量が多い場合であっても、路面排水の全てを処理材収容体 2 7に通して排出させることが可能であるが、装置全体の容積力 ί犬となって、設置スペースや施工コストの面で困難が生ずることになる。

従って、汚染物質の含有量の多い初期降雨段階における路面排水について汚染物質の除去を積極的におこなうこととし、その後の路面排水については、汚染物質の含有量が少ないことを考慮して処理材収容体 2 7を通過させないので、装置コンパクト化が図 tl、また、施工コストの低減を図ることができる。

蓋板 2 0を閉めると維持管理槽 7の開口 1 7が図 6に示すように閉じられ、維持管理槽 7が流入水で一杯になって路面排水が入りきれない場合、流入水は、蓋板上面 1 1 8を流れ（閉蓋の水密が確保されていないときは幾分は入り込む）、排出部 3 1で排出される。そのため、維持管理槽 7内の水が流入水で撹拌され、底部の沈澱物が巻き上がつて排出されることがない。

一定期間の汚染物質の除去が行われると、維持管理槽 7の底部には、汚染物質を含む沈澱物が堆積され、また、処理材収容体 2 7内にも汚染物質が溜まってくる。そのため定期的にメンテナンスをおこなうことが必要となる。

蓋板 2 0を開き、沈澱物の堆積状態を維持管理槽 7の開口 1 7 (図 5参照）を通じて観察する。沈澱物を除去する必要のあるときは、吸引装置で沈澱物を吸引排除する。処理槽 9の底面に沈殿している沈澱物 1 2 1も、吸引作用によって吸引排除される。処理槽 9の底面 2 5が、維持管理槽 7の底面 2 6に向かう下り傾斜面となっているため、処理槽 9の底面 2 5に沈殿した沈澱物の吸引排除が容易である。

処理材収容体 2 7を処理槽 9から引き上げ、ハンドル 1 0 1を筒状体 5 9から取り外す。固定パンド 6 8及び最上段の環状弾性止水部材 7 9を取り外して上のメッシュ状布 6 4を除去し、筒状体 5 9内の処理材 5 7を洗浄して再生するか、交換する。上のメッシュ状布 6 4を再び取り付け、処理材収容体 2 7を組み立て、処理槽 9に納める。

処理材収容体 2 7を引き上げる際、環状弾性止水材 7 9が筒状体の上側部分にのみ設けられているため、止水突片 8 1と処理槽 9の内周面 1 1 7との摩擦抵抗が小さく、引き上げが容易である。

処理槽 9から引き上げた処理材収容体 2 7の内部の洗浄は、上のメッシュ状布 6 4が取り付いたままの状態でメッシュ状布 6 4の上側から水を噴射し、内部の汚れを下のメッシュ状布 6 5から排除するようにおこなうことも可能である。実施例 2

図 2 6、図 2 8は、本発明の路面排水処理装置 1の他の実施例である。基本的な構成は、実施例 1と同様であって、路面排水処理装置は、桝 1 1を用いて構成されている。桝 1 1は、基本的には実施例 1と同様で、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理槽 7と上端開放の処理槽 9とが、隔壁 1 0によって仕切られていおり、その両下部 2 1、 2 2は連通部 2 3によって連通している。

処理槽 9は、底部 2 5が維持管理槽 7に向かう下り傾斜面であり、処理材収容体 2 7が出し入れ可能に設置され、両槽の開口 1 9、 1 7上に蓋板 2 0が開閉可能に設置してある。

実施例 1と異なるのは、立壁部 1 3に設けた切欠溝の流入部 3 0を処理槽 9側に設け、排出部 3 1を維持管理槽 7側に設けた点である。維持管理槽 7からの処理水が自然流下するように、排出部 3 1の底面 3 2は、流入部 3 0の底面 3 5よりも下方に位置させてある。

路面排水は、図 2 6に矢印で示すように、蓋板 2 0に設けた流入開口 4 0を通り流入部 3 0から処理槽 9内に流入し下降する。図 2 7に示すように、処理材収容体 2 7を構成する筒状体 5 9の外周面 6 0と、処理槽 9の内周面 1 1 7との間間隙 Gが、環状弾性止水部材 7 9によって塞がれているため、下降水の全てが処理材収容体 2 7を通過し、汚染物質の除去処理が行われる。除去処理された処理水は、連通部 2 3を通り、維持管理槽 7内に流入して上昇し、維持管理槽 7の上側に設けられた排出部 3 1から排出される。

処理槽 9が流入水で一杯になって路面排水が入りきれない状態となると、過剰水は図 2 8に示すように、蓋板 2 0の上面 1 1 8を流れて排出部 3 1に排出される。

実施例 3

図 2 9、図 3 0は、処理材収容体 2 7の他の実施例である。処理材収容体 2 7は、断面四角形の面体 5 9であり、上下端にはメッシュの面 1 2 3を有する蓋体 1 2 5、 1 2 6を被せ、ビス 1 2 7で固定した。処理槽 9は、断面が長方形で縦長の槽であり、内面の下部には、アングル材で構成した枠状の支持台 1 2 9が設けてあり、その上面 1 3 0にのゴム製の止水片 1 3 1が貼り着けてある。

処理材収容体 2 7は処理槽 9内に収容され、下端面 1 3 2は支持台 1 2 9上に載せられ、処理材収容体 2 7の自重によって止水片 1 3 1が圧縮され、支持台 1 2 9と処理材収容体 2 7との間が止水され、筒状体 5 9の外面 1 2 4と処理槽 9 の内面 1 3 2との間の間隙 Gが支持台 1 2 9によって密閉される。路面排水が、流入部 3 0から維持管理槽 7、または、処理槽 9に流入すると、処理槽 9を上昇または、下降する間に処理材収容体 2 7を通過し、汚染物質が除去される。

処理材収容体 2 7が浮力で浮き上がる恐れがあるときは、処理槽 9の内周面に設けた規制片 1 3 3で、処理材収容体 2 7の上端 1 3 5を押さえ、浮上を防止する。

実施例 4

図 3 1は、有底の収容部 1 3 6を処理槽 9に固設したもので、収容部 1 3 6はその底面 1 3 4が、路面排水を通過させることのできるメッシュ状の透水部であり、内部にはメッシュ状袋に収容された処理材 5 7が充填してある。処理材 5 7 が軽くて浮遊する場合は、収容部 1 3 6の上端をメッシュ状覆体 1 2 8で閉蓋する。

細部の実施例

処理材収容体 2 7の底面は、路面排水を通過させることのできる透水部を具えるものであれば、筒状体 5 9に一体に設けられてもよい。

ハンドル 1 0 1に代えて、筒状体 5 9の上部の内面側や外面側に凹部を形成して手を掛けて持ち上げるようにしてもよい。

メッシュ状布の周縁を筒状体に固定する場合、嵌入溝を利用することは必ずしも必要ではない。また、メッシュ状布の周縁を筒状体に固定する構成は、環状弾性止水部材の装着とは独立におこなうことも可能である。

筒状体 5 9に環状弾性止水部材 7 9を装着して処理材収容体を構成する場合、環状弾性止水部材 7 9は、筒状体 5 9の下部に設けてもよい。例えば下の嵌入溝 6 1に取り付けられる弾性環状部材 7 2を環状弾性止水部材 7 9と同様に構成する場合である。

また、環状弾性止水部材 7 9は、筒状体の外周面 6 0と処理槽の内周面 1 1 7 との間に生ずる間隙を塞ぐためのものであり、この塞ぎを確実におこなうことができるものであれば、一つの環状弾性止水部材を筒状体に取り付けるだけでもよい。

処理槽 9に設置した処理材収容体 2 7は、上昇水や下降水を、収容された処理材に接触させることによって排水中の汚染物質を除去するものであり、処理水が処理材収容体の側部から流出するように構成してもよい。

上昇水や下降水の全てが処理材収容体を通過するように構成するのが、汚染物質の除去処理上好ましい。そのため、筒状体の外周面と処理槽の内周面との間に生ずる間隙を、環状弾性止水部材ゃ環状の支持台によって密閉しているが、間隙が小さく流出水が僅かの場合間隙を密閉しなくてもよい。

維持管理槽 7の開口 1 7及び処理槽 9の開口 1 9を蓋板 2 0で開閉可能とする場合、蓋板を二分割し、両開口 1 9、 2 0を個別的に開閉するように構成してもよい。

蓋板 2 0を開閉可能に設ける場合、路面排水が維持管理槽 7に流入するように構成されるときは、図 3 2に示すように、処理槽 9の開口 1 9のみを蓋板 2 0で開閉可能に構成する場合がある。この場合は、維持管理槽 7が流入水で一杯になつて排水が入りきれない状態となると、図 3 2に矢印で示すように、過剰水が維持管理槽 7から閉蓋状態にある蓋板 2 0の上面に流れて、排出部 3 1から排出される。一方、排水が処理槽 9内に流入する場合は、図 3 3に示すように、維持管理槽 7の開口 1 7のみを蓋板 2 0で開閉可能とする。この場合、処理槽 9が流入水で一杯になって路面排水が入りきれない状態となると、図 3 3に矢印で示すように、過剰水が処理槽 9から、閉蓋状態にある蓋板 2 0の上面に流れて排出部 3 1で排出される。

維持管理槽 7は、上部に開口を有し、底部の沈澱物を排除できるものであれば、維持管理槽に吸管が投入されることは必ずしも必要でない。

維持管理槽 7内に投入した吸管の吸引力によって、処理槽 9の底部に沈殿した沈澱物を維持管理槽 7に向けて移動させることができる場合は、処理槽 9の底部は、必ずしも、維持管理槽向かう下り傾斜面とする必要はない。

図 3 4、図 3 5、及び、図 3 6〜図 3 8は、処理すべき排水の量が多い場合に対応し得る路面排水処理装置 1を示すものであり、複数（例えば二つ）の処理槽と一つの維持管理槽とを具えている。

図 3 4、図 3 5は、処理槽 9を二個設けたものであり、両者の下部は連通部 2 3を介して維持管理槽 7に連通させてある。流入部 3 0から維持管理槽 7内に流入した排水は、図 3 4の矢印で示すように、連通部 2 3を通って処理槽 9、 9内に流入し、処理材 5 7によって汚染物質が除去され、図 3 5に示すように排出部 3 1から排出される。

図 3 6は、二つの処理槽 9、 9を維持管理槽 7の両側に設けたものである。図 3 7は、二つの処理槽 9、 9を維持管理槽 7の片側に設け、夫々の処理槽 9、 9を連通部 2 3を介して維持管理槽 7に連通させたものである。

図 3 8は、二つの処理槽 9、 9を、維持管理槽 7から延びる長連通部 1 3 8に、短連通部 1 3 9、 1 3 9を介して夫々連通させ、結果的に、処理槽 9、 9を連通部 2 3を介して維持管理槽 7に連通させたものである。

維持管理槽 7と処理槽 9とは、コンクリート製である必要はなく、維持管理槽 7と処理槽 9を共に樹脂製や鋼管製とし、それらの下部相互をパイプで連結して連通部を形成する。また、桝を現場打コンクリートで構築することも可能である。止水突片 8 1が反発力を高めるために、図 3 9に示すように、スポンジ製の弾力性を有するりング状部材 1 4 0を、環状固定部 8 0と止水突片 8 1との間に介在させることが好ましい。図 4 0は、断面半円弧状に形成されたスポンジゴム製の止水突片 8 1の例を示すものである。

リング状部材 1 4 0を、取付部 8 0の外周面に周方向に連続して設けた嵌合溝 1 2 6に嵌め入れてリング状部材 1 4 0を取付部 8 0に固定できるので好ましい。図 4 1、図 4 2は、蓋板 2 0に設けた流入開口 4 0の他の例を示すものであり、図 4 1は、維持管理槽 7、または、処理槽 9の開口の一部分を蓋板 2 0で閉じずに流入開口 4 0としたもので、図 4 2は、蓋板 2 0の下部を流入開口 4 0としたものである。発明の利点

本発明の路面排水処理装置は、維持管理槽と処理槽を下部で連通させ、処理槽に排水中の汚染物質の除去処理材を設置しているため、流入した排水（路面排水や、家庭や工場からの汚水、田畑の排水等）が、維持管理槽と処理槽を流れる間に汚染物質が除去される。従って、下水処理場の処理負荷を軽減することができ、また、環境汚染を低減させる。

維持管理槽の開口及び処理槽の開口を蓋板で開閉可能としたので、維持管理槽が流入水で一杯になったときは、処理槽の開口を蓋板で閉じ、路面排水を排出部にバイパスさせることができる。維持管理槽ゃ処理槽の容量は、初期降雨量に対応する容量で十分であるので装置をコンパクト化でき、設置スペースが小さくてすみ、施工コストの低減が図れる。

維持管理槽と処理槽の開口を共に閉蓋可能となるように蓋板を設けたので、流入水が槽内部を撹拌して沈澱物を舞い上げるのを防止でき、沈澱物が流出部から流出するのを防止できる。汚染物質の除去された処理水の排出部からの排出が自然に行われるように、排出部の下端を流入部の下端よりも下方に位置させており、ポンプ等の動力を必要としない。

処理材収容体を処理槽に出し入れ可能してあるので、処理材の洗浄や交換が容易である。

筒状体の外周面と処理槽の内周面との間に生ずる間隙を止水部材で塞いだので流入する排水は全て処理槽内を通過するので、無処理で排出されない。

処理槽の底部を維持管理槽の底部に向かう下り傾斜面としたので、処理槽の底部の沈澱物は、維持管理槽に向かって移動し、維持管理槽から容易に排除できる。産業上の利用可能性

本発明は、道路等の排水中の汚染物を除去し、汚染物が環境に拡散されるのを防止するので環境汚染を低減することができ、また、下水処理場に流入する汚染物を低減させるので、処理塲の負荷を軽減することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 下部で連通する維持管理槽と処理槽を具え、維持管理槽には路面排水を導入する流入部が設けてあり、処理槽には流入部より低い位置に排出部が設けてあると共に汚染物質を除去する処理材が装填してあり、路面排水が流入部から維持管理槽に流下し、連通部を通って処理槽に流入して上昇し、処理水が排出部から排出される路面排水処理装置。

2 . 下部で連通する維持管理槽と処理槽を具え、維持管理槽には路面排水を導入する流入部が設けてあり、処理槽には流入部より低い位置に排出部が設けてあると共に汚染物質を除去する処理材が交換可能に装填され、路面排水が流入部から維持管理槽に流下し、連通部を通って処理槽に流入して上昇し、処理水が排出部から排出される路面排水処理装置。

3 . 下部で連通する処理槽と維持管理槽を具え、処理槽には路面排水を導入する流入部が設けてあると共に汚染物質を除去する処理材が装填してあり、維持管理槽には流入部より低い位置に排出部が設けてあり、路面排水が流入部から処理槽に流下して処理槽を下降し、処理水が連通部を通って維持管理槽に流入して上昇し、処理水が排出部から排出される路面排水処理装置。

4. 下部で連通する処理槽と維持管理槽を具え、処理槽には路面排水を導入する流入部が設けてあると共に汚染物質を除去する処理材が交換可能に装填してあり、維持管理槽には流入部より低い位置に排出部が設けてあり、路面排水が流入部から処理槽に流下して処理槽を下降し、処理水が連通部を通つて維持管理槽に流入して上昇し、排出部から排出される路面排水処理装置。

5 . 請求の範囲 2、 4のいずれかにおいて、処理材は筒状の処理材収容体に充填されており、処理材収容体と処理槽の間隙が止水部材によって塞がれている路面排水処理装置。

6 . 請求の範囲 5において、処理材収容体には取り外し可能な把手が設けてある路面排水処理装置。

7. 請求の範囲 1〜6のいずれかにおいて、処理槽が複数である路面排水処理装置。

8. 請求の範囲 1〜7のいずれかにおいて、処理槽の底面が維持管理槽に向かう下向き傾斜面である路面排水処理装置。

9. 請求の範囲 1〜8のいずれかにおいて、維持管理槽の開口及び処理槽の開口を開閉する蓋板が設けてあり、閉盖状態においては路面排水が処理槽をバイパスして排出部に流出させることができる路面排水処理装置。

10. 請求の範囲 1〜8のいずれかにおいて、処理槽の開口を開閉する蓋板が設けてあり、閉蓋状態においては路面排水が処理槽をバイパスして排出部に流出させることができる路面排水処理装置。，

11. 請求の範囲 1〜10のいずれかにおいて、維持管理槽と処理槽は桝内部に設けた隔壁によって形成され、隔壁の下部が開放されて連通部が形成されている路面排水処理装置。

12. 請求の範囲 11において、桝の上部周囲に立壁が形成された路面排水処理

13. 請求の範囲 12において、立壁の対向辺部に切欠を形成して流入部と排出部とした路面排水処理装置。

14. 水処理材を充填した筒状体の上下端に透水性覆い材が取り付けてあり、筒状体の外周面には弾性止水部材が装着されている筒状水処理ュニット。

15. 請求の範囲 14において、透水性覆い材はメッシュ状の布である筒状水処理ュニット。

16. 請求の範囲 14または 15のいずれかにおいて、弾性止水部材には周方向に連続する止水突片が形成してある筒状水処理ュニット。

17. 請求の範囲 14または 15のいずれかにおいて、弾性止水部材には弾性円環状の固定部材が装着されて筒状体に固定されている筒状水処理ュニッ卜。

1 8 . 請求の範囲 1 4〜1 7のいずれかにおいて、筒状体の外周面の上下には周方向に連続する溝が設けてあり、透水性覆い材の周縁を円環状の固定部材で固定溝に嵌め込んで固定した筒状水処理ュニット。

1 9 . 請求の範囲 1 8において、円環状の固定部材は、内面にスポンジゴムが貼着されている筒状水処理ュニット。

2 0 . 請求の範囲 1 6において、止水突片が斜め上方に向けて突設されている筒状水処理ュニット。

2 1 . 請求の範囲 1 4〜1 7いずれかにおいて、円環状の弹性止水部材は、筒状体の上端寄りにのみ設けられている筒状水処理ュニット。

2 2 . 請求の範囲 1 6、または 2 0のいずれかにおいて、止水突片が弾性的に屈曲された際のその反発力を高めるために、円環状の取付部と止水突片との間に弾力性を有するリング状部材が取付部の外周面に巻回状態となつて介在されている筒状水処理ュニット。

2 3 . 請求の範囲 1 4〜 2 2のいずれかにおいて、筒状体にハンドルが設けてあり、このハンドルは、一対の L字状部材と、両端にネジ孔を設けた握り部材とを具え、 L字状部材が筒状体にネジ固定されている筒状水処理ュニット。