JP3348078B2 - 筒状濾過器 - Google Patents

筒状濾過器

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JP3348078B2
JP3348078B2 JP2000154798A JP2000154798A JP3348078B2 JP 3348078 B2 JP3348078 B2 JP 3348078B2 JP 2000154798 A JP2000154798 A JP 2000154798A JP 2000154798 A JP2000154798 A JP 2000154798A JP 3348078 B2 JP3348078 B2 JP 3348078B2
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定勝 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内周面が円形状を
呈して被処理液を上下方向で通過させる処理槽に出し入
れ可能に納設され、前記被処理液に含有されている不純
物を濾過する筒状濾過器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路の路面には、自動車特にディーゼル
エンジン自動車の走行に伴い排出される排気ガスに含ま
れている微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスファルト摩耗
塵等の環境汚染物質が、工場等のばい塵や粉塵等の大気
中に浮遊する汚染物質と共に堆積しやすい。これらに
は、多環芳香族炭化水素等の有機系汚染物質やカドミウ
ム等の重金属類の他、窒素やリン等の富栄養化塩類等が
含まれており、環境ホルモンのような内分泌攪乱作用を
持つ可能性のあるものも存する。
【0003】このような、路面に堆積した汚染物質は、
降雨による道路排水に運ばれて側溝に流入し、その後、
下水道に排出される。この下水道が合流式の場合、前記
汚染物質は、下水処理場に流れて下水処理されることに
なるが、これが重金属等を含むときは、高熱加熱処理
や、重金属をセメントで固化する等の特別な処理手段を
要し、下水処理に対する負担が大きい問題があった。
【0004】ところで下水道には、前記道路排水ばかり
でなく、家庭や工場からの汚水も流入することになる
が、このような汚水にも前記と同様の汚染物質が含まれ
ているため、下水処理場における処理負担の一層の増大
を招いていた。
【0005】一方、下水道が分流式の場合は、前記汚染
物質が下水処理されずにそのまま河川に流されることに
なるが、このように河川に流された汚染物質は、富栄養
化を招来したり環境ホルモンとして作用して生態系に悪
影響を及ぼす等、各種の水域汚染を引き起こす問題が指
摘されている。
【0006】又、田からの排水に含まれている殺虫剤や
除草剤等の汚染物質や、田植に先立つ代かき後の落水の
濁り物質(浮遊物質)等が河川等に流されて水域汚染を
引き起こす問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑みて開発されたものであり、道路の路面に堆積し
て道路排水により運ばれた汚染物質や、前記汚水に含有
されている汚染物質、下水道を流れる下水に含有されて
いる汚染物質、更には、田からの排水に含まれている殺
虫剤や除草剤等の汚染物質、田の落水中の濁り物質等の
汚染物質を良好に除去処理できて、下水処理に対する負
担を軽減させ得ると共に、これらの汚染物質が河川に流
されることによって生ずる水域汚染を低減させることが
でき、しかも構造簡素で取扱い性にも優れる筒状の濾過
器の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の如き手段を採用する。即ち本発明に
係る筒状濾過器は、内周面が円形状を呈して被処理液を
上下方向で通過させる処理槽に出し入れ可能に納設さ
れ、前記被処理液に含有されている不純物を濾過するも
のである。そして、円筒状を呈する筒状体の上下の端部
分に、筒状体の上下の開放端を覆うように、前記被処理
液を通過させ得る覆い材が取り付けられ、該筒状体内に
は、前記覆い材を通過して流入する被処理液中の前記不
純物を濾過する濾材が収容され、又前記筒状体の外周面
には、弾力性を有するゴム質素材からなる円環状の弾性
止水部材が、前記筒状体の外周面を弾性的に締め付ける
よう装着されると共に、該弾性止水部材の外面には、そ
の周方向に連続状態に止水突片が設けられてなり、該止
水突片の先側部分は、前記筒状体が前記処理槽に納設さ
れた状態で、前記処理槽の内周面に押されて弾性的に屈
曲して該内周面に密接し、該密接部分の止水が図られる
ように構成されており、又前記筒状体の上端部分には手
掛けが設けられていることを特徴とするものである。
【0009】前記筒状濾過器のより好ましい態様は、前
記筒状体の上下の開放端を覆う上下の覆い材をメッシュ
状の布として形成し、該メッシュ状の布の周縁部分を、
前記筒状体の外周面を覆うように適宜折り曲げ、該折り
曲げられた部分の外側に被るように、弾力性を有するゴ
ム質素材からなる円環状の固定部材を装着し、該固定部
材の弾性収縮によって、前記周縁部分が前記筒状体の外
周面と前記固定部材との間で挾持された状態とし、これ
によって前記覆い材を筒状体に取り付けるように構成す
るのがよい。
【0010】前記筒状濾過器において、前記筒状体の外
周面の上下に、周方向に連続する固定溝を設け、該筒状
体の上下の開放端を覆う前記メッシュ状の布の周縁部分
を前記固定溝の底面を覆うように屈曲せしめ、前記円環
状の固定部材が前記固定溝に嵌め入れられることによ
り、前記周縁部分が、前記固定溝の底面と前記固定部材
との間で挟持された状態とし、これによって前記覆い材
を筒状体に取り付けるように構成するのがよい。
【0011】又前記筒状濾過器において、前記円環状の
固定部材は、前記固定溝に嵌め込まれる円環状の固定部
の内面にスポンジゴムが貼着されたものとし、該固定部
が前記固定溝に嵌め入れられた状態において、前記スポ
ンジゴムが、所要の弾性圧縮状態となって前記メッシュ
状布の周縁部分を圧接するように構成するのがよい。
【0012】又前記各筒状濾過器において、前記筒状体
の外周面に、周方向に連続する嵌入溝を設け、又前記円
環状の弾性止水部材が、前記嵌入溝に嵌め入れられる円
環状の取付部に前記止水突片が突設されたものとして構
成するのがよい。より好ましくは、前記筒状体の外周面
に、周方向に連続する嵌入溝を設け、又前記円環状の弾
性止水部材が、前記嵌入溝に嵌め入れられる円環状の取
付部の外面下端で、前記止水突片が斜め上方に向けて突
設されたものとして構成するのがよい。
【0013】本発明に係る筒状濾過器が円環状の固定部
材を具える場合、該固定部材が止水突片を突設されたも
のとして構成し、該止水突片の先側部分が、前記筒状体
が前記処理槽に納設された状態で、前記処理槽の内周面
に押されて弾性的に屈曲して該内周面に密接し、該密接
部分の止水が図られるように構成するのがよい。
【0014】前記各筒状濾過器において、前記円環状の
弾性止水部材を、前記筒状体の外面の上端寄り部分にの
み設けるのがよい。
【0015】本発明に係る筒状濾過器が円環状の固定部
材を具える場合、該固定部材の外周面に固定バンドを巻
回状態に装着し、該固定バンドの締め付けによって、前
記円環状の固定部材の、前記筒状体の外周面に対する固
定を補強するのがよい。
【0016】又本発明に係る筒状濾過器が円環状の弾性
止水部材を具える場合、該弾性止水部材の外周面に固定
バンドを巻回状態に装着し、該固定バンドの締め付けに
よって前記円環状の弾性止水部材の、前記筒状体の外周
面に対する固定を補強するのがよい。
【0017】又本発明に係る筒状濾過器が円環状の弾性
止水部材を具え、且つ、円環状の取付部の外面下端で止
水突片が斜め上方に向けて突設される場合、前記止水突
片が弾性的に屈曲された際のその反発力を高めるため
に、前記円環状の取付部と前記止水突片との間に、弾力
性を有するリング状部材を、前記取付部の外周面に巻回
状態にして介在させるのがよい。この場合、前記リング
状部材を、前記取付部の外周面に周方向に連続して設け
た嵌合溝に嵌め入れるのがよい。
【0018】前記各筒状濾過器において、前記手掛け
を、左右一対のL字状部材と、両端部分にネジ孔が設け
られた握り部材とにより構成し、前記L字状部材は、上
片の端部に下片をL字状に屈曲形成して形成すると共
に、該上片の先側部分及び下片の下側部分をネジ軸部と
し、該下片のネジ軸部が、前記筒状体の上端に設けたネ
ジ孔に螺合せしめられ且つ該ネジ軸部に螺合するナット
が締め付けられることにより、該ナットによって、前記
覆い材が前記筒状体の上端面に押圧された状態で前記下
片が筒状体に固定されるものとなし、又、左右のL字状
部材の向き合う上片のネジ軸部を、前記握り部材の両端
に設けられたネジ孔に螺合させ、これによって前記手掛
けを構成するのがよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る筒状濾過器1の
実施の形態を、道路排水としての被処理液に含有されて
いる汚染物質を除去する排水処理装置2に組み込まれる
場合を例にとり、図面に基づいて説明する。
【0020】〔第1の実施の形態〕図1〜4において前
記排水処理装置2は、道路3の側部の、例えば、車道4
と歩道5との間に設けられた植生スペース6において道
路延長方向に、所要間隔で例えば20m間隔で配設され
ており、道路排水としての排水に含有されている汚染物
質を除去するものであって、上端開放で且つ内部が空洞
である維持管理槽7と、上端開放の処理槽9とが、隔壁
10を介して左右隣り合うように設けられた枡ブロック
11を用いて構成されている。
【0021】ここに汚染物質とは、例えば、自動車特に
ディーゼルエンジン自動車の走行に伴い排出される排気
ガスに含まれている微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスフ
ァルトの摩耗塵、工場ばい塵、粉塵等の環境汚染の物質
をいい、これらには、多環芳香族炭化水素等の有機系汚
染物質やカドミウム等の重金属類の他、窒素やリン等の
富栄養化塩類等が含まれており、環境ホルモンのような
内分泌攪乱作用を持つ可能性のあるものも存する。これ
らの汚染物質は、道路の路面12に堆積され、降雨によ
る道路排水によって運ばれ、道路側部に至る。
【0022】前記枡ブロック11をより具体的に説明す
れば、図4〜5に示すように、上端の周縁に立壁部13
が周設された上下に稍長い例えば直方体状に構成され、
該立壁部13の内側をなす陥没凹部15の略水平な底部
16で、前記維持管理槽7の上端及び前記処理槽9の上
端が開放せしめられている。そして両槽の上端開放部1
7,19が、前記陥没凹部15内で、平板状の蓋板20
により開閉可能となされている。
【0023】前記維持管理槽7は、平面視で長方形状を
呈する縦長の槽として形成されると共に前記処理槽9
は、平面視で円形状を呈する縦長の槽として形成されて
おり、図2、図4に示すように、該処理槽9の下端部分
21と前記維持管理槽7の下端部分22が連通部23を
介して連通されている。そして該処理槽9の、例えば平
面として形成された底部25は、前記維持管理槽7の、
例えば水平面としての底部26に向けて下方に傾斜する
傾斜面とされており、前記処理槽9には、前記汚染物質
を除去処理するための前記筒状濾過器1が、前記上端開
放部19を通して出し入れ可能に納設されている。
【0024】又図4〜5に示すように、前記立壁部13
の左右の短辺側で、枡ブロック11の壁部29が下方に
向けて所要深さに欠切状態とされることによって、維持
管理槽7側で流入部30が形成されると共に、処理槽9
側で排出部31が形成されている。そして該排出部31
の下端32は、後述の如く、処理槽9からの処理水の排
出が自然的に行われるように、維持管理槽7と処理槽9
とを含む、前記流入部30から排出部31に至る流路3
3の各部の摩擦損失を考慮して、前記流入部30の下端
35よりも下方に位置させてある。
【0025】又前記蓋板20は、図5に示すように、前
記維持管理槽の上端開放部17と前記処理槽の上端開放
部19とを同時に開閉できる、例えば一枚の矩形板状に
形成されており、前記立壁部の一方の長辺部36(図
6)で、蝶番37により開閉可能に枢着されて、閉蓋状
態において前記陥没凹部15の底面16に当接状態とな
る。該蓋板20の、前記維持管理槽7側の端部分39に
は、図4〜5に示すように、前記流入部30に連通し得
る流入開口40が欠切形成されており、前記流入部30
から流入した道路排水が、図4に矢印で示すように、閉
蓋状態にある蓋板20の前記流入開口40を通して維持
管理槽7内に流入可能となされている。そして、閉蓋状
態にある蓋板20の、処理槽側の端部分41の下面側
に、前記排出部31の下側部分31aが存する。
【0026】前記構成の枡ブロック11は、全体が一体
に成形されてもよいのであるが、本実施の形態において
は、図5、図7〜8に示すように、上下左右の4個のブ
ロック片42,43,45,46を用い、これらを組み
合わせ、且つ図9に示すように、連結ピン47及び連結
金具49を用いて一体化することにより構成されてい
る。そして、上に位置する両側のブロック片42,45
は、前記維持管理槽7の上側部分及び処理槽9の上側部
分を構成するものであり、下に位置する両側のブロック
片43,46は、前記維持管理槽7の下側部分及び処理
槽9の下側部分を構成するものである。
【0027】又前記枡ブロック11の上端面50には、
図3〜4、図1に示すように、矩形枠状の支持台51が
載置されており、該支持台51によって、例えば二分割
された覆蓋52,52が取り外し可能に支持される如く
なされており、該覆蓋52,52が前記閉蓋状態の蓋板
20を覆い隠している。そして該覆蓋52,52が取り
外された状態においては、図5に示すように、両槽の上
端開放部17,19を開放させるように前記蓋板20を
開くことができる。
【0028】そして、前記処理槽9内の処理水が、図2
に矢印で示すように、前記欠切形成された排出部31を
通して排出ボックス53内に排出され、その後、排水路
55を通して、道路の延長方向に埋設された排水管56
内に排水されるように構成されている。
【0029】又前記筒状濾過器1は、図10、図4に示
すように、前記汚染物質を濾過や吸着により除去する濾
材57を、円筒状の筒状体59内に収容して構成されて
いる。該濾材57としては、親油性物質等を吸着する能
力が高く然も攪拌洗浄が容易である、比重の軽い例えば
発泡ポリプロピレンの細片等が好ましいが、その他に
も、活性炭や各種の公知素材からなるものを用いること
ができる。
【0030】そして該筒状体59の外周面60の下端寄
り部分には、図11に示すように、断面矩形の固定溝6
1の1本が周方向に連続して設けられると共に、外周面
60の上端寄り部分には、図12に示すように、上下二
段で、断面矩形の固定溝62と嵌入溝63が周方向に連
続して設けられている。そして筒状体59の上下端は、
図13〜14、図15に示すように、例えば円形状のメ
ッシュ状の布(ポリエチレン等の合成繊維や金属線等を
素材とするもの)64a,64bとしての覆い材64で
覆われると共に、その周縁部分66,67が前記筒状体
59の外周面60を覆うように適宜折り曲げられ、図1
6〜17、図18〜19に示すように、前記上下端の固
定溝62,61に装着される円環状の固定部材72,7
9とステンレス製等の固定バンド68,69を用いて筒
状体59に固定可能とされている。下端の固定溝61に
装着される固定部材79及び固定バンド69は、通常は
取り外しが予定されないが、上端の固定溝62に装着さ
れる固定部材79及び固定バンド67は、筒状体59内
に収容された前記濾材57を洗浄する必要から、取り外
し可能とされている。
【0031】前記上端の固定溝62に装着される前記円
環状の固定部材72は、比較的硬質で弾力性を有するゴ
ム質素材からなる。該固定部材72は、図14、図21
に示すように、前記固定溝62に嵌め込まれる円環状の
固定部80の下端外面で止水突片81が斜め上方に向け
て突設されている。又該固定部80の内面にスポンジゴ
ム82を貼着してなる。
【0032】然して、前記上のメッシュ状の布64aの
周縁部分66を前記筒状体の外周面60に固定するに
は、前記上端の固定溝62が、図13〜14に示すよう
に、前記上のメッシュ状の布64aの周縁部分66で覆
われた状態とした後、前記円環状の固定部材72を弾性
的に拡げてその円環状の固定部80を前記固定溝62に
嵌め入れ、図17に示すように、前記周縁部分66を、
固定溝の底面85と前記固定部80との間で挟む。なお
該円環状の固定部80の弾性収縮作用だけによっても、
メッシュ状の布の周縁部分66を筒状体59に固定する
ことが可能であるが、その固定をより強固に且つ安定的
に行うために、本実施の形態においては、前記固定部8
0の外周面に重なるように固定バンド67を巻回状態と
した後、締め付けネジ86を締め付けることとしてい
る。又前記下端の固定溝61に装着される前記円環状の
固定部材79は、図15、図20に示すように、比較的
硬質のゴム質素材からなる固定部70の内面にスポンジ
ゴム71を貼着してなる。然して、前記下のメッシュ状
の布64bの周縁部分67を前記筒状体の外周面60に
固定するには、該固定部材79を弾性的に拡げてその円
環状の固定部70を前記固定溝61に図19に示すよう
に嵌め入れ、前記周縁部分67を、固定溝61の底面7
5と固定部材79との間で挟み、その後、該固定部材7
9の外周面に重なるように固定バンド69を巻回状態と
し、且つ締め付けネジ76を締め付けることとしてい
る。
【0033】このように固定バンド67,69を締め付
けることによって、前記スポンジゴム82,71が弾性
的に圧縮され、これにより、前記円環状の固定部材7
2,79を介して、上下のメッシュ状の布64a,64
bの周縁部分66,67を筒状体59に強固且つ安定的
に固定させることができる。
【0034】前記上下のメッシュ状の布の周縁部分6
6,67は、例えば図13に示すように、適宜折り重ね
られて筒状体の外周面60を覆った状態とされるのであ
るが、該折り重なる部分87の厚みは稍厚く、そうでな
い部分88は厚みが薄く、従って、前記固定溝62,6
1に存する前記周縁部分66,67の外面側は、周方向
で見て凹凸状態になる。前記スポンジゴム82,71
は、押圧されることによって弾性圧縮可能であるため、
メッシュ状の布の周縁部分の凹凸状態89を吸収した圧
縮状態となって、前記周縁部分66,67の外周面を略
全面的に圧接できることとなるのであり、これによっ
て、比較的硬い前記円環状の固定部80,70の弾性圧
縮のみで前記周縁部分66,67を押圧する場合に比
し、周縁部分66,67の固定を一層確実に行うことが
できることとなる。
【0035】なお前記上のメッシュ状の布64aは、下
のメッシュ状の布64bを取り付けて形成した図22に
示す有底筒体90内に前記濾材57を収容した後、筒状
体59の上端91を覆うように取り付けられる。
【0036】又前記嵌入溝63には、比較的硬質で弾力
性を有するゴム質素材からなる円環状の弾性止水部材9
2が装着される。該弾性止水部材92は、図21に示す
円環状の固定部材72と実質的に同一の構成を有してお
り、図14に示すように、前記嵌入溝63に嵌め込まれ
る円環状の取付部93の下端外面で止水突片81を斜め
上方に向けて突設してなる。又該取付部93の内面にス
ポンジゴム94を貼着してなる。
【0037】然して、かかる弾性止水部材92を嵌入溝
63に装着するには、図17に示すように、前記取付部
93を弾性的に拡開させて嵌入溝63に嵌め入れ、その
弾性復元によって筒状体59の外周面60に固定状態と
する。なお、上のメッシュ状の布64aの直径がより大
きい場合は、該嵌入溝63に嵌め入れられる円環状の取
付部80が、上のメッシュ状の布64aの周縁部分を固
定することもある。
【0038】本実施の形態においては、前記のように、
筒状体59の外周面に固定溝62,61を設け、該固定
溝で、メッシュ状の布64a,64bの周縁部分66,
67を固定する構成としているため、その固定位置が明
確であり、固定作業の容易化を図ることができると共
に、メッシュ状の布の周縁部分66,67が該固定溝6
2,61で屈曲状態を呈することから、メッシュ状の布
64a,64bの固定強度が向上せしめられている。
【0039】なお本実施の形態においては、前記上のメ
ッシュ状の布64aの固定強度をより強固とするため
に、前記筒状体の上端には、図23,図12、図17に
示すように、周方向に所要角度ピッチで、例えば45度
の角度ピッチでネジ孔95が設けられている。そして、
前記筒状体の上端を覆った状態にある上のメッシュ状の
布64aには、図13、図17に示すように、前記ネジ
孔95と位置合わせして透孔96が設けられており、該
透孔96を通して前記ネジ孔95(対向する4個のネジ
孔95a,95a、95b,95bを除く)に螺合した
ボルト97を締め付けることにより、該ボルト97は、
座金99を介してメッシュ状の布64aを筒状体59の
上端周縁部100に押圧する。又前記対向するネジ孔9
5a,95a、95b,95bには、図10、図16に
示す左右の手掛け101を構成する左右一対のL字状部
材102,102の下側部分のネジ軸部103を図24
に示すように螺合して後、該ネジ軸部103に螺合する
ナット105を座金106を介して締め付けることによ
り、前記ボルト97におけると同様に、メッシュ状の布
64aを筒状体59の上端周縁部100に押圧する。又
該ネジ軸部103には、緩み止めナット107が螺合さ
れ締め付けられている。これらによって、前記上のメッ
シュ状の布64aの固定がより強固に行われている。
【0040】又前記L字状部材102,102の上片1
08,108は、図12に示すように、互いに向き合っ
て屈曲されその先側部分は前記ネジ軸部109,109
とされている。そして、対向する両ネジ軸部109,1
09に、手掛けとなる円形パイプ状の握り部材111の
両端部分のネジ孔112,112が螺合されることによ
り、該握り部材111を介して左右の上片108,10
8が連結されており、左右のL字状部材102,102
と握り部材111とによって前記手掛け101が形成さ
れている。
【0041】又前記下のメッシュ状の布64bも図18
に示すように、上のメッシュ状の布64aにおけると同
様に、ボルト113を以って筒状体59の下端周縁部1
15に固定されている。
【0042】かかる筒状濾過器1を構成する前記筒状体
59の外径は、前記処理槽9の内径よりも稍小さく設定
されると共に、前記円環状の弾性止水部材92の外端径
は前記処理槽9の内径よりも稍大きく設定されている。
【0043】そして該筒状濾過器1は、前記処理槽9の
上端開放部19を通して処理槽9内に納設され、その下
端116は、図2、図4、図25に示すように、処理槽
9の内周面117の下側部位に周方向で4ヵ所突設され
た支持片119,119,119,119で支持され
る。かかる納設状態において、図17に示すように、前
記円環状の弾性止水部材92の前記止水突片81の先側
部分81aが、処理槽の内周面117に押されて弾性的
な屈曲状態となり、該内周面117に密接し、これによ
って、筒状体59の外周面60と前記処理槽9の内周面
117との間に生ずる間隙Gが前記円環状の弾性止水部
材92により塞がれた状態となっている。
【0044】なお本実施の形態においては、前記円環状
の固定部72にも止水突片81を突設してなり、従って
上の円環状の固定部材72は、上のメッシュ状の布の周
縁部分66の固定機能を果たしながら、前記弾性止水部
材92と同様の機能も果たす。即ち、その止水突片81
の先側部分81aが、処理槽の内周面117に押されて
弾性的な屈曲状態となり、該内周面117に水密状態に
密接し、これにより、前記隙間Gの塞ぎ効果を向上させ
る。本発明では、止水突片81が設けられた、かかる円
環状の固定部材も円環状の弾性止水部材と同視する。
【0045】然して、濾材57が前記のように処理槽9
に設置された状態で、図2に矢印で示すように、道路排
水が、道路側部の誘導路120を流れて前記流入部30
及び流入開口40を通して前記維持管理槽7内に流入す
ると、連通部23で連通された維持管理槽7と処理槽9
とを含む前記流路33が流入水で満たされる。道路排水
が、その後継続して維持管理槽7内に流入することによ
り、処理槽9を上昇する上昇水が、前記筒状濾過器1を
通過して前記排出部31から順次排出される。
【0046】維持管理槽7内に流入した流入水が、前記
筒状濾過器1を通過して処理槽9を上昇する間に、該上
昇水に含有されている汚染物質が、前記濾材57によっ
て効率的に除去されるのであるが、次にその作用を具体
的に説明する。
【0047】筒状濾過器1が処理槽9内に納設された状
態において、前記のように、円環状の固定部材72の止
水突片81及び、円環状の弾性止水部材92の止水突片
81が前記間隙Gを塞いだ状態にある(図17)。従っ
て、前記連通部23を通して処理槽9に流入して上昇す
る上昇水は、その全てが、前記下のメッシュ状の布64
bを通して筒状濾過器1内に流入する。そして該筒状濾
過器1内で上昇することによって、上昇水に含まれてい
る前記汚染物質が、濾材によって濾過や吸着により除去
され、汚染物質の低減された処理水として上のメッシュ
状の布64bを通して排出され、その後、前記排出部3
1の、閉蓋状態の蓋板20の下側に存する部分を31a
(図3)を通して前記排出ボックス53内に流入し、前
記排水路55を介し排水管56に排出される。
【0048】前記排出部31からの処理水の排出は、連
通部23で連通された維持管理槽7と処理槽9とを含む
前記流路33の摩擦損失や、上昇水が筒状濾過器1を上
昇する際の摩擦損失等を考慮して、前記のように、排出
部31の下端32が、流入部30の下端35よりも下方
に位置する落差が設けられているため(図3)、流入部
30から流入した水量分が排出部31から順次円滑に排
出されることになる。
【0049】なお、前記下のメッシュ状の布64bを通
過できない砂や泥は処理槽9の底部25に沈殿すること
になり、又、前記筒状濾過器1内の濾過物の一部も、底
部25に沈殿する。この沈殿した砂や泥等には前記汚染
物質が吸着されている。本実施の形態においては、前記
のように、処理槽の底部25が維持管理槽7の底部26
に向けて下方に傾斜しているため、沈殿した砂や泥は維
持管理槽の底部26に向けて移動しやすい。その結果、
維持管理槽の底部26及びその近傍には、汚染物質を吸
収した沈殿物121が泥状の沈殿状態となる。
【0050】ところで、道路の路面に堆積した前記汚染
物質は、降雨に伴う道路排水によって順次運び去られる
のであり、例えば毎時8〜10mm程度の降雨があった
場合は、前記堆積物の大半が30分程度の時間で流し去
られる。そして、これが前記維持管理槽7内に流入して
のち前記処理槽9に流入することにより、該処理槽9内
で、汚染物質の除去処理が所要に行われるのである。そ
の後も降雨が継続する場合は、汚染物質の含有量の少な
い道路排水が維持管理槽7内に流入することになる。
【0051】本発明に係る排水処理装置2は、このよう
な初期降雨段階における汚染物質の除去処理を効果的に
行うことが必要とされる。そのため、維持管理槽7と処
理槽9とを含む前記流路33の容積は、少なくとも、前
記初期降雨段階においては、前記排出部31からの処理
水排出を伴いながら、道路排水を継続して流入させ得る
ように設定されることになる。
【0052】単位時間当りの降雨量が多い場合は、その
うちに、前記維持管理槽7が流入水で一杯になって道路
排水が入りきれない状態になることがあり、このように
なったときは、過剰水が図3に矢印で示すように、閉蓋
状態にある前記蓋板20の上面118を流れて前記排出
部31から直接排出されることになる。このように直接
排出される道路排水は、前記筒状濾過器1を通過しない
ために、汚染物質の除去処理が行われていない。しかし
ながら、道路の路面12に堆積した汚染物質の、排水処
理装置2による除去処理は、前記したように、初期降雨
段階において殆ど完了しているため、それ以降の降雨に
よる道路排水中の汚染物質の量は少ない。それ故かかる
道路排水は、前記筒状濾過器1を通過させないで直接排
出させても問題が少ないといえる。
【0053】勿論、前記流路33の容積を大きく設定す
ることにより、降雨量が多い場合であっても、道路排水
の全てを筒状濾過器1に通して排出させることが可能で
あるが、このように構成するときは、装置全体の容積が
大となって、設置スペースや施工コストの面で、装置の
設置に困難が生ずることになる。
【0054】そのため本発明においては、前記のよう
に、汚染物質の含有量の多い初期降雨段階における道路
排水について汚染物質の除去を積極的に行うこととし、
その後の道路排水については、汚染物質の含有量が少な
いことに鑑みて筒状濾過器1を通過させない構成とし、
これにより装置全体のコンパクト化を図り、又施工コス
トの低減を図ることとしているのである。
【0055】そして本実施の形態においては前記蓋板2
0の閉蓋が、維持管理槽7の上端開放部17を閉じた状
態になるため(図6に示す状態)、前記維持管理槽7が
流入水で一杯になって道路排水が入りきれない状態とな
ったとき、その過剰水は、蓋板20で遮られた維持管理
槽7内に入り込まずに蓋板の上面118を流れる(閉蓋
の水密が確保されていないときは幾分は入り込むかも知
れない)。それ故、維持管理槽7内の水が攪拌され、底
部の沈殿物が巻き上がって排出されてしまうということ
がない。そして、蓋板上面118を流れた過剰水は、排
出部31で排出される。
【0056】前記のようにして汚染物質の除去処理が継
続して行われると、前記維持管理槽の底部には、汚染物
質を含む沈殿物が堆積されると共に、前記筒状濾過器1
内にも汚染物質が溜まってくる。そのため定期的にメン
テナンスを行うことが必要となる。そこで先ず、前記沈
澱物の堆積状態を、前記蓋板20を開いて、維持管理槽
7の上端開放部17(図5)を通して目視観察する。前
記沈殿物を除去する必要のあるときは、前記維持管理槽
7内に吸管を投入し、該吸管の吸引作用によって沈殿物
を吸引排除する。この際、処理槽の底部に沈殿している
前記沈殿物121も、前記吸引作用によって吸引排除さ
れる。本実施の形態においては、前記処理槽の底部25
が、維持管理槽の底部26に向けて下方に傾斜する傾斜
面として形成されているため、前記処理槽の底部に沈殿
した沈殿物の吸引排除が円滑に行われることになる。
【0057】又筒状濾過器1を、前記手掛け101に手
を掛けて引上げて後、前記ボルト97や、手掛け101
を構成するL字状部材102を筒状体59から取り外す
と共に、前記固定バンド68及び上段の円環状の固定部
材72を取り外して上のメッシュ状の布64aを除去す
ることにより、濾材57を洗浄することができる。その
後、上のメッシュ状の布64aを再び取り付けて筒状濾
過器1を組み立て、これを再び処理槽9に納めることに
より、該筒状濾過器1によって汚染物質の除去処理を再
開できる。
【0058】前記筒状濾過器1を引き上げる際、本実施
の形態においては、前記円環状の弾性止水部材92が筒
状体の上側部分にのみ設けられていて下側には設けられ
ていないため、止水突片81が処理槽の内周面117に
擦り合うことに伴う摩擦抵抗を極力小さくでき、この引
き上げを容易に行うことができる。
【0059】なお、前記処理槽9から引き上げた筒状濾
過器1の内部の洗浄は、上のメッシュ状の布64aが取
り付いたままの状態で該メッシュ状の布64aの上側か
ら水を噴射し、内部の汚れを下のメッシュ状の布64b
から排除するように行うことも可能である。
【0060】〔第2の実施の形態〕図26、図28は、
本発明に係る筒状濾過器1が組み込まれる排水処理装置
2の他の態様を示すものであり、基本的な構成は、前記
実施の形態におけるものと同様であって、枡ブロック1
1を用いて構成されている。該枡ブロック11の構成は
基本的には前記と同様で、上端開放で且つ内部が空洞で
ある維持管理槽7と、上端開放の処理槽9とが、隔壁1
0を介して左右隣り合うように設けられており、その両
下端部分21,22相互が連通部23を介して連通され
ている。
【0061】又処理槽9の底部25は、維持管理槽7の
底部26に向けて下方に傾斜した傾斜面として形成され
ると共に、両槽の上端開放部19,17が、陥没凹部1
5内で、平板状の蓋板20により開閉可能とされてい
る。そして前記処理槽9には、前記と同様構成の筒状濾
過器1が、前記上端開放部19を通して出し入れ可能に
納設されている。
【0062】前記実施の形態と異なるのは、本実施の形
態においては、立壁部に欠切形成された流入部30が処
理槽9側に設けられ、同様に欠切形成された排出部31
が維持管理槽7側に設けられている点である。そして、
該維持管理槽7からの処理水の排出が自然的に行われる
ように、排出部31の下端32を流入部30の下端35
よりも下方に位置させている。
【0063】然して、前記蓋板20が閉蓋状態におい
て、道路排水は、図26に矢印で示すように、前記蓋板
20に設けた流入開口40を通して前記流入部30から
処理槽9内に流入し下降する。前記と同様、図27に示
すように、筒状濾過器1を構成する筒状体59の外周面
60と、前記処理槽9の内周面117との間に生ずる間
隙Gが、円環状の弾性止水部材92の止水突片81及び
円環状の固定部材72の止水突片81によって塞がれた
状態となっているため、下降水の全てが前記筒状濾過器
1を通過し、この通過する間に、収容された濾材57に
よる汚染物質の除去処理が行われる。該除去処理が行わ
れた後の処理水は、前記連通部23を通し、前記維持管
理槽7内に流入して上昇し、該維持管理槽7の上側に設
けられた前記排出部31から排出されるのである。
【0064】そして前記と同様、処理槽9が流入水で一
杯になって道路排水が入りきれない状態となったとき
は、この過剰水が、図28に示すように、閉蓋状態にあ
る前記蓋板20の上面118を流れて前記排出部31に
排出されることになる。
【0065】〔その他の実施の形態〕 (1) 前記筒状体59の上下の開放端を覆うように取り付
けられ且つ被処理液を通過させる前記覆い材は、筒状体
59の上下端に被る蓋状体を以って形成されることがあ
る他、筒状体59に一体に設けられることもある。
【0066】(2) メッシュ状布の周縁部分の、筒状体に
対する固定は、前記のような固定溝で行うことは必ずし
も必要ではない。又、上のメッシュ状の布64aの周縁
部分66を筒状体59に固定するための円環状の固定部
材72は、前記止水突片81を有さないこともある。
【0067】(3) 前記円環状の弾性止水部材92は、筒
状体の外周面60と処理槽の内周面117との間に生ず
る間隙Gを塞ぐものであるため、この塞ぎを確実に行う
ことができるものであれば、一つの円環状の弾性止水部
材92を筒状体59に取り付けるだけであってもよい。
その場合該弾性止水部材が、筒状体の下端寄り部分にの
み設けられることもある。
【0068】(4) 前記止水突片81が弾性的に屈曲され
た際のその反発力を高めるために、例えば図29に示す
ように、スポンジ製等の弾力性を有するリング状部材1
25を、前記円環状の取付部93と止水突片81との間
に介在させることもある。この場合、前記リング状部材
125を、前記取付部93の外周面に周方向に連続して
設けた嵌合溝126に嵌め入れるときは、該リング状部
材125を取付部80に位置固定できる。その結果、前
記止水突片81が弾性的に屈曲された際に該リング状部
材125が逃げるのを阻止して、前記反発力を安定的に
発揮させ得ることとなる。
【0069】(5) 前記手掛け101は、筒状体の上端部
分の内面側や外面側に凹部等として設けることもでき
る。
【0070】(6) 図30は、断面半円弧状等に形成され
たスポンジゴム製の止水突片81を示すものである。
【0071】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る筒状濾過器は、筒状体の上下の開放端
を覆うように、被処理液を通過させる覆い材が取り付け
られると共に、該筒状体内に濾材が収容されてなるた
め、これが処理槽に納設されることにより、被処理液に
含有されている不純物を効果的に濾過することができ
る。例えば、道路排水や駐車場からの排水、家庭や工場
からの排水、田からの排水等としての被処理液に含有さ
れている不純物を効果的に濾過することができる。
【0072】(2) 本発明に係る筒状濾過器は、円筒状を
呈する筒状体の上下の開放端を覆うように覆い材を取り
付けると共に、該筒状体の外周面に、弾力性を有するゴ
ム質素材からなる円環状の弾性止水部材を装着してな
る、平面視で円形状を呈するため、該筒状濾過器を、内
周面が円形状を呈する処理槽内に挿入する際、その周方
向の向きを何ら考慮することなく処理槽内に容易に納め
ることができる。又、筒状濾過器が処理槽内に納設され
た状態においては、前記弾性止水部材に設けられている
止水突片の先側部分が前記処理槽の内周面に押されて弾
性的に屈曲して該内周面に密接し、これにより該密接部
分の止水が図られるため、筒状体の外周面と処理槽の内
周面との間に生ずる間隙が弾性止水部材によって塞がれ
た状態となし得る。これにより、前記移動する被処理液
の略全てを、前記覆い材を通して筒状濾過器内に流入さ
せることができ、被処理液中の不純物を確実に濾過する
ことが可能となる。又、前記筒状体の上端部分には手掛
けが設けられているため、該手掛けを把持して、筒状濾
過器を処理槽内に自由に出し入れすることができる。
【0073】(3) 筒状体の上下の開放端を覆う上下の覆
い材をメッシュ状の布として形成する場合、該メッシュ
状の布の周縁部分を前記筒状体の外周面を覆うように適
宜折り曲げ、該折り曲げ部分の外側に被るように、弾力
性を有するゴム質素材からなる円環状の固定部材を装着
するときは、固定部材の弾性収縮作用によって、筒状体
に対する覆い材の固定を簡易に行うことができる。この
場合、筒状体の外周面の上下に周方向に連続する固定溝
を設け、前記メッシュ状の布の周縁部分を該固定溝の底
面を覆うように屈曲させて、前記円環状の固定部材を該
固定溝に嵌め入れるときは、メッシュ状の布の周縁部分
の固定位置が明確であり、固定作業の容易化を図ること
ができる。又、該周縁部分が、固定溝の内面の屈曲に略
合わせて屈曲状態を呈することから、メッシュ状の布の
固定強度を向上させることができる。
【0074】(4) メッシュ状の布の周縁部分を前記固定
溝で固定する場合、前記周縁部分を該固定溝の底面を覆
うように屈曲させたとき、前記固定溝に存する周縁部分
に、折り重なる部分が生ずる。そのため、該固定溝の底
面に存する周縁部分の外面が、その周方向で見て凹凸状
態になりやすい。本発明が、円環状の固定部の内面にス
ポンジゴムを貼着してなる固定部材を以って構成される
ときは、該固定部が固定溝に嵌め入れられた状態におい
て前記スポンジゴムが所要の弾性圧縮状態となって前記
凹凸状態を吸収し、前記周縁部分を略全面的に圧接でき
ることになる。これにより、該固定部材による前記周縁
部分の固定を一層確実に行い得ることとなる。
【0075】(5) 前記円環状の弾性止水部材を筒状体の
外周面に装着する際、該筒状体の外周面に、周方向に連
続する嵌入溝を設け、該嵌入溝に弾性止水部材の円環状
の取付部を嵌め入れるように構成するときは、該弾性止
水部材の装着位置が明確であり、その装着作業の容易化
を図ることができる。
【0076】(6) 前記円環状の弾性止水部材が、筒状体
の外周面に周設された嵌入溝に嵌め入れられる円環状の
取付部の外面下端で、止水突片を斜め上方に向け突設し
て構成される場合は、筒状濾過器を前記処理槽に納設す
る際、該止水突片を無理なく変形させながら、該筒状濾
過器を処理槽内に上から下に挿入させることが容易であ
る。そしてこの挿入により、前記止水突片は自ずから、
処理槽の内周面に押されて弾性的に屈曲して該内周面に
密接し、該密接部分の止水が図られることになる。
【0077】(7) 前記円環状の弾性止水部材を、筒状体
の外面の上端寄り部分にのみ設けるときは、筒状濾過器
を引き上げる際に、止水突片が処理槽の内周面に擦りあ
うことに伴う摩擦抵抗を極力小さくでき、この引上げを
容易に行うことができる。
【0078】(8) 前記円環状の弾性止水部材及び円環状
の固定部材の外周面に固定バンドを巻回状態に装着する
場合は、該固定バンドの締め付けによって、前記弾性止
水部材及び前記固定部材の、前記筒状体の外周面に対す
る固定を補強することができる。
【0079】(9) メッシュ状の布の周縁部分を固定する
円環状の固定部材に、前記と同様に機能する止水突片を
設ける構成とした場合は、結果的に、円環状の弾性止水
部材が構成されることになる。このように構成するとき
は、一つの部材の装着によって、該部材の固定と、メッ
シュ状の布の固定の双方を同時に達成できることにな
り、メッシュ状の布の固定構造を簡素化できることにな
る。
【0080】(10)前記円環状の取付部と前記止水突片と
の間に、弾力性を有するリング状部材を介在させる場合
は、該止水突片が処理槽の内周面に押されて弾性的に屈
曲状態となる際の該止水突片の反発力を高めることがで
き、それだけ、止水突片による止水効果を向上させ得る
こととなる。この場合、前記リング状部材を、前記取付
部の外周面に周方向に連続して設けた嵌合溝に嵌め入れ
るときは、該リング状部材を取付部に位置固定できる。
その結果、前記止水突片が弾性的に屈曲された際に該リ
ング状部材が逃げるのを阻止して、前記反発力を安定的
に発揮させ得ることとなる。
【0081】(11)筒状体の上端部分に設ける手掛けを、
左右一対のL字状部材と握り部材とによって構成すると
きは、該L字状部材の下片の下側部分に設けたネジ軸部
を、筒状体の上端に設けたネジ孔に螺合させ、該ネジ軸
部に螺合したナットを締め付けることによって該L字状
部材を筒状体に固定させることができる。又該ナットの
締め付けによって、メッシュ状の布の固定強度を高めな
がら、手掛けを安定的に形成できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒状濾過器が組み込まれた排水処
理装置の設置例を示す斜視図である
【図2】筒状濾過器が組み込まれた排水処理装置の全体
構成をその作用と共に示す断面図である。
【図3】その上側部分の拡大図である。
【図4】筒状濾過器が組み込まれた排水処理装置の構成
を説明する一部断面斜視図である。
【図5】排水処理装置を構成する枡ブロックを、蓋板が
開いた状態で示す斜視図である。
【図6】その枡ブロックを、蓋板が閉じた状態で示す部
分斜視図である。
【図7】枡ブロックを構成するブロック片を示す斜視図
である。
【図8】維持管理槽を構成する上下のブロック片を示す
斜視図である。
【図9】ブロック片相互を連結ピンで連結した状態を示
す断面図である。
【図10】筒状濾過器を示す斜視図である。
【図11】筒状濾過器を構成する筒状体の下側部分を示
す部分斜視図である。
【図12】筒状濾過器の上側部分の構成を説明する分解
斜視図である。
【図13】筒状濾過器を構成する筒状体に覆い材を被せ
た状態を示す斜視図である。
【図14】筒状体の上端寄り部分に設けた固定溝と嵌入
溝を、これらに装着される円環状の固定部材と円環状の
弾性止水部材と共に示す断面図である。
【図15】筒状体の下端寄り部分に設けた固定溝を、該
固定溝に装着される円環状の固定部材と共に示す断面図
である。
【図16】筒状濾過器の上端部分の構成を示す部分斜視
図である。
【図17】筒状濾過器を処理槽に納設した状態における
止水突片の止水作用を説明する断面図である。
【図18】筒状濾過器の下端部分の構成を示す部分斜視
図である。
【図19】筒状濾過器の下端部分の構成を示す断面図で
ある。
【図20】円環状の固定部材を示す一部欠切斜視図であ
る。
【図21】円環状の固定部材を示す一部欠切斜視図であ
る。
【図22】筒状体の底面に覆い材を取り付けて形成した
有底筒体を示す断面図である。
【図23】筒状体の上端側部分を示す斜視図である。
【図24】筒状体の上端側部分をハンドル構成部におい
て示す断面図である。
【図25】筒状濾過器を処理槽に納設した状態で示す断
面図である。
【図26】本発明に係る筒状濾過器が組み込まれた排水
処理装置の他の態様を示す断面図である。
【図27】筒状濾過器を処理槽に納設した状態における
止水突片の止水作用を示す断面図である。
【図28】図26に示す排水処理装置の上側部分の拡大
図である。
【図29】筒状濾過器を処理槽に納設した場合における
円環状の弾性止水部材の装着部の他の態様を示す断面図
である。
【図30】止水突片の他の態様を使用状態で示す断面図
である。
【符号の説明】
1 筒状濾過器 2 排水処理装置 3 道路 7 維持管理槽 9 処理槽 11 枡ブロック 20 蓋板 30 流入部 31 排出部 57 濾材 59 筒状体 61 固定溝 62 固定溝 63 嵌入溝 64 覆い材 68 固定バンド 69 固定バンド 70 固定部 71 スポンジゴム 72 円環状の固定部材 79 円環状の固定部材 80 固定部 81 止水突片 82 スポンジゴム 85 固定溝の底面 92 円環状の弾性止水部材 93 取付部 94 スポンジゴム 101 手掛け 102 L字状部材 103 ネジ軸部 105 ナット 108 上片 109 ネジ軸部 111 握り部材 112 ネジ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 35/02 Z (72)発明者 松井 三郎 京都府京都市右京区花園内畑町10−45 (56)参考文献 実開 昭59−24487(JP,U) 実開 昭59−160680(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 24/02 B01D 29/11 B01D 35/02 E03F 5/10 E03F 5/14

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面が円形状を呈して被処理液を上下
    方向で通過させる処理槽に出し入れ可能に納設され、前
    記被処理液に含有されている不純物を濾過する筒状濾過
    器であって、 円筒状を呈する筒状体の上下の端部分に、筒状体の上下
    の開放端を覆うように、前記被処理液を通過させ得る覆
    い材が取り付けられ、該筒状体内には、前記覆い材を通
    過して流入する被処理液中の前記不純物を濾過する濾材
    が収容され、又前記筒状体の外周面には、弾力性を有す
    るゴム質素材からなる円環状の弾性止水部材が、前記筒
    状体の外周面を弾性的に締め付けるよう装着されると共
    に、該弾性止水部材の外面には、その周方向に連続状態
    に止水突片が設けられてなり、該止水突片の先側部分
    は、前記筒状体が前記処理槽に納設された状態で、前記
    処理槽の内周面に押されて弾性的に屈曲して該内周面に
    密接し、該密接部分の止水が図られるように構成されて
    おり、又前記筒状体の上端部分には手掛けが設けられて
    いることを特徴とする筒状濾過器。
  2. 【請求項2】 前記筒状体の上下の開放端を覆う上下の
    覆い材は、メッシュ状の布として形成されており、該メ
    ッシュ状の布の周縁部分が、前記筒状体の外周面を覆う
    ように適宜折り曲げられ、該折り曲げられた部分の外側
    に被るように、弾力性を有するゴム質素材からなる円環
    状の固定部材が装着されており、該固定部材の弾性収縮
    によって、前記周縁部分が前記筒状体の外周面と前記固
    定部材との間で挾持され、これによって前記覆い材が筒
    状体に取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の筒状濾過器。
  3. 【請求項3】 前記筒状体の外周面の上下には、周方向
    に連続する固定溝が設けられ、該筒状体の上下の開放端
    を覆う前記メッシュ状の布の周縁部分が前記固定溝の底
    面を覆うように屈曲せしめられており、前記円環状の固
    定部材が前記固定溝に嵌め入れられることにより、前記
    周縁部分が、前記固定溝の底面と前記固定部材との間で
    挟持され、これによって前記覆い材が筒状体に取り付け
    られていることを特徴とする請求項2記載の筒状濾過
    器。
  4. 【請求項4】 前記円環状の固定部材は、前記固定溝に
    嵌め込まれる円環状の固定部の内面にスポンジゴムが貼
    着されており、該固定部が前記固定溝に嵌め入れられた
    状態において、前記スポンジゴムが、所要の弾性圧縮状
    態となって前記メッシュ状布の周縁部分を圧接すること
    を特徴とする請求項3記載の筒状濾過器。
  5. 【請求項5】 前記筒状体の外周面に、周方向に連続す
    る嵌入溝が設けられ、又前記円環状の弾性止水部材は、
    前記嵌入溝に嵌め込まれる円環状の取付部に前記止水突
    片が突設されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の筒状濾過器。
  6. 【請求項6】 前記筒状体の外周面に、周方向に連続す
    る嵌入溝が設けられ、又前記円環状の弾性止水部材は、
    前記嵌入溝に嵌め入れられる円環状の取付部の外面下端
    で、前記止水突片が斜め上方に向けて突設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の筒状濾
    過器。
  7. 【請求項7】 前記円環状の固定部材は止水突片が突設
    されてなり、該止水突片の先側部分は、前記筒状体が前
    記処理槽に納設された状態で、前記処理槽の内周面に押
    されて弾性的に屈曲して該内周面に密接し、該密接部分
    の止水が図られるように構成されていることを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれかに記載の筒状濾過器。
  8. 【請求項8】 前記円環状の弾性止水部材は、前記筒状
    体の外面の上端寄り部分にのみ設けられていることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の筒状濾過器。
  9. 【請求項9】 前記円環状の固定部材の外周面に固定バ
    ンドが巻回状態に装着されており、該固定バンドの締め
    付けによって、前記円環状の固定部材の、前記筒状体の
    外周面に対する固定が補強されていることを特徴とする
    請求項2〜4のいずれかに記載の筒状濾過器。
  10. 【請求項10】 前記円環状の弾性止水部材の外周面に
    固定バンドが巻回状態に装着されており、該固定バンド
    の締め付けによって前記円環状の弾性止水部材の、前記
    筒状体の外周面に対する固定が補強されていることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の筒状濾過器。
  11. 【請求項11】 前記止水突片が弾性的に屈曲された際
    のその反発力を高めるために、前記円環状の取付部と前
    記止水突片との間に、弾力性を有するリング状部材が、
    前記取付部の外周面に巻回状態となって介在されている
    ことを特徴とする請求項6記載の筒状濾過器。
  12. 【請求項12】 前記リング状部材が、前記取付部の外
    周面に周方向に連続して設けた嵌合溝に嵌め入れられて
    いることを特徴とする請求項11記載の筒状濾過器。
  13. 【請求項13】 前記手掛けは、左右一対のL字状部材
    と、両端部分にネジ孔が設けられた握り部材とを具え、
    前記L字状部材は、上片の端部に下片をL字状に屈曲形
    成してなり、該上片の先側部分及び下片の下側部分はネ
    ジ軸部とされ、該下片のネジ軸部が、前記筒状体の上端
    に設けたネジ孔に螺合せしめられ且つ該ネジ軸部に螺合
    するナットが締め付けられることにより、該ナットによ
    って、前記覆い材が前記筒状体の上端面に押圧された状
    態で前記下片が筒状体に固定されており、又、左右のL
    字状部材の向き合う上片のネジ軸部が前記握り部材の両
    端に設けられたネジ孔に螺合され、これによって前記手
    掛けが構成されていることを特徴とする請求項1〜12
    のいずれかに記載の筒状濾過器。
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