WO2001071549A1

WO2001071549A1 - Support enregistre lisible par ordinateur sur lequel est enregistre un programme de creation de documents, et systeme et procede de creation de documents

Info

Publication number: WO2001071549A1
Application number: PCT/JP2000/001677
Authority: WO
Inventors: Takashi Tanabe; Chiaki Fujiya; Kaoru Sakamoto
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2000-03-17
Filing date: 2000-03-17
Publication date: 2001-09-27
Also published as: KR100658029B1; KR20020050295A

Description

明細書文書作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、並びに、文書作成システム及び文書作成方法技術分野

本発明は、コンピュータを用いて、申請書のような記載項目が定められている文書を作成する効率を飛躍的に向上させる技術に関する。背景技術

従来から、ワードプロセッサのような文書作成システムにおいては、 1つの文書に関するデータは、 1つのフアイルに全て記述されるという形式が一般的であつた。文書作成システムには、文書作成効率を向上させるため、雛型文書フアイルに対して任意の文字列を差し込む文字列差込処理機能を備えたものもある。文字列差込処理機能は、雛型文書ファィルに対して予め設定された差込制御文字と、これと 1対 1に対応する文字列と、を置換して文書を作成するというものであつた。この場合には、雛型文書ファイルと文字列が差し込まれた文書ファイルとでは、表示される文字列以外殆ど差異がなかった。

し力し、このような文字列差込処理は、あくまで文字列の置換に限定されたものであって、文字列が差し込まれた文書ファイルのレイアウトに関しては、文書作成システムに備えられるレイァゥト機能により行なわれるのが一般的であった。このため、差し込まれる文字列の長さに応じて、文書ファイルのレイアウトを変更しなければならない場合には、従来技術では対応が困難であり、文書作成効率が良好ではなかった。このような問題は、申請書のような記載項目が定まっている文書を作成する場合に、特に顕著に表われていた。

また、従来の文字列差込処理では、差込単位が単なる文字列であったため、複数の文字列データを一度に差し込む場合には、文字列の差し込みを操り返す必要であり、文書作成効率が思ったほど向上しなかった。

そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、レイアウトを含んだ部分雛型文書ファィルを差込単位とすることで、部分雛型文書ファィルが差し込まれた雛型文書ファイルの再レイァゥト作業を不要とし、文書作成効率を飛躍的に向上させる技術を提供することを目的とする。発明の開示

上記目的達成のため、第 1の手段として、作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け機能と、該関連付け機能により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成機能と、該文書合成機能により合成された文書を表示する文書表示機能と、をコンピュータに実現させるための文書作成プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録したことを特徴とする。ここで、「合成」とは、分割された各文書を合わせて分割前の文書、即ち、作成対象の文書にすることをいう。また、「記録媒体」とは、各種情報を確実に記録でき、かつ、必要に応じて取り出し可能なコンピュータ読取可能な媒体をいい、磁気テープ，磁気ディスク，磁気ドラム， I Cカード， C D— R OM, D V D - R OM等が該当する。

かかる構成によれば、作成対象の文書は、レイアウトを含んだ任意の単位で分割され、分割された各文書間の関連付けにより階層構造で表わされる。そして、分割された各文書は、各文書間の関連付けに基づいて合成され、合成された文書が表示される。このため、作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割しても、表示される文書は、分割された各文書を合成した 1つの文書（作成対象の文書）として表示されることとなる。

従って、申請書のような記載項目が定められている文書を作成する場合には、例えば、各記載項目毎に分割単位を設定すれば、分割単位をあたかも部品のように扱うことができる。そして、既存の部品を組み合わせて文書を作成するようにすれば、文書作成効率を飛躍的に向上させることができる。また、分割された各文書のレイァゥトの変更に応じて、上位階層の文書のレイァゥトが自動的に変更されるため、再レイアウト作業が不要となり、この観点からも文書作成効率を飛躍的に向上させることができる。一方、関連付け機能と、文書合成機能と、文書表示機能と、をコンピュータに実現させるための文書作成プログラムがコンピュータ読取可能な記録媒体に記録される。このため、かかる文書作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体があれば、一般的なコンピュータシステムを用いて、本発明に係る文書作成システムを容易に構築することができる。

ここで、前記関連付け機能は、直下の階層に位置する文書の配置位置を示す識別子を設定する構成であることが望ましい。

かかる構成によれば、各文書において、直下の階層に位置する文書の配置位置を示す識別子を設定するだけで、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なうことができる。このため、各文書間の関連付けを容易に行なうことができ、文書作成効率をさらに向上させることができる。

また、前記識別子は、単一の文書が配置されることを示すか、又は、複数の文書から 1つの文書を選択し、選択された文書が配置されることを示すことが望ましい。

かかる構成によれば、単一の文書が配置されることを示す識別子を使用することで、階層構造の文書が単純かつ明確に表現できる。一方、複数の文書から 1つの文書を選択し、選択された文書が配置されることを示す識別子を使用することで、 1つの文書から複数種の文書が生成されることとなる。このため、予め準備しなければならない文書数が低減し、文書作成効率をさらに向上させることができる。

さらに、前記複数の文書から 1つの文書を選択するとき、該文書の選択は、ュ一ザによって行なわれるか、又は、当該文書の内容に応じて自動的に行なわれることが望ましい。

かかる構成によれば、文書の選択は、ユーザ又は文書の内容に応じて行なわれるので、 1つの文書から最適な文書を生成することができる。

この他には、前記分割された各文書に対して、任意の文字列及びその配置位置を特定する識別子を設定する識別子設定機能と、該識別子設定機能により設定された識別子に基づいて、前記配置位置に任意の文字列を複写する文字列複写機能と、をさらに備えるようにしてもよい。力かる構成によれば、本発明に対して、従来技術に備えられていた文字列の差' 込機能が付加されることとなる。このため、文書作成に係る自由度が増し、迅速かつ効率的な文書作成を行なうことができる。

第 2の手段として、作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け手段と、該関連付け手段により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成手段と、該文書合成機能により合成された文書を表示する文書表示手段と、を含んで文書作成システムを構成したことを特徴とする。

第 3の手段として、作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け工程と、該関連付け工程により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成工程と、該文書合成工程により合成された文書を表示する文書表示工程と、を含んで文書作成方法を構成したことを特徴とする。

第 2及び第 3の手段に係る構成によれば、作成対象の文書は、レイアウトを含んだ任意の単位で分割され、分割された各文書間の関連付けにより階層構造で表わされる。そして、分割された各文書は、各文書間の関連付けに基づいて合成され、合成された文書が表示される。このため、作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割しても、表示される文書は、分割された各文書を合成した 1つの文書（作成対象の文書）として表示されることとなる。

従って、申請書のような記載項目が定められている文書を作成する場合には、例えば、各記載項目毎に分割単位を設定すれば、分割単位をあたかも部品のように扱うことができる。そして、既存の部品を組み合わせて文書を作成するようにすれば、文書作成効率を飛躍的に向上させることができる。また、分割された各文書のレイァゥトの変更に応じて、上位階層の文書のレイァゥトが自動的に変更されるため、再レイアウト作業が不要となり、この観点からも文書作成効率を飛躍的に向上させることができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る文書作成システムの全体構成図である。図 2は、作成対象の一例である登記申請書の説明図である。

図 3は、階層構造により記述した登記申請書を示し、（A) は主雛型文書フアイル、（B ) 及ぴ（C) は部分雛型文書ファイルの説明図である。

図 4は、物件データベースに登録されるデータの説明図である。

図 5は、文書作成システムの概要説明図である。

図 6は、雛型エディタにおける処理内容を示すフローチャートである。

図 7は、文書フアイル生成処理内容を示すフローチャートである。

図 8は、文書ファイル生成処理内容を示すフローチヤ一トである。

図 9は、所有権移転を目的とする登記申請書の説明図である。

図 10は、同上の登記申請書における不動産の表示の説明図である。発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。最初に、本宪明の原理について説明する。

本発明では、データ差込処理に関し、雛型文書ファイルに設定された差込制御文字と文字列データとを置換するだけに限定せず、複数の文字列からなる段落単位の差込処理の実現や、文字列データの内容に応じて差込処理を変更するために、以下のような方式を採用した。

先ず、文書ファイルのファイル形式に関して、従来の一体型の文書ファイルでは、文字列単位での差込処理は行なえても、複数の文字列を単位とした差込処理には不向きであった。このため、文書を構成する要素を分割し、分割された各要素同士を関連付けて階層構造で表現した階層構造型ファイル形式を採用した。このような階層構造型ファイル形式を採用することで、差込単位を任意に設定することが可能となった。

また、階層構造型ファイル形式を用いて、基本的な文書ファイルフォーマットを決定した。文書ファイルフォーマットの特徴として、文字列にオブジェクト的な意味を持たせ、文字列単位や文字列のグループ単位毎に、レイアウトに関する情報や表示される文字列の内容に加え、才ブジェクト名に相当する固有名称等を持たせるようにした。そして、レイアウトに関する情報，表示文字列，固有名称等を 1つのデータセットとして括ることにより、文字列を 1つのオブジェクト的存在として形成した。さらに、複数の文字列に関しては、前後の文字列との関連付けを持たせつつ、各文字列のデータセットを 1つの文書ファイルとして括ることにより、各文字列間を階層構造で結合させた。

ここで、文書に対する文字列の差込処理を実現させるため、以下に示すような

3種類の差込制御文字列を用意した。

( 1 ) 指定された箇所に単一の文字列を複写する差込制御文字列

( 2 ) 指定された箇所に文書ファイル名を 1つ記入しておき、指定された文書フアイルの本文を構成する複数の文字列を複写する差込制御文字列

( 3 ) 指定された箇所に文書ファイル名を複数記入しておき、差込処理時に複写する文書ファイルを選択して、選択された文書フアイルの本文を構成する文字列を複写する差込制御文字列

即ち、文字列にオブジェクト的な意味を持たせたことにより、文字列を 1つの独立したオブジェクトとして扱うことが可能となった。このことは、各文字列のオブジェクト的な関連を意味付ける階層構造さえ崩さなければ、表示文字列が必ずしも単一の文字列でなくてもよいことを意味する。このため、ある文書フアイルにおいて、複数の文字列により構成され、かつ、特定のレイアウトを持った別の文書ファイルが参照可能となり、そのまま指定された箇所に、別の文書フアイルの本文を構成する文字列を複写できるようになった。従って、本発明では、分割した文書ファィルを階層構造的に結合して管理することが可能となった。

指定された箇所に単一の文字列を複写する差込制御文字列には、通常、複写される文字列のデータ I Dであって、システムにより保持されるデータ I Dが割り振られる。しかし、本システムでは、各文字列は出現頻度が少なく不定形であることに鑑み、通常システムにより保持されていないデータ I Dに関しても、差込制御文字列を任意に設定できるようにした。そして、文書作成時に、文字列を入力する画面において、データ I Dを参照できるようにした。従って、文書フアイルにおける文字列のデータ I Dと、画面上における文字列のデータ I Dと、が相違することが防止される。

さらに、差込制御文字列により関連付けられている文書ファイルを変更することで、文書の表示内容やレイァゥトの変更等の編集作業も行なうことができる。次に、かかる原理を適用した実施形態について説明する。

図 1は、本発明に係る文書作成システムの全体構成を示す。

文書作成システム 1 0は、記載すべき項目が法定されている文書、例えば、図 2に示すような登記申請書を作成することを前提とし、少なくとも、中央処理装置とメモリとを備えたコンピュータシステム上に構築される。

文書作成システム 1 0は、雛型文書データベース（以下「雛型文書 D B」という） 1 2と、雛型エディタ 1 4と、文書データ参照部 1 6と、雛型文書ファイル解析部 1 8と、文字列データ管理部 2 0と、物件データベース（以下「物件 D B 」という） 2 2と、データ差込制御部 2 4と、雛型文書ファイル合成部 2 6と、雛型文書自動選択部 2 8と、画面表示制御部 3 0と、ディスプレイ装置 3 2と、キーボード 3 4と、マウス 3 6と、を含んで構成される。

雛型文書 D B 1 2には、少なくとも、主雛型文書ファイル 1 2 a及び部分雛型文書ファイル 1 2 bが登録される。主雛型文書ファイル 1 2 aは、図 3 (A) に示すように、登記申請書の主たる法定項目のレイァゥトが記述される文書フアイルであって、登記申請書の種類に応じて複数作成及び登録される。部分雛型文書ファイル 1 2 bは、図 3 ( B ) 及ぴ（C) に示すように、登記申請書から抽出可能な部品としての一部分のレイァゥトが記述される文書ファイルであって、主雛型文書ファイル 1 2 aと同様に、複数作成及び登録される。

ここで、主雛型文書ファイル 1 2 a及ぴ部分雛型文書ファイル 1 2 bには、次のような 3種類の差込制御文字列（識別子）が設定される。

( 1 ) 「e項目名ョ」という形式で記述され、指定箇所に単一の文字列を複写する差込制御文字列（以下「文字列差込制御文字列」という）

( 2 ) 「C雛型名コ」という形式で記述され、指定箇所に雛型名により特定される文書ファイルの本文を構成する複数の文字列を複写する差込制御文字列（以下「雛型差込制御文字列」という）

( 3 ) 「£雛型名 1 I雛型名 2 1 · · · 」という形式で記述され、差込処理時に複写する文書ファイルを選択して、指定箇所に選択された文書ファイルの本文を構成する文字列を複写する差込制御文字列（以下「雛型選択差込制御文字列」という）

雛型エディタ 1 4では、主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイルを 1 2 b作成し、これを雛型文書 D B 1 2に登録する機能が提供される。即ち、文書作成システム 1 0のユーザは、登記申請書から部品としての一部分を抽出し、これを部分雛型文書ファイル 1 2 bとする一方、元の登記申請書の該当箇所に差込制御文字列を設定して、主雛型文書ファイル 1 2 aを作成する。そして、作成した主雛型文書ファイル 1 2 a及ぴ部分雛型文書ファイル 1 2 bを、雛型文書 D B 1 2に登録する。なお、所定の申請書に関する主雛型文書ファイル 1 2 a及ぴ部分雛型文書ファイル 1 2 bは、前もって準備して雛型文書 D B 1 2に登録しておいてもよい。

ここで、雛型エディタ 1 4により、関連付け機能，関連付け手段，関連付けェ程及び識別子設定機能が実現される。

文書データ参照部 1 6では、雛型文書 D B 1 2に登録されている主雛型文書フアイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bを読み込む機能が提供される。雛型文書ファイル解析部 1 8では、文書データ参照部 1 6を介して読み込まれた主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bを解析し、その中に定義されている差込制御文字列を抽出する機能が提供される。

文字列データ管理部 2 0では、文字列データの要求命令に応じて、物件 D B 2 2に登録されている文字列データを読み込む機能が提供される。ここで、物件 D B 2 2には、図 4に示すように、土地又は建物を特定する不動産物件毎に、項目名，データ I D及びデータ内容が登録される。

なお、主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bに設定される文字列差込制御文字列は、図 4に示す項目を識別するためのデータ I Dを保持している。そして、文書作成時に、物件 D B 2 2に登録されている項目とデータ I Dとが対応して、文字列差込制御文字列に対して文字列データが複写される。しかし、本システムでは、各文字列は、出現頻度が低くまた統一された表現形式を採用しておらず、データとして管理することが困難であるため、物件 D B 2 2 に登録されていない項目を設定することができるように構成されている。. この場合、文字列差込制御文字列に対して、文字列データの代わりに空白文字列が複写される。

データ差込制御部 2 4では、ユーザの操作内容に応じて、文字列データ管理部 2 0に対して文字列データの要求命令を伝達したり、文書データ参照部 1 6に対して主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bの読込命令を伝達する機能が提供される。

雛型文書ファイル合成部 2 6では、主雛型文書ファイル 1 2 a及ぴ部分雛型文書ファイル 1 2 bに対して文字列データを転記すると共に、主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書フアイル 1 2 bに部分雛型文書フアイル 1 2 bを差し込み、 1つの文書を生成する機能が提供される。

ここで、雛型文書フ了ィル解析部 1 8，データ差込制御部 2 4及び雛型文書フアイル合成部 2 6により、文書合成機能，文書合成手段，文書合成工程及ぴ文字列複写機能が実現される。

雛型文書自動選択部 2 8では、雛型選択差込制御文字列が定義されている場合に、物件 D B 2 2に登録されている文字列データの項目に基づいて、差込対象としての最適な部分雛型文書ファイル 1 2 bを自動選択する機能が提供される。画面表示制御部 3 0では、ディスプレイ装置 3 2 , キーボード 3 4及びマゥス 3 6と協働し、ユーザに対してマンマシンインターフェースを実現する機能が提供される。ここで、マンマシンインターフェースとしては、例えば、雛型文書 D B 1 2に登録されている複数の主雛型文書ファイル 1 2 a力ゝら、 1つの主雛型文書ファイル 1 2 aを選択する機能が挙げられる。

ここで、画面表示制御部 3 0により、文書表示機能，文書表示手段及び文書表示工程が実現される。

次に、力かる構成からなる文書作成システム 1 0の概要について、図 5に示す処理概要図を参照しつつ説明する。

作成しょうとする主雛型文書ファイル（雛型 X ) が選択されると（処理（1) )、雛型文書 D B 1 2から雛型 Xが読み込まれる。そして、雛型 Xに設定されている文字列差込制御文字列に基づいて、物件 D B 2 2から項目 A及ぴ Bに対応するデータ内容 a a a及び b b bが参照され（処理（2) )、雛型 Xに対して a a a及ぴ b b bが差し込まれる（処理 (3) )。また、雛型 Xに設定されている雛型選択差込制御文字列に対して、システム又はユーザにより部分雛型文書ファイル（雛型 Y) が選択されると（処理 (4) )、雛型文書 D B 1 2から雛型 Yが読み込まれる。そして、雛型 Yに設定されている文字列データ差込制御文字列に基づいて、物件 D B 2 2から項目 C及び Dに対応するデータ内容 c c c及ぴ d d dが参照され（処理（5) )、雛型 Yに対して c c c及び d d dが差し込まれる（処理 (6) )。

その後、文字列データが差し込まれた雛型 Xに対して、文字列データが差し込まれた雛型 Yが差し込まれ、雛型 Xと雛型 Yとが合成されて 1つの文書が生成される（処理 (7) )。生成された文書は、ディスプレイ装置 3 2に表示される（処理（ 8) )。

以上説明した文書作成システム 1 0は、図 6〜図 8に示すフローチャートに従つて動作する。

雛型エディタ 1 4の処理内容を示す図 6において、ステップ 1 (図では「S 1 」と略記する。以下同様）では、主雛型文書ファイル 1 2 aを新規に作成するか否かが判定される。そして、主雛型文書ファイル 1 2 aを新規に作成するのであればステップ 2へと進み（Y e s )、主雛型文書ファイル 1 2 aを新規に作成しない、即ち、雛型文書 D B 1 2に登録されている主雛型文書ファイル 1 2 aを開くのであればステップ 3へと進む（N o )。ここで、主雛型文書ファイル 1 2 aを新規に作成するか否かは、例えば、ユーザが選択したメニュー「新規作成」又は「開く」に基づいて判断すればよい。

ステップ 2では、主雛型文書ファイル 1 2 aが作成される。即ち、ユーザによつて、主雛型文書ファイル 1 2 aを構成する固定文字列のレイアウトが行なわれる。ここで、「固定文字列」とは、図 3 (A) に示す主雛型文書ファイル 1 2 aにおいて、「登記申請書」，「登記の目的」，「所有権保存」等のその内容が決まっている文字列をいう。

ステップ 3では、雛型文書 D B 1 2に登録されている主雛型文書ファイル 1 2 aの一覧が表示される。そして、ユーザによって、表示されている一覧から 1つの主雛型文書ファイル 1 2 aが選択される。

ステップ 4では、ユーザによって主雛型文書ファイル 1 2 aが選択されると、雛型文書 D B 1 2から主雛型文書ファイル 1 2 aが読み込まれる。ここで、読み込まれた主雛型文書ファイル 1 2 aは、既に固定文字列が設定されているものとする。

ステップ 5では、作成又は読み込まれた主雛型文書ファイル 1 2 aに対して、ユーザによって、差込制御文字列の設定が行なわれる。差込制御文字列には、前述したように、「E項目名ョ」という形式で記述される文字列差込制御文字列、「 c雛型名つ」という形式で記述される雛型差込制御文字列、及び、「£雛型名 1 I 雛型名 2 1 · · · 3」という形式で記述される雛型選択差込制御文字列の 3種類がある。

ここで、ステップ 5の処理が、関連付け機能，関連付け手段，関連付け工程及び識別子設定機能に該当する。

ステップ 6では、差込制御文字列が設定された主雛型文書ファイル 1 2 aが雛型文書 D B 1 2に保存される。

以上説明したステップ 1〜ステップ 6の処理によれば、主雛型文書ファイル 1 2 aに対して、 3種類の差込制御文字列が設定される。そして、設定された差込制御文字列を介して、主雛型文書ファイル 1 2 aと部分雛型文書ファイル 1 2 b とが、階層構造ファイル形式として関連付けられる。

文書ファイル生成処理内容を示す図 7及ぴ図 8において、ステップ 1 1では、画面表示制御部 3 0により提供される機能に基づいて、雛型文書 D B 1 2に登録されている主雛型文書ファイル 1 2 aの一覽が表示される。そして、ユーザによつて一覧の中から 1つの主雛型文書ファイル 1 2 aが選択されると、選択された主雛型文書ファイル 1 2 aの読込命令が文書データ参照部 1 6に伝達される。ステップ 1 2では、文書データ参照部 1 6により提供される機能に基づいて、雛型文書 D B 1 2から主雛型文書ファイル 1 2 aがメモリに読み込まれる。

ステップ 1 3では、雛型文書ファイル解析部 1 8により提供される機能に基づいて、メモリに読み込まれた主雛型文書ファイル 1 2 aの解析が行なわれる。即ち、主雛型文書ファイル 1 2 aに設定された差込制御文字列が検索され、例えば、検索された差込制御文字列がリスト形式でメモリ上に展開される。なお、メモリ上に展開された差込制御文字列は、文字列差込制御文字列を除き、 1つずつ順次処理される。

4では、主雛型文書ファイル 1 2 aに設定された文字列差込制御文字列に対して、物件 D B 2 2から該当する文字列データが複写される。即ち、データ差込制御部 2 4により提供される機能に基づいて、文字列差込制御文字列により特定される項目の要求命令が文字列データ管理部 2 0に伝達され、要求項目に関するデータ内容が文字列差込制御文字列と置換される。なお、処理が完了した文字列差込制御文字列は、メモリ上から削除される。

ここで、ステップ 1 3及ぴステップ 1 4の処理が、文字列複写機能に該当する。ステップ 1 5では、主雛型文書ファイル 1 2 aに部分雛型文書ファイル 1 2 b の差込設定があるか否か、即ち、メモリ上に雛型差込制御文字列又は雛型選択差込制御文字列が残っているか否かが判定される。そして、部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込設定があればステップ 1 6へと進み（Y e s )、部分雛型文書フアイル 1 2 bの差込設定がなければステップ 2 4へと進む（N o )。

ステップ 1 6では、処理を行なおうとする差込制御文字列は、複数の部分雛型文書ファイル 1 2 bから 1つを選択して複写する雛型選択差込制御文字列であるか否かが判定される。そして、差込制御文字列が雛型選択差込制御文字列であればステップ 1 7へと進み（Y e s )、差込制御文字列が雛型選択差込制御文字列でなければステップ 2 0へと進む（N o )。

ステップ 1 7では、複数の部分雛型文書ファイル 1 2 bから 1つを選択する際に、それがシステムによって自動的に選択されるか否かが判定される。ここで、部分雛型文書ファイル 1 2 bが自動的に選択されるべきものであるか否かは、例えば、ユーザによって設定されたシステム設定に基づいて判定することができる。そして、部分雛型文書ファイル 1 2 bが自動的に選択されるものであればステツプ 1 8へと進み（Y e s )、部分雛型文書ファイル 1 2 bが自動的に選択されるものでない、即ち、ユーザによって選択されるものであればステップ 1 9へと進む (N o ) ₀

ステップ 1 8では、雛型文書自動選択部 2 8により提供される機能に基づいて、複数の部分雛型文書ファイル 1 2 bから 1つが自動的に選択される。そして、選択された部分雛型文書ファイル 1 2 bの読込命令が文書データ参照部 1 6に伝達される。ここで、部分雛型文書ファイル 1 2 bの自動選択について、図 9及び図 1 0に示す所有権移転に関する登記申請書を例にとって説明すると、次のようになる。

所有権の移転先である権利者が複数いる場合には、権利者の欄に、各権利者に関する項目が記載される。この場合、各権利者の項目には、その持分を記載する項目が含まれる。一方、権利者が 1人である場合には、持分を記載する必要がない。このため、権利者が 1人であるか複数人であるかに応じて、部分雛型文書フアイル 1 2 bを選択する必要がある。

ところで、権利者が複数人の場合、物件 D B 2 2には、各不動産に関するデータとして「所有者名」が複数登録されることとなる。従って、物件 D B 2 2に登録されている「所有者名」の数を検索することにより、権利者が 1人であるか複数人であるかが把握できる。そして、権利者が 1人であれば、 1人用の部分雛型文書ファイルを選択し、権利者が複数人であれば、複数人用の部分雛型文書ファィルを選択すればよい。なお、部分雛型文書ファイルに関する権利者が 1人であるか複数人であるかは、例えば、部分雛型文書ファイルに属性として持たせておけばよい。

ステップ 1 9では、画面表示制御部 3 0により提供される機能に基づいて、雛型選択差込制御文字列により設定されている複数の部分雛型文書ファイル 1 2 b の一覧が表示される。そして、ユーザによって一覧の中から 1つの部分雛型文書フアイ ^ Ι 2 bが選択されると、選択された部分雛型文書ファイル 1 2 bの読込命令が文書データ参照部 1 6に伝達される。

ステップ 2 0では、文書データ参照部 1 6により提供される機能に基づいて、雛型文書 D B 1 2から部分雛型文書ファイル 1 2 bがメモリに読み込まれる。ステップ 2 1では、ステップ 1 3と同様にして、雛型文書ファイル解析部 1 8 により提供される機能に基づいて、メモリに読み込まれた部分雛型文書ファイル 1 2 bの解析が行なわれる。

ステップ 2 2では、ステップ 1 4と同様にして、部分雛型文書ファイル 1 2 b に設定された文字列差込制御文字列に対して、物件 D B 2 2から該当する文字列データが複写される。ここで、ステップ 2 1及ぴステップ 2 2の処理が、文字列複写機能に該当する。ステップ 2 3では、部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込処理が完了したか否かが判定される。即ち、階層構造型ファイル形式により関連付けられている文書フアイルに関し、部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込処理が全て完了したか否かが判定される。差込処理が全て完了するためには、主雛型文書ファイル 1 2 a及ぴ部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込制御文字列の処理が、共に全て完了する必要がある。そして、差込処理が完了したならばステップ 2 4へと進み（Y e s )、差込処理が完了していなければステップ 1 6へと戻り（N o )、次の差込制御文字列に対する処理が続行される。

ステップ 2 4では、画面表示制御部 3 0により提供される機能に基づいて、部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込結果、即ち、どのような部分雛型文書ファイル 1 2 bが差し込まれるかを示す画面が表示される。ュ一ザは、表示された差込結果を確認し、必要があればその内容を修正した後で、部分雛型文書ファイル 1 2 bを差し込むことを指示する。そして、差込実行命令は、雛型文書ファイル合成部 2 6に伝達される。

ステップ 2 5では、雛型文書ファイル合成部 2 8により提供される機能に基づいて、主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bに対して、部分雛型文書ファイル 1 2 bが差し込まれる。そして、全ての雛型文書ファイルが合成されて、 1つの文書ファイルが生成される。文書ファイルが生成されると、その旨を示す情報が画面表示制御部 3 0に伝達される。

ここで、ステップ 1 3，ステップ 1 5〜ステップ 2 1，ステップ 2 3及びステップ 2 5の処理が、文書合成機能，文書合成手段及び文書合成工程に該当する。

6では、画面表示制御部 3 0により提供される機能に基づいて、主：ファイル 1 2 aと部分雛型文書ファイル 1 2 bとの合成結果が表示される。そして、ユーザが文書ファイルの作成が完了したと判断したときには、必要に応じて、図示しないプリンタ等の印刷装置により文書を印刷し、それを管轄登記所に提出する。

ここで、ステップ 2 6の処理が、文書表示機能，文書表示手段及び文書表示ェ程に該当する。以上説明したステップ 1 1〜ステップ 2 6の処理によれば、ユーザが主雛型文書ファイル 1 2 aを指定すると、指定した主雛型文書ファイル 1 2 aが雛型文書 D B 1 2から読み込まれる。その後、読み込まれた主雛型文書ファイル 1 2 aが解析され、設定されている文字列差込制御文字列に対して、該当する文字列データが物件 D B 2 2から複写される。

主雛型文書ファイル 1 2 aに部分雛型文書ファイル 1 2 bの差込設定がある場合には、階層構造型ファイル形式の下位階層の部分雛型文書ファイル 1 2 bが雛型文書 D B 1 2から読み込まれる。このとき、雛型選択差込制御文字列が設定されていれば、ユーザ又はシステムにより 1つの部分雛型文書ファイル 1 2 bが選択される。その後、読み込まれた部分雛型文書ファイル 1 2 bが解析され、設定されている文字列差込制御文字列に対して、該当する文字列データが物件 D B 2 2から複写される。このような部分雛型文書ファイル 1 2 bに対する処理は、最下層に位置する部分雛型文書ファイル 1 2 bまで階層的に実行される。

そして、階層構造型ファイル形式の主雛型文書ファイル 1 2 a又は部分雛型文書ファイル 1 2 bに対して、文字列データが複写された部分雛型文書ファイル 1 2 bが差し込まれ、 1つの文書ファイルが生成される。

従って、文書フアイルに対して階層構造型ファィル形式の雛型文書を適用し、各雛型文書に対してレイァゥト情報を設定すること、文書の分割単位を任意に設定できることとなる。そして、分割した文書をあかたも部品のように扱うことで、申請書のような記載項目が定められている文書の作成効率を飛躍的に向上させることができる。

また、分割した文書は、階層構造型ファイル形式で扱えるため、文書管理に係る柔軟性も飛躍的に向上させることができる。

なお、以上の説明では、 3種類の差込制御文字列を構成する記号として、 G，ョ， C，コ， £及び 3を使用したが、かかる記号に限定されるものではない。即ち、各差込制御文字列を特定できる識別子として、何らかの記号，コード等を使用すればよい。また、登記申請書を通して具体例を説明したが、本発明は、登記申請書の作成のみに適用されるべきものではない。

このような機能を実現するプログラムを、例えば、磁気テープ，磁気磁気ドラム， I Cカード， C D— R OM, D V D— R OM等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録しておけば、本発明に係る文書作成プログラムを巿場に流通させることができる。そして、力かる記録媒体を取得した者は、一般的なコンピュータシステムを利用して、本発明に係る文書作成システムを容易に構築することができる。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明に係る文書作成プログラムを記録したコンビユータ読取可能な記録媒体、並びに、文書作成システム及び文書作成方法は、文書作成効率を飛躍的に向上させることができ、極めて有用なものである。特に、文書作成プロダラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、一般的なコンビユータシステムを利用して文書作成システムを容易に構築できる。

Claims

請求の範囲

1 . 作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け機能と、

該関連付け機能により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成機能と、

該文書合成機能により合成された文書を表示する文書表示機能と、

をコンピュータに実現させるための文書作成プログラムを記録したコンビユータ読取可能な記録媒体。

2 . 前記関連付け機能は、直下の階層に位置する文書の配置位置を示す識別子を設定する構成である請求の範囲第 1記載の文書作成プログラムを記録したコンビユータ読取可能な記録媒体。

3 . 前記識別子は、単一の文書が配置されることを示す構成である請求の範囲第 2項記載の文書作成プロダラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

4 . 前記識別子は、複数の文書から 1つの文書を選択し、選択された文書が配置されることを示す構成である請求の範囲第 2項記載の文書作成プロダラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

5 . 前記文書の選択は、ユーザによって行なわれる構成である請求の範囲第 4項記載の文書作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

6 . 前記文書の選択は、該文書の内容に応じて自動的に行なわれる構成である請求の範囲第 4項記載の文書作成プロダラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

7 . 前記分割された各文書に対して、任意の文字列及ぴその配置位置を特定する識別子を設定する識別子設定機能と、

該識別子設定機能により設定された識別子に基づいて、前記配置位置に任意の文字列を複写する文字列複写機能と、

を備えた構成である請求の範囲第 1項記載の文書作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

8 . 作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け手段と、

該関連付け手段により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成手段と、

該文書合成機能により合成された文書を表示する文書表示手段と、

を含んで構成されたことを特徴とする文書作成システム。

9 . 作成対象の文書を、レイアウトを含んだ任意の単位で分割し、分割された各文書間の関連付けを階層構造で行なう関連付け工程と、

該関連付け工程により行なわれた各文書間の関連付けに基づいて、前記分割された各文書を合成する文書合成工程と、

該文書合成工程により合成された文書を表示する文書表示工程と、

を含んで構成されたことを特徴とする文書作成方法。