WO2001044917A1

WO2001044917A1 - Interrupteur de clavier

Info

Publication number: WO2001044917A1
Application number: PCT/JP1999/007109
Authority: WO
Inventors: Osamu Kamishima
Original assignee: Smk Corporation
Priority date: 1999-12-17
Filing date: 1999-12-17
Publication date: 2001-06-21
Also published as: KR20010106091A; US6297461B1; KR100381758B1; EP1164463A1; EP1164463A4; JP3501450B2

Description

明細書キーボードスィッチ技術分野

この発明は、キ一トツプを覆う蓋が備えられたノ一ト型パソコンなどのキーボードスィッチに関し、特に、蓋を閉じた際にキートツプが収納のために下降するキーボードスイッチに関するものである。背景技術

キートツプが収納のために下降するキ一ボードスイッチは、従来から知られている。第 7図乃至第 9図は、この従来のキーボードスィッチ 1 0 0の要部を示すもので、多数のキートップ 1 0 2を支持する支持板 1 0 7 と各キ一トップ 1 0 2 との間に、第 1のリンク部材 1 0 1 a と第 2 のリンク部材 1 0 1 bからなるクロスリンク 1 0 1が設けられている。第 1のリンク部材 1 0 1 a と第 2のリンク部材 1 0 1 bは、それぞれコの字形に成形されたもので、中間の回動支点 1 0 1 cで、互いに回動自在に連結されている。第 7図に示すように、第 1のリンク部材 1 0 1 aの支持板 1 0 7側の一端は、支持板 1 0 7の支持突起に軸架されたヒンジ端部 1 1 0となり、キ一トップ 1 0 2側の他端は、キ一トップ 1 0 2の背面に設けられたガイド部 1 0 5に係合することによって、左右に移動自在かつ回動自在の移動端部 1 1 1 となっている。また、第 2のリンク部材 1 0 1 bの支持板 1 0 7側の一端は、係合長孔に軸架された移動端部 1 1 2 となり、キートップ 1 0 2側の他端は、キ一トップ 1 0 2 の背面に回動自在に連結されたヒンジ端部 1 1 3 となっている。

キートップ 1 0 2が押圧されていない状態の第 7図に示す待機位置において、キートップ 1 0 2の下方には、復帰バネとして作用する倒椀状ゴム弾性部 1 1 4が配置され、キートップ 1 0 2の底面から垂設された押圧部 1 0 6の下面に当接してる。

倒椀状ゴム弾性部 1 1 4は、スィツチシ一卜 1 0 3上に積層されたラパーシート 1 0 4に一体に形成され、倒椀状ゴム弾性部 1 1 4の更に下方のスィッチシート 1 0 3には、メンブレンスイッチ部 1 0 3 aが形成されている。これらのラバ一シ一卜 1 0 4 とスィッチシ一卜 1 0 3は、一体で支持板 1 0上をスライドできるようになつている。

キートップ 1 0 2を上方から押圧すると、キ一トップ 1 0 2は、クロスリンク 1 0 1に案内され、大きく傾斜することなく略平行状態を保ちながら下降し、その結果、キートップ 1 0 2の押圧部 1 0 6力、第 8図に示すように、倒椀状ゴム弾性部 1 1 4を屈曲させ、メンブレンスイツチ部 1 0 3 aをォン動作させる。

このキーボードスィツチが取り付けられる機器ケースには、複数のキ —トップ 1 0 2全体を覆う蓋 1 1 5が回動自在に連結されている。第 9 図に示すように、蓋 1 1 5の閉じると、その閉じ操作に連動して、ラバ —シート 1 0 4 とスィッチシート 1 0 3力、'、キ一トップ 1 0 2を支持する支持板 1 0 7に対して相対的に図中左方ヘスライドし、倒椀状ゴム弾性部 1 1 4は、キートップ 1 0 2の収納凹部 1 1 6下方に退避する。倒椀状ゴム弾性部 1 1 4が退避することによって、キ一トップ 1 0 2 とクロスリンク 1 0 1は、自重で落下し、全体が低くなり、また、キートップ 1 0 2が落下しても、メンブレンスイッチ部 1 0 3 aはオン動作しない。

このように、蓋 1 1 5を閉じた際に、倒椀状ゴム弾性部 1 1 4をキートップ 1 0 2の収納凹部 1 1 6内に退避させれば、ノートバソコンを使用しない長時間にわたり、復帰バネである倒椀状ゴム弾性部 1 1 4を屈曲状態とすることがなく、た、蓋 1 1 5を閉じた状態でノ一トパソコンの薄型化が図れる。

しかしながら、このような構造のキ一ボードスィッチにおいては、蓋 1 1 5を閉じた状態で、復帰パネ（倒椀状ゴム弾性部） 1 1 4をキートップ 1 0 2の押圧部 1 0 6 との干渉を避ける位置（収容凹部） 1 1 6に退避させるだけなので、支持板 1 0 7とキートップ 1 0 2 との間隔は、倒椀状ゴム弾性部 1 1 4の自由状態の高さ以下とすることができず、薄型化の限界の要因となつていた。

また、キートップ 1 0 2底面に押圧部 1 0 6 と収容凹部 1 1 6を形成するため、キートップ 1 0 2が大型化し、キーボードスィッチ 1 0 0全体が大型化し、更に、復帰バネ 1 1 4を、退避位置の収容凹部 1 1 6まで移動させるには、長い距離をスライドさせる必要があり、蓋 1 1 5 と連動させる機構が大型、複雑化する。

更に、復帰バネ 1 1 4を一体に備えるラバ一シ一卜 1 0 4 とスィッチシート 1 0 3の全体を一体にスライドさせるには、大きな操作力を要していた。この為、復帰バネ 1 1 4を備えたラバ一シート 1 0 4のみを、スィッチシ一卜 1 0 3に対してスライドさせるものも知られている力、メンブレンスイッチ 1 0 3のスイツチ部 1 0 3 aが誤動作する恐れがあり、また、ラバ一シ一ト 1 0 4 とスィッチシート 1 0 3 との摩擦を避けるため、ポリエステルシ一卜などを介在させる必要があり、高価なものとなっていた。

本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、蓋を閉じた際に、復帰バネを圧縮せずに薄型化できるキ一ボードスイツチを提供することを目的とする。

また、簡単な構成で、復帰バネを退避位置まで移動させることができ、軽操作力で蓋を開閉できるキーボードスィツチを提供することを目的とする発明の開示

本発明に係るキ一ボードスイッチは、機器ケース内に収容された支持板と、支持板の支持突起とキートップの間に取り付けられ、キ一トップを上下動自在に案内するクロスリンクと、支持突起を避けて支持板上にスライド自在に配置され、キートップの下降により動作するスィツチ部が形成されたスィッチシートと、キートップ又はクロスリンクに一体に取り付けられ、スィッチシートに当接し、下降したキ一トップを上方へ復帰させる復帰パネと、キートップを覆う蓋の閉じ操作に連動し、スィツチシートと支持板のいずれか一方を、他方に対し、待機位置から退避位置へ相対的にスライドさせるとともに、キ一トップを下降させた状態とする連動機構とを備え、待機位置でキートップの下降により動作するスィッチ部を、キートップを下降させた状態としても動作しない退避位' 置までスライドさせるキーボードスィッチであって、

退避位置で、復帰パネが当接するスィツチシ一卜の部位に退避孔を形成し、復帰パネの一部を退避孔内に収容することを特徴とする。

待機位置で、キ一トップを押圧すると、キートップの下降によりスィツチ部が動作し、また、押圧を解くと復帰バネにより、キートップが上昇し、スィッチ部の動作が解除する。

蓋の閉じ操作を行うと、スィッチ部は、退避位置に相対的にスライドし、閉じ操作に連動してキートップを下降させた状態としても、動作しない。また、復帰パネの一部は、スィッチシートの退避孔に落ち込み、退避孔内に収容される。復帰パネは、当接位置が下降し、キートップが下降した状態となっても、待機位置の状態を保つことができる。

また、キ一ボ一ドスィッチは、更に、スィッチシートに、クロスリンクに一体に連設された従動爪片を挿入させる係合孔を形成し、スィッチシート又は支持板のいずれか一方が退避位置ヘスライドする際に、相対移動する係合孔の周縁を従動爪片に当接させて、クロスリンクを沈み込ませ、キートップを下降させるものであってもよい。

スィッチシート又は支持板が待機位置から退避位置へ移動すると、係合孔の周縁が従動爪片に当接し、クロスリンクを沈み込ませ、キートツプを下降させる。従って、スィッチシートとクロスリンクを加工するだけで、キートツプを下降させた状態とする連動機構を構成できる。

また、キーボードスィッチは、更に、復帰パネが、キ一トップ又はクロスリンクに片持ち支持された細長板バネであり、待機位置にある復帰パネの自由端が、キートップの下降によりスィッチシートのスィッチ部を押圧し、スィッチ部を動作させるものであってもよい。

スィツチ部を押圧し動作させるァクチユエ一夕を、復帰バネで兼ねるので、部品数が削減され、キーボードスィッチの構成が単純化される。待機位置においても、復帰バネ上にァクチユエ一夕が重ねられるものではないので、キーボードスィツチが薄型化される。

また、キ一ボードスィッチは、更に、スィッチシートが、蓋の開閉操作に連動し、支持板に対し、待機位置と退避位置との間でスライドするものであってもよい。

スィッチシートには、スィッチ部が形成されているだけなので、軽操作力で待機位置から退避位置ヘスライドさせることができる。

また、キ一ボードスィッチは、更に、スィッチシートに、スライド方向を長手方向とするスリットを形成し、支持板の支持突起をスリッ卜に遊嵌させて、支持突起によりスィッチシートのスラィドを案内させるものであってもよい。

スィッチシートは、スリットに支持突起が遊嵌することによって、別に案内部材を設けずに、スライド方向に案内される。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の一実施形態のキーボードスィッチ 1の待機位置にあるキースィッチ 1 0の要部断面図であり、第 2図は、第 1図の待機位置からキートップ 2が押し下げられた状態を示すキースィツチ 1 0の要部断面図、第 3図は、退避位置にあるキ一スィツチ 1 0の要部断面図である。

また、第 4図は、キースィッチ 1 0の各構成部品を示す分解斜視図、第 5図は、蓋 2 9を開いたキーボードスィッチ 1の平面図、第 6図は、第 5図の連動機構を拡大した要部平面図である。

第 7図乃至第 9図は、従来のキーボードスイッチ 1 0 0を示すもので、第 7図は、待機位置にあるキーボードスイッチ 1 0 0の要部縦断面図、第 8図は、待機位置からキートップ 1 0 2が押圧された状態を示す要部縦断面図、第 9図は、キ一ボードスィッチ 1 0 0の収納時を示す要部縦断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の一実施形態に係るキーボードスィッチ 1を、第 1図乃至第 6図で説明する。本実施の形態に係るキ一ボ一ドスイッチ 1は、第 1図乃至第 4図に示すキースィッチ ] 0を、金属板、合成樹脂板などで構成した支持板 1 8上に多数配列してなるもので、各キ一スィッチ 1 0 は、第 4図に示すように、キートップ 2 と、クロスリンク 1 3 と、メンプレンスィッチ部 3 aが形成されたスィツチシート 3 と、支持板 1 8で構成されている。本実施の形態に係るキーボードスィッチは、ノートパソコンのキー入力デバイスとして用いられるもので、第 5図に示すノ一トパソコンの機器ケース 1 '1 に取り付けられ、ノ一トパソコンを使用しない収納時には、機器ケース 1 4に対して回動自在に取り付けられた蓋

2 9の閉じ操作で、各キースィツチ 1 0のキートップ 2が覆われるようになっている。

キートップ 2は、 A B S樹脂などの合成樹脂の成型品からなり、このキートップ 2の底面の後方（第 1図において、右方）に、内側リンク 7 の後方を回動自在に支持する一対の U字軸受け部 6が、前方（第 1図において、左方）に、外側リンク 8の前方を回動かつ摺動自在に案内する一対のガイド受け部 5が、それぞれ一体に形成されている。

クロスリンク 1 3は、それぞれ両側に平行な腕部 7 a、 8 aを一体に備えた一組の合成樹脂製内側リンク 7及び外側リンク 8 とからなり、両者は、両腕部 7 a、 8 aの中央で交差した状態で回動自在に連結されている。

このクロスリンク 1 3は、前述のキートップ 2底面と、支持板 1 8力、ら切り起こされた支持突起 1 1、 1 2間に取り付けられるもので、それぞれのリンク 7、 8の一方をヒンジ端部、他方を移動端部として取り付けられる。

すなわち、内側リンク 7の後方は、腕部 7 a、 7 a間を連結する枢軸 7 bがキ一トップ 2の U字軸受け部 6に回動自在に係合し、前方は、腕部 7 a、 7 aの側方に突設された摺動突起 7 cが前方支持突起 1 1に穿設された長孔 1 1 aに遊嵌され、回動かつ前後方向に摺動自在に支持される。また、外側リンク 8の前方は、両腕部 8 a間を連結する連結板 2 2の両側に突設された摺動突起 8 bがキ一トップ 2のガイド受け部 5に回動かつ前後方向に摺動自在に係合し、後方は、腕部 8 a、 8 aの側方に突設された枢軸 8 cが後方支持突起 1 2に穿設された円形孔 1 2 aに遊嵌され、回動自在に支持される。このように、キートップ 2底面と、支持板 1 8から切り起こされた支持突起 1 1、 1 2間にクロスリンク 1 3を連結することによって、キートップ 2は、水平状態を維持したまま、クロスリンク 1 3により上下動自在に案内される。

内側リンク 7の腕部 7 a、 7 aの前方には、前方支持突起 1 1によつて支持される位置より更に斜め下方に従動爪片 1 5が円弧状に連設されている。

また、外側リンク 8の連結板 2 2の中央には、細長帯状の板バネ片 2 4が斜め下方に一体に連設されている。この板バネ片 2 4は、連結板 2 2の後方に片持ち支持され、下端となる自由端側の底面には、スィッチシート 3の表面に弾性接触する円錐形の当接部 2 4 aが打ち出し形成されている。

第 1図に示す待機位置で、当接部 2 4 aが当接するスィツチシ一ト 3 の位置には、メンブレンスイッチ部 3 a とその上方に載置された皿バネ 4からなるスィッチ部が形成されている。

メンブレンスイッチ部 3 aは、上下の可撓性シ一ト上に印刷された可動接点と固定接点からなり、上下の可撓性シー卜が絶縁スぺーサを介して積層されることによって、互いにわずかな間隙をおいて対向している。皿バネ 4は、弾性金属板を円板皿状に折り曲げたもので、その周囲を可撓性シ一卜に接着することによって、メンブレンスイッチ部 3 a上に固着している。

第 4図に示すように、スィッチシート 3は、支持板 1 8上に支持板 1 8に対して前後方向にスライド自在に配置されるもので、支持板 1 8力、ら上方に切り起こされた前方支持突起 1 1及び後方支持突起 1 2 と干渉せずにスライドするように、前方支持突起 1 1及び後方支持突起 1 2の突出する位置に案内スリット 1 9が穿設されている。案内スリット 1 9 は、前方支持突起 1 1 と後方支持突起 1 2の厚さよりやや広い幅で、前後方向を長手方向として形成されるもので、これによつて、スィッチシート 3は、支持突起 1 1、 1 2に案内され、前後方向にスライドする。前方支持突起 1 1が挿通する案内スリット 1 9の内側には、内側リンク 7の従動爪片 1 5を挿通させる係合孔 1 6が案内スリット 1 9に連続して穿設されている。従動爪片 1 5は、スィッチシート 3が前方へ（退避位置へ）スライドする際に、係合孔 1 6の後方縁 1 6 aに当接して上方へ押し上げられ、内側リンク 7の腕部 7 a、 7 aを、摺動突起 7 cを中心に沈み込ませる方向に回転させる。

また、スィッチシート 3が前方にスライドした退避位置で、板バネ片 2 4の当接部 2 4 aが弾性接触するスィツチシ一卜 3の部位、すなわち、メンブレンスイッチ部 3 aのやや後方の位置には、円形の退避孔 1 7が穿設され、退避位置での板バネ片 2 4の一部を収容している。

支持板 1 8は、機器ケース 1 4内に固定して収容されるもので、各キ —スィツチ 1 0毎にその対応部位に、前述の前方支持突起 1 1 と後方支持突起 1 2が各一対切り起こされている。この前方支持突起 1 1を打ち抜いて形成される抜き孔 1 1 bには、第 1図のように待機位置で、係合孔 1 6を挿通した内側リンク 7の従動爪片 1 5の先端が収容されている。第 5図、第 6図に示すように、スィッチシート 3は、機器ケース 1 4 の蓋 2 9 との連結部に設けられた変換機構によって、蓋の開閉操作に連動して、前後方向にスライドするようになっている。

この変換機構は、蓋 2 9を回転自在に支持する枢軸と一体に回転する円柱カム 2 5を有し、円柱カム 2 5に穿設されたクランク状のカム溝 2 5 aに、スライダー 2 6のフォロア一 2 6 aをその内方から遊嵌させている。スライダー 2 6には、金属薄板を逆 L字状に成形したスライドアングル 2 7が固着され、このスライドアングル 2 7の内側に沿つた折曲溝内にスィッチシート 3の図中上方と左方の縁を挟持して固定し、可撓性のスィッチシート 3をスライドアングルとともにスライドさせている。その結果、蓋 2 9が開閉操作によって回転すると、スライダー 2 6は、前後（図中左右）に往復直線運動を行うものであり、スライダー 2 6とともにスィッチシ一卜 3が前後にスライドする。

このように構成されたキーボードスイッチ 1の動作を以下に説明する。第 1図は、蓋 2 9を開き、キートップ 2に押圧力を加えていない待機位置を示し、キースィツチの入力操作を待機している状態を示している。

この待機位置で、板バネ片 2 4の当接部 2 4 aは、皿バネ 4に弾性接触し、外側リンク 8を上方へ引き上げている。その結果、キートップ 2 は、クロスリンク 1 3によって最も高い位置に支持される。

キ一トップ 2を押圧すると、キートップ 2は、クロスリンク 1 3により水平な状態を保ちながら下降し、第 2図に示すように、板バネ片 2 4 の当接部 2 4 aが皿バネ 4を押圧して屈曲させる。この皿バネ 4の屈曲により、メンブレンスイッチ部 3 aの可動接点は固定接点に接触し、スィツチ部がオン動作する。

キートップ 2の押圧を解くと、皿バネ 4は自らの弾性で復帰し、スィツチ部は、オフとなる。また、クロスリンク 1 3は、復帰しょうとする板バネ片 2 4に付勢されて引き上げられ、第 1図の待機位置に、キートップ 2が復帰する。

このキーボードスィッチ 1を機器ケース 1 4内に収容するため、蓋 2 9を閉じ操作すると、蓋 2 9の閉回転により、スライダー 2 6 とともに左方に移動するスィツチシー卜 3は、第 5図において、破線で示す待機位置から実線で示す最も左方の退避位置までスライドする。

このとき、スィッチシート 3は、支持板 1 8に取り付けられたクロスリンク 1 3に対して左方に移動するので、係合孔 1 6の後方縁 1 6 aは、従動爪片 1 5に当接し、内リンク 7'の腕部 7 aを、第 3図において、摺動突起 7 cを中心に時計回りに回転させる。その結果、クロスリンク 1 3は沈み込み、キートップ 2が下降し、蓋 2 9でキートップ 2を覆つた機器ケース 1 4の全体を薄型化できる。

第 3図の退避位置において、板バネ片 2 4の当接部 2 4 aは、スィッチシート 3の退避孔 1 7内に収容される。その結果、板バネ片 2 4を、略その自由状態で機器ケース 1 4内に収容することができ、弾性変形させたまま板バネ片 2 4を収容することがないので、疲労若しくは塑性変形が生じない。

また、板バネ片 2 4の当接部 2 4 aにあつた皿バネ 4 とメンブレンスィッチ部 3 aは、スィッチシート 3の左方へのスライドによつて左方に退避するので、スイツチ部がキートップ 2の下降で誤動作することがない。

キーボードスィッチ 1を使用するため、蓋 2 9を開くと、スライダー 2 6 とスィッチシート 3は、第 5図において、実線で示す退避位置から破線で示す待機位置へ右方にスライドする。

その結果、従動爪片 1 5に当接していた係合孔 1 6の後方縁 1 6 aは、右方に後退し、従動爪片 1 5への拘束が解かれる。同時に、スィッチシート 3のスライドによって、板バネ片 2 4の自由端は、退避孔 1 7から脱して、当接部 2 4 aがスィッチシート 3上に弾性接触する。その結果、板バネ片 2 4の弾性によって、クロスリンク 1 3が引き上げられ、キートップ 2は、待機位置へ復帰する。また、スィッチシート 3のスライドによって、皿バネ 4 とメンブレンスイッチ部 3 aは板バネ片 2 4の当接部 2 4 aの下方に戻り、キースィッチ 1 0全体が第 1図の待機位置に復帰する。

本発明は上述の実施形態に限定されることなく種々変更が可能であり、例えば、蓋の開閉操作で、スィッチシート 3を移動させているが、スィツチシー卜に対して支持板 1 8を移動させてもよい。

また、キートップ 2を復帰させる板バネ片 2 4は、スィッチ部を動作させるァクチユエ一夕を兼ねるものであつたが、復帰バネとして作用する板バネ片 2 4 と別に、キートップ 2若しくはクロスリンク 1 3にスィツチ部を押圧するァクチユエ一夕を設けてもよい。

また、上述の実施の形態では、メンブレンスィツチ部 3 aの 0 N動作を維持するため反転する皿バネ 4を用いているが、必ずしもスィツチ部に設ける必要はない。

更に、上述の実施の形態では、蓋の開閉操作に連動してスィッチシー卜をスライドさせる連動機構として、円柱カム 2 5 とフォロア一 2 6を用いているが、傘歯車などを用いた他の連動機構を用いてもよい。

以上説明したように、この発明によれば、機器ケース 1 4内にキートップ 2を収容させる際に、復帰バネ 2 4を自由状態に近い状態でキートップ 2の下方に退避させることができ、キーボードスィッチの寿命を長くすることができる。

また、キ一ボ一ドスィツチの機器ケース 1 4への収納時に、特に複雑な構成を設けることなく、スライドするスィッチシート 3若しくは支持板 1 8を利用してキ一トップ 2を下降させた状態とすることができるので、キートップ 2が閉じられた蓋 2 9に干渉することがなく、蓋 2 9の裏側に配置された液晶ディスプレーを破損させたり、逆に、蓋 2 9によつて、キートップ 2が破損するということがない。

また、スィッチ部を押圧し動作させるァクチユエ一夕を、復帰パネで兼ねるので、部品数が削減され、キーボードスィッチの構成が単純化される。

また、スィッチシートをスライドするだけで、復帰バネを退避させることができるので、軽操作力で蓋を開閉することができる。また、別に案内部材を設けずに、スィッチシートをスライド方向に案内できる。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係るキ一ボードスィッチは、ノ一ト型バソコン、携帯電話機など薄型化が要求されるポータブル電子機器に備えられる入力装置として利用できる。

Claims

請求の範囲

1. 機器ケース（ 1 4 ) 内に収容された支持板（ 1 8 ) と、

支持板（ 1 8 ) の支持突起（ 1 1 ) ( 1 2 ) とキ一トップ（ 2 ) の間に取り付けられ、キートップ（ 2 ) を上下動自在に案内するクロスリンク（ 1 3 ) と、

支持突起（ 1 1 ) ( 1 2 ) を避けて支持板（ 1 8 ) 上にスライド自在に配置され、キ一トップ（ 2 ) の下降により動作するスィツチ部（ 3 a ) が形成されたスィッチシート（ 3 ) と、

キ一トップ（ 2 ) 又はクロスリンク（ 1 3 ) に一体に取り付けられ、スィッチシート（ 3 ) に当接し、下降したキートップ（ 2 ) を上方へ復帰させる復帰バネ（ 2 4 ) と、

キートップ（ 2 ) を覆う蓋（ 2 9 ) の閉じ操作に連動し、スィッチシート（ 3 ) と支持板（ 1 8 ) のいずれか一方を、他方に対し、待機位置から退避位置へ相対的にスライドさせるとともに、キ一トップ（ 2 ) を下降させた状態とする連動機構（ 2 5 ) ( 2 6 ) とを備え、

待機位置でキ一トップ（ 2 ) の下降により動作するスィツチ部（ 3 a ) を、キートップ（ 2 ) を下降させた状態としても動作しない退避位置までスライドさせるキーボードスィッチであって、

退避位置で、復帰バネ（ 2 4 ) が当接するスィツチシート（ 3 ) の部位に退避孔（ 1 7 ) を形成し、復帰パネ（ 2 4 ) の一部を退避孔（ 1 7 ) 内に収容することを特徴とするキーボードスイッチ。

2. スィッチシート（ 3 ) に、クロスリンク（ 1 3 ) に一体に連設された従動爪片（ 1 5 ) を挿入させる係合孔（ 1 6 ) を形成し、スィッチシ — ト（ 3 ) 又は支持板（ 1 8 ) のいずれか一方が退避位置ヘスライドする際に、相対移動する係合孔（ 1 6 ) の周縁（ 1 6 a ) を従動爪片（ 1 5 ) に当接させて、クロスリンク（ 1 3 ) を沈み込ませ、キートップ

( 2 ) を下降させることを特徴とする請求項 1記載のキ一ボードスイツチ。

3. 復帰バネ（ 2 4 ) は、キートップ（ 2 ) 又はクロスリンク（ 1 3 ) に片持ち支持された細長板パネであり、待機位置にある復帰バネ（ 2 4 ) の自由端（ 2 4 a ) カ、キートップ（ 2 ) の下降によりスィッチシート

( 3 ) のスィッチ部（ 3 a ) を押圧し、スィッチ部（ 3 a ) を動作させることを特徴とする請求項 1記載のキ一ボードスイッチ。

4. 復帰バネ（ 2 4 ) は、キ一トップ（ 2 ) 又はクロスリンク（ 1 3 ) に片持ち支持された細長板バネであり、待機位置にある復帰パネ（ 2 4 ) の自由端（ 2 4 a ) が、キートップ（ 2 ) の下降によりスィッチシート ( 3 ) のスィッチ部（ 3 a ) を押圧し、スィッチ部（ 3 a ) を動作させることを特徴とする請求項 2記載のキーボードスィツチ。

5. スィツチシ一卜（ 3 ) が、蓋（ 2 9 ) の開閉操作に連動し、支持板 ( 1 8 ) に対し、待機位置と退避位置との間でスライドすることを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれか 1項記載のキ一ボードスイッチ。

6. スィッチシート（ 3 ) に、スライド方向を長手方向とするスリッ卜 ( 1 9 ) を形成し、支持板（ 1 8 ) の支持突起（ 1 1 ) ( 1 2 ) をスリット（ 1 9 ) に遊嵌させて、支持突起（ 1 1 ) ( 1 2 ) によりスィッチシート（ 3 ) のスライドを案内させることを特徴とする請求項 5記載の ^— 、—ドスつツチ。