WO2000067961A1 - Robot et commande de ce robot - Google Patents

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Seiichi Takamura
Noriaki Sakabe
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    • G09B9/00Simulators for teaching or training purposes

Description

明 細 書 ロボット装置及びその制御方法 技術分野
本発明はロボット装置及びその制御方法に関し、 例えばぺットロボッ卜に適用 して好適なものである。 背景技術
近年、 ユーザからの指令や周囲の環境に応じて行動を行う 4足歩行型のぺット ロボッ卜が本願出願人から提案及び開発されている。 かかるぺットロボットは、 一般家庭において飼育される犬や猫に似た形状を有し、 ユーザからの指令や周囲 の環境に応じて自律的に行動するものである。 なお以下においては、 動作の集合 を行動と定義して使用するものとする。
ところでかかるペットロボットにおいて、 本物の犬や猫などのように 「成長」 する機能を搭載することができれば、 より一層の親近感や満足感をユーザに与え てぺットロボットとしてのアミユーズメント性をより向上させることができるも のと考えられる。
またかかる 「成長」 機能が搭載されたぺットロボッ卜において、 「成長」 し終 えた場合や次の 「成長」 までの期間が長い場合にもユーザがぺッ トロボッ卜の行 動や動作に慣れて飽きてしまうことを防止し得るような工夫を加えることができ れば、 より一層のアミユーズメント性の向上を図れるものと考えられる。 発明の開示
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、 アミュ一ズメント性を向上させ 得るロボット装置及びその制御方法を提案しょうとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、 ロボット装置において、 行動及 び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又は動作生成 手段と、 外部からの入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方 に基づいて、 所定のタイミングで行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い行 動及び又は動作モデルに変更する行動及び又は動作モデル変更手段とを設けるよ うにしたことにより、 あたかも 「成長」 するかのごとく行動及び動作を変化させ ることができ、 かくしてアミユーズメント性を格段的に向上させ得るロボット装 置を実現できる。
また本発明においては、 ロボット装置において、 行動及び又は動作モデルに基 づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又は動作生成手段と、 所定の第 1の 条件に応じて、 行動及び又は動作モデルを成長レベルが高い行動及び又は動作モ デルに順次変更する第 1の変更手段と、 外部からの入力履歴と、 自己の行動及び 又は動作履歴との少なくとも一方に基づく所定の第 2の条件に応じて、 行動及び 又は動作モデルを成長レベルが同じ又は低い別の行動及び又は動作モデルに変更 する第 2の変更手段とを設けるようにしたことにより、 ロボット装置の行動や動 作が飽きられるのを有効に防止でき、 かくしてアミユーズメント性をより一層向 上させ得るロボット装置を実現できる。
さらに本発明においては、 ロボッ ト装置において、 行動及び又は動作モデルに 基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又は動作生成手段と、 所定の評価 関数に基づいて自己の行動を評価し、 評価結果に基づいて、 所定のタイミングで 行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い行動及び又は動作モデルに変更する 行動及び又は動作モデル変更手段とを設けるようにしたことにより、 あたかも 「 成長」 するかのごとく行動及び動作を変化させることができ、 かくしてアミュ一 ズメント性を格段的に向上させ得るロボット装置を実現できる。
さらに本発明においては、 ロボット装置において、 複数の行動様式ごとの複数 の行動及び又は動作モデルを有し、 対応する行動様式の各行動及び又は動作モデ ルに基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又は動作生成手段と、 外部か らの働きかけに応じて、 対応する行動様式の各行動及び又は動作モデルを変更す る変更手段とを設け、 変更手段が、 対応する行動様式の各行動及び又は動作モデ ルを、 各行動及び又は動作モデルごとに予め設定された異なる規則で変更するよ うにしたことにより、 ロボット装置の個性を多様化させることができ、 かくして アミューズメント性を格段的に向上させ得るロボット装置を実現できる。
さらに本発明においては、 ロボット装置の制御方法において、 行動及び又は動 作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のステップと、 外部からの 入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づいて、 所定の 夕イミングで行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い行動及び又は動作モデ ルに変更する第 2のステップとを設けるようにしたことにより、 あたかも 「成長 」 するかのごとく行動及び動作を変化させることができ、 かくしてアミュ一ズメ ント性を格段的に向上させ得るロボット装置の制御方法を実現できる。
さらに本発明においては、 ロボット装置の制御方法において、 行動及び又は動 作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のステップと、 所定の第 1 の条件に応じて、 行動及び又は動作モデルを成長レベルが高い行動及び又は動作 モデルに順次変更すると共に、 外部からの入力履歴と、 自己の行動及び又は動作 履歴との少なくとも一方に基づく所定の第 2の条件に応じて、 行動及び又は動作 モデルを成長レベルが同じ又は低い別の行動及び又は動作モデルに変更する第 2 のステップとを設けるようにしたことにより、 ロボット装置の行動や動作が飽き られるのを有効に防止でき、 かくしてアミューズメント性をより一層向上させ得 るロボット装置の制御方法を実現できる。
さらに本発明においては、 ロボット装置の制御方法において、 行動及び又は動 作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のステップと、 所定の評価 関数に基づいて自己の行動を評価し、 評価結果に基づいて、 所定のタイミングで 行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い行動及び又は動作モデルに変更する 第 2のステップとを設けるようにしたことにより、 あたかも 「成長」 するかのご とく行動及び動作を変化させることができ、 かくしてアミユーズメント性を格段 的に向上させ得るロボット装置の制御方法を実現できる。 さらに本発明においては、 ロボット装置の制御方法において、 複数の行動様式 ごとの複数の行動及び又は動作モデルを設け、 対応する行動様式の各行動及び又 は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のステップと、 外部か らの働きかけに応じて、 対応する行動様式の各行動及び又は動作モデルを変更す る第 2のステップとを設け、 第 2のステップでは、 対応する行動様式の各行動及 び又は動作モデルを、 各行動及び又は動作モデルごとに予め設定された異なる規 則で変更するようにしたことにより、 ロボット装置の個性を多様化させることが でき、 かくしてアミユーズメント性を格段的に向上させ得るロボット装置の制御 方法を実現できる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明を適用したぺットロボットの外観構成を示す斜視図である。 図 2は、 ぺットロボットの回路構成を示すブロック図である。
図 3は、 成長モデルを示す概念図である。
図 4は、 コントロ一ラの処理の説明に供するブロック図である。
図 5は、 感情 ·本能モデル部におけるデータ処理の説明に供する概念図である 図 6は、 確率オートマトンを示す概念図である。
図 7は、 状態遷移表を示す概念図である。
図 8は、 有向グラフに説明に供する概念図である。
図 9は、 全身用の有向グラフを示す概念図である。
図 1 0は、 頭部用の有向グラフを示す概念図である。
図 1 1は、 脚用の有向グラフを示す概念図である。
図 1 2は、 尻尾用の有向グラフを示す概念図である。
図 1 3は、 第 1の成長要素リスト及び第 1の成長要素カウン夕テーブルを示す 概念図である。
図 1 4は、 第 2の成長要素リスト及び第 2の成長要素カウン夕テーブルを示す 概念図である。
図 1 5は、 成長制御処理手順を示すフローチャートである。
図 1 6は、 他の実施の形態を示す概念図である。
図 1 7は、 他の実施の形態を示す概念図である。
図 1 8は、 第 2の実施の形態における成長モデルを示す概念図である。
図 1 9は、 第 2の実施の形態におけるコントローラの処理の説明に供するプロ ック図である。
図 2 0は、 成長に伴う行動パターンの獲得及び忘却の説明に供する概念図であ 図 2 1は、 差分ファイルの説明に供する概念図である。
図 2 2は、 行動及び動作モデルの変更方法の説明に供する概念図である。 図 2 3は、 他の実施の形態の説明に供する概念図である。
図 2 4は、 第 3の実施の形態による行動様式変更及び退行モデルを示す概念図 である。
図 2 5は、 第 3の実施の形態におけるコントローラの処理の説明に供するプロ ック図である。
図 2 6は、 第 1の行動様式要素リスト及び第 1の行動様式要素カウン夕テープ ルを示す概念図である。
図 2 7は、 第 2の行動様式要素リスト及び第 2の行動様式要素カウン夕テープ ルを示す概念図である。
図 2 8は、 退行要素リスト及び退行要素カウン夕テーブルを示す概念図である 図 2 9は、 退行条件及び段数リストを示す概念図である。
図 3 0は、 行動様式変更処理手順を示すフローチャートである。
図 3 1は、 退行処理手順を示すフローチャートである。
図 3 2は、 他の実施の形態を示す概念図である。
図 3 3は、 第 4の実施の形態におけるコントローラの処理の説明に供するプロ ヅク図である。
図 34は、 各行動様式に設けられた複数の行動及び動作モデルの説明に供する 概念図である。
図 35は、 学習速度テーブルを示す概念図である。 発明を実施するための最良の形態
以下図面について、 本発明の一実施の形態を詳述する。
( 1 ) 第 1の実施の形態
( 1 - 1 ) 本実施の形態によるペッ トロボッ トの構成
図 1において、 1は全体として第 1の実施の形態によるぺッ トロボッ トを示し 、 胴体部ュニット 2の前後左右にそれぞれ脚部ュニッ ト 3 A〜3 Dが連結される と共に、 胴体部ュニッ ト 2の前端部及び後端部にそれぞれ頭部ュニッ ト 4及び尻 尾部ュニッ ト 5が連結されることにより構成されている。
この場合胴体部ユニッ ト 2には、 図 2に示すように、 このペッ トロボッ ト 1全 体の動作を制御するコントローラ 10と、 このぺッ トロボッ ト 1の動力源として のバッテリ 1 1と、 ノ ッテリセンサ 12、 熱センサ 13及び加速度センサ 14等 からなる内部センサ部 15とが収納されている。
また頭部ュニッ ト 4には、 このぺッ トロボッ ト 1の 「耳」 に相当するマイク口 ホン 16、 「目」 に相当する CCD (Char ge Coup l ed Devi c e) カメラ 17及び夕ツチセンサ 18からなる外部センサ部 19と、 「口 」 に相当するスピーカ 20となどがそれぞれ所定位置に配設されている。
さらに各脚部ュニッ ト 3 A〜 3Dの関節部分や、 各脚部ュニッ ト 3 A〜3D及 び胴体部ュニット 2の各連結部分、 頭部ュニッ ト 4及び胴体部ュニッ ト 2の連結 部分、 並びに尻尾部ュニッ ト 5及び胴体部ュニッ ト 2の連結部分などには、 それ ぞれァクチユエ一夕 21 〜2 ln が配設されている。
そして外部センサ部 19のマイクロホン 16は、 ユーザから図示しないサゥン ドコマンダを介して音階として与えられる 「歩け」、 「伏せ」 又は 「ボールを追い かけろ」 などの指令音を集音し、 得られた音声信号 S 1 Aをコントロ一ラ 1 0に 送出する。 また C C Dカメラ 1 7は、 周囲の状況を撮像し、 得られた画像信号 S 1 Bをコントローラ 1 0に送出する。
さらに夕ツチセンサ 1 8は、 図 1において明らかなように、 頭部ュニヅ ト 4の 上部に設けられており、 ユーザからの 「撫でる」 や 「叩く」 といった物理的な働 きかけにより受けた圧力を検出し、 検出結果を圧力検出信号 S 1 Cとしてコント ローラ 1 0に送出する。
また内部センサ部 1 5のバヅテリセンサ 1 2は、 バッテリ 1 1のエネルギー残 量を検出し、 検出結果をバヅテリ残量検出信号 S 2 Aとしてコントローラ 1 0に 送出する。 また温度センサ 1 3は、 ペッ トロボッ ト 1内部の温度を検出し、 検出 結果を温度検出信号 S 2 Bとしてコントロ一ラ 1 0に送出する。 さらに加速度セ ンサ 1 4は、 3軸方向 (Z軸方向、 Y軸方向及び Z軸方向) の加速度を検出し、 検出結果を加速度検出信号 S 2 Cとしてコントローラ 1 0に送出する。
コントローラ 1 0は、 外部センサ部 1 9から与えられる音声信号 S 1 A、 画像 信号 S 1 B及び圧力検出信号 S 1 C等 (以下、 これらをまとめて外部情報信号 S 1と呼ぶ) と、 内部センサ部 1 5から与えられるバッテリ残量信号 S 2 A、 温度 検出信号 S 2 B及び加速度検出信号 S 2 C等 (以下、 これらをまとめて内部情報 信号 S 2と呼ぶ) とに基づいて、 外部及び内部の状態や、 ユーザからの指令及び 働きかけの有無などを判断する。
そしてコン トローラ 1 0は、 この判断結果と、 予めメモリ 1 O Aに格納されて いる制御プログラムとに基づいて続く行動を決定し、 当該決定結果に基づいて必 要なァクチユエ一夕 2 1 , 〜2 l n を駆動させることにより、 頭部ュニヅト 4を 上下左右に振らせたり、 尻尾部ユニッ ト 5の尻尾 5 Aを動かせたり、 各脚部ュニ ッ ト 3 A〜 3 Dを駆動して歩行させるなどの行動や動作を行わせる。
またこの際コントローラ 1 0は、 必要に応じて音声信号 S 3を生成してこれを スピーカ 2 0に与えることにより、 当該音声信号 S 3に基づく音声を外部に出力 させたり、 このぺッ トロボッ ト 1の 「目」 の位置に配設された図示しない L E D ( L i h t E m i t t i n g D i o d e ) を点滅させる。
このようにしてこのぺッ トロボッ ト 1においては、 外部及び内部の状態や、 ュ —ザからの指令及びユーザからの働きかけの有無などに応じて自律的に行動する ことができるようになされている。
かかる構成に加えてこのぺッ トロボッ ト 1の場合、 ユーザからの働きかけやサ ゥンドコマンダを用いた指令などの操作入力の履歴と、 自己の行動及び動作履歴 とに応じて、 あたかも本物の動物が 「成長」 するかのごとく行動や動作を変化さ せるようになされている。
すなわちこのペッ トロボッ ト 1には、 図 3に示すように、 成長過程として 「幼 年期」、 「少年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の 4つの 「成長段階」 が設けられて いる。 そしてコントローラ 1 0のメモリ 1 0 Aには、 これら各 「成長段階」 ごと に、 「歩行状態」、 「モーション (動き)」、 「行動」 及び 「サウンド (鳴き声)」 の 4つの項目に関する行動及び動作の基礎となる各種制御パラメ一夕及び制御プ口 グラム等からなる行動及び動作モデルが予め格納されている。
そしてコントローラ 1 0は、 初期時には 「幼年期」 の行動及び動作モデルに従 つて、 例えば 「歩行状態」 については歩幅を小さく したり、 歩行周期を短くした り、 又は遊脚高さを低くするなどして 「よちよち歩き」 となるように、 「モーシ ヨン」 については単に 「歩く」、 「立つ」、 「寝る」 程度の 「単純」 な動きとなるよ うに、 「行動」 については同じ行動を繰り返し行うようにするなどして 「単調」 な行動となるように、 また 「サウンド」 については音声信号 S 3の増幅率を低下 させるなどして 「小さく短い」 鳴き声となるように、 各ァクチユエ一夕 2 〜 2 l n 及び音声出力を制御する。
またこの際コントローラ 1 0は、 サウンドコマンダを用いた指令入力と、 「撫 でる」 及び 「叩く」 に該当する夕ツチセンサ 1 8を介してセンサ入力及び決めら れた行動及び動作の成功回数などでなる強化学習と、 「撫でる」 及び 「叩く」 に 該当しない夕ツチセンサ 1 8を介してのセンサ入力と、 「ボールで遊ぶ」 などの 所定の行動及び動作となどの予め決められた 「成長」 に関与する複数の要素 (以 下、 これを成長要素と呼ぶ) について、 その発生を常時監視してカウントする。 そしてコントローラ 1 0は、 これら成長要素の累積度数に基づいて、 各成長要 素の累積度数の合計値 (以下、 これを成長要素の総合経験値と呼ぶ) が予め設定 された閾値を越えると、 使用する行動及び動作モデルを 「幼年期」 の行動及び動 作モデルよりも成長レベルが高い 「少年期」 の行動及び動作モデルに変更する。 そしてコントローラ 1 0は、 この後この 「少年期」 の行動及び動作モデルに従 つて、 例えば 「歩行状態」 については各ァクチユエ一夕 2 〜2 l n の回転度 数を速くしたり、 歩行周期を長くしたり、 又は遊脚高さを高くするなどして 「少 しはしつかり」 と歩くように、 「モーション」 については動きの数を増加させる などして 「少しは高度かつ複雑」 な動きとなるように、 「行動」 については前の 行動を参照して次の行動を決定するようにするなどして 「少しは目的」 をもった 行動となるように、 また 「サウンド」 については音声信号の長さを延ばしかつ増 幅率を上げるなどして 「少しは長く大きい」 鳴き声となるように、 各ァクチユエ 一夕 2 1 〜2 l n やスピーカ 2 0からの音声出力を制御する。
さらにコントローラ 1 0は、 この後これと同様にして、 成長要素の総合経験値 が 「青年期」 や 「成人期」 にそれぞれ対応させて予め設定された各閾値を越える ごとに、 行動及び動作モデルをより成長レベルの高い 「青年期」 又は 「成人期」 の行動及び動作モデルに順次変更し、 当該行動及び動作モデルに従って各ァクチ ユエ一夕 2 l i 〜2 l n の回転速度を変化させ、 歩行周期を長くし又は遊脚高さ を高くするなどしたり、 スピーカ 2 0に与える音声信号 S 3の長さや増幅率を徐 々に上げたり、 1つの動作を行う際の各ァクチユエ一夕 2 ~ 2 1„ の回転量 などを変化させる。
この結果ぺットロボット 1は、 「成長段階」 が上がる (すなわち 「幼年期」 か ら 「少年期」、 「少年期」 から 「青年期」、 「青年期」 から 「成人期」 に変化する) に従って、 「歩行状態」 が 「よちよち歩き」 から 「しっかりした歩き」 に、 「モー シヨン」 が 「単純」 から 「高度 ·複雑」 に、 「行動」 が 「単調」 から 「目的をも つて行動」 に、 かつ 「サウンド」 が 「小さく短い」 から 「長く大きい」 に段階的 に変化する。
このようにしてこのぺットロボッ ト 1においては、 外部からの入力や自己の行 動及び動作の履歴に応じて、 「幼年期」、 「少年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の 4段階で 「成長」 するようになされている。
なおこの実施の形態の場合、 図 3からも明らかなように、 「少年期」、 「青年期 」 及び 「成人期」 の各 「成長段階」 について、 それぞれ複数の行動及び動作モデ ルが用意されている。
実際上、 例えば 「少年期」 の行動及び動作モデルとして、 動きが雑で速い 「荒 々しい」 行動様式の行動及び動作を行う行動及び動作モデル (Ch i l d 1 ) と、 これよりも動きが滑らかで遅い 「おっとり」 とした行動様式の行動及び動作 を行う行動及び動作モデル (Ch i l d 2) とが設けられている。
また 「青年期」 の行動及び動作モデルとして、 「少年期」 の 「荒々しい」 行動 様式よりもより動きが雑で速い 「いらいら」 した行動様式の行動及び動作を行う 行動及び動作モデル (Young 1) と、 これよりも動きが遅くかつ滑らかな 「普通」 の行動様式の行動及び動作を行う行動及び動作モデル (Young 2 ) と、 これよりも一層動きが遅く、 かつ行動量が少ない 「おっとり」 とした行動 様式の行動及び動作を行う行動及び動作モデル (Young 3) とが設けられ ている。
さらに 「成人期」 の行動及び動作モデルとして、 それぞれ 「青年期」 の 「いら いら」 した行動様式よりも動きが雑で速く、 かつユーザからの指令に応じた動作 を行い難い 「攻撃的」 な行動様式の行動及び動作を行う行動及び動作モデル (A du 1 t 1 ) と、 これよりも動きが滑らかで遅く、 かつユーザからの指令に応 じた動作を行い易い 「少し荒々しい」 行動様式の行動及び動作モデル (Adu l t 2) と、 これによりも動きが滑らかで遅く、 行動量が少なく、 かつユーザか らの指令に応じた動作を必ず行う 「少しおとなしい」 行動様式の行動及び動作を 行う行動及び動作モデル (Adu l t 3) と、 これよりもさらに一層動きが遅 く、 行動量が少なく、 かつュ一ザからの指令に応じた動作を必ず行う 「おとなし い」 行動様式の行動及び動作を行う行動及び動作モデル (A d u l t 4 ) とが 設けられている。
そしてコントローラ 1 0は、 「成長段階」 を上げる際、 各成長要素の累積度数 に基づいて次の 「成長段階」 内の各行動及び動作モデルのなかから 1つの行動及 び動作モデルを選択して、 使用する行動及び動作モデルを当該選択した行動及び 動作モデルに変更するようになされている。
この場合 「少年期」 以降では、 次の 「成長段階」 に移る際、 現在の 「成長段階 」 の行動及び動作モデルから遷移できる次の 「成長段階」 の行動及び動作モデル は決まっており、 図 3において矢印で結ばれた行動及び動作モデル間の遷移しか できない。 従って例えば 「少年期」 において 「荒々しい」 行動及び動作を行う行 動及び動作モデル (C h i l d 1 ) が選択されている場合には、 「青年期」 に おいて 「おっとり」 とした行動及び動作を行う行動及び動作モデル (Y o u n g 3 ) に遷移することができない。
このようにこのぺットロボット 1においては、 あたかも本物の動物が飼い主の 飼育の仕方等によって行動様式を形成してゆくかのごとく、 ユーザからの働きか け及び指令の入力履歴や自己の行動及び動作履歴に応じて、 「成長」 に伴って 「 行動様式」 をも変化させるようになされている。
( 1 - 2 ) コントロ一ラ 1 0の処理
次にこのぺットロボット 1におけるコントローラ 1 0の具体的な処理について 説明する。
コントローラ 1 0の処理内容を機能的に分類すると、 図 4に示すように、 外部 及び内部の状態を認識する状態認識機構部 3 0と、 状態認識機構部 3 0の認識結 果に基づいて感情及び本能の状態を決定する感情 ·本能モデル部 3 1と、 状態認 識機構部 3 0の認識結果及び感情 ·本能モデル部 3 1の出力に基づいて続く行動 や動作を決定する行動決定機構部 3 2と、 行動決定機構部 3 2により決定された 行動や動作を行うためのぺットロボット 1の一連の動作計画を立てる姿勢遷移機 構部 3 3と、 姿勢遷移機構部 3 3により立てられた動作計画に基づいてァクチュ エー夕 2 ~ 2 l n を制御するデバイス制御機構部 3 4と、 「成長」 を制御す る成長制御機構部 3 5とに分けることができる。
以下、 これら状態認識機構部 3 0、 感情 ·本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 3 2、 姿勢遷移機構部 3 3、 デバイス制御機構部 3 4及び成長制御機構部 3 5に ついて詳細に説明する。
( 1 - 2 - 1 ) 状態認識機構部 3 0の構成
状態認識機構部 3 0は、 外部センサ部 1 9 (図 2 ) から与えられる外部情報信 号 S 1と、 内部センサ部 1 5から与えられる内部情報信号 S 2とに基づいて特定 の状態を認識し、 認識結果を状態認識情報 S 1 0として感情 ·本能モデル部 3 1 及び行動決定機構部 3 2に通知する。
実際上、 状態認識機構部 3 0は、 外部センサ部 1 9のマイクロホン 1 6 (図 2 ) から与えられる音声信号 S 1 Aを常時監視し、 当該音声信号 S 1 Aのスぺクト ラムとして 「歩け」、 「伏せ」、 「ボールを追いかけろ」 などの指令に応じてサゥン ドコマンダから出力される指令音と同じ音階のスぺクトラムを検出したときにそ の指令が与えられたと認識し、 認識結果を感情 ·本能モデル部 3 1及び行動決定 機構部 3 2に通知する。
また状態認識機構部 3 0は、 C C Dカメラ 1 7 (図 2 ) から与えられる画像信 号 S 1 Bを常時監視し、 当該画像信号 S 1 Bに基づく画像内に例えば 「赤い丸い もの」 や 「地面に対して垂直かつ所定高さ以上の平面」 を検出したときには 「ボ ールがある」、 「壁がある」 と認識し、 認識結果を感情 ·本能モデル部 3 1及び行 動決定機構部 3 2に通知する。
さらに状態認識機構部 3 0は、 夕ツチセンサ 1 8 (図 2 ) から与えられる圧力 検出信号 S 1 Cを常時監視し、 当該圧力検出信号 S 1 Cに基づいて所定の閾値以 上のかつ短時間 (例えば 2秒未満) の圧力を検出したときには 「叩かれた (叱ら れた)」 と認識し、 所定の閾値未満のかつ長時間 (例えば 2秒以上) の圧力を検 出したときには 「撫でられた (誉められた)」 と認識し、 認識結果を感情 '本能 モデル部 3 1及び行動決定機構部 3 2に通知する。 一方、 状態認識機構部 3 0は、 内部センサ部 1 5の加速度センサ 1 4 (図 2 ) から与えられる加速度検出信号 S 2 Cを常時監視し、 当該加速度信号 S 2 Cに基 づいて例えば予め設定された所定レベル以上の加速度を検出したときには 「大き な衝撃を受けた」 と認識する一方、 これよりもさらに大きい重力加速度程度の加 速度を検出したときには 「(机等から) 落ちた」 と認識し、 これら認識結果を感 情 ·本能モデル 3 1及び行動決定機構部 3 2に通知する。
また状態認識機構部 3 0は、 温度センサ 1 3 (図 2 ) から与えられる温度検出 信号 S 2 Bを常時監視し、 当該温度検出信号 S 2 Bに基づいて所定以上の温度を 検出したときには 「内部温度が上昇した」 と認識し、 認識結果を感情 ·本能モデ ル部 3 1及び行動決定機構部 3 2に通知する。
( 1 - 2 - 2 ) 感情 ·本能モデル部 3 1の処理
感情 ·本能モデル部 3 1は、 図 5に示すように、 「喜び」、 「悲しみ」、 「驚き」、 「恐怖」、 「嫌悪」 及び 「怒り」 の 6つの情動にそれぞれ対応させて設けられた感 情モデルとしての情動ュニット 4 0 A〜4 0 Fからなる基本情動群 4 0と、 「食 欲」、 「愛情欲」、 「探索欲」 及び「運動欲」 の 4つの欲求にそれぞれ対応させて設 けられた欲求モデルとしての欲求ュニット 4 1 A〜4 1 Dからなる基本欲求群 4 1と、 各情動ュニット 4 0 A〜4 0 F及び各欲求ュニット 4 1 A〜4 1 Dにそれ それ対応して設けられた強度増減関数 4 2 A〜4 2 Hとを有している。
そして各情動ュニット 4 0 A〜4 0 Fは、 対応する倩動の度合いを例えば 0〜 1 0 0レベルまでの強度によってそれぞれ表し、 当該強度を対応する強度増減関 数 4 2 A〜4 2 Fから与えられる強度情報 S 1 1 A〜S 1 1 Fに基づいて時々刻 々と変化させる。
また各欲求ュニット 4 1 A〜4 1 Dは、 情動ュニット 4 0 A〜4 0 Fと同様に 、 対応する欲求の度合いを 0〜 1 0 0レベルまでの強度によってそれぞれ表し、 当該強度を対応する強度増減関数 4 2 G〜4 2 Kから与えられる強度情報 S 1 2 G〜S 1 2 Fに基づいて時々刻々と変化させる。
そして感情 ·本能モデル 3 1は、 これら情動ュニット 4 0 A〜4 0 Fの強度を 組み合わせることより感情の状態を決定すると共に、 これら欲求ュニット 41 A 〜41 Dの強度を組み合わせることにより本能の状態を決定し、 当該決定した感 情及び本能の状態を感情 ·本能状態情報 S 12として行動決定機構部 32に出力 する。
なお強度増減関数 42 A〜42 Gは、 状態認識機構部 30から与えられる状態 認識情報 S 10と、 後述の行動決定機構部 32から与えられるぺットロボット 1 自身の現在又は過去の行動の内容を表す行動情報 S 13とに基づき、 予め設定さ れているパラメ一夕に応じて上述のように各情動ュニット 40 A〜40 F及び各 欲求ュニット 41 A〜41 Dの強度を増減させるための強度情報 S 11 A〜S 1 1 Gを生成して出力するような関数である。
かくしてぺットロボット 1においては、 これら強度増減関数 42 A〜42 Gの パラメ一夕を各行動及び動作モデル (B ab y 1、 Chi ld l、 Chi l d 2、 Young l〜Young 3、 Adul t l〜Adul t 4) ごとに異なる値に設定することによって、 ぺットロボット 1に 「いらいら」 や 「 おとなしい」 のような性格をもたせることができるようになされている。
(1-2-3) 行動決定機構部 32の処理
行動決定機構部 32は、 各行動及び動作モデル (Baby 1、 Chi ld 1、 Chi ld 2、 Young l〜Young 3、 Adu l t l〜Ad u 1 t 4) にそれぞれ対応させて、 複数の行動モデルをメモリ 1 OA内に有し ている。
そして行動決定機構部 32は、 状態認識機構部 30から与えられる状態認識情 報 10と、 感情 '本能モデル部 31の各情動ュニット 40 A〜40 F及び各欲求 ユニット 41 A〜4 IDの強度と、 対応する行動モデルとに基づいて次の行動や 動作を決定し、 決定結果を行動決定情報 S 14として姿勢遷移機構部 33及び成 長制御機構部 35に出力する。
この場合、 行動決定機構部 32は、 次の行動や動作を決定する手法として、 図 6に示すような 1つのノード (状態) NDA0から同じ又は他のどのノード NDA0 〜NDAnに遷移するかを各ノ一ドNDA。〜NDAn間を接続するァ一クARA。〜A RAnに対してそれぞれ設定された遷移確率 P。 〜P„ に基づいて確率的に決定す る確率ォ一トマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
より具体的には、 メモリ 1 OAには行動モデルとして、 各ノード NDA。〜ND Anごとの図 7に示すような状態遷移表 50が格納されており、 行動決定機構部 3 2がこれに状態遷移表 50に基づいて次の行動や動作を決定するようになされて いる。
ここで状態遷移表 50においては、 そのノード NDA。〜NDAnにおいて遷移条 件とする入力イベント (認識結果) が 「入力イベント」 の行に優先順に列記され 、 その遷移条件についてのさらなる条件が 「データ名」 及び 「デ一夕範囲」 の行 における対応する列に記述されている。
従って図 7の状態遷移表 50で定義されたノード ND1∞ では、 「ボールを検出 した (BALL)」 という認識結果が与えられた場合に、 当該認識結果と共に与 えられるそのボールの 「大きさ (S I ZE )」 が 「0から 1000の範囲 (0, 1000)」 であることや、 「障害物を検出 (OBSTACLE)」 という認識結 果が与えられた場合に、 当該認識結果と共に与えられるその障害物までの 「距離 (D I STANCE)」 が 「0か 100の範囲 (0, 100)」 であることが他の ノードに遷移するための条件となっている。
またこのノード ND1∞ では、 認識結果の入力がない場合においても、 行動決 定機構部 32が周期的に参照する感情 ·本能モデル部 31の各情動ュニット 40 A〜40 F及び各欲求ュニット 41 A〜41 Dの強度のうち、 「喜び ( J 0 Y)」 、 「驚き (SUPR I SE)」 又は 「悲しみ (SUDNE S S)」 のいずれかの情 動ュニヅト 40 A〜40 Fの強度が 「50から 100の範囲 (50, 100)」 であるときには他のノードに遷移することができる。
また状態遷移表 50では、 「他のノードへの遷移確率」 の欄における 「遷移先 ノード」 の列にそのノ一ド NDA。〜NDAnから遷移できるノード名が列記される と共に、 「入カイベント名」、 「デ一夕値」 及び 「デ一夕の範囲」 の各行に記述さ れた全ての条件が揃ったときに遷移できる他の各ノード NDA0〜NDAnへの遷移 確率が 「他のノードへの遷移確率」 の欄における 「出力行動」 の行に記述される 。 なお 「他のノードへの遷移確率」 の欄における各行の遷移確率の和は 100 〔%〕 となっている。
従ってこの例のノード NODE10。 では、 例えば 「ボールを検出 (BALL)」 し、 そのボールの 「大きさ (S I ZE )」 が 「0から 1000の範囲 ( 0 , 10 00)」 であるという認識結果が与えられた場合には、 「30 〔%〕」 の確率で 「 ノード NODE 12。 (node 120 )」 に遷移でき、 そのとき 「 A C T I 0 N 1」 の行動や動作が出力されることとなる。
そして各行動モデルは、 それぞれこのような状態遷移表 50として記述された ノード NDA0〜NDAnがいくつも繋がるようにして構成されている。
かくして行動決定機構部 32は、 状態認識機構部 30から状態認識情報 S 10 が与えられたときや、 最後に行動を発現してから一定時間が経過したときなどに 、 メモリ 10 Aに格納されている対応する行動モデルのうちの対応するノード N DA。〜NDAnの状態遷移表 50を利用して次の行動や動作 (「出力行動」 の行に 記述された行動や動作) を確率的に決定し、 決定結果を行動指令情報 S 14とし て姿勢遷移機構部 33及び成長制御機構部 35に出力するようになされている。
(1-2-4) 姿勢遷移機構部 33の処理
姿勢遷移機構部 33は、 行動決定機構部 32から行動決定情報 S 14が与えら れると、 当該行動決定情報 S 14に基づく行動や動作を行うためのぺットロボッ ト 1の一連の動作計画を立て、 当該動作計画に基づく動作指令情報 S 15を制御 機構部 34に出力する。
この場合姿勢遷移機構部 33は、 動作計画を立てる手法として、 図 8に示すよ うなぺヅトロボヅト 1がとり得る姿勢をそれぞれノード NDB0〜NDB2とし、 遷 移可能なノード NDB。〜NDB2間を動作を表す有向アーク ARB。~ARB2で結び 、 かつ 1つのノード NDB0〜NDB2間で完結する動作を自己動作アーク ARC0〜 ARC2として表現する有向グラフを用いる。 このためメモリ 10 Aには、 このような有向グラフの元となる、 当該ペット口 ボット 1が発現できる全ての動作の始点姿勢及び終了姿勢をデータベース化した ファイル (以下、 これをネットワーク定義ファイルと呼ぶ) のデ一夕が格納され ており、 姿勢遷移機構部 33は、 このネットワーク定義ファイルに基づいて、 図 9〜図 12に示すような全身用、 頭部用、 脚部用及び尻尾部用の各有向グラフ 6 0〜63をそれぞれ生成する。
なおこの図 9〜図 12からも明らかなように、 このぺットロボット 1において は、 姿勢が大きく 「立つ (o S t and i ng)」、 「すわる (o S i t t i ng )」、 「伏せる (o S l e ep i ng)j 及びバッテリ 1 1 (図 2 ) を充電するため の図示しない充電台上の姿勢である 「ステ一ション (o S t at i o n)j の 4 つに分類されている。 そしてこれら各 4つの各姿勢について、 各 「成長段階」 に 共通する基本姿勢 (◎印) と、 「幼年期」 用、 「少年期」 用、 「青年期」 用及び 「 成人期」 用の 1又は複数の通常姿勢 (〇印) とを有している。
例えば図 9〜図 1 2において破線で囲んだ部分は 「幼年期」 用の通常姿勢を表 わすものであるが、 このうち図 9からも明らかなように、 「幼年期」 における 「 伏せる」 の通常姿勢として、 「o S l e ep i ng b (bab y)」、 「o S l e e p i n g b 2」 〜 「 o S 1 e e p i n g b 5」 があり、 「すわる」 の通常 姿勢として、 「o S i t t i n g b」、 「o S i t t i ng b 2」 がある。 そして姿勢遷移機構部 33は、 行動決定機構部 32から 「立て」、 「歩け」、 「お 手をしろ」、 「頭を揺すれ」、 「尻尾を動かせ」 などの行動指令が行動指令情報 S 1 4として与えられると、 対応する有向グラフ 60〜63を用いて、 有向アークの 向きに従いながら現在のノードから指定された姿勢が対応付けられたノード又は 指定された動作が対応付けられた有向アーク若しくは自己動作アークに至る経路 を探索し、 当該探索した経路上の各有向アークにそれぞれ対応付けられた動作を 順次行わせるような動作指令を動作指令情報 S 1 5としてデバイス制御機構部 3 4に次々と出力する。
例えばぺットロボット 1の現在のノードが全身用の有向グラフ 60における 「 o S i t t i ng b」 であり、 行動決定機構部 32から 「o S l e ep i ng b4」 のノードにおいて発現する動作 (自己動作アーク ai に対応付けられた動 作) の行動指令が姿勢遷移機構部に与えれた場合、 姿勢遷移機構部 33は、 全身 用の有向グラフ 60上で 「 o S i t t i ng b」 のノードから 「o S l e e p i ng b 4」 のノードに至る経路を探索し、 「o S i t t i n g b」 のノ一 ドから 「o S l e e p i ng b 5」 のノードに姿勢を遷移させるための動作指 令と、 「o S l e e p i ng b 5」 のノードから 「o S l e e p i ng b 3 」 のノードに姿勢を遷移させるための動作指令と、 「o S l e e p i ng b 3 」 のノードから 「o S l e ep i ng b 4」 のノードに姿勢を遷移させるため の動作指令とを動作指令情報 S 1 5として制御機構部 34に次々と出力し、 最後 に 「o S l e ep i ng b4」 のノードから指定された動作が対応付けられた 自己動作アーク を介して 「o S l e e p i ng b4」 のノードに戻るため の動作指令を動作指令情報 S 1 5としてデバイス制御機構部 34に出力する。 この際、 ぺットロボット 1の 「成長段階」 及び 「行動様式」 等に応じて動き ( 「荒々しい」 動き、 「おとなしい」 動きなど) を変えるために、 遷移可能な 2つ のノード間が複数の有向アークによって結ばれていることがあるが、 このような 場合には、 姿勢遷移機構部 33は、 後述の成長制御機構部 35の制御に基づいて そのときのぺヅトロボット 1の 「成長段階」 及び 「行動様式」 に応じた有向ァー クを経路として選択する。
またこれと同様に、 各 「成長段階」 及び 「行動様式」 等に応じて動きを変える ために、 あるノードから当該ノードに戻る自己動作アークが複数設けられている ことがあるが、 このような場合にも姿勢遷移機構部 33は、 上述と同様にしてそ のときのぺットロボット 1の 「成長段階」 及び 「行動様式」 に応じた有向アーク を経路として選択する。
なお上述のような姿勢遷移では、 途中の姿勢に停留する時間がほどんど 「0」 であり、 従って当該姿勢遷移の途中で他の 「成長段階」 で使用するノードを経由 しても良い。 このため姿勢遷移機構部 33は、 現在のノードから目標とするノー ド又は有向アーク若しくは自己動作アークに至る経路を探索する際、 現在の 「成 長段階」 に関わりなく最短の経路を探索する。
また姿勢遷移機構部 3 3は、 頭部、 脚部又は尻尾部に対する行動指令が与えら れた場合には、 全身用の有向グラフ 6 0に基づいてぺットロボット 1の姿勢を当 該行動命令に応じたいずれかの基本姿勢 (◎印) に戻し、 この後対応する頭部、 脚部又は尻尾部の有向グラフ 6 1〜 6 3を用いて頭部、 脚部又は尻尾部の姿勢を 遷移させるように動作指令情報 S 1 5を出力する。
( 1 - 2 - 5 ) デバイス制御機構部 3 4の処理
デバイス制御機構部 3 4は、 姿勢遷移機構部 3 3から与えられる動作指令情報 S 1 5に基づいて制御信号 S 1 6を生成し、 当該制御信号 S 1 6に基づいて各ァ クチユエ一夕 2 〜2 l n を駆動制御することにより、 ぺットロボット 1に指 定された行動や動作を行わせる。
( 1 - 2 - 6 ) 成長制御機構部 3 5の処理
成長制御機構部 3 5には、 状態認識機構部 3 0から外部情報信号 S 2及び内部 情報信号 S 1に基づいて認識された各種状態が状態認識情報 S 2 0として供給さ れる。 なおこの各種状態としては、 上述のように感情 ·本能モデル部 3 1及び行 動決定機構部 3 2に通知される特定の状態の他に、 例えば 「撫でられた」 や 「叩 かれた」 に該当しない程度の夕ツチセンサ 1 8を介して入力などがある。
また成長制御機構部 3 5は、 状態認識機構部 3 0から与えられる状態認識情報 S 2 0に基づく各種状態のうちの 「成長段階」 を上げる際の参考要素とすべき上 述の成長要素をまとめて記述した図 1 3 Aに示すようなリスト (以下、 これを第 1の成長要素リストと呼ぶ) 7 O Aと、 これら成長要素の累積度数をそれぞれ力 ゥントするための図 1 3 Bのようなカウン夕テーブル (以下、 これを第 1の成長 要素カウン夕テーブルと呼ぶ) 7 0 Bとをメモリ 1 O A内に有している。
そして成長制御機構部 3 5は、 状態認識機構部 3 0から状態認識情報 S 2 0が 与えられると、 当該状態認識情報 S 2 0に基づき得られる状態が成長要素である か否かを第 1の成長要素リスト 7 O Aに基づいて判断し、 当該状態が成長要素で ある場合には第 1の成長要素カウン夕テーブル 7 0 B内の対応するカウント値 ( 経験値) を 1つ増加させる。
また成長制御機構部 3 5は、 上述のように行動決定機構部 3 2から与えられる 行動指令情報 S 1 4に基づき得られる行動のうち、 「成長段階」 を上げる際の参 考要素とすべき上述の成長要素をまとめて記述した図 1 4 Aに示すようなリスト (以下、 これを第 2の成長要素リストと呼ぶ) 7 1 Aと、 これら成長要素の累積 度数をそれそれカウントするための図 1 4 Bに示すようなカウン夕テーブル (以 下、 これを第 2の成長要素カウン夕テ一ブルと呼ぶ) 7 1 Bとをメモリ 1 0 A内 に有している。
そして成長制御機構部 3 5は、 行動決定機構部 3 2から行動指令情報 S 1 4が 与えられると、 当該行動指令情報 S 1 4に基づき得られる行動や動作が成長要素 であるか否かを第 2の成長要素リスト 7 1 Aに基づいて判断し、 当該行動が成長 要素である場合には第 2の成長要素カウン夕テーブル 7 1 B内の対応するカウン ト値 (経験値) を 1つ増加させる。
さらに成長制御機構部 3 5は、 上述のように第 1又は第 2の成長要素カウン夕 テーブル 7 0 B、 7 1 B内のカウント値を増加させたときには、 第 1及び第 2の 成長要素カウン夕テーブル 7 0 B、 7 I Bとは別に用意した 「成長段階」 を上げ るか否かを判定するためのカウン夕 (以下、 これを成長総合経験値カウン夕と呼 ぶ) のカウント値を 1つ増加させ、 この後当該成長総合経験値カウン夕のカウン ト値が現在の 「成長段階」 の終了条件として予め設定されたカウント値に達した か否かを判断する。
そして成長制御機構部 3 5は、 成長総合経験値カウン夕のカウント値が現在の 「成長段階」 の終了条件として予め設定されたカウント値に達した場合には、 行 動及び動作モデルを次の 「成長段階」 内のどの行動及び動作モデルに変更するか を第 1及び第 2の成長要素カウン夕テ一プル 7 0 B、 7 1 B内の各カウント値に 基づいて決定し、 決定結果を変更指令情報 S 2 2として感情 ·本能モデル部 3 1 、 行動決定機構部 3 2及び姿勢遷移機構部 3 3に通知する。 なお成長制御部 3 5 は、 初期時には 「幼年期」 の行動及び動作モデルを選択するような指示を感情 - 本能モデル 3 1、 行動決定機構部 3 2及び姿勢遷移機構部 3 3に通知する。
この結果、 感情 ·本能モデル部 3 1は、 この変更指令情報 S 2 2に基づいて、 図 5について上述した各強度増減関数 4 2 A〜4 2 Gのパラメ一夕をそれぞれ指 定された行動及び動作モデルの値に変更する。 また行動決定機構部 3 2は、 変更 指令情報 S 2 2に基づいて、 使用する行動モデルを指定された行動及び動作モデ ルのものに変更する。 さらに姿勢遷移機構部 3 3は、 変更指令情報 S 2 2に基づ いて、 この後複数の行動及び動作モデルに対応した有向アークや自己動作アーク の中からいずれかの有向アークや自己動作アークを選択しなければならないよう なときに、 指定された行動及び動作モデルの有向アークや自己動作アークを選択 するように設定を変更する。
なおこのことからも分かるように、 行動及び動作モデルとは、 その 「成長段階 」 におけるその 「行動様式」 に対応した感情 ·本能モデル部 3 1における各強度 増減関数 4 2 A〜4 2 Gのパラメ一夕値と、 行動決定機構部 3 2における行動モ デルと、 姿勢遷移機構部 3 3における有向アークや自己動作アークとなどからな るものである。
このようにしてコントローラ 1 0は、 必要に応じて 「成長段階」 を上げながら 、 自律的に行動できるようにぺットロボット 1に行動を生成させる。
( 1 - 3 ) 成長制御処理手順 R T 1
ここで成長制御機構部 3 5は、 図 1 5に示す成長制御処理手順 R T 1に従って ぺットロボット 1の 「成長段階」 を制御する。
すなわち成長制御機構部 3 5は、 一番始めの電源投入後にこの成長制御処理手 順 R T 1をステップ S P 1において開始し、 続くステップ S P 2において状態認 識機構部 3 0 (図 4 ) から状態認識情報 S 1 0が与えられたか否かを判断する。 成長制御機構部 3 5は、 このステップ S P 2において否定結果を得ると、 ステ ップ S P 3に進んで行動決定機構部 3 2 (図 4 ) から行動決定情報 S 1 4が与え られたか否かを判断する。 また成長制御機構部 3 5は、 このステップ S P 3にお いて否定結果を得るとステップ SP 2に戻り、 この後ステップ S P 2又はステヅ プ SP 3において肯定結果を得るまでステップ S P 2 -SP 3 -SP 2のループ を繰り返す。
そして成長制御機構部 35は、 やがてステップ SP 2において肯定結果を得る とステップ SP 4に進み、 状態認識機構部 30から与えられた状態認識情報 S 1 0に基づき得られる状態が成長要素か否かを判断する。
そして成長制御機構部 35は、 このステップ S P 4において否定結果を得ると ステップ SP 2に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ SP 5に進んで 第 1の成長要素リスト 7 OA (図 13A) の対応するカウント値と、 総合経験値 カウン夕のカンゥト値とをそれぞれ 1ずつ増加させる。
次いで成長制御機構部 35は、 ステップ S P 6に進んで総合経験値カウン夕の カウント値が現在の 「成長段階」 の終了条件として予め設定されたカウント値に 達したか否かを判断する。
そして成長制御機構部 35は、 このステップ S P 6において否定結果を得ると ステップ SP 2に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ S P 7に進んで 行動及び動作モデルを次の 「成長段階」 内のどの行動及び動作モデルに遷移する かを決定し、 決定結果を感情 ·本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 32及び姿勢 遷移機構部 33に通知した後ステップ SP 2に戻る。
また成長制御機構部 35は、 ステップ SP 3において肯定結果を得た場合には 、 ステップ SP 8に進んで行動決定機構部 32から与えられた行動決定情報 S 1 3に基づき得られる行動が成長要素であるか否かを判断する。
そして成長制御機構部 35は、 このステップ S P 8において否定結果を得ると ステップ SP 2に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ S P 5に進んで 第 2の成長要素リスト 7 1 A (図 14 A) の対応するカウント値と、 総合経験値 カウン夕のカンゥト値とをそれぞれ 1ずつ増加させた後、 ステップ SP 6に進ん でこの後上述と同様の処理を実行する。
( 1 -4) 本実施の形態の動作及び効果 W 以上の構成において、 このぺットロボット 1では、 ユーザが 「たたく」 や 「な でる」 などの働きかけを行ったり、 ユーザがサウンドコマンダを用いて指令を与 えたり、 当該ぺットロボット 1がボールを用いて遊んだりするに従って行動及び 動作が段階的に大人らしく変化する。
従ってこのぺットロボット 1では、 単に動くだけのロボットという概念を越え て、 より一層の親近感や満足感をユーザに与えることができる。
またこのペットロボット 1では、 このように 「成長」 する際、 ュ一ザからの入 力履歴や自己の行動及び動作履歴に応じて 「行動様式」 をも変化させるため、 ュ 一ザに対してより一層の楽しみを与えることができる。
以上の構成によれば、 ュ一ザからの働きかけや、 指令の入力及び自己の行動に 基づいて 「成長」 するかのごとくぺットロボット 1の行動及び動作を変化させる ようにしたことにより、 より一層の親近感や満足感をュ一ザに与えることができ 、 かくしてアミユーズメント性を格段的に向上させ得るぺットロボットを実現で さる。
( 1 - 5 ) 他の実施の形態
なお上述の第 1の実施の形態においては、 図 1のように構成された 4足歩行型 のロボッ卜に適用するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず 、 この他種々の構成のロボヅ卜に広く適用することができる。
この場合において上述の第 1の実施の形態では、 行動及び又は動作モデルに基 づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又は動作生成手段を、 コントローラ
1 0、 各ァクチユエ一夕 2 〜2 l n (図 2 ) 及びスピーカ 2 0 (図 2 ) 等を 適用するようにした場合について述べたが、 行動及び又は動作生成手段としては 本発明を適用するロボット装置の形態に応じてこの他種々の構成を適用すること ができる。
またこの場合において上述の第 1の実施の形態においては、 外部からの入力履 歴と自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づいて、 所定のタイミ ングで上記行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い上記行動及び又は動作モ デルに変更する行動及び又は動作モデル変更手段としてコントローラ 1 0の成長 制御機構部 3 5を適用するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限 らず、 行動及び又は動作モデル変更手段としては本発明を適用するロボット装置 の形態に応じてこの他種々の構成を適用することができる。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 ロボット装置 1を段階的に 「成長 」 させるようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 成長要素の 状態を検出したり、 成長要素の行動又は動作を行うごとに制御パラメ一夕の値を 順次変更するようにして、 無段階的に 「成長」 させるようにしても良い。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 ロボット装置 1を 「幼年期」、 「少 年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の 4段階に 「成長」 させるようにした場合につ いて述べたが、 本発明はこれに限らず、 その 「成長段階」 の数を 4以外に設定す るようにしても良い。
この場合において、 例えば図 1 6に示す成長段階モデルのように、 あるセル 7 2において遷移可能条件を満たしたときに隣接するセル 7 2のうち自己の成長レ ベルよりも高いセル 7 2に遷移するように 「成長」 させるようにしても良い。 さらに上述の第 1の実施の形態においては、 外部からの入力履歴として夕ツチ センサ 1 8 (図 2 ) を介しての接触入力や、 C C Dカメラ 1 7 (図 2 ) による撮 像及びサゥンドコマンダを用いての指令音入力などの履歴を適用するようにした 場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 これらに加えて又はこれら以外 のユーザからの入力履歴を適用するようにしても良い。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 「少年期」 以降の各 「成長段階」 にそれぞれ複数の行動及び動作モデルを用意するようにした場合について述べた が、 本発明はこれに限らず、 各 「成長段階」 に 1つの行動及び動作モデルしか用 意しないようにしても良い。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 「成長」 に伴って変更する項目を 「歩行状態」、 「モーション」、 「行動」 及び 「サウンド」 の 4つにするようにした 場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 これ以外の項目を 「成長」 に伴 つて変化させるようにしても良い。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 各成長要素の累積度数の合計値に 基づいて総合経験値を算出し、 当該総合経験値に基づいてぺットロボット 1を 「 成長」 させるようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 総合経 験値の算出方法としては、 この他種々の方法を広く適用することができる。
さらに上述の第 1の実施の形態においては、 外部からの入力履歴と自己の行動 及び動作履歴とに基づいてぺットロボット 1の 「成長段階」 を上げるようにした 場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 「成長段階」 を上げる要素とし ては、 入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴とのうちの一方だけとするように しても良く、 また入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴以外の要素を加味する ようにしても良い。
実際上入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴以外の要素を加味する場合、 当 該要素としては時間経過などが考えられる。 そして例えば時間経過を 「成長段階
」 を上げる 1つの要素とする方法としては、 時間経過用に成長要素カウンタテー ブルを設け、 所定時間経過するごとにこの成長要素カウン夕テーブルの値をカウ ントアップすると共に、 当該成長要素カウン夕テーブルのカウント値をも総合経 験値テ一ブルを更新する際の材料とするようにすれば良い。
また立ってから歩けるから子供、 ボールを遠くに蹴られるから大人というよう に、 ある行動や動作に対する達成度を所定の評価関数を用いて自己評価し、 得ら れた達成度を 「成長段階」 を上げるための要素とするようにしても良い。 例えば 図 1 7に示すように、 「ボールを蹴る」 という行動に対して、 成長制御機構部 3 2 (図 4 ) がペットロボット 1の中心座標を原点としたときの蹴ったあとのボー ル 7 3までの距離 d及び方向 0で定義される次式
F = : X d x c o s ( Θ )
但し、 ひは正の係数 で与えられる評価関数 f (d, Θ) によって 「ボールを蹴る」 という行動の達成 度 Fを自己評価し、 この達成度 Fが現在の 「成長段階」 に対して予め設定された 閾値以上となった場合に次の 「成長段階」 に 「成長」 するようにしても良い。 因 に、 ボール 73までの距離 dは、 距離センサを別途設けることにより測定でき、 また方向 0は、 頭部ュニット 4をロール方向に回転させるァクチユエ一夕 2 1, ( iは 1〜nのいずれか) の出力軸の回転角度を測定する図示しないエンコーダ の出力に基づいて測定することができる。 この場合の達成度 Fは、 真っ直ぐに遠 くへボールを蹴られるほど大きくなる。
またこのような評価の対象とする行動や動作としては、 「ボールを蹴る」 以外 の例えば 「歩く」 (その速度を評価) などの各種行動や動作を広く適用すること ができる。
さらにこのような行動や動作の達成度 Fの演算を常時行い、 上述のような入力 履歴と自己の行動及び又は動作履歴とに基づいて 「成長」 するときにかかる達成 度 Fの最大値に基づいて次の 「成長段階」 や行動様式 (Baby l、 Ch i l d 1、 Ch i l d 2、 Youn l〜Young 3、 Adu l t l〜Ad u 1 t 4) を決定するようにしても良い。
(2) 第 2の実施の形態
(2— 1) 第 2の実施の形態によるぺッ トロボット 80の構成
図 1において、 80は全体として第 2の実施の形態によるぺッ トロボットを示 すものであり、 行動及び動作モデルの変更方法で異なる点を除いて第 1の実施の 形態によるぺットロボット 1と同様に構成されている。
すなわちこのペットロボット 80では、 図 18に示すように、 成長過程として 「誕生期」、 「幼年期」、 「少年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の 5つの 「成長段階
」 が設けられている。
そしてこのぺットロボヅト 80では、 コントロ一ラ 8 1 (図 2) の処理内容を 機能的に分類すると、 図 4との対応部分に同一符号を付して示す図 19に示すよ うに、 行動決定機構部 82を除いて第 1の実施の形態によるコントローラ 10と 同様に構成されており、 当該行動決定機構部 82が、 それぞれペットロボット 8 0が発現できる全ての行動パターンが格納された広大な状態空間を有している。 そして行動決定機構部 82は、 その状態空間のうちの 「歩く」、 「寝る」 及び 「 立つ」 等のこのぺットロボット 80における基本的な行動を生成する部分状態空 間をコアとして、 「誕生期」 には当該コアを含む極一部だけを使用し、 この後 「 成長」 する度に、 新たに増やしたい部分状態空間 (新たに発現できるようにする 行動や一連の行動パターンを生成する部分状態空間) への遷移を許可すると共に 使わなくなった部分状態空間 (発現しないようにする行動や一連の行動パターン を生成する部分状態空間) を切り離すようにして、 各 「成長ステージ」 における 行動及び動作モデルを生成している。
そしてこのぺットロボット 80では、 このように新たに増やしたい部分状態空 間への遷移を許可したり、 不要な状態空間を切り離す方法として、 その状態空間 への遷移確率を 「成長」 に応じて変更する方法を用いている。
例えば図 20において、 ノード NOD EA からノード NOD EB への遷移条件 が 『ボールを見つけた』 ことであり、 かつノード NOD EB からの一連のノード 群 82が 『ボールに近づいてこれを蹴る』 といった一連の行動パターンを行うた めのものであるとすると、 ノード NODEA においてボールを見つけたときには 遷移確率 で 『ボールを追いかけてこれを蹴る』 という行動パターン PAi が 発現されるが、 この遷移確率 Pi が 「0」 である場合には、 このような行動パ夕 ーン PAi は決して発現されない。
そこでこのペットロボット 80においては、 ある 「成長段階」 になってからこ のような行動パターン PAi を発現させる場合には、 初期時にはこの遷移確率 P ! を 「0」 に設定しておき、 当該 「成長段階」 になったときにこの遷移確率 Pi を 「0」 よりも大きい予め設定された数値に変更するようにする。 またこれと逆 に、 ある 「成長段階」 となったときにこの行動パターン を忘れさせる場合 には、 その 「成長段階」 になったときにノード NODEA からノード NODEB への遷移確率を 「0」 に変更するようにしている。 そしてこのぺットロボット 80では、 このように必要箇所の遷移確率を更新す るための具体的手法として、 各行動及び動作モデルには、 「幼年期」、 「少年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の各 「成長段階」 にそれぞれ対応させて、 図 21に示 すようなファイル (以下、 これを差分ファイルと呼ぶ) 84A~84Dが設けら れている。
これら差分ファイル 84 A〜84 Dは、 その 「成長段階」 に上がるに際して上 述のように新たな行動を発現させるために上述のように遷移確率を変更すべきノ —ド (図 20におけるノード NODEA に相当) のノード名 (番号) と、 そのノ —ドの状態遷移表 50 (図 7) における遷移確率を変更すべき箇所と、 当該箇所 における変更後の遷移確率とが格納されたものである。
そして行動決定機構部 82は、 初期時には 「誕生期」 用の行動及び動作モデル で行動を生成する一方、 この後上述のように成長制御機構部 35から 「成長」 し たとの通知が与えられると、 対応する 「成長段階」 用の差分ファイル 84〜84 Dに基づいて、 当該差分ファイル 84〜84 Dに記述された各ノードについて、 それぞれ指定された箇所の遷移確率を指定された数値に変更する。
例えばこの図 7及び図 21に示す例の場合において、 「幼年期」 に成長したと きには、 行動決定機構部 81は、 ノード NODE10。 の状態遷移表 50における 遷移確率が記述された領域 (図 7において 「出力行動」 の列よりも下側でかつ 「 デ一夕の範囲」 の行よりも右側部分) の 「1行目」 でかつ 「1列目」 の遷移確率 を 「20」 〔%〕 に変更すると共に、 当該状態遷移表の 「1行目」 でかつ 「n列 目」 の遷移確率を 「30」 〔%〕、 ……のようにそれぞれ変更する。 またこれと共 に行動決定機構部 82は、 この 「幼年期」 用の差分ファイル 84 Aに記述された 他のノード NODE32。 、 NODE72。、 ……についても同様にして対応する遷移 確率をそれぞれ変更する。
この場合このようにして数値を変更する遷移確率の中には、 それまでの遷移確 率が 「0」 であった (すなわち一連の行動パターンの起点となるノードへの遷移 が禁止されていた) ものや、 変更後の遷移確率が 「0」 となる (すなわち一連の 行動パターンの起点となるノードへの遷移が禁止される) ものが含まれているが
、 このようにその遷移確率が 「0」 から所定の数値に変更されたり、 又は変更後 の遷移確率が 「0」 となることにより、 新たな 「成長段階」 においてその一連の 行動パ夕一ンが発現されるようになったり、 又はその一連の行動パ夕一ンが発現 されなくなったりする。
なおこのようにして必要な遷移確率を変更した場合においても、 変更後の状態 遷移表 5 0における対応する行に含まれる各遷移確率の和が 1 0 0 〔%〕 となる ように各差分ファイル 8 4 A〜8 4 Dにおける各遷移確率の値が選定されている かくしてこのペッ トロボット 8 0では、 例えば図 2 2に示すように、 「成長」 に伴って各 「成長段階」 の行動及び動作モデルの状態空間を順次拡大してゆく。 ( 2 - 2 ) 本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、 このぺットロボット 8 0では、 全ての行動パターンが格 納された広大な状態空間のうちの基本的な行動を行うための部分状態空間をコア として、 「誕生期」 には当該コアを含む極一部だけを使用し、 この後 「成長」 す る度に、 コア以外の使わなくなった部分状態空間を切り離すと共に新たに増やし たい部分状態空間への遷移を許可するようにして、 各 「成長段階」 における行動 及び動作モデルを生成し、 当該生成した行動及び動作モデルに従って行動する。 従ってこのペットロボット 8 0では、 各 「成長段階」 における行動及び動作モ デルの状態空間が連続的に変化してゆくため、 「成長」 の前後における出力行動 の不連続性を軽減して、 より自然に 「成長」 を表現することができる。 またこの ぺットロボット 8 0では、 基本的な行動を生成するための部分状態空間を全ての 「成長段階」 において共用しているため、 基本的な行動の学習結果を順次次の 「 成長段階」 に持ち越すことができる。
さらにこのぺットロボット 8 0では、 このように基本的な行動を生成する部分 状態空間を全ての 「成長段階」 において共用しているため、 各 「成長段階」 の行 動及び動作モデルの作成作業が容易であり、 また第 1の実施の形態の場合のよう W に各 「成長段階」 ごとに個別の行動及び動作モデルを用意する場合に比べて行動 モデル全体としてのデータ量を削減することもできる。
さらにこのぺットロボット 8 0では、 上述のように 「成長」 に合わせて不要な 一連の行動パターンの状態空間を切り離し、 必要な一連の行動パターンの状態空 間への遷移を許可するようにして各 「成長段階」 における行動及び動作モデルを 生成するようにしているため、 各一連の行動パターンを部品化することができ、 その分行動決定機構部 8 2の生成作業をより一層容易化することができる。 以上の構成によれば、 全ての行動パターンが格納された広大な状態空間のうち の基本的な行動を行うための部分状態空間をコアとして、 「誕生期」 には当該コ ァを含む極一部だけを使用し、 この後 「成長」 する度に、 コア以外の使わなくな つた部分状態空間を切り離すと共に新たに増やしたい部分状態空間への遷移を許 可するようにして各 「成長段階」 における行動及び動作モデルを生成するように したことにより、 各 「成長段階」 における行動及び動作モデルの状態空間を連続 的に変化させて、 「成長」 の前後における出力行動の不連続性を軽減することが できる。 かくするにっきより自然に 「成長」 を表現することができ、 かくしてェ ン夕ーティメント性を向上させ得るぺットロボットを実現できる。
( 2 - 3 ) 他の実施の形態
なお上述の第 2の実施の形態においては、 基本的な行動を生成するための部分 状態空間を全ての 「成長段階」 において共用する場合について述べたが、 本発明 はこれに限らず、 例えば図 2 3に示すように、 各 「成長段階」 を細分化し、 当該 細分化された各 「成長段階」 それぞれにおいて基本的な行動を生成するための部 分状態空間を共用するようにしても良い。
さらに上述の第 2の実施の形態においては、 「成長」 に伴って各 「成長段階」 の行動及び動作モデルの状態空間を順次拡大してゆく場合について述べたが、 本 発明はこれに限らず、 各 「成長段階」 の行動及び動作モデルの状態空間を順次縮 小させたり、 又は拡大の途中でいずれかの 「成長段階」 においてその行動及び動 作モデルの状態空間を縮小させたりするようにしても良い。 (3) 第 3の実施の形態
(3 - 1 ) 本実施の形態によるペットロボット 90の構成
図 1において、 90は第 3の実施の形態によるぺットロボットを示し、 第 1の 実施の形態において説明した成長機能に加えて、 図 24に示すように、 ユーザか らの働きかけなどの操作入力の履歴と、 自己の行動及び動作履歴とに応じて、 必 要に応じて同じ 「成長段階」 内において行動様式 (Baby 1、 Chi ld 1、 Chi ld 2、 Young l〜Young 3、 Adu l t l〜Adul t 4) を変更させたり、 「成長段階」 を退行 (すなわち行動様式を成長レベル の低い 「成長段階」 内の行動様式に変更) させる機能 (以下、 これを行動様式変 更及び退行機能と呼ぶ) が搭載されている点を除いて第 1の実施の形態によるべ ットロボット 1と同様に構成されている。
すなわちこのぺットロボット 90の場合、 コントロ一ラ 91 (図 2) において は、 図 13 A及び Bについて上述した各成長要素のカウントの他に、 「好きな色 を見た」 や、 「ボールで遊んだ」、 「ボールを取られた」、 「放置された時間」 など の予め定められた 「行動様式変更」 に関与する複数の要素 (以下、 これらを行動 様式変更要素と呼ぶ) についても、 その発生を常時監視してカウントするように なされている。
なおこの実施の形態の場合、 サウンドコマンダを用いた指令入力と、 「撫でる 」、 「叩く」 に該当する夕ツチセンサ 18 (図 2) を介してのセンサ入力及び決め られた行動及び動作の成功回数などでなる強化学習と、 「撫でる」 及び 「叩く」 に該当しない夕ツチセンサ 18を介してのセンサ入力と、 「ボールで遊ぶ」 など の所定の行動及び動作となどの上述の各成長要素も行動様式変更要素とされてお り、 成長要素としてのカウントとは別個にカウントされる。
そしてコントローラ 91は、 これら行動様式変更要素の累積度数の合計値 (以 下、 これを行動様式変更要素の総合経験値と呼ぶ) が予め設定された閾値を越え ると、 「成長」 に関わりなく、 使用する行動及び動作モデルを同一 「成長段階」 内の他の行動及び動作モデルに変更する。 この際、 他の行動及び動作モデルのうちのどの行動及び動作モデルに変更する かは各行動様式変更要素の累積度数によって決定される。 例えばそのときまで使 用していた行動及び動作モデルが 「青年期」 の 「普通」 の行動様式の行動及び動 作モデル (Young 2) である場合において、 行動様式変更要素のうちの 「 叩かれた」 や 「放置された時間」 等の予め定められた行動様式を悪くする行動様 式変更要素の累積度数が他の行動様式変更要素の累積度数に比べて大きいときに は 「青年期」 の 「いらいら」 した行動様式の行動及び動作モデル (Young
1) が選択される。 これに対して行動様式変更要素のうちの 「撫でられた」 や 「 好きな色が見えた」 等の予め定められた行動様式を良くする行動様式変更要素の 累積度数が他の行動様式変更要素の累積度数に比べて大きいときには 「青年期」 の 「おっとり」 とした行動様式の行動及び動作モデル (Young 3) が選択 される。
またこの際、 そのとき使用している行動及び動作モデルから変更できる同一 「 成長段階」 内の他の行動及び動作モデルは予め決まっており、 図 24において矢 印で結ばれた行動及び動作モデル間の変更しかできない。
従って例えばそのときまで使用されていた行動及び動作モデルが 「成人期」 の 「少しおとなしい」 行動様式の行動及び動作モデル (Adu l t 3) であった 場合、 変更できる行動及び動作モデルは、 「少し荒々しい」 行動様式の行動及び 動作モデル (Adu l t 2) 又は 「おとなしい」 行動様式の行動及び動作モデ ル (Adu l t 4) のいずれかであり、 「いらいら」 した行動様式の行動及び 動作モデル (Adu l t 1) には変更することができないようになつている。 一方、 コントローラ 9 1は、 このような各行動様式変更要素に加えて、 「机等 から落ちた」、 「転倒した」、 「大きな衝撃を受けた」 などの予め定められた 「成長 段階の退行」 に関与する複数の要素 (以下、 これを退行要素と呼ぶ) について、 その発生を常時監視してカウントする。
そしてコントローラ 9 1は、 これら各退行要素の累積度数に基づいて、 いずれ かの退行要素の累積度数がこれら退行要素ごとにそれぞれ予め設定された閾値を 越えると、 使用する行動及び動作モデルをそのときまで使用していた行動及び動 作モデルの 「成長段階」 よりも成長レベルが低い 「成長段階」 の行動及び動作モ デルに変更する。
この際、 「成長段階」 を成長レベルが低い 「成長段階」 の行動及び動作モデル に変更するに際して、 「成長段階」 を何段階退行させるか (どの 「成長段階」 の 行動及び動作モデルに変更するか) は各退行要素ごとに予め決められており、 例 えば 「机等から落ちた」 場合には、 その累積度数が 1回であっても 「成長段階」 を 2段階 (ただし 「少年期」 の場合には 1段階) 退行させ、 「転倒した」 の累積 度数が閾値を越えた場合には 1段階退行させるようになつている。
またこのように 「成長段階」 を退行させる際に、 退行後の 「成長段階」 内のど の行動様式の行動及び動作モデルを選択するかは、 ランダムに決定される。
従って例えばそのときまで使用していた行動及び動作モデルが例えば 「成人期 」 の 「攻撃的」 な行動様式の行動及び動作モデル (A d u l t 1 ) であった場 合においても、 退行によって 「青年期」 の 「おっとり」 とした行動様式の行動及 び動作モデル (Y o u n g 3 ) が選択されることがある。
このようにしてこのぺットロボット 9 0においては、 あたかも本物の動物が飼 い主の飼育の仕方等によって行動様式を変化させたり、 強いショックによって精 神が退行するかのするかのごとく、 ユーザからの働きかけ及び指令の入力履歴や 自己の行動及び動作履歴、 及びショック等に応じて 「成長」 時以外のときにも 「 行動様式」 を順次変化させてゆくようになされている。
( 3 - 2 ) コントロ一ラ 9 1の処理
ここでこのぺヅトロボット 9 0のコントローラ 9 1の処理内容を機能的に分類 すると、 図 4との対応部分に同一符号を付した図 2 5に示すように、 成長制御機 構部 9 2を除いて第 1の実施の形態と同様に構成されている。 そしてかかる 「行 動様式の変更」 及び 「成長段階の退行」 は、 この成長制御機構部 9 2の制御のも とに行われる。
実際上、 成長制御機構部 9 2は、 第 1の実施の形態において上述した 「成長」 に関する制御処理と並行して、 以下のようにして同一 「成長段階」 内での行動様 式変更及び 「成長段階」 の退行に関する制御処理を実行する。
すなわち成長制御機構部 9 2は、 状態認識機構部 3 0から与えられる状態認識 情報 S 2 0に基づく各種状態のうち、 同一 「成長段階」 内で行動様式を変更する 際の参考要素とすべき上述の行動様式変更要素をまとめて記述した図 2 6 Aに示 すようなリスト (以下、 これを第 1の行動様式変更要素リストと呼ぶ) 9 3 Aと 、 これら行動様式変更要素の累積度数をそれぞれカウン卜するための図 2 6 Bの ようなカウン夕テーブル (以下、 これを第 1の行動様式変更要素カウン夕テープ ルと呼ぶ) 9 3 Bとをメモリ 9 0 A内に有している。
そして成長制御機構部 9 2は、 状態認識機構部 3 0から状態認識情報 S 2 0が 与えられると、 当該状態認識情報 S 2 0に基づき得られる状態が行動様式変更要 素であるか否かを第 1の行動様式変更要素リスト 9 3 Aに基づいて判断し、 当該 状態が行動様式変更要素である場合には第 1の行動様式変更要素カウン夕テープ ル 9 3 B内の対応するカウント値 (経験値) を 1つ増加させる。
また成長制御機構部 9 2は、 上述のように行動決定機構部 3 2から与えられる 行動指令情報 S 1 4に基づき得られる行動や動作のうち、 同一 「成長段階」 内で 行動様式を変更する際の参考要素とすべき上述の行動様式変更要素をまとめて記 述した図 2 7 Aに示すようなリスト (以下、 これを第 2の行動様式変更要素リス トと呼ぶ) 9 4 Aと、 これら行動様式変更要素の累積度数をそれぞれカウントす るための図 2 7 Bのようなカウン夕テーブル (以下、 これを第 2の行動様式変更 要素カウン夕テ一ブルと呼ぶ) 9 4 Bとを、 その内部に設けられたメモリ 9 0 A 内に有している。
そして成長制御機構部 9 2は、 行動決定機構部 3 2から行動指令情報 S 1 4が 与えられると、 当該行動指令情報 S 1 4に基づき得られる行動や動作が行動様式 変更要素であるか否かを第 2の行動様式変更要素リスト 9 4 Aに基づいて判断し 、 当該行動が成長要素である場合には第 2の行動様式変更要素カウン夕テーブル 9 4 B内の対応するカウント値 (経験値) を 1つ増加させる。 さらに成長制御機構部 9 2は、 上述のように第 1又は第 2の行動様式変更要素 カウン夕テーブル 9 3 B、 9 4 B内のカウント値を増加させたときには、 第 1及 び第 2の行動様式変更要素カウン夕テーブル 9 3 B、 9 4 Bとは別に用意した同 一「成長段階」 内で行動様式を変更するか否かを判定するためのカウン夕 (以下 、 これを行動様式変更総合経験値カウン夕と呼ぶ) のカウント値を 1つ増加させ 、 この後当該行動様式変更総合経験値カウン夕のカウント値が 「行動様式」 を変 更する条件として予め設定されたカウント値に達したか否かを判断する。
そして成長制御機構部 9 2は、 行動様式変更総合経験値カウン夕のカウント値 が 「行動様式」 を変更する条件として予め設定されたカウント値に達した場合に は、 行動及び動作モデルを同じ 「成長段階」 内のどの行動及び動作モデルに変更 するかを第 1及び第 2の行動様式変更用要素カンウタテーブル 9 3 B、 9 4 B内 の各カウント値に基づいて決定し、 決定結果を変更指令情報 S 2 2として感情 · 本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 3 2及び姿勢遷移機構部 3 3に通知する。 この結果、 感情 ·本能モデル部 3 1は、 この変更指令情報 S 2 2に基づいて、 各強度増減関数 4 2 A〜4 2 Gのパラメ一夕をそれぞれ指定された行動及び動作 モデルの値に変更する。 また行動決定機構部 3 2は、 変更指令情報 S 2 2に基づ いて、 使用する行動モデルを指定された行動及び動作モデルのものに変更する。 さらに姿勢遷移機構部 3 3は、 変更指令情報 S 2 2に基づいて、 この後複数の行 動及び動作モデルに対応した有向アークや自己動作アークの中からいずれかの有 向アークや自己動作アークを選択しなければならないようなときに、 指定された 行動及び動作モデルに応じた有向アークや自己動作アークを選択するように、 設 定を変更する。
このようにして成長制御機構部 9 2は、 ユーザからの働きかけやサウンドコマ ンダを用いた指令などの操作入力の履歴と、 自己の行動及び動作履歴とに応じて 、 同じ 「成長段階」 内での行動様式の変更を制御する。
他方、 成長制御機構部 9 2は、 状態認識機構部 3 0から与えられる状態認識情 報 S 1 0に基づく各種状態のうち、 「成長段階」 を退行させる際の参考要素とす べき上述の退行要素をまとめて記述した図 2 8 Aのようなリスト (以下、 これを 退行要素リストと呼ぶ) 9 5 Aと、 これら退行要素の累積度数をそれぞれカウン トするための図 2 8 Bのようなカウン夕テーブル (以下、 これを退行要素カウン 夕テーブルと呼ぶ) 9 5 Bとをメモリ 9 0 A内に有している。
そして成長制御機構部 9 2は、 状態認識機構部 3 0から状態認識情報 S 2 0が 与えられると、 当該状態認識情報 S 2 0に基づき得られる状態が退行要素である か否かを退行要素リスト 9 5 Aに基づいて判断し、 当該状態が退行要素である場 合には退行要素カウン夕テーブル 9 5内の対応するカウント値 (経験値) を 1つ 増加させる。
また成長制御機構部 9 2は、 図 2 9に示すように、 各退行要素に対して予め設 定された閾値と、 その退行要素の累積度数が閾値を越えた場合の 「成長段階」 の 退行段数とを記述したリスト (以下、 これを退行条件及び段数リストと呼ぶ) 9 6をメモリ 9 O A内に有している。
そして成長制御機構部 9 2は、 上述のように退行要素カウン夕テーブル 9 5 B 内のいずれかの退行要素のカウント値を増加させたときには、 退行条件及び段数 リスト 9 6を参照して、 その退行要素のカウント値が当該退行要素に対して設定 された閾値を越えたか否かを判断する。
そして成長制御機構部 9 2は、 その退行要素のカウント値が対応する閾値を越 えた場合には、 退行条件及び段数リスト 9 6に基づいて、 行動及び動作モデルを その退行要素に対して定められた段数だけ成長レベルの低い 「成長段階」 内のど の行動及び動作モデルに変更するかをランダムに決定し、 決定結果を変更指令情 報 S 2 2として感情 ·本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 3 2及び姿勢遷移機構 部 3 3に通知する。
この結果、 感情 ·本能モデル部 3 1は、 この変更指令情報 S 2 2に基づいて、 各強度増減関数 4 2 A〜4 2 Gのパラメ一夕をそれぞれ指定された行動及び動作 モデルの値に変更する。 また行動決定機構部 3 2は、 変更指令情報 S 2 2に基づ いて、 使用する行動モデルを指定された行動及び動作モデルのものに変更する。 さらに姿勢遷移機構部 3 3は、 変更指令情報 S 2 2に基づいて、 この後複数の行 動及び動作モデルに対応した有向アークや自己動作アークの中からいずれかの有 向アークや自己動作アークを選択しなければならないようなときに、 指定された 行動及び動作モデルに応じた有向アークや自己動作アークを選択するように、 設 定を変更する。
このようにして成長制御機構部 9 2は、 外部センサ部 1 9からの外部情報信号 S 2及び内部センサ部 1 5からの内部情報信号 S 1に基づいて 「成長段階」 の退 行を制御する。
( 3 - 3 ) 行動様式変更処理手順 R T 2及び退行処理手順 R T 3
ここで成長制御機構部 9 2は、 図 3 0に示す行動様式変更処理手順 R T 2に従 つて、 同じ 「成長段階」 内での行動様式変更の処理を実行する。
すなわち成長制御機構部 9 2は、 行動及び動作モデルを変更するごとにこの行 動様式変更処理手順 R T 2をステップ S P 1 0において開始し、 続くステップ S P 1 1において状態認識機構部 3 0から状態認識情報 S 1 0が与えられたか否か を判断する。
成長制御機構部 9 2は、 このステップ S P 1 1において否定結果を得ると、 ス テツプ S P 1 2に進んで行動決定機構部 3 2から行動決定情報 S 1 4が与えられ たか否かを判断する。 また成長制御機構部 9 2は、 このステップ S P 1 2におい て否定結果を得ると、 ステップ S P 1 1に戻り、 この後ステップ S P 1 1又はス テツプ S P 1 2において肯定結果を得るまでステップ S P 1 1 - S P 1 2 - S P 1 1のループを繰り返す。
そして成長制御機構部 9 2は、 やがてステップ S P 1 1において肯定結果を得 た場合にはステップ S P 1 3に進み、 状態認識機構部 3 0から与えられた状態認 識情報 S 1 0に基づき得られる状態が行動様式変更要素であるか否かを判断する そして成長制御機構部 9 2は、 このステップ S P 1 3において否定結果を得る とステップ S P 1 1に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ S P 1 5に 進んで第 1の行動様式変更要素カウン夕テーブル 9 3 B (図 2 6 B ) 内の対応す るカウント値と、 行動様式変更用総合経験値カウン夕のカウント値とをそれぞれ 1ずつ増加させる。
また成長制御機構部 9 2は、 ステップ S P 1 2において肯定結果を得た場合に はステップ S P 1 4に進み、 行動決定機構部 3 2から与えられた行動決定情報 S 1 4に基づき得られる行動や動作が行動様式変更要素であるか否かを判断する。 そして成長制御機構部 9 2は、 このステップ S P 1 4において否定結果を得る とステップ S P 1 1に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ S P 1 5に 進んで第 2の行動様式変更要素カウン夕テーブル 9 4 B (図 2 7 B ) 内の対応す るカウント値と、 行動様式変更総合経験値カウン夕のカウント値とをそれぞれ 1 ずつ増加させる。
そして成長制御機構部 9 2は、 ステップ S P 1 5における処理を終了後、 ステ ヅプ S P 1 6に進んで行動様式変更総合経験値カウン夕のカウント値が現在の行 動及び動作モデルの変更条件として予め設定されたカウント値に達したか否かを 判断する。
そして成長制御機構部 9 2は、 このステップ S P 1 6において否定結果を得る とステップ S P 1 1に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ S P 1 7に 進んで行動及び動作モデルを次に同じ 「成長段階」 内のどの行動及び動作モデル に変更するかを決定し、 決定結果を感情 ·本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 3 2及び姿勢遷移機構部 3 3にそれぞれ通知する。
さらに成長制御機構部 9 2は、 この後ステップ S P 1 8に進んで第 1及び第 2 の行動様式変更要素カウン夕テーブル 9 3 B、 9 4 B内の全てのカウント値を 「 0」 にするようにしてこれら第 1及び第 2の行動様式変更要素力ゥン夕テーブル 9 3 B 9 4 Bをリセッ トした後、 ステップ S P 1 9に進んでこの行動様式変更 処理手順 R T 2を終了する。
一方、 成長制御機構部 9 2は、 これと並行して、 図 3 1に示す退行処理手順 R T 3に従って 「成長段階」 の退行の制御処理を実行する。 すなわち成長制御機構部 92は、 行動及び動作モデルを変更するごとにこの退 行処理手順 RT 3をステップ SP 20において開始し、 続くステップ S P 2 1に おいて状態認識機構部 30から状態認識情報 S 10が与えられるのを待ち受ける そして成長制御機構部 92は、 やがてこのステップ SP 2 1において肯定結果 を得るとステップ S P 22に進み、 状態認識機構部 30から与えられた状態認識 情報 S 10に基づき得られる状態が退行要素であるか否かを判断する。
そして成長制御機構部 92は、 このステップ SP 22において否定結果を得る とステップ SP 2 1に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ SP 23に 進んで退行要素カウン夕テ一ブル 9 5 B (図 28 B) 内の対応するカウント値を 1増加させる。
続いて成長制御機構部 92は、 ステップ SP 24に進んで退行条件及び段数リ スト 96 (図 29) を参照して、 その退行要素のカウント値が退行条件として予 め設定されたカウント値に達したか否かを判断する。
そして成長制御機構部 92は、 このステップ S P 24において否定結果を得る とステップ SP 2 1に戻り、 これに対して肯定結果を得るとステップ SP 25に 進んで行動及び動作モデルをその退行要素に対して定められた段数だけ成長レべ ルの低い 「成長段階」 内のどの行動及び動作モデルに変更するかをランダムに決 定し、 決定結果を感情 ·本能モデル部 3 1、 行動決定機構部 32及び姿勢遷移機 構部 33にそれぞれ通知する。
さらに成長制御機構部 92は、 この後ステップ SP 26に進んで退行要素カン ゥ夕テ一プル 95 B内の全てのカウント値を 「 0」 にするようにして当該退行要 素カウン夕テーブル 95 Bをリセッ トした後、 ステップ S P 27に進んでこの退 行処理手順 R T 3を終了する。
(3-4) 本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、 このぺッ トロボッ ト 90では、 時間経過に伴ってあたか も本物の生物が 「成長」 するかのごとく、 行動及び動作が子供っぽい行動及び動 作から大人らしい行動及び動作に段階的に変化してゆく。
そしてペットロボット 9 0は、 「成長」 する際にそれまでのユーザの接し方や 環境及び自己の行動及び動作履歴等に応じて行動様式を変えるが、 これ以外のと きにもユーザの接し方や環境及び自己の行動及び動作履歴等に応じて行動様式を 順次変化させる一方、 例えば強いショックを受けた場合などには成長レベルの退 行までもが発生する。
従ってこのペットロボヅト 9 0では、 「成長」 に関わりなく、 ユーザの接し方 や環境及び自己の行動及び動作履歴等に応じて順次行動様式を変化させたり、 成 長レベルを退行させたりするため、 ユーザを飽き難くさせてより一層の親近感や 満足感をユーザに与えることができる。
以上の構成によれば、 「成長」 に関わりなく、 ユーザの接し方や環境及び自己 の行動及び動作履歴等に応じて順次行動様式を変化させたり、 成長レベルを退行 させるようにしたことにより、 ユーザを飽き難くさせてより一層の親近感や満足 感をユーザに与えることができ、 かくしてアミユーズメント性をより一層向上さ せ得るぺットロボットを実現できる。
( 3 - 5 ) 他の実施の形態
なお上述の第 3の実施の形態においては、 本発明を図 1のように構成された 4 足歩行型のぺットロボット 9 0に適用するようにした場合について述べたが、 本 発明はこれに限らず、 この他種々の構成のロボッ ト装置に広く適用することがで きる。 またコンピュータグラフィックスでモニタ画面上で動くキャラクタ等にも 適用することができる。
この場合において、 上述の第 3の実施の形態においては、 行動及び動作モデル に基づいて行動や動作を生成する行動及び又は動作生成手段を、 コントローラ 0 0、 ァクチユエ一夕 2 〜2 l n 、 スピーカ 2 0及び 「目」 の位置の L E Dな どにより構成するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 本 発明を適用するロボット装置の形態に応じてこの他種々の構成を適用することが できる。 またこの場合において、 上述の第 3の実施の形態においては、 行動及び動作モ デルを成長レベルが高い行動及び動作モデルに順次変更する第 1の変更手段と、 外部からの入力履歴や、 自己の行動及び動作履歴の少なくとも一方に基づいて行 動及び動作モデルを成長レベルが同じ又は低い別の行動及び動作モデルに変更す る第 2の変更手段とを、 1つのコントローラ 9 0 (成長制御機構部 9 2 ) により 構成するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 これらを別 体に形成するようにしても良い。
また上述の第 3の実施の形態においては、 外部からの入力履歴と、 自己の行動 及び動作履歴との両方に基づ 、て行動様式や成長レベルを変更するようにした場 合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 外部からの入力履歴と自己の行動 及び動作履歴とのいずれか一方にのみ基づいて、 又は外部からの入力履歴と自己 の行動及び動作履歴以外の要素を加味して、 「成長」 以外のタイミングでぺット ロボット 1の行動様式や成長レベルを変更するようにしても良い。 さらにまた自 己の行動履歴及び動作履歴のいずれか一方に基づいて行動様式や成長レベルを変 更するようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 ぺットロボット 1を段階的に 「成 長」 させるようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 成長要素 の状態を検出したり、 成長要素の行動又は動作を行うごとに制御パラメ一夕の値 を順次変更するようにして無段階的に 「成長」 させるようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 ペットロボット 1を 「幼年期」、 「 少年期」、 「青年期」 及び 「成人期」 の 4段階で 「成長」 又は 「退行」 させるよう にした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 「成長段階」 の数を 4以 外の数に設定するようにしても良い。
この場合において、 例えば図 3 2に示す成長段階モデルのように、 あるセル 9 7において遷移可能条件を満たしたときに自己の成長レベルと 「同じ」、 「低い」 又は 「高い」 いずれかのセル 9 7に遷移するようにして 「成長」、 「退行」 及び 「 行動様式を変更」 させるようにしても良い。 さらに上述の第 3の実施の形態においては、 外部からの入力履歴として夕ツチ センサ 1 8を介しての接触入力や、 C C Dカメラ 1 7による撮像及びサゥンドコ マンダを用いての指令音入力などの履歴を適用するようにした場合について述べ たが、 本発明はこれに限らず、 これらに加えて又はこれら以外の外部からの入力 履歴を適用するようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 「少年期」 以降の各 「成長段階」 にそれぞれ複数の行動及び動作モデルを用意するようにした場合について述べた が、 本発明はこれに限らず、 各 「成長段階」 に 1つの行動及び動作モデルしか用 意しないようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 「成長」 に伴って変更される項目 を 「歩行状態」、 「モーション」、 「行動」 及び 「サウンド」 の 4つにするようにし た場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 「成長」 に伴ってこれ以外の 項目を変更するようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 各行動様式変更要素の累積度数の 合計値に基づいて行動様式変更総合経験値を算出し、 当該行動様式変更総合経験 値に基づいてぺットロボット 9 0の行動様式を変更 (行動及び動作モデルを変更 ) するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 これ以外の条 件によりぺットロボット 9 0の行動様式を変更するタイミングを決定するように しても良い。
同様に、 上述の第 3の実施の形態においては、 各退行要素の累積度数に基づい て 「成長段階」 の退行を行うようにした場合について述べたが、 本発明はこれに 限らず、 これ以外の条件によりぺットロボット 9 0の 「成長段階」 を退行する夕 ィミングを決定するようにしても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 同一 「成長段階」 内において行動 及び動作モデルを変更する際には図 2 4において矢印で結ばれた行動及び動作モ デル間での遷移しかできないようにした場合について述べたが、 本発明はこれに 限らず、 矢印で結ばれていない行動及び動作モデル間での遷移も行えるようにし ても良い。
さらに上述の第 3の実施の形態においては、 退行要素として、 外部からの入力 履歴のみを適用するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 これに加え又はこれに代えて自己の行動及び又は動作履歴をも退行要素とするよ うにしても良い。
(4) 第 4の実施の形態
(4 - 1 ) 第 4の実施の形態によるペロットロボットの構成
図 1において、 100は全体として第 4の実施の形態によるぺットロボットを 示し、 各 「成長段階」 の各行動様式 (図 3の Baby 1, Ch i l d 1、 C h i l d 2、 Young l〜Young 3、 Adu l t l〜Adu l t 4 ) ごとに次の行動を決定するための行動及び動作モデルを複数もっている点と、 ユーザからの物理的な働きかけに応じて対応する行動及び動作の発現頻度を変化 させる機能 (以下、 これを学習機能と呼ぶ) が搭載されている点を除いて第 1の 実施の形態のぺットロボット 1と同様に構成されている。
すなわちこのぺヅトロボット 100の場合、 コントローラ 10 1 (図 2) の処 理内容を機能的に分類すると、 図 4との対応部分に同一符号を付して示す図 33 に示すように表すことができる。
そしてかかるコントロ一ラ 10 1の処理内容のうちの行動決定機構部 102は 、 図 34に示すように、 各行動様式ごとに 「ボール対応」、 「自律検索」、 「感情表 現」 及び 「障害物回避」 などの予め選択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対 応させて、 それぞれ独立した行動及び動作モデル 103t 〜 103n をもってい る。 なおこれら各行動及び動作モデル 103i 〜 103n は、 それぞれ図 6及び 図 7について上述したものと同様のものである。
そして行動決定機構部 102は、 状態認識機構部 30から状態認識情報 S 10 が与えられたときや、 最後に行動を発現してから一定時間が経過したときなどに 、 対応する行動様式の各行動及び動作モデル 103 〜 103n をそれぞれ用い て続く行動を決定すると共に、 これら決定された各行動の中からそのときの状態 認識機構部 30の認識結果等に応じて予め定められた優先順位の高い行動及び動 作モデル 103ェ〜 103n を用いて決定した行動を選択し、 これを行動決定情 報 S 14として感情 ·本能モデル部 3 1、 姿勢遷移機構部 33及び学習制御機構 部 104にそれぞれ通知する。
このようにしてこのぺットロボット 100においては、 各行動様式ごとに複数 の行動及び動作モデル 103 〜103n を用いることにより、 同じ入力に対し てより多様な行動や動作を発現し得るようになされている。
一方、 状態認識機構部 30は、 夕ツチセンサ 1 8から与えられる圧力検出信号 S 1 C (図 2) に基づいて、 「撫でられた」 や 「叩かれた」 ことを認識すると、 これを学習制御機構部 104に通知する。
このとき学習制御機構部 1 04は、 行動決定機構部 102から与えられる行動 決定情報 S 14に基づきぺットロボット 100の現在及び過去の行動を常に認識 している。 そして学習制御機構部 1 04は、 ペッ トロボット 100が行動を発現 中に 「撫でられた」 との認識結果が状態認識機構部 30から与えられた場合には 、 これを行動決定機構部 102に通知する。
かくして行動決定機構部 102は、 この通知に基づいて、 対応する行動様式の 各行動及び動作モデル 1 03i〜103„ について、 それぞれ 1つ前に選択して いたノード NDA0〜NDAn (図 6) の状態遷移表 50 (図 7) におけるそのとき 出力していた行動又は動作と対応する遷移確率を予め定められた値だけ増加させ る一方、 これに応じて総和が 100 〔%〕 となるように、 同じ行の他の遷移確率 の値をそれぞれ減少させる。
これに対して学習制御機構部 104は、 ペットロボット 100が行動を発現中 に 「叩かれた」 との認識結果が状態認識機構部 30から与えられた場合には、 こ れを行動決定機構部 102に通知する。
かくして行動決定機構部 102は、 この通知に基づいて、 対応する行動様式の 各行動及び動作モデル 103i 〜103n について、 それぞれ 1つ前に選択して いたノード NDA0〜NDAn (図 6) の状態遷移表 50 (図 7) におけるそのとき 出力していた行動又は動作と対応する遷移確率を予め定められた値だけ減少させ る一方、 これに応じて総和が 100 〔%〕 となるように、 同じ行の他の遷移確率 の値をそれぞれ増加させる。
そしてこのような制御によって、 「撫でられた」 ときにはその行動に対応する 遷移確率が増加することによりその行動が発現され易くなり、 「叩かれた」 とき にはその行動に対応する遷移確率が減少することによりその行動が発現され難く なることから、 あたかも本物の動物が飼い主の鎂けによつて学習して行動を変化 させてゆくかのごとく行動を変化させることができる。
このようにしてこのぺットロボッ ト 100では、 ユーザからの物理的な働きか けにより学習しながら、 自己の行動や動作を変化させてゆくようになされている o
かかる構成に加えてこのぺットロボット 100の場合、 ユーザからの物理的な 働きかけに応じて学習するに際し、 言語能力の発達は幼児期、 運動能力は青年期 というように、 その学習速度を各行動様式 (B aby 1、 Ch i l d 1、 C h i l d 2、 Youn l〜Young 3、 Adu l t l〜Adu l t 4 ) ごとに、 かつ各行動様式のなかでも各行動及び動作モデル 103i 〜 103n ごとに変化させるようになされている。
すなわち行動決定機構部 102は、 図 35に示すように、 各行動様式について 、 各行動及び動作モデル 103 〜 103n ごとの学習速度を規定したテーブル (以下、 これを学習速度テーブルと呼ぶ) 105をメモリ 10 1 A (図 2) 内に 有している。
そして行動決定機構部 102は、 ペットロボット 100が行動を発現中に 「撫 でられた」 との通知が学習制御機構部 104から与えられた場合には、 対応する 行動様式の各行動及び動作モデル 1 03 〜 1 03n について、 それぞれ対応す るノード NDA0〜NDAn (図 6) の状態遷移表 50 (図 7) におけるそのとき出 力していた行動又は動作と対応する遷移確率を学習速度テーブル 105により規 定された値だけ増加させる一方、 これに応じて同じ行の他の遷移確率の値をそれ それ減少させる。
例えば行動決定機構部 102は、 そのときの行動様式が 「青年期」 の 「普通」 の行動様式 (Young 2) である場合には、 「ボール対応」 の行動及び動作 モデル 103i については対応するノード NDA。〜NDAnの状態遷移表 50にお ける対応する遷移確率を 5だけ増加させ、 「自律検索」 の行動及び動作モデル 1 032 については対応するノード NDA。〜NDAnの状態遷移表 50における対応 する遷移確率を 2だけ増加させ、 「バッテリ管理」 の行動及び動作モデル 103n については対応するノード NDA。〜NDAnの状態遷移表 50における対応する遷 移確率を 1だけ増加させる。
これに対して行動決定機構部 102は、 ペットロボット 100が行動を発現中 に 「叩かれた」 との通知が学習制御機構部 104から与えられた場合には、 対応 する行動様式の各行動及び動作モデル 103i 〜 103n について、 それぞれ対 応するノード NDA0〜NDAn (図 6) の状態遷移表 50 (図 7) におけるそのと き出力していた行動又は動作と対応する遷移確率を学習速度テーブル 105によ り規定された値だけ減少させる一方、 これに応じて同じ行の他の遷移確率の値を それぞれ増加させる。
例えば行動決定機構部 102は、 そのときの行動様式が 「成人期」 の 「攻撃的 」 な行動様式 (Adul t 1) である場合には、 「ボール対応」 の行動及び動 作モデル 103i については対応するノード NDA0〜NDAnの状態遷移表 50に おける対応する遷移確率を 2だけ減少させ、 「自律検索」 の行動及び動作モデル 1032 については対応するノード NDA0〜NDAnの状態遷移表 50における対 応する遷移確率を 6だけ減少させ、 「バッテリ管理」 の行動及び動作モデル 10 3n については対応するノード NDA0〜NDAnの状態遷移表 50における対応す る遷移確率を 0だけ減少 (この場合には遷移確率は変化しない) させる。
このようにしてこのぺットロボッ ト 100においては、 ユーザからの物理的な 働きかけに対し、 その学習速度を各行動様式ごとに、 かつ各行動様式のなかでも 各行動及び動作モデル 103 〜 103n ごとに変えながら対応するノード ND A0〜 N D Anの状態遷移表 50における対応する遷移確率を変化させるようになさ れている。
(4-2) 本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、 このぺットロボット 100では、 行動様式 (Baby 1、 Chi ld 1、 Chi ld 2、 Young l〜Young 3、 Ad u 1 t l〜Adul t 4) に応じて各行動及び動作モデル 103i 〜 103n ごと の学習速度を変化させる。
従ってこのぺットロボット 100では、 「成長」 と 「学習」 を組み合わせたよ り多様な個性を表現することができる。
以上の構成によれば、 ぺヅトロボット 100に学習機能を搭載すると共に、 各 行動様式ごとに複数の行動及び動作モデル 103i 〜103n を用意し、 行動様 式に応じて各行動及び動作モデル 103 〜103n ごとの学習速度を変化させ るようにしたことにより、 「成長」 と 「学習」 を組み合わせたより多様な個性を 表現することができ、 かくしてアミューズメント性をより一層向上させ得るぺッ トロボットを実現できる。
(4— 3) 他の実施の形態
なお上述の第 4の実施の形態においては、 本発明を図 1のように構成された 4 足歩行型のぺットロボットに適用するようにした場合について述べたが、 本発明 はこれに限らず、 この他授受のロボット装置に広く適用することができる。 また上述の実施の形態においては、 各行動様式ごとに複数の行動及び動作モデ ル 103i 〜 103n を設け、 これら各行動及び動作モデル 103i 〜 103n についてそれぞれ異なる学習速度を設定するようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 例えば第 1の実施の形態の場合のように各行動様式ごと に 1つの行動及び動作モデルしか用意していない場合においても、 各行動様式ご とにそれぞれ異なる学習速度を設定するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、 各行動様式の各行動及び動作モデル 10 3j 〜103n ごとに学習速度を変えるようにした場合について述べたが、 本発 明はこれに限らず、 例えばある行動及び動作モデル 1 0 3 i 〜 1 0 3 n では 「ボ ールを蹴る」 という項目については学習により発現頻度が変化 (遷移確率が上下 ) するが、 他の行動及び動作モデル 1 0 3 〜 1 0 3 n では変化しないというよ うに、 各行動様式の各行動及び動作モデル 1 0 3 i 〜 1 0 3 n ごとに学習項目を 変えるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、 学習により行動の発現頻度を変化させる ようにした場合について述べたが、 本発明はこれに限らず、 例えばある行動や動 作に対して、 ユーザからの物理的な働きかけによる学習によってその行動や動作 をより一層上手に行えるように制御パラメ一夕を変化させるような学習機能 (例 えば 「歩く」 という行動に対していくつかの歩き方の制御パラメ一夕を用意し、 「撫でる」 や 「叩く」 といったュ一ザからの働きかけによって歩き方の制御パラ メータを下手な歩き方の制御パラメ一夕から上手な歩き方の制御パメ一夕に又は その逆に代えてゆくような学習機能) を搭載し、 その制御パラメ一夕の変化量を 各行動様式の各行動及び動作モデル 1 0 3 i 〜 1 0 3 n ごとに異なる値に設定す るようにしても良い。 産業上の利用可能性
本発明は、 ぺッ トロボッ トなどのェン夕一ティメントロボッ トに適用すること ができる。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又 は動作生成手段と、
外部からの入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づ いて、 所定のタイミングで上記行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い上記 行動及び又は動作モデルに変更する行動及び又は動作モデル変更手段と
を具えることを特徴とするロボット装置。
2 . 上記行動及び又は動作モデル変更手段は、
上記行動及び又は動作モデルを段階的に変更する
ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のロボット装置。
3 . 上記行動及び又は動作モデルは、 各上記段階に対して複数設けられ、 上記行動及び又は動作モデル変更手段は、
上記行動及び又は動作モデルを変更する際、 次の上記段階の各上記行動及び又 は動作モデルのなかから次に遷移する上記行動及び又は動作モデルを、 外部から の入力履歴と、 自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づいて選択 する
ことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載のロボット装置。
4 . 上記行動及び又は動作モデル変更手段は、
上記行動及び又は動作モデルのうち一部の上記行動及び又は動作モデルを各上 記段階において共通に使用する
ことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載のロボット装置。
5 . 上記行動及び又は動作モデル変更手段は、 各上記段階に応じて上記行動及び又は動作モデルのうちの上記行動及び又は動 作生成に使用する状態空間を拡大縮小させながら変化させることにより上記行動 及び又は動作モデルを変更する
ことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載のロボット装置。
6 . 上記行動及び又は動作モデルは、 状態をノード、 行動及び又は動作をアーク で表す状態遷移モデルでなる
ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のロボット装置。
7 . 上記行動及び又は動作モデル変更手段は、
複数の上記アークに対してそれぞれ設定されている確率及び又は重み係数に基 づいて上記アークを選択する
ことを特徴とする請求の範囲第 6項に記載のロボット装置。
8 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び又 は動作生成手段と、
所定の第 1の条件に応じて、 上記行動及び又は動作モデルを成長レベルが高い 上記行動及び又は動作モデルに順次変更する第 1の変更手段と、
外部からの入力履歴と、 自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基 づく所定の第 2の条件に応じて、 上記行動及び又は動作モデルを上記成長レベル が同じ又は低い別の上記行動及び又は動作モデルに変更する第 2の変更手段と を具えることを特徴とするロボッ ト装置。
9 . 各上記成長レベルごとに、 1又は複数の上記行動及び又は動作モデルが設け られ、
上記第 2の変更手段は、 上記行動及び又は動作モデルを変更する際に、 対応す る上記成長レベルの上記行動及び又は動作モデルのなかから、 1つの上記行動及 び又は動作モデルを選択して、 当該行動及び又は動作モデルに変更する ことを特徴とする請求の範囲第 6項に記載のロボット装置。
1 0 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する行動及び 又は動作生成手段と、
所定の評価関数に基づいて自己の行動を評価し、 評価結果に基づいて、 所定の 夕イミングで上記行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い上記行動及び又は 動作モデルに変更する行動及び又は動作モデル変更手段と
を具えることを特徴とするロボッ ト装置。
1 1 . 複数の行動様式ごとの複数の行動及び又は動作モデルを有し、 対応する上 記行動様式の各上記行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成 する行動及び又は動作生成手段と、
外部からの働きかけに応じて、 対応する上記行動様式の各上記行動及び又は動 作モデルを変更する変更手段と
を具え、
上記変更手段は、
対応する上記行動様式の各上記行動及び又は動作モデルを、 各上記行動及び又 は動作モデルごとに予め設定された異なる規則で変更する
ことを特徴とするロボット装置。
1 2 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のス テップと、
外部からの入力履歴と自己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づ いて、 所定のタイミングで上記行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い上記 行動及び又は動作モデルに変更する第 2のステップと
を具えることを特徴とするロボット装置の制御方法。
1 3 . 上記第 2のステップでは、
上記行動及び又は動作モデルを段階的に変更する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載のロボット装置の制御方法。
1 4 . 上記行動及び又は動作モデルは、 1つの上記段階に対して複数設けられ、 上記第 2のステップでは、
次の上記段階内の各上記上記行動及び又は動作モデルのなかから次に遷移する 上記行動及び動作モデルを、 外部からの入力履歴と、 自己の行動及び又は動作履 歴との少なくとも一方に基づいて選択する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載のロボット装置の制御方法。
1 5 . 上記第 2のステップでは、
上記行動及び又は動作モデルのうち一部の上記行動及び又は動作モデルを各上 記段階において共通に使用する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載のロボット装置の制御方法。
1 6 . 上記第 2のステップでは、
各上記段階に応じて上記行動及び又は動作モデルのうちの上記行動及び又は動 作生成に使用する状態空間を拡大縮小させながら変化させることにより上記行動 及び又は動作モデルを変更する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載のロボット装置の制御方法。
1 7 . 上記行動及び又は動作モデルは、 状態をノード、 行動及び又は動作をァー クで表す状態遷移モデルでなる
ことを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載のロボット装置の制御方法。
1 8 . 上記第 2のステップでは、
複数の上記アークに対してそれぞれ設定されている確率及び又は重み係数に基 づいて上記アークを選択する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 7項に記載のロボット装置の制御方法。
1 9 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のス テツプと、
所定の第 1の条件に応じて、 上記行動及び又は動作モデルを成長レベルが高い 上記行動及び又は動作モデルに順次変更すると共に、 外部からの入力履歴と、 自 己の行動及び又は動作履歴との少なくとも一方に基づく所定の第 2の条件に応じ て、 上記行動及び又は動作モデルを上記成長レベルが同じ又は低い別の上記行動 及び又は動作モデルに変更する第 2のステップと
を具えることを特徴とするロボッ ト装置の制御方法。
2 0 . 各上記成長レベルごとに、 1又は複数の上記行動及び又は動作モデルが設 けられ、
上記第 2のステップでは、
上記第 2の条件で上記行動及び又は動作モデルを変更する際に、 対応する上記 成長レベルの上記行動及び又は動作モデルのなかから、 1つの上記行動及び又は 動作モデルを選択して、 当該行動及び又は動作モデルに変更する
ことを特徴とする請求の範囲第 1 9項に記載のロボット装置の制御方法。
2 1 . 行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成する第 1のス テヅプと、
所定の評価関数に基づいて自己の行動を評価し、 評価結果に基づいて、 所定の タイミングで上記行動及び又は動作モデルを成長レベルの高い上記行動及び又は 動作モデルに変更する第 2のステップと を具えることを特徴とするロボット装置の制御方法。
2 2 . 複数の行動様式ごとの複数の行動及び又は動作モデルを設け、 対応する上 記行動様式の各上記行動及び又は動作モデルに基づいて行動及び又は動作を生成 する第 1のステップと、
外部からの働きかけに応じて、 対応する上記行動様式の各上記行動及び又は動 作モデルを変更する第 2のステップと
を具え、
上記第 2のステップでは、
対応する上記行動様式の各上記行動及び又は動作モデルを、 各上記行動及び又 は動作モデルごとに予め設定された異なる規則で変更する
ことを特徴とするロボット装置の制御方法。
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