— 明 細 書
P U S H型の情報配信を行う無線通信システム 技術分野 本発明は、 イン夕一ネット等のネットワークを利用する無線通信システムにお いて、 移動可能な端末装置に P U S H型の情報配信を行う場合の処理手順を備え る、 インターネッ卜に接続可能な装置および制御方法に関する。 背景技術 近年、 イン夕一ネット上でプッシュ型の情報配信サービスが行われている。 こ のプッシュ型の情報配信とは、 ホスト側からクライアントである端末装置側へ自 動的に情報を配信するものであるが、 実際は、 端末装置側から所定の時刻に配信 の要求を出しホストから情報を収集している。 すなわち、 現実には P U S H型で はなく P U L L型の制御を行っている。
一方、 モバイルコンピューティングのニーズが高まり、 移動端末装置からネッ トワークに接続することが行われている。 このモバイルコンピューティングは、 移動電話回線等を用いて、 コンピュータをインタ一ネッ卜に接続してデ一夕の送 受信を行うものである。 使用する回線に、 移動電話の回線を使用するため、 自動 車等の移動可能な場所から通信が可能であるという特徴を有している。 上記のような P U S H型に見せた P U L L型の制御で、 緊急時の情報配信など リアルタイムの情報配信を行うには、 短い時間間隔でホストに情報配信要求を出 す必要がある。 このように短い時間間隔でホストに情報配信要求を出した場合、 ネットワークのトラフィックの増大を招くことになる。
またクライアントが、 異なるネットワークに移動し接続する移動端末装置であ る場合、 この移動端末装置を管理するサーバに配信されてきた情報を、 この移動
端末装置が接続したサーバに確実に転送する必要がある。 また、 ネットワークに接続された全ての機器に対して、 同一の情報を同時に配 信する同報がある。 この同報は、 各機器のア ドレスを指定して機器毎に送信をす る必要がないため、 重要な情報を同時に配信する場合などに多く用いられる。 ところで、 同報による情報の配信は、 1つの機器から発信された情報を複数の 機器に対して同時に配信することができるが、 配信される端末にとっては、 同報 された全ての情報が必要でない場合もある。 例えば、 災害時に警察や消防に対す る情報を一般人が受信する必要はない。 しかし、 警察や消防は、 一般人に対して 発せられた情報を把握しておく必要がある。 このように、 同報される情報は、 受 信する側の必要な情報のみが配信または受信されることが望ましい。
しかしながら、 従来技術の同報による情報の配信は、 同一の情報を同時に配信 するのみであったために、 必要な情報を必要な人に伝えることができないという 問題がある。 また、 従来技術によって、 受信する側にとって必要な情報のみを配 信するには個別に配信を行わなければならないという問題がある。 また、 例えば L A N (ローカルエリアネッ トワーク) に接続されたクライアン トには、 その L A Nにおいて定められた I Pアドレス (以下、 ローカル I Pアド レスという) が付与されている。 このクライアントが、 例えばインターネッ トに 接続されたホス トサーバ (以下、 外部ホス トという) と通信を行う場合は、 その クライアントは、 グローバルな I Pア ドレスを用いて通信を行う必要がある。 ここで、 ィンターネット I Pァドレスを持たない L A N内のクライアントが外 部ホス トにアクセスする場合、 従来は、 例えば N A T ( Network Address Translation) 機能を有したルータ等が、 上記クライアントょり外部ホストに対 するアクセス要求があると、 予め管理している複数のィンターネット I Pァドレ スの中からいずれかを、 その要求を行ったクライアントに対して適宜割り当てて
いた < そして、 N A T機能を有したルータは、 クライアントから外部ホストへデータ を送信する場合、 そのデータの送信元の I Pアドレスを、 上記クライアントの口 —カル I Pアドレスから割り当てたインターネット I Pアドレスに変換し、 一方、 外部ホストから上記クライアントへのデータを受信した場合は、 送信先の I Pァ ドレス (すなわち、 クライアントに割り当てたイン夕一ネット I Pアドレス) を、 上記クライアントのローカル I Pアドレスに変換することにより、 L A N内のク ライアントと外部ホストとの間の通信を成立させていた。 ところで、 近年、 前述したように、 プッシュ型の情報提供サービスが実施され つつある。 しかしながら、 従来はある L AN内のクライアントに対して P U S H 型の情報提供サービスを行うことができなかった。 これは、 例えば前述した N A T機能付きルータの場合、 クライアントからのァ クセス要求に応じてィン夕一ネット I Pアドレスを割り当てるものであり、 外部 ホストからのアクセス要求に応じて、 L A N内のあるクライアントに対しイン夕 —ネット I Pアドレスを割り当てることはできないためである。 また、 モバイルコンピュ一ティングにおいて、 従来の通信装置にあっては、 固 定通信用の通信プロトコルを用いているために、 移動可能な端末装置がネットヮ 一ク間を越えて移動して通信することができないという問題がある。 また、 電話 回線を用いていたために、 接続するのに時間がかかったり、 電話の使用者が多く 回線が混んでいるときなどは使用できないという問題がある。
また、 端末装置の移動によってアクセスするサーバのァドレス等が異なる点が 問題となる。 端末装置がアクセスするサーバの設定は端末装置毎に固定である。 しかし、 端末装置が移動した先のネットワークにおいてサーバを利用する場合、 既定の設定では利用できない。
発明の開示 それゆえ、 本発明の目的は、 リアルタイムの情報配信を実現でき、 また移動端 末装置に確実に情報配信できる P U S H型の情報配信を行う無線通信システムを 提供することである。 当該発明によれば、 その目的は、 インターネットに接続可能な複数からなる無 線サーバと、 前記無線サーバに接続され、 インターネットに接続可能な少なくと も 1種類の機能サーバと、 前記無線サーバに接続され、 無線によって通信を行う 無線基地局と、 前記無線基地局と無線によって通信を行う移動無線機と、 前記移 動無線機に接続される端末装置とからなり、 前記無線サーバに接続される無線基 地局の無線通信可能なエリアにおいて、 前記移動無線機と通信を行うことによつ て、 前記端末装置をイン夕一ネットに接続可能とする無線通信システムにおける
P U S H型機能サーバであって、
前記 P U S H型機能サーバは、
前記端末装置に配信する情報と該端末装置の識別情報を蓄積する情報蓄積部と、 処理部とを備え、
前記処理部は、
前記識別情報をもとに、 配信先端末装置が接続される移動無線機を管理するホ ーム無線サーバから該移動無線機のァドレス情報を取得する移動機ァドレス情報 取得部と、
前記ァドレス情報に基づき配信情報を配信先端末装置が接続された無線サーバ へ転送する情報配信部とを具備する P U S H型機能サーバにより達せられる。 また、 当該発明によれば、 その目的は、 前記識別情報をもとに、 配信先端末装 置が接続される移動無線機を管理するホーム無線サーバから該移動無線機のアド レス情報を取得する手順と、
前記ァドレス情報に基づき配信情報を配信先端末装置が接続された無線サーバ へ転送する手順とを含む、 請求の範囲第 1項記載の P U S H型機能サーバにおけ
る P U S H型制御方法により達せられる。 また、 当該発明によれば、 その目的は、 前記請求の範囲第 1 6項記載の P U S H型制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読 み取り可能な記録媒体をコンピュータに実装し、 当該プログラムをコンピュータ にインストールすることにより達せられる。 以上、 当該発明によれば、 P U S H型機能サーバにおいて情報蓄積部に蓄積さ れた配信先端末装置の識別情報をもとに、 配信先端末装置が接続される移動無線 機を管理するホーム無線サーバから当該移動無線機のアドレス情報を取得し、 そ して取得したァドレス情報に基づき配信情報を配信先端末装置が接続された無線 サーバへ転送している。 したがって、 移動無線機とこの移動無線機に接続される 移動端末装置が異なる無線通信ェリア間を移動しても、 移動端末装置への配信情 報を確実に配信することができる。 その他、 当該発明によれば、 その目的は、 インタ一ネットに接続可能な複数か らなる無線サーバと、 前記無線サーバに接続され、 インターネットに接続可能な 少なくとも 1種類の機能サーバと、 前記無線サーバに接続され、 無線によって通 信を行う無線基地局と、 前記無線基地局と無線によって通信を行う移動無線機と、 前記移動無線機に接続される端末装置とからなり、 前記無線サーバに接続される 無線基地局の無線通信可能なエリアにおいて、 前記移動無線機と通信を行うこと によって、 前記端末装置をインターネッ卜に接続可能とする無線通信システムに おける情報監視装置であって、
前記情報監視装置は、
他の機能サーバに蓄積された情報の変化を検出する情報監視部と、
前記蓄積された情報の内、 新規の情報を請求の範囲第 1項記載の P U S H型機 能サーバに転送する情報転送部とを具備する情報監視装置により達せられる。 また、 当該発明によれば、 その目的は、 前記他の機能サーバに蓄積された情報
の変化を検出する手順と、
前記情報の量 ·内容に応じて転送する情報を加工する手順と、
前記加工した情報を転送する手順とを含む請求の範囲第 3項記載の情報監視装 置における P U S H型制御方法により達せられる。 また、 当該発明によれば、 その目的は、 前記請求の範囲第 3項記載の情報監視 装置における P U S H型制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録 したコンピュータ読み取り可能な記録媒体をコンピュータに実装し、 当該プログ ラムをコンピュータにインストールすることにより達せられる。 以上、 当該発明によれば、 他の機能サーバに蓄積された情報の変化を検出し、 この情報の差分を P U S H型機能サーバに転送するので、 新規の情報を即時に端 末装置へ配信できる。 図面の簡単な説明
【図 1】 本発明の第 1の実施の形態であるプッシュ機能サーバ (P U S H 型機能サ の構成を示すブロック図である。
【図 2】 プッシュ機能サーバおよびメール監視装置の一利用形態を示す図 である。
【図 3】 プッシュ機能サーバの動作フローチヤ一トである。
【図 4】 本発明の第 2の実施の形態であるメール監視装置 (情報監視装 置) の構成を示すブロック図である。
【図 5】 プッシュ機能サーバの第 2の利用形態を示す図である。
【図 6】 第 3の実施の形態全体の構成を示すプロック図である。
【図 7】 第 3の実施の形態におけるサーバ 2 0 2の構成を示すブロック図 である。
【図 8】 第 4の実施の形態における移動端末 2 0 4 1〜4の構成を示す ブロック図である。
【図 9】 図 7に示すサーバ 2 0 2の動作を示すフローチャートである。
【図 1 0】 図 8に示す移動端末 2 0 4 - 1〜4の動作を示すフロ一チヤ一 トである。
【図 1 1】 同報情報のフォーマットを示す説明図である。
【図 1 2】 同報情報の他のフォーマツトを示す説明図である。
【図 1 3】 本発明の第 5の実施の形態におけるネットワークアドレス変換 装置が適用される通信ネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図 1 4】 同ネットワークアドレス変換装置の構成を示すブロック図であ る。
【図 1 5】 同通信ネットワークシステムにおいて、 プッシュ型の情報提供 サ一ビスを実施する際の各部の動作を示すフローチヤ一トである。
【図 1 6】 本発明の第 6の実施の形態におけるネットワークアドレス変換 装置が適用される無線通信ネットワークシステムの概略構成を示すブロック図で ある。
【図 1 7】 同ネットワークアドレス変換装置の構成を示すブロック図であ る。
【図 1 8】 同無線通信ネットワークシステムにおいて、 プッシュ型の情報 提供サービスを実施する際の各部の動作を示すフローチャートである。
【図 1 9】 本発明の第 7の実施の形態である無線サーバの構成を示すプロ ック図である。
【図 2 0】 本発明の無線サーバの一利用形態を示す図である。
【図 2 1】 本発明の第 7の実施の形態である無線サーバの動作フローチヤ 一卜である。
【図 2 2】 ァドレス変換テーブルの一例を示す図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図 2に本発明の第 1の実施の形態であるプッシュ機能サーバ 106— nと第 2 の実施の形態であるメール監視装置 107— nを用いた一利用形態を示す。 本利 用形態では、 3つのネットワーク n (n= 1〜3) がルー夕 105— n (n= 1 〜3) を通してイン夕一ネットに接続されている。 ネットワーク 1には、 ホーム 無線サーバ 10 1— 1、 プッシュ機能サーバ 106— 1が接続されている。 ネッ トワーク 2には、 無線サーバ 101— 2が接続されている。 そして、 この無線サ —バ 10 1— 2には無線基地局 102— 2が接続され、 移動端末装置 104— 1 は移動無線機 103— 1に接続され、 移動無線機 103— 1は無線通信により無 線基地局 102— 2を通して無線サ一バ 101—2に接続される。 また、 ネット ワーク 3には、 メール監視装置 1 07 _ 3、 メールサーバ 108— 3が接続され ている。 なお、 無線サ一バ 10 1— n (n= l、 2、 ···) は、 特定の移動無線機 1 03— n (n= l、 2、 ···) および移動端末装置 104— n (n= l、 2、 ···) を管理するものである。 また、 移動無線機 103— n (n= l、 2、 ·'·) お よび移動端末装置 104_n (n= l、 2、 ···) から見て、 これらを管理する無 線サーバ 101 _n (n=l、 2、 ···) を特にホーム無線サーバと称す。
なお、 移動端末装置 104— nは、 パーソナルコンピュータ、 専用端末等から 構成される。 図 2では、 ネットワーク 1に属するホーム無線サーバ 101— 1の管理を受け る移動端末装置 104— 1がネットワーク 2の無線通信エリアに移動し、 ネット ワーク 2に属する無線サーバ 10 1— 2に接続されている状態を示している。 本 利用形態では、 3つのネットワークを例としてあげているが、 本発明において、 利用されるネットワーク nの数が制限されるものではなく、 また、 ネットワーク n (n= l、 2、 ··') に接続される装置の種類や数を制限するものではない。 な お、 機能サーバとは、 メールサーバ、 ニュースサーバ等特定の機能を備えるサ一 バを総称するものとする。 図 1は、 本発明の第 1の実施の形態であるプッシュ機能サーバ (PUSH型機 能サーバ) 106— nの構成を示すブロック図である。 本実施の形態では、 複数
のネットワーク n ( n = l、 2、 ·'·) がイン夕一ネットに接続され利用されるも のとして説明する。 また、 通信プロトコルとして T C P Z I Pが用いられるもの とするが限定するものではない。 本実施の形態のプッシュ機能サーバ 1 0 6— nは、 移動無線機ァドレス取得部 1 1 4一 nと情報配信部 1 1 5— nを備える処理部 1 1 1— nと、 情報配信先と なる移動端末装置 1 0 4— nの識別情報および配信予定の情報を記憶している情 報蓄積部 1 1 2 _ nと、 ネットワーク nに接続されデ一夕の入出力を行う入出力 部 1 1 3— nとから構成される。 なお、 移動端末装置 1 0 4— nの識別情報とし て、 ( 1 ) 加入グループ番号、 移動無線機番号、 端末 I Pアドレスの組合わせ、 または、 (2 ) 加入グループ番号、 移動無線機番号の組合わせ、 または、 (3 ) 加入グループ番号、 端末 I Pアドレスの組合わせ等が利用できる。 なお、 1つの 加入グループに登録される移動無線機 1 0 3— nは複数あってよく、 また、 1つ の移動無線機 1 0 3— nに接続される移動端末装置 1 0 4— nも複数あってよい。
( 1 ) および (3 ) による識別情報を用いた場合、 「どの移動無線機 1 0 3— nに接続された移動端末装置 1 0 4— n」 かが特定できる。 したがって、 配信先 の移動端末装置 1 0 4— nに確実に配信情報を配信することができる。 (2 ) に よる識別情報を用いた場合、 配信先の移動端末装置 1 0 4— nが接続された移動 無線機 1 0 3— nを特定できる。 しかし、 移動端末装置 1 0 4— nは特定できず、 この場合は移動無線機 1 0 3— nに接続されたすベての移動端末装置 1 0 4— n (複数存在する場合) に配信情報をブロードキャストすることにより移動端末装 置 1 0 4— nに配信することができる。 移動無線機 1 0 3— nと移動端末装置 1 0 4— nが 1対 1に対応する構成では、 移動端末装置 1 0 4— nのみに配信する ことが可能となる。 なお、 移動無線機アドレス取得部 1 1 4一 nは、 請求の範囲に記載の移動機ァ ドレス取得部として機能する。
また、 処理部 1 1 1—nはメモリおよび C P U (中央演算装置) 等により構成
され、 処理部 1 1 1—nの各機能を実現するためのプログラム (図示せず) をメ モリにロードして実行することによりその機能が実現されるものとする。 また、 情報蓄積部 1 1 2— 11は、 ハードディスク、 光磁気ディスク等の不揮発性の記録 装置により構成されている。 次に、 このように構成されたプッシュ機能サーバ 1 0 6— nの動作を図 3に示 す動作フローチャートを参照して説明する。 はじめに、 情報配信機能をもつ機能サーバ (例えば、 メール送信ホスト、 ニュ ース配信ホスト等) から送信された、 移動端末装置 1 0 4— nへ配信する情報お よび移動端末装置 1 0 4 - nの識別情報 (加入グループ番号、 移動無線機番号、 端末 I Pアドレスの組合わせ、 または、 加入グループ番号、 移動無線機番号の組 合わせ、 または、 加入グループ番号、 端末 I Pアドレスの組合わせ等) を情報蓄 積部 1 1 2— nへ蓄積する (ステップ S 1 3 1 ) 。 次に、 移動端末装置 1 0 4— nの I Pアドレスに接続されている移動無線機 1 0 3— 11カ 現在接続している無線サーバ 1 0 1—n ' を特定するため、 移動無 線機ァドレス取得部 1 1 4一 nは、 ホーム無線サーバ 1 0 1— nに問い合わせる。 このとき、 プッシュ機能サーバ 1 0 6—nからは、 移動端末装置 1 0 4— nの識 別情報が送られる。 そして、 ホーム無線サーバ 1 0 1— nから移動無線機 1 0 3 —nの I Pアドレスを取得する (ステップ S 1 3 2 ) 。 なお、 プッシュ機能サー バ 1 0 6— nとホーム無線サーバ 1 0 1— nは対になっており、 相互に情報の転 送が行えるものである。 また、 ホーム無線サーバ 1 0 1— nは、 管理する移動無線機 1 0 3— nおよび 移動端末装置 1 0 4— nの I Pアドレスとプッシュ機能サーバ 1 0 6— nから送 られる配信先移動端末装置 1 0 4— nの識別情報とを対応づけるテーブルを保有 する。 そして、 無線サーバ 1 0 1— n ' は、 移動端末装置 1 0 4— nに対する登 録認証の段階で、 ホーム無線サーバ 1 0 1— nに対し移動無線機 1 0 3— nの I
Pアドレスを通知し、 ホーム無線サーバ 101— nは、 移動無線機 103— nの
1 Pアドレスを含むテーブルを更新し保持するものとする。 そして、 プッシュ機 能サーバ 1 06 _nから移動端末装置 104— nの I Pアドレスが要求されたと き、 このテーブルをもとに I Pアドレスを返すものとする。 次に情報配信部 1 1 5— nは、 移動無線機 103— nの I Pアドレスから無線 サーバ 10 1— n' の I Pアドレスを求め、 移動端末装置 104— nへの配信予 定の情報と識別情報を無線サーバ 1 01— n' へ送信する (ステップ S 133) 。 無線サーバ 10 1— n ' は、 この情報を即時に移動端末装置 104— nへ送信す るものとする。 ただし、 先述の移動端末装置 104— nの識別情報として (1) 、 (3) を利用した場合、 無線サーバ 101— n' は、 配信先の移動端末装置 10 4一 nを特定できるので移動端末装置 104— nへ配信情報を配信する。 (2) を利用した場合、 無線サーバ 10 1— n ' は、 移動無線機 103— nに接続され たすベての移動端末装置 104— n (複数存在する場合) に配信情報をブロード キャス卜する。 なお、 無線サーバ 101— n ' と無線サーバ 101— n ' に接続された移動無 線機 103—nのネットワークアドレスは共通であり、 また、 無線サーバ 101 -n' のホストアドレスは予め定められるものであるから、 移動無線機 103— nの I Pアドレスから無線サーバ 10 1— n' の I Pアドレスは簡単に求められ る。 例えば、 無線サーバ 10 1— n' の I Pアドレスを 172. 31. 0. 25 4とすると、 移動無線機 103—nの I Pアドレスは 172. 3 1. 0. 1のよ うになる。 この移動無線機 103— nの I Pアドレス中の 「172. 31」 から 無線サーバ 10 1— n' の I Pアドレス 17. 31. 0. 254 (*. *. 0.
254は、 無線サーバのホストアドレスとして予め定めている) が特定できる。 以上、 本実施の形態によれば、 移動無線機 103— nとこの移動無線機 103 一 nに接続される移動端末装置 104— nが異なる無線通信ェリァ間を移動して も、 移動端末装置 104— nへの配信情報を確実に配信することができる。
次に、 本発明の第 2の実施の形態であるメール監視装置 (情報監視装置) を、 図を参照して説明する。 図 4は本実施の形態である、 メール監視装置 1 0 7— nの構成を示すブロック 図である。 本実施の形態では、 複数のネットワーク n ( n = l 、 2、 ···) がイン 夕一ネットに接続され利用されるものとして説明する。 また、 通信プロトコルと して T C P Z I Pが用いられるものとするが限定するものではない。 また本実施 の形態では、 処理の対象とする情報は特に電子メールとしているが、 その他の情 報を対象とし、 メールサーバ 1 0 8— n以外のサーバの情報を監視するようにし てもよい。 なお、 本実施の形態のメール監視装置 1 0 7— nは、 先の実施の形態 であるプッシュ機能サーバ 1 0 6— nとともに利用する。 本実施の形態のメール監視装置 1 0 7— nは、 メール監視部 1 2 3— n、 メ一 ル転送部 1 2 4— n、 メール情報抽出部 1 2 5—nとからなる処理部 1 2 1—n と、 ネットワーク nに接続されデータの入出力を行う入出力部 1 2 2— nとから 構成される。 メール監視部 1 2 3— nは、 定期的にメールサーバ 1 0 8— nにアクセスし、 メールサーバ 1 0 8— nが指定されたアカウントに対する新しいメールを受信し ているか確認する。 そして、 新しいメールが存在すると、 そのアカウント情報か ら移動端末装置 1 0 4— nの識別情報 (加入グループ番号、 移動無線機番号、 端 末 I Pアドレスの組合わせ、 または、 加入グループ番号、 移動無線機番号の組合 わせ、 または、 加入グループ番号、 端末 I Pアドレスの組合わせ等) を生成する。 なお、 メール監視装置 1 0 7 — nは、 メールのアカウント情報と移動端末装置 1 0 4一 nの識別情報を対応づけるテーブルを保持し、 このテーブルを利用して識 別情報を生成する。
メール転送部 1 2 4— 1 は、 メール配信先の移動端末装置 1 0 4— nの識別情 報と新規の配信メールをプッシュ機能サーバ 1 0 6— nへ転送する。
メール情報抽出部 1 2 5— nは、 メール監視部 1 2 3 _ nによりメールサーバ 1 0 8— nにおいて新規メールの存在を確認し、 そのアカウント情報から移動端 末装置 1 4 4— nの識別情報を生成した時点で、 そのメールの量、 サイズ、 添付 物の種類等をさらに確認する。 そして、 これらの情報に応じてプッシュ機能サー バ 1 0 6 _ nへ転送する情報を加工し、 メール転送部 1 2 2— nへ渡す。 例えば、 メールの数、 量が大きい場合に、 メールのタイトルのみを選択するようにする。 なお、 メール監視装置 1 0 7— nの機能をメールサーバ 1 0 8— nに組み込む 構成をとつてもよい。 次に、 図 2に示す第 1の利用形態におけるプッシュ機能サーバ 1 0 6— 1およ びメール監視装置 1 0 7— 1とその他の装置の動作について説明する。 メール送信ホスト 1 0 9— nは、 移動端末装置 1 0 4— 1へのメールを含むメ —ルをメ一ルサーバ 1 0 8— 3へ送信する。
メール監視装置 1 0 7— 3は定期的にメールサーバ 1 0 8— 3にアクセスし、 新着メールがあるか監視する。 そして、 新着のメールが存在するとメールのァカ ゥント情報から配信先の移動端末装置 1 0 4— nの識別情報を生成する。 新着の メールが、 例えば、 移動端末装置 1 0 4— 1へのメールである場合、 メール監視 装置 1 0 7— 3はこのメールと移動端末装置 1 0 4— 1の識別情報をプッシュ機 能サーバ 1 0 6 — 1へ送信する。 プッシュ機能サーバ 1 0 6 — 1は、 ネットワーク 1に属するホーム無線サーバ 1 0 1 - 1により管理を受ける移動端末装置 1 0 4— 1に配信される予定の情報 および移動端末装置 1 0 4— 1の識別情報を受信すると、 情報蓄積部 1 1 2— 1 に蓄積する。
そしてプッシュ機能サーバ 1 0 6— 1は、 ホーム無線サーバ 1 0 1— 1にァク セスし、 移動無線機 1 0 3— 1の I Pアドレスを問い合せ取得する。 このとき、 プッシュ機能サーバ 1 0 6— 1は、 移動端末装置 1 0 4— 1の識別情報をホ一ム 無線サーバ 1 0 1— 1に送信する。 そして、 ホーム無線サーバ 1 0 1— 1は保持
している移動無線機 1 0 3— nおよび移動端末装置 1 0 4— nの I Pアドレスを 含むテーブルを参照し、 この識別情報に対応する移動無線機 1 0 3— 1の I Pァ ドレスをプッシュ機能サーバ 1 0 6 _ 1へ送信する。 次にプッシュ機能サーバ 1 0 6— 1は、 取得した移動無線機 1 0 3— 1の I P アドレスを利用して、 先述の移動端末装置 1 0 4— 1の識別情報として (2 ) を 利用する場合には、 移動端末装置 1 0 4— 1への配信予定の情報を無線サーバ 1 0 1— 2へ転送する。 移動端末装置 1 0 4 — 1の識別情報として ( 1 ) または ( 3 ) を利用する場合には、 移動端末装置 1 0 4— 1への配信予定の情報と、 さ らに移動端末装置 1 0 4— 1の I Pアドレスを送信する。
そして無線サーバ 1 0 1— 2は、 移動端末装置 1 0 4 — 1への配信予定の情報 と、 さらに移動端末装置 1 0 4 _ 1の I Pアドレスが付加されている場合にはこ れを受信すると即時に移動無線機 1 0 3— 1に送信し、 移動無線機 1 0 3— 1は 移動端末装置 1 0 4— 1へ送信する。 ここでは、 移動無線機 1 0 3 - 1と移動端 末装置 1 0 4 — 1は 1対 1に対応しているものとする。 以上では、 ネットワーク 1に属するホーム無線サーバ 1 0 1— 1から管理を受 ける移動無線機 1 0 3— 1および移動端末装置 1 0 4— 1をそれぞれ 1台として 説明したが、 移動無線機 1 0 3— 1および移動端末装置 1 0 3— 1は複数あって よく、 また、 各移動端末装置 0 4— 1に対する配信予定の情報毎に、 処理部 1 1 1 一 1は上記処理を行う。 本実施の形態によれば、 他の機能サーバに蓄積された情報の変化を検出し、 こ の情報の差分をプッシュ機能サーバ 1 0 6— 1に転送するので、 新規の情報を即 時に移動端末装置 1 0 4— 1へ配信できる。
さらに、 蓄積された情報の量 ·内容に応じて転送する情報を加工するので、 無 線通信回線のトラフィックを軽減することができるとともに、 移動端末装置 1 0 4一 1の記憶容量、 表示能力に応じた情報を配信することができる。
次に、 図 5に示す第 2の利用形態におけるプッシュ機能サーバ 1 0 6 _ 1とそ の他の装置の動作について説明する。 この利用形態では、 図 2におけるメール送 信ホスト 1 0 9— nの代わりに、 一例としてニュース配信ホスト 1 1 0— nがィ ン夕ーネットに接続されている。 そして、 ニュース配信ホスト 1 1 0— nが、 移 動端末装置 1 0 4— 1への配信情報としてニュースを配信するものである。 なお、 ニュース配信ホスト 1 1 0— nは、 プッシュ機能サーバ 1 0 6— 1の I Pァドレ スを保持し、 直接プッシュ機能サーバ 1 0 6— 1へデ一夕を送信できるものとす る。 最初にニュース配信ホスト 1 1 0— nは、 移動端末装置 1 0 4— 1へのニュー ス等の情報と移動端末装置 1 0 4— 1の識別情報を直接プッシュ機能サーバ 1 0 6— 1へ送信する。 そして、 プッシュ機能サーバ 1 0 6— 1は受信したこれらの 情報を情報蓄積部 1 1 2— 1に蓄積する。 以降の動作は、 第 1の利用形態と同様 である。
この利用形態では、 配信元から送信された配信情報を即時に移動端末装置 1 0 4一 1へ送信することができる。 また、 本発明の P U S H型機能サーバ、 情報監視装置を実現するためのプログ ラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、 この記録媒体に記録さ れたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、 実行することにより P U S H型機能サーバ、 情報監視装置の制御を行ってもよい。 すなわち、 このプログラムは、 情報蓄積部に蓄積された配信先端末装置の識別 情報をもとに、 配信先端末装置が接続される移動無線機を管理するホーム無線サ —バから当該移動無線機のァドレス情報を取得する機能と、 このァドレス情報に 基づき配信情報を配信先端末装置が接続された無線サーバへ転送する転送する機 能をコンピュータに実現させる。 また、 このプログラムは、 他の機能サーバ (例えば、 メールサーバ) に蓄積さ
れた情報の変化を検出する機能と、 この情報の量 ·内容に応じて転送する情報を 加工する機能と、 加工した情報を本発明の P U S H型機能サーバに転送する機能 をコンピュータに実現させる。 以下、 本発明の第 3の実施の形態による端末装置及びコンピュータサーバを図 面を参照して説明する。 図 6は第 3の実施の形態による無線通信ネッ卜ワークシステム全体の構成を 示すブロック図である。 この図において、 符号 2 0 1は同報する情報の作成及び 発信を行う同報用端末装置である。 符号 2 0 2は、 ネットワーク 2 0 5によって 同報用端末装置 2 0 1と接続されたコンピュータサーバ (以下、 サーバと称す る) である。 符号 2 0 3— 1〜4は、 サーバ 2 0 2に接続された無線基地局 (以 下基地局と称する) である。 符号 2 0 4—:!〜 4は、 基地局 2 0 3— 1〜4のそ れぞれに対して無線によつて通信が確立された移動端末である。 なお、 サーバ 2 0 2に対して 4台の基地局 2 0 3— 1〜4を図示した力 5台 以上接続されていてもよい。
また、 1台の基地局 2 0 3 - 1に対して 1台の移動端末 2 0 4 - 1を図示した 力 1台の基地局 2 0 3に対して 2台以上の移動端末 4が無線によって通信を確 立していてもよい。 次に、 図 6を参照して、 同報用端末装置 1から同報情報を同報する動作を説明 する。
まず、 作業者は同報用端末装置 1を用いて同報する情報を作成する。
ここで作成する同報情報のフォ一マットを図 1 1に示す。 この図に示すように 同報する情報は、 ヘッダ部と複数の情報からなる。 この例では、 4つに分割され た情報があるものとする。 ダ部には、 この情報が同報情報であることを示す識別子と、 この同報情報
の同報を行うネットワークアドレス及びこれに続く情報 1〜4にサイズが定義さ れている。 また、 ヘッダ部に続く情報は、 同報される端末にとって、 全ての情報が必要で あることは少ないために、 同報する対象別にレベル分けに基づいて、 複数に分割 されている。 図 1 1に示す例では 4つに分割されている。 ここでいうレベル分けとは、 例えば、 緊急時の一斉同報を例にして説明すると、 個人が所有する端末 (レベル 1 ) 、 自治体が所有する端末 (レベル 3 ) 、 消防が 所有する端末 (レベル 7 ) 、 警察が所有する端末 (レベル 1 5 ) のそれぞれに対 して同報レベル番号を付与することである。
このように、 同報情報を受信する端末は予めレベル分けがされており、 このレ ベル (以下、 同報レベルと称する) 分けに応じたレベル番号が付与されている。 この同報レベル番号は、 図 1 1に示すように情報 1〜4に対して同報レベル番 号のビットを割り当て、 そのビットが 「1」 であれば、 その情報を必要とする端 末であることを示している。 図 1 1に示す例では、 情報 1が最下位ビットに割り 当てられ、 以下順に情報 4が最上位ビットに割り当てられている。 ここでは、 同 報レベル番号を 4ビットで表現するものとする。 例えば、 情報 1のみを必要とする端末は、 最下位ビットのみが 「1」 であるの で、 レベル番号が 「1」 となる。 また、 情報 1〜4の全ての情報が必要である端 末は、 4ビット全てが 「1」 であるのでレベル番号は 「1 5」 となる。 さらに全 ての情報を必要としない端末はレベル番号 「0」 となる。 このように、 4つの情報がある場合においては、 同報レベル番号 「0」 から 「1 5」 までの 1 6種類のレベル分けをすることができる。
また、 情報の数が多い場合でも、 ビットの数を増やすことによって同様に同報 レベル番号を付与することができる。
同報情報は、 このレベル分けに基づいて、 同報する情報を複数に分割した状態 で作成するようにする。 次に、 同報用端末装置 1は、 作成された同報情報を指定されたネットワークに 対して同報する。 なお、 同報用端末装置 2 0 1は、 入出力装置を備えたコンピュータ装置等で構 成すればよい。
また、 同報する同報情報は、 図 1 2 a、 図 1 2 b、 図 1 2 c、 図 1 2 dに示す ように情報 1〜 4のそれぞれに対して個別のへッダ部を設け、 分割して配信する ようにしてもよい。 このとき、 ヘッダ部には、 後に続く情報の内容が識別するこ とができる識別子を付加するようにする。 次に、 同報された情報をサーバ 2 0 2が移動端末 2 0 4— 1〜4に対して配信 する動作を説明する。
図 7は、 サーバ 2 0 2の構成を示すブロック図である。 図 9は、 サーバ 2 0 2 の動作を示すフローチヤ一トである。 まず、 サーバ 2 0 2内に設けられた同報情報受信部 2 0 2 aは、 同報用端末装 置 2 0 1より配信された同報情報を受信して (ステップ S 2 0 1 ) 、 この同報情 報を同報情報受信部 2 0 2 a内に保持する。
このとき、 同報情報受信部 2 0 2 aは、 配信された情報のヘッダ部に同報情報 を示す識別子が含まれていたか否かによって、 この情報が同報情報であるかを判 別する。 続いて、 同報情報再構築部 2 0 2 bは、 同報情報受信部 2 0 2 a内に保持され ている同報情報を読み出すと同時に、 同報レベル定義部 2 0 2 eを参照して、 接 続されている移動端末 2 0 4 - 1〜4の同報レベルに合うように読み出した同報
情報を再構築する (ステップ S 2 _0 2 ) 。
ここでいう再構築とは、 同報レベル番号を参照して、 受信した全ての同報情報 のうち受信する移動端末 2 0 4が必要としない情報を排除して、 必要な情報のみ によって同報情報を構築することである。
また、 同報レベル定義部 2 0 2 eには、 現時点において、 このサーバ 2 0 2に 接続されている移動端末 2 0 4 -:!〜 4の同報レベル番号と通信チャネルが定義 されている。 次に、 チャネル選択部 2 0 2 cは、 同報レベル定義部 2 0 2 eを参照して、 各 移動端末 2 0 4に対応するチャネルを選択して (ステップ S 2 0 3 ) 、 再構築さ れた同報情報を送信部 2 0 2 dへ渡す。
次に、 送信部 2 0 2 dは、 チャネル選択部 2 0 2 cにおいて選択されたチヤネ ルに設定して、 チャネル選択部 2 0 2 cより受け取った同報情報を各移動端末 2 0 4— 1〜4に対して送信する (ステップ S 2 0 4 ) 。 なお、 サーバ 2 0 2と移動端末 2 0 4 - 1〜4との間がパケット通信によって 通信が確立されている場合、 チャネル選択部 2 0 2 cは、 送信先のアドレスを各 移動端末 2 0 4— 1〜4のァドレスに変換して、 バケツトを送出するようにして ちょい。 このように、 同報される情報を複数の情報に分けて作成された同報情報を受信 したサーバ 2 0 2は、 接続されている移動端末 2 0 4の同報レベルに応じて、 こ の同報情報を再構築し、 必要な情報のみを移動端末 2 0 4に対して送信するよう にしたため、 移動端末 2 0 4は、 必要な情報のみを受信することができる。 上述したように、 本実施の形態によれば、 同報用端末装置において、 同報され る対象別にレベル分けがされた同報情報を作成し、 指定されたネットワークに対 して、 この同報情報を配信することによって、 レベル分けをした情報を同報する ことができるという効果を得られる。
また、 同報情報を受信したコンピュータサーバに接続されている端末の同報レ ベルに応じて、 端末が必要としている情報のみを配信することができるという効 果を得られる。
また、 移動可能な端末であっても同報情報を配信することができる。 次に、 図 6、 8、 1 0を参照して、 本発明の第 4の実施の形態を説明する。 図 8は、 第 4の実施の形態における移動端末 2 0 4の構成を示すブロック図で ある。 図 1 0は、 図 8に示す移動端末 2 0 4の動作を示すフローチャートである。 図 8、 1 0を参照して、 移動端末 2 0 4の動作を説明する。
まず、 前述したように同報用端末装置 2 0 1によって同報情報を作成して、 指 定したネットワーク 5内に同報を行う。 続いて、 サーバ 2 0 2は、 同報された同 報情報を受信して、 この同報情報をそのまま移動端末 2 0 4—:!〜 4に対して配 信する。 以下の説明において、 移動端末 2 0 4— 1〜4の動作は同一であるため、 移動 端末 2 0 4— 1を例にして説明する。
サーバ 2 0 2から同報情報が配信されると、 移動端末 2 0 4 — 1内に設けられ た同報情報受信部 2 0 4 aは、 この同報情報を受信して (ステップ S 2 1 1 ) 、 同報情報受信部 2 0 4 a内に保持する。
このとき、 同報情報受信部 2 0 4 aは、 配信された情報のヘッダ部に同報情報 を示す識別子が含まれていたか否かによって、 この情報が同報情報であるか.を判 別する。 次に、 同報情報抽出部 2 0 4 bは、 同報情報受信部 2 0 4 a内に保持されてい る同報情報を読み出すと同時に、 同報レベル定義部 2 0 4 dを参照して、 この移 動端末 2 0 4 - 1において必要な情報のみを抽出する (ステップ S 2 1 2 ) 。
このとき、 同報レベル定義部 2 0 4 dにはこの移動端末 2 0 4 - 1に同報レべ ルが定義されているため、 図 1 1に示す同報情報から同報レベル番号に応じて、 該当する情報のみを抽出する。 次に、 同報情報抽出部 2 0 4 bは、 抽出した同報情報を表示部 2 0 4 cへ表示 する (ステップ S 2 1 3 ) 。
これによつて、 移動端末 2 0 4— 1に設けられた表示部 2 0 4 cに、 この移動 端末 2 0 4 - 1にとつて必要な情報のみが表示される。 このように、 受信した同報情報から必要な情報のみを抽出して表示するように したので、 移動端末 2 0 4にとつて不要な情報を排除することができる。 また、 移動端末 2 0 4にとつて必要であるか否かの判断を、 各移動端末 2 0 4 に定義されたレベル分けによって行うようにしたため、 情報を同報する端末側に おいて、 移動端末 2 0 4に対して同報する情報の分割方法を変えることよって受 信される同報情報の選択を行うことができる。 なお、 前述した説明は、 無線によって通信を確立された移動端末 2 0 4を例に して説明したが、 サーバ 2 0 2に接続される端末は、 有線によって通信が確立さ れたものであってもよい。 さらに、 図 8に示す端末の構成は、 有線によって通信 を確立する端末装置においても適用できる。 また、 図 8に示す構成を有する端末装置はネットワーク 5に直接接続された構 成であってもよい。 また、 同報情報は、 テキストデータに限らず、 音声のデ一夕や特定の意味を有 した信号などであってもよい。 このとき、 図 8に示す表示部 2 0 4 cは、 受信し た同報情報の種類によって、 音声を発するスピーカや信号を受信して警報音を発 する警報装置などに置き換えた構成とすればよい。
また、 図 9、 1 0に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンビュ一 夕読み取り可能な記録媒体に記録して、 この記録媒体に記録されたプログラムを コンピュータシステムに読み込ませ、 実行することにより同報情報のレベル分け 処理を行ってもよい。 すなわち、 同報情報の表示処理を行う同報情報表示プログラムを記録したコン ピュー夕読み取り可能な記録媒体において、 同報情報表示プログラムは、 配信さ れた同報情報を受信する機能と、 受信した同報情報から、 端末装置が必要な情報 のみを同報レベル定義部に定義された内容を参照して抽出する機能と、 同報情報 のうち抽出された情報のみを表示する機能とをコンピュータに実現させる。 また、 同報情報の配信処理を行う同報情報配信プログラムを記録したコンビュ —夕読み取り可能な記録媒体において、 同報情報配信プログラムは、 コンビユー 夕サーバが接続されたネットワークに対して同報された同報情報を受信する機能 と、 受信した同報情報を、 レベル分けの定義がされた同報レベル定義部を参照し て同報情報を再構築する機能と、 コンピュータサーバに接続された端末装置に対 して、 再構築された同報情報を送信する機能とをコンピュータに実現させる。 また、 上述した第 1から第 4の実施の形態の各装置を組み合わせる構成とする ことは、 さらに望ましい。 これらの組み合わせによって、 緊急時や災害時などに さらに役立つものとなる。
例えば、 あらかじめ警察、 消防、 自治体、 一般市民とを分けておき、 災害時に 送信メッセージを作成する。 このとき、 警察用のメッセージは全てのレベルのメ ッセージを受信できるようにし、 自治体は自治体と一般市民のメッセージだけを 受信できるようにし、 また、 一般市民は一般市民用のメッセージしか受信できな いようにレベルを分ける。 このようにレベル分けしたメッセージを、 コンビユー 夕サーバへ送る。 その後コンピュータサーバは配信先の移動無線機 (端末装置) に対して送信するが、 移動無線機が自分のレベルに応じて受信するメッセージを
選択する。 このようにすることで、 災害時にバックボーン側の有線系ネットヮー クゃ無線サーバ配下の無線系ネットワークのトラフィックを下げることができる c また、 災害時だけでなく、 一般のニュース配信などにも応用できる。 以下、 本発明の第 5の実施の形態を図面を参照して説明する。 まず、 図 1 3に第 5の実施の形態によるネットワークアドレス変換装置が適用 される、 通信ネットワークシステムの概略構成を示す。 この図において、 30 1 はホストサーバであり、 ィン夕一ネット 302を介して特定のクライアントに対 してプッシュ型の情報提供サービスを実施する。 また、 このホストサーバ 30 1 は、 「212. 20. 20. 20」 というイン夕一ネット I Pアドレス (同図中、 " I P" と表記。 以下、 同様) を有している。 303はル一夕であり、 インター ネット側から送信されてきたデ一夕、 または、 後述する LAN側送信されてきた デ一夕を、 それぞれ目的のノードへ送信する際の経路制御を行う。
304は LANであり、 この LAN内における各ノードには、 「172. 16. X. X」 (Xは各ノードに固有の数値) という LAN 304内における I Pアド レス (ローカル I Pアドレスという) が付与されている。 305はLAN304 のサーバ (以下、 LANサーバという) であり、 LAN 304内の各クライアン ト間の通信制御、 および、 イン夕一ネット 302を介して LAN 4内のクライァ ントと、 インターネッ卜 302に接続された他のネットワークのサーバとの通信 制御等を行う。 また、 この LANサーバ 305は、 インタ一ネット 302を介してホストサー バ 30 1から LAN 304内のクライアント 306または 307に対してプッシ ュ型の情報提供サービスを実現させるためのネットワークアドレス変換装置 (後 述する) を具備している。 さらに、 LANサーバ 305は、 「202. 10. 1 0. 1 0」 というイン夕一ネッ ト I Pアドレスと、 「1 72. 16. 1 0. 1 0」 というローカル I Pアドレス (同図中、 "L I P" と表記。 以下、 同様) と
を有している。
306, 307は LAN 304内のクライアントであり、 それぞれ、 「172. 16. 10. 98」 と、 「 172. 16. 10. 99」 という口一カル I Pアド レスのみを有している。 なお、 上述した構成の通信ネットワークにおいて授受さ れるデ一夕のヘッダには、 送信先および送信元のインターネットまたはローカル I Pアドレスが含まれている。 次に、 図 14を参照して、 LANサーバ 305内に具備されているネットヮー クアドレス変換装置の構成について説明する。 この図において、 310は入出力 部であり、 ィンターネット 302または LAN 304から送信されてきたデ一夕 を受信し、 受信したデータに含まれる送信先の I Pアドレスに応じて、 そのデ一 夕をィン夕一ネット 302または LAN 304へ送信する。 3 1 1はデ一夕解析 部であり、 入出力部 3 10により受信されたデ一夕の送信元、 送信先、 および、 内容を解析する。 そして、 受信したデータが、 インターネット 302側から送信 インターネット I Pアドレス割当要求信号 (以下、 単に割当要求信号という) で あるか否かを判断する。 ここで、 割当要求信号は、 プッシュ型の情報提供サービスを行う外部ホスト (ここでは、 ホストサーバ 301) が、 情報提供先のクライアントが属する口一 カルネットワークのサーバ (ここでは、 LANサーバ 305) に対し、 情報提供 先のクライアントにインターネット I Pアドレスを割り当てるよう要求するため の信号である。 この割当要求信号には、 少なくとも、 ①割当要求信号であるか否 かを示す識別情報 (以下、 割当要求識別情報という) 、 および、 ②上記外部ホス 卜が情報提供しょうとしているクライアント (ここでは、 クライアント 306ま たは 307) を特定するための情報 (ここでは、 口一カル I Pアドレス) が含ま れている。 これにより、 データ解析部 31 1は、 入出力部 310によりインターネット 3
0 2から受信されたデ一夕内における割当要求識別情報の有無によって、 受信し たデー夕が割当要求信号であるか否かを判断する。
3 1 2は I Pアドレス割当部であり、 L AN 3 0 4に与えられている複数のィ ン夕ーネット I Pアドレスを予め記憶し、 データ解析部 3 1 1が割当要求信号を 受信したと判断した場合、 インターネット I Pアドレスの割当要求されたクライ アン卜に対して、 予め記憶している複数のィン夕一ネット I Pアドレスのうち、 その時点で使用されていないイン夕一ネット I Pアドレスの中からいずれか 1つ を害 ijり当てる。
3 1 3はアドレス変換テーブル作成部であり、 インタ一ネット I Pアドレスの 割当要求のあったクライアントの口一カル I Pアドレスと、 そのクライアントに 割り当てられたインタ一ネット I Pアドレスとを対応させて記憶しているアドレ ス変換テーブルを有している。 そして、 I Pアドレス割当部 3 1 2で、 割当要求 されたクライアントに対してインタ一ネット I Pアドレスが割り当てられる毎に、 当該クライアントの口一カル I Pアドレスと、 当該クライアントに割り当てられ たインターネット I Pアドレスを対応付けてアドレス変換テーブルに追加する。
3 1 4はアドレス変換部であり、 外部ホストからの割当要求信号に応じて、 ァ ドレス変換テーブル作成部 3 1 3内のァドレス変換テーブルに新たな I Pァドレ スの対応が追加されると、 上記割当要求信号を出力した外部ホストに対し、 イン 夕一ネット I Pアドレスの割当要求を行ったクライアントに割り当てられたイン 夕一ネット I Pアドレスを、 入出力部 3 1 0を介して送信する。 また、 アドレス変換部 3 1 4は、 データ解析部 3 1 1において入出力部 3 1 0 を介してインタ一ネッ卜 3 0 2から受信されたデータが割当要求信号でないと判 断された場合、 アドレス変換テーブルを参照して、 送信元の外部ホストから送ら れてきたデータに含まれている送信先インターネット I Pアドレスを、 情報提供 先のクライアントのローカル I Pアドレスに変換する。 そして、 送信元の外部ホ
ス卜から送信されてきたデ一夕を、 当該外部ホストのイン夕一ネット I Pァドレ スと共に、 変換したローカル I Pアドレスのクライアントへ送信する。 次に上述した通信ネットワークシステムにおいて、 図 13に示すホストサーバ 1が、 クライアント 306へプッシュ型の情報提供サービスを行う場合の各部の 動作について、 図 15に示すフローチャートを参照して説明する。 ここで、 図 1 5の (a) に示すフローチャートにはホストコンピュータ 1の、 図 15の (b) に示すフローチャートには LANサーバ 305の、 図 1 5の (c) に示すフロー チャートにはクライアント 306の動作がそれぞれ示されている。 また、 同図中、 点線で示される矢印は、 各種データの流れを示している。 まず、 ホストサーバ 301力 クライアント 306へ情報を提供しょうとする 場合、 図 15の (a) に示すステップ S a 1において、 LANサーバ 305に対 して、 クライアント 306にイン夕一ネット I Pアドレスを割り当てるよう、 割 当要求信号を送信する。 そして、 この要求信号を受信した LANサーバ 305で は、 まず、 図 1 5の (b) に示すステップ S b 1において、 データ解析部 1 1が 受信したデータを解析する。 そして、 ステップ S b 2へ進み、 受信したデータが割当要求信号であると判断 された場合は、 判断結果が YE Sとなりステップ S b 3へ進む。 一方、 割当要求 信号でないと判断された場合は、 判断結果が NOとなりステップ S b 5へ進む。 ここでは、 LANサーバ 305は要求信号を受信したので、 判断結果は YESと なってステップ S b 3へ進む。 次にステップ S b 3では、 I Pアドレス割当部 3 12が、 予め記憶していた複 数のィン夕ーネット I Pァドレスのうち、 現在使用されていないィン夕ーネット I Pアドレスの中から 1つのインターネッ卜 I Pアドレスを適宜選択し、 クライ アント 306に割り当てる。 これにより、 アドレス変換テーブル作成部 313は、 クライアント 306のローカル I Pアドレスと、 I Pアドレス割当部 312によ
り割り当てられたイン夕一ネッ卜 I Pアドレスとを対応付けて、 アドレス変換テ —ブルに記憶する。 そして、 アドレス変換テ一プル作成部 313においてアドレス変換テーブルに 新たな I Pアドレスの対応が追加されると、 次にステップ S b 4へ進み、 ァドレ ス変換部 314が、 割当要求信号の送信元であるホストサーバ 1に対し、 クライ アント 306に割り当てられたイン夕一ネット I Pアドレスを送信する。 これにより、 ホストサーバ 30 1力 クライアント 306に割り当てられたィ ン夕一ネッ ト I Pアドレスを LANサーバ 30 5から受信すると、 図 1 5の (a) に示すステップ S a 2へ進み、 受信したインターネット I Pアドレスへ宛 てて、 クライアント 306へ提供するデ一夕を送信する。 そして、 このデータを LANサーバ 5が受信すると、 図 1 5の (b) に示すス テツプ S b lにおいて、 データ解析部 1 1が受信したデ一夕を解析し、 ステップ S b 2において割当要求信号でないと判断してステップ S b 5へ進む。 ステップ S b 5では、 アドレス変換部 314がデ一夕解析部 31 1において解 析された受信データに含まれている送信先イン夕一ネッ卜 I Pアドレスを、 アド レス変換テーブル作成部 313内のアドレス変換テーブルに基づいて、 クライア ント 306のローカル I Pアドレスに変換する。 次いでステップ S b 6へ進み、 アドレス変換部 314は、 ホストサーバ 301 から送信されたデータを、 変換したローカル I Pアドレス、 すなわち、 クライア ント 306に宛て、 入出力部 3 1 0を介して送信する。 これにより、 図 1 5の (c) に示すステップ S c 1において、 クライアント 306は、 ホストサーバ 3 01から提供されたデ一夕を受信する。 なお、 上述した例では、 ホストサーバ 301がクライアント 306に対して情
報提供を行う場合について説明し.たが、 クライアント 3 0 7もしくは L A Nサー バ 3 0 5の管理下にある図示しない他のクライアントに対しても、 同様の処理を 行うことによりホストサーバ 3 0 1からの情報提供を受けることができる。 また、 上述した通信ネットワークシステムにおいて、 逆にクライアント 3 0 6 または 3 0 7側から外部のホストサーバ (すなわち、 I Pアドレスが 「1 7 2 . 1 6 . X . X」 以外のホストサーバ) へのアクセス要求があった場合、 L ANサ —バ 3 0 5内のネットワークアドレス変換装置に従来の N A T機能と同様の処理 を行わせるようにしてもよい。 この場合、 デ一夕解析部 3 1 1は、 入出力部 3 1 0を介して受信したデ一夕を解析し、 同デ一夕に含まれている送信先の I Pアド レスと送信元の I Pアドレスから、 L A N内のクライアントから外部のホストコ ンピュー夕へのアクセス要求であることを認識する。 これにより I Pアドレス割当部 3 1 2は、 アクセス要求を行ったクライアント に対して、 イン夕一ネット I Pアドレスを割り当て、 アドレス変換テーブル作成 部 3 1 3で、 そのアドレス変換テーブルを作成する。 そして、 アドレス変換部 3 1 4は、 クライアントから送信されたデ一夕に含まれる送信元 I Pアドレスを I Pアドレス割当部 3 1 2によって割り当てられたィン夕ーネット I Pアドレスに 変換して、 アクセス要求のあったホストサーバへ送信する。 以後、 アドレス変換部 3 1 4において、 アドレス変換テーブルを参照して、 ホ ストコンピュータからクライアントに対して送信されたデ一夕については、 送信 先 I Pアドレスをクライアントの口一カル I Pアドレスに変換し、 また、 クライ アン卜からホストサーバへ送信されたデ一夕については、 送信元の I Pアドレス を割り当てられたインタ一ネット I Pアドレスに変換することにより、 両者間の 通信を可能とする。 このように、 第 5の実施の形態においては、 ローカルネットワークを管理する サーバが、 外部ホストからの割当要求信号に応じて、 外部ホストが情報提供しよ
うとしているクライアントに対してインターネット I Pアドレスを割り当てた後、 アドレス変換テーブルを作成すると共に、 当該割り当てたイン夕一ネッ卜 I Pァ ドレスを外部ホス卜へ通知する。 そして、 以後、 外部ホストは通知されたインタ一ネット I Pアドレスに宛てて 提供するデ一夕を送信し、 一方、 上記サーバにおいては、 受信したデータに含ま れる送信先ィン夕ーネット I Pアドレスを、 ァドレス変換テーブルを参照して上 記クライアントのローカル I Pアドレスに変換し、 外部ホス卜からのデータを送 信する。 このため、 インターネット I Pアドレスを持たない口一カルネットヮ一 ク内の特定のクライアントに対して、 プッシュ型の情報提供サービスを行うこと ができる。 なお、 外部のホストサーバとして、 第 1の実施の形態で示した P U S H型機能 サーバを用いる構成とするのは、 さらに望ましい。 次に本発明による第 6の実施の形態について、 図 1 6および図 1 7を参照して 説明する。 図 1 6は本実施の形態のネットワークアドレス変換装置が適用される無線通信 ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 この図において、 図 1 3 に示した通信ネットワークシステムの構成と同じ部分については同一の符号を付 し、 その説明を省略する。 図 1 6に示す無線通信ネットワークシステムが図 1 3 と異なる点は以下の通りである。 まず、 3 2 1— 1〜3 2 1— 3は、 それぞれル一夕 3 0 3に接続された無線サ —バであり、 各無線サーバは、 各々対応するサブネットワーク 3 2 0—;!〜 3 2 0— 3を管理している。 また、 各無線サーバは、 イン夕一ネット I Pアドレスと、 各々が管理するサブネットワーク内におけるローカル I Pアドレスとを有してい る。 3 2 2—:!〜 3 2 2— 3は基地無線機であり、 それぞれ無線サーバ 3 2 1—
1〜3 2 1— 3に接続されている。 ここで、 図 1 6においては図示を簡略化する ため、 1台の無線サーバに対して 1台の基地無線機が図示されているが、 1台の 無線サーバに対して複数台の基地無線機を接続することも可能である。
3 2 3は移動端末であり、 基地無線機 3 2 2 - 1〜3 2 2— 3のいずれかと無 線通信によって接続され、 無線サーバ 3 2 1— 1〜3 2 1— 3と通信を行う。 こ こで、 図 1 6では、 図示の簡略化のため移動端末 3 2 3が 1台のみ図示されてい るが、 実際には各サブネットワーク内に同時に多数の移動端末が存在するものと する。 したがって、 サブネットワーク 3 2 0— 1〜3 2 0— 3内のクライアント は、 各々対応する基地無線機 3 2 2— 1〜3 2 2— 3の通信エリア内に存在する 複数の移動端末ということになる。 また各移動端末には、 各々、 元来帰属する無線サーバ (以下、 ホームサーバと いう) が決められており、 各無線サーバは、 自らをホームサーバとする移動端末 の現在位置を常に管理している。 例えば、 図 1 6に示す移動端末 3 2 3のホーム サーバが無線サーバ 3 2 1 一 1であった場合、 移動端末 3 2 3が基地無線機 3 2 2 一 1の通信エリアから基地無線機 3 2 2 一 2の通信エリアへ移動すると、 移動 端末 3 2 3は、 自機に付与されている固有の識別番号とホームサーバ (無線サー ノ ' 2 1— 1 ) の I Pアドレスとを、 基地無線機 2 2 2 - 2を介して無線サーバ 3 2 1 一 2へ送信して登録認証動作を行う。 そして、 無線サーバ 3 2 1— 2は、 この登録認証動作により、 移動端末 3 2 3 に対して付与する I Pアドレスを適宜選択して送信し、 移動端末 3 2 3に自らが 管理するサブネットワーク 3 2 0— 2内における I Pアドレスを付与する。 また、 無線サーバ 3 2 1— 2は、 この登録認証動作で受信した識別番号が、 自 らをホームサーバとする移動端末の識別番号であるか否かを判断する。 そして、 自らをホームサーバとする移動端末でないと判断された場合は、 登録認証動作時 に受信した移動端末 3 2 3のホームサーバの I Pアドレスに宛てて、 移動端末 2
3の識別番号をインターネット 3 0 2を介してホームサーバ (この場合、 無線サ —バ 3 2 1 _ 1 ) へ送信する。 無線サーバ 3 2 1— 1がこの識別番号を受信すると、 受信した識別番号と、 送 信元の無線サーバ 3 2 1— 2の I Pアドレスとを対応付けて記憶する。 これによ り、 移動端末 3 2 3の現在位置 (この場合、 基地無線機 3 2 2— 2の通信エリア 内) を把握することができる。 例えば、 各無線サーバ内に移動端末現在位置記憶 部を設け、 '自サーバをホームサーバとする全移動端末の識別番号と、 それら各移 動端末が現在属しているサブネットワークを管理している無線サーバのィン夕一 ネット I Pアドレスを対応付けて、 上述した移動端末現在位置記憶部に記憶して おくことで、 自サーバをホームサーバとする全移動端末の現在位置を把握するこ とができる。 次に図 1 7を参照して、 無線サーバ 3 2 1—:!〜 3 2 1— 3内にそれぞれ具備 されているネットワークアドレス変換装置の構成について説明する。 この図にお いて、 図 1 4に示したネットワークアドレス変換装置と同じ構成に対しては同一 の符号を付し、 その説明を省略する。 本実施の形態におけるネットワークァドレ ス変換装置が図 1 4に示したものと異なる点は、 データ解析部 3 1 1が受信した データが割当要求信号であるか否かを判断するのに加え、 移動端末の現在位置問 合わせ信号であるか否かをも判断する点である (このため符号を 3 1 1 ' として いる) 。 上述した移動端末の現在位置問合わせ信号は、 ホストサーバ 3 0 1力 情報提 供する移動端末の現在位置を当該移動端末のホームサーバへ問い合わせる際に出 力する信号であり、 少なくとも、 ①現在位置問合わせ信号であるか否かを示す識 別情報 (以下、 問い合わせ識別情報という) 、 および、 ②情報提供しょうとして いる移動端末の識別番号 ( I Pアドレスとは異なる各移動端末固有の番号) が含 まれている。
また、 本実施の形態におけるネットワークアドレス変換装置には、 データ解析 部 31 1 ' において、 受信したデータが移動端末の現在位置問合わせ信号だった 場合、 現在位置問合わせ信号に含まれる識別信号に基づいて前述した移動端末現 在位置記憶部 (図 17中、 符号 325) 内を検索し、 対応して記憶されているィ ン夕ーネット I Pアドレスを、 入出力部 310を介して現在位置問合わせ信号を 送信したホストサーバへ送信する現在位置検索部 315を有している。 上述した無線通信ネットワークシステムにおいて、 イン夕一ネット 2に接続さ れたホストサーバ 1から、 図 16に示す移動端末 323へプッシュ型の情報提供 サービスを行う際の各部の動作について、 図 18に示すフローチャートを参照し て説明する。 ここで、 図 18の (a) に示すフローチャートには移動端末 323 のホームサーバである無線サーバ 21— 1の、 図 18の (b) に示すフローチヤ 一トにはホストサーバ 1の、 図 18の (c) に示すフローチャートには無線サ一 ノ' 2 1—2の、 図 18の (d) に示すフローチヤ一卜には移動端末 323の動作 がそれぞれ示されている。 また、 同図中、 点線で示される矢印は、 各種データの 流れを示している。 まず、 ホストサーバ 301力 移動端末 23へ情報を提供する場合、 図 18の (b) に示すステップ S d 1において、 移動端末 323のホームサーバである無 線サーバ 321— 1に対して、 現在位置問合わせ信号を出力する。 これにより、 無線サーバ 32 1— 1では、 図 18の (a) に示すステップ S e 1において、 デ 一夕解析部 31 1 ' が受信したデ一夕を解析する。 そしてステップ S e 2へ進み、 受信したデ一夕が現在位置問合わせ信号である か否かを判断する。 ここで、 受信したデータが現在位置問合わせ信号であると判 断された場合は、 判断結果が YE Sとなりステップ S e 3へ進む。 ここでは、 無 線サーバ 321 - 1は現在位置問合わせ信号を受信しているので、 判断結果が Y ESとなり、 ステップ S e 3へ進む。 なお、 ステップ S e 2において現在位置問 合わせ信号でないと判断された場合の処理については後述する。
ステップ S e 3へ進むと、 現在位置検索部 315は、 現在位置問合わせ信号に 含まれている識別信号に基づいて移動端末現在位置記憶部 325内を検索する。 そして、 ステップ S e 4へ進み、 現在位置検索部 315は、 現在位置問合わせ信 号に含まれていた識別信号に対応するインタ一ネット I Pアドレス (ここでは、 無線サーバ 32 1— 2のイン夕一ネット I Pアドレス) を検出し、 入出力部 31 0を介してホストサーバ 1へ送信する。 これにより、 ホストサーバ 1は図 18の (b) に示すステップ S d 2へ進み、 移動端末 323が現在属しているサブネットワーク 320— 2を管理している無 線サーバ 32 1 - 2に対し、 移動端末 323にィン夕一ネット I Pアドレスを割 り当てるよう、 割当要求信号を送信する。 そして、 この割当要求信号を受信した 無線サーバ 32 1— 2は、 まず、 図 18の (c) に示すステップ S f 1において、 デ一夕解析部 31 1 ' により受信したデータを解析する。 そしてステップ S f 2へ進み、 受信したデータが現在位置問合わせ信号である と判断された場合は、 判断結果が YESとなり、 前述したステップ S e 3以降の 処理を行い、 受信したデータが現在位置問合わせ信号でないと判断された場合は、 判断結果が NOとなりステップ S f 3へ進む。 また、 現在位置問合わせ信号でな いと判断された場合は、 図 18の (a) に示すステップ S e 3以降の処理を行う。 ここで、 無線サーバ 321— 1〜321— 3において行われる処理内容は、 互 いに同一であり、 例えば、 図 18の (a) に示すステップ S e l, S e 2の処理 と、 図 18の (c) に示すステップ S f 1, S f 2の処理とは全く同一の処理で ある。 よって、 無線サーバ 32 1— 2において、 図 18の (c) に示すステップ S f 2における判断結果が YE Sとなった場合は、 図 18の (a) に示すステツ プ S e 3以降の処理が行われる。 また、 無線サーバ 32 1 - 1において、 図 18 の (a) に示すステップ S e 2における判断結果が N〇となった場合は、 これか ら述べるステップ S f 3以降の処理が行われる。
ステップ S f 2において、 受信したデ一夕が現在位置問合わせ信号でないと判 断されると、 次にステップ S f 3へ進み、 受信したデータが割当要求信号である か否かが判断される。 そして、 割当要求信号であると判断された場合は、 判断結 果が Y E Sとなってステップ S f 4へ進む。 一方、 割当要求信号でないと判断さ れた場合は、 判断結果が N Oとなりステップ S f 6へ進む。 ここでは、 無線サー バ 3 2 1一 2は要求信号を受信しているので、 判断結果は Y E Sとなってステツ プ S f 4へ進む。 ステップ S f 4では、 I Pアドレス割当部 3 1 2力 予め記憶していた複数の ィンターネット I Pアドレスのうち、 現在使用されていないィンタ一ネット I P アドレスの中から 1つを適宜選択し、 移動端末 3 2 6に割り当てる。 これにより、 アドレス変換テーブル作成部 3 1 3は、 移動端末 3 2 3の I Pアドレスと、 I P アドレス割当部 3 1 2により割り当てられたイン夕一ネット I Pアドレスとを対 応付けて、 アドレス変換テーブルに記憶する。 そして、 アドレス変換テ一プル作成部 3 1 3においてアドレス変換テーブルに 新たな I Pアドレスの対応が追加されると、 次にステップ S f 5へ進み、 ァドレ ス変換部 3 1 4力 割当要求信号の送信元であるホストサーバ 3 0 1に対し、 移 動端末 3 2 3に割り当てられたインタ一ネット I Pアドレスを送信する。 これにより、 ホストサーバ 3 0 1が、 移動端末 3 2 3に割り当てられたイン夕 —ネット I Pアドレスを無線サーバ 3 2 1— 2から受信すると、 図 1 8の (a ) に示すステップ S d 3へ進み、 受信したイン夕一ネット I Pアドレスへ宛てて、 移動端末 3 2 3へ提供するデ一夕を送信する。 そして、 このデータを無線サーバ 3 2 1— 2が受信すると、 図 1 8の (c ) に 示すのステップ S f 1において、 データ解析部 3 1 1 ' が受信したデ一夕を解析 する。 ここで、 無線サーバ 3 2 1— 2が受信したデ一夕は、 現在位置問い合わせ
信号および割当要求信号のいずれでもないため、 ステップ S f 2および S f 3に おける判断結果は共に N Oとなる。 これによりステップ S f 6へ進み、 アドレス変換部 3 1 4がデータ解析部 3 1 1において解析された受信デ一夕に含まれている送信先イン夕一ネット I Pアド レスを、 アドレス変換テーブル作成部 3 1 3内のアドレス変換テーブルに基づい て、 移動端末 3 2 3の I Pアドレスに変換する。 次いでステップ S f 7へ進み、 アドレス変換部 3 1 4は、 ホストサーバ 3 0 1 から送信されたデ一夕を、 変換した口一カル I Pアドレス、 すなわち、 移動端末 3 2 3に宛て、 入出力部 3 1 0および基地無線機 3 2 2— 2を介して送信する。 これにより、 図 1 8の (d ) に示すステップ S g 1において、 移動端末 3 2 3は、 ホストサーバ 3 0 1から提供されたデータを受信する。 なお、 移動端末 3 2 3が基地無線機 3 2 2— 2の通信ェリアから 3 2 2 _ 3の 通信エリアへさらに移動した場合も、 移動端末 3 2 3が基地無線機 3 2 2— 3の 通信エリァ内で登録認証動作を行った時、 無線サーバ 2 1 一 1は移動端末 3 2 3 の現在位置を把握することができる。 そして、 サブネットワーク 2 0— 3を管理 している無線サーバ 3 2 1— 3が図 1 8の (c ) に示す処理を行うことにより、 ホストサーバ 3 0 1から移動端末 3 2 3に対するプッシュ型情報提供サービスが 可能となる。 また、 移動端末 3 2 3が無線サーバ 3 2 1— 1 (移動端末 3 2 3のホームサー ノ ) により管理されているサブネットワーク 3 2 0— 1内に属している場合は、 無線サーバ 3 2 1— 1において、 図 1 8の (a ) に示すステップ S e 1 , S e 2 の処理を行った後、 図 1 8の (c ) に示すステップ S f 3以降の処理が行われる ことになるので、 上述と同様、 ホストサーバ 3 0 1から移動端末 3 2 3に対する プッシュ型情報提供サービスが可能となる。
また、 図 1 4または図 1 7に示す各構成を独立した単体の装置として、 L AN サーバ 3 5または各無線サーバ 3 2 1— 1〜3 2 1— 3外に設け、 第 5、 第 6の 実施の形態で説明したネットワークアドレスの変換機能を実現させるようにして もよい。 さらに、 図 1 5の (b ) または図 1 8の (a ) 、 (c ) に示す処理の機能を実 現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、 こ の記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、 実行 することによりネットワークアドレス変換処理を行ってもよい。 また、 受信したデータの送信先のァドレスを変換するネッ卜ワークアドレス変 換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 該ネッ トワークアドレス変換プログラムは、
前記外部のホストサーバとクライアントとの間で送受信されるデ一夕を受信し、 該受信したデータの種別、 送信元、 送信先を解析する機能と、
前記解析の結果、 前記受信したデ一夕が前記外部のホストサーバからのィン夕 ーネット I Pアドレス割当要求信号と判断された場合、 該インタ一ネット I Pァ ドレス割当要求信号によりイン夕一ネット I Pアドレスの割り当てを要求された クライアントに対し、 予め記憶している複数のイン夕一ネット I Pアドレスのう ち、 いずれか 1つを割り当てる機能と、
前記クライアントにイン夕一ネット I Pアドレスが割り当てられる毎に、 該ク ライアントの前記口一カルネットヮ一ク内におけるアドレスと、 該クライアント に割り当てられたイン夕一ネット I Pアドレスとを対応させて記憶し、 アドレス 変換テーブルを作成する機能と、
前記クライアントにイン夕一ネット I Pアドレスが割り当てられる毎に、 前記 インタ一ネット I Pアドレス割当要求信号の送信元へ該割り当てられたインタ一 ネット I Pアドレスを送信すると共に、 前記解析の結果、 受信したデータが該ク ライアン卜に割り当てられたインターネッ卜 I Pアドレスを送信先とするデータ であると判断された場合、 前記アドレス変換テ一ブルを参照し、 該デ一夕の送信
先となっているイン夕一ネット I Pアドレスを、 該インタ一ネット I Pアドレス に対応する前記ローカルネットワーク内におけるアドレスに変換する機能と
をコンピュータに実現させるものであってもよい。 さらに、 上記ネットワークアドレス変換プログラムを、 各々が少なくとも 1つ の移動端末と、 無線通信によつて該移動端末と接続された無線サーバとにより構 成される複数のサブネットワークからなり、 前記移動端末は前記複数のサブネッ トワーク間を移動可能であり、 各無線サーバは、 自己をホームサーバとする各移 動端末が現在属しているサブネットワークを管理している無線サーバのインター ネット I Pアドレスを、 記憶, 管理する、 無線通信ネットワークシステム内にお ける前記移動端末と、 インタ一ネッ卜に接続された外部のホストサーバとの間で 送受信されるデータに含まれた送信元または送信先のァドレスを変換するネット ワークアドレス変換プログラムであって、 該ネットワークアドレス変換プロダラ ムは、 前記無線サーバの各々に対応して、 前記外部のホストサーバから、 特定の 移動端末のホームサーバに対して該特定の移動端末の現在位置の問い合わせ信号 を受信した場合、 該特定の移動端末が現在属するサブネットワークを管理してい る無線サーバのィン夕ーネット I Pアドレスを前記外部のホストサーバへ通知す る機能と、 前記外部のホストサーバから、 前記特定の移動端末に対するインタ一 ネット I Pアドレス割当要求信号を受信した場合、 該特定の移動端末にインタ一 ネット I Pアドレスを割り当てると共に、 該割り当てたインターネット I Pアド レスを前記外部のホス卜サーバへ通知する機能と、 前記外部のホストサーバから、 前記通知したインターネット I Pアドレスを送信先とするデータを受信した場合、 該受信したデータの送信先を前記特定の移動端末の、 前記現在属するサブネット ワーク内におけるァドレスに変換する機能とをコンピュータに実現させるもので あってもよい。 また、 上記のネットワークアドレス変換プログラムは、 前記移動端末とインタ —ネッ卜に接続された外部のホストサーバとの間で送受信されるデ一夕を受信し、 該受信したデータの種別、 送信元、 送信先を解析する機能と、 該解析の結果、 前
記受信したデータが前記外部のホストサーバからの特定の移動端末の現在位置の 問い合わせ信号と判断された場合、 対応する無線サーバが記憶している各移動端 末と該各端末が現在属しているサブネットワークを管理する無線サーバのインタ ーネッ卜 I Pアドレスの中から、 前記特定の移動端末が現在属しているサブネッ トワークを管理する無線サーバのインターネット I Pアドレスを検索し、 前記問 い合わせ信号の送信元へ検索したイン夕一ネット I Pアドレスを送信する機能と、 前記解析の結果、 前記受信したデ一夕が前記外部のホストサーバからのインタ一 ネット I Pアドレス割当要求信号と判断された場合、 該インターネット I Pアド レス割当要求信号によりインターネット I Pアドレスの割り当てを要求された移 動端末に対し、 予め記憶している複数のイン夕一ネット I Pアドレスのうち、 い ずれか 1つを割り当てる機能と、 前記移動端末にインターネット I Pアドレスが 割り当てられる毎に、 該移動端末が属しているサブネットワーク内におけるァド レスと、 該移動端末に割り当てられたイン夕一ネット I Pアドレスとを対応させ て記憶し、 アドレス変換テーブルを作成する機能と、 前記移動端末にインタ一ネ ット I Pアドレスが割り当てられる毎に、 前記インタ一ネット I Pアドレス割当 要求信号の送信元へ該割り当てられたインターネット I Pアドレスを送信すると 共に、 前記受信したデータの解析の結果、 該受信したデータが、 該移動端末に割 り当てられたインターネット I Pアドレスを送信先とするデ一夕であると判断さ れた場合、 前記アドレス変換テーブルを参照し、 該デ一夕の送信先となっている イン夕一ネット I Pアドレスを、 該インターネット I Pアドレスに対応する前記 サブネットワーク内におけるァドレスに変換する機能とをコンピュータに実現さ せる。 以上、 上述したように、 第 5及び第 6の実施の形態によれば、 移動端末を含む クライアントが複数のサブネットワーク間を移動可能な無線通信ネットワークお けるクライアントに対しても、 P U S H型の情報提供サービスが可能となる。 第 5および第 6の実施の形態によるネットワークアドレス変換装置の機能は、 あるネットワークから、 他のプライベートな I Pアドレス体系のネットワークへ
メッセージを送る際に、 送り手には送信先ユーザの I Pアドレスがわからないこ とから、 ネットワークアドレス変換装置が代わりに送信先ユーザの I Pアドレス を送り手へ通知する機能である。 そこで、 第 1、 第 2の実施の形態と、 第 6の実施の形態の各装置を組み合わせ ることは、 さらに望ましい。
この組み合わせの一実施例として図 2に示すように、 ル一タ 105— 2と内部 ネットワークとの間にネットワークアドレス変換装置を置く。
そして、 メール監視装置 107— 3力 メッセージ (メール) を送る際に、 ネ ットワークアドレス変換装置を通り、 このとき第 6の実施の形態に記載の仕組み によってメッセージが移動無線機 103— 1へ送られる。 これによつて、 イント ラネットのようなプライベートアドレスを用いているネットヮ一クに対しても P U S H型の情報配信が可能となる。
つまり移動無線機が所属する無線サーバに限定されることなく、 PUSH型の 情報配信によるメッセージが届くことを可能にする。 以下、 本発明の第 7の実施の形態を図面を参照して説明する。 図 20に第 7の実施の形態による無線サーバの一利用形態を示す。 本利用形態 では、 2つのネットワーク n (n= l、 2) がル一夕 407— n (n= l、 2) を通してイン夕一ネッ卜に接続されている。 本実施の形態の無線サーバ 401一 n (n= l、 2) は、 ネットワーク n (n= l、 2) に配置され接続される。 ま た、 各ネットワーク n (n= l、 2) には、 機能サーバとしての DNSサーバ 4 04— n (n= l、 2) 、 ?1丁丁?サ一バ405— 11 (n= l、 2) 、 FTPサ ーバ 406— n (n= l、 2) 等各種サーバが接続される。 なお、 本利用形態に おいて機能サーバは、 これら各種サーバのことである。 また、 移動端末装置 40 3一 1はネットワーク 1に属し、 無線通信により無線基地局 402 - 1を通して 無線サーバに接続される。 この図では、 さらにネットワーク 2に属する移動端末 装置 403— 2がネットワーク 1の無線通信エリアに移動し、 ネットワーク 1に
属する無線サーバ 401— 1に接続されている状態を示している。 ここでは、 2 つのネットワーク 1、 2を例示しているが 2つに制限するものではない。 また、 移動端末装置 403— n (n= l、 2、 ···) および各種サーバに対してもその数 および種類を制限するものではない。 図 19は、 本実施の形態である無線サーバの構成を示すブロック図である。 本 実施の形態では、 複数の無線サーバ 401— n (n= l、 2、 ···) がインターネ ットに接続され利用されるものとして説明する。 また、 通信プロトコルとして T CP/ I Pが用いられるものとするが限定するものではない。 本実施の形態の無線サーバ 40 1一 nは、 登録認証部 414一 nと、 変換テー ブル作成部 415— nと、 ァドレス変換部 416— nを備える処理部 41 1一 n と、 アドレス変換テーブルを含むデ一夕を記憶している記憶部 412— nと、 ィ ン夕一ネットおよび無線基地局 402— nに接続されデータの入出力を行う入出 力部 413— nとから構成される。 登録認証部 414一 nは、 移動端末装置 403— nから送信された無線サーバ 40 1一 nへの登録認証要求から、 移動端末装置 403— nが自ネットワークに 属するか他ネットワークに属するか判定する。 ここで他ネットワークに属すると 判断された場合、 登録認証部 414一 nは、 さらに、
(1) 移動端末装置 403—nが自身の I Pアドレスおよび各種サーバの I Pァ ドレス、 ポート番号等の情報を保持していない場合: 移動端末装置 403— n が属する他ネットワークの無線サーバ 401— n ' (以下ホーム無線サーバと称 す) に、 移動端末装置 403 _nの I Pアドレス、 機能サーバとしての HTTP サーバ · DNSサーバ ·メールサーバ等の各種サーバの I Pアドレスとポート番 号を要求し、 各デ一夕を受け取る。
(2) 移動端末装置 403— nが自身の I Pアドレスおよび各種サーバの I Pァ ドレス、 ポート番号等の情報を保持している場合: 移動端末装置 403— nか ら、 移動端末装置 403— nの I Pアドレス、 HTTPサーバ · DNSサーバ ·
メールサーバ等の各種サーバの I Pアドレスとポート番号の各データを受け取る。 変換テーブル作成部 41 5— nは、 登録認証部 414一 nがホーム無線サーバ
401— n' または移動端末装置 403— nから受け取った各デ一夕をもとに、 アドレス変換テーブルを作成する。 このアドレス変換テーブルは、 ホーム無線サ —バが属するネットワークの各種サーバの I pアドレスを、 自ネットワークに属 する各種サーバの I Pアドレスに対応させ、 自ネットワークと移動端末装置 40 3 _nが属する他ネットワークにおける移動端末装置 403— nの I Pアドレス を対応させるものである。 ァドレス変換部 416— nは、 移動端末装置 403 _nが自ネットワークに属 さない場合、 移動端末装置 403—nからの各種サーバへのサービス要求に対し、 ァドレス変換テ一ブルを参照して各種サーバおよび移動端末装置 403— nの I Pアドレスとポート番号を自ネットワークに合うようにに変換する。 そして、 移 動端末装置 403— nに対し、 自ネットワークに属し対応するサーバへのァクセ スを可能とさせる
なお、 各ネットワーク nには、 少なくとも 1つの無線サーバ 401— nがある ものとする。
また、 処理部 41 1 nはメモリおよび CPU (中央演算装置) 等により構成 され、 処理部 41 1—nの各機能を実現するためのプログラム (図示せず) をメ モリにロードして実行することによりその機能が実現されるものとする。 また、 記憶部 412は、 EEPROM (E l e c t r i c E r a s ab l e P r o g r a mm a b 1 e Re ad On l y Memo r y 、 ノ、一ドディスク、 光磁気 ディスク等の不揮発性の記録装置により構成されている。 次に、 このように構成された本実施の形態の無線サーバ 401— 1と、 移動無 線機と端末装置の組み合わせからなる移動端末装置 403一 2の動作を、 図 20
および図 21を参照して説明す ¾。 図 21は、 無線サーバ 401— n (n=l、 2、 ···) の動作フローチャートである。
なお、 移動端末装置 403— 2は、 ホーム無線サーバ 401— 2により管理さ れるものである。 また、 移動端末装置 403 _nには、 周辺機器もしくは組み込 み装置として入力装置、 表示装置等 (いずれも図示せず) が接続されるものとす る。 ここで、 入力装置とはキ一ボード、 マウス、 夕ツチパネル等の入力デバイス のことをいう。 表示装置とは CRT (C a t hod e Ray Tu e) や液晶 表示装置等のことをいう。 まず、 移動端末装置 403一 2が無線通信により無線基地局 402— 1を経由 して無線サーバ 40 1 - 1にアクセスし、 無線サーバ 401 - 1に対し登録認証 情報を伴う登録認証要求を行い、 無線サーバ 401 - 1はこの登録認証要求を受 信する (ステップ S 401) 。 このとき移動端末装置 403— 2は、 どのネット ワークにアクセスしているかを認識していない。 なお、 登録認証情報として、 例 えば移動端末装置 403 - 2に一意に定められる固有の識別子等が送信される。 無線サーバ 401— 1は、 移動端末装置 403一 2から送信された登録認証情 報を受信すると、 登録認証部 414一 1は、 この登録認証情報をもとに、 移動端 末装置 403 - 2が自ネットワークであるネットワーク 1に属するか否か (すな わち、 無線サーバ 401— 1の管理下にあるか否か) を判定する (ステップ S 4 02) 。 なお、 各移動端末装置 403— nがもつ識別子に対応するネットワーク 関連情報 (各ネットワークに属する無線サーバ 401— n (n= l、 2、 ···) の I Pアドレス、 ポート番号等) を各無線サーバが保持しているものとする。 移動端末装置 403— 2はネットワーク 2に属しているので、 登録認証部 41 4— 1は自ネッ卜ワークに属さない装置であると判断するとともに、 ネットヮ一 ク関連情報から移動端末装置 403— 2が属するネットワーク 2を割り出す (ス テツプ S 403) 。
そして、 登録認証部 414— 1はホーム無線サーバ 401 _ 2にアクセスし、 移動端末装置 403— 2の登録認証情報および I Pアドレスさらにネットワーク 2に属する各種サーバの I Pアドレスおよびポート番号を受け取る (ステップ S 404) 。 登録認証部 414一 1は、 ホーム無線サーバ 401一 2から得た移動端末装置 403— 2の登録認証情報を用いて登録認証処理を行う (ステップ S 405) 。 この登録認証処理により、 移動端末装置 403 - 2によるアクセスが正当である と判断されると、 移動端末装置 403 - 2と無線サーバ 401 - 1の接続が確立 する。 なお、 ここで行われる登録認証処理は、 別途定められるものである。 一例 として登録認証情報に含まれる移動端末装置 403— nに固有な識別子等に基づ き登録認証の判断を行ってもよい。 次に、 アドレス変換部 416— 1は、 ホーム無線サーバ 401— 2から受信し た移動端末装置 403— 2の I Pアドレス、 ネットワーク 2に属する DNSサー バ · FTPサーバ · HTTPサーバ等各種サーバの I Pアドレスとポ一ト番号と ネットワーク 1に属する DNSサーバ · FTPサーバ · HTTPサーバ等各種サ ーバの I Pアドレスとポート番号を対応させるアドレス変換テーブルを作成する (ステップ S 406) 。 なお、 図 22にアドレス変換テ一ブルの一例を示してい る。 この例では、 ホーム無線サーバ管理下における I Pアドレスと、 ポ一ト番号 と、 移動先の無線サーバ管理下における I Pアドレスと、 識別子としての識別番 号の各フィールドから構成されている。 次に、 移動端末装置 403一 2が発信した各種サーバへのサービスの要求を、 無線サーバ 40 1一 1が無線基地局 402 - 1を経由して受信する (ステップ S 407) 。 このとき、 移動端末装置 403— 2がネットワーク 2においてァクセ スする場合と同様に、 DNSサーバ404— 2、 HTTPサーバ 405— 2、 F TPサーバ 406一 2等に対する要求が発信される。
次に、 アドレス変換部 406— 1は、 記憶部 412— 1に記憶されているアド レス変換テーブルをもとに要求先のサーバの I Pアドレスを、 ネットワーク 1に おいてネットワーク 2の各サーバに対応する DNSサーバ 404- 1, HTTP サーバ 405— 1、 FTPサーバ 406 _ 1等の I Pアドレスに変換し、 これを 宛先アドレスとする。 さらに、 アドレス変換部 406— 1は、 移動端末装置 40 3— 2の I Pアドレスをネットヮ一ク 1に対応するアドレスに変換し、 送信元ァ ドレスとする (ステップ S 408) 。 なお、 ポート番号が重複して定義される場 合もあるので、 移動端末装置 403— 2からさらに、 要求する機能情報 (HTT P、 DNS、 FTP等) も発信し、 アドレス変換部 406— 1は、 この機能情報 をもとにサーバの I Pアドレスの対応をとるようにしてもよい。 そして、 ァドレス変換したサーバの I Pアドレスと移動端末装置 403— 2の I Pアドレスを含む移動端末装置 403一 2からのサービス要求を、 要求先と同 じ機能をもつネットワーク 1のサーバへ送信する (ステップ S 409) 。 そしてサービス要求を受けたサーバは、 要求による処理を行った結果の処理情 報と、 送信元ァドレスとしての当該サーバの I Pアドレスと宛先ァドレスとして の移動端末装置 403— 2の I Pアドレスを含めて応答を返す。 無線サーバ 40 1一 1は、 この応答を受信する (ステップ S 410) 。 ァドレス変換部 403— 1は、 サーバからの応答中の送信元ァドレスとなって いるサーバの I Pアドレスを、 ァドレス変換テーブルをもとにネットヮ一ク 2の 対応するサーバの I Pアドレスに変換する。 さらに、 移動端末装置 403— 2の I Pアドレスをネットワーク 2における I Pアドレスに変換する (ステップ S 4 1 1) そして、 無線サーバ 40 1 - 1は無線基地局 402 - 1を経由して、 無線によ り処理情報を移動端末装置 403— 2に送信する (ステップ S 412) 。
以後、 ループ 1を繰り返すが、 移動端末装置 403— 2が無線サーバ 401— 1との接続を切断した時点で処理は終了するものとする。 次に、 ネットワーク 1に属する移動端末装置 403— 1が、 無線通信により無 線基地局 402 - 1を経由して無線サーバ 401— 1にアクセスする場合の処理 を説明する。 移動端末装置 403 - 1が、 無線サーバ 401 - 1に対し登録認証情報を伴う 登録認証要求を行い、 無線サーバ 401 - 1はこの登録認証要求を受信する (ス テツプ S 40 1) 。 なお、 登録認証情報として、 例えば移動端末装置 403— 1 に固有の識別子が送信される。 無線サーバ 40 1— 1は、 移動端末装置 403 - 1から送信された登録認証情 報を受信すると、 登録認証部 414 1は、 この登録認証情報をもとに、 移動端 末装置 403— 2が自ネッ卜ワークであるネットワーク 1に属するか否か (すな わち、 無線サーバ 40 1 - 1の管理下にあるか否か) を判定する (ステップ S 4 02) 。 移動端末装置 403 - 1はネットワーク 1に属しているので、 登録認証部 41 4一 1は自ネットワークに属する装置であると判断され、 登録認証部 414- 1 は、 移動端末装置 403 - 1から得た登録認証情報を用いて登録認証処理を行う (ステップ S 413) 。 この登録認証処理により、 移動端末装置 403— 1によ るアクセスが正当であると判断されると、 移動端末装置 403 - 1と無線サーバ 401— 1の接続が確立する。 次に、 移動端末装置 403 - 1が発信した各種サーバへのサービスの要求を、 無線サーバ 40 1― 1が無線基地局 402 - 1を経由して受信する (ステップ S 414) 。
そして、 移動端末装置 4 0 3— 1から要求を受けるサーバの I Pアドレスと移 動端末装置 4 0 3 _ 1の I Pアドレスを含む移動端末装置 4 0 3 - 1からのサ一 ビス要求を、 要求先のサーバへ送信する (ステップ S 4 1 5 ) 。 そしてサービス要求を受けたサーバは、 要求による処理を行った結果の処理情 報と、 送信元ァドレスとしての当該サーバの I Pアドレスと宛先ァドレスとして の移動端末装置 4 0 3— 1の I Pアドレスを含めて応答を返す。 無線サーバ 4 0 1— 1は、 この応答を受信する (ステップ S 4 1 6 ) 。 そして、 無線サーバ 4 0 1 - 1は無線基地局 4 0 2 - 1を経由して、 無線によ り処理情報を移動端末装置 4 0 3— 1に送信する (ステップ S 4 1 7 ) 。 以後、 ループ 0を繰り返すが、 移動端末装置 4 0 3 - 1が無線サーバ 4 0 1 - 1との接続を切断した時点で処理は終了するものとする。 以上では、 移動端末装置 4 0 3— nが自身の I Pアドレスおよび各種サーバの I Pアドレス、 ポート番号等の情報を保持していない場合を説明している。 なお、 移動端末装置 4 0 3—nが自身の I Pアドレスおよび各種サーバの I Pアドレス、 ポート番号等の情報を保持している場合には、 ステップ S 4 0 1において無線サ ーバ 4 0 1— 1が受信する登録認証要求に含まれる登録認証情報に上記各情報を 含ませ、 この情報をもとにァドレス変換テーブルを作成してもよい。 以上のように、 無線サーバ 4 0 1— 1は、 移動端末装置 4 0 3— 2から発信さ れたネットワーク 2に属する各種サーバへの要求に伴う I Pアドレスを、 ネット ワーク 1に属し対応する各種サーバの I Pアドレスに変換し、 要求を再送してい る。 これにより、 移動端末装置 4 0 3— 2は、 ネットワーク 2に属するサーバと 同じ機能をもつネットワーク 1のサーバへアクセスできる。 したがって、 移動端 末装置 4 0 3— 2は、 ネットワーク 2におけるの環境設定のままで、 異なるネッ トワークの同機能のサーバのサービスを受けることができる。
また、 上記アドレス変換テーブルを用いることで、 アドレス変換を伴う機能サ —バへのサービス要求の再送を高速化できる。 また、 本発明の端末 ·サーバ間接続方法を実現するためのプログラムをコンビ ユー夕読み取り可能な記録媒体に記録して、 この記録媒体に記録されたプロダラ ムをコンピュータシステムに読み込ませ、 実行することにより無線サーバにおけ る端末 ·サーバ間接続を行ってもよい。 すなわち、 このプログラムは、 移動端末装置の所属ネットワークを判定する機 能と、 当該移動端末装置の所属ネットワークを検出する機能と、 アドレス情報を 取得する機能と、 このァドレス情報を利用して移動端末装置から発信された情報 の宛先アドレスを、 当該移動端末装置の所属ネットワークに属する機能サーバと 同機能であって、 当該移動端末装置が接続された無線サーバに接続される機能サ ーバのアドレスに変換するとともに、 当該移動端末装置のアドレスを自ネットヮ ークに対応したァドレスに変換するァドレス変換を行う機能をコンピュータに実 現させる。
さらに、 取得したアドレス情報から、 自ネットワークと他ネットワークに属す る同機能のサーバのアドレスを対応づけ、 自ネッ卜ワークと他ネットワークにお ける当該移動端末装置のァドレスを対応づけるァドレス変換テーブルを作成する 機能をもち、 当該移動端末装置から発信された情報の宛先ァドレス及び送信元ァ ドレスを、 ァドレス変換テーブルを用いてァドレス変換を行う機能をコンピュー 夕に実現させる。 以上、 説明したように、 第 7の実施の形態によれば、 異なるネットワークに属 する移動端末装置 (移動無線機を含む端末装置) からの機能サーバへのサービス 要求に対し、 無線サーバが、 このサービス要求を受信した無線サーバが属するネ ットワークの同一機能の機能サーバのァドレスに宛先ァドレスを変換し、 さらに 送信元ァドレスを自ネットワークに対応するよう変換する。 これにより端末装置
側の設定を変更する必要がなく、 また、 端末装置が複数のネットワーク間を移動 しても同等のサービスを異なるネットワークの機能サーバから享受することがで さる。 そこで、 上述した第 1、 第 2の実施の形態と、 第 7の実施の形態を組み合わせ ることは、 さらに望ましい。
例えば、 移動無線機が PUSH型の情報配信により受けたメッセージに対して 応答が必要な場合、 応答用メッセージを送出するにはホームの所定の機能サーバ (PROXYサーバ) 経由で送出することになる。 しかし、 移動無線機がホーム 以外にある場合、 本発明による無線サーバの仕組みにより、 ホームの PROXY サーバに対応する移動先の擬似 P ROXYサーバへ出すことになる。 このとき無 線サーバ内の擬似 PRO X Yサーバがホームの P R〇 X Yサーバの代わりに機能 する。 つまり、 応答メッセージをどのサーバのどのポートへ送出するべきかをテ 一ブルを参照することにより、 PUS H型機能サーバへ応答を送り返す。
したがって、 ユーザは、 PUSH型の情報配信により受けたメッセージに対す る応答メッセージの返信を、 端末装置側の設定を変更することなく、 移動無線機 がホームの無線サーバに接続されているか、 他の無線サーバに接続されているか にかかわらず行うことができる。 なお、 本発明は、 イン夕一ネットの他、 LANやダイアルアップによるネット ワークを利用してもよい。
また、 以上に記載した 「コンピュータシステム」 とは、 〇Sや周辺機器等のハ —ドウエアを含むものとする。 また、 「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」 とは、 フロッピーディスク、 光磁気ディスク、 R〇M、 CD— ROM等の可般媒 体、 コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをい う。 さらに 「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」 とは、 インターネット等の ネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信 線のように、 短時間の間、 動的にプログラムを保持するもの、 その場合のサーバ やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、 一定
時間プログラムを保持しているものも含むものとする。 また上記プログラムは、 前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、 さらに前述した機能 をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実 現できるものであっても良い。 以上、 この発明の実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、 具体的な構成 はこの実施の形態に限られるものではなく、 この発明の要旨を逸脱しない範囲の 設計等も含まれる。