WO2000021206A1

WO2000021206A1 - Recepteur large bande et procede de balayage de voie

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Publication number: WO2000021206A1
Application number: PCT/JP1998/004489
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Mano
Original assignee: Aor, Ltd.
Priority date: 1998-10-05
Filing date: 1998-10-05
Publication date: 2000-04-13
Also published as: DE69837941D1; CN1315082A; CA2346286A1; EP1120920A1; CN1168227C; US6816715B1; EP1120920A4; EP1120920B1; DE69837941T2; KR20010106504A

Description

明細書

広帯域受信機およびチャンネル走査方法技術分野

本発明は、いわゆるスキャナと称される広帯域受信機に関し、より詳細には、より高速にチャンネルを検知することが可能な広帯域受信機およびチャンネル走查方法に関する。背景技術

従来、広い周波数帯域を走査して、当該周波数帯域において現れているチャンネルを検知し、場合によっては、検知したチャンネルの信号を復調して、これを音響 ί言号として出力する広帯域受信機が知られている。第 1図に示すように、このような広帯域受信機は、一般的に、アンテナ 1 2、 R F増幅回路 1 4、周波数変換器 1 6、 P L L Phase Locked Loop)回路および電圧制御発振器（V C 0 ) からなる周波数シンセサイザ 1 8、狭带域フィル夕 1 0 2、検波器 1 0 4、制御回路 1 0 6および復調回路 1 0 8をえている。

アンテナ 1 2が受 ί雲した^波は、 R F増幅回路 1 4を介して周波数変換器 1 6 にて中問周波数信号に変換される。この中問周波数 ί言号は、周波数帯域幅すなわちステップ幅を略有する狭帯域フィル夕 1 0 2を経て、' 検波器 1 0 4に与えられる。検波器 1 0 4ば Γ 狭帯域フィル夕 1 0 2を経た信号中に、通 ί言 ί雪号が含まれるか否かを検知し、通信信号の検知を示す検波信号を制御回路 1 0 6に出力する。制御回路 1 0 6は、たとえば、検波信号に応答して、周波数シンセサイザ 1 8からの局部発振信号の周波数を固定し、検知された通 ί言信号を復調回路 1 0 8に出力するように各回路を制御し、或いは、局部発振信号の周波数を変更し、周波数変換器 1 6から他の周波数を有する中間周波数信号が出力されるように各回路を制御する。

このようにして、中間周波数信号の周波数を変更して、所定の周波数帯域幅（チヤンネル幅）を有する狭帯域フィル夕が、この信号を濾波して、濾波された信号中に通信信号が含まれるか否かを検知する処理を繰り返すことにより、検索すベき対象である検索周波数範囲に含まれる通信中の信号が検知され、この信号のうちの一つを音声などにて出力することができる。

しかしながら、上記従来の広帯域受信機においては、局部発振信号の周波数の変更を、検索周波数範囲中に含まれるチャンネルの数、すなわち、（検索周波数範囲/チャンネル幅）回だけ実行する必要がある。たとえば、たとえば、検索周波数範囲が 1 0 8 M H z〜 1 3 6 M H z、周波数帯域幅すなわちチャンネル幅が 2 5 k H zである航空無線を検知する場合には、（2 4 M/ 2 5 k ) = 9 6 0回もの局部発振信号の周波数を変更する必要がある。一般に、周波数シンセサイザの周波数制御時間、すなわち、周波数を変更して所定の信号の有無を検出するまでの時間は、数十 m s e cを要する場合が多い。したがって、周波数変更およびチャンネルの検索の多数回にわたる繰り返しが、受 i 機の険索速度の向上を妨げる原因となっている。

また、従来の広帯域受信機においては、あるチャンネルを検知している場合には、当然、そのチャンネルに通信巾の信があるか否かのみを検出でき、かつ、そのチャンネル中の信を ί 調して出力できるにすきず、同時に ¾数のチャンネルの険波や信号を復調して出力することができなかった。

本 ¾明の目的は、高速に検索周波数範 ffl中のチャンネルを検波し、かつ、その信号を再生することができる広带域受 ί言機を提供することにある。

本発明の他の目的 ίま、チャンネルの検波と、そのチャンネル或いは他チャンネルの信号の復調出力とを同時になすことができ、これにより、より使用しやすくかつ、より高速な検索を実現可能な広帯域受信機を提供することにある。発明の開示

本発明の目的は、電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範囲を検索周波数範囲として、当該検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出する広帯域受信镌であって、局部発振器からの局部発振信号により、アンテナを経て入力した信号を周波数変換する周波数変換器と、周波数変換器と接続され、前記周波数変換器の出力を受け入れて、少なくとも複数チャンネルの帯域幅を含む走査帯域に対応する信号成分を通過させる広帯域フィル夕と、広帯域フィル夕と接続され、前記信号成分を受け入れて、ディジタル信号に変換する A/D変換器と、 A /D変換器と接続され、前記ディジタル信号を受け入れて、これに高速フーリエ変換を施す FFT演算回路と、 FFT演算回路による演算結果に基づき、所定の走査帯域にて通信中のチャンネルを検出する検出回路とを備え、局部発振信号の周波数を変更して、前記走査帯域を変更することにより、割り当てられた周波数範 Hにて通信中のチャンネルを検出するように構成されたことを特徴とする広帯域受信機により達成される。

本発明によれば、広帯域フィルタにより複数チャンネルの帯域幅を含む走査帯域に対応する信号が取り出される。この信号は、さらに、 F FT演算を施され、周波数に対するパワーが順次算出され、このパワーを参照することにより、走査帯域にて通信中のチャンネルを検出することができる。また、本発明によれば、走査帯域の走査により、複数のチャンネルの検出ができ、その結果、局部発振信号の周波数の変更回数および周波数変換の回数を減じることができ、その結果、チャンネルの走査に要する処理時問を減じることが可能となる。

本発叨の好ましい実施態様においては、広带域フィル夕の走域の幅が、 I_bw/C_bw>T₍.,_t/T_ch+l

(ただし、 I_bw:走査帯域の幅、 C_bw： 1^:灸索周波数範囲、 T _t : FFT演算回路における演算時 TS]、 T_ch：局所発振器の周波数制御時問）

となるように設定されている。上記実施態様において、上記式の左辺が十分に大きいのがより好ましい。

本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、 A/D変換器と接続され、ディジタル信号を受けて、検出されたチャンネルの信号を復調する復調回路を備え、 F FT演算回路による演算と並列的に、所定のチャンネルの信号の復調が実現されるように構成されている。

或いは、広帯域フィル夕と接続され、当該広帯域フィル夕からの出力を受けて、所定のチャンネルの信号を復調する復調回路を備え、 F FT演算回路による演算と並列的に、所定のチャンネルの信号の復調が実現されるように構成されていてもよい。これら実施態様によれば、ある走査帯域において、チャンネルの検出と、検出されたチャンネルの復調と ¾並列的に実現することが可能となる。

本発明の別の実施態様によれば、電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範囲を検索周波数範囲として、当該検索周波数範囲にて通 ίϊ中のチャンネルを検出する広帯域受信機は、検索周波数範囲に相当する走査帯域、或いは、検索周波数範囲を少なくとも二以上に分割した走査帯域に対応する信号を抽出する信号抽出手段と、信号抽出手段により抽出された信号を受け入れ、周波数に対するパワーを算出するパワー算出手段と、パワー算出手段からの演算結果に基づき、走査帯域中で通信中のチャンネルを検出するチャンネル検出手段とを備え、必要に応じて走査帯域を変更することにより、検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出するように構成されている。

この実施態様においては、走査帯域において複数のチャンネルの険出が可能であり、これにより、走査帯域の変更回数を減じることができ、これにより、チヤンネル走査のための処理時間を減じることが可能となる。

また、本発明の目的は、上記構成を実現するためのステップからなる方法によつても達成される。

図面の簡単な説明

第 1図は、従来の'広帯域受信機の歧略示すプロックダイヤグラムである'。第 2図は、本発明の実施例にかかる広帯域受信機の概略を示すブロックダイャグラムである。

第 3図は、本実施例にかかる広帯域受 ί雲機にて実行される処理の概要を示すフ口—チヤ一卜である。第 4図は、本実施例にかかる広帯域受信機の B P Fにて ¾波される信号の帯域を説明するための図である。

第 5図は、本実施例において、走査中のチャンネルと復調中のチャンネルとの関係を説明するための図である。第 6図は、本発明の他の実施例にかかる広帯域受信機の) ¾略を示すプロックダィャグラムである。

.第 7図は、本発明のさらに他の例にかかる広帯域受信機にて実行される処理を示すフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

以下、添付図面を参照して、本発明の実施例につき詳細に説明を加える。第 2 図は、本発明の第 1実施例にかかる広帯域受信機のハードウエアを示すプロックダイヤグラムである。なお第 1図に示す従来の広帯域受信機と同じ構成部分には、同一の番号を付している。第 2図に示すように、本実施例にかかる広帯域受信機 10は、アンテナ 12と、 RF増幅回路 14と、周波数変換器 16と、 PL 回路および V COからなる周波数シンセサイザ 18と、所定の I F带域を有する広帯域フィル夕 20と、八/0変換器22と、 FFT演算回路 24と、これら構成部分を制御する制御回路 26と、復調回路 28とを備えている。

本実施例において、広带域受信機 10は、ナロ一 FM、商業 FM放送、 TV放送などの検波が可能であるが、本明細書においては、 25kHzの周波数帯域幅 (チャンネル幅）もつ航空無線の険波を例に、説明を進める。

本実施例にかかる広域フィルタ 20は、 300 kH zの通過帯域を備えている。すなわち、広域フィル夕 20は、 300 kHzの I F帯域を有するように構成されている。

また、八/0変換器22は、所定のサンプリング周波数（たとえば、 10MH z) で、入力した中問周波数信号をディジタルデ一夕に変換するようになっている。丁演算回路24は、入力したディジタルデ一夕に高速フ一リエ（FFT) 演算を施し、入力したデ一夕に関する I F帯域中の周波数成分のパワーレベルを算出する。制御回路 28は、上記 RF増幅回路 14ないし復調回路 28の作動を制御するほか、 FFT演算回路 24の演算結果に基づき、通 ί言中の信号の周波数を検出する。

このように構成された受信機 10にて実行される処理につき、図 3のフローチヤートを参照して説明を加える。たとえば、受信機 10のパワーがオンれると、 A/D変換器 22や F F T演算回路 24などが初期化されるとともに、周波数シンセサイザ 18の V COの発振周波数が初期化される（ステップ 301) 。次いで、ユーザによりサーチすべき旨の指示が与えられると、ステップ 302以降の処理が実行される。

この受信機 10において、アンテナ 12により受けられた電波は、 RF増幅回路 14にて所定レベルまで増幅され、周波数変換器 1 6に与えられる。周波数変換器 16には、周波数シンセサイザ 18の V COからの局所発振信号が与えられる。本実施例においては、局所発振信号の周波数を変更する（後述するステップ 309参照）ことにより、周波数変換器 1 6から出力された I F信号を、 300 kH zという比較的広い帯域をもつ B P F 20にて濾波し、図 4に示すように、略 300 kH zの帯域（たとえば、符号 40 1、 402 ) ごとに、 FFT演算を施して、この帯域に含まれるチャンネルを検出するようになつている。

ステップ 302において、周波数変換器 16は、周波数シンセサイザ 18からの局所発振信号に基づき、受信された ¾波を中間周波数信号に変換する（ステツプ 302 ) 。次いで、屮問周波数信号は、 BPF 20により滤波され、 A/D変換器 22によりディジタル信号に変換される。 F FT演算回路 24は、 A/D変換器 22から出力されたディジタル信' ·に FFT演算を施す（ステップ 303) 。最初に実行されるステップ 303では、第 4図の帯域 401に対応するディジタリレ信号に対して、 F T演算が施される。

FFT演算が終了すると、制御回路 26は、 FFT演算の結果を走査して、通信中のチャンネルが存在するか否かを判断する（ステップ 304 ) 。たとえば、ある周波数帯域（チャンネル）における通信が検出された場合に（ステップ 30 4で YES)、制御回路 26は、その周波数など必要な情報を、メモリ（図示せず）に記録するとともに、当該情報を、液晶ディスプレイなどの表示装置（図示せず）に出力する（ステップ 305) 。ユーザが、ステップ 304にて検出された周波数帯域における通信内容を知りたい場合には、受信機 10の所定のスィッチを操作する（ステップ 306で YES) これにより、復調回路 28が作動して、この周波数帯域の信号が復調されて、音声出力回路に与えられる。このようにして、検出されたチャンネルの通信内容が音声にて出力される（ステップ 3 0 7 ) 。その一方、所定のスィッチがユーザにより操作されなかった場合（ステップ 3 0 6で NO)或いは通信内容の出力中に、制御回路 2 6は、再度、 F F T演算の結果を操作して、通信中の他のチャンネルが存在するか否かを判断する（ステップ 3 0 4 ) 。以下、チャンネルが検出された場合には、ステップ 3 0 5ないしステップ 3 0 7の処理が繰り返される。

本実施例においては、制御回路 2 6力 F F T演算の結果を走査して、通信中のチャンネルの存在を確認している（ステップ 3 0 4〜3 0 5 ) 問に、音声出力回路により、同時に、所定のチャンネルの通信内容を復調、出力することが可能である。これは、 F F T演算回路 2 4により、所定の帯域（本実施例では 3 0 0 k H z ) 中に存在する、通信中のチャンネルに関する情報（周';皮数およびレベル）が得られているため、制御回路 2 6力あるチャンネルに関する ½報を取得しつつ、復調回路 2 8が他のチャンネルの信号を復調して音声出力回路に出力することができるからである。

たとえば、第 5図（a ) に示すように、チャンネル 5 0 1を Ρί生中に、制御回路 2 6力チャンネル 5 0 2に関する情報を、メモリに記憶し或いは表示装置に表示することができる。また、ユーザがチャンネル 5 0 2の通 ί 內容の再生を指示しない限り、走査が進められ、第 5図（b ) に示すように、制御回路 2 6は、, チャンネル 5 0 3 (こ! ¾する情報を、メモリに記憶し或いは表示装置に表示するように作動する。その一方、チャンネル 5 0 3の通信内容の出力が指示されると、第 5図（c ) に示すように、チャンネル 5 0 3の ί言号力;、復調回路 2 8を介して、音声出力回路に与えられ、このチャンネル 5 0 3の通信内容が音声にて出力される。また、復調中のチャンネルにかかわらず、走査は順次進められる（たとえば、チャンネル 5 0 4 ) 。

所定の走査帯域（本実施例では 3 0 0 k H ζ ) の走査が終了した場合には（ステツプ 3 0 8で YES) 、制御回路 2 6は周波数シンセサイザ 1 8に対して、 V C 0の発振周波数を変更するように指示し、周波数シンセサイザ 1 8は、これに応答して、 VCOの発振周波数を変更し、新たな周波数の局部発振信号を出力する (ステップ 309)。たとえば、第 4図の帯域 401が濾波されるような中間周波数信号を周波数変換器 16が出力するように、周波数シンセサイザ 18が局部発振信号を出力していた場合には、ステップ 309において、帯域 402が濾波されるような中間周波数 ίϊ号を周波数変換器 16が出力するように、周波数シンセサイザ 18は、新たな周波数の局部発振信号を周波数変換器 16に与える。このように、ステップ 309を経て、局部発振信号の周波数が変更され、再度ステップ 302ないしステップ 308が繰り返されることにより、帯域 401ないし 4 Onの各々に対して、 F FT演算を施し、各帯域に含まれうるチャンネルを検出することが可能となる。

本実施例にかかる受信機 10と従来の受信機との処理時間との比較につき、如何に述べる。ここで、検索周波数範 Hを S_bw [Hz]、非険索 ί言号の使用周波数帯域幅、すなわち、チャンネルの带域幅を、 Cbw [Hz]、局所発振器による周波数制御時間を T_eh [sec]、 FFT演算回路 24による演算時間を T _{f f t} [sec] とすると、

従来の受信機においては、検索周波数範 I を検索するための問 T _s。 i _dは、略以下の式（1) で表わすことができる。

s。 1 d二 ( ° b w し bw) ^X T _{c h} 、1)

これに対して、本実施例にかかる受信機において、検索周波数 ϊίΗΙを検索する. ための時間 T_sf 略以下の式（2) で表わすことができる。

(S_b、、./I_bw) x (T_ch + T_{f f l}) …… （2) したがって、本実施例にかかる受信機の検索時間く従来の受 ί言機の検索時間とするためには、

丄 ' s 1 d z T s f f t

すなわち、

I bw/C_bw>T_t._{f t}/T_ch+l (3)

が成立すれば良い。特に、（3)式において左辺が十分右辺より大きいのが好ましい。より具体的な比較例につき、以下に説明を加える。.たとえば、我が国において、航空無線、コードレス電話の親機およびディジタル自動車電話には、以下の表 1 に示すように周波数が割り当てられている。表 1

表 1から明らかなように、航空無線では、 108MHz〜 132MH zまでの 24 MHzの帯域に、 25 kH z^^ にてチャンネルが割り当てられている。したがって、そのチャンネル数は、 24MH z/25kHz = 960となる。従来の受信機を用いて、すべてのチャンネルを走奄する場合を考える。従来の広帯域受信機（たとえば、 ¾1図に示すように PLLの周波数を切り換える形式のもの）の場合には、周波数を変更してチャンネルの通信の有無を検出するための時間は、略 20m s e cである、すなわち、略 20 m s e c /チャンネルの速度を有しているため、すべてのチャンネルを走 itfするためには、 20ms e c x 960 = 1 9. 6 s e c必要となる。

これに対して、本実施例にかかる受信機においては、 F F Τί½ :を施す帯'域（走查帯域）を 300kH zとすると、 24MH z/300 kH z = 80回だけ、信号を取り込んで、取り込んだ信号に F FT演算を施すことになる。たとえば、現在（ 1998年に）利用されているものよりも一世代前の DSPにおいて、チヤンネルの間隔（ステップ）である 25 kH zの分解能をもつ F FT演算を実行するには、 16 O zs e c程度有れば十分である。したがって、すべてのチャンネルを走査するには、（ 20ms e c+ 160 s e c) X 80 = 1. 6秒あれば足りる。上式における 20ms e cは、従来の広帯域受信機に対応させて、周波数を変更するために必要な時間である。このように、本実施例によれば、従来の受信機を利用する場合と比較して、すベてのチャンネルを走査するために、 1/12の時間があれば足りる。

同様に、コードレス電話機およびディジ夕ル自動車電話の帯域に含まれるすべてのチャンネルを走査する場合に関する比較を、それそれ、以下に示す。

1. コ一ドレス電話

従来の受信機：（1. ΙΜΗζ/12. 5 kH z)x 20ms e c =l . 76 s e c 本実施例：（1. lMHz/300kHz)x(500〃s e c + 20ms e c)

= 75 m s e c ここに、 500〃s e cは、 DSPにて 12. 5 k H zの分解能の F F T演算を行うために要する時間、下式の 20ms e cは、局部発振 ί言号の周波数を変更するために要する時間である。

2. ディジタル自動車電話

従来の受信機：（15. 975 ΜΗ ζ/ 12. 5 k H z)x 20 m s e c

=2 o . 56 s e c 本実施例：（15. 975 MH z/300 kH z)

x(500//s e c + 20ms e c)= l. 091 s e c このように、双方の例においても、本実施例にかかる受信機が、スキャンするために要する時問は、従来の受信機のものの約 1/23. δであることが理解でさる。

以上、詳細に説明—したように、本実施例によれば、中問周波数信号に対して、少なくとも複数のチャンネルが含まれるような周波数帯域を取り出して、当該周波数帯域の信号に F FT演算を施して、周波数領域に含まれるチャンネルを検出している。また、取り出すべき周波数帯域を変更することにより、必要な検索周波数範囲中の任意のチャンネルを検出することができる。したがって、周波数帯域の幅を調整して、時間を要する周波数帯域を変更する回数を減じることにより、検出のための処理時間を短縮することが可能となる。また、同一の周波数帯域であれば、チャンネルの検出を行いつつ、他のチャンネルの通信内容を再生することが可能となる。本発明は、以上の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。

たとえば、前記実施例において、復調回路 2 8は、 A/D変換器 2 2からのデイジタル出力を受理して、所定のチャンネルの信号を復調し、復調した信号を音声出力回路に与えるように構成されている。この場合には、 F F T演算回路2 4 および復調回路 2 8を、単一の D S P (Digital Signal Processor)により実現することができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第 5図に示すように、復調回路 2 8の代わりに、広帯域フィル夕 2 0のアナログ出力を受け入れ、選択された所定のチャンネルを復調するアナログ復調回路 3 2を設けても良い。

また、前記実施例において、広帯域フィル夕 2 0は、 3 0 0 k H zの帯域幅を有していたが、これに限定されるものではなく、ナイキスト問 1¾や F F T演算回路 2 4にて演算すべきサンプル数などを考慮して、適宜設定すれば良い。或いは、可能であれば、検索周波数範囲を通過させるような広帯域フィル夕を配置しても良い。この場合には、換索周波数範囲 i l体を^杳帯域とすることができ、第 3図において、周波数シンセサイザが局部允振信号を変更することなく、検索周波数範 ffl中のチャンネルの険出が可能となる。

さらに、 A/D変換器 2 2におけるサンプリング周波数も、前記実施例に述 . たものに限定されなて、ことは言うまでもなく、少なくとも非サンプリング ί½号の帯域幅の 2倍以上あれば足りる。たとえば、 A/D変換器に入力される信号が、 1 0 . 7 Μ Η ζ ± 1 5 0 k H zであれば、帯域幅の 2倍以上、すなわち、 6 0. 0 k H z以上のサンプリング周波数で、かつ、 1 0 . 7 M H z以上までの周波数特性が確保されていれば良い。

また、前記実施例においては、第 3図に示すように、チャンネルを検出すると、そのチャンネルを復調すべき指示（ステップ 3 0 6 ) に応答して、指定されたチヤンネルの信号を復調し（ステップ 3 0 7 ) 、同時に、さらに他のチャンネルの走査を行う（ステップ 3 0 4 ) ように構成され、これにより、復調および出力を行いつつ、他のチャンネルの検出ができるため、処理時間の短縮を図っている。しかしながら、本発明は、上記処理に限定されるものではない。第 7図は、処理の他の例を示す図である。第 7図において、第 3図の処理ステップと同じものには、同じ番号を付している。第 7図に示すように、走査帯域において通信中の全チャンネルが検知され（ステップ 7 0 4 ) 、チャンネルに関する情報が表示装置の画面上に表示されるとともに、情報がメモリに記憶される（ステップ 7 0 5 ) 。ユーザがあるチャンネルを選択した場合には、復調回路 2 8力;、当該チャンネルを復調して、音声出力回路に与える。さらに、他の処理形態をとつても良いことはいうまでもない。

また、本実施の形態においては、復調回路にて復調された信号が、音声出力回路に与えられ、音声にて通信内容が出力されるようになっている力'、これに限定されるものではなく、表示装置に、通信内容が出力されるように構成しても良い。さらに、本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。

産業上の利川可能性

本発明は、ナロー: F M , 商業 F M放送、 T V放送をはじめ、航空無線、自動車電話など、所定の周波数の範囲が割り当てられ、割り当てられた周波数の範囲す. なわち帯域に、あるテップで複数のチャンネルが割り当てられているような放送を走査し、通信中のチャンネルを検出し、その内容を出力することができる。したがって、受信機や送受信機に、本発明を応用することができる。

Claims

請求の範囲

1. 電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範囲を検索周波数範囲と

. して、当該検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出する広帯域受信機であって、

局部発振器からの局部発振 ί言号により、アンテナを経て入力した信号を周波数変換する周波数変換器と、

周波数変換器と接続され、前記周波数変換器の出力を受け入れて、少なくとも複数チャンネルの帯域幅を含む走査帯域に対応する信号成分を通過させる広帯域フィル夕と、

広帯域フィルタと接続され、前記信号成分を受け入れて、ディジタル信号に変換する A/D変換器と、

前記 A/D変換器と接^され、前記ディジタル信号を受け入れて、これに高速フーリェ変換を施す F F Τ演算回路と、

前記 F F Τ演算回路による演算結果に基づき、所定の走査帯域にて通信中のチャンネルを検出する検出回路とを備え、

前記局部発振信号の周波数を変更して、前記走査帯域を変 2!することにより、割り当てられた周波数範囲にて通信中のチャンネルを険出するように構成されたことを特徴とする広带域受 (言機。

2. 前記広帯域フィル夕の走査帯域の幅が、

(ただし、 I_bw :走査帯域の幅、 C_bw :検索周波数範囲、 T_t._{f t} : FFT演算回路における演算時間、 T_ch：局所発振器の周波数制御時間）

となるように設定されたことを特徴とする請求項 1に記載の広帯域受信機。

3. さらに、前記 A/D変換器と接続され、前記ディジタル信号を受けて、検出されたチャンネルの ί言号を復調する復調回路を備え、

前記 F FT演算回路による演算と並列的に、所定のチャンネルの信号の復調が実現されるように構成されたことを特徴とする請求項 1または 2に記載の広帯域受信機。

. さらに、前記広帯域フィル夕と接続され、当該広帯域フィル夕から^出力を受けて、所定のチャンネルの信号を復調する復調回路を備え、

前記 F F T演算回路による演算と並列的に、所定のチャンネルの信号の復調が実現されるように構成されたことを特徴とする請求項 1または 2に記載の広帯域受信機。

. 電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範囲を検索周波数範囲として、当該検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出する広帯域受信機であつて、

検索周波数範囲に対応する走査帯域、或いは、検索周波数範囲を少なくとも二以上に分割した走査帯域に対応する信号を抽出する信号抽出手段と、

前記信号抽出手段により抽出された信号を受け入れ、周波数に対するパワーを算出するパワー算出手段と、

前記パワー算出手段からの演算結果に基づき、走査帯域中で通信中のチャンネルを検出するチャンネル検出手段とを備え、

必耍に応じて前記走査帯域を変更することにより、検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出するように描成されたことを特徴とする広帯域受信機。

. 電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範 I を検索周波数範囲として、当該検索周波数範 HIにて通信中のチャンネルを検出するチャンネル走査方法であって、

局部発振器からの局部発振信号により、アンテナを経て入力した信号を周波数変換し、

周波数変換により得られた中間周波数信号のうち、少なくとも複数チャンネルの帯域幅を含む走査帯域に対応する信号成分を通過させ、

前記信号成分の周波数に対するパワーを演算し、

前記演算により得られたパワーに基づき、当該走査帯域にて通信中のチャンネルを検出し、

前記局部発振信号の周波数を変換して走査帯域を変更することを繰り返して、周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出するように構成されたことを特徴とするチャンネル走査方法。

7. 前記広帯域フィル夕の走査帯域の幅が、

bwZ T f f _t /T_ch+1

(ただし、 I _bw :走査帯域の幅、 C_bw:検索周波数範囲、 T_fft : FFT演算回路における演算時間、' T_eh：局所発振器の周波数制御時間）

となるように設定されたことを特徴とする請求項 6に記載の方法。

8. 電波を受理し、ある放送に割り当てられた周波数範囲を検索周波数範囲として、当該検索周波数範囲にて通信中のチャンネルを検出するチャンネル走査方法であって、

必要な場合に検索周波数範囲を少なくとも二以上に分割して走査帯域を得て、走査帯域に対応する信号を抽出し、

抽出された信号の、周波数に対するパワーを算出し、

算出されたパワーに基づき、走査帯域で通信中のチヤンネルを検出し、必要に応じて走査帯域を変更することにより、検索周波数範四にて通信中のチャンネルを検出するように構成されたことを特徴とするチャンネル走査方法。