WO1999041859A1

WO1999041859A1 - Procede de radiodiffusion numerique et recepteur associe audit procede

Info

Publication number: WO1999041859A1
Application number: PCT/JP1999/000575
Authority: WO
Inventors: Hidekazu Suzuki; Kyoji Takeda
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1998-02-10
Filing date: 1999-02-10
Publication date: 1999-08-19
Also published as: KR100363544B1; CN1256038A; KR20010006223A; EP0975109A1; EP0975109A4

Description

明細書ディジタル放送方法およびその受信装置技術分野

本発明は、ディジタル放送を受信する装置において、待機電力を極力削減するためのディジ夕ル放送方法およびその受信装置に関するものである背景技術

現在、テレビジョン放送において、既に一部でディジタル放送が始まつており、最近ではディジ夕ル放送の多チャンネル化が急速に進められている。

そのようなディジタル放送において、受信側では、アナログ放送用テレビジョン装置に接統された宅内受信装置である I R D ( Integrated Reciever Decoder ) によって受信する。現状ではアナログ変換したものを視聴するのが主流である。

上記 I R Dに対して、送信側からデ一夕のスクランブルを解くための制御情報 E M M ( Entitlement Management Message , 鍵個別情報）ゃュ —ザ個人に宛てたメッセージであるメールなどが送信される。該 E M Mは、受信側の各 I R Dに応じて異なるものが送信され、また、いつ送信されるかわからない。このことは、上記メールについても同様である。したがつて、上記 I R Dは、送信側からいつ送信されるかわからない E M M等を監視し、いつでも受信できるように常に電源を入れた状態になっている。また、アナログ放送で実施されているような、津波発生などに対する緊急警報放送が実施される可能性も大いにあり、これに対応する場合にも、該緊急警報放送がいつでも受信できるようになっていなければならない。

ところで、昨今、地球温暖化防止が叫ばれ、個人消費用の家電製品においても、産業界からだけでなく消費者側からも省エネ仕様のものが要求されるようになってきた。そこで、当然、テレビジョン受信装置、特に需要拡大が見込まれるディジ夕ル放送用受信装置についても、省エネ対策が講じられたものが要求される。

しかしながら、上述のように、 I RDでは EMM等を監視するため、受 ^しないときでも常に電源オン状態であり、該 I R Dのパワーセーブが求められる。

そこで、 I RDにおいて、 EMM等を監視する部分にだけ電力を供給し、その他の部分へは E MM等が送信されたときだけ供給するようにすることが考えられる。ここで、 I RDでは、 F E (Front End , フロントェンド）および CP Uの部分が EMM等を監視する。したがって、 F Eおよび C P Uの部分だけは常時電源オン状態にしなければならない。

ところが、 F Eは、 I R Dの消費電力において支配的で、確実にその電力の 50%を越え、 I RDによっては約 80%も占めるため、この方法では省エネ効果は上がらない。すなわち、 I R Dのパワーセーブには、 FE の電力消費を抑えることができなければならない。

本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、ディジタル放送を受信する装置において、待機電力を極力削減するためのディジ夕ル放送方法およびその受信装置を提供することを目的とする。発明の開示

上記課題を解决するために、本発明（請求の範囲 1 ) にかかるディジタル放送送信装置は、サービス（番組）に付加しての利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信定情報を、上記利用情報の送信に先立って、サ一ビス（番組）の卜ランスポ一トス卜リームに多虽して送信するものである。なお、ここで先立ちとは、送信時が時問的に ¥-いことを言う。

また、本発明（請求の範囲 2 ) にかかるディジタル放送送信装置は、請求の範囲 1に記載のディジタル放送送信装置において、上記送信予定情報は、少なくとも該情報の版数を示すバージョン番号を含むものとしたものである。

また、本発明（請求の範囲 3 ) にかかるディジタル放送受信装置は、請求の範囲 1のディジタル放送方法により放送される，サービス（番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、送信側から送られるトランスポートストリームを受信するフロントエンド部と、上記受信したトランスポ一トストリームから上記送信予定情報を抽出するトランスポー卜デコ一ド部と、上記抽出した送信予定情報を用いて上記フロントエンド部，およびトランスボートデコ一ド部を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、上記抽出した送信予定情報から、自己の受信装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とする利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、該制御手段以外の部分への電力供給を停止し、上記抽出した送信時刻に、上記フロントェンド部および上記トランスポートデコ一ド部に電力を供給して、上記利用情報を取得するようにしたものである。すなわち、受信機は自己が取得すべき利用情報の送 β時刻には受信可能な状態になっている。

また、本発明（請求の範囲 4 ) にかかるディジタル放送受信装置は、請求の範囲 2のディジタル放送方法により放送される，サービス（番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、送信側から送られるトランスポートストリームを受信するフロントェンド部と、上記受信したトランスボートストリームから上記送信予定情報を抽出するトランスポートデコ一ド部と、上記抽出した送信予定情報を用いて上記フロントエンド部，およびトランスポ一トデコ一ド部を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、上記抽出した送信予定情報から、自己の受信装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とし，かつ自己の受信装 gが未取得のパージョン番号に対応する利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、該制御手段以外の部分への ¾力供給を停止し、上記抽出した送信時刻に、上記フロントェンド部および上記トランスポートデコード部に電力を供給して、上記利用情報を取得するようにしたものである。

また、本発明（請求の範囲 5 ) にかかるディジタル放送受信装 Sは、緊急警報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスポートストリームを受信するフロントエンド部を有する第 1伝送と受信部と、上記トランスボートストリームから上記緊急警報放送の番組を抽出するトランスポ一トデコ一ド部と、上記第 1伝送路受信部の信弓-とは異なる第 2の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部と、上記緊急警報放送の受信を通知する通知手段と、番組非視聴時には、上記第 2伝送路受信部を除いた部分への電力供給を停止し、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該第 2伝送路受信部からの緊急警報信号を受信した旨の信号を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上記緊急警報放送の番組の信号を受信して、上記緊急警報放送を受信したことを上記表示手段に表示せしめるように制御する制御手段とを備えたものである。なお、ここで通知手段とは緊急警報放送を受信したこと何らかの手段によって受信機外部へ通知する手段をいう。

また、本発明（請求の範囲 6 ) にかかる受信装置は、請求の範囲 5に記載のディジタル放送受信装置において、上記第 2伝送路受信部は、ラジオ電波による緊急警報信号を受信するものであるものである。

また、本発明（請求の範囲 7 ) にかかるディジタル放送受信装置は、請求の範囲 3又は 4に記載のディジ夕ル放送受信装匿において、上記フ口ントエンド部は、緊急蕾報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスポートストリームを受信でき、上記緊急警報放送の受信を通知する通知手段と、上記フロントエンド部が受信する伝送路の信号とは異なる，第 2の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部とをさらに備え、上記制御手段は、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該笫 2伝送路受信部からの緊急營報信号を受信した旨の信号を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上記緊急警報放送の番組の信号を受信して、緊急警報放送の受信を上記外部表示手段に表示せしめるようにしたものである。

また、本発明（請求の範囲 8 ) にかかるディジタル放送受信装置は、請求の範囲 7記載のディジタル放送受信装置において、上記第 2伝送路受信部をラジオ電波による緊急警報信号としたものである。

また、本発明（請求の範囲 9 ) にかかるディジタル放送受信装置は、請求の範两 5 , 7 , 8いずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部表示手段に代えて、上記緊急警報信号を受信したときに音声を出力する音声出力手段を設けたものである。

また、本発明（請求の範囲 1 0 ) にかかるディジタル放送受信装置は、上記請求の範囲 5 , 7 , 又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部通知手段は、上記緊急贅報信号を受けて、その放送の内容に応じた音声を出力するものである。

また、本発明（請求の範囲 1 1 ) かかるディジタル放送受信装置は、上記請求の範囲 5 ， 7，又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、その放送の内容に応じた発光を行うものである。

また、本発明（請求の範囲 1 2 ) かかるディジタル放送受信装置は、上記請求の範 K1 5 ， 7 , 又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部通知手段は、上記緊急警報俋号を受けて、その放送の内容に応じた振動動作を行うものである。

また、本発明（請求の範囲 1 3 ) かかるディジタル放送受信装置は，上記請求の範囲 5 ， 7，又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、所定の通信手段を用いて、その放送の内容に応じた通報を行うものである。

また、本発明（請求の範囲 1 4 ) にかかるディジタル放送方法は、送信側から、受信側装置のための利用情報をサービス（番組）に付加して送信するディジタル放送方法であって、上記サービス（番組）に付加しての利用情報の送信に先立ち、該利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信予定倩報を、サービス（番組）のトランスポートストリームに多重して送信するものである。

また、本発明（請求の範囲 1 5 ) にかかるディジタル放送方法は、請求の範囲 1 4に記載のディジ夕ル放送方法において、上記送信予定情報に、少なくとも該情報の版数を示すバージョン番号を含むようにしたものである。

以上のように、本発明（請求の範囲 1 ) にかかるディジタル放送送信装置によれば、サービス（番組）に付加しての利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信予定情報を、上記利用情報の送信に先立って、サービス（番組）のトランスポートストリームに多重して送信するようにしたから、各

I R Dは自分宛ての E M M情報を何時受け取るかを知ることができるようになるという効果がある。

また、本発明（請求の範囲 2 ) にかかるディジタル放送送信装置は、上記請求の範囲 1に記載のディジ夕ル放送送信装置において、上記送信予定情報に、少なくとも該情報の版数を示すパージョン番号を含むものとしたから、これらの情報を受信側で利用すれば、自己の I R D宛の情報を既に記憶しているか否かを確認して、重複して情報を取得することがなくなり、より待機電力を抑えて節電効果を上げることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 3 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、上記請求の範囲 1のディジタル放送送信装置により放送される，サービス（番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、送信側から送られるトランスポートストリームを受信するフロントエンド部と、上記受信した卜ランスポートストリームから上記送信予定情報を抽出するトランスポートデコード部と、上記抽出した送信予定情報から、自己の受信装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とする利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、上記抽出した送信時刻に、上記フロントェンド部および上記トランスポートデコード部に電力を供給して、上記利用情報を取得する制御手段とを備えたものとしたから、自己の I R D宛ての情報を確実に取得し、待機電力を最小限にして節電効果をもたらすことができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 4 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、請求の範两 2のディジタル放送方法により放送される，サービス（番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、送信側から送られるトランスボートストリ一ムを受信するフロントエンド部と、上記受信したトランスポートストリームから .卜-記送信予定情報を抽出するトランスポートデコード部と、上記抽出した送信予定情報から、自己の受信装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とし，かつ自己の受信装置が未取得のパ一ジョン番号に対応する利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、該制御手段以外の部分への電力供給を停止し、上記抽出した送信時刻に、上記フロントエンド部および上記トランスポートデコード部に電力を供給して、上記利用情報を取得する制御手段とを備えたから、自己の I R Dにあてられた情報を重複して取得することなく、より待機電力を抑えて節電効果を上げることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 5 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、緊急醤報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスポ — トス卜リームを受信するフロントエンド部を有する第 1伝送路受 ig部と、上記トランスポートストリームから上記緊急警報放送の番組を抽出するトランスポートデコ一ド部と、上記第 1伝送路受信部の信号とは異なる第 2 の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部と、上記緊急警報放送の受信を通知する通知手段と、番組非視聴時には、上記第 2 伝送路受信部を除いた部分への電力供給を停止し、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該第 2伝送路受信部からの緊急警報信号を受信した旨の信を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上記緊急警報放送の番組の信号を受信して、上記緊急警報放送を受信したことを上記通知手段に通知せしめるように制御する制御手段とを備えたものとしたから、待機電力を最小限にしつつ、確実に緊急警報放送を受信することができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 6 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、請求の範囲 5に記載のディジ夕ル放送受信装置において、上記第 2伝送路受信部は、ラジォ電波による緊急警報信号を受信するものであるものとしたから、安価な第 2伝送路受信部を簡易に備えることができ、電力消費をより抑えることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 7 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、請求の範囲 3又は 4に記載のディジタル放送受信装置において、上記フロントエンド部は、緊急警報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスポートストリームを受信でき、上記緊急警報放送の受信を通知する通知手段と、上記フロントェンド部が受信する第 1伝送路受信部の信号とは異なる，第 2の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部とをさらに備え、上記制御手段は、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該第 2伝送路受信部からの緊急警報信号を受信した旨の信号を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上記緊急警報放送の番組の信号を受信して、緊急警報放送の受信を上記通知手段に通知せしめるようにしたものとしたから、自己の I R D宛ての情報だけでなく、緊急警報放送をも確実に取得しながら、待機電力を最小限にして節電効果を上げることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 8 ) にかかるディジタル放送受信装置によれば、請求の範囲 7記載のディジタル放送受信装置において、上記第 2伝送路殳信部をラジオ電波による緊急警報信号としたから、自己の I R D宛ての情報だけでなく、安価な第 2伝送路受信部を簡易に備えて緊急警報放送をも確実に取得し、電力消費をより抑えることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 1 4 ) にかかるディジタル放送方法によれば、送信側から、受信側装置のための利用情報をサービス（番組）に付加して送信するディジタル放送方法であって、上記サービス（番組）に付加しての利用情報の送信に先立ち、該利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信予定情報を、サービス（番組）のトランスポートストリームに多重して送信するものとしたから、これらの情報を受信側で利用すれば、番組非視聴時には、制御部以外の部分の電源をオフにし、自己の I R D宛ての情報の送信時刻にのみ上記部分の電源をオンにして、待機電力を最小限にして自己の I R D宛ての情報は確実に取得することができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 1 5 ) にかかるディジ夕ル放送方法によれば、請求の範囲 1 2に記載のディジ夕ル放送方法において、上記送信予定情報は、上記利用情報の種類に対応した該利用情報の版数を示すバ一ジョン番号を付加したものとしたから、これらの情報を受信側で利用すれば、自己の I R D宛の情報を既に記憶しているか Sかを確認して、重複して情報を取得することがなくなり、より待機電力を抑えて節電効果を上げることができる効果がある。

また、本発明（請求の範囲 1 6 ) にかかるディジ夕ル放送方法によれば、上記請求の範囲 1 4記載のディジ夕ル放送方法において、上記送信予定情報は複数の通信事業者毎に個々に送信されるものであり、上記第 1のステップでは、上記複数の通信事業者が送信する送信予定情報の内容をまとめて 1つのトランスポートストリームに多重して送信するようにしたから、受信側では容易にもれなく送信予定情報を取得することができる効果がある。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の実施の形態 1によるディジ夕ル放送方法において送信される送信予定情報の一例を示す図である。

第 2図は、第 1図に示した送信予定情報（Preinform Table ) を多重化したトランスポートストリームの一例を示す概略闵である。

第 3図は、 I R Dに必要な情報を多重化したトランスポートストリームの一例を示す概略図である。

第 4図は、本発明の実施の形態 1によるディジタル放送方法において送信される送信予定情報（Preinform Table ) のその他の一例を示す冈である。

第 5図は、上記実施の形態 1によるディジ夕ル放送方法を実現するためのディジ夕ル放送送信装置の構成を示すプロック図である。

第 6図は、上記実施の形態 1によるディジタル放送受信装置（ I R D ) の構成を示すブロック図である。

第 7図は、上記実施の形態 1によるディジタル放送受信装置における処理動作を説明するためのフローチヤ一トを示す図である。

第 8図は、本発明の実施の形態 2によるディジタル放送受信装置（ I R D ) の構成を示すブロック図である。

第 9図は、本発明の実施の形態 3によるディジタル放送受信装置（ I R D ) の構成を示すブロック図である。

第 1 0図は、上記実施の形態 3によるディジ夕ル放送受信装置における動作を説明するためのフローチャー卜を示す図である。

第 1 1図は、上記実施の形態 3によるディジタル放送受信装置の変形例を示すブロック構成図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。

実施の形態 1 .

本発明の実施の形態 1によるディジタル放送方法は、受信側 I R Dに必要な情報が送信されたときだけ、該情報を受信する受信部を含むフロン卜ェンドの電源をオンにするため、該 I R Dに必要な制御情報などの情報が送信される時刻等についての送信予定情報を前もって送信側から送信するものである。

第 1図は本発明の実施の形態 1によるディジ夕ル放送方法において送信される送信予定情報の一例を示す図である。ここでは、該送信予定情報を

Preinform Table と称す。

図において、 1 1は data type であり、 I R Dに必要な情報のうち送信される情報の種類を示す。例えば、データのスクランブルを解くための制御情報である E M M ( Entitlement Management Message , 鍵個別情報）や I R Dにあるソフ卜ウェアのバージョンアツプ情報，バグフイツクス情報などのダウンロードデータが挙げられる。 1 2は ird id rangeであり、送信される情報の送付対象となる複数の I R Dの識別子である ird id をまとめて示す。 1 3は tuneであり、情報が送信される送信時刻を示す。ここで、上記 E M Mは、受信側の各 I R Dに対して個別に送信される情報であって、各 E M Mにはそれそれ送付先 I R Dが有する固有の ird id が埋め込まれている。そこで、各 E M Mごとに、送信先の個々の I R Dに対応する ird id を記述することもできるが、送信予定情報（Preinform Table ) の記述内容が膨大になるので、複数の ird id をまとめて示すものとした。

なお、上記送信時刻は、 I R D側で何度か情報取得に失敗しても時間内に最終的に取得できるように、情報を繰り返し何回か送信できるだけの余裕をもって設定することが望ましい。また、上述のように、上記 E M Mについては、複数の送付先 I R Dの ird id に向けたものがまとめて送信されるので、該送付先の数によっても送信時間に配慮する必要がある。すなわち、一斉に多数の I R Dが起動されると電力事情に混乱が生じる恐れがあり、後述する第 4図に示すように、本発明では、機種每、あるいは地域毎などで起動される I R Dを分散させるように，各起動時間をずらせている。第 2図は第 1図に示した送信予定情報（Preinform Table ) を多重化したトランスポートストリームの一例を示す概略図である。

第 2図において、 2 1はビデオパケットであり、映像データが送信されるパケットである。 2 2はオーディオパケットであり、音声デ一夕が送信されるパケットである。 2 3は送信了'定情報パケットであり、上記送信予定情幸 β (Preinform Table ) がマツビングされている。

なお、上記送信予定情報を T Sに多重する頻度は、任意に設定することができる。また、上記送信予定情報は、 D U B ( Dijital Video Broadcatsting)、 AR I B (社団法人電波産業会）規格による S I (Service Information ，サ一ビス情報）や M P E G規格による P S I (Program Specific Information, プログラム特定情報）などにおけるテーブルの 1 つとして送信するものとしてもよい。

第 3図は I R Dに必要な情報を多重化したトランスポートストリ一ムの —例を示す概略図である。

第 3図において、第 2図と同一符号は同一又は相当部分を示す。また、 24 , 2 5および 2 6はそれぞれ EMM (#1001あて）， EMM (#1002 あて）および EMM (# 1003あて）であり、個々の ird idを有する I R Dに対応する E MMが送信されるパケットである。具体的には、第 1図に示した， irdid (#1001〜#2000) の I R Dに対応する E MMが多重化されたトランスポ一トストリームを示している。すなわち、各 ird id を有する I RDに対応する E MMが、別個のパケットで送信される。したがつて、多重化される I RDに必要な情報が第 1図に示したダウンロ一ドデー夕である場合、受信側のすべての ird id を有する I R Dに対応するものであるため、 1つのダウンロードデ一夕がトランスボートストリームに多重化されることになる。

なお、 EMMやダウンロードデータなどがトランスポートストリームに多重される頻度についても、上記送信予定情報と同様、任意に設定することができる。ここで、ディジタル放送としては、現在実用化されているものに加え、種々のもの（例えば、地上波テレビジョン放送ゃケ一プルテレビジョン放送におけるディジタル放送など）が検討されているが、その放送方式は異なるものとなることも予想される。例えば、複数の番組供給会社からの番組を 1つの放送事業者がまとめて、共通の E M Mやダウンロードデ一夕などを採用する場合であれば、すべてのトランスポートストリ一ムに上記送信予定情報を多重化でき、受信側では、いずれかのトランスポ一トストリ一ムで送信される番組を視聴すれば、該送信予定情報を取得することができる。しかしながら、複数の番組供給会社が、異なる E M Mやダウンロードデ一夕を採用し、専用のトランスポ一トストリ一ムで独自のダウンロードデータなどを送信することも想定される。この場合には、すベての卜ランスポートストリームで送信される E M M等についてまとめた送信予定情報を用意して、該送信予定情報をすベてのトランスポートストリームで送信するようにすれば、受信側では、容易にもれなく送信予定惰報を取得することができる。

第 4図は本発明の実施の形態によるディジタル放送方法において送信される送信予定情報（Preinform Table ) のその他の例を示す図である。図において、第 1図と同一符号は同一又は相当部分である。また、 1 4 は version no であり、 E M Mやダウンロードデ一夕のバージョン番号を示す。すなわち、上述のように、複数の番組供給会社が、異なるパージョンの E M Mやダウン口一ドデ一夕を採用し、各番組供給会社がそれそれパ —ジョンを上げるたびに E M M等を送信すれば、受信側では、同じパージヨンの E M M等を重複して受信することになる。また、送信側では、確実な受信側での取得を確保するため、 E M Mやダウンロードデ一夕を、 time 1 3に記述された一定時間内に繰り返し送信するだけでなく、その後再び同じものを繰り返し送信するものとする場合もある。そこで、上記バ一ジヨン番号が示されていれば、受信側では、同じパージヨンの E M Mやダウンロードデ一夕を重複して受信することを避けることができる。

このように、本発明の実施の形態 1によるディジタル放送方法は、送信側において、送信側から送信されて受信側 I R Dが利用する情報についての情報の種類，情報の送付対象の識別子および情報が送信される送信時刻を記述した送信予定情報を送信するものとしたから、これらの情報を受信側で利用すれば、番組非視聴時には、 c P U以外の部分の電源をオフにし、自] 3の I RD宛ての情報の送信時刻にのみ上記部分の電源をオンにして、待機電力を最小限にして自己の I： D宛ての情報は確実に取得することができる。

また、送信側において、さらにバージョン番号について記述した送信予定情報を送信するものとしたから、これらの情報を受信側で利用すれば、自己の I RD宛の情報を既に記憶しているか否かを確認して、重複して情報を取得することがなくなれば、より待機電力を抑えて節電効果を上げることができる。

第 5図は上記ディジ夕ル放送方法を実現するためのディジタル放送送信装置の構成を示すブロック図である。

図において、 5 0は映像および音声情報を MP E G規格によりトランスポートストリーム化する MPEG— T S部、 5 1は Preinform Table 生成部であり、 I RD製造時にメーカが付与したり、 I RD販売時に各 I RD に割り付けされたりして决まる各 I RD情報によって Preinform Table を作成する。また、 5 2は MPEGストリームおよび Preinform Tableから TSパケットを生成する TSパケット合成部、 5 3は TSバケツ卜を多重化して送出部 5 4 から送出するための多重化/変調部である。 Preinform Tableの内容については第 1図で示したとおりである。以上のような構成を有するディジタル放送送信装置を用いることで、各 ir dは自分宛ての EMM情報を何時受け取るかを知ることができるようになる。第 6図は丄記ディジタル放送送信装置により送出された信号を受信するためのディジタル放送受信装置（ I RDの）の構成を示す図である。図において、 60は I RDである。 6 1は F E (フロントエンド）であり、電波のビットス卜リームを復調するディジタル復調部およびビッ卜誤りを正す誤り訂正部に相当する。 6 2は丁 0 (Transport Decorder, トランスポートデコーダ）であり、 F E 6 1から出力される 1本のトランスポートストリームから送信予定情報を取り出すとともに、ビデオ，オーディオなどのパケットを抽出する。 6 3は 0 (AVデコーダ）であり、 T D 6 2で抽出されたビデオバケツトおよびオーディオパケットをそれそれ復号して映像および音声を再生し、外部表示部へ出力する。 64は C PU (制御手段に対応する）であり、送信予定情報に基づいて F E 6 1 , T D 6 2 および AVD 6 3への電力供給を制御する。また、 6 5は上記 C PU 64 の処理時に使用されるメモリである。さらに、上記 TD 6 2には番組パケット抽出部 6 2 a， Preinform Table抽出部 6 2 b , E MMデータ抽出部 6 2 cが含まれる。 6 6は電源に接続され、後述する制御部の出力によつて F E 6 1 ,T D 6 2への電源の供給を制御するための電力制御部である。また、上記 C P U 6 4には、 ird id range抽出部 6 4 a , 送信時刻抽出部 64 b , 制御部 64 cが含まれる。

第 7図は本発明の実施の形態 1によるディジ夕ル放送受信装置における処理動作を示すフローチヤ一トを示す図である。

次に、本允明の実施の形態 1によるディジ夕ル放送受信装置において、第 1図に示した Preinform Table を取得して、当該 Preinform Table からの情報に基づいて行う処理動作について、第 7図 0 0 0 0 0に示したフ口一チャートに沿って説明する。

まず、 F E 6 1で、受信した電波のビヅ卜ストリームを復調してビット誤りを訂正し、ユーザによって選択されたサ一ビス（番組）を含むトランスポ一トストリームを出力する。当該トランスポートストリームから、 T D 6 2を構成する Preinform Table 抽出部 6 2 bによって Preinform Table のパケッ卜が抽出され、番組バケツト抽出部 6 2 a によってビデオパケットおよびオーディオパケットが抽出され、さらに、 EMMデ一夕抽出部 6 2 cによって EMM倩報が抽出される。なお、ここでは、 TD 6 2 から EMデ一夕の抽出を示しているが、ダウン口一ドデ一夕等の他のデ一夕も抽出できることはいうまでもない。

上記抽出された Preinform Table のパケットから、 C P U 6 4が Preinform Table を解析する（ステップ S l )。すなわち、 C P U 6 4を構成する ird id range抽出部 6 4 aは、自己の I R D 6 0が有する ird id が含まれる ird id range 1 2を探し、送信時刻抽出部 6 4 cによって、これに対応する情報の種類を data type 1 1を参照して当該情報の送信時刻を time 1 3によって認識することができ（ステップ S 2 )、該送信時刻をメモリ 6 5に記憶しておく。例えば、自己の I RD 6 0の irdidが #1003 であれば、 1 0 ： 0 0 ~ 1 0 ： 1 0に送信される E MM，および 1 1 ： 0 0〜 1 2 ： 0 0に送信されるダウンロードデ一夕を取得すべきことを認識し、これらの送信時刻をメモリ 6 5に記憶することになる。このとき、 T D 6 2で抽出されて,¹ l.i力されたビデオパケットおよびオーディ才パケットは、 A VD 6 3で復号されて外部表示画面等に出力され、ユーザはこれを視聴する。

ユーザが上記番組の視聴を終了すると、 C P U 6 4を構成する制御部 6 4 cは、 F E 6 1， TD 6 2および AVD 6 3への電力供給を停止し（ステツプ S 3 )、 I RD 6 5の内部時計，すなわち C P U 6 4の時計によつて、記憶した送信時刻と現在時刻とを比較して、送信時刻のチェックを行なう（ステップ S 4 )。そして、該送信時刻の直前になったことを確認して、制御部 64 cは電力制御部 6 6を制御して、 F E 6 1および TD 6 2 への電力供給を開始し（ステップ S 5 )、自己の I RD 6 0にあてられたデータを取得する（ステップ S 6 )。

例えば、 C P U 6 4が 1 0 ： 0 0の数秒前になつたことを確認して、電力制御部を制御して、 F E 6 1および TD 6 2への電力供給を開始し、 1 0 ： 0 0〜 1 0 ： 1 0に送信されるトランスポートストリーム（第 3図参照）を受信する。そして、 TD 6 2にて該トランスポートストリームから EMMデ一夕抽出部 6 2 cによって EMM (# 1003 あて）のバケツトを抽出して、当該パケットのデ一夕，すなわち EMMを C P U 6 4で処理する。

このように、本発明の実施の形態 1によるディジ夕ル放送受信装置は、送信側から送信される送信予定情報を取得解析し、 β己の I R D宛ての情報の送信時刻を記憶して、番組非視聴時には、 CPU以外の部分の電源をオフにし、上記送信時刻には該部分の電源をオンにする C P Uを備えたから、自己の I RD宛ての情報を確実に取得し、待機電力を最小限にして節電効果をもたらすことができる。

実施の形態 2.

次に本発明の実施の形態 2によるディジ夕ル放送受信装置について説明する。第 8図は本発明の実施の形態 2によるディジ夕ル放送受信装置（ I RD) の構成を示すブロック図であり、図において、第 6図と同一符号は同一、又は相当部分を示し、 8 0は I R D、 64 ' は C P Uであり、 Preinform Tableから情報の種類のバージョンを抽出するバ一ジョン情報抽出部 64 dが備わっている点が実施の形態 1で示した構成と異なる。以下、第 4図に示した Preinform Table を取得して、当該 Preinform Table からの情報に基づいて処理動作する場合について説明する。

まず、上述の第 1図に示した Premform Table を取得する場合と全く问様にして、第 4図に示した Preinform Table を取得解析する。 C PU 64，は、自己の I RD 8 0が有する ird idが含まれる ird id rangel 2 を探し、これに対応する情報の種類を data type 1 1より、当該情報の送信時刻を timel 3によって認識し、さらに、該情報の種類のパージョンを認識することができる。したがって、 CPU 64 ' では、自己の I R D 80あてのものであると認識した情報の種類に加えて、そのパ一ジョンを認識するとともに、認識されたバ一ジョンのものが既に取得されているか否かを判断する。取得済みのものについての送信時刻は記憶せず、取得されていないバージョンの情報の送信時刻のみを記憶する。具体的には、自己の I R D 80の ird idが #5700であれば、 1 0 ： 1 0〜： L 0 ： 20 に送信されるダウンロードデ一夕 B， 1 1 ： 00〜； I 2 ： 00に送信されるダウンロードデータ A, および 1 3 ： 0 0〜： 1 5 ： 0 0に送信されるダゥンロードデータ Bが自己の I RD 8 0あての情報であることと、これらの情報のバージョンを認識する。そして、例えば、ダウンロードデータ B について、バージョン 1 0のものは取得済みで、バ一ジヨン 1 1のものは取得されておらず、バージョン 2のダウンロードデ一夕 Aについても取得されていない場合、 CPU 64，は、バージョン 1 1のダウンロードデ一夕 B, およびバージョン 2のダウンロードデ一夕 Aを取得すべきことを判断し、これらの送信時刻を記憶することになる。 TD 6 2で抽出されたビデォバケツト等については、上述の第 1図に示した Preinform Table を取得する場合と全く同様であり、番組視聴終了後の処理動作についても同様である。

このように本実施の形態 2によれば、送信側から送信されるバ一ジョン情報を含む送信予定情報を取得解析し、自己の I RD宛の情報であって既に記憶しているかも、かを判断して、記憶していないものの送信時刻のみを記憶するものとしたから、上記実施の形態 1に示した効果に加えて、自己の I RDに必要な情報を重複して取得することなく、より待機電力を抑えて節電効果を上げることができる。実施の形態 3.

次に本発明の実施の形態 3によるディジ夕ル放送受信装置について説明する。第 9図は本発明の実施の形態 3によるディジタル放送受信装置（ I RD) の構成を示すプロック図であり、図において、第 8図と同一符号は同一又は相当部分を示し、、 9 0は I RD、 9 1は制御部 6 4 cに接続された第 2伝送路受信部であり、ラジオなどの緊急警報信号を受信する。すなわち、津波や地震などの緊急事態発生時において、ディジタルのテレビジョン信号が放送される、 FE 6 1、 TD 6 2、 ADV 6 3、 C P U 64 ' から構成される第 1の伝送路とは別に、ラジォなどの第 2の伝送路で放送される緊急警報信号を受信するように構成されている。なお、 C PU 64 ' を構成する制御部 64 cは、第 8図に示したものと同じく、送信予定情報に基づいて、 F E 6 1， T D 6 2および A VD 6 3への電力供給を制御するが、これに加えて、第 2伝送路受信部 9 1が受信した緊急警報信号を受けて、 FE 6 1 , T D 6 2および A VD 6 3を作動させるようになつている。第 1 0図は本発明の実施の形態 3によるディジ夕ル放送受信装置における動作を示すフ口一チヤ一トを示す図である。

以下、動作について、第 1 0図に示したフローチャートに沿って説明する。

まず、実施の形態 2 と同様にして、第 1図あるいは第 4図に示した Preinform Table を取得解析して、 C PU 64 ' が自己 I RD 5 2に宛てられた情報の種類，送信時刻等を認識し、当該送信時刻を記憶した後、ユーザが番組の視聴を終了する。このとき、 CPU 64 ' は、当該 C PU 64 ' および第 2伝送路受信部 9 1以外の、 F E 6 1， TD 62および A VD 6 3の電源をオフ状態とし（ステップ S 1 0 1 )、 I RD 9 0の内部時計によって記憶した送信時刻と現在時刻とを比較して、送信時刻のチェックを行なう。

この状態で、第 2の伝送路であるラジオ電波などにより緊急警報信弓-が伝送されると、第 2伝送路受信部 9 1は、該緊急警報信号を受信し（ステヅプ S 1 0 2 )、該緊急警報信号を受信した旨を C P U 6 4 ' に通知する (ステップ S 1 03 )。この通知を受けて、 CPU 64 ' では、 FE 6 1， T D 6 2および AVD 6 3の電源を入れて作動させる（ステップ S 1 0 4 )o このとき第 1の伝送路で伝送される緊急警報放送を、 F E 6 1にある第 1伝送路の受信部が受信する。そして、該緊急警報放送が含まれるトランスポートストリームから、 TD 62は上記緊急警報放送の映像および音声がそれそれ入ったビデオバケツトおよびオーディォバケッ卜を抽出し、 AVD 6 3で復号されて外部表示部に出力される（ステップ S 1 0 5 )。ここで、上記緊急警報放送は、緊急事態発生時用に作成された映像等の番組であってもよいし、通常のテレビ番組の映像の一部に緊急事態発生を警告する文字等が入ったものなどでもよい。前者のような緊急警報放送を受信する場合、例えば、第 1の伝送路の送信側で該緊急警報放送を送信するトランスポートストリームをあらかじめ設定し、第 2伝送路受信部 9 1で上記緊急警報信号を受信したとき、 CPU 6 4 ' が、 F E 6 1等の電源を入れるだけでなく、該緊急警報放送が送信されるあらかじめ設定されたトランスポートストリームを選択するよう F E 6 1のトランスボンダを切り替えさせるようにする。また、後者のような緊急警報放送を受信する場合であれば、緊急事態発生時に放送される番組すべてが緊急警報放送になるものとして、第 2伝送路受信部 9 1で上記緊急警報信号を受信したとき、 C P U 6 4は F E 6 1等の電源を入れるだけとし、 F E 6 1が前回視聴終了時に選択していたトランスボ一トストリームに含まれる緊急警報放送の信号を出力する。

また、上記緊急警報信号と上記緊急警報放送とは、必ずしもリンクしていなければならないというものではない。すなわち、上述のように、ディジ夕ルテレビジョン放送およびラジオ放送という異なる伝送路で、それそれ別個独立して上記緊急警報信号および上記緊急贅報放送が送信されるものであっても、津波や地震などの緊急事態発生時には、送信開始時刻にずれはあっても両者共送信されるので、ユーザは上記緊急警報放送を視聴することができる。

なお、第 2伝送路受信部 9 1は、常に電源オン状態であり、 C P U 6 4 ' による電力制御を受けるものではないので、該第 2伝送路受信部 9 1の電源を C P U 6 4，などの I R D 9 0の電源とは別の乾電池等にすることも可能である。

また、上記第 2の伝送路 9 1 としては、ラジオ電波に限らず、緊急警報信号を伝送するものであればよく、例えば有線などを採用してもよい。ただし、第 2伝送路受信部 9 1が簡易なものとなるような伝送路を選択することが好ましい。すなわち、本実施の形態 3において、第 2伝送路受信部 9 1では緊急箬報信号のみを受信して利用し、緊急警報に対する詳細な情報（映像，音声など）については上記第 1の伝送路からのものを受信するものであるため、第 2伝送路受信部 9 1 としては、簡易な装置であって、電力消費が少なく安価なラジオなどがより好ましい。

さらに、第 6図や第 9図に示したような構成において、緊急警報信号を受信した際に、それそれ第 1 1 ( a ) 図，第 1 1 ( b ) 図に示すような構成として、緊急警報に対する詳細な情報（映像，音声など）を出力するのに代えて、 B e e p音発生器 1 1 0およびスピーカー 1 1 1に電源を投入してビープ音を発生するようにしてもよい。このようにすることで、より、視聴者に注意を促すことができるとともに、例えば、表示装置に不具合等が生じて表示不能のような場合においても、緊急放送を認識することができる。なお、第 9図では、説明を簡略化するために電源、メモリ、および C P Uの詳細な構成については省略している。

このように、本発明の実施の形態 3によるディジ夕ル放送受信装置は、ディジ夕ル放送を受信する F Eとは別に、当該ディジ夕ル放送とは異なる伝送路で送信される緊急管報信号を受信する第 2伝送路受信部 9 1 と、該第 2伝送路受信部 9 1からの通知を受けて F E等の電源をオンする C P U 6 4 ' とを備えたから、番組非視聴時に、 F E 6 1の電源がオフの状態でも緊急事態発生を知ることができ、このことによって、 F E 6 1の電源を入れて緊急警報放送を受信することができる。すなわち、待機電力を最小限にしつつ、確実に緊急警報放送を受信することができる。

なお、本実施の形態 3では、緊急警報信号を受信した際にビープ音を発生することにより緊急事態を通報するようにしたが、音声発生以外に、発光，振動動作を行う場合や、所定のセンタ一などへ公衆電話回線網などを介して通報を行う場合も考えられる。産業上の利用可能性

本発明は、ディジタル放送を受信する装置において、待機電力を極力削減するためのディジタル放送方法およびその受信装置に関するものである。

Claims

請求の範囲

1 . サービス（番組）に付加しての利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信予定情報を、上記利用情報の送信に先立って、サービス（番組）のトランスポートストリームに多重して送信することを特徴とするディジ夕ル放送送信装置。

2 . 請求の範囲 1に記載のディジ夕ル放送送信装匿において、

上記送信予定情報は、少なくとも該情報の版数をすバージョン番号を含むことを特徴とするディジ夕ル放送送信装置。

3 . 請求の範囲 1のディジタル放送送信装置により放送される，サービス (番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、

送信側から送られるトランスボ一トストリ一ムを受信するフロントェンド部と、

上記受信したトランスポ一トストリームから上記送信予定情報を抽出するトランスポートデコード部と、

上記抽出した送信予定情報から、自己の受信装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とする利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、上記抽出した送信時刻に、上記フロントエンド部および上記トランスポートデコード部に電力を供給して、上記利用情報を取得する制御手段とを備えたことを特徴とするディジタル放送受信装置。

4 . 請求の範囲 2のディジタル放送方法により放送される，サービス（番組）を受信するディジタル放送受信装置であって、

送信側から送られるトランスポートストリームを受信するフロン卜ェンド部と、

上記受信した卜ランスポートストリームから上記送信予定情報を抽出するトランスポートデコード部と、

上記抽出した送信予定情報から、自己の受佶装置識別子と一致する受信装置識別子を送信対象とし，かつ自己の受信装置が未取得のバージョン番号に対応する利用情報についての送信時刻を抽出し、番組非視聴時に、該制御手段以外の部分への電力供給を停止し、上記抽出した送信時刻に、上記フロントェンド部および上記トランスポ一トデコ一ド部に電力を供給して、上記利用情報を取得する制御手段とを備えたことを特徴とするディジタル放送受信装置。

5 . 緊急警報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスボ —トストリ一ムを受信するフロントエンド部を有する第 1伝送路受信部と、上記トランスポートストリームから上記緊急警報放送の番組を抽出するトランスポートデコード部と、

上記第 1伝送路受信部の信号とは異なる第 2の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部と、

上記緊急警報放送の受信を通知する通知〒 -段と、

番組非視聴時には、上記第 2伝送路受信部を除いた部分への電力供給を停止し、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該第 2伝送路受信部からの緊急警報信号を受信した旨の信号を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上記緊急警報放送の番組の信号を受信して、上記緊急警報放送を受信したことを上記通知手段に通知せしめるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

6 . 請求の範囲 5に記載のディジ夕ル放送受信装置において、

上記第 2伝送路受信部は、ラジォ電波による緊急警報信号を受信するものであることを特徴とするディジタル放送受信装置。

7 . 請求の範囲 3又は 4に記載のディジ夕ル放送受信装置において、上記フロントエンド部は、緊急警報放送の番組を含むサービス（番組）が多重されたトランスポートストリームを受信でき、

上記緊急警報放送の受信を通知する通知手段と、

上記フロン卜ェンド部が受信する第 1伝送路受信部の信号とは異なる，第 2の伝送路で送信される緊急警報信号を受信する第 2伝送路受信部とをさらに備え、

上記制御手段は、上記第 2伝送路受信部が上記緊急警報信号を受信したとき、該第 2伝送路受信部からの緊急警報信号を受信した旨の信号を受けて、該制御手段以外の部分に電力を供給して、上 d緊急警報放送の番組の信号を受信して、緊急鬵報放送の受信を上記通知手段に通知せしめるようにしたものであることを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

8 . 請求の範囲 7記載のディジ夕ル放送受信装置において、

上記第 2伝送路受信部はラジオ電波による緊急警報信号であることを特徴とするディジタル放送受信装置。

9 . 請求の範囲 5， 7 , 乂は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、

上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、その放送の内容を表示するものであることを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

1 0 . 請求の範囲 5 , 7，又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、

上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、その放送の内容に応じた音声を出力するものであることを特徴とするディジタル放送受信装置。

1 1 . 請求の範囲 5， 7 , 又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、

上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、その放送の内容に応じた発光を行うものであることを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

1 2 . 請求の範囲 5， 7，又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、

上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、その放送の内容に応じた振動動作を行うものであることを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

1 3 . 請求の範囲 5 , 7 , 又は 8のいずれかに記載のディジタル放送受信装置において、上記外部通知手段は、上記緊急警報信号を受けて、所定の通信手段を用いて、その放送の内容に応じた通報を行うものであることを特徴とするディジ夕ル放送受信装置。

1 4 . 送信側から、受信側装置のための利用情報をサービス（番組）に付加して送信するディジ夕ル放送方法であって、

上記サービス（番組）に付加しての利用情報の送信に先立ち、該利用情報の種類，該利用情報を送信する対象を示す受信装置識別子，および該利用情報を送信する送信時刻を含む送信予定情報を、サービス（番組）のトランスポ一トストリームに多重して送信する第 1のステップと、

上記第 1のステップに続いて、上記サービス（番組）に付加しての利用情報の送信を行う第 2のステップとを含むことを特徴とするディジ夕ル放送方法。

1 5 . 請求の範囲 1 4に記載のディジタル放送方法において、

上記送信予定情報は、少なくとも上記利用倩報の種類に対応した該利用情報の版数を示すパージョン番号を含むものであることを特徴とするディジ夕ル放送方法。

1 6 . 請求の範囲 1 4記載のディジ夕ル放送方法において、

上記送信予定情報は複数の通信事業者毎に個々に送信されるものであり、上記第 1 のステツプでは、上記複数の通信事業者が送信する送信予定情報の内容をまとめて 1つのトランスポートストリームに多重して送信するものであることを特徴とするディジ夕ル放送方法。