WO1999033953A1 - Nouveau micro-organisme et procede de production de polyols au moyen de celui-ci - Google Patents

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Description

曰月 糸田 β 新規微生物及びそれを用いるポリオールの製造方法 技術分野
本発明は、 新規微生物及びそれを用いるポリオールの製造方法に関し、 詳しくはトリコスポロノイデス属に属する新菌株である トリコスポロノ ィデス · コゥノスェンシス (Trichosporonoides kounosuensis) 7E-1 (FERM BP- 6572)株及び該菌株を用いるポリオールの製造方法に関する。 背景技術
現在までに、 ポリオール、 特にエリスリ トールを生産するために実用 化されている微生物として、 モニリエラ ' トメントサ 'バール ' ポリ二 ス (Moniliella tomentosa var. pollinis CBS 461. 67)と トリコスポロ ノィデス · メガチ 'リエンシス (Trichosporonoides megachil iensis SN - G42 (FERM BP- 1430) [オーレォバシディウム (Aureobasidium sp. SN-G 42 (FERM P-8940 と同じ) ] の 2種類が知られている。 前者には、 糖類 の発酵によりポリオールを工業的規模で製造する方法など (特公平 6— 3 0 5 9 1号公報、 同 6— 3 0 5 9 2号公報、 同 6— 3 0 5 9 3号公報、 同 6— 3 0 5 9 4号公報) 一連のポリオールの製造方法が知られている。 また、 後者にはエリスリ トール生産能を有する新規微生物及びそれを用 いる発酵によるエリスリ トールの製造方法 (特公平 4— 1 1 1 8 9号公 報、 同 4— 6 3 5号公報) 等が知られている。
一方、 トリコスポロノイデス属の微生物については、 ブラジル国カン ビナス大学のマリナ · A · Y · ァォキ氏らによるグルコース及びスクロ —スからのエリスリ トールへの変換の報告 (BIOTECHNOLOGY LETTERS, Volume 15, No.4, p.383-388, April 1993) がある。 この報告によると、 グルコースからエリスリ トールへの変換率が 43. 0%、 スクロースか らエリスリ トールへの変換率が 37. 4%と高いものの、 このときの培 養液の糖濃度は 10% (W/V) と低く工業的規模での製造には問題が める。
更に、 三菱化学の上田氏らはト リコスポロノイデス属の 5菌種、 すな わち トリコスポロノイデス 'ォエドセファリス (Trichosporonoicies oedocephalis CBS 649.66 ) 、 ト リコスポロノイデス ·マディダ mad i da CBS 240.79 ) 、 トリコスポロノイデス 'ニグレヅセンス nigrescens CBS 268.81 ) 、 トリコスポロノイデス ·スパスラ夕 spathulata CBS 241.79 ) 及びトリコスポロノイデス · メガチリェンシ ス_^. megachiliensis CBS 567.85)について、 グルコースからエリスリ トールが生成できることを報告している (特開平 9— 154589号公 報) 。 しかしながら、 培養温度範囲が 25〜37°C (適温 27〜35°C) と狭く、 冷却に多量の水を必要とするなど、 大規模生産には必ずしも有 利とは言えない。 特に、 エリスリ トール生産性が 136. 0 g/Lと最 良の成績を示した トリコスポロノイデス ·ニグレツセンスは、 残念なが ら 37°C及びグルコース濃度 50%では生育を示さないこと (後述) が 知られている。 発明の開示
本発明の目的は、 ポリオ一ル生産能の高い新規な微生物、 特に比較的 高い温度 (35〜39°C) 及び高い糖濃度 (20〜60%) でもエリス リ トール等のポリオールを多量に生成する微生物を提供することにある。 また、 本発明の別の目的は、 該微生物を用いて安価にポリオールを製 造する方法を提供することにある。 本発明者は、 ポリオール、 特にエリスリ トールの生産能を有する新規 微生物を見出すべく種々研究を行った結果、 蜜蜂の巣より分離した新規 微生物が上述した課題、 すなわち培養温度 3 5〜3 9 °C、 糖濃度 2 0〜 6 0 %で良好な生育を示し、 多量のポリオールを生成することを見出し、 本発明を完成した。
すなわち本発明は、 蜜蜂の巣より分離したトリコスポロノイデス属に 属する新規微生物、 詳しくはトリコスポロノイデス 'コゥノスェンシス 7E-KFERM BP- 6572)株に関する。
更に、 本発明は、 上記の微生物を培養し、 培養物から主としてエリス リ トール、 グリセリン及びリビト一ルを含むポリオールを採取すること を特徴とするポリオールの製造方法に関する。 発明を実施するための最良の形態
本発明に係る新規微生物は、 以下の方法により分離した。 すなわち、 蜜蜂の巣を 4 0 %のグルコースを含む培地で培養することにより、 耐糖 性微生物を選抜し、 更に培養温度を 3 5 °Cに設定することにより、 中温 菌ないしは高温菌を選抜した。 次いで、 通常の微生物の分離方法にて純 粋分離した微生物を 3 0 %のグルコースを含む培地で培養し、 培養物に 蓄積されたポリオール量を測定することによりポリオール生産能の高い 微生物、 詳しくはトリコスポロノイデス 'コウノスェンシス 7E- 1 株を 分離した。
この微生物は、 日本国茨城県つくば巿東 1丁目 1番 3号の工業技術院 生命工学工業技術研究所の特許微生物寄託センターに、 受託番号 FERM BP- 6572 として国際寄託されている (平成 1 0年 1 1月 1 2日に原寄託 (寄託番号: FERM P- 16303、 原寄託日 :平成 9年 7月 3日) より移管) 。 本発明者により、 埼玉県鴻巣巿の蜜蜂の巣より分離されたトリコスポ ロノイデス 'コウノスェンシス 7E-1 株の菌学的性質は、 下記に詳述す る通りである。 なお、 トリコスポロノィデス ·コウノスェンシス 7E-1 株の菌学的性質の試験は、 N. J. W. Kreger-van Rij Groningen編集
"ザ 'イースト ·ァ ·夕キソノミック 'スタディー (The Yeasts, A Taxisonoinic Study, Third Revised and Enlarged Edition) (1984年 アムステルダムのェルスビーエル 'サイエンス 'パブリシャ一ズ社 ( Elsevier Science Publishers B.V. ) 出版) に準拠した。
1. 培地上の生育状況
1 ) 顕微鏡的所見
(YM液体培地、 25°C、 3日間培養)
栄養細胞の大きさ : 4〜7. 5 x4〜 12 z
栄養細胞の形状:球形又は卵形又は楕円形
栄養細胞の形状:多極出芽
(ポテトグルコース寒天培地によるスライ ド培養、 25° (、 7日間培養) 芽出分生子 (Blastic conidia) :形成する
分裂子:形成する
偽菌糸:形成する
菌糸 :形成する
2) 液体培養 (YM液体培地、 25°C)
表面生育:皮膜形成
濁度:透明又は微濁
沈査:大
培地の色:培養 4日目頃より淡褐色に変化し、 以後日数の経過と共に 濃く変色する。
3) 寒天培地 (YM寒天培地、 25°C、 2週間培養)
生育:良好 光沢:無し
色素 : 1週間以上培養すると、 コロニー及び培地も暗褐色に変色する
2. 子嚢胞子の形成
ポテトグルコース寒天培地、 コーンミール寒天培地、 YM寒天培地、 ゴロ ドコヮ寒天培地及び酢酸培地で、 子嚢胞子を形成しない。
3. 生理学的性質
酸素要求性 好気的
生育温度 42 °C
最適生育温度 3 1〜 37。C
生育 pH 2〜 1 0. 5
最適生育 pH 5〜 8
KN03 の資化性 有り
脂肪の分解 ffiノ"c、 1
尿素の分解 有り
ゼラチンの液化 有り
カロチノィ ドの生成 無し
有機酸の生成 有り
エステルの生成 有り
デンプン様物質の生成 無し
ビ夕ミンの要求性 有り
ジァゾニゥムブル一 Bの呈色反応 有り
耐浸透圧性の有無
塩化ナトリゥム濃度 1 0 % 有り (生育する)
塩化ナトリウム濃度 1 2 % 無し (生育せず)
グルコース濃度 6 0% 有り (生育する)
4. 糖の発酵性 グルコース 有り ラク トース 無し ガラク トース 有り メ リ ビオース Mし ラフイ ノース 無し スクロース 有り マル ト一ス 有り ィヌ リン Mし イノシ トール Mし . 炭素化合物の資化性
D —ァラビノース
L —ァラビノース + D —リボース + D —キシロース + D -グルコース + D —マンノ一ス + D—ガラク ト一ス + L —ラムノース
D—フラク ト一ス + L —ソルボース
マルートス + スクロース + ラク ト一ス
メ リ ビオース
セ口ビオース + トレハロース ラフイノース
メレジトース
ひーメチルー D—グルコシド
アルブチン +
エスクリン
サリシン
デキス トリン +
可溶性デンプン +
ィヌ リン +
メタノール
ェタノ一ル +
アド二トール (リビトール)
イノシトール
エリスリ ト一ル +
D—マンニトール +
D—ソルビトール
ズルシトール
キシリ トール +
グリセリン +
D L—乳酸塩
コハク酸塩 +
クェン酸塩 +
本菌株の上記諸性質を、 前記著作 (The Yeasts, A Taxisonomic Study) の酵母の分類に照合すると、 ト リコスポロン属 (Trichosporon) に近似 している。 しかしながら、 ジァゾニゥムブルー Bの呈色反応、 尿素分解、 糖の発酵性及び K N 0 3 の資化性等から、 トリコスポロン属のどの菌種 とも合致せず異なっている。 スタディズ 'イン 'マイコロジィ No. 19 ( Studies in Mycology No. 19) の G. S. DE HOOG 編集 "ザ ' ブラック ' イースト, 11:モニリエラ 'アンド ·ァライ ド ·ゼネラ (THE BLACK YEASTS, I I: MONILIELLA AND ALLIED GENERA) " ( 1979年オランダの C B S出版 (CBS : CENTRAALBUREAU VOOR SCHIMMELCULTURES) ) の分類方法 の記載に照合すると、 属の分類では芽出分生子 (Blastic conidia)の長 さから トリコスポロノイデス属に分類される。
種の分類方法の記載に照合すると、 トリコスポロノイデス ·ォェドセ ファリス (Trichosporonoides oedocephalis CBS 649. 66 ) は菌糸柄 (Stalk) の先端に同調的に分生子を形成するのに対して、 本菌株は形成 しない点で異なっている。 コーンミール寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) でのコロニーの生育を比較すると、 トリコスポロノイデス ·ォエドセフ アリスはコロニーの直径が 1 5 . 5〜 1 7 mmと遅い生育を示し、 コロ 二一の表面は黒褐色を呈し、 気中菌糸の形成は観察されなかった。 それ に対して、 本菌株はコロニーの直径が 3 1〜 3 4 mmと旺盛な生育を示 し、 コロニーの表面は旺盛な気中菌糸の形成により灰白色を呈した。
ポテトグルコース寒天培地 (2 5 °C、 2週間培養) においては、 トリ コスポロノイデス ·ォェドセファリスのコロニーの直径は 2 2〜 2 2 . 5 mmと中程度の生育を示し、 コロニーの表面はしわ状で中心部は濃褐色、 辺縁部は淡褐色を呈しており、 コロニー表面の所々には、 薄く微弱な気 中菌糸の形成が認められた。 それに対して、 本菌株はコロニーの直径が 3 3〜3 4 . 5 mmと旺盛な生育を示した。 また、 コロニーの表面は平 らで旺盛な気中菌糸に覆われて灰白色を呈した。 Y M寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) においては、 トリコスポロノイデス ·ォエドセファリスの コロニーの直径は 2 2〜 2 3 mmと中程度の生育を示し、 コロニーの表 面はしわ状で、 褐色を呈し、 辺縁部は白色〜淡褐色を呈し、 コロニーの 辺縁部の所々に気中菌糸の形成が認められた。 それに対して、 本菌株は 生育が旺盛でコロニーの直径は 3 2〜 3 4 mmを示した。 また、 コロニ —の表面は、 旺盛な気中菌糸に覆われて灰白色を呈した。 炭素化合物の 資化性においては、 トリコスポロノイデス · ォェドセファリスは D—キ シロース、 キシリ トール及びィヌリンを資化しないのに対し、 本菌株は これらを資化する点で異なっていた。
トリコスポロノィデス . スノ スラ夕 ( T ric ho s_£p ronp i de s s^athulata CBS 241. 79)は、 スプーン型の菌糸柄を形成するのに対し、 本菌株は形 成しない。 コーンミール寒天培地 ( 2 5 ° (、 2週間培養) でのコロニー の生育を比較すると、 ト リコスポロノイデス ' スパスラ夕はコロニーの 直径が 5 0 mm以上と巨大化するが、 淡黄褐色の極めて薄い生育で、 し かも気中菌糸を形成しない点で本菌株とは異なっていた。 ポテトグルコ ース寒天培地 ( 2 5 ° ( 、 2週間培養) においては、 トリコスポロノイデ ス ·スパスラ夕のコロニーの直径は 5 1〜 5 3 mmと本菌株以上に極め て旺盛な生育を示した。 また、 トリコスポロノイデス ·スパスラ夕のコ ロニ一の表面は中心から放射状にしわを形成し、 中心部は濃褐色、 辺縁 部は淡褐色を呈し、 コロニー表面の中心は濃く周辺に向かって薄く疎ら に灰白色の気中菌糸が形成するのに対し、 本菌株は、 前記したように、 コロニー表面はしわがなく、 平滑で灰白色の良く生育した菌糸で覆われ ている点で異なっていた。 Y M寒天培地 ( 2 5。C、 2週間培養) におい ても、 トリコスポロノイデス ' スパスラ夕のコロニーの直径は 4 4 . 5 〜4 7 mmと本菌株以上の旺盛な生育を示した。 コロニーの表面は、 中 央が僅かに盛り上がり、 中心付近から辺縁部に向かって放射状にしわを 形成し、 表面は全面純白の気中菌糸を形成するのに対し、 本菌株は前記 したように、 気中菌糸は灰白色であった。 炭素化合物の資化性において は、 トリコスポロノイデス 'スパスラ夕はメレジトース、 ラフイノ一ス、 D—ソルビトール、 D L —乳酸塩、 エスクリン及びサリシンを資化する のに対し、 本菌株はこれらを資化しない点で異なっている。 また、 トリ コスポロノイデス ·スパスラ夕は培地にビ夕ミンを要求せず、 牛脂の分 解性試験は陽性であるが、 本菌株はビタミン要求性であり、 牛脂の分解 性試験は陰性である。
トリコスポロノィデス 'マディダ (Trichosporonoides mad i da CBS 240. 79) は、 菌糸をほとんど形成しない点で本菌株とは大きく異なって いる。 コーンミール寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) でのコロニーの生 育を比較すると、 トリコスポロノィデス ·マディダはコロニーの直径が 2 3 ~ 2 5 mmと中程度の生育で、 中心部は濃褐色を呈し、 辺縁部は淡 褐色で気中菌糸は形成しない。 それに対して、 本菌株は生育も旺盛で、 気中菌糸もよく形成することは前記した通りである。
ポテトグルコース寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) においても、 本菌 株とは異なっている。 すなわち、 トリコスポロノイデス ' マディダのコ ロニーの直径は 2 2〜2 4 . 5 mmと本菌株と異なり中程度の生育で、 またコロニーは黒褐色で表面はいくつかの塊状に盛り上がって生育し、 気中菌糸の形成も認められない点でも本菌株とは異なっている。 Y M寒 天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) においても、 トリコスポロノイデス 'マ ディダのコロニーの直径は 2 1〜2 2 mmと本菌株とは異なり中程度の 生育であった。 コロニーの表面も本菌株とは異なり粗く盛り上がり、 濃 褐色を呈し、 辺縁部は淡褐色であった。 気中菌糸の形成もほとんど認め られなかった。 糖の発酵では、 トリコスポロノイデス ·マディダはガラ ク ト一スとスクロースを発酵せず、 この点で本菌株とは異なる。 なお、 スクロースの発酵性については、 A. T. MARTINEZ (スタディズ 'イン ' マイコロジィ No. 19 (Studies in Mycology No. 19) )の文献では陽性であ るが、 G. Douglas及び Inglisらの文献 (G. Douglas Inglis, Lynne Sigler, Mark S. Goettel. TRICHOSPORONOIDES MEGACHILIENSI S, A NEW HYPHO- MYCETE ASSOCIATED WITH ALFALFA LEAFCUTTER BEES, WITH NOTES ON TRICHOSPORONOIDES AND MONILIELLA. ycologia, 84 (4) , 1992, pp. 555-570)では陰性と報告されており、 本発明者の試験結果とも一致した ので陰性とした。 炭素化合物の資化性においては、 トリコスポロノイデ ス ·マディダはガラク トースとィヌリンを資化しないのに対し、 本菌株 はそれらを資化する点で異なっている。
また、 前記した G. Douglas及び Ingl isらの文献の分類方法の記載に照 合すると、 トリコスポロノイデス 'ニグレヅセンス (Trichosporonoides nigrescens CBS 268. 81 ) は 3 7 °Cで生育せず、 スクロースも発酵しな い点で本菌株とは異なっている。 また、 炭素化合物の資化性においては 、 ト リコスポロノイデス 'ニグレツセンスは L —ァラビノース、 D—キ シロースを資化しない点と D —ソルビトールを資化する点で本菌株とは 異なっている。 コーンミール寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) でのコロ ニーの生育を比較すると、 トリコスポロノイデス ' ニグレツセンスはコ ロニーの直径が 9〜 9 . 5 mmと弱い生育で本菌株とは異なっていた。 なお、 コロニー中心部は黒濃褐色を呈し、 辺縁部は淡褐色で気中菌糸の 形成は認められなかった。 それに対して、 本菌株は生育も旺盛で、 気中 菌糸もよく形成することは前記した通りである。
ポテトグルコース寒天培地 ( 2 5 ° (:、 2週間培養) においても、 本菌 株とは異なっている。 すなわち、 トリコスポロノイデス ' ニグレツセン スのコロニーの直径は 1 7 . 5〜 1 9 mmと本菌株と異なり中程度の生 育で、 コロニーは黒褐色で表面はいくつかの塊状に盛り上がって生育し、 気中菌糸の生育は認められなかった。 これらは、 本菌株とは異なる特徴 である。 Y M寒天培地 ( 2 5 °C;、 2週間培養) においても、 トリコスポ ロノイデス 'ニグレツセンスのコロニーの直径は 1 3 ~ 1 4 . 5 mmと 本菌株とは異なり、 遅い生育であった。 コロニーの表面は濃褐色で、 表 面はいくつかの塊状に盛り上がって生育し、 気中菌糸の形成は認められ なかった。 これらの特徴も、 本菌株とは異なる特徴である。
同様に、 前記 G. Douglas及び Inglisらの文献の分類方法の記載に照合 すると、 トリコスポロノィデス ·オース トラリエンス(Trichosporonoides australiense Ramirez ( 1989) )はラク ト一スを発酵し、 Lーァラビノー スと D—キシロースを資化しないが、 本菌株は反対にラク トースを発酵 せず、 L —ァラビノースと D —キシロースを資化する点で異なっている。 また、 トリコスポロノイデス ' オース トラリエンスは耐糖性が低く、 5 0 %のグルコースを含む培地には生育しないが、 本菌株は 6 0 %のグルコ —スを含む培地でも良く生育する点で異なっている。 更に、 トリコスポ ロノイデス ·オース トラリエンスはゥレア一ゼを産生しないため、 尿素 を分解せず、 ジァゾニゥムブル一 Bの呈色反応も陰性であるが、 本菌株 は両方とも陽性である。
トリコスポロノィデス · メガチリエンシス (Trichosporonoides megachiliensis CBS 567. 85 ) は硝酸塩を資化せず、 Lーァラビノース、 D—キシロース、 キシリ トール、 ィヌリンなども資化しない点で本菌株 と異なっている。 コーンミール寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) でのコ ロニ一の生育を比較すると、 トリコスポロノイデス ' メガチリェンシス はコロニーの直径が 2 8〜2 9 . 5 mmと本菌株に近い生育をするが、 表面は平らで黒褐色の薄い生育となり、 気中菌糸の形成は極めて薄く貧 弱である。 それに対して、 本菌株の気中菌糸は、 コロニー基部の褐色の 色彩が見えない程よく形成され、 コロニー表面は灰白色を呈している。 ポテトグルコース寒天培地 ( 2 5 ° (、 2週間培養) においても、 トリ コスポロノイデス · メガチリェンシスは本菌株とは異なっている。 すな わち、 トリコスポロノィデス · メガチリエンシスのコロニーの直径は 2 5 〜2 7 mmと本菌株に近い生育を示すが、 本菌株とは異なりコロニーは ほとんど気中菌糸を形成せず、 表面は平坦で黒褐色を呈していた。 また、 本菌株とは異なり、 コロニーの辺縁部ではコロニーの先端が培地中に放 射状に伸張し、 いが栗状の独特の形態を呈した。 Y M寒天培地 ( 2 5 °C、 2週間培養) においては、 トリコスポロノイデス ' メガチリェンシスの コロニーの直径は 2 9 . 8〜3 0 . 5 mmと本菌株とほぼ同等の旺盛な 生育を示した。 しかし、 気中菌糸の形成は表面の一部、 コロニーによつ ては表面の半分程度で、 コロニーの表面全面に気中菌糸を形成する本菌 株とは異なっている。
したがって、 本菌株はト リコスポロノイデス属に属する力、 これまで に報告された菌種、 すなわちトリコスポロノイデス ·ォェドセファリス、 トリコスポロノイデス · スパスラ夕、 トリコスポロノイデス ·マディダ、 トリコスポロノイデス · ニグレツセンス、 ト リコスポロノイデス ·ォ一 ス トラリエンス及びトリコスポロノイデス · メガチリエンシスとは異な る新種である。 本発明者は、 この新種をトリコスポロノイデス ' コウノ スェンシスと名付けた。 上記新種の他、 該新種に自然もしくは人工的手 段、 例えば紫外線照射、 突然変異誘起剤による処理によって変異させた 変異株も、 ポリオール生産能を有する限り、 本発明に包合される。
本菌株の培養は炭素源、 窒素源、 無機塩類等を含む液体培地を用いて 好気的条件下に行われる。
炭素源としてはグルコース、 フラク トース、 スクロース等の糖類及び これら糖類を含む澱粉糖化液、 甘藷糖蜜、 甜菜糖蜜等の糖質が使用され る。 培地の糖濃度は 2 0〜6 0 %、 好ましくは 3 0〜 5 0 %である。 窒素源としては微生物により利用可能な窒素化合物、 例えば酵母ェキ ス、 ペプトン、 麦芽エキス、 コーンスチープリカ一、 アンモニア水、 ァ ンモニゥム塩類、 尿素、 硝酸塩類等が使用される。 無機塩としてはリン酸塩、 マグネシウム塩、 カルシウム塩、 カリウム 塩、 鉄塩、 マンガン塩等が適宜使用される。
培養は通常、 培養温度 2 5〜40°C、 好ましくは 3 5〜3 9°Cで 3〜 1 0日間行われ、 培養により培地中に主としてエリスリ トール、 グリセ リン及びリビトールを含むポリオールが蓄積される。 ポリオール合計の 収率は、 例えば培地中のグルコース濃度 30W/V%の場合、 43. 7 %である。
培地中に蓄積されたポリオールを採取する方法は公知の方法に従って 行えばよく、 例えば菌体を濾過あるいは遠心分離によって除去し、 ィォ ン交換樹脂処理法、 吸着クロマトグラフィー法、 溶媒抽出法あるいは濃 縮冷却晶析法、 その他の方法を適宜組み合わせることにより行われる。 また、 不純物の除去には通常用いられる活性炭脱色処理法、 再結法で精 製しても良い。
次に、 本発明の実施例について具体的に説明するが、 本発明はこれら の実施例に限定されるものではない。
実施例 1 (培養温度とポリオール産生量の比較)
トリコスポロノイデス · コゥノスェンシス 7E- 1 (FERM BP- 6572)株を 酵母エキス培地 (グルコース 30 W/V%、 酵母エキス 1 W/V%) に 植菌し、 3 5°Cで 3日間振とう培養した。 次いで、 得られた培養液を同 じ組成の酵母エキス培地を分注しておいた L型培養管に、 培地量の 2 % になるように接種し、 振とう温度勾配培養装置 (アドバンテック東洋株 式会社、 モデル TN— 2 1 48) を用いて、 振とう数 6 0回/分、 温度 1 5. 9〜46. 2°Cの範囲で 6日間培養し、 培養温度の違いによるポ リオールの産生量 (g/L) の比較を行った。
ポリオールの産生量及び培養液中の残存グルコース量は、 高速液体ク 口マトグラフィ (島津製作所、 モデル R I D— 6 A) で培養液中の量を 測定することにより算出した。 また、 培養液中の菌の増殖性は、 培養液 の濁度 ( 660 nmの吸光度 X培養液の希釈倍数) で表示して比較した。 その結果を第 1表に示した。
第 1 表
Figure imgf000017_0001
実施例 2 (グルコースの濃度とポリオール生産量)
トリコスポロノイデス · コウノスェンシス 7E- 1 (FERM BP- 6572)株を 酵母エキス培地 (グルコース 3 0 W/V%、 酵母エキス 1 W/V%) に 植菌し、 35°Cで 3日間振とう培養した。 続いて、 得られた種培養液を 予め三角フラスコに分注しておいた糖濃度試験用培地、 すなわちグルコ —スの濃度を 20、 30、 40または 50 W/V%に調製した酵母ェキ ス培地 (酵母エキス培地を基本に C/N比は一定) に培地量の 2%接種 し、 振とう数 220回/分、 35°Cで培養した。 培養は、 培地中のグル コースがほとんど消費されるまで ( 1 15~ 157時間) 行った。 培養 によるポリオールの産生量は、 培養液を高速液体クロマトグラフィ (島 津製作所、 モデル R ID— 6A) で測定することにより算出した。 その 結果を第 2表に示した。 なお、 表中の対 Glu収率は、 消費されたグルコ ースに対するポリオール合計の収率を表す。
第 2 表
Figure imgf000019_0001
実施例 3 (スクロースの濃度とポリオ一ル産生量)
ト リコスポロノイデス · コウノスェンシス 7E- 1 (FERM BP-6572)株を 酵母エキス培地 (グルコース 3 0W/V%、 酵母エキス 1 W/V%) に 植菌し、 3 5°Cで 3日間振とう培養した後、 あらかじめ三角フラスコに 分注しておいた糖濃度試験用培地、 すなわちスクロースの濃度を 20、 30、 40または 50W/V%に調製したスクロース酵母エキス培地 (酵母エキス培地を基本に CZN比は一定) に培地量の 2 %接種し、 振 とう数 220回/分、 3 5 °Cで培養した。 培養は、 培地中のスクロース がほとんど消費されるまで ( 1 1 5〜 1 5 7時間) 行った。 培養による ポリオールの産生量は、 培養液を高速液体クロマトグラフィ (島津製作 所、 モデル R I D— 6 A) で測定することにより算出した。 その結果を 第 3表に示した。 表中の対 Sue 収率は、 消費されたスクロースに対する ポリオール合計の収率を表す。
第 3 表
Figure imgf000020_0001
実施例 4 (フラク ト一スとポリオール産生量)
トリコスポロノイデス · コウノスェンシス 7E- 1 (FERM BP- 6572)株を 酵母エキス培地 (グルコース 3 0 W/V%、 酵母エキス 1 W/V%) に 植菌し、 3 5°Cで 3日間振とう培養した後、 あらかじめ三角フラスコに 分注しておいた糖濃度試験用培地、 すなわちフラク トースの濃度を 4 0 w/v%に調製したフラク トース酵母エキス培地 (酵母エキス培地を基 本に C/N比は一定) に培地量の 2 %接種し、 振とう数 2 2 0回/分、 3 5°Cで 1 0日間培養した。 その結果、 培地中にポリオ一ル (エリスリ トール、 グリセリン及びリビトールの合計) が 1 9 2. 1 (g/L) 産 生した。
実施例 5
トリコスポロノイデス ' コウノスェンシス 7E- 1 (FERM BP- 6572)株を 酵母エキス培地 (グルコース 30 W/V%、 酵母エキス 1W/V%) に 植菌し、 3 5°Cで 3日間振とう培養した。 その後、 あらかじめ三角フラ スコに分注しておいた糖濃度試験用培地、 すなわちグルコースの濃度を 30または 40 W/V%に調製した酵母エキス培地 (酵母エキス培地を 基本に C/N比は一定) に培地量の 2 %接種し、 振とう数 2 20回/分、 38. 5°Cで培養した。 培養は、 培地中のグルコースが全て消費される まで ( 1 1 3又は 143時間) 行った。 培養によるポリオールの産生量 は、 培養液を高速液体クロマトグラフィ (島津製作所、 モデル R I D— 6 A) で測定することにより算出した。 その結果、 濃度 3 0 %のグルコ ース培地ではポリオ一ル合計の収率が 43. 7%であり、 濃度 40%の 培地ではポリオール合計の収率が 44. 0 %であった。 産業上の利用可能性
本発明に係る新規微生物は、 従来公知のト リコスポロノイデス属のい ずれの種とも違った分類学上の性質を有し、 しかも、 エリスリ トールな どのポリオールの生産能が高い有用な微生物である。 また、 該微生物を 用いることにより、 エリスリ トールなどのポリオールを効率よく製造す ることができる。

Claims

言青 求 の 範 囲
1. 高濃度の糖を含む培地で培養することにより、 培地中にポリオ一ル を高収率で蓄積する トリコスポロノイデス ' コウノスェンシス 7 E— 1 (FERM BP— 6 5 72 ) 株。
2. トリコスポロノイデス ' コウノスェンシス 7 E— 1 (FERM
B P - 6 5 72 ) 株を糖濃度が 20〜 6 0 %の培地で培養し、 培地中に 蓄積されたポリオールを採取することを特徴とするポリオールの製造方 法
3. 糖を含む培地が、 グルコース、 フラク トース又はスクロースを主成 分とするものであることを特徴とする請求項 2記載のポリオールの製造 方法。
4. ポリオールが、 エリスリ トール、 グリセリン及びリビトールを主成 分として含むものであることを特徴とする請求項 2又は 3記載のポリオ —ルの製造方法。
5. 培地の糖濃度が 20〜6 0 %で、 培養温度が 2 5〜40°Cの範囲内 であることを特徴とする請求項 2ないし 4のいずれかに記載のポリオ一 ルの製造方法。
6. 培地の糖濃度が 30〜 5 0 %で、 培養温度が 3 5〜 3 9 °Cの範囲内 であることを特徴とする請求項 2ないし 4のいずれかに記載のポリオ一 ルの製造方法。
7. 培地中に蓄積されたポリオールが、 対糖収率 3 5 %以上であること を特徴とする請求項 2ないし 6のいずれかに記載のポリオールの製造方
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