WO1998017923A1

WO1998017923A1 - Vis, lame de tournevis et emboutisseur destine a la fabrication de vis

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Publication number: WO1998017923A1
Application number: PCT/JP1997/002237
Authority: WO
Inventors: Katsuyuki Totsu
Original assignee: Katsuyuki Totsu
Priority date: 1996-10-24
Filing date: 1997-06-27
Publication date: 1998-04-30
Also published as: CA2269723A1; EP0933538A1; DE69736482D1; US20020029666A1; CN1234099A; HK1023389A1; EP0933538B1; US6341546B1; AU3275897A; CN1108459C; US6584876B2; KR20000052734A; EP0933538A4; CA2269723C

Description

明細書ねじ及びドライバ一ビッ卜並にねじ製造用へッダ一パンチ技術分野本発明は、ねじおよびこれに適用するドライバ一ビットに係るものであり、特にプラスドライバ一ビットおよびマイナスドライバ一ビットにそれぞれ適合し得るビッ卜嵌合溝を備えたねじおよびこれに適用するドライバ一ビッ卜に係るものであり、ねじの頭部に形成する十字溝とこれに適応するドライバービッ卜との嵌合を緊密に行い、常に適正なトルク伝達によってねじの取付けおよび取外しを迅速かつ確実に達成することができるねじ及びドライバ一ビット並にねじ製造用へッダ一パンチに関するものである。

( 技！^了従来における、一般的なねじとドライバービッ卜の組合せは、図 2 9ないし図 3 2に示すように構成したものが知られている。すなわち、図 2 9および図 3 0 は、従来の十字溝を有するねじを示し、また図 3 1はこの十字溝ねじ用のドライバービットを示し、そして図 3 2は前記ねじとドライバ一ビッ卜との嵌合状態を示すものである。

しかるに、図 2 9に示す従来のねじ 1 0は、そのねじ頭部 1 0 aに十字溝 1 2 が設けられる。この十字溝 1 2は、それぞれ端縁部よりねじ頸部 1 2 bの中心部に指向して、それぞれ一定の傾斜溝部 1 2 aが延在形成されると共に、その底部において緩傾斜のほぼ円錐底面 1 4が形成された構成からなる。なお、参照符号 1 3は、それぞれ隣接する十字溝 1 2 との間に形成されるテ一パ側壁部を示す。すなわち、このテ一パ側壁部 1 3において、後述するドライバービッ卜の刃部と当接係合する。また、前記各傾斜溝部 1 2 aの隣接する隅角部には、円錐底面 1 4の位置よりねじ頭部 1 0 aの十字溝 1 2の開口縁部まで延在するテーパ結合面 1 7 a、 1 7 bがそれぞれ形成され、これらテ一パ結合面 1 7 a、 1 7 bに対しても、後述するドライバービッ卜の刃部の一部と当接係合するように構成される _c 一方、図 3 1に示す従来のドライバ一ビッ卜 2 0は、前記ねじ 1 0の十字溝 1 2に嵌合する刃部 2 2をそれぞれ備えると共に、前記十字溝 1 2の端緣部よりねじ頸部 1 2 bの中心部に指向して延在形成された傾斜溝部 1 2 aの形状に適合するようにそれぞれ延在させた延長刃部 2 2 aを形成した構成からなる。なお、参照符号 2 3は、前記各刃部 2 2ないし延長刃部 2 2 aの両側面に形成されるテ一パ側壁部を示す。すなわち、このテ一パ側壁部 2 3力く、前述したねじ 1 0の十字溝 1 2に形成されたテーパ側壁部 1 3と当接係合する。

このように構成された、従来のねじとドライバービッ卜の組合せによれば、図 3 2に示すように、ねじ 1 0とドライバービット 2 0 とを嵌合すれば、前述したように、ドライバ一ビット 2 0の各刃部 2 2および延長刃部 2 2 a力く、それぞれ十字溝 1 2の傾斜溝部 1 2 aに嵌入し、前記各刃部 2 2および延長刃部 2 2 aの側壁部 2 3が、ねじ 1 0の十字溝 1 2のテーパ側壁部 1 3に当接して、ドライバ —ビッ卜 2 0を回動することにより、ねじ 1 0に対して所定のトルク伝達を行うことができる。すなわち、所要のねじ取付け対象物におけるねじの取付けまたは取外しを行うことができる。

また、従来より、プラスドライバービッ卜およびマイナスドライバービッ卜にそれぞれ適合し得る嵌合溝を備えたねじとして、例えば図 3 3および図 3 4に示すように構成したブラマイねじ 1 0が知られている。このようなブラマイねじ 1 0に適用し得るドライバ一ビットとして、図 3 1に示すように構成したプラスドライバービッ卜 2 0が使用されている。さらに図 3 5は前記ブラマイねじ 1 0と前記プラスドライバ一ビッ卜 2 0との嵌合状態が示される。

そして、前記ブラマイねじ 1 0は、従来より公知の一般的なマイナスドライノ —ビッ卜の使用も可能であるという利点を備えている。

しかるに、図 3 3および図 3 4に示す従来のブラマイねじ 1 0は、そのねじ頭部 1 0 aに十字溝からなる嵌合溝 1 2が設けられる。この嵌合溝 1 2は、ねじ頭部 1 0 aの中心において互いに十字状に交差する一対の直線溝 1 2 a、 1 2 bからなり、その一方の直線溝 1 2 aはプラスドライバービッ卜の刃部と当接嵌合するように構成すると共に、他方の直線溝 1 2 bはマイナスドライバ一ビッ卜の刃部と当接嵌合するように構成されている。

前記一方の直線溝 1 2 aは、それぞれ端縁部よりねじ頸部 1 0 bの中心部に指向して傾斜する傾斜溝部 1 2 a として形成されると共に、その底部において緩傾斜のほぼ円錐底面 1 4が形成された構成からなる。そして、この傾斜溝部 1 2 a の両側面には、それぞれ底部に向かってテ一パを有するテーパ側壁部 1 3 aが形成され、このテ一パ側壁部 1 3 aにおいて、後述するプラスドライバービッ卜の刃部と当接係合する。

また、前記他方の直線溝 1 2 bは、マイナスドライバービッ卜の刃部と当接係合するに十分な幅と深さを備えた水平溝部（ 1 2 a ) として延在形成される。そして、この水平溝部 1 2 aの両側面には、それぞれ底部に向かってほぼ垂直な垂直側壁部 1 3 bが形成され、この垂直側壁部 1 3 bにおいて、公知のマイナスドライバービッ卜の刃部と当接係合する。

なお、前記一方の直線溝（傾斜溝部） 1 2 aと隣接する前記他方の直線溝（水平溝部） 1 2 bとの隅角部には、それぞれ所要のテ一パ結合面 1 7 a、 1 7 bが形成され、これらテーパ結合面 1 7 a、 1 7 bに対しても、後述するドライバービッ卜の刃部の一部が当接係合される。

そこで、図 3 1に示す従来のプラスドライバービッ卜 2 0は、前記ブラマイねじ 1 0の嵌合溝 1 2に嵌合する刃部 2 2をそれぞれ備えると共に、前記嵌合溝 1 2の端縁部よりねじ頸部 1 0 bの中心部に指向して延在形成された傾斜溝部 1 2 aの形状に適合するように、それぞれ延在させた延長刃部 2 2 aを形成した構成からなる。なお、参照符号 2 3は、前記各刃部 2 2ないし延長刃部 2 2 aの両側面に形成されるテーパ側壁部を示す。すなわち、このテ一パ側壁部 2 3が、前述したブラマイねじ 1 0の嵌合溝 1 2の一方の傾斜溝部 1 2 aに形成されたテ一パ側壁部 1 3 a と当接係合する。

このように構成された、従来のブラマイねじとプラスドライバ一ビッ卜の組合せによれば、図 3 5に示すように、ブラマイねじ 1 0とプラスドライバービット 2 0とを嵌合すれば、前述したように、プラスドライバ一ビット 2 0の各刃部 2 2および延長刃部 2 2 aが、それぞれ嵌合溝 1 2に嵌入し、いずれか一対の刃部 2 2および延長刃部 2 2 aのテーパ側壁部 2 3が、ブラマイねじ 1 0の一方の傾斜溝部 1 2 aに形成されたテ一パ側壁部 1 3 aと当接する。これにより、前記プラスドライバ一ビッ卜 2 0を回動することにより、ブラマイねじ 1 0に対して所定のトルク伝達を行うことができる。すなわち、所要のねじ取付け対象物におけるブラマイねじ 1 0の取付けまたは取外しを行うことができる。

しかしながら、前述した構成からなる従来のねじ（ブラマイねじ） 1 0とドラィバービット（プラスドライバ一ビット） 2 0との組合せによれば、図 3 2 (図

3 5 ) に示すように、ねじ頭部 1 0 aの十字溝 1 2は、その端縁部よりねじ頸部 1 0 bの中心部に指向して一定の傾斜溝部 1 2 aを形成しており、一方これに対応するドライバ—ビット 2 0は、その延長刃部 2 2 aの稜線部分が前記傾斜溝部 1 2 aの形状に適合して前記十字溝（嵌合溝） 1 2に嵌合され、しかもこの延長刃部 2 2 aの稜線部分は、その先端より後方に指向して漸次幅広く形成されている。

さらに、ドライバ一ビッ卜 2 0の各刃部 2 に形成されたテーパ側壁部 2 3 も、ねじ（ブラマイねじ） 1 0の十字溝 1 2 (傾斜溝部 1 2 a ) に形成されたテ一パ側壁部 1 3に当接係合するため、前記ドライバ一ビッ卜 2 0を、所定の方向に回動させると、前記ドライバ一ビット 2 0と十字溝 1 2 (傾斜溝部 1 2 a ) との接触伏態が、全面的にテ一パ接触と言えるものであるため、ドライバービット 2 0 の先端は前記十字溝 1 2の傾斜溝部 1 2 aの傾斜面に沿って外方へ飛び出そうとする（図 3 2に矢印で示す）、所謂カムァゥ卜現象が生じる。

特に、従来のねじの十字溝（嵌合溝）の形状は、図 3 0 (図 3 4 ) に示すように、ドライバ一ビット 2 0の先端刃部の嵌合を容易にするため、それぞれ十字溝 (嵌合溝） 1 2の溝幅は、例えばドライバ一ビット 2 0の延長刃部 2 2 aの稜線部分の幅より比較的大きく形成され、一方隣接する十字溝 1 2、 1 2間（十字状に交差する直線溝 1 2 a、 1 2 b間）の境界部分ないし隅角部に形成されるテーパ側壁部 1 3 (および垂直側壁部 1 3 b ) 並びにテ―パ結合面 1 7 a、 1 7 bの面積は比較的小さい。このため、前記ドライバ一ビッ卜 2 0の回動操作において、前記テ―パ側壁部 1 3 (および垂直側壁部 1 3 b ) 並びにテ―パ結合面 1 7 a、 1 7 bには、多大な応力が負荷され、ねじ締め抵抗が大きな場合には、図 3 0 (図 3 4 ) に斜線部 1 5で示すように、前記テーパ側壁部 1 3 (および垂直側壁部 1 3 b ) 並びにテーパ結合面 1 7 a、 1 7 bが次第に破損する。従って、この破損部（1 5 ) が拡大されると、前記ドライバ一ビット 2◦のカムアウト現象が頻繁となり、遂にはねじ締め作業が不可能となる。

このような観点から、前記ドライバービッ卜 2 0のカムァゥト現象を防止するためには、ドライバ一ビット 2 0の回動に際し、これをねじ溝部 1 2 aに対して強力に押し付ける推力を加えることが必要となる。しかしながら、ねじの取付け対象物が金属等の剛性体である場合は問題がないが、精密部品等の場合には、これら対象物を損傷ないし破損してしまう欠点がある。

また、前述したカムァゥト現象の発生は、ビッ卜先端部すなわち刃部 2 2および延長刃部 2 2 aの摩耗を早め、これらの摩耗によって、さらに前記カムアウト現象の発生を助長し、この結果ねじ溝の破損も増大することになる。

さらに、前記ドライバ一ビット 2 0に対して過大な推力を加えることにより、前記カムアウト現象を防止することは可能であるが、その反面において、ねじに対して正確なトルクを伝達することができず、操作者によってドライバ一ビッ卜 2 0に加える推力の大きさが相違し、この結果ねじの締付けトルクにばらつきが生じる難点がある。

さらにまた、タッピングねじの場合、これを合成樹脂等の対象物に対してねじの締付けを行う際には、ねじの回転摩擦に加えて推力による摩擦が加わって、対象物に高熱が発生して対象物のねじ取付け部分の硬度を低下させ、ねじ締付け対象物を破損させる等の難点がある。

一方、ねじの締付けを行う場合、ドライバ一ビッ卜 2 0をねじに対し十分押し付けながらこれを回動させるという操作は、操作者にとって多大な労力と疲労とを与える難点がある。

また、前述した従来のねじ 1 0 とドライバービット 2 0との組合せによれば、手動工具あるは電動工具を使用してねじの取付けを行う場合、ねじ溝に対するビット先端部との嵌合に際して、ねじ軸とドライバービット軸とを同軸に適合させた伏態を維持してねじの回動操作を行うことは困難であり、従ってねじ軸とドラィバ一ビット軸とが傾斜している場合には、前記カムァゥト現象が頻繁に発生す W

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るばかりでなく、ねじ溝の破損も頻繁となる。

さらに、ねじの取外し作業に際しても、前記と同様のカムァゥト現象およびねじ溝の破損を生じ易くなるが、この場合にはねじの取外しが不可能となり、ねじの取付け対象物の一部を破壊しなければならなくなる事態が発生する。特に、ねじ溝内にごみ詰まり等を生じた場合には、前記事態の発生は著しくなる欠点がある。

そこで、本発明の目的は、ねじとドライバ一ビッ卜の組合せにおいて、ねじの十字溝における溝部の構成を改善することによりドライバービッ卜のカムァゥト現象を有効に防止し、従来におけるようなねじの破損を防止すると共に、仮にねじの十字溝部分に破損を生じても、常に適正かつ迅速なねじ締め作業を達成し、作業能率を著しく向上することができるねじ及びドライバービット並にねじ製造用へッダ一パンチを提供することにある。

また、本発明の別の目的は、ブラマイねじとドライバ一ビッ卜の組合せにおいて、ねじのビット嵌合溝における溝部の構成を改善することにより、ドライバ一ビッ卜のカムァゥト現象を有効に防止し、従来におけるようなねじの破損を防止すると共に、仮にねじのビット嵌合溝部分に破損を生じても、常に適正かつ迅速なねじ締め作業を達成し、作業能率を著しく向上することができるブラマイねじ及びドライバ一ビッ卜との組合せ並にねじ製造用へッダ一パンチを提供すること iこあな発明の開示本発明の第 1の発明に係るねじは、ねじ頭部のビッ卜嵌合溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成すると共にこの垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその底部においてほぼ円錐底面を形成し、前記ビッ卜嵌合溝に嵌入すると共にその下縁部が非平面底部に当接するように構成した刃部を備えたドライバービッ卜に適合するビット嵌合溝を設けたことを特徴とする。この場合、プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり状の溝として形成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成することができる。

また、前記ねじに適合するドライバ一ビットは、先端部においてねじ頭部のビット嵌合溝の垂直端壁部に沿つて嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共にその中央部に突起を設けたことを特徵とする。

この場合、前記ねじのビット嵌合溝を、プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するビッ卜嵌合溝として、それぞれほぼ末広がり伏の溝として形成した場合、このねじに適合するドライバ一ビットは、扁平刃部の先端における両側壁部を、前記ねじのビット嵌合溝を形成するほぼ末広がり状の溝と適合する形状に構成すれば好適である。

さらに、前記扁平刃部の両端縁部において、刃部先端の水平面部と交差する縁部を直角ないしは若千水平面部側に突出させて鋭角に構成する。

さらにまた、前記扁平刃部の水平先端面の中央部に形成する突起は、前記ねじのビット嵌合溝の中央部に形成される傾斜溝部と円錐底面にそれぞれ適合する形伏に構成することができる。

そして、前記ねじを製造するためのヘッダ一パンチは、ねじ頭部のビッ卜嵌合溝の垂直端壁部を形成すると共に垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心方向に指向して隆起させた非平面底部を形成する突起片をそれぞれ備え、これらの突起片よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ延在する傾斜または湾曲する溝部を形成する突条を設けたことを特徴とする。

また、前記ねじのビット嵌合溝をそれぞれほぼ末広がり状の溝として形成した場合、前記ビッ卜嵌合溝を形成する突起片の側壁部を、ほぼ末広がり状の溝と適合する形状に構成すれば好適である。

前述したように構成される第 1の発明に係るねじによれば、ねじ頭部のビット嵌合溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成すると共にこの垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成することにより、ドライバ一ビッ卜の刃部先端とビット嵌合溝との嵌合に際して、ビット嵌合溝全体に対するテ一パ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも隣接するビッ卜嵌合溝の交差する境界部におけるドライバービッ卜の先端が当接する側壁部の面積を拡大するように非平面底部を設けたことにより、ドライバービッ卜のカムァゥト現象を確実に防止することができる。

また、前記第 1の本発明に係るドライバービッ卜は、先端部においてねじ頭部のビット嵌合溝の垂直端壁部に沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共にその中央部に突起を設けた構成とすることにより、前記ねじに最も適合したものを得ることができる。そして、前記第 1の発明に係るねじは、前記それぞれのビット嵌合溝の形状に適合した突起片および突条を備えたへッダ一パンチを使用して、容易に製造することができる。

また、本発明の第 2の発明に係るブラマイねじは、ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の交差する一方の直線溝をプラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するように形成すると共に、その他方の直線溝をマィナスドライバービッ卜の刃部が嵌入適合するように形成してなるブラマイねじにおいて、前記プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成し、前記プラスドライバ—ビッ卜の刃部先端とビッ卜嵌合溝との嵌合に際して前記一方の直線溝に嵌入すると共にその下縁部が前記溝底部に当接するように構成した刃部を備えたドライバ一ビッ卜に適合するようにビッ卜嵌合溝を形成したことを特徴とする。

この場合、前記プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の溝底部は、その端縁部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその中心底部においてほぼ円維底面を形成することができる。

また、前記一方の直線溝の溝底部は、その端縁部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部として形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頭部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその中心底部においてほぼ円錐底面を形成することもできる。

さらに、前記一方の直線溝の溝底部は、その端縁部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して下向傾斜させた傾斜底部として形成し、その中心底部においてほぼ円錐底面を形成してもよい。

さらにまた、前記プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するビット嵌合溝は、一方の直線溝をねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり状の溝として形成すると共に、他方の直線溝内においてその溝幅がねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり状となる溝をそれぞれ形成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成することができる。

一方、前記ブラマイねじに適合するドライバービットは、先端部においてねじ頭部の一方の直線溝の垂直端壁部に沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共にその中央部に突起を設けたことを特徴とする。

前記ブラマイねじのビット嵌合溝をそれぞれほぼ末広がり状の溝として形成した場合、このブラマイねじに適合するドライバ一ビットは、扁平刃部の先端における両側壁部を、前記ブラマイねじのビット嵌合溝を形成するほぼ末広がり状の溝と適合する形状に構成すれば好適である。

また、前記ドライバ一ビッ卜において、前記扁平刃部の両端縁部は、刃部先端の水平面部と交差する縁部を直角ないしは若干水平面部側に突出させて鋭角に構成すれば好適である。

さらに、前記ドライバ一ビッ卜において、前記扁平刃部の水平先端面の中央部に形成する突起は、前記ブラマイねじのビット嵌合溝の中央部に形成される傾斜溝部と円錐底面にそれぞれ適合する形状に構成すれば好適である。

そして、前記ブラマイねじを製造するためのヘッダ一パンチは、ねじ頭部のビッ卜嵌合溝の垂直端壁部を形成すると共に垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心方向に指向して所定の溝底部を形成する、それぞれ十字状に交差する突起片を備え、これらの突起片よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ延在する傾斜または湾曲する溝部を形成する突条を設けたことを特徴とする。また、前記ねじのビッ卜嵌合溝をそれぞれほぼ末広がり状の溝として形成した場合、前記ビッ卜嵌合溝を形成する突起片の側壁部を、ほぼ末広がり伏の溝と適合する形状に構成すれば好適である。

前述したように構成される第 2の発明に係るブラマイねじによれば、ねじ頭部の一方の直線溝からなるビット嵌合溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成することにより、プラスドライバービッ卜の刃部先端とビッ卜嵌合溝との嵌合に際して、前記一方の直線溝に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかもドライバービッ卜の先端が当接する側壁部の面積を拡大するように前記ビッ卜嵌合溝の溝底部を設けたことにより、ドライバービッ卜のカムァゥ卜現象を確実に防止することができる。

また、前記第 2の本発明に係るドライバ一ビッ卜は、先端部においてねじ頭部の一方の直線溝からなるビット嵌合溝の垂直端壁部に沿つて嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共に、その中央部に突起を設けた構成とすることにより、前記ブラマイねじに最も適合したものを得ることができる。

そして、前記第 2の発明に係るブラマイねじは、前記それぞれのビット嵌合溝の形状、特に一方の直線溝の形状に適合した突起片ぉよび突条を備えたへッダ一パンチを使用して、容易に製造することができる。

さらに、本発明の第 3の発明に係るブラマイねじ用ドライバービットは、ねじ頭部の中心部において十字伏に交差する傾斜溝部と水平溝部とからなる一対の直線溝によつて形成されたビッ卜嵌合溝を備えるブラマイねじに適用するブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜において、前記ブラマイねじの傾斜溝部に沿って嵌入する傾斜端縁部を形成した扁平刃部を備えると共に、この扁平刃部と直角に交差して前記ブラマイねじの水平溝部に沿って嵌入するほぼ直角に延在して前記水平溝部の溝底面と当接する水平端縁部を形成した扁平刃部を備え、前記各刃部の先端中央部に前記ブラマイねじのねじ頭部の中央に設けた円錐底面に嵌入する突起を設けることを特徵とする。

この場合、前記各扁平刃部の先端中央部に形成する突起は、ブラマイねじのビッ卜嵌合溝の中央部に形成される溝部および円錐底面にそれぞれ適合する形状に構成することができる。

また、前記ブラマイねじの水平溝部に沿って嵌入するほぼ直角に延在して前記水平溝部の溝底面と当接する水平端縁部を形成した扁平刃部は、その刃幅を前記水平溝部の溝幅と適合する厚幅に形成すれば好適である。図面の簡単な説明第 1図は、本発明に係るねじの一実施例を示す要部断面側面図、

第 2図は、第 1図に示すねじの頭部平面図、

第 3図は、本発明に係るねじの別の実施例を示す要部断面側面図、

第 4図は、本発明に係るドライバ一ビッ卜の一実施例を示す要部側面図、第 5図は、第 4図に示すドライバービッ卜の変形例を示す要部断面側面図、第 6図は、第 3図に示すねじに適合するドライバ一ビットとの結合伏態を示す要部断面説明図、

第 7図は、第 1図に示すねじと第 4図に示すドライバ一ビットとの結合状態を示す要部断面側面図、

第 8図は、第 1図に示すねじと第 4図に示すドライバ一ビッ卜との結合状態の変形例を示す要部断面側面図、ある。

第 9図は、本発明に係るねじの別の実施例を示す要部断面側面図、

第 1 0図は、本発明に係るねじのさらに別の実施例を示す要部断面側面図、第 1 1図は、第 1図に示すねじの頭部を成形するためのねじ製造用ヘッダ一パンチの要部側面図、

第 1 2図は、第 9図に示すねじの頭部を成形するためのねじ製造用ヘッダ一パンチの要部側面図、

第 1 3図は、本発明に係るブラマイねじの一実施例を示すねじの頭部平面図、第 1 4図は、第 1 3図に示すブラマイねじの X i V— X I V線要部断面側面図、第 1 5図は、第 1 4図におけるブラマイねじの変形例を示す要部断面側面図、第 1 6図は、本発明に係るブラマイねじの別の実施例を示すねじの頭部平面図、第 1 7図は、第 1 6図に示すブラマイねじの Χ Υ Π — X V I 1 線要部断面側面図、

第 1 8図は、本発明に係るブラマイねじのさらに別の実施例を示すねじの頭部平面図、

第 1 9図は、本発明に係るブラマイねじに適合するドライバービッ卜の一実施例を示す要部側面図、

第 2 0図は、第 1 9図に示すドライバービッ卜の変形例を示す要部断面側面図、第 2 1図は、第 1 5図に示すブラマイねじと第 1 9図に示すドライバ一ビッ卜との結合状態を示す要部断面側面図、

第 2 2図は、第 1 3図に示すブラマイねじ頭部における第 1 9図に示すドライバ—ビッ卜の結合伏態を示すねじ頭部の要部平面説明図、

第 2 3図は、第 1 8図に示すブラマイねじに適合するドライバ一ビッ卜との結合伏態を示す要部断面説明図、

第 2 4図の（a ) ないし（c ) は、第 1 3図に示すブラマイねじの頭部を成形するねじ製造用へッダーパンチの要部正面図、要部左側面図および平面図、第 2 5図の（a ) および（b ) は、本発明に係るブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜の別の実施例を示す要部正面側面図および要部左側面図、

第 2 6図は、第 2 5図に示すブラマイねじ用ドライバ—ビッ卜の変形例を示す要部側面図である。

第 2 7図の（a ) および（b ) は、第 2 5図に示すブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜と第 3 3図および第 3 4図に示す従来のブラマイねじとの結合伏態をそれぞれ示す要部断面側面図、

第 2 8図は、第 2 7図に示すブラマイねじ用ドライバービッ卜とブラマイねじとの結合状態を示すブラマイねじの頭部平面説明図、

第 2 9図は、従来の十字溝ねじの要部断面側面図、

第 3 0図は、第 2 9図に示す十字溝ねじの頭部平面図、

第 3 1図は、従来の十字溝ねじ用のドライバービッ卜の要部側面図、

第 3 2図は、第 2 9図に示すねじと第 3 1図に示すドライバービッ卜との結合状態を示す要部断面側面図、

第 3 3図は、従来のブラマイねじの要部断面側面図、第 3 4図は、第 3 3図に示すブラマイねじの頭部平面図、

第 3 5図は、第 3 3図に示すブラマイねじと第 3 1図に示すドライバービッ卜との結合状態を示す要部断面側面図である。

次に、本発明の好適な実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。発明を実施するための最良の形態第 1の実施例

ねじ（1 )

図 1および図 2は、本発明に係るねじの一実施例を示すものである。すなわち、図 1および図 2において、参照符号 3 0は本発明に係るねじを示し、このねじ 3 0の頭部 3 0 aには、ビット嵌合溝 3 2がそれぞれ設けられる。なお、このビッ卜嵌合溝 3 2は、ねじ頭部 3 0 aの中心部において、プラス（+ ) 状に直交するように設けられている。

しかるに、このビット嵌合溝 3 2は、その端縁部において、所定深さの垂直端壁部 3 2 aを形成し、この端壁部 3 2 aの下縁部 3 2 a ' よりねじ頭部 3 0 aの中心部に指向して隆起させて非平面底部 3 2 bを形成し、次いでこの非平面底部 3 2 bの隆起部 3 2 b ' からねじ頸部 3 0 bの中心部に指向して傾斜溝部 3 2 c をそれぞれ形成すると共に、その底部において緩傾斜のほぼ円錐底面 3 4を形成した構成からなる。

なお、参照符号 3 3は、それぞれ隣接するビット嵌合溝 3 2との間に形成される適宜抜きテーパ（ヘッダーパンチの抜け角度）として約 1 . 5 ° 〜2 ° 程度のほぼ垂直な側壁部を示す。従って、この側壁部 3 3において、後述するドライバービッ卜の刃部の側壁部と当接係合する。

また、前記ビット嵌合溝 3 2の隣接する隅角部には、図 3 0に示す従来の十字溝ねじと同様に、円錐底面 3 4の位置よりねじ頭部 3 0 aにおけるビット嵌合溝 3 2の開口縁部まで延在するテ一パ結合面 3 7 a、 3 7 bをそれぞれ形成する。このように、本実施例におけるねじ 3 0は、ねじ頭部 3 0 aのビット嵌合溝 3 2の端縁部に非平面底部 3 2 bをそれぞれ設け、これら非平面底部 3 2 bの隆起部 3 2 b ' からねじ頸部 3 0 bの中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部 3 2 cを延在形成することにより、ビッ卜嵌合溝 3 2の全体に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも隣接するビット嵌合溝 3 2、 3 2間の境界部におけるドライバービッ卜の先端が当接する側壁部 3 3の面積（ドライバービットがねじに対し回転駆動力を与える面の面積すなわち駆動面の面積）を拡大することができる。

また、前記ビット嵌合溝 3 2の溝幅は、後述するドライバービッ卜の刃部の厚みに適合するように構成するが、ねじ表面に対するめっき塗装等を考慮して、前記厚みより若干幅広く構成すれば好適である。

ねじ（2 )

図 3は、本発明に係るねじ 3 0の別の実施例を示すものである。すなわち、本実施例においては、ねじ 3 0のビッ卜嵌合溝 3 2の相対する側壁部 3 3において、ねじ頭部 3 0 aの中心部から半径方向外方に指向して、溝幅がほぼ末広がり状の溝 3 3 a、 3 3 bとなるようにそれぞれ形成したものである。

このようにして、本実施例のねじ 3 0においては、前記末広がり状の溝 3 3 a、 3 3 bを形成することにより、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度 /3を直角（9 0 ° ) より若干鋭角となるように設定して、後述するドライバービッ卜との組合せにおいて、ねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2からのカムァゥト現象を有効に防止することができる。

ドライバ一ビッ卜（1 )

図 4は、前記図 1ないし図 3に示す実施例に係るねじ 3 0に適合するドライバービッ卜 4 0の一実施例を示すものである。すなわち、本実施例のドライバービッ卜 4 0は、前記ねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2に嵌合し、このビット嵌合溝 3 2 の端緣部に形成した垂直端壁部 3 2 aと非平面底部 3 2 bとにそれぞれ係合するほぼ直角に延在する水平面部 4 2 aを有する扁平刃部 4 2をそれぞれ備えると共に、前記ビット嵌合溝 3 2の非平面底部 3 2 bの隆起部 3 2 b ' よりねじ頸部 3 0 bの中心部に指向して形成された傾斜溝部 3 2 cの形状に適合するように、それぞれ突起 4 2 を突出させた構成からなる。なお、参照符号 4 3は、前記各扁平刃部 4 2ないし水平面部 4 2 aの両側面に形成される多少のテーパが許容され得るほぼ垂直な側壁部を示す。従って、この側壁部 4 3は、前述した実施例におけるねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2に形成された側壁部 3 3 と当接係合する。従って、これら駆動面の係合は、その係合面積が十分な大きさを得ることができるため、従来のねじとドライバ一ビッ卜の組合せにおいて生じたカムァゥ卜現象を、有効に防止することが可能となる。

また、前述した実施例におけるねじ 3 0において、ビット嵌合溝 3 2の隣接する隅角部に、従来の十字溝ねじと同様に、テーパ結合面 3 7 a、 3 7 bを形成したことにより、例えば図 3 1に示すような従来の十字溝ねじ用のドライバ一ビッ卜を使用する場合においても、これらテーパ結合面 3 7 a、 3 7 bにおいて、ドライバービッ卜の刃部の一部が当接結合して、ねじ締め操作を達成することがでさる o

ドライバ一ビット（2 )

図 5は、前記図 4に示すドライバ一ビット 4 0の変形例を示すものであり、前記実施例のドライバ—ビッ卜 4 0における扁平刃部 4 2の両端縁部 4 2 a ' において、刃部先端の水平面部 4 2 a と交差する縁部を、直角より水平面部 4 2 a側に突出させて鋭角に構成すると共に、突起 4 2 bを下方に垂直に延在する垂直突起 4 2 c として構成したものである。すなわち、本実施例のドライバービッ卜 4 0においては、前記垂直突起 4 2 cを形成することにより、この部分が前述した実施例におけるねじ 3 0のビッ卜嵌合溝 3 2の傾斜溝部 3 2 cに対し、テーパ接触しないように構成したものである。このように、ドライバービット 4 0を構成することによって、カムアウト現象の防止を、より確実なものとするものである _c ドライバービット（3 )

図 6は、特に図 3に示す実施例に係るねじ 3 0に適合するドライバービッ卜 4 0の一実施例を示すものである。なお、ドライバービット 4 0の基本的な構成は、前記図 4または図 5に示す実施例と同様に構成される。この場合、前記ビット嵌合溝 3 2の溝幅が、ほぼ末広がり状の溝 3 3 a、 3 3 bとなるようにそれぞれ形成したねじ 3 0に適用するドライバ一ビット 4 0として、その扁平刃部 4 2の先端における側壁部 4 3を、それぞれ前記末広がり状の溝 3 3 a、 3 3 bと適合する形状、すなわち末広がり伏の側壁部 4 3 a、 4 3 bとして構成すれば、このドライバービッ卜 4 0の刃部 4 2とねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2の各側壁部との当接に際して、溝 3 3 a、 3 3 bと側壁部 4 3 a、 4 3 bとの間のクリァランスを極力小さくして、適正なねじとのビット嵌合を達成することができる。

しかも、本実施例によれば、ねじ締め操作に際して、前記ドライバ一ビッ卜 4 0の刃部 4 2と、ねじ 3 0の末広がり状の溝 3 3 a、 3 3 bを形成したビッ卜嵌合溝 3 2の各側壁部（T l 、 T 2 、 T 3 、 T 4 ) との当接において、図 3に示すように、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度 /3が直角（9 0 ° ) より若干鋭角となるように設定されていることにより、バランスのとれたトルク伝達を達成することができる。また、この場合、前記各側壁部（T l 、 T 2 、 T 3 、 T 4 ) に作用するトルクて〖を、前記ドライバ一ビッ卜 4 0の刃部 4 2が作用するねじ頭部 3 0 aの接線方向て G よりもねじ頸部側へ指向させることができるため、力ムァゥ卜現象を有効に防止することができる。このことは、前述した図 4および図 5に示すドライバ一ビット 4 0あるいは図 3 1に示す従来のドライバービット 2 0を使用した場合も、同様である。

ねじとドライバービッ卜の組合せ ( 1 )

図 7は、前記実施例に係るねじ 3 0 (図 1参照）とドライバービット 4 0 (図 3参照）との嵌合操作を示すものである。すなわち、本実施例によれば、ドライバービット 4 0の扁平刃部 4 2に形成した水平面部 4 2 a と突起 4 2 bとが、それぞれねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2の非平面底部 3 2 b、傾斜溝部 3 2 cに嵌入して、前記各刃部 4 2および突起 4 2 bの側壁部 4 3が、ねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2の側壁部 3 3に当接して、ドライバ一ビット 4 0を回動することにより、ねじ 3 0に対して所定のトルク伝達を行うことができる。

特に、本実施例によれば、ねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2に非平面底部 3 2 bを形成したことにより、ドライバ一ビット 4 0との嵌合に際して、ドライバービッ卜 4 0の扁平刃部 4 2の側壁部 4 3 と当接する側壁部 3 3の当接面積を増大することができると共に、ねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2の傾斜溝部 3 2 cとドライバービット 4 0の突起 4 2 bとが当接するテーパ接触面積は、部分的でかつ少ないため、従来のねじとドライバ一ビッ卜の組合せにおいて生じたカムァゥト現象を確実に防止することができる。

ねじとドライバービットの組合せ（ 2 )

図 8は、前記図 7に示すねじ 3 0とドライバービット 4 0 との嵌合操作の変形例を示すものである。すなわち、本実施例においては、ねじ頭部 3 0 aのビッ卜嵌合溝 3 2に対し、そのねじ軸に所要の傾斜角度 Sをもって、ドライバ一ビット 4 0 (ビット軸 ) の扁平刃部 4 2を嵌合させたものである。本発明によれば、このようなねじ 3 0とドライバービッ卜 4 0との嵌合操作においても、前記実施例と同様にして、ドライバービット 4 0を回動することにより、ねじ 3 0 に対して所定のトルク伝達を行うことができる。なお、この場合に許容し得るねじ軸 L _Q とビット軸との間の角度 Sは、約 1 5 ° 以内が好適である。

ねじ（3 )

図 9は、本発明に係るねじの別の実施例を示すものである。なお、説明の便宜上、前記図 1に示す実施例のねじと、同一の構成部分については同一の参照符号を付し、その詳細は省略して説明する。すなわち、本実施例においては、前記図 1に示すねじ頭部 3 0 aが皿形のねじに代えて、ねじ頭部 3 0 aがなベ形のねじに本発明を適用したものである。しかるに、本実施例におけるねじ 3 0は、ビット嵌合溝 3 2の端縁部に形成した垂直端壁部 3 2 aの下縁部は、前記図 1に示す実施例よりも浅く設定し、この下縁部よりねじ頭部 3 0 aの中心部に指向して、最初下向きに傾斜する傾斜部 3 2 a〃を形成し、次いで上向きの隆起部 3 2 b ' を形成するように構成したものである。その他の構成は、前記図 1に示す実施例のねじと、基本的に同一である。

このように構成した、本実施例のねじ 3 0を使用することによつても、前記実施例のドライバービット 4 0との組合せにおいて、カムァゥト現象が生じない、適正なねじ締め操作を行うことができる。

ねじ（4 )

図 1 0は、本発明に係るねじのさらに別の実施例を示すものである。なお、本実施例においても、説明の便宜上、前記図 1に示す実施例のねじと、同一の構成部分については同一の参照符号を付し、その詳細は省略して説明する。すなわち、本実施例におけるねじ 3 0は、前記図 9に示す実施例と同様に、ねじ頭部 3 0 a をなベ形のねじに本発明を適用したものであり、ビッ卜嵌合溝 3 2の端縁部に形成した垂直端壁部 3 2 aの上縁部を所要のテ一パ 3 2 dをもって開口するように構成したものである。その他の構成は、前記図 1に示す実施例のねじと、基本的に同一である。

このように構成することにより、例えば図 3 1に示すような、従来の十字溝ねじ用のドライバ一ビッ卜 2 0を使用する場合においても、前記垂直端壁部 3 2 a の上縁部のテーパ 3 2 dの部分に、前記ドライバービット 2 0の刃部が適正に嵌合して、本実施例に係るねじ 3 0のビット嵌合溝 3 2にも適正に嵌合することができる。

へッダ一パンチ（1 )

図 1 1は、前記図 1に示す実施例におけるねじ 3 0を製造するためのヘッダ一パンチ 5 0の一実施例を示すものである。すなわち、本実施例のヘッダ一パンチ

5 0は、図 1に示すねじ 3 0のねじ頭部 3 0 aにおけるビット嵌合溝 3 2を押し抜き成形加工するものである。そして、本実施例のヘッダ一パンチ 5 0は、ねじ頭部 3 0 aのビット嵌合溝 3 2の端縁部に、垂直端壁部 3 2 aと非平面底部 3 2 とを形成するための隆起縁部 5 2 aを有する突起片 5 2をそれぞれ備え、これら突起片 5 2よりねじ頸部 3 0 bの中心部に指向して、それぞれ延在する傾斜溝部 3 2 cを形成するための傾斜突条 5 2 bを設けた構成からなる。

へッダーパンチ ^ )— 前記図 3に示す実施例におけるねじ 3 0を製造するためのへッダ一パンチとしては、前記図 1 1に示すへッダーパンチ 5 0の構成において、ビット嵌合溝 3 2 の末広がり伏の溝 3 3 a、 3 3 bを形成する突起片 5 2の側壁部 5 3を、この突起片 5 2の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり伏となるように広幅に構成することによって、前記図 3に示す実施例におけるねじ 3 0を容易に製造することができる。

へッダ一パンチ（3 )

図 1 2は、前記図 9に示す実施例のねじ 3 0を製造するためのへッグーパンチの実施例を示すものである。なお、説明の便宜上、前記図 1 1に示す実施例のへッダ一パンチと、同一の構成部分については同一の参照符号を付し、その詳細は省略して説明する。すなわち、本実施例におけるヘッダーパンチ 5 0は、ねじ頭部 3 0 aのビット嵌合溝 3 2の端緣部に、垂直端壁部 3 2 a と非平面底部 3 2 b とを形成するための隆起部 5 2 a " を有する突起片 5 2をそれぞれ備え、これら突起片 5 2により、ねじ頸部 3 0 bの中心部に指向してそれぞれ延在する傾斜溝部 3 2 cを形成するための傾斜突条 5 2 bを設けた構成からなる。

第 2の実施例

次に、本発明に係る第 2の実施例としてのブラマイねじ及びドライバ一ビッ卜との組合せ並にねじ製造用ヘッダーパンチに関し、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。

ブラマイねじ（1 )

図 1 3および図 1 4は、本発明に係るブラマイねじの一実施例を示すものである。すなわち、図 1 3および図 1 4において、参照符号 6 0は本発明に係るブラマイねじを示し、このブラマイねじ 6 0の頭部 6 0 aには、ビット嵌合溝 6 2が設けられる。なお、このビット嵌合溝 6 2は、ねじ頭部 6 0 aの中心部において、十字伏に交差する一対の直線溝 6 2 a、 6 2 bによって構成されている。

しかるに、本実施例のビッ卜嵌合溝 6 2において、前記一方の直線溝 6 2 aは、その端縁部において所定深さの垂直端壁部 6 3 aを形成し、この端壁部 6 3 aの下縁部 6 3 a ' よりねじ頭部 6 0 aの中心部に指向して延在する溝底部 6 3 bは水平底部を形成し、次いでこの水平底部（6 3 b ) からねじ頸部 6 0 bの中心部に指向して傾斜溝部 6 3 cをそれぞれ形成すると共に、その中心底部において緩傾斜のほぼ円錐底面 6 4を形成した構成からなる。そして、この直線溝 6 2 aの両側面には、それぞれ抜きテーパ（ヘッダ一パンチの抜け角度）として約 1 . 5 ° 〜2 ° 程度のほぼ垂直な側壁部 6 5 aが形成され、この側壁部 6 5 aにおいて、後述するプラスドライバービッ卜の刃部の側壁部と当接係合する。

また、前記他方の直線溝 6 2 bは、マイナスドライバ一ビッ卜の刃部と当接係合するに十分な幅と深さとを備えた水平溝部（6 2 b ) として延在形成されている。そして、この水平溝部（6 2 b ) の両側面には、前記一方の直線溝 6 2 aと同様に、適宜抜きテーパ（ヘッダ一パンチの抜き角度）として約 1 . 5。〜2 ° 程度のほぼ垂直な側壁部 6 5 bが形成され、この側壁部 6 5 bにおいて、公知のマイナスドライバービッ卜の刃部と当接係合する。

なお、前記一方の直線溝 6 2 a と隣接する前記他方の直線溝（水平溝部） 6 2 bとの隅角部には、図 3 4に示す従来のブラマイねじと同様に、それぞれ所要のテーパ結合面 6 7 a、 6 7 bが形成される。

このように、本実施例におけるブラマイねじ 6 0は、ねじ頭部 6 0 aの一方の直線溝 6 2 aの端縁部に垂直端壁部 6 3 aを形成すると共にこの溝底部 6 3 bを水平底部 6 3 bとして形成し、そしてこれら水平底部 6 3 bからねじ頸部 6 0 b の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部 6 3 cを延在形成することにより、ビット嵌合溝 6 2の全体に対するテ一パ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも相対するビット嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aに対するドライバ一ビットの先端が当接する側壁部 6 5 aの面積（ドライバ一ビッ卜がねじに対し回転駆動力を与える面の面積すなわち駆動面の面積）を拡大することができる。

また、前記一方の直線溝 6 2 aの溝幅は、後述するドライバ一ビッ卜の刃部の厚みに適合するように構成するが、ねじ表面に対するめつき塗装等を考慮して、前記厚みより若千幅広く構成すれば好適である。

ブラマイねじ（2 )

図 1 5は、前記図 1 3および図 1 4に示すブラマイねじ 6 0の変形例を示すものである。すなわち、本実施例においては、ビット嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aの溝底部 6 3 bは、その端縁部に形成した所定深さの垂直端壁部 6 3 aの下縁部 6 3 a ' より、ねじ頭部 6 0 aの中心部に指向して隆起させて非平面底部

( 6 3 b ) を形成し、次いでこの非平面底部（6 3 b ) からねじ頸部 6 0 bの中心部に指向して傾斜溝部 6 3 cをそれぞれ形成して、その中心底部を緩傾斜のほぼ円錐底面 6 4とした構成からなるものである。その他の構成は、前記実施例のブラマイねじ 6 0と同じである。

このように構成した本実施例のブラマイねじ 6 0においても、前記実施例と同様に、ビット嵌合溝 6 2の全体に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも相対するビット嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aに対するドライバービッ卜の先端が当接する側壁部 6 5 aの面積を拡大することができる。

ブラマイねじ（3 ) 図 1 6および図 1 7は、本発明に係るブラマイねじ 6 0のさらに別の実施例を示すものである。すなわち、本実施例においては、ビッ卜嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aの溝底部 6 3 bは、その端縁部に形成した所定深さの垂直端壁部 6 3 aの下縁部 6 3 a ' より、ねじ頭部 6 0 aの中心部に指向して傾斜させて傾斜底部（6 3 b ) を形成し、その中心底部を緩傾斜のほぼ円錐底面 6 4とした構成からなるものである。その他の構成は、前記実施例のブラマイねじ 6 0と同じであこのように構成した本実施例のブラマイねじ 6 0においても、前記実施例と同様に、ビッ卜嵌合溝 6 2の全体に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも相対するビット嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aに対するドライバ一ビッ卜の先端が当接する側壁部 6 5 aの面積を拡大することができる。

ブラマイねじ（4 )

図 1 8は、本発明に係るブラマイねじ 6 0のさらにまた別の実施例を示すものである。すなわち、本実施例においては、ブラマイねじ 6 0の一方の直線溝 6 2 aと他方の直線溝 6 2 bにおいて、ねじ頭部 6 0 aの中心部から半径方向外方に指向して、溝幅がほぼ末広がり状の溝 6 2 a ' 、 6 2 b ' となるようにそれぞれ形成したものである。

このように構成した本実施例のブラマイねじ 6 0においては、前記末広がり状の溝 6 2 a ' 、 6 2 b ' を形成することにより、ドライバ一ビッ卜の刃部（破線で示す）と、ブラマイねじ 6 0のビット嵌合溝 6 2の各側壁部との当接に際して、それぞれ図示のように均等なクリアランス 5が設定され、一方の溝 6 2 a ' の側壁部（T l 、 T 2 ) への当接と同時に、他方の溝 6 2 b ' の側壁部（ΤΠ ' 、 T 4 ' ) へも当接させることができ、バランスのとれたトルク伝達を達成することができる。

また、本実施例のブラマイねじ 6 0においても、前述した図 3に示す実施例のねじ 3 0と同様に、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度を直角（9 0 ° ) より若干鋭角となるように設定して、後述するドライバ一ビッ卜との組合せにおいて、ブラマイねじ 6 0のビット嵌合溝 6 2からのカムァゥ卜現象を有効に防止することができる。ドライバ一ビット（1 )

図 1 9は、前記図 1 3ないし図 1 8に示す実施例に係るブラマイねじ 6 0に適合するドライバービット 7 0の一実施例を示すものである。すなわち、本実施例のドライバービット 7 0は、前記ブラマイねじ 6 0のビット嵌合溝 6 2に嵌合し、このビット嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aの端縁部に形成した垂直端壁部 6 3 と溝底部 6 3 bとにそれぞれ係合するほぼ直角に延在する水平面部 7 3 aを有する扁平刃部 7 2をそれぞれ備えると共に、前記直線溝 6 2 aの溝底部 6 3 bよりねじ頸部 6 0 bの中心部に指向して形成された傾斜溝部 6 3 cの形状に適合するように、それぞれ突起 7 3 bを突出させた構成からなる。

なお、参照符号 7 5は、前記各扁平刃部 7 2ないし水平面部 7 3 aの両側面に形成される多少のテ一パが許容され得るほぼ垂直な側壁部を示す。従って、この側壁部 7 5は、前述した実施例におけるブラマイねじ 6 0のビッ卜嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aに形成された側壁部 6 5 aと当接係合する。従って、これら駆動面の係合は、その係合面積が十分な大きさを得ることができるため、従来のブラマイねじとドライバ一ビッ卜の組合せにおいて生じたカムァゥ卜現象を、有効に防止することが可能となる。

また、前述した実施例におけるブラマイねじ 6 0において、ビット嵌合溝 6 2 のそれぞれ隣接する直線溝 6 2 a、 6 2 bの隅角部に、従来のブラマイねじと同様に、テーパ結合面 6 7 a、 6 7 bを形成したことにより、例えば図 3 1に示すような従来のドライバ一ビットを使用する場合においても、これらテーパ結合面

6 7 a、 6 7 bにおいて、ドライバ一ビットの刃部の一部が当接結合して、ねじ締め操作を達成することができる。

ドライバ一ビット（2 )

図 2 0は、前記図 1 9に示すドライバービッ卜 7 0の変形例を示すものであり、前記実施例のドライバービット 7 0における扁平刃部 7 2の両端縁部 7 3 a ' において、刃部先端の水平面部 7 3 aと交差する縁部を、直角より水平面部 7 3 a 側に突出させて鋭角に構成すると共に、突起 7 3 bを下方に垂直に延在する垂直突起 7 3 cとして構成したものである。すなわち、本実施例のドライバ一ビット

7 0においては、前記垂直突起 7 3 cを形成することにより、この部分が前述した実施例におけるブラマイねじ 6 0の一方の直線溝 6 2 aの傾斜溝部 6 3 cに対し、テーパ接触しないように構成したものである。このように、ドライバ一ビッ卜 7 0を構成することによつても、カムアウト現象の防止を、より確実なものとするものである。

ブラマイねじとドライバービッ卜の組合せ（ 1 )

図 2 1は、前記実施例に係るブラマイねじ 6 0 (図 1 5参照）とドライバ一ビット 7 0 (図 1 9参照）との嵌合操作を示すものである。すなわち、本実施例によれば、ドライバービット 7 0の扁平刃部 7 2に形成した水平面部 7 3 aと突起 7 3 bとが、それぞれブラマイねじ 6 0の一方の直線溝 6 2 aの溝底部 6 3 b、傾斜溝部 6 3 cに嵌入して、前記各刃部 7 2および突起 7 3 bの側壁部 7 5を、ブラマイねじ 6 0の前記一方の直線溝 6 2 aの側壁部 6 5 aに当接させることができる（図 2 2参照）。従って、図 2 2に示すように、ドライバービット 7 0を矢印で示す方向に回動することにより、前記ドライバービッ卜 7 0の刃部 7 2とブラマイねじ 6 0の一方の直線溝 6 2 a との前記当接部（T l 、 T 2 ) において、ブラマイねじ 6 0に対し所定のトルク伝達を行うことができる。なお、この場合、前記ブラマイねじ 6 0の他方の直線溝 6 2 b とドライバービッ卜 7 0の刃部 7 2 との関係においては、前記刃部 7 2を前記他方の直線溝 6 2 bの側壁部 6 5 b ( T 3 、 T 4 ) に当接させることはできない（図 2 2参照）。

特に、本実施例によれば、ブラマイねじ 6 0のビッ卜嵌合溝 6 2の一方の直線溝 6 2 aに非平面底部 6 3 bを形成した場合には、ドライバ一ビット 7 0との嵌合に際して、ドライバ一ビット 7 0の扁平刃部 7 2の側壁部 7 5と当接する側壁部 6 5 aの当接面積を増大することができると共に、ブラマイねじ 6 0の前記一方の直線溝 6 2 aの傾斜溝部 6 3 c とドライバ一ビッ卜 7 0の突起 7 3 bとが当接するテーパ接触面積は、部分的でかつ少ないため、従来のブラマイねじとドラィバ一ビッ卜の組合せにおいて生じたカムァゥ卜現象を確実に防止することができる（図 2 1参照）。

ブラマイねじとドライバ一ビッ卜の組合せ（2 )

図 2 3は、特に前記図 1 8に示す実施例に係るブラマイねじ 6 0に適合するドライバービット 7 0との嵌合操作を示すものである。すなわち、本実施例においては、前記ビット嵌合溝 6 2の溝幅が、ほぼ末広がり伏の溝 6 2 a ' 、 6 2 b ' となるようにそれぞれ形成したブラマイねじ 6 0に適用するドライバ一ビット 7

0として、その扁平刃部 7 2の先端における側壁部 7 5を、それぞれ前記末広がり伏の溝 6 2 a ' 、 6 2 b ' と適合する形状、すなわち末広がり状の側壁部 7 5 a、 7 5 bとして構成すれば、このドライバ一ビッ卜 7 0の刃部 7 2とブラマイねじ 6 0のビット嵌合溝 6 2の各側壁部との当接に際して、溝 6 2 a ' 、 6 2 b

' と側壁部 7 5 a、 7 5 bとの間のクリアランスを極力小さくして、適正なブラマイねじとのビッ卜嵌合を達成することができる。

また、この場合、前述した図 6に示す実施例のねじ 3 0と同様に、前記プラマィねじ 6 0のビット嵌合溝 6 2の各側壁部に作用するトルクて 1 を、前記ドライバ一ビット 7 0の刃部 7 2が作用するねじ頭部 6 0 aの接線方向て 0 よりもねじ頸部側へ指向させることができるため、カムァゥト現象を有効に防止することができる。

へッダーパンチ（ 1 ) 前記図 1 3および図 1 4、図 1 5および図 1 6、または図 1 7に示す実施例におけるブラマイねじ 6 0を製造するためのヘッダーパンチとしては、前述した第 1の実施例におけるヘッダ一パンチ 5 0 (図 1 1および図 1 2参照）に準じて構成することができる。

すなわち、図 2 4の（a ) ないし（ c ) に示すように、本実施例におけるへッダ一パンチとしては、ねじ頭部 6 0 aのビッ卜嵌合溝 6 2の端縁部に、垂直端壁部 6 3 aと所要の溝底部 6 3 b (水平底部、非平面底部、傾斜底部）をそれぞれ形成するための隆起部 9 3をそれぞれ有する、十字状に交差する一対の直線溝 6

2 a、 6 2 bに対応する突起片 9 2 a、 9 2 bを備え、これら突起片よりねじ頸部 6 0 bの中心部に指向して、それぞれ延在する傾斜溝部 6 3 cを形成するための傾斜突条 9 3 cをそれぞれ設けた構成とすることができる。

へッダーパンチ（2 )—

また、特に、前記図 1 8に示す実施例におけるブラマイねじ 6 0を製造するためのヘッダ—パンチとしては、前記実施例におけるブラマイねじ 6 0を製造するためのヘッダ一パンチ 5 0の構成において、ビット嵌合溝 6 2の末広がり状の溝 6 2 a ' 、 6 2 b ' を形成する突起片（図 2 4の 9 2 a、 9 2 b参照）の側壁部 (図 2 4の 9 5 a、 9 5 b参照）を、この突起片の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり状となるように広幅に構成することによって、前記図 1 8に示す実施例におけるブラマイねじ 6 0を容易に製造することができる。

第 3の実施例

さらに、本発明に係る第 3の実施例としてのブラマイねじ用ドライバービッ卜に関し、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。

ドライバ一ビット（1 )

図 2 5は、本発明に係るブラマイねじ用ドライバービッ卜の一実施例を示すものである。すなわち、図 2 5の（a ) および（b ) において、参照符号 8 0は本発明に係るブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜の要部構造を示し、このブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜 8 0の刃部先端は、図 3 3および図 3 4に示す従来におけるブラマイねじ 1 0ないし図 1 5ないし図 1 8に示すブラマイねじ 6 0のそれぞれねじ頭部 1 0 aないし 6 0 aの中心部において、十字伏に交差する一対の直線溝 1 2 a、 1 2 bないし 6 2 a、 6 2 bによって形成されたビット嵌合溝 1 2ないし 6 2に、それぞれ適合するように構成される。

すなわち、本実施例のドライバービット 8 0は、前記ねじ 1 0、 6 0のビット嵌合溝 1 2、 6 2に嵌合し、このビット嵌合溝 1 2、 6 2の一方の直線溝 1 2 a、 6 2 aとして形成される傾斜溝部に係合する傾斜端縁部 8 3 aを有する扁平刃部 8 2と、他方の直線溝 1 2 b、 6 2 bとして形成される水平溝部に係合するほぼ直角に延在する水平端縁部 8 5 aを有する扁平刃部 8 4とをそれぞれ備える。また、前記各扁平刃部 8 2、 8 4の先端中央部には、前記ブラマイねじ 1 0、 6 0 のねじ頭部 1 0 a、 6 0 aの中央に設けた円錐底面 1 4、 6 4に嵌入するそれぞれ垂直面部 8 3 b、 8 5 bを有する突起 8 6を設ける。そして、前記各扁平刃部 8 2、 8 4の両側面は、それぞれ多少のテ一パが許容され得るほぼ垂直な側壁部 8 7、 8 8として形成される。

なお、前記各扁平刃部 8 2、 8 4の先端中央部に突設する突起 8 6は、図 2 6 に示すように、それぞれ傾斜面部 8 3 c、 8 5 cを有する構成とすることもできる。ブラマイねじとの組合せ（1 )

このように構成された本実施例のドライバ一ビッ卜 8 0は、図 2 8および図 2 9に示すブラマイねじ 1 0または図 1 5ないし図 1 8に示すブラマイねじ 6 0を対象として、それぞれのビット嵌合溝 1 2または 6 2に対し、図 2 7および図 2 8に示すように、各扁平刃部 8 2、 8 4をそれぞれ適合する溝部 1 2 a、 1 2 b または 6 2 a、 6 2 bに嵌合させることができる。

すなわち、図 2 8および図 2 9に示すブラマイねじ 1 0の場合、一方の扁平刃部 8 2は、図 2 7の（a ) に示すように、ビット嵌合溝 1 2の一方の直線溝である傾斜溝部 1 2 aへ適正に嵌合させることができる。この場合、ドライバービット 8 0の扁平刃部 8 2に形成した傾斜端縁部 8 3 aと突起 8 6とが、それぞれプラマイねじ 1 0の傾斜溝部 1 2 aに嵌入し、前記刃部 8 2および突起 8 6の側壁部 8 7を、ブラマイねじ 1 0の前記傾斜溝部 1 2 aの側壁部 1 6 aに当接させることができる。従って、ドライバ一ビット 8 0をねじ締め方向に回動することにより、前記ドライバービット 8 0の前記刃部 8 2とブラマイねじ 1 0の傾斜溝部 1 2 a との前記当接部（T l 、 T 2 ) において、ブラマイねじ 1 0に対し所定のトルク伝達を行うことができる（図 2 8参照）。

また、他方の扁平刃部 8 4は、図 2 7の（b ) に示すように、ビット嵌合溝 1 2の他方の直線溝である水平溝部 1 2 bへ適正に嵌合させることができる。この場合、ドライバ一ビット 8 0の扁平刃部 8 4に形成した水平端縁部 8 5 aと突起 8 6とが、それぞれブラマイねじ 1 0の水平溝部 1 2 bに嵌入して、前記刃部 8 4および突起 8 6の側壁部 8 8を、ブラマイねじ 1 0の前記水平溝部 1 2 bの側壁部 1 6 bに当接させることができる。従って、ドライバービッ卜 8 0をねじ締め方向に回動することにより、前記ドライバ一ビット 8 0の前記刃部 8 4とブラマイねじ 1 0の水平溝部 1 2 との前記当接部（T 3 、 T 4 ) において、プラマィねじ 1 0に対し所定のトルク伝達を行うことができる（図 2 8参照）。

特に、本実施例においては、図 2 7の（b ) に示すように、ブラマイねじ 1 0 の前記水平溝部 1 2 bに形成された側壁部 1 6 bと、前記扁平刃部 3 4の側壁部 8 8との、駆動に際しての係合当接は、その当接面積が従来のプラスドライバービッ卜と比較して十分な大きさを得ることができるため、ねじ締め操作に際して W

2 7

のカムァゥト現象（図 3 5参照）を、有効に防止することが可能となる。

また、本実施例におけるドライバ一ビッ卜 8 0においては、ビッ卜嵌合溝 1 2 のそれぞれ隣接する直線溝 1 2 a、 1 2 bの隅角部に形成したテーパ結合面 1 7 a、 1 7 bに対して、ドライバービット 8 0の各刃部 8 2、 8 4の一部が当接係合し、十分なトルク伝達を行って、適正かつ確実なねじ締め操作を達成することができる。

従って、前記構成からなる本実施例のブラマイねじ用ドライバ一ビット 8 0は、図 1 5ないし図 1 8に示すブラマイねじ 6 0に対しても、前記と同様にしてビッ卜嵌合溝 6 2のそれぞれ隣接する直線溝 6 2 a、 6 2 bに対して、十分なトルク伝達が行えるようにドライバ一ビッ卜 8 0の各刃部 8 2、 8 4の一部が当接係合し、適正かつ確実なねじ締め操作を達成することができる。

さらに、本実施例のブラマイねじ用ドライバービッ卜 8 0においては、十字状に交差する各刃部 8 2、 8 4の刃幅（厚さ）を、通常は同一の寸法とするのが一般的であるが、一般的なブラマイねじ 1 0のビット嵌合溝 1 2における水平溝部 1 2 bの溝幅は、傾斜溝部 1 2 aの溝幅より大きく設計されている（図 2 8参照）。そこで、前記水平溝部 1 2 bに嵌合させるドライバ一ビッ卜 8 0の刃部 8 4の刃幅を、前記水平溝部 1 2 bの溝幅と適合するように厚幅に設定すれば、前述した刃部 8 2と傾斜溝部 1 2 aとの当接部（T l 、 T 2 ) と、前記刃部 8 4と水平溝部 1 2 bとの当接部（T 3、 T 4 ) との同時当接を実現し、最も有効なトルク伝達を達成することができる。

従って、本発明のブラマイねじ用ドライバービッ卜によれば、前述したねじ締め操作とは反対のねじの取外し操作に際しても、前記と全く同様のトルク伝達を行うことができ、適正かつ確実なねじの取外し操作を達成することができる。以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿論である。

前述した第 1の実施例における本発明に係るねじは、ねじ頭部のビット嵌合溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成すると共に、この垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成することにより、ドライバ一ビットの先端とビット嵌合溝との嵌合に際して、ビット嵌合溝全体に対するテ一パ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかも隣接するビット嵌合溝間の境界部におけるドライバ一ビッ卜の先端が当接する側壁部の面積を拡大するように非平面底部を設けたことにより、ドライバ一ビッ卜のカムァゥト現象を確実に防止することができる。

また、前述した第 2の実施例における本発明に係るブラマイねじは、ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の交差する一方の直線溝をプラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するように形成すると共に、その他方の直線溝をマイナスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するように形成してなるブラマイねじにおいて、前記プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成することにより、ドライバービッ卜の先端とビット嵌合溝との嵌合に際して、前記一方の直線溝に対するテーパ接触面積を部分的にかつ少なく構成し、しかもドライバービッ卜の先端が当接する側壁部の面積を拡大するように前記ビット嵌合溝の溝底部を設けたことにより、ドライバ一ビットのカムァゥト現象を確実に防止することができるまた、前記第 1の実施例におけるねじおよび第 2の実施例におけるブラマイねじにおいて、ドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するビッ卜嵌合溝は、ねじ頭部中心部から半径方向外方に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成することにより、ねじ締め操作に際してバランスのとれたトルク伝達を達成することができると共に、ドライバ一ビッ卜との組合せにおいて、ねじのビッ卜嵌合溝からのカムァゥ卜現象を有効に防止することができる。

前記第 1の実施例におけるねじに適合するドライバ一ビッ卜は、ねじのビッ卜嵌合溝の端縁部に形成した非平面底部に係合する、先端がほぼ水平面部を有する扁平刃部をそれぞれ設けると共に、前記各刃部の先端部を非平面底部より延在する前記溝部の形状に適合するように形成した突起を設けることにより、前記ねじに最も適合したものを得ることができる。

また、前記第 2の実施例におけるブラマイねじに適合するドライバ一ビットは、ねじの一方の直線溝の端縁部に形成した溝底部に係合する、先端がほぼ水平面部を有する扁平刃部をそれぞれ設けると共に、前記各刃部の先端部を溝底部より延在する前記溝部の形状に適合するように形成した突起を設けることにより、前記ブラマイねじに最も適合したものを得ることができる。

そして、本発明においては、前記ねじおよびブラマイねじのそれぞれビット嵌合溝の形状に適合した、突起片ないし突条を備えたへッダ一パンチを使用することにより、ねじの製造を簡便かつ低コス卜に量産化することができる。

特に、本発明に係るねじおよびブラマイねじは、それぞれねじ頭部のビット嵌合溝の成形に際し、垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を形成するものであり、この隆起させた非平面底部の形成には、ヘッダーパンチの突起片ないし突条を使用するものであって、ねじの量産化においてこれら突起片ないし突条が多少摩耗しても、前記隆起させた非平面底部の形成に何等の支障もなく、従って本発明に係るねじおよびブラマイねじの製造を低コストに量産できる利点が得られる。

また、本発明において、ねじ頭部のビット嵌合溝の成形に際し、垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させることは、ねじ頸部における溝形成に際しての肉厚を適正に保持して、ねじの締付けないし取外しに際しての強度を十分に保持した構造からなるねじを製造することができる。

なお、本発明に係るねじおよびブラマイねじは、ドライバ一ビッ卜との嵌合に際して、基本的にビット嵌合溝全体に対するテ一パ接触面積を部分的にかつ少ない構成とし、しかもドライバービッ卜の先端の側壁部が当接するビット嵌合溝の側壁部の面積を拡大したことにより、ドライバービッ卜のカムァゥ卜現象は殆ど解消され、この効果は、図 3 1に示すように構成される従来のドライバ一ビットを使用した場合にも、有効に発揮させることができる利点を有する。従って、本発明に係るねじおよびブラマイねじは、例えば図 3 1に示すようなドライバ一ビッ卜を使用しても、適正なねじ締め操作を達成することができる。特に、図 3に示すねじまたは図 1 8に示すブラマイねじとの組合せにおいては、自動機械による生産ラインでのねじ締め作業を円滑に達成することができる。

また、前記本発明に係るねじおよびブラマイねじによれば、ねじ頭部のビット嵌合溝の一部において、カムァゥ卜現象により、例えば図 3 0または図 3 4に示すような破損（参照符号 1 5 ) を生じた場合においても、前記本発明に係るドラィバ一ビッ卜を使用することによって、カムァゥ卜現象を生じることなく、適正なねじ締め操作およびねじの取外し操作を達成することができる。

また、本発明に係るねじまたはブラマイねじとドライバ一ビットとの組合せによれば、ねじのビッ卜嵌合溝内にごみ詰まり等を生じた場合や、ねじ軸とビッ卜軸とが同一軸上でなくても、カムァゥト現象やねじ等の破損を生じることなく、ドライバービッ卜の回動をねじに対して円滑に伝達して、常に適正なトルクによるねじ締め操作を迅速に達成することができる。

すなわち、本発明に係るねじまたはブラマイねじとドライバ一ビッ卜との組合せを使用すれば、硬钦各種の材料からなるねじの取付け対象物に対して、常に適正なトルクにより確実なねじの締付け操作を行うことができるばかりでなく、ねじの破損を大幅に低減することができ、ねじ締め作業の安全性と作業能率の向上を容易にかつ経済的に達成することができる。

さらに、前述した第 3の実施例における本発明に係るブラマイねじ用ドライバ —ビッ卜は、ねじ頭部の中心部において十字伏に交差する傾斜溝部と水平溝部とからなる一対の直線溝によつて形成されたビット嵌合溝を備えるプラマィねじに適用するブラマイねじ用ドライバービッ卜からなり、前記ブラマイねじの傾斜溝部に沿って嵌入する傾斜端縁部を形成した扁平刃部を備えると共に、この扁平刃部と直角に交差して前記ブラマイねじの水平溝部に沿って嵌入するほぼ直角に延在して前記水平溝部の溝底面と当接する水平端縁部を形成した扁平刃部を備え、前記各刃部の先端中央部に前記ブラマイねじのねじ頭部の中央に設けた円錐底面に嵌入する突起を設ける構成としたことにより、前記実施例と全く同様に、ねじとの嵌合に際して、その先端部における側壁部とビット嵌合溝の側壁部との係合当接面積が拡大され、ドライバ一ビッ卜のカムァゥ卜現象が解消されて、適正なねじ締め操作およびねじの取外し操作を達成することができる。

Claims

請求の範囲 . ねじ頭部のビット嵌合溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成すると共にこの垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部を形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその底部においてほぼ円錐底面を形成し、前記ビッ卜嵌合溝に嵌入すると共にその下縁部が非平面底部に当接するように構成した刃部を備えたドライバ一ビッ卜に適合するビット嵌合溝を設けたことを特徴とするねじ。

. プラスドライバービッ卜の刃部が嵌入適合するビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向して、溝幅をほぼ末広がり伏の溝として形成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成してなる請求の範囲 1記載のねじ。

. ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の交差する一方の直線溝をプラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するように形成すると共に、その他方の直線溝をマイナスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するように形成してなるブラマイねじにおいて、

前記プラスドライバービッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の端縁部に、所定深さのほぼ垂直端壁部を形成し、前記プラスドライバービッ卜の刃部先端とビッ卜嵌合溝との嵌合に際して前記一方の直線溝に嵌入すると共にその下縁部が前記溝底部に当接するように構成した刃部を備えたドライバ一ビットに適合するようにビッ卜嵌合溝を形成したことを特徵とするブラマイねじ。

. ブラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の溝底部は、その端緣部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその中心底部においてほぼ円錐底面を形成してなる請求の範囲 3記載のブラマイねじ。

. プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の溝底部は、その端縁部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して隆起させた非平面底部として形成し、これら非平面底部の隆起部よりねじ頭部の中心部に指向してそれぞれ傾斜溝部を形成すると共にその中心底部においてほぼ円錐底面を形成してなる請求の範囲 3記載のプラマィねじ。

6 . プラスドライバービッ卜の刃部が嵌入適合する一方の直線溝の溝底部は、その端縁部に形成した垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心部に指向して下向傾斜させた傾斜底部として形成し、その中心底部においてほぼ円錐底面を形成してなる請求の範囲 3記載のブラマイねじ。

7 . プラスドライバ一ビッ卜の刃部が嵌入適合するビッ卜嵌合溝は、一方の直線溝をねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり伏の溝として形成すると共に、他方の直線溝内においてその溝幅がねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向してほぼ末広がり伏となる溝をそれぞれ形成し、隣接する前記各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成してなる請求の範囲 3記載のブラマイねじ。

8 . 先端部においてねじ頭部のビッ卜嵌合溝の垂直端壁部に沿って嵌入するほぼ垂直端縁部を形成した扁平刃部を備え、この刃部の先端面をほぼ水平面とすると共にその中央部に突起を設けたことを特徴とする前記請求の範囲 1ないし 7のいずれかに記載のねじに適合するドライバービット。

9 . 扁平刃部の両端縁部において、刃部先端の水平面部と交差する縁部を直角ないしは若干水平面部側に突出させて鋭角に構成してなる請求の範囲 8記載のドライノヽーヒッ卜。

1 0. 扁平刃部の水平先端面の中央部に形成する突起は、請求の範囲 1記載のねじのビット嵌合溝の中央部に形成される傾斜溝部と円錐底面にそれぞれ適合する形状に構成してなる請求の範囲 8記載のドライバービッ卜。

1 1. 扁平刃部の先端における両側壁部を、請求の範囲 2または 7に記載のねじまたはブラマイねじのビット嵌合溝を形成するほぼ末広がり伏の溝と適合する形状に構成してなる請求の範囲 8記載のドライバ一ビッ卜。

12. ねじ頭部の中心部において十字状に交差する傾斜溝部と水平溝部とからなる一対の直線溝によって形成されたビット嵌合溝を備えるブラマイねじに適用するブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜において、

前記ブラマイねじの傾斜溝部に沿って嵌入する傾斜端縁部を形成した扁平刃部を備えると共に、この扁平刃部と直角に交差して前記ブラマイねじの水平溝部に沿って嵌入するほぼ直角に延在して前記水平溝部の溝底面と当接する水平端縁部を形成した扁平刃部を備え、前記各刃部の先端中央部に前記ブラマイねじのねじ頭部の中央に設けた円錐底面に嵌入する突起を設けることを特徴とするブラマイねじ用ドライバ一ビッ卜。

1 3. 各扁平刃部の先端中央部に形成する突起は、ブラマイねじのビット嵌合溝の中央部に形成される溝部および円錐底面にそれぞれ適合する形状に構成してなる請求の範囲 1 2記載のブラマイねじ用ドライバ一ビット。

14. ブラマイねじの水平溝部に沿つて嵌入するほぼ直角に延在して前記水平溝部の溝底面と当接する水平端縁部を形成した扁平刃部は、その刃幅を前記水平溝部の溝幅と適合する厚幅に形成してなる請求の範囲 1 2または 1 3記載のプラマイねじ用ドライバービット。

1 5. ねじ頭部のビッ卜嵌合溝の垂直端壁部を形成すると共に垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心方向に指向して隆起させた非平面底部を形成する突起片をそれぞれ備え、これらの突起片ょりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ延在する傾斜または湾曲する溝部を形成する突条を設けたことを特徴とする請求の範囲 1に記載のねじを製造するためのへッダ一パンチ。

16. ねじ頭部のビット嵌合溝の垂直端壁部を形成すると共に垂直端壁部の下縁部よりねじ頭部の中心方向に指向して所定の溝底部を形成する、それぞれ十字状に交差する突起片を備え、これらの突起片よりねじ頸部の中心部に指向してそれぞれ延在する傾斜または湾曲する溝部を形成する突条を設けたことを特徵とする請求の範囲 3に記載のブラマイねじを製造するためのへッダ一パンチ。

17. ビット嵌合溝を形成する突起片の側壁部を、請求の範囲 2または 7に記載のねじまたはブラマイねじのビット嵌合溝を形成するほぼ末広がり状の溝と適合する形状に構成してなる請求の範囲 1 5または 1 6記載のへッダーパンチ。