WO1995031809A2

WO1995031809A2 - Cartouche de bande magnetique

Info

Publication number: WO1995031809A2
Application number: PCT/JP1995/000924
Authority: WO
Inventors: Shuichi Kikuchi
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 1994-05-13
Filing date: 1995-05-15
Publication date: 1995-11-23
Also published as: WO1995031809A3; KR960704318A; US6057992A

Description

明細書

【発明の名称】テープカートリッジ

【技術分野】

本発明は、コンピュータの外部記憶媒体等として使用されているテープカートリッジに関するものである。

【背景技術】

一対のテープリールに巻回された磁気テープを駆動ベルトによって摩擦駆動するようにしたテープカートリッジが知られている。上記テープカートリッジにおいて磁気テープは、ベースプレート上に植立されたテープガィドによって走行がガイドされる。上記テープカートリッジのテープガイドは、図 3 2に示したように、テープ走行面 1 0 1 aを外周面に有する軸部 1 0 1と、該軸部 1 0 1の上，下端部に配置されていて、上記テープ走行面 1 0 1 aを走行する磁気テープ（図示省略）の上，下動を規制する上，下フランジ 1 0 2 , 1 0 3と、植立用の脚部（圧入部） 1 0 4とを備えていて、該脚部 1 0 4をベースプレート 1 0 5に設けたガイド植立穴 1 0 6 に圧入することにより、ベースブレート 1 0 5に植立して使用される。上記従来のテープガイドは、一般に金属棒に切削加工を施して、軸部 1 0 1や上，下フランジ部 1 0 2 , 1 0 3および脚部 1 0 4を削り出したのち、上記軸部 1 0 1の外周面等に研磨加工を施して、平滑なテープ走行面 1 0 1 aとすることにより形成されている。

上記従来のテープガイドは、上述したように金属棒に切削加工を施し、軸部 1 0 1や上，下フランジ 1 0 2 , 1 0 3を削り出したのち、上記軸部 1 0 1の外周面等に研磨加工を施して、テープ走行面 1 0 1 aを形成していたために次に述べるような問題点があった。

( 1 ) 上，下フランジ 1 0 2， 1 0 3の存在が邪魔になるために、軸部 1 0 1の外周面等に研磨加工を施す工程が複雑になり、テープガイドのコストアップの原因になっている。

( 2 ) 所謂一体成形品であるために、軸部 1 0 1と上，下フランジ 1 0 2， 1 0 3の素材を変えて、例えば上，下フランジ 1 0 2 , 1 0 3をプラスチックで形成することによりテープガイドの軽量化を図ることなどが出来ない。

上記一体成形品の問題点を解決するために、テープガイドの各部分つまり軸部 1 0 1や上，下フランジ 1 0 2 , 1 0 3を独立別個に形成し、これらを組み立てることによりテープガイドを形成することも考えられるが各部品の組立てやベースプレートへの取り付けが繁雑になる。

上記のような問題点を有するテープガイドを使用するテープカートリッジは当然のことながら同様の問題点を内包する。

本発明は上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものでめ。

【発明の開示】

本発明のテープカートリッジは、駆動ベルトにより一対のテープリールに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープ力一トリッジにおいて、ベ一スプレートと、

上記ベースプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテープリールと、

略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、この上フランジの中央孔を貫通してかしめ止めする上固定部と磁気テープの走行をガイドするテープガイド部と上記下フランジの中央孔と上記ベースブレー卜に設けられた固定孔を貫通してかしめ止めされる下固定部とを有し、上記ベースプレートに植立され、上記一対のテープリール間の磁気テープの走行を上記テープガイド部でガイドするテープガイドと、

上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ一ルに卷回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記ベースプレート上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレートに取り付けられたカバーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有している。

また、本発明のテープカートリッジは、駆動ベルトにより一対のテープリ一ルに卷回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカートリッジにおいて、

ベースプレートと、

上記ベースプレート上に植立された一対のリ一ル軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリールと、

略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、上記磁気テープを走行ガイドする円筒状ガイドと、上端部に上記上フランジの中央孔より径の大きい係合部と下端部に固定部を有する貫通ピンを有し、この貫通ピンを上記上フランジの中央孔を貫通させて、上記係合部を上記上フランジに係合させ、上記固定部を上記円筒状ガイドの中空部、上記下フランジの中央孔と上記ベースプレー卜に設けられた固定孔を貫通してかしめ止めされることにより上記ベースプレート上に植立され上記一対のテーブリール間の磁気テープの走行を上記円筒状ガイドでガイドするテープガィド、と、

上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記ベースプレート上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレー卜に取り付けられたカバーと、

【図面の簡単な説明】

図 1は、第 1実施例のテープカートリッジの分解斜視図である。

図 2は、テープガイドの分解斜視図である。

図 3は、テープガイドの分解断面図である。

図 4の（A ) , ( B ) はテープガイドの組付工程図である。

図 5は、第 2実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図 ?¾ -to o

図 6は、テープガイドの分解断面図である。図 7の（A ) , ( Β ) , ( C ) は、テープガイドの組付工程図である。図 8は、第 3実施例のテープカートリッジのテープガイドの断面図である。

図 9は、フランジの側面図である。

図 1 0は、円筒状ガイドに揷入した状態のフランジの側面図である。図 1 1は、貫通ピンの側面図である。

図 1 2は、第 4実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図である。

図 1 3の（A ) , ( Β ) は、第 5実施例のテープカートリッジのテープガイドの組付工程図である。

図 1 4は、第 6実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解断面図である。

図 1 5の（A ) , ( Β ) は、テープガイドの組付工程図である。

図 1 6は、第 7実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図である。

図 1 7は、テープガイドの組付工程図である。

図 1 8は、テープガイドの組付工程図である。

図 1 9は、テープガイドの組付工程図である。

図 2 0は、第 8実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図である。

図 2 1は、テープガイドの組付工程図である。

図 2 2は、テープガイドの組付工程図である。

図 2 3は、第 9実施例のテープカートリッジのテープガイドの断面図でめ ο

図 2 4は、テープガイドの組付状態を示す断面図である。

図 2 5は、第 1 0実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図である。

図 2 6は、テープガイドの組付工程図である。

図 2 7は、テープガイドの組付工程図である。

図 2 8は、第 1 1実施例のテープカートリッジのテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図である。

図 2 9は、テープガイドの組付工程図である。

図 3 0は、テープガイドの組付工程図である。

図 3 1は、テープガイドの組付工程図である。

図 3 2は、従来例の断面図である。

【発明を実施するための最良の態様】

次に、本発明を図 1〜図 3 1を参照して説明する。

図 1〜図 4は、第 1実施例のテープカートリッジ 1を示す。

上記テープカートリッジ 1は、ベースプレート 2と、該ベースプレート 2上に植立された一対のリール軸 3， 4に回転自在に支持された一対のテープリール 5 , 6と、これらテープリール 5， 6に巻回された磁気テープ 7と、該磁気テープ 7の走行をガイドするテープガイド 8 , 9と、上記べ一スプレート 2上に植立された第 1 , 第 2 , 第 3のローラ軸 1 1 , 1 2 , 1 3に回転自在に支持された第 1 , 第 2，第 3のベルトローラ 1 4 , 1 5 , 1 6に走行ガイドされるとともに、上記一対のテープリール 5 , 6に巻回された磁気テープ 7を摩擦駆動する駆動ベルト 1 7と、上記ベースプレート 2上の上記磁気テープ 7を覆うように上記ベースプレート 2に取り付けられたカバー 2 1と、上記テープガイド 8 , 9により走行ガイドされた上記磁気テープ 7に対して磁気へッドが接触可能なように上記カバー 2 1に設けられたへッド挿入孔 2 2を開閉自在に設けられた蓋部 2 3と、該蓋部 2 3を上記へッド挿入孔 2 2を閉じる方向に付勢しているスプリング 2 4 を備えている。

図 2に示したように、上記テープガイド 8 , 9は、軸部 3 1と、該軸部 3 1の上，下端部に取り付けられて、磁気テープ 7の上下動を規制する略円板状で中央部に中央孔 3 2 a , 3 3 aを有するリング状の上，下フランジ 3 2， 3 3とを備えている。

上記軸部 3 1は、非磁性のステンレススチール材、真鎩にクロム等の硬質被膜を施したり或はアルマイト処理を施したアルミ合金等により形成され、上，下フランジ 3 2 , 3 3も同質材で形成されている。

上記軸部 3 1は、上記リング状の上，下フランジ 3 2 , 3 3の外径よりも小径で、内径 D ₂よりも大径に形成されていて、磁気テープ 7の走行をガイドするテープガイド部 3 4と、該テープガイド部 3 4の上，下端部にこれと一体に形成されていて、上記上，下フランジ 3 2 , 3 3の内径 D ₂よりも小径の上，下固定部 3 5 , 3 6を有している。

図 3に示したように、上固定部 3 5は、上記テープガイド部 3 4の上端面 3 4 aとの間で上フランジ 3 2を挟着する鍔部（力シメ部）を形成するための鍔部形成部 3 7を先端部に有している。

上記上固定部 3 5の長さは、上フランジ 3 2の肉厚よりもやや長目に形成されていて、先端面に円錐状の窪部 3 8を設けることにより、上記鍔部形成部 3 7が形成されている。

下固定部 3 6は、上記テープガイド部 3 4の下端面 3 4 bとの間で下フランジ 3 3およびベースプレート 2を挟着する鍔部（力シメ部）を形成するための鍔部形成部 3 9を先端部に有している。

上記固定部 3 6の長さ L ₂は、下フランジ 3 3の肉厚 T ₂にべ一スプレート 2の固定孔（ガイド植立孔） 2 5の深さ Τ ₃を加えた値よりも長目に形成されていて、先端面に円錐状の窪部 4 0を設けることにより、上記鍔部形成部 3 9が形成されている。

テープガイド 8 , 9のベースプレート 2への組み付けに際しては、先ず図 4の Αに示すように、上フランジ 3 2の中央孔に上固定部 3 5を挿入（軽圧入）し、下フランジ 3 3の中央孔に下固定部 3 6を挿入（軽圧入）したのち、該下固定部 3 6をベースプレート 2の固定孔 2 5に挿入する。

しかるのち、上固定部 3 5の先端面と下固定部の先端面を図示省略のポンチゃダイを使用してブレスすれば、図 4の Bに示したように上記上固定部 3 5の先端の鍔部形成部 3 7は所謂カシメられて拡径して鍔部 4 1となり、該鍔部 4 1と上記テープガイド部 3 4の上端面 3 4 aとの間で上フランジ 3 2を挟着する。

一方、下固定部 3 6の先端の鍔部形成部 3 9もカシメられて拡径して鍔部 4 2となり、該鍔部 4 2と上記テープガイド部 3 4の下端面 3 4 bとの間で下フランジ 3 3およびベースプレート 2は挟着され、下フランジ 3 3 のテープガイド部 3 4への組み付けと、テープガイド部 3 4のベースプレ一ト 2への植立が同時に行われることになるのである。

図 5〜図 7は、第 2実施例のテープカートリッジのテープガイドを示す _c 第 2実施例のテープカートリッジは、ベースプレート 2上に植立された

—対のテープガイド 8 , 9の構造が、上記第 1実施例のテープカートリツジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のデータ力ートリツジの構造と同じであるので同一構成部分については重複する説を略 "5 <& ₀

図 5および図 6は、第 2実施例のテープカートリッジのテープガイドの分解斜視図と断面図である。

上記テープガイド 8 , 9は、軸部 5 1 と、該軸部 5 1の上，下端部に取り付けられて、磁気テープ 7の上下動を規制する中央部に中央孔 5 2 a ,

5 3 aを有するリング状の上，下フランジ 5 2 , 5 3とを備えていて、ベ一スプレート 2上に植立されるようになっている。

上記軸部 5 1は、上記リング状の上，下フランジ 5 2 , 5 3の外径0 1 よりも小径で、内径 D ₂よりも大径の円筒状ガイド 5 4と、該円筒状ガイド 5 4に挿入されて、上，下端部が上記円筒状ガイド 5 4の上，下端部から突出する中空の貫通ピン 5 5とで構成されている。

上記円筒状ガイド 5 4は、合成樹脂材又は金属材で作られている。

合成樹脂材としては、滑性の高い P O M (ポリアセタート）の単体や、これにフイラー材を添加したもの、或は 2種以上の熱可塑性合成樹脂を組み合わせたもの、これにフィラー材等を添加したもの、或はその表面にニッゲルやクロムメツキを施してテープ走行面の耐久性の向上を図ったものが用いられる。

また、金属材としては、ステンレスや真鍮、或はアルミ二ユウムのパイプを所定の長さに切断したものが用いられ、その表面にバレル研磨等を施したり、或はニッケルやクロムメツキを施し、或はアルマイト加工を施してテープ走行面が形成されている。

中空の貫通ピン 5 5は、ステンレスやアルミ合金等の金属で円筒状に作られている。

上記貫通ピン 5 5は、上記円筒状ガイド 5 4よりも長目に形成されていて、該円筒状ガイド 5 4に挿入したときに、その上，下端部が上記円筒状ガイド 5 4の上，下端部から突出するようになっている。

上記貫通ピン 5 5は、上端部に上記円筒状ガイド 5 4および上フランジ 5 2の内径 D ₂よりも大径の係合部 5 6を有し、下端部に係合部 5 6との間で上記上，下フランジ 5 2 , 5 3、円筒状ガイド 5 4およびベースプレ一ト 2を挟着する固定部 5 7を有している。

上，下フランジ 5 2 , 5 3は、上記軸部 5 1と同質材で作られている。上記上フランジ 5 2は、上記円筒状ガイド 5 4の上端部に軽圧入される環状リブ 5 8を下面に有している。

また、上記下フランジ 5 3は、上記円筒状ガイド 5 4の下端部に軽圧入される環状リブ 5 9を上面に有している。

第 2実施例のテープ力一トリッジは上述のような構成である。

従って、図 7の Aに示すように、先ず、上フランジ 5 2の下面の環状リブ 5 8を円筒状ガイド 5 4の上端部に挿入するとともに、下フランジ 5 3 の上面の環状リブ 5 9を円筒状ガイド 5 4の下端部に挿入して、上，下フランジ 5 2 , 5 3と円筒状ガイド 5 4を組み付ける。

次に、上記円筒状ガイド 5 4内に貫通ピン 5 5を挿入し、該貫通ピン 5 5の上端側の係合部 5 6を上フランジ 5 2の上面に当接させるとともに、下端部をベースプレート 2の固定孔 2 5内に挿入し、貫通ピン 5 5の先端の固定部 5 7をべ一スプレート 2の下面側に突出させる。

しかるのち、上記貫通ピン 5 5の上端部の係合部 5 6の上面を、図示省略の治具で押えて、上記円筒状ガイド 5 4の下端側から拡径部材 6 1を挿入し、該拡径部材 6 1を引き上げる。

上記拡径部材 6 1が引き上げられると、図 7の Bに示したように、拡径部材 6 1の下端部に設けた大径部 6 2で貫通ピン 5 5の下端部が拡径し、該下端部に設けた固定部 5 7が拡径してベースプレート 2の下面に係合する。

従って、上記貫通ピン 5 5の上端側の係合部 5 6と下端側の固定部 5 7 との間で、上，下フランジ 5 2 , 5 3と円筒状ガイド 5 4およびベースプレート 2は挟着され、軸部 5 1と上，下フランジ 5 2 , 5 3がテープガイドとして組み付けられるとともにベースプレート 2に植立された状態になるのである。

図 8〜図 1 1は、第 3実施例のテープカートリッジのテープガイドを示す。

第 3実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。この実施例は、上記第 1実施例の上フランジ 5 2の下面の環状リブ 5 8 および下フランジ 5 3の上面の環状リブ 5 9に、円筒状ガイド 5 4と貫通ピン 5 5を仮止め結合する機能を持たせた場合を示す。

図 9に示したように、上記上，下フランジ 5 2 , 5 3の環状リブ 5 8 , 5 9は、円筒状ガイド 5 4と貫通ピン 5 5との間に挿入されて、外周面が円筒状ガイド 5 4の内周面に圧着し、内周面が貫通ピン 5 5の外周面に圧着して、これら円筒状ガイド 5 4と貫通ピン 5 5を仮止め結合して、テープガイド 8， 9をベースプレート 2に組付ける際の利便に供するようになつている。

図 9に示したように、上，下フランジ 5 2 , 5 3の環状リブ 5 8 , 5 9 の根元部の直径は、円筒状ガイド 5 4の内径 D ₂よりも小径に形成されているとともに、先端部の直径 D ₃は、円筒状ガイド 5 4の内径 D ₂よりも大径に形成されていて、上記先端部には、 U字状のスリット 5 8 a , 5 9 aが設けられている。

図 1 0に示したように、上記環状リブ 5 8 , 5 9を円筒状ガイド 5 4内に圧入すると、上記環状リブ 5 8 , 5 9の先端部は縮径して貫通ピン 5 5 側に撓む。

図 1 1に示したように、上記貫通ピン 5 5には、第 1 , 第 2の環状の凹部 5 5 a , 5 5 bが設けられている。

従って、上述したように、環状リブ 5 8 , 5 9が撓むと、図 8に示したように、上記第 1 , 第 2の環状の凹部 5 5 a , 5 5 bに、上記環状リブ 5 8 , 5 9の先端部の内周面が嵌合して、円筒状ガイド 5 4と貫通ピン 5 5 および上，下フランジ 5 2 , 5 3等のテープガイドを構成する各部品が一体的に結合された状態になるとともに、貫通ピン 5 5の下端部をかしめることにより、ベースプレートへ組付けられるのである。

図 1 2は、第 4実施例を示す。

第 4実施例のテープカートリッジは、ベ一スプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。

この実施例は、貫通ピン 5 5に対して円筒状ガイド 5 4を回転不可能に固定した場合を示す。

円筒状ガイド 5 4は、金属プレートを円筒状に丸めて形成されている。上述のように金属板を円筒状に丸めて形成した円筒状ガイド 5 4には、必然的に金属板の端部のつなぎ目（接合部） 5 4 aができる。

上記つなぎ目 5 4 aが磁気テープの走行面に存在すると磁気テープがダメージを受ける。このため、上記つなぎ目 5 4 aが磁気テープの走行面に位置することがないように回転不可能に配置しなければならない。

そこで、上記つなぎ目 5 4 aの上，下端部に切欠部 5 4 b , 5 4 cを設け、これら切欠部 5 4 b， 5 4 cに上，下フランジ 5 2 , 5 3の双方又はいずれか一方に設けた回転阻止用の位置決め部 6 0を嵌合して、上，下フランジ 5 2 , 5 3に対する円筒状ガイド 5 4の回転を阻止するようになつている。

また、貫通ピン 5 5は、角柱形状に形成されている。

上記角柱形状の貫通ピン 5 5を挿入する上，下フランジ 5 2 , 5 3の中心孔 5 2 a , 5 3 aも角形状に形成されていて、上，下フランジ 5 2 , 5 3は、貫通ピン 5 5に対して回転不可能に取り付けられるようになつているとともに、上記貫通ピン 5 5は、ベースプレート 2に設けた角形状の固定孔 2 5に回転不可能に植立されるようになっている。

テープガイドの組付けは、第 3実施例の場合と同様である。

図 1 3は、第 5実施例のテープガイドを示す。

第 5実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。

この実施例は、貫通ピン 5 5の下端部に、第 2実施例のような大径の固定部 5 7を設けずに、貫通ピン 5 5の下端部を、そのまま固定部形成部として使用し、上記下端部を湾曲部形成部材 7 1で湾曲させて、固定部を形成する場合を示す。

湾曲部形成部材 7 1の下端部には、上記貫通ピン 5 5の下端面 5 5 cとの係合が外れることのない大径部 7 2が設けられているとともに、上記大径部 7 2から所定の高さ位置（貫通ピン 5 5の長さと略等しい高さ位置）には易切断用のステム 7 3が設けられている。

そして、第 2実施例の場合と同様に上記貫通ピン 5 5の上端側の係合部 5 6の上面を図示省略の治具で押えて、上記湾曲部形成部材 7 1を引き上げれば、該湾曲部形成部材 7 1は貫通ピン 5 5内でスライドして図 1 3の Bに示したように、上記貫通ピン 5 5の下端部が外側に膨らむように変形して鍔状の固定部 5 7が形成される。

しかるのち、湾曲部形成部材 7 1をステム 7 3の部分で切断すれば、第 2実施例の場合と同様に上記貫通ピン 5 5の上端側の係合部 5 6と下端側の湾曲変形により形成された固定部 5 7との間で上，下フランジ 5 2 , 5 3と円筒状ガイド 5 4およびベースプレート 2が挟着され、テープガイドが組み立てられるとともとに、該テープガイドはベースプレート 2に植立された伏態になるのである。

他の構成は第 2実施例の場合とほぼ同一であるので同一構成部分には同 —符号を付して重複する説明を省略する。

図 1 4〜図 1 5は、第 6実施例を示す。

第 6実施例のテープカートリッジは、ベースブレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。この実施例においても、テープガイド 8 , 9の軸部 5 1は、円筒状ガイド 5 4と、中空の貫通ピン 5 5とで構成されている。

上記貫通ピン 5 5は、円筒状ガイド 5 4よりも長目に形成されている。そして、図 1 5の Aに示したように先ず、上フランジ 5 2の下面の環状リブ 5 8を円筒状ガイド 5 4の上端部に軽く圧入するとともに、下フランジ 5 3の上面の環状リブ 5 9を円筒状ガイド 5 4の下端部に軽く圧入して、上，下フランジ 5 2 , 5 3と円筒状ガイド 5 4を組み付けて、これをべ一スプレート 2の固定孔 2 5に立てる。

しかるのち、図 1 5の Bに示したように、上記貫通ピン 5 5の上，下端に上，下の固定部材 8 1 , 8 2を取り付けて、これら上，下の固定部材 8 1 , 8 2で、上，下フランジ 5 2 , 5 3、円筒状ガイド 5 4、ベ一スプレ一ト 2を挟着する。

上記上，下の固定部材 8 1 , 8 2は、上，下フランジ 5 2 , 5 3の中央孔よりも径の大きい鍔部 8 3と、上記貫通ピン 5 5の上，下開口に圧入される圧入部 8 4とによって、所謂茸状に作られていて、上記圧入部 8 4を貫通ピン 5 5の上，下端の開口に圧入したり、或は接着剤を塗布した状態で圧入したりすることにより、貫通ピン 5 5の上，下端に取り付けられて、上，下フランジ 5 2 , 5 3や円筒状ガイド 5 4等を挟着するようになっている。

上，下の固定部材 8 1 , 8 2のうちの一方の固定部材、例えば上方の固定部材 8 2は、予め貫通ピン 5 5の上端に、これと一体に形成しておいてもよい。

図 1 6〜図 1 9は、第 7実施例を示す。

第 7実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。図 1 6〜図 1 9は、テープガイドの分解斜視図と組付工程図である。図 1 6に示したように、テープガイド 8 , 9は、軸部 5 1と、この軸部 5 1の端部に配置されている上，下フランジ 5 2 , 5 3を備えている。上記軸部 5 1は、円筒状ガイド 5 4と、該円筒状ガイド 5 4に挿入される中実の貫通ピン 5 5を備えている。

上記上フランジ 5 2は、上記貫通ピン 5 5と一体に形成されている。上記上フランジ 5 2および貫通ピン 5 5は、金属材又はプラスチック材で形成されている。

金属材としては、ステンレススチール（S U S ) や真鍮或はアルミニュゥム等が用いられる。

プラスチック材としては、 P Pや A B S等の合成樹脂が用いられる。上記ステンレススチールやアルマイト処理を施したアルミ二ユウム等の金属材で上フランジ 5 2および貫通ピン 5 5を形成する場合は、上記ステンレススチールやアルミ二ユウム等の金属棒に切削加工や鍛造加工等を施して、上フランジ 5 2および貫通ピン 5 5を削り出したり或は铸造したりして、上記上フランジ 5 2と貫通ピン 5 5を作り出す。

そして、上記上フランジ 5 2の内面の磁気テープエッジとの接触面は、研磨加工が施され、磁気テープエツジにダメージを与えないようになっている。

また、プラスチック材で上フランジ 5 2と貫通ピン 5 5を形成する場合は、射出成形等により上フランジ 5 2と貫通ピン 5 5を一体に形成する。プラスチック材で上フランジ 5 2を形成した場合には、該上フランジ 5 2 の磁気テープエツジとの接触面は摩耗しやすい。

そこで、プラスチック材にクロムメツキやニッケルメツキ或はセラミック皮膜等を施して、これら金属メツキ面やセラミック皮膜面で磁気テープエツジとの接触面を形成することにより、該接触面の摩耗を防止している円筒状ガイド 5 4は、金属材或はプラスチック材で形成されている。金属材としてはステンレススチールや真鍮或はアルミ二ユウム等が用いられる。

プラスチック材としては P Pや A B S等の合成樹脂が用いられる。

上記ステンレススチールやアルミニユウム等の金属材で形成する場合には、上記金属材で長尺の金属パイプを作り、アルマイト処理やクロムメッキゃニッケルメツキ等を施したのち所定の長さに切断し、バレル研磨とセンタレス研磨を端面と外周面に施すことにより形成される。メツキの代わりにセラミック皮膜を設けてもよい。

また、プラスチック材で形成する場合には、上記プラスチック材で長尺のプラスチックパイプを作り、これを所定の長さに切断し、バレル研磨とセンタレス研磨を端面と外周面に施す。上記研磨を施したものにクロムメツキ（ハードクロムメツキ）やニッケルメツキを施し、更に外周面にセンタレス研磨を施すことにより形成される。また、メツキの代わりにセラミック皮膜を設けてもよい。

上記貫通ピン 5 5の外径は、上記円筒状ガイド 5 4の内径 D ₂よりもやや小径に形成されていて、上記円筒状ガイド 5 4内に所謂ガタなく挿入できるようになつている。

上記貫通ピン 5 5の長さは、上記円筒状ガイド 5 4の長さ L ₂に、下フランジ 5 3の肉厚およびベースプレート 2の固定孔 2 5の深さ T ₂を加えた値よりも長く形成されている。

従って、上記円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入して、上フランジ 5 2を円筒状ガイド 5 4の一端部に当接させた状態にすると、上記貫通ピン 5 5の一端部が上記円筒状ガイド 5 4の他端部から突出した状態になる _c 上記貫通ピン 5 5の円筒状ガイド 5 4から突出した部分が、下フランジ 5 3を取付けるためのフランジ取付部 5 5 dおよび固定孔 2 5への揷入部 5 5 eになっている（図 1 8参照）。

また、上記貫通ピン 5 5の下端面には、力シメ部形成用の凹部 5 5 が設けられている。

下フランジ 5 3は、上記上フランジ 5 2と同質材により形成されていて、磁気テープエツジとの接触面は、研磨加工が施されている。

上記下フランジ 5 3は、リング状に形成されている。

上記下フランジ 5 3の外径 D ₃は、上記上フランジの外径 D ₄と略同じ犬きさに形成されている。

上記下フランジ 5 3の内径 D ₅は、上記円筒状ガイド 5 4の外径 D ₆よりも小径で、上記貫通ピン 5 5の外径 D りもやや大径に形成されている。上記下フランジ 5 3の内周面 5 3 bは、無数の軸方向の突条ゃ細かな凸凹を無数に形成する等の方法により粗面になっていて、上記貫通ピン 5 5 のフランジ取付部 5 5 dに指先等で軽く圧入、係止させることができるようになっている。

従って、図 1 8に示したように、円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入すれば、該貫通ピン 5 5の一端部に設けた上フランジ 5 2が上記円筒状ガイド 5 4の一端部に当接し、上記貫通ピン 5 5の他端部に設けたフランジ取付部 5 5 dおよび固定孔 2 5への揷入部 5 5 eが上記円筒状ガイド 5 4の他端部から突出する。

そこで、上記円筒状ガイド 5 4から突出している貫通ピン 5 5のフランジ取付部 5 5 dに下フランジ 5 3を圧入することにより、円筒状ガイド 5 4を貫通ピン 5 5および上，下フランジ部 3 , 4が組付けられた状態になる o

しかるのち、図 1 8に示したように、上記貫通ピン 5 5の揷入部 5 5 e をべ一スプレート 2の固定孔 2 5に挿入し、上記貫通ピン 5 5の下面をべ一スプレート 2の下面側に突出させる。

次に、図 1 9に示したように、上記上フランジ 5 2の上面を抑え部材 8 5で抑えて、上記貫通ピン 5 5の下面に設けた力シメ部形成用の凹部 5 5 f 内にカシメ部材 8 6を圧入し、上記貫通ピン 5 5の下端の周縁部を拡径、つまりカシメて、鍔部 8 7を形成すれば、上記円筒状ガイド 5 4、貫通ピン 5 5、上，下フランジ 5 2 , 5 3からなるテープガイド 8 , 9は、ベースプレート 2上に植立された状態になるのである。

図 2 0〜図 2 2は、本発明の第 8実施例を示す。

第 8実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリツジの構造と同一であるので同一構成部分について説明を省略する。

この実施例において、貫通ピン 5 5は、一端側に上フランジ 5 2を有し, 他端側に植立用の脚部（圧入部） 8 8を有している。

上記上フランジ 5 2および脚部 8 8は、貫通ピン 5 5と一体に形成されている。

上記貫通ピン 5 5の長さは、円筒状ガイド 5 4の長さ L ₂に下フランジ 5 3の肉厚を加えた値と略同じ値に形成されている。

従って、上記円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入して、上フランジ 5 2を円筒状ガイド 5 4の一端部に当接させた状態にすると、上記貫通ピン 5 5の一端部および脚部 8 8が上記円筒状ガイド 5 4の他端側から突出した状態になる。

上記貫通ピン 5 5の円筒状ガイド 5 4から突出した部分が下フランジ 5 3を取付けるためのフランジ取付部 5 5 dになる（図 2 1参照）。

上記脚部 8 8の外径 D ₇は、貫通ピン 5 5の外径よりも小径で、ベースプレート 2の固定孔 2 5の直径 D ₈よりもやや大径に形成されている。上記脚部 8 8の長さ L ₃は、上記固定孔 2 5の深さ T ₂よりも大で、ベースプレート 2の肉厚 Τ ₃よりも小に形成されている。

上フランジ 5 2は、その上面に植立用プレス装置のポンチを当てるための円錐形伏のボンチ受面 8 9を有している。

従って、図 2 2に示したように、円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入すれば、該貫通ピン 5 5の一端部に設けた上フランジ 5 2が上記円筒状ガイド 5 4の一端部に当接し、上記貫通ピン 5 5の他端部のフランジ取付部 5 5 dおよび脚部 8 8が上記円筒状ガイド 5 4の他端部から突出する。上記円筒状ガイド 5 4から突出している貫通ピン 5 5のフランジ取付部 5 5 dの外周部に下フランジ 5 3を圧入することにより、円筒状ガイド 5 4と貫通ピン 5 5および上，下フランジ 5 2 , 5 3が組付けられた状態になる。

そこで、上記脚部 8 8をベースプレート 2の固定孔 2 5の上端に当てがつて、ガイドビン植立用ブレス装置のポンチ 9 1を上記上フランジ 5 2の上面に設けた円錐形状のボンチ受面 8 9に導入して、該ポンチ受面 8 9を上記ポンチ 9 1の先端で叩けば、上記脚部 8 8はベースプレート 2の固定孔 2 5内に圧入され、テープガイド 8 , 9はベースプレート 2上に植立されることになるのである。

上記ポンチ 9 1は、先端部に上記ボンチ受面 8 9と同じ円錐形状の押圧部 9 2を有している。

従って、上記ポンチで貫通ピン 5 5をプレスする際に上記押圧部 9 2は、ボンチ受面内に嵌合し、ポンチ 9 1に対して貫通ピン 5 5を一直線状に伸ばした状態にして押圧するので、脚部 8 8を的確に固定孔 2 5内に圧入することができる。

図 2 3〜図 2 4は、本発明の第 9実施例を示す。

第 9実施例のテープカートリッジは、ベ一スプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する。この実施例においては、貫通ピン 5 5の一端側に溶接 2 5用の凸部 9 3 を設けた。

そして、上記凸部 9 3をベースプレート 2に加圧、接触させた状態で、上記貫通ピン 5 5とベースプレート 2の間に電流を流し、上記凸部 9 3を発熱させ、該凸部 9 3を溶かして、貫通ピン 5 5をベースプレート 2に溶接するようになつている。

従って、貫通ピン 5 5およびベースプレート 2は、電気溶接が可能な金属で構成されている。

他の構成部分は第 8実施例と略同一である。

図 2 5〜図 2 7は、本発明の第 1 0実施例を示す。

第 1 0実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された一対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する C この実施例において、貫通ピン 5 5は中空の円筒状に形成されている。上記貫通ピン 5 5の内径 R ₉は、下フランジ 5 3の内径 D ₅よりも小径に形成されている。

上記貫通ピン 5 5は、上フランジ 5 3と一体に形成されている。

上記貫通ピン 5 5の長さは、円筒状ガイド 5 4の ¾さ ₂に下フランジ 5 3の肉厚を加えた値と略同じ値に形成されている。

従って、上記円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入して、上フランジ 5 2を円筒状ガイド 5 4の一端部に当接させた状態にすると、上記貫通ピン 5 5の一端部が上記円筒状ガイド 5 5の他端部から突出した状態になる _c 上記貫通ピン 5 5の円筒状ガイド 5 5から突出した部分が下フランジ 5

3を取付けるためのフランジ取付部 5 5 dになる。

従って、上述のように、円筒状ガイド 5 4に貫通ピン 5 5を挿入し、該円筒状ピン 5 5の一端部のフランジ取付部 5 5 dを円筒状ガイド 5 4の一端部から突出させた状態で上記フランジ取付部 5 5 dの外周部に下フランジ 5 3を圧入することにより、円筒状ガイド 5 4を貫通ピン 5 5および上, 下フランジ部 3， 4が組立てられた状態になる。

そこで、図 2 6に示したように、上記貫通ピン 5 5をベースプレート 2 の固定孔 2 5の上に載置し、上フランジ 5 2の上面を押えた状態で、ベースプレート 2の下面側から固定部材 9 5を上記貫通ピン 5 5の下端部内に圧入すればテープガイド 8 , 9は、ベースプレート 2上に植立された状態になるのである。

上記固定部材 9 5は、鍔部 9 5 aと圧入部 9 5 bとからなっている。上記鍔部 9 5 aは、ベースブレート 2に設けた固定孔 2 5よりも大径に形成されている。

上記圧入部 9 5 bは、上記固定孔 2 5よりも小径で先端に行くに従って徐々に縮径する円錐台形状に形成されている。

そして、上記圧入部 9 5 bの先端を上記貫通ピン 5 5の下端内周部内に圧入することにより、テープガイド 8 , 9をベースプレート 2上に植立する構成になっている。

他の構成部分は、他の実施例と同一である。

図 2 8〜図 3 1は、本発明の第 1 1実施例を示す。

第 1 1実施例のテープカートリッジは、ベースプレート上に植立された —対のテープガイド部分の構造が、上記第 1実施例のテープカートリッジのテープガイドの構造と相違する点を除いては、第 1実施例のテープカートリッジの構造と同一であるので同一構成部分についての説明を省略する ₍ 上記第 7〜第 1 0実施例においては、上フランジ 5 2を貫通ピン 5 5と —体に形成したのに対して、この実施例では下フランジ 5 3を貫通ピン 5 5と一体に形成した場合を示す。上記貫通ピン 5 5は、一端側（下端側）に下フランジ 5 3および圧入部 9 6を一体に有し、他端側（上端側）にかしめ固定部 9 7を一体に有する。上記貫通ピン 5 5の長さは、円筒状ガイド 5 4の長さ L ₂と略同一の長さに形成されている。

上記下フランジ 5 3は、外径 D ₃、肉厚 T ₄に形成されている。

上記下フランジ 5 3の下端には、その外径 D ₃よりも大径の外径 D _{1 0}の圧入部 9 6が設けられている。

上記圧入部 9 6の肉厚 T ₅は、ベースプレート 2の肉厚 Τ ₃の 1ノ2〜 1 3程度に形成されている。

上記かしめ固定部 9 7の長さ L ₄は、上フランジ 5 2の中心孔の深さ T ₆ よりも長く形成されていて、その上面には力シメ部形成用の凹部 9 8が設けられている。

一方、ベースプレート 2には、図 2 9に示したように、ガイド植立用の固定孔 2 5が設けられていて、該固定孔 2 5は、上記下フランジ 5 3を嵌合するフランジ嵌合孔 2 5 aと、圧入部嵌合孔 2 5 bで構成されている。なお、他の構成部分は他の実施例と同一である。

従って、図 2 9に示したように、ベースプレート 2の下面側から貫通ピン 5 5を挿入すれば、上記下フランジ 5 3は、上記フランジ嵌合孔 2 5 a に嵌合し、圧入部 9 6が圧入嵌合孔 2 5 b内に嵌合する。

しかるのち、図 3 0に示したように、かしめ固定部 9 7に上フランジ 5 2を挿入する。

次に、図 3 1に示したように、上記かしめ固定部 9 7の上面に設けた凹部 9 8を利用して、上記かしめ固定部 9 7を拡径して力シメ部 9 9を形成し、該カシメ部 9 9と上記圧入部 9 6との間で、上，下フランジ 5 2 , 5 3および円筒状ガイド 5 4、貫通ピン 5 5が挾着され、テープガイド 8 ,

9はベースプレート 2上に植立された状態になるのである。

なお、円筒状ガイド 5 4や貫通ピン 5 5は鍛造で形成してもよい。

本発明のテープカートリッジは、以上のような構成であるので、従来の金属棒に切削加工を施したテープガイドを使用したテープカートリッジに較べてテープガイドの製造が容易になり、コストを安くすることができる < また、テープガイドの軸部と、上，下フランジの素材を変えることによりテープガイド乃至テープ力一トジッリが軽量化を図ることができるという効果がある。

Claims

請求の範囲

1 . 駆動ベル卜により一対のテ一プリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカー卜リッジにおいて、

ベースプレー卜と、

上記ベースプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テ一プが巻回された上記一対のテープリールと、

略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、この上フランジの中央孔を貫通して上記上フランジをかしめ止めする上固定部とテープの走行をガイドするテープガイド部と上記下フランジの中央孔と上記ベースプレートに設けられた固定孔を貫通して上記下フランジと上記べ一スプレートをかしめ止めする下固定部とを有し上記ベースプレートに植立され上記一対のテープリール間の磁気テープの走行を上記テープガイド部でガイドするテープガイドと、

上記べ一スプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガィドされるとともに上記一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記ベースプレート上の上記磁気テープを覆うように上記べ一スプレートに取付けられたカバ一と、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープ力一トリッジ。

2 . 駆動ベルトにより一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカートリッジにおいて、

ベースプレートと、

上記ベースプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリールと、

略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、上記磁気テープを走行ガイドする円筒状ガイドと、上端部に上記上フランジの中央孔ょり径の大きい係合部と下端部に固定部を有する中空の貫通ピンとを有し、この貫通ピンを上記上フランジの中央孔を貫通させて上記係合部を上記上フランジに係台させ、上記固定部を上記円筒状ガイドの中空部と上記下フランジの中央孔と上記ベースプレー卜に設けられた固定孔を貫通した後上記中空の貫通ピンを拡怪変形させる事により上記ベースプレート上に植立され上記一対のテープリール間の磁気テープの走行を上記円筒状ガイドでガイドするテープガイドと、

上記べ一スプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベル卜と、

上記べ一スプレート上の上記磁気テ一プを覆うように上記ベースプレートに取付けふれた力バーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープカー卜リッジ _c

3 . 駆動ベルトにより一対のテ一プリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカートリッジにおいて、

ベースプレートと、

上記ベースプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリ一ルと、

略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、上記磁気テープを走行ガイドする円筒状ガイドと、上端部に上記上フランジの中央孔ょり径の大きい係合部と下端部に固定部を有する貫通ピンとを有し、この貫通ピンを上記上フランジの中央孔を貫通させて上記係合部を上記上フランジに係合させ、上記固定部を上記円筒状ガイドの中空部と上記下フランジの中央孔と上記べ一スプレートに設けられた固定孔とを貫通してかしめ止めされる事により上記べ一スプレート上に植立され上記一対のテープリ一ル間の磁気テープの走行を上記円筒状ガイドでガイドするテープガィドと、

上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトロ一ラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、上記ベースプレー卜上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレートに取付けられたカバーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープ力一卜リッジ。

4 . 上記クレーム 3における上記テープガイドにおいて、

上記一対の上下フランジは上記円筒状ガイドの内側に圧入挿入される環状リブをそれぞれ有し、

上記貫通ピンは上記一対の上下フランジの環状リブに圧入された後に上記ベースプレート上の固定孔に上記貫通ピンの固定部が貫通してかしめられる事により上記テープガイドが上記ベースプレー卜上に植立される。

5 . 上記クレーム 4において上記貫通ピンは上記環状リブの上記円筒状ガィド内側への圧入時の変形を吸収するための凹部を有する。

6 . 上記クレーム 3における上記テープガイドにおいて、

上記貫通ピンは上記べ一スプレート上の固定孔に対して回転出来ないように回止め貫通し、

上記上下いずれか一方のフランジは上記貫通ピンに対して回転出来ないように回止め貫通され、

上記円筒状ガイドはつなぎ目を有するとともにこのつなぎ目が上記磁気テープとの非接触の位置に固定されるように上記上下いずれか一方のフランジに対する位置決め部を有する。

7 . 駆動ベルトにより一対のテ一プリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカートリッジにおいて、

ベ一スプレートと、

上記べ一スプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリールと、

略円扳状で中央部に中央孔を有する上フランジと下フランジと、上記磁気テープを走行ガイドする円筒状ガイドと、上端と下端が開口した中空の貫通ピンと、上記上下フランジの中央孔より怪の大きい鍔部と上記貫通ピンの上下開口部に圧入される圧入部とを有する一対の固定部材とを有し、上記貫通ピンを上記上フランジの中央孔、上記円筒状ガイド、上記下フランジの中央孔、上記ベースプレー卜の固定孔を貫通させるとともに上記一対の固定部材の上記圧入部を上記貫通ピンの上下開口に圧入させて上記上下フランジおよび上記円筒状ガイドを上記ベースプレート上に植立固定し上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ —ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記ベースプレート上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレー卜に取付けられたカバーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記力バーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープカートリッジ。

8 . 駆動ベルトにより一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカー卜リッジにおいて、

ベースプレートと、

上記べ一スプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テ一プが巻回された上記一対のテ一プリールと、

上端に上フランジを有する貫通ピンと、中空の円筒状ガイドと、略円板状で中央部に中央孔を有する下フランジとを有し、上記貫通ピンが上記円筒状ガイドと上記下フランジの中央孔と上記べ一スプレートに設けられた固定孔を貫通し上記貫通ピンの下端を上記べ一スプレー卜に対してかしめ止めする事により上記べ一スプレート上に植立された上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、

上記べ一スプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ —ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記ベースプレート上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレートに取付けられたカバーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープカートリッジ。

9 . 駆動ベルトにより一対のテープリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープ力一トリッジにおいて、

δ ベースプレートと、

上記べ一スプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリ一ルと、

上端に上フランジを有する貫通ピンと、中空の円筒状ガイドと、略円扳状で中央部に中央孔を有する下フランジとを有し、上記貫通ピンが上記円 0 筒状ガイドと上記下フランジの中央孔と上記ベースプレートに設けられた固定孔を貫通し上記貫通ピンの下端を上記ベースプレートに対して圧入固定する事により上記べ一スプレート上に植立された上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、

上記べ一スプレー卜上に植立された複数のローラ軸に回耘自在に支持さ 5 れた複数のベルトローラに走行ガィドされるとともに上記一対のテ一プリ —ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記べ一スプレート上の上記磁気テープを覆うように上記べ一スプレートに取付けられたカバ一と、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッ 0 ドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテーカートリッジ。

1 〇. 駆動ベルトにより一対のテープリールに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープ力一トリッジにおいて、

金属べ一スプレー卜と、

5 上記ベースプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持された上記磁気テープが巻回された上記一対のテ一プリールと、

上端に上フランジを有する貫通ピンと、中空の円筒状ガイドと、略円板状で中央部に中央孔を有する下フランジとを有し、上記貫通ピンが上記円筒状ガイドと上記下フランジの中央孔と上記ベースプレートに設けられた 0 固定孔を貫通し上記貫通ピンの下端を上記金属ベースプレー卜に対して溶接固定する事により上記ベースプレート上に植立され上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、

• 上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベル卜ローラに走行ガィドされるとともに上記一対のテ一プリ

5 —ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記べ一スプレート上の上記磁気テープを覆うように上記べ一スプレートに取付けられたカバーと、

上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿入孔を開閉自在に 1 0 設けられた蓋部とを有するテープカートリッジ。

1 1 . 駆動ベルトにより一対のテ一プリ一ルに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープカートリッジにおいて、

ベ一スプレー卜と、

上記べ一スプレート上に植立された一対のリール軸に回転自在に支持さ

1 5 れた上記磁気テープが巻回された上記一対のテープリールと、

上端に上フランジを有する中空の貫通ピンと、略円板状で中央部に中央孔を有する下フランジと、上記磁気テープを走行ガイドする中空の円筒状ガイドと、上記べ一スプレー卜上の固定孔より径の大きい鍔部と上記貫通ピンの下開口部に圧入される圧入部とを有する固定部材とを有し、上記貫 0 通ピンを上記円筒状ガイド、上記下フランジの中央孔、上記べ一スプレー卜の固定孔を貫通させるとともに上記固定部材の上記圧入部を上記貫通ピンの下開口部に圧入させて上記下フランジおよび上記円筒状ガィドを上記ベースプレート上に植立固定し上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、

5 上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテープリ —ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

0 上記テープガイドに走行ガイドされた上記磁気テープに対して磁気へッドが接触可能なように上記カバーに設けられたへッド挿人孔を開閉自在に設けられた蓋部とを有するテープ力一卜リッジ _c

1 2 . 駆動ベルトにより一対のテープリールに巻回された磁気テープが摩擦駆動されるテープ力— トリッジにおいて、

ベースプレートと、

下端に圧入部および下フランジを上端にかしめ固定部を有する貫通ピンと、中空の円筒状ガイドと、略円板状で中央部に中央孔を有する上フランジとを有し、上記貫通ピンが上記ベースプレートに設けられた固定孔と上記円筒状ガイドの中空部と上記上フランジの中央孔とを貫通し、上記かしめ固定部をかしめ止めして上記円筒状ガイドを上記上下フランジ間に固定し、上記貫通ピンの下端の圧入部を上記ベースプレートに対して圧入固定する事により上記ベースプレート上に植立され上記磁気テープの走行を上記円筒状ガイドにてガイドするテープガイドと、

上記ベースプレート上に植立された複数のローラ軸に回転自在に支持された複数のベルトローラに走行ガイドされるとともに上記一対のテ一プリ一ルに巻回された磁気テープを摩擦駆動する上記駆動ベルトと、

上記べ一スプレー卜上の上記磁気テープを覆うように上記ベースプレートに取付けられたカバ一と、