WO1994020250A1 - Cam shaft manufacturing method - Google Patents

Description

明細書 カムシャ フ 卜の加工方法 技術分野

の発明は、 自動車のエンジン等のカムシャフ 卜の加工方法に関 する 背景技術

従来、 自動車などのエンジンに使用されるカムシャフ トは、 カム シャフ ト ミ ラーにより切削加工しているが、 加工する際大きな騒音 が発生して作業環境を悪化させている。 この騒音の発生は、 ワーク の送り速度が一定の場合、 切削量即ち切削長や切削体積が増大する と切削負荷が急激に増大することを原因としている。 .

このため従来では、 ワークの送り速度を切削量即ち切削長や切削体 積に応じて変化させて切削負荷をほぼ一定に保つ等負荷切削方法に より加工時の騒音を低減させている。

しかし、 従来の等負荷切削方法では、 例えば図 1に示す形状のカム aをワークから加工する場合、 から cの部分のように切削長が増 大するような個所では、 ワークのバラツキにより急激な負荷変動が 発生し、 その結果図 2に示すように非定常音 gが瞬間的に発生して 騒音となっている。

この発明は、 かかる不具合を改善するためになされたもので、 非定 常音などの騒音が発生することのないカムシャフ ト加工方法を提供 することを目的とするものである。 発明の開示

上記及び上記以外の目的を達成するために、 本発明の一態様と し て、

ワークのカムシャフ ト ミ ラーによる切削量が小さ くて変化の小さ い部分は、 等負荷切削方法により切削すると共に、 該切削量が大き く増加する部分は、 切削量増加開始点より所定の範囲手前側より送 り速度を減速して切削することを特徴とするカムシャフ 卜の加工方 法が提供される。

上記構成によれば、 ワークの寸法のバラツキによる急激な負荷変 動の発生が抑止されて、 非定常音の発生が防止され、 低騒音でカム シャフ トを切削加工することができる。

なお、 所望のカムプロフィールに応じた加工プログラムを、 前記 カムシャフ ト ミ ラーを制御する N C装置へ予め入力しておく ことが 好ま しい。

その場合、 前記加工プログラムが前記等負荷切削を実現する加工 プログラムに前記減速を実現する減速プログラムを結合して成るも のであることが好ま しい。 図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図面 により、 より良く理解されるものとなろう。 なお、 添付図面に示す 実施例は、 発明を特定することを意図するものではなく、 単に説明 及び理解を容易とするものである。

図 1 は、 カムプロフィールを示す説明図である。

図 2は、 従来のカムシャフ ト加工方法を実施した時に発生する騒 音の変化を示す線図である。

図 3は、 本発明のカムシャフ ト加工方法の一実施例による切削長と 送り速度と騒音の大きさとの関係を示す線図である。

図 4は、 上記実施例の実施により発生する騒音の変化を示す線図 である。 発明を実施するための最良の形態

この発明の一実施例を図 3及び図 4を参照して詳述する。

図 3は、 カムシャフ ト ミラーでカムシャフ ト 1を切削する際の切削 長と送り速度と騒音の大きさとの関係を示した図で、 カムシャ フ ト 1 は矢印 A方向へ順次加工される。

すなわち、 切削長が小さ くてその変化が小さいロータ リ加工部分 1 aでは切削長に応じてワークの送り速度を変化させることにより 切削負荷をほぼ一定に保つ等負荷切削を実施する。

そして、 切削長が大きく増加する部分 1 bを切削加工するに当って は、 切削長が増加する点 1 cよりある範囲またはある角度手前より 送り速度を減速して切削加工を行う。

これによつて、 切削長が大きく増加する部分 1 bを加工する際、 ワークのバラツキなどにより急激に負荷が増大しても、 図 3に示す ように、 非定常音が発生するこ ともない。 従って、 低騒音でカム シャフ ト 1を切削加工することができ、 作業環境の改善をはかるこ とができる。

また、 切削長が大きく増加する部分 1 bの切削が終了して、 切削長 が小さくてその変化が小さい部分 1 dに達したら、 再び等負荷切削 が実施される。 なお、 切削長が増加する部分 1 bはカムプロフィルによ り予め 解っているので、 カムプロフィルに応じて加工プログラムを作成 し、 これを予めカムシャフ ト ミ ラーを制御する N C装置へ入力して おく ことが望ま しく、 これによりカムシャフ ト 1を低騒音で自動切 削することができるようになる。

また、 上記加工プログラムは上記等負荷切削を実現する加工プロ グラムに上記減速を実現する減速プログラムを結合するだけで構成 できるため、 加工プログラムの大幅な改造を必要とせずに容易に実 施することができる。

なお、 上記実施例では切削長に応じてヮークの送り速度を制御し ているが、 切削体積に応じてワークの送り速度を制御するようにし てもよい。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明に係るカムシャフとの加工方法は、 特に自 動車のエンジン等のカムシ ャ フ トの加工方法して極めて有用であ る o

Claims

請求の範囲

1 . ワークのカムシャフ ト ミ ラーによる切削量が小さ くて変化の 小さい部分は、 等負荷切削方法により切削すると共に、 該切削量が 大きく増加する部分は、 切削量増加開始点より所定の範囲手前側よ り送り速度を減速して切削することを特徴とするカムシャ フ 卜の加 ェ方法。

2 . 所望のカムプロフィールに応じた加工プログラムを、 前記力 ムシャフ ト ミ ラ一を制御する N C装置へ予め入力しておく ことを特 徵とする、 請求の範囲第 1項に記載のカムシャフ トの加工方法。

3 . 前記加工プログラムが前記等負荷切削を実現する加工プログ ラムに前記減速を実現する減速プログラムを結合して成るものであ ることを特徴とする、 請求の範囲第 2項に記載のカムシャフ ト加工 方法。