WO1991010431A1 - Fat emulsion - Google Patents

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WO1991010431A1
WO1991010431A1 PCT/JP1991/000006 JP9100006W WO9110431A1 WO 1991010431 A1 WO1991010431 A1 WO 1991010431A1 JP 9100006 W JP9100006 W JP 9100006W WO 9110431 A1 WO9110431 A1 WO 9110431A1
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Junzo Seki
Kouichi Ushimaru
Makoto Sugiyama
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Nippon Shinyaku Co., Ltd.
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Description

明 細 害 '
脂 肪 乳 剤 技 術 分 野
本発明は、 抗癌活性を有するマイ トマイ シン C誘導体の 製剤に関する。 さ らに詳しく は、 マイ トマイ シン C誘導体 単純脂質、 リ ン脂質および水を含有してなる抗痛剤医薬組 成物に闋する。
背 景 技 術
マイ トマイ シ ン Cは優れた抗癌作用を示し、 広く臨床に 用いられている。 しかし、 多くの深刻な副作用を有し、 こ の製剤の臨床使用は、 著しく制限され十分な薬物療法を行 うことができない難点を有しており、 マイ トマイ シン Cの 腫瘙部位への移行性の改善および副作用の軽減が望まれて いた。
これまで、 マイ トマィ シン Cの種々の誘導体についてス ク り一二ングが行われるとともに、 マイ トマイ シン cのプ ロ ドラッグである一般式 〔 I〕 で表されるマイ トマイ シン c誘導体 (例えばノニルォキシカルボニルマイ トマイ シン C ) について、 リ ボソ ーム等に代表される製剤学的手法に より上記の問題を解決すぺぐ種々の努力がなされてきた。 上記マイ トマイ シン c誘導体の yポソ一ム製剤は、 投与 後リ ポソームより薬物が速やかに遊離し、 容易に代謝され ることなどにより満足な抗癌活性の改善効果は得られず、 より一眉の改善が望まれていた。
また、 薬物の血液中又は適用部位から病変組織への移行 性を改善するための製剤学的工夫に闋する研究はこれまで 種々行われてきているが、 上記のリ ン脂質で調製したリ ポ ソームに薬物を包含させて利用する方法では、 ①永層を脂 質二重層で包含する リ ポソ一ムには保存時の安定性に簡題 が多いこと、 ②上記マイ トマイ シン C誘導体はきわめて脂 溶性が高く リ ポソーム製剤とした場合リ ン脂質二分子膜中 に存在するのでリ ボソーム膜構造に損傷を与え、 薬物を安 定に保持できないこと、 等の欠点を有していた。
これは、 りポソー厶がリ ン脂質二分子胰によって内外の 永層を隔てる構造を有しているため種々の力に対して安定 ではないためであると考えられ、 凝集による粒子怪の増大 も又、 保存時の欠点として知られていた。
発 明 の 開 示
本発明者らは、 上記マイ トマイ シン C誘導体を安定に保 持し、 また腫瘍部位への移行性をも改善し、 安全で有効な 新規の製剤を提供することを目的に検討し続けた結果、 よ うやく本発明を完成させることに成功したものである。 通常、 投与された薬物は、 その薬物分子の持つ面有の性 質により生体内を移動分布する。 そして作用部位に到達し 薬効を発現する。 このとき薬効発現に必要な部位にのみ薬 物が集中することが好ましいが、 一般には身侓全体に薬物 は分布し、 不要な部位にも薬物が移動する。 時にこれが副 作用の原因となる。 そこで、 薬物の钵内動態を改善するこ との重要性及び必要性が生じる。
本発明者らは、 上記の事情に鑑み、 ①薬物の薬理作用そ のものに影響を与えることなく、 ②薬物の効率的な病巣組 編内への選択的移行を可能たらしめ、 ③薬物の血中濃度を 持続させることができる、 安全で一層有効なマイ トマイ シ ン C誘導体の新規の製剤を検討し続けた結果、 ついに本発 明を完成させることに成功したものである。
本発明の要旨は、 マイ トマイ シン C誘導体を主成分とす る脂肪乳剤を製造するにあたって、 単钝脂質、 リ ン脂質お よび永のそれぞれの構成成分の組成比を限定したところに め 0
本発明に係るマイ トマイ シン C誘導体としては、 次の一 般式 〔 I〕
Figure imgf000005_0001
C I )
〔式中、 Xは、 一(CH2)n—0 又は、
(CH2)n— NHCOO— を表し、 n は、 0〜 4の整数 を表し、 Rは、 炭素数 3〜25の、 直鎖又は分咹した、 鎖扰 又は退欤の、 飽和又は不飽和の炭化永素を表す。 〕 で表わ される化合物を挙げることができる。
Rと して例えば、 ィ ソプチル、 ノニル、 セチル、 ゲラニ ル、 コ レステ リ ル等を挙げることができるが、 これらに跟 定されるものではない。
本発明に係る一般式 〔 I〕 で表される化合物のうち、 ァ ルキルォキシカルポニルマイ トマイ シン C (一般式 〔 I 〕 で Xがー(C H 3) n— 0— かつ π が Dの化合物) 及び が コ レステ リルであるマイ トマイ シン C誘導体 (例えば、 N- コ レステ リルォキシカルボニルダリ シルマイ トマイ シン C、 コレステ リ ルォキシァセチルマイ トマイ シン C等) を除く 化合物は文献未記載の新規化合物であって、 本発明者らが- 初めて見出したものである。
本発明に係るマイ トマイ シン C誘導体は、 生体内で既知 のマイ トマイ シン C誘導体とは異なる速度でマイ トマイ シ ン Cへと代謝されるため、 マイ トマイ シン Cのプロ ドラ ッ グとして有用なものである。
一般式 〔 I〕 で表される化合物は特に、 人の血漿ゃ腫疡 細胞での遊雜のマイ トマイ シン C生成に便れている。 マイ トマイ シン C誘導体は、 それ自体は活性を有さずに腫瘍中 を初めとした体内で活性型であるマイ トマイ シン Cへと代 謝されることによりその効力を発現するものである。
本発明においては、 マイ トマイ シン C誘導体は全体の脂 肪乳剤に対して 10% (w/v) 以下が望ましい。
本発明においては、 単純脂質は全体の脂肪乳剤に対して 0. 5〜30% (w/v) 含有するようにする。
本発明においては、 り ン脂質は上記の単純脂荧に対して 重量比にして 0. 05 〜 2倍量舍有するようにする。
これより少ない量では、 粗大粒子の混入が避けられず、 薬物を含有した安定な脂肪乳剤とすることができない。 こ れより多い量のリ ン脂質を用いた場合は、 リ ボソーム粒子 の混入が避けられず、 均一な脂肪乳剤が得られない。
本発明の構成成分である永は、 適当量含有するようにす る o
これらの成分構成により、 安定な微粒子化乳剤が得られ、 このものがきわめて優れた特徴を有する医薬組成物であり、 新規のマイ トマイ シン C誘導体製剤として利用できること が本発明により初めて明かとなった。
本発明の脂肪乳剤は、 乳剤粒子中にマイ トマイ シン C誘 導体を安定に保持することができる。
本発明の脂肪乳剤の平均粒子痊は 0. 5 以下である。 本 発明の脂肪乳剤は 1 以上の乳剤粒子を含まないきわめて 微細で安定なものである。
本発明の脂肪乳剤の乳剤粒子は、 ①腫疡に起 Sする炎症 及び生体防御反応により局所に集合するマク口フ ァージ等 の貪食性細胞や腫瘍細胞に移行するため、 ②腫瘍血管は血 管透過性が亢進しているので、 腫瘍部位で血管内から病巣 - 組織内に選択的に容易に漏出するため、 等の理由により効 率的な病巣部位への薬物移行が達成されるからである。
また、 約 1(30 £1下の乳剤粒子は、 肝臓等の钿網内皮系 による非特異的な取り込みが回避され、 薬物の血中濃度が いっそう髙く保たれる効果を得ることができる。 こ は、 より多くの本発明乳剤粒子の腫瘍組織内移行につながる。 乳剤粒子の病巣内移行にともない乳剤粒子に包含されて いる薬物も病巣内に移行する。 このことにより、 薬物が容 易にそして選択的に病巣部に移行するから、 病巣部位での 薬物濃度が髙まりその効果を増大させることができる。
本発明によれば、 マイ トマイ シン C誘導体は脂質の油滴 中にあるため、 周囲の環境から遮断された钛態で存在する ので、 酵素的又は非酵素的な分解を抑制することができ、 投与後においても薬物の安定倥を改善することができる。
これらの結果、 本発明に適応するマイ トマイ シン C誘導 体より遊雜する活性型のマイ トマイ シン Cが病巣組織内に おいて持続的に作用することとなる。
本発明の脂肪乳剤に使用される単純脂質としては、 例え ば、 精製大豆油、 綿実油、 菜種油、 胡麻油、 コーン油、 落 花生油、 サフラワー油、 ト リオレイ ン、 ト リ リノ レイ ン、 ト リノ ルミチン、 ト リステア リ ン、 ト リ ミ リスチン、 ト リ ァラキ ドニン等の中性脂質を挙げることができる。 また、 コ レステ リルォレー ト、 コ レステ リルリ ノ レー ト、 コ レス テ リルミ リステー ト、 コ レステ リルパルミテー ト、 コ レス ? テ リルァラキデー ト等のステロール誘導体をも挙げること ができる。 これは、 血管内皮等に存在する種々のリパーゼ 類により中性脂質は比較的容易に分解されるのに対し、 コ レステロール誘導体はこれらの酵素による分解を受けにく いため、 体内での安定性が更に増すからである。
り ン脂質としては、 例えば、 卵黄、 大豆、 牛、 豚等由来 のリ ン脂質または、 純あるいは半合成的に得られる 'J ン脂 荧が挙げられる。 即ち、 ホスファチジルコ リ ン、 ホスファ チジルエタノ ールァミ ン、 ホスフ ァチジルセ リ ン、 ホスフ ァチジルイ ノ シ トール、 ホスファチジルグリセロール等が 挙げられる。 例えば、 卵黄ホスフアチジルコ リ ン、 大豆ホ スファチジルコ リ ン、 ジパルミ トイルホスファチジルコ リ ン、 ジ ミ リス トイルホスファチジルコ リ ン、 ジステアロイ ルホスフ ァチジルコ り ン、 ジォレオイ ルホスファチジルコ
U ン、 ジパルミ トイルホスファチジルグリセロール等が挙 げられる。 それらの水素添加物も用いることができる。 な かでも好ましい代表例として、 精製卵黄レシチンを挙げる ことができる。 また、 乳剤粒子に表面荷電を賦与するため にステア リル了ミ ン、 ジセチルホスフヱー ト、 ホスフ ァチ ジン酸、 ホスファチジルグリセ口ール等の荷電を有する脂 質をも用いることができる。
本発明の脂肪乳剤及びこれを使用した製剤の製造にあた つては、 従来から行われてきた種々の乳剤製造法をそのま ま応用することができる。 例えば、 薬物を含めた全構成成分をマン ト ン一ガウ リ ン 型等の加圧璜射式ホモジナイザー、 ミ ク ロ フルイダイザ一、 超音波ホモジナイザー等により充分に微細化して形成せし める方法が一般的である。 この時、 一般に知られる乳化補 助剤または安定化剤として生理的に受け入れられるステ σ ール類、 脂肪酸あるいはそれらの誘導体等を加えることも できる。 これらの代表例としては、 コレステロール、 ォレ イ ン酸等があげられる。
本発明の脂肪乳剤の形妆ゃ粒子径は、 電子顕微鏡、 光散 乱方式の粒子径分析装置、 メ ンブレンフィルターによる據 過等により容易に確認することができる。
本発明の脂肪乳剤の製剤には、 本発明の必須構成成分の ほかにその他の成分として、 一般に注射剤に用いられる添 加剤及び補助物質などを添加することができる。 例えば、 酸化防止剤、 防腐剤、 安定化剤、 等張化剤、 暧衝剤等を添 加することができる。 これらの添加剤、 補助物質等の要求 量及び最適量は、 その目的に応じて変化させることができ 0
上記のようにして得られる本発明の医薬組成物は、 必要 に応じて滅菌 (例えば濾過滅菌や高圧蒸気滅菌等) し、 窒 素ガスとともに了ンプル中に封入することができる。 又、 必要に応じて凍結乾燥することができる。 凍結乾燥させた 本発明医薬組成物は、 適当な溶液の添加によって復元する ことができる。 本発明の脂肪乳剤は、 各種悪性腫疡等の治療を目的とし て ヒ トまたは種々の動物の静脈内に投与するのが一般的で ある。 この場合、 乳剤粒子の粒子 S等の管理を十分に行う 必要がある。 なぜならば、 一般に 1 上の粒子が混在す - ると、 種々の毒性発現が知られるからである。
また本発明の脂肪乳剤は、 必要に応じて勖脈内、 筋肉内、 及び皮下等に注射剤として投与することもできる。 また、 本発明に係る医薬組成物は、 点眼剤、 点暴剤、 経口投与剤、 吸入剤、 膀胱注入剤または坐剤や軟骨等としても製剤化し 使用することができる。 この場合においても、 医薬上許容 される基剤、 賦形剤等の添加剤を任意の成分として挙げる ことができる。
本発明の脂肪乳剤よりなる製剤の投与量は、 投与ルー ト、 剤形、 症状、 目的によって異なるが、 乳剤として一般に、
1 〜1000«£/回である。
効 果
本発明によれば、 マイ トマイ シン C誘導体の臨床上の利 用価植を著しく高めることができる。 本発明の効果は、 前 記した従来の問題点を克服し、 抗腫瘍効果の改善および、 臨床上の最大の問題である副作用 (毒性) を著しく軽減し たことなどにより、 安全で一層有劲なマイ トマイ シン Cの 新規な製剤化を達成したことに集約することができる。 こ れらの効果は、 本発明により初めて成されたものである。 本発明の脂肪乳剤の構成成分は、 従来から医療現場にお いて医療用として用いられてきた医療上許容される脂質を 主とするため、 極めて安全に使用することができる。
発明 実施するための最良の形想
以下に本発明の脂肪乳剤の製造に藺する実施例をあげて 本発明をさらに詳しく銳明するが、 本発明がこれらのみに 限定されるものではないことは明白である。
製造例 1
ノニルォキシカルボニルマイ トマイ シン Cの 3 nig、 精製 大豆油 0. 5g 及び精製卵黄レシチン 0. 5g をクロ口ホルム
Zメタノ ール ( 1 / 1 , v/v)混液 lOOmi中で混合溶解した 後、 rj一タ リ ーエバポレーターで滅圧下溶媒を完全に除去 する。 これに 0. 24Mグリセ リ ン水溶液を 8 m£加え、 ホモジ ナイザーで撹拌し、 粗乳化液とする。 0. 24Mグりセ リ ン水 溶液を加えて 10m£に定容した後、 氷冷下超音波ホモジナイ ザ一 (ブランソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分簡乳化し、 極め て微細なマイ トマイ シン C誘導体を舍有する脂肪乳剤を得 ん 0
製造例 2
ノニルォキシカルボニルマイ トマイ シン Cの 2 g 、 精製 大豆油 50g 及び精製卵黄レシチン 6 g を約 60 ¾で加温混合 し、 これに、 Q. 24Mグリセ リ ン永溶液を 500 ^加え、 ホモ ミキサーで撹拌し、 粗乳化液とする。 粗乳化液をマン ト ン 一ガウ り ン型ホモジナイザーにより高圧乳化し、 きわめて 微細なマイ トマイ シン C誘導体を含有する脂肪乳剤を得た。 1 J 製造例 3
ノニルォキシカルボニルマイ トマイ シン Cの 40mg、 精製 大豆油 0.5g 及び精製卵黄レシチン 0.5g をク ホルム Ζメタノ ール ( 1 / 1、 ν/ν)混液 100m£中で混合溶解した 後、 口一タ リ ーエバポレーターで減圧下溶媒を完全に除去 する。 これに、 等張リ ン酸緩衝液 8 miを加え、 ホモジナイ ザ一で攪拌し、 粗乳化液とする。 等張リ ン酸緩衝液を加え て 10m£に定容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブ ラ ンソン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細な マイ トマイ シン C誘導体を含有する脂肪乳剤を得た。
製造例 4
N— (コ レステリルォキシカルボニル) グリ シルマイ ト マイ シン Cの 2 g 、 精製大豆油 20g 及び精製卵黄レシチン 25g を約 60でで加温混合し、 これに、 0.24Mグリセ リ ン水 溶液を 100m£加え、 ホモミキサーで撹拌し、 粗乳化液とす る。 粗乳化液をマイ ク πフルイダィザ一により髙圧乳化し、 きわめて激細なマイ トマイ シン C誘導体を含有する脂肪乳 剤を得た。
製造例 5
ノニルォヰシカルボニルマイ トマイ シン Cの l mg、 コ レ ステ リ ルォレー ト 0.5g 及び精製卵黄レシチン 0.5g をク η ホルム Zメタノ ール ( 1 / 1 , ν/ν)混液 100m£中で混 合溶解した後、 ロータ リ ーエバポレーターで減圧下溶媒を 完全に除去する。 これに、 0.24Mグリセ リ ン永溶液 8 m£を 丄
加え、 ホモジナイザーで撹拌し、 粗乳化液とする。 0.24M ダリセ リ ン氷溶液を加えて 10m£に定容した後、 超音波ホモ ジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細なマイ トマイ シン C誘導体を舍有する脂肪乳剤 を得た。
製造例 6
コ レステ リルォキシァセチルマイ トマイ シン Cの 3 mg、 精製大豆油 0.5g 及び精製卵黄レシチン 0.4g 、 ジミ リス トイルホスフ ァチジルグリ セロール 0, lg をク 13口ホルム
/メ タノ ール ( 1 / 1 , v/v)混液 100m£中で混合溶解した 後、 ϋ一タ リーエバポレーターで滹圧下溶媒を完全に除去 する。 これに、 9 %ラク トース水溶液 8 J ^を加え、 ホモジ ナイザーで撹拌し、 粗乳化液とする。 9 %ラク トース永溶 液を加えて 10m£に定容した後、 超音波ホモジナイザー (ブ ラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細な マイ トマイ シン C誘導体を含有する脂肪乳剤を得た。
製造例 7
ノニルォキシカルボニルマイ トマイ シン Cの 5 og、 精製 大豆油 0.5g 及び永素添加卵黄レシチン 0.4g 、 コレステ ール 0. lg をクロ口ホルム Zメタノ ール ( 1 Z 1 , v/v) 混液 100m£中で混合溶解した後、 ロータ リーエバポレータ 一で滅圧下溶媒を完全に除去する。 これに、 9 %ラク トー ス永溶液 8 m£を加え、 ホモジナイザーで撹拌し、 粗乳化液 とする。 9 %ラク トース氷溶液を加えて 10m£に定容した後、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60 分簡乳化し、 極めて微細なマイ トマイ シン C誘導体を含有 する脂肪乳剤を得た。
製造例 8
N— (ノ ニルォキシカルボニル) グリ シルマイ トマイ シ ン Cを以下に示す合成方法により得た。
氷 3 m2にグリ シン 300ig、 ト リ ヱチルァミ ン 808ingを加 えた溶液に、 ノ ニルクロロカルポネー トの 824m をジォキ サン 20m£に溶解した溶液を 0 tにて滴下する。 3時間撹拌 した後、 反応液を滅圧濃縮に付し、 残渣に 1 N塩酸 10m£を 加え析出した沈澱をクロ口ホルム 20m£で抽出する。 有機層 を氷 10m で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 滹圧 濃縮に付すと白結晶 (N— (ノ エルォキシカルボニル) グ リ シン) 570ngが得られる。 この結晶をジォキサン 10miと クロ口ホルム 2 m£の混液に溶解し、 0でにて、 N—ヒ ドロ キシサク シンィ ミ ドの 270m とジシク oへキシルカルボジ ィ ミ ドの 470mgを加える。 4 tで 12時藺放置した後、 析出 した沈濺を狳過して除き、 攄液を減圧港縮し無色の油拔残 渣 772mgを得る。
マイ トマイ シンじの 150mgを N, N-ジメチルホルムア ミ ド の 5 ί ^に溶解した溶液に上記の油状残渣 150mgとピリ ジン 36mgを室温下で加え、 4時間携拌する。 反応液を減圧 '濃縮 後、 残渣をクロ σホルム 20m£に溶解し、 水 15m£で洗淨する。 有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、 滅圧澳縮に付すと赤 紫色の残渣を得る。 この残渣をシ リカゲルカ ラムに付しク ロロホルム メタノ ール混液で溶出した赤紫色の面分を減 圧濃綰すると赤紫色の結晶 (N— (ノニルォキシカルボ二 ル) グリ シルマイ トマイ シン C) 225mg (収率 8 9 %) が 得られる (融点 250t以上 (分解) ) 。
このものの FAB— MSスぺク トルは m/z ; 5 6 3
(M+ 2 ) を示し、 'Η— NMRスペク トルは以下のビー クを示し、 その構造が確認できる。
δ : 5.36 〜5·08(3Η, ra, -COCH2NHCDO-, NH2)
4.43 (1H, d, J=13.5Hz, 3-H)
4.16 〜3.89(4H, m, -CDCH2NH-f -C00CH2-)
3.7K1H, dd, J=10.8, 10.8Hz 10 - H)
3.59 (1H, d, J= 4.6Hz 10-H)
3.57(1H, dd, J= 1.6, 13.5Hz 3, -H)
3.48(1H, dd, J= 1.6, 4.6Hz 2 -H)
3.18 (3H, s, 0CH3)
1.78(3H, s, -C=C-CH3)
1.66 〜1.48(2H, ra, -C00CHaCH2-)
1.42 〜1·16 2Η, m, -CH2 (CH2) 6CH3)
0.88(3H, t, J=7Hz, -(CH2)8CH3)
このようにして得た N- (ノニルォキシカルボニル) グり シルマイ トマイ シン Cの 3og、 精製大豆油 0.5g 及び精製 卵黄レシチン 0.5g をクロ口ホルム/メタノ ール ( 1Z1, v/v)混液 ΙΟΟπώ中で混合溶解した後、 ロータ リーエバポレ 一ターで減圧下溶媒を完全に除去す 。 これに、 0. 24Mグ リセ リ ン永溶液を 8 mi加え、 ホモジナイザーで撹拌し、 粗 乳化液とする。 0. 24Mグリセ 'J ン水溶液を加えて 10m£に定 容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細なマイ トマイ シン C誘導体を舍有する脂肪乳剤を得た。
製造例 9
N- (ィ ソブチルォキシカルボニル) グ II シルマイ トマイ シン Cを以下に示す方法により得た。
水 3 m£にグリ シン 300mg、 ト リエチルァ ミ ン 808mgを加 えた溶液にィ ソブチルクロロカルポネー ト 544m をジォキ サン 20ιη2に溶解した溶液を 0でで滴下する。 3時簡攪拌し た後、 反応液を滅圧濃縮に付し、 残渣に 1 N塩酸 10m£を加 え、 析出した沈澱をクロ口ホルム 20m£で抽出する。 有機層 を水 lOrn^で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した後、 減圧濃 縮に付すと白結晶 (N- (ィ ソブチルォキシカルボニル) グ
U シン) 409ngが得られる。
この結晶をジォキサン 10m£とク ロホルム 2 m£の混液に 溶解し、 0でにて、 N-ヒ ドロキシサクシンィ ミ ド 270i と ジシク ロへキシルカルポジイ ミ ド 470mgを加える。 4 でで 12時 ¾放置した後、 析出した沈澱を通過して除き、 據液を 減圧濃緒し、 無色の油状残渣 772mgを得る。
マイ トマイ シン C 150in を、 Ν, Ν -ジメチルホル厶ァ ミ ド
5 m に溶解した溶液に上記の油状残渣 150ngとピリ ジン 36 mgを室温下で加え、 4時間撹拌する。 反応液を滅圧濃縮後. 残渣をクロ口ホルム に溶解し、 永 15 ^で洗浄する。 有 機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、 减圧濃縮に付すと赤紫 色の残渣を得る。 この残渣をシ リ カゲルカラムに付し、 ク ロロホルム/メタノ ール混液で溶出した赤紫色の画分を滅 圧濃縮すると赤紫色の結晶 (N- (イ ソブチルォキシカルボ ニル) グリ シルマイ トマイ シン C ) 161mg (収率? 3 % ) が得られる (融点 2 5 O t:以上 (分解) ) 。
このようにして得た N- (ィ ソブチルォキシカルボニル) グリ シルマイ トマイ シン Cの 3 mg、 精製大豆油 0. 5g 及び 精製卵黄レシチン 0. 5g をクロ口ホルム/メタノ ール ( 1 / 1 , v/v)混液 中で混合溶解した後、 一タ リ ーェ バポレーターで 圧下溶媒を完全に除去する。 これに、
0. 24Mグリセリ ン永溶液を 8 m2加え、 ホモジナイザーで攒 拌し、 粗乳化液とする。 0. 24Mグリセ リ ン永溶液を加えて 10m£に定容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細なマ ィ トマイ シン C誘導体を舍有する脂肪乳剤を得た。
製造例 10
セチルォキシァセチルマイ トマイ シン Cを以下に示す合 成方法により得た。
セチルアルコール ( 1. 2g ) とエチレングリ コール (10 id ) をベンゼン ( 100m£ ) 中に加え、 さらに p—トルエン スルホン酸一水和物 ( lOOmg ) を加えて 8時間還流する。 反応物を滅圧濃縮に付し、 残渣をエーテル抽出後、 飽和炭 酸水素ナ ト リ ゥム溶液で洗浄し、 有機層を硫酸マグネシゥ ムで乾燥後、 減圧濃縮に付すと残渣が得られる。 水酸化リ チウム了ルミ ニゥム ( 0· 5 g ) と塩化アルミ ニウム ( 2 g ) を乾燥エーテル (50 ) に溶解し、 上記残渣のエーテル 溶液を滴下し、 4時間撹拌を続ける。 希硫酸を若干加えた 後、 不溶物を攄過し、 エーテル層を氷及び 5 %炭酸永素ナ ト リ ゥムで洗狰し、 硫酸マグネシゥムで乾燥後、 減圧濃縮 に付すと残澄が得られる。 この油状残渣をジヨ ーンズ試薬 で酸化するとセチルォキシ齚酸が得られる。
得られたセチルォキシ齚酸を製造例 8の方法と同様に N- ヒ ドロキシサク シンィ ミ ドを用いてマイ トマイ シン Cに結 合させることで、 セチルォキシ了セチルマイ トマイ シン C を得た(融点 110〜: L20 t (分解) ) 。
このようにして得たセチルォキシァセチルマイ トマイ シ ン Cの 3 mg、 精製大豆油 0. 5g 及び精製卵黄レシチン 0. 5 g をク口口ホルム Ζメタノール ( 1 / 1 , ν/ν)混液 100m£ 中で混合溶解した後、 ロータ リーエバポレーターで滅圧下 溶媒を完全に除去する。 これに、 0. 24Mグリ セ リ ン氷溶液 を 8 J ^加え、 ホモジナイザーで撹拌し、 粗乳化液とする。
0. 24Mグリセ リ ン氷溶液を加えて に定容した後、 氷冷 下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細なマイ トマイ シン C誘導体を 舍有する脂肪乳剤を得た。 製造例 11
製造例 8において用いたノニルクロロカルポネー トの代 わりにゲラニルクロ σ力ルポネー トを同モル用いて製造例 8と同様に操作し、 Ν- (ゲラエルォキシカルボニル) グリ シルマイ トマイ シン Cを合成した (融点 250 t以上 (分解 ) ) 。 このマイ トマイ シン C誘導体 40mg、 精製大豆油 0. 5 g 及び精製卵黄レシチン 0. 5g をクロ ホルム/メタノー ル ( 1 Z 1 , v/v)混液 100^中で混合溶解した後、 ロータ リーエバポレーターで滅圧下溶媒を完全に除去する。 これ に、 等張!; ン酸緩衝液 8 を加え、 ホモジナイザーで撹拌 し、 粗乳化液とする。 等張リ ン酸緩衝液を加えて 10m£に定 容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し、 極めて微細なマイ トマイ シン C誘導体を含有する脂肪乳剤を得た。
製造例 12
製造例 1、 5、 6及び 8で得られた脂肪乳剤にアルブミ ン 0. 5g を加え、 その後凍結乾燥処理を行い、 乾煶製剤を得 た。
本発明の脂肪乳剤の特性評価試験結果を以下に記す。 試験例 1、 試験例 2および試験例 3においては、 製造例 3で得られた本発明の脂肪乳剤を検体試料とした。 試験例 4においては、 製造例 4で得られた本発明の脂肪乳剤を検 体試料とした。
比较のために対照試料として市販のマイ トマイ シン C注 射用製剤 (マイ トマイ シン協和 S (登綠商標) 、 協和発藓 ) を用いた。
試験例 1 : 毒性評価試験
実験動物として d d Y菜雄性マウス (体重約 30g ) を用 い、 検体試料又は対照試料を尾静脈より静脈内投与した。 投与量は遊雜のマイ トマイ シン C換算として 5 ng / kgとし た。 投与は隔日実施し、 計 3回行った。 最終投与 4 曰後の マウスの平均体重を表 1 に示した。
検体試料を投与したマウスは、 無処置群と同様に正常に 体重が増加し、 毒性は観察されなかったが、 対照試料を投 与したマウスは、 著しく ft重が減少し、 重篤な消化管の損 傷も認められた。
表 1 体重変化による毒性評価
Figure imgf000021_0001
(平均值 τι = 10)
本発明の脂肪乳剤は従来知られるマイ トマイ シン C製剤 に比べ顕著な毒性の低下が認められ、 よ,り安全な薬物療法 が達成されることが明白である。
試験例 2 :抗腫瘍活性の評価
実験動物として C D F 1系雄性マウス (体重約 20g ) を 用い、 P 3 8 8腫癀細胞を腹腔内投与 (移植) した後、 2 曰後及び 4 日後の計 2 '回、 検体試料又は対照試料を尾静脈 より静脈内投与して治療した。 投与量は遊雜のマイ トマイ シン C換算として S mg / kg/回とした。 コ ン ト ロール群は 生理食塩水を同様に静脈内投与した。 コ ン ト ロ ール群との 比較により求めたそれぞれの延命効果 ( I L S % ) を表 2 に示した。
表 2 抗腫瘍効果
Figure imgf000022_0001
抗腫瘙効果 (延命率) は、 検体試料は対照試料より著し く優れることが認められる。
本発明の脂肪乳剤は従来知られるマイ トマイ シン C製剤 に比べ、 顕著な抗腫瘍効果 (延命率) を示し、 より有効で 安全な薬物療法が達成されることが明白である。
試験例 3 :血中瀵度推移
実験 ¾物として C D F 1系雄性マウス (体重約 25g ) を 用い、 検体試料及び対照試料を尾静脈より静脈内投与した。 投与量は遊雜のマイ トマイ シン C換算として 5 mg Z kgとし た。 投与後、 1分後、 30分及び 60分において少量採血した。 血中のマイ トマイ シン C濃度は髙速液体ク マ トグラ フィ 一にて測定した。 その結果を表 3に示した。 表 3 血中濃度 ( g / r )
Figure imgf000023_0001
(平均値 n = 3 )
検体試料を投与した場合の血中マイ トマイ シン C濃度推 移は、 対照試料より髙く持続することが示された。
本発明の脂肪乳剤は従来知られるマイ トマイ シン C製剤 に比べ、 マイ トマイ シン Cの血中濃度の持続が達成される ことが明白である。
また、 対照試料を投与した直後の極めて高いマイ トマイ シン C濃度は検体試料では観察されず、 毒性の発現という 観点でも望ましいものであった。
試験例 4 : 腫瘙部位への薬物移行性
実験動物として d d Y系雄性マウス (体重約 25 g ) を用 い、 S— 1 8 0腫瘍細胞を皮下投与した後 約 1 0 日後、 検体試料または対照試料を尾静脈より静脈内投与した。 投 与量は遊離のマイ トマイ シン C換算として 5 mgZ kgとした。 30分後面形腫癍摘出しボモジナイズし、 腫 ¾中の総マイ ト マイ シン C澳度 (マイ トマイ シン C換算) を髙速液体ク!□ マ トグラフィ 一にて測定した。 その結果を表 4に示した。
(以下次頁) 表 4 腫瘍中の総マイ トマイ シン C濃度
Figure imgf000024_0001
(平均土標準偏差 τι = 3 )
検体試料を投与した場合の腫瘙中マイ トマイ シン C瀵度 は、 対照試料よりも髙いことが示された。
本発明の脂肪乳剤は従来知られるマイ トマイ シン C製剤 に比べ、 顕著な腫瘙部位への集積性を有し、 より有効で安 全な薬物療法が達成されることが明白である。
試験例 5 : マイ トマイ シン C誘導体からのマイ トマイ シン Cの生成 '
ノ二ルォキシカルポニルマイ トマイ シン C (誘導体 1 ) , N- (ノニルォキシカルボニル) グリ シルマイ トマイ シン C (誘導体 2 ) 、 及び、 N- (コ レステ ϋルォキシカルボニル ) グリ シルマイ トマイ シン C (誘導体 3 ) からのマイ トマ ィ シン Cの生成を表 5 に示した。
d d Y系マウスの皮下で増殖させた S— 1 8 0固形腫瘍 およびヌードマウスの皮下で増殖させた人由来の固形腫瘍 細胞 (M X— 1 ) を摘出し等張燐酸緩街生理食塩氷を用い てそれぞれ 10%ホモジネー トを作製した。 これに、 それぞ れのマイ トマイ シン C誘導体を最終翁度として とな るように加え、 37 :で 60分間ィ ンキュペート した後、 遊雜 したマイ トマイ シン Cを高速液体クロマ トグラフィ 一にて 測定した。
いずれのマイ トマイ シン C誘導体も腫瘍中で活性型であ る遊雜のマイ トマイ シン Cを生成することが明かである。 またこれらの遊離のマイ トマイ シン Cの生成は、 添加.した 誘導体の分解と量的関係が完全に対応していた。
これらの誘導体は、 マイ トマイ シン Cのプロ ドラ ッグと しての性質を備えていることが確かめられた。
また、 遊雜のマイ トマイ シン Cの生成速度は、 個々の誘 導体によって異なり、 N- (ノエルォキシカルボニル) グリ シルマイ トマイ シン C (誘導体 2 ) が誘導体 1及び誘導体 3に比べ速やかにマイ トマイ シン Cを遊雜した。 人由来の 腫瘍細胞においても同様であった。
表 5 マイ トマイ シン Cの生成 (%)
Figure imgf000025_0001
試験例 6 : 粒子怪の測定
製造例 2及び製造例 3の乳剤粒子の粒子径について、 レ 一ザ一光による動的光散乱粒子径測定装置を用いその粒子 痊について評価した。
その結果、 製造例 2の平均粒子径は、 約 150〜 250nraで あり、 1 Λ»以上の粒子を含まなかった。 製造例 3の平均粒 子径は、 約 2(!〜 lOOnmであり、 1 ju以上の粒子を含まなか つた。
本発明の脂肪乳剤はきわめて微細で、 均一な乳剤粒子よ りなり、 静脈内に投与する際、 毒性上間題となる 1 <以上 の粒子をも含まないので、 有効で安全な薬物療法が達成さ れることが明白である。
産業上の利用可能性
以上のように、 本発明によれば、 マイ トマイ シン Cのプ ロ ドラッグであるマイ トマイ シン C誘導体 〔 I〕 を注射剤 として安全に有効量投与することができることから、 医薬 品産業において有用である。

Claims

請 求 の 範 囲
1. (a)全体の 0.001〜10% (w/v) の、 次の一般式 〔 I〕
Figure imgf000027_0001
C I
〔式中、 Xは、 一(C H2)n— 0— 又は、
- (C Ha)n-NHC O O- を表し、 π は、 0〜 4の整数 を表し、 Rは、 炭素数 3〜25の、 直鎖又は分歧した、 鎖状 又は環状の、 飽和又は不飽和の炭化水素を表す。 〕
で表わされるマイ トマイ シン C誘導体、
Cb)全体の 0.5〜30% (w/v) の単純脂質、
(c)単純脂質に対して 0.05 〜 2倍 (重量比) のリ ン脂質、 及び、
(d)適当量の水
の上記 (a)、 to). (c)、 及び (d)を舍有することを特徴とする脂 肪乳剤、 又はその凍結乾燥製剤。
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