JPH02167217A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

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JPH02167217A
JPH02167217A JP24690989A JP24690989A JPH02167217A JP H02167217 A JPH02167217 A JP H02167217A JP 24690989 A JP24690989 A JP 24690989A JP 24690989 A JP24690989 A JP 24690989A JP H02167217 A JPH02167217 A JP H02167217A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は乳化組成物、特に非経口投与用製剤として利用
される乳化組成物の改良に関する。
[従来の技術] 従来より医薬品、医薬部外品等の分野で各種乳化組成物
が用いられている。このような乳化組成物としては、従
来、平均粒子径が約0.2μmのりピッドスフェアが水
相中に分散した静脈注射用脂肪乳剤がある。これは一般
に、レシチンを乳化剤として植物油脂を高圧ホモジナイ
ザーを用いて乳化したものであり、患者の栄養補給また
は脂溶性薬剤の非経口投与用製剤として利用されている
特に水溶液としては、静脈注射が不可能な脂溶性薬剤の
静脈注射用製剤として有効であり、ドラッグデリバリ−
システムの一つとして利用されている。
[発明が解決しようとする課題] 藍象挟世り里通孟 最近、マイクロスフェアによる受動的または能動的指向
化ドラッグデリバリ−システムの研究が行なわれており
、0.100〜2.000μmの粒子は静脈内、動脈内
あるいは腹腔内投与すると細網内皮系のマクロファージ
により血流から速やかに取り込まれ、肝臓のクツペル細
胞のりソソームに局在するようになり、0.050μm
以下の粒子は肝臓内皮系を通過し、おそらく腫瘍組織に
集まると考えられている(ファーマシイ・インタナショ
ナル2 (3)1984)。このような観点からは、前
記の平均粒子が0.2μmである静脈注射用脂肪乳剤は
、細網内皮系、特に肝臓に取り込まれ易い粒子径ではあ
るが、脂溶性薬剤の非経口投与用製剤としては充分なも
のではなく、非経口投与可能な0.050μm以下の粒
子を調整することも製剤上非常に重要な技術となる。
既に知られている非経口投与可能なものとしては、前記
の静脈注射用脂肪乳剤がある。しかしながら、この脂肪
乳剤の系で非経口投与可能な0゜050μm以下の粒子
すなわちナノリピッドスフエアを調整することは非常に
困難であり、研究者の課題とされる。
急史坐且狛 本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり
、その目的は安定性に優れた、平均粒子径が0.010
〜0..070μmであるリピッドスフェアが水相中に
分散している乳化組成物を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成する為に、本発明者らが鋭意研究を行な
った結果、グリセリンとリン脂質および/または分子量
が1000以上の水溶性の非イオン性界面活性物質とを
特定比率で含有することにより、乳化粒子すなわちリビ
ッドスフェアの径が0.010〜0..070μmで、
安定な乳化組成物を容易に得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
すなわち、本出願の請求項1記載の乳化組成物は、 (A)脂溶性薬及び脂質 (B)グリセリン及び水 (C)リン脂質及び/または分子量が 1000以上の水溶性の非イオン 性界面活性物質 上記(A)、(B)及び(C)を少なくとも含有し、(
A)/ (C)=0.5〜5(重量比)であり、平均粒
子径が0.010〜0..070μmであることを特徴
とする。
また、請求項2記載の乳化組成物は、乳化時のグリセリ
ンと水の比(重量比)が3=7〜9:1であることを特
徴とする。
なお、ここで用いられる平均粒子径は、全て動的光散乱
法により測定されたものであり、具体的にはNICOM
P−270(HIAC/ROYCO社製)によって測定
したものである。
以下、本発明の槽底について詳述する。
本発明において用いられる脂質は、大豆油、トウモロコ
シ油、サフラワー油、綿実71b1ヤシ油等の植物油脂
、台底または半合成モノ、ジ、トリグリセリド、コレス
テロール、ケノデオキシコリン酸等のステロール、コレ
ステリルリル−ト、コレステリルカブリレート等のコレ
ステロールエステル、オレイルオレート、エチルラウレ
ート、エチルラウレート等のモノエステルがあり、併用
して用いる場合もある。一般に脂質の炭素数が小さい程
、薬剤を良く溶かすが、乳化の安定性が劣ったものとな
る。そのため、炭素数が33以下のモノ、ジ、トリグリ
セリド及び/または炭素数が22以下のモノエステルを
用いる場合は、炭素数が45以上のトリグリセリド及び
/または炭素数が26以上のモノエステルを脂質中に1
%以上含有させることが必要となる。これは炭素数が3
3以下のモノ、ジ、トリグリセリド及び/または炭素数
が22以下のモノエステルを用いて乳化組成物を調整す
ると、その経時安定性が悪く粒子径が大きくなるためで
ある。
本発明において用いられる脂溶性薬剤は前記脂質に溶解
するものであれば何れの薬剤でもよく、例えば、マイト
マイシン、プレオマイシン、ドクソルビシン、ヘキサメ
チルメラミン、フトラフールオレイン酸エステル、5−
FUのジラウリン酸エステル等の抗癌剤、ペニシリン、
エリスロマイシン、セファロスポリン、ストレプトマイ
シン、カナマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェ
ニコール、イソニアシト、シクロセリン、アムホテリシ
B、グリセオフルビン等の抗菌剤、抗真菌剤、サリチレ
ート、インドメタシン、アミノピリン、ツェナセチン、
イブプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン
、ジクロフエナク等の非ステロイド性消炎剤、プロスタ
グランジン、台底ステロイド等のホルモン剤、シクロス
ポリン等の免疫調整剤、ビタミンA1ビタミンD1ビタ
ミンE等の脂肪可溶性ビタミン等が挙げられる。
本発明におけるリン脂質と分子量が1000以上の水溶
性の非イオン性界面活性物質は乳化剤として機能するも
のである。
本発明において用いられるリン脂質は、卵黄あるいは植
物種子由来のレシチン、たとえば、卵黄レシチン、大豆
レシチン、それらの水素添加物、合成されたあるいは天
然物から分取、精製されたホスファチジルコリン、ホス
ファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシト
ール、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、ホ
スファチジン酸、フィトグリコリピッド等がある。また
、非イオン性界面活性剤物質としては、ポリオキシエチ
レン(以下、POEという)ソルビタンモノオレエート
、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタ
ントリオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル
類、POEソルビットモノオレエート、POEソルビッ
トペンタオレエート、POEソルビットモノステアレー
ト等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリ
セリンモノステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エ
ステル類、POEモノオレエート、POEジステアレー
ト、POEジオレエート等のPOE脂肪酸エステル類、
POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、
POEベヘニルエーテル等のPOEアルキルエーテル類
、POEコレスタノールエーテル、POEコレステロー
ルエーテル等のPOEステロールエーテル、POE−P
OPブロックポリマー類、POE−POPセチルエーテ
ル等のPOE−POPアルキルエーテル類、POEヒマ
シ曲等のPOEヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体、デ
カグリセリンジオレート等のポリグリセリン脂肪酸エス
テル等があり、これ等の中で分子量が1000以上のも
のが用いられる。さらに、好ましい分子量は1500以
上であり、特に好ましいものとしてPOEステアリルエ
ーテル、POEオレイルエーテル、PoEモノステアレ
ート、POEモノオレート、I) OEコレスタノール
エーテル、POEコレステロールエーテル、POE硬化
硬化ヒマ洗油誘導体げられる。
ここで、非イオン性界面活性物質の分子量を1000以
上としたのは、1000未満の分子量の非イオン性界面
活性物質では生体に対する刺激性が高く、注射液として
用いた場合には溶血を生じる場合もある為である。
また、リン脂質と分子量が1000以上の水溶性の非イ
オン性界面活性物質は一方のみを用いても併用しても良
いが、OF用した方がより好ましい。
リン脂質と非イオン界面活性物質との混合重量比は9.
5:0.5〜1:9、好ましくは1:9〜2:8がよい
本発明の乳化組成物の粒子径は0.010〜0070μ
mであるが、好ましくは0.050以下、更に好ましく
は0.040μm以下である。
本発明における乳化組成物の粒子径は(A)及び(C)
の重量比に依存し、(A)/ (C)が小さいほど粒子
径は小さくなる傾向にある。それ故、その比が5を越え
ると0.070μm以下の平均粒子径の乳化組成物を得
ることができず、好ましい粒子径である0、050μm
以下の乳化組成物を得るためには、その比は3以下でな
ければならない。しかしながら、乳化剤として機能する
界面活性物質を多量に投与することは、血管系や画成に
悪影響を与え、好ましいものではない。故に可能なかぎ
り少ない界面活性物質で小さな粒子を得ることが重要な
課題となる。従って、好ましい比率は1.0以上である
本発明において、(A)/ (C)の重量比は0゜5〜
5であって、好ましくは1.0〜3.0である。
本発明において、乳化時のグリセリンと水の重量比は3
ニア〜9:1にすることが望ましく、さらに好ましくは
、1:1〜8:2である。
乳化時のグリセリンと水の重量比が3=7より小さくな
るとその添加効果が発揮されないし、9:1より大きく
なっても粒子径を小さくする効果が充分に発揮されない
本発明によって得られる乳化組成物の平均粒子径は、0
.010〜0.070μmである。
また、本発明において、強力な剪段力を与え得る乳化機
、例えば高圧ホモジナイザー、あるいは超音波乳化機等
を用いて乳化することによって、0.050μm以下の
粒子径のりピッドスフェアを得ることができる。
例えば、(A)/ (C)が3の乳化組成物を製造する
に際して、グリセリンを加えずに乳化する場合は、高圧
ホモジナイザーの乳化条件を種々検討して調整しても、
0.100μm以下の粒子径のりピッドスフェアを得る
ことは非常に困難であり、0,070μm以下のものを
得ることはできない。しかしながら、乳化時のグリセリ
ンと水の重量比が3ニア〜9:1において乳化すれば、
0゜050μm以下の粒子径のりピッドスフェアを得る
ことができる。また、(A)/ (C)が1においては
、グリセリンを用いない場合は0.070μm以下の粒
子径のりピッドスフェアを得ることは非常に困難であり
、0.050μm以下のものを得ることができない。し
かしながら、乳化時のグリセリンと水の重量比を3ニア
〜9:1として乳化すれば、0.020μm以下の粒子
径のりピッドスフェアを得ることもできる。
また高圧ホモジナイザーを用いる場合には、200気圧
以上の圧力下で乳化するのが好ましいが、さらに0.0
50μm以下の粒子を得る場合には、70℃以下の温度
で300気圧以上の圧力下で乳化するのが良く、更に小
さな粒子を得る場合は5O℃以下の温度で500気圧以
上の圧力で乳化するのが良い。
かかる乳化組成物は乳化後に所定のグリセリン濃度まで
水を加え希釈して用いることもできる。
本発明における所定のグリセリン濃度は、用途に応じて
異なるが等張濃度以上である。
なお、本発明の乳化組成物は必須成分に加えて、必要に
応じ本発明の効果を損わない範囲で、各種の非経口投与
可能な成分を配合することができる。
そのような成分の中で水相成分として挙げられるものは
、アミノ酸及び関連化合物、電解質、水溶性ビタミン等
がある。
θ上の説明したように、従来技術において、その平均粒
子径がマイクロオーダーの微粒子しか得られなかったの
に対し、本発明においては、ナノオーダーの安定な超微
粒子が得られる。
かかる乳化組成物のりピッドナノスフェア、特に粒子径
が0.050μm以下のものは、静脈内、動脈内あるい
は腹腔内投与するとjfll網内皮網内連系し、おそら
く腫瘍組織に集ると考えられており、新規で有効な非経
口投与用製剤として、また、抗癌剤などのドラッグデリ
バリ−システムの基剤としても利用される。
[発明の効果] 以上詳述したごとく、本発明によれば、脂溶性薬剤及び
脂質、グリセリン及び水、リン脂質及び/又は分子量が
1ooo以上の水溶性の非イオン性界面活性剤を配合す
ることとしたので、平均粒子径が0.010〜0.07
0μmである安定なりピッドナノスフェアが水相中に分
散している乳化組成物が得られる。
〔実施例〕
次に本発明に係わる乳化m酸物を、実施例および比較例
をもって詳細に説明する。なお、本発明はこれにより限
定されるものではない。
ACと          の まず、脂溶性薬剤及び脂質と、リン脂質及び/又は分子
量が1000以上の水溶性の非イオン性界面活性物質の
重量比と平均粒子径の関係について説明する。
乳化時の処方を次の表−1のように調整し、それぞれ高
圧ホモジナイザーにより乳化圧900atmで30回処
理し、その平均粒子径を測定した。
尚、配合量は各重量%である。
表−1 第1図には、A成分(脂溶性薬剤及び脂質)としてノニ
ルオキシカルボニルMMC(NOC−MMC)1%大豆
油溶液を用い、C成分(リン脂質)として卵黄ホスファ
チジルコリンを用いた場合の、(A)/(C)と粒子径
の関係が示されている。
同図より明らかなように、(A)/(C)と粒子径はほ
ぼ正比例の関係にあり、(A)/(C)が5程度で粒子
径は70nm(0,070μm)となり、それ以上では
粒子径が大きくなりすぎてしまう。
この結果より、(A)/(C)は粒子径と密接に関係し
ており、その比が5以下で本発明の目的とする70nm
以下の粒子径が得られることが理解される。
なお、粒子径は(A)/(C)にほぼ正比例して小さく
なるが、(A)/(C)が3以下では直線性が悪くなり
(A)/(C)の低下に比例しては粒子径が小さくなら
なくなる。従って、卵黄ホスファチジルコリン単独で粒
子径を50nm以下とことはあまり効率的ではなく、卵
黄ホスファチジルコリンを多量に添加しなければならな
いことが解る。
これに対し、第2図にはC成分と17で卵黄ホスファチ
ジルコリンとPOE (50)オレイルエーテルの3=
1混合物を用いた場合の(A)/(C)と粒子径の関係
が示されている。
同図より明らかなように、(A)/(C)が3以下にお
いても良好な直線性が担保されている。
従って、特に50nm以下の粒子径を得る場合には、リ
ン脂質に加えて分子量が1000以上の水溶性の非イオ
ン性界面活性物質を用いることが好適である。
グリセリンと の と   の 次に乳化時のグリセリンと水の比と粒子径との関係につ
いて説明する。
NOC−MMC1%大豆油溶液20重量部、乳化剤10
重量部、グリセリン水溶液70重置部を配合し、高圧ホ
モジナイザーにて乳化圧600atmで30回処理し、
乳化組成物を得た。
そして、前記グリセリン水溶液のグリセリン濃度を順次
変更し、粒子径を測定した。
その結果を第3図に示す。同図より明らかなように、乳
化剤として卵黄ホスファチジルコリンを用いた場合(同
図中実線で示す)には、グリセリン濃度が50%以上で
粒子径が70nm以下となる。
また、粒径の極小値はグリセリン濃度が70〜80重量
%の時であり、それ以下になると急激に粒径が大きくな
る傾向がある。
また、乳化剤として卵黄ホスファチジルコリンとPOE
 (50)オレイルエーテルの3=1混合物を用いた場
合(同図中点線で示す)には、グリセリン濃度が30重
量%以上の場合に粒子径が70nm以下となり、極小値
は同じく70〜80重量%の時であることが理解される
従って、グリセリン濃度は30〜90重量%が好適であ
り、特に70〜80重徂%で極めて小さい粒子径が得ら
れることとなる。
リン  と イオン       の比と  のは丘 酢酸トコフェロール5,0重量%、大豆油15゜0重量
%、乳化剤10重量%、水30重量%、グリセリン40
.0重量%を予備乳化した後、50℃においてマイクロ
フルイタイザーを用いて800気圧、30回処理の条件
で乳化して乳化物を得その際の乳化剤の組成化、及び粒
子径を以下の表−2に示す。
表−2 上記表より明らかなように、レシチン(リン脂質)と、
POE (50)ステアリルエーテル(分子量が100
0以上の水溶性の非イオン性界面活性物質)が単独の場
合より混合の場合の方が粒子径が細かくなり、特にレシ
チンが75〜50%の割合の時に粒子径が非常に細かく
なることが理解される。
質(乳化剤)8.7重量部を予ルIN乳化した後、50
℃においてミクロフルイダイザ−(ミクロフルイディス
ク社)を用いて1000気圧、20回処理の条件で乳化
し、その後、水120重量部を加え、0.22μm膜ろ
過機をとおして無菌にした。
これらの乳化組成物の調整直後の粒子径を表−3に示す
。これらは、半透明もしくはほぼ透明である。
これらを室温に放置し3ケ月後の状態及び粒子径を評価
した結果、変化は認められなかった。
表−3 大海1LL:旦 ジクロフェナック1.1重量部、大豆油209重量部、
水28重量部、グリセリン41.3重量部と表−3に示
すリン脂質及び/または分子量が1000以上の水溶性
の非イオン性界面活性物に七」LL:旦 実施例1〜9に示した処方のグリセリンを水に置換した
ものを同じく調整し比較例とした。ただし、これらはオ
ートクレーブにより減菌した。これらの乳化組成物の調
整直後の粒子径を表−4に示す。これらはやや乳濁して
いる。これらを室温に放置し3ケ月後の状態及び粒子径
を評価した結果、変化は認められなかった。
表−4 表−32表−4に示すように、本発明によるグリセリン
を配合した実施例1〜9の優位性が明かとなった。
尖七律U旦 5−FUバルミチン酸エステルの10重1%を含む大豆
油15重量部、水16重量部、グリセリン56重量部と
POE40コレスタノールエーテル15重量部を予備乳
化した後、50℃においてマントンゴーリンを用いて5
00気圧、30回処理の条件で乳化し、その後、水10
0fflffi部を加え、0.22μm膜ろ過機をとお
して無菌にした。
これらの乳化組成物の調整直後の粒子径は0.022μ
mであり、透明である。これらを室温に放置し3ケ月後
の状態および粒子径を評価した結果、変化は認められな
かった。
実丑連1L上 5−FUバルミチン酸エステルの10重足%を含む大豆
的20重量部、水16重指部、グリセリン56重量部と
POE40コレスタノールエーテル10重量部を予備乳
化した後、50℃においてマントンゴーリンを用いて5
00気圧、30回処理の条件で乳化し、その後、水10
0重量部を加え、0.22μm膜ろ過機をとおして無菌
にした。
これらの乳化組成物の調整直後の粒子径は0.042μ
mであり、はぼ透明である。これらを室温に放置し3ケ
月後の状態および粒子径を評価した結果、変化は認めら
れなかった。
実丑駆引[1 5−FUバルミチン酸エステルの10重量%を含む大豆
油24重量部、水16重量部、グリセリン54fflf
LJSとPOE40コレスタノールエステル8重量部を
予備乳化した後、50℃においてマントンゴーリン用い
て500気圧、30回処理の条件で乳化し、その後、水
100重量部を加え、0.22μm膜ろ過機をとおして
無菌にした。これらの乳化組成物の調整直後の粒子径は
0.062μmであり、半透明である。これらを室温に
放置し3ケ月後の状態および粒子径を評価した結果、変
化は認められなかった。
実施例10〜12の結果に示されるように、本発明によ
れば、脂質と乳化剤の比によって粒子径が制御されるこ
とがわかる。
実七逮Lm旦 フトラフールパルミチン酸エステル2重量部、大豆油1
重量部、オレイン酸エチル19重量部、水14重量部、
グリセリン54重量部、精製卵黄レシチン5重量部とP
OE60硬化ヒマ硬化ヒマ滑油5重量部化した後、50
℃においてマントンゴーリンを用いて500気圧、10
回処理の条件で乳化し、その後、水100重量部を加え
、0゜22μm膜ろ過機をとおして無菌にした。これら
の乳化組成物の調整直後の粒子径は0.028μmであ
り、透明である。これらを室温に放置し3ヶ月後の状態
および粒子径を評価した結果、変化は認められなかった
実丸律LL迭 シクロスポリン1重量部、大豆油1重量部、ラウリン酸
エチル14重量部、水16重量部、グリセリン58重量
部、精製卵黄レシチン7重量部とPOE60硬化ヒマ硬
化ヒマ電油3重量部化した後、50℃においてマントン
ゴーリンを用いて500気圧、10回処理の条件で乳化
し、その後、水100重量部を加え、0.22μm膜ろ
過機をとおして無菌にした。これらの乳化組成物の調整
直後の粒子径は0.020μmであり、透明である。こ
れらを室温に放置し3ケ月後の状態および粒子径を評価
した結果、変化は認められなかった。
丈施IL旦 エリスロマイシン2重量部、大豆7T111重量部、ト
リカプリル酸グリセリン27重量部、水38重量部、グ
リセリン26重量部、精製卵黄レシチン1重量部とPO
E30コレスタノールエーテル6重量部を予備乳化した
後、70℃においてミクロフルイダイザ−(ミクロフル
イディスク社)を用いて1000気圧、20回処理の条
件で乳化し、その後、水100重量部を加え、0.22
μm膜ろ過機をとおして無菌にした。これらの乳化組成
物の調整直後の粒子径は0.062μmであり、半透明
である。これらを室温に放置し3ケ月後の状態および粒
子径を評価した結果、変化は認められなかった。
実七LLL旦 プロスタグランデインE21/1000重ffi%を含
む大豆油24重量部、水36重量部、グリセリン38重
量部とPOE50コレスタノールエーテル10重量部を
予備乳化した後、70℃においてミクロフルイダイザ−
(ミクロフルイディスク社)を用いて1000気圧、2
0回処理の条件で乳化し、その後、水100重量部を加
え、0゜22μm膜ろ過機をとおして無菌にした。これ
らの乳化組成物の調整直後の粒子径は0.047μmで
あり、半透明である。これらを室温に放置し3ケ月後の
状態および粒子径を評価した結果変化は認められなかっ
た。
実丑連Lmヱ 酢酸トコフェロール25重量部、大豆油2重量部、精製
卵黄レシチン9重量部、水32重浪部、グリセリン32
重量部を予備乳化した後、50’Cにおいてマントンゴ
ーリンを用いて500気圧、20回処理の条件で乳化し
、その後、水100重量部を加え、0.22μm膜ろ過
機をとおして無菌にした。更に、無菌水1050重量部
を加え等張液とし、静脈注射用ビタミンE剤を得た。こ
のものの乳化粒子径は0.050μmであった。
これらを室温に放置し3ケ月後の状態および粒子径を評
価した結果変化は認められなかった。
尖七犯LLゑ ノニルオキシカルボニルマイトマイシンCO,2重量部
、大豆油19.8重量部、卵黄ホスファジルコリン5重
量部、POE (50)モノステアレート5重量部、水
30重量部、グリセリン40重量部を予備乳化した後、
50℃においてマイクロフルイダイザーを用いて800
気圧、30回処理の条件で乳化し、その後、水100重
情部会加え、0.22μm膜ろ過機をとおして無菌にし
た。更に、無菌水300重量部を加えノニルオキシカル
ボニルマイトマイシンC静脈注射剤を得た。このものの
乳化粒子径は0.32μmであった。
これらを室温に放置し3ケ月後の状態および粒子径を評
価した結果変化は認められなかった。
実丑連1旦 アムホテリシンBO11重量部、大豆油9.9重量部、
卵黄ホスファチジルコリン8重量部、POE (30)
オレイルエーテル2重量部、水30重量部、グリセリン
50重量部を予備乳化した後、40℃においてマイクロ
フルイダイザーを用いて800気圧、30回処理の条件
で乳化し、その後、水100重量部を加え、0,22μ
m膜ろ過機をとおして無菌にした。更に、無菌水100
重量部を加えアムホテリシンB静脈注射剤を得た。この
ものの乳化粒子径は0.018μmであった。
これらを室温に放置し3ケ月後の状態および粒子径を評
価した結果変化は認められながった。
【図面の簡単な説明】
第1図はC成分としてリン脂質を用いた場合の、粒子径
と(A)/ (C)比の関係を示す説明図、第2図はC
成分としてリン脂質及び非イオン性界面活性物質を用い
た場合の、粒子径と(A)/(C)比の関係を示す説明
図、 第3図はグリセリン濃度と粒子径の関係を示す説明図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)脂溶性薬剤及び脂質 (B)グリセリン及び水 (C)リン脂質及び/または分子量が 1000以上の水溶性の非イオン性 界面活性物質 上記(A)、(B)及び(C)を少なくとも含有し、(
    A)/(C)=0.5〜5(重量比)であることを特徴
    とする平均粒子径が0.010〜0.070μmの乳化
    組成物。
  2. (2)請求項1記載の乳化組成物において、乳化時のグ
    リセリンと水の比(重量比)が3:7〜9:1であるこ
    とを特徴とする乳化組成物。
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