明 細 書 o 5 生理活性ペプチ ド
技 術 分 野
本発明は平滑筋弛緩作用 を有する新規な生理活性ぺ プチ ドに関する。
従 来 技 術
哺轧動物の血管における血流增加作用 を有する天然 ペプチ ド と して、 ヒ トの腸-管に存在する VIP
0 (Vasoactive intestinaJ polypeptide; や, 毒 卜カケ の毒液よ リ単離されたへロデル ミ ン (Helodermin)が知 られている。 し かし これら天然ペプチ ド を医薬と して 使用する には、 VIPは医薬効果の持続性が短かい点で、 またへロデルミ ン は筋肉弛緩の強度が低い点で且つそ5 の他の種々 な点に問題がある。
へ口デルミ ンは次式に示されるア ミ ノ酸配列を有す る構造をもつペプチ ドである。
H-His-Ser-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Gln-Gln-Tyr 一 ¾er—し ys—し eu— Leu— A丄 a_Lys— Leu— Ala—し eu— Gin—し ys— Tyr—し eu 一 Ala— Ser— I丄 e—し eu— my一 Ser— Arg— Thr— Ser— Pro— Pro— Pro— NH また、 VIPは次式に示されるア ミ ノ酸配列を有する 構造をもつぺプチ ドであ る:
H-His-Ser-Asp-Ala-Va ί -Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr-Tlir-Arg- Leu— Arg—し ys— Gln_Met— 41a— Val_Lys—し ys—' iyr—し eu— Asii— Ser- I]e -し eu - Asn一 NH-
発明の開示
本発明者らは、 前記へ口デル ミ ンや V I Fに比べてよ リ優れた生理活性を有する新規なぺプチ ド を提供する こ と を 目的と して研究を行っ た . その研究の結果、 へ αデルミ ンのア ミ ノ酸配列の一部分から成 り丑つ下記 の一般式( I )のぺプチ ド と して表わされてへ口 デル ミ ンの誘導体とみな し得る新規な 3種のペプチ ド を化学 合成する こ と に成功 し、 またこれ らの新規べプチ Κが 血管平滑筋を弛緩させて血流増加を行う生理活性を , する こ と を見出 した。 更に、 本発明者 らは、 V I P のァ ミ ノ酸配列とへロデルミ ンのア ミ ノ酸配列の―部分と を組合わせ結合してなる新規なペプチ ド、 並びに V I P のア ミ ノ酸配列の一部分とへ口デル ミ ンのア ミ ノ酸配 列の別の一部分と を組合わせ結合 してなる新規なぺブ チ ド を化学合成する こ と に成功 し、 またこれ 後者の 2種の新規ペプチ ドも上記の一般式( I )のべプチ ド と 同様の生理活性を有する こ と を見出 した。
従っ て、 第 1 の本発明によ る と、 次の一般式( 1 ) Η— His— Ser— Asp— Ala_Ile— Phe—Thr— Gin— G丄 n—Tyr— Ser—し ys 一 Leu— Leu— Ala—し ys—し eu_Ala—し eu— bin—し ys— Tyr—し eu— Ala— Ser - lie -し eu - Gly - Ser - Arg - Thr - X - HZ ( I
(、式中、 Xは結合手—、 も し く は Se r又は Se r- P r oを示 す) で表わされるペプチ ドが提供される。
一般式( I )のペプチ ドは, へロデルミ ン のア ミ ノ酸 配列をなす 35個のア ミ ノ酸残基の う ちで最終 末端か
- 1
δ ら 32位〜 35位の 4 個のア ミ ノ酸又は 33位〜 35位の 3個 のア ミ ノ酸又は 34位〜 35位の 2個のア ミ ノ酸をへ口 千' ルミ ン分子か ら欠失させる よ う にへロ デルミ ンを短縮 させる こ と によ り作られた誘導体に相当するものであ り 、 即ちへ口デル ミ ンからの短縮ぺプチ ド誘導体であ る
一般式( I )のペプチ ドは下記の 3種のペプチ ド ( l a) . ( I b)及び( I c)を包含する t
! i ) 一般式( 1 )において X が結合手— を示す場合の
3
10 ペプチ ド、 すなわち次式( 1 a)
H-His-Ser-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Gln-GJn-Tyr-Ser-Lys- し eu—し eu— Ala—Lys—し eu— Aia—し eu— in— Lys— iyr—し eu— Ala—
Ser—丄 le—し eu— Gly— Ser— Arg— Thr— NH2 ( 1 a) で表わされるぺプチド。
( ii ) 一般式( I )において X が Serを示す場合のぺプ チ ド、 すなわち次式( I b)
H-His-Ser-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Gln-Gln-Tyr-Ser-Lys 一し eu—し eu_Ala-し ys-し eu— Ala—し eu— bin— Lys— l'yr—し eu— A丄 a— Ser-Ile-Leu-Gly-Ser-Arg-Thr-Ser-NHZ ( I )
20 で表わされるぺプチ ド,,
( Mi 一般式( I )において: X が Ser- Pre. を示す場合の ペプチ ド、 すなわち次式( I c)
H-His-Ser-Asp-Ala-Ile-Php-Thr-Gln-Gin-Tyr-Ser-Lys 一し eu—し eu— Ala— l」ys— Leu— A丄 a—し eu— G].n— Lys— Tyr—し eu— Ai —
25 Ser - lie -し eu-Gly - Ser - Arg- Thr - Ser- Pro - ( I c)
で表わされるぺプチド。
式 ί I a ) のペプチ ドは、 へ 口 デルミ ン のア ミ ノ酸配 列(35個のア ミ ノ酸残基よ り なる)のう ちに存在する 1 位から 31位までの部分のマ ミ ノ酸の配列からなる短縮 ぺプチ ド〔以下、 Hd(l-31)-NH2と唣すこ と がある〕であ り 、 式( 1 b ) のペプチ ドはへ口デル ミ ン のア ミ ノ酸配 列のう ちに存在する 1 位から 32位までの部分のア ミ ノ 酸の配列からなる短縮ペプチ ド 〔以下、 Hd ( ] - ΙΪ 2) - NH7 と略すこ と がある〕 であ り 、 また式( 1 (: ) 0)ベプチ ド はへロデル ミ ン のア ミ ノ酸配列の う ちに存在する 1 位 から 33位までの部分のァ ミ ノ酸の配列からなる短縮ぺ プチ ド〔以下、 Hd(l-33)- NH2 と略す こ と がある〕である。
更に、 第 2 の本発明によ る と . 次式( Π )
H— HJS— Ser— Asp— Ala— Val— Phe— Thr—Asp— Asn— Tyr— Thr—し ys 一し eu—し eu— Ala— Lys—し eu— Ala—し eu— Gin— Lys— Tyr—し e!J— Als—
Ser—丄 le—し eu— Gly— Ser— Arg— Thr-NH2 (11.) で表わされるペプチ ドが提供される。
式( Π )のペプチ ドは、 V1P のア ミ ノ酸配列をなす 2; 個のア ミ ノ酸残基の う ちで 1 位 (最終 Ν末端に位置す る) から 11位までのア ミ ノ酸の配列 〔以下、 VIP (1 - 11 ) -ΝΗ2 と唣すこ と がある〕 と 、 へ 口デル ミ ン の最終 Τ ¾ 端よ リ 12位から 31位までのマ ミ ノ酸の配列 〔以下、 Hri - (12-31)- NH2 と唣すこ と がある〕 と を組合わせ結合 し てなるペプチ ド 〔以下、 νΐΡΠ-ll)- Hd(12- 31)- NtL と 唣すこ と がある〕 である。
更に、 第 3 の本発明によ る と 、 次式( II )
H一 His一 Ser一 Asp一 AJa一 Va丄一 Phe一 Thr一 Asp一 Asn一 lyr-Thr-Arg
一 Leu— Arg_し ys— Gin— Met— Ala—Val— Lys— Lys— Tyr— l.,eu— Asn—
Ser - lie -し eu - Asn - Ser - Arg - Thr - Ser - Pro- Pro -! ^ro - l (Dl ) で表わされるぺプチ ドが提供される ' _
式( m )のペプチ ドは、 V IPのア ミ ノ酸配列〔 28個のマ ミ ノ酸残基よ り な り 、 以下、 VIP (1- 28) と唣す こ と が ある〕 と、 へ口デルミ ンの最終 N末端よ り 29位から 3 位までのア ミ ノ酸の配列 〔以下、 Hd 9- 35) と略すこ と がある〕 と を組合わせ結合 してなるペプチ ド 〔以下、 VIP(l-28)-Hd(29-35)-NH2 と略すこ と がある〕 である - 一般式( I ) のペプチ ド、 式( Π ) のペプチ ド及び式 ( ffl )のペプチ ドの各々 は、 ィ ヌ大腿動脈における試験 で血管平滑筋を弛緩させ、 血流增加作用 を示 した。 こ れ らのペプチ ドは ヒ ト に対 して有用な血流増加剤と な り う る。
発明を実施するための最良の形態
本発明によ る一般式( 1 )のペプチ ドに包含される式 ( l a) , 式( l b) 及び式( I c)の各ペプチ ド、 並びに式 ( Π )のペプチ ド及び式( ID )のペプチ ドは、 常套のぺプ チ ド合成法によ り 固相法でも液相法でも化学合成され る 。
例えば、 本発明の新規ペプチ ドは、 多く の化学教科 書及び論文に記載さ れる公知の活性エステ ル法又は混 合酸無水物法によ り常法で化学合成でき る が、 ァ ミ ノ
酸を固定し得るア ミ ノ官能基をもつ樹脂を用いる固相 法で化学合成さ れ るのが便利である
以下に、 本発明の新規ペプチ ドの化学合成を実施例 について説明する なお、 ア ミ ノ酸、 ア ミ ノ酸残基、 保護されたア ミ ノ酸、 ァ ミ ノ保護基、 ヒ ド ロ キ シ ル保 護基、 活性基、 等の表示は,. IL!PAC - IUB commission o〖,
Biological Nomenclature に基づく 号、 ある いは当 該ペプチ ド合成分野における慣用唣^ によ 行う場合 がある
なお、 以下の実施例中に用いた略号は次 と お り で ある。
Boc : t-butyloxycarbonyl
Bzl : benzyl
Tos : p-toluenesulf onyl
し £Z : 2-chlorobenzyloxycarbony]
Cfi2 *Bzl : 2, 6-dichlorobenzyl
OcHex : cyclohexy丄 ester
DCC : , -dicyclohexy J carbodiimide
HOBt : 1 - hydroxy benzotriazo丄 e
NHS : N- hydroxy succinimide
MA¾ : Mixed anhydride method
AE法 : active ester method
TLX : thin layer chromatography
HPLC : high performance liqid chromatograph
TF : trif luoroaceti c acid
NMM : -methylmorpholine
IBC : iso-butylch] orofonnate
実施例 1
(a) 式( l c)のペプチ ド、 すなわち Hd( 1-33)- l の合 成(固相法)
べッ クマン社製べプチ ド合成機 Mode] 990Cの反応槽 にア ミ ノ酸又はペプチ ドの固定用の樹脂と して、 2.00 g のべンズヒ ド リ ルァ ミ ン - ポリ スチ レン樹脂 (ア ミ ノ基含有量 O.Smmol/g樹脂; (株)ペプチ ド研究所よ り 購入) を添加 し、 CH2 C£2にて 2時間攪拌し樹脂を膨潤 させる。
次に、 下記のステ ッ プ⑤からステ ッ プ⑩の手順によ リ 、 へロデルミ ンの 33位のア ミ ノ酸であるプロ リ ンの Boc保護誘導体であ る Boc-Pro-OHを前記の樹脂に反応 させ且つ後処理する。
0Η20β2 20mi2で既に生成された保護ぺプチ ド -樹脂を 3 回洗浄。
② 30%TFAの CH2Cfi2溶液 20mfiで保護ぺプチ ド-樹脂を予 備洗浄。
Φ30 % TFAの CH2 Cfi2溶液 20ι«βで処理する こ と によ リ 、 樹脂に結合されたペプチ ドの Ν末端ア ミ ノ酸のア ミ ノ保護基を脱保護する。
¾CH,Cfi2 2ϋηιβで脱保護されたぺプチ ド-樹脂を 6 回洗 浄。
7 % Ν-メチルモルホ リ ンの CH 2 CJ ^溶液 20 mjpで脱保護
されたペプチ ド-樹脂を予備洗浄。
; B 7 % N-メチルモルホ リ ンの CH2 &2溶液 20mPでぺプチ ド-樹脂を中和。
7 CH2Cfi2 20mflで 6 回洗浄:
⑧新らたに結合させるべき Boc保護ア ミ ノ酸 3.0mm olと
HOBt 3.0mniol ¾ DMF 7ηιβ及び CH£Cii2 7nii2混液に溶解 した溶液を反応槽に添加。
'.9:· 0.5M DCCの CHZ Ci?.z溶液を 6 mfi加えて 2時間攪拌して
Boc保護ア ミ ノ酸のカ ッ プリ ング反応を行う .
CH2 Cfi2 2 Omfiで反応系を 3 回洗浄:
上記のステ ッ プ⑤からステ ッ プ⑩を行う こ と によつ て、 先づ樹脂への Boc-Pro-OHの導入が終了する
以上の如 く して導入された C末端 Pro 残基よ り開始 して、 以後は所定の保護ア ミ ノ酸を順次に構築中のぺ プチ ド鎖に導入する。 その各ア ミ ノ酸の縮合反応では 前記のステ ッ プ①よ リ Co;を繰 り返す 反応させる保護 ア ミ ノ酸は下記の順序でいずれも 3. Ommoiの量で加え る。 また、 各縮合反応では、 スチ ッ プ で加える H0F の量は 3. Ommo ]である。 但し、 Hi sは、 その分子中のィ ミ ダゾ一ル部分が HOBtによ る変化を受けるため、 最終 N端の His をカ ッ プリ ングさせる に当っ ては、 HOBt 使用 しない 次いで反応させるべき保護ァ ミ ノ酸の添 加順序は下記の通 り である --.
Boc-Ser(Bz])-0H. Boc-Thr (Bzl )-0H . ·
Boc-Arg(Tos)-0H-4/5Ac0Et · l/51l30.
Boc-Ser (Bzl)-OH, Boc - Gly - 0H、
Boc—し eu— 0Η·Η20、 Boc_ 1丄 e— OH · 1 Z 2H2 ()、
Boc-Ser (Bzl)-OH, Boc - Ala - OH.
Boc—し eu— 0Η·Η20、 Boc-Tyr (CJ ?. ·ΒζΙ)— OH、
Boc -し ysCCi(*2ト 0H、 Boc-G.ly-0H、
Boc—し eu— ()Η·Η20、 Boc— A丄 a— 0H、 Roc-Leu-OH · H20 ,
Boc -し ys (Cfi,Z) - OH、 Boc-Ala-OH ,
Boc—し eu— OH ·ΗΖ 0、 Boc—し eu— OH · H20、
Boc—し ys(Cfi-Z)— 0H、 Boc-Ser (Bzi^ -OH ,
Boc-Tyr ( H -Bzl)-0H, Boc- Gin - OH、
Boc - Gin - 0H、 Boc-Thr (Bzl)-OH , Boc-Phe-OH,
Boc - lie - 0Η· 1/2H20、 Boc-Ala-OH,
Boc-Asp(0cHex)-0H. Boc-Ser (Bzl)-OH、
Boc-His (Tos)-OH
以上の操作によ り 、 反応すべき ア ミ ノ酸の導入がす ベて終了する と 、 樹脂上に、 次式で表わされる保護べ プチ ドすなわち保護された Hd(l- 33) が合成さ れる。
Boc-His (Tos)-Ser(Bz l)-Asp(0cHe )-Ala-Ile-Phe- Thr(Bzl)-Gln-Gln-Tyr(Cfi2 -Bzl)-Ser (Bzl)—し y s (Cfi · Z) 一し eu— Leu— Ala_Lys(Cfi,Z)— Leu— Ala—し eu— Glr!— LysiCf 'Zj — Tyr(CJ22 -Bzュ)一 Leu— Ala— Ser(Bzl)— lie—し eu— Gin— Ser(Bzl) - Arg(Tos') - Thr(Bzl) - Ser(BzJ ) - Pro - NH -樹脂 , この樹脂上に結合 した保護ぺプチ ド、 即ち保護ぺプ チ ド - 樹脂はデシケータ 一中で一夜乾燥する。 乾燥 し た保護ぺプチ ド-樹脂の内 2.0gを取 り . ァニ リ一ル 2. (;
iiijeの存在下に フ ッ化水素 20mfiで 0 °C、 1 時間処理する こ と によ り 、 ペプチ ド鎖からの脱保護反応と樹脂から の脱保護されたペプチ ド生成物の解離と を行う : 反応 混合物から フ ツ化水素を留去 し、 残留物をェ一テルて 洗浄し、 十分乾燥させた後、 3 M酢酸 I 00m£と混合させ これにペプチ ド生成物を溶解させ、 さ ら に不溶の樹脂 を濾去する。 ペプチ ド生成物を含む得られた濾液は凍 結乾燥する と 、 892 mgの粗ぺプチ ドが得られる こ の 粗ペプチ ドは、 3M酢酸水溶液を溶出液とする Sephadex G-25カ ラ ム ク ロ マ 卜 グラ フ ィ 一(3 X 140cm) に よ る ゲル 濾過で脱塩処理にかけ、 続いて 0.01N HCl/C!U CN系の 溶媒で溶出する YMC Pack D-0DS— 5カ ラム( 2 X 25cm)に よ る逆相ク ロマ ト グラ フィ ーによ り ペプチ ド を精製 し た。 こ の よ う に して得た精製ぺプチ ド Hd (l- 33)- NH2は 酸加水分解後に下記のア ミ ノ酸分析値を示す。
Asp (l) 0.98 Thr (2) 1.91 ; Ser (5)4.55; Glu (3) 3.01 ; Gly(l) 1.09 Ala (4) 3.74 ; Ile (2) 1.89; Leu (6)6.03t Try (2) 2.05 Phe(l) 1.01 ; Lys (3)3.21; His (l) 1.08; Arg(l) 0.90 Pro(l ) 0.99
(b) 式(Ic)のペプチ ド、 すなわち Hd (l- 33)-NH2の合成 (液相法)
Hd (1-33) のト 6位、 7 - 9位、 10- 15位、 16 - 20位 - 21 - 23位、 および 24-33位の各々 のア ミ ノ酸配列に相当す る下記の )〜(6)の 6種のペプチ ド を常法に従い、 活 性エステル法又は混合酸無水物法等を用いて合成した
こ こ で合成した各ぺプチ ドは下記の通 り である。
(1) Boc-His (Tos)-Ser (Bz])-Asp (OcH x)— Ala— lie— Phe-OH
(2) Boc-T r (Bzl) -Gln-Gln-OH
(3) Boc-Tyr(C£2♦ Bz丄)一 Ser (Bzl)—し y s (Cfi— Z) -し eu— し eu - Ala - OH
(4) Boc— Lys (CJB ·Ζ)—し eu— Ala— Leu-Gln_OH
(5) Boc-Lys(CJ2-Z)-Tyr(Cj22 · BzJ )—し eu— (U!
(6) Boc: - A丄 a - Ser(Bzl) - lie - Leu - Gly - Ser (Bzl)- Arg(Tos)-Thr(Bzl)-Ser (Bzl ) -Pro-NH2
これ らの 6種のペプチ ド を、 C末端よ り即ち(6) の ペプチ ド(ア ミ ド化体)から始めて順次に活性エ ステ ル 法によ り フ ラ グメ ン ト縮合法によ り縮合させて、 保護 Hd (1-33)-ΝΗ2 を得た。 保護1^(1_33)-1\1112 を ァニ ソ 一ル の存在下でフ ッ化水素中で処理する こ と に よ り脱保護 させる。 得られた粗ペプチ ド Hd ( 1- 33) -NH2 を、 ゲル滤 過ク ロマ ト グラ フ ィ ー(セ フ ア デッ ク ス G- 25)及び分取 用逆ネ目 HPし C(Column: YMC Pack D— 0DS— 5)で精製する と 精製べプチ ド Hd(l-33)- NH2 を得た。
実施例 2
式( I b)のペプチ ド、 すなわち Hd(l-32)-NHzの合成 ベ ッ クマン社製ぺプチ ド合成機 Model 990Bを用い、 固相法によ り実施例 1 と同様な要領で所定のア ミ ノ酸 を順次に縮合させてペプチ ド合成を行ない、 ぺプチ ド Hd(l-32)-NH2 を得た。 また、 液相法も実施例 】 と同様
行 ヽ Hd(l— 32)— NH2を得た。
得られたぺプチ ド Hd(l-32)- NHZのア ミ ノ酸分析 (酸 加水分解、 6N HC£、 110°C、 24時間)を行って、 下記の ア ミ ノ酸分析値を得た u
Asp(l) 1.02; Thr(2)2.01; Ser (5)4.62; Glu(3)3.C3; Gly(l)1.08; Ala(4)4.17; Ile(2)1.81; し eu(6)5.94; Try(2)1.91; Phe(l)1.03; Lys(3)3.30; His(l) 1.04; Arg(l)0.98
実施例 3
式( I a )の本発明のペプチ ド、 すなわち Hd(l- 31) - NH2の合成
べッ クマン社製ぺプチ ド合成機 Model 990Cを用い、 固相法によ り実施例 1 と同様な要領で所定のァ ミ ノ酸 を順次に縮合させてペプチ ド合成を行ない、 ペプチ ド Hd(l- 31)- NH2を得た。 また、 液相法によ るペプチ ド合 成も実施例 1 と同様に行い、 Hd ( 1 -3 i ) - NH2 を得た n 得られたペプチ ドのア ミ ノ酸分析 (酸加水分解、 6 : HCi2、 110°C、 24時間) を行っ て、 下記のア ミ ノ酸分析 値を得た。
Asp(l)1.08; Thr(2)1.96; Ser (4)3.76; Glu(3)3.10: Gly(l)1.13; Ala(4)4.14; Ile(2)1.90; Leu (6)6.09: Tyr(2)1.97; Phe(l)1.09; Lys(3)2.97; His (1)0.98; Arg(l)0.84
実施例 4
式( Π )の本発明ペプチ ド、 すなわち νΐΡΠ-11_)- Hd
(12-31)-NH2 の合成(液相法)
ぺプチ ド' VIP (卜 1Γ) - Hd (12 - 31) - 'H2のト 4位、 5 - 9位、 10- 15位、 16- 20位、 2】 -23位、 24 - 31位の夫 々 のァ ミ ノ 酸配列に相当する下記(1)〜(6)の 6種のぺプチ ド を、 Stepwise elongat i on法 iZよ り所定 Q) Boc- 7 ミ ノ酸を 順次に結合する こ と で合成した。 各 Boc-ア ミ ノ酸の縮 合反応は、 活せエステル法(AE法)または混合酸無水物 法(MA法)を用いて行っ た。 こ こで合成 した上 §Ξ G種の ぺプチ ドはそれぞれ下記の通 り であ り . ド記の手法に よ り合成された。
(1) Boo-His (Tos)-Ser (Bzl)-Asp (OcHex) - la-OH
(2) Boc-Val-Phe-Thr (Bzl)- sp (OcHex) -Asn-OH
(3) Boc-Tyr (Cfi2 · Bzl)— Thr (Bzl)—し y s (Cfi · Z)—し eu— し eu - Ala - OH
(4) Boc-し ys (Cfi-Z)— Leu— A la— Leu— Gin— OH
(δ) Boc し ys (C£«Z)— Tyr (Cfi^: ·Βζ1)—し eu— OH
(6) Boc - Ala - Ser (Bzl) - lie -し eu_Gly - Ser (Kzl卜
Arg (Tos)-Thr (Bzl)-NH2
(1) Boc-His (Tos)-Ser (Bzl) -Asp (OcHex) -Ala-QH の合 處
Boc - A SP (OcHex) -OH (分子量:] 15· 37) 9· 46gと NHS (分子 量 115.09) 3.80gと を縮合剤と して DCCの存在下に縮合 し、 ア ミ ノ酸活性エス千ル( I )と して Boc - Asp (OcHex) -0 5の 14.05£(収率85.02 % )を得た 1: ア ミ ノ酸活性ェ ス子ノレ( ί )の 4.53gと H-Ala-0H (分子量 89.11) ί'.9δε ¾-
- 1
5
活性エ ステル法(AE法)に よ り 縮合する と 、 ペプチ ド ( Π ) と して Boc - Asp (OcHex) - Ala - 0H (分子量 386.44; 3.26g (収率 76.8 % ) を得た„ ぺプチ ド( Π )の 2.00 g を TFA処理によ り脱 Boc化 した後、 得られたぺプチ ド . す なわ ¾ AsP(0cHex)-Ala-0H ¾ Boc-Ser (Bzl)-OH (分子量 295.33)】 .84gと混合酸無水物法(MA法)に よ リ縮合させ る と 、 ペプチ ド'( ΙΠ )と して Boc-Ser (Bzl )-AsP (OcHex)— Ala-0H (分子量 563.65) 2.54g (収率 87.〗% ) を得た .— ベ プチ ド( DI )の 1.17gを TFA処理によ リ脱 Boc化 した後、
10 得られたペプチ ド を Boc-His(Tos)-0H 1.10gと MA法に よ り縮合する と、 ペプチ ド(IV)と して Boc- His(Tos) - Ser(Bzl)-Asp(0cHex)-Ala-0H(^:f ft854.98)の 940mg (収率 53.0%)を得た。
(2) Boc-Val-Phe-Thr (Bzl)-Asp(0cHex)-Asn-0Hの合成 Boc-Asp (OcHex) -画 Sの 6· 19gと H - Asp 0Hの 1 ,9Sgを AE法に よ り 縮合させる と 、 ペプチ ド( V ) と し て Bor- Asp(OcHex) - Asn - 0Hの 4,10g (収率 63·6% )を得た。 ぺプ チ ド( V )の 3.87gを TFA処理によ り脱 Bocィヒ した後, 得 られたぺプチ ド を Boc-Thr (Bz】)-0Hと MA法によ り縮合
20 する と、 ペプチ ド(VI)と して Boc— Thr(Bzi)— Asp(()cHex:
-Asn-0Hの;].70g (収率 66.2 % )を得た ぺプチ ド(' VI )の 3.70gを TFA処理に よ り 脱 Boc化 し た後、 得 られたぺ プチ ド を Boc-Phe-0H 2.2] gと MA法に よ リ縮合させる と、 ペプチ ド(ΥΒ)と して Boc-Phe-Thr(Bz])- Asp(GcHeX
25 -Asn-OH 4.()4g (収率 88.3% ) を得た:. ペプチ ド(YD)の
l.]5gを TFA処理によ り脱 Bocィヒ した後、 得られたぺプ チ ド を Boc-Val- 0H 0.39gと MA法によ り縮合させる と , ペプチ ド( )と して Boc - Val— Phe - Thr(Bzl) - Asp(OcHex) -Asn-OH 0.7Sg (収率 60.0% )を得た。
(3) Boc-Tyr (CH2 · Bzl )—丁 hr (Bz 1 ) Ly s (C£ · Z )—し eu— A 1 a— OHの合成
Boc - Leu— Oil 11.56gと NHS 5.75gを縮合剤と して DCC の存在下に縮合し、 ア ミ ノ酸活性エステル(β )と して Boc-Leu-ONHS 12.3 lg (収率 75.0 % ) を得た。 この活性 エステル(IX)の 9.85gを H-Ala- OH 2.67gと AE法によ り 縮合 し、 ペプチ ド(X)と して Boc-Leu-Ala- OH8.12g (収 率 89.3%)を得た。 ぺプチ ド(X)の 4.0gを TFA処理によ り 脱 Boc化 し た後、 得 ら れたペプチ ド を Boc-Leu-OH 4.88g と MA法によ り縮合させる と、 ペプチ ド(XI)と し て Boc- Leu-Leu-Ala- 0H 3.72g (収率 67.7g) を得た ぺ プチ ド(XI)の 2.50gを TFA処理によ り脱 Bocィヒ した後、 得られたぺプチ ド を Boc-Lys (Cfi'Z)-OH 3 · 61 gと MA法に よ り縮合 し、 ペプチ ド(XD)、 Boc-Lys (CJ2':Z)-Leu-し eu - Ala-0H 4.87g(94.0% )を得た。 ペプチ ド(ΧΠ)の 2.35g を TFA処理によ り脱 Boc化 した後、 得られたぺプチ ド を Boc-Thr (Bzl)-OH 1.36g と MA法によ り縮合する と 、 ぺ プチ ( X ΙΠ ) , Boc-Thr (Bzl)-Lys (Cfi · Z ) -Leu- Leu- A 1 a -O!l 2.]5g (収率 72.1 % ) を得た。 このペプチ ド(Χ ΙΠ ) の 2.20gを TFA処理によ り脱 Bocィヒ した後、 その脱 Boc体 を Boc-Tyr (C£;, ·Βζ])-ϋΗ 1.40gと ! ^法によ り縮合させ
る と、 ペプチ ド(X IV )、 Boc— Tyr (C£2 ·Βζ] )— Thr ( 3zi)_ し ys(Cfi-Z)—し eu—し eu— Ala— OH 2- 98g (収率 99.8 % ) を得 た。
(4) Boc—し ys (CJ¾-Z)— Leu— Ala—し eu— Gin— 01ίの合成
Boc-Leu-ONHS 3 , 28gと H— G丄 n— OH l *46gを Af^去によ リ 縮合させる と 、 ペプチ ド(X V ) 、 Boc-Leu-Gln-OII 2.48g (収率 69.1 % ) を得た。 ペプチ ド( X V )の 3.10 % を TFA処理に よ り脱 Boc化後、 得 られたぺプチ ド を Boc-Ala-OH 2. ] 2gと HA法によ リ縮合する と 、 ぺプチ ド ( X VI) . Boc - Ala -し eu - Gin - OH 1 · 93g (:収率 5 0 %:)を得 た。 ペプチ ド(X VI)の 900mgを TFA処理によ り脱 Boc化 後、 得られたペプチ ドを Boc-Leu-OH 680ra と HA法に よ り 縮合する と 、 ペプチ ド(X Vn)、 Boc-Leu-Ala-Leu- Gln-OH 710mg (収率 62.5 % )を得た。 ペプチ ド( X 11 )の 670mgを TFA処理によ リ脱 Boc化した後、 得られたぺプ チ ド を Boc— Lys (Cl ' Z)-0H 660mgと MA法によ リ 縮合さ せる。 ペプチ ド'(X :)、 Boc -し ys (Cl · Ζ) - L,eu - Ala - Leu- Gln-OH 850rag(82.1 % ) を得た。
(5) Boc— Lys (C丄 ·Ζ)— Tyr (Cl2 · Bzl )—し eu— OHの合成
Boc-Tyr(Cl2 ·Βζ)-0Η 22.12gと NHS 6.33gを縮合剤と して DCCの存在下に縮合し -. ペプチ ド(X E)、 Boc-Tyr (Cl2 -BzD-ONHS 15.84g (収率 58.7 % ) を得た:. ぺプチ ド(X K )の 5.39gと H- Leu-OH i .31gを、 法によ り縮 合 し 、 ペプチ ド' (X X ) , Boc - Tyr · Bzl) -し eu— f)H 3.93g (収率 71.1 % ) を得た r ペプチ ド(X X )の 2.33ε
を TFA処理によ り脱 Boc化後、 得られたペプチ ド を Boc- Lys (Cl-Z)-OH 2.09gと MA法によ り縮合させる : ぺブチ
H' ( X IT ) . Boc—し ys(CJ ·Ζ)— Tyr(Cl2 ·Βζ1)—し eu— OH 2.56 g (収率 71.7% ) を得た。
(6) Boc - Ala - Ser(Bz:iレ lie -し eu - Gly - Ser(Bzl) - Arg (Tos)-Thr-NH7の合成
保護さ れたア ミ ノ酸と して Boc- Thi'(Bzl.)-0H G.19g に M及び IBCを夫々 に当量の割合で加え、 混合酸無水 物をつ く り 、 そ こへ、 NHS 2.53£ を反応させァ ミ ノ酸 活性エステルに変換する。 次いで、 ΝΗ3 · H2()を 10倍量 加え、 ア ミ ド化反応を行う と、 ア ミ ノ酸のア ミ ド化生 成物(XSB)、 Boc-Thr(Bzl)-NH2 3.69g (収率 59·8% ) を得た 。 こ の生成物(X ΧΠ)の 2.00gを TFA処理に よ り 脱 Boc化後、 得られた Thr (Bzl)- NH2 を Boc- Arg (Tos) -OH 3.06gと MA法によ り縮合させる と 、 ペプチ ド(X X BO、 Boc-Arg(Tos)-Thr(Bzl)-OH 3.12g (77.6 % )を得た . ぺ プチ ド(X X m )の 2,16gを TFA処理によ り脱 Boc化後、 得 られた Arg(Tos) - Thr(B2l ) - 0Hを Boc- Ser(Bzl) - 0H 1.13gと MA法によ り縮合させる と、 ペプチ ド(X X IV)、 Boc-Ser (Bzl) -Arg (Tos)- Thr(Bzl)NH2 2 · 29g 収率 82 · 2 % ) を得た 。 ペプチ ド( X X IV )の 2.00gを TF A処理に よ リ 脱 hoc.ィ匕後、 その脱 Boc生成物 を Boc - Leu - GJy— OH 0.87g と MA法によ り縮合 し 、 ペプチ ド(X X \' )、 Boc- L.eu-Gly-Ser (BzD)-Arg (Tos)-Thr (Bzl)NH2 2.19 & (収 率 90.7%)を得た„ 前記の Boc- Leu-Gly- は、 Boc-し eu
-ONHSと H-Gly-OH を AE法によ り縮合 して収率 7S.7%で 得られたものである。
次にぺプチ ド( X V )の 2.0 Ogを TF A処理し て脱 Boc 後.. その脱 Boc生成物を Boc-I丄 e- OH U.72gと MA法によ り縮合し、 ペプチ ド(X X VI) , Boc-Ile-Leu-Gly-Ser
(BzD-Arg(Tos)-Thr (B2l)-NH2 1 · 99"収率 8 10/o ) * 得た。 ペプチ ド ( X X VI )の 830mgを TFA処理によ り 脱 Bocィ匕後、 得 ら れた脱 Boc生成物 を Boc— Ser (bzl) -OH 270mgと MA法によ り縮合させる と 、 ぺプチ ド ( X X Ί1 ) Boc— Ser (Bzl)— lie—し eu— Gly— Ser (Βζ】)一 Arg (Tos)—丁 iu
(Bzl)-NH2 630mg (収率 66.8% ) を得た - ペプチ ド (Χ Χ ΥΙί)の 630mgを TFA処理によ り脱 Boc化後、 その脱 Boc生成物を Boc— Ala— OH 11 Omgと MA法によ り縮合させ る と 、 ペプチ ド(X X )、 Boc— Ala— Ser (Bzl)—丄] e— し eu - Gly - Ser (Bzl) - Arg (Tos) - Thr (Bzl)- ΝΗ · 570rag (収 率 85.9% ) を得た。
(7) 保護されたペプチ ド VIP(1- 1])- 31)-NHZ の 合成
前項(6)で得られたぺプチ ド(X X W) 900mgを TFA処 理によ り脱 Boc化後、 その得られた脱 Boc生成物!: , 前 項(5)で得られたぺプチ ド(: H )の 693mgと DCL- HOBt法 によ リ縮合反応させた ,. 常法に従いその縮合生成物を 後処理 し、 メ タ ノ ールで洗浄し、 ペプチ ド( X X M ) . Boc - Lys(C】 ·Ζ) - Tyr(C · Bzl ) - Leu - A la - Ser (Bz】) - 1 ] ft - し eu - Gly - Ser(Bzl) - Arg(Tos) - Thr(Bz ) - Nl 1.22c. ("収
率 87.4% ) を得た。 ペプチ ド(X X K)の l.OOgを TFA処 理に よ り脱 Boc化後、 そ の脱 Boc生成物を、 前項(4) で ί たペプチ ド(X珊)の 490mgと DCC-HOBt法によ り 、 フ ラ グメ ン ト縮合し、 得られた粗製の縮合生成物を DM1'' に溶解後、 そ の溶液から AcOEt /エーテル(1/4) の添加 に よ り ペプチ ド生成物 を再沈澱させる と 、 ペプチ ド ( X X X )と し て 、 Boc -し ys(Cl'Z) - Leu - Ala -し eu— Glri— し ys(C丄 ·Ζ) _ ΐγΓ ((:ΐ2 ·Βζ1)— Ιβιι— Αΐ3 56Γ (Βζ1)Ι1Ρ— Ιευ -Gly-Ser(Bzl)-Arg(Tos)-Thr(Bzl)-NH2 l-16g (収率 85.9% ) を得た。
こ の べプチ ド ( X X X )の 1.00gを TFA処理によ り 脱 Boc化後、 得られた脱 Boc生成物を、 前項(3) で得られ たペプチ ド(X IV)の 662ragと、 DCC-HOBt法によ り 、 フ ラ グメ ン ト縮合 した。 得られた粗製の縮合生成物を上 述 し た方法 と 同様に後処理 し、 ペプチ ド(X X )と して Boc— Tyr(Cl2 «821)—丁111" (82:0— 1^5((1*2)—し60— 1^リー Ala-Lys(C] -∑)—し611— 13—し6リー610—し 3((:;1-2)—丁 1"((:]2 · Bzl)—し eu— Ala— Ser (Bz 1 )— 11 e し e u— G 1 y— Ser (Bzl)- Arg CTos)-Thr(Bzl)-NH2 1 · 39g (収率 99.4 % )を得た。 こ の ぺプチ ド(X X )の 600mgを TFA処理によ リ脱 boc化後 , その脱 Boc生成物を、 前項(2)で得られたペプチ ド(II) の 195mgと DCC-HOBt法によ り 、 フ ラ グメ ン ト縮合 した , 得 ら れた粗製の縮合生成物 を 、 上述 し た方法と 同様 に後処理し、 ペプチ ド(X X X Π )と して Boc- Va!l-Phe - Thr(Bzl.)-Asp(OcHex)-Asri-Tyr(CIz -BzJ)-Thr(Bzn-
Lys(Cl-Z)— Leu— Leu— Ala— Lys(Cl-Z)— Leu— Ala— Leu-Gin— し ys (CI *Z)— Tyr (Cl2 ·Βζ1)—し eu— Ala— Ser (Bz I )— Jle—し eu— Gly - Ser(Bzl) - Arg(Tos) - Thr(Bzl) - NH2 の 530nig (収率 74.1 % ) を得た。 こ のペプチ ド( X X X Π )の 400mgを TFA処理によ り脱 Boc化後、 得られた脱 Boc生成物 ¾ 前 項(1)で得もれたぺプチ ド( IV )の 147iiigと DCC- HOBt法に よ り 、 フ ラ グ メ ン ト縮合さ せる と , 保護さ れた' I P (l-ll)-Hd(12-31)-NHz 370nig (収率 79.8 %:) を得た - (8) VIP (ト 11) - Hd(12 - 31) - NH2の合成
前項(7)で得られた保護された VIPn-ll)-Hd(12- 31) -NH2の 200mgを無水フ ッ化水素-ァニソ一ル(10 : 1 ) の混液の 5 ιηβに溶解させた後に、 その溶液を 0 °C、 60 分間撹拌して脱保護反応を行っ た。 そ の反応液を常法 に従い後処理した後、 3M - 酢酸で抽出 した 抽出液を 凍結乾燥 し 、 得 ら れた粗生成物をゲル濾過ク ロ マ ト グラ フィ ー (セ フ ア デッ ク ス G- 25) 及び; 相 HPLC(YMr. Pack D-0DS-5、 溶出液 : 0.01N塩酸-ァセ トニ 卜 リ ル混 合液)によ り精製し、 1?(卜11)-11(1(12-31)-!^2すなゎ ち式( Π )の本発明ぺプチ ド の 18nigを得た。
こ の得られたペプチ ド をア ミ ノ酸分析(酸加水分解、 6N HC1、 1]()°C、 24時間)する と、 下記のア ミ ノ酸分析 値を示 した。
Asp(3)2.88; Thr(3)2.92; Ser(3)2.78: Glu(l)1.05; Gly (1) 1.07; Ala(4)4.21; Val(l)0.97; lie (1)1.02;" Leu (6)6.1:1; Tyr(2)2.08; Phe(l)0.95: し ys(3)3,05
His(l)1.01; Arg(l)0.95
このペプチ ド を HPLCによ る分祈にかける と、 溶出時 間 ] 4.9分であっ た。 この際の HPLCの条件はカ ラム MC Pack R-ODS-5 (0.46 X 25cm) を用い、 溶出液は 0.01N塩 酸/ァセ トニ ト リル(80/20)→ (50/50)であ り 、 グラ ジ ェ ン ト時間は 30分と した。 検出器では lJV(210nm) の波 長の吸光度で検出 し、 被検液は流量 l.OmlZmin.で流 した。
実施例 5
式( Π )の本発明ぺプチ ド、 すなわち V T P (】 - 11) - H d (12-31)-NH2の合成(固相法)
ベッ クマン社製ペプチ ド合成機 ModJe 990Cを用い、 固相法によ り実施例 1 と同様な要領で所定のア ミ ノ酸 を順次に縮合させてペプチ ド合成を行ない、 ぺプチ ド VIP(l-ll)- Hd (12-31)- NH2 を得た。
実施例 6
式( ffl )の本発明ペプチ ド、 すなわち VIP (l-28)-Hd (29- 35)- NH2の合成(固相法)
本実施例においては、 35個のア ミ ノ酸基からナ るぺ プチ ド VIP(l-28)-Hd(29-35)-NH2 の合成は、 自動べプ チ ド合成機!: Beckman社製 自動ぺ プチ ド合成機 Mode】 990B〕 を用い、 固相法によ り 、 所定のア ミ ノ酸を順次 に縮合させる こ と によ り ペプチ ド鎖を延長 して行っ た 合成中のペプチ ドの固相担体と して
p-methtylbenzhydr laraine-¾^g ( % d i i n y 1 b e n 2 e 11
一 11一
- polystyrene共重合体) (- NH2含量', C、3顏 i/g樹脂、 2.0g) (国産化学社製)を 自動ペプチ ド合成機の反応槽 に装入 した。
縮合される各ア ミ ノ酸の α位ァ ミ ノ基のア ミ ノ保護 基は、 t-butyloxycarbonyl (Boc¾) であ り 、 原料と し て使用される Boc-ア ミ ノ酸はいずれもペプチ ド研究所 (大阪)よ り購入 した。
そ の Boc-ア ミ ノ 酸の う ち、 側鎖に官能基を有する ア ミ ノ酸である Arg, Asp, His, Lys, Ser , Th「および Tyrは下記の保護ア ミ ノ酸の形で用いた
Boc-Arg(Tos)-OH, Boc- Asp (OcHex ) , Boc-His (Tos) -OH , Boc -し ys - 2 - Cfi-Z) - 0H, Boc-Ser (Bzl ) -OH , Roc-Thr (Bzl)-OH, Boc-Tyr(2,6-CJ¾2-Bzl)-0H
上記のア ミ ノ酸の側鎖官能基に結合された保護基は いずれもア ミ ノ酸の縮合反応中で安定である が、 ぺブ チ ド鎖の完成後には液体フ ッ化水素処理によ リ脱離で さ る。
各ア ミ ノ酸の縮合後には、 ペプチ ドの N末端のア ミ ノ保護基 Boc基は脱離されるが、 このための脱 Boc化試 薬である ト リ フルォロ酢酸(TFA)は、 CH2CJ22中 50 % TFA 溶液(50%TFA/CH2C£2)と して使用 した。
脱 B 0 t、化反応の後、 ペプチ ド末端に生成す る マ ミ ノ基 TFA塩の中禾ロ剤と し T N ,Ν-diisopropyieth lamine (DIEA)を ]0%DIEA/CH2C£2溶液の形で使用 したレ
ア ミ ノ酸の縮合のための縮合試薬と して
;3 ο dicycJohexylcarbodiimiae (DCC)、 および縮合反応
媒と し て 1一 hyriroxyhenzotriazole (HOBt )を使用 し た: なお、 本実施例で用いた溶媒および試薬は、 いずれ も試薬特級またはペプチ ド合成用試薬を用いたし 各ア ミ ノ酸の縮合反応を行う に当っ ては、 カ イ せ'一 試験によ り その進行度を調ベた。 すなわち、 すでに形 成さ れたペプチ ド鎖への各 Boc-ァ ミ ノ酸の縮合反応後, 生成した保護ペプチ ド - 樹脂の約 0.01 gを反応槽か h 試験管に取 り 出 し 、 以下の試薬(1)、 (2)および(:ぃ C,0 溶液をそれぞれ 3滴加え、 2.5分、 1 ] 0°Cで加熱 した
ニ ン ヒ ド リ ン陽性を示 した場合には、 縮合反応を再度 行つ た。
(1) フ I ノ ール 4mg/mfiエタ ノ ール溶液
(2) ImM KCN 2πι£を ピ リ ジン 1 ΟΟηιβで希釈 した溶液δ (3) ニ ン ヒ ド リ ン 50mg/in£エ タ ノ ール溶液
以下に本実施例で行っ た反応工程を具体的に記載す る
(1 ) 保護ペプチ ド - 樹脂の合成
P-Methylbenzhydrylamine-^ S| (~ΝΗ2 g; (K 3ramr>】 Zg樹脂) 2.0g (0.6 ol)をペプチ ド 自動合成機の反応槽 に添力 []、 DMF 45mJ2中で 24時間、 ついで CH2 CJ^ 4δπιί ^ で 24時間撹拌 し 、 樹脂を膨潤させたのち、 所定の Bo - T S ノ酸を順次に用い縮合反応を行つ た
hoc-ア ミ ノ酸 1 個を導人するのに必要な操作は、 樹 脂上ですでに形成されたべプチ ドの N —末端からの脱
Bocィヒ、 中和、 Boc - ア ミ ノ酸の縮合の過程からなる: これ らすべての操作は乾燥窒素気流中で行つ た 各捲 作は、 次のよ う に行っ た。
α 保護ペプチ ド-樹脂を反応槽に人れ、 cn2c^ 4'·; rajBを注入、 その混合物を 1.5分間撹拌し濾過した . こ の操作を 3 回繰 り返 した
② 50 % TFA/CH2 CJ2Z 40mfiと共に保護ぺプチ ド-樹脂 を 】 .5分間撹拌し、 洗浄および樹脂と 平衡化を行い 濾過 した。
'-¾· 50 % TFA/CHzCfiz 4 Omfiと共に保護べブチ ド -樹脂 を 30分撹拌しペプチ ドの N末端から脱 Boc化 し、 濾過 した。
CH2Cfi2 40mfiと共に保護ペプチ ド - 樹脂を 1.5分 間撹拌したのち、 濾過した。 この操作を 6 回繰 り返 し ペプチ ド - 樹脂上に残留する TF.Aを洗浄によ り 除去 し た。
(5· 10 %DIEA/CH2Cfi2 40mJ2を反応槽に注入、 ぺプチ ド - 樹脂と共に 1.5分間撹拌したのち、 滤過 した。 こ の操作を : 3 回繰 り返し、 ペプチ ド中の TFA塩を中和 し た。
Φ' CllzCfi? 40mfiを注入 . ペプチ ド - 樹脂と共に ] . 分間撹拌し、 濾過した。 この操作を 6 回繰 り返 し、 残 留する DIEAを除去 した。
¾ 所定の Bor-ア ミ ノ酸およぴ Η(Η のそれぞれ 3倍 当量(0.6mmo】)を DMF 5 πιβと C1 CJ^ ] (Jm に溶解 し.た溶
液を . 反応槽に添加、 5 分間撹拌 して樹脂と の平衡化 を行つ た
(3· 0.5 DCC/C ZC9, 3.6m)2 ( 1 , διη!ηο 1 )を加え、 反応 槽内で室温で 120分間撹拌 し、 Boc-ア ミ ノ酸の縮合 応を行っ たのち、 濾過 した。
CH2 40mfi を生成さ れたペプチ ド - 樹脂に加 え 1.5分間撹拌し、 濾過 した。 こ の操作を G 回繰 り返 し、 残留 した反応試薬を洗浄、 除去 した。
上記一連の操作が完了 した後、 さ ら に、 Ι)Μト Ο,η 、 MeOH 40mfi、 CH2 Ci2 40mfiの順でそれぞ才し 3 回ずつ 分 間撹拌し、 保護ペプチ ド - 樹脂を洗浄 した ( こ れを濾 取 し、 得られた樹脂についてカイザ一試験を行っ た。 ニ ン ヒ ド リ ン陽性を示した場合には、 上記 〜⑨の操 作を再度行い、 ペプチ ド鎖へのア ミ ノ酸の縮合反応を 完結させた
上記の要領で順次に各 Boc-ア ミ ノ酸を導入する こ と によ り 、 ペプチ ド鎖を延長させて行く と、 VIP(1- 2δ)- Hd(29-35)-NH2 に相当するべプチ ド を含む保護べプチ ドが樹脂上に結合 した状態で生成さ れた。 こ の保護べ プチ ド-樹脂を反応槽から取 り 出 し、 DMF 40ιηί:、 MeOH 4( ijeおよび CH2C£2 40mj(iにて、 それぞれ 3 回ずつ洗浄 し たのち、 濾取 し、 乾燥剤 P20; を収容するデシケ一タ —中で減圧乾燥する と 、 保護ペプチ ド - 樹脂 :.54£:を 得た
(2) 保護ベプチ ド - 樹脂の液体フ ッ化水素処理
前項(1)で得られ V I P ( ] - 28 ) - H d ( 2 Π - 35 ) - H ,に相当 する保護ペプチ ド を結合 し た樹脂 U .27ε) をテ フ ロ ン 被膜撹拌子と と も に HF反応容器 (ペプチ ド研究所、 大 阪 -)に入れ-、 ァニ ソ一ル U .5ιιιβ )およびェチル チルス ルフイ ド(0.5mfl) を加えて室温で減圧下で 30分間放置 し た - 反応槽を ドライ アイ ス - ァセ ト ン浴で冷却下、 に再蒸留 し た フ ッ 化水素( 15mfi) を前記の保護ぺブ手 ド - 樹脂と ァニ ソ一ルと ェチル 、スチル スルフ ィ ド h (7) 混合物に対して添加、 0 X、で 6 分間撹拌し、 ぺゴチ を樹脂から解離する と共に側鎖官能基の保護基も保護 ペプチ ド鎖から脱離した。 反応混合物から HFを留去 し たのち、 固体残留物を酢酸ェチル(30m£)で 3 回洗浄し 濾取 した。 固体残留物を減圧乾燥 し、 これを 0.02%ェ タ ンチ才一ル含有 3M酢酸 OOOmi にて抽出 して粗ぺ— /· チ ドを含む抽出液を得た。 樹脂を濾過に-よ り除き、 滤 液を凍結乾燥 し、 粗ぺプチ ド生成物 455mgを得た,
(3) 粗ペプチ ド生成物の検定
前項(2) で得られた粗ペプチ ド生成物の純度は、 逆 相 HPLCによ リ検討した。 分析用逆相 HPLC用機器と して は、 高速液体ク ロマ ト グラ フ装置 (T0S0H CCPD, 東ソ 一社製)、 低圧グラ ジェン 卜装置 GE-8000 (東、)—社製) 紫外可視分光検出器 U V-model Π (東リ一社製)およぴフ ラ ッ トペン レコーダ一 Type 3066 (横河電機社製)を用 い、 溶出用カ ラム と して YMC-Pack R-ODS-δ (ϋ.46 X 2'- cm) (ヮ イエムシィ 社製) を用 いた。 溶出条件は、 30分
間、 流速 1.0m£/分で 0.0】N HC£/CH3CNの jtを 80/20力、ら 50/50まで変化させ、 l!V吸光度(210 )で検索 した。
粗ペプチ ドの主要溶出 ピーク を分取 し、 fi H によ る酸加水分解物のア ミ ノ酸分析を行っ た結果、 得られ たペプチ ドが目的とする VIP(1- 28)-Hd (29- 35)_ H2の ア ミ ノ酸組成に一致する こ と がわかっ た。
(4) 粗ペプチ ド生成物の精製
前項(3)で得 ら れた粗べプチ ド生成物 を逆相 HPLC に よ り 精製 し た。 精製 に使用 した分取用逆相 HPLC用 機器には、 高速液体ク ロ マ ト グラ フ装置 LKB 2249 LC
Gradient Pump (Pharmacia LKB社製、 Sweden) , 紫外可 視分光検出器 LKB 2251 (Pharmacia LKB社製、 Sweden) およびペン レコーダ一LKB 2210 (Pharmacia LKB社製、 Sweden) が含まれる。 溶出用カ ラムは分取用 YMC- Pack D-0DS- 5(2.0 X 25cm) (ヮイエムシィ 社製)を用 いた。 粗 ぺプチ ド生成物(50rag)を 50%酢酸に溶解した溶液を 力 ラムに添加 し、 0.01N HCJS/CH3 CN、 流速 10m /分で溶出 させた。 溶出物は、 UV吸光度(210nm) によ り検索 し、 目的とするポリ ペプチ ド を含む画分を分敢 した。 この 画分を凍結乾燥 し 、 目 的 と する精製ポ リ ぺプチ 'の 8.5mg を得た。 収率は、 粗ペプチ ド生成物から計算 し て : I 7 %であっ た。
(5) 精製ペプチ ドのア ミ ノ酸分析
前項(4)で得 られた精製ペプチ ド(80 μ g)を、 硬質ガ ラ ス管中でフエ ノール含有 6 HCfi 3nifiの存在下、 脱
気封管し、 〗10°C、 24時間加水分解したのち . 開管 し、 更に沸騰水浴上で減圧下にその反応液から 6i HCfiを留 去した。 得られたペプチ ド酸加水分解物を、 Lithium citrate buffer (Beckman社製)(500 β) に ί容解 し 、 自 動ア ミ ノ酸分析装置(Beckman社製、 モデル 7300) に よ り ア ミ ノ酸分析に供した。 得られたア ミ ノ酸分析値は 下記に示す通 りであ り VIP(1- 28)- Hd(29-35)-NH2 のァ ミ ノ酸組成に一致した。
ASP (5) 5.05 ; Thr(3) 2.9i; Ser(4) 4.03 ; Glu(l)l.2δ; Pro(3)3.31; Ala (2) 2.03; Vai(2)l .59; Met(l)0.99;
Ile(l)0.99; し eu(3)3,06j Tyr(2)1.87; Phe(!)0.80; LysC3)3.10; His(l)0.99; Arg(3)3.00
(6) TLCの Rf値および比旋光度の測定
シ リ 力ゲル TLCにおいて、 展開溶媒(A)と して]- ΒυΟΗ -AcOH-H20 (4 : 1 : 5 ) を用いた場合の前項(5)の精 製ペプチ ド の Ri値は 0 · 00であ り 、 ま た展開溶媒(B) と してト BuOH - Pyridine - AcOH - H20 (30 : 20 : 6 : 24)、 (upper phase) を用いた場合の Rf値は 0. 20であっ た c また、 本ペプチ ドの比旋光度は、 [ « ]^ — 85° (c 0.1、 1M 酢酸)であっ た。
更に、 前記の実施例 1 で合成された式( I c )の本発 明ぺプチ ド !: Hd (l-33)-NH2〕、 実施例 3で合成された式 ( ί a )の本発明ペプチ ド〔HdU- 31)-NH2〕及び実施例 4 で合成された式( Π ) の本発明ぺプチ ド〔V'IP ( 1- 1 ] ) - H'i (12-31)-NH2] のシ リ カゲル TLCにおける Ri値を、 上記
と同様に 2種の展開溶媒(A)及び(B)を用いて測定 した ' また、 それ らペプチ ドの比旋光度も測定 した 測定糸 果を次表に示す。
2
Rf 1:觸灘 (A)で展開した時の Rf値、
RfD:展開灘 (B)で展開した時の Ri値、
次に本発明の新規ペプチ ドの生理活性を下記の通 り 試験 した。
試験例
本発明ペプチ ドのィ ヌ大腿動脈血流に及ぼす影饗
S3idと Muttによ る VIP biossssy法 〔rNsturej 225, 863-864 (1970)参照〕に準じて行っ た。 体重 10kgの ビ一 ダル成犬 3頭を 18時間絶食後、 チア ミ ラール(10mg/kg) 及びネンブタ一ル(25m£/kg) にて麻酔 した。 実験中に は、 生理食塩水を静脈内に持続注入( 2 ηιβ/分) し、 電 気加温器にて体温を 37〜38°Cに保つ た 大腿動脈を剥 離し、 その動脈の筋肉枝にへパリ ン添加生理食塩水を
満た したポ リ エチ レ ンチューブを揷入固定し , 供試ベ プチ ドの注入路と した。 この筋肉枝の抹梢側の大腿動 脈に電磁血流計のプローブを装着 し、 該動脈中の平均 血流量を経時変化と してポリ グラ フ に記録した
供試ペプチ ド 10 gを .0 ] HCJS 25 βに溶解 した溶 液を生理食塩水で希釈して調製したぺブチ ドの注射液 を、 ぺ リ スタルテイ クポンプにて動脈内に注入 し た r 各ペプチ ドは 200p mol/kgの投与量で注入 し た r 供試 ペプチ ドは次の化合物である。
化合物 1 : Hd(l-33)-NH2 〔本発明の式( Ϊ じ)のぺプチ ド'〕
化合物 2 : Hd(l-31)-NH2 〔本発明の式( 1 a )のぺプチ ド'〕
化合物 3 : VIP(l-28)-Hd(29-35)-NHz〔本発明の式(ΙΠ )
のペプチ ド〕
化合物 4 : VIP(l-ll)-Hd(12-31)-NH2〔本発明の式( Π )
のぺプチ ド〕
対照化合物 : へ口デルミ ン
供試ペプチ ドの注入から 0.5分、 1 分、 2分、 3分 及び 4 分経過後の血流量を測定し、 .基礎血流量に比較 しての血流量増加分(m£/分) を算定 して、 その結果を 下記の表 1 及び表 2 に示す r なお、 表 1 の試験結果と 表 2 の試験結果は、 同一の方法で但し相異な る時期に 行われた試験で得られたものである
1 初発の基礎血流量に比べての大腿動脈血流 量の増加分 (ffijez分)
表 1及び表 2 の結果から、 上記の化合物 1 、 2 、 3 4 、 従って本発明の新規ペプチ ドはへ口デルミ ンに比 ベて増強された血流量増加効果とその血流量増加効果 の持続効果と をもつ こ と が分かった。
産業上の利用可能性
以上のよう に、 本発明によ り、 血管平滑筋を弛緩さ
せて血流量を増加する作用を有する新たなペプチ ドが 提供された。