明 細 書 ヌク レオシ ド誘導体 技術分野
本発明は新規なヌク レオシ ド誘導体およびそれを有効 成分として舍有してなる抗原虫剤に閬するものである。 背景技術
熱帯や亜熱帯を中心に発生する寄生原虫に起因する感 染症としては、 ト リパノ ソーマ属 (Trypanos oma)に属す る寄生原虫に由来する ト リバノ ソーマ感染症 (睡眠病、 ジャガス病) およびリ ーシュマニア属 (Le i s hman i a) に 属する寄生原虫に由来するリーシュマニア症 (カラァザ ール、 東洋瘤腫、 アメ リ カリーシュマニア症) などが知 られている。
従来、 これらの寄生原虫の起因による感染症の治療に は、 ペン トスタ ン、 スラ ミ ン、 ア ンチモン剤、 ジア ミ ジ ン誘導体などが使用されているが、 これらの薬物はいず れも強い副作用 (例、 毒性など) を有し、 必ずしも満足 できるものではなかった。
本発明者らは先に、 3 ' —デォキシイ ノ シン、 カルボ サイ ク リ ックイ ノ シンなどのイ ノ シンアナログが上述の 感染症に有効で、 しかも従来使用されていた薬物のよう な強力な副作用を有しないことを報告している (たとえ ば、 日本熱帯医学会雑誌、 第 1 6卷、 第 4号 ( 1 9 8 8 )
3 1 7〜 3 2 5頁など参照) 。
ァロブリ ノ ールリ ボサイ ド、 7 —デァザイ ノ シ ン、 9 一デァザイ ノ シン、 ホルマイ シン B、 8 —ァザイ ノ シン 7 —チォ一 7 , 9 —ジデァザイ ノ シンなどのイ ノ シンァ ナログなどの抗原虫作用も既に報告されている (たとえ ば、 Antimicrob. Agents Chemother. ,25, 292 ( 1984) 同, I, 33 ( 1985) など参照) 。
しかしながら、 上述のイ ノ シンアナログの主作用、 す なわち抗原虫作用は不十分であり、 より強力な主作用を 有し、 イノ シンアナログのように副作用が弱く、 かつ経 口投与でも薬効を示す薬物の開発が熱望されていた。 発明の開示
本発明者らは、 イノ シンアナログの主作用効果の増強 を達成すベく種々研究を重ねた結果、 下記式 〔 I 〕 で表 わされるヌク レオシ ド誘導体またはその薬学的に許容さ れる塩が強力な抗原虫作用を有することを発見し、 本発 明を完成した。
〔式中、 Aおよび Bは異なり、 炭素原子または窒素原 子を示し、 Yは水素原子、 水酸基または一 0 Rを示し、 各 Rは同一または異なり、 水素原子、 アルアルキル基、 シリル基またはァ シル基を示す。 ただし、 以下の組み合 せで表わされる化合物は除く。
① Aは窒素原子、 Bは炭素原子、 Yは水酸基または一 0 R、 各 Rは同一または異なり、 それぞれ水素原子、 アル アルキル基、 シリル基またはァシル基 (イ ノ シン及びィ ノ シンのアルアルキル体、 シ リ ル体及びァ シル体〕
② Aは窒素原子、 Bは炭素原子、 Yは水素原子、 各 Rは 同時に水素原子 ( 3 ' —デォキシイノ シ ン)
③ Aは炭素原子、 Bは窒素原子、 Yは水酸基、 各 Rは同 時に水素原子 (ァロプリノールリボサイ ド) 〕
すなわち、 本発明は、 上記式 〔 1 〕 で表わされるヌ ク レオシ ド誘導体またはその薬学的に許容される塩、 およ びそれらを有効成分として含有してなる抗原虫剤に関す る ものである。
図面の簡単な説明
第 1図はリ一シュマニア ' ドノバニ感染マウスに対す る被験化合物の治療効果を示したものである。
第 2図はリーシュマニア . ドノバニ接種から 2週間の 体重変化を示したものである。
第 3図は脾臓および肝臓の重量を示したものである。 第 4図は、 へマ トク リ ッ トおよび血漿タンパク質量を 示したものである。
発明を実施するための最良の形態
〔 I 〕 本発明化合物
本発明化合物は上記式 〔 I 〕 で表わされるものである, 式中、 各 Rで表わされるァ シル基は同一または異なり、 それぞれ式
R 1 C O—
(式中、 R 1 はアルキル基、 アルアルキル基、 ァリー ル基を示す。 ) によって表わされる。
こ こで、 アルキル基とは炭素数 1 〜 1 9 の直鎖あるい は分技鎖を有するものを指称し、 たとえば、 メ チル、 ェ チル、 プロ ビル、 イ ソプロ ビル、 ブチル、 ィ ソブチル、 sec-ブチノレ、 ter t-ブチクレ、 ペンチ レ、 イ ソペンチ レ、 ネオペンチル、 へキ シル、 イ ソへキ シル、 ヘプチル、 ォ ク チル、 ノ エル、 デシル、 ゥ ンデシル、 ドデシル、 ト リ デシル、 テ トラデシル、 ペンタデシル、 へキサデシル、 ヘプタデシル、 ノ ナデシルなどを例示できる。
このようなアルキル基の中でも炭素数 5以上のものが 特に好適である。
アルアルキル基とは非置換または置換されたアルアル キル基を指称し、 たとえば、 ベンジル、 1—フエニルェ チル、 メ チルベンジノレ、 ノヽ口べンジル (フルォ口べンジ ル、 ク ロ 口べンジルなど) 、 メ トキ シベンジル、 ジメ ト キ シベンジル、 ニ ト ロベンジル、 フエネチル、 ピコ リ ノレ. 3 —ィ ン ド リ ルメ チルなどを例示できる。
ァ リ ール基とは、 非置換または置換されたァ リール基
を指称し、 たとえば、 フヱニル、 ト リ ル、 キ シ リ ル、 メ シチノレ、 ク メ ニノレ、 ェチノレフエ二 Λ/、 ノヽロ フ エ二ノレ (フ ルオ ロ フェニル、 ク ロ 口 フエニル、 ョー ドフエニル、 ブ ロモフ エニル、 ジフルオ ロフェニル、 ジク ロ ロ フェニル など) 、 アルコキ シフエニル (メ トキ シフエニル、 エ ト キ シフエニル、 ジメ トキ シフエニルなど) 、 メ チレンジ ォキ シフエニル、 ニ ト ロ フエニル、 シァノ フエニル、 力 ルバモイ ルフ エ二ル、 メ トキ シカルボ二ルフヱニル、 ナ フチノレ、 ビフエ二 レ、 チェニル、 フ リ ル、 ビロ リ ノレ、 ィ ミ ダゾ リ ル、 ビラゾリ ル、 ビリ ジル、 ビラ ジ二ノレなどを 例示する こ とができ る。
式 〔 1 〕 の各 Rで表わされるアルアルキル基は同一ま たは異なり、 前述の R 1 で例示したものと同様のものを 挙げる こ とができる。
式 〔 1 〕 の各 Rで表わされるシリル基は同一または異 なり、 アルキルシ リ ル基、 具体的には ト リ メ チルシ リ ル. ト リ ェチルシ リ ル、 メ チルジイ ソ プロ ビルシ リ ル、 ト リ イ ソプロ ビルシ リ ル、 ter t—ブチルジメ チルシ リ ル、 メ チルージ一 ter t—ブチルシ リ ル、 テキ シルジメ チルシ リ ルなどを例示することができる。
本発明化合物は式 〔 I 〕 で表わされるヌク レオシ ド誘 導体の薬学的に許容される塩であってもよい。 このよう な塩としては、 例えば、 ナ ト リ ウム、 カ リ ウム、 カルシ ゥムなどとの金属塩が例示される。
式 〔 I 〕 の本発明化合物は、 その分子中の塩基部分の
0
II
化学構造はケ ト型 ( _ H N— C一) であってもよ く、 ま
0 H
たエノ一ル型 (一 N = C—) であってもよい。
本発明化合物の代表的化合物のひとつとしては、 式 ( I ' )
(式中、 各 Rは同一または異なり、 それぞれ水素原子 アルアルキル基、 シリル基またはァシル基を示す。 ただ し、 各 Rが同時に水素原子である化合物は除く。 ) で表 わされる 3 ' —デォキシイ ノ シン誘導体が例示される。
上記式 〔 I ' 〕 で表わされる化合物をさらに具体的に 例示すればたとえば以下のとおりである。
し 1 J) 5 ' — 0—アルアルキル一 3 ' —デォキシイ ノ シ-
5 , 一 0—ベンジル一 3 ' —デォキシイ ノ シン ;
5 ' — 0—ハ口べンジルー 3 , 一デォキシイ ノ シン ; 5 5 — 0—メ トキシベンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン
など、
( 2 ) 2 ' — 0 —アルアルキル一 3 ' —デォキシイ ノ シ
_
2 , 一 0 —ベンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン ;
2 , 一 0 —ハ口べンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン ;
2 ' 一 0—メ トキシベンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン など
( 3 ) 2 ' , 5 ' ージー 0 —アルアルキル一 3 , —デォ キシイ ノ シン
2 ' , 5 ' —ジ一 0—ベンジル一 3 ' —デォキシイ ノ シ ン ;
2 ' , 5 ' —ジ一 0 —ハロベンジルー 3 ' —デォキシィ ノ シン ;
2 ' , 5 , ージー 0 —メ トキシベンジルー 3 ' —デォキ シイ ノ シンなど
( 4 ) 5 ' 一 0 —シリルー 3 ' —デォキシイ ノ シン
5 ' — 0— ter t—ブチルジメ チルシリル一 3 ' —デォキ シイ ノ シン ;
5 ' — 0 —テキシルジメ チルシリル一 3 ' —デォキシィ ノ シン ;
5 ' 一 0— ト リ メ チルシリ ル一 3 ' —デォキシイ ノ シン など
( 5 ) 2 ' — 0—シリ ル一 3 ' —デォキシイ ノ シン 2 ' — 0— ter t—ブチルジメ チルシリ ル一 3 ' —デォキ シイ ノ シン ;
2 , 一 0 テキシルジメ チルシリル一 3 ' —デォキシィ ノ シン ;
2 ' - 0 ト リ メ チルシリル一 3 ' —デォキシイ ノ シン など
( 6 ) 2 丄 5 ' —ジー 0—シリル一 3 ' —デォキシィ ノ シン
2 ' , 5 ' —ジー 0— ter t—ブチルジメ チルシリル一 3 ーデォキシイ ノ シン ;
2 , , 5 ' —ジー 0—テキシルジメチルシリル一 3 ' — デォキシイ ノ シン ;
2 ' , 5 ' —ジー 0— ト リ メ チルシリル一 3 ' —デォキ シイ ノ シンなど
し 7 ) 5 ' 一 0—ァシルー 3 ' —デォキシイ ノ シン
5 , 一 0 - ステアロイル一 3 —デォキシイ ノ シン
5 , - 0 - パルミ トイルー 3 —デォキシイ ノ シン
5 ' - 0 - ミ リ ス トイルー 3 —デォキシイ ノ シン
5 ' - 0 - デカノ ィル一 3 ' デォキシイ ノ シンな し 8 )一 2 ' - 0ーァシルー 3 —デォキシイ ノ シン
2 ' 一 0 —ステアロイル一 3 ' —デォキシイ ノ シン ; 2 ' — 0—バルミ トイルー 3 ' —デォキシイ ノ シン ; 2 ' 一 0— ミ リ ス トイ ル一 3 ' —デォキシイ ノ シン ; 2 ' — 0—デカノ ィルー 3 ' —デォキシイ ノ シンなど ( _9 ) 2 ' , _ 5 ' —ジー 0—ァシル一 3 ' —デォキシィ ノ シン
2 ' , 5 ージ一 0 —ステアロイ ルー 3 ' —デォキシィ
ノ シン ;
2 ' , 5 ' —ジ一 0—パルミ トイルー 3 ' —デォキシィ ノ シン ;
2 ' , 5 , 一ジ一 0—デカノ ィルー 3 ' —デォキシイ ノ シン ;
2 ' 一 0—デカノ ィルー 5 ' — 0—ステアロイルー 3 , —デォキシィ ノ シンなど。
本発明化合物の他の具体的化合物としては、 式 〔 I " 〕
(式中、 Yは水素原子、 水酸基または一 O R、 各 Rは前 記と同意義。 ただし、 Yが水酸基である場合、 各 Rが同 時に水素原子である化合物は除く。 ) で表わされるァロ プリ ノールリ ボサィ ド誘導体またはァロプリ ノ ール一 3 ' —デォキシリ ボサイ ドおよびその誘導体を举げることが できる。
上記式 〔 1 " 〕 で表わされる化合物をさらに具体的に 例示すればたとえば以下のとおり.である。
( 1 ) 1 一 ( 8— D— 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァ 口プリ _ノ ール 丄ァロブリ ノール一 3 ' —ぞォキシリ ボサ
ィ ト'〕
( 2 ) 1 - ( jg — D — 5 — 0 —アルアルキル一 3 —デォ キシリ ボフラノ シル) _ァロブリ ノ一ル
1 一 ( β - Ώ - 5 — 0 —ベンジルー 3 —デォキシリ ボフ ラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( β - Ό - 5 一 0—ハ口べンジルー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 3 ) 1 - ( β - D - 2 一 0—アルアルキル— 3 —デォ キシリ ボフラノ シル)—ァロプリ ノール
1 一 ( β - Ό - 2 一 0—べンジルー 3 一デォキシリ ボフ ラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 - ( β - Ό - 2 — 0—ハロベンジル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( ) 1 - ( ^ - D - 2^ 5 —ジー 0 —アルアルキル—
3 ーデォキシリボフラ _ノ シル) _ ァ口プリ_ノ一ル
1 一 ( β - Ό - 2 , 5 —ジー 0 —べンジルー 3 —デォキ シリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( - Ό - 2 , 5 —ジ一 0—ハロベンジル一 3—デ ォキシリボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 5 ) 1 — ( β 一 D— 5 — 0——シリル一— 3 —デォキシリ ボフラノ シル) _ァ口プリ ノ ール
1 一 ( β - Ό - 5 一 0 — ter t—ブチルジメ チルシリ ル— 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( β - Ό - 5 一 0—テキシルジメ チルシリノレ一 3 一 デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 6 ) 1 — ( ff — D — 2 — 0 —シリル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール
1 一 ( — D — 2 — 0 — ter t—ブチルジメ チルシリノレー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロブリ ノ ール ;
1 一 ( 一 D — 2 — 0 —テキシルジメ チルシリ ル一 3 — デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ一ルなど
( 7 ) 1 一 ( - D - 2 , 5 —ジー 0 —シリ ル一 3 —デ ォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ ール
1 一 ( β - Ό - 2 , 5 —ジー 0 — ter t—ブチルジメ チル シリ ル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロブリ ノ 一ル 1 一 ( β - Ό - 2 , 5 —ジ一 0 —テキシルジメ チルシリ ル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ ールなど
( 8 ) 1 一 ( ff — D — 5 — 0—ァシルー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール
1 - ( 9 一 D — 5 — 0 —ステアロ イ ルー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( ー D — 5 — 0 —バルミ トイ ル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ ール ;
1 - ( ー D — 5 — 0—デカノ ィル一 3 —デォキシリ ボ フラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 9 ) 1 一 ( g — D — 2 — 0 —ァシルー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロブリ ノ ール
1 一 ( 一 D — 2 — 0 —ステアロイルー 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( S — D — 2 — 0 —パルミ ト イ ル一 3 —デォキシリ
ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( /8— D— 2 — 0—デカノ ィル一 3 —デォキシリ ボ フラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 1 0 ) 1 - ( g - D - 2 , 5 —ジー 0—ァシルー 3 — デォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール
1 — ( ー D— 2 , 5 —ジー 0—ステアロイルー 3 —デ ォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( ^一 D— 2 , 5 —ジー 0—パルミ トイル一 3 —デ ォキシリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 1 1 ) 1 — ( ;8— D— 5 — 0—アルアルキルリ ボフラ ノ シル) ァロプリ ノール
1 一 ( ー D— 5 — 0—べンジルリ ボフラノ シル) ァ口 プリ ノール ;
1 一 ( i5— D— 5 — 0—メ トキシベンジルリ ボフラノ シ ル) ァロプリ ノールなど
( 1 2 ) 1 — ( 一 D— 2 — 0—アルアルキルリ ボフラ ノ シル) ァロプリ ノール
1 - ( ー D— 2 — 0—べンジルリボフラノ シル) ァロ プリ ノール ;
1 — ( ー D— 2 — 0—ハ口べンジルリ ボフラノ シル) ァ 口プリ ノ ールなど
( 1 3 ) 1 一 ( g— D— 3 — 0—アルアルキルリ ボフラ ノ シル) ァロプリ ノ ール
1 — ( — D— 3 — 0—ベンジルリ ボフラノ シル) ァロ プリ ノール ;
1 — ( 一 D— 3 — 0—ハ口べンジルリ ボフ ラノ シル) ァ 口プリ ノ ールなど
( 1 4 ) 1 一 一 D— 2 , 3 —ジー 0—アルアルキル リ ボフ ラノ シル) ァロブリ ノ一ル
1 — ( β - D - 2 , 3 —ジ一 0—べンジルリ ボフ ラノ シ ル) ァ ロプリ ノ ール ;
1 一 ( β - Ό - 2 , 3 —ジー 0—ハ口べンジルリ ボフ ラ ノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 1 5 ) 1 - ( ;9 - D - 2 , 5 -ジ— 0—アルアルキル リ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( /8 - D - 2 , 5 —ジ一 0—ベンジルリ ボフ ラノ シ ル) ァ ロプリ ノ ール ;
1 一 ( 9— D— 2 , 5 —ジ一 0—ハ口べンジルリ ボフ ラ ノ シ ^レ) ァ ロプリ ノ ー;レなど
( 1 6 ) 1 一 ( ff — D— 3 , 5 —ジ— 0—アルアルキル リ ボフ ラノ シル) ァ ロブリ ノ一ル
1 - ί β - Ό - 3 , 5 —ジー 0—ベンジルリ ボフ ラノ シ ル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 1 7 ) 1 一 ( — D— 2 , 3 , 5 — ト リ 一 0—アルア ルキルリ ボフラノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( ー D— 2 , 3 , 5 — ト リ 一 0—べンジルリ ボフ ラ ノ シル) ァ ロプリ ノ ール ;
1 一 ( 5— D— 2 , 3 , 5 — ト リ ー 0—ハ口べンジルリ ボフ ラ ノ シル) ァロプリ ノ ールなど
し 1 8 )_ 1 — L?— D— 5— 0—シ リ ルリ ボフ ラノ シル)
ァロプリ ノ ール
1 一 ( /S - D - 5 - 0 - ter t—ブチルジメ チルシ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァロブリ ノ ール ;
1 — ( /9 一 D — 5 — 0 —テキ シルジメ チルシリ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 1 9 ) 1 一 一 D — 2 — 0 — シ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 - ( β - Ό - 2 - Ο - ter t—ブチルジメ チルシ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロブリ ノ ール ;
1 一 ( /S - D - 2 - 0 -テキ シルジメ チルシ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
(_2 0 J I - U - Ό - 3 —— 0 —シリ ルリ ボフラノ シ ル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( β - Ώ - 3 - Ο - tert—ブチルジメ チルシリ ルリ ボフラノ シル) ァ ロブリ ノ ール ;
1 — ( β - Ό - 3 - Ο -テキ シルジメ チルシ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 2 1 ) 1 — ( β - Ώ - 2 3 —ジ一 0 — シ リ ル ボフ ラ ノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( /S - D - 2 , 3 -ジー 0 — ter t—ブチルジメ チル シ リ ルリ ボフラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 2 2 ) 1 一 ( β - Ό - 2 5 —ジ一 0 —シ リ ルリ ボフ ラノ シル ァ ロプリ ノ ル
1 一 ( ー D — 2 , 5 —ジ一 0 — tert—ブチルジメ チル シ リ ルリ ボフ ラ ノ シル) ァ ロブリ ノ ールなど
( 2 3 ) 1 一 ( jg— D— 3 , 5 —ジ一 0— シ リ ルリ ボフ ラ ノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 - ( β - Ό - 3 , 5 —ジー 0— ter t—ブチルジメ チル シ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 2 4 ) 1 - ( β - Ό - 2 , 3 , 5 一 ト リ ー 0— シ リ ル リ ボフ ラ ノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( ー D— 2 , 3 , 5 — ト リ ー 0— ter t—プチルジ メ チルシ リ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ールなど
( 2 5 ) 1 一 ( ー D— 5 — 0—ァ シルリ ボフ ラ ノ シル) ァロプリ ノ ール
1 一 ( /9 — D— 5 — 0—ステア ロ イ ノレリ ボフ ラノ シル) ァ πプリ ノ ール ;
1 一 ( 一 D— 5 — 0—ノ、'ルミ ト イ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ール ;
1 一 ( 一 D— 5 — 0—デカノ ィ ルリ ボフ ラノ シル) ァ 口プリ ノ ールなど
( 2 6 ) 1 — ( — D— 2 — 0—ァ シルリ ボフ ラノ シル) ァ ロプリ ノ ール
1 一 ( 一 D— 2 — 0—ステア ロ イ ルリ ボフ ラノ シル) ァロプリ ノ ール ;
1 一 ( 9一 D— 2 — 0—バルミ ト イ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロブリ ノ ール ;
1 - ( 9一 D— 2 — 0—デカノ ィ ルリ ボフ ラノ シル) ァ ロブリ ノ ールなど
し 2 7 )_ 1 — (_J — D :ア ^ルリ ボフ ラ _ノ シル)
ァロプリ ノール
1 — ( ;9一 D— 3 — 0—ステアロイルリ ボフラノ シル) ァロプリ ノール ;
1 一 ( ー D— 3 — 0—ミ リ ス トイルリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 2 8 ) 1 - ( i9 - D - 2 , 3—ジ一 0—ァシルリ ボフ ラノ シル) ァロプリ ノール
1 一 ( β - Ό - 2 , 3—ジー 0—ステアロイルリ ボフラ ノ シル) ァロブリ ノール ;
1一 ( 一 D— 2 , 3—ジー 0—デカノ ィルリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ ールなど
( 2 9 ) 1 - ( jg - D - 2 , 5 —ジー 0—ァシルリ ボフ ラノ シル) ァロブリ ノ ール
1 - ( 一 D— 2 , 5—ジ一 0—ステアロイ ルリ ボフラ ノ シル) ァロブリ ノール ;
1一 ( β - Ώ - 2 , 5—ジー 0—ミ リ ス トイルリ ボフラ ノ シル) ァロブリ ノ一ルなど
( 3 0 ) 1一 ( 一 D— 3 , 5 —ジ一 0—ァシルリ ボフ ラノ シル) ァロプリ ノール
1一 ( β - Ό - 3 , 5—ジー 0—ステアロイルリ ボフラ ノ シル) ァロブリ ノール ;
1一 — D— 3 , 5 —ジー 0—デカノ ィ ルリ ボフラノ シル) ァロプリ ノールなど
( 3 1 ) 1 - ( β - Ώ - 2 , 3 , 5— ト リ ー 0 -ァ ミル _y ボフラノ シル) _ ァロプリ _ノール
1 - ( β - Ό - 2 , 3 , 5 — ト リ ー 0—ステアロイルリ ボフラノ シル) ァロプリ ノ ール ;
1 - ( - Ό - 2 , 3 , 5 — ト リ 一 0—デカノ ィルリボ フラノ シル) ァロブリ ノ ールなど
〔 Π〕 本発明化合物の製法
本発明化合物のうち、 Rとして 1つ以上のアルアルキ ル基、 シリル基またはァシル基を有するものは、 式 〔 Π〕
〔 π〕
[式中、 Aおよび Bは前記と同意義。 Y ' は水素原子ま たは一 O R 4 ( R4 は水素原子または水酸基の保護基を 示す) を示し、 R 2 および R 3 は水素原子または水酸基 の保護基を示す。 ただし、 Y ' が— O R 4 の場合には R ' は R 2 または R 3 と一緒になつて環状の水酸基の保護基 を形成してもよい。 ] で表わされる化合物を原料化合物 として使用し、 該原料化合物と式 〔 IE〕
X C 0 R 1 ( I ]
(式中、 Xは脱離基、 R 1 は前記と同意義。 ) または式
〔IV〕
H a 1 R 5 〔 IV〕
(式中、 H a l はハロゲン原子、 R5 はアルアルキル基、 またはシリル基を示す。 ) で表わされる化合物と反応さ せ、 必要に応じて水酸基の保護基を除去する方法により 調製することができる。
式 〔 E〕 で表わされる化合物のうち、 Aが窒素原子、 Bが炭素原子、 Y ' が水素原子、 R2 と R 3 が水素原子 で表わされる 3 ' —デォキシイ ノ シン、 Aが炭素原子、 Bが窒素原子、 Y ' が水酸基、 R 2 と R3 が水素原子で 表わされるァロプリノールリボサイ ドは公知化合物であ る。 Aが炭素原子、 Bが窒素原子、 Y ' が水素原子、 R 2 と R 3 が水素原子で表わされるァロプリノール一 3 ' ― デォキシリ ボサイ ドは新規化合物であるが、 ァロプリ ノ 一ルリ ボサイ ドを縮合法により調製する際に用いる 1 一 0—ァセチルー 2, 3 , 5 — ト リ 一 0— ^ ソゾィ ルー β 一 D— リ ボフラノ ースの代わりに 1 一 0—ァセチルー 2 , 5 ージ一 0—ベンゾィ ル一 /5— D— 3 —デォキシリ ボフ ラノ ースを使用することによりァロブリ ノ ールリボサイ ドと同様の方法により調製することができる 〔 Tetrahedron Letters, 24. 2141— 2144(1977) ) β
R2 、 R3 および R4 で表わされる水酸基の保護基も しく は環状の水酸基の保護基としては、 水酸基の保護基 として常用されているものであればよ く、 たとえば、 ァ セチル、 プロ ピオニル、 ブチリル、 ベンゾィ ル、 ナフ ト ィルなどのァシル基 ; ェチリデン、 プロピリデン、 イ ソ プロピリデン、 ベンジリデン、 シク ロへキシリデン、 シ
ク ロペンチリデン、 メ トキシメ チリデン、 エ トキシメ チ リ デン、 ジメ トキシメ チリ デンなどのァセタールまたは ケタール型保護基 ; ベンジル、 p —メ トキシベンジル、 3 , 4 —ジメ トキシベンジル、 ジフエニルメ チル、 ト リ フエニルメ チル、 もし く は 一ナフチルメ チル、 α— ナフチルジフエニルメ チルなどのアルアルキル基 ; ト リ メ チルシリル、 ter t—ブチルジメ チルシリ ル、 メ チルジ イ ソプロ ビルシリル、 ト リ イ ソプ口 ビルシリル、 テ ト ラ イ ソプロ ビルジシロキサニルなどのシリ ル基を例示する こ とができる。
保護基の導入は常法に従って実施するこ とができ、 た とえばシリル基を導入する場合には、 保護基導入前の化 合物 1 モルに対してシリル化剤 (たとえばシリルハラィ ド) を 1 〜 5倍モル使用し、 反応溶媒 (たとえば、 ピリ ジン、 ビコ リ ン、 ジェチルァニリ ン、 ジメ チルア ミノ ビ リ ジン、 ジメ チルホルムア ミ ド、 ァセ トニ ト リ ノレ、 テ ト ラブチルァ ミ ン、 ト リ ェチルア ミ ンなどの単独溶媒また は混合溶媒) 中で 0〜 5 0 てで 1 〜 3 0時間反応させる ことにより容易に実施することができる。
式 〔 Π 〕 化合物と反応させる式 〔 ΠΙ〕 化合物の Xで表 わされる脱離基としては、 ハロゲン原子、 ァシルォキシ 基、 ァシルォキシ力ルボ二ルォキシ基、 スク シンィ ミ ド ォキシ基、 フタルイ ミ ドォキシ基、 4 —ニ ト ロフエニル 基、 アジ ド基、 2 , 4 , 6 — ト リ イ ソプロ ピルベンゼン スルホニル基などを例示するこ とができる。
式 〔IV〕 化合物の R 6 で表わされるアルアルキル基お よびシリ ル基としては、 前述の Rと同一のものを例示す ることができる。
式 〔 Π〕 化合物と式 〔 DI〕 または式 〔 IV〕 化合物との 反応は、 式 〔 Π〕 化合物 1 モルあたり、 式 〔 III〕 または 式 〔IV〕 化合物 1 〜 1 0倍モル使用し、 反応溶媒 (ビリ ジン、 ジォキサン、 テ ト ラ ヒ ドロフ ラ ン、 ァセ トニ ト リ ク ロ ロホゾレム、 ジク ロ ロメ タ ン、 メ タノ 一ノレ、 エタ ノール、 水などの単独溶媒または混合溶媒) 中、 0〜 1 0 O 'Cで反応させることにより実施することができる < 上述の反応においては、 式 〔 D〕 化合物と式 〔 ΠΙ〕 化 合物とを反応させる場合、 反応液中に ト リ ェチルァ ミ ン. ビリ ジ ン、 ピコ リ ン、 ジメ チルア ミ ノ ビリ ジ ン、 ルチジ ン、 Ν , Ν —ジメ チルァニ リ ン、 アルカ リ金属水酸化物- アルカ リ金属炭酸塩、 アルカ リ金属リ ン酸塩などの塩基 (または酸受容体) を共存させておく ことにより、 反応 を効率よ く進行させることができる。
式 〔 Π〕 化合物と式 〔IV〕 化合物 ( R 5 がアルアルキ ル基で表わされるもの) を反応させる場合には、 反応液 中に水素化ナ ト リ ゥムを添加しておく ことにより反応を 効率よ く進行させることができる。
このようにして調製した本発明化合物は、 必要により 水酸基の保護基を常法により除去した後、 クロマ トグラ フ ィ一法、 再結晶法、 沈殺法、 抽出法などの常法を適宜 組み合わせて単離精製することができる。
本発明化合物は抗原虫作用を示し、 抗原虫剤として有 fflである。 たとえば、 ト リ ノヽ'ノ ソーマ科 ( Trypanosoraa - t i dae) ト リパノ ソーマ属に属する原虫および ト リパノ ソ 一マ科リーシュマニア属に属する原虫に対して、 従来公 知の 3 ' —デォキ シイ ノ シン、 カルボサイ ク リ ッ ク イ ノ シン、 ァロプリノールリボサイ ドなどと比較して、 本発 明化合物は顕著な増殖抑制活性を示す。
本発明化合物は、 種々の投与方法により ヒ トを舍む動 物に経口または非経口的に投与可能である。
経口投与剤としては散剤、 顆粒剤、 カプセル剤、 錠剤 等の固形製剤あるいはシ口 ップ剤、 エリキシル剤などの 液状製剤とすることができる。 非経口投与剤としては注 射剤、 直腸投与剤、 皮膚外用剤、 吸入剤とすることがで きる。 これらの製剤は本発明化合物に薬学的に許容され る製剤補助剤を加えることにより常法に従って製造され る。 さらに公知の技術により持続性製剤とすることも可 能である。
経口投与用の固形製剤を製造するには本発明化合物と 乳糖、 デンプン、 結晶セルロース、 乳酸カルシウム、 リ ン酸水素カルシウム、 メタケイ酸アルミ ン酸マグネシゥ ム、 無水ケィ酸などの賦形剤とを混合して散剤とするか. さらに必要に応じて白糖、 ヒ ドロキシプロビルセルロー ス、 ポ リ ビュルピロ リ ド ンなどの結合剤、 力ルボキ シメ チルセルロース、 カノレボキ シメ チルセルロースカルシゥ ムなどの崩壌剤などを加えて湿式または乾式造粒して顆
粒剤とする。 錠剤を製造するには、 これらの散剤および 顆粒剤をそのままあるいはステアリ ン酸マグネシウム、 タルクなどの滑沢剤を加えて打錠すればよい。 また、 こ れらの顆粒または錠剤をヒ ドロキシプロビルメ チルセル ロースフタ レー ト、 メ タアク リル酸メ チルコポリ マーな どの腸溶性基剤で被覆して腸溶性製剤、 あるいはヱチル セルロース、 カルナゥバロウ、 硬化油などで被覆して持 続性製剤とすることもできる。 さらに、 カプセル剤を製 造するには、 散剤または顆粒剤を硬カプセルに充塡する か、 本発明化合物をグリセリ ン、 ポリ エチレングリ コ一 ル、 ゴマ油、 ォリーブ油などに溶解したのち、 ゼラチン 膜で被覆し軟カプセル剤とすることもできる。 - 経口投与用の液状製剤を製造するには、 本発明化合物 と白糖、 ソルビ トール、 グリセリ ンなどの甘味剤とを水 に溶解して澄明なシロ ップ剤とするか、 さらに精油、 ェ タノールなどを加えてエリ キシル剤とするか、 ないしは アラビアゴム、 ト ラガン ト、 ポリ ソルベー ト 8 0、 カル ボキシメチルセルロースナ ト リ ウムなどを加えて乳剤ま たは懸濁剤としてもよい。 これらの液状製剤には所望に より矯味剤、 着色剤、 保存剤などを加えてもよい。
注射剤を製造するには、 本発明化合物を必要に応じ塩 酸、 水酸化ナ ト リ ウム、 乳酸、 乳酸ナ ト リ ウム、 リ ン酸 一水素ナ ト リウム、 リ ン酸二水素ナ ト リ ウムなどの P H 調整剤、 塩化ナ ト リ ウム、 ブドウ糖などの等張化剤とと もに注射用蒸留水に溶解し、 無菌濾過してアンブルに充
瑱するか、 さらにマンニ トール、 デキス ト リ ン、 シク ロ デキス ト リ ン、 ゼラチンなどを加えて凍結乾燥し、 用時 溶解型の注射剤としてもよい。 また、 本発明化合物にレ シチン、 ポリ ソルベー ト 8 0、 ポリ オキシエチレン硬化 ヒマシ油などを加えて水中で乳化せしめ注射用乳剤とす ることもできる。
直腸投与剤を製造するには、 本発明化合物をカカオ脂 肪酸の ト リ、 ジもし く はモノ グリ セ リ ド、 ポリ エチレン ダリ コールなどの坐剤用基剤とともに加温して溶融し、 型に流しこんで冷却するか、 本発明化合物をポリ エチレ ングリ コール、 大豆油などに溶解したのち、 ゼラチン膜 で被覆すればよい。
皮 Jf外用剤を製造するには、 本発明化合物を白色ヮセ リ ン、 ミ ツロウ、 流動バラフ イ ン、 ポリ エチレングリ コ ールなどに加え、 必要ならば加温して繚合して軟膏剤と するか、 ロジン、 アク リ ル酸アルキルヱステル重合体な どの粘着剤と練合したのち、 ポリ エチレンなどの不織布 に展延してテープ剤とする。
吸入剤を製造するには、 本発明化合物をフ πンガス、 炭酸ガスなどの噴射剤に溶解または分散して耐圧容器に 充塡してエアゾール剤とする。
本発明化合物の投与量は患者の年齢、 体重および病態 によって異なるが、 通常 1 日 1人あたり約 0 . l mg〜 1 g であり、 単回または数回に分けて投与することが望まし い。
以下、 合成例、 試験例を示し、 本発明を具体的に説明 する。
合成例 1 5 ' — 0—ステアロイル— 3 , ーデォキシィ ノ シン (化合物 1 : 式 〔 I 〕 において、 A = 窒素原子、 B =炭素原子、 2 ' 位の R =水素 原子、 Y =水素原子、 5 ' 位の R -ステア口 ィ ル)
3 ' ーデォキシイ ノ シン 5 0 4 mg ( 2 mmol) の無水ビ リ ジン溶液 ( 1 5 ) にステア口イルク 口ライ ド 1. 5 2 g ( 5 mmol) を加え、 室温下 6時間撹拌反応させた。 反 応液を氷水 5 0 0 中に注ぎ、 折出してく る沈殺を濾取 した。
得られた沈殺を熱舍水ェタノールから結晶化させて 5 ' - 0—ステアロイルー 3 ' —デ才キシイ ノ シン 6 6 O mg (収率 6 3.6%) を得た。
融点 1 8 4〜 1 8 7 'C
M S ( m/ z ) 5 1 4 (M+)
元素分折 C26H 46N 4 05 として
計算値 C, 64.84; H, 8.94; N, 10.80
実測値 C, 64.81; H, 8.92; N, 10.63
合成例 2 5 ' 一 0—バルミ トィル— 3 , ーデォキシィ ノ シン (化合物 2 : 式 〔 I 〕 において、 A = 窒素原子、 B =炭素原子、 Y =水素原子、 2 ' 位の R =水素原子、 5 ' 位の R =バル ミ トイ ル)
3 ' ーデォキシイ ノ シン 7 5 6 mg ( 3 mmol ) の無水ビ リ ジン溶液 ( 3 0 id ) 中にパルミ トイルク口ライ ド 1 .6 5 g ( 6 mmol) を加え、 室温下 5時間撹拌反応させた。 反応液に氷水 5 fflfiを加え、 3 0分撹拌した。
減圧下溶媒を溜去し、 エタノ ールで共沸後、 減圧下濃 縮乾固した。 残渣をシリ カゲルカ ラム ( 2.5X 3 0 cm) にて精製 (溶出溶媒 : 3 0 %エタノールノク ロロホルム) し、 熱含水エタノールから結晶化して 5 ' — 0—パルミ トイ ルー 3 ' —デォキシイ ノ シン 5 3 7 mg (収率 3 7 % ) を得た。
融点 1 8 9〜 1 9 2て
M S ( m/ z ) 4 9 0 (M+)
合成例 3 5 ' 一 0—デカノ ィ ルー 3 ' —デォキジイ ノ シン (化合物 3 :式 〔 I 〕 において、 A =窒 素原子、 B -炭素原子、 Y =水素原子、 2 ' 位の R =水素原子、 5 ' 位の 1¾ =デカノ ィル)
3 ' -デォキシイ ノ シン 7 5 6 mg ( 3 mmol ) の無水ビ リ ジン溶液 ( 3 0 ) 中にデカノ イ ルク 口ライ ド 1 .14 8 ( 6 mmol) を加え、 室温下 3時間撹拌反応させた。
反応後、 合成例 2 と同様に処理後、 メ タノールから結 晶化して 5 ' — 0—デカノ ィル一 3 ' —デォキシイ ノ シ ン 5 3 9 mg (収率 4 4 % ) を得た。
融点 1 7 0〜 1 7 3 'C
M S ( m/ z ) 4 0 6 ( M+)
合成例 4 2 ' , 5 ' —ジー 0—ステアロイ ルー 3 ' —
デォキシイ ノ シン (化合物 4 : 式 〔 I 〕 にお いて、 A =窒素原子、 B =炭素原子、 Y =水 素原子、 2 ' 位及び 5 ' 位の R -ステアロイ ル)
3 , 一デォキシイ ノ シン 5 0 4 m ( 2 mmol ) および 4 ージメ チルア ミノ ビリ ジン 2 0 mgを無水ピリ ジン ( 1 5 M ) およびジメチルホルムア ミ ド 1 0 の混合液に加え. さ らにこの液にステア口イ ルク 口ライ ド 2.42 g ( 8 mm ol) を加え 7 0 'Cで 8時間撹拌反応させた。
反応液を氷水 3 0 0 fflfi中に注ぎ、 クロ口ホルムで分配 し、 得られたクロ口ホルム層を滅圧下濃縮し、 得られた 残渣をシリ カゲルカラム ( 2.5X 2 Ο η) で精製 (溶出 溶媒 : 4 %エタノールズク ロ口ホルム) し、 エタノール より結晶化して 2 ' , 5, —ジ— 0—ステアロイルー 3 ' ーデォキシイ ノ シン 1 .33 g (収率 8 5 %) を得た。
融点 7 6〜 7 8て
M S ( mZ z ) 7 8 4 (M+)
合成例 5 5 ' 一 0—テキシルジメ チルシリル一 3 ' - デォキシイ ノ シン (化合物 5 : 式 〔 I 〕 にお いて、 A =窒素原子、 B =炭素原子、 Y =水 素原子、 2 ' 位の R =水素原子、 5 ' 位の R =テキシルジメ チルシリ ル)
3 ' —デォキシイ ノ シン 7 5 6 ag ( 3 mmol ) およびィ ミダゾール 4 0 8 mg ( 6 mniol ) のジメ チルホルムア ミ ド 溶液 ( 1 5 sifi ) にテキシルジメ チルシリルク ロ ライ ド
(Thexyldimethylsilyl chloride) 0.89 n£ ( 4.5mmol) を加え、 室温下 1 5時間撹拌反応させた。 反応液に酢酸 ェチルおよび水を加えて分配し、 有機溶媒層を减圧下濃 縮して 5 ' — 0—テキシルジメ チルシリ ル一 3 ' —デォ キシイ ノ シンの結晶 7 5 5 ai を折出させた (収率 6 4 %) , 融点 1 9 7〜 : I 9 9 'C
M S ( mノ z ) 3 9 5 ( M十 1 ) +
3 7 9 (M - 1 5 "
合成例 6 2 ' 一 0—ステアロイルー 3 ' —デォキシィ ノ シン (化合物 6 : 式 〔 I 〕 において、 A = 窒素原子、 B -炭素原子、 Y -水素原子、 2 ' 位の R -ステアロイル、 5 ' 位の R =水素原 子)
合成例 5で得た 5 ' — 0—テキシルジメ チルシリル一 3 ' -デォキシイ ノ シン 7 9 8 mg ( 2關 ol ) および 4 — ジメ チルアミノ ビリ ジン 2 0 mgを無水ピリ ジン ( 1 5 ) およびジメ チルホルムア ミ ド ( 1 5 me ) の混合溶媒に溶 解させ、 この溶液にステア 口 イ ルク 口 ラ イ ド 1 .21 g ( 4mmoI) を加えて 7 0 · (:、 5時間撹拌反応させた。
反応液に酢酸ェチルおよび水を加えて分配し、 有機溶 媒層をシリ カゲルカ ラム ( 2.5X 2 8 cm) で精製 (溶出 溶媒 : 2 %エタノール Zク ロ口ホルム) して 2 ' — 0— ステアロイ ルー 5, 一 0—テキシルジメ チルシリル一 3 ' ーデォキシイ ノ シン 1.30 g (収率 9 0 %) を得た。
上記化合物 1.25 g ( 1.89 mmol) を無水のテ ト ラ ヒ
ドロフラ ン ( 1 5 a£) に溶解させ、 1 Mテ ト ラブチルァ ンモニゥムフルォライ ド 2.5 ^および酢酸 1 4 0 〃 £を 加え、 室温下 5時間撹拌反応させた。 反応液を濃縮乾固 し、 得られた残渣をシリ カゲルカラム ( 2.5X 2 3 cm) で精製 (溶出溶媒 : 3 0 %エタノール Zク ロ 口ホルム) し、 2 ' — 0—ステアロイ ルー 3 ' —デォキシイ ノ シン 6 1 9 n (収率 6 3 %) を得た。
融点 1 5 3 1 5 6 ΐ
M S (m/ z ) 5 1 8 (M+)
合成例 7 5 ' — 0— tert—プチルジメ チルシリ ル一 3 :
ーデォキシイ ノ シン (化合物 7 : 式 〔 I 〕 に おいて、 A-窒素原子、 B -炭素原子、 水素原子、 2 ' 位の R =水素原子、 5 ' 位の R = ter t—ブチルジメ チルシリ ル) 3 ' —デォキシイ ノ シン 1.51 g ( 6 mmol ) およびィ ミダゾール 8 1 7 mg ( 1 2 fflmol ) のジメ チルホルムア ミ ド溶液 ( 1 0 ) に、 t ーブチルジメチルシリルクロラ イ ド 1.29 g ( 8.6mraol) を加え、 室温下 2 日間撹拌反 応させた。
反応液を氷水 3 0 O ifiに注ぎク ロ口ホルムにて分配し、 クロ口ホルム層を滅圧下濃縮し、 得られた残渣を酢酸ェ チルから結晶化させて 5 ' — 0— tert—ブチルジメ チル シリル一 3, ーデォキシイノ シン 1.8g (収率 8 2 %) を得た。
融点 2 1 9 2 2 0て
M S ( m/ z ) 3 6 6 (M+)
合成例 8 2 ' 一 0— tert—ブチルジメ チルシリル一 3 '
ーデォキシイ ノ シン (化合物 8 : 式 〔 I 〕 に おいて、 A-窒素原子、 B =炭素原子、 Y - 水素原子、 2 ' 位の R == tert—ブチルジメ チ ルシリ ル、 5 ' 位の R -水素原子) 3 ' —デォキシイ ノ シン 7 5 6 g ( 3 mmol ) およびィ ミダゾール 1.23 nig ( 1 8 fflmol ) のジメ チルホルムア ミ ド溶液 ( 1 5 ) に tert—ブチルジメ チルシリ ルク ロラ イ ド 1.36 g ( 9 mraol) を加え、 室温下 1 7時間撹拌反 応させた。 反応液に氷水および酢酸ェチルを加えて分配 し、 有機镕媒層を濃縮乾固し、 残渣をジォキサン 5 0 fflfi に溶解させた。 このジォキサン溶液に 1 N—塩酸 3 を 加えて室温で 5時間撹拌反応させ、 1 N—水酸化ナ ト リ ゥム溶液を加えて中和後、 減圧下溶媒を留去した。 得ら れた残渣をク ロロホルムおよび水で分配し、 ク ロ口ホル ム層を減圧下溶媒を溜去し、 残渣を酢酸ェチルダへキサ ンから結晶化させて 2 ' — 0— tert—プチルジメ チルシ リル一 3 ' —デォキシイ ノ シン 8 3 8 nig (収率 7 6 % ) を得た。
融点 1 7 8〜 1 8 0て
M S ( m/ z ) 3 6 7 ( M + 1 ) +
合成例 9 5 ' — 0—べンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シ ン (化合物 9 : 式 〔 I 〕 において、 A =窒素原 子、 炭素原子、 Y =水素原子、 2 ' 位の
R =水素原子、 5 ' 位の R =ベンジル) 合成例 8で得た 2 ' — 0 — tert—ブチルジメチルシリ ルー 3 ' —デォキシイ ノ シン 1 8 4 ng ( 0 .5ramol ) の無 水テ ト ラヒ ドロフラン溶液 ( 1 5 fflfi ) に水素化ナ ト リ ゥ ム ( 6 0 %、 6 0 mg) を加え、 水素ガスが発生しなく な るまで撹拌混合した。 反応後、 反応液にベンジルブロマ ィ ド 8 0 / £およびテ ト ラプチルアンモニゥムヨウダイ ド ( 〔 C H 3 ( C H z ) !^ ! ) ? ? ? !^を加え、 アルゴン気流下室温で 2 0時間撹拌反応させた。
反応液を滅圧下濃縮乾固し、 残渣を酢酸ェチル 5 0 s に溶解させ、 水で洗浄後、 镕媒を留去した。 残渣をシリ 力ゲルカ ラム ( 3 X 2 0 cm) で精製 (溶出溶媒 : 4 %ェ タノール Zク ロ口ホルム) し、 5 ' — 0 — ^ ^ンジル一 2 ' 一 0 — tert—ブチルジメ チルシリ ル一 3 ' ーデォキシィ ノ シン 1 4 4 mg (収率 6 3 % ) を得た。
上記化合物を無水テ ト ラ ヒ ドロフラ ン 5 fflHこ溶解させ、 この溶液に 1 Mテ ト ラブチルアンモニゥムフルオラィ ド 0. 5 Β を加え、 室温下 3 0分間撹拌反応させた後、 減圧 下濃縮乾固した。 残渣をシリ カゲルカラム ( 1. 5 X 2 0 cm) で精製 (溶出溶媒 : 2 0 %エタノール Zクロ口ホル ム) し、 エタノール/酢酸ェチルから結晶化させて 5 ' — 0—ベンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン 8 7 fflg (収率 8 1 % ) を得た。
融点 1 7 8〜 1 7 9て
M S ( m/ z ) 3 4 2 ( +)
合成例 1 0 5 ' — 0 — p—ク ロ口べンジルー 3 ' —デ ォキシイ ノ シン (化合物 1 0 : 式 〔 I 〕 に おいて、 A =窒素原子、 B =炭素原子、 Y - 水素原子、 2 ' 位の R = 水素原子、 5 ' 位 の R = P —ク ロ口ベンジル)
合成例 8で得た 2, 一 0 — tert—ブチルジメ チルシリ ルー 3 , 一デォキシイ ノ シン 7 3 2 ng ( 2 mniol ) を無水 テ ト ラ ヒ ドロフラ ン 2 0 に溶解させ、 この溶液に水素 化ナ ト リ ウム ( 6 0 %、 6 0 ing) を加えて水素ガスが発 生しなく なるまで撹拌反応させた。
反応後、 反応液に p—クロ口ベンジルブ口マイ ド 411 mg ( 2 mmol ) を加え、 室温下 3時間撹拌反応させた。 反 応後、 反応液に 1 Mテ トラプチルアンモニゥムフルオラ ィ ド 2 .5 を加え、 室温下 1時間反応させた後、 反応液 を減圧下濃縮乾固した。 残渣をシリ カゲルカラム ( 2 .5 X 2 0 cm ) で精製 (溶出溶媒 : 2 0 %エタノール/ク ロ 口ホルム) し、 エタノ ールから結晶化させて 5, - 0 - p—ク ロ口べンジルー 3 ' —デォキシイ ノ シン 2 2 8 mg (収率 3 0 % ) を得た。
元素分析 C17H17C £ N402として
計算値 C, 54.19; H, 4.55; N, 14.87
分折値 C, 55.10; H, 4.55; N, 14.73
M S ( m/ z ) 3 7 6 ( M+)
合成例 1 1 1一 ( ー D — 2 , 5 —ジー 0—ステア口 ィル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロ
プリ ノール (化合物 1 1 : 式 〔 I 〕 におい て、 A =炭素原子、 B =窒素原子、 Y =水 素原子、 2 ' 位及び 3 ' 位の R -ステア口 ィ ル)
ァロプリ ノール一 3 ' —デォキシリ ボサイ ド ( 3 2 8 fflg , 1 .3mmol ) をビリ ジン ( 1 3 ifi ) に溶かしステア口 イルク ロ リ ド ( 1 .3 g , 4 .3πιηιο1) を加え、 室温 2 4時 間撹拌した。 反応液を氷水 ( 3 0 0 ) に注ぎ、 生じた 沈殺をろ取した。 次いで、 シリ カゲルカラム (溶出剤 ;
5 %メ タノール/ク ロ口ホルム) で精製後、 エタノール で 2回再結晶して粉末状結晶として目的化合物を 7 8 4 fflg ( 7 7 %) 得た。
元素分折 C < 6H 88N 406として
計算値 C , 70.37 ; H , 10.27 ; N , 7.14 分折値 C , 70.09 ; H , 10.14 ; N , 6.87
N M Rスぺク トル ( C D C 1 3 , ppm )
0 . 8 8 ( 6 H , t ) , 1 . 2 4 - 1 . 2 6 ( 2 8 Η , s ) , 1 . 6 0 - 1 . 6 9 ( 4 Η , m ) , 2. 1 8 - 2 . 2 3 ( 1 Η , m ) , 2 . 3 4 — 2. 3 9 ( 4 Η , m), 2. 5 1 - 2. 5 4 ( 1 Η, m ) , 4 , 2 7 - . 3 1 ( 1 Η , m ) , 4 . 4 3 - 4 . 4 6 ( 1 Η , m ) , 4 .
6 3 - 4. 6 5 ( 1 Η , m ) , 5. 6 4 ( 1 Η , d ) , 6. 0 7 ( 1 Η , s ) , 8 . 0 2 ( l H , s ) , 8 . 1 4 ( 1 Η , s ) , 1 2 . 9 1 ( 1 Η , s )
合成例 1 2 1 - ( β - Ό - 2 , 3 , 5 — ト リ ー 0 —ス
テアロイルリ ボフラノ シル ) ァロブリ ノ一 ル (化合物 1 2 : 式 〔 I 〕 において、 A = 炭素原子、 B -窒素原子、 Y -ステアロイ ルォキシ、 2 ' 位及び 3 ' 位の R -ステア αィ ル)
合成例 1 1 と同様にァロブリノールリボサイ ド ( 5 3 6 mg, 2 nifflol) から目的化合物を 1.25 g ( 5 9 % ) 得 元素分折 C H
として
計算値 C, 70.00 ; H , 10.76 N, 5.25 分折値 C , 71.89 ; H , 10.63 N , 5.08
NM Rスぺク トル ( C D C 1 3) ppm )
0. 8 8 ( 9 H, t ) , 1. 2 5 - 1 3 0 ( 4 2 H s ) , 1. 5 5 - 1. 6 5 ( 9 H, m ) , 2. 3 0 — 2.
3 7 ( 9 H , m) , 4. 2 0 - 4. 2 4 ( 1 H , m), 4.
4 1 - 4. 4 5 ( 1 H , m) , 5. 7 9 - 5. 8 2 ( 1 H, m) , 5. 9 0 - 5. 9 3 ( 1 H , m ) , 6. 4 6
( 1 H , d ) , 8. 0 0 ( 1 H , s ) , 8. 1 6 ( 1 H, s ) , 1 1. 4 7 ( 1 H, s )
合成例 1 3 1 - ( ^一 D— 5 — 0— tert—ブチルジメ チルシリ ル一 3 —デォキシリ ボフラノ シル) ァロブリ ノール (化合物 1 3 : 式 〔 I 〕 に おいて、 A =炭素原子、 B -窒素原子、 Y = 2 ' 位の R =水素原子、 5 ' 位の R = ter t—ブチルジメ チルシリ ル)
ァロプリ ノール一 3 ' —デォキシリボサイ ド ( 5 0 4 mg, 2 mraol ) をジメ チルホルムア ミ ド ( D M F ) ( 5 m£ ) に溶かしィ ミダゾール ( 4 0 8 mg, 6 ramol ) と ter t—ブ チルジメ チルシリ ルク ロライ ド ( 4 5 2 mg , 3 rnmol ) を 加え、 室温 2 4時間撹拌した。 反応液の溶媒を減圧下溜 去し、 残渣を水とク ロ口ホルムで分配後、 有機層を無水 硫酸ナ ト リ ウムで乾燥した。 溶媒を溜去し得られた残渣 を酢酸ェチルから再結晶して粉末状結晶として目的化合 物を 4 7 0 mg ( 7 0 %) 得た。
元素分折 C H Iv OaS i ,として
計箕値 C, 52.44 ; H, 7.15 ; N, 15.29
分析値 C, 52.35 ; H, 7.09 ; N, 15.36
NM Rスペク トル ( D M S 0— d 6 , ppm )
0. 0 3 ( 3 H, s ) , 0. 0 4 ( 3 H, s ) , 0. 9 1 ( 9 H, s ) , 1. 8 8 - 1. 9 4 ( 1 H, m ) , 2. 1 9 - 2. 2 7 ( 1 H , m) , 3. 7 0 - 3. 7 5 ( 1 H , m ) , 3. 8 8 - 3. 9 3 ( 1 H, s ) , . 3 7 - 4. 4 0 ( 1 H , m) , 4. 5 1 ( 1 H , d ) , 5. 7 4 ( 1 H , b s ) , 5. 8 8 ( 1 H, d ) , 8 , 0 6 ( 1 H , s ) , 8. 2 4 ( 1 H , s ) , 1 2. 3 8 ( 1 H , s )
合成例 1 4 1 — ( i5— D— 5 — O— tert—プチルジメ チルシリ ノレリ ポフラノ シル) ァロプリ ノー ル (化合物 1 4 : 式 〔 I 〕 において、 A = 炭素原子、 B =窒素原子、 Y ==水酸基、 2
位の R =水素原子、 5 ' 位の R = tert—ブ チルジメ チルシ リ ノレ)
合成例 1 3 と同様にァロプリ ノールリボサイ ド ( 5 3 6 mg, 2 mmol ) から目的化合物を 4 7 0 mg ( 6 6 % ) 得 た。
融点 1 4 0 — 1 4 1 て
元素分析 C 16 H 26N 405 S i ,として
計算値 C > 50.24 ; H , 6.85 ; N , 14.65 分折値 C , 50.98 ; H , 6.96 ; N , 14.48
N M Rスペク トル ( D M S O — d 6 , ppm )
0 . 0 1 ( 6 H , s ) , 0 . 8 2 ( 9 Η , s ) , 3 · 6 0 - 3 . 6 4 ( 1 Η , m ) , 3 . 7 2 — 3 . 7 6 ( 1 Η m ) , 3 . 9 0 - 3 . 9 4 ( 1 Η , m ) , 4 . 2 5 - 2 8 ( 1 Η , m ) , 4 . 5 3 — 4 . 5 6 ( 1 Η , m) , 5 . 1 7 ( I E , b s ) , 5 . 4 5 ( 1 H , b s ) , 6 . 0 8 ( 1 H , d ) , 8 . 1 3 ( 1 H , s ) , 8 . 1 4 ( 1 H , s ) , 1 2 . 3 1 ( 1 H , s )
試験例 1 リ ーシュマニア ドノ バニ (Leishmania don ovani ) 感染マウ スに対する治療効果
B A L B Z c マウスを各群 (コ ン トロール群、 生理食 塩水投与群、 被検化合物投与群、 ペン ト スタ ン投与群) 5匹づっ用意し、 コ ン ト ロール群以外の各群にはリーシ ユマユア · ドノノヾニ (Leishmania donovani) 2 ¾ ― 1 5 Μ株を 1 X 1 0 8 個接種した。
被検化合物投与群は、 原虫接種 2時間後から生理食塩
P r/JP90/01371
3 6 水に懸濁させた被検化合物 ( 5 0 o Zk または 1 0 0 ノ kg) を 1 2 日間連続して経口投与した。 また、 生理食 塩水およびペン トスタ ン投与群は原虫接種後、 2、 4、 7、 9および 1 1 日目に生理食塩水または生理食塩水に 懸濁させたペン トスタ ン ( 4 0 ng/kg) を筋肉投与した。 なおすベてのマウスは投与前 3時間は絶食させて投与し 実験に供し、 毎日体重を測定した。
原虫感染 2週間後に公知の方法 (Clin. Exp. Immunol., 30. 119 (1977)) に従って実験に供したすべてのマウス をエーテル麻酔下、 開胸し、 放血後、 肝重量および脾重 量を測定した。 また、 常法により作製した肝臓のスタ ン プ標本をメ タノ ールで固定後、 キムザ染色し、 肝スタ ン プ標本の 1 0 0 0肝細胞核に対するアマスチゴ一ト (am astigote) 数を計数した。
全身に対する副作用のモニターの 1つとしては、 マイ クロキヤビラ リ一によりへマ トク リ ッ トを、 屈折計によ り血漿タ ンパク質量をそれぞれ測定した。
リーシュマニア · ドノバニ感染マウスに対する被検化 合物の治療効果を表わしたものを第 1図として示す。 第
1図から明らかなように、 本発明化合物を投与したマウ スは公知の 3 ' —デォキシイノ シンを投与したマウスよ り もアマスチゴ一 ト の数が少なく、 リ ーシュマニア ' ド ノバニの増殖を抑制できるこ とが明確に示された。 また、 その抑制効果は、 現在治療薬として使用されているペン トスタ ンと同等である。
次に体重の変化、 肝および脾臓の重量およびへマ トク リ ッ トおよび血漿タンバク量の測定結果を第 2〜 4図に 示す。 これらの図から明らかなように脾臓が増大する以 外は顕著な副作用は観察されなかった。 産業上の利用可能性 本発明のヌク レオシ ド誘導体は、 従来の 3 ' —デォキ シイ ノ シ ンよ り も主作用 (抗原虫作用) が増強され、 し かも 3 ' —デォキシイ ノ シ ンと同様に副作用の軽滅され たものであり、 抗原虫に起因する病状の改善に有用であ る。 特に、 本発明のヌク レオシ ド誘導体は経口投与によ つても薬効を示すため、 衛生的に完備されていない国、 地域および場所においても利用できるという効果を有す る。