明 細 書
油 中水型エ マ ル シ ヨ ン爆薬組成物
技術分野
こ の発明 は 、 炭鉱用 、 鉱工業用等の爆薬 と し て 利用 さ れ、 水中爆発エネ ルギーが高い油 中水型ェ マ ル シ ヨ ン爆薬 (以下、 W Z O 爆薬 と 略記す る ) 組成物 に 関す る も のであ る 。
背景技術
従来、 爆薬の威力 を評価す る 項 目 の う ち殉爆度 弾道臼砲比、 爆速等が研究さ れて い る が、 さ ら に 近年水中爆発エネ ルギー につ いて も 研究が行われ てい る 。
W Z O 爆薬に ア ル ミ ニ ウ ム粉を含有 さ せた も の と し て は 、 特開昭 5 4 — 1 1 0 3 0 8 号、 米国特 許第 3 7 7 0 5 2 2 号、 米国特許第 3 4 4 7 9 7 8 号等の公報に記載さ れた も の があ り 、 こ れ ら は 気泡保持剤 に ガ ラ ス マ イ ク 口 バ ル ー ン ( G M B ) を使用 し 、 さ ら に ア ル ミ ニ ウ ム粉を配合 し てい る ま た 、 W / 0 爆薬組成物の 水中爆発エ ネ ル ギ ー を高め る 方法 と し て、 硝酸 ア ン モ ニ ゥ ム 、 硝酸 ナ ト リ ゥ ム 、 硝酸力 リ ゥ ム等の無機酸化酸塩の含有 量を増加 さ せ る 方法が考え ら れて い る 。
と こ ろ が、 上記従来の 3 件の発明 の W Z O 爆薬 組成物 は、 爆速、 殉爆度、 弾道臼砲比等の威力 は 向上す る が、 G M B と ア ル ミ ニ ウ ム粉 と の併用 で は製造の 点か ら ア ル ミ ニ ウ ム粉の配合量に 限界が
あ り 、 そ の含有量 は 2 0 重量 程度であ る 。 そ し て 、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉の含有量を増加 さ せ る と 不爆 発 と な っ て し ま う と い う 問題点があ つ
無機酸化酸塩の含有量の増加 は、 製造上限界があ ¾ 、 従 っ て そ の効果 も 小 さ い。
本発明の 目 的 は 、 特 に水中爆発エネ ルギ一が高 < ヽ し か も エ マ ル シ ョ ン の安定性に優れた W Z 0 爆薬組成物を提供す る こ と に あ る 。
ま た 、 本発明の 別の 目 的 は、 爆轟信頼性が高 く 低温起爆性が改善 さ れた W Z 0 爆薬組成物を提供 す る こ と に あ る 。
発明の 開示
本発明 は 、 炭素質燃料成分か ら な る 連続相 、 無 機酸化酸塩の水溶液か ら な 分散相、 乳化剤及び 気泡保持剤か ら な る 油中水型ェマ ル シ ヨ ン爆薬組 成物にお いて、 前記気泡保持剤が平均粒径 1 0 〜
4 0 0 0 m の有機質気泡保持剤であ り 、 ア ル ミ 二 ゥ ム粉が平均粒径 1 mm以下で、 力、 つ そ の含有量 が 1 0 0 重量%であ る (以下、 第 1 の発明 と い う ) 。 従 つ て、 第 1 の発明 の W / 0 爆薬組成物 は 、 水中爆発ェネ ルギ一が翕 く 、 し か も ェ マ ノレ シ ョ ンの安定性に優れて い る 。
ま た 、 本発明 は 、 炭素質燃料成分か ら る 連統 相 、 無機酸化酸塩の水溶液か ら な る 分散相 、 乳化 剤、 鋭感剤及び気泡保持剤か ら な る 油中水型エ マ ル シ ヨ ン爆薬組成物 に お い て、 前記気泡保持剤が
有機質気泡 保持剤 で あ り 、 さ ら に ア ル ミ ニ ウ ム 粉 を 含有 し て い る (以下 、 第 2 の 発 明 と い う ) 。 従 つ て 、 第 2 の 発明 の W Z O 爆薬組成物 は 、 水 中 爆 発 エ ネ ル ギ ー が 高 い 上 に 、 爆轟信頼性が 高 く 、 さ ら に 低温起爆性 に 優れ て い る 。
以下 に 、 上記本発 明 の 構成 に つ い て詳細 に 説明 す る 。
炭素質燃料 は 、 連続相 を 形成 し 、 従来 か ら W / 0 爆薬 に 用 い ら れて い る も の が使用 さ れ る 。 例 え ば 、 第 1 の 発 明 に お い て は 、 例 え ばパ ラ フ ィ ン系 炭化水素 、 ォ レ フ ィ ン 系炭化水素 、 ナ フ テ ン 系炭 化水素 、 芳香族系炭化水素 、 飽和 又 は不飽和 炭化 水素 、 石油精製鉱油 、 潤 滑油 、 流動 パ ラ フ ィ ン 等 の 炭化水素 、 ニ ト ロ 炭化水素等の 炭化水素 誘導体 、 燃料油及 び Z又 は 石油 か ら 誘導 さ れ る 未精製 も し く は精製 マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ワ ッ ク ス 、 ノヽ。 ラ フ イ ン ワ ッ ク ス 、 ペ ト ロ ラ タ ム 等、 鉱物性 ワ ッ ク ス で あ る モ ン タ ン ヮ ッ ク ス 等動物性 ヮ ッ ク ス で あ る 鯨 ロ ウ 、 昆虫 ワ ッ ク ス で あ る 密 ロ ウ 等 の ワ ッ ク ス 類等 で あ り 、 こ れ ら は 単独又 は 混合物 と し て 用 い る こ と がで き る 。 こ れ ら の 炭素質燃料の う ち 、 経 時安定性 の 面 力、 ら マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ワ ッ ク ス 、 ペ ト ロ ラ タ ム が好 ま し く 、 マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ワ ッ ク ス が特 に 好 ま し い 。 ま た 、 第 2 の 発明 に お い て は 、 マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ワ ッ ク ス 、 ノ、0 ラ フ - ィ ン ワ ッ ク ス 、 ポ リ エ チ レ ン ワ ッ ク ス 等 の ヮ ッ ク
ス類、 2 号軽油等の燃料油等の従来か ら W Z 〇 爆 薬 に用 い ら れて い る も のが使用 で き る が、 そ れ ら の う ち硬 さ 等の薬質の点か ら ヮ ッ ク ス類が好ま し い
ま た 、 薬質調整の た め、 石油樹脂、 低分子量 ポ リ エ チ レ ン、 低分子量ポ リ プ ロ ピ レ ン等の低分子 量炭化水素重合体等を前記炭素質燃料成分 と 併用 す る こ と も で き る 。 こ れ ら 炭素質燃料は、 通常 W / 〇 爆薬に対 し て 1 〜 1 0 重量%用 い る 。
次に 、 無機酸化酸塩は、 水溶液 と し て分散相を 形成す る も の で、 従来か ら W / 0 爆薬組成物に用 い ら れて い る も のが包含さ れ る 。 無機酸化酸塩 と し て は、 例え ば硝酸ア ン モニ ゥ ム、 硝酸ナ ト リ ウ ム、 硝酸カ ル シ ウ ム等の ア ルカ リ 金属又 は ア ル力 リ 土類金属 の硝酸塩、 塩素酸ナ ト リ ウ ム 、 過塩素 酸 ア ン モニ ゥ ム 、 過塩素酸ナ ト リ ウ ム等の無機塩 素酸塩又 は過塩素酸塩等であ る 。 通常は、 硝酸 ァ ンモニ ゥ ム単独又 は硝酸ア ン モニ ゥ ム と 他の無機 酸化酸塩 と の混合物 と し て用 い ら れ る 。 こ れ ら 無 機酸化酸塩の K合割合は、 一般に 5 〜 9 0 重量% であ り 、 4 0 〜 8 0 重量%が好ま し い 。
な お、 本発明 の W Z 0 爆薬組成物 中の水の割合 は 、 3 〜 3 0 重量%が好ま し く 、 7 〜 3 0 重量% が さ ら に好ま し い。
次 に 、 乳化剤 は 、 エ マ ル シ ヨ ン を安定化す る 役 曰 を果たす も の で、 従来か ら' W / 0 爆薬 に用 い ら
れて い る も の 力 いずれ も使用 で き る 。 例え ば、 ソ ル ビ 夕 ン モ ノ ラ ウ レ ー ト 、 ソ ノレ ビ タ ン モ ノ ォ レ エ ー ト 、 ソ ル ビ タ ン モ ノ ノ ル ミ テ ー ト 、 ソ ル ビ タ ン モ ノ ス テ ァ レ ー ト 、 ソ ル ビ タ ン セ ス キ ォ レ ェ一 ト ソ ル ビ タ ン ジ ォ レ エ ー ト 、 ソ ノレ ビ タ ン 卜 リ ォ レ エ ー ト 等 の ソ ノレ ビ タ ン脂肪酸エ ス テ ル、 ス テ ア リ ン 酸モ ノ グ リ セ ラ イ ド等の脂肪酸の モ ノ 又 は ジ グ リ セ ラ イ ド 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ル ビ タ ン脂肪酸 エ ス テ ル 、 ォ キ サ ゾ リ ン誘導体、 イ ミ ダ ゾ リ ン誘 導休 . リ ン 酸 1 ス テ ル 、 脂肪酸 の ア ル 力 リ ¾ ifm. 又 は ア ルカ リ 土類金属塩、 1 級、 2 級又は 3 級 ァ ミ ン塩等が あ げ ら れ、 こ れ ら の 1 種又 は 2 種以上 の混合物 と し て 使用 す る こ と 力 で き る 。 上記乳化 剤 の う ち 、 ソ ル ビ タ ン脂肪酸エ ス テ ルが好ま し い こ の乳化剤の配合割合 は、 0. 1 〜 1 0 重量 %が好 ま し く 、 5 重量%が さ ら に好ま し い。
鋭感剤 は 、 爆轟信頼性を高め、 さ ら に低温起爆 性を改善す る も の で 、 例え ばモ ノ メ チ ル ァ ミ ン硝 酸塩、 ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩、 ェ チ レ ン ジ ア ミ ン硝酸 塩等の従来か ら Wノ 0 爆薬に用 い ら れて い る も の を使用 す る こ と がで き る 力 、 こ れ ら の う ち 前記硝 酸 ア ン モ 二 ゥ ム の溶解度を上げ る こ と がで さ る と と も に 、 爆発 エネ ル ギ 一 の高 い ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩 が好ま し い 。 ま た 、 鋭感剤を用 い る 場合に は、 そ の配合割合が W / 0 爆薬組成物中 4 0 重量% が好ま し < 、 3 0 重量%以下がさ ら に好ま し く 、
2 0 重量%以下が特に好ま し い。 こ の割合が 4 0 重量%を越え る と 、 取扱上の危険性が増大す る 塲 合があ る 。
特に 、 鋭感剤 と し て ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩等を使用 す る 場合、 エ チ レ ン ジ ア ミ ン 四鲊酸 ナ ト リ ゥ ム の よ う な キ レ ー ト イ匕剤を用 い る と 、 ヒ ド ラ ジ ン硝酸 塩の 分解等を 防 ぐ こ と がで き る の で有利であ る 。 こ の キ レ ー ト 化剤の配合割合 は 、 鋭感剤に対 し て
0. 1 〜 : L 0 重量 が好ま し い。
気泡保持剤 は有機質気泡保持剤であ る 。 こ の有 機質気泡保持剤 は、 各種の単一微小中空球体、 後 数の気泡を含有す る 発泡体等であ り 、 例え ば ビ ッ チ、 石炭等か ら得 られ る.炭索質系微小中空球体、 フ エ ノ ー ル樹脂、 ポ リ 塩化 ビニ リ デ ン 、 エ ポ キ シ 樹脂、 尿素樹脂等か ら 得 ら れ る合成樹脂系微小中 空球体等であ る 。 ま た、 複数の気泡を含有す る 発 泡体 と し て は 、 エ チ レ ン 、 プ ロ ピ レ ン 、 ス チ レ ン 等 の ォ レ フ ィ ン 、 塩化 ビ ニ リ デ ン 、 ビ ニ ル ア ル コ ー ル、 酌酸 ビニ ル、 ア ク リ ル酸、 メ タ ク リ ル酸又 は そ の エ ス テ ル等の ビ ニ ル化合物等の重合体、 共 重合体、 変性重合体、 重合体混合物、 ポ リ ウ レ 夕 ン 、 ポ リ エ ス テ ル 、 ポ リ ア ミ ド 、 尿素樹脂、 ェ ポ キ シ樹脂、 フ ノ ール樹脂等の合成髙分子か ら な る 素材に 、 機械的発泡、 化学的発泡、 マ イ ク ロ 力 プセ ル化、 易揮発性物質の混入等の各種手段で気 泡を含ま せた合成高分子の粉砕物、 粒子を あ げ る
こ と 力 で き る 。
こ れ ら の有機質気泡保持剤の う ち 、 ポ リ ス チ レ ン、 ポ リ エ チ レ ン又 は ポ リ 塩化 ビニ リ デ ン等を素 材 と し た も の が好適であ る 。 こ の有機質気泡保持 剤 は、 ガ ラ ス 、 シ リ カ 等の無機質気泡保持剤 と 違 つ てエ マ ル シ ヨ ン の膜を破壊す る こ と がな く 、 そ の安定性を保持す る 。 ま た 、 同有機質気泡保持剤 は、 比重が小 さ い こ と 、 不活性添加物 と な ら な い こ と 、 入手が容易で安価であ る こ と 等の 点 に お い て優れて い る 。
ま た 、 気泡保持剤 と し て有機質気泡保持剤を用 い た場合に は 、 製造時の ポ ン プ輸送等 に お い て無 機質気泡保持剤の よ う に エマ ル シ ョ ン の一部が破 壌す る と い う よ う な こ と がな い ので、 設計 どお り の爆発性能を得 る こ と がで き 、 経時安定性の面で も 優れた爆薬を得 る こ と がで き る 。
さ ら に 、 有機質気泡保持剤 は、 単独気泡又 は単 独気泡の集合体であ っ て 、 いずれの粒径の も の も 使用 で き る が、 特に第 1 の 発明で は平均粒径が 1
0 〜 4 0 0 0 /z m の範囲の も の を使用す る 。 こ の 平均粒径が 1 0 xi m未満で は比重が大 き く な っ て 添加量が増加 し 、 4 0 0 0 /z m を超え る と 、 水中 爆発エネ ルギー が低下す る 。 な お 、 こ の気泡保持 剤の形状 は 、 球状、 円筒状、 多面体状等の いずれ であ っ て も よ い。
こ の有機質気泡保持剤の選定 は 、 W / 0 爆薬の
用途に応 じ て適宜行われ る 。 ま た、 そ の配合割合 は、 W Z O 爆薬中 1 〜 5 0 体積%が好ま し く 、 1 体積%未満で は雷管起爆性の低下及び爆轟中断の おそれがあ り 、 5 0 体積%を越え る と 水中爆発ェ ネ ルギ一 が低下す る 傾向 に あ る 。
次 に、 ア ル ミ ニ ウ ム粉 は 、 燃料 と し て使用 さ れ、 水中爆発エネ ルギー を向上 さ せ る 。 同 ア ル ミ ニ ゥ ム粉 と し て は、 一般的 に用 い ら れて い る も のが.使 用 で き る が、 特に第 1 の発明で はそ の粒径 は 1 mm 以下であ り 、 0. 0 1 〜 : I mmの範囲力 好ま し く 、 0. 0 3 〜 0. 1 mmの範囲力 さ ら に好ま し い。 粒径が 1 mmを超え る と 水中爆発エネ ルギー が低下す る 。 形 状 は球形、 鱗片状等いずれの形状で あ っ て も よ い。
ア ル ミ ニ ウ ム粉の含有量は、 従来よ り 増加 さ せ る こ と がで き 、 鋭感剤を含有 し な い場合、 1 0 〜 7 0 重量%であ り 、 そ の う ち 2 0 〜 7 0 重量%が 好ま し く 、 鋭感剤を含有す る 場合 1 0 〜 7 0 重量 %で あ る 。 こ の含有量が 1 0 重量%未満で は燃料 が不足 し て爆発性能が低下 し 、 7 0 重量% を越え る と 不活性な ア ル ミ ニ ゥ ム粉が残存 し て爆発性能 が低下す る 。
W Z O 爆薬組成物中の前記各成分の配合割合 は 、 第 1 の発明で は無機酸化酸塩 4 0 〜 9 0 重量% 、 水 7 〜 3 0 重量% 、 炭素質燃料 0, 5 〜 1 0 重量% 、 乳化剤 0. 5 〜 1 0 重量% 、 鋭感剤 1 〜 4 G 重量% 、 平均粒径 1 0 〜 4 0 0 0 m の有機質気泡保持剤
1 〜 5 0 体積% 、 平均粒径 1 m m以下の ア ル ミ ニ ゥ ム粉 1 0 〜 7 0 重量% の範囲が好適であ る 。 ま た 、 第 2 の発明で は無機酸化酸塩 4 0 〜 9 0 重量%、 水 ? 〜 3 0 重量%、 炭素質燃料 0. 5 〜 1 0 重量% 、 乳化剤 0. 5 〜 1 0 重量% 、 鋭感剤 1 〜 4 0 重量 、 有機質気泡保持剤 1 〜 5 0 体積%、 ア ル ミ ニ ウ ム 粉 1 0 〜 7 0 重量%の範囲が好適であ る 。
無機酸化酸塩が 4 0 重量%未満で は爆発性能が 低下 し 、 9 0 重量% を超え る と そ の 溶解性が低下 し て く る 。 水が 7 重量%未満で は 、 無機酸化酸塩 の溶解性が低下 し 、 3 0 重量%を超え る と 相対的 に他の成分が少な く な っ て爆発性能が低下 し やす い。 炭素質燃料が 0. 5 重量%未満で は エマ ル シ ョ ンを微小な も の と で き ず、 接触面積が小 さ く 、 1 0 重量% を超え る と 相対的 に無機酸化酸塩の IB合 割合が少な く な つ て し ま う 。 乳化剤が 0. 5 重量% 未満の場合 に はエ マ ル シ ョ ン の安定性が低下 し や す く 、 1 0 重量% を超え る と 爆発性能が向上 し に く く な る 。 鋭感剤が 1 重量%未満で は爆森信頼性 が低 く 、 4 0 重量% を超え る と 取扱上の危険性が 増大す る 。 有機質気泡保持剤が 1 体積%未満で は 雷管起爆性の低下及び爆轟中断の おそれがあ り 、 5 0 体積% を超え る と 水中爆発エ ネ ルギー が低下 す る 傾向 に あ る 。 ァ ゾレ ミ 二 ゥ ム粉 は 1 0 重量%未 満又 は 7 Q 重量% を超え る と 爆発性能が低下す る 傾向 に あ る 。
本発明 の wノ o爆薬組成物 は、 例え ば次の よ う に し て製造す る こ と 力 で き る 。
即 ち 、 ま ず無機酸化酸塩又 は無機酸化酸塩、 鋭 感剤及びキ レ ー ト 化剤を約 6 0 〜 1 0 0 °C の温水 に溶解さ せて無機酸化酸塩等の水溶液を得 る 。 一 方、 炭素質燃料 と 乳化剤が液伏に な る 温度、 通常 7 0 〜 9 0 °Cで溶融混合 し て可燃性混合物を得 る 。 次 に 、 6 0 〜 9 0 °C の温度で上記無機酸化酸塩等 の水溶液 と 可燃性混合物 と を約 6 0 0 〜 6 0 0 0 rpm で攪拌 し 、 W Z O 型エマ ル シ ョ ン を得 る 。 続 いて、 こ れ に有機質気泡保持剤及びア ル ミ ニ ウ ム 粉を混合す る こ と に よ つ て W Z O 爆薬組成物が得 ら れ る 。
こ の よ う に し て得 ら れた wzo爆薬組成物は、 気泡保持剤 と し て有機質気泡保持剤を使用 し 、 し 力、 も ア ル ミ ニ ウ ム 粉を含有さ せた こ と に よ っ て 、 有機質気泡保持剤が無機質気泡保持剤に比べて ェ マ ル シ ョ ンの膜を破壌 し に く い こ と 及び比重の大 き い無機質気泡保持剤 に比べて有機質気泡保持剤 は比重が小 さ く 、 従 っ てエマ ル シ ョ ン の割合が多 く な っ て ア ル ミ ニ ウ ム粉が入 り やすい こ と 等の理 由 に よ り 、 特 に水中爆発エネ ルギー を高 く す る こ と がで き る と い う 特徴を有 し て い る 。
こ の水中爆発エ ネ ル ギ ー は 、 シ ョ ッ ク エ ネ ル ギ 一 ( E s ) と ノ《 ブ ル エ ネ ル ギ ー ( E b ) に 分 け ら れ、 E b / E s の比は一般的 に は約 3 と な り 、 両
者を合わせた も の が水中爆発エネ ルギ ー の総合ェ ネ ルギ 一 と な る ( 「爆薬エ ンサ イ ク ロ ペデ ィ ア
V o l 1 0」 1 9 8 3 年、 (ア メ リ カ ア ー ミ ー ァ 一 マ メ ン ト リ サ ー チ ア ン ド デ ィ べ ロ ッ プ メ ン ト コ マ ン ド発行) 。
な お、 本発明の W Z 0 爆薬組成物 は 、 エマ ル シ ョ ン型の 含水爆薬であ る た め、 安全性に優れてい る 。
発明 を実施す る た め の最良の形態
以下に本発明を具体化 し た実施例 を比較例 と 対 比 し て説明す る 。 な お、 各例 に お け る 部 は重量部 を表す。
(実施例 1 〜 6 )
無機酸化酸塩 と し て硝酸ア ン モ ニ ゥ ム 、 乳化剤 と し て ソ ル ビ タ ン モ ノ ォ レ エー ト 、 炭素質燃料 と し て マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ワ ッ ク ス 、 気泡保持剤 と し て平均粒径 3 0 の ポ リ ス チ レ ン の単独 気泡の集合体、 鋭感剤 と し て ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩を 使用 し 、 さ ら に平均粒径 3 0 m の ア ル ミ ニ ウ ム 粉を含有 さ せて W Z O 爆薬組成物を得た。 各成分 の配合割合 は 、 後記表一 1 及び表一 2 に示す と お り であ る 。
ま た 、 W / 0 爆薬組成物の製造方法 は 、 硝酸 ァ ン モ ニ ゥ ム及び ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩の水溶液を約 8 5 でで溶解 し た も の を、 マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ヮ- ッ ク ス と ソ ル ビ タ ン モ ノ ォ レエ ー 卜 の混合物 に約
-
8 5 で溶解 し て加え 、 攢拌羽根で攪拌 し 、 乳化 し た も の に気泡保持剤及びア ル ミ ニ ウ ム粉を混和 し て W Z O 爆薬組成物 と し た。 こ の爆薬組成物 に つ い て、 水中爆薬エネ ルギー の測定を行 っ た。 そ の結果を併せて表一 1 及び表一 2 に示す。
な お、 水中爆発エネ ルギー は、 水中爆発エネ ル ギ一測定用 人工池にて水深 4 m に爆薬を敷設 し 、 同 じ水深で任意の距離に セ ッ ト さ れて い る ト ルマ リ ン ゲー ジ (圧力 ゲ ー ジ ) に よ り 、 爆発 し た爆薬 の シ ョ ッ ク パ ル ス を計測 し 、 前記 E s 、 E b を算 出 し た。 総合エネ ルギー は、 こ れ ら E s と E b を 加えて、 比較例 1 に対す る 相対比 と し て次の計算 式で算出 し た。
E sn + E bn
総合エネ ルギー比 =
E so + E bo
こ こ で 、 E so, E boは比較例 1 の値であ り 、 E sn, E bnは比較対象例の値であ る 。
(比較例 1 )
ア ル ミ ニ ウ ム粉を含有 し な い以外 は、 実施例 1
〜 6 と 同様に し て W Z O 爆薬組成物を得た。 そ れ を使用 し て実施例 1 と 同 じ項 目 につ いて 同様の試 験方法で測定 し た。 そ の結果を表一 3 に示す。
(比較例 2 )
気泡保持剤 と し て有機質気泡保持剤 に代えて無 機質気泡保持剤であ る 平均粒径 5 の G M B を含有さ せ た以外は、 実施例 3 と 同様に し て WZ
爆薬組成物を得た。 そ れを使用 し て実施例 1 〜 と 同 じ 項 目 に つ い て 同様の試験方法で測定 し た の結果を表 一 3 に示す。
一 1
配合組成水爆発中
ネルギ.
比較例
酸酸水液炭料質
塩化溶素燃 硝酸 ア ン モ ニ 74 74
ゥ ム
水マスソノク 10. 5 10, 5
鋭感 ヒ ォルィスタド ラ ジ ン硝 10. 5 10. 5 剤 酸塩ェクビレ
乳化 エタロン 2.2 2. 2 剤 一クヮン
モッリト 2. 2 2. 2
有 質気泡保持剤 0. 6
) 内体積% (21 )
無機質気泡保持剤 7
( ) 内体積% ( 18 ) ァ ル ミ ニ ゥ ム 粉 30
( ) 内外割 り 添加量 (43) 性能 仮比重 ( g Z cc) 1. 10 1. 34
ェ シ ョ ッ : ェ ネ ル ギ 100
比
バ ブ ル エ ネ ル ギ一 100
比
合エ ネ ル ギ ー比 100
表 一 1 〜表 一 3 にお け る ア ル ミ ニ ウ ム粉の外割 り 添加量は 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉以外の W / 0 爆薬組 成物 1 0 0 重量部 に対す る 重量%を表す。
前記表 — 1 〜表 — 3 力、 ら わ か る よ う に 、 実施例 1 〜 6 の W / 0 爆薬組成物 は、 水中爆発エ ネ ル ギー の総合エ ネ ル ギ ー が比較例 1 の そ れを 1 0 0 と
し た場合 1 1 6 〜 2 1 3 と 相当高 ま り 、 実施例 5 及び 6 で は 2 倍を超えて い る 。
それ に対 し て、 比較例 1 の W Z 0 爆薬組成物 は 、 有機質気泡保持剤を含有 し て い る が、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉を含有 し てい な い た め 、 水中爆発エネ ルギー が低い。 ま た 、 比較例 2 の W Z 0 爆薬組成物 は、 ア ル ミ ニ ウ ム粉 と 無機気泡保持剤であ る G M B を 併用 し 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉の含有量を増加 さ せた た め、 W Z 0 爆薬の形状維持が困難 と な り 、 不爆発 と な っ た。
ま た 、 比較例 1 にお け る Wノ 0 爆薬 (標準的な W Z O 爆薬組成) の E s は約 0. 7 M J Z kg、 E b は約 2. 1 M J / kg. 総合エネ ルギー は約 2. 8 M J Z kgであ る 。 各実施例 の W / 0 爆薬組成物の総合 エネ ルギー は、 約 3. 2 M J Z kg (実施例 1 ) 〜 6.
0 M J / kg (実施例 6 ) 程度の範囲 ま で向上す る 。
(実施例 7 )
後記表 一 4 に示すよ う な組成で次の よ う に し て W Z O 爆薬を製造 し た。
無機酸化酸塩 と し て硝酸ア ン モ ニ ゥ ム 7 4. 4 部 、 鋭感剤 と し て ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩 1 0 部、 キ レ ー ト 化剤 と し て エ チ レ ン ジ ァ ミ ン 四酢酸ナ ト リ ゥ ム 0, 5 部を水 1 0. 5 部 に加え、 9 0 °Cで完全に 溶解 し て無機酸化酸塩の水溶液を得た。 一方、 炭素質燃 料 と し て ワ ッ ク ス レ ッ ク ス 602 を 2. 3 部 と 、 乳化 剤 と し て ソ ノレ ビ タ ン モ ノ ォ レ エ ー ト 2. 3 部 と を 9
0 °cで溶融混合さ せて可燃性混合物を得た。 こ れ に前記無機酸化酸塩の水溶液を ゆ つ く り 添加 し 、 9 0 。Cで加温下 6 5 0 rpni で攪拌 し て乳化を行 つ た。
乳化後、 さ ら に 1 分間 1 6 0 0 rpni で攪拌 し て W 0 型エマ ル シ ヨ ン を得た。 次い で、 こ の W Z 0 型ェマ ル シ ョ ン に平均粒径が 3 0 0 j m の有機 気泡保持剤 0· 7 部 と ア ル ミ ニ ウ ム粉 1 1 部を 6 0
〜 8 0 °Cで混合 し て W / 0 爆薬組成物を得 た。 こ の こ の W / 0 爆薬組成物 につ いて、 水中爆発エネ ルギ 一 の測定を行 っ た。 そ の結果を後記表 一 7 に 示す。
(実施例 8 )
鋭感剤、 キ レ 一 ト 化剤を含有 し な い こ と 及び ァ ル ミ 二 ゥ ム粉の含有量を変え た以外 は実施例 7 と 同様 に し て表 一 4 に示す W Z O 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 — 7 に示す。
こ の 7 か ら わ か る よ う に 、 本実施例 の爆薬 組成物 は実施例 7 の そ れ と 比べて総合エネ ルギー 比が向上 し て い る o
(実施例 9 )
主 に 、 ァ ル ミ ニ ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施例 7 と 同様に し て表 一 4 に示す W / 0 爆薬 組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表
I tし示す
こ の 表 一 7 力、 ら わか る よ う に 、 本実施例 の爆薬
組成物 は実施例 の それ と 比べて総合エネ ルギー 比が向上 し て い る
(実施例 1 0 )
主 に、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉の 含有量が多 い こ と 以外 は実施例 8 と 同様に し て表 一 5 に示す W Z O 爆薬 組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 一 8 に示す。
こ の表 一 8 か ら わか る よ う に、 本実施例の爆薬 組成物 は実施例 8 の そ れ と 比べて総合エネ ルギー 比が向上 し て い
(実施例 1 1 )
主に、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施例 9 と 同様 に し て表 — 5 に示す W Z O 爆薬 組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 一 8 に示す。
こ の表 — 8 か ら わ か る よ う に、 本実施例の爆薬 組成物 は実施例 9 の そ れ と 比べて総合エネ ルギー 比が向上 し て い
(実施例 1 2 )
主に、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施例 1 1 と 同様に し て表— 5 に示す W Z O 爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 — 8 に示す。
こ の表 一 8 か ら わ か る よ う に 、 本実施例の爆薬 組成物 は実施例 1 1 の そ れ と 比べて総合エネ ルギ 一比がわずかに 向上 し てい る 。
(実施例 1 3 )
主 に 、 ァ ノレ ミ ニ ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施例 1 0 と 同様に し て表 一 6 に示す W Z O 爆 薬組成物 得、 そ i ~性能を評価 し た。 そ の結果を 表一 9 に示す。
こ の表 一 9 か ら わ か る よ う に、 本実施例の爆薬 組成物 は実施例 1 n の れ hh ベ て総合エ ネ ル ギ 一比が少 し 向上 し て い る 。
(実施例 1 4 )
主 に 、 ァ ノレ ミ ニ ゥ ム粉の 含有量が多 い こ と 以外 は実施例 1 2 と 同様に し て表 — 6 に示す W Z O 爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 一 9 に示す。
こ の 表 一 9 か ら わか る よ う に 、 本実施例の爆薬 組成物は実施例 1 2 の それ と 比べて総合エネ ルギ 一比がわずか に 向上 し てい る 。
(実施例 1 5 )
主 に 、 ア ル ミ ニ ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施例 1 3 と 同様に し て表一 6 に示す W / 0 爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 一 9 に示す。
こ の表 — 9 か ら わ か る よ う に 、 本実施例 の爆薬 組成物 は実施例 1 3 の そ れ と 比べて総合エ ネ ル ギ 一比がわずか に 向上 し て い る 。
な お 、 後記表一 4 〜表一 6 に お け る 略号 は次の 意味を表す。
MMA 硝酸塩 モ ノ メ チ ル ァ ミ ン硝酸塩 Hyd 硝酸塩 ヒ ド ラ ジ ン硝酸塩
EDA 硝酸塩 ェ チ レ ン ジ ァ ミ ン硝酸塩
E D T A : ェ チ レ ン ジ ア ミ ン 四酢酸ナ ト リ ウ ム S M 0 : ソ ル ビ タ ンモ ノ ォ レ エ ー ト
S M G ス テ ア リ ン酸モ ノ グ リ セ ラ イ ド
WAX (1) ヮ ッ ク ス レ ッ ク ス 602
WAX (2) マ ィ ク ロ ク リ ス タ リ ン ヮ ッ ク ス 160 WAX (3) ポ リ ヮ ッ ク ス 500
G M B ガ ラ ス微小中空球体。 粒径が 2 0 〜 1
4 0 z m で平均粒径が 6 0 m の も の 。
S M B : シ ラ ス微小中空体 。 粒径が 3 0 〜 1 5
0 jti m で平均粒径が 7 5 u mの も の 。
R M B (1) : ポ リ 塩化 ビ二 リ デ ン系樹脂球。 粒径 が 1 0 〜 1 0 0 m で平均粒径が 3 0 〃 m の も の 発泡 ス チ ロ ー ル(1) : 発泡 ス チ ロ ー ル ビ ー ズを予 備発泡処理 し た も の 。 粒径が 1 8 0 〜 7 0 0 m で平均粒径が 3 0 0 m の も の o
一 5
酸無酸水液化質料炭キ
実施例 1 0 1 1 1 2 剤化塩溶一レト
NH<N03 82. 7 74. 4 68. 6
NaNO 5. 2 水 11. 7 10. 5 11. 2 鋭感 M A 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩 10, 0
EDA 硝酸塩 10. 0
E D T A 0. 5 0. 4 、 ,
酒石酸
乳化 S M 0 2. 8 11 2. 3 2. 3 剤
S M G
部 WAX (1) 1. 4 2. 3
WAX (2) 1. 4 0, 4
WAX (3) 1. 9 気泡 R M B (1) 0. 8
剤
()内 発泡 ス チ ロ ー 0 4 0. 7 体積 ル(1) ( 2 ) ( 11. 1 ) ア ル ミ ニ ウ ム 粉の 添 43 100 186 加量 ( ) 内重量% ( 30) ( 50 ) ( 65)
一 6
施例 1 3 1 4 1 5 無水酸酸液化料炭質キー
機剤燃素レト NH4N03 77. 5 74. 4 82. 7 化
NaNO 5· 2
水 11. 10. 5 11. 7 配 鋭感 ΜΑ 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩 10. 0 ム
EDA 硝酸塩
組 E D T A 0. 5
酒石酸
成 1 1
.3
乳化 S M 0 2. 8. 3 2. 3 2. 8 剤 2
S M G
WAX (1) 2. 8 2. 3 2. 8
WAX (2)
WAX (3)
気泡 R M B (1) 1. 3 保持 ( 11. 5 ) 剤
( )内 発泡 ス チ ロ ー 0. 7
体積 ル(1) ( 10. 0)
%
ア ル ミ ニ ウ ム 粉 の 添 186 233 233 加量 ( ) 内重量% (65 ) ( 70) ( 70)
表 一 7
(比較例 3 )
ア ル ミ ニ ウ ム粉を含有 し て い な い こ と 以外は実 例 1 と 同様に し て表 — 1 0 に示す W / 0 爆薬組
成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 一
1 6 に示す
こ の爆薬組成物 は 、 各エネ ルギー比の標準 と な る 組成物でめ る 。
(比較例 4 )
ア ル ミ 二 ゥ ム粉の 含有量が少な い こ と 以外 は実 施例 7 と 同様に し て表 一 1 0 に示す W Z O 爆薬組 成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 一 1 6 に示す
こ の表 一 1 6 か ら わ か る よ う に 、 本比較例 の爆 薬組成物 は実施例 7 の そ れ と 比べ て総合エ ネ ル ギ 一比は小 さ い 0
(比較例 5 )
ア ル ミ 二 ゥ ム粉の含有量が多 い こ と 以外 は実施 例 7 と 同様に し て表一 1 0 に示す W / 0 爆薬組成 物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表一 1 6 に示す。 本比較例の爆薬組成物 は不爆発で あ る (比較例 6 )
主 に 、 ァ ル ミ 二 ゥ ム粉の粒径が大 き い こ と 以外 は比較例 4 と 同様に し て表 — 1 1 に示す w z o 爆 薬.組成物 を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 — 1 7 に示す。 本比較例の爆薬組成物 は不爆発 であ る 。
(比較例 7 )
主 に 、 ァ ル ミ ニ ゥ ム粉の粒径が大 き い こ と 以外 は比較例 5 と 同様に し て表 一 1 1 に示す W / 0 爆
薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 一 1 7 に示す。 本比較例の爆薬組成物 は不爆発 であ る 。
(比較例 8 )
主に 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉の含有量が少な い こ と 以 外 は実施例 8 と 同様に し て表 — 1 1 に示す W Z O 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果 を表 一 1 7 に示す。
こ の表 — 1 7 か ら わか る よ う に 、 本比較例 の爆 薬組成物は実施例 8 の それ と 比べて総合エネ ルギ 一比が低い。
(比較例 9 )
主 に 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉の含有量が多い こ と 以外 は実施例 8 と 同様に し て表 一 1 2 に示す W Z O爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 一 1 8 に示す。 本比較例の爆薬組成物 は不爆発 であ る 。
(比較例 1 0 )
主 に 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉の粒子径が大き い こ と 以 外 は比較例 8 と 同様に し て表 — 1 2 に示す W / 0 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果 を表 一 1 8 に示す。 本比較例の爆薬組成物 は不爆 発であ る 。
(比較例 1 1 )
主 に 、 ア ル ミ ニ ウ ム粉の粒子径が大き い こ と 以 外は比較例 9 と 同様 に し て表一 1 2 に示す W / 0
爆薬組成物 を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果 を表 一 1 8 に示す。 本比較例 の爆薬組成物 は不爆 発であ る 。
(比較例 1 2 )
主に 、 気泡保持剤 と し て有機質気泡保持剤に代 え て無機質気泡保持剤で あ る グ ラ ス マ イ ク 口 バ ル ー ン ( G M B ) を配合 し た以外は実施例 9 と 同様 に し て表 一 1 3 に示す W / 0 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表一 1 9 に示す。
こ の表 一 1 9 か ら わか る よ う に 、 本比較例 の爆 薬組成物 は 、 実施例 9 の それに比べて総合エ ネ ル ギー比が低下 し て い る 。
(比較例 1 3 )
主 に 、 気泡保持剤 と し て平均粒径の小 さ い レ ジ ン マ イ ク ロ バ ル ー ン ( R M B ) を配合 し た 以外 は 実施例 9 と 同様 に し て表 — 1 3 に示す W Z O 爆薬 組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 — 1 9 に示す。
こ の表 一 1 9 か ら わ か る よ う に、 本比較例 の爆 薬組成物 は、 実施例 9 の それに比べて総合エネ ル ギー比が低下 し て い る 。
(比較例 1 4 )
主 に 、 気泡保持剤 と し て平均粒径の大 き い発泡 ス チ ロ ー ル粒を配合 し た以外 は実施例 9 と 同様に し て表 — 1 3 に示す W / 0 爆薬組成物を得、 そ の 性能を評価 し た。 そ の結果を表 一 1 9 に示す。 本
比較例 の爆薬組成物 は 、 不爆発であ る 。
(比較例 1 5 )
主に 、 気泡保持剤 と し て有機質気泡保持剤に代 えて無機質気泡保持剤であ る シ ラ ス マ イ ク 口 バル ー ン ( S M B ) を配合 し た以外は実施例 1 0 と 同 様 に し て表 一 1 4 に示す W Z O 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を表 一 2 0 に示す こ の表 - 2 0 か ら わ かる よ う に 、 本比較例の爆 薬組成物 は、 実施例 1 0 の そ れ に比べて総合エネ ルギー比が低下 し て い る 。
(比較例 1 6 )
主に、 気泡保持剤 と し て平均粒径の小 さ い レ ジ ン マ イ ク 口 バルー ン ( R M B ) を配合 し た以外は 実施例 1 0 と 同様に し て表一 1 4 に示す W Z O 爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 — 2 0 に示す 0
こ の表 一 2 0 か ら わか る よ う に、 本比較例の爆 薬組成物 は 、 実施例 1 0 の それに比べて総合エネ ルギー比が低下 し て い る 。
(比較例 1 7 )
主に、 気泡保持剤 と し て平均粒径の大 き い発泡 ス チ ロ ー ル粒を配合 し た以外 は実施例 1 0 と 同様 に し て表 一 1 4 に示す W / 0 爆薬組成物を得、 そ の性能を評 ffi し た。 そ の結果を表一 2 0 示す。 本比較例 の爆薬組成物 は、 不爆発で あ る 。
(比較例 1 8 )
主 に 、 有機質気泡保持剤の含' '有量を多 く し た以 外 は 比較例 3 と 同 様 に し て 表 1 5 に 示 す W ,/ O 爆薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果 を表 一 2 1 に示す。 本比較例 の爆薬組成物 は 、 不 爆発で あ る 。
(比較例 1 9 )
主 に 、 有機質気泡保持剤を含有 し て し な い以外 は比較例 3 と 同様に し て表一 1 5 に示す 爆 薬組成物を得、 そ の性能を評価 し た。 そ の結果を 表 一 2 1 に示す。 本比較例 の爆薬組成物 は、 不爆 でめ 0
(比較例 2 0 )
主に 、 有機質気泡保持剤の含有量を多 く し 、 鋭 感剤を含有 し て い な い以外 は比較例 3 と 同様に し て表 一 1 5 に示す W Z O 爆薬組成物を得、 そ の性 能を評価 し た。 そ の結果を表 — 2 1 に示す。 本比 較例の爆薬組成物 は、 不爆発であ る 。
(比較例 2 1 )
主 に 、 有機質気泡保持剤を含有 し て い な い こ と 及び鋭感剤を含有 し て い な い こ と 以外 は比較例 3 と 同様 に し て表 一 1 5 に示す W / 0 爆薬組成物を 得、 そ の性能を評価 し た 。 そ の結果を表 - 2 1 に 示す。 本比較例 の爆薬組成物 は、 不爆発で あ る 。
な お 、 後記表 一 1 0 〜表 一 1 5 にお け る 略号 は 次の意味を表す。
発洵 S t 3 0 0 // : 平均粒径が 3 0 0 x m の発泡 ス
チ ロ 一 ノレ
発泡 St 4100 n : 平均粒径が 4 1 0 0 m の発 泡 ス チ ロ ー ル
R M B (2) : ポ リ 塩化 ビ ニ リ デ ン系樹脂球。 粒径 力 5 〜 3 0 m で平均粒径力 8 〃 m の も の 。
配合組量成 (重部:
一 1 0 無酸酸水液化炭料質キ一 比較例 4
機剤素燃レト NH4N03 74. 4 74. 4 74. 4 化
NaN03
溶
水 10. 5 10. 5 10, 5 鋭感 MMA 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩 10. 0 10. 0 10. 0
EDA 硝酸塩
E D T A 0. 5 0. 5 0. 5 酒 酸
乳化 S M 0 2. 3 2. 3 2. 3 剤
S M G
WAX (1) 2. 3 2. 3 2. 3
WAX (2)
WAX (3)
発泡 St 発泡 S t 発泡 St 気泡保持剤 300 β 300 β 300 ( ) 内 は体積% 0. 7 0. 7 0. 7
(21. 0 ) ( 19. 7) ( 8, 9 ) ア ル ミ ニ ウ ム 粒径 5. 3 300 粉の添加量 0. lmm ( 5. 0) (75 ) ( ) 内重量%
1, 2mm
- 1 1
酸料無酸水液 /炭質 4一| AT匕 比較例
機化塩溶素燃レト
NH4N03 66. 7 66. 7 82
NaNO 4. 2 4. 2 水 9. 2 9. 2 11. 7 配 鋭感 MMA 硝酸塩 15. 0 15. 0
剤
Hyd 硝酸塩
合
EDA 硝酸塩
組 E D T A
酒石酸 0. 3 0. 3 成
乳化 S M 0 2. 8 剤
S M G 2. 3 2. 3
WAX (1) 1. 4
WAX (2) 0. 4 0. 4 1. 4
WAX (3) 1. 9 1. 9
発泡 St 発泡 St 発泡 S t 気泡保持剤 300 300 fi 300 ( ) 内 は体積% 0. 7 0. 7 0. 7
( 19. 8) ( 8. 9 ) ( 19. 4) ア ル ミ ニ ウ ム 粒径 5. 3 粉の添加量 0. 1mm (5. 0 ) ( ) 内重量% 1. 2mm 5. 3 300
( 5. 0 ) (75)
配組成合
一 1 2 水無酸酸液化炭料質キ 比較例 1 0 1 1 化塩剤素燃一レト NH4N03 82. 7 77. 5 77. 5
NaN03 5. 2 5. 2 水 11. 7 11. 7 11. 7 鋭感 MMA 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩
EDA 硝酸塩
E D T A
酒石酸
乳化 S M 0 2. 8
剤
S M G 2. 8 2. 8
WAX (1) 1. 4
WAX (2) 1. 4 0. 5 0. 5
WAX (3) 2. 3 2. 3 発泡 St 発泡 S t 発泡 S t 気泡保持剤 300 β 300 300 β ( ) 内 は体積% 0. 7 0. 7 0. 7
( 8. 7 ) ( 19. 5) ( 8. ア ル ミ ニ ウ ム 粒径 300
粉の添加量 0. 1mm (75 )
( ) 内重量% 1. 2mm 5. 3 300
( 5. 0) ( 75 )
組配合成
一 1 3
化酸酸水無液キー
比較例 1 2 1 3 1 4 剤レト
機 NH4N03 68. 6 68. 6 68. 6 化
NaNO 5. 2 5. 2 5. 2 水 11. 2 11. 2 11. 2 鋭感 MMA 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩
EDA 硝酸塩 10. 0 10. 0 10. 0
E D T A 0. 4 0. 4 0. 4 酒石酸
乳化 S M 0 2. 3 2. 3 2. 3 剤
S M G
炭素 WAX (1)
質燃
WAX (2) 2. 3 2. 3 2. 3
WAX (3)
GMB R B(2 ) 発泡 St 気泡保持剤 7. 0 4100 ( ) 内 は体積% 16. 0) 2. 5 0. 3
( 18. 0) ( 15. 3) ア ル ミ ニ ウ ム 粒径 43 43 43 粉の 添加量 0. 1mm ( 30) ( 30) (30 ) ( ) 内重量 1. 2mm
合配組成重量部 (:
1 4 無酸酸水液化料炭質キー 比較例 1 5 1 6 1 7 機化塩溶剤燃素レト匕 82. 7 82. 7 82. 7
NaNO
水 11. 7 11. 7 11. 7 鋭感 MMA 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩
EDA 硝酸塩
E D T A
酒石酸
S M 0
S M G 2. 8 2. 8 2. 8
WAX (1) 2. 8 2. 8 2. 8
WAX (2)
WAX (3)
SMB RMB 2) 発 43泡 S t 気泡保持剤 7. 4 410 3 o0 ( ) 内 は体積 ( 16. 1 ) 2. 5 0. 3
( 18. 0) ( 15. 1 ) ア ル ミ ニ ウ ム 粒径 43 43
粉の添加量 0. 1mm ( 30 ) (30 )
( ) 内重量% 1. 2mro
3β
1 5
酸酸水液化炭無質料キー
比較例 1 8 1 9 2 0 2 1 塩溶機化剤レト
NH4N03 74. 4 74. 4 77. 5 77. 5
NaNO 5. 2 5. 2 水 10. 5 10. 5 11. 11. 配 鋭感 MMA 硝酸塩
剤
Hyd 硝酸塩 10. 0 10. 0
EDA 硝酸塩
組 E D T A
酒石酸 0. 5 0. 5
成
乳化 S M 0 2. 3 2. 3 2. 8 2. 8 剤
S M G
部 WAX (1) 1. 4 1. 4
WAX (2) 0. 4 0. 4 1. 4 4
WAX (3) 1. 9 1. 9
発泡 St 発泡 S t
気泡保持剤 300 iL 300 β ( ) 内 は体積% 1. 8 1. 8
( 53. 0) (52. 0 )
ア ル ミ ニ ゥ 粒径
ム粉の添加 0. 1mm
量 ( ) 内 1. 2mm
重量%
エネル
表 一 1 6
比較例 4 性 '匕
匕 仮比重 ( g Z cc) 1. 10 1. 11 2. 01 水ギ シ ョ ヅ ク ェ ネ ル ギ 100 100
中 I 一比
バ ブルエ ネ ルギ一 100 108
ェ 比
ネ
ル 総合エ ネ ル ギ ー比 100 105 表一 1 7
比較例 7 性 ^ 仮比重 ( g / CC) 1. 12 2. 01 1. 10 ギ シ ョ 、リ ク ェネ ルギ 92 一比
/ ブ ルエ ネ ル ギ ー 95 比
総合エ ネ ル ギ ー比 94 表 一 1 8
比較例 1 0 1 1 性能 仮比重 ( g / cc) 2.00 1. 11 2. 00 水ギ シ ョ ッ ク ェ ネ ル ギ
中 I 一比
バブ ル ェ ネ ル ギ
ェ 比
ネ
ル 総合エ ネ ル ギ ー比
表 一 1 9
比較例 1 2 1 3 1 4 性合匕
目 ϋ 仮比重 ( g Z cc) 1.40 1. 34 1. 25 水ギ シ ョ 、ソ ク エ ネ ルギ 116 120
中 I 一比
バ ブ ルエ ネ ル ギ一 158 175
ェ 比
ネ
ル 総合エ ネ ルギ ー比 145 161 表 一 2 0
比較例 1 5 1 6 1 7 匕
性食匕 I 仮比重 ( g / cc) 1.39 1. 33 1. 25 水ギ シ ョ 、ソ ク ェネ ルギ 108 110
中 I 一比
バブ ルェ ネ ル ギ一 132 158
ェ 比
ネ
ル 総合エ ネ ルギ ー比 119 143 一 2 1
比較例 1 8 1 9 2 0 2 1 性能 仮比重 ( g Z cc) 0. 55 1.41 0.52 1. 40 ギ シ ョ ッ ク エネ ルギ
一比
バ ブ ルエ ネ ル ギ
ェ 比
ネ
ル 総合エ ネ ルギ ー比 前記表 — 7 〜表 一 9 力、 ら わ か る よ う に 、 実施例
7 〜 1 5 の W / 0 爆薬組成物は、 水中爆発エネ ル ギ一 の総合エネ ルギーが比較例 3 の それを 1 0 0 と し た場合 1 1 6 〜 2 1 3 と 相 当高 ま り 、 実施例
1 1 、 1 2 及び 1 4 で は 2 倍を超え て い る 。
そ れ に対 し て、 各比較例の Wノ 0 爆薬組成物 は 、 不爆発 と な る か又 は水中爆発エネ ルギーが低い 。
ま た 、 前記比較例 3 に お け る 総合エネ ルギー は、 約 2. 8 M J / k gで あ り 、 そ れ に対 し て各実施例 の 総合エネ ルギー は 3. 2 M J ノ k g (実施例 7 ) 〜 6. 0 M J Z k g (実施例 1 4 ) の範囲で あ り 、 比較例 3 に対 し て相当 に 高 ま っ て い る こ と 力くわ力、 る 。
な お 、 こ の発明 は前記実施例 に 限定 さ れ る も の で は な く 、 こ の発明 の趣 旨か ら逸脱 し な い範囲で 任意に変更が可能であ る 。
産業上の利用可能性
以上の よ う に 、 本発明 の W Z O 爆薬組成物 は、 特に水 中爆発エネ ルギ ーが高 い ので、 炭鉱や そ の 他の鉱工業用 の爆薬 と し て好適 に利用 さ れ る 。