JPWO2023228905A5 - - Google Patents
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Claims (14)
- 湿式紡糸法を用いて無機フィラー粒子を含む生分解性繊維を製造する方法であって、
無機フィラー粒子と生分解性樹脂を重量比50-80:50-20の割合で混合した混合物を混合容器に投入し、
前記混合物に対して所定の量の良溶媒を前記混合容器に投入し、前記生分解性樹脂を前記良溶媒に溶解させて攪拌することによって、前記無機フィラー粒子が溶液中に分散した紡糸溶液を調製し、
前記調製した紡糸溶液を湿式紡糸装置のシリンジに充填し、
前記シリンジに充填された前記紡糸溶液を所定の径を有する入射針の吐出口から押し出してコレクター容器中に出射し、前記コレクター容器には、溶解パラメータ値が前記良溶媒に対して第1の乖離度を有する第1の貧溶媒と、前記第1の貧溶媒よりも比重が大きく尚且つ溶解パラメータ値が前記良溶媒に対して前記第1の乖離度よりも大きい第2の乖離度を有する第2の貧溶媒が上下二層になって満たされており、
前記ノズルの吐出口から押し出された紡糸溶液は自重により前記コレクター容器中の前記第1の貧溶媒に繊維状に入射し、前記第1の貧溶媒の液中に繊維状に入射された紡糸溶液の表面が前記良溶媒の脱離と前記第1の貧溶媒の侵入の相互拡散によって固化され、
次いで、前記表面が固化された繊維状の紡糸溶液は自重により前記コレクター容器の前記第1の貧溶媒の下に満たされた前記第2の貧溶媒中に連続的に入射し、
前記第2の貧溶媒の中に入射した前記繊維状の紡糸溶液は、前記第2の貧溶媒の中で前記良溶媒の脱離と第2の貧溶媒の侵入の相互拡散を紡糸溶液の内部まで進行させることによってさらに固化して繊維化され、前記固化した繊維は前記第2の貧溶媒中で繊維同士が接着することなく連続的な長繊維となって前記コレクター容器の底に浮遊堆積し、
前記コレクター容器の底に堆積した繊維を前記コレクター容器から取り出して乾燥させる、
前記湿式紡糸法を用いて無機フィラー粒子を含む生分解性繊維を製造する方法。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がエタノールであり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項1に記載の方法。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がアセトンと水の混合溶液であり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項1に記載の方法。
- 前記無機フィラー粒子と生分解性樹脂の混合物に対して加える良溶媒の量は、前記シリンジ内で無機フィラー粒子が溶液中に沈んでしまうことなく均一に拡散し、尚且つ紡糸溶液を前記注射針から貧溶媒中に押し出すことによって貧溶媒中で繊維化することができる量に調整されている請求項1又は2に記載の方法。
- 前記コレクター容器から取り出して乾燥して得られた繊維の外径は80~200μmである、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記入射針の吐出口の口径は0.17~0.21mm(27G)であり、前記コレクター容器から取り出して乾燥して得られた繊維の外径は100~150μmである、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記無機フィラー粒子はカルシウム塩粒子である、請求項1又は2に記載の方法。
- 湿式紡糸法を用いて製造された綿形状の骨再生材料であって、前記綿形状の骨再生材料は、
カルシウム塩粒子と生分解性樹脂を重量比50-80:50-20の割合で混合した混合物を混合容器に投入し、
前記混合物に対して所定の量の良溶媒を前記混合容器に投入し、前記生分解性樹脂を前記良溶媒に溶解させて攪拌することによって、前記カルシウム塩粒子が溶液中に分散した紡糸溶液を調製し、
前記調製した紡糸溶液を湿式紡糸装置のシリンジに充填し、
前記シリンジに充填された前記紡糸溶液を所定の径を有する入射針の吐出口から押し出してコレクター容器中に出射し、前記コレクター容器には、溶解パラメータ値が前記良溶媒に対して第1の乖離度を有する第1の貧溶媒と、前記第1の貧溶媒よりも比重が大きく且つ溶解パラメータ値が前記良溶媒に対して前記第1の乖離度よりも大きい第2の乖離度を有する第2の貧溶媒が上下二層になって満たされており、
前記吐出口から押し出された紡糸溶液は前記コレクター容器中の前記第1の貧溶媒に繊維状に入射し、前記第1の貧溶媒の液中に繊維状に入射された紡糸溶液の表面は前記良溶媒の脱離と第1の貧溶媒の侵入の相互拡散によって固化され、
次いで、前記表面が固化した紡糸溶液は、前記コレクター容器の前記第1の貧溶媒の下に満たされた前記第2の貧溶媒中に連続的に入射し、
前記第2の貧溶媒の中に入射した前記紡糸溶液は、前記第2の貧溶媒の中で前記良溶媒の脱離と第2の貧溶媒の侵入の相互拡散を紡糸溶液内部まで進行させることによってさらに固化して繊維化され、前記固化した繊維は第2の貧溶媒中で繊維同士が接着することなく連続的な長繊維となって前記コレクター容器の底に綿状に浮遊堆積し、
前記コレクター容器の底に綿状に堆積した繊維を前記コレクター容器から取り出して乾燥させる、という工程によって製造される、
前記綿形状の骨再生材料。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がエタノールであり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項8に記載の骨再生材料。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がアセトンと水の混合溶液であり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項8に記載の骨再生材料。
- 前記無機フィラー粒子と生分解性樹脂の混合物に対して加える良溶媒の量は、前記シリンジ内で無機フィラー粒子が溶液中に沈んでしまうことなく均一に拡散し、尚且つ紡糸溶液を前記入射針から貧溶媒中に押し出すことによって貧溶媒中で繊維化することができる量に調整されている請求項8又は9に記載の骨再生材料。
- 改良された湿式紡糸法に用いる湿式紡糸法装置であって、前記装置は、
紡糸溶液を注入するシリンジと、前記シリンジの端部に接続されて、先端に吐出口を備えたノズルと、コレクター容器を備え、
前記コレクター容器は、
前記ノズルの吐出口から押し出された紡糸溶液を第1の貧溶媒中に入射して通過させるための射出部と
前記射出部を通過した紡糸溶液を前記射出部の下に隣接し、前記第1の貧溶媒よりも比重が大きく、かつ前記良溶媒との溶解パラメータ値の乖離度が前記第1の貧溶媒よりも大きい第2の貧溶媒中に入射させて固化するための繊維固化部と、
前記繊維固化部の下に隣接し、前記繊維固化部を通過して固化した繊維を前記コレクター容器の底に綿状に浮遊堆積させて回収するための繊維回収部を有し、
前記繊維固化部と前記繊維回収部は分離可能に接続されており、前記繊維回収部の底に前記固化した繊維が浮遊堆積した後に前記繊維回収部を前記繊維固化部から分離することによって、前記コレクター容器の底に堆積した繊維を回収することができる、
前記改良された湿式紡糸法に用いる湿式紡糸法装置。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がエタノールであり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項12に記載の湿式紡糸法装置。
- 前記生分解性樹脂がPDLLGAであり、前記良溶媒がアセトンであり、前記第1の貧溶媒がアセトンと水の混合溶液であり、前記第2の貧溶媒が水である、請求項12に記載の湿式紡糸法装置。
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