JPWO2022130726A5 - - Google Patents

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JPWO2022130726A5
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本開示は、モータユニット及び飛行体に関する。
特許文献1には、二重反転スクリュー機構が開示されている。この二重反転スクリュー機構では、同軸配置した二つの駆動軸の一方に、前側スクリューが取り付けられ、他方に後側スクリューが取り付けられている。これら二つのスクリューは、互いに反対向きに回転することで、同じ向きに推力を発生するように構成されている。
上述した二重反転スクリュー機構では、前側スクリューと後側スクリューとの両者で推進力を発生させる。このため、例えば、二重反転スクリュー機構を飛行体の回転翼として用いた場合、例えば、垂直離着陸時等の比較的大きな推進力を要する、飛行体の飛行に適している。
しかし、上述した二重反転スクリュー機構では、後側スクリューが、前側スクリューに対して、前側スクリューで発生する推進力の向きと逆方向に位置している。このため、前側スクリューの回転時には、後側スクリューが前側スクリューによって押し動かされた空気に対して大きな抵抗になりやすい。したがって、この二重反転スクリュー機構では、飛行体の水平飛行時等における効率の良い飛行を実現することが難しい。
特開2009-292439号公報
本開示は上記事由に鑑みてなされている。本開示は、大きな推進力を要する飛行体の飛行と、効率の良い飛行との両者を実現できるモータユニット及び飛行体を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るモータユニットは、ステータ、第1ロータ、第1回転翼、第2ロータ及び第2回転翼を備える。前記第1ロータは、前記ステータで発生した磁力によって回転する。前記第1回転翼は、前記第1ロータの回転力によって前記第1ロータの回転中心となる第1軸心を中心に回転して、前記第1軸心と平行な第1の向きに推進力を発生させる。前記第2ロータは、前記ステータで発生した磁力によって回転する。前記第2回転翼は、前記第2ロータの回転力によって前記第2ロータの回転中心となる第2軸心を中心に回転する。前記第2回転翼は、回転部と、ブレードとを有する。前記回転部は、前記第2ロータの回転力によって回転する。前記ブレードは、基端部が前記回転部に前記第2軸心と交差する回転軸を中心に回転可能に連結される。前記ブレードは、第1回転位置と、第2回転位置とに回転移動可能である。前記ブレードが前記第1回転位置にあるとき、前記ブレードは、前記回転部から前記第2軸心と交差する方向に突出し、前記第2ロータの回転時において前記第1の向きに推進力を発生させる。前記ブレードが前記第2回転位置にあるとき、前記ブレードの先端部が、前記第1回転位置に位置する前記ブレードの先端部よりも前記第1の向きとは逆向きである第2の向きに位置する。
前記第1ロータは、前記ステータの内側に位置し、前記第2ロータは、前記ステータの外側に位置することが好ましい。
モータユニットは、前記第1ロータの回転力を前記第1回転翼に伝える第1シャフトと、前記第2ロータの回転力を前記第2回転翼に伝える第2シャフトとを更に備え、前記第2シャフトは筒状に形成されて前記第1シャフトの周囲に位置し、前記第1シャフトによって回転可能に支持されることが好ましい。
前記第1ロータの極対数は、前記第2ロータの極対数よりも少ないことが好ましい。
前記第1ロータの前記極対数は、前記第2ロータの前記極対数の1/8、1/4又は1/2であることが好ましい。
前記第1ロータの回転によって発生する誘起電圧は、前記第2ロータの回転によって発生する誘起電圧よりも低いことが好ましい。
前記第1ロータの回転によって発生する前記誘起電圧は、前記第2ロータの回転によって発生する前記誘起電圧の1/8以上1/2以下であることが好ましい。
前記第1回転翼は第1ブレードを有し、前記第1ブレードの長さは、前記第2回転翼の前記ブレードである第2ブレードの長さよりも短いことが好ましい。
前記第1ブレードの長さは、前記第2ブレードの長さの1/4以上2/3以下であることが好ましい。
本開示の一態様に係る飛行体は、本体と、前記モータユニットとを備える。前記モータユニットは、前記本体に取り付けられる。
前記本体は、前記モータユニットの向きを、前記第1回転翼が発生させる推進力の向きが上向きとなる向きと、前記第1回転翼が発生させる推進力の向きが前向きとなる向きとに変更する駆動部を有することが好ましい。
前記一態様に係るモータユニット及び飛行体では、大きな推進力を要する飛行体の飛行と、効率の良い飛行との両者を実現できる。
図1は、実施形態に係るモータユニットの斜視図である。 図2は、同上のモータユニットの部分断面図である。 図3は、同上のモータユニットが備える第2ブレードが第1回転位置にあるモータユニットの斜視図である。 図4は、同上のモータユニットを備えた飛行体の上面図である。 図5は、同上のモータユニットを備えた別の飛行体の上面図である。
以下、本開示のモータユニット及び飛行体について説明する。
(1)実施形態
図1は、実施形態に係るモータユニット1の斜視図である。図2は、同上のモータユニット1の部分断面図である。図3は、同上のモータユニット1が備える第2ブレード121が第1回転位置にあるモータユニット1の斜視図である。モータユニット1は、共通のステータ20を用いて回転する第1ロータ4及び第2ロータ5を備える。モータユニット1は、同軸に配置された二つの回転翼11,12のうちの一方の回転翼11を第1ロータ4の回転力によって回転させ、かつ、他方の回転翼12を第2ロータ5の回転力によって回転させる。モータユニット1は、例えば、図4及び図5に示すように、ロータとして飛行体8,9に搭載される。図4は、実施形態に係るモータユニット1を備えた飛行体8の上面図である。図5は、同上のモータユニット1を備えた別の飛行体9の上面図である。モータユニット1は、飛行体8,9の推進力を得るために用いられる。
図1~図3に示すように、モータユニット1は、モータ2、第1回転翼11及び第2回転翼12を備えている。モータ2は、ブラシレスモータである。モータ2は、ステータ20、第1ロータ4及び第2ロータ5を有している。第1ロータ4は、第1ロータ4が有するマグネットがステータ20の内側に位置するインナロータである。第2ロータ5は、第2ロータ5が有するマグネットがステータ20の周囲に位置するアウタロータである。第1ロータ4の回転中心である第1軸心41と、第2ロータ5の回転中心である第2軸心52とは、重なっている。第1ロータ4の回転方向と第2ロータ5の回転方向とは同じである。
上述のように、第1ロータ4及び第2ロータ5は、共通のステータ20で発生した磁力によって回転する。このため、モータユニット1は、制御回路、ハーネス及びこれらを取り付けるためのブラケット等を簡易化することができる。したがって、モータユニット1の重量が増加することを抑制でき、ひいては飛行体8,9の重量増加を抑制して飛行体8,9の効率の良い飛行を実現できる。
第1ロータ4は、第1回転翼11を回転させる回転力を発生させる。第1回転翼11は、第1軸心41を中心として、第1ロータ4と共に第1ロータ4と同一方向に回転し、第1軸心41と平行な第1の向きに推進力を発生させる。
第2ロータ5は、第2回転翼12を回転させる回転力を発生させる。第2回転翼12は、第2軸心52を中心として、第2ロータ5と共に第2ロータ5と同一方向に回転する。以下、モータユニット1について、特に記載する場合を除き、第1軸心41が延びる方向を上下方向とし、第1の向きを上方とし、第1の向きとは逆向きである第2の向きを下方として、説明する。なお、本開示で用いられる方向及び向きは、モータユニット1の利用時の方向及び向きを限定するものではない。
図2に示すように、モータユニット1は、ベース3を更に備えている。ベース3は、厚み方向が上下方向と平行な平板状のベースプレート30を有している。ベースプレート30は、上下方向から見て円形に形成されている。
ステータ20は、ベースプレート30の厚み方向の一方の面である上面に沿っている。ステータ20は、ベースプレート30に固定されている。ステータ20は、例えば、ねじ等の固着具によってベースプレート30に固定される。ステータ20は、上下方向から見て環状に形成されている。ステータ20は、ベースプレート30と同心の円環状に形成されている。ステータ20は、例えば、ステータコアと、ステータコアに巻き付けられたステータコイルとを有する。ステータ20は、ステータコイルに通電することにより、第1ロータ4及び第2ロータ5を回転させるための磁力を発生させる。
モータユニット1は、二つのシャフト6,7を更に備えている。二つのシャフト6,7のうちの第1シャフト6は、第1ロータ4の回転力を第1回転翼11に伝えて、第1回転翼11を回転させる。第2シャフト7は、第2ロータ5の回転力を第2回転翼12に伝えて、第2回転翼12を第1回転翼11と同一方向に回転させる。
第1シャフト6は、上下方向に延びた円柱状に形成されている。第1シャフト6は、ベースプレート30に対して回転可能に取り付けられている。ベース3は、ベースプレート30の中心部に取り付けられた軸受31を更に有している。第1シャフト6の下端部は軸受31によって、上下方向の移動が規制され、かつ、第1シャフト6の中心軸を中心に回転可能に支持されている。なお、ベースプレート30は、第1シャフト6の上下方向の移動を規制し、かつ、第1シャフト6を第1シャフト6の中心軸を中心に回転可能に支持する部分を有してもよい。この場合、軸受31は省略可能である。
第1ロータ4は、上方に向かって開口した有底円筒状(カップ状)に形成されている。第1ロータ4は、ステータ20の内側に位置している。ただし、第1ロータ4は、ステータ20に接触していない。
第1ロータ4は、底部40と周壁部42とを有している。底部40は、厚み方向が上下方向と平行な板状に形成されている。底部40の下面は、ベースプレート30の上面に沿っている。ただし、第1ロータ4は、ベースプレート30とは接触していない。底部40の中心には、上下方向に貫通した嵌込孔43が形成されている。
第1シャフト6は、第1ロータ4の嵌込孔43を通過して底部40を上下方向に貫通している。第1ロータ4の底部40は、第1シャフト6に固定されている。底部40は、例えば、嵌込孔43に第1シャフト6を圧入することで、第1シャフト6に固定される。なお、第1ロータ4を第1シャフト6に固定する手段は限定されない。例えば、第1ロータ4は、接着等によって第1シャフト6に固定されてもよい。第1ロータ4の第1軸心41は、第1シャフト6の中心軸と重なっている。第1ロータ4の回転中心は、第1シャフト6によって規定されている。第1ロータ4は、第1シャフト6と共に第1シャフト6の中心軸を中心に回転する。
第1ロータ4の周壁部42は、底部40の周縁部から上方に向かって突出している。周壁部42は、中心軸方向が上下方向と平行な円筒状に形成されている。周壁部42の外周面は、僅かな隙間を介してステータ20の内周面に対向している。
周壁部42は、例えば、第1ロータ4の周方向(周壁部42の周方向)に並んだ複数のマグネット、又は第1ロータ4の周方向にわたって連続した一つのマグネットを有している。複数のマグネットは、例えば、隣り合う二つのマグネットのステータ20側の磁極が異なるように配置される。一つのマグネットは、例えば、ステータ20側に位置する磁極が第1ロータ4の周方向において交互に入れ替わるように着磁される。
第1ロータ4は、ステータ20によって形成される磁界と複数又は一つのマグネットとの間で生じる磁気的な吸引力および反発力によって、第1ロータ4の第1軸心41を中心に回転する。このように第1ロータ4が回転することで、第1シャフト6に固定された第1回転翼11が、第1ロータ4の第1軸心41を中心に回転する。
第1ロータ4の底部40の上方には、第2シャフト7が位置している。第2シャフト7は、上下方向に延びた円筒状に形成されている。第2シャフト7は、第1シャフト6の周囲に位置している。第2シャフト7は、第1シャフト6によって第1シャフト6の中心軸を中心に回転可能に支持されている。
第2シャフト7は、下端面が第1ロータ4の底部40に接触することで、下方への移動が規制される。第1シャフト6には、第2シャフト7の上方に位置するストッパ13が固定されており、第2シャフト7は、上端面がストッパ13に接触することで、上方への移動が規制される。
第2ロータ5は、下方に向かって開口した、有蓋円筒状(カップ状)に形成されている。第2ロータ5は、ステータ20及び第1ロータ4に対して非接触状態で上側から被さっている。第2ロータ5は、蓋部50と周壁部51とを有している。蓋部50は、厚み方向が上下方向と平行な板状に形成されている。蓋部50は、ステータ20及び第1ロータ4の上方に位置している。蓋部50は、隙間を介してステータ20の上面と対向している。
蓋部50は、中央部500、周縁部501及び複数の接続部502を有している。中央部500は、上下方向から見て蓋部50の中央に位置し、環状のステータ20の内側に形成された空間の上方に位置している。中央部500の中心(蓋部50の中心)には、上下方向に貫通した嵌込孔503が形成されている。
第2シャフト7は、第2ロータ5の嵌込孔503を通過して蓋部50を上下方向に貫通している。第2ロータ5の蓋部50は、第2シャフト7に固定されている。蓋部50は、例えば、嵌込孔503に第2シャフト7を圧入することで、第2シャフト7に固定される。なお、第2ロータ5を第2シャフト7に固定する手段は限定されない。例えば、第2ロータ5は、接着等によって第2シャフト7に固定されてもよい。第2ロータ5の第2軸心52は、第1シャフト6の中心軸及び第2シャフト7の中心軸と重なっている。第2ロータ5の回転中心は、第1シャフト6及び第2シャフト7によって規定されている。第2ロータ5は、第2シャフト7と共に第1シャフト6の中心軸を中心に、第1ロータ4と同一方向に回転する。
蓋部50の周縁部501は、上下方向から見て、円環状に形成されている。周縁部501は、中央部500と間隔をあけて中央部500の周囲に位置している。複数の接続部502は、中央部500と周縁部501との間において、第2ロータ5の周方向(周縁部501の周方向)に間隔をあけて並んでいる。複数の接続部502は、中央部500と周縁部501とを接続している。
蓋部50には、第2ロータ5の周方向に並んだ複数の孔504が形成されている。各孔504は、第2ロータ5の周方向において隣り合う接続部502の間に形成されている。各孔504は、蓋部50を上下方向に貫通している。複数の孔504は、蓋部50の上方の空間と、蓋部50の下方に位置する、第2ロータ5の内側の空間(周壁部51で囲まれた空間)とを通じさせる。このため、ステータ20で発生した熱は、第2ロータ5の内側に籠もりにくい。
第2ロータ5の周壁部51は、蓋部50の周縁部501から下方(ステータ20側)に向かって突出している。周壁部51は、中心軸方向が上下方向と平行な円筒状に形成されている。周壁部51の内周面は、僅かな隙間を介してステータ20の外周面に対向している。
周壁部51は、例えば、第2ロータ5の周方向に並んだ複数のマグネット、又は第2ロータ5の周方向にわたって連続した一つのマグネットを有している。第2ロータ5の複数のマグネットは、例えば、隣り合う二つのマグネットのステータ20側の磁極が異なるように配置される。第2ロータ5の一つのマグネットは、例えば、ステータ20側に位置する磁極が第2ロータ5の周方向において交互に入れ替わるように着磁される。第2ロータ5は、ステータ20によって形成される磁界と複数又は一つのマグネットとの間で生じる磁気的な吸引力および反発力によって、第2ロータ5の第2軸心52を中心に回転させられる。
第2シャフト7は、第2ロータ5の中央部500よりも上方に突出した突出部分70を有している。突出部分70には、第2回転翼12が連結されている。第1シャフト6は、第2シャフト7よりも上方に突出した突出部分60を有している。突出部分60には、第1回転翼11が連結されている。第1回転翼11は、第2回転翼12の上方に位置している。第1回転翼11、第2回転翼12、第2ロータ5及びステータ20は、この順序で、上下方向に向かって並んでいる。
図1に示すように、第1回転翼11は、回転部110と、複数のブレード111とを有している。以下、回転部110を第1回転部110といい、ブレード111を第1ブレード111という。第1回転部110は、第1シャフト6の突出部分60(図2参照)に固定されている。第1回転部110は、第1シャフト6と共に第1シャフト6の中心軸を中心に回転する。
第1回転翼11は、合計二つの第1ブレード111を有している。各第1ブレード111は、上下方向と交差する方向に延びた板状の翼である。各第1ブレード111は、基端部(長さ方向の一端部)が第1回転部110に対して上下方向と平行な回転軸を中心に回転可能に連結されている。各第1ブレード111は、第1回転部110から上下方向と交差する方向に突出している。具体的に各第1ブレード111は、上下方向と実質的に直交する方向に延びている。なお、各第1ブレード111は、第1回転部110に固定され、第1回転部110に対して回転不能であってもよい。
各第1ブレード111は、第1ロータ4が第1軸心41を中心に回転することで、第1シャフト6及び第1回転部110と共に第1シャフト6の中心軸を中心に回転する。これにより、第1回転翼11は上向きの推進力を発生させる。なお、第1回転翼11が有する第1ブレード111の数は限定されない。例えば、第1回転翼11は、第1ブレード111を1枚だけ有してもよいし、3枚以上有してもよい。
第2回転翼12は、回転部120と、複数のブレード121とを有している。以下、回転部120を第2回転部120といい、ブレード121を第2ブレード121という。第2回転部120は、第2シャフト7の突出部分70(図2を参照)に固定されている。第2回転部120は、第2シャフト7と共に第2シャフト7の中心軸を中心に回転する。
第2回転翼12は、合計二つの第2ブレード121を有している。各第2ブレード121は、第2回転部120の回転方向と交差する方向に延びた板状の翼である。なお、第2回転翼12が有する第2ブレード121の数は限定されない。例えば、第2回転翼12は、第2ブレード121を1枚だけ有してもよいし、3枚以上有してもよい。
各第2ブレード121は、基端部(長さ方向の一端部)が第2回転部120に対して上下方向と交差する方向と平行な回転軸122を中心に回転可能に連結されている。各第2ブレード121が、上下方向から見て、第2ロータ5よりも外側に位置している。各第2ブレード121は、第2ロータ5よりも外側の位置で第2回転部120に連結されている。各第2ブレード121の回転軸122は、第2回転部120の回転方向と平行であるが、非平行であってもよい。
各第2ブレード121は、第2回転部120に対して回転軸122を中心に回転することで、図3に示す第1回転位置と、図1に示す第2回転位置とに回転移動可能である。各第2ブレード121は、第2ブレード121の第2軸心52を中心とした回転時に作用する遠心力、並びに飛行体8,9の飛行時において第2ブレード121に作用する抗力、慣性力及び重力等により、第1回転位置と第2回転位置とに回転移動する。
各第2ブレード121は、図3に示す第1回転位置にあるとき、第2回転部120から第2軸心52と交差する方向に突出する。各第2ブレード121は、第1回転位置に配された状態で、上下方向と直交する仮想平面に沿う。各第2ブレード121は、図1に示す第2回転位置にあるとき、先端部が、第1回転位置に位置したときの第2ブレード121の先端部よりも下方に位置する。各第2ブレード121は、第2回転位置に配された状態で、上下方向と平行な仮想平面に沿う。各第2ブレード121は、第2位置に配された状態で、第2ロータ5の外周面に沿う。各第2ブレード121の回転軸122を中心として回転できる範囲は、第2回転部120によって制限されてもよし、制限されなくてもよい。
各第2ブレード121が図3に示す第1回転位置にある状態で、第1ロータ4及び第2ロータ5が軸心41,52を中心に回転しているとき、各第2ブレード121は、第1回転翼11が発生させる推進力の向きと同じ向き(上方)に推進力を発生させる。この場合、モータユニット1は、第1回転翼11と第2回転翼12とで、大きな推進力を発生させることができる。このため、各第2ブレード121が第1回転位置に位置した状態は、垂直離着陸時又はホバリング時等、飛行体8,9の大きな推進力を要する飛行に適している。
図1に示すように、各第2ブレード121が第2回転位置に位置した状態で、第1ロータ4及び第2ロータ5が軸心41,52を中心に回転しているとき、各第2ブレード121の長さ方向は上下方向と実質的に平行になる。このため、各第2ブレード121は、第1回転翼11によって第2回転翼12側に押し動かされた空気に対して大きな抵抗になり難い。したがって、各第2ブレード121が第2回転位置に位置した状態では、飛行体8,9は効率良くかつ高速で飛行し得る。
第1ロータ4の極対数は、第2ロータ5の極対数よりも少ないことが好ましい。この場合、ステータ20による第1ロータ4及び第2ロータ5の回転時において、第1ロータ4の回転速度を第2ロータ5の回転速度よりも大きくし、第1回転翼11の回転速度を第2回転翼12の回転速度よりも大きくすることができる。このため、各第2ブレード121が図3に示す第1回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の推進力を大きくすることができ、かつ、各第2ブレード121が図1に示す第2回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の飛行速度を大きくすることができる。
第1ロータ4の極対数は、第2ロータ5の極対数の1/8、1/4又は1/2であることが更に好ましい。この場合、各第2ブレード121が図1に示す第2回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。本実施形態の第1ロータ4の極対数は、1/4である。第1ロータ4がステータ20の内側に位置するインナロータであり、かつ、第2ロータ5がステータ20の周囲に位置するアウタロータであるため、第2ロータ5の極対数を第1ロータ4の極対数よりも容易に多くすることができる。第1ロータ4の極対数は、第2ロータ5の極対数の1/8未満であってもよい。第1ロータ4の極対数は、第2ロータ5の極対数と同じであってもよいし、第2ロータ5の極対数よりも多くてもよい。
なお、本実施形態では、第1ロータ4がインナロータで第2ロータ5がアウタロータである。しかし、第1ロータ4及び第2ロータ5をアウタロータとしてもよい。第1ロータ4及び第2ロータ5をインナロータとしてもよい。この場合、第1ロータ4及び第2ロータ5は、例えば、第1軸心41の延伸方向において並べて配置される。また、第1ロータ4をアウタロータとし、かつ、第2ロータ5をインナロータとしてもよい。
第1ロータ4の回転によってステータコイルに誘起する誘起電圧(以下、第1誘起電圧という)は、第2ロータ5の回転によってステータコイルに誘起する誘起電圧(以下、第2誘起電圧という)よりも低いことが好ましい。この場合も、第1回転翼11の回転速度を第2回転翼12の回転速度よりも大きくすることができる。このため、各第2ブレード121が図3に示す第1回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の推進力を大きくすることができる。かつ、各第2ブレード121が図1に示す第2回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の飛行速度を大きくすることができる。第1誘起電圧及び第2誘起電圧は、例えば、ロータ4,5の上下方向の長さ、ロータ4,5が有するマグネットの磁力、ロータ4,5の上下方向の位置等を調整することで、調整し得る。
第1誘起電圧は、第2誘起電圧の1/8以上1/2以下であることが更に好ましい。この場合、各第2ブレード121が第2回転位置に位置した状態における飛行体8,9の飛行時において、飛行体8,9の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。好ましい一例として、第1誘起電圧は、第2誘起電圧の1/4程度であるとよい。第1誘起電圧は第2誘起電圧の1/8未満であってもよい。また、第1誘起電圧は、第2誘起電圧と同じか又は第2誘起電圧よりも高くてもよい。
図3に示すように、各第1ブレード111の長さL1は、各第2ブレード121の長さL2よりも短いことが好ましい。この場合も、第1回転翼11の回転速度を第2回転翼12の回転速度よりも大きくすることができる。このため、各第2ブレード121が第1回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の推進力を大きくすることができる。かつ、各第2ブレード121が第2回転位置に位置した状態では、飛行体8,9の飛行速度を大きくすることができる。
各第1ブレード111の長さL1は、各第2ブレード121の長さL2の1/4以上2/3以下であることが更に好ましい。この場合、各第2ブレード121が第2回転位置に位置した状態における飛行体8,9の飛行時において、飛行体8,9の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。好ましい一例として、各第1ブレード111の長さL1は、各第2ブレード121の長さL2の1/3程度であるとよい。なお、各第1ブレード111の長さL1は、各第2ブレード121の長さL2と同じであってもよいし、各第2ブレード121の長さL2よりも長くてもよい。
図4にモータユニット1を備えた飛行体8を示す。飛行体8は、固定翼を備えた垂直離着陸機である。飛行体8は、例えば、自律的な飛行又は遠隔操縦による飛行を行い得る無人航空機である。飛行体8は、大型であり、農薬散布又は輸送等に用いることができる。飛行体8のサイズは限定されない。また、飛行体8は、有人航空機であってもよい。
飛行体8は、本体80と、複数のモータユニット1と、複数のシングルロータ81とを備えている。本体80は、胴体800と、胴体800につながった複数の固定翼801,802とを有している。本体80は、複数の固定翼として、左右一対の主翼801と、左右一対の尾翼802とを有している。
飛行体8は、複数のロータとして、複数のモータユニット1と、複数のシングルロータ81とを備えている。すなわち、飛行体8は、二重反転式ロータとして用いられるモータユニット1と、一つの回転翼810だけを回転するシングルロータ81とを備えている。飛行体8は、二つのモータユニット1と、二つのシングルロータ81とを備えている。各モータユニット1は、上向き及び前向きの推進力を発生させるために用いられ、各シングルロータ81は、上向きの推進力を発生させるために用いられる。なお、飛行体8が備えるモータユニット1の数及びシングルロータ81の数は、限定されない。
本体80は、複数のアーム803,804を更に有している。本体80は、飛行体8が備える数(モータユニット1の数とシングルロータ81の数とを足し合わせた数)のロータと、同数のアーム803,804を有している。本体80は、複数のアーム803,804として、左右一対の前アーム803と、左右一対の後アーム804とを有している。
左右一対の前アーム803は、左右一対の主翼801にそれぞれ取り付けられている。各前アーム803は主翼801から前方に向かって突出している。各前アーム803の前端部には、モータユニット1が取り付けられている。
各前アーム803は、モータユニット1を回転駆動する駆動部805を有している。各前アーム803の駆動部805は、モータ等の駆動源で発生させた駆動力を用いて、モータユニット1を上下方向と交差し、かつ、前後方向と交差する回転軸を中心に回転させる。すなわち、モータユニット1はプロップロータであり、飛行体8はティルトロータ機である。
各前アーム803の駆動部805は、モータユニット1を前アーム803に対して回転駆動することで、モータユニット1の向きを、第1回転翼11が第2回転翼12の上方に位置する第3の向き(上向き)と、第1回転翼11が第2回転翼12の前方に位置する第4の向き(前向き)とに変更する。
各モータユニット1が第3の向きを向いたとき、第1回転翼11は、図4に示すように水平面に沿い、第1ロータ4の第1軸心41は水平面に対して交差する。この場合、第1回転翼11は、第1ロータ4の回転時において上向きの推進力を発生させる。
各モータユニット1が第4の向きを向いたとき、第1回転翼11は、前後方向と直交する鉛直面に沿い、第1ロータ4の第1軸心41は前後方向と直交する鉛直面に対して交差する。この場合、第1回転翼11は、第1ロータ4の回転時において前向きの推進力を発生させる。各モータユニット1の向きは、前アーム803に対して回転することで変更されるが、前アーム803が主翼801に対して回転することで、第3の向きと第4の向きとに変更されてもよい。各モータユニット1が主翼801に取り付けられ、主翼801が胴体800に対して傾くことにより、各モータユニット1の向きが第3の向きと第4の向きとに変更されてもよい。すなわち、飛行体8はティルトウイング機であってもよい。
左右一対の後アーム804は、左右の主翼801にそれぞれ取り付けられている。各後アーム804は主翼801から後方に向かって突出している。各後アーム804の後端部には、シングルロータ81が取り付けられている。
各シングルロータ81は、後アーム804に対して固定されている。各シングルロータ81の回転翼810は、水平面と交差する方向に延伸した回転軸を中心に回転する。各シングルロータ81は、シングルロータ81の駆動時において回転翼810が水平面に沿って回転し、上向きの推進力を発生させる。なお、各シングルロータ81は、モータユニット1と同様に、本体80に対して、推進力を上向きに発生させる向きと、推進力を前向きに発生させる向きとに変更可能に取り付けられてもよい。
本体80は、フライトコントローラ及び電源等を更に有している。フライトコントローラは、例えば、制御装置と複数のセンサとを有する。制御装置は、例えば、マイクロコントローラであり、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。制御装置は、メモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、飛行体8の飛行を制御する。複数のセンサは、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、気圧センサ(高度計)、GPS(Global Positioning system)センサ及びイメージセンサを含み得る。制御装置は、複数のセンサにより取得したデータに基づき、複数のモータユニット1及び複数のシングルロータ81を制御し、飛行体8の飛行方向、飛行速度及び飛行姿勢等を制御する。
フライトコントローラによる複数のモータユニット1及び複数のシングルロータ81の制御は、例えば、ESC(Electric Speed Controller)を介して行われる。ESCは、本体80が有してもよいし、モータユニット1又はシングルロータ81が有してもよい。
電源は、フライトコントローラ、複数のモータユニット1及び複数のシングルロータ81等に電力を供給する。電源は、例えば、リチウムポリマ電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の再充電可能なバッテリである。本体80は、リモートコントローラ又はカメラ装置等を更に有してもよい。本体80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器と通信を行う通信装置を更に有してもよい。
飛行体8が離着陸等の上下方向に飛行する際又はホバリングを行う際、制御装置は図4に示すように各モータユニット1の向きを第3の向きとし、かつ、複数のモータユニット1及び複数のシングルロータ81を駆動する。すると、各モータユニット1では、第1ロータ4、第1回転翼11、第2ロータ5及び第2回転翼12が水平面と交差する回転軸を中心に回転する。この場合、第2回転翼12の各第2ブレード121は、遠心力によって図3に示す第1回転位置に回転移動し、この第1回転位置に位置した状態で第2ロータ5の第2軸心52を中心に回転する。このため、飛行体8には、各モータユニット1の第1回転翼11が回転することによる上向きの推進力と、各モータユニット1の第2回転翼12が回転することによる上向きの推進力と、各シングルロータ81の回転翼が回転することによる上向きの推進力とが発生する。したがって、飛行体8は十分な推進力で上下方向に飛行することができる。
飛行体8が水平飛行等の横方向に飛行する際、制御装置は各モータユニット1の向きを第4の向きとし、各シングルロータ81の駆動を停止し、かつ、複数のモータユニット1を駆動する。すると、各モータユニット1では、第1ロータ4、第1回転翼11、第2ロータ5及び第2回転翼12が前後方向に垂直な鉛直面と交差する回転軸を中心に回転する。この場合、第2回転翼12の各第2ブレード121は、抗力及び慣性力によって図1に示す第2回転位置に回転移動し、前後方向と平行な第1ロータ4の第1軸心41と実質的に平行になる。このため、第2回転翼12の各第2ブレード121は、第1ロータ4と共に回転する第1回転翼11によって後方に押し動かされた空気に対する大きな抵抗になり難い。したがって、飛行体8は効率良くかつ高速で飛行することができる。
各後アーム804には、シングルロータ81に代えてモータユニット1が取り付けられてもよい。すなわち、全てのアーム803,804にモータユニット1が取り付けられてもよい。各前アーム803にモータユニット1に代えてシングルロータ81が取り付けられ、かつ、各後アーム804にシングルロータ81に代えてモータユニット1が取り付けられてもよい。このように各後アーム804にモータユニット1が取り付けられる場合、各後アーム804は前アーム803と同様な駆動部805を有する。すなわち、各後アーム804に取り付けられたモータユニット1は、前アーム803に取り付けられたモータユニット1と同様に、駆動部805によってモータユニット1の向きが第3の向きと第4の向きとに変更される。
図5にモータユニット1を備えた別の飛行体9を示す。なお、飛行体9は、図4に示す飛行体8と共通する要素を有している。このため、以下では、飛行体9において、飛行体8と重複する事項の説明を省略する。
飛行体9の本体90は、固定翼として、互いに接続された左右一対の固定翼910のみを有している。左右一対の固定翼910には、図4に示す飛行体8の左右一対の主翼801と同様に、二つの前アーム803を介して二つのモータユニット1が取り付けられ、二つの後アーム804を介して二つのシングルロータ81が取り付けられる。
(2)態様
以上説明した実施形態から明らかなように、第1の態様のモータユニット(1)は、以下に示す構成を有する。モータユニット(1)は、ステータ(20)、第1ロータ(4)、第1回転翼(11)、第2ロータ(5)及び第2回転翼(12)を備える。第1ロータ(4)は、ステータ(20)で発生した磁力によって回転する。第1回転翼(11)は、第1ロータ(4)の回転力によって第1ロータ(4)の回転中心となる第1軸心(41)を中心に回転して、第1軸心(41)と平行な第1の向きに推進力を発生させる。第2ロータ(5)は、ステータ(20)で発生した磁力によって回転する。第2回転翼(12)は、第2ロータ(5)の回転力によって第2ロータ(5)の回転中心となる第2軸心(52)を中心に回転する。第2回転翼(12)は、回転部(第2回転部120)と、ブレード(第2ブレード121)とを有する。回転部(120)は、第2ロータ(5)の回転力によって回転する。ブレード(121)は、基端部が回転部(120)に第2軸心(52)と交差する回転軸(122)を中心に回転可能に連結される。ブレード(121)は、第1回転位置と、第2回転位置とに回転移動可能である。ブレード(121)が第1回転位置にあるとき、ブレード(121)は回転部(120)から第2軸心(52)と交差する方向に突出し、第2ロータ(5)の回転時において第1の向きに推進力を発生させる。ブレード(121)が第2回転位置にあるとき、ブレード(121)の先端部が、第1回転位置に位置するブレード(121)の先端部よりも第1の向きとは逆向きである第2の向きに位置する。
この態様によれば、第2ブレード(121)が第1回転位置に位置した状態で、ステータ(20)によって第1ロータ(4)及び第2ロータ(5)が回転し得る。この場合、第2ブレード(121)は、第1回転翼(11)が発生させる推進力の向きと同じ向きに推進力を発生させる。このため、モータユニット(1)は、大きな推進力を発生させることができ、飛行体(8,9)は大きな推進力で飛行できる。また、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態で、ステータ(20)によって第1ロータ(4)が回転しているとき、第2ブレード(121)は、第1回転翼(11)によって第2回転翼(12)側に押し動かされた空気に対して、大きな抵抗になり難い。このため、飛行体(8,9)は、効率良くかつ高速で飛行できる。
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様は、以下に示す構成を有する。第1ロータ(4)は、ステータ(20)の内側に位置する。第2ロータ(5)は、ステータ(20)の外側に位置する。
この態様によれば、インナロータである第1ロータ(4)を高速低負荷用のロータとして設計しやすい。また、アウタロータである第2ロータ(5)を低速高負荷用のロータとして設計しやすい。
第3の態様は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様は、以下に示す構成を有する。モータユニット(1)は、第1シャフト(6)と、第2シャフト(7)とを更に備える。第1シャフト(6)は、第1ロータ(4)の回転力を第1回転翼(11)に伝える。第2シャフト(7)は、第2ロータ(5)の回転力を第2回転翼(12)に伝える。第2シャフト(7)は筒状に形成されて第1シャフト(6)の周囲に位置し、第1シャフト(6)によって回転可能に支持される。
この態様によれば、第1ロータ(4)の回転力を第1回転翼(11)に伝える第1シャフト(6)を利用して、第2シャフト(7)を支持することができる。このため、モータユニット(1)の重量が増加することを抑制できる。ひいては飛行体(8,9)の重量増加を抑制して飛行体(8,9)の効率の良い飛行を実現できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様の第1ロータ(4)の極対数は、第2ロータ(5)の極対数よりも少ない。
この態様によれば、第1ロータ(4)の回転速度を第2ロータ(5)の回転速度よりも大きくすることができる。また、第1回転翼(11)の回転速度を第2回転翼(12)の回転速度よりも大きくすることができる。このため、第2ブレード(121)が第1回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の推進力を大きくすることができる。かつ、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくすることができる。
第5の態様は、第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の第1ロータ(4)の極対数は、第2ロータ(5)の極対数の1/8、1/4又は1/2である。
この態様によれば、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態における飛行体(8,9)の飛行時において、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様の第1ロータ(4)の回転によって発生する誘起電圧は、第2ロータ(5)の回転によって発生する誘起電圧よりも低い。
この態様によれば、第1ロータ(4)の回転速度を第2ロータ(5)の回転速度よりも大きくすることができる。また、第1回転翼(11)の回転速度を第2回転翼(12)の回転速度よりも大きくすることができる。このため、第2ブレード(121)が第1回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の推進力を大きくすることができる。かつ、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくすることができる。
第7の態様は、第6の態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様の第1ロータ(4)の回転によって発生する誘起電圧は、第2ロータ(5)の回転によって発生する誘起電圧の1/8以上1/2以下である。
この態様によれば、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態における飛行体(8,9)の飛行時において、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。
第8の態様は、第1~第7のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第8の態様は、以下の構成を有する。第1回転翼(11)は第1ブレードを有する。第1ブレード(111)の長さ(L1)は、第2回転翼(12)のブレード(121)である第2ブレード(121)の長さ(L2)よりも短い。
この態様によれば、第1ロータ(4)の回転速度を第2ロータ(5)の回転速度よりも大きくすることができる。また、第1回転翼(11)の回転速度を第2回転翼(12)の回転速度よりも大きくすることができる。このため、第2ブレード(121)が第1回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の推進力を大きくすることができる。かつ、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態では、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくすることができる。
第9の態様は、第8の態様との組み合わせにより実現され得る。第9の態様の第1ブレード(111)の長さ(L1)は、第2ブレード(121)の長さ(L2)の1/4以上2/3以下である。
この態様によれば、第2ブレード(121)が第2回転位置に位置した状態における飛行体(8,9)の飛行時において、飛行体(8,9)の飛行速度を大きくしつつ、十分な推進力を発生させることができる。
第10の態様は、飛行体(8,9)は、以下に示す構成を有する。飛行体(8,9)は、モータユニット(1)と、本体(80,90)とを備える。モータユニット(1)は、第1~第9のいずれか一つの態様のモータユニット(1)である。本体(80,90)には、モータユニット(1)が取り付けられる。
この態様によれば、モータユニット(1)の第2ブレード(121)の位置を、第1回転位置と第2回転位置とに切り替えることで、大きな推進力を発生させる飛行と、効率が良くかつ高速の飛行とを行うことができる。
第11の態様は、第10の態様との組み合わせにより実現され得る。第11の態様の本体(80,90)は、駆動部(805)を有する。駆動部(805)は、モータユニット(1)の向きを、第1回転翼(11)が発生させる推進力の向きが上向きとなる向き(第3の向き)と、第1回転翼(11)が発生させる推進力の向きが前向きとなる向き(第4の向き)とに変更する。
この態様によれば、駆動部(805)によりモータユニット(1)の向きを第3の向きにすることで、飛行体(8,9)は、大きな推進力を発生させて上下方向の飛行を行うことができる。また、駆動部(805)によりモータユニット(1)の向きを第4の向きにすることで、飛行体(8,9)は、効率良く且つ高速で飛行することができる。
本開示のモータユニット(1)及び飛行体(8,9)は、農業、運輸業、サービス業等の産業の他、家庭用玩具等の様々な分野において利用することができる。
1 モータユニット
11 第1回転翼
111 第1ブレード(ブレード)
12 第2回転翼
120 第2回転部(回転部)
121 第2ブレード(ブレード)
122 回転軸
20 ステータ
4 第1ロータ
41 第1軸心
5 第2ロータ
52 第2軸心
6 第1シャフト
7 第2シャフト
8 飛行体
80 本体
805 駆動部
9 飛行体
90 本体
L1 第1ブレードの長さ
L2 第2ブレードの長さ

Claims (11)

  1. ステータと、
    前記ステータで発生した磁力によって回転する第1ロータと、
    前記第1ロータの回転力によって前記第1ロータの回転中心となる第1軸心を中心に回転して、前記第1軸心と平行な第1の向きに推進力を発生させる第1回転翼と、
    前記ステータで発生した磁力によって回転する第2ロータと、
    前記第2ロータの回転力によって前記第2ロータの回転中心となる第2軸心を中心に回転する第2回転翼とを備え、
    前記第2回転翼は、
    前記第2ロータの回転力によって回転する回転部と、
    基端部が前記回転部に前記第2軸心と交差する回転軸を中心に回転可能に連結されたブレードとを有し、
    前記ブレードは、
    前記回転部から前記第2軸心と交差する方向に突出し、前記第2ロータの回転時において前記第1の向きに推進力を発生させる第1回転位置と、
    前記ブレードの先端部が、前記第1回転位置に位置する前記ブレードの先端部よりも前記第1の向きとは逆向きである第2の向きに位置する第2回転位置とに回転移動可能である、
    モータユニット。
  2. 前記第1ロータは、前記ステータの内側に位置し、
    前記第2ロータは、前記ステータの外側に位置する、
    請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記第1ロータの回転力を前記第1回転翼に伝える第1シャフトと、
    前記第2ロータの回転力を前記第2回転翼に伝える第2シャフトとを更に備え、
    前記第2シャフトは筒状に形成されて前記第1シャフトの周囲に位置し、前記第1シャフトによって回転可能に支持された、
    請求項1又は2に記載のモータユニット。
  4. 前記第1ロータの極対数は、前記第2ロータの極対数よりも少ない、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のモータユニット。
  5. 前記第1ロータの前記極対数は、前記第2ロータの前記極対数の1/8、1/4又は1/2である、
    請求項4に記載のモータユニット。
  6. 前記第1ロータの回転によって発生する誘起電圧は、前記第2ロータの回転によって発生する誘起電圧よりも低い、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のモータユニット。
  7. 前記第1ロータの回転によって発生する前記誘起電圧は、前記第2ロータの回転によって発生する前記誘起電圧の1/8以上1/2以下である、
    請求項6に記載のモータユニット。
  8. 前記第1回転翼は第1ブレードを有し、
    前記第1ブレードの長さは、前記第2回転翼の前記ブレードである第2ブレードの長さよりも短い、
    請求項1~7のいずれか1項に記載のモータユニット。
  9. 前記第1ブレードの長さは、前記第2ブレードの長さの1/4以上2/3以下である、
    請求項8に記載のモータユニット。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のモータユニットと、
    前記モータユニットが取り付けられた本体とを備えた、
    飛行体。
  11. 前記本体は、
    前記モータユニットの向きを、前記第1回転翼が発生させる推進力の向きが上向きとなる向きと、前記第1回転翼が発生させる推進力の向きが前向きとなる向きとに変更する駆動部を有する、
    請求項10に記載の飛行体。
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