JPWO2021248086A5 - - Google Patents

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JPWO2021248086A5
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記載される方法または組成物の正確な詳細は、記載される実施形態の精神から逸脱することなく変更または改変されてもよいことは明らかである。本発明者らは、下記の特許請求の範囲の範囲および精神内にあるすべてそのような改変および変形形態を主張する。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発する方法であって、有効量のプライム-ブースト免疫を前記対象に投与することを含み、
前記プライムが、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、またはRSV 276ウイルスの鼻腔内投与を含み、
前記ブーストが、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルス、またはB/HPIV3 DS-Cav1ウイルスの鼻腔内投与を含む、
方法。
(項目2)
前記対象が、5歳またはそれよりも若く、前記プライムおよびブーストが、約5.0log 10 PFU~約6.0log 10 PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、項目1に記載の方法。
(項目3)
組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)であって、
(A)それぞれ、遺伝子位置1~9に位置するRSV F、G、NS2、N、P、M、SH、M2、およびL遺伝子を含むゲノムであって、遺伝子位置1および2に位置する前記FおよびG遺伝子が、それぞれ、ネイティブ遺伝子位置8および7から移動しており、前記ゲノムが、NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含み、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、ゲノム、または
(B)NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含むゲノムであって、前記欠失が、配列番号1に示される参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失であり、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、ゲノム
を含む、組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス。
(項目4)
(A)前記SH遺伝子が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、ならびに配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含み、または
(B)前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、および配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含むSH遺伝子を含む、
項目3に記載の組換えRSV。
(項目5)
(A)NS1タンパク質をコードする配列の前記欠失が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失を含む、
項目3または項目4に記載の組換えRSV。
(項目6)
前記L遺伝子が、TCAコドンによってコードされるS1313残基およびAAAコドンによってコードされるY1314K置換を含むLタンパク質をコードし、前記アミノ酸位置が、配列番号13に示される参照Lタンパク質配列に対応する、項目3~5のいずれか一項に記載の組換えRSV。
(項目7)
前記L遺伝子が、S1313の欠失およびI1314L置換を含むLタンパク質をコードし、前記アミノ酸位置が、配列番号13に示される前記参照Lタンパク質配列に対応する、項目3~5のいずれか一項に記載の組換えRSV。
(項目8)
前記Fタンパク質をコードする核酸配列が、配列番号14(FWT)または配列番号15(FBB)を含む、項目3~7のいずれか一項に記載の組換えRSV。
(項目9)
前記ゲノムが、任意の異種遺伝子を含まない、項目3~8のいずれか一項に記載の組換えRSV。
(項目10)
前記NS1遺伝子の欠失の有りまたは無しでの、前記NS2遺伝子の欠失をさらに含む、項目3~9のいずれか一項に記載の組換えRSV。
(項目11)
前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)、配列番号3(LID/F1G2/ΔNS1)、配列番号4(LID/F1BBG2/ΔNS1)、配列番号6(LID/F1G2/ΔNS1/1030s)、配列番号7(LID/F1BBG2/ΔNS1/1030s)、配列番号9(LID/F1G2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)、または配列番号10(LID/F1BBG2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)と少なくとも99%同一であるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、項目3に記載の組換えRSV。
(項目12)
前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)、配列番号3(LID/F1G2/ΔNS1)、配列番号4(LID/F1BBG2/ΔNS1)、配列番号6(LID/F1G2/ΔNS1/1030s)、配列番号7(LID/F1BBG2/ΔNS1/1030s)、配列番号9(LID/F1G2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)、または配列番号10(LID/F1BBG2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)に示されるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、項目11に記載の組換えRSV。
(項目13)
項目3~12のいずれか一項に記載の組換えRSVのゲノムのヌクレオチド配列、または前記RSVゲノムのアンチゲノムcDNAもしくはRNA配列を含む核酸分子。
(項目14)
項目13に記載の核酸分子を含むベクター。
(項目15)
項目13または項目14に記載の核酸分子またはベクターを含む細胞。
(項目16)
組換えRSVを産生する方法であって、
項目14に記載のベクターを許容細胞培養物にトランスフェクトすること、
ウイルス複製を可能にするのに十分な時間、前記細胞培養物をインキュベートすること、および
複製された組換えRSVを精製すること
を含む、方法。
(項目17)
項目16に記載の方法によって産生された組換えRSV。
(項目18)
項目3~12または17のいずれかに記載の組換えRSVを含む免疫原性組成物。
(項目19)
対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発する方法であって、有効量の項目3~12または17のいずれか一項に記載の組換えRSVを前記対象に投与することを含む、方法。
(項目20)
前記有効量が、プライム-ブースト投与を含み、
前記プライムが、前記組換えRSVの投与を含み、
前記ブーストが、RSV 276ウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはB/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスの異種ウイルスの投与を含む、
項目19に記載の方法。
(項目21)
前記RSV 276ウイルスが、配列番号12に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記B/HPIV3 DS-Cav1ウイルスが、配列番号16に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスが、配列番号17に示されるアンチゲノム配列を含む、
項目20に記載の方法。
(項目22)
対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発する方法であって、有効量の免疫原を前記対象に投与することを含み、前記有効量を投与することが、プライム-ブースト投与を含み、
前記プライムが、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルス、RSV LID/ΔNS1ウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、RSV D46/NS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルス、またはRSV 276ウイルスの生弱毒化RSVウイルスの投与を含み;
前記ブーストが、RSV 276ウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはB/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスの投与を含み、
前記プライムおよび前記ブーストの投与が、両方ともRSV 276ウイルスではない、方法。
(項目23)
前記プライムが、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、またはRSV 276ウイルスの鼻腔内投与を含み、
前記ブーストが、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスまたはB/HPIV3 DS-Cav1ウイルスの鼻腔内投与を含む、
項目22に記載の方法。
(項目24)
前記RSV 276ウイルスが、配列番号12に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスが、配列番号17に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記B/HPIV3 DS-Cav1ウイルスが、配列番号16に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルスが、配列番号4に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記RSV LID/ΔNS1ウイルスが、配列番号2に示されるアンチゲノム配列を含み、
前記RSV LID/ΔNS2/1030sウイルスが、配列番号18に示されるアンチゲノム配列を含み、
RSV LID/ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルスが、配列番号19に示されるアンチゲノム配列を含み、
RSV D46/ΔNS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルスが、配列番号11に示されるアンチゲノム配列を含む、
項目22または項目23に記載の方法。
(項目25)
前記対象が、ヒトである、項目19~24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
ヒト対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発する方法であって、NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含むゲノムを含む有効量の組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を投与することを含み、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、方法。
(項目27)
前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号1に示される参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、ならびに配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含むSH遺伝子を含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
NS1タンパク質をコードする配列の前記欠失が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失である、項目26または項目27に記載の方法。
(項目29)
前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)と少なくとも99%同一であるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、項目26~28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)に示されるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記組換えRSVが、鼻腔内投与される、項目19~30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記組換えRSVが、注射、エアロゾル送達、鼻スプレー、または点鼻薬を介して投与される、項目19~31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記対象が、5歳またはそれよりも若い、項目19~32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記対象が、2歳またはそれよりも若い、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記対象が、1~6か月齢である、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記対象が、RSVに関して血清陰性である、項目19~35のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
前記対象が、RSVに関して血清陽性である、項目19~35のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記組換えRSVが、3.0log 10 PFU~7.0log 10 PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、項目19~37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記組換えRSVが、約5.0log 10 PFU~約6.0log 10 PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記組換えRSVが、約6.0log 10 PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記組換えRSVが、3.0log 10 ~7.0log 10 PFUの用量で5歳またはそれよりも若いRSV血清陽性ヒト対象に鼻腔内投与される、項目38に記載の方法。
(項目42)
前記対象が、2歳またはそれよりも若いRSV血清陽性ヒト対象である、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記免疫応答が、防御免疫応答である、項目19~42のいずれか一項に記載の方法。
(項目44)
投与後最初の1か月以内に、前記対象が、呼吸器/熱性疾病を示さないか、または前記ウイルスを受けていなかった同等の対象のものと同等の種類および重症度の、軽度(グレード1)の呼吸器/熱性疾病を示す、項目19~43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
投与後最初の2週間の間に採取された鼻洗浄液における前記組換えRSVの力価が、3.0log 10 PFU/ml鼻洗浄液またはそれ未満である、項目19~44のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
前記組換えRSVの投与が、レシピエントの≧75%において血清RSV特異的抗体の増加を誘発する、項目19~45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための、項目3~12または17のいずれか一項に記載の組換えRSVの使用。

Claims (46)

  1. 対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための組合せ物であって、プライム組成物およびブースト組成物を含み、
    前記プライム組成物が、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、RSV 276ウイルス、RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルス、RSV LID/ΔNS1ウイルス、またはRSV D46/NS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルスを含み;
    前記ブースト組成物が、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはRSV 276ウイルスを含み、
    前記プライム組成物および前記ブースト組成物が、両方ともRSV 276ウイルスを含まない、組合せ物。
  2. 前記プライム組成物が、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、またはRSV 276ウイルスを含み、鼻腔内投与用であり、
    前記ブースト組成物が、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスまたはB/HPIV3 DS-Cav1ウイルスを含み、鼻腔内投与用である、
    請求項1に記載の組合せ物。
  3. 前記RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルスが、配列番号19に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記RSV LID/ΔNS2/1030sウイルスが、配列番号18に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記RSV 276ウイルスが、配列番号12に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスが、配列番号17に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記B/HPIV3 DS-Cav1ウイルスが、配列番号16に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルスが、配列番号4に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記RSV LID/ΔNS1ウイルスが、配列番号2に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記RSV D46/ΔNS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルスが、配列番号11に示されるアンチゲノム配列を含む、
    請求項1または2に記載の組合せ物。
  4. 前記対象が、ヒトである、請求項1~3のいずれか一項に記載の組合せ物。
  5. 対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための方法における使用のためのプライム組成物であって、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、RSV 276ウイルス、RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルス、RSV LID/ΔNS1ウイルス、またはRSV D46/NS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルスを含み、
    前記プライム組成物が、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはRSV 276ウイルスを含むブースト組成物と組み合わせて投与されることを特徴とし、
    前記プライム組成物および前記ブースト組成物が、両方ともRSV 276ウイルスを含まない、プライム組成物。
  6. 対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための方法における使用のためのブースト組成物であって、B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはRSV 276ウイルスを含み、
    前記ブースト組成物が、RSV ΔNS2/Δ1313/I1314Lウイルス、RSV LID/ΔNS2/1030sウイルス、RSV 276ウイルス、RSV LID/F1BBG2/ΔNS1ウイルス、RSV LID/ΔNS1ウイルス、またはRSV D46/NS2/N/ΔM2-2-HindIIIウイルスを含むプライム組成物と組み合わせて投与されることを特徴とし、
    前記プライム組成物および前記ブースト組成物が、両方ともRSV 276ウイルスを含まない、ブースト組成物。
  7. 組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)であって、
    (A)それぞれ、遺伝子位置1~9に位置するRSV F、G、NS2、N、P、M、SH、M2、およびL遺伝子を含むゲノムであって、遺伝子位置1および2に位置する前記FおよびG遺伝子が、それぞれ、ネイティブ遺伝子位置8および7から移動しており、前記ゲノムが、NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含み、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、ゲノム、または
    (B)NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含むゲノムであって、前記欠失が、配列番号1に示される参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失であり、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、ゲノム
    を含む、組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス。
  8. (A)前記SH遺伝子が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、ならびに配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含み、または
    (B)前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、および配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含むSH遺伝子を含む、
    請求項に記載の組換えRSV。
  9. (A)NS1タンパク質をコードする配列の前記欠失が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失を含む、
    請求項または請求項に記載の組換えRSV。
  10. 前記L遺伝子が、TCAコドンによってコードされるS1313残基およびAAAコドンによってコードされるY1314K置換を含むLタンパク質をコードし、前記アミノ酸位置が、配列番号13に示される参照Lタンパク質配列に対応する、請求項のいずれか一項に記載の組換えRSV。
  11. 前記L遺伝子が、S1313の欠失およびI1314L置換を含むLタンパク質をコードし、前記アミノ酸位置が、配列番号13に示される前記参照Lタンパク質配列に対応する、請求項のいずれか一項に記載の組換えRSV。
  12. 前記Fタンパク質をコードする核酸配列が、配列番号14(FWT)または配列番号15(FBB)を含む、請求項11のいずれか一項に記載の組換えRSV。
  13. 前記ゲノムが、任意の異種遺伝子を含まない、請求項12のいずれか一項に記載の組換えRSV。
  14. 前記NS1遺伝子の欠失の有りまたは無しでの、前記NS2遺伝子の欠失をさらに含む、請求項13のいずれか一項に記載の組換えRSV。
  15. 前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)、配列番号3(LID/F1G2/ΔNS1)、配列番号4(LID/F1BBG2/ΔNS1)、配列番号6(LID/F1G2/ΔNS1/1030s)、配列番号7(LID/F1BBG2/ΔNS1/1030s)、配列番号9(LID/F1G2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)、または配列番号10(LID/F1BBG2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)と少なくとも99%同一であるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、請求項に記載の組換えRSV。
  16. 前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)、配列番号3(LID/F1G2/ΔNS1)、配列番号4(LID/F1BBG2/ΔNS1)、配列番号6(LID/F1G2/ΔNS1/1030s)、配列番号7(LID/F1BBG2/ΔNS1/1030s)、配列番号9(LID/F1G2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)、または配列番号10(LID/F1BBG2/ΔNS1/Δ1313/I1314L)に示されるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、請求項1に記載の組換えRSV。
  17. 請求項~1のいずれか一項に記載の組換えRSVのゲノムのヌクレオチド配列、または前記RSVゲノムのアンチゲノムcDNAもしくはRNA配列を含む核酸分子。
  18. 請求項1に記載の核酸分子を含むベクター。
  19. 請求項1または請求項1に記載の核酸分子またはベクターを含む細胞。
  20. 組換えRSVを産生する方法であって、
    請求項1に記載のベクターを許容細胞培養物にトランスフェクトすること、
    ウイルス複製を可能にするのに十分な時間、前記細胞培養物をインキュベートすること、および
    複製された組換えRSVを精製すること
    を含む、方法。
  21. 請求項20に記載の方法によって産生された組換えRSV。
  22. 請求項~1または21のいずれかに記載の組換えRSVを含む免疫原性組成物。
  23. 対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための、請求項~1または21のいずれか一項に記載の組換えRSVを含む組成物であって、有効量の前記組換えRSVが、前記対象に投与されることを特徴とする、組成物
  24. 前記有効量の投与が、プライム-ブースト投与を含み、
    前記プライムが、前記組換えRSVの投与を含み、
    前記ブーストが、RSV 276ウイルス、B/HPIV3 DS-Cav1ウイルス、またはB/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスの異種ウイルスの投与を含む、
    請求項23に記載の組成物
  25. 前記RSV 276ウイルスが、配列番号12に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記B/HPIV3 DS-Cav1ウイルスが、配列番号16に示されるアンチゲノム配列を含み、
    前記B/HPIV3 DS-Cav1/B3TMCTウイルスが、配列番号17に示されるアンチゲノム配列を含む、
    請求項2に記載の組成物
  26. ヒト対象におけるRSVに対する免疫応答を誘発するための組換えヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)を含む組成物であって、前記組換えRSVが、NS1タンパク質をコードする配列の欠失を含むゲノムを含み、前記組換えRSVが、感染性で、弱毒化され、自己複製性である、組成物
  27. 前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号1に示される参照RSV配列に対応する位置4499~4610の欠失、ならびに配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応するC4489T、C4492T、A4495T、A4497G、およびG4498A置換を含むSH遺伝子を含む、請求項26に記載の組成物
  28. NS1タンパク質をコードする配列の前記欠失が、配列番号1に示される前記参照RSV配列に対応する位置99~627の欠失である、請求項26または請求項27に記載の組成物
  29. 前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)と少なくとも99%同一であるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、請求項26~28のいずれか一項に記載の組成物
  30. 前記組換えRSVの前記ゲノムが、配列番号2(LID/ΔNS1)に示されるアンチゲノム配列に相補的な核酸配列を含む、請求項29に記載の組成物
  31. 前記組換えRSVが、鼻腔内投与される、請求項23~30のいずれか一項に記載の組成物
  32. 前記組換えRSVが、注射、エアロゾル送達、鼻スプレー、または点鼻薬を介して投与される、請求項23~31のいずれか一項に記載の組成物
  33. 前記対象が、5歳またはそれよりも若い、請求項5~6および23~32のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4のいずれか一項に記載の組合せ物
  34. 前記対象が、2歳またはそれよりも若い、請求項33に記載の組成物または組合せ物
  35. 前記対象が、1~6か月齢である、請求項34に記載の組成物または組合せ物
  36. 前記対象が、RSVに関して血清陰性である、請求項5~6、23~35のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~35のいずれか一項に記載の組合せ物
  37. 前記対象が、RSVに関して血清陽性である、請求項5~6、23~35のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~35のいずれか一項に記載の組合せ物
  38. 前記組換えRSVが、3.0log10PFU~7.0log10PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、請求項5~6、23~37のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~37のいずれか一項に記載の組合せ物
  39. 前記組換えRSVが、約5.0log10PFU~約6.0log10PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、請求項38に記載の組成物または組合せ物
  40. 前記組換えRSVが、約6.0log10PFUの用量で前記対象に鼻腔内投与される、請求項39に記載の組成物または組合せ物
  41. 前記組換えRSVが、3.0log10~7.0log10PFUの用量で5歳またはそれよりも若いRSV血清陽性ヒト対象に鼻腔内投与される、請求項38に記載の組成物または組合せ物
  42. 前記対象が、2歳またはそれよりも若いRSV血清陽性ヒト対象である、請求項41に記載の組成物または組合せ物
  43. 前記免疫応答が、防御免疫応答である、請求項5~6、23~42のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~42のいずれか一項に記載の組合せ物
  44. 投与後最初の1か月以内に、前記対象が、呼吸器/熱性疾病を示さないか、または前記ウイルスを受けていなかった同等の対象のものと同等の種類および重症度の、軽度(グレード1)の呼吸器/熱性疾病を示す、請求項5~6、23~43のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~43のいずれか一項に記載の組合せ物
  45. 投与後最初の2週間の間に採取された鼻洗浄液における前記組換えRSVの力価が、3.0log10PFU/ml鼻洗浄液またはそれ未満である、請求項5~6、23~44のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~44のいずれか一項に記載の組合せ物
  46. 前記組換えRSVの投与が、レシピエントの≧75%において血清RSV特異的抗体の増加を誘発する、請求項5~6、23~45のいずれか一項に記載の組成物、または請求項1~4および33~45のいずれか一項に記載の組合せ物
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