JPWO2021076993A5 - - Google Patents

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JPWO2021076993A5
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他の実施形態は、特許請求の範囲に見出される。
(付記)
(付記1)
真核細胞を形質導入して導入遺伝子を発現する方法であって、前記方法が、前記細胞を、(i)前記導入遺伝子をコードするウイルスベクター、ならびに、(ii)ポリオキシエチレン(PEO)サブユニット及びポリオキシプロピレン(PPO)サブユニットを含むジブロックコポリマーと接触させることを含む、前記方法。
(付記2)
真核細胞にて導入遺伝子を発現する方法であって、前記方法が、前記細胞を、(i)前記導入遺伝子をコードするウイルスベクター、ならびに、(ii)PEOサブユニット及びPPOサブユニットを含むジブロックコポリマーと接触させることを含む、前記方法。
(付記3)
導入遺伝子をコードするウイルスベクターの、真核細胞の核への移動を促進する方法であって、前記方法が、前記細胞を、(i)前記ウイルスベクター、ならびに、(ii)PEOサブユニット及びPPOサブユニットを含むジブロックコポリマーと接触させることを含む、前記方法。
(付記4)
前記ジブロックコポリマーが以下の構造:
-[PEO]-L-[PPO]-X
[式中、m及びnは整数であり、
Lは存在しないか、または化学リンカーであり、かつ、
及びXはそれぞれ独立して、任意に存在する化学置換基を表す。]
を含む、付記1~3のいずれか1項に記載の方法。
(付記5)
前記ジブロックコポリマーが以下の構造:
-[PEO]-[PPO]-X
[式中、m及びnは整数であり、かつ、
及びXはそれぞれ独立して、任意に存在する化学置換基を表す。]
を含む、付記4に記載の方法。
(付記6)
及びXはそれぞれ独立して、存在しないか、または、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたアルキルアミノ、任意に置換されたアミド、ハロゲン、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換されたアシル、任意に置換されたアルコキシカルボニル、オキソ、チオカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、またはウレイドである、付記4または5に記載の方法。
(付記7)
及びXはそれぞれ独立して、存在しないか、または、H、OH、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC1-6アルコキシ、または、任意に置換されたC1-6アルキルアミノである、付記6に記載の方法。
(付記8)
及びXはそれぞれ独立して、存在しないか、または、H、OH、HN、HCO、エチル-O、n-ブチル-O、tert-ブチル-O、n-ブチル、またはtert-ブチルである、付記7に記載の方法。
(付記9)
前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約5,000g/mol~約25,000g/molの数平均分子量(Mn)を有する、付記1~8のいずれか1項に記載の方法。
(付記10)
前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約9,000g/mol~約19,000g/molのMnを有する、付記9に記載の方法。
(付記11)
前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約9,000g/mol、9,500g/mol、13,800g/mol、15,500g/mol、18,000g/mol、または19,000g/molのMnを有する、付記10に記載の方法。
(付記12)
前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約2,000g/mol~約10,000g/molのMnを有する、付記1~11のいずれか1項に記載の方法。
(付記13)
前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約3,500g/mol~約5,500g/molのMnを有する、付記12に記載の方法。
(付記14)
前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約3,500g/molまたは5,500g/molのMnを有する、付記13に記載の方法。
(付記15)
前記ジブロックコポリマーが40質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、付記1~14のいずれか1項に記載の方法。
(付記16)
前記ジブロックコポリマーが50質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、付記15に記載の方法。
(付記17)
前記ジブロックコポリマーが60質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、付記16に記載の方法。
(付記18)
前記ジブロックコポリマーが70質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、付記17に記載の方法。
(付記19)
前記ジブロックコポリマーが約8,000g/mol超のMnを有する、付記1~18のいずれか1項に記載の方法。
(付記20)
前記ジブロックコポリマーが約10,000g/mol超のMnを有する、付記19に記載の方法。
(付記21)
前記ジブロックコポリマーが、約10,000g/mol~約30,000g/molのMnを有する、付記19または20のいずれか1項に記載の方法。
(付記22)
前記ジブロックコポリマーが、約12,000g/mol~約25,000g/molのMnを有する、付記21に記載の方法。
(付記23)
前記ジブロックコポリマーが、約12,500g/mol~約23,500g/molのMnを有する、付記22に記載の方法。
(付記24)
前記ジブロックコポリマーが、約12,500g/mol、13,000g/mol、17,300g/mol、19,000g/mol、22,500g/mol、または23,500g/molのMnを有する、付記23に記載の方法。
(付記25)
前記ジブロックコポリマーが、約1~約1.2の多分散指数(Mw/Mn)を有する、付記1~24のいずれか1項に記載の方法。
(付記26)
前記ジブロックコポリマーが、約1.06~約1.17の多分散指数を有する、付記25に記載の方法。
(付記27)
前記ジブロックコポリマーが約1.08、1.10、1.11、1.13、または1.17からの多分散指数を有する、付記26に記載の方法。
(付記28)
mが約100~約500である、付記4~27のいずれか1項に記載の方法。
(付記29)
mが約200~約450である、付記28に記載の方法。
(付記30)
mが約162~約486、約159~約477、約108~約324、約103~約309、約148~約444、約171~約513、約142~約426、約100~約300、約113~約339、約109~約327、約115~約345、または約120~約360である、付記29に記載の方法。
(付記31)
mが約200、205、216、217、225、230、240、284、314、318、323、352、409、または432である、付記30に記載の方法。
(付記32)
nが約10~約200である、付記4~31のいずれか1項に記載の方法。
(付記33)
nが約40~約100である、付記32に記載の方法。
(付記34)
nが約43~約129、約27~約81、約29~約87、約28~約84、約30~約90、約33~約99、または約28~約84である、付記33に記載の方法。
(付記35)
nが約50、53、55、57、60、65、70、86、または95である、付記34に記載の方法。
(付記36)
m:nの比率が約1~約12である、付記4~35のいずれか1項に記載の方法。
(付記37)
前記m:nの比率が約2~約8である、付記36に記載の方法。
(付記38)
前記m:nの比率が約2~約7.2である、付記37に記載の方法。
(付記39)
前記m:nの比率が約2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.1、または7.2である、付記38に記載の方法。
(付記40)
前記ジブロックコポリマーが以下から選択される構造を有する、付記4~39のいずれか1項に記載の方法:
[PEO]323-[PPO]86-OH、
HOCHCH-[PEO]323-[PPO]86-O-n-ブチル、
[PEO]318-[PPO]53-OH、
HOCHCH-[PEO]318-[PPO]53-O-n-ブチル、
[PEO]216-[PPO]53-OH、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]53-O-n-ブチル、
[PEO]205-[PPO]53-OH、
HOCHCH-[PEO]205-[PPO]53-O-n-ブチル、
[PEO]295-[PPO]57-OH、
HOCHCH-[PEO]295-[PPO]57-O-n-ブチル、
[PEO]341-[PPO]57-OH、
HOCHCH-[PEO]341-[PPO]57-O-n-ブチル、
[PEO]284-[PPO]57-OH、
HOCHCH-[PEO]284-[PPO]57-O-n-ブチル、
[PEO]200-[PPO]55-OH、
HOCHCH-[PEO]200-[PPO]55-O-n-ブチル、
[PEO]205-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]205-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]217-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]217-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]230-[PPO]65-OH、
HOCHCH-[PEO]230-[PPO]65-O-n-ブチル、
[PEO]240-[PPO]55-OH、
HOCHCH-[PEO]240-[PPO]55-O-n-ブチル、
[PEO]205-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]205-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]314-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]314-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]352-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]352-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]409-[PPO]95-OH、
HOCHCH-[PEO]409-[PPO]95-O-n-ブチル、
[PEO]432-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]432-[PPO]60-O-n-ブチル、
[PEO]216-[PPO]60-OH、
[PEO]216-[PPO]60-n-ブチル、
HO-[PEO]216-[PPO]60-n-ブチル、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]50-O-n-ブチル、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]50-OH、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]60-O-n-ブチル、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]60-OH、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]70-O-n-ブチル、
HOCHCH-[PEO]216-[PPO]70-OH、

[化1]
(付記41)
前記細胞が哺乳動物細胞である、付記1~40のいずれか1項に記載の方法。
(付記42)
前記哺乳動物細胞はヒト細胞である、付記41に記載の方法。
(付記43)
前記細胞が多能性細胞である、付記1~42のいずれか1項に記載の方法。
(付記44)
前記細胞がCD34+細胞である、付記1~43のいずれか1項に記載の方法。
(付記45)
前記細胞が胚幹細胞である、付記1~43のいずれか1項に記載の方法。
(付記46)
前記細胞が人工多能性幹細胞である、付記1~43のいずれか1項に記載の方法。
(付記47)
前記細胞が多能性造血幹細胞(HSC)または造血前駆細胞(HPC)である、付記1~43のいずれか1項に記載の方法。
(付記48)
前記方法が、前記細胞を、プロテインキナーゼC(PKC)の活性及び/または発現を低下させる物質と接触させることをさらに含む、付記1~47のいずれか1項に記載の方法。
(付記49)
PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、Aktシグナル形質導入を活性化する、付記48に記載の方法。
(付記50)
PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、PKC阻害剤、または、PKCをコードするリボ核酸(RNA)転写産物の翻訳を低下させる剤である、付記48または49に記載の方法。
(付記51)
PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質がPKC阻害剤である、付記50に記載の方法。
(付記52)
PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、PKCをコードするRNA転写産物の翻訳を低下させる剤である、付記50に記載の方法。
(付記53)
前記剤が核酸を含む、付記52に記載の方法。
(付記54)
前記核酸が干渉RNAを含む、付記53に記載の方法。
(付記55)
前記干渉RNAが短鎖干渉RNA(siRNA)、ショートヘアピンRNA(shRNA)、またはマイクロRNA(miRNA)である、付記54に記載の方法。
(付記56)
前記核酸がアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む、付記53に記載の方法。
(付記57)
前記核酸がPKCをコードする内因性のRNA転写産物にアニールする、付記53~56のいずれか1項に記載の方法。
(付記58)
前記核酸が、PKCをコードする内因性のRNA転写産物に少なくとも85%相補性である、付記57に記載の方法。
(付記59)
前記核酸が、PKCをコードする内因性のRNA転写産物に少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%相補性であるか、または100%相補性である、付記58に記載の方法。
(付記60)
前記PKC阻害剤が、式(I)で表される化合物
[化2]
[式中、Rは、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたアルキルアミノ、任意に置換されたアミド、ハロゲン、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換されたアシル、任意に置換されたアルコキシカルボニル、オキソ、チオカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、またはウレイドであり、
は、H、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、または任意に置換されたアシルであり、
及びRはそれぞれ独立して、H、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、もしくは、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、もしくは、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであるか、または、R及びRは、それらに結合する原子と共に結合し、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキル環を形成し、
は、O、NR、またはSであり、
は、H、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、または任意に置換されたC2-6アルキニルであり、
各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
は、任意に存在する結合を表し、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記51に記載の方法。
(付記61)
前記化合物が、式(II)で表される化合物
[化3]
[式中、Rは、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたアルキルアミノ、任意に置換されたアミド、ハロゲン、オキソ、またはチオカルボニルであり、
は、H、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、または任意に置換されたアシルであり、
及びRは、それらに結合する原子と共に結合し、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキル環を形成し、
は、OまたはSであり、
各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記62)
前記化合物が、式(III)で表される化合物

[化4]
[式中、Rは、H、OH、オキソ、またはチオカルボニルであり、
は、H、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、または任意に置換されたアシルであり、
環Aは、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキル環であり、
は、OまたはSであり、
各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記61に記載の方法。
(付記63)
前記化合物が、式(IV)で表される化合物
[化5]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
環Bは、任意に置換されたヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環であり、
は、OまたはSであり、
Wは、O、NH、またはSであり、
各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記62に記載の方法。
(付記64)
前記化合物が、式(V)で表される化合物
[化6]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
は、OまたはSであり、
Wは、O、NH、またはSであり、
各Zは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
pは、0または1である。]
またはその塩である、付記63に記載の方法。
(付記65)
前記化合物が、式(VI)で表される化合物
[化7]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
各Zは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
sは0~8の整数である。]
またはその塩である、付記64に記載の方法。
(付記66)
前記化合物が、式(VII)で表される化合物
[化8]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、または任意に置換されたアシルオキシであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、または任意に置換されたアミドである。]
またはその塩である、付記65に記載の方法。
(付記67)
前記化合物が、式(VIII)で表される化合物
[化9]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、または任意に置換されたアシルオキシであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、または任意に置換されたアミドである。]
またはその塩である、付記66に記載の方法。
(付記68)
前記化合物が、式(IX)で表される化合物
[化10]
[式中、各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記69)
前記化合物が、式(1)で表される化合物
[化11]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記70)
前記化合物がスタウロスポリン、即ち、式(2)により表される(2S,3R,4R,6R)-3-メトキシ-2-メチル-4-(メチルアミノ)-29-オキサ-1,7,17-トリアザオクタシクロ[12.12.2.12,6.07,28.08,13.015,19.020,27.021,26]ノナコサ-8,10,12,14,19,21,23,25,27-ノナエン-16-オン
[化12]
またはその塩である、付記69に記載の方法。
(付記71)
前記化合物が、式(X)で表される化合物
[化13]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
各Zは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
tは0~6の整数である。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記72)
前記化合物が、式(XI)で表される化合物
[化14]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、または任意に置換されたアシルオキシである。]
またはその塩である、付記71に記載の方法。
(付記73)
前記化合物が、式(XII)で表される化合物
[化15]
[式中、Rは、H、OH、またはオキソであり、
は、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、または任意に置換されたアシルオキシである。]
またはその塩である、付記72に記載の方法。
(付記74)
前記化合物が、式(XIII)で表される化合物
[化16]
[式中、各Xは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
各Yは独立して、ハロゲン、任意に置換されたハロアルキル、シアノ、任意に置換されたアミノ、ヒドロキシル、チオール、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアルキルチオ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアルコキシカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、ウレイド、任意に置換されたアルキルスルホニル、任意に置換されたアリールスルホニル、任意に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意に置換されたシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルホニル、任意に置換されたアルキルスルファニル、任意に置換されたアリールスルファニル、任意に置換されたヘテロアリールスルファニル、任意に置換されたシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルファニル、任意に置換されたアルキルスルフィニル、任意に置換されたアリールスルフィニル、任意に置換されたヘテロアリールスルフィニル、任意に置換されたシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルスルフィニル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換され任意に縮合したアリール、任意に置換され任意に縮合したヘテロアリール、任意に置換され任意に縮合したシクロアルキル、または、任意に置換され任意に縮合したヘテロシクロアルキルであり、
nは0~4の整数であり、
mは0~4の整数である。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記75)
前記化合物が、式(3)で表される化合物
[化17]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記76)
前記化合物が、式(4)で表される化合物
[化18]
またはその塩である、付記75に記載の方法。
(付記77)
前記化合物が、式(128)で表される化合物
[化19]
またはその塩である、付記73に記載の方法。
(付記78)
前記化合物が、

[化20]
またはその塩から選択される化合物である、付記60に記載の方法。
(付記79)
前記化合物が、式(XIV)で表される化合物
[化21]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記80)
前記化合物が、式(XV)で表される化合物
[化22]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記79に記載の方法。
(付記81)
前記化合物が、

[化23]
またはその塩から選択される化合物である、付記80に記載の方法。
(付記82)
前記化合物が、式(XVI)で表される化合物
[化24]
[式中、Rは、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアシル、任意に置換されたスルホニル、任意に置換されたスルフィニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び、任意に置換されたヘテロシクロアルキルである。]
または、その塩、もしくは四級化バリアントである、付記60に記載の方法。
(付記83)
前記化合物が、式(XVII)で表される化合物

[化25]
[式中、Rは、H、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアシル、任意に置換されたスルホニル、任意に置換されたスルフィニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、及び、任意に置換されたヘテロシクロアルキルである。]
または、その塩、もしくは四級化バリアントである、付記82に記載の方法。
(付記84)
前記化合物が、

[化26]
またはその塩から選択される化合物である、付記83に記載の方法。
(付記85)
前記化合物が、式(XVIII)で表される化合物
[化27]
[式中、Rは、H、OH、C1-6アルコキシ、またはオキソであり、
は、
[化28]
であり、任意に、式中糖部分の構成がD-グルコース、D-ガラクトース、またはDーマンノースから誘導されており、
は、H、OH、C1-6アルカノイルオキシ、C1-6アルコキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、またはフェニルオキシであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシにより置換されており、
は、OH、C1-6アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ-C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C2-20アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、またはフェニルオキシカルボニルアミノであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシにより置換されており、
は、HまたはC1-6アルキルであり、
は、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でエステル化されたヒドロキシルであるか、または、C1-6アルコキシカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルオキシ、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でアシル化されたアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、アジド、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシカルボニルオキシ、ベンゾイルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、もしくはフェニルスルホニルオキシであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシにより置換されており、
は、遊離しているかもしくは、脂肪族C2-22カルボン酸でエステル化されたOH、C1-6アルコキシカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルオキシ、アジド、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でアシル化されたアミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ-C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、カルバモイルアミノ、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシカルボニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、ベンゾイルアミノ、ベンジルアミノ、またはベンジルオキシカルボニルアミノであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、またはC1-6アルコキシカルボニルにより置換されている。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記86)
前記化合物が、式(XIX)で表される化合物
[化29]
[式中、Rは、H、OH、C1-6アルコキシ、またはオキソであり、
は、
[化30]
であり;
は、H、OH、C1-6アルカノイルオキシ、C1-6アルコキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、またはフェニルオキシであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシにより置換されており、
は、OH、C1-6アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ-C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C2-20アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、またはフェニルオキシカルボニルアミノであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシにより置換されており、
は、HまたはC1-6アルキルであり、
は、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でエステル化されたヒドロキシルであるか、または、C1-6アルコキシカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルオキシ、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でアシル化されたアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、アジド、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシカルボニルオキシ、ベンゾイルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、もしくはフェニルスルホニルオキシであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシにより置換されており、
は、遊離しているかもしくは、脂肪族C2-22カルボン酸でエステル化されたOH、C1-6アルコキシカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルオキシ、アジド、遊離しているかもしくは脂肪族C2-22カルボン酸でアシル化されたアミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ-C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、カルバモイルアミノ、ベンゾイルオキシ、ベンジルオキシカルボニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、ベンゾイルアミノ、ベンジルアミノ、またはベンジルオキシカルボニルアミノであり、これらそれぞれはフェニル部分内でハロゲン、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、またはC1-6アルコキシカルボニルにより置換されている。]
またはその塩である、付記85に記載の方法。
(付記87)
前記化合物が、N-(1-α-O-ベンジル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(2-N-アセチル-ムラミル)スタウロスポリン、N-(6-O-メシル-1-α-O-ベンジル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(6-アジド-1-α-O-ベンジル-2-N-アセチル-6-デオキシムラミル)スタウロスポリン、N-(6-アミノ-1-α-O-ベンジル-2-N-アセチル-6-デオキシムラミル)スタウロスポリン、N-(6-アミノ-6-デオキシ-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(6-O-メシル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(2-N-アセチル-デメチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-α-O-ベンジル-2-N-アセチルホモムラミル)スタウロスポリン、N-(1-α-O-ベンジル-2-N-アセチル-L-ホモムラミル)スタウロスポリン、N-(2-N-アセチル-L-ホモムラミル)スタウロスポリンの1-α-アノマー、N-(1-α-O-ベンジル-4,6-O-ジアセチル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-α-O-ベンジル-4-O-アセチル-6-O-ステアロイル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-デオキシ-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(4-O-アセチル-6-O-ステアロイル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリンの1-α-アノマー、N-(4,6-O-ジアセチル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリンの1-α-アノマー、N-(1-α,4-O-ジアセチル-6-O-ステアロイル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-α,4,6-O-トリアセチル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-デオキシ-6-O-アセチル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-デオキシ-6-O-メシル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-デオキシ-6-O-トルオルスルホニル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、N-(1-デオキシ-6-アジド-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、及びN-(1-デオキシ-6-O-メシル-2-N-アセチルムラミル)スタウロスポリン、またはその塩から選択される、付記86に記載の方法。
(付記88)
前記化合物が、式(XX)で表される化合物
[化31]
[式中、Zは、HまたはOHであり、
は、HまたはOHであり、
は、H、ハロゲン、または任意に置換されたアルキルであり、
は、Hまたはハロゲンであり、
Rは、OHまたは任意に置換されたアルコキシであり、
Xは、任意に置換されたアルキルまたは任意に置換されたアシルであり、任意に、式中、Xは、CH-NH-セリン、COCH、CHNHCO、CONHC、またはCHNHCOCH3であり、式中、Cはフェニル部分を表す。]またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記89)
前記化合物が、式(XXI)で表される化合物
[化32]
[式中、Zは、HまたはOHであり、
は、HまたはOHであり、
は、H、ハロゲン、または任意に置換されたアルキルであり、
は、Hまたはハロゲンであり、
Rは、OHまたは任意に置換されたアルコキシであり、
Xは、任意に置換されたアルキルまたは任意に置換されたアシルであり、任意に、式中、Xは、CH-NH-セリン、COCH、CHNHCO、CONHC、またはCHNHCOCH3であり、式中、Cはフェニル部分を表す。]またはその塩である、付記88に記載の方法。
(付記90)
前記化合物が、式((XXII)、(XXIII)、(XXIV)、または(XXV)で表される化合物
[化33]
[式中、各Rは独立して、任意に置換されたアルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各Rは独立して、任意に置換されたアルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各Rは独立して、H、各場合において29個以下の炭素原子を有する脂肪族、炭素環式、もしくは炭素環式-脂肪族ラジカル、または、各場合において20個以下の炭素原子、及び、各場合において、9個以下のヘテロ原子、もしくは30個以下の炭素原子を有する複素環式もしくは複素環式-脂肪族ラジカルであり、
各Xは独立して、O、OH、及びH、または一対の水素原子であり、
各Qは独立して、H、OH、ハロゲン、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各Q’は独立して、H、OH、ハロゲン、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各nは独立して0~4の整数であり、
各mは独立して0~4の整数である。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記91)
前記化合物が、式(XXVI)または(XXVII)で表される化合物
[化34]
[式中、各Rは独立して、任意に置換されたアルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各Rは独立して、任意に置換されたアルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各Rは独立して、H、各場合において29個以下の炭素原子を有する脂肪族、炭素環式、もしくは炭素環式-脂肪族ラジカル、または各場合において20個以下の炭素原子、及び、各場合において9個以下のヘテロ原子、または30個以下の炭素原子を有する複素環式もしくは複素環式-脂肪族ラジカルであり、
各Rは独立して、30個以下の炭素原子を有するアシル、各場合において29個以下の炭素原子を有する脂肪族、炭素環式、もしくは炭素環式-脂肪族ラジカル、各場合において20個以下の炭素原子、及び、各場合において9個以下のヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式-脂肪族ラジカ)であり、
各Rは独立して、任意に置換されたアシル、任意に置換されたアルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、カルボニル、カルボニルジオキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N-一もしくはN,N-二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニル、または、N-一もしくはN,N-二置換アミノスルホニルであり、
各R10は独立して、30個以下の炭素原子を有するアシル、各場合において29個以下の炭素原子を有する脂肪族、炭素環式、もしくは炭素環式-脂肪族ラジカル、各場合において20個以下の炭素原子、及び、各場合において9個以下のヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式-脂肪族ラジカルであり、
各Xは独立して、O、OH、及びH、または一対の水素原子であり、
各nは独立して0~4の整数であり、
各mは独立して0~4の整数であり、
各n’は独立して0~4の整数であり、
各m’は独立して0~4の整数である。]
またはその塩である、付記85に記載の方法。
(付記92)
前記化合物が、式(XXVIII)で表される化合物
[化35]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記60に記載の方法。
(付記93)
前記化合物が、式(XXIX)で表される化合物
[化36]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記92に記載の方法。
(付記94)
前記化合物が、式(XXX)で表される化合物
[化37]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記93に記載の方法。
(付記95)
前記化合物が、式(XXXI)で表される化合物

[化38]
[式中、Rは、H、または任意に置換されたC1-6アルキルであり、
は、任意に置換されたC1-6アルキルである。]
またはその塩である、付記94に記載の方法。
(付記96)
前記化合物が、

[化39]
から選択される、付記60に記載の方法。
(付記97)
前記方法が、前記細胞をヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤と接触させることをさらに含む、付記1~96のいずれか1項に記載の方法。
(付記98)
前記HDAC阻害剤が、

[化40]
から選択される、付記97に記載の方法。
(付記99)
前記HDAC阻害剤が
[化41]
である、付記98に記載の方法。
(付記100)
前記方法が、前記細胞をグリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)阻害剤と接触させることをさらに含む、付記1~99のいずれか1項に記載の方法。
(付記101)
前記GSK3阻害剤が、6-ブロモインジルビン-3’-オキシム(BIO)、LiCl、LiCO、CHIR-99021、及びCHIR-98023からなる群から選択される、付記100に記載の方法。
(付記102)
前記GSK3阻害剤がCHIR-99021である、付記101に記載の方法。
(付記103)
前記GSK3阻害剤がLiCOである、付記101に記載の方法。
(付記104)
前記ウイルスベクターが、レトロウイルス科ファミリーウイルス、アデノ随伴ウイルス、アデノウイルス、パルボウイルス、コロナウイルス、ラブドウイルス、パラミクソウイルス、ピコルナウイルス、アルファウイルス、ヘルペスウイルス、及びポックスウイルスからなる群から選択される、付記1~103のいずれか1項に記載の方法。
(付記105)
前記ウイルスベクターがレトロウイルス科ファミリーウイルスベクターである、付記104に記載の方法。
(付記106)
前記レトロウイルス科ファミリーウイルスベクターがレンチウイルスベクターである、付記105に記載の方法。
(付記107)
前記レトロウイルス科ファミリーウイルスベクターが、アルファレトロウイルスベクター、またはガンマレトロウイルスベクターである、付記106に記載の方法。
(付記108)
前記レトロウイルス科ファミリーウイルスベクターが、中央ポリプリン帯、ウッドチャック肝炎ウイルス転写後制御エレメント、5’-LTR、HIVシグナル配列、HIV Psiシグナル5’-スプライス部位、デルタ-GAGエレメント、3’-スプライス部位、及び、3’-自己不活性化LTRを含む、付記104~107のいずれか1項に記載の方法。
(付記109)
前記ウイルスベクターがシュードタイプウイルスベクターである、付記1~108のいずれか1項に記載の方法。
(付記110)
前記シュードタイプウイルスベクターが、水疱性口内炎ウイルス(VSV)、RD114ウイルス、マウス白血病ウイルス(MLV)、ネコ白血病ウイルス(FeLV)、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEE)、ヒトフォーミーウイルス(HFV)、ウォールアイ皮膚肉腫ウイルス(WDSV)、セムリキ森林ウイルス(SFV)、狂犬病ウイルス、トリ白血病ウイルス(ALV)、ウシ免疫不全ウイルス(BIV)、ウシ白血病ウイルス(BLV)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)、ヤギ関節炎脳炎ウイルス(CAEV)、シンノンブルウイルス(SNV)、チェリーねじれリーフウイルス(ChTLV)、サルT細胞白血病ウイルス(STLV)、マソン・ファイザーサルウイルス(MPMV)、リスサルレトロウイルス(SMRV)、ラウス関連ウイルス(RAV)、藤浪肉腫ウイルス(FuSV)、トリ癌腫ウイルス(MH2)、トリ脳脊髄炎ウイルス(AEV)、アルファモザイクウイルス(AMV)、トリ肉腫ウイルスCT10、及び、ウマ感染性貧血ウイルス(EIAV)から選択されるウイルス由来の1つ以上のエンベロープタンパク質を含む、付記109に記載の方法。
(付記111)
前記シュードタイプウイルスベクターがVSV-Gエンベロープタンパク質を含む、付記110に記載の方法。
(付記112)
前記接触がエクスビボで生じる、付記1~111のいずれか1項に記載の方法。
(付記113)
前記細胞が、新鮮に培養されているか、または、前記接触前に凍結保存されている、付記112に記載の方法。
(付記114)
前記細胞が、シクロスポリンとさらに接触する、付記1~113のいずれか1項に記載の方法。
(付記115)
前記シクロスポリンがシクロスポリンAまたはシクロスポリンHである、付記114に記載の方法。
(付記116)
前記シクロスポリンがシクロスポリンHである、付記115に記載の方法。
(付記117)
前記細胞が、プロスタグランジンE受容体シグナル伝達の活性化因子とさらに接触する、付記1~116のいずれか1項に記載の方法。
(付記118)
前記プロスタグランジンE受容体シグナル伝達の活性化因子がプロスタグランジンE2である、付記117に記載の方法。
(付記119)
前記細胞が、ポリカチオン性ポリマーとさらに接触する、付記1~118のいずれか1項に記載の方法。
(付記120)
前記ポリカチオン性ポリマーが、ポリブレン、硫酸プロタミン、ポリエチレンイミン、または、ポリエチレングリコール/ポリ-L-リジンブロックコポリマーである、付記119に記載の方法。
(付記121)
前記ポリカチオン性ポリマーが硫酸プロタミンである、付記120に記載の方法。
(付記122)
前記細胞が、前記ウイルスベクターと接触したまま遠心分離によりスピンされる、付記1~121のいずれか1項に記載の方法。
(付記123)
前記細胞が、約300xg~約1,200xgの求心力でスピンされる、付記122に記載の方法。
(付記124)
前記細胞が約25℃の温度でスピンされる、付記122または123に記載の方法。
(付記125)
対象にて導入遺伝子を発現する方法であって、前記方法が、付記1~124のいずれかの方法に従い修飾されている細胞の集団、またはその後代を前記対象に投与することを含む、前記方法。
(付記126)
遺伝子組み換え細胞の集団を対象に送達する方法であって、前記方法が、付記1~124のいずれかの方法に従い修飾されている細胞の集団、またはその後代を前記対象に投与することを含む、前記方法。
(付記127)
細胞療法を必要とする対象に細胞療法を提供する方法であって、前記方法が、付記1~124のいずれかの方法に従い修飾されている細胞の集団、またはその後代を前記対象に投与することを含む、前記方法。
(付記128)
前記細胞が、前記対象に対して同種異系である、付記125~127のいずれか1項に記載の方法。
(付記129)
前記細胞が、前記対象に対してHLA一致している、付記128に記載の方法。
(付記130)
前記細胞が、前記対象に対して自己由来である、付記125~127のいずれか1項に記載の方法。
(付記131)
前記接触前に、前駆細胞の集団が前記対象またはドナーから単離され、前記前駆細胞がエクスビボで発現され、前記対象に投与されている細胞の前記集団を得る、付記125~130のいずれか1項に記載の方法。
(付記132)
前記前駆細胞がCD34+HSCであり、前記前駆細胞が、HSCの機能的能力を失うことなく膨張する、付記131に記載の方法。
(付記133)
前記対象またはドナー由来の前記前駆細胞の単離の前に、前記対象またはドナーに、1つ以上の多能性細胞動員剤が投与される、付記131または132に記載の方法。
(付記134)
前記細胞の集団を前記対象に投与する前に、1つ以上のコンディショニング剤を前記対象に投与することにより、前記対象の中で、内因性多能性細胞の集団が切除される、付記125~133のいずれか1項に記載の方法。
(付記135)
前記方法が、前記対象に前記細胞の集団を投与する前に、前記対象に1つ以上のコンディショニング剤を投与することにより、前記対象の中で、内因性多能性細胞の集団を切除することを含む、付記125~133のいずれか1項に記載の方法。
(付記136)
前記1つ以上のコンディショニング剤が非骨髄破壊性コンディショニング剤である、付記134または135に記載の方法。
(付記137)
前記細胞の集団を前記対象に投与する際に、投与される前記細胞、またはその後代は、巨核球、栓球、血小板、赤血球、肥満細胞、骨髄芽球、好塩基球、好中球、好酸球、ミクログリア、顆粒球、単球、溶骨細胞、抗原提示細胞、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞、Tリンパ球、及びBリンパ球から選択される1つ以上の細胞型に分化する、付記125~136のいずれか1項に記載の方法。
(付記138)
前記対象が哺乳動物である、付記125~137のいずれか1項に記載の方法。
(付記139)
前記対象がヒトである、付記138に記載の方法。
(付記140)
前記対象が、前記導入遺伝子によりコードされる内因性タンパク質の欠損を有すると診断されている、付記125~139のいずれか1項に記載の方法。
(付記141)
前記対象が、表3に記載する疾患を有すると診断されている、付記140に記載の方法。
(付記142)
前記対象が、ベータサラセミアを有すると診断されている、付記140に記載の方法。
(付記143)
前記導入遺伝子が、ベータグロビンタンパク質をコードする、付記1~142のいずれか1項に記載の方法。
(付記144)
前記導入遺伝子が、配列番号1の核酸配列に少なくとも85%の配列同一性を有する核酸を含む、付記143に記載の方法。
(付記145)
前記導入遺伝子が、配列番号1の核酸配列に少なくとも90%の配列同一性を有する核酸を含む、付記144に記載の方法。
(付記146)
前記導入遺伝子が、配列番号1の核酸配列に少なくとも95%の配列同一性を有する核酸を含む、付記145に記載の方法。
(付記147)
前記導入遺伝子が、配列番号1の核酸配列を有する核酸を含む、付記146に記載の方法。
(付記148)
前記βグロビンタンパク質が、配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を有する、付記143~147のいずれか1項に記載の方法。
(付記149)
前記βグロビンタンパク質が、配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有する、付記148に記載の方法。
(付記150)
前記βグロビンタンパク質が、配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有する、付記149に記載の方法。
(付記151)
前記βグロビンタンパク質が、配列番号2のアミノ酸配列を有する、付記150に記載の方法。
(付記152)
付記1~124のいずれか1項に記載の方法により形成される混合物を含む、組成物。
(付記153)
付記152に記載の組成物を含む、細胞培養培地。
(付記154)
付記1~124のいずれか1項に記載の方法に従い修飾されている、真核細胞の集団。
(付記155)
付記154に記載の真核細胞の集団を含む医薬組成物であって、前記医薬組成物が1つ以上の賦形剤、希釈剤、または担体をさらに含む、前記医薬組成物。
(付記156)
前記医薬組成物が対象に投与するために製剤化される、付記155に記載の医薬組成物。
(付記157)
前記対象が哺乳動物である、付記156に記載の医薬組成物。
(付記158)
前記対象がヒトである、付記157に記載の医薬組成物。
(付記159)
前記医薬組成物が、前記対象への静脈内注射用に製剤化される、付記156~158のいずれか1項に記載の医薬組成物。
(付記160)
付記152に記載の組成物、または、付記153に記載の細胞培養培地を含む、キット。
(付記161)
前記キットが、前記細胞を形質導入するための取扱説明書を含む添付文書をさらに含む、付記160に記載のキット。
(付記162)
付記164に記載の細胞の集団、または、付記155~159のいずれか1項に記載の医薬組成物、を含むキット。
(付記163)
前記キットが、付記125~151のいずれか1項に記載の方法に従い、ユーザに、前記細胞の集団を対象に投与する指示をする添付文書をさらに含む、付記162に記載のキット。

Claims (76)

  1. 真核細胞を形質導入して導入遺伝子を発現する方法であって、前記方法が、前記細胞を、(i)前記導入遺伝子をコードするウイルスベクター、ならびに、(ii)ポリオキシエチレン(PEO)サブユニット及びポリオキシプロピレン(PPO)サブユニットを含むジブロックコポリマーと接触させることを含む、前記方法。
  2. 前記ジブロックコポリマーが以下の構造:
    -[PEO]-L-[PPO]-X
    [式中、m及びnは整数であり、
    Lは存在しないか、または化学リンカーであり、かつ、
    及びXはそれぞれ独立して、任意に存在する化学置換基を表す。]
    を含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記ジブロックコポリマーが以下の構造:
    -[PEO]-[PPO]-X
    [式中、m及びnは整数であり、かつ、
    及びXはそれぞれ独立して、任意に存在する化学置換基を表す。]
    を含む、請求項に記載の方法。
  4. 及びXはそれぞれ独立して、存在しないか、または、H、OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアシルオキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたアルキルアミノ、任意に置換されたアミド、ハロゲン、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換されたアシル、任意に置換されたアルコキシカルボニル、オキソ、チオカルボニル、任意に置換されたカルボキシ、またはウレイドである、請求項またはに記載の方法。
  5. 及びXはそれぞれ独立して、存在しないか、または、H、OH、HN、HCO、エチル-O、n-ブチル-O、tert-ブチル-O、n-ブチル、またはtert-ブチルである、請求項に記載の方法。
  6. 前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約5,000g/mol~約25,000g/molの数平均分子量(Mn)を有する、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約9,000g/mol~約19,000g/molのMnを有する、請求項に記載の方法。
  8. 前記ジブロックコポリマーの前記PEOサブユニットが、約9,000g/mol、9,500g/mol、13,800g/mol、15,500g/mol、18,000g/mol、または19,000g/molのMnを有する、請求項に記載の方法。
  9. 前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約2,000g/mol~約10,000g/molのMnを有する、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約3,500g/mol~約5,500g/molのMnを有する、請求項に記載の方法。
  11. 前記ジブロックコポリマーの前記PPOサブユニットが、約3,500g/molまたは5,500g/molのMnを有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ジブロックコポリマーが40質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記ジブロックコポリマーが50質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ジブロックコポリマーが60質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ジブロックコポリマーが70質量%超の平均エチレンオキシド含有量を有する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ジブロックコポリマーが約8,000g/mol超のMnを有する、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記ジブロックコポリマーが約10,000g/mol超のMnを有する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ジブロックコポリマーが、約10,000g/mol~約30,000g/molのMnを有する、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記ジブロックコポリマーが、約12,000g/mol~約25,000g/molのMnを有する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ジブロックコポリマーが、約12,500g/mol~約23,500g/molのMnを有する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記ジブロックコポリマーが、約12,500g/mol、13,000g/mol、17,300g/mol、19,000g/mol、22,500g/mol、または23,500g/molのMnを有する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記ジブロックコポリマーが、約1~約1.2の多分散指数(Mw/Mn)を有する、請求項1~21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記ジブロックコポリマーが、約1.06~約1.17の多分散指数を有する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記ジブロックコポリマーが約1.08、1.10、1.11、1.13、または1.17からの多分散指数を有する、請求項23に記載の方法。
  25. mが約100~約500である、請求項24のいずれか1項に記載の方法。
  26. mが約200~約450である、請求項25に記載の方法。
  27. mが約162~約486、約159~約477、約108~約324、約103~約309、約148~約444、約171~約513、約142~約426、約100~約300、約113~約339、約109~約327、約115~約345、または約120~約360である、請求項26に記載の方法。
  28. mが約200、205、216、217、225、230、240、284、314、318、323、352、409、または432である、請求項27に記載の方法。
  29. nが約10~約200である、請求項28のいずれか1項に記載の方法。
  30. nが約40~約100である、請求項29に記載の方法。
  31. nが約43~約129、約27~約81、約29~約87、約28~約84、約30~約90、約33~約99、または約28~約84である、請求項30に記載の方法。
  32. nが約50、53、55、57、60、65、70、86、または95である、請求項31に記載の方法。
  33. m:nの比率が約1~約12である、請求項32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記m:nの比率が約2~約8である、請求項33に記載の方法。
  35. 前記m:nの比率が約2~約7.2である、請求項34に記載の方法。
  36. 前記m:nの比率が約2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7、7.1、または7.2である、請求項35に記載の方法。
  37. 前記ジブロックコポリマーが以下から選択される構造を有する、請求項36のいずれか1項に記載の方法:
    [PEO]323-[PPO]86-OH、
    HOCHCH-[PEO]323-[PPO]86-O-n-ブチル、
    [PEO]318-[PPO]53-OH、
    HOCHCH-[PEO]318-[PPO]53-O-n-ブチル、
    [PEO]216-[PPO]53-OH、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]53-O-n-ブチル、
    [PEO]205-[PPO]53-OH、
    HOCHCH-[PEO]205-[PPO]53-O-n-ブチル、
    [PEO]295-[PPO]57-OH、
    HOCHCH-[PEO]295-[PPO]57-O-n-ブチル、
    [PEO]341-[PPO]57-OH、
    HOCHCH-[PEO]341-[PPO]57-O-n-ブチル、
    [PEO]284-[PPO]57-OH、
    HOCHCH-[PEO]284-[PPO]57-O-n-ブチル、
    [PEO]200-[PPO]55-OH、
    HOCHCH-[PEO]200-[PPO]55-O-n-ブチル、
    [PEO]205-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]205-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]217-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]217-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]230-[PPO]65-OH、
    HOCHCH-[PEO]230-[PPO]65-O-n-ブチル、
    [PEO]240-[PPO]55-OH、
    HOCHCH-[PEO]240-[PPO]55-O-n-ブチル、
    [PEO]205-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]205-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]314-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]314-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]352-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]352-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]409-[PPO]95-OH、
    HOCHCH-[PEO]409-[PPO]95-O-n-ブチル、
    [PEO]432-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]432-[PPO]60-O-n-ブチル、
    [PEO]216-[PPO]60-OH、
    [PEO]216-[PPO]60-n-ブチル、
    HO-[PEO]216-[PPO]60-n-ブチル、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]50-O-n-ブチル、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]50-OH、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]60-O-n-ブチル、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]60-OH、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]70-O-n-ブチル、
    HOCHCH-[PEO]216-[PPO]70-OH、
  38. 前記細胞が哺乳動物細胞である、請求項1~37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 前記哺乳動物細胞はヒト細胞である、請求項38に記載の方法。
  40. 前記細胞が多能性細胞である、請求項1~39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記細胞がCD34+細胞である、請求項1~40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 前記細胞が胚幹細胞である、請求項1~40のいずれか1項に記載の方法。
  43. 前記細胞が人工多能性幹細胞である、請求項1~40のいずれか1項に記載の方法。
  44. 前記細胞が多能性造血幹細胞(HSC)または造血前駆細胞(HPC)である、請求項1~40のいずれか1項に記載の方法。
  45. 前記方法が、前記細胞を、プロテインキナーゼC(PKC)の活性及び/または発現を低下させる物質と接触させることをさらに含む、請求項1~44のいずれか1項に記載の方法。
  46. PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、Aktシグナル形質導入を活性化する、請求項45に記載の方法。
  47. PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、PKC阻害剤、または、PKCをコードするリボ核酸(RNA)転写産物の翻訳を低下させる剤である、請求項45または46に記載の方法。
  48. PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質がPKC阻害剤である、請求項47に記載の方法。
  49. PKCの活性及び/または発現を低下させる前記物質が、PKCをコードするRNA転写産物の翻訳を低下させる剤である、請求項47に記載の方法。
  50. 前記剤が核酸を含む、請求項49に記載の方法。
  51. 前記核酸が干渉RNAを含む、請求項50に記載の方法。
  52. 前記干渉RNAが短鎖干渉RNA(siRNA)、ショートヘアピンRNA(shRNA)、またはマイクロRNA(miRNA)である、請求項51に記載の方法。
  53. 前記核酸がアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む、請求項50に記載の方法。
  54. 前記核酸がPKCをコードする内因性のRNA転写産物にアニールする、請求項5053のいずれか1項に記載の方法。
  55. 前記核酸が、PKCをコードする内因性のRNA転写産物に少なくとも85%相補性である、請求項54に記載の方法。
  56. 前記核酸が、PKCをコードする内因性のRNA転写産物に少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%相補性であるか、または100%相補性である、請求項55に記載の方法。
  57. 前記方法が、前記細胞をヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤と接触させることをさらに含む、請求項1~56のいずれか1項に記載の方法。
  58. 前記方法が、前記細胞をグリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)阻害剤と接触させることをさらに含む、請求項1~57のいずれか1項に記載の方法。
  59. 前記GSK3阻害剤が、6-ブロモインジルビン-3’-オキシム(BIO)、LiCl、LiCO、CHIR-99021、及びCHIR-98023からなる群から選択される、請求項58に記載の方法。
  60. 前記ウイルスベクターが、レトロウイルス科ファミリーウイルス、アデノ随伴ウイルス、アデノウイルス、パルボウイルス、コロナウイルス、ラブドウイルス、パラミクソウイルス、ピコルナウイルス、アルファウイルス、ヘルペスウイルス、及びポックスウイルスからなる群から選択される、請求項1~59のいずれか1項に記載の方法。
  61. 前記ウイルスベクターがレトロウイルス科ファミリーウイルスベクターである、請求項60に記載の方法。
  62. 前記レトロウイルス科ファミリーウイルスベクターがレンチウイルスベクターである、請求項61に記載の方法。
  63. 前記レトロウイルス科ファミリーウイルスベクターが、アルファレトロウイルスベクター、またはガンマレトロウイルスベクターである、請求項62に記載の方法。
  64. 前記接触がエクスビボで生じる、請求項1~63のいずれか1項に記載の方法。
  65. 前記細胞が、シクロスポリンとさらに接触する、請求項1~64のいずれか1項に記載の方法。
  66. 前記シクロスポリンがシクロスポリンAまたはシクロスポリンHである、請求項65に記載の方法。
  67. 前記細胞が、プロスタグランジンE受容体シグナル伝達の活性化因子とさらに接触する、請求項1~66のいずれか1項に記載の方法。
  68. 前記プロスタグランジンE受容体シグナル伝達の活性化因子がプロスタグランジンE2である、請求項67に記載の方法。
  69. 前記細胞が、ポリカチオン性ポリマーとさらに接触する、請求項1~68のいずれか1項に記載の方法。
  70. 前記ポリカチオン性ポリマーが、ポリブレン、硫酸プロタミン、ポリエチレンイミン、または、ポリエチレングリコール/ポリ-L-リジンブロックコポリマーである、請求項69に記載の方法。
  71. 前記細胞が、前記ウイルスベクターと接触したまま遠心分離によりスピンされる、請求項1~70のいずれか1項に記載の方法。
  72. 前記細胞が、約300xg~約1,200xgの求心力でスピンされる、請求項71に記載の方法。
  73. 対象にて導入遺伝子を発現する方法における使用のための、請求項1~72のいずれか1項に記載の方法に従い修飾されている細胞の集団またはその後代であって、前記方法が、前記対象に前記細胞の集団又はその後代を投与することを含む、前記細胞の集団またはその後代
  74. 細胞療法を必要とする対象に細胞療法を提供する方法における使用のための、請求項1~72のいずれか1項に記載の方法に従い修飾されている細胞の集団またはその後代であって、前記方法が前記対象に前記細胞の集団又はその後代を投与することを含む、前記細胞の集団またはその後代
  75. 前記対象が、前記導入遺伝子によりコードされる内因性タンパク質の欠損を有すると診断されている、請求項73又は74に記載の細胞の集団又はその後代
  76. 請求項1~72のいずれか1項に記載の方法により形成される混合物を含む、組成物。
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