JPWO2021074950A1 - 熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置 - Google Patents

熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021074950A1
JPWO2021074950A1 JP2020519822A JP2020519822A JPWO2021074950A1 JP WO2021074950 A1 JPWO2021074950 A1 JP WO2021074950A1 JP 2020519822 A JP2020519822 A JP 2020519822A JP 2020519822 A JP2020519822 A JP 2020519822A JP WO2021074950 A1 JPWO2021074950 A1 JP WO2021074950A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
space
heat exchanger
liquid
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020519822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6766980B1 (ja
Inventor
洋次 尾中
松本 崇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6766980B1 publication Critical patent/JP6766980B1/ja
Publication of JPWO2021074950A1 publication Critical patent/JPWO2021074950A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/02Evaporators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

本開示は、気液二相状態の冷媒の分離を抑制し、分配を改善することができる熱交換器を提供することを目的とする。本開示に係る熱交換器は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管(1)と、第1方向に長手であり、流入管(2)から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管(1)に分配する冷媒分配器(100)と、を備え、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管(1)が接続された第1空間(6)と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間(6)に送る第2空間(7)とに仕切る仕切り板(4a)が配置され、仕切り板(4a)は、第1空間(6)と第2空間(7)を連通する開口部(51a)と、開口部(51a)の周縁部に第2空間(7)に向かって突き出すように設けられた突き出し部(52a)と、を有するオリフィス部(5a)が、第1方向に間隔を空けて複数形成されている。

Description

本開示は、ヘッダ管から複数の伝熱管へ気液二相状態の冷媒を分配する冷媒分配器を有する熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置に関する。
空気調和装置において、室内機に搭載された凝縮器として機能する熱交換器で凝縮された液冷媒は、膨張弁によって減圧され、ガス冷媒と液冷媒とが混在する気液二相状態となる。そして、気液二相状態の冷媒は、室外機に搭載された蒸発器として機能する熱交換器に流入する。
伝熱管として用いた扁平管とフィンとを接合して生成した熱交換器の冷媒分配器では、熱交換器を通過する空気に接するように、複数の扁平管に気液二相状態の冷媒を分配することが困難であった。例えば、ビル用マルチエアコンの室外機には、室外機の上部にファンが設けられており、熱交換器を通過する空気はファンに近い熱交換器上部で大きくなる。この場合には、熱交換器上部ほど多く液冷媒を供給する必要があるが、重力の影響で熱交換器の上部に液冷媒を多く供給することは困難であった。
そこで、熱交換器の冷媒分配器内部に仕切板を設けて空間を2つに分けることで、気液二相状態の冷媒が上昇する空間の流路面積を減少させて冷媒の流速を増進させることにより、気液二相状態の冷媒の分配の偏りを抑制していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−169062号公報
しかしながら、このような従来技術では、重力の影響によってガス冷媒と液冷媒が分離してしまい、気液二相状態の冷媒の分配を十分に改善することができなかった。特に扁平管が配列される方向を鉛直方向として冷媒分配器を配置した場合には、気液二相状態の冷媒が冷媒分配器の内部を上昇流で流れ、重力の影響によるガス冷媒と液冷媒の分離が起こりやすかった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ガス冷媒と液冷媒の分離を抑制し、分配を改善することができる熱交換器を提供することを目的とする。
本開示に係る熱交換器は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備え、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板は、第1空間と第2空間を連通する開口部と、開口部の周縁部に第2空間に向かって突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が、第1方向に間隔を空けて複数形成されている、ことを特徴とする。
本開示に係る空気調和装置は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備えた熱交換器が搭載され、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板は、第1空間と第2空間を連通するスリット形状の開口部と、開口部の周縁部に第2空間に向かって突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されている、ことを特徴とする。
本開示に係る熱交換器は、冷媒分配器の内部に配置された仕切り板に突き出し部を有するオリフィス部を設けることにより、気液二相状態の冷媒が攪拌されてガス冷媒と液冷媒の分離が抑制され、気液二相状態の冷媒の分配を改善することができる。
本開示に係る空気調和装置は、搭載された熱交換器が備えている冷媒分配器の内部に配置された仕切り板に突き出し部を有するオリフィス部を設けることにより、気液二相状態の冷媒が攪拌されてガス冷媒と液冷媒の分離が抑制されることで、気液二相状態の冷媒の分配が改善され、熱交換効率を向上させることができる。
本開示の実施の形態1に係る冷媒分配器の概略図。 図1で示されているA−A断面図。 図2で示されているB領域の拡大図。 図2で示されているC−C断面図。 本開示の実施の形態1に係る冷媒分配器に接続する伝熱管を円管とした場合の冷媒分配器の概略図。 本開示の実施の形態1に係る冷媒分配器に接続する伝熱管として用いる扁平多孔管の例の図。 本開示の実施の形態1に係る冷媒分配器のヘッダ管の形状の他の例の図。 本開示の実施の形態1に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板の例の図。 第3方向に複数のオリフィス部が形成された仕切り板の例の図。 隣り合う扁平管の間の空間に冷媒を送るようにオリフィス部が形成された仕切り板の例の図。 隣り合う扁平管の間の空間に冷媒を送るように第3方向に複数のオリフィス部が形成された仕切り板の別の例の図。 本開示の実施の形態2に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板の例の図。 本開示の実施の形態2に係る冷媒分配器のC−C断面図。 本開示の実施の形態2に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板の別の例の図。 本開示の実施の形態3に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板の例の図。 本開示の実施の形態4に係る熱交換器の断面図の概略図。 本開示の実施の形態4に係る返油孔を設けた例の熱交換器の断面図の概略図。 コルゲートフィンを備えた本開示の実施の形態4に係る熱交換器の例の断面図の概略図。 フィンを設けない本開示の実施の形態4に係る熱交換器の例の断面図の概略図。 プロペラファンを備えた本開示の実施の形態5に係る熱交換器の例の断面図の概略図。 熱交換器の風量とプロペラファンとの距離との関係を示した図の例。 仕切り板に第1の連通部と第2の連通部が形成された冷媒分配器における液冷媒流量とプロペラファンとの距離との関係を示した図の例。 本開示の実施の形態6に係るオリフィス部が形成された冷媒分配器を備えた熱交換器における、冷媒分配器の液冷媒量とプロペラファンとの距離との関係を示した図の例。 本開示の実施の形態6に係る熱交換器を搭載した空気調和装置に関する冷媒回路の一例を示した図。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る冷媒分配器100の概略図の一例である。図1に示すように、冷媒分配器100は、流入管2、ヘッダ管3、仕切り板4a及びオリフィス部5aから構成されており、伝熱管である扁平管1が接続されている。また、扁平管1は複数あり、扁平管1が間隔を空けて配列されている方向を第1方向、扁平管1がそれぞれ延びている方向を第2方向、並びに、第1方向及び第2方向のそれぞれに直交する方向を第3方向とする。また、図1の矢印Kは、流入管2から流入した気液二相状態の冷媒の流れを表している。
冷媒分配器100は、第1方向に長手であり、ヘッダ管3は、第1方向から見ると円形状となっている。
ヘッダ管3の内部には、仕切り板4aが配置されている。仕切り板4aは、ヘッダ管3内部の空間を第2方向に仕切り、第1空間6及び第2空間7を形成している。第1空間6は、接続された扁平管1に気液二相状態の冷媒を分配する空間であり、第2空間7は、流入管2から流入された気液二相状態の冷媒を第1方向に流動させ、第1空間6に送る空間である。仕切り板4aには、複数のオリフィス部5aが第1方向に間隔を空けて形成されている。
複数の扁平管1は、等ピッチで、第1方向である冷媒分配器100の長手方向に配列されている。複数の扁平管1の各々の管と管の間には、例えば、コルゲートフィンが挿入され、扁平管1の外側表面で接合されている。
図2は、図1で示されているA−A断面図を示したものである。図2に示しているように、仕切り板4aには、オリフィス部5aが第2空間7に突き出すように形成されている。
図3は、図2で示されているB領域の拡大図である。図3に示しているように、オリフィス部5aは、開口部51a及び突き出し部52aで構成されている。第2空間7側を仕切り板4aの主面とすると、開口部51aは、主面の一部に設けられ、第1空間6と第2空間7を連通させており、孔状になっている。突き出し部52aは、開口部51aの周縁部に第2空間7側に向かって突き出すように設けられている。つまり、オリフィス部5aは、第2空間7に突出した環状の構造となっている。
また、第2空間7を流動する液冷媒9の液膜10の厚さである、液膜10の第2方向の長さδを表している。
次に、図2を用いて冷媒分配器100の内部を流通する気液二相状態の冷媒の流れを説明する。
図2の矢印Kは気液二相状態の冷媒の流れを表している。気液二相状態の冷媒は、図2では、ガス冷媒8及び液冷媒9で表している。気液二相状態の冷媒は、流入管2から冷媒分配器100内に流入し、第2空間7を第1方向に向かって流動する。流動する過程において、オリフィス部5aの突き出し部52aは、第2空間7を流動するガス冷媒8と液冷媒9を攪拌して、第2空間7においてガス冷媒8と液冷媒9の分離を抑制し、液冷媒9を終端まで流動させやすくする。そして、気液二相状態の冷媒は、オリフィス部5aの開口部51aを通って第2空間7から第1空間6に送られる。送られた気液二相状態の冷媒は、第1空間6内で攪拌されて均質となり、複数の扁平管1に分配される。その後、気液二相状態の冷媒は、扁平管1を流れる過程で外部空気と熱交換し、蒸発しながら流動する。
気液二相状態の冷媒が第2空間7から第1空間6へ流れる開口部51aの周縁部に突き出し部52aを設けることで、気液二相状態の冷媒が攪拌され、気液が混合した状態にことができる。
つづいて図3を用いて、オリフィス部5aの構造について詳しく述べる。突き出し部52aの第2空間7への突き出し長さLは、液膜10を貫くように、液膜10の第2方向の長さδよりも大きく構成すると、液冷媒9の攪拌効果が大きくなるため、なお良い。
また、第2空間7を流動する気液二相状態の冷媒の流動様式が、例えば、環状流又はチャーン流といった、第2空間7の中心部にガス冷媒8が多く流れ、第2空間7の壁面付近に液冷媒9が多く分布する流動様式であれば、液冷媒9をより攪拌するため、なお良い。
図4は、図2で示されているC−C断面図である。図4において、第1空間6の流路断面積A1[m]及び第2空間7の流路断面積A2[m]で表す。液膜10の第2方向の長さδは、発明者らの実験と解析によると、流路断面積A2を流動する冷媒の液見かけ速度ULS[m/s]、冷媒の乾き度x、冷媒流速G[kg/(ms)]、冷媒液密度ρL[kg/m]、第2空間7の相当直径D[m]とすると、δ=G×(1−x)×D/(4×ρL×ULS)となり比較的、良く一致すること確認した。
ここで、第2空間7を流れる冷媒流量をMR[kg/h]と定義したとき、冷媒流速G[kg/(ms)]は、G=MR/(3600×A2)となり、液見かけ速度ULS[m/s]は、ULS=G(1−x)/ρLで定義され、第2空間7の相当直径D[m]は、D=(4×A2/π)0.5と表すことができる。
また、図4で示すように、オリフィス部5aが形成された仕切り板4aと、仕切り板4aに対向する第2空間7の面との最大距離をHとする。ヘッダ管3の強度を保ち、気液二相状態の冷媒を攪拌させる効果を得るために、突き出し部52aの長さLは、H/6<L≦H/2とするとよい。
図4で表されている流路断面積A2のように、第2空間7の断面が第3方向に幅広で、第2方向に短い扁平な形状である場合、幅広の面に形成される突き出し部52aの長さLは、H/6<L<H/3とするとよりよい。液膜10の第2方向の長さδが側面に比べて薄くなる傾向があるため、冷媒の潜熱を利用するヒートポンプ装置で使用される熱交換器においては、H/6<L<H/3とすることで、冷媒の攪拌効果がより良好になる。
オリフィス部5aの有する突き出し部52aによって攪拌された気液二相状態の冷媒は、オリフィス部5aの有する開口部51aによって第2空間7から第1空間6へと送られる。送られた冷媒は、隣り合う扁平管1の間に形成された空間で攪拌され、均質となり、複数の扁平管1に分配される。その後、扁平管1を流れる過程で外部空気と熱交換し、蒸発しながら流動する。
特に、図1で示すように、第1方向を鉛直方向とした場合、第2空間7を流れる気液二相状態の冷媒は、ヘッダ管3の中心付近にガス冷媒8が多く流れ、ヘッダ管3の壁面付近には液冷媒9が多く流れるような流動様式となり易い。また、重力の影響により、ガス冷媒8と液冷媒9が分離し易く、液冷媒9を冷媒分配器100の上部に流すことが難しい。
そのため、第2空間7に突き出す突き出し部52aを有するオリフィス部5aを構成することで、突き出し部52aで気液二相状態の冷媒を攪拌し、冷媒分配器100の上部に液冷媒9を流動し易くなる。その結果、気液二相状態の冷媒の分配を改善することができる。
なお、図1〜図4では、冷媒分配器100に扁平管1が接続されている場合を例に挙げて説明しているが、伝熱管の種類を限定するものではない。
図5は、本実施の形態に係る冷媒分配器に接続する伝熱管を円管とした場合の概略図である。例えば、図5に示すように、伝熱管は円管11であっても良い。
また、図6は、本実施の形態に係る冷媒分配器100に接続する伝熱管として用いる扁平多孔管12の例の図である。伝熱管として扁平管1を用いた場合、図6に示すような冷媒流路13を有する扁平多孔管12を用いると、オリフィス部5aを通過することで冷媒が第1空間6で混合されて均質になり、扁平多孔管12の孔間分配も改善するため、なお良い。
また、図1〜6では、ヘッダ管3の形状が円形状であるものを例として説明しているが、これに限定するものではない。
図7は、本実施の形態に係る冷媒分配器100のヘッダ管3の形状の他の例である。例えば、図7に示すような、円弧部14と直線部15を有するD型管を用いても良い。図7の場合、扁平管1を接続する際に、ロウ付け台を確保しやすいため、扁平管1の差し込み長さを抑制できる。扁平管1の差し込み長さを抑制することで、D型管の内容積を小さくすることができる分、冷媒量を削減することができるため、なお良い。
また、D型管の円弧部14の面に扁平管1を差し込んでも良い。この場合、耐圧を向上させつつ、扁平管1の第3方向である幅方向にコンパクトな形状となる。特に、熱交換器を複数列配置するようなヘッダ管3を複数個並設する場合には、ヘッダ管3の干渉を緩和することができるため、なお好ましい。
また、図8は、本実施の形態に係る冷媒分配器100の内部に配置された仕切り板4aの例の図を示している。オリフィス部5aの位置を分かりやすくするため、第2空間7から第1空間6に向かって仕切り板4aを透視したときの、扁平管1の位置を仕切り板4a上に示している。本実施の形態では、図8のような仕切り板4aを一例として説明しているが、オリフィス部5aの位置、数及び形状については限定されるものではない。
図9〜図11を用いて他の例について述べる。
図9は、第3方向に複数のオリフィス部5aが形成された仕切り板4aの例を示している。図9のように第3方向に複数のオリフィス部5aを設ける場合、第3方向の冷媒の均質化が促進され、扁平管1同士の間の気液二相状態の冷媒分配が改善する。
図10及び図11は、第1空間6内の隣り合う扁平管1の間の空間に、第2空間7から冷媒を送るように複数のオリフィス部5aが形成された仕切り板4aを示している。図10及び図11では、第2空間7から第1空間6に向かって仕切り板4aを透視したときの扁平管1の位置と重ならないように、第1方向にずらしてオリフィス部5a又はオリフィス部5a1及びオリフィス部5a2を配置している。その結果、気液二相状態の冷媒の攪拌空間を十分に確保することができるため、冷媒分配が改善する。
また、図8から図11のように、オリフィス部5aを第1方向に1列となるように複数設ける場合は、オリフィス部5aが、第2空間7から第1空間6に向かって仕切り板4aを透視したときの扁平管1の中心を第1方向につないだ線に含まれるようにするとよい。
図11のように、第3方向に複数オリフィス部5a1及びオリフィス部5a2を設ける場合、オリフィス部5a1の位置は、第2空間7から第1空間6に向かって仕切り板4aを透視したとき、オリフィス部5a1の側にある扁平管1の第3方向の端と仕切り板4aの第3方向の端部との中間よりも、第3方向に沿って仕切り板4aの中心を通る線側にあるとよい。同様に、オリフィス部5a2の位置は、オリフィス部5a2の側にある扁平管1の第3方向の端と仕切り板4aの第3方向の端部との中間よりも、第3方向に沿って仕切り板4aの中心を通る線側にあるとよい。
また、図11に示すように扁平管1と熱交換する空気の流れ方向を矢印Mで示すとき、オリフィス部5aは、風上側のオリフィス部5a1の径が風下側のオリフィス部5a2の径よりも大きい、つまり開口面積が大きい方が、熱負荷分布に適した冷媒分配の改善ができる。空気と冷媒の温度差が大きくなるため、風上側に冷媒を多く供給することができるためである。
また、冷媒分配を改善するためには、第1方向を鉛直方向とし、流入管2付近の端部を冷媒分配器100の上流部、冷媒分配器100の上流部と対向する位置の端部を下流部としたとき、冷媒分配器100の上流部側と冷媒分配器100の下流部側の圧力損失が、小さいことが重要である。したがって、扁平管1が接続されていない第1空間6の有効断面積A1を、扁平管1が接続されている第2空間A2よりも大きくすることで、冷媒分配器100の上流側と下流側の圧力損失の差が小さくなり、冷媒分配を改善しつつ、冷媒量も削減することができ、なお良くなる。
また、冷媒分配器100を流れる気液二相状態の冷媒は、種類を限定するものではない。ただし、一般的に広く空気調和装置の冷媒として使用されているR410A冷媒及びR32冷媒よりも、低圧冷媒を用いた場合の方が、ガス密度が小さくなり、特に仕切り板4aによる圧力損失の抑制効果が大きくなるため、なお良い。
一例として、R1234yf及びR1234ze(E)といったオレフィン系冷媒並びにプロパン及びジメチルエーテル(Dimethyl Ether,DME)を成分の1つに加えた混合冷媒といった低圧冷媒は、ガス密度が小さく、仕切り板4aによる圧力損失の抑制効果が大きいため、なお良い。
また、非共沸混合冷媒においては、オリフィス部5aによって気液二相状態の冷媒が攪拌されて冷媒分配が改善されることによって、更には組成分布も改善され、熱交換器性能の改善効果が大きくなる。
突き出し部52aは、加工方法などを限定するものではないが、バーリング加工で成型すると、低コストで形成できると考えられる。
オリフィス部5aの有する突き出し部52aによって攪拌され、分離が抑制された気液二相状態の冷媒は、オリフィス部5aの有する開口部51aによって、第2空間7から第1空間6へと送られる。送られた冷媒は、隣り合う扁平管1の間に形成された空間で攪拌されて均質となり、複数の扁平管1に分配される。その後、扁平管1を流れる過程で外部空気と熱交換し、蒸発しながら流動する。
上述のように、本実施の形態では、冷媒分配器100を蒸発器として用いた場合、仕切り板4aに、開口部51aの周縁部に第2空間7に突き出すように突き出し部52aを有するオリフィス部5aを形成することで、第2空間7を流動するガス冷媒8と液冷媒9を攪拌して、第2空間7においてガス冷媒8と液冷媒9の分離を抑制し、液冷媒9を終端まで流動させた気液二相状態の冷媒を第1空間6へ送ることができ、扁平管1への冷媒の分配の改善をすることができる。
また、仕切り板4aを設けることで、仕切り板4aを設けない場合に比べ、冷媒分配器の内部の冷媒の流路面積が狭くなり、流入する冷媒量を削減することができる。
本実施の形態では、図1及び図2で示すように、第1方向を鉛直方向とした場合に、より効果が得られるが、これに限るものではなく、例えば、第2方向を鉛直方向としても効果は得られる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る冷媒分配器と実施の形態2に係る冷媒分配器との相違点は、内部に配置する仕切り板に形成されたオリフィス部の形状の違いである。
実施の形態1では、オリフィス部の開口部は、孔の形状となっている。一方、実施の形態2では、オリフィス部の開口部は、スリット形状となっている。
なお、以下では、実施の形態1と実施の形態2との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1との同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板4bの例である。図8〜図11と同様に、分かりやすいように第2方向から透視したときの扁平管1の位置を示している。図12に示すように、本実施の形態の仕切り板4bには、第2空間7に突き出したスリット形状のオリフィス部5bが形成されている。図12では、第2空間7側から仕切り板4bを見た際に、スリット形状のオリフィス部5bは、扁平管1と重なるように形成される。
図13は、図4と同様に、本実施の形態の仕切り板4bを搭載した冷媒分配器のC−C断面図である。本実施の形態の冷媒分配器は、押し出し部材16及び流出管17を備え、仕切り板4b上のスリット形状のオリフィス部5bは、少なくとも1つの押し出し部材16によって第2空間7に突き出すように形成されている。また、矢印Kで示しているように、気液二相状態の冷媒は、第2空間7から第1空間6に送られる。
図14は、本実施の形態に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板4bの別の例である。矢印Mは、空気の流れを示している。図14に示すように、スリット形状のオリフィス部は、オリフィス部5b1及びオリフィス部5b2といったように複数形成してもよい。また、図14に示すように、第2空間7に突き出したオリフィス部5b1及びオリフィス部5b2は、仕切り板4bの第1方向の両端に至るように形成してもよい。
複数のスリット形状のオリフィス部5bを形成する場合は、図14の矢印Mで示す空気の流れの風上側に形成されたオリフィス部5b2の方が、風下側に形成されたオリフィス部5b1よりも、開口している幅が大きい、つまり開口面積が大きいように形成する。その結果、扁平管1の管外を通過する空気と扁平管1の管内を通過する冷媒との温度差が大きくなる風上側に、冷媒を多く分配することができ、熱交換器性能の改善効果が大きくなる。
また、例えば、仕切り板4b上に第1方向の半分の長さの位置に実施の形態2で述べたスリット形状のオリフィス部5bを形成し、残り半分の長さの位置に仕切り板4b上に実施の形態1で述べたオリフィス部5aを形成してもよい。
上述のように、本実施の形態では、突き出し部52aを有するスリット形状のオリフィス部5bが形成された仕切り板4bを冷媒分配器100に搭載するため、第2空間7を流れる気液二相状態の冷媒を攪拌することができ、ガス冷媒8と液冷媒9の分離が抑制された気液二相状態の冷媒全体の扁平管1への分配を改善することができる。
また、オリフィス部5bはスリット形状であるため、低コストで容易にプレス成型して形成することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2と、実施の形態3が異なる点は、仕切り板上のスリット形状のオリフィス部の設け方の違いである。
本実施の形態では、第2空間に突き出したオリフィス部5c1及びオリフィス部5c2が、第2方向側から仕切り板を透視したときの扁平管1の位置と重ならないように形成されている。
なお、以下では、実施の形態1及び実施の形態2との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1及び実施の形態2と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
図15は、本実施の形態に係る冷媒分配器の内部に配置された仕切り板4cの例である。分かりやすいように、第2空間7から第1空間6に向かって仕切り板4aを透視したときの扁平管1の位置を示している。矢印Mは、図15と同様に、風の流れを示している。
上述のように、本実施の形態では、扁平管1とオリフィス部5c1及びオリフィス部5c2を重ならないように形成することで、気液二相状態の冷媒を十分に混合させ、扁平管1に冷媒を分配することができるため、熱交換器性能の改善効果が大きくなる。
実施の形態4.
図16は、仕切り板を備えた冷媒分配器を搭載した、本実施の形態4に係る熱交換器200の断面図の概略図である。本実施の形態4に係る熱交換器200は、冷媒分配器100、扁平管1、複数のフィン20、ガスヘッダ300を備えている。ガスヘッダ300は、流出管18及びガスヘッダ主管19を有する。なお、以下では、実施の形態1から実施の形態3との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1から実施の形態3と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
熱交換器200が、蒸発器として機能する場合の気液二相状態の冷媒の流れについて説明する。
蒸発器においては、気液二相状態の冷媒は、冷媒分配器100に流入し、冷媒分配器100によって複数の扁平管1に適切に分配される。そして、複数のフィン20を介して、周囲の空気によって加熱され、高乾き度の気液二相状態の冷媒又はガス単相になり、ガスヘッダ300のガスヘッダ主管19にて、複数の扁平管1を流れる冷媒は合流し、流出管18より排出される。
この際、冷媒分配器100を備えることによって、熱交換器200が蒸発器として機能する場合に、気液二相状態の冷媒分配を改善することができる。その結果、熱交換器性能を改善することができる。
熱交換器200が、凝縮器として機能する場合の気液二相状態の冷媒の流れについて説明する。
凝縮器においては、冷媒は高温高圧のガス状態で流出管18よりガスヘッダ300に流入する。そして、ガス冷媒は、ガスヘッダ300にて複数の扁平管1に分配され、複数のフィン20を介して、周囲の空気に放熱し、低乾き度の気液二相状態の冷媒又は液単相になり、冷媒分配器100に流入する。複数の扁平管1を流れる冷媒は、冷媒分配器100にて合流し、流入管2から流出する。
図17は、本実施の形態に係る熱交換器200の別の例の断面図の概略図を示したものである。
図17の例では、流入管2に最も近い位置に配置されている扁平管1の位置及びオリフィス部5aの位置との間の仕切り板4aに、返油孔22を設けている。
熱交換器200が、蒸発器として機能する場合の気液二相状態の冷媒の流れについて述べる。第1方向を鉛直方向とし、流入管2付近の端部を冷媒分配器100の上流部、冷媒分配器100の上流部と対向する位置の端部を下流部とする。
冷媒分配器100の下流部に設けられた流入管2を通過して、気液二相状態の冷媒が上昇流として流動する。その際に図17に示す矢印gの向きに重力がはたらく場合、冷媒分配器100を通過する気液二相状態の冷媒に加え、圧縮機油が第1空間6の最下端に滞留する場合がある。
本実施の形態では、流入管2に最も近いオリフィス部5aの位置及び扁平管1の位置との間の仕切り板4aに返油孔22を備えることによって、圧縮機油の滞留を抑制することができ、信頼性の高い熱交換器200を提供することができる。
また、熱交換器200が凝縮器として機能する場合には、液冷媒9がヘッド差の影響により、下流部に位置する扁平管1と第2空間7の下部に滞留し易いが、返油孔22を備えることによって、凝縮器の性能改善も図ることができ、なお良い。
また、本実施の形態では、仕切り板4aにオリフィス部5aが備わっている場合について説明したが、例えば、実施の形態2で説明したように、スリット形状のオリフィス部5bを備えた場合、仕切り板4aの第1方向の途中までオリフィス部5bを備え、流入管2に最も近いオリフィス部5bの位置及び扁平管1との間の仕切り板4aに返油孔22を備えてもよい。
また、例えば、実施の形態2で説明したように、仕切り板4bの端部に至るように形成されたスリット形状のオリフィス部5bを備えていても良い。仕切り板4bの端部に至るようにオリフィス部5bを設ける場合、オリフィス部5bが、返油孔22の代わりを担うことができ、低コストで返油効果と凝縮器の性能改善効果を得ることができる。
また、図17では、複数のフィン20としてプレートフィンを代表例として図示しているが、フィン20の種類を限定するものではない。他のフィンの例を用いた熱交換器200を図18及び図19で示す。
例えば、図18は、フィンとしてコルゲートフィン21を備えた本実施の形態に係る熱交換器200の断面図の概略図を示している。
また、例えば、図19は、フィンを設けない本実施の形態に係る熱交換器200の断面図の概略図を示している。
実施の形態5.
図20は、本実施の形態に係る熱交換器200の例の断面図の概略図を示したものである。第1方向を冷媒分配器の長手方向とし、流入管付近の端部側を熱交換器の下部、及び、熱交換器の下部と対向する端部側を熱交換器の上部とする。図20では、熱交換器200の上部にプロペラファン23が備わっている。
図21は、熱交換器200の風量とプロペラファン23との距離との関係を示した図である。
なお、以下では、実施の形態1から実施の形態4との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1から実施の形態4と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
本実施の形態は、一般的にビル用マルチエアコンの室外機等で採用されている。本実施の形態のようにプロペラファン23を備えた熱交換器200を通過する空気の風量は、プロペラファン23に近いものほど多く、図21の様な風量分布となる。
図22は、第1連通部及び第2連通部を設けた仕切り板がヘッダの内部に配置された冷媒分配器の場合における、液冷媒流量とプロペラファン23との距離との関係を示した図の例である。
第1連通部及び第2連通部を設けた仕切り板がヘッダの内部に配置された冷媒分配器が設けられた熱交換器において、第1方向を冷媒分配器の長手方向とし、流入管付近の端部側を熱交換器の下部、及び、熱交換器の下部と対向する端部側を熱交換器の上部とする。プロペラファン23から離れる方向に加わる重力の影響により、熱交換器の上部に液冷媒を分配することが難しくなる。その結果、図22で示すように、プロペラファン23との距離が近いほど、液冷媒流量が少なくなる。
つまり、熱交換器の上部にプロペラファン23を設けると、空気が多く流れる部分に液冷媒を供給することができないため、熱交換性能の低下が大きくなる。
図23は、第2空間7へのオリフィス部5aが形成された冷媒分配器100を備えた熱交換器200における、冷媒分配器100の液冷媒量とプロペラファン23との距離との関係を示している。図23より、プロペラファン23との距離によって液冷媒流量に大きな差は見られないことがわかる。つまり、本実施の形態では、熱交換器200の上部にプロペラファン23を設けた場合であっても、オリフィス部5aによって液冷媒9を飛散させるため、熱交換器200の上部に多くの液冷媒9を分配することができる。
本実施の形態では、オリフィス部5aが気液二相状態の冷媒を飛散させるため、液冷媒流量を風量分布に近い冷媒分配を行うことができ、プロペラファン23が備えられた熱交換器200の熱交換器性能をより改善することができる。
実施の形態6.
図24は、本実施の形態に係る熱交換器200を搭載した空気調和装置に関する冷媒回路の一例を示した図である。
なお、以下では、実施の形態1から実施の形態5との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1から実施の形態5と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
図24の空気調和装置は、圧縮機24、室内熱交換器400、膨張弁25、室内ファン26、室外熱交換器500、及び室外ファン27で構成されている。例として、図24では、室内熱交換器400に、実施の形態1から5のいずれかの冷媒分配器100が液ヘッダとして搭載されているとする。
図24は、暖房運転に使用される空気調和装置を表している。暖房運転時の気液二相状態の冷媒の流れについて説明する。
気液二相状態の冷媒は圧縮機24によって高温高圧の過熱蒸気となる。その後、冷媒分配器100が搭載された室内熱交換器400を流入し、室内ファン26によって供給された空気によって冷却され、高圧の液冷媒9に状態が変化する。冷媒はその後、膨張弁25によって減圧され、低温及び低圧の気液二相状態の冷媒状態へと変化し、液ヘッダとして冷媒分配器100が搭載された室外熱交換器500へと流入する。
ここで、気液二相状態の冷媒は、冷媒分配器100によって適切に分配され、室外ファン27によって供給される空気と熱交換して蒸発し、圧縮機24に流入する。
膨張弁25の開度調整、冷媒充填量及び圧縮機回転数の調整によって、冷媒分配器100を流れる気液二相状態の冷媒の流動状態は、ガス冷媒8が管中心付近に多く流れる冷媒の流動状態、例えば、環状流又はチャーン流とすると、冷媒分配の改善範囲が広くなるため、なお良い。このためには、冷媒分配器100の入口乾き度を0.10〜0.20、好ましくは0.15〜0.30の範囲で制御すると良い。
また、空気調和装置は、冷房運転に使用されるものとしてもよい。
冷房運転時は、気液二相状態の冷媒の流れは、上記で述べた暖房運転時と逆となる。
その場合、冷媒分配器100及び熱交換器200が室内熱交換器400に搭載されるようにすることで気液二相状態の冷媒の分配性能が向上し、高効率の空調が実現できる。空気調和装置は、例えば四方弁を用いて、気液二相状態の冷媒の流れる方向を反転可能に構成して冷房及び暖房を切替えられるようにしても良い。
熱交換器200を搭載した本実施の形態の空気調和装置は、冷媒分配器100によって気液二相状態の冷媒の分配が改善され、熱交換効率が向上した空気調和装置とすることができる。
1 扁平管
2 流入管
3 ヘッダ管
4a、4b、4c 仕切り板
5a、5a1、5a2、5b、5b1、5b2 オリフィス部
51a 開口部
52a 突き出し部
6 第1空間
7 第2空間
8 ガス冷媒
9 液冷媒
10 液膜
22 返油孔
23 プロペラファン
100 冷媒分配器
200 熱交換器
400 室内熱交換器
500 室外熱交換器
本開示に係る熱交換器は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備え、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板の主面の一部に、第1空間と第2空間を連通する開口部と、開口部の周縁部に第2空間に向かって突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されており、冷媒が通過するオリフィス部は、仕切り板の主面から第2空間に向けて突き出している、ことを特徴とする
本開示に係る空気調和装置は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備えた熱交換器が搭載され、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板の主面の一部に、第1空間と第2空間を連通する開口部と、開口部の周縁部に第2空間に向かって突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されており、冷媒が通過するオリフィス部は、仕切り板の主面から第2空間に向けて突き出している、ことを特徴とする。
次に、図2を用いて冷媒分配器100の内部を流通する気液二相状態の冷媒の流れを説明する。
図2の矢印Kは気液二相状態の冷媒の流れを表している。気液二相状態の冷媒は、図2では、ガス冷媒8及び液冷媒9で表している。気液二相状態の冷媒は、流入管2から冷媒分配器100内に流入し、第2空間7を第1方向に向かって流動する。流動する過程において、オリフィス部5aの突き出し部52aは、第2空間7を流動するガス冷媒8と液冷媒9を攪拌して、第2空間7においてガス冷媒8と液冷媒9の分離を抑制し、液冷媒9を終端まで流動させやすくする。そして、気液二相状態の冷媒は、オリフィス部5aの開口部51aを通って第2空間7から第1空間6に送られる。送られた気液二相状態の冷媒は、第1空間6内で攪拌されて均質となり、複数の扁平管1に分配される。その後、気液二相状態の冷媒は、扁平管1を流れる過程で外部空気と熱交換し、蒸発しながら流動する。
気液二相状態の冷媒が第2空間7から第1空間6へ流れる開口部51aの周縁部に突き出し部52aを設けることで、気液二相状態の冷媒が攪拌され、気液が混合し状態にできる。
この発明に係る熱交換器は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備え、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板の主面の一部に、第1空間と第2空間を連通する開口部と、開口部の周縁部全体から立ち上り第2空間側のみに突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されており、冷媒が通過するオリフィス部は、仕切り板の主面から第2空間に向け突き出している、ことを特徴とする。
この発明に係る空気調和装置は、第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備えた熱交換器が搭載され、冷媒分配器は、内部の空間を、複数の伝熱管が接続された第1空間と、冷媒を第1方向に流動させ、第1空間に送る第2空間とに仕切る仕切り板が配置され、仕切り板の主面の一部に、第1空間と第2空間を連通する開口部と、開口部の周縁部全体から立ち上り第2空間側のみに突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されており、冷媒が通過するオリフィス部は、仕切り板の主面から第2空間に向けて突き出している、ことを特徴とする。

Claims (11)

  1. 第1方向に間隔を空けて配列され、それぞれが第2方向に延びている複数の伝熱管と、
    前記第1方向に長手であり、流入管から流入する気液二相状態の冷媒を前記複数の伝熱管に分配する冷媒分配器と、を備え、
    前記冷媒分配器は、内部の空間を、前記複数の伝熱管が接続された第1空間と、前記冷媒を前記第1方向に流動させ、前記第1空間に送る第2空間と、に仕切る仕切り板が配置され、
    前記仕切り板は、前記第1空間と前記第2空間を連通する開口部と、前記開口部の周縁部に前記第2空間に向かって突き出すように設けられた突き出し部と、を有するオリフィス部が形成されている、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第2空間への前記突き出し部の突き出している前記第2方向の長さLは、前記仕切り板の面に形成される液膜の前記第2方向の長さδよりも長い
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記突き出し部の長さLは、
    前記仕切り板と、前記仕切り板に対向する前記第2空間の面との最大距離Hとすると、
    H/6<L≦H/2とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記オリフィス部の有する前記開口部は、スリット形状である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記開口部が前記スリット形状である前記オリフィス部は、
    前記仕切り板の前記第1方向の両端に至るように形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに直交する方向を第3方向とする場合、
    前記オリフィス部は、前記第3方向に複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 前記第3方向に複数形成されている前記オリフィス部は、
    風上側に形成されるものほど開口面積が大きい、
    ことを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
  8. 前記オリフィス部は、
    前記第2空間から前記第1空間に向かって前記仕切り板を透視したときの前記伝熱管の位置と重ならないように形成される
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 前記仕切り板には、
    前記流入管に最も近い位置に配置されている前記オリフィス部の位置と、
    前記流入管に最も近い位置に配置されている前記伝熱管の位置との間に、
    返油孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の熱交換器。
  10. プロペラファンを備える
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の熱交換器。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の熱交換器が搭載された
    ことを特徴とする空気調和装置。
JP2020519822A 2019-10-15 2019-10-15 熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置 Active JP6766980B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/040451 WO2021074950A1 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6766980B1 JP6766980B1 (ja) 2020-10-14
JPWO2021074950A1 true JPWO2021074950A1 (ja) 2021-11-04

Family

ID=72745080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020519822A Active JP6766980B1 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6766980B1 (ja)
WO (1) WO2021074950A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024084543A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置、熱交換器および冷媒分配器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4248931B2 (ja) * 2003-05-20 2009-04-02 カルソニックカンセイ株式会社 熱交換器
CN101922882B (zh) * 2010-09-13 2011-12-28 三花丹佛斯(杭州)微通道换热器有限公司 制冷剂导管和具有该制冷剂导管的换热器
JP5754490B2 (ja) * 2013-09-30 2015-07-29 ダイキン工業株式会社 熱交換器および空気調和装置
JP6746234B2 (ja) * 2017-01-25 2020-08-26 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 熱交換器、及び、空気調和機
JP6419882B2 (ja) * 2017-03-29 2018-11-07 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021074950A1 (ja) 2021-04-22
JP6766980B1 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6664558B1 (ja) 熱交換器、熱交換器を備えた空気調和装置、および熱交換器を備えた冷媒回路
JP6202451B2 (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP4055449B2 (ja) 熱交換器およびこれを用いた空気調和機
JP3391339B2 (ja) 冷媒蒸発器
US20150362222A1 (en) Refrigerant distribution device and a heat pump apparatus using the same refrigerant distribution device
WO2006053310A2 (en) Parallel flow evaporator with non-uniform characteristics
WO2014188714A1 (ja) 熱交換器
JP2002206890A (ja) 熱交換器およびこれを用いた冷凍空調サイクル装置
WO2006053311A2 (en) Parallel flow evaporator with shaped manifolds
US11022372B2 (en) Air conditioner
JP6766980B1 (ja) 熱交換器及び熱交換器を搭載した空気調和装置
JP6946105B2 (ja) 熱交換器
JP6793831B2 (ja) 熱交換器、及び冷凍サイクル装置
JP7278430B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP2019095073A (ja) 熱交換器及びこれを用いたヒートポンプ装置
JP2015055411A (ja) 熱交換器および空気調和機
JPH04371798A (ja) 熱交換器
JP2020115070A (ja) 熱交換器
JP7493585B2 (ja) 熱交換器、熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置
WO2023119468A1 (ja) 熱交換器及び空気調和装置
WO2023199466A1 (ja) 熱交換器及びこれを有する空気調和装置
WO2022215164A1 (ja) 熱交換器及び空気調和装置
WO2021245788A1 (ja) 熱交換器及びヒートポンプ装置
CN110945300B (zh) 制冷剂分配器、热交换器及制冷循环装置
WO2019207806A1 (ja) 冷媒分配器、熱交換器および空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200406

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200406

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6766980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250