JPWO2021044456A1 - 車載用カメラの電源制御装置及び電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
車載用カメラの電源制御装置(10)は、カメラユニット(1)内の温度の測定を行う温度センサ(11)と、定期的に測定された温度データを取得する温度データ取得部(12)と、取得された温度データ群から温度勾配を算出すると共に、温度勾配に基づいてカメラユニット(1)の将来の予測温度を算出する予測温度算出部(13)と、画像処理部(3)への電源供給を行う電源供給部(16)と、予測温度がカメラユニット(1)の構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定する温度判定部(14)と、判定結果に基づいて、電源供給部(16)から構成部品への電源供給の開始あるいは停止の制御指令を出す電源供給制御部(15)と、で構成され、予測温度を用いて電源供給の開始あるいは停止を適切なタイミングで実施することで高温時の構成部品の保護を迅速に行うことが可能となる。
Description
本願は、車載用カメラの電源制御装置及び電源制御方法に関するものである。
近年、自車両の周囲の画像を撮影するために、撮像用の車載カメラが車両に搭載されることが増えている。特に、車両のフロントガラスの内側面に取り付けられ、前方を監視するために使用されるカメラユニットにより撮影された画像が、解析され、自車両に衝突する可能性がある人物、他車両及び物体である対象物を識別することによって、車両制御装置が必要に応じて自車両のブレーキを操作し、衝突を回避するよう指示を出す自動衝突防止機能が車両に搭載されている。また、カメラユニットにより、道路面上に描画された車線を示す左右の白線を認識することによって、車両制御装置が自車両を自動的に車線に沿って維持走行させるように、自車両を操舵するよう指示を出す自動車線維持機能が車両に搭載されている。
しかしながら、一般的に、このような前方を監視するためのカメラユニットは、車両のフロントガラス面に取り付けられる場合が多いため、太陽光線及び、あるいは外部からの輻射熱の影響を受けやすいという問題がある。
特に、夏季においては、強い太陽光線及び、あるいは外部からの輻射熱によって車内温度が非常に高い状態になることで、カメラユニットを構成する部品である撮像素子が非常に高い温度に曝されることになる。このような高温状態で、車両の運転を開始する場合において、カメラユニットが作動されると、撮像素子がその動作保証温度を超過した状態で使用されることになり、撮影された画像に歪みが生じ、対象物の認識処理に影響を与える場合がある。その結果として、車両制御装置が誤ったタイミングで自動的にブレーキの操作を実行したり、また、本来、車両制御装置が実行すべき車両の操作を正常に行わなかったりする誤作動が発生する可能性がある。
特に、夏季においては、強い太陽光線及び、あるいは外部からの輻射熱によって車内温度が非常に高い状態になることで、カメラユニットを構成する部品である撮像素子が非常に高い温度に曝されることになる。このような高温状態で、車両の運転を開始する場合において、カメラユニットが作動されると、撮像素子がその動作保証温度を超過した状態で使用されることになり、撮影された画像に歪みが生じ、対象物の認識処理に影響を与える場合がある。その結果として、車両制御装置が誤ったタイミングで自動的にブレーキの操作を実行したり、また、本来、車両制御装置が実行すべき車両の操作を正常に行わなかったりする誤作動が発生する可能性がある。
そこで、撮像素子近傍に温度センサを実装し、予め規定された閾値温度を超えた異常高温時にカメラの映像回路への電力供給を停止して、撮像素子の保護と画質の安定を図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、撮像素子への通電開始前に、測定された撮像素子の近傍の温度が、予め設定された閾値以下である場合に撮像素子への通電を開始することで、高温時に撮像素子への通電が開始されることを抑制し、撮像素子を保護することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の車載カメラの電源制御装置及び特許文献2の車載カメラ制御装置では、いずれも、温度センサにより撮像素子の近傍の温度を測定して、その温度が予め設定された基準値を超える場合には、撮像素子への通電を停止し、その温度が基準値以下になった場合に通電を開始するものであるが、車載カメラの使用環境によっては温度変化が大きく、また、温度変化が早い場合には、撮像素子への通電開始のタイミングに誤差が生じ、撮像素子の保護対策が十分ではないという課題があった。
本願は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、温度変化が大きく、また、温度変化が早い環境下においても、車載用カメラのカメラユニットの構成部品への電源供給の開始あるいは停止をより適切なタイミングで行うことができ、車載カメラユニットの構成部品を保護することができる車載用カメラの電源制御装置及び電源制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願に開示される車載用カメラの電源制御装置は、車載用カメラのカメラユニットの内部に設置されると共に、前記カメラユニットの温度を測定する温度センサと、前記温度センサから温度データを定期的に取得する温度データ取得部と、前記温度データに基づいて前記カメラユニットの将来の予測温度を算出する予測温度算出部と、前記カメラユニットを構成する構成部品に電源を供給する電源供給部と、前記予測温度が前記構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定する温度判定部と、前記温度判定部の判定結果に基づいて、前記電源供給部から前記構成部品への電源供給の開始あるいは停止の制御指令を出す電源供給制御部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本願に開示される車載用カメラの電源制御方法は、車載用カメラのカメラユニットの内部に設置された温度センサにより前記カメラユニットの温度を測定すると共に、前記温度センサから温度データを定期的に取得し、前記温度データに基づいて前記カメラユニットの将来の予測温度を算出し、前記予測温度が前記カメラユニットの構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定し、前記判定に基づいて、前記構成部品への電源供給の開始あるいは停止を行うことを特徴とするものである。
本願に開示される車載用カメラの電源制御装置及び電源制御方法によれば、温度センサにより取得した温度データに基づいて、車載用カメラのカメラユニットの将来の温度を予測して、カメラユニットの構成部品の動作保証温度内で動作するよう構成部品への電源供給の開始あるいは停止を適切なタイミングで実施することで、カメラユニットの構成部品の保護を迅速に精度よく行うことができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置を含むカメラユニットが設置された車両の概略を示す図である。図2は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置を含むカメラユニットの構成を示す機能ブロック図である。図3は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置の概略構成図である。図4は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順を示すフローチャートである。図5は、実施の形態1における温度低下時の温度勾配と推定される電源供給開始時刻との関係を示す図である。図5は、実施の形態1における温度上昇時の温度勾配と推定される電源供給停止時刻との関係を示す図である。
図1は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置を含むカメラユニットが設置された車両の概略を示す図である。図2は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置を含むカメラユニットの構成を示す機能ブロック図である。図3は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置の概略構成図である。図4は、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順を示すフローチャートである。図5は、実施の形態1における温度低下時の温度勾配と推定される電源供給開始時刻との関係を示す図である。図5は、実施の形態1における温度上昇時の温度勾配と推定される電源供給停止時刻との関係を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置を含むカメラユニット1は、車両20のフロントガラス21の上部内側に取付けられており、車両前方の監視を行うものである。
次に、図2を用いて、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置の構成について説明する。カメラユニット1は、車両前方の画像を撮像するための撮像素子を持つ撮像部2と、撮像素子によって撮像された撮影画像を処理する画像処理部3と、画像処理部3による画像処理結果を車両20本体の車両制御装置22に送信すると共に車両制御装置22から車両操作情報を取得し、カメラユニット1全体の制御を行うカメラユニット制御部4と、撮像部2及び画像処理部3への電源供給の開始及び停止の制御を行う車載用カメラの電源制御装置10と、で構成されている。また、車載用カメラの電源制御装置10は、カメラユニット1内の温度を測定する温度センサ11と、温度センサ11から温度データを取得する温度データ取得部12と、温度データから将来温度を予測するための温度勾配を算出する予測温度算出部13と、温度データと温度勾配から画像処理部3への電源供給の開始及び停止を判定する温度判定部14と、画像処理部3へ電源供給を制御する電源供給制御部15と、画像処理部3へ電源供給を行う電源供給部16と、温度データと温度勾配を記憶する記憶部17と、で構成されている。
ここで、また、画像処理部3は、撮像部2への電源供給の開始または停止の機能を併せ持つものでもよい。
図3に示すように、車載用カメラの電源制御装置10が備える各機能部12から17等は、処理装置50、記憶装置51、入力装置52、出力装置53、及び表示装置54により実現される。
ここで、処理装置50は、専用のハードウェアであっても、記憶装置6に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理装置50が専用のハードウェアである場合、処理装置50は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。温度データ取得部12、予測温度算出部13、温度判定部14及び電源供給制御部15の各部の機能それぞれを処理装置5で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理装置50で実現してもよい。
処理装置50がCPUの場合、温度データ取得部12、予測温度算出部13、温度判定部14及び電源供給制御部15の各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、及びソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは処理プログラムとして記述され、記憶装置51に格納される。処理装置50は、記憶装置17に記憶された処理プログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、車載カメラの電源制御装置10は、処理装置50により実行されるときに、温度センサ11から定期的に温度データを取得するための処理工程、取得された温度データ群から温度勾配を算出するための処理工程、算出された温度勾配から将来の温度を予測し、予測された温度がカメラユニットの構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定する処理工程、判定結果に基づいて、構成部品への電源供給の開始あるいは停止の制御指令を出す処理工程、及び制御指令に基づき構成部品への電源供給の開始あるいは停止を実行する処理工程が結果的に実行されることになる処理プログラムを格納するための記憶装置51を備える。また、これらの処理プログラムは、温度データ取得部12、予測温度算出部13、温度判定部14及び電源供給制御部15の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、記憶装置51とは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、予測温度算出部13の機能については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、予測温度算出部13については専用のハードウェアとしての処理装置50でその機能を実現し、温度判定部14については処理装置50が記憶装置51に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理装置50は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
記憶装置51は、上述の処理工程を実行するプログラムを格納するほか、温度データ取得部12が温度センサ11から取得した温度データ、予測温度算出部13において温度データから算出された温度勾配、温度判定部14での判定に利用される閾値温度、及びカメラユニット1を構成する部品の動作保証温度、保存保証温度等を格納する。
また、入力装置52は、温度センサ11により測定された温度データを所定の時間間隔で定期的に取得する。出力装置53は、電源供給制御部15及び電源供給部16に相当し、電源供給制御部15の制御指令に基づき電源供給部16から撮像部等への電源供給開始あるいは停止を実行する。表示装置55は、処理装置50において実行される状況等を適宜表示する。
なお、処理装置50は、カメラユニット1を構成するカメラユニット制御部4、画像処理部3の機能を兼ねてもよい。
本実施の形態では、温度センサから定期的に取得された温度データから温度勾配を求め、温度勾配により将来の予測温度の算出を行い、その予測温度がカメラユニットを構成する構成部品の動作を保証する温度範囲内であるか否かを判定し、その結果に基づいて、それら構成部品に電源供給の開始あるいは停止を行うことで、構成部品を高温度から保護し、不具合の発生を抑制する。
次に、図4のフローチャートを参照して、実施の形態1に係る車載用カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順について説明する。
まず、車両の運転を開始するため、エンジンが始動され、カメラユニット1に電源供給が開始される(ステップS001)。ここでは、カメラユニット制御部4に電源供給が行われる。続いて、カメラユニット制御部4は、車載用カメラの電源制御装置10の電源供給制御部15に対して、画像処理部3への電源供給を停止するため電源供給部16に指令を出す(ステップS002)。次いで、電源供給部16は、画像処理部3への電源供給を停止する(ステップS003)。撮像部2への電源供給は、画像処理部3と連動して電源供給が停止される。これは、周囲温度及びカメラユニット1の構成部品の温度が長時間の駐車等により高温になっている場合があることを想定し、高温環境下において画像処理部3及び撮像素子を含む撮像部2のへの電源供給が開始されることにより、カメラユニット1の構成部品の動作保証温度を超えることによる構成部品の不具合の発生を防ぐためである。ここでの撮像部2及び画像処理部3への電源供給の停止においては、待機電力のみを供給し、撮像動作及び画像処理動作をさせず、電力消費を最小限に留める場合であってもよい。
次に、カメラユニット1の現在温度と温度状態から、画像処理部3及び撮像部2への電源供給を開始すべきか否かを判定する処理手順について説明する(図4参照)。
温度データ取得部12は、温度センサ11から所定の時間間隔tfで予め決められたサンプル数n個の連続した時刻tn−4,…,tn―2,tn−1及びtnにおいて測定された温度データTn−4,…,Tn−2,Tn−1及びTnを取得し、記憶部17に記憶させるため、ステップS005からステップS009のループを実行する。
このため、まず、カウンタの変数nの初期値を1に設定する(ステップS004)。この変数nは、温度センサ11により測定された温度データを取得するたびにカウントアップされ、温度測定の取得カウンタとしての役割を果たす。その後、温度センサ11よる温度測定を実施し、予め決められた取得個数nthの温度データを連続して取得するループに入る(ステップS005)。次に、温度データTnを取得し記憶する(ステップS006)。変数nをカウントアップし(ステップS007)、温度データを取得する時間間隔tfで待機した後(ステップS008)、予め設定されている取得個数nthに達したか否かを判定する、達していない場合は上記を繰り返し、達した場合はループを終了する(ステップS009)。ここでは、取得個数nthが5の場合を例に説明する。
温度データ取得部12は、温度センサ11から所定の時間間隔tfで予め決められたサンプル数n個の連続した時刻tn−4,…,tn―2,tn−1及びtnにおいて測定された温度データTn−4,…,Tn−2,Tn−1及びTnを取得し、記憶部17に記憶させるため、ステップS005からステップS009のループを実行する。
このため、まず、カウンタの変数nの初期値を1に設定する(ステップS004)。この変数nは、温度センサ11により測定された温度データを取得するたびにカウントアップされ、温度測定の取得カウンタとしての役割を果たす。その後、温度センサ11よる温度測定を実施し、予め決められた取得個数nthの温度データを連続して取得するループに入る(ステップS005)。次に、温度データTnを取得し記憶する(ステップS006)。変数nをカウントアップし(ステップS007)、温度データを取得する時間間隔tfで待機した後(ステップS008)、予め設定されている取得個数nthに達したか否かを判定する、達していない場合は上記を繰り返し、達した場合はループを終了する(ステップS009)。ここでは、取得個数nthが5の場合を例に説明する。
そして、予測温度算出部13は、連続した複数の温度データを用いて、温度勾配knを算出し、温度勾配knに基づき予測される将来の温度を記憶部17に記憶させる(ステップS010)。温度勾配knは、例えば、式(1)で示すように、各サンプル時刻間tn−1とtnでの温度勾配(Tn−1−Tn)の平均値を採ればよい。
次に、温度判定部14は、現在時刻tnにおける現在温度Tnが上昇しているか下降しているかを判断するために、kn<0の関係を満足しているかどうかを判定する(ステップS011)。
ここで、ステップS011で、温度判定部14において、kn<0の関係が満たされていると判定された場合には、温度判定部14は、現在時刻tnにおける現在温度Tnが下降していると判断し、現在時刻tnにおいて予測される将来の温度が、カメラユニットの構成部品への電源供給を開始させてもよいと推定される温度に到達する電源供給開始推定時刻tsを算出する(ステップS012)。
図5に、現在時刻tnにおける現在温度Tn、温度勾配kn、カメラユニット1本体の温度上昇値Tw及び電源供給を開始する閾値温度Tthと電源供給開始推定時刻tsとの関係を示す。ここでは、サンプル個数が5の場合を示す。
具体的には、温度判定部14は、カメラユニット1本体への電源供給開始により予測される車載カメラユニット本体の温度上昇値Twを現在時刻tnにおける現在温度Tnに加算し、この初期温度T0(=Tn+Tw)が温度勾配kn(図5の上側の破線)に従って下降し、構成部品の温度が電源供給を開始する閾値温度Tthを下回るであろうと推定される電源供給開始推定時刻tsを算出する。なお、電源供給時に予測される温度上昇値Tw及び電源供給を開始する閾値温度Tthは予め記憶部17に記憶されている。
電源供給を開始する閾値温度Tthは、撮像素子、画像処理部3のマイコン等のカメラユニット1を構成する構成部品の動作保証温度に基づいて、カメラユニット1が故障あるいは不具合を生じさせないように設定される。ここで、電源供給開始推定時刻tsを、現在時刻tnにおける測定温度Tnと温度勾配kn(図5の下側の破線)から構成部品の温度が電源供給を開始する閾値温度Tthを下回るであろうと推定される時刻に設定すると、カメラユニット1本体に電源供給を開始する際、その構成部品の電力消費による温度上昇により、実際に電源供給を開始してもよい時刻より電源供給開始推定時刻tsの方が短くなり、再び、電源供給を停止させなければならない可能性があるので、温度勾配knにより電源供給開始推定時刻tsを算出する際、現在時刻tnにおける現在温度Tnの代わりに温度上昇値Twを加算した初期温度T0(=Tn+Tw)を用いている。これにより、電源供給開始推定時刻tsをより適切に算出することができ、電源供給開始直後すぐに電源供給が停止されることを防ぐことが可能となる。
ここで、電源供給開始推定時刻tsは、式(2)で表すことができる。
ここで、電源供給開始推定時刻tsは、式(2)で表すことができる。
次に、温度判定部14は、算出された電源供給開始推定時刻tsを電源供給制御部15に通知する(ステップS013)。
電源供給制御部15は、通知された電源供給開始推定時刻tsまで待機する(ステップS014)。
その後、電源供給制御部15は、電源供給開始推定時刻tsを待って、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始するよう指示を出す(ステップS015)。この指示により電源供給部16は、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始する(ステップS016)。これにより、撮像部2及び画像処理部3の撮像及び画像処理動作を開始させることができる。なお、電源供給開始推定時刻tsが0以下となる場合、すなわち、現在温度Tnがすでに電源供給を開始させてもよい温度となっている場合においては、待機することなく電源供給を行って撮像部2及び画像処理部3を動作させてもよい。
ここで、カメラユニット1本体の電力消費に伴う発熱による温度上昇値Twを考慮した電源供給開始推定時刻tsについて、さらに詳細に説明する。上述した説明によれば、図6に示すように、温度勾配knの値が小さい場合(a)と大きい場合(b)のいずれにおいても、電源供給開始時のカメラユニット1本体の発熱による一時的な温度上昇値Twは、同じものであるとして電源供給開始推定時刻tsを算出することになる。しかし、実際には、カメラユニット1本体の発熱による温度変化は瞬時ではなく時間とともに徐々に上昇していくため、図7に示すように、温度勾配knの値が大きい場合(b)には、温度上昇幅は小さくなると考えられる。したがって、温度上昇値Twを設定する場合においては、上述したように固定値とする他、温度勾配knの値に応じて変化させる方法としてもよい。例えば、図8に示す温度勾配knの範囲と温度上昇値Twの関係を示す対応テーブルを記憶装置17に記憶させておき、ステップS012において、予測温度算出部13がこの対応テーブルを参照して温度上昇値Twを選択し、電源供給開始推定時刻tsを算出する方法であってもよい。
あるいは,例えば周囲の温度変化がなく無風の状態において,電源供給後の本体発熱による部品温度上昇の時間変化の特性が数式で表されるならば,温度勾配と部品温度上昇との重ね合わせた式より,温度上昇値Twを算出する方法であってもよい。図9から図11を参照して、この算出方法の一例について説明する。図9は、温度勾配算出後の部品温度の時間変化予測を示すものである。部品温度Tpは、現在の測定温度Tnから温度勾配knで低下する。これは、式(3)で表すことができる。
図10は、電源供給後の本体発熱による部品温度上昇の時間変化の特性を示す。部品温度Tpは、式(4)で示すように、時定数τで上昇する。ここで、Teは発熱量を示す。
図11は、温度上昇値Twを算出する方法の一例を示す図である。図9と図10を組み合わせたもので、部品温度Tpは、式(5)で示すように変化する。これにより、温度上昇値Twを算出することができる。温度上昇値Twは、式(6)で表すことができる。
また、温度上昇値Twの値は、必ずしも車載カメラユニット1本体の発熱による温度上昇幅そのものである必要はなく、例えば、それよりも小さい値としてもよい。この場合、電源供給開始後に電源供給を再度停止させなければならない可能性はあるが、温度上昇値Twが、ある一定量以上の値に設定されていれば、少なくとも電源供給開始後すぐに電源供給を再度停止させることを防ぐことが可能となる。
一方、ステップS011で、温度判定部14において、kn<0の関係が満たされていないと判定された場合には、現在時刻tnにおける現在温度Tnが上昇または一定になっていると判断し、時刻tnにおいて予測される将来の温度が、車載カメラユニットの構成部品への電源供給を停止させなければならないと推定される温度に到達する電源供給停止推定時刻trを算出する(ステップS017)。
ここで、電源供給停止推定時刻trは、式(7)で表すことができる。
ここで、電源供給停止推定時刻trは、式(7)で表すことができる。
図12に、現在時刻tnにおける現在温度Tn、温度勾配kn、車載カメラユニット1本体の温度上昇値Tw及び電源供給を停止する閾値温度Tthと電源供給停止推定時刻trとの関係を示す。ここでも、図5と同様、サンプル個数が5の場合を示す。
具体的には、ステップS017では、温度判定部14は、カメラユニット1本体への電源供給開始により予測されるカメラユニット1本体の温度上昇値Twを現在時刻tnにおける現在温度Tnに加算し、この初期温度T0(=Tn+Tw)が温度勾配kn(図12の上側の破線)に従って上昇し、構成部品の温度が電源供給を停止する閾値温度Tthを上回るであろうと推定される時刻となる電源供給停止推定時刻trを算出する。
電源供給を停止する閾値温度Tthは、撮像素子、画像処理部のマイコン等の車載カメラユニットを構成する構成部品の動作保証温度に基づいて、カメラユニットが故障あるいは不具合を生じさせないように設定される。ここで、電源供給停止推定時刻trを、現在時刻tnにおける現在温度Tnと温度勾配kn(図12の下側の破線)から構成部品の温度が電源供給を停止する閾値温度Tthを上回るであろうと推定される時刻に設定すると、車載カメラユニット1本体に電源供給を開始する際、その構成部品の電力消費による温度上昇により、実際に電源供給を停止させなければならない時刻より電源供給停止推定時刻trの方が長くなる可能性があるので、温度勾配knによる電源供給停止推定時刻trを算出する際、現在時刻tnの現在温度Tnの代わりに温度上昇値Twを加算した初期温度T0(=Tn+Tw)を用いている。これにより、電源供給停止推定時刻trをより正確に算出することができる。
ここで、電源供給を停止する閾値温度Tthと比較して、現在時刻tnの現在温度Tnが十分下回っていれば、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始させても問題はないが、電源供給を停止する閾値温度Tthを超過していれば電源供給を開始させてはならない。さらに、電源供給を停止する閾値温度Tthを下回っていても、その後の温度上昇の勾配、また、電源供給を開始させたときの車載カメラユニット1本体の発熱の影響により、電源供給を開始させてもすぐに電源供給を停止する閾値温度Tthを超過して停止せざるを得ないのであれば、電源供給を開始すべきではない。
次に、温度判定部14は、算出された電源供給停止推定時刻trを電源供給制御部15に通知する(ステップS018)。
次に、温度判定部14は、tr>tthの関係が満たされるか否かを判定する(ステップS019)。ここで、tthは、電源供給停止推定時刻trまでに構成部品への電源供給を開始しても問題のない開始時刻を示す。
ステップS019で、温度判定部14において、tr>tthの関係が満たされていると判定された場合には、電源供給制御部15は、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始するよう指示を出す(ステップS015)。この指示により、電源供給部16は、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始する(ステップS016)。これにより、撮像部2及び画像処理部3の撮像及び画像処理動作を開始させることができる。
次に、ステップS019で、温度判定部14において、tr>tthの関係が満たされていないと判定された場合には、ステップS020に移行し、温度データ取得部12に、温度センサ11から現在時刻tnにおける現在温度Tnを取得し、記憶部17に記憶させるよう指示を出す。ステップS021でnをカウントアップし、時間間隔tfで待機した(ステップS022)後、ステップS010に移行し、予測温度算出部13で温度勾配knを再算出して更新して記憶部17に記憶させる。
ステップS016で、電源供給部16により、撮像部2及び画像処理部3への電源供給が開始された後、温度判定部14は、温度データ取得部12を取得時間間隔tfで待機させた(ステップS023)後、現在時刻tnにおける現在温度Tnを取得させ、記憶部17に記憶させる(ステップS024)。ステップS021において、nをカウントアップする。次に、温度判定部14は、取得された現在温度Tnと電源供給を停止する閾値温度Tthとが、Tn≧Tthの関係を満足するか否かを判定する(ステップS026)。
ステップS026で、温度判定部14において、Tn≧Tthの関係が満たされていると判定された場合、すなわち、現在温度Tnが電源供給を停止する閾値温度Tthを超えていると判断された場合には、電源供給部16による撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止させるため、電源供給制御部15は、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止するよう指示を出す(ステップS027)。この指示により、電源供給部16は、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止する(ステップS028)。その後、ステップS020に移行する。
一方、ステップS026で、温度判定部14において、Tn≧Tthの関係が満たされていないと判定された場合、すなわち、現在温度Tnが電源供給を停止する閾値温度Tthを超えていないと判断された場合には、電源供給部16による撮像部2及び画像処理部3への電源供給を継続させ、ステップS023に戻る。
このように、現在温度Tnから温度勾配knが算出され、この温度勾配knに基づいて将来の温度を予測し、予測された温度と電源供給を開始する閾値温度Tthあるいは電源供給を停止する閾値温度Tthとの関係から電源供給開始推定時刻tsあるいは電源供給停止推定時刻trを算出し、撮像部2及び画像処理部3への電源供給の開始あるいは停止をより適切なタイミングで行うことにより、温度変化が早い環境下においても、カメラユニットの構成部品の温度が動作保証温度を超過しないようにすることができ、カメラユニット本体を高温度に対して適切なタイミングで保護することができる。
なお、実施の形態1において、電源供給を開始する閾値温度及び電源供給を停止する閾値温度の値Tthは同じ値としているが、温度の上昇、下降特性に応じて異なる値として設定してもよい。
次に、本実施の形態の他の実施態様を示す2種類の処理方法について、図13、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
まずは、第一の実施態様である処理方法について、図13に示すフローチャートを参照して説明する。上述した処理方法においては、電源供給を開始する電源供給開始推定時刻tsが確定したら、この時刻となるまで待機を続ける(ステップS014)方式であった。しかしながら、例えば、待機中に温度勾配の低下が急増した場合には、本来より短い時間で電源供給が可能であるが、電源供給の開始時刻が確定しているために余分な時間、待機することとなる。あるいは、待機中に温度低下が緩やかになった場合あるいは温度低下が停止した場合、あるいは温度上昇をし始めた場合も同様に対応できないという課題があった。
そこで、これらの点を考慮し、待機中にもおいても、常に温度勾配knの算出処理を繰り返し実行することで、温度勾配knの変化にも柔軟に対応できる方式としたものが図13に示す処理方法である。上述した処理方法と異なる点は、ステップS014をステップS014aに変更した点である。すなわち、ステップS014では、待機動作としていたものを、ステップS014aでは、電源供給開始推定時刻tsが0以下となったか否かを判定する処理に変更したことである。ここで、電源供給開始推定時刻tsが0以下でなければ,ステップS020に戻る処理としたことである。つまり、温度低下している途中においても、電源供給開始推定時刻tsに達するまでは、常に温度勾配knの算出を繰り返し実行して、電源供給開始推定時刻tsを更新し続ける方式となる。このようにすることで、待機中に温度勾配knが変化した場合にも柔軟に待機時間を変化させることで対応することが可能である。
なお、本処理においては、待機中の温度センサ11からの温度データを取得する時間間隔tfを通常時よりも長い間隔としてもよい。つまり、ステップS008の処理で設定されている時間間隔tfとは異なる別の時間間隔を、ステップS022の処理において設定してもよい。これは、待機中の温度勾配knの変化は、頻繁に発生しないと考えられるので、処理負荷の低減を図ることができるためである。
次に、第二の実施態様である処理方法について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。この処理方法は、現在温度Tnが電源供給を開始する閾値温度Tthを超過している間は温度勾配knを算出せず、現在温度Tnが電源供給を開始する閾値温度Tthを下回った段階で初めて温度勾配knの算出を開始することで、余分な処理負荷を削減するものである。第一の実施態様と異なる点は、ステップS004aからステップS004cの処理が付加されている点である。本第二の実施態様においては、温度データ取得部12が、最初に現在温度Tn(=T1)を取得し(ステップS004a)、温度判定部14は、時間間隔tfを待機(ステップS004b)した後、Tn(=T1)の値と電源供給を開始する閾値温度Tthと比較する(ステップS004c)。Tn(=T1)の値が電源供給を開始する閾値温度Tthを超過している場合においては、ステップS004aの処理に戻り、現在温度Tnの取得を繰り返す。現在温度Tn(=T1)の値が電源供給を開始する閾値温度Tthを下回ったら、初めて(ステップS005)以降の温度勾配knの算出処理へ移行する。このようにすることで、温度勾配knの算出処理を必要最小限に絞り、処理負荷を低減させることが可能である。
このように、実施の形態1に係る車載カメラの電源制御装置及び電源制御方法によれば、温度センサにより定期的に取得した複数の連続した温度データに基づいて、その温度勾配を算出することによって将来の温度を予測して、カメラユニットの構成部品を動作保証温度内で動作するよう電源供給の開始あるいは停止を適切なタイミングで実施することが可能になり、高温時にカメラユニットの構成部品の保護を迅速に精度よく行うことができるという効果がある。
実施の形態2.
図15は、実施の形態2に係る車載カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順を示すフローチャートである。実施の形態2に係る車載カメラの電源制御装置を含む車載カメラユニットの構成及び車載カメラの電源制御装置の概略構成図は、それぞれ、実施の形態1の図2及び図3と同様であるので説明を省略する。実施の形態1との相違点は、実施の形態1では、温度センサ11で測定した温度データから算出した温度勾配knにより将来の温度を予測するのに対して、実施の形態2では、温度センサ11で測定した温度データと車両制御部22からの車両操作情報とにより、将来の温度の予測を行う点である。
図15は、実施の形態2に係る車載カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順を示すフローチャートである。実施の形態2に係る車載カメラの電源制御装置を含む車載カメラユニットの構成及び車載カメラの電源制御装置の概略構成図は、それぞれ、実施の形態1の図2及び図3と同様であるので説明を省略する。実施の形態1との相違点は、実施の形態1では、温度センサ11で測定した温度データから算出した温度勾配knにより将来の温度を予測するのに対して、実施の形態2では、温度センサ11で測定した温度データと車両制御部22からの車両操作情報とにより、将来の温度の予測を行う点である。
この車両操作情報には、エアコンON/OFF操作及びその設定値(風力、設定温度)、窓開閉操作、シートヒーターON/OFF操作、換気扇ON/OFF操作、デフロスタON/OFF操作、ウィンドウウォッシャー操作など、車載カメラユニット本体の温度の変化に影響を与える要因となる車両操作が含まれる他、車体本体に取り付けられた温度センサによって測定された車室内外の温度の情報、さらに車体本体に取り付けられた日射センサによる日射量の情報などが含まれる。
本実施の形態では、温度センサ11から定期的に取得された温度データから予測曲線を算出し、将来の温度の予測を行い、その予測された温度がカメラユニット1を構成する構成部品の動作を保証する温度範囲内であるか否かを判定し、その結果に基づいて、それら構成部品に電源供給の開始あるいは停止を行うことで、カメラユニット1の構成部品を高温度から保護し、不具合の発生を抑制するものである。
次に、図15のフローチャートを参照して、実施の形態2に係る車載用カメラの電源制御装置における電源供給制御の処理手順について説明する。
まず、実施の形態1のステップS001からステップS003と同様、車両の運転を開始するため、エンジンが始動され、カメラユニット1に電源供給が開始される(ステップS101)。ここでは、カメラユニット制御部4に電源供給が行われる。続いて、カメラユニット制御部4は、車載カメラの電源制御装置10の電源供給制御部15に対して、画像処理部3への電源供給を停止するため電源供給部16に指令を出す(ステップS102)。次いで、電源供給部16は、画像処理部3への電源供給を停止する(ステップS103)。撮像部2への電源供給は画像処理部3と連動して電源供給が停止される。
これは、実施の形態1でも説明したように周囲温度及びカメラユニット1の構成部品の温度が長時間の駐車等により高温になっている場合があることを想定し、高温環境下において画像処理部3及び撮像素子を含む撮像部2のへの電源供給が開始されることにより、動作保証温度を超えることによる構成部品の不具合の発生を防ぐためである。ここでの撮像部2及び画像処理部3への電源供給の停止においては、実施の形態1と同様、待機電力のみを供給し、撮像動作及び画像処理動作をさせず、電力消費を最小限に留める場合であってもよい。
これは、実施の形態1でも説明したように周囲温度及びカメラユニット1の構成部品の温度が長時間の駐車等により高温になっている場合があることを想定し、高温環境下において画像処理部3及び撮像素子を含む撮像部2のへの電源供給が開始されることにより、動作保証温度を超えることによる構成部品の不具合の発生を防ぐためである。ここでの撮像部2及び画像処理部3への電源供給の停止においては、実施の形態1と同様、待機電力のみを供給し、撮像動作及び画像処理動作をさせず、電力消費を最小限に留める場合であってもよい。
次に、温度データ取得部12は、温度センサ11から現在温度Tnを取得し、記憶部17に記憶させる(ステップS104)。続いて、温度判定部14は、温度データの取得時間間隔tfの間待機した後(ステップS105)、記憶された現在温度Tnと電源供給を開始する閾値温度Tthとを比較する(ステップS106)。現在温度Tnが、電源供給を開始する閾値温度Tthを超過している場合には、ステップS104に戻り、温度データ取得部12は、温度センサ11から新たに現在温度Tnを取得する。現在温度Tnが、電源供給を開始する閾値温度Tthを超過していない場合には、次のステップS107以降の処理へ進む。
ステップS107以降の処理は、車両20本体の車両制御装置22から車両操作情報を取得し、その車両操作情報からカメラユニット1の構成部品の温度がどのように変化するか予測し、その予測曲線から電源供給を開始してもよい温度となる時刻を推定する処理である。
続いて、予測温度算出部13は、車両制御装置22からカメラユニット制御部4を経由して車両操作情報を取得(ステップS107)し、車両操作情報と温度センサ11で得られた現在温度Tnからカメラユニット1の構成部品の温度がどのように変化していくかを予測し、予測曲線を算出する(ステップS108)。
ここでは、例えば、図16に示すように、車両操作情報と、その操作によって構成部品温度が何度に収束していくか、また、収束温度に達するまでの時間情報を表す時定数が対応付けられた対応表データは、予め記憶装置17に記憶されているものとする。例えば、エアコンを設定温度20℃、風量を強の設定として起動させた場合、時間の経過によりカメラユニットの構成部品の収束温度は20℃となると予測され、また、その温度に達するまでの時間は時定数τによって算出することができる。このような対応表データは、例えば、予め実際に測定されたデータに基づいて作成しておけばよい。この対応表データには、エアコン操作以外の車両操作情報が発生したときの収束温度及び時定数情報が含まれており、車両操作が複数発生した場合には、それらの操作による温度変化曲線を全て加算して予測する方式としてもよい。
ここでは、例えば、図16に示すように、車両操作情報と、その操作によって構成部品温度が何度に収束していくか、また、収束温度に達するまでの時間情報を表す時定数が対応付けられた対応表データは、予め記憶装置17に記憶されているものとする。例えば、エアコンを設定温度20℃、風量を強の設定として起動させた場合、時間の経過によりカメラユニットの構成部品の収束温度は20℃となると予測され、また、その温度に達するまでの時間は時定数τによって算出することができる。このような対応表データは、例えば、予め実際に測定されたデータに基づいて作成しておけばよい。この対応表データには、エアコン操作以外の車両操作情報が発生したときの収束温度及び時定数情報が含まれており、車両操作が複数発生した場合には、それらの操作による温度変化曲線を全て加算して予測する方式としてもよい。
温度判定部14は、予測温度算出部13により予測曲線が算出されると、その推定収束温度と時定数情報、さらに電源供給を開始する閾値温度Tth及びカメラユニット1本体の温度上昇値Twに基づいて、電源供給開始までの電源供給開始推定時刻tsを算出する(ステップS109)。
ここで、処理ステップS108からステップS109で行われている電源供給開始推定時刻tsの算出方法について、図17を用いて詳細に説明する。
現在温度Tn、収束温度Tt及び時定数τから、図17に示すように温度変化の予測曲線を求めることができる。ここで、時定数τとは、一般的には図中に示すとおり「初期温度から最終温度までの温度差のうち63.2%変化するまでに必要な時間」である熱時定数を表し、これらの情報より予測曲線を求めることが可能である。予測曲線が求めることができれば、実施の形態1と同様に、電源供給を開始する閾値温度Tthと温度上昇値Twから、図に示すように電源供給開始推定時刻tsを算出すればよい。
現在温度Tn、収束温度Tt及び時定数τから、図17に示すように温度変化の予測曲線を求めることができる。ここで、時定数τとは、一般的には図中に示すとおり「初期温度から最終温度までの温度差のうち63.2%変化するまでに必要な時間」である熱時定数を表し、これらの情報より予測曲線を求めることが可能である。予測曲線が求めることができれば、実施の形態1と同様に、電源供給を開始する閾値温度Tthと温度上昇値Twから、図に示すように電源供給開始推定時刻tsを算出すればよい。
次に、温度判定部14は、算出された電源供給開始推定時刻tsを電源供給制御部15に通知する(ステップS110)。
次に、温度判定部14は、ts≦0の関係が満たされるか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111で、温度判定部14において、ts≦0の関係が満たされていると判定された場合には、電源供給制御部15は、通知された電源供給開始推定時刻tsまで待機する。その後、電源供給制御部15は、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始するよう指示を出す(ステップS112)。この指示により、電源供給部16は、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を開始する(ステップS113)。これにより、撮像部2及び画像処理部3の撮像及び画像処理動作を開始させることができる。
一方、ステップS111で、温度判定部14において、ts≦0の関係が満たされていないと判定された場合には、ステップS104に戻り、予測曲線を常に更新し続ける。これにより、待機中に新たな車両操作が発生し、この温度変化により予測曲線が変化しても対応することができる。
さらに、電源供給開始後の動作(ステップS114からS122)について説明する。
予測温度算出部13は、温度データを取得する時間間隔tfの間待機した後(ステップS114)、温度センサから現在温度Tnを取得する(ステップS115)。さらに、予測温度算出部13は、電源供給開始前のステップS107からS108の処理同様、車両制御装置22から各種車両操作情報を取得し(ステップS116)、その車両操作情報及び現在温度Tnからカメラユニット1の構成部品の温度がどのように変化するかを表す予測曲線を算出する(ステップS117)。
予測温度算出部13は、温度データを取得する時間間隔tfの間待機した後(ステップS114)、温度センサから現在温度Tnを取得する(ステップS115)。さらに、予測温度算出部13は、電源供給開始前のステップS107からS108の処理同様、車両制御装置22から各種車両操作情報を取得し(ステップS116)、その車両操作情報及び現在温度Tnからカメラユニット1の構成部品の温度がどのように変化するかを表す予測曲線を算出する(ステップS117)。
その後、推定収束温度と時定数情報、さらに現在温度Tn、収束温度 Tt、時定数τを元に、電源供給開始時と同様、図18に示すように、温度判定部14は、予測温度算出部13により予測曲線が算出され、電源供給を停止する閾値温度Tth及び車載カメラユニット本体の温度上昇値Twに基づいて、電源供給開始までの電源供給停止推定時刻trを算出する(ステップS118)。温度判定部14は、電源供給制御部15に電源供給停止推定時刻trを通知する(ステップS119)。
次に、温度判定部14は、tr≦0の関係が満たされるか否かを判定する(ステップS120)。
ステップS120で、温度判定部14において、tr≦0の関係が満たされていると判定された場合には、電源供給制御部15は、通知された電源供給開始推定時刻tsまで待機する。その後、電源供給制御部15は、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止するよう指示を出す(ステップS121)。この指示により、電源供給部16は、撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止する(ステップS122)。これにより、撮像部2及び画像処理部3の撮像及び画像処理動作を停止させることができる。
一方、ステップS120で、温度判定部14において、tr≦0の関係が満たされていないと判定された場合には、ステップS114に戻り、予測曲線を常に更新し続ける。これにより、待機中に新たな車両操作が発生し、この温度変化により予測曲線が変化しても対応することができる。
あるいは、電源供給を停止する閾値温度Tthを超過した場合の電源供給による故障のリスクを最小限に抑えるのであれば、車両操作情報を取得した(S116)段階で、温度上昇の要因となる車両操作、例えば、エアコンOFFが発生したことが検出されたら、その時点で直ちに、電源供給部16に撮像部2及び画像処理部3への電源供給を停止するよう指示を出す(ステップS121)ようにしてもよい。他に、温度上昇の要因となる車両操作として、エアコンOFFの他、シートヒーターON、窓閉め等がある。
また,本実施の形態においては,車両操作情報に基づき温度変化を予測しているが,温度センサによる温度データを一定の周期で測定し,その温度データを利用して定期的に予測誤差を補正する方式としても構わない。
このように、本実施の形態2では、温度センサから取得された温度データから予測曲線を算出して将来の温度の予測を行い、その予測された温度がカメラユニットを構成する構成部品の動作を保証する温度範囲内であるか否かを判定し、その結果に基づいて、それら構成部品への電源供給の開始あるいは停止を行うことで、カメラユニットの構成部品を高温度から保護し、不具合の発生を抑制する。
このように、実施の形態2に係る車載カメラユニットの電源制御装置では、現在温度と時定数から電源供給開始あるいは電源供給停止時刻を予測することができるため、簡単な構成で、高温時にカメラユニットの構成部品の保護を迅速に行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態の説明において、車載カメラユニットの構成部品の内、温度センサによる撮像素子及び画像処理部の保護を対象にする場合について説明したが、必ずしも撮像素子及び画像処理部の部品だけが最も高温度に対する保護を必要とする部品であるとは限らない。レンズを始め、撮像素子、画像処理マイコン、制御マイコン、メモリ、電源及びその他の半導体チップ等の車載カメラユニットを構成する部品は、その配置される位置あるいはそれら部品の動作保証温度によっては、一番影響を受けやすい部品が変わってくる。そこで、これらのことを考慮して、適宜、保護対象を一番必要とする部品に着目して、上記と同様の対策を講じればよい。
なお、本願に係る車載カメラユニットの電源制御装置を車両のフロントウインドウに設置する例について、説明したが、車両のリアウインドウ、他の場所に設置する場合にも同様に適用することができる。
また、本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施態様例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
また、図において、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1 カメラユニット、2 撮像部、3 画像処理部、4 カメラユニット制御部、10 車載用カメラの電源制御装置、11 温度センサ、12 温度データ取得部、13 予測温度算出部、14 温度判定部、15 電源供給制御部、16 電源供給部、17 記憶部
Claims (12)
- 車載用カメラのカメラユニットの内部に設置されると共に、前記カメラユニットの温度を測定する温度センサと、
前記温度センサから温度データを定期的に取得する温度データ取得部と、
前記温度データに基づいて前記カメラユニットの将来の予測温度を算出する予測温度算出部と、
前記カメラユニットを構成する構成部品に電源を供給する電源供給部と、
前記予測温度が前記構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定する温度判定部と、
前記温度判定部の判定結果に基づいて、前記電源供給部から前記構成部品への電源供給の開始あるいは停止の制御指令を出す電源供給制御部と、を備えたことを特徴とする車載用カメラの電源制御装置。 - 前記予測温度算出部は、複数の前記温度データから温度勾配を算出し、前記温度勾配に基づいて将来の予測温度を算出することを特徴とする請求項1に記載の車載用カメラの電源制御装置。
- 前記温度判定部は,前記温度勾配と電源供給開始時の温度上昇量に基づき算出される電源供給開始推定時刻及び電源供給停止推定時刻を用いて判定することを特徴とする請求項2に記載の車載用カメラの電源制御装置。
- 前記予測温度算出部は、前記温度データと車両本体から提供される車両操作情報を利用して前記構成部品の温度変化曲線を算出し、前記温度変化曲線に基づいて将来の予測温度を算出することを特徴とする請求項1に記載の車載用カメラの電源制御装置。
- 前記構成部品の温度変化曲線の算出に収束温度及び時定数を利用することを特徴とする請求項4に記載の車載用カメラの電源制御装置。
- 前記車両操作情報には、車両の車室内温度、車室外温度、車速、日射量、エアコン電源操作とその設定値、窓開閉操作とその設定値、シートヒーター電源操作、換気扇電源操作、デフロスタ電源操作、ウィンドウウォッシャー操作のうち少なくとも一つの操作が含まれることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車載用カメラの電源制御装置。
- 車載用カメラのカメラユニットの内部に設置された温度センサにより前記カメラユニットの温度を測定すると共に、前記温度センサから温度データを定期的に取得し、前記温度データに基づいて前記カメラユニットの将来の予測温度を算出し、前記予測温度が前記カメラユニットの構成部品の動作保証温度内であるかどうかを判定し、前記判定に基づいて、前記構成部品への電源供給の開始あるいは停止を行うことを特徴とする車載用カメラの電源制御方法。
- 前記予測温度は、複数の前記温度データから温度勾配を算出し、前記温度勾配に基づいて算出されることを特徴とする請求項7に記載の車載用カメラの電源制御方法。
- 前記判定においては,前記温度勾配と電源供給開始時の温度上昇量に基づき算出される電源供給開始推定時刻及び電源供給停止推定時刻を用いて判定することを特徴とする請求項8に記載の車載用カメラの電源制御方法。
- 前記予測温度は、前記温度データと車両本体から提供される車両操作情報を利用して前記構成部品の温度変化曲線を算出し、前記温度変化曲線に基づいて算出されることを特徴とする請求項7に記載の車載用カメラの電源制御方法。
- 前記構成部品の温度変化曲線の算出に収束温度及び時定数を利用することを特徴とする請求項10に記載の車載用カメラの電源制御方法。
- 前記車両操作情報は、車両の車室内温度、車室外温度、車速、日射量、エアコン電源操作とその設定値、窓開閉操作とその設定値、シートヒーター電源操作、換気扇電源操作、デフロスタ電源操作、ウィンドウウォッシャー操作のうち少なくとも一つの操作を含むことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の車載用カメラの電源制御方法。
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