JPWO2021006200A1 - 回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

回転電機(100)の固定子(20)は、複数のコイル(25b)の電線端末(25bt)を結線する回路基板(50)と、固定子鉄心(25a)と、絶縁部品(25c、25d)と、コイル(25b)と、回路基板(50)とを封止する樹脂部(90)とを備え、樹脂部(90)の中に、第一端面(40t1)が回路基板(50)に接触し、第二端面(40t2)が樹脂部(90)から露出するピン(40)を備え、ピン(40)は、有底、かつ中空の筒状をしており、内部には、第二端面(40t2)において開口する空洞部(44)が形成されている。

Description

本願は、回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法に関するものである。
近年、回転電機には小型化、高精度化の要望が増しており、回転電機のコイルの結線及びロータの位置検出素子を回路基板上に組み込み、樹脂で封止することで、回転電機の軸長方向のサイズを小型化する構造が採用されている。電線を配線することで構成されていた電気回路から、金属製のバスバー、接点端子、電子回路基板への置き換えが進んでおり、コイルから導出される端末を配置、固定する作業を軽減し、安価な回転電機を得ることができる。
また、回路基板にセンサなどの集積回路を組み付け、樹脂で封止することによって、外部からの衝撃、浸水から回路基板を保護する効果が得られるため、上述の構造は、多くの回転電機に適用されている。回転電機の小型化に欠かせない技術として、回路基板の固定構造が挙げられる。
回路基板、バスバーなどの板状部品を樹脂材料を用いて回転電機の内部に封止し、予め定められた位置に固定する方法として、特許文献1のように、インシュレータに配置した支持ピンにコイルの端末を接続し、この支持ピンに回路基板のスルーホールを通し、半田で接続、固定し、樹脂でモールドする構造が提案されている。
特開昭63−299738号公報
しかし、特許文献1に記載された従来技術では、回路基板を固定できる部位が、インシュレータに支持ピンを配置できる部分に限定されるため、回路基板を樹脂によってモールドする際の射出圧力によって回路基板が変形することを防止できない。
そして、この回路基板の変形によって、回転電機の外周部に回路基板が露出し、電気的に短絡したり、回路基板が変形してコイルと接触し電気的に短絡したり、更に、回路基板の変形によってプリント回路が破損し、回転電機の機能を損ねるという課題があった。
本願は、上記の様な課題を解決するためになされたものであり、信頼性の高い回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
本願に開示させる回転電機の固定子は、
固定子鉄心と、
前記固定子鉄心に装着し、前記固定子鉄心と前記固定子鉄心のティースに巻回されるコイルとを電気的に絶縁する絶縁部品と、
複数の前記コイルの電線端末を結線する回路基板と、
前記固定子鉄心と、前記絶縁部品と、前記コイルと、前記回路基板とを封止する樹脂部とを備え、
前記樹脂部の中に、第一端面が前記回路基板に接触し、第二端面が前記樹脂部から露出するピンを備え、
前記ピンは、有底、かつ中空の筒状をしており、内部には、前記第二端面において開口する空洞部が形成されているものである。
また、本願に開示される回転電機は、前記固定子の内側に回転可能に設けられた回転子とを備えるものである。
また、本願に開示させる回転電機の固定子の製造方法は、
前記絶縁部品を装着し前記コイルを巻回した固定子鉄心に、前記回路基板を取り付ける、回路基板組立工程と、
前記回路基板に前記コイルの電線端末を接続する結線工程と、
前記回路基板に前記ピンを取り付けるピン取付工程と、
以上全ての工程を終えて形成された固定子中間体を前記ピンの前記第二端面が一体成形金型の天面に接触するように、前記一体成形金型の中に配置する金型内配置工程と、
前記一体成形金型と前記固定子中間体との間の隙間に樹脂材を注入する樹脂射出工程とを有するものである。
また、本願に開示させる回転電機の製造方法は、
前記回転電機の固定子の製造方法によって製造した前記固定子の内側に、回転子を回転可能に取り付けるものである。
本願に開示される回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法によれば、樹脂材による一体成形時に、回路基板の変形を防止できるので、回転電機の固定子および回転電機の電気的な信頼性を向上できる。
実施の形態1による回転電機の斜視図である。 実施の形態1による固定子の斜視図である。 図2を軸方向反対側から見た斜視図である。 実施の形態1による樹脂部で封止する前の固定子中間体の斜視図である。 実施の形態1による固定子中間体を構成するコイル巻装体の斜視図である。 実施の形態1による固定子中間体の平面図である。 図6のA−A線による断面図である。 実施の形態1による中空ピンの斜視図である。 実施の形態1による樹脂部で封止された固定子の要部断面模式図である。 実施の形態1による固定子の製造工程を示す図である。 実施の形態1による一体成形金型内に装着された固定子中間体の断面図である。 図11の要部拡大図と中空ピンの拡大図である。 実施の形態1によるクサビピンの斜視図である。 実施の形態1による中空ピンの断面図である。 実施の形態1によるクサビピンの断面図である。 図14Aの中空ピンと図14Bのクサビピンとの関係を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1によるクサビピンの他の例を示す断面図である。 図15Aの中空ピンと図15Bのクサビピンとの関係を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1によるクサビピンの他の例を示す断面図である。 図16Aの中空ピンと図16Bのクサビピンとの関係を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1によるクサビピンの他の例を示す断面図である。 図17Aの中空ピンと図17Bのクサビピンとの関係を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1によるクサビピンの他の例を示す断面図である。 図18Aの中空ピンと図158のクサビピンとの関係を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他のバリエーションを示す断面図である。 実施の形態1による中空ピンの他のバリエーションを示す断面図である。 実施の形態1によるピンの他のバリエーションを示す斜視図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す図である。 図22Aの中空ピンを樹脂部で封止した状態を示す図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。 実施の形態1による中空ピンの他の例を示す断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1による回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の製造方法を図を用いて説明する。
本明細書において、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、というときは、それぞれ、固定子20の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く上下関係に言及するときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界として固定子20の中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。
図1は、回転電機100の斜視図である。
図2は、固定子20の斜視図である。
図3は、図2を軸方向反対側から見た斜視図である。
回転電機100は、固定子20と回転子30とを備える。回転子30は、固定子20内側に回転可能に取り付けられている。
図4は、樹脂で封止する前の固定子中間体21の斜視図である。固定子中間体21は、コイル巻装体25と、回路基板50と、ピンとしての中空ピン40とを備える。なお、中空ピン40についての詳細は後述する。そして、図4に示す固定子中間体21を樹脂部90で封止した物が、固定子20である。
固定子20を封止する樹脂部90には、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、液状接着剤などを用いる。樹脂部90は、固定子20に内封する各構成部品を相互に固定する役割を果たすほか、外部の衝撃からの固定子20の各構成部品を保護し、固定子20の内部の気密性を保持し、固定子20の放熱性の向上などを目的として用いられる。樹脂部90の外形状および材質は、回転電機100の機能に合わせて変えてもよい。
また、上記各図では、固定子20の外周面は、樹脂部90のみで構成されているが、回転電機100の性能に合わせて、樹脂部90の更に外側に、別途フレームを配置してもよい。フレームは、金属(例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、黄銅、マグネシウムなど)、樹脂(例えば、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアセタール、液晶ポリマ、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂など)、或いは炭素繊維等を用いて形成した円筒状部品である。
図2に示すように、固定子20の内周面20inには、樹脂部90が内封する分割固定子鉄心25aの内周面が露出している。なお、回転電機100の性能に影響のない範囲で、固定子20の内周面20inを樹脂で全て覆ってもよい。固定子20の外周面20outについても、回転電機100の性能に影響のない範囲で、分割固定子鉄心25aの外周面が樹脂部90から外部に露出していてもよい。
図5は、固定子中間体21を構成するコイル巻装体25の斜視図である。
コイル巻装体25は、回転電機100の磁束が通る分割固定子鉄心25aと、磁界を発生させるコイル25bと、分割固定子鉄心25aとコイル25bとを電気的に絶縁する結線側絶縁部品25c及び反結線側絶縁部品25dとを有する。結線側絶縁部品25cは、各分割固定子鉄心25aにそれぞれの絶縁部品を介して巻き回されるコイル25bの各電線端末25btを結線する側に装着する絶縁部材である。反結線側絶縁部品25dは、分割固定子鉄心25aの結線側絶縁部品25cが装着させる側とは軸方向反対側に装着される絶縁部材である。
結線側絶縁部品25c及び反結線側絶縁部品25dの材質は、回転電機100の機能と用途に応じて、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のほか、紙、フィルム等である。また、分割固定子鉄心25aへの絶縁塗装などの方法を採用してもよい。コイル25bは、回転電機100の性能によって所望の回数だけ、電線を巻回して配置される。
電線は、電流を流すための導体であり、例えば、その材質として、銅、アルミニウムなどを、回転電機100の性能に合わせて選択するとよい。コイル25bからは、回路基板50へ結線するための電線端末25btが引き出され、結線側絶縁部品25cの端末引き出し溝25crに沿って、径方向外側へ引き出された後、上方に折り返されている。結線側絶縁部品25cは、回路基板50を組み付ける際に、周方向及び径方向の位置を決めるための軸方向に突出する突起25cpを備える。これにより、後述する回路基板50を組み立てる位置精度を向上させる効果がある。固定子20では、12個のコイル巻装体25が環状に組み合わされている。
次に、回路基板50の取り付け状態と電線端末25btとの接続構造について説明する。
図6は、固定子中間体21の平面図である。
図7は、図6のA−A線による断面図である。
円環状の回路基板50は、各コイル巻装体25のコイル25bの電線端末25btを結線するために使用するものである。回路基板50は、環状に組み合わせた12個のコイル巻装体25の結線側絶縁部品25cの上に配置されている。そして、回路基板50の外周寄りには、周方向に、等間隔に設けられた、各結線側絶縁部品25cと回路基板50との位置決め用の12個の第一穴50h1を備える。また、それぞれの第一穴50h1の位置よりも、それぞれ径方向内側に、周方向に等間隔に設けられた12個の第二穴50h2を備える。
各結線側絶縁部品25cの突起25cpは、第一穴50h1に挿入されている。したがって、回路基板50は、突起25cpの周囲の一部分に接するように配置されている。そして、コイル巻装体25から引き出されたコイル25bの電線端末25btは、回路基板50の図示しない回路に半田付けによって固定されている。
図8は、中空ピン40の斜視図である。
中空ピン40は、円筒状の中空ピン本体40aと、中空ピン本体40aと同軸に長手方向に突出する円筒状の凸部40bとからなる。凸部40bの外径L1は、中空ピン本体40aの外径L2よりも小さい。中空ピン40の内部には空洞部44が形成されている。空洞部44は、長手方向の一方が開口部40hにより外部に開放されている。すなわち、中空ピン本体40aは、有底、かつ中空の筒状をしており、中空ピン本体40aの空洞部44が開放されていない側の長手方向の端面を第一端面40t1とし、開放されている側の長手方向の端面を第二端面40t2とする。開口部40hから始まる空洞部44は、回路基板50と接触する面である第一端面40t1と第二端面40t2との間の長さに概ね相当する深さで配置される。
中空ピン40は、第二穴50h2に、凸部40bを挿入した状態で配置されている。第二穴50h2の内径は、凸部40bの外径と概略等しい。そして、上述のように凸部40bの外径は、中空ピン本体40aの外径よりも小さいので、中空ピン本体40aの開放されていない側の第一端面40t1は、回路基板50の上面51に接触する状態である。
図9は、樹脂部90で封止された固定子20の要部断面模式図である。
回路基板50の形状、コイル25bの巻線位置によって、中空ピン40と回路基板50とが接触する部位が限定される。図9では、固定子20の径方向の外側寄りの位置で回路基板50と結線側絶縁部品25cの突起25cp及びその周囲が接触し、さらに、コイル25bから引き出された電線端末25btと回路基板50とが半田付けなどで接続されている。
固定子20の内側に回転子30を有する回転電機100においては、図9のように、コイル25bから引き出される電線端末25btが、固定子20の径方向の外周寄りに配置され、回路基板50との接続位置も固定子20の径方向の外周寄りとなる。これにより、回路基板50の内周側付近が、樹脂部90による封止前には固定されない状態となる。
そこで、本実施の形態1における回路基板50の固定構造においては、図7、図9に示すように、回路基板50と電線端末25btとを接続した固定箇所の内周寄りに中空ピン40を、回路基板50の上面51に配置している。この中空ピン40は、コイル巻装体25と回路基板50とが既に固定されている場所以外の場所であって、樹脂部90を構成する樹脂材の射出圧力によって回路基板50に変形が起きやすい場所に配置する。これにより、後述の樹脂一体成形工程において、樹脂注入圧力で回路基板50が変形することを防止することができるという画期的な効果が得られる。
次に、固定子20の製造方法について説明する。
図10は、固定子20の製造工程を示す図である。
まず、分割固定子鉄心25aの製造方法について説明する。
予め、金属製の薄板(例えば、電磁鋼板、珪素鋼板)を打ち抜き(ステップS001:プレス工程)、複数の鉄心片を積層する(ステップS002:積層工程)。
次に、積層工程で形成された分割固定子鉄心に、結線側絶縁部品25cと反結線側絶縁部品25dとを組み立てて、後に巻き回すコイル25bとの電気的絶縁構造を形成する(ステップS003:絶縁物取付工程)。
この結線側絶縁部品25cと反結線側絶縁部品25dとは、予め樹脂成形工程において、熱可塑性樹脂(例えば、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアセタール、液晶ポリマーなど)、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂など)で製造されるほか、紙、フィルムなどで形作られる。また、回転電機100に要求される機能を達成するために必要であれば、結線側絶縁部品25cと反結線側絶縁部品25dとともに、絶縁フィルムを組み合わせて絶縁構造を構成してもよい。
次に、コイルの巻線工程(ステップS004)について、図5を用いて説明する。
このように構成された結線側絶縁部品25cと反結線側絶縁部品25dを介して分割固定子鉄心25aのティースに電線(例えば、材質が銅、アルミなど)を巻回することによってコイル25bが形成される。なお、電線は、回転電機100の機能と用途に合わせて、予め定められた回数だけ巻回される。
巻回されたコイル25bの電線端末25btは、電気的に結線するために、結線側絶縁部品25cの端末引き出し溝25crに沿って外周側に引き出す。なお、電線端末25btの端部は切断されて図示されているが、巻線の製造方法によっては一端が隣の分割固定子鉄心25aのコイルに連続して繋がっていてもよい。以上の各工程を経て、図5に示すコイル巻装体25を得る。
次に、12個のコイル巻装体25を円環状に配置して固定する。固定方法としては、溶接(例えば、レーザー溶接、Tig(Tungsten Inert Gas)溶接、アーク溶接など)する。また、接着、金属製の帯状部品(例えば、鉄、ステンレス、銅など)による外周の締結、樹脂製の帯状部品(例えば、材質がポロプロピレン、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィドなど)による外周の締結をしてもよい。また、分割固定子鉄心の接触面に設けた嵌合溝での締結、円筒状の部品(例えば、材質がアルミ二ウム、銅、黄銅など)への焼き嵌め等のいずれか、または、それらを組み合わせることによって固定してもよい。
次に、回路基板50の組立工程(ステップS005)について図6、図7を用いて説明する。分割固定子鉄心25aの一端面上に配置された結線側絶縁部品25cの上に、回路基板50を組み立てる。このとき、回路基板50の位置決め用の第一穴50h1を、結線側絶縁部品25cの位置決め用の突起25cpに合わせて挿入することによって、回路基板50の周方向の位置を精度よく合わせることができる。また、全ての第一穴50h1に全ての突起25cpを挿入することによって、固定子20の軸心と回路基板50の中心を一致させることができる。
次に、コイルの巻線工程(ステップS004)において、端末引き出し溝25crに沿って外周側に引き出しておいた電線端末25btを、回路基板50の上面に設けられた接続位置に向けて曲げる(電線端末折曲げ工程:ステップS006)。次に、回路基板50の上面に折り曲げられた電線端末25btと、回路基板50に施されている電気回路接点とを電気的に接続(例えば、半田付け、溶接などで固定)する(結線工程:ステップS007)。
この接続を電線端末25btの数だけ施すことで、回転電機100の固定子20の結線を成すことができる。全ての電線端末25btと回路基板50とを接続することによって、回路基板50は、全てのコイル巻装体25に固定される。
次に、回路基板50への中空ピン40の組立工程(ピン取付工程:ステップS008)について、図7を用いて説明する。上述の結線工程を終えた状態では、図7に示すように、コイル25bから引き出される電線端末25btが、固定子20の径方向の外周寄りに配置され、当該部分が回路基板50に固定されている。そこで、回路基板50の上面51の電線端末25btとの固定位置よりも径方向内側に中空ピン40を取り付ける。
回路基板50の第一穴50h1よりも径方向内側に設けた、第二穴50h2に対し、図8に示す中空ピン40の凸部40bを挿入する。これにより、後述する樹脂材による一体成形工程における回路基板50の変形を防止する効果が得られる。例えば、図9に示すように、中空ピン40を、前記回路基板50と電線端末25btの固定位置よりも径方向内側のコイル25bの軸方向上側に配置することができ、自在な固定構造を得ることができる。
次に、上記各工程を経て製造された固定子中間体21を樹脂材によって一体成形する一体成形工程について、図11、図12を用いて説明する。
図11は、一体成形金型70内に装着された固定子中間体21の断面図である。
図12は、図11の要部拡大図と中空ピン40の拡大図である。
まず、回路基板50と中空ピン40とを装着して形成された固定子中間体21を、一体成形金型70内に配置する(金型内配置工程:ステップS009)。一体成形金型70は、下型70aと上型70bとからなる。下型70aの下部中央から上方に突出する支持部70a1に固定子中間体21の内周面が接するように、固定子中間体21を下型70aに装着する。そして、下型70aに上型70bを被せる。このとき、中空ピン40の開口部40h側の第二端面40t2は、上型70bの天面70buに接触している。
一体成形金型70は、固定子中間体21を封止するために射出される樹脂材が、一体成形金型70の外部に漏れ出さないように密閉されている。そして、固定子中間体21の内周面を除く周囲に樹脂材が注入される空間が形成されている。一体成形金型70には、図示されるように、樹脂材を射出するための注入口71が設けられている。注入口71の位置、数は任意である。
次に、図11に示すように、注入口71から一体成形金型70内に加圧した樹脂材を射出する(樹脂射出工程:ステップS010)。射出された樹脂材は、射出圧力によって流動し、一体成形金型70と固定子中間体21との間の隙間(例えば0.1〜20mm)に流れ込む。このとき、上記隙間が狭い流路においては、流動抵抗が発生し、回路基板50を変形させる方向に圧力が加わる。
図12では、回路基板50の下側から樹脂材が流動し、まず回路基板50の下の空間に樹脂材が流動する。このとき回路基板50の上面には未だ樹脂材が充填されていないため、射出圧力によって回路基板50には、軸方向上方に向かって回路基板50を変形させる力Fが働く。
ところで、回路基板50の上面には中空ピン40が配置されている。配置されている場所は、回路基板50の径方向の内周寄りの位置であり、回路基板50がコイル巻装体25の電線端末25btに固定されている場所から離れた位置である。
上述のように中空ピン40の開口部40h側の第二端面40t2は、上型70bの天面70buに接触している。中空ピン本体40aの軸長方向の長さをH1、中空ピン40が配置されている場所の回路基板50の上面51から、その上方の上型70bの天面70buまでの長さをH2とすると、H1は、H2よりもやや大きい程度とする。中空ピン40は弾性を有するので、上型70bを装着すると、若干、長手方向に縮む。このときのつっぱり力により、樹脂材の充填時に脱落することもない。
樹脂材を充填するための射出圧力が、回路基板50の下面に加わった時の力に対し、十分に耐えられる場所に、中空ピン40を配置することで、樹脂材の充填中における回路基板50の上方への変形を防止する効果が得られる。
中空ピン40の材質と断面積は、中空ピン40を圧縮する方向に加わる力に対し、十分な強度を持たせることができればよい。
中空ピン40は、樹脂材に対して大きな弾性を有するゴム、熱可塑性樹脂(例えば、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアセタール、液晶ポリマーなど)で構成され、あらかじめ射出成形法で製造される。
樹脂材は、比較的粘度が低い熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BMC樹脂、液状接着剤、ワニスなど)を用いることで射出圧力を低く抑えることが可能である。回転電機100の機能、用途に応じて、熱可塑性樹脂(例えば、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート、液晶ポリマー、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなど)を用いてもよい。
樹脂材が固まって樹脂部90が形成された後、一体成形金型70から固定子20を取り出す(ステップS011:取出工程)。このとき、硬化した樹脂部90の中で、中空ピン40の第一端面40t1は、回路基板50の上面51に接触し、第二端面40t2は、樹脂部90から露出している。
次に、樹脂部90によって封止した固定子20へのクサビピンの挿入方法について、図13、図14を用いて説明する。
図13は、クサビピン60の斜視図である。
図14Aは、中空ピン40の断面図である。
図14Bは、クサビピン60の断面図である。
図14Cは、図14Aの中空ピンと図14Bのクサビピン0との関係を示す図である。
樹脂成形後の固定子20の上面には、中空ピン40の開口部40hが現れる。これは中空ピン本体40aの高さH1を隙間H2よりも若干大きく設計することによって、中空ピン40の第二端面40t2が一体成形金型70の上型70bの天面70buに接触した状態で樹脂部90によって封止されることによる。
樹脂部90によって周囲を封止された中空ピン40の空洞部44にクサビピン60を挿入する(クサビピン挿入工程:ステップS012)。クサビピン60は、挿入側(奥側)に第一テーパ部61を設けており、空洞部44への組立性が良くなるように設計されている。
また、中空ピン40の空洞部44の直径D1に対して、クサビピン60の最大直径D2が大きくなるように設計されている。下記に説明する他の例についてもD1、D2の当該関係を同様に有している。図14の破線で囲まれる部分は、もし、中空ピン40が樹脂部90で封止されていないと仮定してクサビピン60を挿入した場合の、中空ピン40の変形状態を誇張して表現している。クサビピン60を、空洞部44に挿入することによって、空洞部44の内径が拡大されると、中空ピン40の外径L2が拡大する方向に力が働くが、既に中空ピン40の周囲の樹脂部90が硬化しているため、弾性を有する材質から成る中空ピン40の外周面40sが、樹脂部90に押さえつけられる方向に力が働く。
これにより、中空ピン40の外周面40sが、樹脂部90に密着し、固定子20の外部から、内部への浸水経路を塞ぐ効果が得られる。
中空ピン40の開口部側の第二テーパ部62のテーパ角度(例えば、0.2°〜89°)は、挿入側の第一テーパ部61のテーパの角度(例えば、0.1°〜30°)よりも、大きく設定するとよい。これにより、弾性を有する中空ピン40の反発力で、クサビピン60が抜けようとする力を押えることができる。
次に、中空ピンとクサビピンの形状のバリエーションについて、図を用いて説明する。
図15A、15B、15Cから、図18A、18B、18Cは、中空ピンとクサビピンの他の組み合わせの例を示す図である。
図15Aに示す中空ピン240は、開口部240hの直径が小さく、奥側に向けて直径が次第に大きくなる逆テーパ形状の空洞部244を有する。このような中空ピン240とクサビピン60とを組み合わせることによって図15Cに示すように、中空ピン240の外周面240sが拡大する方向に力が働き、樹脂部90と固定子中間体21とが密着する。これにより、固定子220に封止した構成部品の気密性を向上させることができる。
なお、逆テーパ形状の空洞部244は、弾性を有するゴムなどの材質を選定することによって、所謂、無理抜き成形にて製造することができる。
図16A、16Bは、開口部340h側の直径が奥側の直径よりも小さくなるように、空洞部344の内周面に段差部344dを有する中空ピン340と断面卵形のクサビピン360の組み合わせを示す図である。このような中空ピン340とクサビピン360とを組み合わせることによって図16Cに示すように、中空ピン340の外周面340sが拡大する方向に力が働き、樹脂部90と固定子中間体21とが密着する。これにより、固定子320に封止した構成部品の気密性を向上させることができる。クサビピン360は、挿入側がテーパ形状ではなく、球面形状としている。また、開口部側をテーパ形状とし、テーパ角度を小さく、クサビピン360が抜けやすい方向に力が働く組み合わせであってもよい、中空ピン340に段差部344dをも設けて開口部340hの直径を、空洞部の中央部分よりも小さくすることで、クサビピン360の脱落を防ぐことができる。
図17A、図17Bは、上述の中空ピン340と断面四角形状のクサビピン460の組み合わせを示す図である。
このような中空ピン340とクサビピン460とを組み合わせることによって図17Cに示すように、中空ピン340の外周面340sが拡大する方向に力が働き、樹脂部90と固定子中間体21とが密着する。これにより、固定子420に封止した構成部品の気密性を向上させることができる。
クサビピン460のように、挿入側と開口部側とを同形状に設計することによって、クサビピン挿入時に向きを整列させる必要がなく、固定子の組立作業性が向上する効果が得られ、安価な回転電機を得ることができる。
また、中空ピン340とクサビピン460のように、抜けやすい方向に力が働く中空ピンとクサビピンの組み合わせであっても、図17Aのように空洞部344に段差部344dをも設けて開口部340hの直径を小さくすることで、クサビピン460の脱落を防ぐことができる。
図18A、図18Bは、中空ピン440と球状のクサビピン560の組み合わせを示す図である。
図に示すように、中空ピン440は、開口部440hの直径寸法が小さく、空洞部444に段差部444dを有する。このような中空ピン440と球状のクサビピン560とを組み合わせることによって、図18Cに示すように、中空ピン440の外周面440sが拡大する方向に力が働き、樹脂部90と固定子中間体21とが密着する。これにより、固定子520に封止した構成部品の気密性を向上させることができる。
クサビピン560のように、どこから挿入しても同じ形状となるようにクサビピンを設計することによって、クサビピン560の挿入時の向きを整列する必要がなく、固定子の組立作業性が向上する効果が得られ、安価な回転電機を得ることにつながる。
また、中空ピン440とクサビピン560のように、抜けやすい方向に力が働く組み合わせであっても、クサビピン560の形状に合わせて開口部440hの直径を小さくすることで、クサビピン560の脱落を防ぐことができる。
図19、図20は、中空ピンの他のバリエーションを示す図である。
図19、図20に示すように、中空ピン540、中空ピン640の凸部540b、凸部640bは、第二穴50h2を貫通している。また、先端の直径は、第二穴50h2の直径よりも大きいフランジ形状に設計している。このような大きさ、形状の凸部540b、凸部640bを中空ピン540、中空ピン640に設けることによって、回路基板50に中空ピン540、中空ピン640を組に立てた後のハンドリング中に、これらの部品の脱落を防止することができる。
これにより組立作業性を改善することができ、安価な回転電機を得ることにつながる。
また、中空ピン540、中空ピン640の材質として弾性を有するゴムなどの材質を選定することで、凸部540b、凸部640bのようにフランジ形状を有する凸部であっても無理抜き成形で製造できる。
実施の形態1に係る回路基板の固定構造は、サーボモータ、空調用ファンモータ、車載用モータ、巻上機用モータなど、回路基板を封止する回転電機に広く適用可能であり、回路基板を適用する回転電機の固定子、回転電機の信頼性と防水性を向上させ、高機能な回転電機の固定子および回転電機を得ることができる。
図21は、空洞部44を省略したピン740の斜視図である。回転電機100の機能と用途に応じて、防水性が必要ない場合は、ピン740のみを配置し、クサビピン60を利用しなくてもよい。また、中空ピン40を、第二穴50h2に挿入して固定する例を説明したが、中空ピン40の凸部40bを省略し、中空ピンの長手方向の第一端面を回路基板50の上面51に接着してもよい。
図22Aは、中空ピン840の断面図である。
図22Bは、図22Aの中空ピン840を樹脂部90で封止した状態を示す断面図である。
図23Aは、中空ピン940の断面図である。
図23Bは、中空ピン1040の断面図である。
図23Cは、中空ピン1140の断面図である。
これまで説明した中空ピン40〜640の外周面は、テーパ角がない円筒形状になっていたが、中空ピン840〜1140外周面840s、940s、1040s、1140sを、空洞部844、944、1044、1144の開口部840h、940h、1040h、1140h側から空洞部844〜1144の奥側に向けて(第二端面40t2側から第一端面40t1側に向けて)、直径が次第に大きくなる逆テーパ形状(テーパ角は、例えば0.1°〜10°)としてもよい。これにより樹脂材が固まって一体成形金型から取り出した際に、樹脂部90から中空ピン840〜1140が軸方向に抜け出る力に対抗することができ、より安定した固定機能が得られる。
また、本実施の形態でコイル巻装体25を円環状に12個配置する構成を示したが。固定子鉄心の分割数、つまり、配置する分割固定子鉄心25aの数は、回転電機100の特性に応じて任意に設計される。また、図中の分割固定子鉄心25aは、1ティースが独立した構造で図示しているが、あらかじめ円環状にプレスして積層された一体型の積層鉄心を用いる構成であっても、中空ピン40を用いて回路基板50を固定することができる。
また、分割固定子鉄心のコアバック側の周方向一端部が、局所的に繋がった電磁鋼板を複数枚積層し、絶縁部品を装着してコイルを巻回した後に、電磁鋼板で繋がった部分を塑性変形させて円環状を成す固定子鉄心を用いる場合であっても、本実施の形態1における中空ピン40を用いて回路基板50を固定することができる。
また、これまで、回路基板50を用いて、複数のコイル巻装体25の電線端末25btを接続する例について説明したが、回路基板50に代えて金属製結線端子を用いる構成とし、金属製結線端子の上面に中空ピン40を配置し、一体成形金型70を用いて同様に樹脂部90で封止してもよい。
実施の形態1による、回転電機100の固定子20、回転電機100および回転電機100の固定子20の製造方法によれば、固定子中間体21を樹脂材によって封止する樹脂射出工程において、中空ピン40によって回路基板50の変形を防止できるので、回転電機100の固定子20および回転電機100の電気的な信頼性を向上できる。また、クサビピン60によって気密性の高い回転電機100の固定子20および回転電機100を得ることができる。
本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
100 回転電機、20,220,320,420,520 固定子、20in 内周面、20out 外周面、21 固定子中間体、25 コイル巻装体、25a 分割固定子鉄心、25b コイル、25bt 電線端末、25c 結線側絶縁部品、25cp 突起、25cr 端末引き出し溝、25d 反結線側絶縁部品、30 回転子、40,240,340,440,540,640,840〜1140 中空ピン、740 ピン、40a 中空ピン本体、40b,540b,640b 凸部、40h,240h,340h,440h,840h〜1140h 開口部、40s,240s,340s,440s,840s〜1140s 外周面、40t1 第一端面、40t2 第二端面、44,244,344,444,844〜1144 空洞部、344d,444d 段差部、50 回路基板、50h1 第一穴、50h2 第二穴、51 上面、60,360,460,560 クサビピン、61 第一テーパ部、62 第二テーパ部、70 一体成形金型、70a 下型、70b 上型、70a1 支持部、70bu 天面、71 注入口、90 樹脂部、D1 直径、D2 最大直径、H2 隙間、L1,L2 外径。

Claims (14)

  1. 固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心に装着し、前記固定子鉄心と前記固定子鉄心のティースに巻回されるコイルとを電気的に絶縁する絶縁部品と、
    複数の前記コイルの電線端末を結線する回路基板と、
    前記固定子鉄心と、前記絶縁部品と、前記コイルと、前記回路基板とを封止する樹脂部とを備え、
    前記樹脂部の中に、第一端面が前記回路基板に接触し、第二端面が前記樹脂部から露出するピンを備え、
    前記ピンは、有底、かつ中空の筒状をしており、内部には、前記第二端面において開口する空洞部が形成されている回転電機の固定子。
  2. 前記ピンは、ピン本体と、前記ピン本体の前記第一端面から前記ピン本体の長手方向に突出する凸部とを有し、
    前記回路基板には、前記凸部を挿入する第二穴を備えた請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記ピンの前記空洞部は、前記空洞部の開口部から前記空洞部の奥側に向けての直径が次第に大きくなる逆テーパ形状である請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記ピンの前記空洞部は、前記空洞部の開口部側の直径が、前記空洞部の奥側の直径よりも小さくなるように前記空洞部の内周面に設けた段差部を有する請求項2に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記空洞部に、前記空洞部の直径よりも大きな直径を有するクサビピンを挿入した請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記クサビピンは、前記空洞部の奥側にテーパ部を有する請求項5に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記凸部は、前記第二穴を貫通し、前記凸部の先端の直径は、前記第二穴の直径よりも大きい請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  8. 前記ピン本体の外周面は、前記第二端面側から前記第一端面側に向けて、直径が次第に大きくなる逆テーパ形状である請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  9. 前記絶縁部品は、軸方向に突出する突起を有し、
    前記回路基板は、前記絶縁部品と前記回路基板との位置関係を決定する第一穴を有し、
    前記突起は、前記第一穴に挿入されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  10. 前記ピンは、前記回路基板と前記電線端末との固定位置よりも径方向内側に配置されている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機の固定子と、
    前記固定子の内側に回転可能に設けられた回転子とを備える回転電機。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機の固定子の製造方法であって、
    前記絶縁部品を装着し前記コイルを巻回した固定子鉄心に、前記回路基板を取り付ける、回路基板組立工程と、
    前記回路基板に前記コイルの電線端末を接続する結線工程と、
    前記回路基板に前記ピンを取り付けるピン取付工程と、
    以上全ての工程を終えて形成された固定子中間体を前記ピンの前記第二端面が一体成形金型の天面に接触するように、前記一体成形金型の中に配置する金型内配置工程と、
    前記一体成形金型と前記固定子中間体との間の隙間に樹脂材を注入する樹脂射出工程とを有する回転電機の固定子の製造方法。
  13. 請求項5又は請求項6に記載の回転電機の固定子の製造方法であって、
    前記絶縁部品を装着し前記コイルを巻回した固定子鉄心に、前記回路基板を取り付ける、回路基板組立工程と、
    前記回路基板に前記コイルの電線端末を接続する結線工程と、
    前記回路基板に前記ピンを取り付けるピン取付工程と、
    以上全ての工程を終えて形成された固定子中間体を前記ピンの前記第二端面が一体成形金型の天面に接触するように、前記一体成形金型の中に配置する金型内配置工程と、
    前記一体成形金型から取り出した前記固定子の前記ピンの前記空洞部に、前記クサビピンを挿入するクサビピン挿入工程を有する回転電機の固定子の製造方法。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の回転電機の固定子の製造方法によって製造した前記固定子の内側に、回転子を回転可能に取り付ける回転電機の製造方法。
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