JPWO2020240912A1 - 画像処理方法、画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

画像処理方法は、取得された画像(200)を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を複数の画素から抽出する抽出ステップ(S2)と、画像(200)の中央領域を含む第1領域(201)とは異なる第2領域(202、203)において、(i)低彩度画素の数(Npls)が閾値(Th)以上であるときに低彩度画素を複数の第1対象画素から除外し、(ii)高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数(Nphs1)が閾値(Th21)以上であるときに高彩度画素を複数の第1対象画素から除外する除外ステップ(S7)と、除外ステップ(S7)において除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップ(S8)と、を含む。

Description

本開示は、画像処理方法、画像処理装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、ディジタルカラー画像中の人間の姿を検出する画像処理方法が開示されている。
特開2002−203239号公報
しかしながら、特許文献1の画像処理方法では、人間の姿などの所定の処理に用いられる領域を効果的に特定することが難しいという課題がある。
本開示は、画像における被写体の領域である対象領域を効果的に特定することができる画像処理方法などを提供する。
本開示における画像処理方法は、画像を取得する第1取得ステップと、取得された前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を前記複数の画素から抽出する抽出ステップと、前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外ステップと、前記除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップと、を含む。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示における画像処理方法は、画像における被写体の領域である対象領域を効果的に特定することができる。
図1は、本実施の形態に係る表示装置の外観の一例を示す斜視図である。 図2は、本実施の形態に係る表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施の形態に係る画像処理装置により実行される画像処理方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、画像における領域について説明するための図である。 図6は、抽出処理の具体例を示すフローチャートである。 図7は、色相ヒストグラムの一例を示す図である。 図8は、第1の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。 図9は、色決定処理について説明するための色相ヒストグラムの一例を示す図である。 図10は、第2の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。 図11は、第3の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。 図12は、彩度ヒストグラムの一例を示す図である。 図13は、設定処理の具体例を示すフローチャートである。 図14は、除外処理の具体例を示すフローチャートである。 図15は、除外処理について説明するための第2彩度ヒストグラムの一例を示す図である。 図16は、排他カラー検出処理について説明するための色相ヒストグラムの一例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、画像処理方法に関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1には、輝度成分及びクロミナンス成分における人間の肌の色の分布に基づいて人間の肌の検出が行われることが開示されている。
このように、例えば、画像におけるヒトの顔の領域は、ヒトの肌色を規定する色領域の範囲に収まる画素値を有する画素を検出することで区別される。さらに、画像におけるヒトの顔の領域は、テクスチャのパターンおよび/または空間周波数を用いて画像処理することで、区別される。また、上記の方法で区別されたヒトの顔の近傍の領域に対して、ヒトの姿のグラフィックモデルまたは特徴量を用いた画像処理を行うことで、ヒトの姿を認識したりヒトの姿の領域を特定したりすることができる。
このように、従来技術において、肌色は、画像を構成する全画素の画素値のヒストグラムを用いて検出されるため、肌色の範囲に含まれる色を有する背景が画像に含まれる場合、当該背景を肌色として検出してしまう。このため、背景を、ヒトの顔またはヒトの肌として検出するおそれがある。
以上のような課題を解決するために、本開示の一態様に係る画像処理方法は、画像を取得する第1取得ステップと、取得された前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を前記複数の画素から抽出する抽出ステップと、前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外ステップと、前記除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップと、を含む。
これによれば、被写体が画像中央に位置する構図で撮影される注視点という概念を利用して、被写体が映っていない可能性が高い第2領域を構成する複数の画素が有するそれぞれの画素値に応じて、第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素から所定の画素を除外する除外ステップを行う。具体的には、第2領域における低彩度画素の数が第1閾値以上である場合に低彩度画素を除外し、第2領域における高彩度画素の数が第2閾値以上である場合に複数の第1対象画素から高彩度画素を除外する。つまり、第1対象画素であっても、第2領域における第1閾値以上の低彩度画素、および、第2領域における第2閾値以上の高彩度画素については、被写体とは異なる背景の領域に含まれる画素であると推定して、複数の第1対象画素から除外するため、背景を被写体として検出することを低減することができる。よって、画像における被写体の領域である対象領域を効果的に特定することができる。
また、さらに、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについての彩度のヒストグラムをそれぞれ第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムとして生成する生成ステップと、前記第1彩度ヒストグラムから前記第2彩度ヒストグラムを彩度が対応する各ビンにおいて減じることで差分彩度ヒストグラムを算出する算出ステップと、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて前記特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素が計数された結果である第1画素数および第2画素数を取得する第2取得ステップと、前記第1画素数が第3閾値以上であり、かつ、前記第2画素数が第4閾値以上であるときであって、(i)算出された前記差分彩度ヒストグラムにおいて前記低彩度範囲に区分された画素の数である第3画素数が第5閾値以上であるときに前記第2彩度ヒストグラムにおいて前記低彩度範囲に区分された画素の数である第4画素数が大きいほど小さい値になるように前記第1閾値を設定し、(ii)前記差分彩度ヒストグラムにおいて前記高彩度範囲に区分された画素の数である第5画素数が第6閾値以上であるときに前記第2彩度ヒストグラムにおいて前記高彩度範囲に区分された画素の数である第6画素数の数が大きいほど小さい値になるように前記第2閾値を設定する設定ステップと、を含み、前記除外ステップは、設定された前記第1閾値および前記第2閾値を用いて行われてもよい。
これによれば、特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素の数が第1領域および第2領域のそれぞれで第3閾値以上および第4閾値以上である場合には、被写体が大きく映り込んでいる画像であると推定できる。被写体が大きく映り込んでいる画像の場合において、差分彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である第3画素数が第5閾値以上である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が低彩度画素で映っている可能性が高いと判断し、低彩度画素が除外されやすいように第1閾値を小さくする。同様に、被写体が大きく映り込んでいる画像の場合において、差分彩度ヒストグラムにおいて高彩度範囲に区分された画素の数である第4画素数が第6閾値以上である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が高彩度画素で映っている可能性が高いと判断し、高彩度画素が除外されやすいように第2閾値を小さくする。このように被写体とは異なる種類の物体が映っている可能性が高いと判断された場合に、当該物体の可能性が高い低彩度画素および/または高彩度画素を除外しやすいように閾値を設定するため、背景としての物体を被写体として検出することを低減することができる。
また、前記設定ステップでは、前記第3画素数が前記第5閾値未満であるときに前記第1閾値を予め定められた第1固定値に設定し、前記第5画素数が前記第6閾値未満であるときに前記第2閾値を予め定められた第2固定値に設定してもよい。
これによれば、第3画素数が第5閾値未満である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が低彩度画素で映っている可能性が低いと判断し、低彩度画素が除外されにくいように第1閾値を第1固定値に設定する。同様に、第4画素数が第6閾値未満である場合に、背景には被写体とは異なる種類の物体が高彩度画素で映っている可能性が低いと判断し、高彩度画素が除外されにくいように第2閾値を第2固定値に設定する。このように被写体とは異なる種類の物体が映っている可能性が低いと判断された場合に、当該物体の可能性が低い低彩度画素および/または高彩度画素を除外しにくいように閾値を固定値に設定するため、被写体の一部を背景として除外することを低減することができる。
また、前記抽出ステップでは、第1の抽出処理を行い、前記第1の抽出処理では、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて色相のヒストグラムが生成された結果である第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムを取得し、前記第1色相ヒストグラムから前記第2色相ヒストグラムを色相が対応する各ビンにおいて減じることで差分色相ヒストグラムを算出し、算出された前記差分色相ヒストグラムを処理対象の色相ヒストグラムに決定し、決定された前記処理対象の色相ヒストグラムを用いて前記第1色範囲を決定するための色範囲決定処理を行い、決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を前記複数の第1対象画素として抽出し、前記色範囲決定処理では、前記処理対象の色相ヒストグラムを構成する複数のビンから、前記特定の色であると判定される1以上の特定のビンを除いた残りの複数のビンのうち、度数が高い順に所定の数のビンを選択し、選択された前記所定の数のビン、および、前記1以上の特定のビンにより特定される色相範囲を前記第1色範囲として決定してもよい。
このため、被写体に固有の特定の色以外にも、被写体に多く含まれる色が含まれる色範囲を第1色範囲として決定することができる。
また、前記抽出ステップでは、さらに、前記第1領域について前記特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を前記第1画素数として出力し、前記第2領域について前記特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を前記第2画素数として出力し、前記第1画素数が第7閾値未満であり、かつ、前記第2画素数が第8閾値以上であるときに、前記第1の抽出処理を行い、前記第1画素数が前記第7閾値以上であり、かつ、前記第2画素数が前記第8閾値未満であるときに、第2の抽出処理を行い、前記第2の抽出処理では、前記第1色相ヒストグラムを取得し、取得された前記第1色相ヒストグラムについて、前記色範囲決定処理を行い、決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する前記複数の第1対象画素を抽出してもよい。
このため、第1領域には特定の色と判定される画素の数が第7閾値以上と多く、かつ、第2領域には特定の色と判定される画素の数が第8閾値未満と少ない場合、第1領域に特定の色の画素が多いため、第2領域よりも第1領域に多く被写体が映り込んでいると推定できる。よって、第1領域における第1色相ヒストグラムについて色範囲決定処理を行うことで、被写体に多く含まれる色が含まれる色範囲を第1色範囲として決定することができる。
また、前記抽出ステップでは、前記第1画素数が前記第7閾値より小さい第9閾値未満であり、かつ、前記第2画素数が前記第8閾値より小さい第10閾値未満であるときに、第3の抽出処理を行い、前記第3の抽出処理では、前記特定の色範囲を前記第1色範囲として決定し、決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する前記複数の第1対象画素を抽出してもよい。
第1領域には特定の色と判定される画素の数が第9閾値未満と少なく、かつ、第2領域には特定の色と判定される画素の数が第10閾値未満と少ない場合、第1領域にも第2領域にも特定の色が少ないため、画像全体に小さく被写体が映り込んでいると推定できる。よって、特定の色範囲を第1色範囲として決定することで、被写体を効果的に検出することができる。
また、前記抽出ステップでは、さらに、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて色相のヒストグラムを生成し、生成した結果をそれぞれ第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムとして出力してもよい。
また、前記特定の色は、ヒトの肌の色であってもよい。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
(実施の形態)
以下、図1〜図15を用いて、実施の形態を説明する。
[構成および動作]
図1は、本実施の形態に係る表示装置の外観の一例を示す斜視図である。
図1に示されるように、表示装置100は、表示パネルを含む表示デバイスを筐体内に格納した、一般的なフラットパネルディスプレイの外観を有している。表示装置100は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。
図2は、本実施の形態に係る表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示されるように、表示装置100は、チューナ101と、デコーダ102と、制御回路103と、メモリ104と、表示デバイス105とを備える。制御回路103およびメモリ104は、画像処理装置110を構成している。つまり、表示装置100は、画像処理装置110を内蔵する装置である。
チューナ101は、図示しないアンテナにより受信した放送波を構成するアナログ信号をデジタル信号である符号化データへ変換し、変換することで得られた符号化データをデコーダ102に出力する。
デコーダ102は、チューナ101から取得した符号化データを復号し、復号することで得られた画像データを制御回路103に出力する。画像データは、動画像または静止画像を含む画像を示すデータである。
制御回路103は、デコーダ102により出力された画像データにより示される画像に対して、所定の画像処理を行う。制御回路103は、画像が動画像である場合には、動画像に含まれる複数のピクチャのそれぞれに対して所定の画像処理を行う。制御回路103は、画像が静止画像である場合には、静止画像に対して所定の画像処理を行う。制御回路103は、画像処理を行うことで得られた画像(以下、「画像処理後の画像」ともいう。)を示す画像データ(以下、「画像処理後の画像データ」ともいう。)を、表示デバイス105に出力する。これにより、表示デバイス105は、画像処理後の画像を表示させることができる。なお、デコーダ102と制御回路103とは、同一の回路で実現されていてもよい。また、制御回路103は、所定の制御プログラムを実行するCPUなどの汎用のプロセッサにより実現されていてもよいし、専用回路により実現されていてもよい。つまり、表示装置100の機能は、ソフトウェアにより実現されていてもよいし、ハードウェアにより実現されていてもよい。
メモリ104は、制御プログラムおよび制御プログラムを実行するために利用する各種データを記憶していてもよい。メモリ104は、例えば、不揮発性メモリである。
表示デバイス105は、制御回路103により出力された画像処理後の画像データで示される画像処理後の画像を表示する。表示デバイス105は、表示パネルであり、例えば、液晶パネル、有機ELパネルなどにより構成される。
次に、画像処理装置の機能構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図4は、本実施の形態に係る画像処理装置により実行される画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
ここでは、画像処理装置110の各機能ブロックについて図3を用いて説明するとともに、各機能ブロックで行われる処理の流れについて図4を用いて説明する。
図3に示されるように、画像処理装置110は、機能構成として、取得部111と、抽出部112と、生成部113と、算出部114と、設定部115と、記憶部116と、除外部117と、出力部118と、補正部119とを備える。
取得部111は、画像データを取得する(S1)。取得部111は、例えば、表示装置100のデコーダ102から画像データを取得することで画像を取得する。
抽出部112は、取得部111において取得された画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を複数の画素から抽出する抽出処理を行う(S2)。抽出処理の具体例は、図6を用いて後述する。
第1色範囲は、特定の色が定義される特定の色範囲を含む色範囲である。特定の色とは、本実施の形態では、ヒトの肌の色である。人の肌の色は、例えば、世界中に存在する全てのヒトの肌の色である。つまり、特定の色範囲は、黒色系、白色系、黄色系などの肌の色を全て含む和集合で規定される色範囲である。また、色範囲は、例えば、色相(Hue)、彩度(Saturation)、および輝度(Luminance)の3つの指標を用いて示されるHLS色空間で定義される範囲である。なお、色範囲は、上記のHLS色空間で定義されることに限らずに、HSV色空間などの色相および彩度の2つの指標を少なくとも用いて示される他の色空間で定義されてもよい。
ここで、画像における第1領域および第2領域について図5を用いて説明する。
図5は、画像における領域について説明するための図である。
図5に示されるように、画像200は、画像200の中央領域を含む第1領域201と、画像200から第1領域201を除いた残りの第2領域202、203とに分けられる。第1領域201および第2領域202、203は、互いに重ならない領域である。第1領域201および第2領域202、203は、画像200を水平方向に分割することで得られた領域である。第1領域201は、画像200の水平方向の幅dの1/2の幅を有する領域であり、画像200の中央に位置する領域である。第2領域202は、第1領域201の水平方向左側に位置する領域であり、画像200の幅dの1/4の幅を有する領域である。第2領域203は、第1領域201の水平方向右側に位置する領域であり、画像200の幅dの1/4の幅を有する領域である。第1領域201および第2領域202、203は、上述したように画像200が水平方向に3分割された領域であるため、それぞれ領域の垂直方向の幅は、画像200の垂直方向の幅と等しい。
なお、第1領域201は、画像200を水平方向に3分割したときの中央の領域としたが、これに限らずに、画像200の中央領域を含む領域であればよい。つまり、画像200が垂直方向および水平方向のそれぞれで3分割されることで9分割された複数の領域のうちの中央の1領域を第1領域としてもよいし、水平方向において中央に位置する3つの領域を第1領域としてもよいし、垂直方向において中央に位置する3つの領域を第1領域としてもよい。また、第1領域201は、画像200の中央領域を含む領域であれば、矩形の領域に限らずに、円形、楕円形など他の形状の領域であってもよい。
なお、注視点を考慮すると、被写体は、画像200の中央領域であるオブジェクト領域210に位置する構図で撮影されることが多い。つまり、被写体は、画像200中のオブジェクト領域210に多く含まれており、オブジェクト領域210の周囲の背景領域220には含まれていないことが多い。このため、被写体が第1領域201に多く含まれ、第2領域202、203にほとんど含まれないことを考慮することで、画像200における被写体の領域を効果的に特定することができる。
次に、抽出処理の具体例について図6を用いて説明する。図6は、抽出処理の具体例を示すフローチャートである。
抽出処理では、抽出部112は、生成された第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムを用いて、第1の抽出処理、第2の抽出処理および第3の抽出処理のうちのいずれか1つを行うことで、画像を構成する複数の画素から複数の第1対象画素を抽出する。抽出部112は、第1の抽出処理、第2の抽出処理および第3の抽出処理のうちのいずれか1つの抽出処理を、第1領域において特定の色と判定される画素の数である第1画素数、および、第2領域において特定の色と判定される画素の数である第2画素数に応じて選択し、選択された抽出処理を実行する。
具体的には、図6に示されるように、抽出部112は、画像の第1領域および第2領域のそれぞれについての色相のヒストグラムをそれぞれ第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムとして生成する(S11)。抽出部112は、第1領域201を構成する複数の画素それぞれが有する画素値から当該画素の色相を算出し、所定の色相の範囲毎の画素をカウントすることで第1色相ヒストグラムを生成する。同様に、抽出部112は、第2領域202、203を構成する複数の画素それぞれが有する画素値から当該画素の色相を算出し、所定の色相の範囲毎の画素をカウントすることで第2色相ヒストグラムを生成する。
第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムは、例えば、図7に示されるように、画素数を度数とし、色相の範囲をビンとするグラフである。第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムは、各色相の範囲における画素の分布を示すグラフである。なお、図7は、色相ヒストグラムの一例を示す図である。
本実施の形態では、第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムは、色相の全範囲が32分割された32個の色相の範囲にそれぞれ1対1で対応する32個のビン(Bin)を有する。例えば、色相のヒストグラムにおいて、Bin[0]〜Bin[3]の色相範囲が、特定の色と判定される特定の色相範囲として定められている。なお、第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムは、図7に示されるような所定の色相の範囲毎に1つのビンを有している構成に限定されるものではなく、色相の1つの値毎に1つのビンを有している構成であってもよい。
そして、抽出部112は、第1領域201についての第1画素数Npとして、第1色相ヒストグラムを用いて特定の色相範囲内の画素数を計数する。また、抽出部112は、第2領域202、203についての第2画素数Npとして、第2色相ヒストグラムを用いて特定の色相範囲内にある画素数を計数する(S12)。なお、第2画素数Npは、第2領域202および第2領域203を合わせた領域における特定の色相範囲内にある画素数である。本実施の形態では、特定の色と判定される画素とは、特定の色相範囲内にある画素値を有する画素である。
次に、抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S13)。抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S13でYes)、ステップS14を実行し、第1画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S13でNo)、ステップS16を実行する。なお、閾値Thは、第7閾値の一例である。
ステップS14では、抽出部112は、第2画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S14)。抽出部112は、第2画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S14でYes)、ステップS17を実行し、第2画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S14でNo)、ステップS15を実行する。なお、閾値Thは、第8閾値の一例である。
ステップS15では、抽出部112は、第2の抽出処理を実行する(S15)。第2の抽出処理の具体例は、図10を用いて後述する。
ステップS16では、抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S16)。抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S16でYes)、ステップS17を実行し、第1画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S16でNo)、ステップS18を実行する。なお、閾値Thは、閾値Thよりも小さい値であり、第9閾値の一例である。
ステップS17では、抽出部112は、第1の抽出処理を実行する(S17)。第1の抽出処理の具体例は、図8を用いて後述する。
ステップS18では、抽出部112は、第2画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S18)。抽出部112は、第2画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S18でYes)、ステップS17を実行し、第2画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S18でNo)、ステップS19を実行する。なお、閾値Thは、閾値Thよりも小さい値であり、第10閾値の一例である。
ステップS19では、抽出部112は、第3の抽出処理を実行する。第3の抽出処理の具体例は、図11を用いて説明する。
このように、抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th未満であるときに、第2の抽出処理を行う。また、抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th未満であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th未満であるときに、第3の抽出処理を行う。また、抽出部112は、第2の抽出処理を行う条件を満たさず、かつ、第3の抽出処理を行う条件を満たさない場合、第1の抽出処理を行う。つまり、(i)第1画素数Npが閾値Th以上閾値Th未満である場合、または、(ii)第1画素数Npが閾値Th以上であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th以上である場合、または、(iii)第1画素数NpがTh未満であり、かつ、第2画素数NpがTh以上である場合、第1の抽出処理を行う。よって抽出部112は、第1画素数Npが閾値Th以上閾値Th未満である、または、第2画素数Npが閾値Th以上である場合、第1の抽出処理を行う。
第1の抽出処理について図8を用いて説明する。図8は、第1の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。
第1の抽出処理では、抽出部112は、まず、生成された第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムを取得し、取得された第1色相ヒストグラムから第2色相ヒストグラムを色相が対応する各ビンにおいて減じることで差分色相ヒストグラムを算出する(S21)。抽出部112は、具体的には、第1色相ヒストグラム、および、第2色相ヒストグラムの間で、色相の範囲が互いに対応する32組のビンのペアのそれぞれについて、第1色相ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)から第2色相ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)を減じることで、32個の色相の範囲それぞれのビンを新たに生成する。抽出部112は、新たに生成された32個のビンを有するヒストグラムを差分色相ヒストグラムとして算出する。なお、第1色相ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)から第2色相ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)を減じた結果、負の値となった場合には、新たに生成される当該色相の範囲のビンの度数を0としてもよいし、負の値のままとしてもよい。
抽出部112は、算出された差分色相ヒストグラムを処理対象の色相ヒストグラムに決定する。そして、抽出部112は、決定された処理対象の色相ヒストグラムを用いて第1色範囲を決定するための色範囲決定処理を行う(S22)。
色範囲決定処理では、抽出部112は、処理対象の色相ヒストグラムを構成する複数(本実施の形態では32個)のビンから、特定の色であると判定される1以上の特定のビンを除いた残りの複数のビンのうち、度数が高い順に所定の数のビンを選択する(S23)。ここで、色決定処理について図9を用いて具体的に説明する。なお、図9は、色決定処理について説明するための色相ヒストグラムの一例を示す図である。図9の色相ヒストグラムでは、特定の色相範囲であるBin[0]〜[3]が除かれている。なお、特定の色がヒトの肌の色とは異なる色である場合、異なる色に対応する特定の色相範囲が除かれることとなる。色範囲決定処理は、特定の色以外に、差分色相ヒストグラムにおいて頻出している色を頻度が高い順に選択する処理である。なお、特定の色相範囲がBin[0]〜Bin[3]の色相範囲であることは、一例であり、上記の範囲に限るものではない。また、色範囲決定処理において、特定の色相範囲を除く場合、特定の色相範囲であるBin[0]〜[3]を除くことに限らずに、特定の色相範囲よりも狭い色相範囲であるBin[0]〜[2]を除いてもよい。
抽出部112は、まず、特定の色以外に最も頻出している第1色を選択する。抽出部112は、第1色の選択において、例えば、特定の色相範囲が除かれた色相ヒストグラムのうち、まず、最も度数が高いビン(Bin[A])を選択する。そして、抽出部112は、選択されたビン(Bin[A])を基準として所定の数のビンの幅であるビン幅(本実施の形態では3つ分)のビンを第1色のビンとして選択する。抽出部112は、図9の例では、最も度数が高いビンとその両隣の2つのビンとを併せた3つのビンを第1色のビンとして選択する。
次に、抽出部112は、第1色とは異なる第2色を選択する場合、第1色のビンとして選択された3つのビンを除く複数のビンのうちで最も度数が高いビン(Bin[B])を選択する。そして、抽出部112は、第2色の選択において、選択されたビン(Bin[B])を基準として所定のビン幅のビンを第2色のビンとして選択する。抽出部112は、図9の例では、最も度数が高いビンとその両隣の2つのビンとを併せた3つのビンを第2色のビンとして選択する。この場合、第2色の選択において選択された3つのビンのうちの1つのビンは、既に第1色の選択において選択された3つのビンのうちの1つと重複している。
このようにして、抽出部112は、特定の色以外に、差分色相ヒストグラムにおいて頻出している色を頻度が高い順に選択する。本実施の形態では、特定の色以外に第1色および第2色の2色が選択される場合を例にして説明する。なお、次の第1色および第2色とは異なる第3色をさらに選択する場合には、第1色および第2色のビンとして選択された5つのビンを除く複数のビンのうちで最も度数が高いビンを選択することとなる。以下同様の処理が繰り返される。
そして、抽出部112は、選択された所定の数のビン、および、1以上の特定のビンにより特定される色相範囲を第1色範囲として決定する(S24)。
次に、抽出部112は、第1色範囲を決定したときに、決定された第1色範囲に含まれる画素値を例えば最大値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を挟んでさらに外側の範囲に含まれる画素値を例えば最小値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を決定された色の範囲から離れるほど最大値から最小値に向かって小さくなる値に設定するための、色相範囲と画素値との関係を示す関係情報を生成する(S25)。なお、抽出部112は、関係情報の生成において、画素値の最大値の代わりに画素値P1に設定し、画素値の最小値の代わりに画素値P1よりも小さい画素値P2に設定してもよい。また、画素値P1および画素値P2は、色毎に異なる値が設定されてもよい。
その後、抽出部112は、画像200を構成する複数の画素のうちで、色範囲決定処理において決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を複数の第1対象画素として抽出する(S26)。具体的には、抽出部112は、画像を構成する複数の画素のそれぞれについて、当該画素が有する画素値を、当該画素値に基づく色(色相)に当該色の関係情報で対応付けられている画素値に変換することで、値が大きいほど第1色相範囲の色である、つまり、第1対象画素であることを示す画素値を有する画素からなる第1色画像を生成する。抽出部112は、第1色画像を用いることにより、所定の閾値以上の画素値を有する画素の集合を複数の第1対象画素として抽出することができる。
次に、第2の抽出処理について図10を用いて説明する。図10は、第2の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。
第2の抽出処理では、抽出部112は、まず、生成された第1色相ヒストグラムを取得し、取得された第1色相ヒストグラムについて、色範囲決定処理を行う(S31)。なお、ステップS31の色範囲決定処理では、ステップS22の色範囲決定処理と同様の処理が行われる。
色範囲決定処理では、抽出部112は、処理対象の色相ヒストグラムを構成する複数(本実施の形態では32個)のビンから、特定の色であると判定される1以上の特定のビンを除いた残りの複数のビンのうち、度数が高い順に所定の数のビンを選択する(S32)。
抽出部112は、選択された所定の数のビン、および、1以上の特定のビンにより特定される色相範囲を第1色範囲として決定する(S33)。
次に、抽出部112は、第1色範囲を決定したときに、決定された第1色範囲に含まれる画素値を例えば最大値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を挟んでさらに外側の範囲に含まれる画素値を例えば最小値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を決定された色の範囲から離れるほど最大値から最小値に向かって小さくなる値に設定するための、色相範囲と画素値との関係を示す関係情報を生成する(S34)。なお、抽出部112は、関係情報の生成において、画素値の最大値の代わりに画素値P1に設定し、画素値の最小値の代わりに画素値P1よりも小さい画素値P2に設定してもよい。また、画素値P1および画素値P2は、色毎に異なる値が設定されてもよい。
抽出部112は、画像200を構成する複数の画素のうちで、色範囲決定処理において決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を複数の第1画素値として抽出する(S35)。具体的には、抽出部112は、画像を構成する複数の画素のそれぞれについて、当該画素が有する画素値を、当該画素値に基づく色(色相)に当該色の関係情報で対応付けられている画素値に変換することで、値が大きいほど第1色相範囲の色である、つまり、第1対象画素であることを示す画素値を有する画素からなる第1色画像を生成する。抽出部112は、第1色画像を用いることにより、所定の閾値以上の画素値を有する画素の集合を複数の第1対象画素として抽出することができる。
次に、第3の抽出処理について図11を用いて説明する。図11は、第3の抽出処理の具体例を示すフローチャートである。
第3の抽出処理では、抽出部112は、特定の色範囲を第1色範囲として決定する(S41)。
次に、抽出部112は、第1色範囲を決定したときに、決定された第1色範囲に含まれる画素値を例えば最大値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を挟んでさらに外側の範囲に含まれる画素値を例えば最小値に設定し、かつ、当該色の範囲の外側の所定の幅の範囲を決定された色の範囲から離れるほど最大値から最小値に向かって小さくなる値に設定するための、色相範囲と画素値との関係を示す関係情報を生成する(S42)。なお、抽出部112は、関係情報の生成において、画素値の最大値の代わりに画素値P1に設定し、画素値の最小値の代わりに画素値P1よりも小さい画素値P2に設定してもよい。また、画素値P1および画素値P2は、色毎に異なる値が設定されてもよい。
そして、抽出部112は、画像200を構成する複数の画素のうちで、決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を複数の第1対象画素として抽出する(S43)。具体的には、抽出部112は、画像を構成する複数の画素のそれぞれについて、当該画素が有する画素値を、当該画素値に基づく色(色相)に当該色の関係情報で対応付けられている画素値に変換することで、値が大きいほど第1色相範囲の色である、つまり、第1対象画素であることを示す画素値を有する画素からなる第1色画像を生成する。抽出部112は、第1色画像を用いることにより、所定の閾値以上の画素値を有する画素の集合を複数の第1対象画素として抽出することができる。
抽出部112は、抽出された複数の第1対象画素が画像中において占める領域を第1色領域として特定してもよい。抽出部112により抽出された複数の第1対象画素、または、特定された第1色領域は、記憶部116に出力される。記憶部116は、出力された第1色領域を記憶する。また、抽出部112において計数された第1画素数および第2画素数は、設定部115に出力される。
図3および図4を用いた説明に戻る。
生成部113は、取得部111において取得された画像における第1領域および第2領域のそれぞれについての彩度のヒストグラムをそれぞれ第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムとして生成する(S3)。生成部113は、第1領域を構成する複数の画素それぞれが有する画素値から当該画素の彩度を算出し、所定の彩度の範囲毎の画素をカウントすることで第1彩度ヒストグラムを生成する。同様に、生成部113は、第2領域を構成する複数の画素それぞれが有する画素値から当該画素の彩度を算出し、所定の彩度毎の画素をカウントすることで第2彩度ヒストグラムを生成する。
第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムは、例えば、図12に示されるように、画素数を度数とし、彩度の範囲を階級とするグラフである。第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムは、各彩度の範囲における画素の分布を示すグラフである。生成部113により生成された第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムは、算出部114に出力される。なお、図12は、彩度ヒストグラムの一例を示す図である。
本実施の形態では、第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムは、彩度の全範囲が32分割された32個の彩度の範囲にそれぞれ1対1で対応する32個のビンを有する。なお、第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムは、所定の彩度の範囲毎に1つのビンを有していることに限定されるものではなく、彩度の1つの値毎に1つのビンを有していてもよい。
算出部114は、生成部113において生成された第1彩度ヒストグラムから第2彩度ヒストグラムを彩度が対応する各ビンにおいて減じることで差分彩度ヒストグラムを算出する(S4)。算出部114は、具体的には、第1彩度ヒストグラム、および、第2彩度ヒストグラムの間で、彩度の範囲が互いに対応する32組のビンのペアのそれぞれについて、第1彩度ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)から第2彩度ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)を減じることで、32個の彩度の範囲それぞれのビンを新たに生成する。算出部114は、新たに生成された32個のビンを有するヒストグラムを差分彩度ヒストグラムとして算出する。なお、第1彩度ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)から第2彩度ヒストグラムに含まれるビンの度数(画素数)を減じた結果、負の値となった場合には、新たに生成される当該彩度の範囲のビンの度数を0としてもよいし、負の値のままとしてもよい。算出部114により算出された差分彩度ヒストグラムは、設定部115および除外部117に出力される。
設定部115は、第1領域201および第2領域202、203のそれぞれについて特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素が計数された結果である第1画素数および第2画素数を取得する(S5)。
そして、設定部115は、閾値を設定する設定処理を行う(S6)。なお、設定部115は、決定された値を各閾値として記憶部116に記憶することで、各閾値を設定する。ここで、設定処理の具体例を、図13を用いて説明する。図13は、設定処理の具体例を示すフローチャートである。
設定部115は、第1画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S51)。設定部115は、第1画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S51でYes)、ステップS52を実行し、第1画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S51でNo)、ステップS62を実行する。
なお、閾値Thは、第3閾値の一例である。閾値Thは、画像200の第1領域201における全画素数に第3割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。
ステップS52では、設定部115は、第2画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S52)。設定部115は、第2画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S52でYes)、ステップS53を実行し、第2画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S52でNo)、ステップS62を実行する。
なお、閾値Thは、第4閾値の一例である。閾値Thは、画像200の第2領域202、203における全画素数に第4割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。
ステップS53では、設定部115は、第3画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S53)。設定部115は、第3画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S53でYes)、ステップS54を実行し、第3画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S53でNo)、ステップS55を実行する。
なお、閾値Thは、第5閾値の一例である。閾値Thは、画像200の全画素数に第5割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。
ここで第3画素数Npは、算出部114において算出された差分彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である。低彩度範囲は、彩度が第1の彩度よりも低い範囲である。本実施の形態では、低彩度範囲は、例えば、32個の彩度の範囲のうち、最低の彩度の範囲から順に9個分の彩度の範囲である。
ステップS54では、設定部115は、後述する除外処理で用いられる閾値Thを、第2彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である第4画素数Npに応じた値に動的に変更する(S54)。具体的には、設定部115は、第4画素数Npが大きいほど小さい値になるように閾値Thを設定する。例えば、設定部115は、後述する固定値Fを基準として、固定値Fよりも小さい値になるように閾値Thを設定する。なお、「閾値Thを設定する」とは、具体的には、第4画素数Npが大きいほど小さい値を閾値Thとして記憶部116に記憶することである。閾値Thは、第1閾値の一例である。
ステップS55では、設定部115は、閾値Thを予め定められた固定値Fに設定する(S55)。つまり、設定部115は、予め定められた固定値Fを閾値Thとして記憶部116に記憶することで、閾値Thを設定する。なお、固定値Fは、第2領域202、203における全画素数に第1割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。
次に、設定部115は、第5画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S56)。設定部115は、第5画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S56でYes)、ステップS57を実行し、第5画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S56でNo)、ステップS58を実行する。
なお、閾値Thは、第6閾値の一例である。閾値Thは、画像200の全画素数に第6割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。
ここで第5画素数Npは、算出部114において算出された差分彩度ヒストグラムにおいて第1高彩度範囲に区分された画素の数である。第1高彩度範囲は、第2の彩度より高い高彩度範囲のうちで、低い彩度の範囲である。第2の彩度は、第1の彩度より高い彩度である。なお、高彩度範囲は、本実施の形態では、さらに2つの彩度の範囲に分割されている。つまり、高彩度範囲は、高彩度範囲のうちで、低い彩度の範囲である第1高彩度範囲と、第1高彩度範囲よりも高い彩度の範囲である第2高彩度範囲とに区分される。本実施の形態では、高彩度範囲は、32個の彩度の範囲のうち、最高の彩度の範囲から順に20個分の彩度の範囲である。
ステップS57では、設定部115は、後述する除外処理で用いられる閾値Th21を、第2彩度ヒストグラムにおいて第1高彩度範囲に区分された画素の数である第6画素数Npに応じた値に動的に変更する(S57)。具体的には、設定部115は、第6画素数Npが大きいほど小さい値になるように閾値Th21を設定する。例えば、設定部115は、後述する固定値F21を基準として、固定値F21よりも小さい値になるように閾値Th21を設定する。なお、「閾値Th21を設定する」とは、具体的には、第6画素数Npが大きいほど小さい値を閾値Th21として記憶部116に記憶することである。閾値Th21は、第2閾値の一例である。
ステップS58では、設定部115は、閾値Th21を予め定められた固定値F21に設定する(S58)。つまり、設定部115は、予め定められた固定値F21を閾値Th21として記憶部116に記憶することで、閾値Th21を設定する。なお、固定値F21は、第2領域202、203における全画素数に第2割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。固定値F21は、第2固定値の一例である。
次に、設定部115は、第7画素数Npが閾値Th以上であるか否かを判定する(S59)。設定部115は、第7画素数Npが閾値Th以上であると判定すれば(S59でYes)、ステップS60を実行し、第7画素数Npが閾値Th未満であると判定すれば(S59でNo)、ステップS61を実行する。なお、第7画素数Npは、第5画素数の他の一例である。
なお、閾値Thは、第6閾値の他の一例である。閾値Thは、画像200の全画素数に第7割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。なお、第6割合および第7割合は、互いに等しい値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。
ここで第7画素数Npは、算出部114において算出された差分彩度ヒストグラムにおいて第2高彩度範囲に区分された画素の数である。
ステップS60では、設定部115は、後述する除外処理で用いられる閾値Th22を、第2彩度ヒストグラムにおいて第2高彩度範囲に区分された画素の数である第8画素数Npに応じた値に動的に変更する(S60)。具体的には、設定部115は、第8画素数Npが大きいほど小さい値になるように閾値Th22を設定する。例えば、設定部115は、後述する固定値F22を基準として、固定値F22よりも小さい値になるように閾値Th22を設定する。なお、「閾値Th22を設定する」とは、具体的には、第8画素数Npが大きいほど小さい値を閾値Th22として記憶部116に記憶することである。閾値Th22は、第2閾値の他の一例である。
ステップS61では、設定部115は、閾値Th22を予め定められた固定値F22に設定する(S61)。つまり、設定部115は、予め定められた固定値F22を閾値Th22として記憶部116に記憶することで、閾値Th22を設定する。なお、固定値F22は、第2領域202、203における全画素数に第8割合を乗じることで得られる値、または、画像200の全画素数に応じて予め定められた値である。固定値F22は、第2固定値の他の一例である。
ステップS62では、設定部115は、閾値Thを予め定められた固定値Fに設定し、かつ、閾値Th21を予め定められた固定値F21に設定し、かつ、閾値Th22を予め定められた固定値F22に設定する(S59)。
図3および図4を用いた説明に戻る。
除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域と、生成部113により生成された第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムと、算出部114により算出された差分彩度ヒストグラムとを用いて除外処理を行う(S7)。ここで、除外処理の具体例を、図14および図15を用いて説明する。図14は、除外処理の具体例を示すフローチャートである。図15は、除外処理について説明するための第2彩度ヒストグラムの一例を示す図である。なお、図15の(a)は、第2彩度ヒストグラムの一例を示す図であり、図15の(b)は、第2彩度ヒストグラムにおいて、低彩度範囲、第1高彩度範囲および第2高彩度範囲のそれぞれにおける画素数の積分値をカウントした結果を示す図である。
除外部117は、画像200の第2領域202、203において、低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数Nplsが閾値Th以上であるか否かを判定する(S71)。除外部117は、具体的には、第2の色相ヒストグラムを用いて、第2の色相ヒストグラムにおける低彩度範囲に含まれる画素の数を低彩度画素の数Nplsとして計数し、計数した結果を用いてステップS71の判定を行う。
除外部117は、低彩度画素の数Nplsが閾値Th以上であると判定すれば(S71でYes)、ステップS72を実行し、低彩度画素の数Nplsが閾値Th未満であると判定すれば(S71でNo)、ステップS72を実行せずにステップS73を実行する。
ステップS72では、除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を構成する複数の第1対象画素から低彩度画素を除外し(S72)、除外後の複数の第1対象画素により構成される領域を新たな第1色領域として記憶部116に記憶する。除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を、ステップS72での除外後の領域に更新してもよい。ステップS72が終わると、ステップS73に進む。
ステップS73では、除外部117は、画像200の第2領域202、203において、第1高彩度範囲に含まれる画素値を有する第1高彩度画素の数Nphs1が閾値Th21以上であるか否かを判定する(S73)。除外部117は、具体的には、第2の色相ヒストグラムを用いて、第2の色相ヒストグラムにおける第1高彩度範囲に含まれる画素の数を第1高彩度画素の数Nphs1として計数し、計数した結果を用いてステップS73の判定を行う。
除外部117は、第1高彩度画素の数Nphs1が閾値Th21以上であると判定すれば(S73でYes)、ステップS74を実行し、第1高彩度画素の数Nphs1が閾値Th21未満であると判定すれば(S73でNo)、ステップS74を実行せずにステップS75を実行する。
ステップS74では、除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を構成する複数の第1対象画素から第1高彩度画素を除外し(S74)、除外後の複数の第1対象画素により構成される領域を新たな第1色領域として記憶部116に記憶する。除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を、ステップS74での除外後の領域に更新してもよい。ステップS74が終わると、ステップS75に進む。
ステップS75では、除外部117は、画像200の第2領域202、203において、第2高彩度範囲に含まれる画素値を有する第2高彩度画素の数Nphs2が閾値Th22以上であるか否かを判定する(S75)。除外部117は、具体的には、第2の色相ヒストグラムを用いて、第2の色相ヒストグラムにおける第2高彩度範囲に含まれる画素の数を第2高彩度画素の数Nphs2として計数し、計数した結果を用いてステップS75の判定を行う。
除外部117は、第2高彩度画素の数Nphs2が閾値Th22以上であると判定すれば(S75でYes)、ステップS76を実行し、第2高彩度画素の数Nphs2が閾値Th22未満であると判定すれば(S75でNo)、ステップS76を実行せずに除外処理を終了する。
ステップS76では、除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を構成する複数の第1対象画素から第2高彩度画素を除外し(S76)、除外後の複数の第1対象画素により構成される領域を新たな第1色領域として記憶部116に記憶する。除外部117は、記憶部116に記憶されている第1色領域を、ステップS76での除外後の領域に更新してもよい。ステップS76が終わると、除外処理を終了する。
除外部117は、除外処理後の第1色領域を出力部118に出力する。
再び、図3および図4を用いた説明に戻る。
出力部118は、除外部117における除外処理の結果得られた複数の第2対象画素を出力する(S8)。
そして、補正部119は、画像200のうち、出力部118により出力された複数の第2対象画素について所定の画像処理を行うことで、画像200を補正する(S9)。補正部119は、所定の画像処理として例えばガンマ補正を行う。
[効果等]
以上のように、本実施の形態において、画像を取得する第1取得ステップ(S1)と、取得された画像200を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を複数の画素から抽出する抽出ステップ(S2)と、画像200のうちの中央領域を含む第1領域201とは異なる第2領域202、203において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数Nplsが閾値Th以上であるときに低彩度画素を複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が第1の彩度より高い第2の彩度より高い第1高彩度範囲に含まれる画素値を有する第1高彩度画素の数Nphs1が閾値Th21以上であるときに第1高彩度画素を複数の第1対象画素から除外し、(iii)彩度が第1高精度範囲より高い第2高彩度範囲に含まれる画素値を有する第2高彩度画素の数Nphs2が閾値Th22以上であるときに第2高彩度画素を複数の第1対象画素から除外する除外ステップ(S7)と、除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップ(S8)と、を含む。
これによれば、被写体が画像中央に位置する構図で撮影される注視点という概念を利用して、被写体が映っていない可能性が高い第2領域202、203を構成する複数の画素が有するそれぞれの画素値に応じて、第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素から所定の画素を除外する除外ステップを行う。具体的には、第2領域202、203における低彩度画素の数Nplsが閾値Th以上である場合に低彩度画素を除外し、第2領域202、203における第1高彩度画素の数Nphs1が閾値Th21以上である場合に複数の第1対象画素から第1高彩度画素を除外し、第2領域202、203における第2高彩度画素の数Nphs2が閾値Th22以上である場合に複数の第1対象画素から第2高彩度画素を除外する。つまり、第1対象画素であっても、第2領域202、203における閾値Th以上の低彩度画素と、第2領域202、203における閾値Th21以上の第1高彩度画素と、第2領域202、203における閾値Th22以上の第2高彩度画素については、被写体とは異なる背景の領域に含まれる画素であると推定して、複数の第1対象画素から除外する。このため、背景を被写体として検出することを低減することができる。よって、画像における被写体の領域である対象領域を効果的に特定することができる。
また、本実施の形態において、さらに、第1領域201および第2領域202、203のそれぞれについての彩度のヒストグラムをそれぞれ第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムとして生成する生成ステップ(S3)と、第1彩度ヒストグラムから第2彩度ヒストグラムを彩度が対応する各ビンにおいて減じることで差分彩度ヒストグラムを算出する算出ステップ(S4)と、第1領域201および第2領域202、203のそれぞれについて特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素が計数された結果である第1画素数Npおよび第2画素数Npを取得する第2取得ステップ(S5)と、第1画素数Npが閾値Th以上であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th以上であるときであって、(i)算出された差分彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である第3画素数Npが閾値Th以上であるときに、第2彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である第4画素数Npが大きいほど小さい値になるように閾値Thを設定し、(ii)差分彩度ヒストグラムにおいて第1高彩度範囲に区分された画素の数である第5画素数Npが閾値Th以上であるときに、第2彩度ヒストグラムにおいて第1高彩度範囲に区分された画素の数である第6画素数Npの数が大きいほど小さい値になるように閾値Th21を設定し、(iii)差分彩度ヒストグラムにおいて第2高彩度範囲に区分された画素の数である第7画素数Npが閾値Th以上であるときに、第2彩度ヒストグラムにおいて第2高彩度範囲に区分された画素の数である第8画素数Npの数が大きいほど小さい値になるように閾値Th22を設定する設定ステップ(S6)と、を含み、除外ステップ(S7)は、設定された閾値Th、Th21、Th22を用いて行われる。
これによれば、特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素の数が第1領域201および第2領域202、203のそれぞれで閾値Th以上および閾値Th以上である場合には、被写体が大きく映り込んでいる画像であると推定できる。被写体が大きく映り込んでいる画像の場合において、差分彩度ヒストグラムにおいて低彩度範囲に区分された画素の数である第3画素数Npが閾値Th以上である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が低彩度画素で映っている可能性が高いと判断し、低彩度画素が除外されやすいように閾値Thを小さくする。同様に、被写体が大きく映り込んでいる画像の場合において、差分彩度ヒストグラムにおいて第1高彩度範囲に区分された画素の数である第5画素数Npが閾値Th以上である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が第1高彩度画素で映っている可能性が高いと判断し、第1高彩度画素が除外されやすいように閾値Th21を小さくする。同様に、被写体が大きく映り込んでいる画像の場合において、差分彩度ヒストグラムにおいて第2高彩度範囲に区分された画素の数である第7画素数Npが閾値Th以上である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が第2高彩度画素で映っている可能性が高いと判断し、第2高彩度画素が除外されやすいように閾値Th22を小さくする。このように被写体とは異なる種類の物体が映っている可能性が高いと判断された場合に、当該物体の可能性が高い低彩度画素、第1高彩度画素および第2高彩度画素の少なくとも1つを除外しやすいように閾値を設定するため、背景としての物体を被写体として検出することを低減することができる。
また、本実施の形態において、設定ステップでは、第3画素数Npが閾値Th未満であるときに閾値Thを予め定められた固定値Fに設定し、第5画素数Npが閾値Th21未満であるときに閾値Th21を予め定められた固定値F21に設定し、第7画素数Npが閾値Th22未満であるときに閾値Th22を予め定められた固定値F22に設定する。
これによれば、第3画素数Npが閾値Th未満である場合、背景には被写体とは異なる種類の物体が低彩度画素で映っている可能性が低いと判断し、低彩度画素が除外されにくいように閾値Thを固定値Fに設定する。同様に、第5画素数Npが閾値Th未満である場合に、背景には被写体とは異なる種類の物体が第1高彩度画素で映っている可能性が低いと判断し、第1高彩度画素が除外されにくいように閾値Th21を固定値F21に設定する。同様に、第7画素数Npが閾値Th未満である場合に、背景には被写体とは異なる種類の物体が第2高彩度画素で映っている可能性が低いと判断し、第2高彩度画素が除外されにくいように閾値Th22を固定値F22に設定する。このように被写体とは異なる種類の物体が映っている可能性が低いと判断された場合に、当該物体の可能性が低い低彩度画素および/または高彩度画素を除外しにくいように閾値を固定値に設定するため、被写体の一部を背景として除外することを低減することができる。
また、本実施の形態において、抽出ステップでは、第1の抽出処理を行い(S17)、第1の抽出処理では、第1領域201および第2領域202、203のそれぞれについて色相のヒストグラムが生成された結果である第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムを取得し、第1色相ヒストグラムから第2色相ヒストグラムを色相が対応する各ビンにおいて減じることで差分色相ヒストグラムを算出し(S21)、算出された差分色相ヒストグラムを処理対象の色相ヒストグラムに決定し、決定された処理対象の色相ヒストグラムを用いて第1色範囲を決定するための色範囲決定処理を行い(S22)、決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を複数の第1対象画素として抽出する(S25)。そして、色範囲決定処理では、処理対象の色相ヒストグラムを構成する複数のビンから、特定の色であると判定される1以上の特定のビンを除いた残りの複数のビンのうち、度数が高い順に所定の数のビンを選択し(S23)、選択された所定の数のビン、および、1以上の特定のビンにより特定される色相範囲を第1色範囲として決定する(S24)。
このため、被写体に固有の特定の色以外にも、被写体に多く含まれる色が含まれる色範囲を第1色範囲として決定することができる。
また、本実施の形態において、抽出ステップでは、さらに、第1領域201について特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を第1画素数Npとして出力し、第2領域202、203について特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を第2画素数Npとして出力し(S12)、第1画素数Npが閾値Th未満であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th以上であるときに、第1の抽出処理を行い、第1画素数Npが閾値Th以上であり、かつ、第2画素数Npが閾値Th未満であるときに、第2の抽出処理を行う(S15)。第2の抽出処理では、第1色相ヒストグラムを取得し、取得された第1色相ヒストグラムについて、色範囲決定処理を行い(S31)、決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を抽出する(S34)。
このため、第1領域201には特定の色と判定される画素の数が閾値Th以上と多く、かつ、第2領域202、203には特定の色と判定される画素の数が閾値Th未満と少ない場合、第1領域201に特定の色の画素が多いため、第2領域202、203よりも第1領域201に多く被写体が映り込んでいると推定できる。よって、第1領域201における第1色相ヒストグラムについて色範囲決定処理を行うことで、被写体に多く含まれる色が含まれる色範囲を第1色範囲として決定することができる。
また、本実施の形態において、抽出ステップでは、第1画素数Npが閾値Thより小さい閾値Th未満であり、かつ、第2画素数Npが閾値Thより小さい閾値Th未満であるときに、第3の抽出処理を行う(S19)。第3の抽出処理では、特定の色範囲を第1色範囲として決定し(S41)、決定された第1色範囲に含まれる画素値を有する前記複数の第1対象画素を抽出する(S42)。
第1領域201には特定の色と判定される画素の数が閾値Th未満と少なく、かつ、第2領域202、203には特定の色と判定される画素の数が閾値Th未満と少ない場合、第1領域201にも第2領域202、203にも特定の色が少ないため、画像全体に小さく被写体が映り込んでいると推定できる。よって、特定の色範囲を第1色範囲として決定することで、被写体を効果的に検出することができる。
[変形例]
(1)
上記実施の形態では、高彩度範囲が2つの第1高彩度範囲および第2高彩度範囲に区分されており、設定処理において、それぞれの範囲において閾値Th21、Th22が設定されるとしたがこれに限らずに、1つの高彩度範囲に1つの閾値が設定される構成であってもよい。つまり、1つの高彩度範囲に1つの閾値が設定される場合には、図13の設定処理におけるステップS59〜S61が行われずに、また、図14の除外処理では、ステップS75およびS76が行われずに、第1高彩度範囲を高彩度範囲と読み替えることで説明できる。
(2)
上記実施の形態では、抽出ステップでは、第2領域202、203において多く検出された色を排除するために、排除する色を決定する排他カラー検出処理を行ってもよい。排他カラー検出処理について、図16を用いて具体的に説明する。図16は、排他カラー検出処理について説明するための色相ヒストグラムの一例を示す図である。図16の(a)は、差分色相ヒストグラムの一例を示す図であり、図16の(b)は、第2色相ヒストグラムの一例を示す図である。
排他カラー検出処理では、図16の(b)に示される第2色相ヒストグラムにおいて、閾値Th31以上の画素数を有するBinを基準とする所定の範囲(第1排他カラー範囲)を排除する色の範囲である第2色範囲として決定し、第2色範囲を除く色範囲から第1色範囲を決定してもよい。この場合、第2色相ヒストグラムにおいて、閾値Th31以上の画素数を有するBinが無い場合には、排除する色の範囲である第2色範囲は決定されず、第1色範囲から第2色範囲を除く処理は行われない。
なお、第2色相ヒストグラムにおいて、特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素の数よりも特定の色範囲とは異なる第2色範囲に含まれる画素値を有する画素の数が多い場合に、第2色範囲を除く色範囲から第1色範囲を決定してもよい。
第2色相ヒストグラムにおいて、閾値Th31より多い画素数のビンがある場合、当該ビンを基準とする第2色範囲は、背景領域に多く含まれる色であるため背景の色であると推定することができる。このため、第2色範囲を除く色範囲から第1色範囲を決定することで、背景の色を第1色範囲として選択してしまうことを低減することができる。
(3)
上記実施の形態では、画像処理装置110は、表示装置100に内蔵される装置であるとしたが、これに限らずに、撮像装置に内蔵される装置であってもよい。この場合の画像処理装置は、例えば、撮像装置が備えるイメージセンサから画像データを取得し、上記実施の形態で説明した画像処理方法を行い、複数の第2対象画素を出力する。撮像装置では、出力された複数の第2対象画素を用いて被写体を特定し、特定した被写体の領域について、フォーカスを調整する処理または露出を調整する処理に利用してもよい。
(4)
上記実施の形態では、表示装置100では、チューナ101を備える構成であり、取得部111は、チューナ101により実現されるとしたが、これに限らない。取得部111は、光ディスク、SDカード、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの記録媒体に記録されている画像データを読み出すことで画像データを取得してもよい。この場合、取得部111は、光ディスクを読み出す光ピックアップなどの電気機器により実現されてもよい。また、取得部111は、インターネットなどのネットワークを介して外部サーバから画像データを取得してもよい。この場合、取得部111は、外部サーバとの間で通信を行うための通信IFにより実現されてもよい。また、取得部111は、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)端子、USB(Universal Serial Bus)端子、RCA端子などの外部IFを介して接続された外部機器から画像データを取得してもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の画像復号化装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、画像を取得する第1取得ステップと、取得された前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を前記複数の画素から抽出する抽出ステップと、前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外ステップと、前記除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップと、を含む画像処理方法を実行させる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、画像における被写体の領域である対象領域を効果的に特定することができる画像処理方法等に適用可能である。具体的には、テレビなどの表示装置、カメラなどの撮像装置等に、本開示は適用可能である。
100 表示装置
101 チューナ
102 デコーダ
103 制御回路
104 メモリ
105 表示デバイス
110 画像処理装置
111 取得部
112 抽出部
113 生成部
114 算出部
115 設定部
116 記憶部
117 除外部
118 出力部
119 補正部
200 画像
201 第1領域
202、203 第2領域
210 オブジェクト領域
220 背景領域

Claims (10)

  1. 画像を取得する第1取得ステップと、
    取得された前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を前記複数の画素から抽出する抽出ステップと、
    前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外ステップと、
    前記除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップと、を含む
    画像処理方法。
  2. さらに、
    前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについての彩度のヒストグラムをそれぞれ第1彩度ヒストグラムおよび第2彩度ヒストグラムとして生成する生成ステップと、
    前記第1彩度ヒストグラムから前記第2彩度ヒストグラムを彩度が対応する各ビンにおいて減じることで差分彩度ヒストグラムを算出する算出ステップと、
    前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて前記特定の色範囲に含まれる画素値を有する画素が計数された結果である第1画素数および第2画素数を取得する第2取得ステップと、
    前記第1画素数が第3閾値以上であり、かつ、前記第2画素数が第4閾値以上であるときであって、(i)算出された前記差分彩度ヒストグラムにおいて前記低彩度範囲に区分された画素の数である第3画素数が第5閾値以上であるときに前記第2彩度ヒストグラムにおいて前記低彩度範囲に区分された画素の数である第4画素数が大きいほど小さい値になるように前記第1閾値を設定し、(ii)前記差分彩度ヒストグラムにおいて前記高彩度範囲に区分された画素の数である第5画素数が第6閾値以上であるときに前記第2彩度ヒストグラムにおいて前記高彩度範囲に区分された画素の数である第6画素数の数が大きいほど小さい値になるように前記第2閾値を設定する設定ステップと、を含み、
    前記除外ステップは、設定された前記第1閾値および前記第2閾値を用いて行われる
    請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記設定ステップでは、前記第3画素数が前記第5閾値未満であるときに前記第1閾値を予め定められた第1固定値に設定し、前記第5画素数が前記第6閾値未満であるときに前記第2閾値を予め定められた第2固定値に設定する
    請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記抽出ステップでは、第1の抽出処理を行い、
    前記第1の抽出処理では、
    前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて色相のヒストグラムが生成された結果である第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムを取得し、
    前記第1色相ヒストグラムから前記第2色相ヒストグラムを色相が対応する各ビンにおいて減じることで差分色相ヒストグラムを算出し、
    算出された前記差分色相ヒストグラムを処理対象の色相ヒストグラムに決定し、
    決定された前記処理対象の色相ヒストグラムを用いて前記第1色範囲を決定するための色範囲決定処理を行い、
    決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の画素を前記複数の第1対象画素として抽出し、
    前記色範囲決定処理では、
    前記処理対象の色相ヒストグラムを構成する複数のビンから、前記特定の色であると判定される1以上の特定のビンを除いた残りの複数のビンのうち、度数が高い順に所定の数のビンを選択し、
    選択された前記所定の数のビン、および、前記1以上の特定のビンにより特定される色相範囲を前記第1色範囲として決定する
    請求項2または3に記載の画像処理方法。
  5. 前記抽出ステップでは、さらに、
    前記第1領域について前記特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を前記第1画素数として出力し、
    前記第2領域について前記特定の色と判定される画素の数を計数し、計数した結果を前記第2画素数として出力し、
    前記第1画素数が第7閾値未満であり、かつ、前記第2画素数が第8閾値以上であるときに、前記第1の抽出処理を行い、前記第1画素数が前記第7閾値以上であり、かつ、前記第2画素数が前記第8閾値未満であるときに、第2の抽出処理を行い、
    前記第2の抽出処理では、
    前記第1色相ヒストグラムを取得し、
    取得された前記第1色相ヒストグラムについて、前記色範囲決定処理を行い、決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する前記複数の第1対象画素を抽出する
    請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記抽出ステップでは、
    前記第1画素数が前記第7閾値より小さい第9閾値未満であり、かつ、前記第2画素数が前記第8閾値より小さい第10閾値未満であるときに、第3の抽出処理を行い、
    前記第3の抽出処理では、
    前記特定の色範囲を前記第1色範囲として決定し、決定された前記第1色範囲に含まれる画素値を有する前記複数の第1対象画素を抽出する
    請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記抽出ステップでは、さらに、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれについて色相のヒストグラムを生成し、生成した結果をそれぞれ第1色相ヒストグラムおよび第2色相ヒストグラムとして出力する
    請求項4から6のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  8. 前記特定の色は、ヒトの肌の色である
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  9. 画像を取得する取得部と、
    前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を抽出する抽出部と、
    前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外部と、
    前記除外部において除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力部と、を備える
    画像処理装置。
  10. 画像を取得する取得ステップと、
    前記画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素値に基づいて、特定の色が定義される特定の色範囲を含む第1色範囲に含まれる画素値を有する複数の第1対象画素を抽出する抽出ステップと、
    前記画像のうちの中央領域を含む第1領域とは異なる第2領域において、(i)彩度が第1の彩度より低い範囲である低彩度範囲に含まれる画素値を有する低彩度画素の数が第1閾値以上であるときに前記低彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外し、(ii)彩度が前記第1の彩度より高い第2の彩度より高い高彩度範囲に含まれる画素値を有する高彩度画素の数が第2閾値以上であるときに前記高彩度画素を前記複数の第1対象画素から除外する除外ステップと、
    前記除外ステップにおいて除外された結果得られた複数の第2対象画素を出力する出力ステップと、を含む
    画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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