JP2004187147A - ホワイトバランス調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影条件によらず、常に正確なホワイトバランスを取ることができるようにする。
【解決手段】撮像素子からの信号を複数のブロックに分割する分割工程と、複数のブロック毎に色評価値群を算出する算出工程と、色評価群と予め設定した白検出範囲とから第1の色温度情報を算出する第1の色温度算出工程(S502)と、色評価群と予め設定した肌検出範囲とから第2の色温度情報を算出する第2の色温度算出工程(S501)と、被写体までの距離を測定する測定工程(S504)と、第1の色温度情報と第2の色温度情報と測定工程で測定した距離情報とに基づいて、第3の色温度情報を算出する第3の色温度情報算出工程(S503)とを備える。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどにおけるホワイトバランスを調整する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置では、画像の色バランスをとるために、ホワイトバランスの調整が行なわれている。
【0003】
従来のホワイトバランスの調整は次のような方向で行なわれる。
【0004】
撮像素子から原色フィルタを通過して出力された信号は、AD変換によってデジタル化され、図2のようなブロックB1,B2…に分割される。ただし各ブロックB1,B2…は色信号R,G1,G2,Bを一つずつ含む単位で構成される。これらのブロックそれぞれに対して、色評価値
Cx={(R+G2)−(B+G1)}/Yi
Cy={(R+B)/4−(G1−G2)/4}/Yi
Yi=(R+G1+G2+B)/4
を算出する。また図3に示すように、あらかじめ白色を高色温度下から低色温度下まで撮影し、色評価値Cx,Cyをプロットすることで、白領域を定めることができる。実際の光源において白色には若干のばらつきが存在するため、幅を持たせてある。つまり、各ブロックについてCx,Cy軸にプロットし白領域に入った場合、そのブロックが白色であると仮定する。さらに、白領域に入った色画素の積分値SumR,SumG1,SumG2,SumBを算出して、以下の式を用いることでホワイトバランスゲインを算出する。
【0005】
kWB_R=1.0/SumR
kWB_G1=1.0/SumG1
kWB_G2=1.0/SumG2
kWB_B=1.0/SumB
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のホワイトバランス係数算出において以下のような欠点があった。
【0006】
高色温度下において、色評価値は図3の領域A付近に分布する。従って、シーンを高色温度光源であると判定できるが、この光源下において、人の肌をCx,Cy軸にプロットすると、白領域における低色温度側に分布する。従って、画角に白色が少なくかつ人肌がアップのシーンでは画面の色評価値は図3の領域Bに分布する。つまり肌色を低色温度下の白色と誤判別し、人の肌を白色にしてしまう。
【0007】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮影条件によらず、常に正確なホワイトバランスを取ることができるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わるホワイトバランス調整方法は、撮像素子からの信号を複数のブロックに分割する分割工程と、前記複数のブロック毎に色評価値群を算出する算出工程と、前記色評価群と予め設定した白検出範囲とから第1の色温度情報を算出する第1の色温度算出工程と、前記色評価群と予め設定した肌検出範囲とから第2の色温度情報を算出する第2の色温度算出工程と、被写体までの距離を測定する測定工程と、前記第1の色温度情報と前記第2の色温度情報と前記測定工程で測定した距離情報とに基づいて、第3の色温度情報を算出する第3の色温度情報算出工程と、を備えることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0010】
まず、本実施形態の概要について説明する。
【0011】
本実施形態では、白検出範囲による白検出手段と、肌検出範囲による肌色検出手段と、白検出範囲より第1の色温度情報を算出する手段と、前記肌検出範囲より第2の色温度情報を算出する手段と、被写体までの距離を測定する手段とを備え、前記第1の色温度情報と前記第2の色温度情報と前記距離情報を用いて、第3の色温度情報を算出する第3の色温度情報算出手段を備えている。
【0012】
また、前記第3の色温度情報算出手段は、被写体までの距離情報を用いて前記第1の色温度情報と前記第2の色温度情報を加重平均する手段を備えていることが好ましい。
【0013】
また、前記被写体までの距離を測定する手段は、被写体までの距離情報を入力する手段を備え、入力された距離情報又はAF(オートフォーカス)、又はマニュアルフォーカスの距離情報を用いることが好ましい。
【0014】
更に、第2の色温度情報を用いる条件として人肌アップの判定手段を備えていることが好ましい。
【0015】
また、前記人肌アップの判定手段は、肌検出範囲を分割した小領域に存在する全ての肌ブロック数を積分した全肌ブロック数を求める手段と、前記全肌ブロック数を撮像素子からの全ブロック数で割った肌ブロック含有率を求める手段を備えていることが好ましい。
【0016】
また、前記人肌アップの判定手段は、重力センサを備え重力センサの出力によって縦と判別した場合、画面の縦方向上側を人肌領域とする手段と、重力センサの出力によって横と判別した場合、画面の横方向上側を人肌領域とする手段を備えていることが好ましい。
【0017】
また、前記人肌アップの判定手段は、前記人肌領域において分割されたブロックの色評価値群を肌検出し、肌検出範囲を分割した小領域に存在する全ての肌ブロック数を積分した中央肌ブロック数を求める手段と、前記中央肌ブロック数を前記人肌領域からの全ブロック数で割った中央肌ブロック含有率を求める手段を備えていることが好ましい。
【0018】
また、前記人肌アップの判定手段は、前記肌ブロック含有率がある値以上でありかつ第1の色温度が第2の色温度よりも低くさらに前記中央肌ブロック含有率がある値以上であるときに、人肌アップの判定を真とし、前記肌ブロック含有率がある値以上である条件と、第1の色温度が第2の色温度よりも低い条件と、前記中央肌ブロック含有率がある値以上である条件のどれかひとつでも満たさない場合、人肌アップの判定を偽とすることが好ましい。
【0019】
また、前記第3の色温度情報算出手段は、前記人肌アップの判定が真の場合前記第1の色温度情報と第2の色温度情報を加重平均して算出し、前記人肌アップの判定が偽の場合、前記第1の色温度情報を使う前記肌検出結果使用の判定手段を備えていることが好ましい。
【0020】
また、第2の色温度情報を用いる条件として前記人肌アップの判定手段に加えて被写体の明るさ情報および例外処理判定を備えていることが好ましい。
【0021】
また、前記肌色検出範囲は、肌色検出範囲を複数の小領域に分割する手段と、前記ブロックごとに求めた色評価値が各小領域に入る場合その数をカウントし、各小領域ごとに入った色評価値の総数を算出する手段とを備え、前記各小領域ごとの色評価値数により各小領域の色評価値に重み付けを行い、色温度情報を算出することが好ましい。
【0022】
また、前記肌検出結果使用の判定手段は、被写体の輝度を測定する手段を備え、被写体の輝度が暗いときかつ前記人肌アップの判定条件が真のとき、肌検出結果使用の判定を真とし、前記被写体の輝度が暗い条件と前記人肌アップの判定条件のどれかひとつでも満たさない場合、前記肌検出結果使用の判定を偽とすることが好ましい。
【0023】
また、前記第3の色温度情報算出手段は、前記肌検出結果使用の判定が真の場合前記第1の色温度情報と第2の色温度情報を加重平均して算出し、前記肌検出結果使用の判定が偽の場合、前記第1の色温度情報を使う前記肌検出結果使用の判定手段を備えていることが好ましい。
【0024】
また、前記第3の色温度情報算出手段は、前記肌検出結果使用判定が真でありかつ前記肌ブロック含有率が前記肌検出結果使用判定で定めた値に比べてずっと大きい場合、光源の色温度を誤判別したと判定する手段を備え、判定が真なら例外処理を行い、判定が偽なら例外処理を行わない例外処理判定手段を備えていることが好ましい。
【0025】
また、前記例外処理判定手段は、判定が真のとき肌検出は前記人肌領域でのブロックで行う手段と、判定が偽のとき肌検出は前記第2の色温度情報算出方法と同様、画面全体のブロックで行う手段を備えていることが好ましい。
【0026】
また、前記被写体の輝度を測定する手段は、撮像素子の露光条件を利用して算出することが好ましい。
【0027】
前記第3の色温度情報は、撮影モードを指定する手段を備え、撮影モードが人物撮影モードの場合、前記第1の色温度情報と第2の色温度情報を加重平均する手段において、第2の色温度情報に大きな重みをつける手段を備えていることが好ましい。
【0028】
本実施形態によれば、肌色を低色温度の白色と誤認識することなく、良好な肌を表現することができる。特に第2の実施形態と第3の実施形態は画像処理にかかる時間およびコストを考慮して選択することができる。
【0029】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係わるホワイトバランス装置を備える撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【0030】
図1において、レンズ18を通過した光をCCD19において受光し、CCDからの出力信号をA/D変換器20においてデジタル信号にした後、本発明の実施形態のWB回路6においてホワイトバランスをとり、色信号作成回路21において色差信号U,Vを作成し、また、輝度信号作成回路において輝度信号Yを作成することで、カラー画像を得ることが可能である。
【0031】
第1の実施形態で行う処理を図6にフローチャートとして示し、この図をもとに説明を行なう。
【0032】
撮像素子からの信号を(R,G1,G2,B)を含むブロックに分割し、この最小単位を1ブロックとする。分割したブロックを図2に示す。次にこの1ブロックごとに、高色温度から低色温度までの光源下において、白色のCx,Cyを実験的に求め、2次元軸にプロットすると図3の白軸の様になる。ただし、Cx,Cyは以下の式により算出できる。
【0033】
Cx={(R+G2)−(B+G1)}/Yi
Cy={(R+B)/4−(G1−G2)/4}/Yi
Yi=(R+G1+G2+B)/4 …(1)
ここで、X軸は色温度を表し、Y軸は緑方向補正量に対応している。従って、あるシーンの白色が例えば図3のAの領域に入っている場合、光源は高色温度と判定することができる。また同様に、さまざまな光源下における人肌を撮影し、Cx,Cyを実験的に求め、グラフ化した。肌軸により、図3のA領域が肌色に引っ張られB領域に分布しても、高色温度の光源であると判定できる。
【0034】
これら2つの検出軸を用いて、WB係数を求める。このとき、撮像素子から得られた1ブロックごとにCx,Cyを算出し、白および肌検出領域に入っているか否かを判定する。さらに、両検出領域を複数に分割することで、各領域に入ったブロック数および各色フィルタの出力値(R,G1,G2,B)の積分値を算出する。各領域のブロック数および各色フィルタの出力値の積分値により、各領域の平均された各色フィルタの出力値を求めることができる。
【0035】
Node(n)averageR={Node(n)SumR}/{Node(n)Num}
Node(n)averageG1={Node(n)SumG1}/{Node(n)Num}
Node(n)averageG2={Node(n)SumG2}/{Node(n)Num}
Node(n)averageB={Node(n)SumB}/{Node(n)Num} …(2)
ただし、Node(n)は検出範囲をn個に分割したときのn番目の小領域を指す。式(2)を式(1)に代入することにより、各領域ごとのCx,Cyを求めることができる。Node(n)averageCxW
Node(n)averageCyW
Node(n)averageCxS
Node(n)averageCyS …(3)
前述したとおり、Cxにより色温度が判定できる為、各領域ごとに色温度が求まる。
【0036】
次に各領域の色温度結果から光源の色温度を求めるのだが、単純に各値を積分して求めても正確な値は求まらない。
【0037】
まずステップS501における肌色検出による色温度算出方法について説明する。
【0038】
例えば、各領域ごとに求まったブロック数、色評価値、色温度が図4で示した結果であるとする。図4から領域5に数多く色評価値が分布している為、光源の色温度は3000K付近と予想できるが、単純に各領域において求まったCxの平均を取ると、
{3×(−150)+20×100}/(3+20)=67.4
となり、Cxは60付近となって、色温度は4000K付近であると誤判別してしまう。つまり、数少ない領域1の色温度が大きく関与してしまう。そこで、各領域に入ったブロック数が一番多いノードを比率1として、各ブロック数による重み付けを行った。図4の例では、領域1,2,3,4,5それぞれの重みは、0.15,0,0,0,1である。この重み付けを加えることで図4の例においてもCxは約95となり、予想された色温度である3000Kに近い値となる。
【0039】
次にステップS502における白色検出における重み付けを説明する。
【0040】
室外の太陽の下で撮影を行った場合、非常に明るいためBV値は大きい。また室外において光源は外光である為、色温度は限られてくる。そこで、明るいときにはノードを限定し、暗くなるにつれてカウントする小領域を増やすことで、重み付けを行った。これらの計算を行うことにより、白色検出範囲および肌色検出範囲それぞれから色温度を算出することができる。
【0041】
さらに白軸と肌軸から求めた2つの色温度をどのように用いて、ホワイトバランス係数を求めるかについて説明する。
【0042】
肌検出領域から求めた色温度情報が重要になるのは、シーンに白が少ない状態で人肌の占める面積が大きい場合である。このときに、白検出領域のみの白判定では、肌色を低色温度下の白色と誤判別する。また人肌の占める面積が大きい場合、カメラと被写体までの距離は近いため、この距離情報をもとに、白検出領域から求めた色温度と肌検出領域から求めた色温度との加重平均を行った。
【0043】
この処理がステップS503である。例えば距離と重み付けの関数を図5のように定義したとする。この例では、被写体までの距離が1m以下であるとき、肌軸使用率(Skinrate)を1として肌検出領域から求めた色温度だけを使い、被写体までの距離が5m以上なら肌軸使用率を0として、白検出領域から求めた色温度だけを使うことにする。さらに被写体までの距離が1mより大きく5mよりも小さい場合、比例計算により肌軸使用率を算出する。この肌軸使用率を用いて、白検出領域から求めた色温度と肌検出領域から求めた色温度との加重平均を行った。
【0044】
Colortemp=Skinrate×Ts+(1−Skinrate)×Tw …(4)
ただし、Tw, Ts, Skinrate, Colortempはそれぞれ白軸、肌軸から求めた色温度および肌軸使用率、ステップS505における第3の色温度である。またステップS504における距離情報を求める方法として、AF(オートフォーカス)またはマニュアルフォーカスによる手段を用いる。この理由は、AFの場合カメラから照射した赤外光を被写体に反射させることで被写体までの距離情報を求め、この情報をもとにAFを行うからである。またマニュアルフォーカスの場合、ユーザが手動で被写体までの距離をカメラ側に入力するもしくは焦点距離を合わせるため、この入力された距離情報を用いることができる。
【0045】
(第2の実施形態)
第2の実施形態で行う処理をフローチャートとして図8に示す。
【0046】
本実施形態では、ステップS501と同様にして肌検出から求めた被写体色温度とステップS502と同様にして求めた白検出からの被写体色温度を加重平均する際、ステップS803の人肌アップであるか判定しこの判定が真であるときのみ行う点で異なる。また人肌アップの判定が真のときには、肌検出から求めた色温度を第3の色温度情報として用いることも可能である。
【0047】
まず肌検出結果を使用するのは、肌に引っ張られ色温度を誤判別するときである。また肌に引っ張られるときは人肌がアップのときである。そこで、以下にステップS803の人肌アップの判定条件を示す。
(1)肌がアップである状態では、白軸から求めた色温度は肌軸から求めた色温度に比べて低い。このときに肌による引っ張られが生じている。
そこで、人肌がアップであるときは、
Tw<Ts …(5)
である。ただし、白軸から求めた色温度をTw、肌軸から求めた色温度をTsとする。
(2)画面に対して肌色が数多く存在するときに、人肌がアップである状態であり肌による引っ張られが生じる。そこで、ブロック数のトータル数AllSamplenumと肌検出領域に入ったブロック数のトータル数Skinnumにより以下の式を用いて画面に何%肌が占めていたのか判定する。
【0048】
Skinpercent=Skinnum/AllSamplenum …(6)
画面に対する肌の割合(Skinpercent)がある設定した値以上のとき、肌によるひっぱられが生じる。
(3)人を被写体として撮影する場合、人は画面中央に位置することが多い。またカメラに重力センサを設け、カメラを縦横どちらで撮影したのか判定できる機能を付随させる。この情報をもとに、カメラを縦にして撮影した場合、図7のように縦方向の上側におけるブロックを肌検出する。またカメラを横に撮影した場合、図8のように横方向上側におけるブロックを肌検出する。両者の肌検出を行うブロック領域を人肌領域と定義する。この領域において肌検出範囲に入った色評価値数をLimitskinnum、肌検出を行ったブロック領域をLimitsamplenumとし、以下の式を用いて中央領域において何%肌が占めていたのかを判定する。
【0049】
Limitskinpercent=Limitskinnum/Limitsamplenum
この割合がある設定した値以上のとき、人を被写体として撮影したと判定する。
【0050】
条件(3)は人を被写体として撮影する場合はもちろん、肌検出結果の使用に歯止めをかける点で有用である。例えば、背景が肌検出範囲に入るような赤い色で、中央に白を含む物体を撮影したとする。このとき、(3)の条件がなければ、肌検出に含まれる色評価値が多いため、肌検出結果を最終色温度として使ってしまう。しかし、この場合、白を含む物体が存在しているため、白検出結果を用いたほうが、若干のひっぱられはあるにせよ正しい色温度を求めることができる。また人に限らず被写体は画面中央に位置することが多いため、被写体の色温度を特定する上で有用である。
【0051】
(第3の実施形態)
第3の実施形態で行う処理をフローチャートとして図9に示す。
【0052】
本実施形態では、ステップS501と同様にして肌検出から求めた被写体色温度とステップS502と同様にして求めた白検出からの被写体色温度を加重平均するとき、ステップS803の人肌アップの判定にさらに被写体の明るさ情報および例外処理判定を含みこれら全ての条件が真であるときに行う点で異なる。またこれらの条件が真のときには、肌検出から求めた色温度を第3の色温度情報として用いることも可能である。
【0053】
上記の第2の実施形態に対して画像処理に時間を割くことができさらにコストをかけられるときに用いる手段であり、さらなる高画質化が期待される。
【0054】
まず肌に引っ張られるときは、白検出を白軸全体に取るときであり、周りが暗い条件のときであることから、以下の条件を加える。
(1)シーンの明るさを表すBV値が小さいときに肌検出結果を用いる。
【0055】
第2の実施形態の人肌アップの条件および上記の条件を満たすときに、白軸と肌軸から求めた2つの色温度を加重平均し第3の色温度を求める。第2の実施形態の人肌アップの条件および上記の条件のどちらか1つでも満たさない場合は、白検出からの色温度結果を第3の色温度として用いる。上記条件(1)を付加させたことで、例えば夕日において白いビルなどを背景にして被写体を撮影した場合でもビルを肌と検出することなく、白検出からの色温度結果を第3の色温度として用いることが可能である。
【0056】
また第2の実施形態の人肌アップ条件および上記条件(1)をまとめて肌検出結果使用判定と定義する。肌検出結果使用判定が真になるのは人肌アップ条件および上記条件(1)がともに真のときのみである。
【0057】
しかし室内において低色温度下ではBV値が低いため、肌検出結果を使用する判定を真としてしまい、良好な撮影を行うことができない。例えば飲み屋など暗くかつ低色温度下において、被写体を撮影する場合である。このとき、人肌も含めて、ほぼ画面全体が肌色検出範囲に入るため、周りの背景を肌検出範囲に入れてしまうからである。つまり背景を肌とみなすことで、光源を高色温度と誤判別する。そこで、この問題を解決するために、シーンが上記で説明した誤判別の状態であるかの判定を与えた。
【0058】
(判定方法)
肌検出結果使用判定が真であり、かつ第2の実施形態における画面全体の人肌の割合が第2の実施形態の設定値と比べてずっと大きい場合、光源を誤判別する可能性がある。
【0059】
この判定が真なら以下の例外処理を行う。
【0060】
画面を重力センサの結果に応じて、図7、8のように中央領域を設定する。人を被写体として撮影する場合画面中央に撮影することが多いことから、中央領域におけるブロックのみ肌検出を行い、色温度を算出する。このことで、背景を肌検出範囲から除外することができる。
【0061】
またこの判定が偽なら画面全体を肌検出して求めた色温度を用いる。
【0062】
以上本実施形態では、肌検出結果を使用するか判定を行い色温度を算出する。また条件によっては例外処理を行うことで、低色温度光源下の室内においても、画面全体の背景を肌とすることなく、人を検出し色温度を算出することができる。
【0063】
この方法により、以前には不可能であった、画面に全く白がない状態においても、人肌を良好に表現することができる。
【0064】
以上説明したように、上記の実施形態によれば、従来のホワイトバランス装置に用いられる白検出手段に加え、肌検出手段を備えさらに被写体との距離情報をもとに加重平均を行うことで、人肌をアップで撮影して白の面積が少ない場合でも、人肌を良好に表現することが可能である。
【0065】
なお、第1の実施形態の被写体までの距離情報を用いて、白肌検出から求まる色温度を加重平均するかどうかの判定を、第2の実施形態の人肌アップ判定条件および第3の実施形態の肌検出結果使用条件をもとに行うことで画面に全く白がない状態においても、人肌を良好に表現することができる。
【0066】
【他の実施形態】
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影条件によらず、常に正確なホワイトバランスを取ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のホワイトバランス装置を備える撮像装置の概略構成を示す図である。
【図2】色温度検出ブロックを示す図である。
【図3】白軸および肌軸を示す図である。
【図4】肌検出からの色温度算出例を示す図である。
【図5】肌軸使用率の算出関数を示す図である。
【図6】第1の実施形態の処理フローチャートである。
【図7】カメラを縦にして撮影したときの肌検出領域を示す図である。
【図8】カメラを横にして撮影したときの肌検出領域を示す図である。
【図9】第2の実施形態の処理フローチャートである。
【図10】第3の実施形態の処理フローチャートである。
【符号の説明】
6 ホワイトバランス回路
18 レンズ
19 撮像素子
20 A/D変換器
21 色信号作成回路
22 輝度信号作成回路

Claims (1)

  1. 撮像素子からの信号を複数のブロックに分割する分割工程と、
    前記複数のブロック毎に色評価値群を算出する算出工程と、
    前記色評価群と予め設定した白検出範囲とから第1の色温度情報を算出する第1の色温度算出工程と、
    前記色評価群と予め設定した肌検出範囲とから第2の色温度情報を算出する第2の色温度算出工程と、
    被写体までの距離を測定する測定工程と、
    前記第1の色温度情報と前記第2の色温度情報と前記測定工程で測定した距離情報とに基づいて、第3の色温度情報を算出する第3の色温度情報算出工程と、を備えることを特徴とするホワイトバランス調整方法。
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