JPWO2020214846A5 - - Google Patents
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Description
本出願は、上記のカーゴ送達複合体、ナノ粒子、または医薬組成物を含むキットも提供する。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
a)第1の細胞透過性ペプチドを含む第1のペプチド;b)第2の細胞透過性ペプチドを含む第2のペプチド;およびc)カーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記第2のペプチドが、前記第2の細胞透過性ペプチドと共有結合により連結したポリエチレングリコール(PEG)部分を含み、前記第1のペプチドが、PEG部分を有さない、カーゴ送達複合体。
(項目2)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目1に記載のカーゴ送達複合体。
(項目3)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目1または2に記載のカーゴ送達複合体。
(項目4)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチドである、項目1から3までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目5)
前記VEPEP-3ペプチドが、配列番号1~14、75、および76からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目4に記載のカーゴ送達複合体。
(項目6)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-6ペプチドである、項目1から5までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目7)
前記VEPEP-6ペプチドが、配列番号15~40および77からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目6に記載のカーゴ送達複合体。
(項目8)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-9ペプチドである、項目1から7までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目9)
前記VEPEP-9ペプチドが、配列番号41~52および78からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目8に記載のカーゴ送達複合体。
(項目10)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、ADGN-100ペプチドである、項目1から9までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目11)
前記ADGN-100ペプチドが、配列番号53~70、79および80からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目10に記載のカーゴ送達複合体。
(項目12)
前記第1の細胞透過性ペプチドと前記第2の細胞透過性ペプチドが同じである、項目1から11までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目13)
前記カーゴ分子が、核酸、ウイルス、ポリペプチド、タンパク質/核酸複合体、ウイルス様粒子、およびタンパク質複合体からなる群から選択される、項目1から12までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目14)
前記カーゴ分子が、核酸である、項目13に記載のカーゴ送達複合体。
(項目15)
前記核酸が、siRNA、miRNA、shRNA、gRNA、mRNA、DNA、DNA、DNAプラスミド、オリゴヌクレオチドおよびその類似体からなる群から選択される、項目14に記載のカーゴ送達複合体。
(項目16)
前記核酸が、mRNAを含む、項目15に記載のカーゴ送達複合体。
(項目17)
前記核酸が、RNAiを含む、項目15または16に記載のカーゴ送達複合体。
(項目18)
前記核酸が、mRNAおよびRNAiを含み、前記mRNAが、疾患または状態を処置するための治療用タンパク質をコードするものであり、前記RNAiが、RNAを標的とするものであり、前記RNAの発現が、前記疾患または状態に関連付けられる、項目16または17に記載のカーゴ送達複合体。
(項目19)
前記細胞透過性ペプチドの前記核酸に対するモル比が、約1:1から約100:1の間である、項目14から18までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目20)
前記カーゴ送達複合体の平均直径が、約20nmから約1000nmの間である、項目14から19までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目21)
前記第1の細胞透過性ペプチドの前記第2の細胞透過性ペプチドに対する比が、約20:1~約1:1である、項目1から20までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目22)
前記PEG部分が、直鎖状PEGである、項目1から21までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目23)
前記PEG部分が、分枝PEGである、項目1から21までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目24)
前記PEG部分の分子量が、約0.05kDa~約50kDaである、項目1から23までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目25)
前記PEG部分が、約1~10個のエチレングリコール単位からなる、項目1から24までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目26)
前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端またはC末端とコンジュゲートしている、項目1から25までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目27)
前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチド内の部位とコンジュゲートしている、項目1から25までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目28)
前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、アセチル基、ステアリル基、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体またはその抗体断片、ペプチド、多糖、および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が前記第1の細胞透過性ペプチドもしくは前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端、または前記PEG部分と共有結合により連結している、項目1から27までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目29)
前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのN末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、項目28に記載のカーゴ送達複合体。
(項目30)
前記1つまたは複数の部分が、標的化配列を含む、項目28に記載のカーゴ送達複合体。
(項目31)
前記標的化配列が、GY、YV、VS、SK、GYV、YVS、VSK、GYVS、YVSK、YI、IG、GS、SR、YIG、IGS、GSR、YIGS、およびIGSRからなる群から選択される、項目30に記載のカーゴ送達複合体。
(項目32)
前記標的化配列が、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される、項目31に記載のカーゴ送達複合体。
(項目33)
前記標的化配列が、前記第1の細胞透過性ペプチドまたは前記第2の細胞透過性ペプチドとリンカーを介して共有結合により連結している、項目30から32までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目34)
前記1つまたは複数の部分が、アセチル基および/またはステアリル基を含む、項目28から33までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目35)
前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、システアミド、システイン、チオール、アミド、必要に応じて置換されているニトリロ三酢酸、カルボキシル、必要に応じて置換されている直鎖状または分枝C 1 ~C 6 アルキル、第一級または第二級アミン、オシド誘導体、脂質、リン脂質、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体、多糖および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分と共有結合により連結している、項目1から34までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目36)
前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、項目35に記載のカーゴ送達複合体。
(項目37)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または第2の細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、項目1から36までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目38)
細胞透過性ペプチドおよびカーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択され、前記細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、カーゴ送達複合体。
(項目39)
前記レトロインベルソペプチドが、配列番号85または86の配列を含む、項目37または38に記載のカーゴ送達複合体。
(項目40)
a)細胞透過性ペプチドを含むペプチドおよびb)カーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記ペプチドが、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される標的化配列をさらに含む、カーゴ送達複合体。
(項目41)
前記細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目40に記載のカーゴ送達複合体。
(項目42)
前記標的化配列が、前記細胞透過性ペプチドのN末端とリンカーを介して共有結合により連結している、項目40または41に記載のカーゴ送達複合体。
(項目43)
前記ペプチドが、前記標的化配列のN末端に連結した1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が、アセチル基およびステアリル基からなる群から選択される、項目42に記載のカーゴ送達複合体。
(項目44)
前記カーゴ分子が、核酸、ポリペプチド、タンパク質/核酸複合体、ウイルス様粒子、およびタンパク質複合体およびタンパク質複合体からなる群から選択される、項目38から43までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目45)
前記カーゴ分子が、siRNA、miRNA、shRNA、gRNA、mRNA、DNA、DNAプラスミド、オリゴヌクレオチドおよびその類似体からなる群から選択される核酸を含む、項目44に記載のカーゴ送達複合体。
(項目46)
前記カーゴ分子が、mRNAを含む、項目45に記載のカーゴ送達複合体。
(項目47)
前記カーゴ分子が、RNAiを含む、項目45または46に記載のカーゴ送達複合体。
(項目48)
前記カーゴ分子が、ウイルスを含まない、項目38から47までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目49)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を含むコアを含むナノ粒子。
(項目50)
前記コアが、末梢細胞透過性ペプチドを含む殻でコーティングされている、項目49に記載のナノ粒子。
(項目51)
前記末梢細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目50に記載のナノ粒子。
(項目52)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(項目53)
項目1から37までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、a)前記第1のペプチドと前記第2のペプチドを組み合わせ、それにより、ペプチド混合物を形成するステップと、b)前記ペプチド混合物を前記カーゴと組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップとを含む方法。
(項目54)
項目38から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、前記ペプチドを前記カーゴ分子と組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップを含む方法。
(項目55)
前記ペプチドまたは前記ペプチド混合物と前記カーゴ分子をそれぞれ約1:1から約100:1までのモル比で組み合わせる、項目53または54に記載の方法。
(項目56)
前記カーゴ分子を含む第1の溶液を前記ペプチドまたはペプチド混合物を含む第2の溶液と混合して第3の溶液を形成するステップを含み、前記第3の溶液が、i)約0~5%のスクロース、ii)約0~5%のグルコース、iii)約0~50%のDMEM、iv)約0~80mMのNaCl、またはv)約0~20%のPBSを含むまたはそれを含むように調整され、前記第3の溶液をインキュベートして前記カーゴ送達複合体を形成させる、項目53から55までのいずれか一項に記載の方法。
(項目57)
前記第1の溶液が、滅菌水中の前記カーゴを含み、かつ/または前記第2の溶液が、滅菌水中の前記ペプチドまたはペプチド混合物を含む、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記第3の溶液を、インキュベートして前記カーゴ送達複合体を形成した後にi)約0~5%のスクロース、ii)約0~5%のグルコース、iii)約0~50%のDMEM、iv)約0~80mMのNaCl、またはv)約0~20%のPBSを含むように調整する、項目56または57に記載の方法。
(項目59)
前記カーゴ送達複合体をポアサイズの膜を通して濾過する濾過プロセスをさらに含む、項目53から58までのいずれか一項に記載の方法。
(項目60)
前記ポアの直径が少なくとも約0.1μmである、項目59に記載の方法。
(項目61)
1つまたは複数のカーゴを細胞内に送達する方法であって、前記細胞を項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子と接触させるステップを含み、前記カーゴ送達複合体が、1つまたは複数のカーゴを含む、方法。
(項目62)
1つまたは複数のカーゴを個体の組織または器官内に送達する方法であって、前記個体に項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を有効量で投与するステップを含み、前記組織または器官が、肝臓、肺、腎臓、脳、腸、脾臓、心臓、筋肉、およびリンパ節からなる群から選択される、方法。
(項目63)
個体における疾患または状態を処置する方法であって、前記個体に項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を有効量で投与するステップを含む方法。
(項目64)
前記疾患または状態が、肝臓、肺、腎臓、脳、腸、脾臓、心臓、筋肉、およびリンパ節からなる群から選択される器官または組織における病的細胞に関連するものである、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記疾患または状態が、がん、糖尿病、自己免疫疾患、血液病、心疾患、血管疾患、炎症性疾患、線維性疾患、ウイルス感染性疾患、遺伝性疾患、眼の疾患、肝疾患、肺疾患、筋疾患、タンパク質欠乏性疾患、リソソーム蓄積症、神経疾患、腎疾患、老化および変性疾患、ならびにコレステロールレベルの異常を特徴とする疾患からなる群から選択される、項目63または64に記載の方法。
(項目66)
前記カーゴ送達複合体を静脈内または筋肉内に投与する、項目62から65までのいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
前記個体がヒトである、項目62から66までのいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を含むキット。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
a)第1の細胞透過性ペプチドを含む第1のペプチド;b)第2の細胞透過性ペプチドを含む第2のペプチド;およびc)カーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記第2のペプチドが、前記第2の細胞透過性ペプチドと共有結合により連結したポリエチレングリコール(PEG)部分を含み、前記第1のペプチドが、PEG部分を有さない、カーゴ送達複合体。
(項目2)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目1に記載のカーゴ送達複合体。
(項目3)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目1または2に記載のカーゴ送達複合体。
(項目4)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチドである、項目1から3までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目5)
前記VEPEP-3ペプチドが、配列番号1~14、75、および76からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目4に記載のカーゴ送達複合体。
(項目6)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-6ペプチドである、項目1から5までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目7)
前記VEPEP-6ペプチドが、配列番号15~40および77からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目6に記載のカーゴ送達複合体。
(項目8)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-9ペプチドである、項目1から7までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目9)
前記VEPEP-9ペプチドが、配列番号41~52および78からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目8に記載のカーゴ送達複合体。
(項目10)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、ADGN-100ペプチドである、項目1から9までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目11)
前記ADGN-100ペプチドが、配列番号53~70、79および80からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目10に記載のカーゴ送達複合体。
(項目12)
前記第1の細胞透過性ペプチドと前記第2の細胞透過性ペプチドが同じである、項目1から11までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目13)
前記カーゴ分子が、核酸、ウイルス、ポリペプチド、タンパク質/核酸複合体、ウイルス様粒子、およびタンパク質複合体からなる群から選択される、項目1から12までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目14)
前記カーゴ分子が、核酸である、項目13に記載のカーゴ送達複合体。
(項目15)
前記核酸が、siRNA、miRNA、shRNA、gRNA、mRNA、DNA、DNA、DNAプラスミド、オリゴヌクレオチドおよびその類似体からなる群から選択される、項目14に記載のカーゴ送達複合体。
(項目16)
前記核酸が、mRNAを含む、項目15に記載のカーゴ送達複合体。
(項目17)
前記核酸が、RNAiを含む、項目15または16に記載のカーゴ送達複合体。
(項目18)
前記核酸が、mRNAおよびRNAiを含み、前記mRNAが、疾患または状態を処置するための治療用タンパク質をコードするものであり、前記RNAiが、RNAを標的とするものであり、前記RNAの発現が、前記疾患または状態に関連付けられる、項目16または17に記載のカーゴ送達複合体。
(項目19)
前記細胞透過性ペプチドの前記核酸に対するモル比が、約1:1から約100:1の間である、項目14から18までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目20)
前記カーゴ送達複合体の平均直径が、約20nmから約1000nmの間である、項目14から19までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目21)
前記第1の細胞透過性ペプチドの前記第2の細胞透過性ペプチドに対する比が、約20:1~約1:1である、項目1から20までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目22)
前記PEG部分が、直鎖状PEGである、項目1から21までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目23)
前記PEG部分が、分枝PEGである、項目1から21までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目24)
前記PEG部分の分子量が、約0.05kDa~約50kDaである、項目1から23までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目25)
前記PEG部分が、約1~10個のエチレングリコール単位からなる、項目1から24までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目26)
前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端またはC末端とコンジュゲートしている、項目1から25までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目27)
前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチド内の部位とコンジュゲートしている、項目1から25までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目28)
前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、アセチル基、ステアリル基、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体またはその抗体断片、ペプチド、多糖、および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が前記第1の細胞透過性ペプチドもしくは前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端、または前記PEG部分と共有結合により連結している、項目1から27までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目29)
前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのN末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、項目28に記載のカーゴ送達複合体。
(項目30)
前記1つまたは複数の部分が、標的化配列を含む、項目28に記載のカーゴ送達複合体。
(項目31)
前記標的化配列が、GY、YV、VS、SK、GYV、YVS、VSK、GYVS、YVSK、YI、IG、GS、SR、YIG、IGS、GSR、YIGS、およびIGSRからなる群から選択される、項目30に記載のカーゴ送達複合体。
(項目32)
前記標的化配列が、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される、項目31に記載のカーゴ送達複合体。
(項目33)
前記標的化配列が、前記第1の細胞透過性ペプチドまたは前記第2の細胞透過性ペプチドとリンカーを介して共有結合により連結している、項目30から32までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目34)
前記1つまたは複数の部分が、アセチル基および/またはステアリル基を含む、項目28から33までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目35)
前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、システアミド、システイン、チオール、アミド、必要に応じて置換されているニトリロ三酢酸、カルボキシル、必要に応じて置換されている直鎖状または分枝C 1 ~C 6 アルキル、第一級または第二級アミン、オシド誘導体、脂質、リン脂質、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体、多糖および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分と共有結合により連結している、項目1から34までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目36)
前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、項目35に記載のカーゴ送達複合体。
(項目37)
前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または第2の細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、項目1から36までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目38)
細胞透過性ペプチドおよびカーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択され、前記細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、カーゴ送達複合体。
(項目39)
前記レトロインベルソペプチドが、配列番号85または86の配列を含む、項目37または38に記載のカーゴ送達複合体。
(項目40)
a)細胞透過性ペプチドを含むペプチドおよびb)カーゴ分子を含む、カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体であって、前記ペプチドが、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される標的化配列をさらに含む、カーゴ送達複合体。
(項目41)
前記細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目40に記載のカーゴ送達複合体。
(項目42)
前記標的化配列が、前記細胞透過性ペプチドのN末端とリンカーを介して共有結合により連結している、項目40または41に記載のカーゴ送達複合体。
(項目43)
前記ペプチドが、前記標的化配列のN末端に連結した1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が、アセチル基およびステアリル基からなる群から選択される、項目42に記載のカーゴ送達複合体。
(項目44)
前記カーゴ分子が、核酸、ポリペプチド、タンパク質/核酸複合体、ウイルス様粒子、およびタンパク質複合体およびタンパク質複合体からなる群から選択される、項目38から43までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目45)
前記カーゴ分子が、siRNA、miRNA、shRNA、gRNA、mRNA、DNA、DNAプラスミド、オリゴヌクレオチドおよびその類似体からなる群から選択される核酸を含む、項目44に記載のカーゴ送達複合体。
(項目46)
前記カーゴ分子が、mRNAを含む、項目45に記載のカーゴ送達複合体。
(項目47)
前記カーゴ分子が、RNAiを含む、項目45または46に記載のカーゴ送達複合体。
(項目48)
前記カーゴ分子が、ウイルスを含まない、項目38から47までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体。
(項目49)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を含むコアを含むナノ粒子。
(項目50)
前記コアが、末梢細胞透過性ペプチドを含む殻でコーティングされている、項目49に記載のナノ粒子。
(項目51)
前記末梢細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、項目50に記載のナノ粒子。
(項目52)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(項目53)
項目1から37までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、a)前記第1のペプチドと前記第2のペプチドを組み合わせ、それにより、ペプチド混合物を形成するステップと、b)前記ペプチド混合物を前記カーゴと組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップとを含む方法。
(項目54)
項目38から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、前記ペプチドを前記カーゴ分子と組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップを含む方法。
(項目55)
前記ペプチドまたは前記ペプチド混合物と前記カーゴ分子をそれぞれ約1:1から約100:1までのモル比で組み合わせる、項目53または54に記載の方法。
(項目56)
前記カーゴ分子を含む第1の溶液を前記ペプチドまたはペプチド混合物を含む第2の溶液と混合して第3の溶液を形成するステップを含み、前記第3の溶液が、i)約0~5%のスクロース、ii)約0~5%のグルコース、iii)約0~50%のDMEM、iv)約0~80mMのNaCl、またはv)約0~20%のPBSを含むまたはそれを含むように調整され、前記第3の溶液をインキュベートして前記カーゴ送達複合体を形成させる、項目53から55までのいずれか一項に記載の方法。
(項目57)
前記第1の溶液が、滅菌水中の前記カーゴを含み、かつ/または前記第2の溶液が、滅菌水中の前記ペプチドまたはペプチド混合物を含む、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記第3の溶液を、インキュベートして前記カーゴ送達複合体を形成した後にi)約0~5%のスクロース、ii)約0~5%のグルコース、iii)約0~50%のDMEM、iv)約0~80mMのNaCl、またはv)約0~20%のPBSを含むように調整する、項目56または57に記載の方法。
(項目59)
前記カーゴ送達複合体をポアサイズの膜を通して濾過する濾過プロセスをさらに含む、項目53から58までのいずれか一項に記載の方法。
(項目60)
前記ポアの直径が少なくとも約0.1μmである、項目59に記載の方法。
(項目61)
1つまたは複数のカーゴを細胞内に送達する方法であって、前記細胞を項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子と接触させるステップを含み、前記カーゴ送達複合体が、1つまたは複数のカーゴを含む、方法。
(項目62)
1つまたは複数のカーゴを個体の組織または器官内に送達する方法であって、前記個体に項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を有効量で投与するステップを含み、前記組織または器官が、肝臓、肺、腎臓、脳、腸、脾臓、心臓、筋肉、およびリンパ節からなる群から選択される、方法。
(項目63)
個体における疾患または状態を処置する方法であって、前記個体に項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を有効量で投与するステップを含む方法。
(項目64)
前記疾患または状態が、肝臓、肺、腎臓、脳、腸、脾臓、心臓、筋肉、およびリンパ節からなる群から選択される器官または組織における病的細胞に関連するものである、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記疾患または状態が、がん、糖尿病、自己免疫疾患、血液病、心疾患、血管疾患、炎症性疾患、線維性疾患、ウイルス感染性疾患、遺伝性疾患、眼の疾患、肝疾患、肺疾患、筋疾患、タンパク質欠乏性疾患、リソソーム蓄積症、神経疾患、腎疾患、老化および変性疾患、ならびにコレステロールレベルの異常を特徴とする疾患からなる群から選択される、項目63または64に記載の方法。
(項目66)
前記カーゴ送達複合体を静脈内または筋肉内に投与する、項目62から65までのいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
前記個体がヒトである、項目62から66までのいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
項目1から48までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、項目49から51までのいずれか一項に記載のナノ粒子、または項目52に記載の医薬組成物を含むキット。
Claims (36)
- カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体を含む組成物であって、前記カーゴ送達複合体が、a)第1の細胞透過性ペプチドを含む第1のペプチド;b)第2の細胞透過性ペプチドを含む第2のペプチド;およびc)カーゴ分子を含み、前記第2のペプチドが、前記第2の細胞透過性ペプチドと共有結合により連結したポリエチレングリコール(PEG)部分を含み、前記第1のペプチドが、PEG部分を有さない、組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択される、請求項1または2に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-6ペプチドである、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記VEPEP-6ペプチドが、配列番号15~40および77からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項4に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、VEPEP-9ペプチドである、請求項1から5までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記VEPEP-9ペプチドが、配列番号41~52および78からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または前記第2の細胞透過性ペプチドが、ADGN-100ペプチドである、請求項1から7までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記ADGN-100ペプチドが、配列番号53~70、79および80からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項8に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドと前記第2の細胞透過性ペプチドが同じである、請求項1から9までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記カーゴ分子が、核酸、ウイルス、ポリペプチド、タンパク質/核酸複合体、ウイルス様粒子、およびタンパク質複合体からなる群から選択される、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドの前記第2の細胞透過性ペプチドに対する比が、約20:1~約1:1である、請求項1から11までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分が、直鎖状PEGである、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分が、分枝PEGである、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分の分子量が、約0.05kDa~約50kDaである、請求項1から14までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分が、約1~10個のエチレングリコール単位からなる、請求項1から15までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端またはC末端とコンジュゲートしている、請求項1から16までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記PEG部分が、前記第2の細胞透過性ペプチド内の部位とコンジュゲートしている、請求項1から16までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、アセチル基、ステアリル基、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体またはその抗体断片、ペプチド、多糖、および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が前記第1の細胞透過性ペプチドもしくは前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端、または前記PEG部分と共有結合により連結している、請求項1から18までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのN末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのN末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、請求項19に記載の組成物。
- 前記1つまたは複数の部分が、標的化配列を含む、請求項19に記載の組成物。
- 前記標的化配列が、GY、YV、VS、SK、GYV、YVS、VSK、GYVS、YVSK、YI、IG、GS、SR、YIG、IGS、GSR、YIGS、およびIGSRからなる群から選択される、請求項21に記載の組成物。
- 前記標的化配列が、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される、請求項22に記載の組成物。
- 前記標的化配列が、前記第1の細胞透過性ペプチドまたは前記第2の細胞透過性ペプチドとリンカーを介して共有結合により連結している、請求項21から23までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記1つまたは複数の部分が、アセチル基および/またはステアリル基を含む、請求項19から24までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記第1のペプチドおよび/または第2のペプチドが、システアミド、システイン、チオール、アミド、必要に応じて置換されているニトリロ三酢酸、カルボキシル、必要に応じて置換されている直鎖状または分枝C1~C6アルキル、第一級または第二級アミン、オシド誘導体、脂質、リン脂質、脂肪酸、コレステロール、核局在化シグナル、核外移行シグナル、抗体、多糖および標的化配列からなる群から選択される1つまたは複数の部分をさらに含み、前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分と共有結合により連結している、請求項1から25までのいずれか一項に記載の組成物。
- 前記1つまたは複数の部分が、前記第1の細胞透過性ペプチドのC末端、前記第2の細胞透過性ペプチドのC末端または前記PEG部分とリンカーを介して共有結合により連結している、請求項26に記載の組成物。
- 前記第1の細胞透過性ペプチドおよび/または第2の細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、請求項1から27までのいずれか一項に記載の組成物。
- カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体を含む組成物であって、前記カーゴ送達複合体が、細胞透過性ペプチドおよびカーゴ分子を含み、前記細胞透過性ペプチドが、CADY、PEP-1ペプチド、PEP-2ペプチド、PEP-3ペプチド、VEPEP-3ペプチド、VEPEP-6ペプチド、VEPEP-9ペプチド、およびADGN-100ペプチドからなる群から選択され、前記細胞透過性ペプチドが、レトロインベルソペプチドである、組成物。
- カーゴ分子を細胞内送達するためのカーゴ送達複合体を含む組成物であって、前記カーゴ送達複合体が、a)細胞透過性ペプチドを含むペプチドおよびb)カーゴ分子を含み、前記ペプチドが、GYVSK、GYVS、YIGS、およびYIGSRからなる群から選択される標的化配列をさらに含む、組成物。
- 請求項1から30までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を含むコアを含むナノ粒子。
- 請求項1から30までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または請求項31に記載のナノ粒子、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
- 請求項1から28までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、a)前記第1のペプチドと前記第2のペプチドを組み合わせ、それにより、ペプチド混合物を形成するステップと、b)前記ペプチド混合物を前記カーゴと組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップとを含む方法。
- 請求項29または30に記載のカーゴ送達複合体を調製する方法であって、前記ペプチドを前記カーゴ分子と組み合わせ、それにより、前記カーゴ送達複合体を形成するステップを含む方法。
- 1つまたは複数のカーゴを細胞内に送達する方法であって、前記細胞を請求項1から30までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体または請求項31に記載のナノ粒子と接触させるステップを含み、前記カーゴ送達複合体が、1つまたは複数のカーゴを含む、方法。
- 請求項1から30までのいずれか一項に記載のカーゴ送達複合体、請求項31に記載のナノ粒子、または請求項32に記載の医薬組成物を含むキット。
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