JPWO2020194852A1 - ポンプ監視装置、真空ポンプおよび生成物堆積診断用データ処理プログラム - Google Patents

ポンプ監視装置、真空ポンプおよび生成物堆積診断用データ処理プログラム Download PDF

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Abstract

真空ポンプ内の生成物堆積を診断するポンプ監視装置であって、前記真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する取得部と、前記取得部により取得した前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する統計量演算部と、前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する診断部と、を備える。

Description

本発明は、ポンプ監視装置、真空ポンプおよび生成物堆積診断用データ処理プログラムに関する。
半導体や液晶パネルの製造におけるドライエッチングやCVD等の工程では、高真空のプロセスチャンバ内で処理を行うため、プロセスチャンバ内のガスを排気し高真空を維持する手段として、例えばターボ分子ポンプのような真空ポンプが用いられる。この際,排気するガス内に含まれる反応生成物がポンプ内部で冷却されることにより、ポンプ内部に反応生成物が固化し堆積するという問題がある。
特許文献1に記載の発明では、回転体を回転駆動するモータのモータ電流値を検出し、定常回転モード時において、モータ電流値のうち設定値以上のモータ電流値のみを記憶し、記憶されたモータ電流値の単位時間当たりの平均値を計算し、平均値を時系列に並べて、平均値の一次近似線を求め、一次近似線を用いて算出された予測モータ電流値と排気ポンプの使用開始時の初期モータ電流値との差分値を求め、差分値が予め設定された閾値を超える時点を、排気ポンプのメンテナンス時期と判定している。
国際公開第2013/161399号
ところで、実際の排気ポンプには機台差や環境差が存在し,同一条件下のモータ電流値は必ずしも一致しない。そのため、メンテナンス時期の判定において、初期状態のモータ電流値と比較することにより機台差の影響を低減することは可能であるが、環境差による影響、例えば、気温等の外部条件による影響は、初期状態のモータ電流値と比較するだけでは除去するのが難しい。
本発明の第1の態様によると、ポンプ監視装置は、真空ポンプ内の生成物堆積を診断するポンプ監視装置であって、前記真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する取得部と、前記取得部により取得した前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する統計量演算部と、前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する診断部と、を備える。
本発明の第2の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記診断部は、前記統計量が前記生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンス時期であることを示す診断情報を出力するのが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記統計量が前記生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンスの警報を発報する警報部を備えるのが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記統計量演算部は、分散、最大値と最小値の差、四分位範囲および分位点範囲の少なくとも一つを前記統計量として算出するのが好ましい。
本発明の第5の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記取得部により取得した前記データを前記所定時間間隔毎に切り出して、類似のデータパターン毎に分類するパターン分類部をさらに備え、前記統計量演算部は、前記パターン分類部により分類された前記データパターンに基づいて前記統計量を算出するのが好ましい。
本発明の第6の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記取得部は、前記真空ポンプにガス負荷が無い場合の無負荷時電流値よりも大きな所定電流値以上のモータ電流値を、前記データとして取得するのが好ましい。
本発明の第7の態様によると、第1の態様のポンプ監視装置において、前記統計量演算部で算出された統計量を平準化フィルタにより平準化する平準化部をさらに備え、前記診断部は前記平準化部により平準化された統計量に基づいて診断を行うのが好ましい。
本発明の第8の態様によると、真空ポンプは、第1の態様のポンプ監視装置を備える。
本発明の第9の態様によると、生成物堆積診断用データ処理プログラムは、コンピュータに、真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する機能と、前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する機能と、前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する機能と、を実行させる。
本発明によれば、メンテナンス時期の診断など、真空ポンプを診断する際に環境差の影響を除去することができる。
図1は、真空ポンプを備える真空処理装置を示す図である。 図2は、ポンプ本体の詳細を示す断面図である。 図3は、真空ポンプおよびメインコントローラの構成を示すブロック図である。 図4は、ポンプ監視部の機能ブロック図である。 図5は、プロセス処理に伴うモータ電流値の推移の一例を示す図である。 図6は、プロセス処理に伴うモータ電流値の推移の他の例を示す図である。 図7は、閾値以上のモータ電流値のみを取得した場合の電流パターンを示す図である。 図8は、データxiの分布を示す図である。 図9は、比較例における電流パターンを示す図である。 図10は、比較例における単位時間当たりのモータ電流値の平均を示す図である。 図11は、t=t10,t20における単位時間Δt当たりのモータ電流値の平均<x>を示す図である。 図12は、t=t10,t20における電流値の分布D1,D2を示す図である。 図13は、生成物堆積診断に関する処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、統計量演算処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、通信回線を介して繋がったコンピュータとサーバーコンピュータとを示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、真空ポンプ1を備える真空処理装置10の概略構成を示す図である。真空処理装置10は、例えば、エッチング処理や成膜装置である。真空ポンプ1は、バルブ3を介してプロセスチャンバ2に取り付けられている。真空処理装置10は、真空ポンプ1およびバルブ3を含む真空処理装置10全体を制御するメインコントローラ100を備える。真空ポンプ1は、ポンプ本体11と、ポンプ本体11を駆動制御するポンプコントローラ12とを備えている。真空ポンプ1のポンプコントローラ12は、通信ライン40を介してメインコントローラ100に接続されている。
図2は、ポンプ本体11の詳細を示す断面図である。本実施の形態における真空ポンプ1は磁気軸受式のターボ分子ポンプであり、ポンプ本体11には磁気軸受によって支持される回転体Rが設けられている。回転体Rは、ポンプロータ14と、ポンプロータ14に締結されたロータシャフト15とを備えている。
ポンプロータ14には、上流側に回転翼14aが複数段形成され、下流側にネジ溝ポンプを構成する円筒部14bが形成されている。これらに対応して、固定側には複数の固定翼ステータ62と、円筒状のネジ溝ポンプステータ64とが設けられている。ネジ溝ポンプとしては、ネジ溝ポンプステータ64の内周面にネジ溝が形成される形式と、円筒部4bの外周面にネジ溝を形成する形式とがある。各固定翼ステータ62は、スペーサリング63を介してベース60上に載置される。
ロータシャフト15は、ベース60に設けられたラジアル磁気軸受17A,17Bとアキシャル磁気軸受17Cとによって磁気浮上支持され、モータ16により回転駆動される。各磁気軸受17A〜17Cは軸受電磁石と変位センサとを備えおり、変位センサによりロータシャフト15の浮上位置が検出される。ロータシャフト15の回転数は回転数センサ18により検出される。磁気軸受17A〜17Cが作動していない場合には、ロータシャフト15は非常用のメカニカルベアリング66a,66bによって支持される。
ベース60には、吸気口61aが形成されたポンプケーシング61がボルト固定されている。ベース60の排気口60aには排気ポート65が設けられ、この排気ポート65にバックポンプが接続される。ポンプロータ14が締結されたロータシャフト15をモータ16により高速回転すると、吸気口61a側の気体分子は排気ポート65側へと排気される。
ベース60には、ヒータ19と、冷却水などの冷媒が流れる冷媒配管67とが設けられている。冷媒配管67に不図示の冷媒供給配管が接続され、冷媒供給配管に設置した電磁開閉弁(不図示)の開閉制御により、冷媒配管67への冷媒流量を調整することができる。反応生成物の堆積しやすいガスを排気する場合には、ネジ溝ポンプ部分および下流側の回転翼14aへの生成物堆積を抑制するために、ヒータ19をオンオフすること、および冷媒配管67を流れる冷媒の流量をオンオフすることにより、例えば、ネジ溝ポンプステータ64が固定される固定部付近のベース温度が所定温度となるように温度調整を行う。
図3は、真空処理装置10に設けられた真空ポンプ1の構成と、メインコントローラ100の構成を示すブロック図である。図2にも示したように、真空ポンプ1のポンプ本体11は、モータ16,磁気軸受(MB)17および回転数センサ18を備える。なお、図3では、図2のラジアル磁気軸受17A,17Bおよびアキシャル磁気軸受17Cを、まとめて磁気軸受17と記載した。前述したように、磁気軸受17は、軸受電磁石と、ロータシャフト15の浮上位置を検出するための変位センサとを備えている。
ポンプコントローラ12は、CPU20および記憶部21等を備えている。CPU20は、記憶部21に格納されている制御プログラムに従い、磁気軸受制御部(MB制御部)22、モータ制御部23およびポンプ監視部24として機能する。記憶部21はRAM、ROM等のメモリとハードディスクやCD−ROM等の記録媒体とを備えており、制御プログラムは記録媒体に記録されている。CPU30は、制御プログラムを実行する際には、制御プログラムを記録媒体から読み取ってメモリに記憶させる。メインコントローラ100は、主制御部110、表示部120および記憶部130を備えている。
モータ制御部23は、回転数センサ18で検出した回転信号に基づいてロータシャフト15の回転数を推定し、推定された回転数に基づいてモータ16を所定目標回転数に制御する。ガス流量が大きくなるとポンプロータ14への負荷が増加するので、モータ16の回転数が低下する。モータ制御部23は、回転数センサ18で検出された回転数と所定目標回転数(定格回転数)との差がゼロとなるようにモータ電流を制御することにより所定目標回転数を維持するようにしている。
図4は、ポンプ監視部24の機能ブロック図である。ポンプ監視部24は、真空ポンプ1の状態を表すデータに基づいて真空ポンプ1への生成物堆積を監視するものである。以下では、真空ポンプ1の状態を表すデータとしてモータ電流値を用いる場合を例に説明する。ポンプ監視部24は、電流値取得部241,運転パターン分類部242,統計量演算部243,診断部244および警報部245を備えている。真空ポンプ1の内部に反応生成物が堆積すると真空ポンプ1の状態が微妙に変化し、ガス排気時のモータ電流値が変化することが知られている。さらに、本発明者は、モータ電流値のバラつきが堆積量に応じて変化することを見出した。ポンプ監視部24では、このモータ電流値のバラつきの変化に着目して真空ポンプ1への生成物堆積を診断する。
電流値取得部241は、図3のモータ制御部23において検出されるモータ電流値をモータ制御部23から取得する。後述するように、プロセスチャンバ2において複数のプロセスが行われる場合、モータ電流値(例えば、プロセス中のモータ電流値の平均値)はプロセス(運転パターン)に応じて異なる。運転パターン分類部242では、後述するように、取得したモータ電流値のデータを運転パターンごとに分類する。統計量演算部243では、運転パターン分類部242で分類されたモータ電流値データに基づいて、モータ電流値の分布の幅を表す統計量を計算する。本実施の形態では、モータ電流値のバラつきを示す情報として、モータ電流値の分布の幅を表す統計量を用いる。
診断部244は、統計量演算部243で算出した分布の幅を表す統計量に基づいて生成物堆積を診断する。分布の幅を表す統計量は、生成物堆積量が増加するに従って増加することが確認されている。診断部244は、ポンプ使用開始状況における分布の幅と使用開始後の分布の幅との差分が判定用閾値に達したならば、生成物堆積量が許容上限値に達したと診断する。なお、ポンプ使用開始状況における分布の幅を初期値とし、使用開始後の分布の幅が「初期値+判定用閾値」に達した時点を許容上限値到達としても良く、差分を用いる場合と実質的に同一である。
診断部244により生成物堆積量が許容上限値に達したと診断されると、警報部245は警報を発生する。例えば、警報部245に表示装置を設けて、表示装置に警報情報、例えば、生成物除去のメンテナンス時期となったことを報知する情報を表示しても良いし、警報情報を通信ライン40を介してメインコントローラ100に送信するようにしても良い。
電流値取得部241で取得されたモータ電流値はいったん記憶部21に記憶され、運転パターン分類部242による分類処理、および、統計量演算部243による統計量の計算に利用される。上述した生成物堆積の監視に関係する処理は、記憶部21に記憶されている生成物堆積診断用の処理プログラムを実行することにより行われる。
(運転パターン分類処理)
次いで、運転パターン分類部242で行われるモータ電流値のパターン分類について説明する。図1では図示を省略したが、真空処理装置10の一般的なチャンバ構成は、ウェハをクリーンルームからチャンバ内へ導入するロードロックチャンバ、ウェハを処理するプロセスチャンバ2、および、ロードロックチャンバとプロセスチャンバ2との間のウェハの搬入および搬出を行うトランスファチャンバという構成になる。
プロセスチャンバ2で1種類のプロセス処理PAを行う場合、真空ポンプ1のモータ電流値の変化を模式的に示すと図5のようになる。図5はプロセス処理に伴うモータ電流値の推移の一例を示す図であり、縦軸はモータ電流値、横軸は時間である。t=t1においてプロセスチャンバ2内へのプロセスガス導入が開始されると、ガス負荷によりモータ電流値が上昇する。プロセスチャンバ2内の圧力が所望のプロセス圧力に安定すると、モータ電流値もほぼ一定となる。その後、符号PA(1)で示す期間において1回目のプロセス処理PAが行われる。
1回目のプロセス処理PA(1)が終了し、t=t2においてプロセスガスの導入を停止すると、プロセスチャンバ2の圧力が低下しモータ電流値も低下する。符号Bで示す期間において、処理済みのウェハのプロセスチャンバ2からの搬出、および、未処理ウェハのプロセスチャンバ2への搬入が行われる。ウェハの搬出および搬入が終了したならば、t=t3においてプロセスチャンバ2内へのプロセスガス導入が再開される。
図5に示す例では、t=t1からt=t5までの間に同一プロセス処理PAがPA(1),PA(2),PA(3)のように3回行われる。すなわち、3枚のウェハが処理される。その後、t=t5からt=t6までの期間において、ロードロックチャンバにおけるウェハカセットの交換が行われる。ウェハカセットの交換期間では、プロセスチャンバ2におけるプロセス処理は行われずチャンバ内は高真空に維持されるので、モータ負荷が小さくなりモータ電流値も小さな値に維持される。ウェハカセットの交換が終了してウェハがプロセスチャンバ2に搬入されると、t=t7においてプロセスガスが導入される。その後、チャンバ内圧力が安定したら符号PA(4)で示す期間においてプロセス処理が行われる。
図6はプロセス処理に伴うモータ電流値の推移の他の例を示す図であり、プロセスチャンバ2において3種類のプロセス処理PA,PB,PCを行う場合を示す。すなわち、プロセスチャンバ2に搬入されたウェハに対して、プロセス処理PA,PB,PCが順に行われる。
t=t1においてプロセスチャンバ2内へのプロセスガス導入が開始されると、ガス負荷によりモータ電流値が上昇する。プロセスチャンバ2内の圧力が所望のプロセス圧力に安定すると、モータ電流値もほぼ一定となる。その後、符号PA(1)で示す期間においてプロセス処理PAが行われる。プロセス処理PA(1)が終了しt=t2においてプロセスガスの導入を停止すると、プロセスチャンバ2の圧力が低下しモータ電流値も低下する。
プロセスチャンバ2の圧力が十分に低下したt=t3において、プロセス処理PBに関するプロセスガスが導入される。そして、チャンバ内圧力がプロセス処理PBのプロセス圧力に安定したならば、符号PB(1)で示す期間においてプロセス処理PBが行われる。プロセス処理PB(1)が終了し、t=t4にプロセス処理PBのプロセスガス導入が停止されると、チャンバ内圧力は低下しモータ電流値も低下する。
プロセスチャンバ2の圧力が十分に低下したt=t5において、プロセス処理PCに関するプロセスガスが導入される。そして、チャンバ内圧力が安定したならば、符号PC(1)で示す期間においてプロセス処理PCが行われる。プロセス処理PC(1)が終了し、t=t6においてプロセスガスの導入を停止すると、プロセスチャンバ2の圧力が低下しモータ電流値も低下する。その後、処理済みのウェハはプロセスチャンバ2から搬出される。
図6に示す例では、t=t1からt=t6までの間に同一ウェハに対してプロセス処理PA(1),PB(1),PC(1)が順に行われる。ウェハに対してプロセス処理PA,PB,PCが行われると、t=t6からt=t7までの期間においてプロセスチャンバ2から処理済みのウェハが搬出される。t=t7からt=t8までの期間においては、ロードロックチャンバにおけるウェハカセットの交換が行われる。その後、未処理のウェハがプロセスチャンバ2に搬入され、t=t8においてプロセスガスの導入が開始され、プロセス処理PA(2)が行われる。その後、プロセス処理PB(2)およびプロセス処理PC(2)が順に行われる。
図5,6に示すように、モータ電流値は、プロセス処理の種類やプロセス処理を行っているか否か等によって変化する。そのため、生成物堆積量の影響によるモータ電流値の変化を正しく検出するためには、同一条件下におけるモータ電流値を比較する必要がある。本実施の形態では、電流値取得部241で取得されたモータ電流値データに対してクラスタリング処理を行うことで、運転パターン毎にモータ電流値データを分類するようにした。
図5のモータ電流値を例にクラスタリングによる分類処理を説明する。図5に示す例では、同一種類のプロセス処理PAが繰り返し行われ、モータ電流値にほぼ同じ電流パターンが繰り返し現れる。クラスタリングを行うためには、取得されたモータ電流値を単位時間ごとに切り出す必要がある。
各プロセス処理PAにおいては、ウェハの搬出、搬入後のプロセスチャンバ2の圧力が十分に低下した所定圧力となるタイミングR1(例えば、図5のt=t3)で、プロセスガスの導入が開始される。所定圧力となるタイミングR1ではモータ電流値はI0付近まで低下し、チャンバ内へのプロセスガス導入が開始されると、モータ電流値はI0から急激に立ち上がる。
クラスタリングの時間枠である上記単位時間の設定方法としては、例えば、モータ電流値がI0となったタイミングR1から所定の時間間隔Δtをクラスタリングの時間枠とする。図5に示す例では、タイミングR1から次のタイミングR1までの時間間隔Δtを時間枠(=単位時間)に設定しているが、これに限定されない。タイミングR1から時間間隔Δtが経過した後に、モータ電流値がI0となったタイミングから次のモータ電流値切り出しが行われる。
図5の例で、t4からt5までのモータ電流値切り出しの後は、ロードロックチャンバにおけるウェハカセットの交換が行われるため、チャンバ内圧力は低くモータ電流値もI0付近になっている。すなわち、t=t4から時間間隔Δtが経過したタイミングt5におけるモータ電流値がI0を下回っているので、t5〜t6のモータ電流値の切り出しが行われる。同様に、t6〜t8においてもモータ電流値の切り出しが行われる。なお、t=t8におけるモータ電流値はI0を上回っているので、このタイミングではモータ電流値の切り出しが開始されず、t=t8以後にモータ電流値がI0を初めて下回るタイミングt9においてモータ電流値の切り出しが開始される。
このように時間枠(時間間隔)Δt毎にモータ電流値を切り出したならば、次いでクラスタリングにより分類を行う。その際には、電流パターンの特徴的な箇所のモータ電流値に注目して分類が行われる。例えば、図5に示す電流パターンでは、電流値がピークとなる箇所R2,R3,R4や電流値が谷となる箇所R5,R6などを利用してクラスタリングが行われ、クラスタC1、クラスタC2、クラスタC3およびクラスタC4の4種類の電流パターンに分類される。
同じプロセス処理PAが行われるt1〜t3の時間枠Δtおよびt3〜t4の時間枠Δtでは、電流パターンがほぼ同一となっており、クラスタC1に分類される。もちろん、真空ポンプ1の条件が理想的に一致していれば同一となると考えられるが、実際には環境温度や生成物堆積量の違いや真空ポンプ1の機台差などによってモータ電流値が異なることになり、それが電流値パターンにも影響する。t4〜t5の時間枠Δtの電流パターンは、上述した2つの時間枠Δtにおける電流パターンと比較して、ウェハ搬入・搬送期間におけるパターン形状が異なっているので別のクラスタC2に分類される。
t5〜t6の時間枠Δtの電流パターンはプロセス処理が行われていない期間の電流パターンであって、クラスタC1、クラスタC2とは別のクラスタC3に分類される。t6〜t8の時間枠Δtでは、プロセス処理PAの電流パターンの一部が切り出されるような時間枠設定になっているため、クラスタC1〜C3のいずれとも異なる電流パターンになっており、クラスタC4に分類される。統計量を生成物堆積の診断にはクラスタC1、クラスタC2およびクラスタC4の使用が可能であり、これらの電流パターンのいずれか一つの統計量を用いたり、複数の統計量を選択して用いたりすることができる。
なお、電流値取得部241でモータ電流値を取得する際に、真空ポンプ1にガス負荷が無い場合の無負荷時電流値よりも大きな閾値Ith以上のモータの電流値を取得するようにすれば、クラスタC3のように生成物堆積の診断には不向きなクラスタが得られるのを防止することができる。閾値Ith以上のモータ電流値のみを取得した場合、取得されたモータ電流値は図7のようになる。この場合、クラスタC1,C2のみが取得され、より適切なクラスタリングを行うことができる。
図6に示す例において、閾値Ith以上のモータ電流値のみを取得してクラスタリングを行うと、プロセス処理PA,PB,PCに対応した3種類のクラスタC1〜C3に分類される。複数のプロセス処理PA,PB,PCが含まれる場合、クラスタリングする際の特徴点として、プロセス処理中のモータ電流値、すなわちモータ電流値が安定的にピーク状態になっている範囲のモータ電流値も採用すると良い。
(統計量の算出)
統計量演算部243における統計量の算出について説明する。従来は、生成物堆積量を推定する指標として、例えばモータ電流値の単位時間当たりの平均値を用いていた。本実施の形態では、生成物堆積量を推定する指標として、モータ電流値の分布の拡がりを表す統計量を用いるようにした。そのような統計量としては、分散、最大値と最小値との差、四分位範囲、分位点範囲等を用いることができる。
モータ電流値データをクラスタリングにより分類し、例えば、図5のクラスタC1に分類された電流パターンについて統計量を求める場合、電流パターンに対して、時間枠Δtにおいて取得されたモータ電流値の平均値xi(i=1,2,3,・・・,n)を計算する。nはクラスタリングによりクラスタC1に分類された電流パターンデータの個数であり、統計量を算出する際のデータ数である。<x>をn個のデータxiの平均値とすれば、分散Vは次式(1)で算出される。
Figure 2020194852
なお、本実施の形態ではデータxiとしてモータ電流値の平均値を用いたが、データxiは平均値に限定されず、例えば、t=t1からt=t2までの時間幅において電流値を累積した総電流量(Ah)であっても良い。
図8は複数のデータxiの分布、すなわち、電流値とデータ数との関係を示す図である。図8の分布において、四分位範囲は、25%分位点(第1四分位点)と75%分位点(第3四分位点)との間の電流値の範囲(=電流値差)を示す。25%分位点より左側(値の小さい側)には全データ数の25%が存在し、75%分位点の右側(値の大きい側)にも全データ数の25%が存在する。また、全データの電流値の中央値を第2四分位点と呼ぶ。また、分位点範囲とは、M%分位点と(100−M)%分位点との間の電流値の範囲(=電流値差)である。
(分布の幅を表す統計量の利点)
比較例として、単位時間当たりのモータ電流値の平均を用いる場合には、例えば、図9,10に示すような方法でモータ電流値を取得する。図9は図7のクラスタC2の電流パターンを示しており、図10は単位時間当たりのモータ電流値の平均を棒グラフで示したものである。図9,10において、Δt1は平均を求める際の単位時間である。比較例の場合、電流パターンのどのタイミングで単位時間当たりのモータ電流値の平均を算出するかで、算出される平均値にばらつきが生じる。当然ながら、単位時間Δt1をクラスタC2の時間幅Δt(図7参照)と同程度に設定した場合には、モータ電流値の平均は上述した平均値xiと同程度の値となる。
図10に示すような単位時間Δt1当たりのモータ電流値の平均を用いる場合には、図9に示した分布の内の任意のΔt1の電流値平均値が得られることになる。特許文献1では、このようにして得られた単位時間当たりのモータ電流値の平均を時系列に並べて一次近似線を求め、一次近似線により予測されるモータ電流値とポンプ使用開始時のモータ電流値との差分が閾値を超える点をメンテナンス時期と判定している。
生成物堆積量の指標としてモータ電流値の分布の幅を表す統計量を用いた場合の利点について、図11,12を参照して説明する。図11は、単位時間Δt1当たりのモータ電流値の平均を用いる場合を示す。図12は、本実施の形態のようにモータ電流値の分布の幅を表す統計量を用いた場合を示す。ここでは、分布の幅を表す統計量として分散σを用いる場合を例に説明する。
図11において、t=t10およびt=t20におけるモータ電流値の平均値は、それぞれx1,x2である。t=t10とt=t20とでは環境状態および生成物堆積量が異なっており、t=t20における生成物堆積量に起因するモータ電流平均値の変化(=増加)がΔ1で、環境状態に起因するモータ電流平均値の変化がΔ2であるとする。
モータ電流値の平均値x1,x2から生成物堆積量の影響を推定する場合、環境状態に起因する電流値増加Δ2は誤差要因とみなすことができる。そのため、モータ電流値の平均値x1,x2から推定される一次直線L2は、生成物堆積量に起因する電流値の増加Δ1のみを考慮した場合に推定される一次直線L1と異なる。すなわち、環境状態の変化によって生成物堆積に関するメンテナンス時期推定に誤差が生じることになる。
図12は、図11のt=t10、t20におけるモータ電流値の分布D1,D2を模式的に示したものである。ここでは、分布D1,D2は正規分布であると仮定し、分布D1,D2の分散をそれぞれσ1,σ2とする。
本実施の形態で生成物堆積の診断に用いているモータ電流値の分布の幅を表す統計量の場合、クラスタリングにより同一クラスタに分類された複数の電流パターンのモータ電流値(平均値)は図8のように分布する。複数のデータxiを取得する時間範囲は2min程度なので、その時間範囲に取得される複数のデータxiにおける電流値増加Δ2はほぼ同一と考えることができる。すなわち、環境状態の変化によるモータ電流値の変化は、図8に示す複数のデータxiの全体が増加方向または減少方向に移動するような影響を与える。一方、生成物堆積量が増加すると、上述したようにモータ電流平均値に増加Δ1が生じる。
そのため、分布D1,D2の中央値は値x1,x2であり、図12に示すように分布D2は、分布D1に対して差=x2−x1だけズレている。この差=x2−x1は、上述したように生成物堆積量に起因するモータ電流平均値の増加Δ1と、環境状態に起因するモータ電流平均値の増加Δ2とによるものであり、Δ1+Δ2に等しい。さらに、生成物堆積量が増加すると複数のデータxiのバラつきである分布の幅が拡がり、環境状態(例えば、環境温度)が変化した場合でも分布の幅は変化しないことがわかった。すなわち、この分散σの増加を監視することで、環境状態の変化(環境差)の影響を受けることなく生成物堆積量を診断することができる。
図4の統計量演算部243では、複数のデータxiに基づいて、分布の幅を表す統計量を算出する。分布の幅を表す統計量としては、分散、最大値と最小値との差、四分位範囲、分位点範囲等がある。統計量演算部243はこれらの少なくとも一つを算出するが、上述した例では分散を算出した。
診断部244では、算出された統計量に基づいて生成物堆積量の診断を行う。具体的には、真空ポンプ1を真空処理装置10のプロセスチャンバ2に装着して使用開始した場合の、使用開始初期時に取得される複数のデータxiに基づく統計量(初期統計量)を算出する。そして算出された初期統計量を基準とした、現時点で算出される統計量の増加量である差分(=現在統計量−初期統計量)を算出する。算出された差分が予め設定した許容上限値に達したならば、警報部245から警報を発報する。
なお、診断部244において、算出された統計量の経時変化に対して最小二乗法による一次関数フィッティング(Savitzky-Golay フィルタ)等を適用して、統計量を平準化処理するようにしても良い。その場合、平準化後の統計量を用いて初期状態との差分を求め、その差分が許容上限値に達した時点で警報を発報する。統計量の平準化処理を行うことにより、許容上限値との比較を行う際に、ノイズ等による統計量の上下の振れの影響を防止することができる。
また、許容上限値を生成物堆積に関するメンテナンスが必要となる値に設定しても良い。診断部244は、統計量を時系列に並べて一次近似線を求め、その一次近似線を用いて統計量が「初期統計量+許容上限値」に達する時点をメンテナンス時期と診断する。警報部245は、差分が許容上限値に達した時点で警報を発報するだけでなく、推定されたメンテナンス時期をメンテナンス情報として報知する。
図13は、ポンプ監視部24で実行される処理される堆積物診断に関する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、記憶部21に記憶されている処理プログラムをポンプ起動に伴って起動することにより実行される。
図13のステップS100では、電流値取得部241によるモータ電流値の取得を開始する。ステップS110では、ポンプスタート初期期間において図14に示す統計演算処理を行って、上述した初期統計量を算出する。初期統計量の算出が終了したならば、ステップS120に進んで、ポンプスタート初期期間の以降における統計量である現在統計量を、図14に示す統計演算処理により算出する。
次いで、ステップS130では、ステップS120で算出された現在統計量とステップS110で算出された初期統計量との差分(=現在統計量−初期統計量)を算出する。算出された差分は記憶部21に記憶する。ステップS140では、算出された差分の時系列変化を示す一次近似線を求め、その一次近似線を用いて差分が許容上限値に達する時点を推定する。ここでは、許容上限値をメンテナンス時期に関する上限値とする。ステップS150では、警報部245は、ステップS140で推定されたメンテナンス時期をメンテナンス情報として報知する。
なお、差分の一次近似線を用いる代わりに統計量の一次近似線を求め、統計量が「初期統計量+許容上限値」に達する時点をメンテナンス時期と判断しても良い。
ステップS160では、ステップS130で算出された差分が許容上限値に達したか否か、すなわち、生成物堆積量が許容上限に達したか否かを判定する。ステップS160で差分が許容上限値に達したと判定されると、ステップS170へ進んで警報部245に警報を発報させる。一方、ステップS160において差分が許容上限値に達していないと判定されると、ステップS120へ進む。
(統計量演算処理)
図14は、ステップS110およびS120において用いられる統計量演算処理に関するフローチャートである。ステップS200では、取得されたモータ電流値から、電流立ち上がりから単位時間Δtが経過するまでの電流値を切り出す。ステップS210では、ステップS200で切り出した電流値に対して上述したようなパターン分類を行う。ステップS220では、ステップS210で分類された同一パターン分類に関して、前述した電流平均値xi(データxi)をそれぞれ算出する。ステップS230では、データxiのデータ数がnに達したか否かを判定し、データ数がnに達していない場合はステップS210へ戻り、データ数がnに達した場合にはステップS240へ進む。ステップS240では、n個のデータxiに基づいて統計量(例えば、分散)を算出する。
(変形例)
上述した実施の形態では、クラスタリングを行うことにより、同一分類の電流パターンに関して複数のデータxiを求めた。上述した統計量を用いた生成物堆積の診断を行う場合、上述したようなクラスタリングによる分類は必ずしも必要としない。例えば、図7に示すような電流パターンに対して、切り出し開始タイミングを電流の立ち上がりタイミングに限定せず、Δtの数倍程度の時間間隔を単位時間として電流値を切り出すようにし、電流値の平均値を算出するようにしても良い。そして、分類なしに得られたn個のモータ電流平均値をデータxiとして、統計量を算出する。
変形例の場合、クラスタリングにより分類する場合に比較してデータxiのバラつきが大きくなり分布の幅も大きくなるが、分布の幅の大小による生成堆積量の判定は可能である。なお、切り出しの単位時間を長くすることで、データxiのバラツキを小さく抑えることができる。
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
[1]一態様に係るポンプ監視装置は、真空ポンプ内の生成物堆積を診断するポンプ監視装置であって、真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する取得部と、前記取得部により取得した前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する統計量演算部と、前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する診断部と、を備える。
例えば、図12に示すように、t=t10における所定時間間隔当たりの電流値の分布D1は、t=t20では分布D1のようになる。そして、分布D1,D2の幅を表す統計量(例えば、分散σ1,σ2)は、環境状態の変化(環境差)の影響を受けないが生成物堆積量が増加すると大きくなる。すなわち、電流値の分布の幅を表す統計量の増加を監視することで、環境状態の変化(環境差)の影響を受けることなく生成物堆積量を診断することができる。
なお、上述した実施の形態では、真空ポンプ1のモータ16の電流値を取得して、所定時間間隔当たりの電流値の分布の幅を表す統計量を算出し、その統計量に基づいて生成物堆積量の判定を行った。しかし、生成物堆積量の影響を受ける真空ポンプ1の状態を表すデータはモータ電流値に限定されず、モータ負荷を表すモータ電力、磁気浮上への影響に関するデータである変位センサの電流値、磁気軸受電流値および磁気軸受電力なども、ポンプ状態を表すデータとして用いることができる。そして、ポンプ状態を表すデータの分布の幅を表す統計量を算出し、その統計量に基づいて生成物堆積量の判定を行う。
ポンプロータ14への生成物堆積によって、ポンプロータ14の重量やロータアンバランス量が増加する。例えば、ロータアンバランス量が増加すると磁気浮上しているポンプロータ14の振れ回り量が増加し、ロータ浮上位置のバラつきも増加することになる。そのため、変位センサの電流値の分布の幅を表す統計量を用いることで、生成物堆積量の診断を行うことが可能となる。
[2]上記[1]に記載のポンプ監視装置において、前記診断部は、前記統計量が前記生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンス時期であることを示す診断情報を出力する。その結果、環境状態の変化(環境差)の影響を受けることなくポンプメンテナンス時期を診断することができる。
[3]上記[1]または[2]に記載のポンプ監視装置において、前記統計量が生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンスの警報を発報する警報部を備える。
図13のステップS160のように、差分=現在統計量−初期統計量が許容上限値に達したか否かを判定することで、すなわち、統計量が生成物堆積量に関する許容上限値に達したか否かを判定することで、生成物堆積に関するメンテナンス時期になったと診断することができる。そして、警報部245から警報を発報することにより真空ポンプのメンテナンスを速やかに行うことができ、生成物堆積による不具合の発生を未然に防止することができる。
[4]上記[1]から[3]までのいずれか一項に記載のポンプ監視装置において、前記統計量演算部は、分散、最大値と最小値の差、四分位範囲および分位点範囲の少なくとも一つを前記統計量として算出する。
分布の幅を表す統計量としては、分散の他に、最大値と最小値の差、四分位範囲および分位点範などを用いることができる。さらに、複数の統計量を用いることで、生成物堆積の診断の信頼性の向上を図ることができる。例えば、3つの統計量を使用する場合、全ての統計量が許容上限値に達した場合にのみメンテナンス時期に達したと診断することで、ノイズ等の他の要因で1の統計量が許容上限値を一時的に超えてしまうというような例外的な状況の影響を防止することができる。
[5]上記[1]から[4]までのいずれか一項に記載のポンプ監視装置において、前記取得部により取得した前記データを前記所定時間間隔毎に切り出して、類似のデータパターン毎に分類するパターン分類部をさらに備え、前記統計量演算部は、前記パターン分類部により分類された前記データパターンに基づいて前記統計量を算出する。
例えば、図6に示すように複数の運転パターンがある場合、運転パターンによってガス流量やバルブ3の開度の変動の仕方が異なる。そのため、ポンプ内に堆積した生成物量が同一であっても、運転パターンによって単位時間あたりのモータ電流値が異なる場合がある。これに対して、上述のように、取得した電流値を所定時間間隔毎に切り出して類似の電流パターン毎に分類することで、同じ運転パターンは同じ電流パターンに分類される。その結果、他の運転パターンの影響を受けることなく生成物堆積診断を行うことができる。
[6]上記[1]から[5]までのいずれか一項に記載のポンプ監視装置において、前記取得部は、前記真空ポンプにガス負荷が無い場合の無負荷時電流値よりも大きな所定電流値以上のモータ電流値を、前記データとして取得する。
例えば、図6で説明したように、モータ電流値を取得する際に無負荷時電流値よりも大きな閾値Ith以上のモータの電流値を取得するようにすれば、所定時間間隔当たりの電流値の分布の幅を表す統計量の算出をより精度よく行うことができる。すなわち、無負荷時電流値の区間が含まれていると分布の幅に影響を与えるので、統計量に対して生成物堆積以外の要素が影響し、生成物堆積の診断精度が悪化してしまう。しかし、上述のように、真空ポンプにガス負荷が無い場合の無負荷時電流値よりも大きな所定電流値以上のモータの電流値を取得するようにすれば、そのような診断精度の悪化を防止することができる。
また、電流値を所定時間間隔毎に切り出して類似の電流パターン毎に分類する場合には、図5のクラスタC3のようなプロセス処理とは関係がなく生成物堆積診断には悪影響を与えるクラスタが得られるのを防止することができる。
[7]上記[1]から[6]までのいずれか一項に記載のポンプ監視装置において、前記統計量演算部で算出された統計量を平準化フィルタにより平準化する平準化部をさらに備え、前記診断部は前記平準化部により平準化された統計量に基づいて診断を行う。
診断部244において、算出された統計量の経時変化に対して最小二乗法による一次関数フィッティング(Savitzky-Golay フィルタ)等の平準化フィルタを適用して、統計量を平準化することで、許容増加量との比較を行う際に、ノイズ等による統計量の上下の振れの影響を防止することができる。
[8]上記[1]から[7]までのいずれか一項に記載のポンプ監視装置を備える真空ポンプ。ポンプ監視装置を備えることで、環境状態の変化(環境差)の影響を受けることなく生成物堆積量を診断することができ、真空ポンプのメンテナンスを適切に行うことが可能となる。
[9]一態様に係る生成物堆積診断用データ処理プログラムは、コンピュータに、真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する機能と、前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する機能と、前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する機能と、を実行させる。
生成物堆積診断用データ処理プログラムを真空ポンプ1のポンプコントローラ12に設けられたポンプ監視部24において実行することで、真空ポンプ1内の生成物堆積を容易に診断することが可能となる。
生成物堆積診断用データ処理プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体(non-transitory computer readable medium)やインターネット等のデータ信号を通じて提供することができる。プログラムをデータ信号として搬送波により搬送してCPUなどの処理装置に送信することもできる。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
図15は、通信回線を介して繋がったコンピュータとサーバーコンピュータとを示す図である。パーソナルコンピュータ300は、CD−ROM304を介してプログラムの提供を受ける。また、パーソナルコンピュータ300は通信回線301との接続機能を有する。コンピュータ302は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク303などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線301は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ302はハードディスク303を使用してプログラムを読み出し、通信回線301を介してプログラムをパーソナルコンピュータ300に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波にembodyして、通信回線301を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
上記では、実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。例えば、上述した実施の形態ではポンプ監視部24を真空ポンプ1のポンプコントローラ12に設けたが、ポンプ監視部24をポンプコントローラ12とは別の装置として独立に設けても良い。また、真空ポンプ1には、磁気軸受式のターボ分子ポンプに限らず種々のポンプを用いることができる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特願2019−061602号(2019年3月27日出願)
1…真空ポンプ、2…プロセスチャンバ、10…真空処理装置、11…ポンプ本体、12…ポンプコントローラ、16…モータ、17…磁気軸受、20…CPU、21…記憶部、24…ポンプ監視部、241…電流値取得部、242…運転パターン分類部、243…統計量演算部、244…診断部、245…警報部

Claims (9)

  1. 真空ポンプ内の生成物堆積を診断するポンプ監視装置であって、
    前記真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する統計量演算部と、
    前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する診断部と、を備えるポンプ監視装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記診断部は、前記統計量が前記生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンス時期であることを示す診断情報を出力する、ポンプ監視装置。
  3. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記統計量が前記生成物堆積量に関する許容上限値に達すると、ポンプメンテナンスの警報を発報する警報部を備える、ポンプ監視装置。
  4. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記統計量演算部は、分散、最大値と最小値の差、四分位範囲および分位点範囲の少なくとも一つを前記統計量として算出する、ポンプ監視装置。
  5. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記取得部により取得した前記データを前記所定時間間隔毎に切り出して、類似のデータパターン毎に分類するパターン分類部をさらに備え、
    前記統計量演算部は、前記パターン分類部により分類された前記データパターンに基づいて前記統計量を算出する、ポンプ監視装置。
  6. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記取得部は、前記真空ポンプにガス負荷が無い場合の無負荷時電流値よりも大きな所定電流値以上のモータ電流値を、前記データとして取得する、ポンプ監視装置。
  7. 請求項1に記載のポンプ監視装置において、
    前記統計量演算部で算出された統計量を平準化フィルタにより平準化する平準化部をさらに備え、
    前記診断部は前記平準化部により平準化された統計量に基づいて診断を行う、ポンプ監視装置。
  8. 請求項1に記載のポンプ監視装置を備える真空ポンプ。
  9. コンピュータに、
    真空ポンプのポンプ状態を表すデータを取得する機能と、
    前記データに基づいて、所定時間間隔当たりのデータの分布の幅を表す統計量を算出する機能と、
    前記統計量に基づいて生成物堆積量に関して前記真空ポンプの診断情報を出力する機能と、を実行させるための生成物堆積診断用データ処理プログラム。
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