JPWO2020152971A1 - 復調回路、復調方法、送信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
送信装置1は、図1に示すように、受信装置2と、ネットワーク3と共に、放送システム10を構成する。
放送システム10は、デジタルケーブルテレビ放送に関わるシステムである。
受信装置2は、ネットワーク3を介して、送信装置1から送信された放送波を受信する。なお、ネットワーク3を介した送信は、放送されているコンテンツに係わる情報の送信とすることも可能である。
MMT・TLV方式は、IP(Internet Protocol)パケットの中に、映像信号や音声信号、制御信号を格納して伝送する方式である。TLV方式を用いて放送波を送信することにより、伝送路としての放送と通信の区別が無くなる。また、MMT・TLV方式によれば、放送用電波と通信路を同時に利用することも可能となる。これにより、例えば、放送用電波では不特定多数の視聴者に向けたメイン・カメラの映像を伝送し、通信路(ネットワーク3経由)では、視聴者個人が選んだサブ・カメラの映像を伝送するというような放送形態を実施することも可能となる。なお、第1実施形態では、MMT・TLV方式によって、放送用電波のみを送信する場合について説明する。
送信装置1は、図2に示すように、衛星チューナ11と、復調回路12と、ケーブル再送信変換部13を含む。なお、衛星チューナ11と復調回路12とを統合したLSIにより、衛星チューナ11と復調回路12を構成してもよい。
衛星チューナ11には、アンテナ4が接続される。アンテナ4は、衛星放送を受信するアンテナである。
復調回路12は、送信側復調部12aと、送信側誤り訂正部12bを含む。
送信側復調部12aは、APSK(振幅位相変調)方式やPSK方式の主信号を復調する。これに加え、送信側復調部12aは、π/2シフトBPSK変調方式の伝送TMCC信号を復調する。伝送TMCC信号とは、TMCC(Transmission & Multiplexing Configuration Control)信号にBCH符号やLDPC符号が付加された信号である。なお、各フレームのTMCC信号には、フレームを構成する各スロットに関するTMCC情報が含まれている。さらに、送信側復調部12aは、TMCC信号に対して、BCH符号を復合する外符号誤り検出訂正処理及びLDPC符号を復合する内符号誤り検出訂正処理を施すことによって、TMCC情報を得る。また、送信側復調部12aは、TMCC情報に含まれている、対象フレームの各スロットが含む主信号の復調に必要な情報に基づいて、対象フレームの各スロットが含む主信号を復調する。なお、主信号の復調に必要な情報とは、例えば、各スロットのキャリア変調方式を示すパラメータや、LDPC符号の符号化率を示すパラメータである。さらに、送信側復調部12aは、スロットの主信号に対してデインタリーブ処理を施す。
なお、送信側復調部12aが、集約したTMCC信号を、主信号の後又は前に出力する際には、例えば、集約したTMCC信号のビット数が予め設定した上限値となるまで、複数のTMCC信号を集約する。そして、送信側復調部12aが、ビット数が上限値となった時点で、一つに集約したTMCC信号を、主信号の後又は前に出力してもよい。
なお、TMCC信号を割り当てる値は、未定義に割り当てられている一つの値のみから選択するものではない。すなわち、TMCC信号を割り当てる値を、未定義に割り当てられている値のうち複数(例えば、「0x05」、「0x06」、「0x07」)から選択してもよい。
また、TMCC信号のデータ長は、固定値(例えば、「0x049a」)とする。
すなわち、復調回路12は、アンテナ4で受信された衛星放送の放送波が含むTMCC信号をTLV化した主信号(複数のTLVパケット)を、ケーブル再送信変換部13に出力する。これにより、復調回路12は、ケーブル再送信変換部13にTMCC情報を渡す。
第1実施形態では、一例として、送信装置1から受信装置2へ送信するデジタル放送波を、256QAM変調方式で変調した2つの搬送波と、64QAM変調方式で変調した1つの搬送波を含んで分割伝送する場合について説明する。
以上により、送信装置1では、TLVパケットを分割TLVパケットに変換し、さらに、ケーブル変調をかけて、受信装置2にケーブルを介して送信する。
具体的に、ケーブル再送信変換部13は、図6に示すように、受信したTLVパケットを分割TLVパケットに変換する処理を実行する。ケーブル再送信変換部13に供給される放送波は、可変長なTLVパケット(可変長TLVパケット)の集合である。そして、ケーブル再送信変換部13は、集合した可変長TLVパケットを、固定長の分割TLVパケットに変換する。すなわち、ケーブル再送信変換部13は、衛星放送での伝送情報を用いて、ケーブル再送信変換の処理を行う。
188バイトの固定長のパケットは、188バイトのうち、3バイトがヘッダとされ、185バイトがペイロードとされている。図6では、TLVパケットとして、TLVパケット1とTLVパケット2を示し、分割TLVパケットとして、分割TLVパケット1から分割TLVパケット3を示している。
分割TLVパケット3は、TLVパケット1とTLVパケット2のデータを含むパケットとされている。このように、分割TLVパケットのペイロードには、分割された複数のTLVパケットが含まれることもある。
トランスポートエラーインジケータは、分割TLVパケット内のビットエラーの有無を示すフラグである。例えば、トランスポートエラーインジケータが「1」であるとき、少なくとも1ビットの訂正不可能なエラーが、分割TLVパケットに存在することを示す。
PIDは、ペイロードのデータがTLVデータであることを識別するために使用される領域である。
先頭TLV指示は、TLVパケット開始インジケータが「1」のときに用いるペイロードの先頭1バイトである。先頭TLV指示の値により、ペイロードの何バイト目にTLVパケットの先頭位置があるかが示される。これにより、受信側では、分割TLVパケットのペイロード内に含まれるTLVパケットの先頭位置を検知することが可能となる。TLVパケット開始インジケータが「0」のときには、先頭TLV指示は、ペイロードに挿入されない。
TLVパケットについて、図1から図6を参照しつつ、図7及びから図8を用いて、説明する。
TLVパケットは、図7に示すように、2ビット及び6ビットで構成されるパケットヘッダの領域、8ビットのパケット種別の領域、16ビットのデータ長の領域、可変長のデータの領域から構成される。
データ長の領域は、これより後ろに続くデータビット数が書き込まれる領域とされている。データの領域(データ領域)は、8×Nビットであり、可変長の領域とされ、データが書き込まれる領域とされている。
例えば、パケット種別の領域に“0x01”という値が記載されている場合、データ領域のデータ形式は、IPv4パケットである。データ領域のデータ形式が、IPv4パケットである場合、データ領域内のIPパケットは、図8で上から2段目に示すような構造になっている。
例えば、パケット種別の領域に“0x02”という値が記載されている場合、データ領域のデータ形式は、IPv6パケットである。データ領域のデータ形式が、IPv6パケットである場合、データ領域内のIPパケットは、図8で上から3段目に示す構造になっている。
例えば、パケット種別の領域に“0x03”という値が記載されている場合、データ領域のデータ形式は、ヘッダが圧縮されたIPパケットである。データ領域のデータ形式が、ヘッダが圧縮されたIPパケットである場合、データ領域内のIPパケットは、図8で上から4段目に示すような構造になっている。
図8で上から4段目に図示されているように、データ領域内のIPパケットは、ヘッダ部とデータ部から構成される。
以上により、TLVパケットには、IPパケットが含まれる。
受信装置2は、図2に示すように、受信側チューナ21と、フロントエンド処理回路22と、バックエンド処理回路23を備える。
受信側チューナ21は、送信装置1からケーブルを介して送信されてきたデジタル放送波(分割TLVパケット)を受信し、フロントエンド処理回路22に供給する。
以上により、フロントエンド処理回路22は、バックエンド処理回路23が要求する条件を満たす形で復調したデータを供給する。なお、以降の説明では、一例として、フロントエンド処理回路22とバックエンド処理回路23とを、異なるLSIとして構成した場合を説明する。
受信側復調部22aは、受信側チューナ21が供給した受信信号のQAM変調を復調する。そして、受信側復調部22aは、生成した復調信号を受信側誤り訂正部22bへ出力する。
以上説明したように、フロントエンド処理回路22は、分割TLVパケットを取得する。よって、フロントエンド処理回路22からは、分割TLVパケット、又は変換したTLVパケットがバックエンド処理回路23に出力される。
また、バックエンド処理回路23は、多重分離部23aと、デコーダ23bを含む。
以下、図1から図8を参照しつつ、図9を用いて、送信装置1が行う動作について説明する。
図9に示すように、送信装置1は、ステップS1にてフレーム同期信号を受信する度に、ステップS2からステップS5までの一連の処理を実行する。
ステップS2では、送信側復調部12aが、フレーム同期信号を受信したフレームにおいて、分散して配置されている複数の主信号を一つに集約する。
ステップS4では、送信側復調部12aが、ステップS3で一つに集約したTMCC信号を、ステップS2で一つに集約した主信号の前又は後に配置する。
ステップS5では、ケーブル再送信変換部13が、復調回路12が復調した復調信号をケーブル放送向けにQAM変調した後に、受信装置2に出力する。
第1実施形態の復調回路12を用いて行う復調方法は、放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数のTMCC信号を集約する。さらに、集約したTMCC信号を主信号の前又は後に出力して、主信号及びTMCC信号をフレームに対して個別に復調する方法である。
また、復調回路12を用いて行う復調方法では、フレームの中で分散して配置されている複数のTMCC信号を集約して主信号の前又は後に出力して復調することで、主信号とTMCC信号とを含む可変長パケットを生成する。
これに対し、第1実施形態の構成であれば、復調させたTMCC信号を主信号に含ませて出力することで、フレームに含まれるTMCC情報を、ケーブル再送信変換部13に認識させることが可能となる。このため、冗長且つ複雑なフォーマットを必要とせずに、合成した可変長パケットを受信することが可能となる。
したがって、第1実施形態の構成であれば、合成した可変長パケットをLSIで受信する構成であっても、シンプルなフォーマットで復調することが可能な復調回路12を提供することが可能となる。
また、第1実施形態の構成であれば、合成した可変長パケットをLSIで受信する構成であっても、シンプルなフォーマットで復調することが可能な復調回路12を含む送信装置1を提供することが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることも可能であるが、ソフトウェアにより実行させることも可能である。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、ソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ等に、記録媒体からインストールされる。又は、ソフトウェアを構成するプログラムが、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、汎用のパーソナルコンピュータ等に、記録媒体からインストールしてもよい。
また、入出力インターフェース102には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)が接続されている。さらに、入出力インターフェース102には、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、又は、半導体メモリ等のリムーバブルメディア109に対してデータを読み書きするドライブ110が接続されている。
また、RAM104には、CPU100が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も、適宜記憶される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU100が、例えば、記憶部107に記憶されているプログラムを、入出力インターフェース102及びバス101を介して、RAM104にロードして実行する。これにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア109をドライブ110に装着することにより、入出力インターフェース102を介して、記憶部107にインストールすることが可能である。また、プログラムは、有線、又は、無線の伝送媒体を介して通信部108で受信し、記憶部107にインストールすることが可能である。その他、プログラムは、予め、ROM103や記憶部107にインストールしておくことが可能である。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれもシステムである。
上記のように、本技術の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本技術を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
その他、上記の実施形態において説明される各構成を任意に応用した構成等、本技術はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本技術の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
例えば、本技術は、ネットワークを介して、1つの機能を複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることも可能である。
(1)
放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調する復調回路。
(2)
前記可変長パケットは、TLVパケットである前記(1)に記載した復調回路。
(3)
前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である前記(1)又は(2)に記載した復調回路。
(4)
前記TMCC信号のデータ長は、固定値である前記(1)〜(3)のいずれかに記載した復調回路。
(5)
放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調する復調方法。
(6)
前記可変長パケットは、TLVパケットである前記(5)に記載した復調方法。
(7)
前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である前記(5)又は(6)に記載した復調方法。
(8)
前記TMCC信号のデータ長は、固定値である前記(5)〜(7)のいずれかに記載した復調方法。
(9)
放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調することで、前記主信号と前記TMCC信号とを含む可変長パケットを生成する復調回路と、
前記復調回路が復調した復調信号をケーブル放送向けにQAM変調するケーブル再送信変換部と、を備える送信装置。
(10)
前記可変長パケットは、TLVパケットである前記(9)に記載した送信装置。
(11)
前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である前記(9)又は(10)に記載した送信装置。
(12)
前記TMCC信号のデータ長は、固定値である前記(9)〜(11)のいずれかに記載した送信装置。
Claims (12)
- 放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調することで、前記主信号と前記TMCC信号とを含む可変長パケットを生成する復調回路。
- 前記可変長パケットは、TLVパケットである請求項1に記載した復調回路。
- 前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である請求項1に記載した復調回路。
- 前記TMCC信号のデータ長は、固定値である請求項1に記載した復調回路。
- 放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調することで、前記主信号と前記TMCC信号とを含む可変長パケットを生成する復調方法。
- 前記可変長パケットは、TLVパケットである請求項5に記載した復調方法。
- 前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である請求項5に記載した復調方法。
- 前記TMCC信号のデータ長は、固定値である請求項5に記載した復調方法。
- 放送波に重畳されて送信された主信号及びTMCC信号を含むフレームの中に分散して配置されている複数の前記TMCC信号を集約し、前記集約したTMCC信号を前記主信号の前又は後に出力して、前記主信号及び前記TMCC信号を前記フレームに対して個別に復調することで、前記主信号と前記TMCC信号とを含む可変長パケットを生成する復調回路と、
前記復調回路が復調した復調信号をケーブル放送向けにQAM変調するケーブル再送信変換部と、を備える送信装置。 - 前記可変長パケットは、TLVパケットである請求項9に記載した送信装置。
- 前記TMCC信号のパケット種別は、予め設定した定義が割り当てられた種別とは異なる未定義の種別である請求項9に記載した送信装置。
- 前記TMCC信号のデータ長は、固定値である請求項9に記載した送信装置。
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