JP7119864B2 - 放送再送信装置、放送再送信システムおよび放送再送信方法 - Google Patents

放送再送信装置、放送再送信システムおよび放送再送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、放送再送信装置、放送再送信システムおよび放送再送信方法に関する。
従来、MMTP(MPEG Media Transport Protocol)パケットを用いてコンテンツを伝送する技術が開発されている。
たとえば、一般社団法人 電波産業会、”デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 ARIB STD-B60 1.9版”、平成29年3月24日(非特許文献1)には、MMT方式を用いる放送システムが開示されている。
この放送システムでは、音声情報および映像情報等の番組の情報を含むMMTパケットは、IPパケットのペイロードに格納される。IPパケットは、TLV(Type Length Value)パケットのペイロードに格納される。
一般社団法人 電波産業会、"デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 ARIB STD-B60 1.9版"、平成29年3月24日 International Telecommunication Union Radiocommunications Sector、"Recommendation ITU-R BT.1869"、2010年3月、[online]、[平成29年8月29日検索]、インターネット〈URL:http://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/bt/R-REC-BT.1869-0-201003-I!!PDF-E.pdf〉 一般社団法人 電波産業会、"高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ARIB STD-B44 2.1版"、平成28年3月25日
一般社団法人 電波産業会、”高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ARIB STD-B44 2.1版”、平成28年3月25日(非特許文献3)に開示されている方式に従う高度広帯域衛星デジタル放送等の放送波を、ネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することが可能な技術が望まれる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することが可能な放送再送信装置および放送再送信方法を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信する放送再送信装置であって、受信された前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するストリーム生成部と、前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、受信された前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するとともに、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するクロック再生部とを備え、前記クロック再生部によって再生される前記クロックが、前記ストリームの読み出しを含む前記放送波生成部の処理に用いられる。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナと、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、前記IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力するIP通信部と、前記ストリームの出力を選択可能なストリーム生成部と、前記ストリーム生成部から受けた前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、前記放送波に含まれるクロックを再生し、再生元を選択可能なクロック再生部とを備え、前記ストリーム生成部による前記出力の選択対象には、前記ストリーム生成部が生成した、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームの出力と、前記IP通信部から受けた前記フレームに含まれる前記ストリームの出力とがあり、前記クロック再生部によって再生される前記クロックは、前記放送波生成部において用いられ、前記クロック再生部の前記再生元には、前記チューナから受けた前記復調データと、前記IP通信部から受けた前記フレームとがある。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信システムは、第1の放送再送信装置と、第2の放送再送信装置とを備え、前記第1の放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームを生成し、生成した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信し、前記第2の放送再送信装置は、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成し、前記第2の放送再送信装置は、前記IP網を介して前記IP放送波を受信し、受信した前記IP放送波から前記ストリームを取得し、前記第2の放送再送信装置は、加入者網へ送信する再送信用放送波を選択可能であり、前記第2の放送再送信装置による前記再送信用放送波の選択対象には、前記衛星放送波から生成した前記ストリームを変調した再送信用放送波と、前記IP放送波から取得した前記ストリームを変調した再送信用放送波とがある。
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信方法は、放送再送信装置における放送再送信方法であって、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信するステップと、受信した前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するステップと、受信した前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出するステップと、検出した前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するステップと、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するステップと、生成した前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成するステップとを含み、前記再送信用放送波を生成するステップにおいて、前記ストリームの読み出しを含む処理に、再生した前記クロックが用いられる。
(11)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信方法は、放送再送信装置における放送再送信方法であって、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するステップと、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、前記IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力するステップと、前記ストリームの出力を選択するステップと、再生元を選択し、前記放送波に含まれるクロックを再生するステップと、再生した前記クロックを用いて、出力した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成するステップとを含み、前記出力を選択するステップにおける選択対象には、出力した前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームであって生成した前記ストリームの出力と、出力した前記フレームに含まれる前記ストリームの出力とがあり、前記再生元には、出力した前記復調データと、出力した前記フレームとがある。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる放送再送信方法は、第1の放送再送信装置と、第2の放送再送信装置とを備える放送再送信システムにおける放送再送信方法であって、前記第1の放送再送信装置が、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに含まれる前記ストリームを生成し、生成した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信するステップと、前記第2の放送再送信装置が、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成するステップと、前記第2の放送再送信装置が、前記IP網を介して前記IP放送波を受信し、受信した前記IP放送波からストリームを取得するステップと、前記第2の放送再送信装置が、加入者網へ送信する再送信用放送波を選択するステップとを含み、前記第2の放送再送信装置による前記再送信用放送波の選択対象には、前記衛星放送波から生成した前記ストリームを変調した再送信用放送波と、前記IP放送波から取得した前記ストリームを変調した再送信用放送波とがある。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える放送再送信装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本発明は、放送再送信装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える放送再送信システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本発明は、放送再送信システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて、放送波によって伝送されるデータのプロトコルスタックの一例を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて、放送波によって伝送されるTLVパケットの一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおける放送再送信装置の構成を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて伝送されるストリームのフレームの一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置におけるバッファの蓄積量の推移を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置が放送再送信を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置がクロックの周波数を調整する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムの構成を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムにおける放送再送信装置の構成を示す図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムにおけるIPパケットのフォーマットの一例を示す図である。 図12は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置が放送再送信を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信する放送再送信装置であって、受信された前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するストリーム生成部と、前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、受信された前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するとともに、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するクロック再生部とを備え、前記クロック再生部によって再生される前記クロックが、前記ストリームの読み出しを含む前記放送波生成部の処理に用いられる。
このような構成により、放送波のクロック再生において、再送信用放送波のクロックの周波数を、フレームのタイミングに基づく簡易な処理で放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。また、バッファの蓄積量に着目してクロックの周波数を補正する構成により、放送波のクロック再生をより正確に行うことができる。そして、チューナから出力される復調データを再変調する構成により、搬送波対雑音比を元の衛星放送波より大きくすることができるため、たとえば加入者宅において、放送再送信装置を介して送信された放送波に含まれる番組を安定して再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
(2)好ましくは、前記放送再送信装置は、さらに、前記放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記衛星放送波に含まれる前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナを備え、前記ストリーム生成部は、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームを生成し、前記検出部は、前記チューナから受けた前記復調データに基づいて、前記フレームのタイミングを検出する。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、衛星放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。
(3)好ましくは、前記放送再送信装置は、さらに、前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、前記IPパケットを含む再送信用放送波をIP網へ送信するIP通信部を備える。
このような構成により、再送信用放送波をIP網を介して送信することができるため、たとえば、衛星放送波の受信が困難な地域においても衛星放送波に含まれる番組を再生することができる。
(4)好ましくは、前記放送再送信装置は、さらに、IPパケットを含む前記放送波であるIP放送波をIP網経由で受信し、受信した前記IPパケットに含まれる前記ストリームを取得し、取得した前記ストリームからフレームを生成して出力するIP通信部を備え、前記ストリーム生成部は、前記IP通信部から受けた前記フレームに含まれる前記ストリームをバッファに蓄積し、前記検出部は、前記IP通信部から受けた前記フレームに基づいて、前記フレームのタイミングを検出する。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、IP放送波のフレームのタイミングに基づく簡易な処理で当該IP放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。
(5)本発明の実施の形態に係る放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナと、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、前記IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力するIP通信部と、前記ストリームの出力を選択可能なストリーム生成部と、前記ストリーム生成部から受けた前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、前記放送波に含まれるクロックを再生し、再生元を選択可能なクロック再生部とを備え、前記ストリーム生成部による前記出力の選択対象には、前記ストリーム生成部が生成した、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームの出力と、前記IP通信部から受けた前記フレームに含まれる前記ストリームの出力とがあり、前記クロック再生部によって再生される前記クロックは、前記放送波生成部において用いられ、前記クロック再生部の前記再生元には、前記チューナから受けた前記復調データと、前記IP通信部から受けた前記フレームとがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
(6)好ましくは、前記ストリーム生成部は、前記衛星放送波の通信品質および前記IP放送波の通信品質に応じて前記出力を選択する。
このような構成により、通信品質がより良い放送波を選択して出力することができるため、より安定して、番組の配信等のサービスを提供することができる。
(7)好ましくは、前記放送再送信装置は、さらに、前記放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナを備え、
前記ストリーム生成部は、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が前記ストリームを生成し、前記再送信用放送波は、自己または他の前記放送再送信装置における前記チューナが受ける前記衛星放送波に含まれるクロックが再生されたクロックを含む。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、他の放送再送信装置からネットワークを介して受信した放送波のクロックの周波数に合わせることで、再送信用放送波のクロックの周波数を、他の放送再送信装置において受信した衛星放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。すなわち、ネットワークを介して衛星放送波のクロックの周波数を伝達し、他の放送再送信装置において受信した衛星放送波を加入者宅へ再送信することができる。
(8)好ましくは、前記放送波は、高度広帯域衛星デジタル放送の放送波である。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、高度広帯域衛星デジタル放送の放送波において用いられる送信クロックの周波数に合わせることができる。
(9)本発明の実施の形態に係る放送再送信システムは、第1の放送再送信装置と、第2の放送再送信装置とを備え、前記第1の放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームを生成し、生成した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信し、前記第2の放送再送信装置は、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成し、前記第2の放送再送信装置は、前記IP網を介して前記IP放送波を受信し、受信した前記IP放送波から前記ストリームを取得し、前記第2の放送再送信装置は、加入者網へ送信する再送信用放送波を選択可能であり、前記第2の放送再送信装置による前記再送信用放送波の選択対象には、前記衛星放送波から生成した前記ストリームを変調した再送信用放送波と、前記IP放送波から取得した前記ストリームを変調した再送信用放送波とがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
(10)本発明の実施の形態に係る放送再送信方法は、放送再送信装置における放送再送信方法であって、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信するステップと、受信した前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するステップと、受信した前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出するステップと、検出した前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するステップと、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するステップと、生成した前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成するステップとを含み、前記再送信用放送波を生成するステップにおいて、前記ストリームの読み出しを含む処理に、再生した前記クロックが用いられる。
このような構成により、放送波のクロック再生において、再送信用放送波のクロックの周波数を、フレームのタイミングに基づく簡易な処理で放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。また、バッファの蓄積量に着目してクロックの周波数を補正する構成により、放送波のクロック再生をより正確に行うことができる。そして、チューナから出力される復調データを再変調する構成により、搬送波対雑音比を元の衛星放送波より大きくすることができるため、たとえば加入者宅において、放送再送信装置を介して送信された放送波に含まれる番組を安定して再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
(11)本発明の実施の形態に係る放送再送信方法は、放送再送信装置における放送再送信方法であって、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するステップと、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、前記IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力するステップと、前記ストリームの出力を選択するステップと、再生元を選択し、前記放送波に含まれるクロックを再生するステップと、再生した前記クロックを用いて、出力した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成するステップとを含み、前記出力を選択するステップにおける選択対象には、出力した前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームであって生成した前記ストリームの出力と、出力した前記フレームに含まれる前記ストリームの出力とがあり、前記再生元には、出力した前記復調データと、出力した前記フレームとがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
(12)本発明の実施の形態に係る放送再送信方法は、第1の放送再送信装置と、第2の放送再送信装置とを備える放送再送信システムにおける放送再送信方法であって、前記第1の放送再送信装置が、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに含まれる前記ストリームを生成し、生成した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信するステップと、前記第2の放送再送信装置が、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成するステップと、前記第2の放送再送信装置が、前記IP網を介して前記IP放送波を受信し、受信した前記IP放送波からストリームを取得するステップと、前記第2の放送再送信装置が、加入者網へ送信する再送信用放送波を選択するステップとを含み、前記第2の放送再送信装置による前記再送信用放送波の選択対象には、前記衛星放送波から生成した前記ストリームを変調した再送信用放送波と、前記IP放送波から取得した前記ストリームを変調した再送信用放送波とがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。したがって、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、放送再送信システム301は、放送再送信装置101と、加入者網10と、複数のSTB(Set Top Box)131とを備える。STB131は、TVモニタ133に接続されている。
なお、放送再送信システム301は、複数のSTB131を備える構成に限らず、1つのSTB131を備える構成であってもよい。
放送再送信装置101は、たとえば、ケーブルテレビ放送を提供する事業者の局舎151に設けられる。STB131およびTVモニタ133は、加入者宅152に設けられる。
放送再送信装置101には、たとえば、外部アンテナ81が接続されている。放送再送信装置101は、たとえばストリームを含む放送波を受信する。
ストリームは、番組の情報等を含む。番組の情報は、たとえば、音声情報、映像情報、EPG(Electronic Program Guide)情報、SI情報(Service Information)および字幕情報等を含む。
音声情報および映像情報は、たとえば、所定の方式に従って、圧縮および暗号化が施されている。
放送再送信装置101は、たとえば、放送局からのストリームを中継するための、図示しない高度広帯域衛星デジタル放送用の放送衛星から送信された放送波である衛星放送波を外部アンテナ81経由で受信する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて、放送波によって伝送されるデータのプロトコルスタックの一例を示す図である。図2では、TLVパケットを用いるプロトコルスタックが示されている。
図2を参照して、TLVパケットは、たとえば、2160pまたは4320p等の規格に従う、4K UHDTV(Ultra High Definition Television)または8K UHDTV等の送信に用いられることが多い。
図2に示す例では、放送波は、たとえば、TMCC(Transmission&Multiplexing Configuration Control)情報、AC情報およびTLVパケットを含む。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて、放送波によって伝送されるTLVパケットの一例を示す図である。図3には、データ種別を示す情報が格納されたヘッダを有するパケットの一例である、International Telecommunication Union Radiocommunications Sector、”Recommendation ITU-R BT.1869”、2010年3月、[online]、[平成29年10月12日検索]、インターネット〈URL:http://www.itu.int/dms_pubrec/itu-r/rec/bt/R-REC-BT.1869-0-201003-I!!PDF-E.pdf〉(非特許文献2)の規格に従うTLVパケットのフォーマットが示されている。
TLVパケットは、TLVヘッダと、TLVペイロードとを含む。TLVヘッダは、「01」の値が格納された「スタートコード」のフィールド、「将来予約」のフィールド、「パケットタイプ」のフィールド、および「長さ」のフィールドを含み、これらのフィールドの長さは、それぞれ2ビット、6ビット、8ビットおよび16ビットである。
「パケットタイプ」のフィールドには、「0x01」、「0x02」、「0x03」または「0xFF」等の値が格納される。ここで、「0x」で始まる数字は、「0x」以降の数字が16進数で表されていることを意味する。
「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x01」が格納される場合、TLVパケット61は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPv4パケットを含む。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x02」が格納される場合、TLVパケット62は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPv6パケットを含む。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x03」が格納される場合、TLVパケット63は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPパケットを含む。圧縮IPパケットは、たとえばIPヘッダが圧縮されたIPパケットである。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0xFF」が格納される場合、TLVパケット64は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるヌルデータを含む。以下、TLVペイロードにおいてヌルデータを含むTLVパケットを、TLVヌルパケットとも称する。
再び図2を参照して、たとえば、時刻同期用のNTP(Network Time Protocol)データ、IP-SIデータ、時刻情報、MMTパケット、またはデータ伝送方式は、UDP(User Datagram Protocol)/IPパケットに格納される。MMTパケットには、映像情報、音声情報、MMT-SIデータ、および他の情報が格納される。
TLVパケット61~63(以下、TLV情報パケットとも称する。)は、このようなUDP/IPパケットを格納する。
再び図1を参照して、放送再送信装置101は、放送波から番組の情報を取得し、取得した番組の情報を含む放送波を加入者網10を介して各加入者宅152へ送信する。
STB131は、たとえば、放送再送信装置101から送信される放送波を加入者網10を介して受信する。
STB131は、放送再送信装置101からの放送波を受信すると、受信した放送波から番組の情報を取得し、取得した番組の情報に基づいて音声情報および映像情報をデコードし、デコード後の音声情報および映像情報をTVモニタ133へ送信する。
TVモニタ133は、STB131から受信した音声情報および映像情報に基づいて番組を再生する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおける放送再送信装置の構成を示す図である。
[放送再送信装置]
図4を参照して、放送再送信装置101は、チューナ11と、ストリーム生成部15と、放送波生成部16と、クロック再生部17と、VCO(Voltage-Controlled Oscillator)18と、検出部19とを備える。ストリーム生成部15は、バッファ31を含む。
VCO18は、基準クロックを生成する。より詳細には、VCO18は、33.7571メガヘルツを含む所定の周波数範囲において、クロック再生部17から受ける電圧の大きさに応じた周波数を有するクロックを生成することが可能である。
[ストリームの生成]
たとえば、チューナ11は、衛星放送波を受けて復調し、当該衛星放送波に含まれるフレームの一部または全部を含む復調データを出力する。
より詳細には、チューナ11は、高度広帯域衛星デジタル放送用の放送衛星から送信された番組の情報等を含む衛星放送波を外部アンテナ81経由で受信し、受信した衛星放送波に含まれるストリームを取得する。
放送再送信システム301における衛星放送波は、たとえば、上述の、番組の情報を含むTLVパケットであるTLV番組パケット、および協定世界時を用いて装置間における時刻合わせを行うための時刻合わせ情報等を含み、かつMMT方式に従う。NTPデータは、時刻合わせ情報の一例である。
具体的には、チューナ11は、受信した衛星放送波を復調してデジタル信号に変換する。そして、チューナ11は、当該デジタル信号に基づいて、TLV番組パケット、時刻合わせ情報、およびTMCC情報の一部または全部等を含む復調データを生成し、生成した復調データをストリーム生成部15および検出部19へ出力する。
また、チューナ11は、たとえば、復調データに対応するクロックをストリーム生成部15へ出力する。
なお、チューナ11は、たとえば、取得したストリームのうちの一部または全部を記憶部21に保存してもよい。
また、チューナ11は、たとえば、受信した衛星放送波のレベルおよび搬送波対雑音比(C/N:carrier to noise ratio)等を測定し、測定結果をストリーム生成部15へ出力するとともに記憶部21に保存する。
衛星放送波において、フレームを構成する1または複数のストリームが含まれることが規定されている。衛星放送波を用いて、フレームの構造を維持したままストリームの伝送が行われることにより、複数のストリームを効率良く伝送することができる。
フレームには、最大で16の放送局の番組にそれぞれ対応する複数のストリームを含めることが可能である。各ストリームは、たとえばTLVパケットにおけるMMTパケットに含まれる伝送ストリームIDを用いることにより区別される。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信システムにおいて伝送されるストリームのフレームの一例を示す図である。図5には、非特許文献3の規格に従うフレームの構造が示されている。
図5は、1つのフレームが3つの放送局の番組にそれぞれ対応する3つのストリームを含む場合を示す。
図5を参照して、フレームは、120個のスロットにより構成される。すなわち、1つのストリームには、たとえば40個のスロットが割り当てられる。たとえば、ストリーム番号SN1のストリームには、スロット1からスロット40が割り当てられ、ストリーム番号SN2のストリームには、スロット41からスロット80が割り当てられ、ストリーム番号SN3のストリームには、スロット81からスロット120が割り当てられる。
スロットには、ストリームが分割されて格納される。また、フレームの時間の長さは、33ミリ秒である。
スロットは、先頭から順に、44880ビットの復調データと、1600ビットのTMCC情報とを含む。
復調データは、先頭から順に、スロットヘッダ、主信号、BCH符号パリティ、スタッフビットおよびLDPC(Low Density Parity Check)符号パリティのフィールドで構成されている。
スロットヘッダのデータ長は、176ビットである。
主信号のデータ長は、可変長である。主信号のフィールドには、1または複数の分割されたTLVパケット等が格納される。
復調データがTLVパケットを含む場合、スロットヘッダの先頭から16ビットは、先頭TLV指示を示す。
先頭TLV指示は、各スロットの主信号における最初のTLVパケットの先頭ヘッダの位置を、主信号のフィールドの先頭からのバイト数で示したものである。
BCH符号パリティのデータ長は、192ビットである。スタッフビットのデータ長は、6ビットである。LDPC符号パリティのデータ長は、可変長である。
TMCC情報は、先頭から順に、280ビットの固定長の基本TMCC情報のフィールドと、1320ビットの固定長の伝送TMCC情報等が格納されるフィールドとで構成される。
基本TMCC情報のフィールドは、先頭から順に、120ビットの固定長の同期信号のフィールドと、160ビットの固定長の信号点配置情報のフィールドとを含む。
TMCC情報は、複数のスロットに分割されて格納される。より詳細には、同期信号は、24スロットにわたり格納される。信号点配置情報は、変調方式の組み合わせに応じて24スロット~120スロットにわたり格納される。
また、1320ビット×7スロットの9240ビットと8スロット目の182ビットを足し合わせた9422ビットの伝送TMCC情報に、BCH符号パリティ192ビットおよびLDPC符号パリティ22066ビットを付加した31680ビットの情報が、24スロットにわたり格納される。
再び図4を参照して、ストリーム生成部15は、受信された放送波に含まれるストリームを生成して、バッファ31に蓄積する。
たとえば、ストリーム生成部15は、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。
より詳細には、ストリーム生成部15は、たとえば、チューナ11からフレームの一部を含む復調データ、たとえばTMCC情報が含まれない復調データを受けた場合、当該復調データを保持する。
そして、ストリーム生成部15は、たとえば、チューナ11によって保存されたストリームのうちの一部のデータをチューナ11における記憶部21から読み出し、読み出した当該一部のデータおよび保持した復調データを合わせることにより、ストリームを生成する。
ストリーム生成部15は、生成したストリームをバッファ31に書き込む。バッファ31は、たとえばFIFO(First In First Out)である。
ストリーム生成部15は、たとえば、放送波に含まれるクロックすなわちチューナ11から受けたクロックを用いて、33.7561Mbaudのシンボルレートすなわち33ミリ秒あたり1115520シンボルを、フレームに含まれるTMCC情報の変調方式に応じたビットレートでバッファ31に書き込む。
あるいは、ストリーム生成部15は、たとえば、チューナ11からフレームの全部、すなわちストリームの全部を含む復調データを受けた場合、当該ストリームをバッファ31に書き込む。
[クロックの調整]
検出部19は、受信された放送波に含まれるフレームのタイミングを検出する。たとえば、検出部19は、チューナ11から受けた復調データに基づいて、フレームのタイミングを検出する。
より詳細には、検出部19は、チューナ11から受けた復調データに含まれるフレームの時間の長さを計測する。具体的には、検出部19は、チューナ11から受けた復調データにおけるフレームの先頭タイミングを検出する。
フレームに含まれる最初のTLVパケットには、NTPデータが含まれる。検出部19は、NTPデータを検出すると、検出したNTPデータが含まれるTLVパケットにおけるMMTパケットを参照することにより、当該TLVパケットの伝送ストリームIDを取得する。
そして、検出部19は、上記MMTパケットに含まれる、伝送ストリームIDとフレームに含まれる複数のストリームの番号との対応関係を示すMH-SDT(MH-Service Description Table:MHサービス記述テーブル)を用いて、取得した伝送ストリームIDがフレームにおけるいずれのストリーム番号に対応しているかを照合する。
検出部19は、取得した伝送ストリームIDがフレームにおけるストリーム番号SN1のストリームであった場合、当該ストリームの先頭のTLVパケットにおけるNTPデータが含まれるスロットのスロットヘッダをフレームの先頭であると判断し、フレームの先頭のタイミングを示す情報TI1をクロック再生部17へ出力する。
クロック再生部17は、検出部19によって検出されたフレームのタイミングに基づいて、放送波に含まれるクロックを再生する。
より詳細には、クロック再生部17は、検出部19から情報TI1を受けて、VCO18から受けるクロックのパルスのカウントを開始する。
そして、クロック再生部17は、検出部19から次の情報TI1を受けると、カウントを停止し、現在のカウント値を保持する。そして、クロック再生部17は、カウント値をゼロにリセットして、カウントを再開する。
クロック再生部17は、保持したカウント値に基づいて、VCO18の発振周波数を調整するためのVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
より詳細には、クロック再生部17は、VCO18が出力するクロックのパルスを1115520カウントすることにより、フレームが33ミリ秒より長いか否かを判断し、判断結果に基づいて、VCO18の発振周波数を調整するためのVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
具体的には、クロック再生部17は、たとえば、取得したクロックのカウント値が1115520より大きい場合、VCO18における発振周波数が小さくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
また、クロック再生部17は、たとえば、取得したクロックのカウント値が1115520より小さい場合、VCO18における発振周波数が大きくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
なお、クロック再生部17は、情報TI1を複数回受けるまでクロックのパルスをカウントし、カウント値に基づいてVCO18の発振周波数を調整してもよい。
VCO18は、クロック再生部17から受けた電圧の大きさに応じた周波数のクロックを出力する。
放送波生成部16は、クロック再生部17によって再生されたクロックを用いて、ストリーム生成部15によって生成されたストリームをバッファ31から読み出す。
より詳細には、放送波生成部16は、VCO18から受けたクロックを用いて、バッファ31に蓄積されたストリームを読み出す。
このとき、バッファ31におけるデータの蓄積量は、VCO18から受けたクロックの周波数がバッファ31に対するストリームの書き込みに用いるクロックの周波数より大きい場合に減少し、VCO18から受けたクロックの周波数がバッファ31に対するストリームの書き込みに用いるクロックの周波数より小さい場合に増加する。
そこで、クロック再生部17は、バッファ31の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する。
より詳細には、クロック再生部17は、バッファ31がオーバーフローまたはアンダーフローを起こさないようにバッファ31におけるデータの蓄積量を監視する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置におけるバッファの蓄積量の推移を示す図である。図6において、横軸は時間を示し、縦軸はバッファの蓄積量を示す。
図6を参照して、放送波生成部16は、たとえば、バッファ31におけるデータの蓄積量が基準値L0、具体的には3フレーム分を超えるストリームが蓄積された時刻t0において、ストリームの読み出しを開始する。
クロック再生部17は、たとえば、検出部19からの情報TI1を3000回受けるたびに、バッファ31におけるデータの蓄積量を取得する。
次に、情報TI1を3000回受けた時刻t1において、クロック再生部17は、たとえば、取得した蓄積量が所定の上限値L1より大きい場合、VCO18における発振周波数が大きくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
これにより、VCO18から受けるクロックの周波数がバッファ31に対するストリームの書き込みに用いるクロックの周波数より大きくなることから、バッファ31におけるデータの蓄積量は減少する。
次に、情報TI1を6000回受けた時刻t2において、クロック再生部17は、取得した蓄積量が所定の下限値L2より小さい場合、VCO18における発振周波数が小さくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
これにより、VCO18から受けるクロックの周波数がバッファ31に対するストリームの書き込みに用いるクロックの周波数より小さくなることから、バッファ31におけるデータの蓄積量は増加する。
クロック再生部17は、上述のようなクロックの周波数の調整を行うことにより、放送波に含まれるクロックを再生する。
なお、クロック再生部17は、所定の上限値L1または所定の下限値L2に基づいてデータの蓄積量を監視することでクロックの周波数を補正する構成に限らず、たとえば、所定時間ごとのデータの蓄積量の増減に基づいてデータの蓄積量を監視することでクロックの周波数を補正する構成であってもよい。
より詳細には、クロック再生部17は、たとえば、時刻t2において取得した蓄積量が、時刻t1において取得した蓄積量より大きい場合、VCO18における発振周波数が大きくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
一方、クロック再生部17は、時刻t2において取得した蓄積量が、時刻t1において取得した蓄積量より小さい場合、VCO18における発振周波数が小さくなるようにVCO18への出力電圧の大きさを決定する。
[再送信用放送波の生成]
放送波生成部16は、バッファ31から読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する。
より詳細には、放送波生成部16は、VCO18から受けたクロック、すなわちクロック再生部17によって再生されたクロックを用いて、たとえば、バッファ31から読み出したストリームに含まれる伝送TMCC情報に従って、当該ストリームの変調処理を行う。
そして、放送波生成部16は、変調後のストリームの周波数をたとえば加入者網10に対応する周波数に変換して再送信用放送波を生成する。
これにより、放送波生成部16は、放送波に含まれるクロックの周波数と同じ周波数のクロックのタイミングに従う再送信用放送波を生成することができる。
そして、放送波生成部16は、生成した再送信用放送波をたとえば加入者網10を介して各加入者宅152へ送信する。
[動作の流れ]
放送再送信システム301における各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置が放送再送信を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図7を参照して、まず、放送再送信装置101は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信して復調し、フレームの一部または全部を含む復調データを生成する(ステップS101)。
次に、放送再送信装置101は、生成した復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する(ステップS102)。
次に、放送再送信装置101は、生成したストリームをバッファ31に蓄積する(ステップS103)。
次に、放送再送信装置101は、受信した放送波に含まれるフレームのタイミングを検出する(ステップS104)。
次に、放送再送信装置101は、検出したタイミングに基づいて、放送波に含まれるクロックを再生する(ステップS105)。
また、放送再送信装置101は、バッファ31の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する(ステップS106)。
次に、放送再送信装置101は、再生したクロックを用いて、生成したストリームをバッファ31から読み出す(ステップS107)。
次に、放送再送信装置101は、読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する(ステップS108)。
なお、ステップS103およびステップS104は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよいし、並行して行ってもよい。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置がクロックの周波数を調整する際の動作手順を定めたフローチャートである。図8は、図7におけるステップS108およびステップS115の詳細を示している。
図8を参照して、まず、放送再送信装置101におけるクロック再生部17は、チューナ11が受信した衛星放送波に含まれるフレームの先頭のタイミングを示す情報TI1を検出部19から受けた場合(ステップS201でYES)、VCO18から受けたクロックのパルスをカウントすることにより、当該フレームの長さを計測する(ステップS202)
次に、クロック再生部17は、所定フレーム数分のクロックのパルスをカウントした場合(ステップS203でYES)、カウント値と1115520×所定フレーム数との差分D1を算出する(ステップS204)。
次に、クロック再生部17は、バッファ31におけるデータの蓄積量を取得する(ステップS205)。
クロック再生部17は、当該蓄積量が下限値L2未満である場合(ステップS206でYES)、VCO18における発振周波数を小さくするための補正量M1を算出し(ステップS207)、算出した差分D1および補正量M1に応じてVCO18への出力電圧の大きさを決定する(ステップS208)。
一方、クロック再生部17は、当該蓄積量が下限値L2以上であり(ステップS206でNO)、かつ上限値L1以下である場合(ステップS209でYES)、算出した差分D1に応じてVCO18への出力電圧の大きさを決定する(ステップS210)。
他方、クロック再生部17は、当該蓄積量が上限値L1より大きい場合(ステップS209でNO)、VCO18における発振周波数を大きくするための補正量M2を算出し(ステップS211)、算出した差分d1および補正量M2に応じてVCO18への出力電圧の大きさを決定する(ステップS212)。
一方、クロック再生部17は、クロックのパルスをカウントしたフレームが所定数に満たない場合(ステップS203でNO)、差分D1をゼロと算出し(ステップS213)、バッファ31におけるデータの蓄積量を取得する(ステップS205)。
ところで、高度広帯域衛星デジタル放送等の放送波を、ネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することが可能な技術が望まれる。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置では、ストリーム生成部15は、チューナ11によって受信された放送波に含まれるストリームを生成し、バッファ31に蓄積する。放送波生成部16は、ストリーム生成部15によって生成されたストリームをバッファ31から読み出し、読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する。検出部19は、チューナ11によって受信された放送波に含まれるフレームのタイミングを検出する。クロック再生部17は、検出部19によって検出されたタイミングに基づいて、放送波に含まれるクロックを再生するとともに、バッファ31の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する。クロック再生部17によって再生されるクロックは、ストリームの読み出しを含む放送波生成部16の処理に用いられる。
このような構成により、放送波のクロック再生において、再送信用放送波のクロックの周波数を、フレームのタイミングに基づく簡易な処理で放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。また、バッファ31の蓄積量に着目してクロックの周波数を補正する構成により、放送波のクロック再生をより正確に行うことができる。そして、チューナ11から出力される復調データを再変調する構成により、搬送波対雑音比を元の衛星放送波より大きくすることができるため、たとえば加入者宅において、放送再送信装置を介して送信された放送波に含まれる番組を安定して再生することができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置では、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置では、チューナは、放送波である衛星放送波を受けて復調し、当該衛星放送波に含まれるフレームの一部または全部を含む復調データを出力する。ストリーム生成部15は、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。検出部19は、チューナ11から受けた復調データに基づいて、フレームのタイミングを検出する。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、衛星放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信装置では、放送波は、高度広帯域衛星デジタル放送の放送波である。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、高度広帯域衛星デジタル放送の放送波において用いられる送信クロックの周波数に合わせることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信方法では、まず、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信する。次に、受信した放送波に含まれるストリームを生成し、バッファ31に蓄積する。次に、受信した放送波に含まれるフレームのタイミングを検出する。次に、検出したタイミングに基づいて、放送波に含まれるクロックを再生する。次に、バッファ31の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する。次に、生成したストリームをバッファ31から読み出し、読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する。再送信用放送波の生成において、再生したクロックを用いて、ストリームの読み出しを含む処理を行う。
このような構成により、放送波のクロック再生において、再送信用放送波のクロックの周波数を、フレームのタイミングに基づく簡易な処理で放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。また、バッファ31の蓄積量に着目してクロックの周波数を補正する構成により、放送波のクロック再生をより正確に行うことができる。そして、チューナ11から出力される復調データを再変調する構成により、搬送波対雑音比を元の衛星放送波より大きくすることができるため、たとえば加入者宅において、放送再送信装置を介して送信された放送波に含まれる番組を安定して再生することができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る放送再送信方法では、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る放送再送信システムと比べて、さらに、IP網を介した通信を行う放送再送信システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る放送再送信システムと同様である。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムの構成を示す図である。
図9を参照して、放送再送信システム302は、放送再送信装置102Aと、放送再送信装置102Bと、複数のSTB131とを備える。STB131は、TVモニタ133に接続されている。以下、放送再送信装置102Aおよび放送再送信装置102Bの各々を、放送再送信装置102とも称する。
なお、放送再送信システム302は、複数のSTB131を備える構成に限らず、1つのSTB131を備える構成であってもよい。
放送再送信装置102Aおよび放送再送信装置102Bは、たとえば、ケーブルテレビ放送を提供する事業者の局舎151に設けられる。STB131およびTVモニタ133は、加入者宅152に設けられる。
放送再送信装置102Aおよび放送再送信装置102Bには、たとえば、外部アンテナ81が接続されている。放送再送信装置102Aは、たとえば、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を外部アンテナ81経由で受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。
そして、放送再送信装置102Aは、生成したストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網20へ送信する。
放送再送信装置102Bは、フレームを含む放送波である衛星放送波をアンテナ81経由で受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。
また、放送再送信装置102Bは、IP網20を介して放送再送信装置102Aから送信されたIP放送波を受信し、受信したIP放送波からストリームを取得する。
放送再送信装置102Bは、加入者網10へ送信する再送信用放送波を選択可能である。たとえば、放送再送信装置102Bによる再送信用放送波の選択対象には、衛星放送波から生成したストリームを変調した再送信用放送波と、IP放送波から取得したストリームを変調した再送信用放送波とがある。
より詳細には、放送再送信装置102Bは、衛星放送波の通信品質およびIP放送波の通信品質に応じて、衛星放送波から生成したストリームを変調した再送信用放送波を加入者網10へ送信するか、IP放送波から取得したストリームを変調した再送信用放送波を加入者網10へ送信するかを切り替える。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムにおける放送再送信装置の構成を示す図である。
図10を参照して、放送再送信装置102は、図4に示す放送再送信装置101と比べて、さらに、IP通信部12を備える。ストリーム生成部15は、さらに、バッファ32を含む。
[IP放送波の生成]
たとえば、放送再送信装置102AにおけるIP通信部12は、ストリーム生成部15によって生成されたストリームをバッファ31から読み出し、読み出したストリームを含むIPパケットを生成する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムにおけるIPパケットのフォーマットの一例を示す図である。
図11を参照して、IPパケットは、先頭から順に、IP(Internet Protocol)ヘッダ、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ、RTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダおよびペイロードのフィールドで構成されている。
また、放送再送信装置102AにおけるIP通信部12は、たとえば、バッファ31から読み出したストリームに対応する、衛星放送波のレベルおよびC/N等の測定結果をチューナ11における記憶部21から取得する。
IP通信部12は、たとえば、読み出したストリームを分割し、分割したストリーム(以下、分割ストリームとも称する。)と、取得した測定結果とをペイロードに格納し、IPヘッダ、UDPヘッダおよびRTPヘッダを付加した複数のIPパケットを生成する。
そして、IP通信部12は、生成した各IPパケットを含む再送信用放送波をIP網20へ送信する。
再び図9および図10を参照して、放送再送信装置102AにおけるIP通信部12は、生成した各IPパケットを含む再送信用放送波を生成し、生成した再送信用放送波をIP網20を介して放送再送信装置102Bへ送信する。
放送再送信装置102BにおけるIP通信部12は、たとえば、放送再送信装置102Aから送信された再送信用放送波、すなわち各IPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網20経由で受信する。
そして、IP通信部12は、受信した各IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力する
より詳細には、IP通信部12は、たとえば、受信したIP放送波に含まれるIPパケットから分割ストリームおよび対応の測定結果を取得する。
そして、IP通信部12は、たとえば、取得した複数の分割ストリームを合わせることによりストリームを生成し、生成したストリームからフレームを生成してストリーム生成部15および検出部19へ出力する。また、IP通信部12は、取得した対応の測定結果をストリーム生成部15へ出力する。
たとえば、放送再送信装置102Bにおける検出部19は、IP通信部12から受けたフレームに基づいて、フレームのタイミングを検出する。
より詳細には、検出部19は、上述のように、IP通信部12から受けたストリームすなわちフレームの時間の長さを計測する。具体的には、検出部19は、IP通信部12から受けたフレームの先頭のタイミングを検出し、検出したフレームの先頭のタイミングを示す情報TI2をクロック再生部17へ出力する。
クロック再生部17は、検出部19から受けた情報TI2に基づいて、IP放送波に含まれるクロックを再生する。
たとえば、放送再送信装置102Bにおけるストリーム生成部15は、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームを放送波生成部16へ出力する。
より詳細には、ストリーム生成部15は、たとえば、IP通信部12からフレームを受けて、当該フレームに含まれるストリームをバッファ32に書き込む。
ストリーム生成部15は、ストリームの出力を選択可能である。たとえば、ストリーム生成部15による出力の選択対象には、ストリーム生成部15が生成した、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームの出力と、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームの出力とがある。
すなわち、ストリーム生成部15は、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成して出力するか、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームを出力するかを切り替える。
たとえば、ストリーム生成部15は、衛星放送波の通信品質およびIP放送波の通信品質に応じて出力を選択する。
一例として、チューナ11は、外部アンテナ81経由で衛星放送波を受信できない場合、受信不可を示す受信状態情報をストリーム生成部15へ出力する。
ストリーム生成部15は、チューナ11から受信不可を示す受信状態情報を受けて、チューナ11からのストリームを放送波生成部16へ出力せず、IP通信部12からのストリームを放送波生成部16へ出力する。
また、他の例として、IP通信部12は、IP網20を介した他の装置との通信ができない場合、通信不可を示す情報をストリーム生成部15へ出力する。
ストリーム生成部15は、IP通信部12から通信不可を示す情報を受けて、IP通信部12からのストリームを放送波生成部16へ出力せず、チューナ11からのストリームを放送波生成部16へ出力する。
また、ストリーム生成部15は、たとえば、チューナ11から受けた測定結果と、IP通信部12から受けた測定結果とを比較することにより、より通信品質の良好なストリームを放送波生成部16へ出力する。
具体的には、ストリーム生成部15は、たとえば、チューナ11から受けた測定結果に含まれるC/Nが、IP通信部12から受けた測定結果に含まれるC/Nより良好である、すなわち大きい値である場合、IP通信部12からのストリームを放送波生成部16へ出力せず、チューナ11からのストリームを放送波生成部16へ出力する。
また、ストリーム生成部15は、たとえば、IP通信部12から受けた測定結果に含まれるレベルが、チューナ11から受けた測定結果に含まれるレベルより良好である、すなわち大きい値である場合、チューナ11からのストリームを放送波生成部16へ出力せず、IP通信部12からのストリームを放送波生成部16へ出力する。
ストリーム生成部15は、チューナ11からのストリームまたはIP通信部12からのストリームのいずれを出力しているかを示す選択情報を放送波生成部16およびクロック再生部17へ出力する。
クロック再生部17は、クロックの再生元を選択可能である。たとえば、クロック再生部17の再生元には、チューナ11から受けた復調データと、IP通信部12から受けたフレームとがある。
クロック再生部17は、ストリーム生成部15による出力の選択に応じて、たとえば衛星放送波の通信品質およびIP放送波の通信品質に応じて、チューナ11から受けた復調データに基づいてクロックを再生するか、IP通信部12から受けたフレームに基づいてクロックを再生するかを切り替える。
より詳細には、クロック再生部17は、ストリーム生成部15から受けた選択情報に基づいて、検出部19から受けた情報TI1に基づいてクロックを再生するか、または検出部19から受けた情報TI2に基づいてクロックを再生するかを切り替える。
具体的には、クロック再生部17は、たとえば、チューナ11からのストリームを出力している旨の選択情報をストリーム生成部15から受けた場合、情報TI1に基づいて復調データのクロック、すなわち衛星放送波のクロックを再生する。
また、クロック再生部17は、たとえば、IP通信部12からのストリームを出力している旨の選択情報をストリーム生成部15から受けた場合、情報TI2に基づいてIP放送波のクロックを再生する。
放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16は、ストリーム生成部15から受けたストリームを変調して再送信用放送波を生成する。
より詳細には、放送波生成部16は、ストリーム生成部15から受けた選択情報に基づいて、バッファ31またはバッファ32のいずれか一方からストリームを読み出し、読み出したストリームに含まれる伝送TMCC情報に従って、当該ストリームの変調処理を行う。
放送波生成部16は、変調後のストリームの周波数をたとえば加入者網10に対応する周波数に変換して再送信用放送波を生成する。
放送再送信システム302における再送信用放送波は、自己または他の放送再送信装置におけるチューナ11が受ける衛星放送波に含まれるクロックが再生されたクロックを含む。
より詳細には、放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16は、バッファ32からストリームを読み出す場合、クロック再生部17によって再生されたIP放送波のクロックを用いる。
IP放送波のクロックは、放送再送信装置102Aにおいて、チューナ11から受けたストリームのクロックが再生されたクロックである。
すなわち、放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16は、放送再送信装置102Aにおけるチューナ11から出力された復調データのクロック、すなわち衛星放送波に含まれるクロックが再生されたクロックを用いて、バッファ32からストリームを読み出す。
これにより、放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16が生成する再送信用放送波には、放送再送信装置102Aにおけるチューナ11が受ける衛星放送波に含まれるクロックが含まれる。
そして、放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16は、生成した再送信用放送波をたとえば加入者網10を介して各加入者宅152へ送信する。
なお、放送再送信装置102Bにおけるストリーム生成部15は、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームの出力、およびIP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームの出力のいずれか一方を選択する構成に限らず、別のストリームの出力を選択可能な構成であってもよい。
具体的には、放送再送信装置102Bは、たとえば、ASI(Asynchronous Serial Interface)方式の信号であるASI信号を外部から入力するためのASI入力コネクタを備え、ストリーム生成部15は、ASI入力コネクタを介して受信したASI信号に含まれるストリームの出力を選択可能な構成であってもよい。
そして、放送再送信装置102Bにおけるクロック再生部17は、ストリーム生成部15による出力の選択に応じて、クロックの再生元としてASI信号を選択してもよい。
また、放送再送信装置102Bにおける放送波生成部16は、ストリーム生成部15によってASI信号に含まれるストリームの出力が選択された場合、クロック再生部17によってASI信号のクロックが再生されたクロックを用いて、ストリーム生成部15によって選択されたASI信号に含まれるストリームから再送信用放送波を生成し、加入者網10を介して各加入者宅152へ送信してもよい。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置が放送再送信を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図12を参照して、まず、放送再送信装置102は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む衛星放送波を受信して復調し、フレームの一部または全部を含む復調データを生成する(ステップS301)。
次に、放送再送信装置102は、生成した復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する(ステップS302)。
次に、放送再送信装置102は、生成したストリームをバッファ31に蓄積する(ステップS303)。
次に、放送再送信装置102は、受信した衛星放送波に含まれるフレームのタイミングを検出する(ステップS304)。
また、放送再送信装置102は、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し(ステップS305)、受信したIP放送波に含まれるIPパケットからストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成する(ステップS306)。
次に、放送再送信装置102は、生成したフレームに含まれるストリームをバッファ32に蓄積する(ステップS307)。
次に、放送再送信装置102は、生成したフレームのタイミングを検出する(ステップS308)。
次に、放送再送信装置102におけるストリーム生成部15は、通信品質に応じて、ストリームの出力を選択する。ストリーム生成部15による出力の選択対象には、ストリーム生成部15が生成した、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームの出力と、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームの出力とがある。すなわち、ストリーム生成部15は、通信品質に応じて、復調データに一部または全部が含まれるストリーム、を生成して出力するか、生成したフレームに含まれるストリームを出力するかを切り替える(ステップS309)。
次に、放送再送信装置102は、ストリームの出力の選択に応じて、クロックの再生元を選択する。すなわち、放送再送信装置102は、ストリームの出力の切り替えに応じて、復調データに基づいてクロックを再生するか、生成したフレームに基づいてクロックを再生するかを切り替える。
放送再送信装置102は、衛星放送波の通信品質が良好である場合(ステップS309でYES)、出力した復調データをクロックの再生元として選択する。より詳細には、放送再送信装置102は、検出した衛星放送波に含まれるフレームのタイミングに基づいて、衛星放送波に含まれるクロックを再生する(ステップS310)。
また、放送再送信装置102は、バッファ31の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する(ステップS311)。
次に、放送再送信装置102は、再生したクロックを用いて、生成したストリームをバッファ31から読み出す(ステップS312)。
次に、放送再送信装置102は、読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する(ステップS313)。
一方、放送再送信装置102は、IP放送波の通信品質が良好である場合(ステップS209でNO)、出力したフレームをクロックの再生元として選択する。より詳細には、放送再送信装置102は、生成して出力したフレームのタイミング、すなわちIP放送波のフレームのタイミングに基づいて、IP放送波に含まれるクロックを再生する(ステップS314)。
また、放送再送信装置102は、バッファ32の蓄積量に基づいてクロックの周波数を補正する(ステップS315)。
次に、放送再送信装置102は、再生したクロックを用いて、取得したストリームをバッファ32から読み出す(ステップS316)。
次に、放送再送信装置102は、読み出したストリームを変調して再送信用放送波を生成する(ステップS317)。
なお、ステップS303およびステップS304は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよいし、並行して行ってもよい。
また、ステップS305およびステップS308は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよいし、並行して行ってもよい。
また、ステップS301~ステップS304とステップS305~ステップS308とは、上記に限らず、順番を入れ替えてもよいし、並行して行ってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、チューナ11は、衛星放送波を受信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。チューナ11は、たとえば、地上デジタル放送波等、衛星放送波以外の放送波を受信する構成であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、ストリーム生成部15は、衛星放送波の通信品質およびIP放送波の通信品質に応じて出力を選択する構成であるとしたが、これに限定するものではない。放送再送信装置102は、たとえば、通信品質によらず、時間帯に応じて放送波の出力を選択する構成であってもよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、IP通信部12は、ストリーム生成部15によって生成されたストリームをバッファ31から読み出し、読み出したストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む再送信用放送波をIP網20へ送信する。
このような構成により、再送信用放送波をIP網20を介して送信することができるため、たとえば、衛星放送波の受信が困難な地域においても衛星放送波に含まれる番組を再生することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、IP通信部12は、IPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網20経由で受信し、受信したIPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力する。ストリーム生成部15は、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームをバッファ32に蓄積する。検出部19は、IP通信部12から受けたフレームに基づいて、当該フレームのタイミングを検出する。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、IP放送波のフレームのタイミングに基づく簡易な処理で当該IP放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、チューナ11は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、フレームの一部または全部を含む復調データを出力する。IP通信部12は、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力する。ストリーム生成部15は、ストリームの出力を選択可能である。放送波生成部16は、ストリーム生成部15から受けたストリームを変調して再送信用放送波を生成する。クロック再生部17は、放送波に含まれるクロックを再生し、クロックの再生元を選択可能である。ストリーム生成部15による出力の選択対象には、ストリーム生成部15が生成した、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームの出力と、IP通信部12から受けたフレームに含まれるストリームの出力とがある。クロック再生部17によって再生されるクロックは、放送波生成部16において用いられる。クロック再生部17の再生元には、チューナ11から受けた復調データと、IP通信部12から受けた前記フレームとがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、ストリーム生成部15は、衛星放送波の通信品質およびIP放送波の通信品質に応じて出力を選択する。
このような構成により、通信品質がより良い放送波を選択して出力することができるため、より安定して、番組の配信等のサービスを提供することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信装置では、チューナ11は、放送波である衛星放送波を受けて復調し、フレームの一部または全部を含む復調データを出力する。ストリーム生成部15は、チューナ11から受けた復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。再送信用放送波は、自己または他の放送再送信装置102におけるチューナ11が受ける衛星放送波に含まれるクロックが再生されたクロックを含む。
このような構成により、再送信用放送波のクロックの周波数を、他の放送再送信装置102からネットワークを介して受信した放送波のクロックの周波数に合わせることで、再送信用放送波のクロックの周波数を、他の放送再送信装置102において受信した衛星放送波の送信クロックの周波数に合わせることができる。すなわち、ネットワークを介して衛星放送波のクロックの周波数を伝達し、他の放送再送信装置102において受信した衛星放送波を加入者宅へ再送信することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムでは、放送再送信装置102Aは、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成し、生成したストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網20へ送信する。放送再送信装置102Bは、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。放送再送信装置102Bは、IP網20を介してIP放送波を受信し、受信したIP放送波からストリームを取得する。放送再送信装置102Bは、加入者網10へ送信する再送信用放送波を選択可能である。放送再送信装置102Bによる再送信用放送波の選択対象には、衛星放送波から生成したストリームを変調した再送信用放送波と、IP放送波から取得したストリームを変調した再送信用放送波とがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信システムでは、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信方法では、まず、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、フレームの一部または全部を含む復調データを出力する。次に、IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力する。次に、ストリームの出力を選択する。次に、クロックの再生元を選択し、放送波に含まれるクロックを再生する。次に、再生したクロックを用いて、出力したストリームを変調して再送信用放送波を生成する。ストリームの出力を選択する際の選択対象には、出力した復調データに一部または全部が含まれるストリームであって生成したストリームの出力と、出力したフレームに含まれるストリームの出力とがある。そして、クロックの再生元には、出力した復調データと、出力したフレームとがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信方法では、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信方法では、まず、放送再送信装置102Aが、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに含まれるストリームを生成し、生成したストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信する。次に、放送再送信装置102Bが、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成する。次に、放送再送信装置102Bが、IP網20を介してIP放送波を受信し、受信したIP放送波からストリームを取得する。次に、放送再送信装置102Bが、加入者網10へ送信する再送信用放送波を選択する。放送再送信装置102Bによる再送信用放送波の選択対象には、衛星放送波から生成したストリームを変調した再送信用放送波と、IP放送波から取得したストリームを変調した再送信用放送波とがある。
このように、衛星放送波またはIP放送波を選択して再送信する構成により、番組の配信等のサービスをより安定して加入者に提供することができる。また、クロックの再生対象を選択する構成により、選択した放送波に応じたクロックを再生することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る放送再送信方法では、放送波をネットワーク経由で加入者宅へ再送信する優れたシステムを構築することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る放送再送信システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信する放送再送信装置であって、
受信された前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するストリーム生成部と、
前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、
受信された前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するとともに、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するクロック再生部とを備え、
前記クロック再生部によって再生される前記クロックが、前記ストリームの読み出しを含む前記放送波生成部の処理に用いられ、
前記ストリーム生成部は、前記放送波に含まれるクロックを用いて前記ストリームを前記バッファに書き込み、
前記バッファはFIFOである、放送再送信装置。
[付記2]
フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナと、
IPパケットを含む放送波であるIP放送波を受信し、前記IPパケットに含まれるストリームを取得し、取得したストリームからフレームを生成して出力するIP通信部と、
前記ストリームの出力を選択可能なストリーム生成部と、
前記ストリーム生成部から受けた前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、
前記放送波に含まれるクロックを再生し、再生元を選択可能なクロック再生部とを備え、
前記ストリーム生成部による前記出力の選択対象には、前記ストリーム生成部が生成した、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームの出力と、前記IP通信部から受けた前記フレームに含まれる前記ストリームの出力とがあり、
前記クロック再生部によって再生される前記クロックは、前記放送波生成部において用いられ、
前記クロック再生部の前記再生元には、前記チューナから受けた前記復調データと、前記IP通信部から受けた前記フレームとがあり、
前記放送再送信装置は、さらに、前記ストリームを蓄積するバッファを備え、
前記ストリーム生成部は、前記放送波に含まれるクロックを用いて前記ストリームを前記バッファに書き込み、
前記バッファはFIFOである、放送再送信装置。
[付記3]
第1の放送再送信装置と、
第2の放送再送信装置とを備え、
前記第1の放送再送信装置は、フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームを生成し、生成した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、生成したIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網へ送信し、
前記第2の放送再送信装置は、フレームを含む放送波である衛星放送波を受信して復調し、復調データに一部または全部が含まれるストリームを生成し、
前記第2の放送再送信装置は、前記IP網を介して前記IP放送波を受信し、受信した前記IP放送波から前記ストリームを取得し、
前記第2の放送再送信装置は、加入者網へ送信する再送信用放送波を選択可能であり、
前記第2の放送再送信装置による前記再送信用放送波の選択対象には、前記衛星放送波から生成した前記ストリームを変調した再送信用放送波と、前記IP放送波から取得した前記ストリームを変調した再送信用放送波とがあり、
前記第1の放送再送信装置および前記第2の放送再送信装置は、前記ストリームを蓄積するバッファを備え、
前記第1の放送再送信装置および前記第2の放送再送信装置は、前記放送波に含まれるクロックを用いて前記ストリームを前記バッファに書き込み、
前記バッファはFIFOである、放送再送信システム。
10 加入者網
11 チューナ
12 IP通信部
15 ストリーム生成部
16 放送波生成部
17 クロック再生部
18 VCO
19 検出部
20 IP網
21記憶部
31,32 バッファ
81 外部アンテナ
101 放送再送信装置
151 局舎
152 加入者宅
131 STB
133 TVモニタ

Claims (5)

  1. フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信する放送再送信装置であって、
    受信された前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するストリーム生成部と、
    前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成する放送波生成部と、
    受信された前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するとともに、前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するクロック再生部とを備え、
    前記クロック再生部によって再生される前記クロックが、前記ストリームの読み出しを含む前記放送波生成部の処理に用いられる、放送再送信装置。
  2. 前記放送再送信装置は、さらに、
    前記放送波である衛星放送波を受けて復調し、前記衛星放送波に含まれる前記フレームの一部または全部を含む復調データを出力するチューナを備え、
    前記ストリーム生成部は、前記チューナから受けた前記復調データに一部または全部が含まれる前記ストリームを生成し、
    前記検出部は、前記チューナから受けた前記復調データに基づいて、前記フレームのタイミングを検出する、請求項1に記載の放送再送信装置。
  3. 前記放送再送信装置は、さらに、
    前記ストリーム生成部によって生成された前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを含むIPパケットを生成し、前記IPパケットを含む再送信用放送波をIP網へ送信するIP通信部を備える、請求項2に記載の放送再送信装置。
  4. 前記放送再送信装置は、さらに、
    IPパケットを含む前記放送波であるIP放送波をIP網経由で受信し、受信した前記IPパケットに含まれる前記ストリームを取得し、取得した前記ストリームからフレームを生成して出力するIP通信部を備え、
    前記ストリーム生成部は、前記IP通信部から受けた前記フレームに含まれる前記ストリームをバッファに蓄積し、
    前記検出部は、前記IP通信部から受けた前記フレームに基づいて、前記フレームのタイミングを検出する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の放送再送信装置
  5. 放送再送信装置における放送再送信方法であって、
    フレームを構成する1または複数のストリームを含む放送波を受信するステップと、
    受信した前記放送波に含まれる前記ストリームを生成し、バッファに蓄積するステップと、
    受信した前記放送波に含まれる前記フレームのタイミングを検出するステップと、
    検出した前記タイミングに基づいて、前記放送波に含まれるクロックを再生するステップと、
    前記バッファの蓄積量に基づいて前記クロックの周波数を補正するステップと、
    生成した前記ストリームを前記バッファから読み出し、読み出した前記ストリームを変調して再送信用放送波を生成するステップとを含み、
    前記再送信用放送波を生成するステップにおいて、前記ストリームの読み出しを含む処理に、再生した前記クロックが用いられる、放送再送信方法
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