JPWO2020100914A1 - 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法 - Google Patents

電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020100914A1
JPWO2020100914A1 JP2020546506A JP2020546506A JPWO2020100914A1 JP WO2020100914 A1 JPWO2020100914 A1 JP WO2020100914A1 JP 2020546506 A JP2020546506 A JP 2020546506A JP 2020546506 A JP2020546506 A JP 2020546506A JP WO2020100914 A1 JPWO2020100914 A1 JP WO2020100914A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power cable
rubber unit
peripheral edge
electric field
field relaxation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020546506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6916396B2 (ja
Inventor
博史 中野
博史 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Publication of JPWO2020100914A1 publication Critical patent/JPWO2020100914A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6916396B2 publication Critical patent/JP6916396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/14Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for joining or terminating cables
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G15/00Cable fittings
    • H02G15/02Cable terminations
    • H02G15/06Cable terminating boxes, frames or other structures
    • H02G15/064Cable terminating boxes, frames or other structures with devices for relieving electrical stress

Abstract

電界緩和用ゴムユニットの鉛直上部側での絶縁破壊の発生を抑止することができる電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法を提供することを目的とし、鉛直上方に向けて立設される電力用ケーブル11と電力用ケーブル11の周囲を覆う絶縁碍管10との間であって電力用ケーブル11に圧着して設けられる筒状の電界緩和用ゴムユニット12と、電界緩和用ゴムユニット12の鉛直上部側であって電力用ケーブル11の周囲に形成され、最外周縁の半径が電界緩和用ゴムユニット12の最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなるバリア用ゴムユニット15と、を備える。

Description

本発明は、電界緩和用ゴムユニットの鉛直上部側での絶縁破壊の発生を抑止することができる電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法に関する。
従来、電力ケーブル用終端接続部は、電力ケーブルに電界緩和用ゴムユニットが取り付けられ、その周囲に絶縁油が充填された絶縁碍管で覆われるのが一般的である(特許文献1,2参照)。
特開2006−60981号公報 特開2004−80923号公報
ところで、従来の電界緩和用ゴムユニットは、円筒状であり、電力ケーブルに圧着される、鉛直上部側が平坦になっている。鉛直上部側が平坦になっていると、鉛直上部側から電界緩和用ゴムユニットを差し込む際の押圧面が形成されるため、電界緩和用ゴムユニットの装着が容易になる。これは、平坦部に板状の挿入冶具を当てることにより、電界緩和用ゴムユニットを電力ケーブルに押し込むことができるからである。電界緩和用ゴムユニットは、ゴムの収縮力によって電力ケーブルに圧着し、長期的に安定した界面面圧が保持される。
しかしながら、電力ケーブル用終端接続部が鉛直方向に立設される場合、鉛直上部側の平坦部に、鉛直上部側から降ってくる異物が堆積しやすくなる。ここで、電界緩和用ゴムユニット、絶縁油、及び電力ケーブルの3点が接する箇所は、絶縁破壊の起点となりやすい。電界緩和用ゴムユニットの平坦部であって電力ケーブルとの接点は、電界緩和用ゴムユニット、絶縁油、及び電力ケーブルの3点が接する箇所であり、平坦部に異物が堆積すると、絶縁破壊が生じる可能性がある。
なお、異物が堆積しないように、電界緩和用ゴムユニットの鉛直上部側に鉛直上部に向けて傾斜させる構成も考えられるが、このような構成では、電界緩和用ゴムユニットによる電力ケーブルへの界面面圧が低下し、絶縁性能が低下する可能性がある。さらに、このような構成では、温度変化によって電力ケーブルが膨張と収縮とを繰り返すため、傾斜部の細径部側から電界緩和用ゴムユニットが裂けてしまう可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電界緩和用ゴムユニットの鉛直上部側での絶縁破壊の発生を抑止することができる電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、鉛直上方に向けて立設される電力用ケーブルと前記電力用ケーブルの周囲を覆う絶縁碍管との間であって前記電力用ケーブルに圧着して設けられる筒状の第1のゴムユニットと、前記第1のゴムユニットの鉛直上部側であって前記電力用ケーブルの周囲に形成され、最外周縁の半径が前記第1のゴムユニットの最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなる第2のゴムユニットと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直上部側は、全て又は前記電力用ケーブル側の一部が外周縁側に向けて傾斜し、前記第2のゴムユニットは、全周にわたって前記絶縁碍管の内壁と非接触であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直下部側は、前記電力用ケーブル側に向けて傾斜していることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記第1のゴムユニットと前記第2のゴムユニットとは非接触であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記電力用ケーブルが差し込まれる前記第2のゴムユニットの内径は、前記電力用ケーブルが差し込まれる前記第1のゴムユニットの内径よりも大きく、前記電力ケーブルの外径よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記第1のゴムユニットの鉛直上側は平坦部を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記絶縁碍管と前記電力用ケーブルとの間であって前記第1のゴムユニット及び前記第2のゴムユニットが配置される領域には、少なくとも絶縁油が充填されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル用終端接続部は、前記絶縁碍管と前記電力用ケーブルとの間であって前記第1のゴムユニット及び前記第2のゴムユニットが配置される領域には、少なくとも絶縁ガスが充填されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電力ケーブル終端接続方法は、鉛直上方に向けて立設される電力用ケーブルと前記電力用ケーブルの周囲を覆う絶縁碍管との間であって前記電力用ケーブルに圧着して設けられる筒状の第1のゴムユニットと、前記第1のゴムユニットの鉛直上部側であって前記電力用ケーブルの周囲に形成され、最外周縁の半径が前記第1のゴムユニットの最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなる第2のゴムユニットとを設け、前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直上部側を、全て又は前記電力用ケーブル側の一部を外周縁側に向けて傾斜し、前記第2のゴムユニットを、前記絶縁碍管の内壁と非接触とすることを特徴とする。
本発明によれば、電界緩和用ゴムユニットである第1のゴムユニットの鉛直上部側での絶縁破壊の発生を抑止することができる。
図1は、本発明の実施の形態である電力ケーブル用終端接続部の概要構成を、一部破断を含めて示した正面図である。 図2は、電界緩和用ゴムユニットの詳細構成を示す図である。 図3は、電界緩和用ゴムユニット及びバリア用ゴムユニットの内径と電力用ケーブルの外径との関係を示す説明図である。 図4は、図1に示した電力ケーブル用終端接続部のA−A線断面図である。 図5は、本発明の実施の形態の変形例1のバリア用ゴムユニットの構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態の変形例2のバリア用ゴムユニットの構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態の変形例3のバリア用ゴムユニットの構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態の変形例4である電力ケーブル用終端接続部の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<電力ケーブル用終端接続部の概要>
図1は、本発明の実施の形態である電力ケーブル用終端接続部1の概要構成を、一部破断を含めて示した正面図である。図1に示すように、電力ケーブル用終端接続部1は、鉛直上方(Z方向)に向けて立設される電力用ケーブル11と、電力用ケーブルの周囲を覆う絶縁碍管10とを有する。電力用ケーブル11と絶縁碍管10との間の領域E1には、電力用ケーブル11に圧着して設けられる筒状の第1のゴムユニットである電界緩和用ゴムユニット12と、電界緩和用ゴムユニット12の鉛直上部側であって電力用ケーブル11の周囲に形成され、最外周縁の半径が電界緩和用ゴムユニット12の最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなる第2のゴムユニットを有する。第2のゴムユニットは、例えば、バリア用ゴムユニット15であるが、これに限られない。バリア用ゴムユニット15は、頭部側から落ちる異物が下部の電界緩和用ゴムユニット12に堆積するのを防止する機能を有する。また、領域E1には、絶縁油16が充填されている。この絶縁油16の代わりに、絶縁媒体として絶縁ガスを充填してもよい。なお、電力用ケーブル11は、交流送電用電力ケーブルであってもよいし、直流送電用電力ケーブルであってもよい。なお、図1に示した電力用ケーブル11は、公称66kV級クラス以上の交流送電用電力ケーブルである。また、絶縁碍管10は、一定の間隔でひだ部を有する。さらに、絶縁碍管10は、絶縁性を有する材料であればよく、例えば、セラミック、ゴム、あるいは繊維強化プラスチックを含めたプラスチックである。また、バリア用ゴムユニット15の材質は、絶縁材料であればよく、例えば、合成エラストマーである。合成エラストマーとしては、例えばエチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等である。なお、バリア用ゴムユニット15は、絶縁性能に問題のない範囲であれば、導電ゴムや半導電ゴム等のような導電材料が分散され導電性を有する材質を用いてもよい。
なお、絶縁碍管10の頭部には、シールドリング17が設けられている。詳細構成は省略するが、シールドリング17は、内部が空洞になっており、領域E1に接続される。温度変化が生じると、絶縁油や空気が膨張あるいは収縮し、矢印A2に示すように、シールドリング17と絶縁碍管10内の領域E1との間で絶縁油や空気の出入りが発生し、シールドリング17は、絶縁油や空気のリザーバ機能を有する。
<電界緩和用ゴムユニットの構成>
図2は、電界緩和用ゴムユニット12の詳細構成を示す図である。図2に示すように、電界緩和用ゴムユニット12は、絶縁体部13と、絶縁体部13と一体的に成型された半導体部14とを有する。電界緩和用ゴムユニット12は、段剥処理によって露出した外部半導電層11aに半導体部14が位置し、段剥処理によって露出したケーブル絶縁体12aに絶縁体部13が位置するように配置される。なお、ケーブル絶縁体12aの材質は、例えば架橋ポリエチレン等のプラスチックである。半導体部14及び外部半導電層11aは、導電材料が絶縁材料内に分散されたものであり、例えば、導電性カーボンを含む樹脂であってもよい。絶縁体部13の材質は、例えば合成エラストマーである。合成エラストマーとしては、例えばエチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等である。なお、電界緩和用ゴムユニット12の厚さは、所望の界面面圧が得られる厚さであることが好ましい。
図2に示すように、電界緩和用ゴムユニット12は、半導体部14を鉛直上方に向けて広がるテーパ形状とすることによって、等電位線L1の密度を粗にして、電界の集中を緩和し、絶縁破壊を抑制することができる。
<バリア用ゴムユニット>
図1に示すように、バリア用ゴムユニット15の最外周縁より鉛直上部側(+Z方向)は、電力用ケーブル11側の外周縁側に向けて傾斜している傾斜面S1が形成されている。しかも、上述したように、バリア用ゴムユニット15の最外周縁の半径が電界緩和用ゴムユニット12の最外周縁の半径よりも大きい。この結果、図1中の矢印A1に示すように、頭部側から落ちる異物は、傾斜面S1に堆積せず、しかも、電界緩和用ゴムユニット12の平坦面S3にも堆積せず、絶縁碍管10の底部に落下する。底部は、電界ストレスが弱いため、異物が堆積しても問題ない。
これにより、電界緩和用ゴムユニット12の平坦面S3に異物が堆積せず、電界緩和用ゴムユニット12、絶縁油16、及び電力用ケーブル11の3点が接する箇所(トリプルジャンクション部)を起点とする絶縁破壊が抑制される。
なお、異物は、例えば電力ケーブル用終端接続部1の組立時における頭部のボルト締め時における金属粉等である。また、異物は、組立後における、シールドリング17と絶縁碍管10内の領域E1との間での空気や絶縁油の出入り時に混入して落下することもある。
しかも、電界緩和用ゴムユニット12の鉛直上部には、平坦面S3が形成されており、この平坦面S3を、電界緩和用ゴムユニット12を装着する際の押圧面として用いることによって、電界緩和用ゴムユニット12の装着が容易になる。これは、平坦面S3に板状の挿入冶具を当てることにより、電界緩和用ゴムユニット12を電力用ケーブル11に押し込むことができるからである。
なお、電界緩和用ゴムユニット12とバリア用ゴムユニット15とは、非接触で離隔配置される。電界緩和用ゴムユニット12とバリア用ゴムユニット15との距離は、極力近い方が良いが、バリア用ゴムユニット15、1個分以下の距離とすることが異物堆積除去のため、好ましい。
また、バリア用ゴムユニット15の最外周縁より鉛直下部側(−Z方向)は、電力用ケーブル11側に向けて傾斜している傾斜面S2が形成されている。これにより、絶縁油の注入時や温度変化によって生じる気泡がバリア用ゴムユニット15の下部に集積するのを防止し、絶縁破壊を抑止することができる。
さらに、バリア用ゴムユニット15は、全周にわたって絶縁碍管10の内壁と非接触である。これにより、バリア用ゴムユニット15の外縁部の上下での絶縁碍管10の内部の絶縁体又はガスなどの媒体の対流を妨げることがなく、絶縁碍管10内の前帯での放熱性を向上させることができる。
なお、バリア用ゴムユニット15は、電界緩和用ゴムユニット12を有する電力ケーブル用終端接続部1に対し、他の構造の影響を受けずに追加設置すればよく、従来の電力ケーブル用終端接続部1に対する設計変更等が生じない。
また、電力ケーブル用終端接続部1の最下部は、基台31と、基台31の上に立設して上部の絶縁碍管10及び電力用ケーブル11を支える碍子33とを有する。碍子33は、4本以上が好ましく、略均等に配置される。なお、碍子33は、脚部32を介して接続するようにしてもよい。
<電界緩和用ゴムユニット及びバリア用ゴムユニットの内径>
図3は、電界緩和用ゴムユニット12及びバリア用ゴムユニット15の内径d2,d3と電力用ケーブル11の外径d1との関係を示す説明図である。なお、外径d1は、電力用ケーブル11の絶縁体部の径を示している。図3に示すように、電力用ケーブル11が差し込まれるバリア用ゴムユニット15の内径d3は、電力用ケーブル11が差し込まれる電界緩和用ゴムユニット12の内径d2よりも大きく、電力用ケーブル11の外径d1よりも小さい。
バリア用ゴムユニット15の内径d3は、電界緩和用ゴムユニット12の内径d2と同じであってもよいが、電界緩和用ゴムユニット12の内径d2よりも大きくした方がよい。バリア用ゴムユニット15の内径d3を、電界緩和用ゴムユニット12の内径d2よりも大きくすると、ゴムの締まりが弱くなり、電力用ケーブル11との間の界面面圧が小さくなるが、設計上、バリア用ゴムユニット15の界面面圧の強さ、つまり絶縁性の強さは要求されない。逆に、バリア用ゴムユニット15の内径d3を、電界緩和用ゴムユニット12の内径d2よりも大きくすると、ゴムの締まりが弱くなる分、バリア用ゴムユニット15を電力用ケーブル11に対して容易に外挿することができるとともに、電力用ケーブル11の膨張及び収縮による裂けが発生しにくくなる。バリア用ゴムユニット15の鉛直上部には傾斜面S1が形成されているが、押圧面が傾斜面S1であっても、ゴムの締まりが弱い分、電力用ケーブル11に対する外挿が容易になる。
具体的には、内径d2は、外径d1よりも、20〜30mm程度小さくし、内径d3は、外径d1よりも、2〜10mm程度小さくしている。なお、バリア用ゴムユニット15は、全周にわたって絶縁碍管10の内壁と非接触である。また、電界緩和用ゴムユニット12、バリア用ゴムユニット15、電力用ケーブル11、絶縁碍管10は、それぞれ電力用ケーブル11の中心軸を中心とした同心円上にある。例えば、電界緩和用ゴムユニット12、バリア用ゴムユニット15、電力用ケーブル11、絶縁碍管10は、図4に示すように、電力用ケーブル11の中心軸11cを中心とした回転体形状に構成される。
なお、380kV以上の電圧階級では、電界緩和用ゴムユニット12への異物の蓄積により絶縁破壊の可能性が無視できなくなるため、上記実施の形態の構成とすることが望ましい。また、500kV級以上の電圧では、絶縁破壊の可能性が一層高まることから、上記実施の形態の構成とすることがより好ましい。
また、図1に示した絶縁碍管10の長さL10が2.5m以上になると、電圧階級380kVと略同等以上の電圧環境で使用されることから、上記実施の形態とすることが望ましい。なお、長さL10は、絶縁碍管10の上部の碍管金属部41と下部の碍管金属部42との間の距離である。
<変形例1>
図5は、本発明の実施の形態の変形例1のバリア用ゴムユニット21の構成を示す図である。図5に示すように、バリア用ゴムユニット15に対応するバリア用ゴムユニット21は、バリア用ゴムユニット15の鉛直上部がすべて傾斜面S1となっているのではなく、電力用ケーブル11側の一部が傾斜面S1aとなっており、外周縁側の一部が平坦面S1bとなっている。平坦面S1bに異物に異物が堆積しても、絶縁破壊の発生を抑止できる。
<変形例2>
図6は、本発明の実施の形態の変形例2のバリア用ゴムユニット22の構成を示す図である。図6に示すように、バリア用ゴムユニット15に対応するバリア用ゴムユニット22は、傾斜面S1,S2のように傾斜平面ではなく、円弧形状となっている。この円弧形状であっても、バリア用ゴムユニット15と同様の作用効果を得ることができる。
<変形例3>
図7は、本発明の実施の形態の変形例3のバリア用ゴムユニット23の構成を示す図である。図7に示すように、バリア用ゴムユニット15に対応するバリア用ゴムユニット23は、傾斜面S1,S2のように傾斜角度が同一ではなく、傾斜面S1に対応する傾斜面S11と、傾斜面S2に対応する傾斜面S21との傾斜角度を異ならせている。なお、図7では、傾斜面S21の角度を傾斜面S11の角度よりも、鉛直方向に対して小さくしている。
<変形例4>
図8は、本発明の実施の形態の変形例4である電力ケーブル用終端接続部の構成を示す図である。図8に示した変形例4の電力ケーブル用終端接続部は、エポキシ座114を有し、電力用ケーブル110の周囲に圧着される電界緩和用ゴムユニット113との組み合わせで絶縁破壊を抑止するプレハブタイプの終端接続部であり、スプリング115によって界面面圧を得ている。なお、この変形例4の電力ケーブル用終端接続部にも、絶縁油116が充填される。
本変形例4においても、電界緩和用ゴムユニット113の鉛直上部にバリア用ゴムユニット15を設け、異物が電界緩和用ゴムユニット113に堆積しないようにしている。なお、この場合も、バリア用ゴムユニット15を追加するのみで、大幅な設計変更はない。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態及び変形例について説明したが、本実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 電力ケーブル用終端接続部
10 絶縁碍管
11,110 電力用ケーブル
11a 外部半導電層
11c 中心軸
12,113 電界緩和用ゴムユニット
12a ケーブル絶縁体
13 絶縁体部
14 半導体部
15,21,22,23 バリア用ゴムユニット
16,116 絶縁油
17 シールドリング
31 基台
32 脚部
33 碍子
41,42 碍管金属部
114 エポキシ座
115 スプリング
A1,A2 矢印
d1 外径
d2,d3 内径
E1 領域
L1 等電位線
L10 長さ
S1,S2,S11,S1a,S21 傾斜面
S1b,S3 平坦面

Claims (9)

  1. 鉛直上方に向けて立設される電力用ケーブルと前記電力用ケーブルの周囲を覆う絶縁碍管との間であって前記電力用ケーブルに圧着して設けられる筒状の第1のゴムユニットと、
    前記第1のゴムユニットの鉛直上部側であって前記電力用ケーブルの周囲に形成され、最外周縁の半径が前記第1のゴムユニットの最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなる第2のゴムユニットと、
    を備えたことを特徴とする電力ケーブル用終端接続部。
  2. 前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直上部側は、全て又は前記電力用ケーブル側の一部が外周縁側に向けて傾斜し、
    前記第2のゴムユニットは、全周にわたって前記絶縁碍管の内壁と非接触であることを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル用終端接続部。
  3. 前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直下部側は、前記電力用ケーブル側に向けて傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブル用終端接続部。
  4. 前記第1のゴムユニットと前記第2のゴムユニットとは非接触であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電力ケーブル用終端接続部。
  5. 前記電力用ケーブルが差し込まれる前記第2のゴムユニットの内径は、前記電力用ケーブルが差し込まれる前記第1のゴムユニットの内径よりも大きく、前記電力ケーブルの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電力ケーブル用終端接続部。
  6. 前記第1のゴムユニットの鉛直上側は平坦部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電力ケーブル用終端接続部。
  7. 前記絶縁碍管と前記電力用ケーブルとの間であって前記第1のゴムユニット及び前記第2のゴムユニットが配置される領域には、少なくとも絶縁油が充填されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電力ケーブル用終端接続部。
  8. 前記絶縁碍管と前記電力用ケーブルとの間であって前記第1のゴムユニット及び前記第2のゴムユニットが配置される領域には、少なくとも絶縁ガスが充填されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電力ケーブル用終端接続部。
  9. 鉛直上方に向けて立設される電力用ケーブルと前記電力用ケーブルの周囲を覆う絶縁碍管との間であって前記電力用ケーブルに圧着して設けられる筒状の第1のゴムユニットと、前記第1のゴムユニットの鉛直上部側であって前記電力用ケーブルの周囲に形成され、最外周縁の半径が前記第1のゴムユニットの最外周縁の半径よりも大きい絶縁材からなる第2のゴムユニットとを設け、
    前記第2のゴムユニットの最外周縁より鉛直上部側を、全て又は前記電力用ケーブル側の一部を外周縁側に向けて傾斜し、
    前記第2のゴムユニットを、前記絶縁碍管の内壁と非接触とすることを特徴とする電力ケーブル終端接続方法。
JP2020546506A 2018-11-13 2019-11-12 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法 Active JP6916396B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018212782 2018-11-13
JP2018212782 2018-11-13
PCT/JP2019/044408 WO2020100914A1 (ja) 2018-11-13 2019-11-12 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020100914A1 true JPWO2020100914A1 (ja) 2021-02-15
JP6916396B2 JP6916396B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=70730334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020546506A Active JP6916396B2 (ja) 2018-11-13 2019-11-12 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6916396B2 (ja)
CN (1) CN112913097B (ja)
TW (1) TW202021220A (ja)
WO (1) WO2020100914A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02299416A (ja) * 1989-05-11 1990-12-11 Fujikura Ltd ゴムストレスコーン
JPH0674036U (ja) * 1993-03-19 1994-10-18 住友電気工業株式会社 電力ケーブル用気中終端接続箱
JPH09163540A (ja) * 1995-12-07 1997-06-20 Sumitomo Electric Ind Ltd ストレスコーン挿入装置
JPH1051938A (ja) * 1996-07-29 1998-02-20 Hitachi Cable Ltd 気中終端接続部
JP2002017035A (ja) * 2000-04-27 2002-01-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル終端部
JP4195848B2 (ja) * 2003-10-08 2008-12-17 昭和電線ケーブルシステム株式会社 気中終端用ポリマー套管およびこれを用いたケーブル気中終端接続部
CN202282598U (zh) * 2011-11-09 2012-06-20 沈阳国联电缆附件制造有限公司 110kV复合干式电缆终端

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020100914A1 (ja) 2020-05-22
CN112913097B (zh) 2023-01-10
JP6916396B2 (ja) 2021-08-11
TW202021220A (zh) 2020-06-01
CN112913097A (zh) 2021-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2572421B1 (en) A high voltage direct current cable termination apparatus
US20180219369A1 (en) Cable fitting for connecting a high-voltage cable to a high-voltage component
US8525025B2 (en) High voltage direct current cable termination apparatus
US10554034B2 (en) Cold shrinkable cable terminal, cold shrinkable terminal assembly and method of terminating cable
JP2014520500A (ja) ケーブル端末装置、ケーブル端末装置を予め製造する方法、及び、ケーブル端末を得る方法
KR102183193B1 (ko) 종단접속부를 구비한 전력케이블
JP4751918B2 (ja) 気中終端接続部及び気中終端接続部の組立方法
EP2276041B1 (en) A device for electric connection and an electric installation
JP5606252B2 (ja) ポリマー套管
EP2572424B1 (en) A high voltage direct current cable termination apparatus
JP6916396B2 (ja) 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法
JP4637085B2 (ja) 気中終端接続部用套管ユニット
EP3032673B1 (en) Power cable polymer joint
KR102304368B1 (ko) 접속함용 슬리브 삽입 장치 및 방법
JP5197657B2 (ja) ポリマー套管及びケーブル終端接続部
JP4373970B2 (ja) ポリマー套管およびこれを用いたケーブル終端接続部
JP5878099B2 (ja) 電力用同軸ケーブルの端末接続部
JP6945709B2 (ja) ガス絶縁ブッシング
JP2018185967A (ja) ポリマー碍管
KR102350623B1 (ko) 전력케이블의 종단접속부
KR20160091645A (ko) 종단접속함
JP2018527873A (ja) 変更ジョイント
US20110247853A1 (en) Gas bushing
JP2011250509A (ja) 気中終端接続部
JP2022112477A (ja) 碍管ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200903

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200903

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6916396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531