JPH1051938A - 気中終端接続部 - Google Patents

気中終端接続部

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JPH1051938A
JPH1051938A JP8199067A JP19906796A JPH1051938A JP H1051938 A JPH1051938 A JP H1051938A JP 8199067 A JP8199067 A JP 8199067A JP 19906796 A JP19906796 A JP 19906796A JP H1051938 A JPH1051938 A JP H1051938A
Authority
JP
Japan
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connectors
moisture
oil
silicone oil
fittings
Prior art date
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Pending
Application number
JP8199067A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Fujiyoshi
泰夫 藤吉
Yoichi Watabe
陽一 渡部
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPH1051938A publication Critical patent/JPH1051938A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機材料製のがい管を含む油密室内に充填され
ている吸湿性の絶縁油に対しての水分吸着を接続部の解
体なしに行い続けることの可能な、気中終端接続部を提
供すること。 【解決手段】有機材料製のがい管を含む油密室の壁部で
内外に連通するための2つのコネクタを該壁部の異なる
位置に設け、これら2つのコネクタを連絡する外部循環
路を設け、この外部循環路に水分吸着手段を設けてなる
ものである。前記2つのコネクタは、高さの異なる位置
に設けられていると良い。或いは、それら両コネクタ
を、同じレベルの位置にして一方を日向部に且つ他方を
日陰部に設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CV電力ケーブル
等の終端接続部に関し、特に、高電圧仕様で絶縁油が充
填される構造の気中終端接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】気中終端接続部は、一般に磁器製のがい
管が低電圧用から500キロボルトの超高圧用まで広く
使用されている。図3、66〜154キロボルト用の気
中終端接続部の代表例であって、1は磁器製のがい管、
3は導体引出棒、4は上部金具、5は上部覆い、6はエ
ポキシ座、7はプレモールド絶縁体、8はプレモールド
絶縁体圧縮装置、9はケーブル保護金具、10は絶縁
油、11は押えフランジである。
【0003】しかして、図3の気中終端接続部は、磁器
製のがい管1、上部金具4、ケーブル保護金具9等で油
密室を構成し、この油密室の中に絶縁油10が充填され
てなるものである。絶縁油10としては、こう電圧下で
の電気特性に優れたシリコーン油が多く用いられてい
る。このシリコーン油は、本質的には水と相溶性はない
が、吸湿し易いという性質を持つ。シリコーン油の含有
水分量と絶縁破壊電圧との関係を図4のグラフに示した
ので参照されたい。
【0004】上記のようなシリコーン油を用いた気中終
端接続部では、絶縁破壊電圧管理値40キロボルト/
2.5mmを満足させるためには、十分な水分管理を行っ
た含有水分量の低いシリコーン油を使用する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した気中終端接続
部において、がい管として、FRP、エポキシ樹脂、シ
リコーンゴム、EPゴム等の有機複合材料を用いて、プ
ラスチック製がい管とすることが検討されており、この
場合、プラスチック製がい管は、それ自身ポーラスのた
めに、がい管の内外水蒸気分圧差によって、外部の水分
/湿気が内部に入り込み、絶縁油であるシリコーン油の
含有水分量を上げ、電気特性を大幅に低下させる恐れが
ある。
【0006】従って、プラスチック製がい管を用い、シ
リコーン油を用いた気中終端接続部にあっては、吸湿に
よるシリコーン油の電気特性を低下させることなく安定
した特性を持つ、この種の気中終端接続部を提供するこ
とが必須の課題となる。
【0007】前記の課題を達成するため、即ち、シリコ
ーン油において含有水分量の上がるのを防ぐため、プラ
スチック製がい管内のシリコーン油中に、結晶性含水ア
ノミケイ酸塩(東洋曹達工業(株)の商品「ゼオラ
ム」)に代表される水分吸着剤を放置し、シリコーン油
中の水分を吸着する方法が考えられているが、この種の
終端接続部の寿命が30年であり、その長期間において
水分を吸着させるためには、大量の吸着剤を使わなけれ
ばならず、また、使用する吸着剤が足りない場合には、
途中で終端接続部を解体し、吸着剤を取り替える等の厄
介な作業が必要となり、実用的には問題があった。
【0008】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、有機材料製のがい管を含む油密室内に充填されてい
る吸湿性の絶縁油に対しての水分吸着を接続部の解体な
しに行い続けることの可能な、気中終端接続部を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する気
中終端接続部は、有機材料製のがい管を含む油密室の壁
部で内外に連通するための2つのコネクタを該壁部の異
なる位置に設け、これら2つのコネクタを連絡する外部
循環路を設け、この外部循環路に水分吸着手段を設けて
なるものである。
【0010】前記2つのコネクタは、高さの異なる位置
に設けられてなるか、同じレベルの位置にあって一方を
日向部に且つ他方を日陰部に設けてなると良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る気中終端接
続部の第一実施例にして、2はプラスチック製のがい
管、3は導体引出棒、4は上部金具、5は上部覆い、6
はエポキシ座、。7はプレモールド絶縁体、8はプレモ
ールド絶縁体圧縮装置、9はケーブル保護金具、10は
吸湿性の絶縁油;シリコーン油である。
【0012】しかして、プラスチック製のがい管2と上
部金具4とケーブル保護金具9等で油密室を構成する
が、この実施例では、プラスチック製のがい管2とケー
ブル保護金具9との間に円筒状の下部金具12を介在連
絡して油密室の一部の壁を形成し、当該下部金具12の
高位置側にコネクタ13aを且つ同金具12の低位置側
にコネクタ13bをそれぞれ内外に連通状態で取り付
け、それら高低両コネクタ13a,13bを金属パイプ
等で連絡させあって外部循環路15を形成し、この外部
循環路15中に水分吸着手段14を設けてなり、もっ
て、プラスチック製がい管2内の絶縁油;シリコーン油
10を外部循環路15を通じて吸着手段14へ導き、水
分を除去するようにしてなるものである。
【0013】水分吸着手段14は、外部循環路15にお
ける流通状態を保持させるような筒状のケーシング内に
吸着剤を収納するような構成とすれば良い。
【0014】この実施例によれば、ケーブルの通電によ
って、プラスチック製がい管2の内部が発熱し、この熱
で絶縁油;シリコーン油10が対流する一方、高低両コ
ネクタ13a,13bにおいて高さの違いで温度差を生
じているため、当該高低両コネクタ13a,13bを経
由して外部循環路15を絶縁油;シリコーン油10が循
環するようになり、ひいては、外部循環路中の水分吸着
手段14にて水分が除去できるものである。
【0015】ケーブルを通電した長期間の線路運転の間
において、水分吸着手段14の水分吸着効果が得られな
くなる(水分吸着剤の使用量や湿度計等により推定す
る)ような場合には、コネクタ13a,13bを遮断し
て水分吸着手段14自体を交換するか、該手段14にお
ける水分吸着剤を取り替える(ケーシングに開閉部を設
けておく)かすれば良く、その場合、接続部自体を解体
する必要がなくなる。
【0016】図2は、本発明に係る気中終端接続部の第
二実施例を示すもので、図1と同一部分には図1と符号
を一致させてあるので、図1に関する前述の説明も併せ
参照されたい。この実施例では、プラスチック製がい管
2の下部に油密壁として取り付ける押えフランジ11の
異なる位置つまり、日向部側にコネクタ13a′と且つ
日陰部側にコネクタ13b′をそれぞれ内外連通状態に
取り付け、それら両コネクタ13a′,13b′に金属
パイプ等を連絡させあって外部循環路15′を形成し、
該外部循環路中に水分吸着手段14を設けてなるもので
ある。このように、両コネクタ13a′,13b′間の
温度差を利用することにより、水分吸着手段14での水
分吸着の効率を上げることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、有
機材料製のがい管を含む油密室内に充填されている吸湿
性の絶縁油に対しての水分吸着を接続部の解体なしに行
い続けることの可能な、気中終端接続部を提供するとい
う所期の課題(目的)を達成することができる。そし
て、このプラスチック製がい管使用の気中終端接続部に
よれば、従来の磁器がい管によるものと同等の寿命及び
電気特性を得ることができる。なおまた、プラスチック
がい管の使用により非常な軽量化(磁器がい管に比べ約
半分の重量)が図れ、組立が容易になる他、重量軽減に
より支持構造物の簡素化等も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気中終端接続部の第一実施例を示
す半断面化正面図。
【図2】本発明に係る気中終端接続部の第二実施例を示
す半断面化正面図。
【図3】従来の気中終端接続部の例を示す半断面化正面
図。
【図4】シリコーン油の含有水分量と絶縁破壊電圧との
関係を示すグラフ。
【符号の説明】
2 プラスチック製がい管 3 導体引出棒 4 上部金具 5 上部覆い 6 エポキシ座 7 プレモールド絶縁体 8 プレモールド絶縁体圧縮装置 9 ケーブル保護金具 10 絶縁油;シリコーン油 12 下部金具 13a コネクタ(高位置側) 13b コネクタ(低位置側) 13a′ コネクタ(日向側) 13b′ コネクタ(日陰側) 14 水分吸着手段 15 外部循環路(高低差利用) 15′ 外部循環路(温度差利用)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機材料製のがい管を含む油密室の中に吸
    湿性の絶縁油が充填された気中終端接続部であって、当
    該油密室の壁部で内外に連通するための2つのコネクタ
    を該壁部の異なる位置に設け、これら2つのコネクタを
    連絡する外部循環路を設け、この外部循環路に水分吸着
    手段を設けてなる、気中終端接続部。
  2. 【請求項2】前記2つのコネクタは、高さの異なる位置
    に設けられてなる、請求項1記載の気中終端接続部。
  3. 【請求項3】前記2つのコネクタは、同じレベルの位置
    にあって、一方を日向部に且つ他方を日陰部に設けてな
    る、請求項1記載の終端接続部。
JP8199067A 1996-07-29 1996-07-29 気中終端接続部 Pending JPH1051938A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100914A1 (ja) * 2018-11-13 2020-05-22 古河電気工業株式会社 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100914A1 (ja) * 2018-11-13 2020-05-22 古河電気工業株式会社 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法
CN112913097A (zh) * 2018-11-13 2021-06-04 古河电气工业株式会社 电力电缆用末端连接部以及电力电缆末端连接方法
CN112913097B (zh) * 2018-11-13 2023-01-10 古河电气工业株式会社 电力电缆用末端连接部以及电力电缆末端连接方法

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