JPWO2020066868A1 - レーザ光源装置 - Google Patents

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Abstract

干渉縞およびスペックルの発生を低減し、かつ、レーザ発振による温度上昇を低減することができるレーザ光源装置の提供を目的とする。レーザ光源装置は、ベースと、各々が個別にベースの上面に保持され、偏光方向が一方向に揃った複数のビームを出射する複数の半導体レーザ素子と、複数のビームのうち少なくとも一部のビームの偏光方向を回転させることにより、複数のビームの偏光方向が一方向に揃わないように乱す偏光変換部と、を含む。

Description

本発明は、レーザ光源装置に関する。
半導体レーザ素子は、消費電力が小さく、ビームの単色性および高指向性に優れる。このような特長を有する半導体レーザ素子は、現在普及しているランプの置き換え光源として期待されている。例えば、近年、半導体レーザ素子は、プロジェクタ等の投射型表示装置の光源として注目されている。半導体レーザ素子が投射型表示装置に光源として搭載される場合、半導体レーザ素子は発光面積が小さいことから、その光学設計において、ビームの空間合成に必要な光学素子の小型化を可能とする。さらに、光学素子の小型化は、デジタルミラーデバイス(DMD(Digital Mirror Device))、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))などの表示デバイス自体の小型化を可能とし、その結果、システムコストが低下する。
現状の半導体レーザ素子は、1つの素子で投射型表示装置に求められる出力を達成することは困難である。そのため、一般的には、投射型表示装置の光源は、複数の半導体レーザ素子によって構成される。
半導体レーザ素子から出射されるビームは、位相が揃った波により構成されている。この特徴により、半導体レーザの単色性、高指向性が生み出される。一方で、複数の波が重なり合った場合、互いの波の干渉性により縞模様あるいはスペックルが発生する。スペックルとは、スクリーン上に照射されたビームによって現れるランダムな波の干渉性による粒子状のパターンのことである。このような干渉パターンは、投射型表示装置の光源としてレーザを使用する際に問題となる。
干渉縞やスペックルの軽減手段として、複数の波長の半導体レーザ光を混合する手段または半導体レーザ光の偏光を乱す手段が有効である。
例えば、特許文献1には、レーザ光源が有する1個もしくは複数個の発光点から出射されるレーザ光の偏光を、その光軸上に配置された偏光回転部によって、90°回転させるレーザ光源装置が提案されている。
特許第5473774号公報
特許文献1のレーザ光源装置においては、1つの半導体レーザチップから複数のレーザビームが発振するアレイ型レーザ光源である。そのため、隣接するレーザから発生する熱により、利得が低減する。特に中央部のレーザは両隣から熱を受けるため、大きく利得が低減する。その結果、十分な出力が得られない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、干渉縞およびスペックルの発生を低減し、かつ、レーザ発振による温度上昇を低減することができるレーザ光源装置の提供を目的とする。
本発明に係るレーザ光源装置は、ベースと、各々が個別にベースの上面に保持され、偏光方向が一方向に揃った複数のビームを出射する複数の半導体レーザ素子と、複数のビームのうち少なくとも一部のビームの偏光方向を回転させることにより、複数のビームの偏光方向が一方向に揃わないように乱す偏光変換部と、を含む。
本発明によれば、干渉縞およびスペックルの発生を低減し、かつ、レーザ発振による温度上昇を低減するレーザ光源装置の提供が可能である。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白になる。
実施の形態1におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態1におけるレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態1における偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子の詳細な構成を示す斜視図である。 実施の形態1におけるベースおよび半導体レーザ素子の構成を示す斜視図である。 図5に示されたA−A’における断面図である。 実施の形態1における偏光回転素子の動作を説明する図である。 実施の形態1における偏光回転素子の動作を説明する図である。 実施の形態1におけるスペーサおよびレンズの構成を示す斜視図である。 図9に示されたB−B’における断面図である。 実施の形態1の変形例におけるスペーサおよび偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態1の変形例における偏光回転素子を含む偏光素子基板を示す図である。 実施の形態2におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態2におけるレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態2における各偏光回転素子の設置方向および各ビームの偏光方向を示す図である。 実施の形態2の変形例におけるスペーサおよび偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態2の変形例における偏光回転素子を含む偏光素子基板を示す図である。 実施の形態3におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態3におけるレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態3におけるスペーサおよびレンズの構成を示す斜視図である。 図20に示されたC−C’における断面図である。 実施の形態3の変形例におけるスペーサおよび偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態4におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態4におけるレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態4の変形例におけるスペーサおよび偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態5におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態5におけるスペーサおよび偏光回転素子の構成を示す図である。 実施の形態6におけるレーザ光源装置の構成およびレーザ光源装置から出射されるビームを示す斜視図である。 実施の形態6におけるレーザ光源装置の構成を示す分解斜視図である。
<実施の形態1>
実施の形態1におけるレーザ光源装置を説明する。図1は、実施の形態1におけるレーザ光源装置1の構成およびレーザ光源装置1から出射されるビーム71から74を示す斜視図である。図2は、レーザ光源装置1の構成を示す分解斜視図である。
レーザ光源装置1は、ベース30、半導体レーザ素子101から104、レンズ41から44、スペーサ20、偏光回転素子52、54により構成されている。
ベース30は、上面30Aにて半導体レーザ素子101から104を支持する。実施の形態1において、ベース30は、上面30Aに平面を有し、その平面に半導体レーザ素子101から104が固定されている。ベース30は、例えば、平板である。
ベース30には、長穴31から34が設けられている。長穴31から34は、ここでは、貫通穴である。長穴31から34は、半導体レーザ素子101から104の各々が有する2本のリードピン14が差し込まれる穴である。各半導体レーザ素子には、リードピン14を介して電流が供給される。なお、各図に記載されたx、y、z軸は直交座標系を構成している。x軸とy軸とはベース30の上面30Aと平行であり、z軸はベース30の上方を指している。
半導体レーザ素子101から104は、各々1つのレーザビームを発振する半導体レーザチップが搭載された素子である。半導体レーザ素子101から104の各々は、ベース30の上面30Aに保持される。ここでは、各半導体レーザ素子は、ベース30の上面30Aに形成された平面に固定されている。なお、半導体レーザチップは、効率を改善するため、発振部を2〜3分割して構成する場合もある。
半導体レーザ素子101から104は、各々の偏光方向が一方向に揃ったビーム71から74を出射する。実施の形態1において、半導体レーザ素子101から104から出射されるビーム71から74の偏光は、後述するy軸方向に平行である。また、半導体レーザ素子101から104は、x軸方向に幅の広い断面形状を有するビーム71から74を、z軸方向と平行に出射する。
スペーサ20は、半導体レーザ素子101から104の上方を覆って設けられる。スペーサ20は、後述するレンズ41から44を保持し、各レンズと各半導体レーザ素子との間隔を一定に保つ機能を有する。
スペーサ20は、上面に、スペーサ窓部21から24を有する。実施の形態1において、スペーサ窓部21から24の外形は、正方形を有する。また、スペーサ20は、スペーサ窓部21から24のそれぞれの外周に設けられたスペーサ段差部25から28を有する。各スペーサ段差部には、偏光回転素子が設置可能である。半導体レーザ素子101から104から出射されるビーム71から74は、それぞれスペーサ窓部21から24を通過する。
スペーサ20は、ベース30の上面30Aに、ねじによって締結固定されてもよいし、接着剤によって固定されてもよい。あるいは、スペーサ20は、その両方によって固定されていてもよい。スペーサ20は、例えば、成形性を考慮して亜鉛やアルミ等のダイキャストで製造される。ただし、スペーサ20に熱的な効果は求められないため、スペーサ20は、樹脂材料で製造されてもよい。
偏光回転素子52、54は、偏光変換部を構成する。偏光変換部は、ビーム71から74のうち少なくとも一部のビームの偏光方向を回転させ、ビーム71から74の偏光方向が一方向に揃わないように乱す。実施の形態1において、偏光回転素子52、54は、ビーム71から74のうち一部のビーム72、74の偏光方向を回転させる。すなわち、偏光回転素子52、54は、ビーム72、74を出射する半導体レーザ素子102、104に対応して選択的に配置される。
図3は、偏光回転素子52、54の構成を示す図である。偏光回転素子52、54は、屈折率が低い方位に速軸(F軸)50Aを、屈折率が高い方位に遅軸(S軸)50Bを有する。偏光回転素子52、54は、速軸(F軸)50Aと遅軸(S軸)50Bとが直交したFS面に対し平行な平面を有する板状の素子である。ここでは、偏光回転素子52、54は、ビーム72、74の速軸方向の成分に対して遅軸方向の成分を1/2波長分遅延させる1/2波長板である。
偏光回転素子52、54は、実施の形態1において、半導体レーザ素子102、104から出射されるビーム72、74の偏光方向に対し、速軸50Aおよび遅軸50Bが45°の角度をなすように配置される。半導体レーザ素子102、104から出射されるビーム72、74の偏光は、y軸に平行な直線偏光である。よって、速軸50Aおよび遅軸50Bは、y軸に対し45°の角度をなす。
偏光回転素子52、54の外形は、図2に示されるように、スペーサ段差部26、28の外形と相似関係にある正方形を有する。その正方形は、x軸またはy軸に平行な辺からなる。偏光回転素子52、54の速軸50Aおよび遅軸50Bは、その正方形の対角方向に一致する。偏光回転素子52、54は、それぞれスペーサ段差部26、28に保持される。このように、偏光回転素子52はスペーサ段差部26に、偏光回転素子54はスペーサ段差部28に収納されることにより、偏光回転素子52、54は半導体レーザ素子101から104のうち、一部の半導体レーザ素子102、104に対応して選択的に配置される。
なお、実施の形態1において、偏光回転素子52、54は、スペーサ20の上面側に配置されているが、偏光回転素子52、54は、スペーサ20の底面側に配置されてもよい。その場合、偏光回転素子は、例えば、スペーサ20の裏面に設けられたスペーサ段差部に、接着剤もしくは保持部材によって固定される。
また、偏光回転素子52、54の形状は、正方形以外の矩形、円形、楕円形などであってもよく、半導体レーザ素子102、104のビーム72、74を覆う形状であればよい。このような偏光回転素子52、54は、その大きさを最小限にすることを可能にし、コストの低減を実現する。同様に、スペーサ窓部21から24の形状も、ビーム71から74が通過できれば、正方形以外の矩形、円形、楕円形などでもよい。
レンズ41から44は、ビーム71から74を集光する。レンズ41から44を透過したビーム71から74は、それぞれz軸に対して平行な方向に進行する。レンズ41から44は、スペーサ20に保持されている。また、レンズ41から44は、それぞれスペーサ窓部21から24を覆うように配置される。
次に実施の形態1における半導体レーザ素子101の詳細な構成について説明する。
図4は半導体レーザ素子101の詳細な構成を示す斜視図である。半導体レーザ素子101は、TO−Canタイプのパッケージに半導体レーザチップが内包された構成を有する。TO−Canタイプの半導体レーザ素子101は、主にキャップ11、ガラス窓12、ステム13、リードピン14、および半導体レーザチップ(図示せず)によって構成されている。
キャップ11は、ステム13の上部に設けられている。ガラス窓12は、キャップ11の上面に設けられている。リードピン14は、ステム13の下部に設けられている。半導体レーザチップは、キャップ11の内部に配置されている。
半導体レーザチップは、主光軸をステム13に対して垂直な方向に有する。すなわち半導体レーザチップは、z軸方向にビーム71を出射する。一般的に、空気中の水分または粉塵が半導体レーザチップの端面に付着した場合、半導体レーザチップは容易に破壊に至る。しかし、TO−Canタイプのパッケージは、キャップ11によって半導体レーザチップを封止している。そのため、キャップ11の内部の気密性が保たれ、半導体レーザチップの駆動環境に求められる条件が緩和される。また、TO−Canタイプのパッケージ素子は小型である。そのため、使用個数の調整、すなわち要求仕様に応じた光出力のスケーリングが容易である。
投射型表示装置の光源には、高出力の端面発光型のレーザチップが使用される。半導体レーザチップの主材料は、GaAsまたはGaN等の化合物半導体である。半導体レーザチップの活性層は、エピタキシャル成長により形成される。実施の形態1において、エピタキシャル成長の方向はx軸方向に、活性層の水平方向はy軸方向にそれぞれ対応する。レーザは、エピタキシャル成長の方向(x軸方向)と直交する方向(z軸方向)に位置するチップ端面から出射する。ビーム71は、そのチップ端面において、活性層の鉛直方向(x軸方向)に約1μm、活性層の水平方向(y軸方向)に数十から数百μmの発光輝点から出射される。活性層の鉛直方向(x軸方向)の出射口が非常に小さいため、ビーム71は、回折効果によってx軸方向に拡がる。そのx軸方向のビーム71の拡がりは、全角で約60°である。活性層の鉛直方向(x軸方向)のビームの拡がりは、活性層の水平方向(y軸方向)のビーム71の拡がりに対して約10倍大きい。したがって、ビーム71の断面すなわち遠視野像は、図4に示されるように、楕円形状を有する。
また、一般的にTO−Canパッケージの半導体レーザ素子において、2本のリードピン14の配列方向は、半導体レーザチップの活性層の水平方向(y軸方向)と同方向である。そのため、ビーム71は、リードピン14の配列方向に拡がりが小さく、それと直交するx軸方向の拡がりが大きい。
上記の構成を有する半導体レーザ素子101から出射されるビーム71の偏光は、活性層に水平な方向(y軸方向)と平行である。すなわち、半導体レーザ素子101は、活性層の水平方向(y軸方向)に電場が振動する直線偏光を出射する。ただし、活性層を構成する原子配列によっては、ビームは、活性層の鉛直方向(x軸方向)に偏光する場合もある。
図5は、ベース30および半導体レーザ素子101から104の構成を示す斜視図である。図6は、図5に示されたA−A’における断面図である。
半導体レーザ素子101から104の各々は、電流が供給されることによって駆動し、その駆動により熱が発生する。ステム13の熱容量だけでは、十分な放熱が行われないため、半導体レーザチップが高温となり、急激な光出力低下が起こり得る。また、そのような熱負荷の増大は、半導体レーザチップの短寿命化、もしくは半導体レーザ素子を構成する部品の熱的破壊を引き起こす。そのため、ステム13からベース30への放熱が必要である。実施の形態1において、ベース30は、熱伝導性の高い部材で構成される。ベース30は、例えば、Cu、Alなどの金属材料を含む。または、例えば、ベース30は、SiC、AlN等の高い熱伝導率を有するセラミックを含む。または、ステム13における熱容量および放熱面積を向上させるようなフィンや、水や冷媒が封入されたヒートパイプに接続された、冷却部材がステム13に付加されてもよい。
半導体レーザ素子101から104は、熱伝導性の高いグリスもしくはシート状の放熱材を介して、ベース30の上面30Aに形成された平面に密着して固定されている。さらに放熱性を高めるために、各半導体レーザ素子は、はんだ材によって、ベース30にはんだ接合されることが好ましい。はんだ材は、例えば、SnAgCu、AuSn等を主成分に含む。
なお、ステム13を含むTO−Canパッケージの半導体レーザ素子101から104とベース30とが別部材である構成を示したが、ステム13とベース30とが一体化した部材に半導体レーザチップが搭載されている構成であってもよく、その場合、レーザ光源装置1の放熱性が向上する。さらに、ステム径に制約されずに、半導体レーザチップをより近接した任意の間隔で配置することが可能となり、レーザ光源装置1の小型化が可能となる。
次に実施の形態1におけるベース30の詳細について説明する。
上述したように、ベース30は平板であるが、それに限定されるものではなく、ステム13と接触する面が平面であればよい。例えば、ベース30には、ステム13の形状に合わせたざぐりが設けられていてもよい。
ベース30が導電性材料である場合、半導体レーザ素子101から104のリードピン14とベース30との間で確実な絶縁を確保する必要がある。長穴31から34は、リードピン14とベース30とが接触しないような穴形状を有し、また、リードピン14とベース30とが接触しないように配置されている。ベース30は、長穴31から34に代えて、リードピン14とベース30との接触を回避可能な丸穴を有していてもよい。または、ベース30は、長穴31から34に代えて、リードピン14とベース30との接触を回避し、かつ、半導体レーザ素子101から104に電流を供給する配線経路を確保できる溝構造を有していてもよい。
次に実施の形態1における偏光回転素子52、54の詳細を説明する。
偏光回転素子52、54は、例えば、複屈折性を有する無機材料または樹脂材料によって構成される。複屈折性を有する無機材料とは、例えば、水晶である。また、複屈折性を有する樹脂材料とは、例えば、ポリカーボネートなどを母材として含む樹脂であって、一方向に延伸されたものである。
図7および図8は、偏光回転素子52、54の動作を説明する図である。空気よりも屈折率が高い媒質中を伝搬する光の速度は、空気中を伝搬する光の速度よりも遅い。すなわち、屈折率の高い媒質ほど、その媒質を伝搬する光の速度は遅い。偏光回転素子において、遅軸方向に電場が振動する光の伝搬速度は、速軸方向に電場が振動する光の伝搬速度よりも遅い。
上述したように、実施の形態1において、偏光回転素子52、54は、1/2波長板である。図7に示されるように、速軸(F軸)および遅軸(S軸)に対して45°の角度をなす直線偏光80Aを有するビームが1/2波長板に入射した場合、速軸(F軸)方向の光線の伝搬に対して、遅軸(S軸)方向の光線の伝搬が遅れる。1/2波長板においては、速軸方向に対する遅軸方向の伝搬遅延が、1/2波長分に設計されている。そのため、図8に示されるように、偏光回転素子を透過した後のビームの偏光は、透過前の直線偏光80Aに対して90°回転した直線偏光80Bに変換される。
次に実施の形態1におけるスペーサ20およびレンズ41から44の詳細な構成について説明する。
図9は、スペーサ20およびレンズ41から44の構成を示す斜視図である。図10は、図9に示されたB−B’における断面図である。
レーザ光源装置1から出射されたビーム71から74は、投射型表示装置(図示せず)の光学系の開口に集光される。レーザ光源装置1から投射型表示装置の光学系開口までの間隔は限定されないため、レーザ光源装置1から出射されるビーム71から74は平行光であることが好ましい。
前述したように各半導体レーザ素子からは、拡がったビームが出射される。それらビームを平行光に変換するためには、凸レンズにより集光する必要がある。図10に示されるとおり、レンズ41から44は、入射面(−z方向の面)に平面を、出射面(+z方向の面)に軸対称の球面あるいは非球面の凸面を有する。すなわち、レンズ41から44は、凸レンズである。半導体レーザ素子101から104のレーザ発光端面が、レンズ41から44の焦点位置近傍に配置されることにより、レンズ41から44を透過したビーム71から74は平行光に変換される。
なお、レンズ41から44は、必ずしもその入射面が平面である必要はない。各レンズは、凸レンズとしての機能を有する限り、凹面もしくは凸面を入射面または出射面に有していてもよい。ただし、スペーサ20の上面と接する可能性のある面は、平面であることが好ましい。
また、各レンズの出射面および入射面は、軸対称の曲面である必要はない。例えば、各レンズは、出射面あるいは入射面に、半導体レーザ素子から出射されるビームの拡がり角が大きい活性層の鉛直方向(x軸方向)のみ平行光に変換するシリンドリカルレンズであってもよい。
レンズ41、44の中心軸141、144は、それぞれ半導体レーザ素子101、104の光線の中心軸と一致するように配置される。レンズ41、44は、接着剤によって、スペーサ20の上面に固定されることが好ましい。なお、レンズ41、44がスペーサ20の上面に固定可能であれば、レンズ41、44は、上部から各レンズを抑える部材によって固定されてもよい。また、図10には示されていないが、レンズ42、43も、レンズ41、44と同様に、スペーサ20上面に固定される。
スペーサ段差部28の外形は、偏光回転素子54の外形と相似関係にある。スペーサ段差部28の外形は、偏光回転素子54の外形より大きい。また、スペーサ段差部28の高さは、偏光回転素子54の厚みより大きい。そのため、偏光回転素子54は、スペーサ20の上面から上方にはみ出ることなく、スペーサ段差部28とレンズ44の底面とによって構成される空間に収納されるように配置される。なお、スペーサ段差部25から27の外形形状も、スペーサ段差部28の外形形状と同様である。
なお、偏光回転素子が配置されていないスペーサ段差部25、27には、偏光を回転する機能を有しない透明基板が設けられてもよい。透明基板とは、例えば、ガラス板、透明樹脂板である。
透明基板が配置されていない場合、半導体レーザ素子101、103の出射端面からレンズ41、43までの距離は、半導体レーザ素子102、104の出射端面からレンズ42、44までの、偏光回転素子52、54が挿入された見かけの距離より長い。透明基板が挿入されることにより、半導体レーザ素子101、103から、レンズ41、43までの見かけの距離が短くなる。そのため、半導体レーザ素子101から104のレーザ出射端面からレンズ41から44までの距離が、等距離に補正される。半導体レーザ素子101から104のレーザ出射端面からレンズ41から44が等距離に補正された結果、レーザ光源装置1から出射される4つのビーム71から74は、ほぼ同じ平行度でz軸方向に進行する。
次に、レーザ光源装置1の動作を説明する。半導体レーザ素子101から104の駆動により発生する熱は、ベース30へ放熱される。各半導体レーザ素子は、分離しているため、各半導体レーザ素子で発生した熱は、その隣の半導体レーザ素子に伝達しにくい。このように、レーザ光源装置1は、半導体レーザ素子の温度上昇を抑える。
また、図1に示されるように、半導体レーザ素子102、104から出射されたy軸方向の直線偏光は、偏光回転素子52、54によって、x軸方向に振動する直線偏光82、84に変換される。一方で、半導体レーザ素子101、103から出射されたビーム71、73は、y軸方向の直線偏光81、83を維持する。その結果、レーザ光源装置1からは、x軸方向の直線偏光82、84のビーム72、74と、y軸方向の直線偏光81、83のビーム71、73とが出射される。ビーム71から74は、同じ断面形状(ビームプロファイル)を有しながらも、偏光方向が一方向に揃っていない。
このように、レーザ光源装置1は、偏光回転素子52、54により、複数のビーム71から74のうち一部のビーム72、74の偏光方向を回転させることにより、偏光方向が異なる2種類のビーム71から74を出射する。このようなビーム71から74は、干渉縞やスペックルの発生を低減する。
以上をまとめると、実施の形態1におけるレーザ光源装置1は、ベース30と、各々が個別にベース30の上面30Aに保持され、偏光方向が一方向に揃った複数のビーム71から74を出射する複数の半導体レーザ素子101から104と、複数のビーム71から74のうち少なくとも一部のビーム72、74の偏光方向を回転させることにより、複数のビーム71から74の偏光方向が一方向に揃わないように乱す偏光変換部と、を含む。
このようなレーザ光源装置1は、個別に設けられた複数の半導体レーザ素子101から104により構成されるため、レーザ発振による温度上昇を低減する。また、レーザ光源装置1は、偏光方向が異なる複数のビーム71から74を出射するため、それら複数のビーム71から74を合成した時に生じる干渉縞およびスペックルの発生を低減する。
また、実施の形態1におけるレーザ光源装置1の偏光変換部は、複数のビーム71から74のうち一部のビーム72、74の偏光方向を90°回転させる偏光回転素子52、54を含む。偏光回転素子52、54は、複数の半導体レーザ素子101から104のうち一部のビーム72、74を出射する半導体レーザ素子102、104に対応して選択的に配置される。
以上の構成により、レーザ光源装置1は、偏光方向が異なる2種類のビーム71から74を出射するため、それら2種類のビーム71から74を合成した時に生じる干渉縞およびスペックルの発生を低減する。
また、実施の形態1におけるレーザ光源装置1は、複数の半導体レーザ素子101から104の上方を覆って設けられるスペーサ20を、さらに含む。スペーサ20は、複数のビーム71から74の各々が通過するスペーサ窓部21から24とスペーサ窓部21から24の外周に設けられたスペーサ段差部25から28とを含む。偏光回転素子52、54は、スペーサ段差部26、28に保持される。
以上の構成により、レーザ光源装置1は、偏光回転素子52、54を容易にかつ選択的に配置することを可能にする。
また、実施の形態1におけるレーザ光源装置1は、複数の半導体レーザ素子101から104のそれぞれに対応して設けられ、複数のビーム71から74のそれぞれを平行光に変換する複数のレンズ41から44を、さらに含む。スペーサ20は、ベース30に固定され、かつ、複数のレンズ41から44を保持する。
以上の構成により、レーザ光源装置1は、高出力かつ平行度の高いビーム71から74を出射することを可能にする。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例におけるレーザ光源装置は、スペーサおよび偏光回転素子の構成が、実施の形態1におけるレーザ光源装置1のそれらとは異なる。
図11は、実施の形態1の変形例におけるレーザ光源装置のスペーサ120および偏光回転素子152、154の構成を示す図である。偏光回転素子152、154の外形は、平行四辺形を有する。スペーサ120のスペーサ段差部126、128の外形は、偏光回転素子152、154の外形より少し大きい相似形状である平行四辺形を有する。
通常、偏光回転素子は、それよりも大きな板材である偏光素子基板から矩形状に切り出される。その矩形を形成する角度が90°であるため、偏光素子基板から無駄なく偏光回転素子が切り出される。一方で、本変形例における偏光回転素子152、154は、一方向に対し角度αをなして切り出される。図12は、偏光回転素子152、154を含む偏光素子基板を示す図である。偏光回転素子152、154は、x軸方向に対し、わずかな角度αをなして切り出される。そのため、偏光回転素子152、154の外形は、平行四辺形を有する。
また、上述した通り、スペーサ120のスペーサ段差部126、128の外形は、偏光回転素子152、154の外形より少し大きい相似形状である平行四辺形を有する。これにより、偏光回転素子152、154が90°回転した場合、またはその表裏が逆転した場合、偏光回転素子152、154は、スペーサ段差部126、128に嵌合しない。そのため、偏光回転素子152、154の設置方向が限定される。
さらに、偏光回転素子が設置されないスペーサ窓部21、23には、スペーサ段差部が設けられていない。このような構成により、偏光回転素子の設置箇所が限定される。
このような構成を有するレーザ光源装置であっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、偏光回転素子の設置方向および設置位置が限定されるため、レーザ光源装置の組立工程における作業性が向上する。
<実施の形態2>
実施の形態2におけるレーザ光源装置を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。
図13は、実施の形態2におけるレーザ光源装置10の構成およびレーザ光源装置10から出射されるビーム171から174を示す斜視図である。図14は、レーザ光源装置10の構成を示す分解斜視図である。なお、実施の形態2における各図において、実施の形態1に示された図面と同一符号は、同一または相当する部分を示す。
偏光回転素子252から254は、偏光変換部を構成する。偏光変換部は、ビーム171から174のうち少なくとも一部のビーム172から174の偏光方向を回転させ、ビーム171から174の偏光方向が一方向に揃わないように乱す。実施の形態2において、偏光回転素子252から254は、1/2波長板である。偏光回転素子252から254は、速軸50Aが半導体レーザ素子102から104からそれぞれ出射されるy軸方向の直線偏光に対して、角度θをなすように配置される。角度θは、偏光回転素子252から254ごとに異なる。
図15は、各偏光回転素子の設置方向および各ビームの偏光方向を示す図である。偏光回転素子252から254は、y軸方向の直線偏光を角度2θだけ回転させる。
偏光回転素子252は、その速軸50Aがy軸に対して右回りに22.5°(θ=−22.5°)傾いた状態でスペーサ段差部26に配置される。偏光回転素子252は、y軸方向の直線偏光を2θ=−45°回転させる。すなわち、偏光回転素子252を透過したビーム172は、入射光の偏光に対して右回りに45°傾いた直線偏光182を有する。
偏光回転素子253は、その速軸50Aがy軸に対して右回りに45°(θ=−45°)傾いた状態でスペーサ段差部27に配置される。偏光回転素子253は、y軸方向の直線偏光を2θ=−90°回転させる。すなわち、偏光回転素子253を透過したビーム173は、入射光の偏光に対して右回りに90°傾いた直線偏光183を有する。
偏光回転素子254は、その速軸50Aがy軸に対して左回りに22.5°(θ=22.5°)傾いた状態でスペーサ段差部28に配置される。偏光回転素子254は、y軸方向の直線偏光を2θ=45°回転させる。すなわち、偏光回転素子254を透過したビーム174は、入射光の偏光に対して左回りに45°傾いた直線偏光184を有する。偏光回転素子252を透過した偏光と偏光回転素子254を透過した偏光とは、どちらも入射光線の偏光に対して45°傾いた偏光を有するが、互いの偏光方向は直交している。
スペーサ窓部21には、偏光回転素子は配置されない。実施の形態1と同様に、偏光を回転させないガラス板等が配置されてもよい。スペーサ窓部21を通過したビーム171は、偏光方向がy軸に一致した直線偏光181を有する。
このように、偏光回転素子252から254を透過したビーム172から174は、角度2θで回転した直線偏光を有する。そして、レーザ光源装置10は、スペーサ窓部21を透過するビーム171と合わせて、4方向の直線偏光181から184を有するビーム171から174を出射する。
4方向の直線偏光を生成するためには、θ=−22.5°で配置される偏光回転素子252、θ=−45°で配置される偏光回転素子253、θ=22.5°で配置される偏光回転素子254からなる3種類の1/2波長板が必要である。しかし、実施の形態2における1/2波長板は、表裏の区別なく作用する。偏光回転素子254は、偏光回転素子252と同じ1/2波長板の表裏がy軸に対して反転した状態で、スペーサ段差部28に配置された1/2波長板である。
このように、90°回転した偏光を生成する偏光回転素子253と、表裏の使い分けにより2種類の45°回転した偏光を生成する偏光回転素子252と254をあわせて、2種類の1/2波長板により、4方向の直線偏光が生成可能である。
実施の形態2では、偏光回転素子252および偏光回転素子254に、表裏の区別なく作用する1/2波長板が適用された場合、1種類の1/2波長板により、2方向の直線偏光の生成が可能であることが示された。さらに、より多くの半導体レーザ素子を含むレーザ光源装置によって多方向の直線偏光のレーザを生成する場合、n種類の偏光回転素子により、2n方向の直線偏光を含むレーザの生成が可能である。
また、上記の角度θに限らず、θ=45°や22.5°以外の任意の角度で偏光回転素子が配置されてもよい。それにより、レーザ光源装置10は、90°や45°以外の任意の角度2θの偏光方向が異なるビームを出射する。
以上をまとめると、実施の形態2におけるレーザ光源装置10の偏光変換部は、複数のビーム171から174のうち少なくとも一部のビーム172から174の偏光方向を回転させる少なくとも1つの偏光回転素子252から254を含む。偏光回転素子252から254は、少なくとも一部のビーム172から174の偏光方向である一方向に対して、速軸50Aがθの角度をなすように配置され、偏光方向を2θの角度に回転させるn種類の1/2波長板を含む。n種類の1/2波長板を透過することにより偏光方向が回転した複数のビーム171から174は、2n種類の直線偏光を有する。
このような構成により、レーザ光源装置10は、偏光回転素子252から254によって、90°に限らず任意の方向に偏光を回転させる。レーザ光源装置10から出射されるビーム171から174は、多方向の直線偏光により構成されるため、自然光のようなより無偏光に近いビームの生成を可能とする。そのようなレーザ光源装置10は、干渉縞およびスペックルの発生を低減し、かつ、レーザ発振による温度上昇を低減する。このような光源は、投射型表示装置の光源に適している。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2の変形例におけるレーザ光源装置は、スペーサおよび偏光回転素子の構成が、実施の形態1または2におけるレーザ光源装置のそれらとは異なる。
図16は、実施の形態2の変形例におけるレーザ光源装置のスペーサ220および偏光回転素子253、352、354の構成を示す図である。
偏光回転素子352、354の外形は、平行四辺形を有する。スペーサ220のスペーサ段差部226、228の外形は、偏光回転素子352、354の外形より少し大きい相似形状である平行四辺形を有する。偏光回転素子253の構成は、実施の形態2と同様である。
図17は、偏光回転素子352、354を含む偏光素子基板を示す図である。偏光回転素子352、354は、一方向(x軸方向)に対し、角度αをなして切り出される。そのため、偏光回転素子352、354の外形は、平行四辺形を有する。
この際、偏光回転素子352、354は、入射光の偏光を90°以外の任意の方向に回転するよう、速軸50Aと角度αとの関係を考慮して切り出される。偏光素子基板から切り出された偏光回転素子352、354は、同じ特性を有する1/2波長板であり、同じ外形を有する。
偏光回転素子352は、スペーサ段差部226に配置される。スペーサ段差部226の外形は、偏光回転素子352の外形より大きい相似形状である平行四辺形を有する。偏光回転素子352は、右回りに偏光を回転させる。
偏光回転素子354は、偏光回転素子352との関係において、表裏反転して、スペーサ段差部228に配置される。スペーサ段差部228の外形は、偏光回転素子354の外形より大きい相似形状である平行四辺形を有する。偏光回転素子354は、左回りに偏光を回転させる。
偏光回転素子352の形状と、それが表裏反転した偏光回転素子354の形状とは、xy平面において、一致しない。そのため、両者は区別可能である。偏光回転素子352は、スペーサ段差部228には、嵌合しない。また、偏光回転素子354は、スペーサ段差部226には、嵌合しない。よって、偏光回転素子352、354の設置位置は、それぞれ定められたスペーサ段差部226、228に限定される。
偏光回転素子253は、スペーサ段差部27に配置される。偏光回転素子253は、偏光を90°回転させる。偏光回転素子253の速軸50Aは、その外形を構成する辺と45°の角度をなす。また、偏光回転素子253の外形は、正方形を有する。そのため、偏光回転素子253は、表裏反転してもその動作は変わらない。
偏光回転素子253の外形は、ビーム173の断面を覆う形状であればx軸方向に長方形であってもよい。同様に偏光回転素子352、354も、ビーム172、173の断面を覆う、x軸方向に長い平行四辺形であってもよい。偏光回転素子253の外形は、偏光回転素子352、354の外形と異なる形状であればよい。また、偏光回転素子253が、偏光回転素子352、354と異なる角度で切り出された場合、偏光回転素子253の表裏も規定される。そのため、偏光回転素子253と、その他の偏光回転素子との区別が可能となる。
このように構成されたレーザ光源装置であっても、他の実施の形態または変形例と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態2の変形例におけるレーザ光源装置は、そのレーザ光源装置の組立工程において、複数種類の偏光回転素子を、所定の位置に間違えることなく配置することを可能とする。
<実施の形態3>
実施の形態3におけるレーザ光源装置を説明する。なお、実施の形態1または2と同様の構成および動作については説明を省略する。
図18は、実施の形態3におけるレーザ光源装置100の構成およびレーザ光源装置100から出射されるビーム71から74を示す斜視図である。図19は、レーザ光源装置100の構成を示す分解斜視図である。図20は、スペーサ320、レンズ41から44および偏光回転素子52、54の構成を示す斜視図である。図21は、図20に示されたC−C’における断面図である。実施の形態3における各図において、実施の形態1に示された図面と同一符号は、同一または相当する部分を示す。
レーザ光源装置100は、ベース30と、半導体レーザ素子101から104と、スペーサ320と、レンズ41から44と、偏光回転素子52、54とが、下方から順に配置された構成を有する。レーザ光源装置100においては、レンズ41から44および偏光回転素子52、54を固定するスペーサ320の構造が実施の形態1のスペーサ20の構造とは異なる。
スペーサ320は、スペーサ窓部321から324と、レンズ保持段差部361から364と、偏光回転素子保持段差部325から328とを含む。
スペーサ窓部321から324は、複数のビーム71から74の各々が通過する開口を含む。ここでは、その開口の外形は、レンズ41から44と同様の円形である。また、その開口の直径は、レンズ41から44の直径よりも少し大きい。
レンズ保持段差部361から364は、スペーサ窓部321から324の開口の内側に、その開口よりも小さな開口が設けられることによって形成される段差を含む。言い換えると、レンズ保持段差部361から364は、スペーサ窓部321から324の内周に設けられた段差である。ここでは、レンズ保持段差部361から364を構成するその小さな開口の外形は、レンズ41から44と同様の円形である。また、その小さな開口の直径は、レンズ41から44の直径よりも小さい。スペーサ窓部321から324とレンズ保持段差部361から364とが、このような構成を有することにより、スペーサ窓部321から324に挿入されたレンズ41から44は、レンズ保持段差部361から364に固定される。
偏光回転素子保持段差部325から328は、レンズ保持段差部361から364の上方に設けられる段差であって、スペーサ窓部321から324の開口よりも大きい開口からなる段差を含む。言い換えると、偏光回転素子保持段差部325から328は、スペーサ窓部321から324の外周に設けられた段差である。ここでは、偏光回転素子保持段差部325から328の外形は、偏光回転素子52、54の外形より少し大きい相似形状である。また、その偏光回転素子52、54の外形は、スペーサ窓部322、324の開口の直径よりも大きい。そのため、偏光回転素子52、54は、スペーサ窓部322、324の開口に落下することなく偏光回転素子保持段差部326、328に保持されるとともに、偏光回転素子52、54の配置が規制される。
レンズ保持段差部361から364に対する偏光回転素子保持段差部325から328の高さ方向の位置は、レンズ保持段差部361から364に固定されたレンズ41から44の頂部よりも高い位置にある。言い換えると、偏光回転素子52、54は、偏光回転素子保持段差部326、328によって、レンズ42、44の上部に保持される。このような構成により、レンズ保持段差部361から364に固定されるレンズ41から44と、偏光回転素子保持段差部326、328に保持される偏光回転素子52、54とを、互いに干渉しないように配置できる。
スペーサ320の上面に対する偏光回転素子保持段差部325から328の高さ方向の位置は、偏光回転素子52、54の位置が規制できれば、偏光回転素子52、54の厚みとの関係に制限はない。ただし、偏光回転素子保持段差部325から328が、スペーサ320の上面から偏光回転素子52、54の厚みよりも低い位置にあることが好ましい。この場合、偏光回転素子保持段差部326から328に保持された偏光回転素子52、54が、スペーサ320の上面よりも上方に突出しないため、偏光回転素子52、54の破損を抑制できる。
偏光回転素子52、54は、実施の形態1と同様に、偏光変換部を構成する。偏光変換部は、ビーム71から74のうち少なくとも一部のビームの偏光方向を回転させ、ビーム71から74の偏光方向が一方向に揃わないように乱す。実施の形態3における偏光回転素子52、54は、ビーム71から74のうち一部のビーム72、74の偏光方向を90°回転させる。言い換えると、偏光回転素子52、54は、ビーム72、74を出射する半導体レーザ素子102、104に対応して選択的に配置される。
半導体レーザ素子101から104を出射したビーム71から74は、レンズ41から44によりz軸方向に平行なビーム71から74に変換される。そして、平行化されたビーム72、74が、偏光回転素子52、54の全領域に均一に入射する。偏光の回転は、偏光回転素子52、54を透過する際の光路長により決定される。光路長が適正でない場合、偏光の回転が不十分な成分が発生する。例えば、偏光回転素子の面に対して斜めに傾いた光線が、偏光回転素子に入射した場合、偏光回転素子を透過するレーザ光の光路長が長くなるため、偏光の回転が不十分な成分が発生する。実施の形態3によれば、偏光回転素子52、54の入射前にビーム72、74が平行化されているので、全領域均一に偏光が回転する。
半導体レーザ素子102、104から出射されたy軸方向の直線偏光は、偏光回転素子52、54によって、x軸方向に振動する直線偏光82、84に変換される。一方で、半導体レーザ素子101、103から出射されたビーム71、73は、y軸方向の直線偏光81、83を維持する。その結果、レーザ光源装置100からは、x軸方向の直線偏光82、84のビーム72、74と、y軸方向の直線偏光81、83のビーム71、73とが出射される。ビーム71から74は、同じ断面形状(ビームプロファイル)を有しながらも、偏光方向が一方向に揃っていない。
このように、レーザ光源装置100は、偏光回転素子52、54により、複数のビーム71から74のうち一部のビーム72、74の偏光方向を回転させすることにより、偏光方向が異なる2種類のビーム71から74を出射する。このようなビーム71から74は、干渉縞やスペックルの発生を低減する。
スペーサ窓部321から324の外形は、レンズ41から44の配置を規制できれば、矩形などの他の形状であってもよい。また、スペーサ窓部321から324の開口の直径は、レンズ41から44の直径よりも十分に大きくてもよい。そのような構成の場合、図21に示されるように、半導体レーザ素子の発光中心(図示せず)とレンズ41、44とを、スペーサ窓部321、324の中心軸141、144に一致するよう調整できる。
また、レンズ保持段差部361から364を構成する開口の外形は、ビーム71から74の断面形状に合わせた矩形や楕円形状であってもよい。
偏光回転素子52、54の外形は、偏光回転素子52、54がスペーサ窓部322、324に落ちない形状であれば、レンズ保持段差部362、364の開口と同様に、偏光回転素子52、54の外形も、ビーム72、74の断面形状に合わせた矩形や楕円であってもよい。このような構造は、偏光回転素子52、54の大きさを最小限にすることを可能とし、コストの低減を実現する。
以上をまとめると、実施の形態3におけるレーザ光源装置100は、複数のレンズ41から44を含む。複数のレンズ41から44は、複数の半導体レーザ素子101から104のそれぞれに対応して設けられ、複数のビーム71から74を平行光に変換する。また、実施の形態3におけるレーザ光源装置100は、実施の形態1におけるスペーサ20に代えて、スペーサ320を含む。スペーサ320は、複数の半導体レーザ素子101から104の上方を覆うように設けられる。スペーサ320は、スペーサ窓部321から324と、レンズ保持段差部361から364と、偏光回転素子保持段差部325から328と、を含む。スペーサ窓部321から324は、複数のビーム71から74の各々が通過する開口を含む。レンズ保持段差部361から364は、スペーサ窓部321から324の開口の内側に、その開口よりも小さな開口が設けられることによって形成される段差を含む。レンズ保持段差部361から364は、その段差にレンズ41から44を保持する。また、偏光回転素子保持段差部325から328は、レンズ保持段差部361から364の上方に設けられる段差であって、スペーサ窓部321から324の開口よりも大きい開口からなる段差を含む。上方とは、複数のビーム71から74が進行する方向に対応する。偏光回転素子保持段差部326、328は、偏光回転素子52、54を、複数のレンズ41から44のうち偏光回転素子52、54に対応するレンズ42、44の上部に保持する。
このようなレーザ光源装置100においては、平行化されたビーム72、74が、偏光回転素子52、54の全領域に均一に入射する。偏光回転素子52、54の入射前にビーム72、74が平行化されているので、全領域均一に偏光が回転する。
(実施の形態3の変形例)
実施の形態3の変形例におけるレーザ光源装置は、スペーサおよび偏光回転素子の構成が、実施の形態3におけるレーザ光源装置100のそれらとは異なる。
図22は、実施の形態3の変形例におけるレーザ光源装置のスペーサ420および偏光回転素子152、154の構成を示す図である。偏光回転素子152、154の外形は、平行四辺形を有する。スペーサ420の偏光回転素子保持段差部426、428の外形は、偏光回転素子152、154の外形より少し大きい相似形状である平行四辺形を有する。
偏光回転素子152、154の表裏が反転した場合、偏光回転素子152、154は、偏光回転素子保持段差部426、428に嵌合しない。そのため、偏光回転素子152、154の設置方向が限定される。また、偏光回転素子を設置しないレンズ43、41の上部には、偏光回転素子保持段差部が設けられていない。そのため、偏光回転素子152、154の設置箇所が限定される。
なお、偏光回転素子152、154の作製方法は、実施の形態1の変形例の図12の説明と同様であり、ここでは詳述を省略する。
このような構成を有するレーザ光源装置であっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。さらに、偏光回転素子152、154の設置方向および設置位置が限定されるため、レーザ光源装置の組立工程における作業性が向上する。
<実施の形態4>
実施の形態4におけるレーザ光源装置を説明する。なお、実施の形態1から3のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
図23は、実施の形態4におけるレーザ光源装置200の構成およびレーザ光源装置200から出射されるビーム171から174を示す斜視図である。図24は、レーザ光源装置200の構成を示す分解斜視図である。なお、実施の形態4における各図において、実施の形態2および3に示された図面と同一符号は、同一または相当する部分を示す。
実施の形態4におけるスペーサ320は、実施の形態3と同様の構成を有する。偏光回転素子252から254の構成および作用は、実施の形態2の図15に示される構成および作用と同様である。
偏光回転素子252から254は、偏光変換部を構成する。偏光変換部は、ビーム171から174のうち少なくとも一部のビーム172から174の偏光方向を回転させ、ビーム171から174の偏光方向が一方向に揃わないように乱す。実施の形態4において、偏光回転素子252から254は、1/2波長板である。偏光回転素子252から254は、速軸50Aが半導体レーザ素子102から104からそれぞれ出射されるy軸方向の直線偏光に対して、角度θをなすように配置される。偏光回転素子252から254は、y軸方向の直線偏光を角度2θだけ回転させる。ここでは、角度θは、偏光回転素子252から254ごとに異なる。
偏光回転素子252は、その速軸50Aがy軸に対して−22.5°傾いた状態で、偏光回転素子保持段差部326に配置される。偏光回転素子252を透過したビーム172の直線偏光182は、偏光回転素子を透過しないビーム171の直線偏光181に対して、−45°回転、つまり右回りに45°回転している。
偏光回転素子253は、その速軸50Aがy軸に対して−45°傾いた状態で、偏光回転素子保持段差部327に配置される。偏光回転素子253を透過したビーム173の直線偏光183は、ビーム171の直線偏光181に対して90°回転、つまりy軸からx軸に回転している。
偏光回転素子254は、その速軸50Aがy軸に対して22.5°傾いた状態で、偏光回転素子保持段差部328に配置される。偏光回転素子254を透過したビーム174の直線偏光184は、ビーム171の直線偏光181に対して45°回転、つまり左回りに45°回転している。
レーザ光源装置200は、偏光回転素子を透過しないビーム171と合わせて、4方向の直線偏光181から184を有するビーム171から174を出射する。
4方向の直線偏光を生成するためには、偏光回転素子252、253、254の3種類の1/2波長板が必要である。しかし、実施の形態2の図14おいて詳述したように、1/2波長板は、表裏の区別なく作用する。偏光回転素子254は、偏光回転素子252と同じ1/2波長板の表裏がy軸に対して反転した状態で、偏光回転素子保持段差部328に配置された1/2波長板である。
このように、90°回転した偏光を生成する偏光回転素子253と、表裏の使い分けにより2種類の45°回転した偏光を生成する偏光回転素子252と254をあわせて、2種類の1/2波長板により、4方向の直線偏光が生成可能である。
また、偏光回転素子252および偏光回転素子254のように、表裏の区別なく作用する1/2波長板が適用された場合、1種類の1/2波長板により、2方向の直線偏光の生成が可能であるため、より多くの半導体レーザ素子を含むレーザ光源装置によって多方向の直線偏光のレーザを生成する場合、n種類の偏光回転素子により、2n方向の直線偏光を含むレーザの生成が可能であること、およびその効果は、実施の形態2と同様である。
また、半導体レーザ素子101から104を出射したビーム171から174は、レンズ41から44によりz軸方向に平行なビーム171から174に変換される。偏光回転素子252から254の入射前にビーム172から174が平行化されているので、実施の形態3と同様に、全領域均一に偏光が回転する。
(実施の形態4の変形例)
実施の形態4の変形例におけるレーザ光源装置は、スペーサおよび偏光回転素子の構成が、実施の形態4におけるレーザ光源装置200のそれらとは異なる。
図25は、実施の形態4の変形例におけるレーザ光源装置のスペーサ520および偏光回転素子253、352、354の構成を示す図である。
偏光回転素子352および354の外形は、平行四辺形を有する。スペーサ520の偏光回転素子保持段差部526および528の外形は、それぞれ、偏光回転素子352および354の外形より少し大きい相似外形である平行四辺形を有する。偏光回転素子253の構成は、実施の形態3と同様である。
偏光回転素子352、354の製作方法は、実施の形態2の変形例の図17と同様であり説明を省略するが、偏光回転素子352、354は、同じ特性を有する1/2波長板であり、同じ平行四辺形の外形を有する。ただし、偏光回転素子354は、偏光回転素子352の表裏を反転している。そのため、偏光回転素子352の外形は、偏光回転素子354の外形とは、異なる平行四辺形を有する。また、偏光回転素子352の速軸50Aも、偏光回転素子354のそれとは、異なった方向に傾いている。
偏光回転素子保持段差部526および528は、偏光回転素子352および354の外形にそれぞれ対応するように構成されているため、偏光回転素子352は偏光回転素子保持段差部526に、偏光回転素子354は偏光回転素子保持段差部528に配置される。
偏光回転素子253は、偏光回転素子352、354と異なる矩形形状を有する。偏光回転素子253は、偏光回転素子253と相似形状の偏光回転素子保持段差部327に配置される。
偏光回転素子352の速軸50Aは、y軸から−22.5°傾いている。偏光回転素子352を透過したビーム172は、−45°回転、つまり右回りに45°回転した直線偏光182を有する。
偏光回転素子354の速軸50Aは、y軸から22.5°傾いている。偏光回転素子354を透過したビーム174は、45°回転、つまり左回りに45°回転した直線偏光184を有する。
偏光回転素子253の速軸50Aは、y軸から−45°傾いている。偏光回転素子253を透過したビーム173は、−90°回転、つまりy軸からx軸に回転した直線偏光183となる。
偏光回転素子352の形状と、それが表裏反転した偏光回転素子354の形状とは、xy平面において、一致しない。そのため、両者は区別可能である。偏光回転素子352は、偏光回転素子保持段差部528には、嵌合しない。また、偏光回転素子354は、偏光回転素子保持段差部526には、嵌合しない。よって、偏光回転素子352、354の設置位置は、それぞれ定められた偏光回転素子保持段差部526、528に限定される。
偏光回転素子253は、偏光回転素子保持段差部327に配置される。偏光回転素子253は、偏光を90°回転させる。偏光回転素子253の速軸50Aは、その外形を構成する辺と45°の角度をなす。また、偏光回転素子253の外形は、正方形を有する。そのため、偏光回転素子253は、表裏反転してもその動作は変わらない。
偏光回転素子253の外形は、長方形であってもよい。偏光回転素子253の外形は、偏光回転素子352、354の外形と異なる外形であればよい。また、偏光回転素子253が、偏光回転素子352、354と異なる角度で切り出された平行四辺形である場合、偏光回転素子保持段差部327も相似外形にすることにより、偏光回転素子253の表裏も規定される。そのため、偏光回転素子253と、その他の偏光回転素子との区別が可能となる。また、偏光回転素子352および偏光回転素子354の外形も、異なる角度で切り出された平行四辺形であってもよい。そのような構成は、偏光回転素子352,354の表裏の規定を可能とする。
このように構成されたレーザ光源装置であっても、他の実施の形態または変形例と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態4の変形例におけるレーザ光源装置は、そのレーザ光源装置の組立工程において、複数種類の偏光回転素子を、所定の位置に間違えることなく配置することを可能とする。
以上の実施の形態1、2、3、4およびそれらの変形例においては、x軸方向に2個およびy軸方向に2個(2×2)の半導体レーザ素子が配列されたレーザ光源装置を一例として示した。しかし、レーザ光源装置が含む半導体レーザ素子の搭載個数は、それに限定されるものではない。レーザ光源装置は、x軸方向およびy軸方向に搭載個数を増加させた複数の半導体レーザ素子を含んでもよい。そのような構成により、高出力のレーザ光源装置が実現できる。また、半導体レーザ素子の配列は、2×4、4×4のような2次元アレイであってもよいし、1×4のような1次元アレイであってもよい。
また、隣り合う行もしくは列の半導体レーザ素子の配列ピッチが、互いに半ピッチずれた関係にある場合、最密の配列が可能となる。このような構成は、集光レンズの有効径を縮小化させ、投射型表示装置の小型化、低コスト化に寄与する。
また、半導体レーザ素子の各々が異なる波長のレーザを発振する場合、レーザ光源装置は、さらに干渉およびスペックルの発生を低減することができる。例えば、半導体レーザ素子101、102が、波長638nmの赤色のレーザを発振し、半導体レーザ素子103、104が波長642nmの赤色のレーザを発振する場合、レーザ光源装置は、上記の偏光方向だけでなく、波長に関しても特性が異なる4種類のビームを出射することが可能となる。
また、偏光回転素子が配置されるスペーサ段差部は、各実施の形態に示されたスペーサ段差部に限定されない。つまり、偏光回転素子が各図に示されたスペーサ段差部とは異なるいずれかのスペーサ段差部に配置された場合であっても、上記と同様の効果を奏する。
<実施の形態5>
実施の形態5におけるレーザ光源装置を説明する。なお、実施の形態1から4のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。図26は、実施の形態5におけるレーザ光源装置600の構成およびレーザ光源装置600から出射されるビーム671から676を示す斜視図である。図27は、実施の形態5におけるスペーサ620および偏光回転素子652、654、656の構成を示す図である。
ベース630には6個の半導体レーザ素子が配置されている(図示せず)。それぞれの半導体レーザ素子からは、スペーサ620に保持されたレンズ641から646と、選択的に配置された偏光回転素子652、654、656とを介して、ビーム671から676が出射される。
複数の半導体レーザ素子は、選択的に異なる色の複数のビームを出射するように構成されている。例えば、ビーム671、672は445〜475nmの青色レーザであり、ビーム673、674は520〜550nmの緑色レーザであり、ビーム675、676は630〜660nmの赤色レーザである。
いずれの半導体レーザ素子においても、半導体レーザチップの活性層の水平方向がy軸方向に配置されており、レーザビームはy軸方向に振動する直線偏光を有する。
半導体レーザ素子から出射された青色レーザのビーム671は、レンズ641により平行光に変換され、y軸方向の直線偏光681を有する青色レーザのビーム671がz軸方向に出射する。青色レーザのビーム672は、偏光方向を90°回転するための偏光回転素子652を透過して、x軸方向の直線偏光682を有する青色レーザのビーム672がz軸方向に出射する。同様に、y軸方向の直線偏光683を有する緑色レーザのビーム673と、x軸方向の直線偏光684を有する緑色レーザのビーム674とがz軸方向に出射する。また同様に、y軸方向の直線偏光685を有する赤色レーザのビーム675と、x軸方向の直線偏光686を有する赤色レーザのビーム676とがz軸方向に出射する。
なお半導体レーザ素子は、その活性層を構成する原子配列により、x軸方向の直線偏光を出射する場合があり、実施の形態5の例に限らず、偏光回転素子の配置箇所は適宜選択される。
偏光回転素子が、位相差板である場合、位相差ΔΦ、位相差板の厚みd、波長λ、屈折率差Δnは、以下の式(1)の関係を満たす。
Figure 2020066868
ビームの波長λに応じて、位相差板の厚みd、あるいは、屈折率差Δnが異なる仕様の位相差板が必要となる。また、位相差板の光損失を低減するための無反射コート膜の仕様も、波長λに応じて最適値が異なる。すなわち、ビームの色によって、偏光回転素子652、654、656の仕様は異なる。実施の形態5においては、偏光回転素子652は青色用の偏光回転素子であり、偏光回転素子654は緑色用の偏光回転素子であり、偏光回転素子656は赤色用の偏光回転素子である。
偏光回転素子652、654、656は、平行四辺形をなす外形の角度が、それぞれα1、α2、α3と異なる。スペーサ620に形成された偏光回転素子保持段差部661、662の外形は、角度α1の平行四辺形をなす偏光回転素子652の外形より大きい相似の形状である。そのため、偏光回転素子652は偏光回転素子保持段差部661、662に嵌合可能である。角度α2の平行四辺形をなす偏光回転素子654と偏光回転素子保持段差部663、664の外形関係、および角度α3をなす偏光回転素子656と偏光回転素子保持段差部665、666の外形関係も同様である。
角度α1をなす平行四辺形の偏光回転素子652は、角度α2をなす平行四辺形の偏光回転素子保持段差部663、664や、角度α3をなす平行四辺形の偏光回転素子保持段差部665、666に嵌合できない。青色用の偏光回転素子652は、青色レーザのビーム671、672に限定して配置される。言い換えると、青色用の偏光回転素子652は、偏光回転素子保持段差部661、662に嵌合して保持される。同様に角度α2をなす平行四辺形の緑色用の偏光回転素子654は、緑色レーザのビーム673、674に限定して配置される。また、角度α3をなす平行四辺形の赤色用の偏光回転素子656は、赤色レーザのビーム675、676に限定して配置される。
このように、レーザの色に応じて仕様が異なる偏光回転素子の平行四辺形の角度αを変えることにより、レーザ光源装置600の組立時において、レーザの色と偏光回転素子との組合せを間違えることがない。
また、偏光回転素子を配置しない箇所には、必ずしも偏光回転素子保持段差部を設ける必要はなく、その配置を省略してもよい。この場合、偏光回転素子の配置が必要な箇所が限定されるため、レーザ光源装置600の組立性が向上する。
以上の構成を有するレーザ光源装置600は、青、緑、赤の3色のレーザ光によりカラー映像に適した光源である。偏光回転素子がレーザの色により最適設計されているため、レーザ光源装置600は、低損失、かつ、不要な偏光成分のないビームを生成できる。偏光方向が異なるビームは、干渉縞やスペックルの発生を低減する。
半導体レーザ素子は、可視光に限らず、用途に応じて、紫外レーザや赤外レーザを適用してもよい。
実施の形態5おいては、半導体レーザ素子側から、レンズ、偏光回転素子の順に構成するレーザ光源装置600を一例として示したが、偏光回転素子、レンズの順に構成したレーザ光源装置であっても同様の効果を奏する。
<実施の形態6>
実施の形態6におけるレーザ光源装置を説明する。なお、実施の形態1から5のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。図28は、実施の形態6におけるレーザ光源装置700の構成およびレーザ光源装置700から出射されるビーム771から774を示す斜視図である。図29は、実施の形態6におけるレーザ光源装置700の構成を示す分解斜視図である。
レーザ光源装置700は、4×4のマトリクス状に配列された半導体レーザ素子(図示せず)、1枚のレンズアレイ760、2枚の偏光回転素子751、753を含む。4×4の半導体レーザ素子はベース730上に配置されている。それぞれの半導体レーザチップの活性層の水平方向はy軸方向に配置されており、y軸方向の直線偏光のビームが出射される。
レンズアレイ760は、4×4に配列された単レンズが一体化されたレンズである。16個の単レンズは、それぞれ、16個の半導体レーザ素子に対応して配置されている。16個の半導体レーザ素子および1枚のレンズアレイ760により、16本の平行化されたビームがz軸方向に出射される。なお、図28において、16本のビームうち、一部のビームの図示は省略している。
偏光回転素子751、753は、長尺形状を有し、x方向に隣接して配置された4つの半導体レーザ素子から出射される4つのビームの偏光方向を90°回転させる。
x方向を行方向、y方向を列方向と定義すると、偏光回転素子751が配置された行と隣接する行には、偏光回転素子は設けられていない。その偏光回転素子が設けられていない行と隣接する行には、偏光回転素子753が配置されている。つまり、偏光回転素子はy方向に1行おきに配置されている。偏光回転素子751を透過したビーム771は、x軸方向の直線偏光781を有する。同様に、偏光回転素子753を透過したビーム773は、x軸方向の直線偏光783を有する。偏光回転素子を透過しないビーム772、774は、y軸方向の直線偏光782、784を有する。このように、ビーム771および773を含む行のビームと、ビーム772および774を含む行のビームは、90°偏光方向が異なる。そのため、レーザ光源装置700からは、2種類の偏光方向を有するビームが出射される。
偏光回転素子751は、スペーサ720に形成された偏光回転素子保持段差部761A、761Bに嵌合して保持される。同様に、偏光回転素子753は、偏光回転素子保持段差部763A、763Bに嵌合して保持される。偏光回転素子751の形状は、角度αをなす平行四辺形である。偏光回転素子保持段差部761A、761Bの形状は、角度αをなす楔形状である。このような構成により、偏光回転素子751の表裏が規定されかつ実装すべき位置も規定される。同様に、角度αをなす偏光回転素子753は、角度αをなす楔形状の偏光回転素子保持段差部763A、763Bに嵌合して保持される。
このように構成された実施の形態6のレーザ光源装置700は、高出力で平行度の高いビームの出射を可能にする。偏光方向が異なる2種類の直線偏光のビームは、干渉縞やスペックルの発生を低減する。複数の半導体レーザ素子の配置が高密度に集積化され、隣接するビーム間隔が近接している場合において、ビームを平行化するための単レンズの配置が干渉する。しかし、実施の形態6におけるレーザ光源装置700には単レンズが一体化されたレンズアレイ760が適用されているため、そのような干渉が生じず、レーザ光源装置700の小型化が可能である。同様に、隣接するビーム間隔が近接している場合には、実施の形態1から5に示されるような個別の偏光回転素子をそれぞれ保持する構造が必要となる。しかし、実施の形態6におけるレーザ光源装置700は、4つのビームの偏光方向を1つの偏光回転素子751、753によって回転させる。そのため、偏光回転素子751、753の保持構造が簡素化され、レーザ光源装置700の小型化が可能である。
偏光回転素子751、753は、y方向(列方向)に長い形状であってもよい。また、偏光回転素子751、753は、ビーム771〜774の断面形状に合わせてビームが透過できる形状であればよい。例えば、ビーム771〜774の断面形状がx方向に長い楕円形状である場合、偏光回転素子751、753は、短辺方向をさらに短くすることが可能となり、偏光回転素子751、753のコスト低減につながる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 レーザ光源装置、10 レーザ光源装置、100 レーザ光源装置、200 レーザ光源装置、600 レーザ光源装置、700 レーザ光源装置、101〜104 半導体レーザ素子、20 スペーサ、120 スペーサ、220 スペーサ、320 スペーサ、420 スペーサ、520 スペーサ、620 スペーサ、720 スペーサ、25〜28 スペーサ段差部、30 ベース、30A 上面、630 ベース、730 ベース、41〜44 レンズ、641〜646 レンズ、760 レンズアレイ、50A 速軸、50B 遅軸、52 偏光回転素子、54 偏光回転素子、152 偏光回転素子、154 偏光回転素子、252〜254 偏光回転素子、352 偏光回転素子、354 偏光回転素子、652 偏光回転素子、654 偏光回転素子、656 偏光回転素子、751 偏光回転素子、753 偏光回転素子、71〜74 ビーム、171〜174 ビーム、671〜676 ビーム、771〜774 ビーム、81〜84 直線偏光、181〜184 直線偏光、681〜686 直線偏光、781〜784 直線偏光。
本発明に係るレーザ光源装置は、ベースと、各々が個別にベースの上面に保持され、偏光方向が一方向に揃った複数のビームを出射する複数の半導体レーザ素子と、複数のビームのうち少なくとも一部のビームの偏光方向を回転させることにより、複数のビームの偏光方向が一方向に揃わないように乱す偏光変換部と、複数の半導体レーザ素子の上方を覆って設けられるスペーサと、を含む。偏光変換部は、複数の半導体レーザ素子のうち、偏光方向を回転させる対象の少なくとも1つのビームを出射する半導体レーザ素子に対応して選択的に配置される偏光回転素子を含む。スペーサは、複数のビームの各々が通過するスペーサ窓部と、スペーサ窓部の外周に設けられたスペーサ段差部と、を含む。偏光回転素子は、スペーサ段差部に保持される。

Claims (17)

  1. ベースと、
    各々が個別に前記ベースの上面に保持され、偏光方向が一方向に揃った複数のビームを出射する複数の半導体レーザ素子と、
    前記複数のビームのうち少なくとも一部のビームの前記偏光方向を回転させることにより、前記複数のビームの前記偏光方向が前記一方向に揃わないように乱す偏光変換部と、を備えるレーザ光源装置。
  2. 前記偏光変換部は、
    前記複数のビームのうち一部のビームの前記偏光方向を90°回転させる偏光回転素子を含み、
    前記偏光回転素子は、
    前記複数の半導体レーザ素子のうち前記一部のビームを出射する半導体レーザ素子に対応して選択的に配置される、請求項1に記載のレーザ光源装置。
  3. 前記複数の半導体レーザ素子の上方を覆って設けられるスペーサを、さらに備え、
    前記スペーサは、
    前記複数のビームの各々が通過するスペーサ窓部と、
    前記スペーサ窓部の内周に設けられたレンズ保持段差部と、
    前記スペーサ窓部の外周に設けられた偏光回転素子保持段差部と、を含み、
    前記偏光回転素子は、前記偏光回転素子保持段差部に保持される、請求項2に記載のレーザ光源装置。
  4. 前記偏光回転素子の外形は、平行四辺形を有し、
    前記偏光回転素子保持段差部の外形は、前記偏光回転素子の前記外形よりも大きい相似形状を有する、請求項3に記載のレーザ光源装置。
  5. 前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記複数のビームのそれぞれを平行光に変換する複数のレンズを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記ベースに固定され、
    前記複数のレンズの各々は、前記レンズ保持段差部において保持され、
    前記偏光回転素子保持段差部は、前記偏光回転素子を、前記複数のレンズのうち前記偏光回転素子に対応するレンズの上部に保持する、請求項3または請求項4に記載のレーザ光源装置。
  6. 前記偏光変換部は、
    前記複数のビームのうち前記少なくとも一部のビームの前記偏光方向を回転させる少なくとも1つの偏光回転素子を含み、
    前記少なくとも1つの偏光回転素子は、
    前記少なくとも一部のビームの前記偏光方向である前記一方向に対して、速軸が角度θをなすように配置され、かつ、前記偏光方向を角度2θで回転させるn種類の1/2波長板を含み、
    前記n種類の1/2波長板を透過することにより前記偏光方向が回転した前記複数のビームは、2n種類の直線偏光を有する、請求項1に記載のレーザ光源装置。
  7. 前記複数の半導体レーザ素子の上方を覆って設けられるスペーサを、さらに備え、
    前記スペーサは、
    前記複数のビームの各々が通過するスペーサ窓部と、
    前記スペーサ窓部の内周に設けられたレンズ保持段差部と、
    前記スペーサ窓部の外周に設けられた偏光回転素子保持段差部と、を含み、
    前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々は、前記偏光回転素子保持段差部に保持される、請求項6に記載のレーザ光源装置。
  8. 前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々の外形は、平行四辺形を有し、
    前記偏光回転素子保持段差部の外形は、前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々の前記外形よりも大きい相似形状を有する、請求項7に記載のレーザ光源装置。
  9. 前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記複数のビームのそれぞれを平行光に変換する複数のレンズを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記ベースに固定され、
    前記複数のレンズの各々は、前記レンズ保持段差部において保持され、
    前記偏光回転素子保持段差部は、前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々を、前記複数のレンズのうち前記少なくとも1つの偏光回転素子に対応するレンズの上部に保持する、請求項7または請求項8に記載のレーザ光源装置。
  10. 前記複数の半導体レーザ素子の上方を覆って設けられるスペーサを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記複数のビームの各々が通過するスペーサ窓部と前記スペーサ窓部の外周に設けられたスペーサ段差部とを含み、
    前記偏光回転素子は、前記スペーサ段差部に保持される、請求項2に記載のレーザ光源装置。
  11. 前記偏光回転素子の外形は、平行四辺形を有し、
    前記スペーサ段差部の外形は、前記偏光回転素子の前記外形よりも大きい相似形状を有する、請求項10に記載のレーザ光源装置。
  12. 前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記複数のビームのそれぞれを平行光に変換する複数のレンズを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記ベースに固定され、かつ、前記複数のレンズを保持する、請求項10または請求項11に記載のレーザ光源装置。
  13. 前記複数の半導体レーザ素子の上方を覆って設けられるスペーサを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記複数のビームの各々が通過するスペーサ窓部と前記スペーサ窓部の外周に設けられたスペーサ段差部とを含み、
    前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々は、前記スペーサ段差部に保持される、請求項6に記載のレーザ光源装置。
  14. 前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々の外形は、平行四辺形を有し、
    前記スペーサ段差部の外形は、前記少なくとも1つの偏光回転素子の各々の前記外形よりも大きい相似形状を有し、
    前記角度2θは、90°以外である、請求項13に記載のレーザ光源装置。
  15. 前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記複数のビームのそれぞれを平行光に変換する複数のレンズを、さらに備え、
    前記スペーサは、前記ベースに固定され、かつ、前記複数のレンズを保持する、請求項13または請求項14に記載のレーザ光源装置。
  16. 前記複数の半導体レーザ素子は、選択的に異なる色の前記複数のビームを出射するように構成されている、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のレーザ光源装置。
  17. 前記偏光変換部は、
    前記複数の半導体レーザ素子のうち隣接する2以上の半導体レーザ素子から出射される2以上のビームの偏光方向を、1つの偏光回転素子により回転させる、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載のレーザ光源装置。
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