JPWO2020059405A1 - 骨手術用器具 - Google Patents

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Abstract

骨手術用器具(1)は、筒状の本体部(2)であって、本体部(2)を本体部(2)の長手方向に貫通し棒状部材が挿入される貫通穴(2a)を有する本体部(2)と、本体部(2)の一端から長手方向に間隔を空けて配置され、本体部(2)の一端と長手方向に対向する受け部(3)と、本体部(2)と受け部(3)とを連結する鉤状の支柱(4)と、を備え、受け部(3)が、本体部(2)の貫通穴(2a)を貫通する棒状部材の一端を受け止める。

Description

本発明は、骨手術用器具に関するものである。
膝の変形性関節症の症状の改善を目的として、骨切り術が行われており、骨切り術の術式の1つに、DTO(Distal−tuberosity osteotomy)がある。図12Aは、DTOおよび一般的なHTO(高位脛骨骨切り術)を説明している。DTOは、粗面部に対する骨切りの位置においてHTOと異なり、DTOでは、粗面部よりも遠位で骨切りが行われる。
図12Bに示されるように、DTOにおいて、膝の可動時、脛骨の近位骨片に付着する膝蓋腱によって粗面部が引っ張られ、粗面部に離れる方向の負荷が加わる。粗面部への負荷を抑制するためには、粗面部を、前方から後方に向かって脛骨の遠位骨片にねじ止めすることが重要である。脛骨の後方には神経および血管等が存在するため、脛骨に適切な方向にねじを挿入することが重要であり、そのために、ドリルによって適切な方向に下穴を作製する必要がある。ドリルによる下穴の作製には、ドリルガイドが使用される(例えば、特許文献1および2参照。)
特許第4988693号公報 特許第5868923号公報
特許文献1,2に記載のドリルガイドの場合、骨を貫通したドリルの先端が周囲の組織に対して露出する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、骨を貫通したドリルの先端が周囲の組織に対して露出することを防ぐことができる骨手術用器具を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、筒状の本体部であって、該本体部を該本体部の長手方向に貫通し棒状部材が挿入される貫通穴を有する本体部と、該本体部の一端から前記長手方向に間隔を空けて配置され、前記本体部の前記一端と前記長手方向に対向する受け部と、前記本体部と前記受け部とを連結する鉤状の支柱と、を備え、前記受け部が、前記本体部の前記貫通穴を貫通する前記棒状部材の一端を受け止める、骨手術用器具である。
本発明によれば、骨を貫通したドリルの先端が周囲の組織に対して露出することを防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る骨手術用器具の一例の全体構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る骨手術用器具の他の例の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る骨手術用器具の他の例の全体構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る骨手術用器具の他の例の全体構成を示す斜視図である。 骨手術用器具の使用例を示す図である。 滑り止めが設けられた受け面の斜視図である。 突起が設けられた受け面の斜視図である。 凹部が設けられた受け面の斜視図である。 棒部に骨把持部が設けられた骨手術用器具の全体構成図である。 図7Aの骨手術用器具の使用例を示す図である。 視認部が設けられた受け部の側面図である。 インプラントガイドとしての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 インプラントガイドとしての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 仮固定用ガイドとしての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 仮固定用ガイドとしての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 仮固定用ガイドとしての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 圧迫器具としての骨手術用器具の使用方法を説明する図である。 HTOおよびDOTを説明する図である。 DTOにおいて、膝の動きと粗面部に加わる負荷との関係を説明する図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る骨手術用器具1について図面を参照して説明する。
骨手術用器具1は、ねじまたはピン等のインプラントを骨Aに挿入する手術に使用され、インプラント用の下穴を骨Aに開けるドリル(棒状部材)を案内するドリルガイドである。骨手術用器具1は、図1に示されるように、ドリルを案内する棒部(本体部)2と、棒部2の先端と棒部2の長手方向に対向しドリルの先端を受け止める受け部3と、棒部2と受け部3とを連結する鉤状の支柱4とを備える。
棒部2および受け部3は、骨Aの径方向の両側に配置され、骨Aを径方向に把持する。そして、棒部2内に挿入されたドリルによって骨Aに径方向に下穴が作製される。
棒部2は、直線状に延びる円筒状であり、棒部2の長手方向に貫通しドリルが挿入される貫通穴2aを有する。貫通穴2aの直径は、ドリルの外径よりも若干大きく、例えば、1.6mmから7mmである。貫通穴2a内において、ドリルは貫通穴2aの中心軸に沿って棒部2の長手方向に案内される。ドリルは、骨の穿孔用の市販のドリルであってもよい。あるいは、骨手術用器具1は、棒部2および受け部3に適した専用のドリルを備えていてもよい。
棒部2の環状の先端面は周方向の複数の位置に窪みを有し、窪み間には、受け部3に向かって突出する尖端2bが形成されている。尖端2bによって骨Aをより安定的に把持し、ドリルによる下穴作製時にドリルのブレを抑制することができる。尖端2bに代えて、受け部3に向かって突出する突起が棒部2の先端に設けられていてもよい。
受け部3は、貫通穴2aの中心軸の延長線に直交する板状の部材であり、棒部2の先端から棒部2の長手方向に間隔を空けた位置に配置されている。受け部3の棒部2側の面は、棒部2の先端における貫通穴2aの開口と対向する受け面3aである。受け部3は、貫通穴2aを貫通し棒部2の先端から突出するドリルの先端を受け面3aにおいて受け止める。受け面3aは、平坦面であってもよく、骨Aの表面形状に沿う曲面であってもよい。貫通穴2aの中心軸に沿う方向に見た平面視において、受け部3は、円形、楕円形、またはその他の任意の形状を有する。
棒部2の長手方向に直交する径方向の受け部3の外形寸法は、前記径方向のドリルの外形寸法よりも大きいことが好ましい。この構成によれば、ドリルの先端を受け部3によって確実に受け止めることができるとともに、骨Aを貫通したドリルの先端が骨Aの周囲の組織に対して露出することを確実に防止することができる。この場合、ドリルが、骨手術用器具1の一部品として提供されてもよい。
径方向の受け部3の外形寸法は、径方向の棒部2の外形寸法と同一であってもよい。この構成によれば、骨手術用器具1を棒部2の基端側から見たときに、体内での受け部3の設置位置をX線観察装置等によって確認することができる。
支柱4は、略U字状または略C字状に湾曲し、骨Aの略半周を囲むように骨Aの径方向外側に配置される。棒部2は、支柱4の一端に、棒部2の長手方向に移動可能に支持され、受け部3は、支柱4の他端に固定されている。骨手術用器具1を体内に挿入するための皮膚切開の幅を考慮し、前記径方向における貫通穴2aの中心軸と支柱4との間の距離Dは、15mmから70mm程度であることが好ましい。
支柱4の一端には、棒部2を該棒部2の長手方向に移動可能に支持する円筒状の支持部4aが設けられている。支持部4aは、内周面にねじ溝が形成された雌ねじである。棒部2の円筒状の外周面には、雌ねじと締結される雄ねじ2cが設けられている。棒部2の長手軸回りの棒部2の回転によって、棒部2は受け部3に近接する方向に移動し、棒部2の逆回転によって、棒部2は受け部3から離間する方向に移動する。また、棒部2の回転が止まった状態において、棒部2は支柱4に対して長手方向に位置決めされ、棒部2の先端と受け部3との間の距離が固定される。したがって、骨Aの太さに応じて棒部2の先端と受け面3aとの間の距離を調整し、様々な太さの骨Aを棒部2および受け部3によってしっかりと把持することができる。
図2は、本実施形態に係る骨手術用器具1の他の例を示している。図2の例において、棒部2の外周面および支持部4aの内周面はそれぞれ滑らかであり、支持部4aは、棒部2を長手方向に滑らかに移動可能に支持している。支柱4には、支持部4aに対して棒部2を一時的に固定するためのストッパ4bが設けられている。ストッパ4bは、支持部4aの外側から内側に径方向に貫通するつまみねじ、例えば蝶ねじである。つまみねじ4bの回転によって棒部2が支持部4aに対して固定され、つまみねじ4bの逆回転によって支持部4aに対する棒部2の固定が解除される。
図3は、本実施形態に係る骨手術用器具1の他の例を示している。図3の例において、支持部4aに対して棒部2を長手方向に位置決めするクリック機構が設けられている。クリック機構は、棒部2の外周面に形成され棒部2の長手方向に配列する複数の溝2dと、支柱4の一端に設けられた突起4cおよび付勢部材4dとを備える。突起4cは、バネのような付勢部材4dによって棒部2に向かって付勢され溝2d内に嵌っている。突起4cが溝2d内に嵌った状態において、棒部2は支持部4aに対して長手方向に位置決めされる。また、棒部2に一定の大きさ以上の長手方向の力が加わったとき、棒部2は、突起4cを付勢部材4dの付勢力に抗して押圧しながら長手方向に移動する。
溝2dは、棒部2の移動を一方向のみに制限する形状を有していてもよい。例えば、クリック機構は、ラチェット機構のように、受け部3に近接する方向にのみ棒部2の移動を許容してもよい。クリック機構2d,4c,4dに加えて、棒部2を支持部4aに対して機械的に固定するためのピンまたはねじが設けられていてもよい。
図4に示されるように、棒部2の外周面に目盛り4eが設けられていてもよい。目盛り4eの目盛り線は、棒部2の長手方向に配列する。術者は、例えば、支持部4aの位置における目盛り4eの値に基づいて、棒部2の先端と受け部3との間の距離を測定することができる。
次に、骨手術用器具1の作用について説明する。
図5は、骨手術用器具1の一使用例として、DTO(Distal−tuberosity osteotomy)を示している。DTOは、粗面部Bを脛骨Aの近位骨片Cに連続させるために、高位脛骨骨切り術(HTO)において粗面部Bよりも遠位で骨切りを行う方法である。
なお、骨手術用器具1は、脛骨以外の部位の骨への下穴の作製にも使用することができる。
図5に示されるように、棒部2および受け部3によって脛骨Aを粗面部Bの位置で前後方向に挟み、棒部2の先端および受け部3の受け面3aが脛骨Aの表面に接触するまで棒部2を受け部3に近接する方向に移動させる。これにより、棒部2および受け部3によって脛骨Aが径方向に把持される。このときに、棒部2は脛骨Aの前側に配置され、受け部3は脛骨Aの後側に配置される。
次に、棒部2の貫通穴2a内にドリル10を挿入し、回転するドリル10によって脛骨Aに下穴を作製する。下穴の作製中、ドリル10は、貫通穴2aの中心軸に沿って真っすぐに案内されるので、貫通穴2aの中心軸の延長線に沿って真っすぐに延びる下穴を作製することができる。次に、下穴および貫通穴2aからドリル10を抜き、デプスゲージ(図示略)を用いて下穴の深さを測定し、下穴の深さが適切であることを確認する。次に、インプラントを脛骨Aの下穴に挿入し、インプラントによって粗面部Bを脛骨Aの遠位骨片に固定する。骨手術用器具1に、脛骨Aの幅を測定する測定機能が設けられていてもよい。
このように、本実施形態によれば、骨Aを挟んで棒部2とは反対側に受け部3が配置され、ドリル10は、受け部3に向かって真っすぐに骨A内を棒部2によって案内される。そして、ドリル10が骨Aを貫通したとき、ドリル10の先端は、骨Aの表面上の受け面3aに突き当たり、受け部3によって受け止められる。これにより、ドリル10の先端が骨Aの周囲の組織に対して露出することを防止し、骨Aの周囲の組織をドリル10の先端から確実に保護することができる。DTOの場合には、脛骨Aを前方から後方に向かって貫通したドリル10の先端が、脛骨Aの後方に存在する神経および血管等に対して露出することを確実に防止することができる。
上記実施形態において、図6Aに示されるように、受け面3aに、骨Aの表面に対する受け面3aの滑りを防止するための滑り止め5が設けられていてもよい。滑り止め5は、例えば、受け面3aに形成された複数の溝または複数の突起から構成される。滑り止め5によって、受け部3を骨Aの表面上に安定的に位置決めすることができる。
また、上記実施形態において、図6Bに示されるように、受け面3aに、棒部2に向かって突出する凸部(係合部)3bが設けられていてもよい。凸部3bは、ドリルの長手方向の移動を妨げることがないように、ドリルとは径方向にずれた位置に設けられる。例えば、中空のドリルを使用する場合、凸部3bは、受け面3aの中心部に設けられていてもよい。ドリルの先端が受け面3a上に、または受け面3aの近傍に配置された状態において、ドリルの先端部(係合部)が凸部3bと径方向に係合することによって、ドリルが受け部3に対して径方向に位置合わせされる。これにより、受け部3に対するドリルの先端の位置をより安定させることができる。
上記実施形態において、図6Cに示されるように、受け面3aの中央部に、棒部2とは反対側に向かって凹みドリルの先端を受け入れ可能な凹部3cが設けられていてもよい。この構成によれば、皮質骨の端まで下穴を確実に開けることができる。
上記実施形態において、図7Aおよび図7Bに示されるように、棒部2の先端に、骨把持部6が設けられていてもよい。骨把持部6は、骨把持面6aを受け部3側に有する。骨把持面6aは、受け部3とは反対側に向かって凹み、受け部3と骨把持面6aとの間に挟まれる骨Aの表面に沿って湾曲する。骨把持面6aを設けることによって、骨Aとの接触面積を増大し骨Aをよりしっかりと把持することができる。図7Aおよび図7Bには、一例として、一方向に湾曲する骨把持面6aが示されている。骨把持面6aの形状は、骨把持面6aが骨Aの表面に沿って配置され骨Aを把持することができる限りにおいて、適宜変更可能である。
骨把持面6aの湾曲方向を骨Aの表面の湾曲方向と一致させることができるように、棒部2が、長手軸回りに回転可能に支持部4aに支持されていてもよい。図7Aおよび図7Bの例において、棒部2の外周面および支持部4aの内周面に、相互に締結される雄ねじ2cおよび雌ねじが設けられている。棒部2が、長手軸に直交する方向の軸回りに揺動可能に支柱4によって支持されていてもよい。
上記実施形態において、受け部3は、観察装置によって生体組織を隔てて観察可能な視認部を有していてもよい。
観察装置は、骨および周辺組織等の生体組織越しに視認部を透視する装置、例えばX線観察装置である。例えば、視認部7は、図8に示されるように、受け部3の一部分を構成するマーカである。例えば、マーカ7は、X線不透過性材料から形成されるか、または、樹脂のような、受け部3の他の部分とは異なる材料から形成される。あるいは、視認部は、受け部3の中央部に形成された貫通穴または薄肉部であってもよい。視認部としての貫通穴の直径は、ドリルの直径よりも小さく、例えば、直径0.5mm〜3mmである。薄肉部は、受け部3の他の部分よりも薄く、例えば、0.5mm〜1.0mmの厚さを有する。
手術中、受け部3が術者に対して骨Aの反対側に配置され骨Aによって隠れてしまう場合、術者は、受け部3を目視することができない。視認部7を受け部3の一部分に設けることによって、術者は、観察装置を使用して受け部3を観察することができる。
上記実施形態において、支柱4が、棒部2を長手方向に移動可能に支持することとしたが、これに代えて、支柱4の一端に棒部2が固定されていてもよい。
この場合、骨手術用器具1が適用される骨Aの太さに応じて、棒部2の先端と受け部3の受け面3aとの間の距離が設計される。
骨手術用器具1は、ドリルガイド以外の他の用途にも使用することができる。例えば、骨手術用器具1は、図9Aから図11に示されるように、インプラントガイド、仮固定用ガイドまたは圧迫器具としても機能することができる。
図9Aおよび図9Bは、インプラントガイドとしての骨手術用器具1の使用方法を示している。骨手術用器具1は、下穴作製用のドリルスリーブ20と併用される。棒部2の貫通穴2aの内径は、ドリルスリーブ20の外径よりも若干大きい。ドリルスリーブ20の外径は、インプラントの外径と同等であるか、または、インプラントの外径よりも若干大きい。棒部2の貫通穴2aの直径は、3mmから8mmであることが好ましい。
図9Aに示されるように、棒部2および受け部3によって骨Aを径方向に把持し、棒部2の貫通穴2aにドリルスリーブ20を挿入し、ドリルスリーブ20内を経由してドリル10を骨Aに挿入し、ドリル10によって下穴を作製する。次に、図9Bに示されるように、棒部2内からドリルスリーブ20を抜き、棒部2の貫通穴2aにネジ等のインプラント30を挿入する。これにより、下穴内に該下穴と同軸にインプラント30を挿入することができる。図9Aおよび図9Bに示されるように、棒部2内のインプラント30を目視するためのスリット2eが、棒部2に設けられていてもよい。例えば、スリット2eは、尖端2b間の窪みから基端側に向かって延びている。スリット2eを介して見える棒部2内のインプラント30の位置に基づいて、下穴内へのインプラント30の挿入量を確認することができる。
図10Aから図10Cは、仮固定用ガイドとしての骨手術用器具1の使用方法を示している。
図10Aに示されるように、仮固定用のワイヤを案内するための筒状のスリーブ40を棒部2の貫通穴2a内に挿入する。スリーブ40は、スリーブ40の長手方向に貫通しワイヤが挿入される貫通穴を有する。ワイヤの直径は、1.2mmから3mmであることが好ましい。棒部2の貫通穴2aにぴったりと嵌合するスリーブ40が、骨手術用器具1の一部品として提供されてもよい。図10Bに示されるように、棒部2の貫通穴2a内にドリルスリーブ20を挿入し、ドリルスリーブ20内にスリーブ40を挿入してもよい。
次に、図10Cに示されるように、スリーブ40内を経由してワイヤ50を骨Aに挿入し、ワイヤ50によって骨Aと棒部2とを仮固定する。次に、棒部2内からスリーブ40を抜き、ワイヤ50に沿って中空のドリルを棒部2の貫通穴2a内に挿入し、ドリルによって骨Aに下穴を作製する。
図11は、圧迫器具としての骨手術用器具1の使用方法を示している。
図11に示されるように、棒部2の貫通穴2aに、先端にピン60aを有する押圧部材60を挿入する。押圧部材60は、棒状の中実の部材である。そして、ピン60aによって骨A、例えば、粗面部Bを受け部3に向かって圧迫する。これにより、棒部2の先端で圧迫する場合と比較して、粗面部Bの骨片に確実に圧迫力を加えることができる。骨Aを圧迫した状態を維持することができるように、押圧部材60は、棒部2および押圧部材60を径方向に貫通するピン70によって棒部2に対して固定されてもよい。
1 骨手術用器具
2 棒部(本体部)
2a 貫通穴
3 受け部
3a 受け面
3b 凸部(係合部)
4 支柱
5 滑り止め
6a 骨把持面
7 視認部
10 ドリル(棒状部材)
A 骨

Claims (7)

  1. 筒状の本体部であって、該本体部を該本体部の長手方向に貫通し棒状部材が挿入される貫通穴を有する本体部と、
    該本体部の一端から前記長手方向に間隔を空けて配置され、前記本体部の前記一端と前記長手方向に対向する受け部と、
    前記本体部と前記受け部とを連結する鉤状の支柱と、を備え、
    前記受け部が、前記本体部の前記貫通穴を貫通する前記棒状部材の一端を受け止める、骨手術用器具。
  2. 前記本体部が、骨把持面を前記一端に有し、
    該骨把持面が、前記受け部とは反対側に向かって凹み、前記受け部と前記骨把持面との間に挟まれる骨の表面に沿って配置される、請求項1に記載の骨手術用器具。
  3. 前記支柱が、前記本体部を前記長手方向に移動可能に支持している、請求項1または請求項2に記載の骨手術用器具。
  4. 前記受け部が、観察装置によって生体組織を隔てて観察可能な視認部を有する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨手術用器具。
  5. 前記受け部が、前記棒状部材の前記一端と接触する受け面に滑り止めを有する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の骨手術用器具。
  6. 前記棒状部材を備え、
    前記長手方向に交差する方向の前記受け部の外形寸法が、前記長手方向に交差する方向の前記棒状部材の外形寸法よりも大きい、請求項1から請求項5のいずれかに記載の骨手術用器具。
  7. 前記受け部および前記棒状部材が、前記長手方向に交差する方向に相互に係合する係合部をそれぞれ有し、該係合部の係合によって前記受け部および前記棒状部材が前記長手方向に交差する方向に相互に位置合わせされる、請求項6に記載の骨手術用器具。
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