JPH0661215U - 小動物手術時の骨穿孔用補助具 - Google Patents

小動物手術時の骨穿孔用補助具

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JPH0661215U
JPH0661215U JP297893U JP297893U JPH0661215U JP H0661215 U JPH0661215 U JP H0661215U JP 297893 U JP297893 U JP 297893U JP 297893 U JP297893 U JP 297893U JP H0661215 U JPH0661215 U JP H0661215U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨対象部位を安定して掴持し且つ穿孔完了の
確認も簡単に行える小動物手術時の骨穿孔用補助具を提
供する。 【構成】 両端を開放した筒状の案内筒11を有するグリ
ップ部1から湾曲状の連絡杆部2を介して案内筒11筒軸
の延長線上に係合部3を連設し、該グリップ部1と共に
握持される握持部4の先端に連設された両端を開放する
摺動筒14を上記案内筒11に摺接動可能に挿通して該摺動
筒14先端と前記係合部3とで穿孔対象となる骨を掴持す
る掴持部5を構成し、その摺動筒14内を穿孔具200 の案
内部とした小動物手術時の骨穿孔用補助具において、前
記係合部3は、対応する骨100 の曲面に沿う対応面13a
を内面に有する本体部13と、その本体部13の対応面13a
において穿孔具200 と相対する部位に開孔され、その穿
孔具200 の尖頭部200 aをその先端部位を本体部13外面
から突出させて収容する当て孔23とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、犬、猫等の小動物手術時において手術対象となる骨を穿孔する際に 使用される骨穿孔用補助具、更に詳しくはドリルガイドと呼称されている骨穿孔 用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
交通事故等で、例えば股関節を脱臼した場合等では、股関節脱臼整復術を行う 。股関節脱臼整復術というのは外れた大腿骨骨頭を股関節臼に戻すことである。 その際、元通りに整復した後、股関節に脱臼癖がつかないように大腿骨骨頭に 孔を穿ち、その孔を挿通するワイアー、紐、帯、ピン等の固定具を使用して股関 節を腸骨に締結する。 このような時に使用されるのがドリルガイドと呼称される骨穿孔用補助具であ る。 この骨穿孔用補助具は、図5に示すように、両端を開放した筒状の案内筒11を 有するグリップ部1から湾曲状の連絡杆部2を介して案内筒11筒軸の延長線上に 釘状係合部7を連設し、該グリップ部1と共に握持される握持部4の先端に連設 された両端を開放する摺動筒14を、上記案内筒11に摺接動可能に挿通して該摺動 筒14と前記釘状係合部7とで穿孔対象となる骨100 を掴持する掴持部5を構成し 、上記摺動筒14内に穿孔具200 のガイド筒6を嵌挿すると共に、そのガイド筒6 内を摺接動する穿孔具200 で骨100 の対象部位に貫通孔100 ’を穿孔できるよう になっている。 このような骨穿孔用補助具では、グリップ部1と共に握持部4を握時して釘状 係合部7と摺動筒14先端とで骨100 の対象箇所を掴持して骨100 の穿孔対象部位 に穿孔用補助具が定着させてからガイド筒6から所定の穿孔具200 を進入させて 穿孔作業を遂行している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、先行技術の骨穿孔用補助具では下記の問題がある。 ・穿孔対象となる骨100 が例えば大腿骨の骨頭等非常に硬度のあるものの場合に は、釘状の係合部7では定着の役にたたず、掴持時に骨100 周面を滑落し所望部 位を安定して掴持できない。 ・穿孔具200 の振動等の影響で掴持位置がズレることもあり、このような場合に は穿孔具200 の分断を招いたり、穿孔具200 で臓器、筋肉組織等を傷つける危険 性がある。 ・大腿骨の骨頭の裏側(臼に接近する側)等では目視できない為、穿孔完了の確 認が面倒である。 また、図6に示すように、前記釘状係合部7と対応する骨100 の所定部位に下 穴101 を穿ち、該下穴101 に釘状係合部7を係合させた状態で摺動筒とで骨100 に穿孔対象箇所を掴持する方法も行われているが、下穴101 の穿孔作業が別途に 必要とし手術が煩雑化するばかりか、穿孔対象となる骨100 が大腿骨の骨頭のよ うに裏側が臼に接近している場合等では、裏側の所定部位に下穴を穿設できず、 手術が非常に厄介なものとなる。
【0004】 本考案は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、骨対 象部位を安定して掴持し且つ穿孔完了の確認も簡単に行える小動物手術時の骨穿 孔用補助具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた技術的手段は、両端を開放した筒状の案内筒 を有するグリップ部から湾曲状の連絡杆部を介して案内筒筒軸の延長線上に係合 部を連設し、該グリップ部と共に握持される握持部の先端に連設された両端を開 放する摺動筒を上記案内筒に摺接動可能に挿通して該摺動筒先端と前記係合部と で穿孔対象となる骨を掴持する掴持部を構成し、その摺動筒内を穿孔具の案内部 とした小動物手術時の骨穿孔用補助具において、前記係合部は、対応する骨の曲 面に沿う対応面を内面に有する本体部と、その本体部の対応面において穿孔具と 相対する部位に開孔され、その穿孔具の尖頭部をその先端部位を本体部外面から 突出させて収容する当て孔とを備えていることを要旨とする。更に、上記本体部 として曲率が異なる対応面を備えた数種のものが用意され、該本体部が連絡杆部 に対して交換可能に取着されていれば有効である。
【0006】
【作用】
上記技術的手段によれば、下記の作用がある。 (請求項1)掴持部の一方を構成する係合部の本体部内面、即ち骨の曲面に沿う 形状に形成された対応面が、骨の所定範囲に広い面積をもって摩擦抵抗を増大し て密接し、それにより骨の穿孔対象部位を安定的に掴持する。また、穿孔具先端 を本体部から外部に触手可能に突出させる。 (請求項2)骨の周面曲率に合わせた対応面を有する本体部と適宜交換可能とす る。
【0007】
【考案の効果】
本考案は以上のように、骨の曲面に沿う対応面を有する係合部で、掴持部の一 方を構成しているから、係合部が係合する下穴を形成せずとも対象部位を安定的 に掴持することができる。 従って、穿孔中に掴持位置がズレることによる穿孔具の分断、穿孔具での臓器 、筋肉組織等を損傷等を確実に回避する安全な骨穿孔用補助具を提供できる。 しかも、本体部には、骨の曲面に沿う形状の対応面に穿孔具尖頭部をその先端 部を外面から突出させて収容する当て孔を開孔している為、例えば穿孔対象骨が 大腿骨の骨頭のように裏側が見えない場合でも簡単に穿孔完了を指等で確認でき 、便利であるばかりか、その当て孔が穿孔具のストッパー機能も具備しており、 孔から突出する穿孔具で臓器、筋肉等が傷つけられることがなく、且つ尖頭部が 当て孔内に収容されることから終端まで所定径の孔が精度良く穿孔でき、手術の 簡潔化が図れる。 また、曲率が異なる数種の対応面を備えた本体部を用意しておけば、骨の種類 、小動物の大小に適応できる。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図4は本実施例小動物手術時における骨穿孔用補助具を示しており、 符号Aがその骨穿孔用補助具である。
【0009】 この骨穿孔用補助具Aは、両端を開放した案内筒11を有するグリップ部1から 湾曲状の連絡杆部2を介して案内筒11筒軸の延長線上に係合部3を連設し、上記 グリップ部1と共に握持される握持部4の先端に連設された両端を開放する摺動 筒14を、前記案内筒11に摺接動可能に挿通して該摺動筒14と前記係合部3とで穿 孔対象となる骨100 を掴持する掴持部5を構成し、上記摺動筒14内に穿孔具200 のガイド筒6を嵌挿した従来から周知な基本的構造になっている。
【0010】 上記ガイド筒6には、従来から周知のように穿孔具200 の外径に合わせて使用 できるように内径を異にする数種類が交換可能に用意され、このガイド筒6を必 要に応じて使用しない場合(直径が大きな穿孔具で穿孔する場合)には摺動筒14 内が直接穿孔具200 の案内部となる。
【0011】 本考案の要旨である係合部3は、対応する骨100 の曲面に沿う対応面13aを内 面に有する本体部13と、その本体部13の対応面13aにおいて穿孔具200 と相対す る部位に開孔され、その穿孔具200 の尖頭部200 aをその先端部位を本体部13外 面から突出させて収容する当て孔23とを備えている。
【0012】 本体部13は、図示するように側面視円状の凹レンズ型になっており、内面であ る対応面13aを穿孔対象とする骨100 の穿孔部位の曲面に沿う形状に形成し、面 積は直径4mm程度以上にしている。
【0013】 当て孔23は、図示するように穿孔具200 の尖頭部200 aを先端部を除く全部を 丁度収容できるように裁頭円錐台形状をもって開孔されている。
【0014】 また、穿孔具200 の直径によって大小を伴って形状変化する尖頭部200 aや穿 孔対象となる骨100 の周面曲率等によって、本体部13の厚み、当て孔23の径、対 応面13aの曲率を変えるのが望ましい。その為に厚み、当て孔23の径、形状、対 応面13aの曲率を変えた数種類の本体部13を連絡杆部2の終端部に対して交換可 能にしてある。
【0015】 本体部13と連絡杆部2との連結は、図3や図4に示すように本体部13の基端部 と本体部13の終端部とで丸棒部を構成するようにその基端部と終端部とを丸棒部 の半割体33、33で形成し、該半割体33、33外面に連続螺子43を螺設すると共に、 その連続螺子43に螺着するナット部材53で両半割体33、33を締結してなり、ナッ ト部材53を緩めて連続螺子43との螺着関係を解除することで、厚み、当て孔23の 径、形状、対応面13aの曲率等を変えた数種類の本体部13が交換可能になる。
【0016】 ちなみに、本実施例では、図3に示すように穿孔具100 の径の大小に対応でき るように先端部を小径とする比較的大きな当て孔23を開孔した場合を示し、この ように当て孔23の径を使用最大径の穿孔具200 を想定して開孔してある本体部13 の場合には、交換可能に用意する本体部13そのものの種類を必要最低限まで減ら すことができる。
【0017】 次に本実施例小動物手術時の骨穿孔用補助具の作用を簡単に説明すると、図2 、図3は穿孔対象の骨100 として大腿骨骨頭を掴持部5で掴持した状態を示し、 係合部3における本体部13の対応面13aは、骨頭100 の臼に接近する側面部位に 面接触し、その面接触した対応面13aと正対する骨頭100 の正面側の側面部位に 先端部が係止する摺動筒14とでその骨頭100 を掴持している。この状態において 、握持力を受け摩擦抵抗を増大し且つ広い面積をもって密接する係合部3と歯形 部を先端に備えた摺動筒14とで骨穿孔用補助具Aは滑ることなく安定的に掴持さ れる。 穿孔具200 は、穿孔完了時にその尖頭部200 aが当て孔23内にその先端部を本 体部13外面から外側に一部突出させた状態で収容され、触感による確認を可能に する。
【0018】 尚、本考案小動物手術時の骨穿孔用補助具は、穿孔対象となる骨の所定穿孔部 位に貫通孔を穿孔する場合全てに適応できること勿論であり、実施例に開示する ように股関節脱臼整復術に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図。
【図2】正面断面図。
【図3】要部の拡大断面図で穿孔状態を示す。
【図4】本体部の交換状態を示す斜視図。
【図5】従来の骨穿孔用補助具の正面図で一部切欠して
示す。
【図6】また同骨穿孔用補助具の別の使用形態を示す拡
大断面図。
【符号の説明】
A :骨穿孔用補助具 1 :グリップ
部 2 :連絡杆部 3 :係合部 4 :握持部 5 :掴持部 6 :ガイド筒 14 :摺動筒 200 :穿孔具 100 :骨 11 :案内筒 13 :本体部 13a :対応面 23 :当て孔 200a :尖頭部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を開放した筒状の案内筒を有するグ
    リップ部から湾曲状の連絡杆部を介して案内筒筒軸の延
    長線上に係合部を連設し、該グリップ部と共に握持され
    る握持部の先端に連設された両端を開放する摺動筒を上
    記案内筒に摺接動可能に挿通して該摺動筒先端と前記係
    合部とで穿孔対象となる骨を掴持する掴持部を構成し、
    その摺動筒内を穿孔具の案内部とした小動物手術時の骨
    穿孔用補助具において、前記係合部は、対応する骨の曲
    面に沿う対応面を内面に有する本体部と、その本体部の
    対応面において穿孔具と相対する部位に開孔され、その
    穿孔具の尖頭部を先端部位を本体部外面から突出させて
    収容する当て孔とを備えていることを特徴とする小動物
    手術時の骨穿孔用補助具。
  2. 【請求項2】 上記本体部として曲率が異なる対応面を
    備えた数種のものが用意され、該本体部が連絡杆部に対
    して交換可能に取着されていることを特徴とする小動物
    手術時の骨穿孔用補助具。
JP297893U 1993-02-05 1993-02-05 小動物手術時の骨穿孔用補助具 Expired - Lifetime JPH076887Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012003375A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Smith & Nephew, Inc. Resection instrument
US10206690B2 (en) 2010-06-30 2019-02-19 Smith & Nephew, Inc. Bone and tissue marker
WO2020059405A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 オリンパステルモバイオマテリアル株式会社 骨手術用器具

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