JP4217658B2 - 骨折治療用装置 - Google Patents

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本発明は、骨折治療用装置に関する。
腕、脚等が骨折すると筋肉等の収縮力により腕等が収縮する。この収縮を伴う骨折を治療するには、軟部組織を切開し、ネールを骨の一端から他端へと骨髄内に挿入し、牽引装置又は人手により骨折した脚等を牽引して骨折前の状態まで引き伸ばしたうえで、骨の側面からネールに向かってスクリューを差し込み、スクリューをネールの孔にねじ込むことにより骨折線の両側の骨をネールに固定する。その後、切開部を縫合し、骨折部の組織の再生を待つ。
ところが、従来の骨折治療方法によれば、骨折した骨にネールを挿入した後牽引する場合に、骨折部が成人の脚のように比較的大きい部位であれば既存の牽引装置により牽引することができるが、骨折部位が脚よりも比較的小さい腕、小児の脚、小動物の脚等であるような場合は牽引装置を使用するのが困難である。従来そのような場合は人手で患者の腕、脚等を引っ張りながらネールへの固定を行わざるを得ず、手術が煩雑化し、また、ネールと骨との正確な位置合わせが困難になる場合もある。
また、骨折の治療にあたり骨には刺入線材、スクリュー等をネールの孔に向かって通す必要があるが、その際術者はネールの孔を視認することができないので、穿孔が不正確になりやすく、手術が煩雑化する。
したがって、本発明は上記不具合を解消することができる骨折治療用装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、複数個のネジ孔(1)が所定の間隔で形成された、骨髄内に挿入されるネール(2)と、上記ネール(2)と平行に伸びて後部が上記ネール(2)の後端に着脱自在に連結され、所望の上記ネジ孔(1)へと骨貫通用刺入線材(7,25)を案内する複数個のガイド孔(3a,3b)が上記ネール(2)のネジ孔(1)に夫々正対するように形成され、後部寄りの複数個の上記ガイド孔(3a)を横断するようにスロット(16)が形成された治具(4)と、上記ネール(2)と平行にスライド可能に上記治具(4)に取り付けられ、上記後部寄りの複数個のガイド孔(3a)に連通する連通孔(23)が形成された牽引スライダ(5)と、骨折線を挟む一方の骨部(A)に上記牽引スライダ(5)の連通孔(23)を通して突き立てられ、上記牽引スライダ(5)のスライドと共に上記スロット(16)内を移動可能な牽引用刺入線材(6)とを具備する骨折治療用装置を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の骨折治療用装置において、上記一方の骨部(A)が、骨折線を挟む他方の骨部(B)に対し、上記牽引用刺入線材(6)を介して上記牽引スライダ(5)により牽引され、上記骨貫通用刺入線材(7,25)により上記ネール(2)のネジ孔(1)に通じる孔が上記各骨部(A,B)にあけられた後に、上記各骨部(A,B)の孔から上記ネール(2)の所望のネジ孔(1)に螺入されるスクリュー(8)をさらに具備する骨折治療用装置を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の骨折治療用装置において、ネール(2)がネールホルダ(9)に着脱自在に連結され、ネールホルダ(9)が治具(4)に着脱自在に連結された骨折治療用装置を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の骨折治療用装置において、治具(4)の後部に取っ手(9e)が連結された骨折治療用装置を採用する。
請求項1に係る発明によれば、複数個のネジ孔(1)が所定の間隔で形成された、骨髄内に挿入されるネール(2)と、上記ネール(2)と平行に伸びて後部が上記ネール(2)の後端に着脱自在に連結され、所望の上記ネジ孔(1)へと骨貫通用刺入線材(7,25)を案内する複数個のガイド孔(3a,3b)が上記ネール(2)のネジ孔(1)に夫々正対するように形成され、後部寄りの複数個の上記ガイド孔(3a)を横断するようにスロット(16)が形成された治具(4)と、上記ネール(2)と平行にスライド可能に上記治具(4)に取り付けられ、上記後部寄りの複数個のガイド孔(3a)に連通する連通孔(23)が形成された牽引スライダ(5)と、骨折線を挟む一方の骨部(A)に上記牽引スライダ(5)の連通孔(23)を通して突き立てられ、上記牽引スライダ(5)のスライドと共に上記スロット(16)内を移動可能な牽引用刺入線材(6)とを具備する骨折治療用装置であるから、牽引スライダ(5)により第一の刺入線材(6)を牽引することにより骨折線を挟む骨部(A,B)を元の位置まで簡易に引き離し、その状態を保持したままスクリュー(8)で骨部(A,B)をネール(2)に固定することができる。従って、骨整復手術を簡易かつ正確に行うことができる。
また、請求項1に係る発明によれば、複数個のネジ孔(1)が所定の間隔で形成された骨髄内に挿入されるネール(2)に対し着脱自在であり、ネール(2)に連結した際にネール(2)のネジ孔(1)に夫々正対する複数個のガイド孔(3a,3b)が形成された骨折治療用治具であるから、治具(4)のガイド孔(3a,3b)をガイドにしてスクリュー(8)、刺入線材(6,7)等を通すことができるので、外部から見えない骨髄内に通したネール(2)のネジ孔(1)に対し、スクリュー(8)、刺入線材(6,7)等を簡易かつ正確に通すことができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の骨折治療用装置において、上記一方の骨部(A)が、骨折線を挟む他方の骨部(B)に対し、上記牽引用刺入線材(6)を介して上記牽引スライダ(5)により牽引され、上記骨貫通用刺入線材(7,25)により上記ネール(2)のネジ孔(1)に通じる孔が上記各骨部(A,B)にあけられた後に、上記各骨部(A,B)の孔から上記ネール(2)の所望のネジ孔(1)に螺入されるスクリュー(8)をさらに具備する骨折治療用装置であるから、牽引スライダ(5)により骨貫通用刺入線材(7)に対し牽引用刺入線材(6)を牽引することにより骨折線を挟む骨部(A,B)を元の位置まで簡易に引き離し、その状態を保持したままスクリュー(8)で骨部(A,B)をネール(2)に固定することができる。従って、骨整復手術を簡易かつ正確に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の骨折治療用装置において、ネール(2)がネールホルダ(9)に着脱自在に連結され、ネールホルダ(9)が治具(4)に着脱自在に連結された骨折治療用装置であるから、ネールホルダ(9)でネール(2)を保持することができるので、ネール(2)を骨部(A,B)に挿入する操作やネール(2)を治具(4)に連結する操作を簡易に行うことができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
図2に示すように、この実施の形態に係る骨折治療用装置で整復しようとする骨は小動物の大腿骨であり、この大腿骨は中央部に骨折が生じ、骨折線を挟んで近位の骨部Aと遠位の骨部Bに分断され、骨折線の近傍は砕けて図示しない骨片となっている。
図1及び図2に示すように、この骨折治療用装置は、複数個のネジ孔1が所定の間隔で形成された、骨髄内に挿入されるネール2と、ネール2のネジ孔1に夫々正対するように複数個のガイド孔3a,3bが形成された、ネール2に着脱自在に連結される治具4と、ネール2と平行にスライド可能に治具に取り付けられる牽引スライダ5と、骨折線を挟む一方の骨部Aに牽引スライダ5側から突き立てられる第一の刺入線材6と、治具4のガイド孔3bから骨折線を挟む他方の骨部Bを貫通しネール2のネジ孔1に挿入される第二の刺入線材7と、第二の刺入線材7に対し第一の刺入線材6が牽引スライダ5により牽引された後に各骨部A,Bからネール2の各ネジ孔1に螺入されるスクリュー8とを具備する。
ネール2は、この大腿骨の骨髄内に骨軸上で挿入される。ネール2は骨の種類、大きさ等に応じて用意された各種サイズのものからこの大腿骨に合ったサイズのものが選択される。図3(A)(B)に示すように、ネール2には複数個のネジ孔1が所定の間隔で形成される。すべてのネジ孔1はネール2の軸芯に対し同じ向きで交差するように形成される。これらのネジ孔1のうち所望のものに後述する刺入線材6,7、スクリュー8等が挿入される。ネール2の後端には後述するネールホルダ9に連結するためのネジ孔10と、回り止め用の凹溝11とが形成される。
図3に示すように、ネールホルダ9はネール2と同軸上で伸びる筒軸部9aと、筒軸部9aの側面から突出する腕部9bと、筒軸部9a内に挿入されるニードル9dとを備える。筒軸部9aの先端にはネール2の後端の凹溝11に嵌まり込む突起9cが形成される。筒軸部9aの内部にはニードル9dが挿入され、筒軸部9aの先端から突出するニードル9dの先端にはネール2のネジ孔10と螺合する雄ネジ12が形成される。ニードル9dは筒軸部9aの後方に突出し、そこには術者が把持する取っ手9eが形成される。ネール2の凹溝11にネールホルダ9の突起9cを嵌め込んだ上でニードル9dの雄ネジ12をネール2の結合孔10の雌ネジにねじ込むことにより、ネール2がネールホルダ9に一定の姿勢で固定される。
ネール2は、治具4に連結する前は図3に示すネールホルダ9に保持された状態で取り扱われ、術者は取っ手9eを持って図9に示すように上記大腿骨の骨髄内にネール2を差し込む。
治具4は、図1及び図2に示すように、角棒状に形成される。図2及び図6に示すように、治具4の後端の下面からは連結ピン13が突出し、この連結ピン13がネールホルダ9の腕部9bに形成された連結孔14に挿入される。腕部9bにはダイアル付き雄ネジ15が螺合し、この雄ネジ15の先端が連結ピン13の先端に形成された環状溝13aに嵌まり込む。雄ネジ15を螺進退させることにより、ネールホルダ9を治具4に対し着脱可能である。上述したようにネール2はネールホルダ9に対し一定の姿勢で固定されることから、ネールホルダ9が治具4に連結されると、ネール2のネジ孔1の開口が治具4の下面に正対する。
治具4には、図1及び図2に示すように、複数個のガイド孔3a,3bがネール2のネジ孔1に夫々正対するよう形成される。ガイド孔3a,3bは、長さが異なりネジ孔1の個数も異なるネール2が使用される場合もあることから、ネジ孔1と同じ間隔でネジ孔1よりも多数個形成される。ガイド孔3a,3bは中央で折れた骨の一方の骨部Aに対応する後部グループと他方の骨部Bに対応する前部グループとに大きく分けられ、図2に示すように、各グループのガイド孔3a,3bにガイドスリーブ等が挿入される。また、図1に示すように、治具4の後部寄りの箇所には治具4の前後方向に伸びるスロット16が形成され、このスロット16が後部グループの複数個のガイド孔3aを横断している。これにより、図2に示す牽引スライダ5に取り付けられた牽引スリーブ17は牽引スライダ5のスライドと共にスロット16内を複数個のガイド孔3aを横断して治具4の前後方向に移動可能である。
牽引スライダ5は、図1,図2,図4,図5及び図6に示すように、治具4の後部に長手方向にスライド可能に被せられる。牽引スライダ5はその前端に治具4に跨る四角形の枠部5aを有し、左右両側に治具4の左右両側壁に接するスライド壁5bを有する。治具4の後部には治具4の長手方向に凹部が形成され、この凹部内に牽引スライダ5スライドさせるための送りねじ棒18が挿入される。送りねじ棒18の前部は図1、図2及び図5に示すように凹部の前壁に軸支されると共に凹部の底壁に連結されたブラケット部材19により回転可能に保持される。また、送りねじ棒18の後部は治具4の後壁にブッシュ20を介して回転可能に保持される。送りねじ棒18の後端の頭部18aは治具4の後壁外に突出している。送りねじ棒18の中間部にはナット21が螺合し、牽引スライダ5の左右のスライド壁5bを貫通する結合ネジ22がナット21に螺合する。これにより、送りねじ棒18が回されると、ナット21が凹部内を前後方向に螺進退し、牽引スライダ5がナット21と共に治具4上を前後方向にスライドする。
牽引スライダ5の前端の枠部5aには治具4のガイド孔3aに連通する連通孔23が形成され、この連通孔23内に図7に示す第一の刺入線材6が挿入される。第一の刺入線材6は具体的にはキルシュナー鋼線である。第一の刺入線材6は連通孔23に直に挿入することも可能であるが、望ましくは図7に示す牽引スリーブ17を介して挿入される。この第一の刺入線材6の先端には図示しないがドリル刃が形成されている。図2に示すように、牽引スリーブ17が牽引スライダ5の連通孔23に挿入され骨折線を挟む一方の骨部Aに突き立てられ、牽引スリーブ17をガイドにして第一の刺入線材6が骨部Aに突き立てられる。
図2に示すように、治具4の前部グループのガイド孔3bには、図8に示す第二の刺入線材7が挿入される。第二の刺入線材7は具体的にはキルシュナー鋼線である。この第二の刺入線材7の先端にも図示しないドリル刃が形成される。第二の刺入線材7はガイド孔3bに直に挿入することも可能であるが、望ましくは図8に示す内外のガイドスリーブ24a,24bを介して挿入される。図2に示すように、外ガイドスリーブ24bが治具4のガイド孔3bに挿入され骨折線を挟む他方の骨部Bに突き立てられ、内ガイドスリーブ24aが外ガイドスリーブ24b内に挿入され、図示しないドリルで第二の刺入線材7が内ガイドスリーブ24aをガイドにして骨部Bに突き立てられる。
また、図2に示すように、治具4の後部グループのガイド孔3aには、第三の刺入線材25及び内外のガイドスリーブ26a,26bが必要に応じて挿入される。この第三の刺入線材25及び内外のガイドスリーブ26a,26bは上記第二の刺入線材7及び内外のガイドスリーブ24a,24bと同様な構成である。
上記第二及び第三の刺入線材7,25はネール2のネジ孔1を通るように骨部B,Aを横断するが、後述する手術の途中で抜き取られ、その跡に図19に示すようにスクリュー8が挿入され、このスクリュー8がネール2のネジ孔1に螺合する。
次に、上記構成の骨折治療用装置の作用について説明する。
(1)図9に示すように、小動物の大腿骨の骨折を治療するものとし、この大腿骨に適合するネール2を選定し、このネール2をネールホルダ9に取り付ける。
また、小動物を側臥位にし、軟組織を切開し、骨折線を挟む近位側骨部Aに近位端から図示しない髄空リーマによってリーミングし、同じく遠位側骨部Bに近位端から髄空リーマによってリーミングし、両骨部A,Bの骨軸上に下孔を開ける。
術者はネールホルダ9の取っ手9eを握り、図9に示すようにネール2を下孔に挿入する。ネール2は大腿骨の遠位側骨部Bの底に着いて停止する。
(2)図10に示すように、ネールホルダ9を介してネール2を治具4に連結する。これにより、治具4はネール2に平行に伸び、ネール2のネジ孔1が治具4のガイド孔3a,3bに正対する。
(3)送りねじ棒18を回し、図11に示すように、牽引スライダ5を治具4上で前進位置へと移動させておく。牽引用の刺入線材として第一の刺入線材6を近位側の骨部Aの転子部に突き立てる。
この作業は次のようにして行う。まず、牽引スライダ5の連通孔23に牽引スリーブ17を挿入し、牽引スリーブ17の先端を骨部Aに突き立てる。次に、第一の刺入線材6を牽引スリーブ17内に挿入し、図示しないドリルで第一の刺入線材6をチャッキングして回転させ、骨部A内に挿入する。これにより、近位側の骨部Aが牽引スライダ5に連結される。
(4)図12に示すように、第二の刺入線材7を治具4の前部グループのガイド孔3bから遠位側骨部Bに突き立ててネール2のネジ孔1に挿入する。
この作業は次のようにして行う。まず、治具4のガイド孔3bに外ガイドスリーブ24bを挿入し、外ガイドスリーブ24bの先端を骨部Bに突き立てた後、内ガイドスリーブ24aを外ガイドスリーブ24b内に挿入する。内ガイドスリーブ24a内に第二の刺入線材7を挿入し図示しないドリルで回転させて骨部B内に挿入する。これにより、遠位側の骨部Bが治具4に連結され仮固定される。
この骨折治療用の治具4はネール2に連結した際にネール2のネジ孔1に夫々正対する複数個のガイド孔3a,3bを有することから、骨髄内に通すことにより外部から見えなくなったネール2のネジ孔1に対し刺入線材7を簡易かつ正確に挿入することができる。
(5)図13に示すように、送りねじ棒18を回して牽引スライダ5を治具4上で後方にスライドさせる。送りねじ棒18はその頭部18aに図示しないラチェットハンドル等の工具を係止することにより容易に回転させることができる。これにより第二の刺入線材7に対し第一の刺入線材6が後方に牽引され、骨折線を挟んで遠位の骨部Bに対し近位の骨部Aが骨折前の元の位置まで引き離される。
(6)図14に示すように、近位の骨部Aに第一のスクリュー8aを挿入し、ネール2のネジ孔1と螺合させる。
この作業は(4)の場合とほぼ同様に行う。すなわち、治具4の後部グループのガイド孔3aに(4)の場合と同様な内外のガイドスリーブ24a,24bを挿入し、外ガイドスリーブ24bの先端を骨部Aに突き立てる。内ガイドスリーブ24a内に図示しないドリル刃を挿入して下孔をあけ内ガイドスリーブ24aを抜き取った跡に図示しないデプスゲージを挿入し、必要なスクリュー8の長さを測定する。デプスゲージを外ガイドスリーブ24b外に抜き取った後、再び内ガイドスリーブ24aを外ガイドスリーブ24b内に挿入し、図示しないタップにより骨部Aにタッピングを行う。その後、内ガイドスリーブ24aを外ガイドスリーブ24bから抜き取って外ガイドスリーブ24bを案内にして図示しないドライバで第一のスクリュー8aを骨部Aに挿入し、ネール2のネジ孔1と螺合させる。最後に外ガイドスリーブ24bをガイド孔3aから抜き取る。この第一のスクリュー8aにより近位側の骨部Aがネール2に本固定される。
(7)図15に示すように、(6)と同様な作業を行って、第二のスクリュー8bを遠位側の骨部Bに挿入し、ネール2のネジ孔1と螺合させる。この第二のスクリュー8bにより遠位側の骨部Bがネール2に本固定される。
(8)図16に示すように、(4)と同様な作業を行って、第三の刺入線材25を治具4の後部グループの他のガイド孔3aから近位側の骨部Aに突き立ててネール2のネジ孔1に挿入する。これにより、近位側の骨部Aが治具4に連結され仮固定される。
(9)図17に示すように、(6)と同様な作業を行って、第三のスクリュー8cを遠位側の骨部Bに挿入し、ネール2のネジ孔1と螺合させる。遠位側の骨部Bはこの第三のスクリュー8cが(7)の第二のスクリュー8bに付加されることによってより強固にネール2に本固定される。この第三のスクリュー8cにより遠位側の骨部Bをネール2に固定する際、(8)で第三の刺入線材25にネール2が仮固定されているので、第三のスクリュー8cはネール2のネジ孔1に正確に螺合する。
(10)図18に示すように、(6)と同様な作業を行って、第四のスクリュー8dを近位側の骨部Aに挿入し、ネール2のネジ孔1と螺合させる。近位側の骨部Aはこの第四のスクリュー8dが(6)の第一のスクリュー8aに付加されることによってより強固にネール2に本固定される。
(11)図19に示すように、治具4及びネールホルダ9をネール2から取り外した後、ネール2の結合孔10をエンドキャップ27で塞ぐ。また、砕けた骨片を骨折線間に挿入し、所望の方法により固定する。
その後、軟組織を縫合し、骨折部の再生を待つ。骨折部が再生すると、必要に応じて再び軟組織を切開し、ネール2を大腿骨から抜き取る。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば上記実施の形態では小動物の大腿骨の骨折治療について説明したが上腕骨、脛骨等他部位の骨折、人間の骨折の治療についても適用可能である。また、手術の手順も適宜変更可能である。また、牽引の際に他方の骨部に挿入する第二の刺入線材を省略することも可能である。すなわち、第一の刺入線材を介して一方の骨部を牽引スライダにより牽引すれば、他方の骨部はネールの先端に当たって止まるので、一方の骨部は他方の骨部に対し引き離されることになる。
本発明に係る骨折治療用装置の治具の平面図である。 図1に示す骨折治療用装置の全体の部分切欠正面図である。 (A)は骨折治療用装置のネールホルダの部分切欠正面図、(B)は底面図である。 図1中、IV−IV線矢視断面図である。 図1中、V−V線矢視断面図である。 図2中、VI−VI線矢視断面図である。 第一の刺入線材を牽引スリーブと共に示す断面図である。 第二の刺入線材を内外のガイドスリーブと共に示す断面図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(1)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(2)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(3)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(4)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(5)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(6)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(7)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(8)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(9)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(10)を示す図である。 骨折治療用装置を用いた手術のステップ(11)を示す図である。
符号の説明
A,B…骨部
1…ネジ孔
2…ネール
3a,3b…ガイド孔
4…治具
5…牽引スライダ
6…第一の刺入線材
7…第二の刺入線材
8…スクリュー
9…ネールホルダ

Claims (4)

  1. 複数個のネジ孔(1)が所定の間隔で形成された、骨髄内に挿入されるネール(2)と、上記ネール(2)と平行に伸びて後部が上記ネール(2)の後端に着脱自在に連結され、所望の上記ネジ孔(1)へと骨貫通用刺入線材(7,25)を案内する複数個のガイド孔(3a,3b)が上記ネール(2)のネジ孔(1)に夫々正対するように形成され、後部寄りの複数個の上記ガイド孔(3a)を横断するようにスロット(16)が形成された治具(4)と、上記ネール(2)と平行にスライド可能に上記治具(4)に取り付けられ、上記後部寄りの複数個のガイド孔(3a)に連通する連通孔(23)が形成された牽引スライダ(5)と、骨折線を挟む一方の骨部(A)に上記牽引スライダ(5)の連通孔(23)を通して突き立てられ、上記牽引スライダ(5)のスライドと共に上記スロット(16)内を移動可能な牽引用刺入線材(6)とを具備することを特徴とする骨折治療用装置。
  2. 請求項1に記載の骨折治療用装置において、上記一方の骨部(A)が、骨折線を挟む他方の骨部(B)に対し、上記牽引用刺入線材(6)を介して上記牽引スライダ(5)により牽引され、上記骨貫通用刺入線材(7,25)により上記ネール(2)のネジ孔(1)に通じる孔が上記各骨部(A,B)にあけられた後に、上記各骨部(A,B)の孔から上記ネール(2)の所望のネジ孔(1)に螺入されるスクリュー(8)をさらに具備することを特徴とする骨折治療用装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の骨折治療用装置において、ネール(2)がネールホルダ(9)に着脱自在に連結され、ネールホルダ(9)が治具(4)に着脱自在に連結されたことを特徴とする骨折治療用装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の骨折治療用装置において、治具(4)の後部に取っ手(9e)が連結されたことを特徴とする骨折治療用装置。
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