JPWO2020053398A5 - - Google Patents
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Claims (32)
- a)(i)MHC Iの場合、前記安定化されたMHC分子のα1ドメインの1つのアミノ酸とα2ドメインの1つのアミノ酸との間に;および/または
(ii)MHC Iの場合、前記安定化されたMHC分子のα1ドメインの2つのアミノ酸の間に;または
(iii)MHC IIの場合、前記安定化されたMHC分子のα1ドメインまたはβ1ドメインの2つのアミノ酸の間に;および/または
(iv)MHC IIの場合、前記安定化されたMHC分子のα1ドメインの1つのアミノ酸とβ1ドメインの1つのアミノ酸との間に、
少なくとも1つの人為的に導入された共有結合架橋を含んでなる、適切に安定化されたMHC分子を提供するステップと、
b)前記適切に安定化されたMHC分子をその多数のペプチドリガンドに接触させて、ペプチドリガンド/MHC(pMHC)分子複合体を形成するステップと、
c)前記pMHC分子複合体をTCR結合についてスクリーニングするステップと
を含んでなる、TCR結合ペプチドリガンド/MHC分子複合体(pMHC)をスクリーニングする方法。 - 前記MHC分子が、HLA、二量体、三量体、および四量体からなる群から選択される、HLA、MHC IまたはMHC II多量体である、請求項1に記載の方法。
- アミノ酸間の前記人為的に導入された少なくとも1つの共有結合架橋が、組換え的に導入されたジスルフィド橋、架橋されるべき非天然アミノ酸の導入、光架橋アミノ酸の導入、および化学的に導入された架橋から選択される、請求項1または2に記載の方法。
- アミノ酸間の前記人為的に導入された少なくとも1つの共有結合架橋が、
(i)好ましくは、MHC Iの84位のアミノ酸および139位のアミノ酸をシステインに変異させることによって、αらせん間に;
(ii)好ましくは、MHC Iの71位のアミノ酸およびMHC Iの22位のアミノ酸をシステインに変異させることによって、MHC Iのα1ドメインのαらせんとβシートの間に;
(iii)好ましくはMHC Iの51位のアミノ酸およびMHC Iの175位のアミノ酸をシステインに変異させることによって、αらせん間に;または
(iv)好ましくはMHC Iの71位のアミノ酸およびMHC Iの22位のアミノ酸をシステインに変異させることによって、αらせんとβシートの間に;および好ましくはMHC Iの51位のアミノ酸およびMHC Iの175位のアミノ酸をシステインに変異させることによって、αらせん間に、
導入される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記負荷されたHLA/ペプチド分子が、約4℃で、約1日以上、好ましくは、約1週間以上安定である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- pMHC複合体への結合についてのTCRの親和性スクリーニングの感度レベルが、約Kd1.0×10-9よりも高く、好ましくは約Kd1.0×10-6よりも高く、より好ましくは約Kd1.0×10-3よりも高い、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記TCRまたは前記MHC分子のどちらかが、チップ、バイオセンサー、スライドガラスまたはビーズからなる群から選択される固体表面上に適切に固定化されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記方法が、高スループットスクリーニング形式で実施される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- (i)MHC Iのα1ドメイン内の2つのアミノ酸;および/または
(ii)アミノ酸160~179位内のMHC Iのα1ドメイン内の1つのアミノ酸とMCH Iのα2ドメイン内の1つのアミノ酸;または
(iii)MHC IIのα1ドメイン内の2つのアミノ酸またはβ1ドメイン内の2つのアミノ酸;および/または
(iv)MHC IIのα1ドメイン内の1つのアミノ酸とβ1ドメイン内の1つのアミノ酸
の間に、少なくとも1つの人為的に導入された共有結合架橋を含んでなる、安定化されたMHC分子またはそのペプチド結合断片を含んでなるまたはそれからなる、ポリペプチド。 - (i)好ましくはアミノ酸12~32位内、好ましくはアミノ酸17~27位内、より好ましくはアミノ酸20~24位内、最も好ましくはアミノ酸22位のβ1ユニット内で、およびアミノ酸61~81位内、好ましくはアミノ酸66~76位内、より好ましくはアミノ酸69~73位内、最も好ましくはアミノ酸71位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのβ1ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのα1ユニット内で修飾され;および/または
(ii)好ましくはアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸50~60位内、より好ましくは50~54、最も好ましくはアミノ酸51位で、1つのアミノ酸がα1ドメインのα1ユニット内で修飾され、およびα2ドメイン内で修飾された別のアミノ酸は、アミノ酸165~178位内、好ましくはアミノ酸170~177位内、より好ましくはアミノ酸173~176位内、最も好ましくはアミノ酸175位であり;または
(iii)好ましくはアミノ酸10~40位内、好ましくはアミノ酸13~35位内、より好ましくはアミノ酸22~25位内、最も好ましくはアミノ酸22位のβ1ユニット内で、およびアミノ酸45~78位内、好ましくはアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸56~66位内、最も好ましくはアミノ酸59位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのβ1ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのα1ユニット内で修飾され;および/または
(iv)好ましくはアミノ酸5~53位内、好ましくはアミノ酸17~41位内、より好ましくはアミノ酸21~28位内、最も好ましくはアミノ酸26位のβ3ユニット内で、およびアミノ酸52~88位内、好ましくはアミノ酸66~76位内、より好ましくはアミノ酸65~80位内、最も好ましくはアミノ酸75位のα3ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのβ3ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのα3ユニット内で修飾され;および/または
(v)好ましくはアミノ酸70~95位内、好ましくはアミノ酸74~94位内、好ましくはアミノ酸83~93位内、より好ましくはアミノ酸87~92位内、最も好ましくはアミノ酸89位のα3ユニット内で、およびアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸50~60位内、より好ましくは50~54位内、最も好ましくはアミノ酸51位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのα3ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのα1ユニット内で修飾される
請求項9に記載のポリペプチド。 - MHC Iの74~84位、好ましくは84位のアミノ酸と138~149位、好ましくは139位のアミノ酸をシステインに変異させることによる、α1ドメインのアミノ酸とα2ドメインのアミノ酸との間の少なくとも1つの人為的的共有結合架橋をさらに含んでなる、請求項9または10に記載のポリペプチド。
- (i)1つのアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのβ1ユニットの22位で修飾され、1つのアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのα1ユニットの71位で修飾され;および/または
(ii)1つのアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのα1ユニットの51位で修飾され、1つのアミノ酸がMHC Iのα2ドメインのα1ユニットの175位で修飾される、
請求項9~11のいずれか一項に記載のポリペプチド。 - 前記MHC I分子が、アミノ酸22位とアミノ酸71位との間に人為的に導入された1つの共有結合架橋を含む、安定化されたMHC I分子またはそのペプチド結合断片を含んでなるまたはそれからなるポリペプチド。
- 前記MHC I分子が、アミノ酸51位とアミノ酸175位との間に人為的に導入された1つの共有結合架橋を含む、安定化されたMHC I分子またはそのペプチド結合断片を含んでなるまたはそれからなるポリペプチド。
- 前記MHC I分子が
(i)アミノ酸22位とアミノ酸71位との間に人為的に導入された1つの共有結合架橋; および
(ii)アミノ酸51位とアミノ酸175位の間に人為的に導入された1つの共有結合架橋
を含む、安定化されたMHC I分子またはそのペプチド結合断片を含んでなるまたはそれからなるポリペプチド。 - 前記ポリペプチドが、好ましくはビーズ、フィラメント、ナノ粒子または他の担体に結合している、請求項9~15のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリペプチドを含む複合体。
- 前記ポリペプチドにペプチドが負荷されている、請求項16に記載の複合体。
- a)事前選択されたTCRを含んでなる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実施するステップと、
(b)TCR結合が検出された前記ペプチドリガンド/MHC分子複合体中のそれらのペプチドリガンドのアミノ酸配列を判定および比較し、それによって前記事前選択されたTCRの特定のアミノ酸結合モチーフを同定する追加的なステップと
を含んでなる、TCRの特定のアミノ酸結合モチーフを検出または生成するための方法。 - 前記ペプチドリガンド/MHC分子複合体が、異なる濃度を有する並行アッセイ反応で使用され、好ましくは、前記方法ステップが、同定された前記事前選択されたTCRのための修飾アミノ酸結合モチーフからなるペプチドのプールを含んでなるように繰り返される、請求項18に記載の方法。
- a)請求項18または19に記載の方法を実施するステップと、
b)TCR結合が検出された前記ペプチドリガンド/MHC分子複合体中のそれらのペプチドリガンドのアミノ酸配列を判定および比較し、それによって前記TCRの交差反応性を同定する追加的なステップと
を含んでなる、TCRの交差反応性を検出または判定するための方法。 - a)事前選択されたTCRを含んでなる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実施するステップと
b)TCR結合が検出された前記ペプチドリガンド/MHC分子複合体中のそれらのペプチドリガンドのアミノ酸配列を判定および比較し、それによって前記TCRの交差反応性を同定する追加的なステップと
を含んでなる、TCRの交差反応性を検出または判定するための方法。 - TCRと、前記TCRに結合するTCR結合ペプチドリガンド/MHC分子複合体とを含んでなる、T細胞活性化を測定するステップをさらに含んでなる、請求項1~8または18~21のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも
(i)MHC Iのα1ドメイン内の2つのアミノ酸;および/または
(ii)アミノ酸160~179位内のMHC Iのα1ドメイン内の1つのアミノ酸とMCH Iのα2ドメイン内の1つのアミノ酸;または
(iii)MHC IIのα1ドメイン内の2つのアミノ酸またはβ1ドメイン内の2つのアミノ酸;および/または
(iv)MHC IIのα1ドメイン内の1つのアミノ酸と、β1ドメイン内の1つのアミノ酸
を含んでなり、ビーズ、フィラメント、ナノ粒子、またはその他の適切な担体に結合されており、任意選択的にペプチドリガンドが負荷されている、安定化されたMHC分子またはそのペプチド結合断片を含むかまたはそれらからなるポリペプチドを含んでなる、医薬組成物。 - i)好ましくはアミノ酸12~32位内、好ましくはアミノ酸17~27位内、より好ましくはアミノ酸20~24位内、最も好ましくはアミノ酸22位のβ1ユニット内で、およびアミノ酸61~81位内、好ましくはアミノ酸66~76位内、より好ましくはアミノ酸69~73位内、最も好ましくはアミノ酸71位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのβ1ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC Iのα1ドメインのα1ユニット内で修飾され;および/または
(ii)好ましくはアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸50~60位内、より好ましくは50~54、最も好ましくはアミノ酸51位で、1つのアミノ酸がα1ドメインのα1ユニット内で修飾され、およびα2ドメイン内で修飾された別のアミノ酸は、アミノ酸165~178位内、好ましくはアミノ酸170~177位内、より好ましくはアミノ酸173~176位内、最も好ましくはアミノ酸175位であり;または
(iii)好ましくはアミノ酸10~40位内、好ましくはアミノ酸13~35位内、より好ましくはアミノ酸22~25位内、最も好ましくはアミノ酸22位のβ1ユニット内で、およびアミノ酸45~78位内、好ましくはアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸56~66位内、最も好ましくはアミノ酸59位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのβ1ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのα1ユニット内で修飾され;および/または
(iv)好ましくはアミノ酸5~53位内、好ましくはアミノ酸17~41位内、より好ましくはアミノ酸21~28位内、最も好ましくはアミノ酸26位のβ3ユニット内で、およびアミノ酸52~88位内、好ましくはアミノ酸66~76位内、より好ましくはアミノ酸65~80位内、最も好ましくはアミノ酸75位のα3ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのβ3ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのα3ユニット内で修飾され;および/または
(v)好ましくはアミノ酸70~95位内、好ましくはアミノ酸74~94位内、好ましくはアミノ酸83~93位内、より好ましくはアミノ酸87~92位内、最も好ましくはアミノ酸89位のα3ユニット内で、およびアミノ酸50~70位内、より好ましくはアミノ酸50~60位内、より好ましくは50~54位内、最も好ましくはアミノ酸51位のα1ユニット内で、1つのアミノ酸がMHC IIのβ1ドメインのα3ユニット内で修飾され、別のアミノ酸がMHC IIのα1ドメインのα1ユニット内で修飾される、
請求項23に記載のポリペプチドを含んでなる医薬組成物。 - 例えば、抗CD28抗体または抗41BB抗体などの共刺激分子および/またはこれらの共刺激分子の時系列配列の1つまたは組み合わせをさらに含んでなる、請求項23または24いずれか一項に記載の医薬組成物。
- 請求項23~25のいずれか一項に記載の医薬組成物を含んでなる、ワクチン。
- 薬剤の製造で使用するための請求項26に記載のワクチン。
- 好ましくは対象のT細胞応答を誘発することによる、がんの予防に使用するための請求項26または27に記載のワクチン。
- 医薬品を製造するための、請求項26に記載のワクチンの使用。
- 好ましくは対象のT細胞応答を誘発することによる、癌の予防用の医薬品を製造するための、請求項26に記載のワクチンの使用。
- 請求項9~15のいずれか一項に記載のポリペプチドをコード化する核酸分子。
- 請求項31に記載の核酸分子の少なくとも1つを含んでなる、ベクター。
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