JPWO2020039580A1 - 直流遮断装置 - Google Patents

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Abstract

直流遮断装置(1)は、直流線路(24)に挿入される主遮断器(12)、主遮断器に並列に接続される共振回路(30)、及び共振回路を介して主遮断器に並列に接続されるMOSA(2)を備える。共振回路は、第1、第2、第3及び第4の開閉器(4,5,6,7)、コンデンサ(3)、及びリアクトル(16)を備える。第1の開閉器と第2の開閉器とが直列に接続された第1回路部(32)と、第3の開閉器と第4の開閉器とが直列に接続された第2回路部(33)とは並列に接続される。第1の開閉器と第2の開閉器との接続点(34a)と、第3の開閉器と第4の開閉器との接続点(34b)との間にコンデンサが接続されてブリッジ回路(31)を構成する。ブリッジ回路とリアクトルとは直列に接続される。

Description

本発明は、直流電流を遮断する直流遮断装置に関する。
高電圧直流(High Voltage Direct Current:以下「HVDC」と表記)送電の実現に向け、近年、高電圧直流遮断装置(以下、単に「直流遮断装置」と呼ぶ)の開発が各国で加速している。HVDC送電では、送電線に高電圧の直流電流が流れる。直流電流は、交流電流と異なり電流零点が存在しない。このため、直流電流を遮断するには、主遮断器の極間に強制的に電流零点を形成することが行われる。下記特許文献1には、コンデンサ及びリアクトルからなる転流回路を備え、当該転流回路から主遮断器に共振性の電流を重畳することで電流零点を形成し、当該電流零点で直流電流の遮断を行う技術が開示されている。転流回路は、「共振回路」とも呼ばれる。また、この技術による遮断方式は、「強制消弧方式」と呼ばれる。
直流遮断装置の主遮断器は、事故電流の遮断後、系統の送電再開が行われるように即座に投入される。この制御は、「高速度再閉路」と呼ばれる。
特開昭58−34525号公報
上記特許文献1を含む従来の強制消弧方式の直流遮断装置では、1回目の遮断を行った後、高速度再閉路後の2回目の遮断のために、高速度再閉路用の追加の共振回路を必要としていた。追加の共振回路を必要とする理由は、1回目の遮断後から2回目の遮断までの例えば数百ms以内の時間内に、1回目の遮断で使用したコンデンサを規定電圧まで再充電することが困難であったためである。一方、共振回路は、高電圧のコンデンサバンクを含むため、機器の規模が大きくなり、コンパクト化を妨げる大きな要因であった。このため、追加の共振回路を必要としない直流遮断装置の開発が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、追加の共振回路を設けることなく、HVDC送電における高速度再閉路の動作責務に対応できる直流遮断装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る直流遮断装置は、直流線路に挿入される主遮断器、主遮断器に並列に接続される共振回路、及び共振回路を介して主遮断器に並列に接続されるエネルギー吸収ユニットを備える。共振回路は、第1、第2、第3及び第4の開閉器、コンデンサ、及びリアクトルを備える。第1の開閉器と第2の開閉器とが直列に接続された第1回路部と、第3の開閉器と第4の開閉器とが直列に接続された第2回路部とは並列に接続される。第1の開閉器と第2の開閉器との接続点と、第3の開閉器と第4の開閉器との接続点との間にコンデンサが接続されてブリッジ回路を構成する。ブリッジ回路とリアクトルとは直列に接続される。
本発明に係る直流遮断装置は、追加の共振回路を設けることなく、HVDC送電における高速度再閉路の動作責務に対応できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る直流遮断装置の回路構成例を示す図 実施の形態1における制御部の機能を実現するハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態1に係る直流遮断装置の充電動作の説明に供する第1の図 実施の形態1に係る直流遮断装置の充電動作の説明に供する第2の図 実施の形態1に係る直流遮断装置の充電動作の説明に供する第3の図 実施の形態1に係る直流遮断装置の充電動作の説明に供する第4の図 実施の形態1に係る直流遮断装置の事故時の動作の説明に供する第1の図 実施の形態1に係る直流遮断装置の高速度再閉路実施時の動作の説明に供する時系列の波形図 実施の形態1に係る直流遮断装置の事故時の動作の説明に供する第2の図 図8のA部を拡大した波形図 実施の形態1に係る直流遮断装置における事故遮断直後の充電経路の説明に供する第1の図 実施の形態1に係る直流遮断装置における事故遮断直後の充電経路の説明に供する第2の図 実施の形態2に係る直流遮断装置の回路構成例を示す図 実施の形態3に係る直流遮断装置の回路構成例を示す図 実施の形態3に係る直流遮断装置の動作説明に供するシーケンス図 実施の形態4に係る直流遮断装置の回路構成例を示す図 実施の形態4に係る直流遮断装置の動作説明に供する波形図 実施の形態4に係る直流遮断装置における共振電流の経路の説明に供する図
以下に、本発明の実施の形態に係る直流遮断装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、以下では、電気的な接続を単に「接続」と称して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る直流遮断装置の回路構成例を示す図である。図2は、実施の形態1における制御部の機能を実現するハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1に係る直流遮断装置1は、主たる構成部として、主遮断器12と、共振回路30と、避雷器(Metal Oxide Surge Arrestors:以下、「MOSA」と表記)2と、制御部102とを備える。MOSA2は、エネルギー吸収ユニットの例示である。主遮断器12は、正極性側の直流線路24に挿入される。
主遮断器12は、断路器15及び交流直流変換器(図1では「AC/DC」と表記)14を介して交流系統13と接続されている。交流直流変換器14は、交流系統13から印加される交流を直流に変換する電力変換器である。断路器15は、直流線路24に設置された主遮断器12を交流系統13から切り離すための開閉器である。図1では、負極性側の直流線路26にも断路器18と、直流遮断装置19とを設ける構成を示している。なお、負極性側の直流遮断装置19の基本的な構成は正極性側の直流遮断装置1と同様であるため、図1では、詳細な構成の図示は省略している。
直流線路24には、矢印で示す経路の電流が流れる。この電流を「主遮断器電流」と呼び、「Ib」で表す。ここで、矢印の指す方向を電流の「正」と定義する。この定義により、便宜的に紙面の左側を「上流」と呼び、紙面の右側を「下流」と呼ぶ。
共振回路30は、直流線路24に事故電流が流れた場合、当該事故電流に重畳させる共振性電流を生成する回路である。共振回路30は、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7と、コンデンサ3と、リアクトル16とを備える。第1の開閉器4と第2の開閉器5は、直列に接続されて第1回路部32を構成する。第3の開閉器6と第4の開閉器7とは、直列に接続されて第2回路部33を構成する。第1回路部32と第2回路部33とは並列に接続される。第1の開閉器4と第2の開閉器5との接続点34aと、第3の開閉器6と第4の開閉器7との接続点34bとの間にコンデンサ3が接続される。第1回路部32と、第2回路部33と、コンデンサ3とによってブリッジ回路31が構成される。また、共振回路30において、ブリッジ回路31とリアクトル16とは直列に接続される。なお、図1では、第2の開閉器5と第4の開閉器7との接続点36bにリアクトル16の一端が接続され、リアクトル16の他端が主遮断器12から見て直流線路24の下流側に接続される構成を示しているが、これに限定されない。第1の開閉器4と第3の開閉器6との接続点36aにリアクトル16の一端が接続され、リアクトル16の他端が主遮断器12から見て直流線路24の上流側に接続される構成でもよい。
主遮断器12は、機械式のスイッチにより構成することを想定している。主遮断器12の一例は、電流遮断能力の高い真空バルブであるが、真空バルブ以外の開閉器を主遮断器として使用してもよい。また、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7についても、機械式のスイッチにより構成することを想定している。電流遮断能力の高い真空バルブはそれぞれの一例であるが、真空バルブ以外の開閉器を使用してもよい。
MOSA2は、共振回路30と共に、主遮断器12に並列に接続される。回路的には、MOSA2とリアクトル16とによる直列回路が、主遮断器12に並列に接続される。
ブリッジ回路31の接続点34aには、第1のスイッチである充電スイッチ8を介して第1の充電抵抗である充電抵抗9が接続され、ブリッジ回路31の接続点34bには、第2のスイッチである充電スイッチ10を介して第2の充電抵抗である充電抵抗11が接続されている。充電スイッチ8,10の一例は、断路器である。これにより、コンデンサ3の一端は充電スイッチ8に接続され、コンデンサ3の他端は充電スイッチ10に接続される。図1では、充電抵抗9の一端が充電スイッチ8に接続され、充電抵抗9の他端が接地される構成を示しているが、充電スイッチ8と充電抵抗9の接続順序を逆にしてもよい。即ち、充電抵抗9の一端が接続点34aに接続され、充電抵抗9の他端が充電スイッチ8を介して接地される構成でもよい。充電スイッチ10及び充電抵抗11の構成も同様である。
図1において、「Vc」は、コンデンサ3を充電することによって、コンデンサ3の両端に表れる電圧を示している。コンデンサ3の両端に表れる電圧を「コンデンサ端子間電圧」と呼ぶ。なお、矢印の指す方向を電圧を「正」とする。即ち、コンデンサ3において、接続点34a側の電圧が接続点34b側の電圧よりも高いときを、コンデンサ端子間電圧Vcの「正」と定義する。コンデンサ3を正極性に充電するときは、充電スイッチ8が開放され、充電スイッチ10が閉じられる。コンデンサ3を負極性に充電するときは、充電スイッチ10が開放され、充電スイッチ8が閉じられる。充電時の動作の詳細については、後述する。
また、図1において、「Vb」は、主遮断器12の極間に表れる電圧を示している。主遮断器12の極間に表れる電圧を「極間電圧」と呼ぶ。なお、矢印の指す方向を電圧の「正」とする。即ち、主遮断器12において、上流側の電圧が下流側の電圧よりも高いときを、極間電圧Vbの「正」と定義する。
更に、図1には、地絡事故を想定した事故点17が示されている。図中の「Ir」は、事故点17で地絡事故が起こった場合に共振回路30のコンデンサ3から主遮断器12に重畳される共振性の電流を示している。この電流を、「共振電流」と呼び、矢印の指す方向を共振電流Irの「正」と定義する。なお、事故時の動作については、後述する。
制御部102は、主遮断器12、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7、並びに充電スイッチ8,10の開閉を制御する。なお、主遮断器12、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7、充電スイッチ8,10、並びに断路器15,18を総称して、「スイッチ」と呼ぶ場合がある。
制御部102の機能を実現する場合には、図2に示すように、演算を行うプロセッサ200、プロセッサ200によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ202及び信号の入出力を行うインタフェース204を含む構成とすることができる。各スイッチの開閉を制御するためのプログラムは、メモリ202に保持される。制御部102は、インタフェース204を介して必要な情報の授受を行い、メモリ202で保持されているプログラムをプロセッサ200に実行させることにより、後述する制御を実施する。
なお、プロセッサ200は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ202とは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリが該当する。
次に、実施の形態1に係る直流遮断装置1の充電動作について、図3から図6の図面を参照して説明する。なお、以下に示す動作は、制御部102の制御によって行われる。説明の簡略化のため、以下の説明では、制御の主体である、制御部102の記載は、適宜省略する。
図3は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の充電動作の説明に供する第1の図である。図3において、各スイッチの状態は、第1の開閉器4は「開」、第2の開閉器5は「閉」、第3の開閉器6は「開」、第4の開閉器7は「開」、充電スイッチ8は「開」、充電スイッチ10は「閉」、主遮断器12は「閉」、断路器15は「閉」である。この場合、断路器15、主遮断器12、リアクトル16、第2の開閉器5、コンデンサ3、充電スイッチ10及び充電抵抗11の経路で電流が流れ、コンデンサ3が正極性で充電される。
図4は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の充電動作の説明に供する第2の図である。図4において、各スイッチの状態は、第1の開閉器4は「閉」、第2の開閉器5は「開」、第3の開閉器6は「開」、第4の開閉器7は「開」、充電スイッチ8は「開」、充電スイッチ10は「閉」、断路器15は「閉」である。なお、主遮断器12は「閉」又は「開」の何れでもよい。この場合、断路器15、第1の開閉器4、コンデンサ3、充電スイッチ10及び充電抵抗11の経路で電流が流れ、コンデンサ3が正極性で充電される。
図5は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の充電動作の説明に供する第3の図である。図5において、各スイッチの状態は、第1の開閉器4は「開」、第2の開閉器5は「開」、第3の開閉器6は「開」、第4の開閉器7は「閉」、充電スイッチ8は「閉」、充電スイッチ10は「開」、主遮断器12は「閉」、断路器15は「閉」である。この場合、断路器15、主遮断器12、リアクトル16、第4の開閉器7、コンデンサ3、充電スイッチ8及び充電抵抗9の経路で電流が流れ、コンデンサ3が負極性で充電される。
図6は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の充電動作の説明に供する第4の図である。図6において、各スイッチの状態は、第1の開閉器4は「開」、第2の開閉器5は「開」、第3の開閉器6は「閉」、第4の開閉器7は「開」、充電スイッチ8は「閉」、充電スイッチ10は「開」、断路器15は「閉」である。なお、主遮断器12は「閉」又は「開」の何れでもよい。この場合、断路器15、第3の開閉器6、コンデンサ3、充電スイッチ8及び充電抵抗9の経路で電流が流れ、コンデンサ3が負極性で充電される。
上述のように、実施の形態1に係る直流遮断装置1は、主遮断器12の状態に応じて、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7のうちの何れか1台と、充電スイッチ8及び充電スイッチ10のうちの何れかを「閉」の状態に制御することで、コンデンサ3を正極性又は負極性で充電することができる。また、コンデンサ3への充電が完了すると、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6、第4の開閉器7、充電スイッチ8、及び充電スイッチ10は、全て「開」の状態に制御される。これにより、コンデンサ3には、系統電圧相当の電圧が充電された状態で保持される。
次に、実施の形態1に係る直流遮断装置1の事故時の動作について、図7を参照して説明する。図7は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の事故時の動作の説明に供する第1の図である。
事故点17で地絡事故が起こった場合、上記で定義した主遮断器電流Ibの正の向きの事故電流が流れる。事故電流が流れると、制御部102は、第2の開閉器5及び第3の開閉器6を「閉」に制御する。また、事故電流を遮断するため、主遮断器12を「開」に制御する。第2の開閉器5及び第3の開閉器6は、ブリッジ回路31において、向かい合う対辺同士の2台の開閉器である。すると、図7に示されるように、上記で定義した正の向きの共振電流Irが主遮断器12に重畳される。これにより、事故電流に電流零点が形成され、当該電流零点もしくはその近くの電流点で事故電流を遮断することができる。なお、図7は、コンデンサ3が正極性で充電されているときの動作であるが、コンデンサ3が負極性で充電されている場合には、第1の開閉器4及び第4の開閉器7を「閉」に制御すればよい。第1の開閉器4及び第4の開閉器7も、ブリッジ回路31における向かい合う対辺同士の2台の開閉器である。
次に、実施の形態1に係る直流遮断装置1の高速度再閉路実施時の動作について、図1、図8から図12の図面を参照して説明する。図8は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の高速度再閉路実施時の動作の説明に供する時系列の波形図である。図9は、実施の形態1に係る直流遮断装置1の事故時の動作の説明に供する第2の図である。図10は、図8のA部を拡大した波形図である。図11は、実施の形態1に係る直流遮断装置1における事故遮断直後の充電経路の説明に供する第1の図である。図12は、実施の形態1に係る直流遮断装置1における事故遮断直後の充電経路の説明に供する第2の図である。
図8には、上段側から順に、コンデンサ端子間電圧Vc、主遮断器電流Ib、共振電流Ir、極間電圧Vbの波形が示されている。これらの波形は、高速度再閉路を繰り返し行い、3回目まで遮断を行った場合を想定した各部の電流波形又は電圧波形である。
まず、初期状態として、コンデンサ3は、コンデンサ端子間電圧Vcが負であることから、負極性で充電されていることが分かる。そして、時刻Aにおいて、事故が発生すると、時刻Bにおいて、制御部102からの開極指令が直流遮断装置1に入力され、主遮断器12が「開」、第1の開閉器4及び第4の開閉器7が「閉」に制御される。事故電流及び共振電流Irが流れる様子が図9に示されている。図7と比較すると、コンデンサ3の充電極性と、「閉」に制御されている開閉器とが異なっている。本制御により、主遮断器12に流れる事故電流に零点が形成され、主遮断器12を流れる事故電流は遮断される。
事故電流を遮断したことにより、交流系統13とコンデンサ3との間で、交流系統13の図示しないインダクタンスに残留した電磁エネルギーの授受が行われる。これにより、ブリッジ回路31の両端には過電圧が発生する。一方、この過電圧は、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7のうちの少なくとも2つの開閉器を介し、コンデンサ3と接続されたMOSA2によって抑制される。MOSA2によって抑制されたエネルギーは電流となり、MOSA2を介して事故点へと流れる。この電流は、「残留電流」と呼ばれる。図8において、破線の四角枠で示したA部の電流が、残留電流に相当する。図10には、残留電流の拡大波形が示されているが、この残留電流は、MOSA2の漏れ抵抗、コンデンサ3、リアクトル16を介して流れ続ける。そして、1回目の遮断から数百ms後と想定される高速度再閉路に備えるため、1回目の遮断時において「閉」に制御した第1の開閉器4及び第4の開閉器7を、時刻Cにおいて「開」に制御する。これにより、残留電流は遮断される。なお、第1の開閉器4、第2の開閉器5、第3の開閉器6及び第4の開閉器7は、投入機能だけでなく、遮断機能も備えた開閉器である。これらの一連の制御及び動作により、1回目の事故電流が除去される。また、コンデンサ3は系統から切り離されるので、コンデンサ端子間電圧Vcは、次の遮断に備えて維持される。
図11には、事故遮断直後におけるコンデンサ3の充電経路が示されている。前述の通り、1回目の遮断直後では、第1の開閉器4及び第4の開閉器7が「閉」に制御されている。このため、主遮断器12が開極した直後は、図11に示される状態となる。このとき、事故点17に向かって、コンデンサ3に対する充電経路が形成される。充電経路は、図示の通り、第1の開閉器4、コンデンサ3、第4の開閉器7、リアクトル16の順の経路となる。従って、コンデンサ3は、初期状態とは逆の極性である、正極性で充電される。
図8に戻り、高速度再閉路の動作説明を続ける。図8の時刻Dでは、高速度再閉路が実施される。図8では、事故が解消していない、もしくは事故が再発した場合を想定している。時刻Eでは、再度の遮断、即ち2回目の遮断が実施されている。ここで、コンデンサ3の充電電圧は、1回目遮断前の初期状態とは、逆の極性、即ち正極性となっている。このため、2回目の遮断では、時刻Eにおいて、主遮断器12が「開」、第2の開閉器5及び第3の開閉器6が「閉」に制御される。なお、このときの様子は、図7に示した通りである。本制御により、主遮断器12に流れる事故電流に零点が形成され、主遮断器12を流れる事故電流は遮断される。なお、その後の動作、具体的には、時刻Fにおける残留電流の遮断、時刻Gにおける再々閉路、時刻Hにおける3回目の遮断、及び時刻Iにおける残留電流の遮断については、1回目の動作と、2回目の動作とが交互に繰り返される。
図12には、事故遮断直後におけるコンデンサ3の図11とは異なる充電経路が示されている。前述の通り、2回目の遮断では、第2の開閉器5及び第3の開閉器6が「閉」に制御されている。このため、主遮断器12が開極した直後は、図12に示される状態となる。このとき、事故点17に向かって、コンデンサ3に対する充電経路が形成される。充電経路は、図示の通り、第3の開閉器6、コンデンサ3、第2の開閉器5、リアクトル16の順の経路となる。従って、コンデンサ3は、1回目の遮断直後の状態とは逆の極性である負極性で充電される。
なお、現状、直流遮断装置に関する国際標準が存在しないため、直流遮断装置の動作責務は規定されていない。その一方で、これまでの国際的な調査結果に基づいて動作責務が規定されると考えた場合、直流遮断装置には、例えば事故発生から10ms以内といった高速度の遮断動作が要求される可能性がある。従って、直流遮断装置が系統に投入されるまでには、コンデンサは充電されている必要がある。
実施の形態1に係る直流遮断装置1によれば、図4及び図6を用いて説明したように、主遮断器12が開極状態でもコンデンサ3を正極性及び負極性で充電することができる。従って、実施の形態1に係る直流遮断装置1を使用すれば、直流遮断装置1が系統に投入されるまでの間において、コンデンサ3の充電を完了させておくことができる。
また、実施の形態1に係る直流遮断装置1によれば、図3から図6の図面を用いて説明したように、主遮断器12が閉極状態とのときにコンデンサ3を正極性及び負極性で充電することができる。これにより、主遮断器12が設置された直後にコンデンサ3を充電することができる。また、主遮断器12が閉極状態である通常運転中に、コンデンサ3の追加充電を行うことができる。
更に、実施の形態1に係る直流遮断装置1によれば、コンデンサ3を正極性及び負極性の何れの極性でも充電できるので、状況に応じて適した充電極性を選択することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る直流遮断装置によれば、主遮断器に並列に接続される共振回路は、第1の開閉器と第2の開閉器とが直列に接続された第1回路部と、第3の開閉器と第4の開閉器とが直列に接続された第2回路部とが並列に接続されて構成される。また、第1の開閉器と第2の開閉器との接続点と、第3の開閉器と第4の開閉器との接続点との間にコンデンサが接続されたブリッジ回路が構成される。これにより、直流遮断装置が系統に投入されるまでの間において、コンデンサの充電を完了させておくことができるので、追加の共振回路を設けることなく、HVDC送電における高速度再閉路の動作責務に対応することが可能となる。
実施の形態2.
図13は、実施の形態2に係る直流遮断装置1Aの回路構成例を示す図である。図13に示す実施の形態2に係る直流遮断装置1Aは、図1に示す実施の形態1の構成において、1台の主遮断器12を、直列接続される2台の主遮断器12a,12bに置き換えたものである。負極性側の直流遮断装置19も同様な構成とされるので、図13では、直流遮断装置19Aと表記している。なお、その他の構成については、図1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施の形態2に係る直流遮断装置1Aでは、第1の主遮断器である主遮断器12aを、例えば奇数回時の遮断用として用い、第2の主遮断器である主遮断器12bを、例えば偶数回時の遮断用として用いる。無論、主遮断器12aと主遮断器12bとの遮断順序を逆にしてもよい。即ち、第1の主遮断器である主遮断器12aを、偶数回時の遮断用として用い、第2の主遮断器である主遮断器12bを、奇数回時の遮断用として用いる。何れにしても、主遮断器12aと主遮断器12bとは、遮断及び投入の際に交互に使用される。
実施の形態1及び実施の形態2では、主遮断器12は、機械式のスイッチにより構成することを想定している。一般的に、機械式のスイッチは、遮断動作である「閉」から「開」への移行動作が、投入動作である「開」から「閉」への移行動作よりも遅いと言われている。従って、投入指令が出力された後に遮断指令が出力される場合の高速度要求に対し、1台の主遮断器では、要求を満足できない場合が想定される。一方、実施の形態2のように、直列に接続される2台の主遮断器を備えている場合、閉極指令が出力されて1つが投入動作中であっても、もう1つに開極指令を出力することにより、主遮断器全体としての開極動作を高速化することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態2に係る直流遮断装置1Aによれば、主遮断器を直列に接続された2台の主遮断器で構成し、2台の前記主遮断器を遮断時及び投入時において交互に使用することとした。これにより、主遮断器全体としての開極動作を高速化することが可能となる。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3に係る直流遮断装置1Bの回路構成例を示す図である。図14に示す実施の形態3に係る直流遮断装置1Bは、図1に示す実施の形態1の構成において、第1回路部32を第1回路部32Aに置き換え、第2回路部33を第2回路部33Aに置き換えたものである。図14において、第1回路部32Aには、図1に示す第1回路部32における1台の第1の開閉器4を直列接続される2台の第1の開閉器4a,4bに置き換え、1台の第2の開閉器5を直列接続される2台の第2の開閉器5a,5bに置き換えたものである。また、第2回路部33における1台の第3の開閉器6を直列接続される2台の第3の開閉器6a,6bに置き換え、1台の第4の開閉器7を直列接続される2台の第4の開閉器7a,7bに置き換えたものである。即ち、図14では、ブリッジ回路31の各辺における開閉器が直列接続された2台に開閉器に置き替えられている。これらの置き換えにより、図14に示す実施の形態3の構成では、ブリッジ回路31がブリッジ回路31Aに置き替えられ、共振回路30が共振回路30Aに置き替えられている。また、負極性側の直流遮断装置19も同様な構成とされるので、図14では、直流遮断装置19Bと表記している。なお、その他の構成については、図1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図15は、実施の形態3に係る直流遮断装置1Bの動作説明に供するシーケンス図である。実施の形態3では、実施の形態2と同様に、投入指令が出力された後に遮断指令が出力される場合の高速度要求を想定する。
まず、図15の上段部には、ブリッジ回路の各辺に1台の開閉器がある場合の当該1台の開閉器の動作シーケンスが示されている。開閉器が1台の場合、図示のように、投入動作の完了後でなければ遮断動作は開始されない。図示の例では、投入動作の完了後に遮断指令が出力されているが、仮に、投入動作の完了前に遮断指令が出力されたとしても、投入動作時間と遮断動作時間の和以下には短くできない。
これに対し、図15の中段部及び下段部には、ブリッジ回路の各辺に2台の開閉器がある場合の当該2台の開閉器の動作シーケンスが示されている。開閉器が2台ある場合、1台を投入用の開閉器(以下「開閉器1」と呼ぶ)として使用し、2台の開閉器のうちのもう1台を遮断用の開閉器(以下「開閉器2」と呼ぶ)として使用する。このようにすると、通常時において、開閉器1は開極状態、開閉器2は閉極状態としておくことで、開閉器全体として開極状態とすることができる。
投入指令によって、開閉器1は「閉」に制御される。投入動作の完了前に遮断指令が出力された場合、開閉器1の投入動作完了を待たずに、開閉器2に遮断指令を出力できる。従って、投入指令が出力されてから遮断が完了するまでの時間を1台の開閉器の投入動作時間と1台の開閉器の遮断動作時間の和以下に短くできる。これにより、投入指令が出力された後に遮断指令が出力される場合の高速度要求に対応できる。
以上説明したように、実施の形態3に係る直流遮断装置1Bによれば、ブリッジ回路の各辺に配置された開閉器を直列に接続された2台の開閉器で構成し、2台の開閉器のうちの1台を投入用とし、2台の開閉器のうちのもう1台を遮断用とした。これにより、投入指令が出力された後に遮断指令が出力される場合の動作をより高速にすることができる。また、高速度再閉路時におけるコンデンサ3の充電時間をより短縮化することができる。
なお、実施の形態3では、ブリッジ回路の各辺に配置された開閉器を直列に接続された2台の開閉器とする構成を図1に示す実施の形態1に適用したが、当該構成を図13に示す実施の形態2に適用してもよい。実施の形態2に適用することにより、実施の形態2の効果をも享受することができる。
実施の形態4.
図16は、実施の形態4に係る直流遮断装置1Cの回路構成例を示す図である。図16に示す実施の形態4に係る直流遮断装置1Cは、図1に示す実施の形態1の構成において、第1回路部32を第1回路部32Bに置き換え、第2回路部33を第2回路部33Bに置き換えたものである。図16において、第1回路部32Bの第2の開閉器5には、直列に接続されるリアクトル20が追加されている。また、第2回路部33Bの第3の開閉器6には、直列に接続されるリアクトル21が追加されている。即ち、図16では、ブリッジ回路31Bにおける何れか1組の向かい合う対辺同士の各開閉器において、直列接続されるリアクトルが付加されている。なお、追加されるリアクトル20,21は、各開閉器の内部に構成されていてもよいし、各開閉器の外部で接続されていてもよい。以上の置き換えにより、図16に示す実施の形態4の構成では、ブリッジ回路31がブリッジ回路31Bに置き替えられ、共振回路30が共振回路30Bに置き替えられている。また、負極性側の直流遮断装置19も同様な構成とされるので、図16では、直流遮断装置19Cと表記している。なお、その他の構成については、図1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図17は、実施の形態4に係る直流遮断装置1Cの動作説明に供する波形図である。図17には、共振電流が重畳された主遮断器電流Ibの波形が示されている。上段部には、電流が比較的大きいときの電流波形が示され、中段部及び下段部には、電流が比較的小さいときの電流波形が示されている。また、上段部及び中段部は、図16の構成において、第1の開閉器4及び第4の開閉器7を「閉」に制御して、共振電流を重畳したときの電流波形である。一方、下段部は、図16の構成において、第2の開閉器5及び第3の開閉器6を「閉」に制御して、共振電流を重畳したときの電流波形である。第2の開閉器5及び第3の開閉器6を使用する場合、リアクトル20,21を介して電流が流れる。このため、共振電流における電流の立ち上がり及び立ち下がりの傾きは、リアクトル20,21を介さない場合と比べて、緩やかになっている。
次に、例えば事故電流を遮断する場合、遮断電流が大きいため、図17の上段部に示されるように、最初にゼロクロスを迎える電流零点における電流の傾きK1は、この後に説明する傾きK2よりも小さくなっている。一方、例えば負荷電流を遮断する場合、遮断電流は事故電流よりも小さいため、図17の中段部に示されるように、最初にゼロクロスを迎える電流零点における電流の傾きK2は前述の傾きK1よりも大きくなっている。傾きK2が大きい場合、最初の電流零点で電流を遮断できないおそれがある。
これに対し、同じ負荷電流を遮断する場合、実施の形態4では、前述の通り、開閉器に直列接続されたリアクトルを通じて共振電流を流すこととしている。この場合、図17の下段部に示されるように、共振電流波形自体が緩やかになり、傾きK3は小さくなる。これにより、最初の電流零点で電流を確実に遮断することができる。
図18は、実施の形態4に係る直流遮断装置1Cにおける共振電流の経路の説明に供する図である。図17の下段部の例は、図18に示されるように、主遮断器電流Ibの流れる方向と、共振電流Irの流れる方向とが同じ場合である。このような、電流重畳の仕方は「順極性」と呼ばれる。図18の例が順極性となるのは、コンデンサ3が負極性で充電されているからである。コンデンサ3が正極性で充電されている場合、図18とは逆の経路、即ち逆極性で共振電流Irを流すことができるので、電流零点を早く迎えることができる。
実施の形態4の構成の場合、実際の運用としては、例えば以下の運用とすることができる。
(1)事故電流を遮断する場合には、リアクトルが付加されている側の開閉器を使用して電流を遮断する。
(2)事故電流以外の電流を遮断する場合には、リアクトルが付加されていない側の開閉器を使用して電流を遮断する。
以上説明したように、実施の形態4に係る直流遮断装置1Cによれば、ブリッジ回路における何れか1組の向かい合う対辺同士の各開閉器に対して直列接続されるリアクトルが付加されるように構成した。これにより、事故電流以外の電流であっても最初の電流零点での電流遮断を確実に行うことができる。
なお、実施の形態4では、ブリッジ回路31Bの1組の向かい合う対辺同士の開閉器に対して直列接続されるリアクトルを追加する構成を図1に示す実施の形態1に適用したが、当該構成を図13に示す実施の形態2、及び図14に示す実施の形態3に適用してもよい。実施の形態2及び実施の形態3に適用することにより、それぞれの実施の形態における効果をも享受することができる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1A,1B,1C,19,19A,19B,19C 直流遮断装置、2 MOSA、3 コンデンサ、4 第1の開閉器、5 第2の開閉器、6 第3の開閉器、7 第4の開閉器、8,10 充電スイッチ、9,11 充電抵抗、12 主遮断器、13 交流系統、14 交流直流変換器、15,18 断路器、16 リアクトル、24,26 直流線路、30,30A,30B 共振回路、31,31A,31B ブリッジ回路、32,32A 第1回路部、33,33A 第2回路部、34a,34b,36a,36b 接続点、102 制御部、200 プロセッサ、202 メモリ、204 インタフェース。

Claims (7)

  1. 直流線路に挿入される主遮断器と、
    前記主遮断器に並列に接続される共振回路と、
    前記共振回路を介して前記主遮断器に並列に接続されるエネルギー吸収ユニットと、
    を備え、
    前記共振回路は、
    第1、第2、第3及び第4の開閉器と、コンデンサと、リアクトルとを備え、
    前記第1の開閉器と前記第2の開閉器とが直列に接続された第1回路部と、前記第3の開閉器と前記第4の開閉器とが直列に接続された第2回路部とが並列に接続され、
    前記第1の開閉器と前記第2の開閉器との接続点と、前記第3の開閉器と前記第4の開閉器との接続点との間に前記コンデンサが接続されてブリッジ回路を構成し、前記ブリッジ回路と前記リアクトルとが直列に接続される
    ことを特徴とする直流遮断装置。
  2. 前記共振回路は、前記主遮断器に事故電流が流れた場合、前記ブリッジ回路における向かい合う対辺同士の開閉器を閉の状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断装置。
  3. 前記コンデンサの一端に接続される第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチを介して接地される第1の充電抵抗と、
    前記コンデンサの他端に接続される第2のスイッチと、
    前記第2のスイッチを介して接地される第2の充電抵抗と、を備え、
    前記主遮断器の状態に応じて、前記第1の開閉器、前記第2の開閉器、前記第3の開閉器及び前記第4の開閉器のうちの何れか1台と、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチのうちの何れかを閉の状態に制御することで、前記コンデンサを正極性又は負極性で充電する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の直流遮断装置。
  4. 前記主遮断器を直列に接続された2台の主遮断器で構成し、遮断時及び投入時において2台の前記主遮断器を交互に使用することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の直流遮断装置。
  5. 前記ブリッジ回路の各辺に配置される開閉器を直列に接続された2台の開閉器で構成し、2台の開閉器のうちの1台を投入用として使用し、2台の開閉器のうちのもう1台を遮断用として使用することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の直流遮断装置。
  6. 前記ブリッジ回路における何れか1組の向かい合う対辺同士の各開閉器に対して直列接続されるリアクトルが付加されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の直流遮断装置。
  7. 事故電流を遮断する場合には、前記リアクトルが付加されている側の開閉器を使用して電流を遮断し、
    事故電流以外の電流を遮断する場合には、前記リアクトルが付加されていない側の開閉器を使用して電流を遮断する
    ことを特徴とする請求項6に記載の直流遮断装置。
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