JPWO2020022292A1 - 競技義足用ソール - Google Patents

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大太 糸井
耕平 佐橋
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Abstract

本発明の競技義足用ソールは、底面の、幅方向に延在する前後切り替え線よりも前後方向の一方側に、溝により区画され、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分を有する複数の第一のブロックが形成され、前記前後切り替え線は、前後方向の両端の前後方向の中心位置よりも前後方向の他方側に位置する。

Description

本発明は、競技用の義足の接地域に装着される、競技義足用ソールに関するものである。
従来、競技用の義足(以下、競技義足又は単に義足ともいう)の接地域の下面に、路面と当接するソールを取付けることが行われている。
例えば、特許文献1では、湾曲した板ばね状の競技義足の下面に取り付けられた、競技種目に応じた様々なソールが提案されている。具体的には、特許文献1には、路面に接地するソールの底面にスパイクが取り付けられたもの等が記載されている。
特開2016−150189号公報
しかしながら、特許文献1に記載のソールでは、排水性が十分ではなかった。
そこで、本発明は、排水性を向上させた競技義足用ソールを提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明の競技義足用ソールは、
底面の、幅方向に延在する前後切り替え線よりも前後方向の一方側に、溝により区画され、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分を有する複数の第一のブロックが形成され、
前記前後切り替え線は、前後方向の両端の前後方向の中心位置よりも前後方向の他方側に位置することを特徴とする、競技義足用ソール。
本発明によれば、排水性を向上させた、競技義足用ソールを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる競技義足用ソールの底面のパターンを示す展開図である。 ソールが装着された状態の競技義足の一例を示す概略側面図である。 ブロックの高さについて説明するための図である。 ブロックの高さについて説明するための図である。 比較例の競技義足用ソールの底面のパターンを示す展開図である。 ブロックの先端幅について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
<競技義足用ソール>
本発明の一実施形態にかかる競技義足用ソールは、特には限定されないが、例えば厚さ1.0〜10.0mm(好ましくは、2.0〜3.5mm)の、頂面及び底面を有するシート状の形状である。本実施形態のソールは、頂面が競技義足の接地域に装着され、一方で、底面が路面と接地する。本発明では、装着される競技義足の種類等は、特に限定されず、任意の既知のタイプのものに装着することができる。装着は、例えば接着剤等による接着で行うことができる。なお、競技義足の例については後述する。ソールの材質等は特に限定されず、通常用いるゴム等を用いることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる競技義足用ソールの底面10のパターンを示す展開図である。図1は、ソールの底面10の一部を示している。図1に示すように、本実施形態のソールは、底面10の少なくとも一部の領域(図示例では全域)に、溝11により区画され、複数のブロック12を有している。本実施形態の競技義足用ソールは、装着する義足が土踏まずを有しないため、底面10の全面に(例えば図1に示すような)パターンが形成されている。なお、本実施形態の競技義足用ソールを、中間層(クッション)を介して、競技義足に装着した場合、中間層(クッション)の厚さや材質を均一とすることが好ましい。
図1に示すように、本実施形態では、幅方向に延在する前後切り替え線Lを境界として、前後方向でパターンを異ならせている。前後切り替え線は、前後方向の両端の前後方向の中心位置よりも前後方向の他方側に位置している。
図1に示す実施形態では、底面10の、前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側に、溝11により区画され、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分13を有する複数の第一のブロック12aが形成されている。この例では、底面10の、前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側の全てのブロック12(ブロック12の全ての部分が前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側に位置するもの)が、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分13を有する形状をなしている。
また、図1に示す実施形態では、底面10の、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側に、溝11により区画され、前後方向の一方側に尖った第二の尖り部分14を有する複数の第二のブロック12bが形成されている。この例では、底面10の、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側の全てのブロック12(ブロック12の全ての部分が前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側に位置するもの)が、前後方向の一方側に尖った第二の尖り部分14を有する形状をなしている。
図1に示す実施形態では、その一部が、底面10の、前後切り替え線L上に位置する第三のブロック12cが形成されている。第三のブロック12cは、第三のブロック12cの中心部から放射状に突出する部分(図示例では4つの部分)を有している。なお、第三のブロック12cの形状は、特に限定されず、例えば、上記突出する部分は、3つ以下でも良いし、5つ以上でも良い。あるいは、第一のブロック12aや第二のブロック12bと同様の形状とすることもできる。
図1に示すように、平面視において、第一のブロック12aの第一の尖り部分13は、2つの第一の辺13a、13bからなり、2つの第一の辺13a、13bは、第一の屈曲部13cで接続され、第一の屈曲部13cを境界として、2つの第一の辺のうち一方の第一の辺13aは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向一方側へ延び、2つの第一の辺のうち他方の第一の辺13bは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向他方側へ延びている。この例では、2つの第一の辺13a、13bは、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°(好ましくは、70〜82°)の傾斜角度で延びている。また、この例では、第一の辺13a、13bのなす鋭角側の角度は、5〜60°(好ましくは、15〜30°)とされている。なお、図5に示すように、第一のブロック12aの第一の尖り部分13の先端幅wは、0〜7mmとすることが好ましく、1.5〜2.5mmとすることがより好ましい。図1に示す例では、第一のブロック12aの第一の尖り部分13の先端幅wは、0mmである。
また、図1に示すように、平面視において、第二のブロック12bの第二の尖り部分14は、2つの第二の辺14a、14bからなり、2つの第二の辺14a、14bは、第二の屈曲部14cで接続され、第二の屈曲部14cを境界として、2つの第二の辺のうち一方の第二の辺14aは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向一方側へ延び、2つの第二の辺のうち他方の第二の辺14bは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向他方側へ延びている。この例では、2つの第二の辺14a、14bは、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°(好ましくは、70〜82°)の傾斜角度で延びている。また、この例では、第二の辺14a、14bのなす鋭角側の角度は、5〜60°(好ましくは、15〜30°)とされている。なお、図5に示すように、第二のブロック12bの第二の尖り部分14の先端幅wは、0〜7mmとすることが好ましく、1.5〜2.5mmとすることがより好ましい。図1に示す例では、第二のブロック12bの第二の尖り部分14の先端幅wは、0mmである。
各第一のブロック12aは、前後方向一方側の側壁が、前後方向の一方側から他方側に向かって凹んだ凹部12dを有する。また、各第二のブロック12bは、前後方向他方側の側壁が、前後方向の他方側から一方側に向かって凹んだ凹部12eを有する。これにより、第一の尖り部分13や第二の尖り部分14によって、溝11の溝幅が小さくなり過ぎないようにして、排水性を向上させることができる。
第一のブロック12aの前後方向一方側(図示例では爪先側)の一部は、高さが略一定のブロックであり、また、第一のブロック12aの前後方向他方側(図示例では踵側)の一部は、図示例では2段の階段状の(すなわち、高さが異なる部分を有する)ブロックである。また、第二のブロック12bは、この例では全て階段状のブロックである。また、第三のブロック12cは、この例では全て階段状のブロックである。
第一のブロック12aの階段状のブロックでは、前後方向一方側から他方側に向かって、 階段状ブロックの平面視での面積に対する、最も高い段の平面視での面積の割合が漸減している。同様に、第二のブロック12bの階段状のブロックでも、前後方向一方側から他方側に向かって、階段状ブロックの平面視での面積に対する、最も高い段の平面視での面積の割合が漸減している。
図3A、図3Bは、ブロックの高さについて説明するための図である。
ここで、高さが略一定のブロック12aのブロック高さ(溝11の深さ)h1(mm)は、特に限定されないが、1.0〜7.0mmとすることが好ましく、2.0〜3.5mmとすることがより好ましく、2.4mm〜3.5mmとすることがさらに好ましい。
同様に、階段状のブロック12bのブロック全体の高さをh1(mm)とし、ブロック12bの頂部を有する最も高い段の高さをh2(mm)とするとき、例えば図4Aに示すように、階段状のブロック12bが2段である場合、h1を1.0〜7.0mm、h2 を0.5〜2.5mmとすることが好ましく、h1を2.0〜3.5mm 、h2を0.7〜1.5mmとすることがより好ましく、h1を2.4mm〜3.5mm、h2を1.2mm〜1.5mmとすることがさらに好ましい。
なお、例えば図4Bに示すように、階段状のブロック12bが3段以上である場合も、最も高い段でのブロック高さをh2として、h1を1.0〜7.0mm、h2 を0.5〜2.5mmとすることが好ましく、h1を2.0〜3.5mm 、h2を0.7〜1.5mmとすることがより好ましく、h1を2.4mm〜3.5mm、h2を1.2mm〜1.5mmとすることがさらに好ましい。
図1に示す実施形態では、複数の第一のブロック12aが前後方向に並んだ列を、幅方向に複数列(図示内では10列)有している。そして、幅方向に隣接する列間では、前後方向に位相をずらして(図示例では、第一のブロック12aの前後方向の長さの半分程度位相をずらして)配置されている。図1に示す実施形態では、複数の第二のブロック12bが前後方向に並んだ列を、幅方向に複数列(図示内では10列)有している。そして、幅方向に隣接する列間では、前後方向に位相をずらして(図示例では、第二のブロック12bの前後方向の長さの半分程度位相をずらして)配置されている。なお、第三のブロック12cについても、幅方向に隣接する第三のブロック12c同士が前後方向に位相をずらして(図示例では、第三のブロック12cの前後方向の長さの半分程度位相をずらして)配置されている。
このような配置とすることにより、ブロックを均一に配置して、排水性と耐摩耗性とを高い次元で両立させることができる。
図1に示す実施形態では、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側の溝面積比率は、前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側の溝面積比率より大きい。なお、図示例では、前後方向一方側から他方側に向かって、溝面積比率は略漸増している。
また、平面視において、一部の第1のブロック12a及び一部の第2のブロック12bは、面取りされてなる側壁を有し、前後方向の斜めに隣接するブロックの一の側壁と上記面取りされてなる側壁とが、互いに略平行に延在している。これにより、荷重時に、前後方向の斜めに隣接するブロック12間で支え合って、耐摩耗性を向上させることができる。
以下、本実施形態の競技義足用ソールの作用効果について説明する。以下の作用効果については、本実施形態の競技義足用ソールを競技義足の接地域に装着した際のものである。
本実施形態の競技義足用ソールによれば、底面10の、幅方向に延在する前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側に、溝11により区画され、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分13を有する複数の第一のブロック12aが形成され、前後切り替え線Lは、前後方向の両端の前後方向の中心位置よりも前後方向の他方側に位置しているため、前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側の部分において、水が第一の尖り部分13の第一の辺13a、13bに沿って、前後切り替え線L(例えば接地ライン)から前後方向一方側へ向かって排出されやすくなり、排水性を向上させることができる。さらに、本実施形態の競技義足用ソールでは、底面10の、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側に、溝11により区画され、前後方向の一方側に尖った第二の尖り部分14を有する複数の第二のブロック12bが形成されているため、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側の部分においても、水が第二の尖り部分14の第二の辺14a、14bに沿って、前後切り替え線L(例えば接地ライン)から前後方向他方側へ向かって排出されやすくなって、排水性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の競技義足用ソールによれば、排水性を向上させることができる。
本発明では、図1に示す実施形態のように、平面視において、前後方向の他方側に違った、第一のブロック12aの第一の尖り部分13は、2つの第一の辺13a、13bからなり、2つの第一の辺13a、13bは、第一の屈曲部13cで接続され、第一の屈曲部13cを境界として、2つの第一の辺のうち一方の第一の辺13aは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向一方側へ延び、2つの第一の辺のうち他方の第一の辺13bは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向他方側へ延び、2つの第一の辺13a、13bは、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°の傾斜角度で延びることが好ましく、70〜82°の傾斜角度で延びることがより好ましい。第一の辺がそれぞれ前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向の互いに逆方向に延びることにより、排水が促進されるからである。そして、その際に、2つの第一の辺13a、13bは、それぞれ、幅方向に対して60°以上(より好ましくは70°以上)の傾斜角度で延びることにより、前後方向への排水がより促進され、一方で、87.5°以下(より好ましくは82°以下)の傾斜角度で延びることにより、第一のブロック12aの剛性が低下しすぎないようにして、耐摩耗性を向上させることができるからである。
本発明では、図1に示す実施形態のように、平面視において、前後方向の一方側に尖った、第二のブロック12bの第二の尖り部分14は、2つの第二の辺14a、14bからなり、2つの第二の辺14a、14bは、第二の屈曲部14cで接続され、第二の屈曲部14cを境界として、2つの第二の辺のうち一方の第二の辺14aは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向一方側へ延び、2つの第二の辺のうち他方の第二の辺14bは、前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向他方側へ延び、2つの第二の辺14a、14bは、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°の傾斜角度で延びることが好ましく、70〜82°の傾斜角度で延びることがより好ましい。第二の辺がそれぞれ前後方向一方側から他方側へ向かって、幅方向の互いに逆方向に延びることにより、排水が促進されるからである。そして、その際に、2つの第二の辺13a、13bは、それぞれ、幅方向に対して60°以上(より好ましくは70°以上)の傾斜角度で延びることにより、前後方向への排水がより促進され、一方で、87.5°以下(より好ましくは82°以下)の傾斜角度で延びることにより、第二のブロック12bの剛性が低下しすぎないようにして、耐摩耗性を向上させることができるからである。
本発明では、図1に示す実施形態のように、前後切り替え線Lよりも前後方向の他方側(図示例では踵側)の溝面積比率は、前後切り替え線Lよりも前後方向の一方側(図示例では爪先側)の溝面積比率より大きいことが好ましい。比較的摩耗の大きい爪先側で耐摩耗性を向上させ、一方で、比較的摩耗の小さい踵側で排水性を向上させることにより、排水性と耐摩耗性とを高い次元で両立させることができるからである。
本発明では、前後方向の一方側の端から前後切り替え線Lまでの前後方向の距離をdとし、前後方向の一方側の端から他方側の端までの前後方向の距離をDとするとき、関係式、
0.25≦d/D≦0.8
を満たすことが好ましく、関係式、
0.33≦d/D≦0.5
を満たすことがより好ましい。
最初に接地する前後方向の位置は、上記の範囲となることが多く、より一層、水が接地ラインから前後方向一方側(及び/又は他方側)へ向かって排出されやすくなって、排水性をさらに向上させることができるからである。
競技種目や競技者等によっては、関係式、0.33≦d/D≦0.4、を満たすことが好ましく、あるいは、0.4≦d/D≦0.55、を満たすことが好ましく、あるいは、0.55≦d/D≦0.8、を満たすことが好ましい。
また、本発明は、図1に示す実施形態のように、底面10の、前後切り替え線L上に位置する第三のブロック12cは、第三のブロック12cの中心部から放射状に突出する部分を有することが好ましい。前後切り替え線L付近(例えば接地ライン)においてエッジ成分を増大させつつも、中心部から放射状に溝を排出しやすくなり、駆動性と排水性とを高い次元で両立させることができるからである。
なお、ソールの底面10のパターンでは、溝の溝壁及び溝底に、フッ素が塗布されていることが好ましい。溝の溝壁及び溝底にフッ素が塗布されていることによって、ソールの底面10における排水性能を高めることができるからである。
<競技義足>
以下、本発明の競技義足用ソールが装着される競技義足について例示説明する。なお、上述したように、本発明の競技義足用ソールは、装着される競技義足の種類等は、特に限定されず、任意の既知のタイプのものに装着することができる。
図2は、ソールが装着された状態の競技義足の一例を示す概略側面図である。競技義足1は、この例で板ばね状の足部2を有し、その先端側の接地域にソール3を装着する。なお、図示は省略しているが、足部2の基端部は、アダプタを介してソケットに接続され、ソケットに着用者の足の断端を収容することによって、着用者が義足を着用することができる。アダプタ及びソケットは、大腿義足、下腿義足等、足の断端位置に応じたものが用いられる。
以下、この例では、競技義足1の高さ方向において、足部2がアダプタと接続される側を接続側といい、路面Sと接地する側を接地側という。また、競技義足1の爪先Tとは、足部2が接続側から延びて終端する最先の位置を指す。
この例において、競技義足1の足部2は、接続側から接地側へ順に、直線部2a、爪先T側へ凸の曲線部2b、足部前後方向の後側へ凸の湾曲部2c、接地側に凹の曲線部2d及び接地側に凸となる弧状に爪先T側に延びる接地部2eからなる。競技義足1の足部2は、少なくとも1つ(図示例では1つ)の湾曲部2cを介して、爪先T側へ板状に延びる形状を有している。
なお、足部2の材質は、特に限定されないが、強度及び軽量化の観点から、炭素繊維強化プラスチック等を用いることが好ましい。
接地部2eは、接地側に、爪先Tから曲線部2d側へ弧状に延在する接地域2fを有し、この接地域2fにソール3が装着されている。接地域2fは、競技義足1を装着した装着者が直進走行動作を行った際に、路面Sと当接する全領域を指し、ソール3が装着された状態では、接地域2fは、ソール3を介して路面Sと当接する。
ソール3は、接地域2fの延在形状に従う形状を有している。また、ソール3の接地側が、底面10である。図3に示すとおり、底面10は、爪先T側から曲線部2d側へ、弧X1及びX2が連なる形状を有している。この例では、弧X1と弧X2とは、互いに異なる曲率半径を有しているが、同じ曲率半径を有していてもよい。
また、底面10は、競技義足1が装着され、装着者の直立状態における路面Sとの平面視での接点である点Cを通って、幅方向Wに延びる線を境界とする一方側と他方側で、異なる性能を備えている。この例では、点Cは、直立に至る際に最初に路面Sと接触する点である。すなわち、直立状態とは、競技義足1の装着者が、一方のみが義足の場合は義足を着用しない健常足で、両方が義足の場合は、一方の義足で体を支えた状態から、競技義足1を路面Sに降ろして最初に路面Sと接触した状態を指す。
上記の前後切り替え線Lは、競技義足を着用した着用者の直立状態における路面との接点を通る線とすることも好ましい。
1:競技義足、 2:足部、 3:ソール、
10:底面、 11:溝、 12:ブロック
12a:第一のブロック、 12b:第二のブロック、
12c:第三のブロック、 12d:凹部、
12e:凹部、 13:第一の尖り部分、
14:第二の尖り部分、 L:前後切り替え線

Claims (7)

  1. 底面の、幅方向に延在する前後切り替え線よりも前後方向の一方側に、溝により区画され、前後方向の他方側に尖った第一の尖り部分を有する複数の第一のブロックが形成され、
    前記前後切り替え線は、前後方向の両端の前後方向の中心位置よりも前後方向の他方側に位置することを特徴とする、競技義足用ソール。
  2. 前記前後切り替え線よりも前後方向の前記他方側に、溝により区画され、前後方向の前記一方側に尖った第二の尖り部分を有する複数の第二のブロックが形成された、請求項1に記載の競技義足用ソール。
  3. 平面視において、
    前記第一のブロックの前記第一の尖り部分は、2つの第一の辺からなり、
    前記2つの第一の辺は、第一の屈曲部で接続され、
    前記第一の屈曲部を境界として、前記2つの第一の辺のうち一方の第一の辺は、前後方向の前記一方側から前記他方側へ向かって、幅方向の一方側へ延び、前記2つの第一の辺のうち他方の第一の辺は、前後方向の前記一方側から前記他方側へ向かって、幅方向の他方側へ延び、
    前記2つの第一の辺は、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°の傾斜角度で延びる、請求項1又は2に記載の競技義足用ソール。
  4. 平面視において、
    前記第二のブロックの前記第二の尖り部分は、2つの第二の辺からなり、
    前記2つの第二の辺は、第二の屈曲部で接続され、
    前記第二の屈曲部を境界として、前記2つの第二の辺のうち一方の第二の辺は、前後方向の前記一方側から前記他方側へ向かって、幅方向の前記一方側へ延び、前記2つの第二の辺のうち他方の第二の辺は、前後方向の前記一方側から前記他方側へ向かって、幅方向の前記他方側へ延び、
    前記2つの第二の辺は、それぞれ、幅方向に対して60〜87.5°の傾斜角度で延びる、請求項3に記載の競技義足用ソール。
  5. 前記前後切り替え線よりも前後方向の前記他方側の溝面積比率は、前記前後切り替え線よりも前後方向の前記一方側の溝面積比率より大きい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の競技義足用ソール。
  6. 前後方向の前記一方側の端から前記前後切り替え線までの前後方向の距離をdとし、前後方向の前記一方側の端から前記他方側の端までの前後方向の距離をDとするとき、関係式、
    0.25≦d/D≦0.8
    を満たす、請求項1〜5のいずれか一項に記載の競技義足用ソール。
  7. 前後方向の前記一方側が、競技義足装着時前側となり、
    前後方向の前記他方側が、競技義足装着時後側となる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の競技義足用ソール。
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