JPWO2019244280A1 - 空気調和装置および運転状態判定方法 - Google Patents

空気調和装置および運転状態判定方法 Download PDF

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Abstract

空気調和装置は、空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機と、複数の吸込み温度センサの検出値を時系列で記憶する記憶手段と、複数の室内機毎にサーモオンまたはサーモオフの開始から吸込み温度が空調対象空間の設定温度に到達するまでの設定温度到達時間を計測するタイマーと、複数の室内機毎に設定温度到達時間の吸込み温度の変化を示す温度変化傾きを算出する算出手段と、複数の室内機の温度変化傾きと判定閾値とを比較し、判定閾値よりも大きい温度変化傾きの室内機を異常室内機と判定する判定手段とを有するものである。

Description

本発明は、同一の空調対象空間を空気調和する複数の室内機を有する空気調和装置、および空気調和装置が行う運転状態判定方法に関する。
従来の空気調和装置は、複数の室内機を個別に空調制御する。そのため、冷房モードおよび暖房モードにおいて、各室内機の吸込み温度と設定温度との差に基づいて、各室内機のサーモオンおよびサーモオフが判定される。また、運転モードが冷暖自動切換えの場合、空気調和装置は、冷房から暖房への切り替え等の運転モードの切り替えも室内機毎に個別に制御する。
同一の室内空間を複数の室内機が同時にサーモオンおよびサーモオフする空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空気調和装置は、複数の室内機を、各室内機の吸込み温度ではなく、共通の代表温度関連値に基づいて制御し、複数の室内機のサーモオンおよびサーモオフを統一している。
特開2011−257126号公報
特許文献1に開示された空気調和装置は、実際の室温に基づかない異常な運転をする室内機が少数で、実際の室温に基づく正常な運転をする室内機が多い場合には有効であるが、誤った運転をする室内機の数が多い場合には有効ではない。
例えば、複数の室内機のうち、自機の吹き出した空気を吸い込む室内機に基づいて代表温度関連値が設定されてしまう場合、実際の室温環境に適した空調を行うことができない。また、隣り合った2台の室内機が互いに相手の室内機の吹き出す空気を吸い込む場合、これらの室内機の一方の室内機に基づいて代表温度関連値が設定される場合も同様に、実際の室温環境に適した空調を行うことができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、異常運転をする室内機を判定する空気調和装置および運転状態判定方法を提供するものである。
本発明に係る空気調和装置は、空調対象空間から吸い込む空気の温度である吸込み温度を検出する吸込み温度センサがそれぞれに設けられ、前記吸込み温度と設定温度とに基づいて前記空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機と、複数の前記吸込み温度センサの検出値を時系列で記憶する記憶手段と、前記複数の室内機毎にサーモオンまたはサーモオフの開始から前記吸込み温度が前記空調対象空間の設定温度に到達するまでの設定温度到達時間を計測するタイマーと、前記複数の室内機毎に前記設定温度到達時間の前記吸込み温度の変化を示す温度変化傾きを算出する算出手段と、前記複数の室内機の前記温度変化傾きと判定閾値とを比較し、前記判定閾値よりも大きい前記温度変化傾きの前記室内機を異常室内機と判定する判定手段と、を有するものである。
本発明に係る運転状態判定方法は、空調対象空間から吸い込む空気の温度である吸込み温度を検出する吸込み温度センサがそれぞれに設けられ、前記吸込み温度と設定温度とに基づいて前記空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機と、記憶手段とを有する空気調和装置が行う運転状態判定方法であって、複数の前記吸込み温度センサの検出値を時系列で前記記憶手段に記憶させるステップと、前記複数の室内機毎にサーモオンまたはサーモオフの開始から前記吸込み温度が前記空調対象空間の設定温度に到達するまでの設定温度到達時間を計測するステップと、前記複数の室内機毎に前記設定温度到達時間の前記吸込み温度の変化を示す温度変化傾きを算出するステップと、前記複数の室内機の前記温度変化傾きと判定閾値とを比較し、前記判定閾値よりも大きい前記温度変化傾きの前記室内機を異常室内機と判定するステップと、を有するものである。
本発明によれば、複数の室内機に対応して算出された複数の温度変化傾きと判定閾値とを比較することで、複数の室内機のうち、異常運転状態である異常室内機を特定することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の一構成例を示す図である。 図1に示した室内機の一構成例を示す外観斜視図である。 図1に示した空気調和装置の冷媒回路図である。 図3に示した制御装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の本実施の形態1において、室温が設定温度より低い温度環境で室内機が適切に運転する場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。 図1に示した複数の室内機のうち、1台の室内機が壁の近くに設置された場合の空気の吸い込みと吹き出しを模式的に示す図である。 図1に示した複数の室内機のうち、2台の室内機が近距離に配置され、空気調和が互いに干渉する場合の空気の吸い込みと吹き出しを模式的に示す図である。 図6および図7に示した運転状態の場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。 図9に示すステップS104でYesの場合の再判定の一例を示す手順である。 本発明の実施の形態2において、2台の室内機が近距離に設置されている場合を示す図である。 図11に示した2台の室内機のうち、一方の室内機が他方の室内機の影響を受ける場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2において、判定手段が運転状態を判定する方法を模式的に示す図である。 2台の室内機のうち、一方の室内機の異常運転が他の室内機の影響による場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。 2台の室内機のうち、一方の室内機の異常運転が他の室内機の影響とは異なる原因の場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
本実施の形態1の空気調和装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の一構成例を示す図である。空気調和装置1は、室外機100と、複数の室内機101〜103とを有する。複数の室内機101〜103は、同一の空調対象空間として、同一の部屋の空気調和を行う。室内機101には、ユーザが室内の設定温度および運転モードを入力するためのリモートコントローラ121が接続される。室内機101と同様に、室内機102にリモートコントローラ122が接続され、室内機103にリモートコントローラ123が接続される。本実施の形態1では、図1に示すように、1台の室外機100に3台の室内機101〜103が接続される場合で説明するが、室内機の台数は限定されない。
本実施の形態1では、室内機101〜103が4方向天井カセット型室内機の場合で説明する。図2は、図1に示した室内機の一構成例を示す外観斜視図である。室内機101〜103は同様な構成であるため、図2を参照して室内機101の構成を説明する。
室内機101は、図2に示す下面30が天井から室内側に露出するように部屋の天井に設置される。下面30には、吸い込み口31と、4箇所の吹き出し口16が設けられている。各吹き出し口16には、室内機101から吹き出される空気の風向を調整する風向調整手段15が設けられている。図2に示す構成例では、4箇所の吹き出し口16が室内機101に設けられているが、吹き出し口16の数は4箇所に限らない。吹き出し口16の数は、2つであってもよく、少なくとも1つあればよい。
図3は、図1に示した空気調和装置の冷媒回路図である。室外機100は、圧縮機21、熱源側熱交換器22および流路切替装置23を有する。圧縮機21は、冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機21は、例えば、回転数を変化させるインバータ回路を備えた圧縮機である。熱源側熱交換器22は、外気と冷媒とが熱交換する熱交換器である。熱源側熱交換器22は、例えば、フィンチューブ式熱交換器である。流路切替装置23は、空気調和装置1の運転モードにしたがって冷媒の流通方向を切り替える。流路切替装置23は、例えば、四方弁である。
室内機101は、負荷側熱交換器11a、膨張装置12a、ファン13aおよび吸込み温度センサ14aを有する。負荷側熱交換器11aは、室内の空気と冷媒とが熱交換する熱交換器である。負荷側熱交換器11aは、例えば、フィンチューブ式熱交換器である。膨張装置12aは、冷媒を減圧して膨張させる。膨張装置12aは、例えば、電子膨張弁である。ファン13aは、室内から空気を吸い込んで負荷側熱交換器11aに供給する。また、ファン13aは、負荷側熱交換器11aにおいて冷媒と熱交換した後の空気を室内に送り出す。吸込み温度センサ14aは、室内機101に室内から吸い込まれる空気の温度である吸込み温度Tvraを検出する。
室内機102は、負荷側熱交換器11b、膨張装置12b、ファン13bおよび吸込み温度センサ14bを有する。室内機103は、負荷側熱交換器11c、膨張装置12c、ファン13cおよび吸込み温度センサ14cを有する。負荷側熱交換器11bおよび11cと、膨張装置12bおよび12cと、ファン13bおよび13cと、吸込み温度センサ14bおよび14cとは、室内機101で説明した各機器と同様な構成であるため、その詳細な説明を省略する。吸込み温度センサ14bは吸込み温度Tvrbを検出し、吸込み温度センサ14cは吸込み温度Tvrcを検出する。以下では、吸込み温度Tvra〜Tvrcの各吸込み温度を、吸込み温度Tvrと表記する。
圧縮機21、熱源側熱交換器22、膨張装置12aおよび負荷側熱交換器11aが冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路60aが構成される。圧縮機21、熱源側熱交換器22、膨張装置12bおよび負荷側熱交換器11bが冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路60bが構成される。圧縮機21、熱源側熱交換器22、膨張装置12cおよび負荷側熱交換器11cが冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路60cが構成される。
続いて、制御装置50の構成を説明する。図4は、図3に示した制御装置の一構成例を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置40は、制御手段41および記憶手段42を有する。制御手段41は、プログラムを記憶するメモリ43と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)44とを有する。記憶手段42は、吸込み温度センサ14a〜14cの検出値を時系列で記憶する。具体的には、記憶手段42は、吸込み温度センサ14a〜14cの検出値と検出値を取得した時間とを対応づけて記憶する。メモリ43および記憶手段42は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。
図4に示すように、制御手段41は、冷凍サイクル制御手段51、タイマー52、算出手段53、判定手段54および補助制御手段55を有する。CPU44がプログラムを実行することで、冷凍サイクル制御手段51、タイマー52、算出手段53、判定手段54および補助制御手段55が空気調和装置1に構成される。図1に示したリモートコントローラ121〜123は、信号線を介して制御装置50と接続される。運転モードおよび設定温度Tsetが、リモートコントローラ121〜123から制御手段41に入力される。リモートコントローラ121〜123は、制御装置50を介して、互いに運転に関する情報をやり取りしてもよい。リモートコントローラ121〜123を介して入力される設定温度Tsetは、室内機毎に異なっていてもよい。以下では、説明を簡単にするために、設定温度Tsetは複数の室内機101〜103で同一であるものとする。
冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度センサ14a〜14cから入力される検出値と設定温度Tsetとに基づいて、複数の室内機101〜103毎に空調制御を行う。具体的には、冷凍サイクル制御手段51は、サーモオンするまで圧縮機21の回転数および膨張装置12a〜12cの開度を制御する。冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフすると圧縮機21の運転を停止する。サーモオンとは、室温Trとして吸込み温度Tvrが設定温度Tsetに到達するまで運転モードにしたがって暖房運転または冷房運転を行うことである。サーモオフとは、室温Trとして吸込み温度Tvrが設定温度Tsetに到達すると暖房運転および冷房運転を停止することである。このようにして、複数の室内機101〜103は、冷凍サイクル制御手段51の制御にしたがって個別に運転する。
冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフすると、圧縮機21の保護のため、一定の保護時間サーモオンしない。保護時間は、例えば、3分間である。冷凍サイクル制御手段51は、ユーザがリモートコントローラ121〜123を操作して空調運転の停止を指示したときに圧縮機21を停止するが、この場合にも、保護時間が経過しないと圧縮機21を起動しない。
タイマー52は、複数の室内機101〜103の室内機毎に、サーモオンまたはサーモオフの開始から吸込み温度Tvrが室内の設定温度Tsetに到達するまでの時間である設定温度到達時間tpa〜tpcを計測する。算出手段53は、タイマー52が計測した設定温度到達時間tpa〜tpcにおける吸込み温度の変化を示す温度変化傾きKTa〜KTcを算出する。判定手段54は、算出手段53が算出した複数の温度変化傾きKTa〜KTcと判定閾値KTthとを比較し、判定閾値よりも大きい温度変化傾きの室内機の運転状態を異常運転状態と判定する。以下では、異常運転状態と判定された室内機を、異常室内機と称する。設定温度到達時間tpa〜tpcの各時間を設定温度到達時間tpと表記する。温度変化傾きKTa〜KTcの各傾きを温度変化傾きKTと表記する。
補助制御手段55は、異常室内機があると判定手段54が判定した場合、複数の室内機101〜103のうち、異常室内機と判定された室内機を除く室内機のうち、1台の室内機を親機に設定する。補助制御手段55は、親機以外の残りの全ての室内機を子機に設定し、親機の吸込み温度Tvrに基づいて全ての室内機の運転を制御するように冷凍サイクル制御手段51に指示する。具体的には、補助制御手段55は、親機の吸込み温度Tvrを用いてサーモオンおよびサーモオフを制御する。異常室内機があると判定された場合に、親機の吸込み温度Tvrで全ての室内機の運転を制御する親機制御を行うか、室内機毎の個別運転を継続するかをユーザがリモートコントローラ121〜123で設定できるようにしてもよい。
なお、図3では、記憶手段42とメモリ43とを別々の構成で示しているが、記憶手段42とメモリ43が一体になった構成であってもよい。
次に、室内機101〜103が冷房モードで運転する場合において、図3に示した冷媒回路60a〜60cにおける冷媒の流れを説明する。はじめに室内機101〜103が全冷房モードの場合で説明する。
冷凍サイクル制御手段51は、圧縮機21から吐出される冷媒が熱源側熱交換器22に流入するように、流路切替装置23の流路を切り替える。低温低圧の冷媒が圧縮機21によって圧縮されることで、高温高圧のガス冷媒が圧縮機21から吐出される。圧縮機21から吐出されたガス冷媒は、流路切替装置23を経由して、熱源側熱交換器22に流入する。熱源側熱交換器22に流入した冷媒は、熱源側熱交換器22において、外気と熱交換することで凝縮し、低温高圧の液冷媒となって室外機100から流出する。
室外機100から流出した液冷媒は、膨張装置12a〜12cによって低温低圧の液冷媒になる。液冷媒は、負荷側熱交換器11a〜11cに流入する。負荷側熱交換器11a〜11cに流入した冷媒は、負荷側熱交換器11a〜11cにおいて、室内の空気と熱交換することで蒸発し、低温低圧のガス冷媒になる。負荷側熱交換器11a〜11cにおいて、冷媒が室内の空気から吸熱することで、室内の空気が冷却される。負荷側熱交換器11a〜11cから流出した冷媒は、流路切替装置23を介して圧縮機21に吸入される。空気調和装置1が冷房運転を行っている間、圧縮機21から吐出する冷媒が熱源側熱交換器22、膨張装置12a〜12cおよび負荷側熱交換器11a〜11cを順に流通した後、圧縮機21に吸引されるまでのサイクルが繰り返される。
続いて、室内機101〜103が全暖房モードの場合の冷媒の流れを説明する。冷凍サイクル制御手段51は、圧縮機21から吐出される冷媒が負荷側熱交換器11a〜11cに流入するように、流路切替装置23の流路を切り替える。圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置23を経由して、負荷側熱交換器11a〜11cに流入する。負荷側熱交換器11a〜11cに流入した冷媒は、負荷側熱交換器11a〜11cにおいて、室内の空気と熱交換することで凝縮され、高温高圧の液冷媒となる。負荷側熱交換器11a〜11cにおいて、冷媒から室内の空気に放熱されることで、室内の空気が暖められる。
負荷側熱交換器11a〜11cから流出した高温高圧の液冷媒は、膨張装置12a〜12cによって低温低圧の液冷媒になる。液冷媒は、熱源側熱交換器22に流入する。熱源側熱交換器22に流入した冷媒は、熱源側熱交換器22において、外気と熱交換することで蒸発し、低温低圧のガス冷媒になる。熱源側熱交換器22から流出した冷媒は、流路切替装置23を介して圧縮機21に吸入される。空気調和装置1が暖房運転を行っている間、圧縮機21から吐出される冷媒が負荷側熱交換器11a〜11c、膨張装置12a〜12cおよび熱源側熱交換器22を順に流通した後、圧縮機21に吸引されるまでのサイクルが繰り返される。
室温Trが設定温度Tsetより低い空調環境において、暖房運転がサーモオン開始してからの経過時間と吸込み温度との関係を説明する。図5は、本発明の本実施の形態1において、室温が設定温度より低い温度環境で室内機が適切に運転する場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。複数の室内機101〜103の配置が適切であれば、図5に示すように、サーモオン中、吸込み温度Tvrは緩やかに上昇し、サーモオフすると緩やかに低下する。なお、複数の室内機101〜103の適切な配置に関しては後述する。
暖房運転時において、冷凍サイクル制御手段51のサーモオンおよびサーモオフの判定は、吸込み温度Tvrが設定温度Tsetより低ければサーモオン、吸込み温度Tvrが設定温度より高ければサーモオフとなる。図5に示すように、設定温度Tsetに対して±ΔTのディファレンシャルが設けられていてもよい。以下では、Tset+ΔTを上側設定温度と称し、Tset−ΔTを下側設定温度と称する。
次に、図1に示した複数の室内機101〜103のうち、いずれかの室内機が異常運転を行ってしまう場合の運転状態の一例を説明する。ここでは、運転状態D1およびD2の2種類の場合を説明する。
運転状態D1は、1台の室内機が壁付近に設置されているため、自分の吹き出し空気を吸い込んで、誤った運転をする場合である。図6は、運転状態D1の場合の一例を説明するための図である。図6は、図1に示した複数の室内機のうち、1台の室内機が壁の近くに設置された場合の空気の吸い込みと吹き出しを模式的に示す図である。
室内機101は、風201および202に示すように空気を吹き出す。図6に示すように、室内機101が壁251の近くに設置されている場合、室内機101が壁方向(X軸矢印と反対方向)に吹出した風201が壁251で反射し、反射した風211が領域301の空気を温める。室内機101が領域301の空気を矢印401に示すように吸い込んでしまうことで、室内機101は自機が吹き出した空気の温度を室温と誤認識してしまう。
続いて、運転状態D2について説明する。運転状態D2は、2台の室内機が近距離に設置されているため、互いに相手の吹き出し空気を吸い込むことで、相手と空気調和が干渉する場合である。図7は、運転状態D2の場合の一例を説明するための図である。図7は、図1に示した複数の室内機のうち、2台の室内機が近距離に配置され、空気調和が互いに干渉する場合の空気の吸い込みと吹き出しを模式的に示す図である。ここでは、室内機102および103が近距離に設置されているものとする。
室温Trが低いため、室内機102および103が暖房運転を開始し、室内機102と室内機103がサーモオンする。室内機102は、風203および204に示すように空気を吹き出す。室内機103は、風205および206に示すように空気を吹き出す。室内機102は室内機103が吹出した風205によって温められた領域302の空気を矢印402が示すように吸い込む。室内機102と同様に、室内機103は、室内機102が吹出した風204によって温められた領域303の空気を矢印403が示すように吸い込む。この場合、ユーザがいる領域では温度が設定温度Tsetに到達していなくても、室内機102および103は、吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを超えるため、サーモオフする。
2台の室内機102および103がサーモオフすると、ユーザのいる領域での温度は低いため、短時間で領域302および303の温度が低下する。すぐに吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを下回るため、室内機102および103は、再びサーモオンする。室内機102および103は、サーモオンすると、互いに相手が吹き出す温風を吸い込み、またサーモオフするという運転状態を繰り返す。その結果、室内を効率的に空調できない。運転状態D2は、2台の室内機が近距離に設置されているため、互いに相手の吹き出し空気を吸込むことで同時にサーモオンおよびサーモオフする場合である。このように、隣り合う2台の室内機が他の室内機の影響を受ける現象は、室温が高く、冷房運転を行う場合にも起こり得る。
図8は、図6および図7に示した運転状態の場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。図8に示すように、時間と吸込み温度の関係は、暖房モード時において、サーモオン開始すると吸込み温度が急に上昇し、サーモオフすると急に吸込み温度が下降し、短時間でサーモンオフが繰り返される。
図6および図7を参照して説明したように、同一の空調対象空間において、複数の室内機のうち、一部の室内機が自機または他の室内機が吹き出した空気の温度の影響を受けることがある。これは、空気調和装置1の施工時において、室内機101〜103の配置が不適切であったことなどが原因である。
また、冷暖自動切り替えモードの場合、サーモオンした2台の室内機のうち、一方の室内機が吹出す冷風を他方の室内機が吸い込んでしまうことで、運転モードが自動暖房に切り替わる。自動暖房に切り替わると、一方の室内機が吹出す温風を他方の室内機が吸い込み、自動冷房に切り替わる。運転モードの自動切り替えが繰り返され、実際の室温に適さない運転が行われてしまうことになる。室内機本体に設置されたセンサではなく、リモートコントローラに設けられたセンサの検出値を用いて空調制御を行う空気調和装置がある。リモートコントローラがユーザのいる領域の空間に置かれていれば、適切な空調が行われる。しかし、ビルのオフィス等のように複数の室内機のリモートコントローラが室内の壁などに一箇所に集中配置されている場合、運転状態D1およびD2の問題を解決できない。
実際の室温Trに対して、サーモオンおよびオフが不適切に繰り返したり、自動冷房および自動暖房が頻繁に切り替わったりすると、時間と吸込み温度Tvrの関係は、図8に示す特徴的な関係になる。これは、上述したように、室内機が自機または他の室内機が吹出した空気を吸い込んでしまい、実際の室温Trに適した運転をしないためである。
次に、上述したような運転状態D1およびD2のような場合において、本実施の形態1の空気調和装置1の動作手順を説明する。図9は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。ここでは、室温Trが設定温度Tsetよりも低く、冷凍サイクル制御手段51が暖房運転を行う場合で説明する。
冷凍サイクル制御手段51がサーモオンを開始すると(ステップS101)、記憶手段42は吸込み温度センサ14a〜14cの各吸込み温度Tvrを時系列で記憶する。また、タイマー52が、サーモオン開始から吸込み温度Tvrが設定温度Tsetに到達するまでの設定温度到達時間を計測する。冷凍サイクル制御手段51がサーモオフすると(ステップS102)、算出手段53は、室内機101〜103毎に、タイマー52が計測した設定温度到達時間tpにおける温度変化傾きKTを算出する(ステップS103)。
続いて、判定手段54は、算出手段53が算出した、室内機101〜103の温度変化傾きKTと判定閾値KTthとを比較する(ステップS104)。温度変化傾きKTが判定閾値KTthよりも大きい室内機がある場合、判定手段54は、温度変化傾きKTが判定閾値KTthよりも大きい室内機を異常室内機と判定する(ステップS105)。一方、3つの温度変化傾きKTのいずれもが判定閾値KTth以下である場合、判定手段54は、異常運転状態に室内機はないと判定する。この場合、判定手段54は、室内機101〜103の個別運転の継続を冷凍サイクル制御手段51に指示してもよい。
ステップS105において、異常室内機があると判定手段54が判定した場合、補助制御手段55は、複数の室内機101〜103のうち、異常室内機と判定された室内機を除く室内機のうち、1台の室内機を親機に設定する(ステップS106)。そして、補助制御手段55は、親機以外の残りの全ての室内機を子機に設定し、親機の吸込み温度Tvrに基づいて全ての室内機の運転を制御するように冷凍サイクル制御手段51に指示する。この場合、異常室内機も、実際の室温Trに近い、親機の吸込み温度Tvrに基づいて暖房運転を行うため、運転状態D1およびD2のいずれの場合であっても、適切に空気調和することができる。
なお、ステップS101がサーモオン開始の場合で説明したが、サーモオフ開始の場合であってもよい。ステップS101がサーモオフ開始の場合、サーモオンするまでの時間、記憶手段42は、吸込み温度Tvrを時系列で記憶すればよい。
また、図9に示すステップS106において、補助制御手段55は、暖房運転のとき吸込み温度Tvrが最も低い室内機を親機に設定し、冷房運転のとき吸込み温度Tvrが最も高い室内機を親機に設定してもよい。親機の候補となる室内機が複数ある場合、例えば、室内機毎に識別子として割り当てられたアドレスのうち、最も小さい番号のアドレスの室内機を補助制御手段55は親機に設定すればよい。
また、判定手段54は、図9に示すステップS104で異常室内機があると判定した後、異常室内機の運転状態について再判定を行ってもよい。図10は、図9に示すステップS104でYesの場合の再判定の一例を示す手順である。運転状態D1およびD2の場合の異常室内機が検出された場合に、判定手段54は、次のようにして、異常室内機の個別運転で再判定する。
冷凍サイクル制御手段51がサーモオフしてから、吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを下回っても、圧縮機21の保護時間はサーモオンしないため、保護時間に吸込み温度Tvrは実際の室温に近い温度まで下がり続ける。判定手段54は、冷凍サイクル制御手段51がサーモオフしたか否かを判定する(ステップS107)。記憶手段42は、サーモオフ開始から保護時間に到達するまで、異常室内機の吸込み温度Tvrを記憶する(ステップS108およびS109)。記憶手段42は、サーモオフしてから保護時間終了時の吸込み温度Tvrを室温Trに近い検出値として保持する。
算出手段53は、保護時間に検出された吸込み温度Tvrの時系列データを用いて単位時間あたりの温度変化として更新温度変化傾きKTnを算出する(ステップS110)。続いて、判定手段54は、更新温度変化傾きKTnと判定閾値KTthとを比較する(ステップS111)。更新温度変化傾きKTnが判定閾値KTthよりも大きい場合、判定手段54は、異常室内機が異常運転状態と再判定した場合、図9に示したステップS106に進む。一方、ステップS111の判定の結果、更新温度変化傾きKTnが判定閾値KTth以下である場合、判定手段54は、異常室内機の運転状態は異常でなかったと判定し、処理を終了する。
さらに、図10に示す手順において、サーモオフした後、判定手段54は、吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを下回ってもサーモオンしないように指示し、記憶手段42に一定の安定時間に吸込み温度Tvrを時系列で記憶させてもよい。安定時間は、例えば、30分である。保護時間よりも安全時間が長ければ、記憶手段42は、実際の室温Trにより近い吸込み温度Tvrを記憶することができる。この場合、異常室内機の運転状態についての再判定の精度が向上する。
なお、本実施の形態1では、室内機101〜103が天井カセット型室内機の場合で説明したが、室内機101〜103は壁掛型であってもよく、床面設置型であってもよい。
本実施の形態1の空気調和装置1は、空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機101〜103を有し、室内機毎に設定温度到達時間tpを計測し、室内機毎に算出した温度変化傾きKtと判定閾値KTthとを比較することで、異常室内機の有無を判定する。
本実施の形態1によれば、複数の室内機に対応して算出された複数の温度変化傾きと判定閾値とを比較することで、複数の室内機のうち、異常運転状態である異常室内機を特定することができる。異常室内機について、異常室内機を除く他の室内機の吸込み温度を用いて空調制御を補正することができる。そのため、複数の室内機のうち、自機または他の室内機の影響を受けて異常運転してしまう異常室内機があっても、異常室内機の異常運転を抑制し、空調対象空間をより適切に空気調和することができる。
また、本実施の形態1において、空気調和装置1は、異常室内機がサーモオフを開始してから一定時間に検出される吸込み温度を用いて更新温度変化傾きを算出し、更新温度変化傾きと判定閾値とに基づいて、異常室内機が異常運転状態か否か再判定してもよい。一定時間は、圧縮機21の保護時間であってもよく、サーモオフしてから意図的にサーモオンさせない安定時間であってもよい。この場合、異常室内機が自機からの吹き出し空気が壁で反射し、反射した空気が吸込み温度に影響を及ぼすことを抑制できる。その結果、異常運転と判定された室内機について、実際の室温Trに近い吸込み温度Tvrで運転状態を再判定できる。
さらに、本実施の形態1では、冷暖自動切り替えモードについても、自動冷房モードと自動暖房モードとが頻繁に切り替わることを抑制できる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、隣り合う2台の室内機が近距離で設置され、一方が異常室内機と判定された場合、異常室内機が他の室内機の影響を受けているか否かを判定するものである。本実施の形態2の空気調和装置は実施の形態1で説明した空気調和装置と同様な構成であるため、実施の形態1で説明した構成についての詳細な説明を省略する。
はじめに、暖房時において、サーモオン開始から急に室温Trが上昇し、短時間で吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを超えてサーモオフするが、サーモオフしても吸込み温度Tvrが下がらない場合について説明する。
サーモオフしても吸込み温度が下がらない温度特徴を示す運転状態として、運転状態D3およびD4の2つの例が考えられる。運転状態D3は、2台の室内機のうち、一方の室内機が他方の室内機の吹き出した空気を吸い込み、サーモオフするが、ファン風量および冷凍能力の差等により、他方の室内機はサーモオフしない場合である。運転状態D4は、2台の室内機のうち、一方の室内機は他の室内機の影響は受けないが、外気温度の上昇等の影響により吸込み温度が高い場合である。運転状態D3は誤った運転状態であり、運転状態D4は正常な運転状態であるため、空気調和装置1は、これらの運転状態を見分ける必要がある。
図11は、本発明の実施の形態2において、2台の室内機が近距離に設置されている場合を示す図である。運転状態D3では、室内機102と103が近距離で設置されている。室内機102は、風207および208に示すように空気を吹き出す。室内機103は、風209および210に示すように空気を吹き出す。室内機102は室内機103の吹出した風209によって温められた領域304の空気を矢印404に示すように吸い込む。風209は高温であるため、領域304の空気を吸い込む室内機102はサーモオン開始から短時間でサーモオフする。一方、室内機103は領域305の空気を矢印405に示すように吸い込む。領域305の空気は室内機102の吹き出す風の影響が殆どないため、室内機103が短時間でサーモオフすることはない。そのため、室内機102の吸込み温度Tvrは、サーモオンした後、急上昇して設定温度Tsetを超え、すぐにサーモオフするが、サーモオフ後も吸込み温度は風209の影響により低下しない。その場合の空調制御のグラフを図12に示す。図12は、図11に示した2台の室内機のうち、一方の室内機が他方の室内機の影響を受ける場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。
一方、運転状態D4の場合、吸込み温度Tvrが設定温度Tsetを超えてサーモオフしても、実際の室温Trが設定温度Tsetより高いため、サーモオフ後も吸込み温度Tvrは低下しない。
本実施の形態2において、判定手段54は、運転状態D3およびD4を区別するために、次のように動作する。この動作の詳細は、図16〜図19を参照して説明する。図13は、本発明の実施の形態2において、判定手段が運転状態を判定する方法を模式的に示す図である。
図12に示した状態を検知するため、タイマー52は、サーモオン開始から吸込み温度が設定温度Tsetを超えるまでの設定温度到達時間tpを計測する。記憶手段42は、サーモオフしてから吸込み温度Tvrを時系列で記憶する。算出手段53は、設定温度到達時間tpと吸込み温度Tvrの時系列データとを用いて温度変化傾きKTを算出する。温度変化傾きKTが判定閾値KTthより大きいほど傾きが大きく、サーモオフしてから一定時間が経過しても吸込み温度が下がらないことを検知すると、判定手段54は、運転状態D3およびD4とを区別するために、次の制御を行う。
判定手段54は、図12に示す運転状態の室内機を異常室内機とし、他の全ての室内機の風向調整手段15に異常室内機から風向を避けるように制御する。例えば、判定手段54は、図13に示すように、一時的に他の全ての室内機の風向を下向き(Z軸矢印と反対方向)にする。図13に示すように、室内機103が風209および210に示すように風向を下向きにすると、領域304の空気は、風209の影響を殆ど受けなくなる。これにより、室内機102は他の室内機103の温風の影響の小さい吸込み温度Tvrを測ることができる。
図14は、2台の室内機のうち、一方の室内機の異常運転が他の室内機の影響による場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。図15は、2台の室内機のうち、一方の室内機の異常運転が他の室内機の影響とは異なる原因の場合の時間と吸込み温度の関係を示すグラフである。
上述の制御の結果、図14に示すように、異常室内機の吸込み温度Tvrが下がる場合、判定手段54は、異常室内機の運転状態を運転状態D3と判定する。一方、上述の制御の結果、図15に示すように、吸込み温度Tvrが下がらない場合、判定手段54は、他の室内機の風は影響していないと判定し、運転状態D4の正常な状態と判定する。判定手段54は、異常室内機の運転状態を運転状態D3と判定すると、他の全ての室内機の風向調整手段15を制御して、元の風向きに戻す。この制御を図17に示すステップS301〜S305に示す。この制御により、風向きを下向きにしていた室内機は、元の風向きに戻す。ここでは、暖房運転の場合で説明したが、冷房運転の場合についても、同様に行うことができる。
次に、判定手段54が運転状態D3の室内機があると判定した場合、室内機101〜103の個別運転を実行させて、空調制御を補正する場合を説明する。ここで説明する制御は、後述する図17に示すステップS306および図19に示すステップS601〜S608に相当する。
記憶手段42は、異常室内機を除く他の室内機の風向きが下向きになっているとき、異常室内機の吸込み温度Tvrを正確な室温Trの検出値として記憶する。冷凍サイクル制御手段51は、異常室内機について、異常室内機を除く他の室内機の風向きが下向きになっているとき記憶手段42が記憶した吸込み温度を、サーモオンおよびサーモオフの判定に用いる。判定手段54が一定の周期で、異常室内機を除く他の室内機の風向きを下向きにし、その間に記憶手段42が異常室内機の吸込み温度Tvrを正確な室温Trとして記憶する。周期は、例えば、30分である。
判定手段54は、一度、運転状態D3と判定した異常室内機があると、一定の周期で他の室内機の風向きを下にする制御を行い、記憶手段42が記憶する異常室内機の吸込み温度を更新する。これにより、異常室内機であっても、時間経過に伴う吸込み温度Tvrの変化を正確な室温Trの変化として監視することができる。その後、運転状態D3と判定された室内機の吸込み温度Tvrの時間変化が、運転状態D3の特徴的な関係を示す場合、判定手段54は、上述した制御を継続する。この場合、異常室内機の場合であっても、親機を設定した一括連動制御をしなくても、複数の室内機の個別運転を行うことができる。環境の変化で親機の運転状態が異常運転になった場合、一括連動制御では室内の空調が適正なものでなくなる。上述したように、複数の室内機の個別運転を継続することで、親機の運転状態が異常運転になったとき適正に空調できなくなることを防げる。
次に、本実施の形態2の空気調和装置1の動作を説明する。図16〜図19は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順を示すフローチャートである。図16〜図19は、実施の形態1で説明した制御も含む。空気調和装置1が暖房運転を行う場合で説明する。
冷凍サイクル制御手段51は、サーモオンすると(ステップS201)、吸込み温度Tvrと上側設定温度とを比較する(ステップS202)。吸込み温度Tvrが上側設定温度より大きい場合、冷凍サイクル制御手段51はサーモオフする(ステップS203)。サーモオフの後、実施の形態1で説明したように、判定手段54は、温度変化傾きKTと判定閾値KTthとを比較する(ステップS204)。温度変化傾きKTが判定閾値KTth以下である場合、判定手段54は、異常室内機はないと判定する。続いて、冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度Tvrと下側設定温度とを比較する(ステップS205)。吸込み温度Tvrが下側設定温度より小さい場合、冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフしてから保護時間が経過しているか否かを判定する(ステップS206)。保護時間が経過している場合、冷凍サイクル制御手段51は、ステップS201に戻ってサーモオンする。
ステップS204の判定の結果、温度変化傾きKTが判定閾値KTthよりも大きい場合、判定手段54は、吸込み温度Tvrと下側設定温度とを比較する(ステップS207)。吸込み温度Tvrが下側設定温度より小さい場合、判定手段54は、異常室内機があると判定する(ステップS208)。続いて、判定手段54は、サーモオフしてから保護時間が経過しているか否かを判定する(ステップS209)。保護時間が経過している場合、判定手段54は、親機制御が設定されているか否かを判定する(ステップS210)。親機制御が設定されている場合、判定手段54は、図18に示すステップS401に進む。
ステップS207の判定の結果、吸込み温度Tvrが下側設定温度異常である場合、判定手段54は、図17に示すステップS301に進む。また、ステップS209の判定の結果、サーモオフしてから保護時間が経過していない場合、冷凍サイクル制御手段51は、ステップS203に戻ってサーモオフを維持する。
図17に示すステップS301において、判定手段54は、サーモオフしてから保護時間が経過しているか否かを判定する(ステップS301)。保護時間が経過している場合、判定手段54は、吸込み温度Tvrと上側設定温度とを比較する(ステップS302)。吸込み温度Tvrが上側設定温度より大きい場合、判定手段54は、全室内機の風向を下向きに制御する(ステップS303)。判定手段54は、吸込み温度Tvrが低下する室内機があるか否かを判定し(ステップS304)、吸込み温度Tvrが低下した室内機を異常室内機と判定する(ステップS305)。続いて、判定手段54は、親機制御が設定されているか否かを判定し(ステップS306)、親機制御が設定されている場合、図18に示すステップS501に進む。
ステップS301の判定の結果、保護時間が経過していない場合、判定手段54は、図16に示したステップS207に戻る。ステップS302の判定の結果、吸込み温度Tvrが上側設定温度以下である場合、判定手段54は、図16に示したステップS201に戻る。ステップS304の判定の結果、吸込み温度Tvrが低下する室内機がない場合、判定手段54は、図16に示したステップS201に戻る。ステップS306の判定の結果、親機制御が設定されていない場合、判定手段54は、図19に示すステップS601に進む。
図18に示すステップS401において、記憶手段42は、保護時間に吸込み温度Tvrを時系列で記憶する(ステップS401)。冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度Tvrと下側設定温度とを比較し(ステップS402)、吸込み温度Tvrが下側設定温度より小さい場合、サーモオンする(ステップS403)。冷凍サイクル制御手段51は、サーモオンしてから安定時間が経過したか否かを判定し(ステップS404)、サーモオンしてから安定時間が経過している場合、サーモオフする(ステップS405)。その後、冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフしてから保護時間経過したか否かを判定し(ステップS406)、保護時間が経過している場合、ステップS401に戻る。
図18に示すステップS501において、補助制御手段55は、実施の形態1で説明した手順で親機を設定し、親機の吸込み温度Tvrで空調制御することを冷凍サイクル制御手段51に指示する(ステップS501)。冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度Tvrと下側設定温度とを比較し(ステップS502)、吸込み温度Tvrが下側設定温度より小さい場合、サーモオンする(ステップS503)。続いて、冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度Tvrと上側設定温度とを比較し(ステップS504)、吸込み温度Tvrが上側設定温度より大きい場合、サーモオフする(ステップS505)。その後、冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフしてから保護時間経過したか否かを判定し(ステップS506)、保護時間が経過している場合、ステップS501に戻る。
図19に示すステップS601において、記憶手段42は、異常室内機を除く他の室内機の風向が下向きのとき、異常室内機の吸込み温度Tvrを時系列で記憶する(ステップS601)。その後、判定手段54は、全室内機の風向を元に戻す(ステップS602)。冷凍サイクル制御手段51は、吸込み温度Tvrと下側設定温度とを比較し(ステップS603)、吸込み温度Tvrが下側設定温度より小さい場合、サーモオンする(ステップS604)。サーモオンした後、判定手段54は、全室内機の風向を元に戻してから安定時間が経過したか判定する(ステップS605)。安定時間が経過している場合、全室内機の風向を下にし(ステップS606)、ステップS601に戻る。一方、ステップS603の判定の結果、吸込み温度Tvrが下側設定温度以上の場合、冷凍サイクル制御手段51は、サーモオフする(ステップS607)。続いて、判定手段54は、全室内機の風向を元に戻してから安定時間が経過したか判定し(ステップS608)、安定時間が経過している場合、ステップS606に進む。
図17に示すステップS301〜S305に示す手順により、判定手段54は、サーモオンおよびサーモオフの切り替えが正常であるか否かを判定することで、異常室内機の運転状態が運転状態D3および運転状態D4のいずれであるかを判定できる。異常室内機が運転状態D3である場合、空気調和装置1は、ステップS501〜S506に示した親機制御を行ってもよく、ステップS601〜S608に示した個別運転を継続することもできる。
本実施の形態2の空気調和装置1は、異常室内機があると判定した場合、他の室内機の風向調整手段15を制御して異常室内機から風向を避け、異常室内機の吸込み温度の変化に基づいてサーモオンおよびサーモオフの切り替えが正常であるか否かを判定する。本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様な効果が得られるだけでなく、異常室内機が運転状態D3および運転状態D4のうち、いずれの状態であるかを判定することができる。
また、本実施の形態2の空気調和装置1は、他の室内機の干渉を受ける異常室内機があっても、異常室内機の吸込み温度Tvrをより実際の室温Trに近い状態で計測し、複数の室内機の個別運転を継続することができる。
1 空気調和装置、11a〜11c 負荷側熱交換器、12a〜12c 膨張装置、13a〜13c ファン、14a〜14c 吸込み温度センサ、15 風向調整手段、16 吹き出し口、21 圧縮機、22 熱源側熱交換器、23 流路切替装置、30 下面、31 吸い込み口、40 制御装置、41 制御手段、42 記憶手段、43 メモリ、44 CPU、50 制御装置、51 冷凍サイクル制御手段、52 タイマー、53 算出手段、54 判定手段、55 補助制御手段、60a〜60c 冷媒回路、100 室外機、101〜103 室内機、121〜123 リモートコントローラ、201〜211 風、251 壁、301〜305 領域、401〜405 矢印。

Claims (7)

  1. 空調対象空間から吸い込む空気の温度である吸込み温度を検出する吸込み温度センサがそれぞれに設けられ、前記吸込み温度と設定温度とに基づいて前記空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機と、
    複数の前記吸込み温度センサの検出値を時系列で記憶する記憶手段と、
    前記複数の室内機毎にサーモオンまたはサーモオフの開始から前記吸込み温度が前記空調対象空間の設定温度に到達するまでの設定温度到達時間を計測するタイマーと、
    前記複数の室内機毎に前記設定温度到達時間の前記吸込み温度の変化を示す温度変化傾きを算出する算出手段と、
    前記複数の室内機の前記温度変化傾きと判定閾値とを比較し、前記判定閾値よりも大きい前記温度変化傾きの前記室内機を異常室内機と判定する判定手段と、
    を有する空気調和装置。
  2. 前記算出手段は、前記異常室内機があると前記判定手段が判定した場合、前記異常室内機が前記サーモオフを開始してから一定時間に検出される前記吸込み温度を用いて更新温度変化傾きを算出し、
    前記判定手段は、前記更新温度変化傾きと前記判定閾値とに基づいて、前記異常室内機が異常運転状態か否か再判定する、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 各室内機は、前記空調対象空間に吹き出す空気の風向を調整する風向調整手段を有し、
    前記判定手段は、前記異常室内機があると判定した場合、他の室内機の前記風向調整手段に前記異常室内機から風向を避けるように制御し、
    前記算出手段は、前記風向調整手段を前記判定手段が制御した後に前記異常室内機に検出される前記吸込み温度を用いて更新温度変化傾きを算出し、
    前記判定手段は、前記更新温度変化傾きと前記判定閾値とに基づいて、前記異常室内機が異常運転状態か否か再判定する、
    請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 各室内機は、前記空調対象空間に吹き出す空気の風向を調整する風向調整手段を有し、
    前記判定手段は、前記異常室内機があると判定した場合、前記異常室内機が前記サーモオフした後に前記サーモオンしたときに前記吸込み温度が変化するか否かを判定し、前記吸込み温度が変化しない場合、他の室内機の前記風向調整手段に前記異常室内機から風向を避けるように制御し、前記異常室内機の前記吸込み温度の変化に基づいて前記サーモオンおよび前記サーモオフの切り替えが正常であるか否かを判定する、
    請求項1または2に記載の空気調和装置。
  5. 前記複数の室内機のうち、1台の室内機を親機に設定し、残りの全ての室内機を子機に設定して、前記親機の前記吸込み温度に基づいて前記全ての室内機の運転を制御する補助制御手段をさらに有し、
    前記補助制御手段は、前記異常室内機があると前記判定手段が判定した場合、前記複数の室内機のうち、前記異常室内機と判定された室内機を除く室内機のうち、1台の室内機を前記親機に設定する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 前記補助制御手段は、
    前記空調対象空間が暖房のとき前記吸込み温度が最も低い前記室内機を前記親機に設定し、前記空調対象空間が冷房のとき前記吸込み温度が最も高い前記室内機を前記親機に設定する、
    請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 空調対象空間から吸い込む空気の温度である吸込み温度を検出する吸込み温度センサがそれぞれに設けられ、前記吸込み温度と設定温度とに基づいて前記空調対象空間を個別に空気調和する複数の室内機と、記憶手段とを有する空気調和装置が行う運転状態判定方法であって、
    複数の前記吸込み温度センサの検出値を時系列で前記記憶手段に記憶させるステップと、
    前記複数の室内機毎にサーモオンまたはサーモオフの開始から前記吸込み温度が前記空調対象空間の設定温度に到達するまでの設定温度到達時間を計測するステップと、
    前記複数の室内機毎に前記設定温度到達時間の前記吸込み温度の変化を示す温度変化傾きを算出するステップと、
    前記複数の室内機の前記温度変化傾きと判定閾値とを比較し、前記判定閾値よりも大きい前記温度変化傾きの前記室内機を異常室内機と判定するステップと、
    を有する運転状態判定方法。
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